Tumgik
#本当に蛇口からみかんジュース
silverwing163 · 2 years
Photo
Tumblr media
【#スワイプしてね 】 JAFの会員特典で #蛇口からみかんジュース を頂きました 100%のみかんジュースですよね?これ? うっすいジュース出てくるかと思ったら、ちゃんとしたジュースで美味かった🍊 もっと並々と注げばよかった 🍊🍊🍊 #八幡浜 #八幡浜みなっと #蛇口からみかんジュース #憧れのみかんジュース #本当に蛇口からみかんジュース #愛媛県 #旅行 #動画 🍊🍊🍊 (八幡浜みなっと) https://www.instagram.com/p/Ci64FqRrylZ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
nextsummerraika · 3 years
Text
call me my ghost ライナーノーツ
call me my ghost のあとがき、というか作業中なにを考えてたか的なやつです。長い。
・もともと、もっとくらい話になる予定だった(死ネタだった)んだけど、ジャンル初で投稿する話で死ネタ……あまりにハードル高すぎでは…になったので変更になりました。(たしか急性トラップ反応を起こして死にかける依織と、そこに居合わせた匋平との間の「約束」をテーマにした明るい地獄のはなしだった) ・書いてる最中「これはこのふたりにとってのイニシエーションなんでは……?」と思いました。「一時停止ボタンを押されてそのままになっていた関係が、再生ボタンを押されたことによってまえに進まざるを得なくなったけれど、こどものままの距離感ではいられないので、なにかしらの通過儀礼が行われる」みたいなことがメモに残っていた、ので、そういう感じです。
1章 ・「幽霊」
 BGMに関わってくるんですがthe engyの『funny ghost』をそのときめちゃくちゃ聞いていて、そこからの発想だった気がする。依織が自分を「ゆかいなゆうれい」として認識している、みたいな。三枚目演じてるし。 なんの気なしに書き始めたこの幽霊の設定が、後半でわりとバチっとはまってきたので、書いててたのしかった思い出があります。(もともと1、2章と4章の海に行くシーンを先行して書いてた) ・ピアノ
 最初依織が酒を呑みながら匋平を「ええ男になったなぁ」って眺めてるだけの章だった。でもせっかくなのでピアノを弾いてもらったら、即興でセッションしだすし、イチャコラするので書いている人間はびっくりした。でもおかげで物語のモチベーションが出来てよかったな~と思います。ブルーノ・マーズの選曲はなんとなく。だけど、4章で「たからもの」というワードが出てくるフックになったかなと思う。 なおわたしは全然洋楽くわしくない。 ・ジン
 冷凍庫でも凍りません。(実体験) ・依織の劣情  ピアノと匋平の実質セックスを目の当たりにしたので、ムラッときた。えろいことをなにもしていないのにえろい雰囲気になる文章を書きたかったけどいまいち実力が伴わなかったなというかんじ。 ・匋平の欲情
 後述予定だけど、まあ、自分の内側をみせまいとするタイプの男に、そんないとおしそうな目で見られたらワンチャンあるか?くらいは思うだろう。というか、「おまえはまだそんな目で俺を見てくれるのか」って思っていたと思う。依織のそういうちょっと迂闊なところがかれのかわいげだなぁと思います。 ・デュポンのライター  実際のところ、匋平のライターはデュポンではないと思っているんですが、わたしがデュポンのライターを使っている描写が好きなのでデュポンということになりました。 2章
・過去編  すべて幻覚。一から十までわたしの幻覚。書いてる当時、「ありもしない過去の幻覚をもう五千字も書いてる……」ってTwitterで呟いていた。結果、五千字どころではなくなった。  依織はたぶんこどものころから馬鹿みたいに頭がよくて、まわりの人間が頭悪くてしょうがないみたいに思ってみてたと思う。でもそんなことを言ったら波風立てるだけだしな~と思いながらもバカばっかりの世界に嫌気がさして衝動的に暴力ふるったりしていた。依織にとって、親父は当時自分の知る中で一番頭が切れる大人だった、かもしれない。  匋平のことは、まじで後先考えねぇなこいつ…と思いながらも、根は良い奴で、情にあつくて、馬鹿なところがかわいい、と思っていた、かもしれない。 ・夕暮れの部屋
 制服のスラックスを脱ぎ落す依織とそれを眺めてても許される匋平、エモ。  学校行きながら仕事して、って相当なハードワークだと思うんだけど、(組の)部屋住みってわけではなかったのかな?部屋住みだったにしては家事がからっきしそうなので、どこに住んでるとは明言しない書き方にしました。むしろ匋平のほうが部屋住みだったのか?  バディ時代の匋平と依織はたましいのふたごだったと思ってはいるのですが、この話においては、ありったけの夢と希望を詰め込んで、過剰なくらいの信頼関係があったと仮定して書きました。  依織は自分のことまじで大事にできないタイプだよな~って聴き始めたころから思っていました。自分のこと二の次だよなこの人。  依織のさみしさ、というのは、頭が良すぎるので自分が周囲とは隔絶されているような孤立感があった、というかんじかな。かれもまだ若かったので、その孤立感をどうしていいのかわからなかったんじゃないか。だから無茶ができた。そういう依織のさみしさを埋めたのが匋平の存在だったらいいな~。健全なたましいを持つ男に、ばかみたいにまっすぐに信頼をむけられたとき、ようやくその孤独をわすれることができたんじゃないか。知らんけど。
 大人になった依織の孤独は、頭の良さが要因というより、立場由来のもののような気がします。
・組抜けのあれこれ
 この物語における最大の幻覚ですよね。  書けなかったけど、親父は事前に依織から匋平が組抜けたがってる旨を聞いていて今回の沙汰をくだしています。匋平の想像通り、依織はここで裏社会で生きていくことに腹くくったと思う。後がなくなったというか。
 「目を見れば相手のことがわかる」 過剰かなぁとは思ったけど、まあ、いいか……って。たましいのふたごだし。  「めっちゃゴキゲンだぜ!」似非関西弁で虚勢はる匋平(依織の手前、自分があっさり音をあげられないので)、その内心を悟って「アホやなあ」と思ってバディの双方を憐れんでしまう先代翠石。殴ってるうちにどんどん歯止めの利かなくなってくる依織。三者三様思うところがあったんだろう。 ・歯  呑んだ���いいけど、血肉にもならない。  思いついたとき「天才か?」と思った。匋平が一生知ることのない、依織の巨大感情発露シーン。※不衛生ですので決して真似はしないでください。 3章 ・1章の匋平視点。依織は「そんな甘ったるい顔を自分にみせないでほしい」って思ってたけど、自分もたいがい甘ったるい顔してたんだよ。まあ、匋平に引きずられた部分は確実にある。
・組抜け後のあれこれ。  特に意識はしてなかったんですけど、バーの居候第一号は匋平君ということになっていました。4/7はオーセンティックバーなのかなっていうイメージでいます。どうなの。でもファンブックの感じ見てるとそれっぽい気がする。 ・椿のピアノ  匋平にピアノ教えたのは椿だと思うので、師弟っぽさがでるようにラヴェルのはなしをいれてみた。匋平にとって、音で世界を描くということ(ひいては幻影ライブへ)の原体験が椿のピアノにあるんじゃないかな。
・依織のまぼろしと愛のはなし  4章で、依織は匋平の名前を呼ぶことを固く戒めているという描写と対比して、匋平にとって依織の名前を呼ぶことはむしろ自分を鼓舞することだったし、それ自体が愛だったっていう話をしておきたかった。  なんというか神林匋平という人間、どんなきつい目にあっても、そのこと自体を(もちろん傷つくし、悲しむし、トラウマにもなってるけど)自分を成長させる機会だと認識できるタイプの人間にみえる。ものすごく健全な魂の持ち主って感じ。なので、これまでのすべてのことは「祝福」だとはっきり言える。 ・マルボロのブラックメンソール  書いてて「天才か?」になった第二弾。依織ばっかりが巨大感情を拗らせてるわけではなくて、この人もわりと平然とした顔しながら拗らせてる。まあもともとヤクザなので虚勢を張るのは得意ということ��。  西門が煙草のことに言及したのは、匋平の部屋にたまたま飲みに来ていた時に、いつもと違う銘柄があることに気付いてちょっとつついてみたら「あ゛ー……昔のツレが吸ってたやつ」みたいな、ものすごーく不本意そうな顔で言うのでそれ以上は突っ込まずに「愛だね」とだけ言ったみたいな遣り取りがあったと仮定しています。なので依織のことは知らなかった。JUSTICE戦後、依織とよく飲みに行くようになった匋平を見て、たぶんあの煙草は依織のものだったんだな~って気が付くかんじ。でも別に言わない。愛だねって思ってる。 ・バディ時代の依織と匋平の関係  昔のこの人たちには肉体関係は発生しなかったけど、恋は発生していたと思う。ただふたりともホモソーシャルな世界で生きていたので、余計に一線踏み越えられなかったんじゃないかな。(ヤクザ世界の性行為は暴力だと思っているので) ・ライトマイファイア
 とは書かなかったけど、3章のラストはハートに火をつけてってかんじの流れだったな~と思います。匋平は腹くくったら強いと思う。ぶれない。ので、そういう相手にまっすぐ気持ち向けられた依織はかわすの大変だろうな。しかも憎くて別れたわけじゃない元カレ(元カレではない)相手に。 4章 ・桃色吐息と煙管と月  ピアノ弾きに自分のからだを奏でて欲しいっておもうの、めちゃくちゃえっちだなあと思う。依織が地で手フェチとかじゃないのに旦那相手にしたときだけめっちゃ手ェ見そうだなっていう印象があります。  依織にどーしても煙管を吸わせたかった。持ち物一覧(ファンブック)に煙管が入ってるので携帯しているんだとは思うけど、ふつうに灰皿つかうのかな~?謎。 ・バディ時代の距離感  ここも夢と希望をありったけ詰め込んだ。このはなしのひとつのテーマとして「越境」というのがあって(というかわたしが書いてる話はだいたいそう)、バディ時代に一度とけあったお互いの境界線が、別れてふたたび引き直されて、再会してお互いのそれをどこに設定するのか、をもだもだやっているというかんじ。バディ時代はべたべたしていてほしい。 ・翠石組  まーじでこのコンテンツにおいてめちゃくちゃ謎過ぎて是非詳しい設定を教えてほしいところナンバーワン。悪漢のメンバーの台詞なんかからも「任侠」っていわれてるので、人情味のある組織なんだろうとは想像してるのですが、まあそれはそれとしてもし本当に2年前の時点で依織が「若頭」だったとしたら、年齢が若すぎるし、絶対内部で反発あったでしょという思いからいろいろ書いてみた。整合性とかしらん。 ・善と匋平
 外堀を埋められている依織。まさか旦那がそんな手を使うと思っていなかったので、若干後手に回っている。昔の旦那の素直さがなつかしいな~。  匋平が、依織についての気持ちを先に善に告げたのは、いちおう筋を通したかったからなのだけれど、見方によっては思いっきり喧嘩売ってるよな…。匋平は筋を通したかっただけです。いちおうここのふたりの遣り取りも考えてたけど書けるかどうかはよくわからない。善はいまのところ依織に全幅の信頼をおかれていない(と感じる)ことにコンプレックスがあるので、匋平に対して複雑な思いがあるだろうけど、結局のところ「若が決めたこと」を尊重するのかなぁとは思う。善は良い男だし、依織もちゃんと信頼をしてるので心配しないでほしい。依織は用心深くて責任感が強すぎる男だからそういうムーヴしちゃうんだ。そして匋平の存在は依織にとってイレギュラーなだけだ。(し、組関係のはなしは匋平にはぜったい口外しない) なお、善の依織に対する感情は現状性愛をふくまない(うちの善はという話です)ので恋情ではないかな~。(どう転ぶかはわからない) ・教授の車
 たぶんレクサスのRXクラス。昔はアルファロメオ乗ってたって匋平がいってました(独自設定)。匋平をのせる必要が出てきたので車変えて以降も、四季やリュウが増えたのでスポーツカーは乗らなくなったらしい。たぶん教授は実家が太いのではないかな。学生身分でバーのオーナーやってたわけだし。 ・海
 具体的な地名も一応考えたけど、ようするに「どこでもないところ」です。どこでもないところでだれでもないだれかになることでしか、口にすることのできない本音がある、っていう。  「幽霊」の伏線回収。あなたとわたしは違う世界の存在です、という宣誓。あるいは懺悔かな。匋平は組を抜けたことで転生したし、依織は翠石の名前をもらって転生してしまったみたいな。依織の覚悟というのは、主に「翠石」の名前によるところが大きくて、しかもそれを捨てたりないがしろにすることはアイデンティティの喪失につながるから絶対にできない。でも、だからこそ匋平は懲りずに何回でも手を伸ばすんだろうな~という気がします。それでこそ健全なたましいを持つ男。 「幽霊でもキスできただろ」  このラストを書きたいがためにこの話を書いたと言って過言ではない。畢竟、そういうことなんですよ。どれだけ屁理屈並べたって、いまここに自分たちがいることは事実で、触れ合うことも、愛し合うこともできるんだよって。その形がどんなものになるかはこれから模索していくしかないにしても、「できる」んだっていう可能性の提示。匋平のそういうひたむきさがずっと好きだったし、これから先もきっとこの瞬間を思い出して依織は救われたような気持ちになるんだと思う。あの夕暮れの匋平の言葉と一緒に。
エピローグ
 これねえ、ほんと割と本気でキャプションに「エピローグは蛇足です」って入れようかどうか迷ったんですよ。読まなくていいよって。だったらのせるなって話になるのでキャプションには書きませんでしたけども。  唐突にコメディがぶち込まれたことによって温度差で読んでる人が風邪ひくんじゃないかと思ったんですけど、もしもこの物語のふたりに続きがあるとしたら、その「接続詞」としてのエピソードがあってもいいかな、と思ってつくりました。  蛇足ではあるけど、最終的にはうまいこと伏線(?)が回収できてきれいにおさまったんじゃなかろうかという自画自賛をしておきたいと思います。  ここでも外堀埋められてる依織ですけど、弟たちはリュ四季とあそぶために4/7に行ってるので匋平とは普通にしゃべってるという感じ。おやつとかジュースとか出してもらってる。兄貴の昔なじみの、気の良い兄ちゃんという認識。玲央だけが匋依の間にあるなにかに気付いているかな。弟たちはたぶん兄貴が匋平と深い関係になったことを知っても嫉妬とかはない。「別にあなたがいなくても兄貴は自分たちが守るけど、兄貴があなたがいることですこしでも救われるなにかがあるなら、あなたの存在を容認します」みたいな。兄貴に対しては「兄貴が惚れてるっていうんならそれでいいのに。そんなに気を張ることないのになあ」って思ってます。でも依織は大人だからいろいろ思うところがあるのよ。  今回、バディ以外のひとたちの心情には触れなかったんだけど(話が膨れ上がるので)、たぶんみんなそれぞれ思うところはあるんだと思う。
「ほんまにアホなやっちゃなあ!」と、旦那を心の中で呼ぶシーンは、は3章ラストの「おまえはほんとうに馬鹿だよ、匋平」に対応していました。「匋平」と呼んだのは、依織にとってかれがもう自分の半身ではないという宣言でありかつ匋平がもはや「他人」となったことの証だったので(この物語においては)、旦那と呼ぶことは何らかの関係の回復を意味している、はず。依織に家族以外の、心のよりどころになり得る相手が出来てよかったな、みたいなラストです。お互いが幽霊であることを認めたうえで、またあたらしい関係を築こうとしている。それってたぶん希望なんだと思う。 タイトル
call me my ghost ・「俺の幽霊」に向かって「俺を呼んでくれ」と告げる、あるいは、相手に向かって「自分を幽霊と呼んでくれ」という、二重の意味になるように句点はうちませんでした。匋平からとも依織からともとれるタイトルになったんじゃないかな。 というわけ備忘録としてのこしておきます。長いわ!
