Tumgik
#さばのみぞれ煮
kennak · 1 year
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私は、誰でも知ってる米国半導体メーカーのマーケティングに在籍していました。日米半導体摩擦や浮動小数点演算回路のバグ騒ぎでの無償交換騒ぎも経験しました。ですので、ある程度の定見はあると自負しており(愚痴が主体ですが)思う所を書かせていただきます。 NECが8080AFを出した頃には、不思議な事をするなぁ…程度にしか考えていませんでしたが、その頃から業界標準を先行他社に握られた追従側は、標準となったデザインを越える事は容易ではなく、業界標準の側は賛同者を囲い込んでエコシステムを構築しますからユーザーは標準以外の流れに手を出すのに大きなコストがかかり既に主流のデザインにロックインされるのです。 最初はFUJITSUやNEC、TOSHIBA、HITACHIなどの通信機や産業機械メーカーが日本の半導体事業を主導していましたが、やがて1980年代以降、日本の大手家電メーカーが事業部としてDRAMの製造で参入しました。ランダムロジック製品を作りたかったのでしょうが、メモリ製品が日本半導体の主流になります。この辺りからおかしくなりました。彼ら経営者は半導体産業を全く知りません。ただ、他社と同じ事をすれば、とりあえず大きく出し抜かれずに、事業として継続できると考えていたようです。私目線では、異常な事態が起きはじめました。1社が新たな工場を建てると発表すると、直ちに他の全てが同じ事を言い出して、それぞれが最新鋭のDRAM工場を建てるのです。1年半から2年後には供給過多でDRAM価格は1/3~1/5に値崩れしました。予想した通りです。そこで全社はDRAM価格が戻るまで一切の新たな生産設備への投資を控えました。2年ほどするとDRAM価格が戻りました。そこで各社一斉に控えていた工場の新設を再開しました。新たな工場が稼働するまでの1.5~2年間でDRAMはそれまでの数倍の高値になります。そして工場が稼働すると価格は急落しました。これが「シリコンサイクル」です。こういう事を4回ほど繰り返していました。家電メーカーの半導体事業部ですから、大赤字を出しても家電の売り上げで支えられたようです。日本の新聞やTVでは「シリコンサイクル」を引き起こした張本人たちをただの1度も糾弾しませんでした。 そして2000年を前にして、日本の家電は世界市場から徐々に締め出されるようになります。本業の家電が不調なので、半導体事業部への新規技術開発費は絞られて行きました。こうして日本のDRAM…そしてFlashメモリのビジネスは緩やかな老衰死を迎えたのです。 敗因の最大要素は、家電メーカーの中の1事業部が半導体産業を牛耳った事です。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」を本気でやっていたのです。事業部長や社長は、他社と異なる経営を行って失敗すれば責任が問われる。他社と同じようにしていて赤字なら、それは「シリコンサイクル」という怪物のせいだから仕方がないと言い抜け出来る。欧米の半導体メーカーは2年程先の需要を予測して生産設備の投資をしました。それが当たり前なのです。普通の産業はそうします。最近だと、コロナ不況がそろそろ収まりそうだから、新規投資を計画する所が出始めています。コロナ不況が完全に収まるまで待っていては他社と競合するだけで旨味はないのです。 半導体業界を知らない人は、単なる思い付きや想像を元に、日米半導体摩擦によって日本の半導体ビジネスが叩き潰されたような妄想を抱き、平気で公言しますが、100%まったくのデタラメですね。時系列が10数年ほどズレているのです。米国政府が日本叩きをやってからの数年間が最も日本のDRAMが隆盛を極めた時期でした。何でもそうですが、政府が出しゃばって産業界が得をする事なんてほとんどないのです。それは日米自動車摩擦でも同様でしたね。 そして、日本政府が企画した半導体共同開発プロジェクトや大学の新規技術を信じてしまった点も失敗の原因です。各社とも、金ヅルになりそうな技術は半導体開発プロジェクトに出しません。開発途上で停滞した技術を出すのが多い。そして業を煮やして第一線級のエンジニアを共同開発プロジェクトに出せと迫りました。その結果、企業本体側の第一線級の研究開発が停止しただけでした。東京大学のTRONも大はずれでした。TRON用半導体という話がチラリと出たのです。私も資料を読みましたが、そもそもOSのはずなのに基本入出力…つまりキーボードや画面表示やシリアルポートの制御ソフトは各企業で作れ…と言う仕様です。バカです。マジで呆れました。どの辺がOSなのか分かりません。それを20年や30年も日本の国産OSとして自慢してきました。 PC-9801の話とか幾らでも書けますが、ほとんどが愚痴ですね。半導体からズレるし……。 . で、ちょっとだけ半導体シェアの事を。 日本の半導体生産が今でもそれなりに大きく、昨年は世界全体の6%という事です。20年の国別半導体市場シェア米国55%でトップ、日本は6% | 電波新聞デジタル しかし、そのほとんどが40nmや65nmといった今から22年~25年ほど前には最先端だった5世代から6世代ほども遅れたプロセス技術を用いた最底辺の半導体製品であり、日本の自動車産業や家電メーカーとの長年の付き合いでダラダラと続いている類のものです。骨董品級の半導体製造装置を使っていますから、おそらく台湾や中国の学生だって大学での実習ではもっとマシな新しい装置を使っているでしょう。そういうレベルまで落ちている日本が、どうやって起死回生させられるのか、私には全くわかりません。半導体復興に基金創設を 兆円単位も視野―自民議連:時事ドットコム jp.reuters.com/article/growth-strategy-idJPKCN2DE0TT
日本はなぜ半導体事業で世界に遅れてとってしまったのでしょうか?に対するTainaka Shigeruさんの回答 - Quora
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foucault · 5 months
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店はいつも通り開けていますが、店主は今週も京都薬科大学の授業で日帰り出張です。出張、続いてます。
午後いちの授業なので、昼頃京都駅に着き、山科への乗り換えの間に駅構内の「松葉」にて「ゆりね蕎麦」を食べるのがこの数年の習いです。すりおろした生姜があんかけのおつゆに添えられてたいへん宜しい。
あんかけの麺類が割と好きで、品書きにあるとつい選びます。かつて京大生協の中央食堂には(今は知��ませんが)あんかけ蕎麦があったのですが、あまり頼む人もいないせいか、いつもあんが煮詰まっていました。注文すると丼にちょっとだけふつうの汁、蕎麦の麺、レードルにスライムの如く盛り上がったたっぷりのあん、という順序で注いでいくのですが、あんがまったく蕎麦に絡まない。出汁の味がする葛まんじゅうを蕎麦に添える、みたいな食べ方を強いられてしまう。あんとの格闘に辟易しながら、でも毎回頼む。
松葉の話に戻れば、もちろんあんは滑らか、百合根でできた飛龍頭も結構。帰路に時間があればまた立寄り、鳥焼き・鴨焼きなどをお供にお酒もいただきつつ電車待ちができて、なにしろ働いているお姉さんたちが客捌きが上手。なるべくそれぞれのお客さんが空間を広く取れるように配置しつつ、混雑時でもあまり人を待たせないように全体を誘導する。プロの仕事だなと思います。京都駅のなかでいちばん好きな店です。
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suma10ra · 4 months
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2024/01/06
年が明けた。
友人との忘年会で「2024年ってキリよくない?」って言ったら誰からも賛同を得られなかった。2025年の方がキリいいって。2024年、全部偶数で綺麗だと思ったんだけどなあ。
年始は彼女の実家にお邪魔した。私が親とごにゃごにゃあって帰省しないということを知った彼女の母君が「よければうちで・・・」と誘ってくれたのである。そんなの、もうほぼ家族と同義というか、だけど、いいの!? と思いつつ、ありがたくまんまとしめしめとお邪魔した。綺麗なおせちとお雑煮をいただき、こういう年始って久々だなー本当にありがたいなーと、しみじみ感じたのであります。
今日から二日間、彼女が北海道へ行ってしまうので羽田空港まで見送りに行った。三連休だし、年始だしで混んでるかと思ったけど、案外そうでもなかった。マッサージチェアエリアもガラガラで、2回連続で受けた。きもちいー。第二ターミナルの国際線施設4階のスタバ、空いてて開放感あって最高。めちゃくちゃまったりしちゃったよ。最近のお気に入りは、パッションティー。ノンカフェインだしさっぱりしてておいしいんだよね。
マッサージチェアがあるエリアは吹き抜けみたいになってて、ガラス張りというか外の光が存分に入ってくるような壁で、すごい開放的な気持ちでマッサージを受けられる。300円で。マッサージも「無重力モード」というのがあって、椅子が仰向けになるというか、そんな感じの体勢になって、かつ顔を覆うようなカバーもついているから、まるで冬眠カプセルに入ったような気持ちになる。そんな心持ちで機械のマッサージを受けていたら、遠くからアラベスク第1番が聴こえてきて、時空がよくわからなくなって、なんとなくエヴァとリリィシュシュが浮かんだ。
心が苦しくなるような事故から4日経つわけだけど、空港内は至っていつも通りのように見えた。マッサージチェアの中で、火事が起きた時のことを思った。空港内はどんなだったかな、とか、中から滑走路が一望できるから、リアルタイムで炎上する機体を見ていた人もいたのだろうな、とか。年始早々痛ましい出来事が本当に多くて、キリがいいと思った2024年の幕開けがこんなんで、心底幸先不安だけど、不幸中の幸いといえることもあったと聞くから、その幸いを信じて進むしかないのだね、と思う。
一刻も早く多くの人が安心して過ごせるようになるといいと、言葉にするとあっさりしてしまうけど、でも祈っています。私なりにできることをしよう。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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oka-akina · 5 months
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1123-1129
1123 宇都宮の正嗣の餃子。フライパンをあたためてサラダ油とごま油を多めに引く。大さじ1ずつくらい。凍ったままの餃子を並べる。5人前の箱だと26センチのフライパンにぎっしり丸く並べられる(正嗣の餃子は小さいのでふたりで食べるなら5人前でちょうどいい)。そこに熱湯をまわしかけ、餃子が半分浸かるくらいにして強火で焼く。ふたをして5,6分。作り方の紙には「絶対に途中で弱火にしないでください」と書いてあって、絶対にって言われるの面白いなと思う。他人に絶対を求めることも求められることもそうそうない。水気が飛んで焼き目がついたらできあがり。 皮がパリッとしていて、具は野菜が多め。生姜がきいている。いたってシンプルなのになんでこんなに美味しいんだろう。冗談抜きに世界で一番美味しい餃子だと思っている。前に「水ギョーザとの交接」という小説を書いたのでいろんな人が餃子を食べに連れて行ってくれるんだけど、申し訳ないけどどこの餃子よりも正嗣の餃子が美味しい。本当に一番美味しい。 あとこの冷凍のは、家で焼いてもちゃんと美味しいのがすごいと思う。わたしの焼き方が上手いとかでもなく、紙に書いてあるとおりにやるだけでたぶん誰が焼いてもこうなる。ほかの冷凍餃子だと皮が破けたり焦げついたりけっこう失敗するんだけど、正嗣のは毎回パリッと焼ける。 正嗣のお店には「餃子専門店なのでライスやビールはありません」と書いてあってひたすら餃子だけを食べるストロングスタイルの店なんだけど、FCの駒生店のみライスがある。ので、宇都宮に住んでいたころはよく駒生店に行っていた。
1124 どうにも調子がよくない。きのうは同人誌の通販で本を入れまちがえて送ってしまったようで、一冊入ってませんでしたよとメールが届いた。ああついにやってしまったと思った。あわてて追加で送ったけどいつもできていることができなかった自分がショックで、きのうはそれを日記に書けなかった(それで餃子のことを書いた気がする)。 こういうメール送るのしぬほどめんどくさいよな…ほんとに申し訳ない。やっぱ疲れてんのかな。そしてついにやってしまったと思ったけど、もしかしたらこれまでもまちがえたことはあったのかもしれなくて、でもしぬほどめんどくさくて言い出せなかった人もいたかもしれないよな…と詮無いことも考えた。 えもとLINEで通話した。わたしのようすが明らかにおかしいのだろう、ちょっと休んだ方がいいよと言ってくれた。同時に「でも休んだ方がいいって言われるとなんかムッとすることはあるよね…」とも言ってくれたので、だめなときの気持ちがわかる人は優しいよな…と思った。だめなときほど焦ってしまう。送ってくれたナポリの男たちの動画を見た。
ここには書かない方がいいような気もするんだけど、まあこれは日記なので書くんだけど、ZINEフェス長野、noteの告知には出展者30人程度を予定って書いてあるんだけど開催前々日で集まっているのは10人(10組)っぽい。これって10人だけなんですかと軽い感じで出展者用のLINEグループでたずねてみたら、2日経って主催さんから「そうなんです…」と返事が返ってきた。こじんまりしてるのはそれはそれでいいと思うんだけど、お客さんから入場料300円とることになっているイベントで出展者10組だとちょっときびしくねえか…と思った。今からでも入場料無料にできたらいいんだけど。 わたしはこういうときすごく疑り深くなってしまうし性格がとても意地悪なので、もしかしたら主催さんも損切りを始めてるのかなーとか思ってしまった。ZINEフェスのtwitterアカウント、来年の吉祥寺回に関するリツイートはしてるけど長野はスルーしてるし。えーっどうしよう。遠出したい、ともかく電車に長く乗って遠くに移動したい…という気持ちで申し込んだから本をたくさん売ろうとは思ってないんだけど、やっぱりハラハラはする。 とりあえずペーパーを作る。だいたいおすすめみたいな本を一日一冊並べた読書カレンダー。そして文フリで使った優人さんのポスターをスチレンボードに貼ってみたらいい感じのパネルになった。これを文フリでやれって感じ。やることが2週間遅い。長野に持って行こうかなと思って作ったけど初めて行く場所でこれは目立ちすぎるし荷物になるよな…。
1125 明日ほんとに長野行くのかよ〜と思いつつゴルフの練習。ゴルフは小説の活動とあんまり関係なくやっている。こういうルーティンみたいなものがあるのはちょっといいかもなと思う。ゴルフ自体は、男!女!というスポーツでけっこうきついけど。 土曜だけどパートナーは在宅仕事で、仕事の前に肉を食べて元気を出したい…と言いお昼はブロンコビリーへ。いや食後ぜったい眠くなって仕事やらないだろ〜。と言ってみて、あっ完全にフリをやっちゃったなと思った。家に帰るなりちょっと食休みと言って布団に潜ってしまった。わたしは午後出かける用事があって、帰ってきたら��じ姿勢のまま寝てるパターンだな…と思ったし言った。言っちゃったから本当にそれをなぞっちゃいそう。フリとボケみたいな。悪いことしたなと思った。
渋谷ハチ公前のデモに参加。ガザの犠牲者の名前が読み上げられていく。一人一つ赤い涙を描いていく。名前はぜんぜん読み終わらない。名前と一緒に年齢も読み上げられる。ゼロ歳の名前が続き胸が苦しくなる。肌寒い日だった。通りすがりの人も参加しているように見えた。描くというアクションによって参加しやすい空気があったように思う。 小さな男の子が「Free Free Palestine!」と声を上げ、近くにいた大人たちもあとに続いてコールになった。男の子の(たぶん)お父さんは隣にいて横断幕を持っていた。自分が叫ぶと大人も叫ぶから男の子はちょっと楽しそうで、和やかな、けれども力強い時間だったと思う。デモのハッシュタグを検索したら西川火尖さんと冬野くじさん(きさめさん)の名前が見えて、自分が(一方的にでも)知っている作家の名前が見えるとなんだかほっとするなと思った。なのでデモのようすをツイートした。このあいだとぜんぜんちがう気持ちになっている。
渋谷◯◯書店の棚の補充。『顔たち、犬たち』など持って行った。久しぶりにのぞいたら思ったより本が売れていてわかりやすくうれしい気持ちになった。これもこないだと言ってることがちがうと思う。自分は現金だと思う。 明日のコピー本とペーパーの印刷でキンコーズへ。キンコーズのコピー機ってなんか難しいというか意地悪というか、いつもうまく扱えない。まあでもできたものはなかなかよかった。
帰ってきたらパートナーはやっぱり昼寝していて、いやでもやらなきゃだよな〜とかなんとか唸ってなんとか起きた。自分を見ているようだと思った。わたしも在宅のときってだいたいこう。 遅めの夕飯。トマトとじゃがいもとツナのパスタを作った。にんにくと玉ねぎのみじんぎりを炒め、じゃがいもとツナとホールトマトを入れて煮る。ほうれん草もちょっと入れた。かなりじょうずにできて自分で自分にびっくりした。なんか疲れていたので明日の準備も夕食の後片付けもせず寝た。
1126 ZINEフェス長野。暗いうちに家を出た。といっても朝6時の電車なのでぜんぜん始発とかではない。朝が来るのが遅くなった。空気がきんと冷えている。冬だなと思う。夜勤明けっぽい人やこれから仕事に向かう感じの人、朝まで飲んでいたっぽい人、大きなスーツケースを引いた人…。案外駅は人が多くて、みんな冬っぽい格好をしていた。遠出の気持ちが高まってワクワクした。優人さんのデカパネルは結局持って来た。ものすごく雑に梱包したけど、一回使ったポスターだからまあいいかと思った。でかいけど軽いし。リュック、トートバッグ、パネル。さほど本は持っていかないので身軽に荷造りできた。 電車で寝ていたらすっかり明るくなっていて、立川からあずさに乗り換え。寝てたからだと思うけどあまりに寒くてタイツを買った。あずさのトイレで履いた。 寒くてやけに腹も減っていた。ツナおにぎりと焼きそばパンとスコーンを買って食べた。あったかいミルクティーとコーヒーも。食べすぎだと思ったけどほんとに寒かったのでしょうがない。スコーン、かりっとしてふわっとしていてすごくおいしかった。駅のポップアップみたいなところでパッと買ったけどちゃんとお店の名前見ておけばよかったな…。津島佑子『笑いオオカミ』を読みながらうとうとした。松本に着いたのは10時前。息が白くて驚いた。山が近くて眺めのいい街。
イベントとか旅行とか楽しいことがたくさんあった日の日記ってうまく書けない。たぶんぜんぶ書こうとしちゃうからだと思う。結論からいうとすごくいい一日で、いいイベントだった。出展者は結局10組。それゆえの親密さがありのびのびしたイベントだった。 自分としては旅先の気安さもあったと思う。知っている人が誰もいない、初めて行く街の初めて参加するイベント。いつもより自由にふるまえた気がする。まったく知らない人、その場限りの人しかいない場所はあまり気をつかわない。リラックスして自分を開示できた気がする(とするとふだん自分が何をストレスに思っているのかがわかってくるな…)。 お客さんはけっこう来ていたように思うし、思ったより本も手に取ってもらえた。何よりお客さんとも参加者さんともたくさん会話ができてうれしかった。これ伝わるかわかんないんだけど、交流をしたい(人間関係をやりたい)わけではないんだけど、人と話はしたいんだよな…。 きのうまでの不安はどこへやら、じゃないな。この「開催前のもろもろに不安な要素がある」と「行ってみたら気さくでいいイベントだった」は表裏一体なんだなと思った。意外とか挽回とかではなくてこの雰囲気はこうでなくては出てこない。これについては別途イベントレポ的にまとめたいつもり。
どういうイベントになるか不安だったので、ネットプリントで印刷した「END WAR NOW」のプラカードを机に貼ることにした。あずさの中でふと思いついて、何かネプリないかなーとツイッターを検索した(戦争じゃなくて虐殺だと思うけど「STOP GENOCIDE」はネプリの期限が切れていた)。水色、ピンク、黄色。パンセクシャルフラッグのカラーだなと思った。 イベントの案内に政治的なことはだめって書いてあって、は?という気持ちがありつつ参加している。は?と思うならやめときゃいいんだけどなんだろう…。ダメって言われたら帰ったろと思って貼った。なんか試し行動みたいだ。 新しくてきれいな会場で、大きな窓から日が差し込んで明るかった。空も山もきれいで、ああ遠くに来たなあと思った。机は5台ずつ向かい合わせに置かれていて、机半分という話だったけど一人一台になった。奥行き60センチのでかい机。当然持ってきた布は大きさが足りないんだけどのびのび使えてよかった。いつになくちゃんと設営できた気がする。優人さんのデカパネルを机の前に立てかける。こういうのは文フリではできない。蹴飛ばされそうだし「スペースからはみでる」に抵触すると思う。自由にふるまえている。 そう、自由にふるまえている。リラックスしている。プラカードを貼って、新刊のでかいパネルを置いて、いつもはイベントに置かないコピー本『小説を書くquuerのzine』も机に並べた。「陰気なクィアパーティー」用に作った、通販はしたくないコピー本。いろんな人ともう一回初めましてからやり直したいみたいな気持ちってあるよな…と思う。
主催さんいわく、想定より規模が小さくなってしまったので入場料は無料にし、事前決済の人には返金したとのこと。そして今日参加している人は吉祥寺のシェアカフェを一日無料で使ってOKにしますとのことで、えっラッキーと思ってしまった。ほんとにわたしは現金なのだと思う。 イベントは11時から16時まで。全部のブースをまわっていろいろ話をし、全部のブースで買い物した。べつに義理とかではなくて、人の話を聞くのって面白いから、気になるものがなにかしらいっこはあるものだと思う(こういうとき思想的に苦手だな、無理だなと思うものはもちろんあって、それはそっと避ける)。 ただこういう場で小説って難しいかもなーとは思った。これは何ですか、どういうものを作っているんですか、あなたは誰ですかみたいな自分のことを話す場だと、フィクションの世界にチューニングを合わせるのはしばしば難しい。気になるものがぜったいいっこはある、にはなりにくい面がある。まあぶらっと来たお客さんにとってはそうでもないかも。長くなりそうなのであとはイベントの記事で書きます。
1127 尻が痛い。きのう帰りの新幹線、『笑いオオカミ』の真似をしてデッキの床に座ってみたのがきっとよくなかった。冷たい床だった。たぶんまた痔が破裂するだろうなと思う。最近イベント終わるたびにこうだと思う。 『笑いオオカミ』を読んでいたら、自分はこう見えてけっこう大食いでカレーを12皿おかわりしたことがあったとしゃべるシーンがあって、ZINEフェスで買った日記の本に「かきあげが美味しすぎてごはんを5杯もおかわりした」というくだりがあり、どっちがどっちだっけと一瞬混ざった。 長い小説は当然ひと息では読みきれないので何日もかけてちょっとずつ読み進める。その間に読んだほかの文章や生活の中で見聞きしたものと混ざってどこからどこまでが小説だったかわかんなくなる。それがけっこう好きだし醍醐味だと思う。 どこからどこまでが小説だったかわかんなくなるというのは小説そのものにちゃんと集中していないようでうしろめたさはあるんだけど、なんというか、わたしは人格全部で小説をやっていたいんだよな…と思う。物語に振り回されてうわの空で仕事したり、夢中で読んで寝落ちたり、べつのことをしているときにふっと思い出したり、目の前の景色と小説の情景が混ざり合ったり。みたいなの。なので書評とか感想とかがあんまり上手じゃない。そして、上手な感想とそれを述べる人がちょっと怖く思えてしまうことさえある(これはやつあたりかもしれない)。
1128 痔が痛いし生理も来た。イベントが終わると本当に毎度こう。ヨロヨロしていてなにも進まなかった。とても眠かった。労働のメールを書いていたら簡単な言葉なのにパッと出てこなくて自分で自分にがっかりした。本当におまえは小説を書いているのか、文章ぜんぜん書けないじゃんと思う。元気なときは、いやべつに文章うまくなくても小説は書けるでしょ(どのように書いても小説にはなるでしょ)と思うのに。
1129 引き続きいろいろ痛い。なんも進まない。『不思議の国の少女たち』を読んでいる。 異世界へ行って帰ってきた子どもたちの集まる寄宿学校の話。死者の国から帰ってきたナンシーが寄宿舎に入るところからはじまり、異世界から「帰ってきたくなかった」子たちが集まっている学校。 まだ読み始めたばかりで、ヤングアダルトはチューニングを合わせるのが難しいなと思う。でも急にカチッとはまる瞬間がある。 「王は敵だったけど、人生ではじめて俺をまともに見た大人だったよ」、これは妖精界から帰ってきたケイドのせりふで、あっいいなと思った。どうやらケイドはトランスジェンダーの男の子のよう。 そしてナンシーのルームメイトのスミが「あたしがオナニーしたらいや?」とあっけらかんとたずねるところでめっちゃいいな!と思った。夜遅くにルームメイトが自慰をしてもいいか。見たくはないからそんなこと言わないでくれとナンシーは困惑し、まあそれはそうなんだけど、なんていうのかな…女の子の生活に自慰があると書かれていることにほっとした。「女の子だと扱われる子の生活」にそれがありますと書かれているのがうれしい。 子どものころ長期休みにホームステイとかサマースクーリングとかよく案内が来ていたけど、それをやってみたいかどうか考えるより先に、あるいは費用の捻出のような実際的なハードル以前に、長い期間他人の家に泊まったらそういうのどうするんだろうと思っていた。だから自分には無理だと思っていた。すごくばかみたいだけどほんとに。そしてあるとき友だちが「ホームステイって生理とか気をつかいそうだよね〜」と言い、わたしはそれに強く同意した。自慰の話をする代わりに生理の話をした。
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日記、毎日更新するとバラバラうるさいかなと思って1週間分まとめてみたけど、これはこれで長いな…。
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heartvisor · 11 months
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シン・仮面ライダーカード!!
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to commemorate the theatrical release of anno's shin kamen rider, various character cards were distributed to moviegoers. as well, calbee released promotional movie-themed chips with included random cards.
this post compiles the text for character tidbits, relationship details, and setting notes included on the collectible cards.
source image links calbee chip cards vol. 1: 1-24, 25-48 theatrical edition kamen rider cards: 49-68, 117-121 calbee chip cards vol. 2: 69-92, 93-116
1. クモオーグ
出身地: 奥多摩の山林 とくちょう: 1. 口からはきだすねばついた白い糸で人間をがんじがらめにしてしまう。 2. みずからの手でひとをころすことを一番の幸せと感じている。 弱点: うでのつけねやひじなどの、かんせつがもろい
2. コウモリオーグ
出身地: わからない とくちょう: 1. 間夜にひそんでとびまわり、ちょうおんばで敵ののうみそをいためつける 2. 人間にかみつき、てころしたり下僕にしたりするヴィルースに感染させてころしたり下僕にしたりする 弱点: かくしもっているしなやかなつばさ。 これをつけれからぜんぶちぎられるとしぬ。
3. ハチオーグ
出身地: 富士山のふもと とくちょう: 1. 刀のひとさしでえものをショックしさせる。 2. 人間たちをあやつって、ぐんたいをつくる。そして、人間をこうげんきできない仮面ライダーをくるしめる。 弱点: かたなとられるとこうけき力がにぶる。
4. 仮面ライダーのひみつ
SHOCKERでオーグメンテーションを受けた本郷猛は、戦うための強い肉体とくべつなそうびが与えられた。 胸のコンバーターラングと背中のコンバーターウィングはかれの全身にエネルギーをいきわたらせる。 ベルトのタイフーンはある力を計測する風車ダイナモやさまざまな回路やシステムがそなわっている。 ライダーのたたかいには、どれも欠かすことはできないのだ。
5. 走れ!サイクロン号!
ブロロロロ!!うなりをあげるエンジン。 ライダーとルリ子を乗せて、SHOCKERのアジトから脱出だ。 サイクロン号は並のオートバイではない。 のりこなせるものならのりこなしてみろといわんばかりの超馬力。 普通人など振り落とされてしまう脅威の加速力は、わざか数秒で最高時速350キロにとうたつ。ここからさらに変形し、真の力を発揮するのだ。
6. 仮面ライダーのひみつ
赤い光をはなつライダーの目。 これわC・アイとよぶ 昆虫の複眼をはってんさせたもので、たいへんすぐれた視力をもつ。双眼鏡でしか見えないはるか遠くの建物や、顕微鏡サイズのとても小さな生物も、はっきりとらえる。 まだ、すばやく動く物体などもしっかりキャッチする。だから、高速のサイクロン号に乗ったときも、人や車をよけながら安全に運転できるのだ。
7. 本郷のかくご
バッタとの合成オーグメントとなった本郷は、骨も筋肉もひじょうにがんきょう。 戦うための体であるから力の加減がむつかしく、気を抜けば物をこわしてしまう。 みのまわりの食器やコーヒーカップも、かるくにぎっただけで粉々になってしまった。 人間ばなれした力は本郷を苦しめている。 できるならふつうの人間に戻りたい。 しかし、SHOCKERをたおし、人々の平和を守る、いまはそれだけを考えている。
8. ルリ子もたたかうぞ
ルリ子は本郷とともにSHOCKERに立ち向かう、たのもしい仲間だ。 オーグメントのことをよく知っていて、もろいところを教えてくれたりもする。頭がまわるので、計画を立てるのもとくいだ。 いっけんとっつきにくい性格だけれど、本郷と同じように誰かを思いやるやさしい心をもっている。 本郷も、助けてくれるルリ子がいるから、安心して戦うことができるのだ。
9. ライダー特訓の日々
君は、ライダーの技がいくつあるか知っているかい?かるく40はこえるだろう。 技の中には、ルリ子が本郷と一緒に考えたものもいくつかある。 本郷は人の話をよくきくし、まい日トレーニングをかかさないから、どんな技もすぐものにしてしまう。 ライダーの特訓と成長におわりはないのだ。
10. 危険なオーグメンテーション手術
SHOCKERの科学陣は、人間に別の生き物をあわせてオーグメントにする。爬虫類や毒の生物などはいいあんばいだが、植物を材料にされた青年などは、まもなくしんでしまった。 人間と植物では、あまりにもかけ離れているから、特にむつかしい。成功と失敗をかさね、今は昆虫がよいという声がつよまっている。 緑川博士が本郷をバッタとの合成オーグメントに選んだのは頭脳明晰スポーツ万能だからだけじゃない。 かれの哀しい過去も理由のひとつなのだ。
11. クモオーグのひみつ
SHOCKERに目をつけられた人間ぎらいの男が、クモと合成オーグメンテーション手術をされた。 アマゾンやアフリカ、世界各地から集めた色々なしゅるいの危険なクモたちを材料にした。人間をしめころすための白い糸を吐き出す。 ほかにも、かくされた爪や牙からもう毒を注入する。クモオーグにやられたら、したいものこらない。 てきの中でもとくにゆだんのならないやつだ。
12. 悪の組織に立ちむかえ!
本郷、ルリ子、緑川博士は、SHOCKERと戦うことをちかった最初の三人だ。 緑川博士はルリ子のお父さんで、本郷の大学時代の先生。ついこの間まで、組織の研究員として働いていたが、これではいけないと考え直したのだ。本郷は緑川博士からオーグメンテーション手術を受けてなやんだりもしたが、先生をうらんではいない。その力をSHOCKERと戦うために使うことをルリ子と約束した。こうしてために使うことをルリ子と約束した。こうしてライダーのかこくな戦いがはじまったのだ。
13. 仮面ライダー
「変身!」 バッタとの合成オーグメント本郷猛は、ベルトの風車と胸のコンバーター・ラングに風を受け、仮面ライダーへと変身する。 SHOCKERの出現じょうほうをキャッチした! サイクロンで急行だ! どんなに強力な敵が現れようとも、ライダーが全力でむかえうつ。 まけるなライダー!たたかえ、ライダー!
14. ルリ子がつかまった
腕っぷしではライダーにかなわない。 そうはんだんした、ひきょうでかしこいクモオーグは人じちせんぼうに出た。 ジリジリとまあいをつめるライダー。 おいこまれたクモオーグの目にきんちょうの汗がながれこむ。そのまばたきをライダーの目C・アイがとらえた。 ライダーチョップ! ルリ子をとりかえすんだ!
15. SHOCKERにきをつけろ
合成オーグメントをつくる際、優秀な頭脳と健康な体をもつ人間ほどつよくなる。 SHOCKERたちはひと気のないところで人間をとりかこみ網やロープでつかまえてさらう。 優れた人は合成オーグメントに、すこし強い人は下級構成員となることが多い。 そうでもない人はせまくて暗い地下の秘密工場でずっとはたらかされる。 本郷も同じようにアジトへと連れ去られてしまったのだ。
16. サイクロンのひみつ
ゴゴォーオ!! 火をふく6本のマフラー。 サイクロンはハンドルのスイッチそうさで常用バイクから変形して真の力をはっきする。 最高時速は500kmまで上がり、東京から大阪までたったの1時間で走り抜けるのだ。 30メートルの大ジャンプで、おおきな崖もなんのその。 ライダーの変身システムはサイクロンがあってはじめてなりたつんだ。
17. たよりになるルリ子
これはダム湖のほとり。 ルリ子はよういしゅうとうなせいかくだから、もしものときのために、いくつもの計画や用意をしている。 ライダーの黒いコートは鋭くらいの攻撃ならはじいてしまうが、これは布じたいにくふうがほどこしてある。特殊金属があみこまれた、ルリ子の特別せいなのだ。だから本郷はひきょうなSHOCKERにうしろからおそわれても安心なのだ。
18. 組織に関わった者の末路
下級構成員たちがライダーを取り囲む。 右回りに、今度は左回りに、輪をせばめながらライダーの死角から襲いかかろうというのだ。業を煮やしたひとりが棒をふりかざす。だがライダーは棒を奪い取り、そこからは反撃の嵐だ。 ところで、倒されたSHOCKER構成員がとけてきえるのは、組織のひみつを世間に知られないためだ。SHOCKERに手をかけられた本郷もしぬとそうなる。
19. 疾走!サイクロン!
寒風になびく赤いマフラー。 サイクロンは気持ちのいい走りっぷりで山道を突き進む。これがたたかいでなければどんなに楽しいバイク旅だろうか。 一瞬ばかりよぎった思いをふりきり、本郷はアクセルをめいっぱいふかした。 胸のコンバーター・ラングに風を受け、全身に力がみなぎっていく。戦う準備はできた。 走れ サイクロン! 敵はもうすぐだ! まかせたぞ、ライダー!
20. クモオーグとライダーのたたかい
「お前も緑川博士のもとへおくってやる」 うごきのすばやいクモオーグが、ライダーにおそいかかる。 口からはく白い糸でうごきをふうじるのがやつのやり方だ。 だが、ライダーもとくいのジャンプでくうちゅうからはんげきをしかける。 ライダーチョップで腕をへし折れ! そこだ、ライダーキック!
21. 仮面ライダーのひみつ
オーグメンテーションによって、強化されたからだはバッタのようなうごきを可能にしている。そのひとつがジャンプだ。高さ66メートル30センチ。 ビルの20階までひととび、5回ジャンプするだけで東京タワーのてっぺんに届くものすごいジャンプ力だ。 ライダージャンプ!ライダーキック! 人間を襲うSHOCKERがまた1体ライダーに倒された!
22. 自然の力ライダーの力
「かかれ!ライダーだ!」 アジトが近いのだろう。下級構成員が次から次へとわいてくる。だがライダーは攻撃の手をゆるめない。森をぬける新鮮なひとっ風をコンバーター・ラングに受け、エネルギーに変えているから、つかれしらずなのだ。そして夕暮れが近づいたころ、下級構成員は現れなくなった。 「自然が力をくれたのだ」 本郷はそびえる山々を見やり、サイクロンで走り去った。
23. クモオーグの電話
「もしもし」 これは組織の大幹部からの電話をとる訓練だ。 ベルが三回なるまでにとらなければただではすまない。 ジリリ・・・・・・ ジリリ・・・・・・ ガッチャン! いじわるなクモオーグは、となりの下級構成員がつかう電話器を足で踏みつけ、電話を切ってしまった。たとえ訓練でも組織の掟をやぶればあとはない。下級構成員は、あわのようにとけて受話器に吸い込まれてしまった。
24. はたらき続けるコウモリオーグ
コウモリオーグは人間とコウモリのいいところをあわせたオーグメントだから、昼も夜も眠らずにずっと研究を続けられる。 ライバルの緑川博士においつくには寝ているひまなどないのだ。 「このさつじんヴィルースで緑川をぎゃふんと言わせてやる」 あやしく笑うコウモリオーグ。 このままでは、危険なヴィルースが完成してしまう。 コウモリオーグを研究所ごとぶっつぶせ、 ライダー!
25. こころやさしき本郷猛
オーグメンテーションされる前の本郷は、バイクで旅をするのが好きな人間であった。 他人と話すのが少し苦手で、はたらいてはいなかったけれど、スポーツはばつぐんで、勉強もとくい。なによりもやさしい心をもっていた。 だから、仮面ライダーになれたんだ。 本当は暴力が好きではない。 でも、人々を守りたいという強い思いから、SHOCKERと戦い続けると心にちかった。ルリ子もそんな本郷をとても信頼しているよ。
26. 罠にかかったなライダー!
コウモリオーグと戦うライダーに、クモオーグがしのびよる。ふだんたちきづくはずだが、コウモリオーグの超音波でかんかくがくるわされていたのだ。 はさみうち作戦だったのか! だが、ライダーの戦いはここからだ。 ライダー返しでクモオーグをコウモリオーグに投げつける。 しょうとつしてもつれ合うオーグメントたち。今がチャンスだ! ライダーキックでまとめてやっつけろ!