1 note · View note
matsumotokana · 6 years
Photo
Tumblr media
【3月〜4月のライブ】 ■3/4(日)千葉・木更津 銭湯人参湯 春【定員50名】 『木更津銭湯フェス!其の三~銭湯で、甘酒片手に音楽を~』 open14:00 / start14:30 ¥3,000(+1drink) 小中高 ¥1,000 出演 トート・リオ / huenica / ダニー坊や / 松本佳奈 予約  https://tiget.net/events/21739 残り15席を切りました。ありがとうございます! 満席で当日を迎えたい~!ご予約いただけると嬉しいです。 〈飲食ブース〉 よりみち(甘酒) Earthnic Cafe(季節の酵素ジュースなど) &sola(栄養士のスープ屋が考える、春のデトックススープ) cafe ku:(身体に優しいお惣菜パン、デザートパン) 〈木更津写真展〉 木更津写真ワークショップ生徒一同による、木更津を舞台にした写真展 《特典あります!木更津ナチュラルバルとのコラボ企画》 3/4(日)10:00~15:00 木更津駅みなと口駅前にて開催のナチュラルバル本部で人参湯フェスの予約画面をご提示下さると、その場でもれなく「ひとくちアップルポテトパイ」とスタンプがもらえます(林檎とさつまいもの自然な甘みだけで作りました) さらに!そのスタンプを人参湯の番台で見せると、先着10名様にフード&ドリンク500円引きチケットを差し上げます。 初のコラボ企画、ぜひご参加下さいませ! 主催 松本佳奈 協力 木更津みなとまちなかワークショップ、木更津ナチュラルバル ▽人参湯 〒292-0067 千葉県木更津市中央3-4-39 木更津駅より徒歩7分 ※駐車場はありません。お近くのパーキング、公共の交通機関をご利用ください。 東京方面からのアクアラインバス案内はこちら↓ http://www.city.kisarazu.lg.jp/12,82,59,325.html --------------------- ■3/25(日)千葉・木更津 ハミングストリート【野外】 『第一回 木更津ジャンジャン・ジャンボリー リベンジ』 時間 10:00~19:00 ※雨天中止 お気持ち投げ銭制 出演:ダニー坊や楽団/ロッパ/Piyano/フレッシュレモンズ/ 松本佳奈/東京ゴッドファーザーズ/Joe-Go/とも風/ 猛烈しげるカントリー/よしやぎベイベー/FORZA木更津/ サニーwithショウヘイ/Otoji+Ray/syunrai./デンガクズ/松本励人/ イシワタケイタ/蛇紋岩/青嵐太鼓/chieco&her drivers/ 極悪いちご団/とってんたん/THE RADIOS/early roller 木更津の路地をまるまる使って、総勢24組のアーティストが音楽を奏でる『木更津ジャンジャン・ジャンボリー』!!残念ながら昨年は台風で中止になってしまいましたが、今回リベンジです。 出演時間などわかり次第ホームページ等でお知らせいたします。 ■出店協賛 スーパー富分/なべや/木更津焼きそば/鶏みつ/Y's CURRY/VIBES CURRY/Pellicule51/株式会社アヅホンダ販売/art studio Amiry/ アクア総合社労士事務所/蔵狸/Le Rave/cafeうさぎや/KAFKA&Co./カルチャーショック/東京ベイプラザホテル/せんねんの木/ 小山工務店/PIG 主催:ジャンジャンジャンボリー実行委員会 協力:木更津東部商店街振興組合・木更津組 後援:木更津商工会議所 青年部 〈イベントの詳細・問い合わせ 〉 TEL 0438-53-7505 cafe&bar PIG MAIL [email protected] ▽木更津ハミングストリート 〒292-0057 千葉県木更津市東中央2丁目1-8 木更津駅東口より徒歩3分、ミズノスポーツ前の通り沿い --------------------- 4月 ■4/15(日)東京・下北沢SEED SHIP【60席限定】 『松本佳奈の、徒然日記・Thank you編』 時間:open 12:30 / start 13:00 料金:1000円以上のお気持ちドネーション制 (別途1ドリンクオーダー制) ※介助ヘルパーさん分のチケット料金無料(ドリンク代のみ) 出演:松本佳奈 guest : 奥野裕介(Gt.)、ぴったん(Perc.) ※お陰様で予約満席御礼となりました。ありがとうございます。キャンセルが出た場合、ホームページ等にてお知らせします。 日頃応援して下さる皆さんへ感謝を込めて。 この日から8月頃まで、しばらくライブをお休みします。 料金は、1000円以上のお気持ちドネーション制にしました。 ドネーション、というのは、演奏で心が満たされたなあと思ったその感動を金額にしていただく仕組みです。受付で封筒をお渡しするので、お帰りの際にスタッフにお渡しください。 初めての方も気軽にどうぞ。 ビルの入り口前の段差14cm エレベーター入口 幅は80cm 奥行92cm お店入口ドアの横幅 67cm 店内は、洋式トイレがありますが、多目的トイレの一番最寄は下北沢駅になります。 ▽下北沢SEED SHIP 世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3階 http://www.seed-ship.com/ TEL: 03-6805-2805
1 note · View note
hh1987zhonguo · 4 years
Text
洛陽の一日
旅先で印象に残るのは名所旧跡よりも何気ない街角の風景であり、そこに暮らす人々の営み。
8月11日(火) 6日目
「8時にホテルの前で中国人と会う約束をしていたのに、起きたら8時10分。ダッシュで行ったけれど居なかった。ああ、日中友好にヒビが入ってしまった!」 と日記に書いてある。 記憶に無いが、前夜、ホテルの前で日本語学習した中国人と何かの約束でも交わしたのだろう。 そして昨夜の洪さんは今朝も可愛いままだった♪ 彼女に尋ねたのは北京への電話の掛け方。言われるまま先方の電話番号を伝え、イスに座って待っていると、「X番の電話ボックスへ入りなさい」と指示が来る。交換手が繋いでくれるシステムだ。 電話の向こうで楊さんの賑やかな声が聞こえるも、お互い何を言っているのか良く分からん状態で勝手に喋って電話は終わった。まぁ、いい、あの日本の若者が無事に洛陽に着いたことが分かれば目的は達成。 電話が終わって箱から出てくると、日本人から声をかけられた。洛陽の大学に留学中の岡山出身の男性で、僕の大学での映研サークルの友達、対木によく似ていた。 親切なその人は、洛陽の旅行情報を教えてくれた。面白かったのは、大学での専攻は「人口抑制学」だと言っていた。一人っ子政策の中国ならではの学問なので専攻しているとのこと。ふ~~む。
街へ出た。 でも観光ではない。明後日の鉄道切符の手配だ。当時の中国個人旅行者にとっての難敵は、この切符手配。これが済まないと、次の旅程が組めず、のんびり観光もできなかった。 ということで、洛陽駅の切符売り場に向かった。 切符売り場は長蛇の列。排隊(パイトゥイ)=行列という意味の中国語を学習したのは、この中国旅行だった。人民は立場によってはモーレツに親切でもあり、またモーレツに不親切でもあった。当然、駅で切符を売っている服務員はその優位性にモノ言わせて不親切極まりなかった。 おまけにほとんどの人民購入客が小さな切符売り場の小窓を隔てて大声で叫んでいるのだから、服務員も激高する。ほぼ鉄道切符は「買うもの」ではなく「買わせていただくもの」であった。そんな修羅場に言葉も良く分からないヒヨっこの僕が太刀打ちできるわけもなく、筆談用メモに、「乗車列車番号」、「乗車日」、「行き先」、「枚数」を中国語で書き、「買いたい!」「いくら!」と書き、ようやく回ってきた自分の順番に、僕は服務員のオバサンに尋ねた。オバサンは既に発狂モードで取り付く島もない。何を言ってるのかほぼ意味不明だが、大変残念なことに、今、ここで買えないことだけは理解できた。でも1時間以上並んでこの結果は悔しいので、後ろに並ぶ人民に助けを求めた。そして分かったのは「当日買え!」ということだった。 予想通りの敗戦、という残念な気分で僕は一度、駅舎の外に出て、昼前だが駅前の食堂で瓶ビール(大)を買い求めた。当然、ぬるいビールしかないが構わなかった。そのビールをラッパ飲みしながら駅に戻り、薄汚く暗い駅舎のベンチで絵葉書を書いた。 相手は少し前までお世話になり、想いを寄せていた年上の女性。彼女は僕の良き相談相手だった。その人と知り合った頃、無口で陰鬱な青年であった僕は異性と口をきくことなどできなかった。でも、彼女はどこか違った。強いて言えば、会話を引き出すのがうまかった。数年の時を経て、気づいたのだが、彼女は自分の失敗談を楽しく話すのが上手だったのだ。当時の僕は、自信も経験も無く、語るべき言葉を持たない暗闇のようなものだと自分を卑下していた。でも彼女の失敗談を聞いていると、自分の悩みが小さなものに思えたり、そんなこともあるんだと共感を覚えたりで、自分のことも素直に言える時があった。そんな彼女と僕は、誕生日が同じだったこともあり、世間知らずの僕を勝手に「運命」とも感じさせていた。 彼女は「思慕」という言葉を時々使った。好き、とか、恋しいという意味のこの言葉は、当時の僕にとって詩的で、大人の言葉に聞こえた。そして、いつの間にか彼女に思慕の想いを抱く自分がいた。 でも、いろいろあって、その後、うまくはいかなかった。その状態が1年以上続いていた。そして、絵葉書にしたためたのは別れの言葉だった。 今となっては、何故、洛陽の駅でぬるいビールなどラッパ飲みしながら、その人に最後の手紙を書いたのか全く不明である。ただ、日記には「XXさんにお別れの手紙を書いた」とだけあるのみ。
青春の傷あと、とでも言うべきだろう・笑 その後、傷心の痩せた青年は自分が空腹であることに気づき、さっきビールを買った店に入り昼飯を注文した。 この店のお兄ちゃんは表に出て、歌うように「ララララ~~来々!!、ララララ~~来々!!」と叫んで客��きをしていた。 日記には「白飯、野菜炒めみたいなもの」を食べたと書いてある。笑えたのが白飯を食べていると、後から来た人民客で同じく白飯を食べていた男が、店主に文句を言い始めた。そして、同じものを食べている僕のところにもツカツカとやってきて、失礼にも白飯を取り上げ、どうも白飯の味がおかしい!傷んでる!食うな!という意味のことを訴えたのである。 今まで食べてきた中国の白飯は、日本のそれとはだいぶ違う。まず、艶やかではない、白くはなく、くすんでいて、ポソポソしている。だからあまり美味くはない。なので、こんなもんだろうと思って僕は食べていたが、改めてニオイを嗅いでみると、何か違う。。。 中国に来てまだ6日目ではあったが、僕はもうそういうことも段々、没有関係(メイヨ―クワンシー・どうでもいい、という意味)になっていた。 その後、洛陽観光をした。 バスで 中国三大石窟 の一つ、龍門石窟へ。 ここは唐代に造られた石窟寺院で、もっとも目を引くのが高さ17.14mの廬舎那仏。この石仏は中国唯一の女帝で、寺院建造に関わった則天武后をモデルにしたという説もある。ただ、こちらの日記には「やっぱり少し悪人面」とある。 
Tumblr media
↑ 廬舎那仏をバックに。この写真は日本人ツアーのお姉さんに撮ってもらったが、 廬舎那仏の全体が映っていなかった、残念。 今やユネスコの世界遺産に登録された龍門石窟でも、歴史や文化の香りを楽しむは、万里の長城同様、人民のパワーにかき消された。 龍門石窟は黄河の支流、伊河に面した河岸段丘にある。その伊河では夏の水遊びを楽しみ人民、洗濯をする人民がいる。それは想像に難くない風景だが、大型のトラックを川に突っ込ませ、洗車する人民たちもいるのには驚く(写真下)。
Tumblr media
こんな扱い方されたらどんなに質の高い車であっても、すぐ壊れるだろうに。。。こちらの理解の外にあることが多い、こういうことを学ぶのも旅の面白さだ。 目の前にいた小姐も、スカートなのに大股さっぴろげ、パンツ丸見えで川で涼んでいて、こちらが恥ずかしい。 オレンジの缶ジュースも観光地価格で1元(約45円)と高い。そしてプルトップを開けて飲もうとするも、錆びていて千切れた。そんなことは日常茶飯の人民オバサン、動揺することも無く手持ちのドライバーで一撃必殺、缶に二か所、穴を開け、ニコリとこちらに差し出す♪ 僕はそのジュースをチビチビ飲みながら、真夏の川辺、柳の下の石垣でまどろみながら石窟よりも人民たちの喧騒や動きに目を奪われていた。 市内にある関林も同様である。 三国志でも有名な関羽を祀る関林、こちらも世界三大関廟として名高く、三国志ファン必見の名跡。何でもここは関羽の首塚とか、本人の首がここに眠っているということか?  