27. さあ、たたかいだ
SHOCKERのアジトに単身のりこむ本郷ライダー。今日は、いつにもまして力がみなぎっている。山のてっぺんで、たっぷりと強風をあびてきたのだ。 ライダーが身に受けた風はエネルギーにかわり、エナージ・コンバータにたくわえられる。ベルトの横についている箱型のそうちが、それだ。 きりょくじゅうじつ。ライダーはさいこうのじょうたいで戦いにのぞむ。
28. コウモリオーグの電話
「もしもし」 コウモリオーグは組織でも優秀な研究者であるから、あぶない薬品や実験台の人間を、電話ひとつで注文できる。 「やあ緑川博士ちょうしはどうだ」 今日は同じ組織の緑川博士がよい実験台を手に入れたというので、それをほしいと話したところ、もう使ってしまったよと電話を切られてしまった。 おのれ、緑川! 怒ったコウモリオーグは、受話器を投げつけた。
29. ハチオーグのアジト
「ようこそ 裏切り者たち」 壁には,SHOCKERとハチのエンブレム。 ここがハチオーグのアジトだ。きっと 悪魔的なおそろしい作戦をすすめているのだろう。 操られた人々もいる。ハチオーグを女王バチ。 その手下どもを働きバチと考えれば、本郷とルリ子はハチの巣に飛び込んだようなものである。 いつでもルリ子を守れるように、感覚をとぎすます 本郷。ゆだんすれば 刀でひと刺しだ。まわりの部下にも気をつけろ!
30. ハチオーグと刀
ハチオーグは組織でいちばんの刀つかいだ。だから刀にはとてもこだわる。 最近のお気に入りは、体にわるい金属をとかして叩いてていねいに研いだ刀。 相手をつき刺すと同時に、くるしみもだえさせることができる。ハチでいうところの毒針の役目をもつ、おそろしい毒刀なのだ。
31. 誕生! 第2号ライダー!!
本郷猛を狙う組織の刺客としてバッタの合成オーグメントにされた、正義のジャーナリスト一文字隼人。 とあるきっかけで一文字は、仮面ライダー第2号として組織に立ち向かうことを決意した! 戦うためだけの人を超えた力。だが、その力があれば、世の人々のために悪を蹴散らすことができる。 がんばれ! 一文字隼人!!
32. 仮面ライダー第2号のひみつ
一文字ライダーの体は、最新の技術によって生み出されたパワーアップ型だ。 筋肉がついた分、体重が少し重くなったので、ジャンプ力は本郷ライダーよりも下がったが、その分、パンチやキックの威力が上がっている。 だから、 本郷ライダーがパンチ5回で倒す敵を、4回で倒すことができる。
33. ハチオーグの電話
「もしもし」 ハチオーグはクモオーグと仲がわるい。 ケンカをした日は本気であいてをころそうとする。仲間でもようしゃはしない。 それが SHOCKERのおそろしさだ。 「次にケンカをしたらそのときがやつのさいごよ」 ハチオーグには友達がいるので、そういったことを電話で話したりもする。この時ばかりはとても楽しそうだ。
34. こい!ハチオーグ
スパッ!! ハチオーグが刀をひとふりしただけでふだんならびくともしないライダーのとくべつなそうびにも傷がはいる。 さらに、つぎつぎとくりだされるはやわざ。 おなじ昆虫合成型のオーグメントで基本せいのうはライダーと変わらない。 完全体になる前にこのつよさは予想外だ。 しかし、てきに背をむけるわけにはいかない。 かくごを決めるライダー。 ハチオーグ、いざ勝負!
35. ゆくぞ、サイクロン!
本郷も一文字もサイクロンを大切にしている。 一緒にたたかう相棒なのだ。ベルトについているスイッチはサイクロンをよびだすためのものだ。 自動で走る機能を持つので、すぐにかけつけてくれるぞ。とくに本郷ライダーは変身の際に風を受けるひつようがあるのだから、変身の際に風を受けるひつようがあるのだから、サイクロンにのって走るのがよい。 いつも大変たすかっている。 平和になったあとはサイクロンで旅をするのかもしれないね。
36. 仮面ライダーのひみつ
ライダーのマスクをかぶれば、戦う力がぐんとわいてくる。これには、 あらゆる生き物にそなわる生存本能、生きるため必死に戦う性質をよびさます効果があるのだ。だけど、本郷は野生のけもののように暴れたりはしない。 やさしさを忘れることのないつよい心を持っているからだ。 体と心をきたえぬいた者だけがほんとうのライダーになれるのだ。
37. にがさんぞ、SHOCKERども
もう、がまんならぬ! 人を人とも思わぬSHOCKERの所業に一文字ライダーの怒りがばくはつした。もえたつ正義の心からわきあがるエネルギーが、一気に足へと流れ込む。 ライダージャンプ!かけ声をきいた下級構成員たちがとたんに逃げ出すが、もうおそい。ライダーキックがきまった!「これでスッキリした」 あやつられていた人々をかいほうすると、一文字は笑顔で去っていった。
38. サイクロンとともに
「きょうもよくがんばってくれた」 戦いがおわり、サイクロンをねぎらう一文字ライダー。一文字はもともとバイク旅が好きで、整備もできる。 SHOCKERどもは明日も現れるだろう。君がもしやつらを見つけたらライダーをよんでくれ!それがどこだろうと、ライダーはすぐにサイクロンでかけつけるぞ!
39. がんばれダブルライダー
「まて、SHOCKERども!」「俺たちが相手だ!」 崖の上から、あくまのSHOCKER軍団を見おろす、二人のライダー。向かって左が 本郷ライダー。右が第2号の一文字ライダーだ。 トォーッ!ふたりライダーが下級構成員のむれにとびかかる。ライダーひとりひとりの技も強力だが、二人の合体技はその3倍もの破壊力をもつ。 ゆけ、ダブルライダー! 新技の合体キックで、SHOCKERをぶちのめせ!
40. 仮面ライダーのひみつ
本郷ライダーは変身するとき、胸のコンバーター・ラングとベルトに風を受けてエネルギーを生み出さなくてはならない。 だから、建物の中で戦うときには、先に外で変身している。 だけど、一文字ライダーは、中でも変身が可能だ。 本郷ライダーと違う進化したしかけが一文字ライダーにはそなわっているのだ。 ぜひ、期待してほしい。
41. 仮面ライダー第2号、一文字隼人
ライダー第2号の一文字は、思ったことをはっきり言う気持ちのいいやつだ。 ジャーナリストとして世界かく地を旅したこともあるから外国語をいくつもおぼえていて、だれとでもすぐに仲良くなれる。そして、自分がいやだと思ったことはやらない。 正直に生きる。それが一文字なのだ。
42. 二人ライダーのがったいわざ
がんじょうなSHOCKERのオーグメントがあらわれた。ただのパンチやキックではまったくはがたたない。 こんなときは合体わざをくふうする。 「いくぞ、一文字」「よしきた、本郷」 いまだ!くらえ、ライダーダブルキック! 左右の弱点を同時に突かれ、みごと オーグメントは砕け散った。 二人のライダーが力をかさねれば、たおせぬてきなどいないのだ。
43. 仮面ライダーのひみつ
風にゆれる赤いマフラー。 これは、ライダーの、正義の心の証なのだ。 もしきみが、どこかでサイクロンを見かけたら、そしてそこに赤いマフラーを見たのなら、声援をおくってほしい。 彼はきっと、助けを求める人々のもとへ向かう途中なのだ。 はしれ サイクロン! がんばれライダー!
44. SHOCKERの技術力
SHOCKER科学陣はオーグメントだけでなく、人間をあやつる��置、武器や乗り物も開発している。サイクロンの設計にはあの緑川博士なども関わっていた。博士もバイク乗りであったから、すごいマシンをつくってやるぞとはりきったんだ。本郷と一文字の乗るサイクロンはその完成型にあたる最高のマシンだ。 組織のテストサーキットでは今、サイクロンの量産化にむけた研究も行われているようだ。
45. ひさしぶりだな、ルリ子
SHOCKERのとある施設。 暗闇でライダーを待ち受けていたのは、ルリ子のお兄さんであった。 名を緑川イチローという。 果たして彼は敵なのだろうか?
46. せまりくる危機
うらぎり者の本郷たちを始末するため、SHOCKERは新たなオーグメントをうみだした。 本郷ライダーと同じくらいのつよさがあるという。 数もひとりではない。同じつよさなら、数の多いほうがまちがいなく勝つというりくつだ。だが今の本郷には仲間がいる。 そして最後は気持ちがものをいうのだ。 強い心で立ち向かえ、ライダー!
47. さあ、決戦だ!
SHOCKERと戦う、三人の思いはひとつ。決戦を前に、新しい技をさっきまで練習していた。 ふたりライダーがそれぞれボーリング玉を抱えたまま同時にジャンプし、空中で玉を激突させて割る特訓だ。この玉が本番ではSHOCKERどもの頭というわけだから、成功すればこれはもうたまらないだろう。 おそろしいほどのいりょくになるはずだ。 技の名を、ライダーハンマーキックという。
48. 映画がはじまるぞ
きょうも元気に撮影を終えることができた。5人もほっとひと安心。 はげしいアクション! 火薬の大爆発とほのお! サイクロンもがんばった。 ライダーたちの戦いを、ぜひとも劇場のジャンボな大画面でみとどけてほしい。 映画「シン 仮面ライダー」の封切りはもうまもなくだ。 みんなで一緒に、ライダーの活躍を応援しよう!
49. 本郷猛
演:池松壮亮
スポーツ万能、頭脳明晰であるが、人とのコミュニケーションがうまくとれず、無職である。大学時代は緑川弘博士に師事していた。 その優しさゆえに、たとえ相手がSHOCKERであっても暴力で解決することへの葛藤を抱えている。 趣味はバイク。 一人旅をよくしており野宿はお手のもの。
50. 仮面ライダー
演:池松壮亮
SHOCKERの手によって、バッタとの昆虫合成型オーグメントとなった本郷猛。 体にプラーナの吸収増幅システムが施され、圧縮されたプラーナにより力を得る。 ベルトはプラーナ計測器の風車ダイナモとプラーナインバーターを内蔵したタイフーン、サイクロンのコントロールシステムとエナージコンバーターを内蔵した左右サイドボックスで構成されている。
51. 緑川ルリ子
演:浜辺美波
SHOCKERの人工子宮実験の生き残りで遺伝子情報は緑川博士から受け継いでいる。 組織の生体電算機としての役割もあった。 自らを常に用意周到な性格と称している。 SHOCKERで育ったため、外の世界を知らなかったが、兄・イチローが思い描く未来に疑問を感じ、父とともに組織を飛び出した。
52. 一文字隼人
演:柄本佑
かつてはジャーナリストとして活動し、愛用のカメラはMinolta16P。 表裏のない性格で、群れることを嫌がる。孤独を楽しめるバイクが趣味であり、そこは本郷と同じ。 「心スッキリ」することが一文字にとって大事なこと。SHOCKERにオーグメンテーションを受けた後も、洗脳に負けず、自分の筋は通している。
53. 仮面ライダー第2号
演:柄本佑
SHOCKERからのオーグメンテーション手術を受けた後、緑川イチローによって強化された。そのため、プラーナを体内呼吸で高めることが可能となり、風を受けなくとも変身ができる。 ルリ子のパリハライズによって、洗脳が解け、”SHOCKERの敵、人類の味方”として、「仮面ライダー第2号」を名乗る。
54. クモオーグ
演(声):大森南朋
SHOCKERによる人外融合型オーグメント。 人間を嫌い、人の姿には戻れない合成手術を自ら望んだ。 紳士的な物腰だが、考える幸せの形は異常。 組織への忠誠心が高く���裏切り者・邪魔な存在を消すことを役割としている。 4本の手を隠し持っており、手を下す際に脇腹のジッパーから姿が現れる。
55. コウモリオーグ
演:手塚とおる
緑川博士をライバル視しているSHOCKERの生化学主幹研究者。 他人を信用しておらず、一人で研究を続けている。 暴力は得意ではなく、完成させたヴィルースを”作品”と呼び、その毒性をもって人類を減らすことに幸せを求めている。 ハットと杖がお気に入り。
56. ハチオーグ (変身前)
演:西野七瀬
ルリ子と同じくSHOCKERの人工子宮実験の生き残りで、以前は違うコードネームを使っていた。 ”支配”を幸せとしており、奴隷制度による統制された世界システムを再構築し、実現しようとしている。 組織への人材供給のほとんどは彼女の手によるもの。ルリ子に対して、表現しきれないほどの愛憎を抱えている。
57. ハチオーグ (変身後)
演:西野七瀬
仮面ライダーと同じく、緑川グループの昆虫合成型オーグメント。サナギ状態から羽化することで現在の姿となった。 触れることによって、相手のプラーナを奪うことができる。 刀を武器とする戦闘スタイル。 戦いにおいては公平な考えを持っており、仮面ライダーに対しても刀を与え、同じ条件で勝負をつけようとする。
58. 緑川イチロー
演:森山未來
緑川博士の息子で、ルリ子の兄。 母を無差別殺人犯に殺害されたことが契機となり、父とともにSHOCKERの一員となった。 組織の幹部として、活動する一方、自らが考える”幸福の形”=ハビタット計画の実現を追求している。 計画の対象に例外はなく、自分もその一人である。
59. 仮面ライダー・仮面ライダー第2号
仮面ライダー/演:池松壮亮
仮面ライダー第2号/演:柄本佑
それぞれのベルト名称は、仮面ライダー(第1号) 変身ベルト タイフーン(プラーナ強制排出補助機構付初期型)、仮面ライダー第2号変身ベルトタイフーン(開閉式安全装置付初期改良型)。 本郷がチョウオーグのアジトに向かう中、一文字が駆けつけ、ダブルライダーとしてSHOCKERと闘う。
60. 本郷猛・緑川ルリ子
本郷猛/演:池松壮亮
緑川ルリ子/演:浜辺美波
SHOCKERによるオーグメンテーションの手術室から本郷を脱出させたのがルリ子。 ともに裏切り者としてSHOCKERに追われる身となるが、政府の男・情報機関の男の協力も得て、対SHOCKERの共同戦線を張る。 本郷の優しさが故の弱さを不安視していたルリ子であったが、その優しさに生まれて初めて“安心”を知る。
61. 本郷猛・一文字隼人
本郷猛/演:池松壮亮
一文字隼人/演:柄本佑
ダブルライダーとしてSHOCKERと闘う2人だが、その性格は正反対。 人とのコミュニケーションが苦手な本郷に対して、一文字は距離を詰めてくる。 しかし、不思議とウマが合い、戦闘でも即席ながら抜群のコンビネーションを見せる。
62. チョウオーグ/ 仮面ライダー第0号
演:森山未來
緑川イチローが完全変態を終えた昆虫型アルティメットオーグメント。 プラーナの絶対量が群を抜いている。 自らのやり方で人類を救うとし、仮面ライダー第0号を名乗る。 ベルトは仮面ライダー第0号変身ベルト アルティメットハーフタイフーン (試作改造型)。
63. K.K.オーグ
演:本郷奏多
人間・カマキリ・カメレオン、 SHOCKER初の3種合成型オーグメント。 死神グループの手によって生まれた。 性格は残忍。姿を消しての不意打ちが得意。 主な武器はナイフで、複数を携行し、左腕には身体の一部であるカマを隠している。 クモオーグを尊敬し、慕っている。
64. 政府の男・情報機関の男
政府の男/演: 竹野内豊
情報機関の男/演:斎藤工
政府、情報機関において、SHOCKERの後片付けを担当している。 本郷とルリ子に構成員の排除への協力を求め、代替として情報提供と警護を保証している。 2人には知らせず、別に行動することもある。 一文字に問われ、最後に名を明かした。
65. 仮面ライダー第2+1号
演:柄本佑
一文字が政府の男、情報機関の男に初めて依頼をしたのが新しいスーツサイクロンの用意だった。 本郷から引き継いだマスクがリペイントされ、防護服のラインは白い2本になった。 新たなマスクには本郷のプラーナが固定されている。 シンサイクロンで駆け、2人でSHOCKERと闘うことを誓う。
66. 大量発生型相変異バッタオーグ
緑川イチローが作り出した仮面ライダーの孤独相とは異なる、群生相を持つバッタオーグ。 仮面ライダーと同じ能力を持ち、バイクもサイクロンと同型。 群れて闘い、より凶暴性を増している。 黄色のマフラーを着用し、 11体存在する。ベルトの名称はプラーナ蓄積循環外部補助機構簡易タイフーン(量産型)。
67. ケイ
演(声):松坂桃李
SHOCKERの中枢である、世界最高の人工知能・アイ。 アイが外世界観測用に作り出した自律型人工知能がジェイで、ケイはそのバージョンアップとなる。 役割は構成員たちの幸せを観察しデータをアイに送り続けること。 常に学習を続け、関係者の死には白いバラを手向けている。
68.緑川ルリ子・緑川イチロー
緑川ルリ子/演:浜辺美波
緑川イチロー/演:森山未來
緑川弘を父とする遺伝子上の兄妹。 ルリ子がSHOCKER在籍時はともに研究を重ね、ハビタット計画を発案したのはルリ子だった。 イチローはハビタットシステム完成のため、ルリ子はシステムのパリハライズのため、互いのデータを必要としている。
69. 本郷猛のつよさ
ライダーはつよい。 それはもちろん、体を強化されたことがおおきいけれど、それだけじゃあない。本郷はライダーになる前から体をきたえていたし、たたかいのきほんになる柔道や剣道を、警察官のお父さんからおそわっていたんだ。 今でもSHOCKERの出ない日は、山で自分をきたえなおしている。落ちてる岩をなげ返したり、けがをした動物を助けたり、ひみつの特訓をしているぞ。
70. 仮面ライダーのひみつ
「ウグググ・・・・・・」 「おのれライダー・・・・・・」 さっきまで威勢のよかったSHOCKERどもが、つぎつぎにくずおれていく。 どうだ!ぶあついコンクリートのかべを障子紙のようにぶちぬく、ライダーパンチのいりょく! 強化筋肉の腕。 鉄をにぎり砕くあく力。そして、特別せいの戦闘グローラ。 この三つがあわさり、生み出されるのが、必殺の拳ライダーパンチなのだ。
71. 命がけのレース
本郷は十代の頃からバイクのりだった。 ためしに参加した大会で優勝し、プロのレーサーをめざさないかとさそわれたこともある。だが、今この瞬間、本郷が走るのは負ければ後がない死のレース。自分だけでなくルリ子の命もかかっている。 「たのむぞ、サイクロン!」 背後にせまるSHOCKERどもをふり切らんと、本郷はアクセルを全開にした。
72. 仮面の下に
マスクをはずした本郷は、そこに変わり果てた自分の素顔を見た。 願わざる力をその身に宿してしまった悲しみ。それは、すぐに受け入れられるものではない。 「いつかはふつうの人間にもどれるのだろうか?」 さしもの本郷も、この時ばかりは、未来への不安と絶望を感じずにはいられなかった。
73. クモオーグのうで
クオーグのチョッキを見てほしい。 いくつものチャックがついているのがわかるだろう。中にはきかいじかけの子グモや毒の注射、そして4ほんの腕がしまってある。 そんなところから腕が出てくるとは思いもよらないので、たいていの敵はそのまましめころされてしまう。 奇怪にして強力な、ひっさつの奥の手なのだ。
74. ルリ子がピンチだ!