Tumblr media
祀られた赤面で長い口髭の関羽は迫力があり、左右に控えるのは張飛に劉備か? しかし、三国志ファンでもない僕にとって、更に迫力があったのは、この関林ではなく、ここにたどり着くまでの街並みや風景だった。 毛沢東主義のスローガンが街角のアチコチに掲げられているのは北京と同様。そして下の写真は、交通事故の悲惨さをプロパガンダする街角の風景だ。事故被害者の痛々しく、グロい写真や事故の経緯など。「あなたも気を付けないと加害者、被害者になるから注意せよ」という共産党からの啓蒙活動だ。
Tumblr media
下の写真は、道端にミシンを置き、服の修理などを請け負ってると思われる、若いお母さんとその赤ん坊。踏み込み式の手動ミシンだから「どこでもミシン」だ。 がんばれ、働くお母さん。
Tumblr media
次は街角のレストラン。 ミシュランの星が付くまではいかないが、自家用の窯を路上に出し、雨露をしのぎながら、今日もしたたかに商売商売。 若さゆえの好奇心で、こういう店で食事して何度、腹を壊したか♪学習能力無し~
Tumblr media
関林からのバスで洛陽友誼賓館までの帰り道、乗り換えの広州広場でバケツをひっくり返したような土砂降り。足止めを喰らうも、雨が熱気を沈め、どこからか土や川のニオイを運んでくる。 仕事から帰宅途中の多数の人民とともに、土砂降りを眺めながらの雨宿り。気楽な旅人に贈られた非日常的な場面は、今でも映画のワンシーンのように心の奥の隅のほうに沈殿している。33年も経ったあの広州広場は、今、どんな風景となり、どんな時間が流れているんだろうか?
0 notes
Text
“バスガス爆発は誰にでも言える!本当だぞ? バスガス爆発がどうしても言えないなら、 「バスが酢爆発」って言ってみろ。 これなら誰でも言えるようになる。 これで言えないやつは…あきらめろ! エレベーターの押し間違えた階はキャンセル出来るんだ!わざとでもいいからやってみろ! 6階に行くつもりが間違えて4階のボタンを押してしまった場合。 ・三菱電機製…4(間違えた階)をダブルクリック。 ・FUJITEC製…4(間違えた階)を5連打。 ・OTIS製…扉が開いているときに「開」を押したまま4(間違えた階)をダブルクリック メーカーを調べてわざとでもいいからやってみろ! エレベーターは方向変更が出来る!もうあきらめるな! 3階から1階に行きたいのに↑を押してしまった… こんな時は上が呼ばれていないうちに「閉」を押して見ろ。方向が変わるぞ! ラーメンに乗ってる蕩ける卵は家で作れる!騙されたと思って蕩けてみろ! 卵は冷やしておきがお湯に投入。 7分間茹でたら次は冷水でギッチギチに冷やす。 殻をむいたらトロンと出てくる。 コレステロールに気を付けろ! 自動販売機で何も買わずに両替が出来るんだぞ!騙されたと思ってやってみろ!! お札の両替のために欲しくもないジュースを買った事のあるヤツ。いんでしょ? 自動販売機にまず千円をいれよう。そしてもう一枚千円をいれる。 そして返却レバーを下げると…。 一枚はお札で戻ってくるけれど、もう一枚は小銭で戻ってくる! ペットボトルの中身が一瞬で凍る!コレホントです! 飲み物を3時間ほど冷凍庫に入れておく、 冷凍庫から出したらペットボトルの底をテーブルの上でポンと叩く あっちゅーまに中身が全て凍る! 原理は…しらん!ググれ! 本格的な高級カレーが普通のルーで出来る!トゥギャザーしてみろ! 普通のルーでも高級で本格派なカレーが出来る! やり方は簡単!水の代わりにホールトマトをルーとトゥギャザーするだけ! トマトジュースで代用化!まずは明日やってみろ! 手で影絵のカニを作って胸に当てて、さらに斜め左上を見てみろ!! もう君は立派なフランシスコ・ザビエルだ! 布教してもいいんだからね!! キレの悪いハサミを即効で復活させられる!もう今すぐやってみろ 切れ味が落ちてしまったハサミを刀匠クラスの復活出来る。 方法は簡単アルミホイルを切って切って切りまくるのみ! 簡単だからやてみろください。 頑固なエリ汚れを即効で落とす!驚きの白さだぞ! 酸素系漂白剤と重曹を同じだけお湯に溶かせ! そのまま襟の汚れに塗ってアイロンでジューっと行ってみろ! その白さを実感しろ! ググれ「live TV channels」と…世界が見えるぞ! 世界中のテレビがリアルタイムで視聴できるのがlive TV channels。 地球を網羅する放映サイトが見つかるぞ! シャンプーがそのまま鏡掃除に使える!きっちり鏡に映りたくないなら絶対やるな! 頭シャカシャカやったその泡をそのまま、鏡の上の方に付けておけ! じんわり垂れて垂れた後から曇りがクリアに! きれいになった鏡で己の身体の現実を直視しろ! トイレ掃除の香りをあの子の香りにする!妄想が膨らむぞ! トイレをシャンプーで洗ってみろ! あの子の香りの中で用を足せる最高のスペースになるぞ! もちろん汚れもちゃんと取れるから一石二鳥だ! 顔が写る程のピカピカ蛇口に俺はなる! アルミのピッカピカの面で磨くと驚くほどピカピカに! 自分の汚い顔が映り込む程にキレイだ! お願いだから騙されてくれ! カタコトで「金網」って言ってみろ! カッコよくKONAMIって行った風に聞こえるぞ! ヘビーなゲーマーは皆こうやって言えるようになったんだ! わさびが効きすぎたらガリを喰え! ガリの甘酢成分にはワサビの刺激を中和してくれる効果がある! リアクション芸人だってこうやって、中和しながら食べるからあんな量のワサビを喰えてんだ! 抜け毛が驚くほどに減るぞ!髪の救いをくれてやる! 風呂に使って汗をがっぺかくこと! それから頭皮をマッサージするようにきっちり洗う! 流し終えたら冷水を頭にかける! 寒くても我慢しろ!毛が無くなったらもっと寒い思いをするんだから!! これで毛穴がキレイにキュっとしまる! 驚くほど抜け毛が減るぞ! たった14円で肩こりは治る!エレキバンっていくらだよ? 1円を4枚、5円を2枚、用意するんだ! 左手の中指のの先と手の甲に1円を1枚ずつ、手の平の中央に5円玉を貼るんだ! さらに、左足の親指の先端とかかとに1円を1枚ず貼る、最後は土ふまずに5円を貼れ!! へそくり気分で肩こり解消だ! 原理は…しらん!ググれ! セーターの毛玉は簡単に取れる!諦めんな! スポンジの裏のゲジゲジで優しくなでるようにこすってみろ! スーっと毛玉が取れていくぞ! 美川健一のステージ衣裳みたいになってしまったセーターがみるみる内に新品だ! 「こんとんじょのいこ~」って言ってみろ!! えなりかずきが「簡単じゃないか~」って言ってるように聞えるぞ!!” - 【秀逸】騙されたと思ってやってみろシリーズ 20選 モチハダニッキ (via flatmountain)
0 notes
team-ginga · 5 years
Text
映画『インスタント沼』
 少し前の話になりますが、『メフィスト』毎月1回1年間ロングランの10月公演が終わった翌日の10月26日にWowowオンデマンドで、三木聡監督、麻生久美子主演の映画『インスタント沼』(2009)を見ました。
 ずっと忙しい日が続いていて、やっと楽になったので、こういうユルい映画を観たくなったのです。
 ずいぶん前に一度DVDで見た映画です。私が大好きな『転々』(2007)の次に三木監督が撮った映画なので、大いに期待して見たのですが、期待が大きすぎたせいかちょっとがっかりした映画でした。
 主人公の麻生久美子はアラサーの雑誌の編集長(アラサーで編集長になれるのかという疑問もないではないですが、まあそれはいいでしょう)でしたが、雑誌が廃刊になり会社を辞めます。
 そんな時、母親(松阪慶子!)が池にカッパを釣りに行き(!?)溺れて意識不明の状態になります。母親が溺れた池でなぜか昔の郵便ポストが見つかり、その中に母親がある男性に当てた手紙が見つかります。手紙は娘(つまり麻生久美子)の本当の父親に宛てたものです。
 麻生久美子は実の父親(と思われる人物)に会いに行きます。その人物(風間杜夫)は古物商を営んでいる変人で、麻生久美子は自分が娘(かもしれない)ということを隠したまま、風間杜夫の店に出入りし、自分もアンティークの店を始めます。
 三木聡の映画ですから、岩松了、ふせえり、江口のりこ、さらには笹野高史、村松利史、森下能幸ら、いつものメンバーが脇を固めます。
 私は『時効警察』の三日月くんを演じる麻生久美子のウザ可愛いさが好きです。でも、『インスタント沼』の麻生久美子は、ウザいときと可愛いときが明確に分離されてしまっています。だから私はちょっとがっかりしたのだろうと思います。
 とはいえ、久しぶりに見て、これは『転々』と同じく「擬似親子」の物語だったのだと気付きました。麻生久美子と風間杜夫は本当の親子かもしれないので、「擬似」とは言えないのかもしれませんが、麻生は名前を言っておらず、風間は麻生のことを遠い親戚か何かだと思っているので、やはり「擬似親子」です。
 いろいろ嫌なことがあってテンションが上がらないという麻生久美子に風間杜夫は「テンションを上げたいときは蛇口を使うんだ」と言い、洗面台に栓をして蛇口をひねり、「さあジュース買いに行こう」と言います。
 洗面台から水が溢れ床を水浸しにする前に、ジュースを買って帰ってこなければならないという状況を作って無理やりテンションを上げるというわけです。
 それに味をしめた(?)二人は、今度はバスタブ(なぜバスルームでもないのにバスタブがあるのか、なぜバスタブが床に直接置いてあるのかわかりませんが、そういう荒唐無稽なところは面白いと思います)に栓をして、蛇口をひねり、少し遠くの中華料理屋まで昼ごはんを食べに行きます。
 二人はテンションが上がり、麻生久美子は早くできそうな中華丼を注文し、エビチリ丼を注文した風間杜夫に「どうしてそんな時間のかかりそうなものを頼むのよ!」と言います。
 そして走って戻ると、水はバスタブの縁まで来ていますが、ギリギリセーフ!
 私はこのシーンが好きでした。ああ、いい親子だなあと思いましたし、矛盾するようですが、こうして二人は擬似的な意味ではあるけれど、親子になったのだと思います。
 そういうった意味では、ちょっと再評価したくなる映画でした。
 久しぶりに『転々』もまた見たいなあ。Wowowオンデマンドでやってくれないかなあ(DVDを借りればすむことなのですが、Wowowオンデマンドでやってくれると、「お得感」があります)。
**********
 新作『メフィスト』1年間ロングラン中!
 次回は12月6日(金曜)、次々回は1月3日(金曜)。
 会場は大阪・新町のイサオビルRegalo Gallery & Theater(イサオビル2階ホール)、19時開場、19時半開演です。
https://www.facebook.com/events/403902366903274/
 みなさまのご予約・ご来場をお待ちしております。
**********
 『オズの部屋探し』パリ公演のためのクラウドファンディング実施中!
 是非ご支援をお願いいたします。
https://camp-fire.jp/projects/view/184653
0 notes
kkagtate2 · 5 years
Text
お地蔵様
里帰りした男の話。
これは実に二十年ぶりに里帰りした時の話である。思ひ立つたのは週末の金曜日、決行したのは明くる日の土曜日であつたが、何も突然と云ふことではなく、もう何年も昔から、今は無き実家の跡地を訪れなければならないと、漠然と思つてゐ、きつかけさへあればすぐに飛び立てるやう、心の準備だけはしておいてゐたのである。で、その肝心のきつかけが何なのかと云へば、私が小学生の時分によく帰り道を共にした女の子が手招きをするだけといふ、たわいもない夢だつたのだが、私にとつてはそれだけで十分であつた。一泊二日を目安に着替へを用意し、妻へは今日こそ地元の地を踏んでくると、子供へはいゝ子にしてゐるんだよと云ひ残し、一人新幹線に乗り込んだ私は、きつかけとなつた夢を思ひ出しながら、生まれ育つた故郷へ真直ぐ下つて行つた。
実のことを云ふと、この時にはすでに旅の目的は変はつてゐたやうに思へる。私の故郷といふのは、周りを見渡せば山と川と田んぼしかないやうな田舎で、目を閉じてゆつたりと昔を懐かしんでゐると、トラクターに乗つてゆつくりとあぜ道を走るお爺さんだつたり、麦わら帽子を目深に被つてのんびり畑を耕すお婆さんだつたりと、そんなのどかな光景が頭に描かれるのであるが、新幹線のアナウンスを聞きながら何にも増してはつきりと思ひ出されたのは、一尊のお地蔵様であつた。大きさはおよそ二尺程度、もはや道とは呼べない山道の辻にぽつんと立つその地蔵様には、出会つた時から見守つていただいてきたので、私たちにとつてはもはや守り神と云へやう。私たちはお互ひ回り道になると云ふのに、道端で出会ふと毎日のやうにそのお地蔵様を目指し、ひとしきり遊んだ後、手を合はせてから袂を分かつてゐた。さう云へば最後に彼女の姿を見たのもそのお地蔵様の前であつたし、夢の中でも彼女はそのお地蔵様の傍にちよこんと座つて、リンと云ふ澄んだ鈴の音を鳴らしながら、昔と同じ人懐つこさうな目をこちらに向けてゐた。ちなみにこゝで一つお伝へしておくと、彼女の夢を見た日、それは私が故郷を離れ、大阪の街へと引つ越した日と同じなのである。そしてその時に、私は何か大切なものをそこへ埋めたやうな気がするのである。――と、こゝまで考へれば運命的な何かを感じずには居られまいか。彼女が今何処で何をしてゐるのかは分からない。が、夢を通じて何かを訴へかけてきてゐるやうな気がしてならないのである。私の旅の目的は、今は無き実家を訪れるといふのではなく、彼女との思ひ出が詰まつたその地蔵を訪れること、いや、正確には、小学校からの帰り道をもう一度この足で歩くことにあつた。
とは云つても、地元へは大阪からだと片道三四時間はかゝるので、昼過ぎに自宅を出発した私が久しぶりに地に足をつけた時にはすつかり辺りは暗くなりつゝあつた。故郷を離れた二十年のうちに帰らなかつたことはないけれど、地方都市とは云つても数年と見ないあひだに地味に発展してゐたらしく、駅周辺はこれまで見なかつた建物やオブジェがいくつか立ち並んでゐて、心なしか昔よりも賑やかな雰囲気がする。駅構内もいくつか変はつてゐるやうであつたが、いまいち昔にどんな姿をしてゐたのか記憶がはつきりしないため、案内に従つてゐたらいつの間にか外へ出てしまつてゐた程度の印象しか残つてゐない。私は泊めてくれると云ふ従妹の歓迎を受けながら車に乗り込んで、この日はその家族と賑やかな夜を飲み明かして床についた。
  明くる日、従妹の家族と共に朝食をしたゝめた私は、また機会があればぜひいらつしやい、まだ歓迎したり無いから今度は家族で来て頂戴、今度もまたけんちやんを用意して待つてゐるからと、惜しまれながら昨晩の駅で一家と別れ、いよ〳〵ふるさとへ向かふ電車へと乗つた。天気予報の通りこの日は晴れ間が続くらしく、快晴とはいかないまでも空には透き通るやうに薄い雲がいくつか浮いてゐるだけである。こんな穏やかな日曜日にわざ〳〵出かける者は居ないと見えて、二両しかない電車の中は数へられるくらゐしか乗客はをらず、思ひ〳〵の席に座ることが出来、快適と云へば快適で、私は座席の端つこに陣取つて向かひ側の窓に映る景色をぼんやりと眺めてゐたのであるが、電車が進むに連れてやはり地方の寂しさと云ふものを感じずにはゐられなかつた。実は昨晩、駅に降り立つた私が思つたのは、地方もなか〳〵やるぢやないかと云ふことであつたのだが、都会から離れゝば離れるほど、指数関数的に活気と云ふものが減衰して行くのである。たつた一駅か二駅で、寂れた町並みが現れ始め、道からは人が居なくなり、駅もどん〳〵みすぼらしくなつて行く。普段大阪で生活をしてゐる私には、電車に乗つてゐるとそのことが気になつて仕方がなかつた。さうかと云つて、今更故郷に戻る気もないところに、私は私の浅ましさを痛感せざるを得なかつたのであるが、かつての最寄り駅が近づくに従つて、かう云ふ衰退して行く街の光景も悪くは無いやうに感じられた。それは一つにはnostalgia な気持��に駆られたのであらう、しかしそれよりも、変はり映えしないどころか何もなかつた時代に戻りつゝある街に、一種の美しさを感じたのだらうと思ふ。何にせよ電車から降り立つた時、私は懐かしさから胸いつぱいにふるさとの空気を吸つた。大きいビルも家も周りにはなく、辺り一面に田んぼの広がるこの辺の空気は、たゞ呼吸するだけでも大変に清々しい。私はバス停までのほんの少しのあひだ、久しく感じられなかつたふるさとの空気に舌鼓を打ち続けた。
バス停、……と云つてもバスらしいバスは来ないのであるが、兎に角私はバスに乗つて、ちやつとした商店に囲まれた故郷の町役場まで行くことにした。実のこと、さつきまで故郷だとかふるさとだとか云つてゐたものゝ、まだ町(ちやう)すらも違つてをり、私のほんたうの故郷へは駅からさらに十分ほどバスに揺られ無ければ辿り着けず、実家へはその町役場から歩いて二十分ほどかゝるのであるが、残念なことにそのあひだには公共交通機関の類は一切無い。しかしかう云ふ交通の便の悪さは、田舎には普通なことであらう。何をするにしても車が必須で、自転車で移動をしやうものなら急な坂道を駆け上らねばならず、歩かうものならそれ相応の覚悟が要る。私は自他ともに認める怠け者なので、タクシーを拾はうかと一瞬間悩んだけれども、結局町役場から先は歩くことした。母校の小学校までは途中まで県道となつてをり、道は広く平坦であるから、多少距離があつても、元気があるうちはそんなに苦にならないであらう、それに何にも増して道のすぐ傍を流れる川が美しいのである。歩いてゐるうちにそれは美化された思ひ出であることに気がついたけれども、周りにはほんたうに田んぼしか無く、ガードレールから下をぐつと覗き込むと、まだゴツゴツとした岩に水のぶつかつてゐるのが見え、顔を上げてずつと遠くを見渡すと、ぽつぽつと並ぶ家々の向かうに輪郭のぼやけた山々の連なる様が見え、私はついうつかり感嘆の声を漏らしてしまつた。ほんたうにのどかなものである。かうしてみると、時とは人間が勝手に意識をしてゐるだけの概念なやうにも思へる。実際、相対性理論では時間も空間的な長さもローレンツ変換によつて同列に扱はれると云ふ。汗を拭いながら足取りを進めてゐると、その昔、学校帰りに小遣ひを持ち寄り、しば〳〵友達と訪れた駄菓子屋が目に入つて来た。私が少年時代の頃にはすでに、店主は歩くのもまゝならないお婆さんであつたせいか、ガラス張りの引き戸から微かに見える店内は嫌にガランとしてゐる。昔はこゝでよく風船ガムであつたり、ドーナツであつたり、はたまた文房具を買つたりしたものであつたが、もう営んではゐないのであらう。その駄菓子屋の辺りがちやうど田んぼと人の住処の境で、県道から外れた一車線の道先に、床屋や電気屋と云つた商店や、古びたしまうたやが立ち並んでゐるのが見えるのだが、どうもゝうあまり人は居ないらしく、その多くはピシャリと門を締め切つてゐる。中には荒れ屋敷化してしまつた家もあつた。
と、そこでやうやく母校の校庭が見えて来た。町役場からゆつくり歩いて二十五分と云つたところであらうか、時刻を確認してみるとちやうど午前十一時である。徐々に気温が上がつて来てゐたので、熱中症を心配した私は、適当な自販機を見つけるとそこで水を一本買つた。小学校では何やら催し物が開催されてゐるらしく、駐車場には何台もの車が停まつてをり、拡声器を通した賑やかな声が金網越しにぼや〳〵と聞こえてきたのであるが、何をやつてゐるのかまでは確認はしてゐない。おそらく子供会のイベントでもやつてゐたのであらう。さう云へば私も昔、めんだうくさい行事に参加させられた憶えがある。この学校は作りとしてはかなり平凡であるのだが、さすがに田舎の学校ともあつて緑が豊富であり、裏には先程沿ひながら歩いて来た川が通つてゐる。久しぶりにその川にまで下つてみると、記憶とは違つてカラリと乾いた岩がゴロゴロと転がつてをり、梅雨時のじめ〳〵とする季節でも涼を取るには適してゐるやうに感じられた。一体、こゝは台風がやつて来ると自動的に被害を受ける地域で、毎年子どもたちが夏休みに入る頃には茶色く濁つた濁流が溢れるのであるが、今年はまだ台風が来てをらず、降水量も少なかつたこともあつて、さら〳〵と小川のやうな水の流れが出来てゐる。昔、一度だけ訪れたことのあるこの川の源流部でも、このやうな流れが出来てゐたやうな憶えがある。が、源流のやうに水が綺麗かと問はれゝば、決して肯定は出来ない。手で掬つてみると、太陽の光でキラキラと輝いて一瞬綺麗に見えるけれども、じつと眺めてゐると苔のやうな藻がちらほら浮いてゐるのが分かり、鼻にまで漂つて来る匂ひもなんだか生臭い。それにしても、この手の中で漂つてゐる藻を藻と呼んでいゝのかどうかは、昔から疑問である。苔のやうな、とは形容したけれども、その色は生気を感じられない黒みがかつた赤色で、実はかう云ふ細長い虫が私の手の上で蠢いてゐて、今も皮膚を食ひ破つて体の中に入らうとしてゐるのだ、と、云はれても何ら不思議ではない。さう考へると、岩に引つ付いてうよ〳〵と尻尾を漂はせてゐる様子には怖気が走る。兎に角、話が逸れてしまつたが、小学生の時分に中に入つて遊んだこの川はそんなに綺麗では無いのである。むしろ、影になつてゐるところに蜘蛛の巣がたくさん巣食つてゐたり、どす黒く腐つた木が倒れてゐたりして、汚いのである。
再び母校へと登つて、先程通つて来た道に戻り、私は歩みを進め初めた。学校から出るとすぐに曲がり角があつて、そこを曲がると、右手には小高い山、左手にはやはり先程の川があり、その川の向こう側に延々と田んぼの並んでゐるのが見える。この辺りの光景は今も昔も変はらないやうである。道の先に見える小さな小屋だつたり、ガードレールだつたり、頼りない街灯も変はつてをらず、辛うじて残つた当時の記憶と綺麗に合致してゐる。私は変はらない光景に胸を打たせつゝ、右手にある山の影の下を歩いていつた。そして、いよ〳〵突如として現れた橋の前に辿り着くや、ふと歩みを止めた。彼女と学校帰りに会ふのはいつもこゝであつた。彼女は毎回リンリンと軽快な鈴の音を辺りに響かせながら、どこからともなく現れる。それは橋の向かふ側からゆつくりと歩いて来たこともあれば、横からすり寄つて来たこともあつたし、いきな���背後を取られたこともあつた。私はゆつくりと目を閉じて、ゆつたりと深呼吸をして、そつと耳を澄ませた。――木々のざわめきの中にかすかな鈴の音が、確かに聞こえたやうな気がした。が、目を開けてみても彼女はどこにも居ない。今もどこかから出てきてくれることを期待した訳ではないが、やはり一人ぽつんと立つてゐるのは寂しく感じられる。