クモオーグにおいつめられたルリ子。 だが、SHOCKERどもに命ごいなどしない。どんなにおそろしい目にあっても、弱さを見せずにがんばろうとするのがルリ子のつよいところだ。 「ギャアァッ!」 とつぜんふっとばされるクモォーク。 仮面ライダーのとうちゃくだ!ルリ子はこっそり、ほっとしたひょうじょうを見せた。
75. 人々の尊厳のために
仮面ライダーになったばかりのころは、本郷もこどくななやみをかかえていた。 たたかったり、だれかをきずつけたりするのがにがてなやさしいやつなのだ。だが、 思いなやむ ひまもなく、SHOCKERどもはつぎつぎに現れる。 人々の尊厳のためにその身をささげ、本郷猛はきょうもかこくな戦いに飛びこんでゆく!
76. アンチSHOCKER同盟
本郷とルリ子は、ともに戦うふたりの仲間を得た。めがねをかけた政府の男と、情報機関の無口な男だ。きけんなSHOCKERとわたりあうには、彼らのように援護してくれる味方がひつようなのだ。 ふたりの男たちも、口には出さないが、「きょうもたのむぞ、ライダー!」といつも心の中で仮面ライダーに声援をおくっているよ。
77. コウモリオーグにきをつける
コウモリオーグは実験でつくった毒やヴィルースを中にためこんでいる。 敵にかみつき、毒をあびせては、命令をきかないと解毒剤はやらないぞなどとおどかして楽しむのだ。もちろん、薬をわたす気などこれっぽっちもない。 これでなおるぞと言いながら、にせの解毒剤やもっと強い毒を与えたりする。 ほんものの解毒剤わ、ぼうしの裏と翼のとがったところにしこんであるという。
78. SHOCKERの人工知能
ケイとよばれるみずから動ける人工知能は、いつも本郷やルリ子たちのことをじっとかんさつしている。 SHOCKERにかかわる者たちが、幸せになったかどうかをデータとして記録しつづけているらしい。 おそいかかってはこないが、なんにせよSHOCKERの人工知能なのだから、味方でないことは明らかだ。
79. はしゃぐコウモリオーグ
「できたぞ!」 とさけぶのはコウモリオーク。 にっくき緑川博士のけんきゅうに負けないよう、ひとりで実験をつづけてきたが、ついに満足のいくヴィルースが完成したのだ。 とってもうれしいコウモリオークだけど、一緒によろこんでくれる仲間がいないのは少しかなしいね。
80. ハチオーグのしめい
SHOCKERのような大組織をうごかすには、たくさんの人間が必要となる。 それを集めるのがハチオーグの仕事だ。 人々をつかまえては機械で洗脳し、しぬまではたらかせるのだ。 だが、人間の心の自由をうばうことなど、ライダーがゆるすはずもない。 今にアジトをぶちこわし、みんなをたすけてくれるだろう。 はやくきてくれ、ライダー!
81. つぎの戦いにそなえろ
ライダーのかいふく力は普通の人間とはくらべものにならない。 ちょっとしたきずはすぐになおるし、骨折だって、なん日かあれば元通りだ。 マスクやスーツ、サイクロン号などもルリ子が予備のぶひんや修理用のきかいをしっかり用意しているからすぐになおせる。 だからライダーは、いつもばんぜんのじょうたいで戦えるのだ。
82. ハチオーグのマスク
ハチォーグのマスクはとくに目がすぐれている。昆虫の複眼を強化した両目は、すばやい敵の動きをみやぶる。おでこにある三つのまるい部分も目の一種で、まわりの温度をとらえ、くらやみに隠れた敵を見つけ出す。そしてするどいアゴは、スズメバチのごとく鉄骨もこなごなにするいりょくをもつ��ら、近づいてたたかうときは注意しなくてはならない。
83. ポーズのひみつ
仮面ライダーのポーズは、君ももうおぼえてくれたことだろう。 これはエネルギーをかいほうするための型のようなもので、この動きにベルトがはんのうして、からだ中のエネルギーがあつくはげしく湧きたち、とてつもない力がみなぎるのだ。本郷と一文字がポーズをとるのには、そういったわけがあるのさ。
84. おしゃれなハチオーグ
着物すがたルリを出むかえるハチォーグ。その装備には、ライダーとおなじぎじゅつがつかわれている。 着物はライダーの黒いコートとおなじ布だから、にがんじょうでしなやか。ハチの巣のてっぽうのたまをはじくほどにがんじょうでしなやか。ハチの巣のような模様のスーツは電気じかけで、きんにくのうんどうをつよめて、とまらぬはやさで走れるようにする。目にもとまらぬはやさで走れるようにする。 どれも強くなるためのおしゃれなのだ。
85. ハチオーグの手下
ハチオーグはまい日、刀のとっくんをしている。手下をあいてに、ほんものの刀でしあいをやるのだ。ほとんどはハチオーグにまけてしぬが、生きのびれば大切にされる。 いちばんつよい手下わ、黄色い背広の男。ひつようとなれば自分の命をささげ、そのプラーナでハチオーグにさらなる力をもたらす。強いくごを持った手ごわいやつなのだ。
86. 仮面ライダーのひみつ
ガチィィン! 飛びちる火花! 仮面ライダーの腕が、ハチオーグの刀をうけとめた!がんじょうきわまる人工骨と、くっきょうな強化筋肉。 いかなる刃物をもってしても、骨まで断つことなどできはしない。 ライダーがこぶしを握りしめ、肩からゆびの先までぐっと力をこめれば、腕ぜんたいが岩のようにかたくなり、ぜったいの盾となるのだ。
87. ルリ子のかなしみ
クモオーグの魔の手にかかり、ルリ子のおとうさんである緑川博士はこの世を去った。 さらにはたいせつなともだちまでもうしない、ルリ子はおしよせる悲しみにかたをふるわせる。 似た境遇を過去にもつ本郷は、そんなルリ子の気持ちをただしずかにやさしくうけとめるのだった。
88. ルリ子とヒロミの電話
「もしもし」 「もしもし」 となりに座りながら、電話でたのしそうに話しているルリ子とヒロミ。 子供のころ、いつもいっしょだったふたりは、ときどき ケンカをしていた。 そんな時は面とむかって話せないから、こうやって同じイスに座って電話で仲なおりしていたんだって。
89. 第2バッタオーグとのたたかい
「いいね!」 本郷ライダーを なさけようしゃなくおいつめ、たたかいをたのしむ第2バッタオーグ。 ずっと明るいちょうしなのは、洗脳された一文字の本来の心がまだ のこっているからだ。 洗脳さえとけば、きっと一文字をすくえるはずだ! チャンスがくるまで、たえてくれ、本郷ライダー!
90. パリハライズとはなにか
SHOCKERにさらわれた一文字隼人は、組織のいうとおりにはたらくよう洗脳されてしまったが、ルリ子によるパリハライズで正気をとりもどした。 パリハライズというのは、あいての心や魂にはたらきかけること。 これにはSHOCKERにしはいされた心をかいほうするなどのこうかがある。 ルリ子がとくいとする、人をすくうためのとくべつな技なのだ。
91. 立ち上がれ!一文字隼人
洗脳から解放された一文字隼人は、その時のひどいショックで動けなくなってしまった。しかし、こんなところでくじける一文字ではない。 「ゆるさんぞ、SHOCKER!」 はがねのようにつよい精神力でぐんと立ち上がった一文字は、SHOCKERどものもとへと走り出した!がんばれ、一文字!!
92.K.Kオーグ
出身地: 四国のあたり とくちょう: 1.色のかわるポンチョでまわりのけしきにとけこみ、カメレオンのようにとうめいになってかくれる。 2.鉄骨もちくわのようにまっぷたつにするカマキリのうで。 弱点: ポンチョをだめにするしつこい汚れ。
93. 仮面ライダー第2号、一文字隼人
「俺��今からSHOCKERのてき、人類の味方」 本郷とルリ子に出会い、自らの心を取り戻した一文字隼人。 かくして仮面ライダー第2号の終わりなき戦いがまくをあけた。 肩ならしのあいては、ルリ子をきずつけたにっくきK.Kオーグ。 いけ、一文字ライダー!! やつのマスクを叩き割れ!
94. K.Kオーグのひみつ
K.Kオーグのいちばんとくいな技はふいうちだ。 すがたをとうめいにして、敵に気づかれずにしのびより、カマでいちげき。 このたたかいかたは、先輩のクモオーグにきたえてもらったものだ。 ふたりのおんみつ能力は、組織の中でもトップクラス。 とりわけきけんな、あんさつコンビなのだ。
95. ライダーのパンチとチョップ
ライダーパンチはとにかく強力で、敵を正面からぶち抜いて倒せる。 だが、かたい殻につつまれた敵があいてだと、はじかれることもある。 ライダーチョップはそんな時に便利な技で、殻のすきまや、関節、首筋といった敵の弱点をせいかくにねらいうつものだ。敵もひとすじなわではいかないから、ライダーは数々の技を使い分けながらうまく戦っている。
96. K.Kオーグの電話
「もしもし」
K.Kオーグは組織の先輩であるクモオーグをそんけいしている。 さくせんに失敗したり、サソリオーグにおこられたときなどは、いつも電話でそうだんしていた。だが、クモオーグはたおされ、にどと電話に出ることはない。 「ゆるさないぞ、ライダーども!」 K.Kオーグはいかりにふるえ、先輩のかたきうちをちかうのだった。
97. たくされた願い
それは唐突な別れ。 凶刃に倒れた仲間が遺したのは、本郷への感謝と、SHOCKERの暴走を止めてほしいという切なる願いであった。 その想いに報いるため、身命を賭す覚悟を決めた本郷猛は、悼む間もなく死地に赴くのだった。
98. 一文字隼人のひみつ
ライダーになる前の一文字はジャーナリストだった。世界じゅうの事件を夢中でおいかけ、あぶない場所にも平気で飛び込んでいくゆうかんな男。 危険な取材を続ける中で自分の身をまもる戦い方をおぼえた。 自然や動物の写真をとるのも大好きで、南米やアフリカをバイクで旅したこともある。こんどは本郷もつれていってやろうと、こっそり計画しているよ。
99. 本郷猛と一文字隼人
美しき大自然に見守られながら、本郷と一文字は、SHOCKERと戦い続けることを誓いあった。 人々の自由をおびやかすものが現れたなら、地球のどこにいようともかけつけ、力をあわせてたちむかおう。 かたい握手とともに、そう約束した。 「またあおう!」 しばしの別れを告げ、ふたりはサイクロン号で走り去った。
100. ライダーのすばらしさ
SHOCKERのアジトはかく地にちらばっているから、本郷と一文字は手分けしてつぶしにいくことも多い。 だが、とおく離れた場所でたたかっていても、たがいのピンチはすぐにわかる。 「いきてるか、本郷!」 おいつめられた本郷ライダーのもとに、さっそうとあらわれる一文字ライダー。 どんなときもたすけあうのが、仮面ライダーのすばらしいところだ。
101. てきの群れがくるぞ!
くらやみにあやしく光る、こうかつなまなざし。その正体は、大量発生型バッタオーグだ。本郷ライダーとおなじくらいのつよさがあって、数もおおい。ぜんぶで11体もいる。さらには、バイクでかけれんけいこうげきをしかけてくるのだ。 ちからをあわせてたちむかえ! ダブルライダー!
102. 緑川イチローのひみつ
イチローは緑川博士の息子で、ルリ子の兄。彼もまた、本郷や一文字とおなじように、オーグメンテーションによる強化を受けている。グローブやベルトを見れば、ライダーと同じ力を持っていることが見てとれるだろう。 イチローは今、SHOCKERの幹部として、とても危険な計画を進めている。 やつを止められるのはライダーだけだ! いそげ、本郷!はしれ、一文字!
103. ルリ子とイチロー
これは、イチローとルリ子が一緒にすごしていたころの写真。 その後、ルリ子は組織をとびだし、イチローは人類をまきこむおそるべき計画を開始してしまった。 この一枚は、今となってはとりもどせない家族の思い出なのだ。 イチローのアジトには、この写真がたいせつにかざられている。
104. たちはだかる強敵
「かかってこい、ライダーども!」 SHOCKERのおそるべき計画。 その中心にいるのが、チョウオーグだ。 組織の幹部ともなれば、もちろんライダーたちのじゃくてんも知っていることだろう。 準備ばんたんにしてアジトで、本郷と一文字をまちかまえている。 それでもたたかうんだ、ダブルライダー!!
105. ルリ子の頭脳
緑川ルリ子最大のぶきは、その頭脳だ。 計算やぶんせきがとくいで、コンピュータを使ったしごとも早くてせいかく。 長くてむつかしい暗号も、ぱっと見ただけでといてしまう。 目が光っているときはとても集中しているので、なるべく話しかけないほうがいい。「常在戦場」、ルリ子もライダーとはちがうかたちで戦っているんだ。
106. 白いマフラー
「これでお前たちとお揃いだな」 チョウオーグがおもむろにとりだしたのは白いマフラー! 本郷や一文字とはちがうやりかたで世の中をかえようとする。 仮面ライダー第0号だ。 ダブルライダーあいてでもひとりでたたかうことができるほどの強さをもつイチローライダー。 かれも自分の心を信じてたたかう。
107. 仮面ライダーのひみつ
本郷ライダーと一文字ライダーの目の色がちがうのはなぜだろう。 ライダーの目C・アイには、昆虫の目と同じように、ちいさなカメラのようなものがたくさんついている。 一文字ライダーのほうが、より多くのカメラがぎっしりつまっているから、みつどがたかまって濃い赤色にみえるのさ。
108. よゆうを見せるチョウオーグ
チョウオーグこと仮面ライダー第0号は、なぜこんなにも余裕なのか?それは、ダブルライダーの性能を知り尽くしているからだ。 イチローは、本郷ライダーの開発者である父の緑川博士を手伝っていたから、ライダーたちのすべてを分かっている。自分のつよさが彼らを上回っていることも明らかだ。 だが本郷たちにはルリ子からたくされた奥の手がある!かくごしろ、イチロー!
109. チョウオーグのひみつ
ライダーたちは、プラーナとよばれるものをたたかうエネルギーにしている。 チョウォークこと、仮面ライダー第0号はとくにたくさんのプラーナを使えるから、とてもつよい。 それに、体の中のブラーナを使いきっても、アジトの大きなイスにすわれば、すぐにエネルギーをまんたんにできる。 やつをたおすのなら、まずはこのイスをこわさなければはじまらないのだ。
110. イチローの電話
「・・・・・・」 イチローは受話器を取ってからもしばらくは何も言わない。とてもようじんぶかく、たにんを信じられないので、あいてがしゃべるまではけっして言葉を出さないのだ。 自分から電話をかけるときもそういったぐあいだから、ルリ子からはやめてほしいとよく言われる。
111. ライダーのなかまたち
SHOCKERと戦っているのは仮面ライダーだけではない。 かこくな訓練をつみ、えらびぬかれたひみつのチームがそんざいするのだ。 このふたりはその中でもとくにゆうしゅうなメンバー。 本郷やルリ子が手をあげると、すぐにかけつけて手助けしてくれるぞ。
112. ライダー、あらたな力
きずひとつないマスクに、二本の線がはいったスーツ。 そう、これはライダーの新しい姿だ。 前よりもパンチやキックのいりょくがつよまっていて、そのうえ、本郷と一文字がこれまでにみにつけたなん十個ものわざもつかえるんだ。 ライダーのさらなる活躍を、ぜひたのしみにまっていてくれ!
113. 激走!シンサイクロン号!
ライダーたちの相棒、サイクロン号のことはみんなもよく知っているね。その魂を受け継ぐすばらしいマシンがついに完成したぞ! その名もシンサイクロン号。 最高スピードは時速720キロ。 200メートルのきょりをわずか1秒でかけ抜ける 超バイクだ! 来週からはこのシンサイクロン号が、ライダーと共にだい活躍するぞ!
114. ダブルライダーの絆
「本郷、感じるか? この風を」 新たなマシン、シンサイクロン号と共に走り出した一文字は、風の中に本郷ライダーの気配を感じとった。 だがそれは、まぼろしなどではない。ダブルライターの魂はひとつとなり、これからもいっしょに戦い続けるのだ。 走れ、仮面ライダー第2+1号! 真の平和をとりもどすその日まで!
115. SHOCKERのおきて
① 命令にしたがっていれば、しあわせ。②ライダーがいなければ、しあわせ。③ しっぱいから学べば、しあわせ。④SHOCKERだけの平和が、しあわせ。⑤SHOCKERだけの友情が、しあわせ。⑥怠け者・臆病者はオーグメンテーションで、しあわせ。⑦じかんを守れば、しあわせ。⑧病人・けが人もSHOCKERなら、しあわせ。⑨人類みなSHOCKERなら、とてもしあわせ。
116. ありがとう!仮面ライダー!
今、ひとつの大きな戦いが終わった。 だが、SHOCKERどもをねだやしにするまで、仮面ライダーは戦いつづける。 たとえ肉体が滅び去る日がこようとも、ダブルライダーの魂は永遠に不滅だ。 君も本郷や一文字のように、自然と平和を愛するやさしい心をいつまでも忘れないでほしい。 仮面ライダーはいつも、君たちをみまもっているぞ!
117. チョウオーグ
演:森山未來
「蝶は復活、不死の象徴。そして青い蝶は神の使いでもある」 絶望から新たな計画を目指すチョウオーグは絶対的な力を持つ。 あらゆるデータを蓄積したルリ子でさえも、彼のパリハライズには失敗する。しかし、ルリ子はそこでチョウオーグの最新データを手にしていた。
118. K.Kオーグ
演: 本郷奏多
裏切り者を許さないという信念に基づいて、本郷、ルリ子はもちろん、洗脳から解けた一文字に対しても強い敵意を持ち、粛清しようとする。 しかし、仮面ライダー第2号となった一文字にマスクを破壊されてしまい、その下の顔があらわになってしまった。
119. サソリオーグ
演:長澤まさみ
サソリと人間の合成型オーグメント。 殺し合いをも快感・幸せとしており、戦闘中、どんな状況でも笑顔を絶やさない。 毒性を持った針を手足に仕込み、相手を死に至らしめる。 サソリオーグの猛毒性化学兵器にはプラーナシステムでも対応できない。
120. 背広の男
演:上杉柊平
ハチオーグの部下であり、一番の側近。 紳士的な立ち振る舞いであるが、ハチオーグ同様に刀使いであり、ともに闘うことを許されている武闘派でもある。 いざとなった時は自らのプラーナをハチオーグに捧げる覚悟をもつ。
121. SHOCKER創設者
演:松尾スズキ
SHOCKERを創設した日本の大富豪。 世界の統一、人類をその先の世界へと導くため、世界最高の人工知能・アイを生み出す計画を立案、資金を調達した。 その後、人類を幸福へ導くことを指示し、自ら命を絶つ。その結果、アイにより「最も深い絶望を抱えた人間を救済する行動モデル」が人類の目指すべき幸せと設定され、今のSHOCKERの礎となっている。
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jimmy-dipthong · 7 months
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New Vocab (Sep 21 - Sep 30)
My new goal of trying to add 3 new words to my vocab list every day is going pretty well! I've missed a couple of days from being busy with life stuff but mostly keeping consistent! Btw, I try to keep my definitions in Japanese too, I believe it helps to get a fuller understanding of the meaning.