橋の方へ体を向けると、ちやうど真ん中あたりから強い日差しが照りつけてをり、反射した光が目に入つて大変にまばゆいので、私はもう少し影の下で居たかつたのであるが、彼女がいつも自分を待たずに先々行つてしまふことを思ひ出すと、早く歩き始めなければ置いていかれてしまふやうな気がして歩き始めた。橋を渡り終へてすぐに目に飛び込んで来たのは、川沿ひにある大きなガレージであつた。時代に取り残されたそれは、今も昔も所々に廃材が積み上げられてゐ、風が吹けば倒れてしまいさうなシャッターの中から、車だつたり、トラックの荷台だつたりがはみ出してゐるのであるが、機材や道具などが放りつぱなしになつてゐることから、未だに営んではゐるらしい。何をしてゐるのかはよく知らない。が、聞くところによると、こゝは昔からトラックなどの修理を行つてゐるところださうで、なるほど確かにたまに危なつかしくトラックが通つて行つてゐたのはそのためであつたか。しかし、今見ると、とてもではないが生計が成り立つてゐるやうには思へず、侘しさだけが私の胸に吹き込んで来た。二十年前にはまだ塗料の輝きが到るところに見えるほど真新しかつた建物は、今では積み上げられたガラクタに埋もれたやうに古く、痛み、壁なぞは爪で引つ掻いたやうな傷跡がいくつも付けられてゐる。ガレージの奥にある小屋のやうな家で家族が暮らしてゐるやうであるのだが、その家もゝはや立つてゐるのが限界なやうである。さて、私がそんなボロボロのガレージの前で感傷に浸つてゐたのは他でもなく、彼女がこゝで遊ぶのが好きだつたからである。する〳〵と積まれたガラクタの上を登り、危ないよと云ふこちらの声を無視して、ひよい〳〵とあつちこつちに突き出た角材に乗り移つて行き、最後には体を蜘蛛の巣だらけにして降りてくる。体を払つてやらうと駆け寄つても、高貴な彼女はいつもさつと逃げてしまふので、仕方なしにそのへんに生えてゐる狗尾草(エノコログサ)を手にして待つてゐると、今度はそれで遊べと云はんばかりに近寄つて来ておねだりをする。その時の、手にグイグイグイグイ鼻を押し付けてくる仕草が殊に可愛いのであるが、だいたいすぐに飽きてしまつて、気がついた時には喉をゴロゴロと云はしながら体を擦り寄せて来る。これは愛情表現と云ふよりは、早く歩けと云ふ彼女なりの命令で、無視をしてゐるとこちらの膝に乗つてふてくされてしまふので、帰りが遅くならないようにするためには渋々立ち上がらなければならない。
さう云へばその時に何かを食べてゐたやうな気がするがと思ひ、私は彼女との思ひ出を振り返りつゝ辺りを見渡してゐた。するとガレージの横に鬱蒼と生い茂る草木の中に、柿の木と桃の木の生えてゐるのが見つかつた。だが、ほんたうに一歩も入りたくないほどに、大葉子やら犬麦やら髢草が生えてをり、当時の私が桃やら柿やらを毟り取つて食べてゐたのかは分からない。しかしさらに見渡しても、辺りは田んぼだらけで実のなる木は無いことから、もしかしたら先程の橋を渡る前に取つて来て、彼女の相手をしてゐるあひだに食べてゐたのかもしれない。先程道を歩いてゐる時にいくつかすもゝの木を見かけたから恐らくそれであらう。なるほど、すもゝと云ふ名前にはかなり聞き覚えがあるし、それになんだか懐かしい響きもする。それにしてもよく考へれば、そのあたりに生えてゐる木の実なぞ、いつどこでナメクジやら毛虫やらが通つてゐるのか分からないし、中に虫が巣食つてゐたのかもしれないのに、当時の私はよく洗いもせず口にしてゐたものである。今思ふとものすごく怖いことをしてゐたやうに感じられる。何にせよ、彼女はいつももぐ〳〵と口を動かす私を不思議さうに見てきては、差し出された木の実を匂ふだけして興味のなさゝうな顔をしてゐた。なんや食べんのか、お前いつたい、いつも何食べよんな。と、問うても我関せずと云ふ風に眼の前で伸びをするのみで、彼女は彼女でしたゝかに生きてゐるやうであつた。
気がつけば私は座り込んでゐた。眼の前では彼女が昔と同じやうに、なんちやら云ふ花の前に行つては気持ちよさゝうに匂いを嗅いで、恍惚とした表情を浮かべてゐる様子が繰り広げられてゐた。少しすると彼女の幻想は私の傍に寄つて来て、早く行きませう、けふはもう飽きてきちやいました、と云ふ。そして、リンと鈴の音を立たせながらさつと身を翻して、私の後ろ側に消えて行く。全く、相変はらず人を全く待たない子である。いや〳〵、それよりも彼女の亡霊を見るなんて、私は相当暑さにやられてゐるやうであつた。すつかりぬるくなつた水を口に含むと、再び立ち上がつて、田植えが行われたばかりの田んぼを眺めながら、彼女を追ひかけ初めた。
ところで、もうすでに読者は、延々と続く田んぼの風景に飽きてきた頃合ひであらうかと思ふ。が、そのくらゐしか私のふるさとには無いのである。私ですらこの時、懐かしみよりも飽き〳〵としてきた感情しか沸かなかつたので、もう今後田んぼが出てきたとしても記さないと約束しよう。だが歩いてゐると、いくつか昔とは違つてゐることに気がついたので、それは今こゝで記しておくことにする。まず、田んぼのあぜ道と云ふものがアスファルトで鋪装されてゐた。それも最近鋪装されたばかりであるらしく、未だにぬら〳〵と黒く輝いてをり、全くもつて傍に生えてゐる草花の色と不釣合ひであつた。かう云ふのはもはや都会人である私の嘆きでしか無いが、こんな不自然な黒さの無い時代を知つてゐるだけに残念である。二つ目は、新たに発見した田舎の美しさである。これはガレージの道のりからしばらくして空を仰いだ時に気がついたのだが、まあ、順を追つて説明していかう。断末魔のやうなツクツクホーシの鳴き声を聞くために足を止めた私は、ぼんやりと眼の前にある虎杖(いたどり)を眺めてゐた。ゆつくりと目を動かすと、崖のような勾配の向こう側に田んぼがだん〳〵になっているのが見える。決して棚田と云へるほど段と段が詰まつてゐる訳ではないが、その棚田のやうな田んぼのさらに向かふ側に、楠やら竹やら何やらが青々と茂つてゐるのが見え、そして、もう少し見渡してみると空の上に送電鉄塔がそびえているのが見えた。この鉄塔が殊に美しかつたのである。濃い緑色をした木に支へられて、淡い色の空をキャンバスに、しつかりとした質感を持つて描かれ���それは、赤と白のしま〳〵模様をしてをり、おそらく私は周りの自然とのコントラストに惹かれたのだらうと思ふ。この旅で最も美しかつたものは何ですかと聞かれたならば、空にそびえ、山と山を繋ぐ鉄塔ですと答へやう、それほどまでに私はたゞの鉄塔に感銘を受けてしまひ、また来ることがあるならば、ぜひ一枚の作品として写真を撮りたいと思ふのであつた。
ところで読者はその鉄塔の下がどのやうになつてゐるのかご存知であらうか。私は彼女と一緒に足元まで行つた事がある。行き方としてはまず田舎の道を歩くこと、山の中へ通ずる道なき小さな道を見つけること、そして藪だらけのその道に実際に飛び込んでみることである。もしかすると誰かのお墓に辿り着くかも知れないが、見上げて鉄塔がそびえてゐるならば、五分〳〵の割合でその足元まで行きつけるであらう。お地蔵様へ向かふために山道(やまみち)に入つた私は、その小さな道のある辻に来た時、つい鉄塔の方へ足を向けさうになつた。が、もうお昼時であるせいかグングン気温が上がり始め、路端(みちばた)の草いきれが目に見えるやうになつてゐたので、鉄塔の下で足を休めるのは次の機会にと思ひ、山道を登り始めた。別に恐ろしいと云ふほどではないけれども、車の音がずつと遠くに聞こえるせいか現世から隔離されたやうで、足取りはもうずいぶん歩いて来たにも関はらずかなり軽快である。私は今頃妻が子供と何をしてゐるのかぼんやりと想像しつゝ、蔓のやうな植物が、にゆる〳〵と茎を伸ばしてゐる柔らかい落ち葉の上を、一歩〳〵よく踏みしめて行つた。日曜の夕食時、もしかするとそれよりも遅くなるかもしれないが早めに帰ると云ふ約束の元、送り出してくれた妻は、今日はあなたが行きたがつてた王子動物園に行つてくるからいゝもん、と仰つていらつしやつたから、思ふに今頃は、子供を引き連れて遊びに行つてゐるのであらう。それも惜しいが、ペットたちとのんびりと過ごせなかつたのはもつと惜しい。特に、未だに懐いてくれない猫と共に週末を過ごせなかつたのは、もうかれこれ何年ぶりかしらん? あの猫を飼ひ始めてからだから、恐らく六年ぶりであらう。それにしてもどうして猫だけは私を好いてくれないのだらうか、家で飼つてゐる猫たちは、もう何年も同じ時を過ごしてゐるのに、私をひと目見るや尻尾を何倍にも膨らませて威嚇をしてくる。そんなに私が怖いのか。――などと黙々と考へてゐたのであるが、隧道のやうな木の生い茂りが開けた頃合ひであつたか、急に辺りが暗くなつて来たので空を仰いで見ると、雨の気配のする黒い雲が太陽を覆ひ隠してゐた。私は出掛けに妻に、どうせあなたのことだから雨が降ると思ふ、これを持つていけと折り畳み傘を一つ手渡されてゐたものゝ、これまで快晴だつたからやーいと思つてゐたのであるが、次第に埃つぽい匂いが立ち込めて来たので急いで傘を取り出して、じつと雨の降るのを待つた。――さう云へば、昔も雨が振りさうになつた時には彼女も傘に入れて、かうしてじつと佇んでゐたな。たゞ、そのまゝじつとしてゐてはくれず、雨に濡れると云ふのに、彼女はリンリンと軽やかな鈴の音を云はせながら傘の外に飛び出してしまふ。そして早く行かうと云はんばかりに、山道の少し上の方からこちらを見下ろして来くる。――懐かしい。今でもこの赤茶けた落ち葉と木の根の上に、彼女の通る時に出来る、狼煙のやうな白い軌跡が浮かび上がつてくるやうである。と、また昔を懐かしんでゐると、先程の陰りはお天道様のはつたりであつたらしく、木の葉の隙間から再び太陽が顔を覗かせるやうになつてゐた。私は傘を仕舞ひ込むと、再び山道を練り歩いて行つた。
だが、雨が降らなかつたゞけで、それからの道のりにはかなり恐ろしいものがあつた。陽が辺りに照つてゐるとは云へ、風が出てきて木の影がゆら〳〵とゆらめいてゐたり、ふつと後ろでざあつと音がしたかと思ひきや、落ち葉が何枚も〳〵巻き上げられてゐたり、時おり太陽が雲に隠れた時なぞは、あまりの心細さに引き返さうかとも思つた。そも〳〵藪がひどくて木の棒で掻き分けなければまともに進めやしない。やい〳〵と云ひながら山道をさらに進んで行くと、沼のやうにどんよりと暗い池が道の側にあるのだが、物音一つ、さゞなみ一つ立てずに、山の陰に佇んでゐるものだから、見てゐないうちに手が生えて来さうで、とてもではないが目を離せなかつた。そんな中で希望に持つてゐたのは、別の山道を登つても来ることの出来るとある一軒家だつたのだが、訪れてみると嫌にひつそりとしてゐる。おや、こゝはどこそこの誰かの父親か親戚かゞ住んでいたはずだがと思ひつゝ窓を覗いても誰もをらぬ。誰もをらぬし、ガランとした室内には酷く傷んだ畳や障子、それに砕けた天井が埃と共にバラバラと降り積もつてゐる。家具も何もなく、コンロの上にぽつんと放置されたヤカンだけが、寂しくこの家の行末を見守つてゐる。――もうとつくの昔にこの家は家主を失つて、自然に還らうとしてゐるのか。私は急に物悲しくなつてきて手の甲で目元を拭ふと、蓋の閉じられた井戸には近づかずにその家を後にした。行けば必ずジュースをご馳走してくれる気のいゝお爺さんであつた。
私の憶えでは、この家を通り過ぎるとすぐに目的のお地蔵様へと辿り着けたやうな気がするのであるが、道はどん〳〵険しくなつて行くし、全く記憶にない鉄製の階段を下らなければいけないし、どうやらまだ藪と戦はねばならないやうであつた。もうかうなつてくると、何か妖怪的なものにお地蔵様に行くのを拒まれてゐるやうな気さへした。だが、引き返す気は無かつた。記憶はほとんど残らなかったけれども、体は道順を憶えてゐるのか、足が勝手に動いてしまふ。恐怖はもはや旅の友である。先の一軒家を超えてからと云ふもの、その恐怖は猟奇性を増しつゝあり、路端(みちばた)にはモグラの死骸やネズミの死骸が、何者かに噛み殺されたのかひどい状態となつて散乱してゐたのであるが、私の歩みを止められるほど怖くは無かつた。途中、蛇の死体にも出くわしたけれども、どれも色鮮やかなアオダイショウであつたから、全く怖くは無い。そんなものよりよつぽど怖かつたのは虫の死骸である。私の行く手には所々水たまりが出来てゐたのであるが、その中ではおびただしいほどのカブトムシやカマキリが、蠢いているかのやうに浮いてゐて、ひやあ! と絶叫しながら飛び上がつてしまつた。別にカブトムシの死骸くらゐ、夜に電気をつけてゐると勝手に飛んでくるやうな地域で幼少期を過ごしたから、たいしたことではない。問題は数である。茶色に濁つた地面に、ぼつ〳〵と無数の穴が開いて、そこから黒い小さな虫が目のない顔を覗かせてゐるやうな感じがして、背中がゾク〳〵と殺気立つて仕方がなかつた。かういふ折には、ぼた〳〵と雨のやうに蛭が落ちてくるのが御約束であるのに、まつたく気持ち悪いものを見せてくるものである。
と、怒つたやうに足を進めてゐると、いつしか私は恐怖を乗り越えてゐたらしく、勇ましい足取りで山道を進んでゐた。するとゞうであらう、心なしか道も歩きやすくなり、轍が見え始め、藪もほとんど邪魔にならない程度しか前には無い。モグラの死骸もネズミの死骸も蛇の死骸も、蓮の花のやうな虫の死骸も、気がつけば道からは消えてゐた。そして一軒家を後にしてから実に二十分後、最後の藪を掻き分けると、そこには確かに記憶の通りのお地蔵様が、手をお合はせになつて私をお待ちしていらつしやつた。私は地蔵様の前まで来ると、まずは跪いてこゝまで無事に辿り着けたことに、感謝の念を唱へた。そして次々と思ひだされる彼女の姿に涙をひとしきり流し、お地蔵様にお断りを申し上げてから、その足元の土を手で掘つて行つた。冒頭で述べた、かの地蔵の傍に埋めたなにか大切な物とはこのことである。二十年のうちに土がすつかり積み重なつてしまつてゐたらしく、手で掘るのは大変だつたし、蚯蚓やら蟻やらよく分からない幼虫やらが出てきてゾツとしたけれども、しばらくするとペットボトルの蓋が見えてきた。半分ほど姿を見せたところで、渾身の力を込めて引き抜き、私は中にあつた〝それ〟を震へる手で握りこんでから、今度は傍にあつた漬物石のやうな大きな石の前に跪いた。手を合はせるときに鳴つた、リン、……と云ふ可愛らしい鈴の音は、蝉の鳴き声の中に溶け込みながら山の中へ響いて行き、恰も木霊となつて、再び私の手の中へ戻つてくるのであつた。
  帰りの道のりは行きのそれとは違つて、かなり楽であつた。恐らく道を間違へてゐたのであらうと思ふ。何せ、先程見たばかりの死骸も無ければ、足をガクガクさせながら下つた階段も無かつたし、何と云つても二三分としないうちに例の一軒家へとたどり着いたのである。私は空腹から元の道へは戻らずに一軒家の近くにある道を下つて県道へ出、一瞬間今はなき実家の跡地を眺めてから帰路についた。いやはや、なんとも不思議な体験であつた、よく考へれば蝮に噛まれてもおかしくないのによく生きて帰れたものだ、とホツとすると同時に、なんとなく肩が軽くなつたやうな心地がした。――あゝ、お前でも放つたらかしにされるのは嫌なんだな。――と、私はもう一度顔が見たいからと云つて、わざ〳〵迎へをよこしてくれることになつた従妹を小学校で待ちながら、そんなことを思つた。
結局あのペットボトルは再びお地蔵様の足元に埋めた。中に入つてゐたものは私のものではなく、彼女のものであるから、あそこに埋めておくのが一番であらう。元はと云へば、私のなけなしの小遣ひで買つたものであるから、持つて帰つても良かつた気がしないでもないが、まあ、別に心残りはない。
さて、ふるさとに帰るとやはり思ふものがありすぎて、予定してゐたよりも大変長くなってしまつたけれども、これで終はりである。ちなみに、こゝにひつそりと記した里帰りの話は、今の今まで誰一人として信じてくれてはゐないので、もしどなたか一人でも興味を引き立てられた者がいらつしやれば本望である。
 (をはり)
0 notes
mongol-japan-center · 5 years
Text
激変するモンゴル小売業界の今【後編】(ビジネス水先案内人コラム-5)
過去のモンゴルの小売業界を取り上げた歴史編の<前編>につづき、いよいよモンゴル小売業界にやってきたビッグウェーブについて取りあげる後編です。
Tumblr media
総合スーパー(GMS)の黒船がモンゴルにやってきた
 市場が小規模で外国企業の進出に見合わないかに思われたモンゴルの小売業界。しかしこれに果敢に挑んだ外国企業があります。2016年にウランバートルに1号店を開店した韓国のGMSチェーン、Emartでした。
Tumblr media
公式紹介動画 (https://www.youtube.com/watch?v=AiPbzgfkV0I)
※ Emart(イーマート)はロゴではemartという表示ですが、運営会社名がEmart Inc.であるため本コラムではEmartとしています。
 Emartは、1993年に設立された韓国初の大型ディスカウントストアで、韓国国内ではロッテショッピングに次いで第2位にランクされるGMSチェーンです。2018年5月時点で、韓国内外で286個の売り場を運営しています。モンゴルでは現在2店舗が営業中、さらに1店舗が建設中です。
 デロイトトーマツがまとめた世界の小売業界ランキング2019によると、Emartを運営するEmart Inc.社は世界で74位(2017年版では86位)。日本のイオンは世界13位、セブンアンドアイホールディングスは世界18位にランキングしています。両企業は売上高もそれぞれEmart inc.の数倍であり、事業規模は大きく凌駕していますが、モンゴルの地に最初に開店したGMSは日本のGMSチェーンではなく、韓国のGMS企業でした。
Tumblr media
 モンゴル初の外資GMS開店。その当時の賑わいは、それはもう大変でした。開店初日の様子をこちらからみることができます。
 私も開店してから2週間ほどたってから、そろそろ騒動も収まっているだろうとEmartに行きました。ところが店内は動くのも難しいほどの人、人、人。カートを押しながら、エスカレーターに乗ると、乗降口が渋滞していて危険なほどでした。あやうく人ごみにカートを突っ込ませてしまうところでした。私はあきらめて妻に「人多すぎて倒れそうだから早く帰ろう」と言って、帰ることになったのを思い出します。
 Emartが開店して数年が経った今でも、土日ともなれば駐車場は満車、溢れんばかりの人でにぎわいます。先日も土曜日の昼間に買い物に行きましたが、生鮮食品の売り場は、カートを押して通るのも困難なほどの賑わいです。
Tumblr media
 Emartは日本のイオンのトップバリュのように「NO BRAND」)というプライベートブランドを持っています。今までモンゴルの市場に流れていた商品と同価格帯の韓国のブランド商品であり、なかにはより安く買えるものもあるということで、NO BRANDはよく売れているようです。私はなぜこれがトップバリュではないのだろうと思いつつ、NO BRANDのトイレットペーパーやクッキー、ジュースを買うのでした。
さらなる黒船!コンビニ競争時代の到来
 小売業界にとって極めつけの衝撃が、外資系コンビニの開店でした。昨年の初め、サークルKが開店するという情報がウランバートルに流れました。私は、てっきりサークルKサンクスがいよいよモンゴルに進出か!?と期待感を高めていましたが、蓋を開けてみると、アメリカのサークルKでした。
Tumblr media
 サークルKの売りは、ホットドッグ。日本円で100円程度で買える大ぶりなソーセージが入ったホットドッグは開店当初から大人気で、連日カウンターには長蛇の列ができており、私もよく足を運んでいました。
 しかし、サークルKのモンゴル出店は始まりにすぎませんでした。新たに別の外資系コンビニが昨年8月にウランバートルに開業したのです。それは、韓国ナンバー1シェアを誇るコンビニチェーンCU(シーユー)でした。
Tumblr media
 CUは元々日本のファミリーマートと提携していたようですが、2014年にその提携を解消。韓国のコンビニチェーンとして、独立。今では韓国国内におよそ12000店舗を展開しています。前出のデロイトトーマツによるランキングによると、CUを運営するBGFretail Co.,Ltdは世界ランキング227位となっています(※2017年のレポートでの値。2019年にはランキングしていない。原因については提携の解消などが原因と思われますが、本ブログでは追究しません) 。
 CUの開店攻勢はサークルKのそれをしのぐもので、2018年夏に1号店が開店して以来9か月がたった現在、ホームページに載っているだけでもすでに27店舗。1か月3店のペースで展開しています。CUもサークルKと同様に、ホットドッグが主力製品で、サークルKとCUは完全に競合関係にあります。日本のコンビニのようにCUとサークルKがすぐ近くにあるということも。
モンゴルのコンビニの特徴の一つはイート・インです。窓際のイートインスペースで若者たちがホットスナックを食べる姿は今や見慣れたものとなりました。肉まんやホーショールといったモンゴルオリジナルのホットスナックもあり、人気があります。
 あくまでも私の好みですが、今ウランバートルで展開しているコンビニのなかではCUが好きです。というのも、CUには、プライベートブランドを中心にCUでしか買えない商品が多くあるからです。私の最近のトレンドは写真の中央にあるCUのプライベートブランドのしみコーン風のチョコで、おおいにはまっております。
Tumblr media
期待したい日本の巻き返し
 モンゴルは、民主化・市場経済化を経てそろそろ30年を迎えようとしています。一人当たりのGDPもこの十数年で10倍程度になり、現在は4,000米ドルを越えようとしています。いち早くこのニッチな市場に目をつけ、新しいサービスを提供する競争では、今のところ韓国企業勢に軍配が上がっています。
 特に日本のお家芸の一つであるコンビニ業界において、韓国に先手を打たれたというのは私にとっては少々残念です。CUを経営するモンゴル側の経営者も、当初は日本のコンビニチェーンに交渉に行ったそうですが、残念ながら日本のコンビニチェーンはモンゴルに目をくれることがありませんでした。
 今回のブログでは紹介しませんでしたが、モンゴルにはファストファッションもいくつかの国外ブランドが入ってきています。これも以前聞いた話ですが、モンゴルの経営者がユニクロに話を持ち掛けたところ、やはり興味を持ってくれなかったと聞きます。
 モンゴルには 日本の大手がなかなか目を留めないのは事実です。しかしながら、日本の中小企業が参入できる余地はまだ多くあるとも言えるのではないでしょうか?
 今のところ、モンゴルの小売業界はEmartとCUという韓国ブランドが席巻しています。しかし私がモンゴルに初めて来たときには圧倒的なシェアを誇っていた韓国車が、いまや日本車がこれに代わって乗用車の90%近くを占めるようになったように、小売業界でも日本ブランドの巻き返しがあるのではないかと期待しています。そのためにも、私はコツコツとモンゴルについて紹介し、日本企業が海外進出するためのお手伝いをしていきたいと思います。
0 notes
legal-dream · 5 years
Text
フィリピン無人島生活の記録 ガチで〈全てを捨てた〉結果がこちら。
https://www.vice.com/jp/article/xwbyaj/i-tried-to-survive-on-a-deserted-tropical-island-in-the-philippines
Tumblr media
無人島は世界のポップカルチャーにおいて重要なロケーションだ。
難破船とその船員たちの行きつく先。海賊御用達の秘密の入り江があるかも…? エアコンの効いたオフィスでの、退屈な週40時間労働を乗り越えた私たちの目には、無人島はあまりに魅力的に映る。だからこそ巷には、〈無人島で聴きたいプレイリスト〉とか、高級アイランドリゾートとか、さらに高額なプライベートツアー(裕福なひとびとを無人島に連れていって数週間最低レベルの宿に置き去りにすることで、五つ星ホテル並みの金額をむしり取るサービス)がはびこっているのだ。
でも、無人島体験をするには、高額���アー(ご興味のある金持ちのアナタは こちら)以外にも手はある。行き先さえわかっていれば、自分の力で、格安の無人島生活を実現できる。行き先ならどこでもいい。ジャカルタだけでも100以上(プロウスリブ(Pulau Seribu)のこと)、インドネシアとフィリピンを合わせれば、文字通り何千もの無人島が見つかる。無人島生活がしたいなら、どの島を選んでも大丈夫。というわけで、早速私も試してみることにした。
まずは、サバイバル能力を身につけなくてはいけない。まさに数千の島からなる熱帯のインドネシアで育ったが、無人島でどう生き抜くかは知らない。熱帯地方での私の暮らしといえば、家でNetflixを観たり、エアコンの効いた車に乗って、エアコンの効いたショッピングモールに行くこと。正直なところ、個人的には米国で暮らすより熱帯で暮らすほうが体力的にも楽なんじゃないかと思っている。冒険家のベア・グリルス(Bear Grylls)が制作すべきは、厳しいボストンの冬を生き抜く術を教える番組だ。
でも、私も本気になれば『キャスト・アウェイ』( Cast Away, 2000)のトム・ハンクス(Tom Hanks)と相棒のウィルソン(Wilson)のようなサバイバル生活が送れるのではなかろうか。いつ海難事故に遭っても不思議はないのだから。最悪の事態に備えて、自分の頭と限られた道具だけを使って無人島を生き抜けるように知識はつけておくべきだ。
しかし、いろんな疑問が頭に浮かぶ。悪天候のときはどうすれば? 獰猛なサルや、毒のあるクラゲ、危険なサメにはどう対処すれば? 無人島では何を食べればいい? 飲みものは? そもそも、サバイバルの必需品って何?