看護師(かんごし) Nurse, RN 例文:「彼女には2人の看護師がついている」「その看護師はずっとその患者に付き添っている(つきそっている)」
患者(かんじゃ) A patient. 病気やけがの治療を受ける人。医師の側からいう語。 例文:「その医者は予約でしか患者を診ない」「その患者はHIVウイルスを持っている」「患者は自分が巻き込まれた事故の記憶がなかった」
施設(しせつ) ある目的のために建物などをもうけること。また、その設備。 例文:「この日は、日本で初めての水族館とされる『観魚室(うをのぞき)』と呼ばれる施設がオープンした日」「どのメンバーもこれらの施設を使うことができる」「市が新たに道路や公園等の公共施設を整備します」
付属(ふぞく) 主になるものに付き従っていること。また、そのもの。 例文:「いわゆる水族館は動物園に付属してできるという流れが歴史的にあった」「会社に付属する研究所」「カメラを付属品付きで買った」
惚れる(ほれる) Pregnancy, conception, gestation 例文:「妊娠したメスが交尾相手でない別のオス」「彼女は妊娠8か月だ」「おそらく彼女は妊娠しているのだろう」「妊娠中の女性はアルコールを常用すべきではない」
哺乳類(ほにゅうるい) Mammal 例文:「哺乳類がかわいいかわからないけど」「ヒトは哺乳類にあたります」「それは哺乳類の中で一番大きい」「鯨は魚ではなくて哺乳類である」
典型的(てんけいてき) 特定のカテゴリーやグループに属する個体や事象の中で、そのカテゴリーやグループの特徴を最もよく表現しているものを表す。 例文:「ナシレマはマレーシアの国民的料理でマレーシヤの典型的な朝ご���んです」「それは典型的なエリート主義のやり方だね」「彼は典型的な英国人だ」
積極的(せっきょくてき) 物事を進んでするさま。 例文:「積極的に仕事に取り組む」「ボランティア団体で積極的な役割を果たす」「積極的に英語を使おう」「セミナーでは積極的に自分の意見を述べましょう」「今後はもっと積極的にコミュニケーションをとろう」
炊く(たく) 米などの穀物を煮て食べられるようにする 例文:「ごはんを炊く」「飯は炊くばかりになっている」
比率(ひりつ) Ratio 例文:「Oreo Thinsのクリーム比率高い!」「人口に対する出生の比率」「私たちのクラブの男女の比率は2対1です」
垣根(かきね) 敷地を限るために設ける囲いや仕切り。竹や植木などで作る。垣。 例文:「垣根をこえて」「垣根を跳び越える」「私は彼に垣根のペンキを塗らせた」「父は庭のまわりに垣根を作った」
掬う(すくう) 手のひらやさじなど、くぼんだ形のものを使って、液状・粉末状のものの表面に近い部分を、えぐるようにして取り出す。また、手のひらやさじなどで、液体の表面に浮いているものやその中にあるものを、下から受けるようにして取り出す。 例文:「杓子(しゃくし)で汁を掬う」「足を掬う」「改めて手で掬う」
風鈴(ふうりん) 夏っぽいガラスで作られる鈴 例文:「風鈴がりんりん鳴る」「日本人は風鈴の音に風情を感じてきた」「どこかで風鈴が鳴った」
副菜(ふくさい) 主食とともに食べるもののこと。 例文:「副菜で沖縄そばが出てくる、すごくない?」
上回る(うわまわる) ある基準数量を超える。予定量以上になる。 例文:「視覚の表現は他の3つの感覚を上回って最も数が多いと」
結び付き(むすびつき) 関係、関わり、結合、などの意味の表現。 例文:「結びつきの強い家族」「あれはこの行動に結びつきがあると言ってる?」
幼馴染(おさなじみ) 幼い頃から仲が良い人、あるいは物心ついたときからの顔馴染みなどを意味する表現。 例文:「今日は幼なじみに偶然会いました」「幼なじみが春から大阪の大学に行くらしい」
瘡蓋(かさぶた) Scab 例文:「その少年はかさぶたを剥がしている」「傷は、結局かさぶたになる」「はれものにかさぶたができる」
講演(こうえん) 大ぜいの人に向かって、ある題目に従って話をすること。また、その話。 例文:「彼女は講演者として評判がよい」「彼女のスケジュールがいっぱいなのは講演者として人気がある証拠である」「質問は講演の後でお願いします」「講演の入場料は2ドルです」
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hibikore-archives · 4 days
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よしもとかよ 「日々是好日」。vol.132 (2024/4/24 + 5/1 )
2024   24th april + 1st may  
M1 きらめくような季候の中を (Szaloki Agi)
  M2 happier than the morning sun (Ann Sally)     M3 tavasz, tavasz (Sebestyen Marta)
  M4 take me away (Emma Tricca)     M5 jardins du mois de mai (Charles Trenet)     M6 greenwaves (Secret Garden)     M7 spring can really hang you up the most (Rickie Lee Jones)       M8 MO・E・GI (おおたか静流)      
[好日の素…庭をながめること、再び]
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  およそ2年ぶりの、このテーマ。 今年は3月に 少し寒い日が多かったせいもあるのか 植物の芽吹きや花の開花が これまでとは異なり、 遅かったり早かったりしている感じがします。   3月末に 庭仕事を愛する方々との 情報交換の場に出向いたことで 庭作業のスイッチが入り、 徐々にギアを上げてきた、といった ところなのですが、 今月に入って あたたかくなってきたので 植物たちも一気に動き出し、 なかなか追い切れない日々! あっという間におおきくなる 植物たちの成長ぶりに あたふたするこの頃です。   何年も我が家の庭にある植物ですと そろそろ…という感じになるのですが、 このところ毎年参加している 草花交換会で輿入れした苗などは あらかじめ予習はしていても、 春になったらどのように芽吹くのか、 蕾はどんな形で…など わからないことも多く、 実際に見てびっくりすることも。   ひとつひとつの植物の生態を ふまえつつ、 庭全体のバランスも考えるとなると、 簡単ではありません。 しかしそれゆえにたのしい、とも 言えるかもしれません。   人工的に仕切られた場所に 自然を迎え入れて、 動植物の言い分に耳を傾けながら 景観を作っていく… 庭とはそういうものなのかな、なんて ぐんぐん育つ植物たちや ときおりやってくる鳥たち、虫たちの姿を 連日ながめて、思うのです。      
* * * * * * * * * * *
[日々是食べたい!… あんこ ]
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「子どもの頃はあんまり 積極的じゃなかった…」と 以前から番組の中で お話ししてきた、あんこ、ですが…   大人と呼ばれる年齢になって じわじわとそのおいしさへの 理解が深まってきて、とうとう!   じぶんで、炊いてみました、あんこ…!   というのも、 お気に入りの和菓子店のレシピ集が 出版されると聞き、しかも 記念の特典に小豆がついてくる、というので その特典つきのセットを購入したものですから そりゃ、炊かないわけにはいかないのです(笑!   祖母や母はそれぞれのやり方で 今までも あんこを炊いていて、それを 口にしてきたのですが、 じぶんでは初めて。 なので、レシピにある通りの方法で チャレンジしてみましたら…   おいしい!!!   あんこの話をすると 粒あん派か、こしあん派か、ということも あるかと思いますが、 わたしはこしあん派。 しかし今回、こしあんが とても繊細で大変な作業によって 生まれるのだと知りました。 前回に引き続きの、 心して食べるべきものだ、と実感。 子どもの頃の言い分や 行儀の悪い食べ方をしていたじぶんを 大反省。   レシピの中では 小豆を茹でたときの煮汁や こしあんをつくったあとにできる 小豆の皮を利用したメニュウも 紹介されており、 サステナブルな和菓子のたのしみも 感じることができました。   日本の四季の暮らしや行事の傍らに 登場する、あんこをつかった さまざまなお菓子の数々。   こんなに身近で おいしい、そして 丁寧につくられたものだったのだと 改めてその良さや奥深さを思い、 手前味噌ならぬ、手前あんこを ほおばりながら、 あんこの国に生まれて よかったなぁ、としみじみするのでした。
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myonbl · 6 months
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2023年11月12日(日)
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龍谷ミュージアムで開催中の<秋季特別展「みちのく いとしい仏たち」>、終了間際の今日になってようやく行くことができた。<みちのくの厳しい風土の中、人々の暮らしにそっと寄り添ってきた、やさしく、いとしい仏たちの、魅力あふれる造形をご覧ください。>、まことにその通り、雅な都の規格化された像とは異なり、鄙の暮らしそのままの素朴で大胆な表現、つい微笑んでしまい穏やかな気持ちになることができる。会期は残すところ1週間、お近くの方、お勧めですぞ!
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6時起床。
洗濯。
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昨晩のご飯が茶碗1膳分残っていたので、牛肉しぐれ煮を載せていただく。
1階の私の仕事場、MQJの荷物と私の資料類、それに食料品やワインがひしめき合って足の踏み場もない。プリンター台を1台増設して環境改善を試みる、なんとか来週末には原稿書きに専念出来るようにせねば。
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龍谷ミュージアムの秋季特別展、週末の予定ぎっしりでやっと本日訪れることができた。
江戸時代、全国の寺院では、上方や江戸で造られた金色に輝く立派な仏像が、ご本尊として安置されました。一方、小さなお堂や祠、民家の仏壇や神棚などには、その土地の大工さんやお坊さんたちの手による、素朴でユニークな仏像・神像がまつられ、人々に大切に護られてきました。この展覧会では、青森・岩手・秋田の3県に伝わった約130点の仏像・神像をご紹介します。
いやぁ、良かった! 暮らしとともにある神像・仏像、初めて知ることだらけ、良い勉強をさせていただいた。
帰宅して少し遅めのランチはこのところお気に入りのUFO。
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昨日生放送があった<NHK新人落語大賞>、録画を忘れたのでNHK+で観る。応援している一花さんはそこそこの出来、三実君は大爆笑だったがいかんせんローカルネタでは審査員の受けは良くない。慶次朗君の優勝は順当、文珍師の<師匠を超えた>発言には大爆笑。しかし、改めて2年前の二葉さんのインパクトの大きさを思い出した。
酢タマネギ仕込む。
半熟酢卵仕込む。
ポン酢・麺つゆ仕込む。
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夕飯、鶏ムネ肉の甘辛煮・半熟酢卵、カラスミは息子たちもよく食べてくれる。
録画番組視聴。
柳家権太楼 落語「へっつい幽霊」
初回放送日: 2023年11月12日 柳家権太楼さんの落語「へっつい幽霊」をお送りします(令和5年9月1日(金)東京・小平市 ルネこだいらで収録)【あらすじ】「へっつい」とはしっくいで固めたかまど。古道具屋が売っている「へっつい」はいい品なのだが、誰が買っても、その日の夜中になると引き取ってくれと言って返品されてしまう。わけを聞くと深夜にへっついから幽霊が出てきて「金を出せ」とおどかすらしい。困った道具屋は…
久しぶりに散髪をしてもらう、風呂上がり体重は昨晩から50g減。
日誌書く。
弁当用に里芋煮る。
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ミュージアムまでのバス移動だけ、明日からちゃんと3つのリング完成させよう。
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superhighkaiser · 1 year
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過ぎたるは及ばざるが如し、と思ったのは一年ぶりに会った✈️友の腕を見た時だった。
うっすら赤茶けた大小の点が大量に腕にあって思わず「ウッ」と退いた。これでは夏にTシャツや半袖で晒け出そうものならば職質に向かって捕まってくださいと言わんばかりで正直「イタい」と思った。あの時以来奴と会うのは止めた。
やはり自制と慎重を保たないと、普通に生活ができなくなるということだ。
慎重と言えば昔々会った✈️経験豊かな人は打つ前の準備がやたら念入りだった。生理食塩水に入れる器やあらゆる道具は事前に煮沸し、誤って使い回しにならないようにそれぞれのペンにはあらかじめマーカーをつけていたりと衛生管理やリスク管理が凄かった。あの超念入りな作法は今でも少しは参考にさせてもらっている。
片や、使用済みの道具を引き出しから出すと手で🧊の塊を掴んで突っ込み水道水を躊躇いなく吸い込んで「まーだかな」と無邪気に言っていた奴もいた。腕にはアザなのかわからないが派手に濃い色の大きな跡があって、こんな無頓着な✈️だと跡が膿むこともあるのではと他人事とはいえ心配してしまうほど💦
色ん���人と会ってきたが、その人達とのお陰で?自制と慎重は必要といつも思っている。
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jaguarmen99 · 1 year
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291 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:23/04/15(土) 22:26:23 ID:gp.92.L1 [1/2]婚約者(当時)の実家に初めて挨拶に行った時のこと。彼、彼の両親、彼の妹、私の5人でランチを食べに出掛けたんだがそこは煮込みうどんの専門店みたいなところでそれぞれが注文したあと、店員さんが「ランチタイムはごはんがサービスでつきますがいかがなさいますか?」とかって聞いてきたのね。そしたら彼父が「サービスなら、俺は要らんからそのぶんまけてくれ」って言ったの。えぇ・・・って顔した店員さんが「申し訳ありません。それはちょっと」と返答していた。そしたら「なんだ、気が利かんな」だって。で、義母も頷いてたの。妹さんは眉間に皺寄せて不快そうにしてたから、そういうの嫌なんだろうと思うのね。でも彼は平然としてた。否定も肯定もしない感じ。そのあと彼の実家に戻って、私が手土産に渡した和菓子(フルーツ大福)が出された。彼の妹さんが「うわー、これ食べてみたかったの!」って言ってくれて美味しい美味しいって喜んでくれた。でも彼父は「美味いっちゃー美味いけど、普通こういう場面での手土産なら酒だろ」って言ったのね。店でのことがあって、更にその発言を聞いて、彼父に対する嫌悪感が半端なかった。そしてこの時も、妹さんは父親の発言に嫌悪感を見せてたけど彼自身は平然としてた。しかもこの時は笑ってた。そこに腹が立った。292 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:23/04/15(土) 22:26:36 ID:gp.92.L1 [2/2]家に帰ってきてからあの時の彼を思い出すと、結婚は引き返した方がいいって方にぐんぐん引っ張られてそうなると彼への気持ちもどんどん冷めて行った。悩んで悩んで結婚はしない方向で気持ちが固まり、別れ話を切り出した。当然理由を聞かれたので、彼父の発言を受け入れることができなかったのとそれに対して彼が平然としていたのを見て、気持ちが冷めたってハッキリ言った。婚約破棄で訴えると言うことなら、素直に受け入れるつもり。慰謝料を払ってもいい。とにかく結婚は無理ですって言った。話は喫茶店でしてたんだけど、話し終えたとたんに彼が、両手をパーにした状態でテーブルをバンバン叩いて、何度も叩いて、なんか幼児が癇癪起こしたみたいな感じになって周り中がこっち見てて、怖くなってお金置いて逃げた。彼とは一年半ぐらいの付き合いだったんだけど、あんなの見たのは初めてだった。彼とは社内恋愛だったから、翌日出社するのが怖かった。でも彼は無断欠勤してて、翌日も無断欠勤、翌々日も無断欠勤。付き合ってたことは公にはしてなかったけど、やっぱりバレてて課長に呼ばれて何か知らんかって聞かれたので実は・・・と婚約解消を申し出たことを話した。理由は聞かれなかったので言ってない。課長が何度も電話してるんだけど、出ないらしいんだ。それで何日目かに課長自身が自宅を訪ねたらしいんだよね。そしたら母親から辞表を渡されたとか。引きこもってるらしい。いきなり別れ話する前に、もっとちゃんと彼と話し合った方が良かったと思う一方で喫茶店でのあの姿を思い出すと、やっぱり別れて良かったとも思ってしまう。ただ、そのまま知らん顔して勤め続けることもできなくて、私も年度末までで退職して田舎に帰ってる。うちの両親は私の選択を肯定してくれるので、それだけが救い。
続・妄想的日常
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1ouis · 8 days
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"Want You Bad" Cover MV
by Hiodoshi Ao (Original by jon-YAKITORY)
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Japanese, Romaji, and English lyrics under the cut!
一切興味ない
issai kyoumi nai
I don't care at all,
(あちゃちゃ無理やり)
(achacha muriyari)
(Uh oh, forcibly-)
絶対動じない
zettai doujinai
I'm definitely not bothered.
(そ.んなんじゃムリムリ)
(sonnan ja muri muri)
(That kinda thing’s impossible.)
愛嬌なんてない
aikyou nante nai
I have absolutely no charm,
(だけどこのまま)
(dakedo kono mama)
(Although, at this rate,)
一生そっけないなんてヤダヤダ
isshou sokkenai nante yada yada
I’m going to be cold my whole life - I don’t want that!
どうもこうもないよね
doumo kou mo nai yo ne
Awful, can’t be helped, huh?
愛も恋も焦がした成れの果て
ai mo koi mo kogashita nare no hate
This empty husk’s been consumed by love.
煮詰まった想いはね
nitsumatta omoi wa ne
My boiled-down emotions
黒くドロリと毒に変わるだけ
kuroku dorori to doku ni kawaru dake
have only become a black, oozing poison.
けど でも いややっぱね
kedo demo iya yappa ne
But, I mean—nah, as I thought, huh?
どうせだったらさ
douse dattara sa
If it doesn’t matter either way,
キミに言わせたい
kimi ni iwasetai
then I wanna hear you say it.
嗚呼 キミを見ると
aa kimi o miru to
Ahh, when I see you…
なんなんなんでだろう
nan nan nande darou
Why, why, why is this happening?
頭ん中がキミだらけ
atamannaka ga kimi darake
My head's full of you and you alone.
ドックンドックン 心は
dokkun dokkun kokoro wa
My throbbing, throbbing heart is
暴走中 AH!
bousouchuu AH!
in the midst of a rampage, AH!
なんなんなんでかな
nan nan nande kana
Why, why, why, I wonder?