「何も持っていかなくて大丈夫」と断言するのは、ディスカバリーチャンネルのサバイバル番組にも出演したことのある、サバイバルの専門家、トム・マケロイ(Tom McElroy)だ。彼に、過酷な環境でサバイブするための方法を訊いた。「必要なものは全て自然のなかにある。これがサバイバルの哲学です」
それでは困る、と私は答えた。最低限でいいから準備はしていきたい。
「まあ、ナイフは要るでしょうね」と彼は優しく教えてくれた。「ロープも何本かあれば役立ちます。あと、良いシェルターをつくるためには防水素材がおすすめです。あとは発火具とか…」
良かった。現実味を帯びてきた。しかし、私は、無人島生活の準備を万端にしておきたかったので、世界最高であろう教材を入手した。前述の『キャスト・アウェイ』と『青い珊瑚礁』( The Blue Lagoon, 1980)だ。私は、ものすごく真剣にこの2本を観た。こんな熱量で何かを観るなんて、オリンピックの男性競泳選手を見つめるときくらいだ。観ながらメモもとった。〈①バレーボールと友だちになる。バレーボールが周りに見当たらなかったら、ココナッツの実でも事足りる。②毎日裸でいれば、日光にさらされた長い頭髪が胸を隠してくれ、尊厳を保てる。〉
私は、サバイバルの核心をつかんだ気がした。どうやら、無人島で生き延びるための秘訣はココナッツらしい。そこで私は、枝のないヤシの木に登り、ココナッツの実をむしり取る方法を学ぶことにした。ありがたいことに、シンガポールに住む友人が、ヤシの木に登って、おいしい命の恵みたるココナッツの実を収穫する方法を教えてあげる、と名乗りでてくれた。そして私は、シンガポールに飛び、挑戦を繰り返し、ついに、木の幹に全体重を預けて身体を上にスライドさせる方法を習得した。終わる頃には疲れ果てていたし、私の太ももは擦り傷や青あざだらけになっていたが、私はココナッツの実をひとつ手に入れることができた。
あとは実の割りかたさえわかればオーケーだ。ジャカルタに戻った私は、VICEのオフィス近くの道路わきに出ている〈エス・クラパ・ムダ(es kelapa muda: ココナッツジュース)〉を売る屋台を訪ね、売り子のお兄さんに、ココナッツの実の割りかたを訊いた。するとお兄さんは、マチェーテを使って実を割った。こうして、私の〈無人島に持っていくものリスト〉にマチェーテが加わった。マチェーテは、岩みたいに硬いココナッツを割るだけではなく、泥棒サル軍団から身を守るための武器としても役立つ。
次に、舞台になる島を選ぶ。プロウスリブは簡単すぎる。自分の故郷にある島でひとりぼっちになっても、〈冒険〉感が全然出ない。私が求めているのは、真のアドベンチャーだ。というわけで、フィリピン南部、スールー海に面した小さな島、パラワン(Palawan)島近くの無人島を選んだ。一般人を誘拐して利益を得ている武装勢力〈��ブ・サヤフ(Abu Sayyaf)〉が拠点とするバシラン(Basilan)島にもほど近い。バシラン島と、観光地のパラワン島とはそこまで近くないが、アブ・サヤフがパラワン島のビーチで観光客を誘拐しようと企てていたくらいには近い。何かが起こる可能性もなくはない。
目的地を決めた私がまず向かったのは、パラワン島の高級リゾート地、エルニド(El Nido)だ。そこからボートに乗って、無人島に向かうのだ。私にとって最後の文明の地となるエルニドに向かいながら、私は不安、ワクワク、恐怖に襲われていた。可能性が低いとはいえ、テロリストによる誘拐だってあり得る。何か恐ろしいことが起きるかもしれないのだ。それを想像するとアドレナリンが湧き出て、何日も胃が痛んだ。
ここで、最終的に私が携行したアイテムを紹介しよう。発火具付きのナイフ1本、ハンモックひとつ、40mのロープ、雨除けのためのブルーのタープ、退屈と戦うための本(ニューエイジの思想書『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』( The Power of Now, 1999))、そして、飲料水入りのペットボトル。
これだけの荷物をもって、私は出発した。1日目の宿は、エルニドの〈Outpost Beach Hostel〉。ホステルのスタッフがいちばん近い無人島へ連れていってくれる漁師を探してくれた。そして翌朝、私は夜明けとともに目覚めた。持ちもの6点を携え、長袖長ズボンに着替え、布を頭に巻き、それをスイミングゴーグルで落ちないように押さえた。頭に布を巻いた理由は、日除けだけでなく、誘拐を企てるテロリストに、私は保守的な女性である、とアピールし、誘拐を回避するためだ。そして下着の代わりにビキニを身に着け、やわらかいスニーカーを履いた。これでコーディネートは完成だ。
出来上がった私の姿は、『スター・ウォーズ』シリーズに登場する、タトゥイーンの砂漠でドロイドを回収しては売り回るジャワのようだった。でも、これから私が向かうのは無人島だ。誰に見られるわけでもない。例外は、緊急用の電話と、記事用の写真を撮影するためのカメラ数台とともに私の旅に同行してくれる、友人のデニス・ウー(Dennis Wu)くらいだ。でも彼は、私のファッションがどうだろうと気にしないだろう。
出発時は干潮だったので、エンジンをかけるために漁船を沖合まで押していかなければならなかった。不吉な曇り空で、海にでたときには冷たい雨が降ってきた。私はそれでもくじけなかった、といいたいところだが、正直なところ、かなりビビっていた。寝心地の良いベッド、クールなバックパッカー仲間たち、浴びるほど飲みたいビール。全てを置いて、私は食料も寝床もない、簡単に帰ることもできない場所へと向かっている。これを良いアイデアだと信じていたあのときの私は、まったくどうかしていた。
穏やかなターコイズブルーの海を漁船が進んでいくうちに、ついに水平線に小さな島が現れた。「あれがカドラオ(Cadlao)島だ」と船長が指さす。
その島は、ゴツゴツした険しい石灰岩の崖だった。濃緑の植物が生えている。私はしばらくその光景を見つめ、私の瞳がとらえている映像を理解しようと努めた。〈無人〉どころではない。めちゃくちゃ怖い。私が想い描いていた、砂浜が広がる島とは似ても似つかない。
「ビーチはあります? ヤシの木は?」と私は尋ねた。
「あそこだよ」と船長が指さしたのは小さな白い砂浜。「パサンディンガン・ビーチ(Pasandingan Beach)だ」
ビーチとヤシの木数本を見とめたときには一気に安心し、安堵のため息が漏れた。私は船長を振り返り、尋ねた。「動物はいます?」
「いろいろいるよ」と船長は錨を下ろしながら答える。「サル、オオトカゲ、大蛇…」
「大蛇!?」
「そうだ。木の幹並みに太い」と船長がにやりと笑うと、タバコのヤニで汚れきった歯が見えた。「近くの島民は、ときどきここでキャンプをしてココナッツを獲って、観光客に売ってる。でも最近では、犬1匹を丸呑みできるくらいにデカいヘビがいる、ってウワサだ。俺の兄弟のいとこの友だちは、この島で寝てるときに襲われたらしい。だからこの島は無人なんだ」
私の頭は、疑問でいっぱいだった。そして船長を見つめながら、最大の疑問を口にした。「え、じゃあどうして私をこの島に連れてきたんですか?」
「だってお嬢ちゃん、〈無人島〉っていっただろ」と船長は肩をすくめる。「この島は無人だ」
「でもそれがヘビのせいだなんて!」と私は叫んだ。いつもより2オクターブも高い声だった。
「落ち着け」と船長。「朝まで火をたいておけば大丈夫だ」。そして船長は私の荷物をビーチに下ろし、漁船へ戻り、巨大ヘビがあふれているらしい島に私を置き去りにした。
まいい、とりあえず落ち着こう。ここで動揺してはダメだ。まだ上陸から数分しか経ってない。私はビーチを端から端まで歩いてみた。すると片道15分かかることがわかった。さらに、満潮になるとビーチは完全に海に沈んでしまうこともわかった。濡れたくないなら、キャンプの場所は、もっと奥にしなくてはならない。
ビーチが終わり、森が始まるあたりにちょうどいい木を見つけたので、2本の幹のあいだにハンモックを吊るしてみた。そしてハンモックの上にロープをかけて、タープを使って三角型テントをこしらえた。出来上がると、私はハンモックに倒れて長い仮眠をとった。ここ数カ月でもっとも激しい労働に疲弊していた。
午後になってようやく目覚めた私は、寝床づくりを首尾よくクリアした自信を糧に、食料探しにでかけた。習得したばかりのヤシの木登りのスキルを発揮したくてうずうずしていた。島のさらに奥に、ヤシの木が群生している箇所を見つけた私は、よろこんで近寄り、その根元に立つと、背の高く美しいヤシの木を見上げた。そして、ココナッツがひとつも見当たらないことに気付いた。
私は慄いた。この島には、少なくとも20本のヤシの木がある。しかし、ココナッツがなっている木は1本もなかった。ありえない。私にどうしろというんだ。現実を受け入れられなかった私は、しっかりと確認するために1本のヤシの木に登ってみた。やっぱり実はない。他の木も眺めてみたが、揺れるヤシの葉以外何も見えない。きっとサルだ、と私は思った。サルが私のココナッツを盗んだのだ。
あるいは、さっきの船長のいとこや、その友人たちが収穫し、エルニドで観光客に売ったんだろう。甘やかされたバックパッカーたち、彼らの着心地のよい服、彼らの寝床のことを想像すると、私の顔はゆがんだ。つい24時間前は、私も彼らと同じだった。でも今は、心底アイツらを憎んでいる。
次の試練は火おこしだった。私は、火おこしのできる新品ナイフを手に、仕事にとりかかったが、こんな小さな金属で火をおこそうとするなんてバカみたいに困難だ、とすぐに悟った。腕が痛み、指が腫れて感覚がなくなるまで頑張った。そうして、ようやく火花を散らせることができたが、すぐに鎮火してしまい、燃やし続けることが難題だった。くすぶる火に樹皮を投げ入れてみたが、湿気ていて燃えなかった。
この頃には、空腹で力が出なくなっていた。まだ1日目だが、太陽が照りつけるなかで火おこしや木登りをして、かなり体力を消耗していた。地面に転がっている古いココナッツをひとつ見つけたので、小さなナイフでたたき切ろうと試みた。国際線に大きな刃物は持ち込めないだろうと判断したので、マチェーテはもってこなかった。
しかし、私のナイフでは、まったく歯が立たなかった。結局、私はココナッツを掴み、ビーチの岩にたたきつけて殻を割り、力が入らなくなっている指でカラカラに乾いた皮を剥いた。最終的に、私はまたくたびれた。このココナッツからとれる栄養は、私が今、実を開けるために費やしたエネルギーを補うのに充分なのか、それさえも疑い始めてしまうほどに疲れ果てていた。
永遠に続くかに思われた仕事を終え、私は内果皮にたどり着いた。ナイフを使って小さな穴を2つ開けると、穴に口を付け、頭を後ろに引いてココナッツジュースを飲んだ。しかし、何かがおかしい。腐っている。ジュースは腐った魚のような味がして、しかもぬるぬるとしており気持ち悪かった。ココナッツを地面に落とし、私は吐きそうになった。そしてココナッツに開けた穴からウジ虫2匹が這い出てくるのを目撃し、前かがみになって嘔吐した。
すっかりトラウマを植え付けられた私は、震えながら口をゆすぎ、ハンモックに横たわった。惨憺たる初日だ。私はこれ以上何かを試してみる意欲をすっかり失っていた。こういうときは早く寝てリセットするに限る。朝になったら状況が改善していることを願おう。
太陽が沈み始めている。私がおこした火は、音をたてながらくすぶっている。煙がタープテントに入り込んできて、ハンモックに横になっていた私はおもわず咽せた。『青い珊瑚礁』では、ブルック・シールズ(Brooke Shields)がこんな目に遭ってる描写はなかった。信じてほしいのだが、無人島は、素っ裸で泳いだり、生贄を捧げたりするだけの場所じゃない。無人島といえば、過酷な労働、ウジ虫の湧いたココナッツ、困難きわまりない火おこしだ。今のところ、何もかも最悪でしかない。
早く眠って、全て忘れたかったが、それは不可能だった。夜の無人島は怖い。周囲に広がる暗闇のなかから、常に奇妙な音が聴こえてくる。オオトカゲや大蛇が私の寝床に向かっているんじゃないか、と私は気が気でなかった。また、何かが木から落ちて、我がタープの上に乗った。サルなのか、ヘビなのか。私にはわからない。安全を確保したかった私は、死んだふりをして、可能な限り身じろぎもせずにハンモックに横たわっていた。