一晩中ただ妄想ばっかし
hitobanjuu tada mousou bakka shi
I’m lost in my fantasies all night long,
Zock-On Zock-Onあるいは
Zock-On Zock-On arui wa
Zock-On Zock-On,[1] maybe I'm
洗脳中 AH!
sennouchuu AH!
being brainwashed, AH!
一切興味ない
issai kyoumi nai
I don’t care at all,
(あちゃちゃ無理やり)
(achacha muriyari)
(Uh oh, forcibly-)
絶対動じない
zettai doujinai
I’m definitely not bothered.
(そんなんじゃムリムリ)
(sonnan ja muri muri)
(That kinda thing’s impossible.)
愛嬌なんてない
aikyou nante nai
I have absolutely no charm,
(だけどこのまま)
(dakedo kono mama)
(Although, at this rate,)
一生そっけないなんてヤダヤダ
isshou sokkenai nante yada yada
I’m going to be cold my whole life - I don’t want that!
きっかけは少しだけ
kikkake wa sukoshi dake
I’ll only have this chance for a little while.
ニトロみたく想いは破裂して
nitoro mitaku omoi wa haretsu shite
These nitro-feelings burst in an explosion.
純かどうかなんてね
junka douka nante ne
I don’t know if I’m pure or not,
もはやどうでもいいことなんだね
mohaya dou demo ii koto nanda ne
but it doesn’t matter anymore, does it?
お人形さんみたい
oningyousan mitai
When I see you, unable to move
動かないキミを見て
ugokanai kimi o mite
just like a doll,
ドックンドックン全てが
dokkun dokkun subete ga
my throbbing, throbbing everything is
暴走中 AH!
bousouchuu AH!
in the midst of a rampage, AH!
なんなんなんでだろう
nan nan nande darou
Why, why, why is this happening?
頭ん中がキミだらけ
atamannaka ga kimi darake
My head's full of you and you alone.
ドックンドックン 心は
dokkun dokkun kokoro wa
My throbbing, throbbing heart is
暴走中 AH!
bousouchuu AH!
in the midst of a rampage, AH!
なんなんなんでかな
nan nan nande kana
Why, why, why, I wonder?
一晩中ただ妄想ばっかし
hitobanjuu tada mousou bakka shi
I’m lost in my fantasies all night long,
Zock-On Zock-Onあるいは
Zock-On Zock-On arui wa
Zock-On Zock-On, maybe I’m
洗脳中 AH!
sennouchuu AH!
being brainwashed, AH!
ドックンドックン 心は
dokkun dokkun kokoro wa
My throbbing, throbbing heart is
暴走中 AH!
bousouchuu AH!
in the midst of a rampage, AH!
Zock-On Zock-Onあるいは
Zock-On Zock-On arui wa
Zock-On, Zock-On, maybe I’m
洗脳中 AH!
sennouchuu AH!
being brainwashed, AH!
一切興味ない
issai kyoumi nai
I don’t care at all,
(あちゃちゃ無理やり)
(achacha muriyari)
(Uh oh, forcibly-)
絶対動じない
zettai doujinai
I’m definitely not bothered.
(そんなんじゃムリムリ)
(sonnan ja muri muri)
(That kinda thing’s impossible.)
愛嬌なんてない
aikyou nante nai
I have absolutely no charm,
(だけどこのまま)
(dakedo kono mama)
(Although, at this rate,)
一生そっけないなんてヤダヤダ
isshou sokkenai nante yada yada
I’m going to be cold my whole life - I don’t want that!
*Translation Notes
Zock-On is a homophone of ぞっこん - “head over heels in love.” - this whole line could alternatively be translated as something like “I’m madly in love with you, or rather, I’m brainwashed!”
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rosysnow · 15 days
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かたむいていく
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 意識がくらくらする炎天下、いつもの喫茶店に��どりついた私は、からんころんと響いたドアベルをくぐった。
 ほてった頭や汗ばんだ肌を、クーラーが優しくなだめる。「いらっしゃいませ」と近づいてきたウェイトレスに、「待ち合わせなので、テーブルで」といつも通り答えると、「こちらにどうぞ」とうやうやしく窓際の席に案内される。
「アイスレモンティーお願いします」
「かしこまりました」
 彼女はにっこりして注文を書きつけると、一礼してカウンター内のマスターに注文を伝えにいく。
 窓の向こうを見た。気がふれそうな猛暑が続いている。熱中症警報の中、出かけていく私を家族は心配しているけど、今日もやっぱり来てしまう。
 時刻は十四時を少し過ぎていた。レースカーテン越しに、窓からの日射しは明るい。何度も入口の扉に目をやりながら、彼を待つ。
 この春、私は大学生になった。この機にひとり暮らしを始める友達も多かったけど、私は実家から通っている。時間はかかるものの、乗り換えなしの一本で大学最寄り駅まで行けるのだ。もちろん、大学付近でのひとり暮らしにも少し憧れたけれど、今は勉強に必死で、自活する余裕はなかったと思う。
 ゴールデンウイークが過ぎて、いよいよ授業は本格的になった。その頃から、帰る前に大学のそばのドラッグストアで、ひとつお菓子を買うのが私の秘かな楽しみになった。ドリンクはいつも、紙パックのレモンティー。コンビニで買ったら高いもんね、とレジに向かうと、今日もあのスタッフさんに当たった。
 無愛想ではないけれど、何というか、無気力そうな男の人だ。まだ三十歳にはなっていないと思う。かったるそうな手つきでバーコードを読み取り、お会計を読み上げる声も低い。何も見ていないような目が印象的だ。
 よく雇ってもらえてるなあ、と感じながら、私はお金をはらって、商品の入ったエコバックを肩にかける。「ありがとうございましたー」とやはりやる気のなさそうな声に送り出され、あの人のレジにはあんまり当たりたくないのにと思った。
 今年は、すでに初夏から猛暑日があった。梅雨に入っても、ほとんど雨が降らない。かと思ったら、七月の頭に数日激しい雨が続いて、それが明けると煮えるような真夏が始まった。
 前期の試験が終わった日、結果次第ではすぐに夏休みだなあと私はちょっと浮かれていた。暑さは絡みついてくるけれど、足取りは軽めに、今日は多めにお菓子を買っちゃおうとドラッグストアに立ち寄る。
 狂ったように、蝉の声が空をかきむしっている。焦げつく太陽の下を歩くと、日焼け止めもあえなく、皮膚がひりひり痛くなってくる。お手入れするものも買ったほうがいいかもしれない、と思っていると、ドラッグストアの入口付近にある自販機の隣で、誰かベンチに座っていることに気づいた。
 何も見ていないような目で、視線を放り投げている男の人。
 ……あの人、だよね? ここのレジの人。サボってるのかな。それとも休憩?
 何となく立ち止まって、怪訝を浮かべる私に、彼も気がついた。そして、「あー……どうも」といきなり話しかけてきたので、私は動揺してしまう。
「えっ……と、あ、どうも」
 一応そう答えたものの、それ以上、会話は続かない。彼はまたベンチにもたれて、空中を見上げた。そんなとこ暑いでしょ、と私は首をかしげつつ、気まずいのもあってさっさとドラッグストア店内に踏みこんだ。
 節電で照明暗めの店内から、クーラーがさあっと軆を包みこむ。涼しい、と救われたため息をついて、さっそくお菓子コーナーに行こうとしたときだ。
「え、こんなのあった?」
「使っていいのかな」
 そんな女の子たちの話し声が聞こえて、つられるようにそちらを見た。レジがあったそこには、スーパーでも見かける機械が登場していた。セルフレジだ。
 私は少し考えたあと、お店を出て、男の人のところに引き返した。彼は変わらずそこにいて、ぼんやりしている。私に気づくと、「何も買わないの?」と訊いてくる。私はゆっくり彼に歩み寄ると、その隣に腰をおろした。
「セルフレジに、なってましたね」
「ああ、期待の新星だよ」
「……有人レジは」
「残ってるよ。君、セルフレジ苦手?」
「そういうわけでは」
「じゃ、俺よりいいでしょ」
 私は彼のほうに首を捻じった。
「人員削減で、俺、真っ先にクビ」
「……そうですか」
「今まで、シフトいつでも入れるから、かろうじてつながってたけど。機械が来たら、シフトいつでも入れますとか何でもないよなあ」
 あんまり焦っている様子はない彼を見つめていると、「暑っついなあ……喉渇いた」と彼はあくびまでもらす。
「そこに自販機ありますけど」
「自分をクビにした店の利益にはなりたくない」
「じゃあ、涼しいところ行くとか」
「そうだなあ。君は? このあと予定とか」
「ヒマ……ですけど」
「じゃあ、紅茶がおいしい茶店知ってるから、行こうか」
「えっ」
「若い女の子とお茶してなぐさめられたい」
「………、喫茶店って、近いんですか?」
「駅までの道だよ」
「じゃあ、少しだけ」
「うん」
 彼は伸びをしてから、ベンチを立ち上がった。私も続いて歩き出すと、彼は自然と私の手を取る。伝わった指先の熱に、どきんと心臓が揺らめく。
 彼の背中を見上げた。南中の日射しに、短い黒髪の毛先が透けている。歩幅は広いけど、歩調はゆっくりだ。振り向いて笑みを見せたりはしないけど、私を引っ張るみたいに自分の速さで歩いたりしない。実は気遣える人なのかもしれない。
 ぬるい風が抜けても、軆はすぐに汗ばんでくる。会話がないから、どぎまぎと視線が泳ぐ。つながった手から、細胞が緩くしびれる感じがして、鼓動がざわついて落ち着かない。
 彼が私を連れていったのは、駅まで近道だけど人通りが少なく、私は普段使わない小道にある喫茶店だった。チョコレート色の扉を押し開くと、からんころんとドアベルが響く。
 店内は白が基調で明るかった。壁や天井だけでなく、少ないテーブル席も白い。窓にかかるレースカーテンも白く透け、光が満ちていた。カウンターと床だけ、木製のチョコレート色が出ている。
「いらっしゃいませ」
 ウェイトレスの女の子が歩み寄ってきて、「おふたり様ですか?」と穏やかに微笑む。「うん」と彼が答えると、「こちらにどうぞ」と彼女は窓際の席に案内してくれた。
「君はレモンティーだよね」
 席に着くと、メニューは開かずに、彼はそう問うてきた。認識されてたのか、と何だか恥ずかしくなりながらも、こくりとする。
「俺はクリームソーダ」
 それを聞いて、私はつい小さく噴き出してしまった。「え、何?」ときょとんとした彼に、「何か、かわいいなと思って」と私は正直に答える。「えー……」と彼はメニューに手を伸ばしかけたけど、「やっぱ、クリームソーダ」とウェイトレスに伝える。彼女もちょっとくすりとしつつ、「以上でよろしいですか?」と確認を取ってくれる。
「何か食べる? おごるよ」
「いえ、レモンティーだけで」
「そう。じゃあ、そのふたつで」
「かしこまりました」とウェイトレスはたおやかに微笑み、注文を受けつけて去っていった。それを見送っていると、彼は頬杖をついてつぶやく。
「アイスと炭酸、夏には最高だと思わない?」
「分かるんですけど」
「子供っぽい?」
「そうは言ってないですよ」
「男に『かわいい』って言うのは、そういう意味だよ」
「……そうなんですかね」
「ま、どこで注文しても、確かに言われるんだけどね」
 私は彼の顔を見て、誰に、と訊きかけた。訊かなくても、相手は分かった。頬杖で、彼の左薬指に銀色の光があることに気づいたから。
 彼女、いるんだ。いや、もしかして奥さんかも。
 じゃあ、このお茶にも深��意味はないのか。そう思うと、なぜかしゅんとしぼむような気持ちになる。すると、「どうした?」と彼が顔を覗きこんできた。その顔の近さに肩を揺らしていると、「大丈夫?」と彼は相変わらず表情はあまりないけど、首をかたむける。
「暑い?」
「……暑いですね」
「すぐ注文しちゃったから、お冷や忘れられてるかも。もらってくるよ」
 そう言った彼は立ち上がり、カウンター内のマスターに声をかけた。それを見守って、やっぱり気遣いがある、と思った。高校時代に少しつきあった彼氏なんて、ファミレスでは私にドリンクバーのお水を持ってこさせたっけ。
「はい、これ飲んで」
 彼が持ってきたお冷やを受け取ると、私はひと口飲んだ。ただの水だけど、ひんやりおいしい。「ここは氷がいいから、水でもおいしいでしょ」と席に着いた彼に、思わずうなずいてしまう。
「ここ、よく来るんですか?」
「うん。君と同じかな」
「同じ」
「仕事帰りの癒やし」
「……私、そんな嬉しそうにお菓子買ってましたか」
「そうだね。で、俺がレジだと一瞬眉間に皺寄せるの」
「えっ。そ、そんなことは」
「いいよ、たいていの常連さんがそうだったから」
「………、感じ悪いわけではなかったですよ」
「そう?」
「ただ、やる気なさそうだなあって」
「やる気はなかった」
「顔に出しちゃダメですよ」
「はは。やる気出せって言われるよりいいな」
 初めて咲った彼に、私はまた、胸がざわざわと甘く騒ぐのを感じる。
 それから、レモンティーとクリームソーダをさっきのウェイトレスが運んでくる。お冷やのことを謝られて、私は慌てて首を横に振った。彼の前に置かれたクリームソーダは、よく見かけるメロンでなくオレンジだ。
「オレンジソーダなんですね」
「そうなんだよね。これがまたうまいわけですよ」
 彼はまず濃厚そうなバニラアイスをすくって、口にふくむ。食べるときは、表情があるらしい。すごくおいしそうに食べている。
 私もきらきら鮮やかなレモンティーに、ストローをさして飲んでみた。搾ったばかりらしいレモンが瑞々しい。それに淹れたての紅茶と、蜂蜜が絡みあって、甘酸っぱい味がした。
 一時間ぐらい、ゆっくり涼んで過ごした。ほかのお客さんも、わりあいのんびり過ごしている。
 おごるよ、とは言われたけど、本当に甘えていいのかな。でも、メニューを見ていないから、値段が分からない。これで足りるかなという金額として、私は千円を席を立つ前に出してみた。
 彼はまばたきをしたのち、「名前も知らない男に、お金出しちゃダメだよ」と苦笑した。「じゃあ、お名前教えてください」と私が言うと、「ほんとに気にしないで」と彼はレジに向かってしまう。私は仕方なく千円札を財布にしまって、彼と喫茶店をあとにした。
「ちなみに、蒼一ね」
「えっ」
「俺の名前」
「………、あっ、お金──」
「そういう意味じゃなくて、君の名前は?」
 外の熱気に早くも軆が汗ばむ中、私は彼を見上げて、「清那です、けど」とぎこちなく答える。「清那ちゃんか」と繰り返した彼は、「いつも店でありがとね」と言って、駅とは逆方向に歩き出した。
 送ってくれないのは、そういう意味。
 分かったのに──分かったから、私はその背中に「蒼一さんっ」と声をかけていた。蝉の声の中に反響した私の声に、遠ざかりかけた影法師が止まる。それから、彼はこちらを振り返った。
 いつも、何も見ていないような目をしているくせに。今は、私を���っきり映して、捕らえてくる。
 そのあと、試験には合格して、大学はすぐ夏休みになった。なのに、私は毎日その街におもむいた。蒼一さんに会うためだった。いつも、あの喫茶店でお茶をするだけ。それでもよかった。
 過ごすのは、お昼を食べたあとぐらいの十四時くらいから、日がかたむいてくる十七時まで。真っ白の喫茶店の中では、射してくるオレンジが透けて、夕暮れが始まったのがすぐ分かる。それがお別れの合図だった。
「彼氏はいいの?」なんて蒼一さんは訊かない。私が正直に、「いないよ」と答えるのが分かっているのだろう。彼氏のいない私の責任は、取れないのだ。それ以上に、「彼女はいいの?」と私が問う機会を摘み取っている。
 蒼一さんのシルバーリングに、私が知らないふりをしていること。それに蒼一さんが気づいていないわけがない。
 夕暮れ、懐かしいような色合いのオレンジが、睫毛越しに揺れる。蒼一さんは私を駅には送ることなく、誰かのところに帰っていく。風に混じった夏の香りが頬を撫でた。蝉の声がゆがむように残響している。心で甘く熟していく想いに、私の呼吸はじんわり痛む。
 あっという間に、八月に入った。その日も喫茶店に向かうと、なぜか蒼一さんは、チョコレート色の扉の前にいた。いつもは、先に来たほうは喫茶店の中で待っているのに。少し息を切らし、汗もだいぶ流しているから、私は急いで駆け寄って「暑いよ、入ろう」と声をかけた。
 蒼一さんが私を見る。どきっとする。この人が私を「見る」のは、初めて彼の名前を呼んだあのときだけだったから。
「……何で」
「えっ」
「何で、そんな──」
 私は首をかたむけて、「どうしたの?」と蒼一さんを覗きこんだ。すると、露骨に顔を背けられて、私は少し傷ついてしまう。うつむいて、塗るようになった淡いマニキュアの指先を握りしめる。
 なぜかは分からないけど、蒼一さんがいらいらしているのは伝わってきた。もしかして、今日は早く来て、すごく待っていたのだろうか。でも、連絡先は交換していないから、私に知る術はなかったし──
「何か、怒ってるの?」
「………」
「……熱中症になるよ。とりあえず、冷たいもの飲んで──」
「本気で、そんなこと思ってるの?」
「えっ」
「俺はさ、そんなに純粋じゃないんだよ」
 顔を背けるまま言った、蒼一さんを見上げる。拍子、ぐいっと手をつかまれた。「わっ」と声が出たけど、蒼一さんは構わず私を引っ張っていく。私は慌てて速足になり、それについていく。
 何でだろう。ぜんぜん優しくないのに。不安を感じるより、どきどきしている。
 駅に向かうと、夏休みで混雑する構内を抜けて、裏通りに出た。狭い飲み屋街があって、車道沿いに出る。そこに並んでいるのは、センスがよく分からない変な名前のラブホテルだった。
 その中のひとつに、蒼一さんは躊躇うことなく私を連れこんだ。エレベーターの中で、蒼一さんの顔を盗み見ると、苦しそうにしている。その表情が、不思議と愛しい。私は自然と背伸びをして、蒼一さんの口元にキスをすると、「大丈夫」とささやいた。蒼一さんが何か言いかけたとき、エレベーターが到着する。
 部屋に入ると、蒼一さんは私をベッドに押し倒した。きしんだ音に蒼一さんがかぶさってきて、ついで、息継ぎもないような深いキス。唾液が絡まる音は、蜜が蕩けているみたいだった。胸をまさぐられながら、吐息も素肌もどんどん敏感になる。
 クーラーもつけなくて、室内には熱がこもって空気が湿っていった。ふたりとも汗でどろどろだったけど、構わずにお互い服を脱がしあう。蒼一さんの指が私の脚のあいだに触れた。ただでさえ蒸れていたそこは、下着越しの刺激でも切なく響く。
「……すげー濡れてるね」
 そう言った蒼一さんには、食べているときと同じように表情があった。私の下着を剥ぎ取って、膝をつかんで脚を開いて、愛おしそうに舌ですくってくる。私は思わず声をもらして、すると、蒼一さんはもっと丁寧に私を食べた。
 快感のままに水音がはじける。私の壊れそうな喘ぎが空を彷徨う。蒼一さんはもどかしそうに自分の下着も脱いで、本能のまま張りつめたものをあらわにした。私は焦点の合っていない目でそれを見て、自然と手を伸ばす。
 あったかい。硬い。脈が手のひらに伝わる。
 私は身を起こすと、それにキスを繰り返してから、そっと頬張った。蒼一さんが私の髪をつかみかけ、やめて、梳くように撫でてくれる。しょっぱい、生ものの味がする。舌先で脈をたどると、それはますます太くなって、私は夢中で蒼一さんをむさぼる。
「清那ちゃん」
 名前を呼ばれて、私は蒼一さんに上目遣いで見た。瞳が溶け合って、何も言われていないのに私はうなずく。
 ああ、もうどうだっていいや。
 全部捨てちゃっていい。
 ルールも、理性も、薬指の銀色の光も──
 蒼一さんの軆が軆に重なり、同時に分け入ってくる。奥までつらぬかれて、私は息を震わせて蒼一さんの首にしがみついた。蒼一さんも私の腰を抱いて、ゆっくり引いたもので、ぐっと深く突いてくる。じんじんする核まで響いた刺激に、腰が跳ねて、喘ぎ声が泣きそうになる。
 少しずつ腰遣いが早くなり、私の中で白波が紡がれていく。耳たぶから指先、爪先まで、全身が浮かされたようにほてっている。もう声は節度なく乱れていて、私からも腰をすりつけるように動かす。そして、不意に充血が満ち足りて、オレンジ色みたいなサイダーがはじけた。
 ──それ以来、私と蒼一さんは何度も軆を重ねた。ただの生き物になって、狂おしく求め合った。
 シルバーリングには、いつまでも知らないふりをしていた。だって、こんなの火遊びなんでしょう? 期待したって、私の「恋心」を知ったら、あなたは白けて逃げていく。
 かたむいていく。心が。日射しが。安定が。どんどん、かたむいていく。
 行かないで。もう少しだけ。手をつないでいて。ほどけたりしないで。どうか、このまま……
 しかし、どんなに愛し合うような時間を共にしても、蒼一さんは夕暮れになれば帰っていく。
 ──そう、昨日の別れ際、蒼一さんの様子がどこか違ったわけじゃない。でも、こんな日が来ることは最初から分かっていた。
 喫茶店の中は薄暗くなっていた。時刻を確かめると、十八時だ。ついに今日、蒼一さんは来なかった。そもそも約束なんてしていない。けれど、私のことはこんなふうに簡単に投げ出すんだなと思った。夕刻には、必ず帰っていくくせに。
 ああ、何か嫌だな。こういうの、ダメだな。
 注文したけど、飲まなかったレモンティーのグラスをつかむ。直接、口をつけた。ぬるくてまずかった。
 ……ああ、もう疲れた。
 ぽきんとそう思って、私は唇を噛んだ。いきなりこみあげた涙をこらえる。あの人にかたむいていた心が、あまりにもたやすくもろく、折れる感覚が軆の中に落ちていく。
 レモンティーのグラスから手を引く。日射しもすっかりかたむき、オレンジ色はとっくに色あせて陰っている。私の心も、ゆっくり沈んでいく。
 あんなにまばゆかったのに、暮れてしまった淡くて短い恋に、私は小さなため息をひとつこぼした。
 FIN
【SPECIAL THANKS】 レモンティーとオレンヂソーダ/杉野淳子 『SERIES SINGLE 3/4』収録
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ashrhal · 22 days
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20240407
「東京の街に出てきました。相変わらずワケの、わからないこと言ってます。」というのはくるりの東京という曲の歌詞だが、20代前半に北���道から東京に戻ってきたよりも一層色濃く、この歌詞が身体に馴染んで俺はいつまでも相変わらずワケのわからないこと言っていますなんだろうなと思う。
東京での暮らしが始まって1週間が経った。歳を重ねれば重ねるほど、時間が過ぎる速度は加速していくものだが、この1週間はこれまでの北海道での一ヶ月よりも一年よりも長く感じた。その理由は二つあって、一つは家の問題と一つは仕事の問題だった。
つまらない方から書く。仕事の問題だ。俺は北海道の職場ではそれなりにブイブイ言わせて活躍することができていたが、東京の仕事を知って感じたことは無力さだった。大学で人気者だった新卒の男の子たちが一般的に感じる無力さ同様、俺は東京の仕事量や周りのスキルにきちんと圧倒され、あーばばばと宣うこととなった。
具体的に言えば、Excelでピポットテーブルを使いこなすことなぞしたこともなかったが、周りのみんなはそれを呼吸するがの如くできる。他部署や他社との電話での"お話"をすることなんて今まで俺には無く、急にやらざるを得ない状況になった時に無意味なエヘヘへ〜という不気味な笑みを電話相手に聞かせてしまい気色の悪い結果となるが、周りの人はそんなことを普通にやってのけてしまう。そんな環境であることを期待していたにも関わらず、今の周りにとって普通のことを普通にできないという事実に直面してきちんと落ち込んでいるし、まあ新卒みたいなもんだからいずれできるようになるっしょという気持ちでなんとか乗り切ろうときちんと四苦八苦している。
業務量も北海道の頃の体感比4倍で、午後になるともう頭がピヨピヨしてしまう。労働時間もこれまで��19時まで残業したら俺は今日頑張った!と思っていたが、今は朝6時に起き19時半まで働くことがデフォルト。19時半からが残業だよなあと錯覚してしまうような環境がまだ1週間も働いていないのに当たり前と化している。
「なんで東京で働きたいの?」と質問されたらどう答えよう。理由は死ぬほどある。前の日記に書いたように、若かりし頃に得た東京の暮らしへの憧憬だとか、父親が高卒ででかい会社の偉い人になったからその視点や世界を味わってみたいだとか、目標や乗り越えなくてはいけない壁のようなものがないと退屈してしまう俺の性質だとか、社会人として北海道時代の俺への評価は果たして適切だったのか知りたいというような自身の社会性への期待だとか、シンプルに金が欲しいという浅ましい気持ちだとか。
それらさまざまな理由をもって東京に来たはずだったが、現実はそう甘くはない。今はなんとか、持ち前の「全員殺すぞ」という気持ちと、「なるようにしかならない」という適当な気持ちで4月1日からの1週間を乗り越えることができたが、今後どうなっていくのかは正直わからないという気持ちもあるし、まあ俺はなんだかんだで上手いことやっていくでしょうという根拠のない自信も微かにある。アサハラ鬱病編が人生に無いことを祈りつつも自分自身に健闘を祈る。
二つ目が家の問題だ。北海道では綺麗な1LDK、浴室乾燥機付、エアコン付、札幌中心まで徒歩5分で家賃7万円程度という、こと"家"という観点では何不自由ない暮らしをしていた。東京に引っ越すとなった時に、選択肢としては自身で賃貸を借りる、社宅に住むという2択があった。今でこそ思考停止していたなと反省することではあるが、奥さんと2人で住めるような家で、俺が住みたいエリアに住む家を借りて住むとなると家賃は最低でも12万円ほど必要だった。それに比べて、社宅は家賃1万円。年間コストで言えば120万円社宅に住む方がお得だった。その120万円という暴力にあえなく屈し脳死で社宅を選んだが、これがとんでもない物件だった。
駅徒歩15分、は最悪許せる。6畳間の和室が二つあることも最悪許せる。エアコンやガス台がないことも最悪許せる。部屋の壁と床に隙間があり、そこから冷気が流れ込んでくることや、小さな蜘蛛たちがどう頑張ってもそこかしこで跳梁跋扈してることも全然許せる。なぜなら俺は元無職だから。汚い家にはそれなりに慣れているつもりだから。が、しかし社宅のそれは俺の想像を悠々と超えており、初めて家に対して生理的に無理という気持ちを抱いた。
問題は水回りにあった。まず風呂がバランス釜。バランス釜って言葉みんな聞いたことある?少なくとも俺はこの家に住むまでなかったよ。加えて風呂の床は汚い雑巾みたいな色をした石でできており、シャワーの水圧は猫のおしっこよりも弱い。キッチンは一切水を流してなくとも時折ゴポッという音を立てて、ゲロを煮詰めたような香りが定期的に部屋に供給される。洗濯機置き場という概念が部屋に存在せず、今も洗濯機はキッチンの片隅で深い寝息を立てている。形として家のていをなして入るものの、昭和末期の団地の暮らしに時間軸を移行された感触がして、住めるような努力の手段も考えたが、とても住めたものではないというのが率直な感想だった。
可哀想なのは妻だった。俺の目的で東京の正社員を辞め北海道で暮らし始め、結婚して生活が安定してきたと思ったらまた俺の目的で東京に連れ戻され、住んだ家はゴミ廃墟、在宅勤務の妻にとって家というものがどんなに重要かは計り知れないが、結果的に相当量のストレスを与えることになった。
今日4月7日はそんな現状を打破すべく、2人でヘロヘロになりながら不動産屋を駆け巡り、ようやく良さそうな家を見つけたものの、いつも通り俺のキモさのせいで妻との話し合いがうまくいかずに喧嘩になって引越しの話は宙空に霧散した。
自分の嫌なことの話、お金の話など、すったもんだの言い合いの末、妻は俺に対して「決めて欲しい」と言った。俺は「引越しをしよう」と言った。その後に俺は自分だけが責任を取るのは嫌だと思いその浅ましい気持ちを忌避するために「その上で最終決定をして欲しい」と妻に言った。それまでの流れから、最終的には2人で引越しを決めるという大円団を想定していたが、妻は少し逡巡したのちに「この家で頑張って暮らしていこう」という結論を俺に伝えた。
新しい生活には不安はつきものだ。俺は自身の自己肯定感と全能感でそんなものはお釣りがくるもんだと鷹を括っていたが、何事もそんなにうまくはいかないらしい。ひとまず明日の朝までに俺はこのゴミみたいな家で、これから暮らす覚悟をしないといけない。今日の日記は本当につまらないな。
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ari0921 · 3 months
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桜林美佐の「美佐日記」(243)
「自衛隊に対する理解が高まった」は勘違い
桜林美佐(防衛問題研究家)
────────────────────
おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、243回目となりま
す。
 田久保忠衛先生が天に召されました。まさに激動
の年の幕が開けた時に、もう「見ちゃいられない」
と思われたのではないか、などと考えてしまいます。
 私は昨年11月に思いがけずお電話を頂き、十数年
ぶりにお声を聞いた嬉しさもあり、その時の留守電
を消せずにおりました。安息をお祈りするばかりな
のですが、そのためにも、我々が一層気を引き締め、
日本が道を誤らないよう努力しなければならないと
強く感じています。
 その「激動」と予言されている今年2024年、
元日は能登半島地震に始まりました。自衛隊はもち
ろん、あらゆる危機管理に携わる人がお屠蘇もお雑
煮も放り出して任務に就くことになったと思います。
 単身生活で久しぶりの家族と過ごしていた自衛官、
成人式の出席を諦めて現地に赴いた自衛官、それぞ
れに事情を抱えながらも、被災地では道なき道を徒
歩で支援物資を運んでいる姿があり、本当に頭が下
がります。
 私はそんな姿を映す報道を茫然と観ているだけか
と思っていましたが、過去に災害派遣について書い
ていたこともあって、問い合わせやインタビューに
応じることになり、日本の安全保障という視点から
も改めてこの状況を考えています。
 いちばん恐ろしいと思っているのは、よく言われ
る「自衛隊に対する理解が高まった」というのは、
実際は勘違いだったのではないかということです。
いずれ起こると言われる首都直下や南海トラフ地震、
あるいは「選挙イヤー」の今年、とりわけ米大統領
選でトランプ氏が返り咲いたなら日米の安全保障関
係に「激震」が起きるのか否か、といった事々も恐
れの要素ですが、これら以前に怖いのは、国民の意
識と現実の格差です。
 今回の地震対応でも「自衛隊は何をしてくれるん
ですか」といった質問を多く受けました。依然とし
て自衛隊が全てを決めて動く災害派遣の主体である
かのように誤解し、何かあったらスーパーマンによ
うに助けてくれるとイメージしている人が多すぎる
のです。
今回「逐次投入だと批判している自治体があります
けど、どう思いますか?」と問われ、え?「自治体」
が!?そんなところがあるのかと驚いて見たら、秋
田県の知事が自衛隊の派遣規模について「少し後手
後手だ」と指摘したそうですね。呆れます。
 ��もそも派遣数を発表することそのものを止めて
もいいのではないかとすら、私は思います。ただ、
これを言うことによって被災者が勇気付けられるこ
とにもなり、ある程度は仕方がないと思っていまし
た。
 しかし、数に縛られて、それを先に決めたがため
に、闇雲に現場に向かい、結果的にすることがなく、
長い間、待機するしかなかったという前例が多々あ
ることからも、今回の判断は妥当でしょう。
被害状況が掌握できない中で、早い段階で「〇万人
体制にします!」などというパフォーマンスに走ら
なかったことは、支持率低迷に悩んでいても政権の
良心を見せてもらったような気さえしました。
 そういえば、この派遣規模についても「自衛隊が
決めている」と思っている人もいるようです。そう
なると、自衛隊としてみれば、こんなに頑張ってい
るのに全く言われなくてもいい批判を受けるような
ことになってしまいます。そんなことならば、災害
派遣は現在の自衛隊にとってマイナスでしかありま
せん。
 有事の蓋然性が高まっているという今、自衛隊の
役割に対する正しい理解がいかに必要な時代になっ
ているかをひしひしと感じます。
 それにしても、今日も被災地からは、寒さが厳し
くなっている、体を動かしましょうとか、家族を亡
くした悲しみの声などばかりが繰り返し報じられて
いますが、これを見ているしかない私たちは、日本
が災害大国と言われながら、災害に強い国になれな
い現実を見せつけられる思いです。
 好むと好まざるにかかわらず、地震や津波に強い
街を作ってみんながそこに住むようなダイナミック
なことをしない限り、日本ではいつまた同じような
震災に見舞われるか知れず、戦々恐々としていなく
てはなりません。
 しかし、では実際にそんなことができるのかと言
えば、東日本大震災の時も、沿岸部に住んでいた人
に転居を勧めてもそのまま同じ場所に住む人が多く、
日本人の土地に対する愛着、高齢化で環境変化を望
まないことを鑑みれば、かなり難しいのが現実です。
また、そんなことを打ち出す首長は総スカンを食ら
うことになるでしょう。
おそらく、これから先も今回と同じような光景を見
たり、自衛隊が遅い少ないなどという議論を耳にし
なくてはならないということです。
 そして、今回、規模について批判を浴びたので、
まずは大勢投入しておこうなどということにもなり
かねず、それは悪しき慣例以外の何ものでもありま
せん。
 また、日本には元々「孤立」している集落が点在
していて、そうした場所が多く存在する限り、災害
に伴う「孤立」、補給の途絶は今後も起こり得ます。
そのたびに自衛隊が物を運ぶのでしょうか。それで
いいのでしょうか。
 自衛隊の活動は頼もしく、普段の訓練の成果を目
の当たりにすること、多くの人々が救われることは
一国民として誇らしいものですが、東日本大震災や
熊本地震などの経験が各地の自治体に活かされ何か
画期的な対策が進められているのかは疑問であり、
発災したら自衛隊に頼めばいいという風潮がますま
す蔓延しているような気がしてなりません。
 災害対策の責任は誰が担っているのか、それを明
確にし、自衛隊に国の防衛に集中してもらうために、
国や自治体が都市作りから始まるかなり大胆な災害
対策をしないと、悪循環が続くことになります。
 今日も最後まで読んで頂きありがとうございまし
た。今年もどうぞよろしくお願いいたします!
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oka-akina · 9 months
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0721
 昨日は財布とスマホを忘れて労働に出かけてしまった。気づいたのは電車の中で、あちゃーとは思ったけどまあでもパスモ(クレカと一体型のやつ)があるからべつに平気だなと思ってすぐあきらめた。待ち合わせの予定とかもなかったし。こういうときに限って何か緊急の連絡が…とはちょっと思ったけど、一月に義父が亡くなったばかりだからしばらくそういうことはあるまいと思った。またそういうことがあるかもとはあんまり考えない。こういうのって性格なのかな。誰からも何も来ないに千円と頭の中で賭けた。  つまりわたしは労働に遅刻しないよう、わざわざ引き返さなくたって平気だと自分に言い聞かせているのだろうかとちょっと思った。そんなに遅刻をおそれているのか。ちょっとくらい遅刻したって気にしない感じの方がいいのになと思う。自分も周囲も。わたしは電車とか待ち合わせとか映画の上映開始時間とか、いつもいろんなことがギリギリで、ギリギリまで仕度ができないタイプなんだから大手を振って遅刻しちゃえばいいのに毎度バタバタ走って大汗をかいている。悪あがき。一生こうやって走っているんだろうかとときどき恥ずかしくなる。
 さっき電車に乗り込むとき、ホームと電車のすきまに靴を落としてしまった人がいた。すきまにかかとを引っかけて転んでしまったようで、一瞬迷ったけどわたしも電車を降り、大丈夫ですかと声をかけた。このときはまだ自分が財布とスマホを忘れてきたことに気づいていないのが、なんか昔話の正直者っぽいムーブだな……。人助けってほどのことでもないけど、うっかり者で正直者のなんとか太郎的な。  でもそんなんではないな、昔話の無償の正直さではないな。自分も乗りたい電車に遅れそうでしょっちゅう走っているタイプだから味方したくなったってだけかもしれない。自分ももうずっと前、学生時代、靴をホームのすきまに落としたことがあって、東中野の駅で足を踏み外して体ごと落っこちかけたのを近くにいた人がすぐ引っ張り上げてくれた。そのときは演劇のフライヤーを業者に届けに行く用事でかなり重たい紙袋を持っていた。よく引っ張ってもらえたなと思った。そういう善意の循環……みたいなことを考えるとなんかちょっと気味が悪いような気もする。これはわたしがひねくれているだけかも。  転んだ人は声をかけられてかえって恥ずかしいかもしれないと思って、駅員さんが来るまでなんとなく近くで見守り、駅員さんはすぐ来たので車輌ひとつぶんくらい離れたところに移動した。そして、電車一本くらい見送ったっていいや、多少遅刻してもいいやという判断をした自分に酔っていないか?みたいなことも思った。多少の遅刻は気にならない自分をやりたかったんではないか。なんだか心臓がばくばくし、さっきその人が転んで尻もちをついたとき、プリキュアみたいな絵面と一瞬重なった。スカートが広がった感じと手に握ったままのハンディ扇風機がなんか魔法少女みたいだなと思った。それがうしろめたくて声をかけたのかもしれない……とかも考えた。  なので財布もスマホも忘れてきたと気づいたときちょっとほっとした気持ちもあった。慣れない善意のようなことをしたからそれと釣り合いがとれているような気がした。バチが当たるの逆みたいな。
 そういうことを考えていたら電車はすぐ着いて、財布もスマホも持っていないのに水筒と読みかけの本は持って会社に出かけるのなんか優雅だな…と思った。あとタオルと日傘と飴。リュックの中で水筒の氷がカラカラ鳴って、このごろ水筒には冷たいお茶を入れているから、歩くたび遠足の子どもみたいな音がする。  読みかけの本はレアード・ハント『インディアナ、インディアナ』。柴田元幸訳。柴田元幸だから読んでみるというのは武豊が乗るから買っておくみたいな感じ? わかんない。インディアナ〜は難解な小説ではないと思うんだけど、ゆっくり読まないとすぐなんだかよくわからなくなる小説。もうあと少しで読み終わるんだけど、読み落としているところがたくさんある気がして行きつ戻りつ読んでいて、今はもっかい最初からゆっくり読み直している。 「ヴァージルの死ぬ間際にノアはもう緑の印は見つかったかとヴァージルに訊いて見つかったならどこにあるのか教えてくれと頼んだがヴァージルは長いあいだノアの顔を見てそれから眠りに落ちそれから目ざめてノアの顔を見てそれからまた眠りに落ちた。」だいたいこういう感じ。辛抱強く話を聞くみたいな小説で、いつかこういうの書きたいな、書けたらなあと思う。このそれからが3回続くの、自分だと書くのに勇気がいると思うし、書いたとしても書いたぞってあざとさが出てしまう気がする。
 お昼は会社の横に来ていたフードトラックでタコスを食べた。パスモで支払えた。白いタコスには鶏肉、ピンクの生地には牛肉の赤ワイン煮込み、黒っぽい生地にはサボテン?を何か和えたやつ。三個入り。キウイのサルサが辛くて美味しかった。スマホを持っていたらぜったい写真を撮っていたなと思った。  並んでいるとき、トラックに据えた鉄板の火が消えてしまったようで店の人が五分くらい格闘していた。しばらくチャッカマンをカチカチやっていたけどたぶんチャッカマンも燃料切れのようで、ぜんぜん火がつかない。ライターでやろうとしてなかなかうまくいかず、昼休みの五分くらいってけっこう長く感じるしかなり人も並んでいたんだけど、その人はまるで焦らず黙々とやっていたのですごいなーと思った。焦りが顔に出ないタイプなだけかもしれないけど。べつに誰にも謝らず、普通に注文を受け普通にタコスを包んでとやっていて、そうだよなあと思った。
 労働を終えまっすぐ帰宅したらスマホにはやはり誰からも連絡は来ていなくて、千円勝ったと思った。千円くらい何か食べようと思った。わざわざ夜出かけるのめんどくさいなとは思ったけど、金曜の夜でほんとは寄り道したかったのだから出かけたい気持ちが勝った。  ぶらっと出てみたらいつもより涼しくて、どこまでも散歩できそうな気持ちのいい晩だった。ぶらぶら歩き、なんとなく電車に乗っていた。夜だから上り電車は空いていて、定期圏内の、でもあまり降りる用事がない駅のちょっと歩いたところにある中華料理屋というか定食屋というか、カツカレーが美味しいらしいので前から行ってみたかった。ふだんぜんぜん用事のない、買い物に行くような街でもない、誰も知り合いもいない駅。ここでわたしが何か交通事故とかにあって死んじゃったりしたら、なんであんなところにいたんだろうと家族は不思議に思うんだろうな……とあまり行かない場所に出かけるたび思う。  駅を降りたら書店があったので覗いてみた。雑誌と漫画と学参の棚が大きい、ちょっと広めの店舗の懐かしい感じの書店。気になっている本のリストを頭に浮かべながら物色し、目当てのいくつかは置いていないようだったけど、そういえばしゃしゃさんの本が今日発売日じゃなかったっけと思って探した。『蒼き太陽の詩』。1,2巻は棚に差してあったけど今日発売の3巻はなかった。レジに持って行って、これの3巻もありますかと尋ねたら奥から出してきてくれた。ラスト一冊でしたと教えてくれた。あっ善意と思った。カツカレーを食べながら読んだ。  『蒼き太陽の詩』は、アラビアンファンタジーというのかな、双子の王子が国王の座をめぐって殺し合う……というワクワクハラハラする物語。砂漠の王国が舞台の大長編で、読みやすくてぐいぐい進んだ。『インディアナ、インディアナ』を読んでいたから余計にそう思うのかも。壮麗な織物みたいな物語で、読んでいるとキャラクターたちの声が聞こえてくるし人や周りの風景が目に浮かぶ。生き生きとしている。これアニメになったらいいなーと思った。赤将軍のユングヴィはファイルーズあいさんがいいな……。
 カツカレーの店は、客はわたしだけで、店のおじいさんは座敷でテレビを見ていた。テーブルにハイボールのコップとつまみがいくつか並んでいて、わたしが来たのでおじいさんはちょっと慌てたようすで、でもにこやかに注文をとってくれた。すっかりすり減った畳が赤くなっていて、ちょっと緊張した。あまりきれいでない状態に緊張するのもあるし、よそものが入ってきてすみませんみたいな緊張感もある。テーブルはきれいに拭かれていた。揚げたてのカツが大きくて、油と肉汁がジュワッと溢れてきてすごく美味しかった。カレーは濃くて、柔らかくほぐれた牛肉もけっこう大きいしたくさん入っていた。たしかにうまい。がつがつ食べるうちにだんだん体のこわばりがほどけた。  テレビの音がものすごく大きくて閉口したけど、カツを揚げ終えたおじいさんが汗をぬぐいながら夢中で見ているのがなんかよかった。『チコちゃんに叱られる』というやつ?初めて見た。音が大きいから見てしまう。ボーッと生きてるんじゃねえよってこれかと思った。Vtuberっぽい。おじいさんが何度もはははと笑った。どうしてゴルフボールの表面にでこぼこがあるのかというのをとても真剣に見ているので、ひととおり解説が終わるのを待って会計を頼んだ。
 家に帰ったら板垣さんがツイッターでスペースをやっていたので、洗い物や洗濯物などを片付けながら聞いた。どうやら同じ大学出身だったことがわかって思わず話しかけてしまった。一日いろいろカラフルでなんか気持ちが興奮していたのか、やけにたくさんしゃべってしまって、恥ずかしくなって寝た。文フリの話とか小説の話。  千葉雅也『エレクトリック』、わたしは父親がエロいのがいいと思った。と言ったんだけど、なんていうの、エロいって言い方はちょっとちがう気もするんだけどエロく書くことのすごさがあってそれをそう受け取りたいというか……。これは『サバービアの憂鬱』で読んだんだったかな、「男性は会社(仕事)に嫁ぐ」というのを思い出したの。大場正明『サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程』。うろおぼえだからちょっとちがうかもだけど、男性が会社(仕事)に対して「嫁」になってしまう、みたいな。父親の人妻的な感じ。そういうエロさ。舞台の宇都宮も郊外(サバービア)だなと思った。そしてそういう小説の、文章自体がヘテロでない感じがあって、すごくよかった。多くの小説の文章が意識的にも無意識的にも備えている、当然の「調べ」みたいなものがあんまりない文章だと思った。
 『エレクトリック』の前後で読んでいた、数年前の文藝賞の作品が、なんかこうすごくどヘテロだったのもあってそう思ったんだと思う。ヘテロが悪いわけではもちろんないけどよくもわるくもどヘテロ、ザ・調べという感じで、この作品のどこらへんがわたしは苦手だったのかを語ろうとすると、そこに糸口があるみたいな話。  なんていうの、村上春樹に文句言ってる場合じゃないくらい若い作家の新しい作品がめちゃめちゃ古いジェンダー観で、読んでいて作品の面白さとかすごさはわかるような気はしたんだけど、でもこれをよしとするんだなあ、帯に誰々氏が激賞と書いてあるけどそうなんだ?!みたいな驚きは、やはりあった。ジェンダー観もそうだし、地方や精神障害者への偏見を強化するような感じもあって気になった。「壮大な作品」「圧倒的な熱量」「知識と想像力を駆使し」と帯に書かれていたけど、わたしは読んでいて小ささや狭さの方が目についた。  いやわざとそう書いている、いかにもなステレオタイプをやることに意味がある作品なんだろうとは思った。仕掛けというか。でも意味があるんですよと書くずるさというか……。ステレオタイプをなぞり続けたい、そのようにして書けるものに作家は意味を見出したいし、どうしても興味がある。それってフェチではあるよなあと思うんだけど、ステレオタイプをフェチと指摘されることってあんまりない気がする。  偏見の強化によって生まれる痛み、それを感じない場所に作家は立っていて、痛みを感じる人のこともあまり見えない。いや見えてはいるかもしんないけど、自分の書くこの作品とはさほど関係ないと思っている? それは別の作家、何かそれにふさわしい属性を持った作家がやることであって自分の作品では関係ない。おそらくは無自覚な特権があり、特権って言うと反発したくなると思うけど……みたいなことを思って、うーーんとなった。やつあたりかもしんないけど。作品名出さずに書いてるからなんのこっちゃって感じだと思うけど。  まあ小説ってそんなに読まれないんだろうなと思った。読む人そんなにいないから、これのここってどうなのみたいな話題にのぼることってあんまりない。漫画とはそこがちがう。あとまあわたしが純文学、文芸誌とその賞にそれなりに夢をもっている(もっちゃっている)ふしはあるな…。
 そしてこの作品の直後にC・パム・ジャン『その丘が黄金ならば』を読んであーーーこういうのが好きだ〜〜と思って、なんかそういう不満のようなものはふっとんだ。大きい。大きい小説。こういうのがいい。小さい小説がだめなわけではぜんぜんないけど、大きい話を書こうとしたものが狭苦しく感じられるのはやはりつらい。あと長さもよかった。四六版で384ページ。父親が亡くなり子どもたちが埋葬の旅に出る…という筋書きで、本のけっこう前半で埋葬は済んじゃう。その後が長いのがよかった。純文学系の賞はちょっと短いのかもしれない。「自分の書くこの作品とはさほど関係ない」と書いたけど、まあだって短いもんなー。読む人にも書く人にも。この長さの話はもうちょっと掘り下げたい。日記に書きたいことっていろいろあるな。長くなったのでまた今度。
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kennak · 2 months
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ようやく最近味を整えるがなんだかわかってきた気がするんだ。覚書として。砂糖 ⭐︎5 殿堂入り甘くするために入れんじゃねえのなこれ。コクを出したい時、なんか足りない時はだいたいこれよ。とりあえず6g入れたら解決する。料理酒 ⭐︎5 殿堂入り肉料理、魚料理で一時的に多少の煮込み水分が欲しい時はこれをぐるっと振りかければ良い。下味つけて置いておく系のやつも大体これと醤油と砂糖と味醂で良い。味醂 ⭐︎2砂糖ってほどじゃないんだけど…米くらいの甘さが欲しくて…って時に使う。お粥に入れるとうまい。洋食には使えない。味醂が必要なレシピで味醂なんてねえよ!って省いたり砂糖に置き換えたりすると微妙な味になることは結構多いめんつゆ ⭐︎2確かにこれだけで料理になることは多い…んだけど、細かい調整が効かなくて全部めんつゆ味になっちゃうんだよなあ…という感じ。ただ逆にめんつゆを作ろうとすると結構面���なので、めんを食べる時はないと辛い。味噌 ⭐︎3出汁味噌なら入れるだけで良い感じの味噌味の何かになる。味醂と料理酒を入れるとさらに良い感じにまとまることが多い。出汁味噌といってもほんだしは入れたほうがうまいほんだし ⭐︎3味噌汁には入れたほうが無難。和食ならとりあえず入れておけば風味の底上げをしてくれるイメージ。邪魔な味になることはあまりない。和食や和テイスト限定。鶏がらスープのもと ⭐︎3中華版ほんだし。中華を作るならとりあえず入れたら良いと思う。コンソメ ⭐︎3洋食版ほんだし。洋風スープや煮込みをつくるならとりあえず入れたら良い。カレーに入れても良い塩 ⭐︎5いわゆる味を整える、に必須。割と何にでも必要。入れないことはまずない気がする。入れすぎると回復が厳しいので控えめにする。酢 ⭐︎2こいつをいれたら最後基本全部「酢が入っている」という括りの料理になる。隠し味として使うのは高スキルが必要。醤油 ⭐︎4意外と登場頻度高め。食事のジャンル関わらず塩的に使えるがこいつも入れすぎると回復が厳しい。塩との違いは、焦がしの香りが欲しいかどうか、と勝手に思っているバター ⭐︎4それが牛乳かチーズを入れても成り立つ料理であるなら油としてこいつを使うと良い感じになる。それ以外のときはやめておいた方がいい。マーガリンは全然同じモノではないので注意が必要胡麻油 ⭐︎4中華料理全般と、ごまを入れても成り立つ料理の時にサラダ油の代わりに使うとかなり良い。高いと如実に美味い。スープとか一品料理とかに最後に入れると薫って良いオリーブオイル ⭐︎4洋食全般と、トマトを入れても成り立つ料理の時に使うと良い。あとは胡麻油と同じケチャップ ⭐︎3〜5隠し味の定番だが、意外と酸っぱいので注意。⭐︎5はこども向け。ケチャップ味にしとけばあいつらなんでも食う。チューブしょうが ⭐︎5チューブにんにく ⭐︎5困ったら入れておけ。ちょっと多いかなってくらい入れておけ。和洋中問わない。優秀。生のしょうがとにんにくの方が味も香りも華やかだが、その分存在感がめちゃくちゃ増すので注意。胡椒 ⭐︎5同じく困ったら入れておけ。ちょっと多いかなってくらい入れておけ。ベースの味がしっかりした料理じゃないと胡椒が勝ってしまう…が、そんな繊細な料理は家庭料理にほとんど出没しないのであまり気にしなくて良いナンプラー ⭐︎1ナンプラーがないと作れない料理はあるので常備は必要だが、無駄なく応用が効くかと言われるとうーん。これナンプラー入れましたね?って味になる。他の調味料と割と喧嘩する。自炊の味に飽きた時用ケイジャンスパイス ⭐︎1立ち位置としてはナンプラーと同じ。自炊の味に飽きた時用オイスターソース ⭐︎1立ち位置同じ。うまいけど全部オイスターソース味になる。上二つよりは喧嘩しない。元々調味用ではない酒 ⭐︎0マジで気をつけて使わないと本当に料理がダメになる。特にドイツワインに気をつけろ。あの甘さを料理に活かすのは素人には厳しい。マヨネーズ ⭐︎2全部マヨネーズ味になるが、マヨネーズ味がうまいので許されている。一応油として代用することも可能だが、やはりマヨネーズ入れましたねっていう味になる。レモン汁 ⭐︎3意外と登場頻度多め。自力でドレッシング作りたい時は重宝する。ただ完成した料理に酸味があって欲しくない時は入れない方が良い甜麺醤、豆板醤 ⭐︎2中華の茶色系の料理でそれぞれ甘味と辛味が欲しい時に。それ以外の利用法を知らないスイートチリソース ⭐︎1代用は効かないがスイートチリソースでしかない。他の何かにはならない味ぽん ⭐︎2味ぽん味になる。片栗粉 ⭐︎2とろみ要因。ただし出来立てまたは温かい状態で食べられない料理に使うとなんか微妙になることしばしば。作り置きや、時間をずらして食べる可能性があるものにはあんまり入れたくない。抜いても料理として成り立たないということにはなりにくい小麦粉 ⭐︎1なんかこう…カリッと?したいね?って時に使う。が、これも作り置きだといまいちになる。素人の作り置きで粉使うの難しいですパン粉 ⭐︎3ザクっとしたい時と、ハンバーグ。あとはわかんない。マスタード ⭐︎2つけるのはおいしい。野菜と肉をコンソメで茹でたやつにつけるだけで一品になる。が、マスタード和えとか炒めとかは本当にその味になるので飽きた時用かな。味変要員はちみつ ⭐︎2砂糖の代わりに使おうとすると変なコクが出てこれはちみつでしょ!ってなるので注意が必要。料理に使うならマスタードや胡椒やカビチーズなどのそれ自体の風味の強いものと合わせたい。ブルドッグソース ⭐︎3実は結構酢が入っているので意外と酸っぱくなったりする。が、ベースはあくまでも野菜果実ペーストなので、野菜中心の茶色いものならコクを出すのにちょうど良い。みんなもこういうの教えて!参考にする..◎追記◎集まってきた!ありがとうございます!楽しく読んでるよ!・さては関東か?→よくわかったね!そうだよ!・甘いの好きすぎない?→そうだね!ごめん!・粉系の解像度が低い→おっしゃる通りです!・なんで味の素ないんですか?→アンチとかじゃなくて本当に使ったことなかった。今度買ってみるね。いくつか見ていて思い出したもの書いていきます。山椒 ⭐︎1美味しいのわかるけど山椒でしょ!になる でも中華でしょ!度が上がるところはとても良い。塩麹 ⭐︎2→⭐︎?味変要員。漬けるだけで肉や魚がとても美味くなるのはよくわかるが、その余裕がある時だなあ〜になるので時々しか買わない。と思っていたが、かなり評判が良いので買ってみようかな焼肉のタレ ⭐︎2究極の時短要員としては優秀。焼肉のタレ味になるが焼肉のタレ味は何を入れてもうまいチューブアンチョビ ⭐︎4チューブバジル ⭐︎3こいつらあると追加の一品作るのとても楽。パスタやドレッシング作るのも楽。チューブアンチョビは割とよく塩の代わりに使う白だし ⭐︎1あまりほんだしとの使い分けができなかった。冷蔵庫を圧迫するのでほんだしに一本化されたカレー粉 ⭐︎?カレーに入っている系スパイス ⭐︎?そういえば使ったことない。多分これは2週間に一度は食卓に普通のカレーが上がることと無関係ではない。カレー粉がある人は頻繁にカレーを作らなくても献立を回せる人なのだろう。尊敬する。一味/七味唐辛子 ⭐︎2柚子胡椒 ⭐︎2料理が完成した後の個人の調味としては欠かせないが元々料理に入れておくことはあまりない気がする。唐辛子をココアに入れるとなぜかうまい生しょうが・にんにく ⭐︎4美味しいのは知ってるし月の半分くらいは冷蔵庫に存在はしている。明らかに料理の質が変わるのはよくわかる。でもメンドクサイ自分と味覚や感覚が違っていてウズウズしている人はあなたのも書いてみてね!参考にする!
7年適当に自炊してきて調味料について思ったことを書く
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