さらに、空腹からくる胃痛の波に何度か襲われた。あまりに痛かったが、ゆっくり深呼吸して痛みをやり過ごすほかなかった。それでも、心底疲れ果てていたおかげだろう、私は夜明け前に眠りにつくことができた。
朝目覚めたときには、疲労と空腹でふらふらだった。それでも、もういちど食料を探してみる意欲はあった。『キャスト・アウェイ』では、トム・ハンクスが浜辺からさほど遠くない浅瀬で魚を突いていた。あの姿にインスパイアされた私は、木の棒を鋭く削ってお手製のモリをつくり、海へと繰り出した。 しかし、海面から見えるのは、カラフルな珊瑚や、めちゃくちゃ速く泳ぐ大量の小さな魚だけだ。泳いで海岸から離れてみたが、海岸から離れれば離れるほど波が強く危険だった。
そして鋭い珊瑚で片脚をぱっくり切ってしまった私は、安全な海岸へ戻ることにした。のろのろとハンモックのある場所まで帰ってきたが、いまだに空腹で、めまいもしている。しかも流血まで。トム・ハンクスのせいだ。あいつが私に、海の魚で生きていけるかも、なんていう夢をみさせたからだ。
ついに私はあきらめた。この島には食料なんてない。非常食のプロテインバーのかわりに、しょうもない本をもってきてしまった。でもきっと乗り切れる。私は自らの内なる力を呼び覚まし、誰もがもつあのスキルを発揮することにした。空腹であることを忘れる、というスキルだ。ダイエットをする女性たちにできるなら、この島にいる私にだってできるはずだ。
とにかく今、私にできるのは、待つことだけだった。船長には、今日迎えに来るよう頼んである。この旅で唯一の冴えた判断だ。私はもってきた『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』を開き、読み始めた。この本によると、「〈待つ〉ことこそ、さとりのカギ」だそうだ。待つことで、自らの意識を〈いま〉に向けられる。そうして、自分が生きている現実をしっかりととらえられる。そんな教えが説かれていた。数々の残念な選択により、食料のない島で身動きがとれなくなっている私の〈いま〉を想う。
私は目を閉じ、無人島の静けさに身を委ねた。ハンモックは優しい風に揺れている。折り重なる海の波に、私の心はやわらぎ、リラックスできた。私は意識と無意識のはざまの、ぼんやりしたなかにたゆたっていた。楽園に取り残された人間がたどり着ける最高の境地だ。
日没近くになって、ようやく漁船が島に戻ってきた。私は漁船に乗って、小さくなっていく無人島を見つめた。私は、さとりの感覚、もしくは、ただの空腹と安心感を得ていた。
私は無人島を生き延びたといえるか? まあ、一応は。でも長期間は厳しかっただろう。
もういちど挑戦するか? いや、まさか。もし、手っ取り早く体重を落としたくなったら話は別だ。
0 notes
makibadesunamaki · 5 years
Text
ハノイ旅日記
2019年3月12~17日、ベトナムはハノイへ、母とふたり旅へ。エクスペディアで航空券とホテルを一週間前に予約。ホーチミンとどちらに行こうか迷ったが、ハノイのほうが落ち着いてそうな予感がしたのでハノイに決めた。3/12NRT9:30→14:00HAN、3/17HAN0:55→8:00NRT、飛行機はヴェトジェット。ツチオペラハウスという、貸部屋らしきものにしてみた。ベッドが2つあったので。しめて17万円。
さてやや緊張した面持ちの母と途中の駅で合流、成田空港第2ターミナルへ。ヴェトジェットは小さな旅客機で、乗客も7割はベトナム人といったかんじ。飛行機での食事を期待していたので何も食べ物を持っていなかったのだが、食事も飲み物も出なかった。そうか、だから安いのね。うんうん。座席も狭いよ、ちょっとこれ欧米人だったら足きついよ、とか思いつつ。母は窓際で上機嫌、外の景色を見ては浮き立ち私に話しかけてくる、「ほら、〇〇見えるよ!」エトセトラ、、わたしは、うんうん、ほんとだね、そうだね、、などと気のない返事。上空の6時間はいやに長かった。きっと狭くて疲れたからだ。いやいや、俺はそれどころじゃなかったんだ、母を無事に旅から帰らせねばならぬのだから、お気楽な一人旅とはわけが違う。そうだそうだ、妹にも言われたのだ、ああ見えてもうおばあちゃんなんだから、取扱注意だよ、と。ほほほ。わかってるさ。そうだそうだ、空港についてからどうやって市街地まで行くかががまずの関門なんだよ、わかってる、おかーさん?ってわけであたしは飛行機に乗りながら地球の歩き方を読んで、どうするか考えていたんだ。タクシーという手もあるけど、バスでも行けそうだからバスに決めた。喉がかわいたのでCAのお姉さんにペットボトルのお水を注文すると日本円で出したけどお釣りの円は無いからベトナムのお金でお釣りがきたよ。
空港についてまずは両替。とりあえず2万円両替。ベトナムはドンという単位。この金銭感覚がだんだんカラダに入ってくるのが旅の醍醐味よね。今はまだその価値もよくわからんお札を手に、とりあえず財布にしまう。それから市街地に向かうバス乗り場へ。事前に頭に入れていたのでタクシーの勧誘は無視してバス乗り場を探す。あったあった。もういっぱいで、座れそうにない、30分くらいは乗るよ、と母に話すとじゃあ次のにしようか、などと言う。すると、座っていた欧米人の男性が母に譲ってくれた。家族でベトナムに来ている旅行者だ。ジェントルマ~ン。
バスの窓から見る景色。はーあー、ほんとに来たよ、ベトナムだよ。バイクにめちゃくちゃ搭載してるよ。褐色の人々。古い自動車。あったかい、あつい。
目印のオペラハウス近辺で下車。ふぅ、こっからどうやってホテルに行くかも問題だ。グーグルマップの出番だ、、うろうろ、コロコロ転がして不安げな母を連れてあたしも不安だけどそうも言ってらんね、きっとこっちだってほうに向かって歩く。うん、ここっぽいんだけど、それっぽいのがないんですけど。困ったなって思って仕方なしにそこらにいた暇そうで優しそうで純朴そうなお姉さんに聞いてみた。うん、ここだよ。きっと上の階だね、と。まじか。で二人で階段上ってると今度はコロコロをさっと持ってくれたお兄さん登場。わてらの宿の隣人でした。なんやみんな親切。肝心の宿についたはいいが、鍵がかかっていて開かない。仕方なく宿のオーナーにメールすると、5分後に行くから待ってて、と。案の定30分くらいしてから来た。結論としては、このあんちゃんにはしてやられた感がある。最終日は蚊の一斉駆除があるから別の部屋に移動しろとか、部屋の掃除なんか一回もしなかったくせにクリーニング代払ったし。でも母は部屋はとても気に入った様子。テレビで見てた現地で短期生活するものと重ね合わせて「ホテルよりぜんぜんいい!こうゆうの憧れてたの!」とご満悦。ポジティブで助かるわぁ。
初日は散策といこう。ホアンキエム湖周辺へ。辺りは夕暮れ。観光客でごった返す。湖の畔で毎日毎日小さなおもちゃを売る盲目の老婆。湖には亀の塔が浮かぶ。あたしは小汚い店でもOKなのだが母が嫌がるので、まぁ今日は初日だし、と思い、小洒落た西欧人向けのベトナムレストランへ。フォーとハノイビールをいただく。おいしかった。まずは無事にたどり着いたことに乾杯。食後も散策をする。パン屋目指して地図を見ながら歩いていると小さくて丸い揚げパン売りのおばさんに「教えてあげるよ」と話しかけられる。そして揚げパンも買うことに。うん、まぁ、ちょっと油っこい。けっこう売ってるけど、そんな人気あるのかちょい疑問。。結局パン屋は諦めて帰ることに。ホアンキエム湖のところの売店のパンを買う。それから宿の近くのサークルKでヨーグルトなど朝ごはんを買っていく。
次の日はまずオペラハウスへ行き、『私の村』のサーカスショーのチケットを購入。現金が足りなくなりそうだから両替したい、と受付の男子に言うと、目の前の銀行まで連れて行ってくれる。そう、車とバイクが行き交う大通りを素人が横断するのは至難の業、、おにいさんの後ろをついておどおどした足取りの母を連れ渡る。だが残念なことにジャパニーズ円は両替できなかった、、なぬぅ、、ラオスではそんなことなかったのにー(たしかたぶん)、なんでだーベトナム!仕方ないので母のクレジットカードで一番いい席を2枚購入。これは結構高かった。たぶん一人5000円くらい。ショーは夜なので、まずは購入のみ。
Tumblr media Tumblr media
次は明日の電車での旅のため、ハノイ駅までチケットを買いに行く。母が列車に乗りたいというので。母は何気に鉄子なので。30分くらい歩く。道中暇そうにしているおっさんたちが目に余る(笑)プラスチック製のちっこい椅子に座ってお茶してペチャペチャ話してたり。まったく楽しげだ。道中、ふかし芋を売る人の横を通り過ぎると、母が物欲しげにわたしにねだる「買ってーまきちゃん買って」え。芋だよ、芋。と思ったけど老いたる母の望みとあらば。さて、きっと母にとっての「ベスト・オブ・ベトナム料理」はこのふかし芋だったと思う。「わかる、まきちゃん、これは採れたての味だよ」とうれしそうに。さすが元田舎娘。うん、たしかにおいしかった。あたしも芋っ子だから(川越ね)。
Tumblr media
駅で明日のニンビンまでの切符を購入、朝6時発のにしたので大変だ。鉄子の母と駅をウロウロ。ベンチエリアでは一族郎党で出かける大家族が休憩していた。お弁当広げて果物食べたりそこらに座ったりして。ミカンのいい匂いがする。母も先程のふかし芋屋から買ったミカンを食べ始める。おいしいおいしい。さて再び歩く。またもや30分くらい。ハノイ大聖堂へ。その前にお昼をアメリカナイズされたビール屋で食事。チキンバーガーとサービスチケットのビール。
Tumblr media
それから旧市街という通りを散策。口琴、サンダルなど購入。歩き疲れたのでノラカフェへ。お客が誰もいないんだけど、店員は5人くらいいて、建物が隠れ家みたいに入り組んでて、屋上まで行ってみた。屋根はあって、窓も2面だけあってなんでだろうね、なんて話してて、母はコーヒー、わたしは果物のスムージーを注文。しばらくすると噴煙が舞い始めた。窓の意味がわかった。庭でゴミを燃やしているのだ。風が吹き燃えカスやススが舞ってくる。ぶおーってくらいの量の。だれもお咎めしないのね。おおらかね。
Tumblr media
はて、母は疲れた様子。そりゃそうだ。歩かせ過ぎ。でもまだ歩くのだ。オペラハウスに行ってサーカス見るよ。その前に宿に寄って小休止。
Tumblr media
サーカスショー『私の村』はとても良かった。もちろん、観光客向けでベトナム人は見ないし、イメージのベトナムだろうけど、竹を使ってアクロバットする肢体に嘘はないし音楽も良かったし。観客の欧米人にも大いに受けていた。帰りに小腹がすいたので宿の並びにあるフォーを食べることにした。母はかなりがんばった様子。
Tumblr media Tumblr media
おいしかったよ。あっさりしてるし。中学生くらいの男子がパパを手伝ってた。私達のを作り終えたら自分用に特性フォーを作ってむしゃむしゃ食べてた。さて明日は早起きです。
朝4時半に起き、5時に宿を出てハノイ駅に向かって歩く。辺りはまだうす暗い。けどいつも喧騒の通りが静かで、通りを渡るのも簡単。地元の人たちがランニングやウォーキングや体操してる。30分歩いて駅に着くと、お目当てのサンドイッチ屋さんはまだ開いてない。駅の売店でおこわ、ピーナッツ菓子を購入し、改札が開くのを待つ。そして車内へ。座席と車両の関係がよく分からないから車掌さんに聞くと「あっち」と。車内は空いててベトナム人のほうが多い。出発すると程なくして物売りがやって来る。ベトナム人がゆでたまごやとうもろこしを買い、美味しそうに食べ始める。母がとうもろこしをねだるので、トウモロコシとそれからゆで卵を購入。トウモロコシは蒸したてで熱々。白っぽい色で、食感はモチモチしててあまり甘くはないけど、わたしわりと好きってゆうか結構好きかも。ゆで卵にはハーブ入り塩コショウもついてきた。電車に揺られて2時間。スピードはゆっくりめ。のんびりした景色。日本語を勉強している、というお兄さんが話しかけてきた。ニンビンの駅に着くと、早速数人のタクシードライバーがここぞとばかりに誘ってくる。とりあえず観光コーナーみたいなところにお姉さんがいたので、チャンヤンまで行きたいと言うとドライバーを紹介された。ガイドブックには「気をつけろ」と書いてあった白タクだからどうしようかと思ったけど、まぁ悪そうな人ではなかったのでその人に決めた。駅→チャンヤン→食事→寺→駅で550,000ドン。20分くらい車で行くとチャンアン洞窟クルージングのボート乗り場へ。ベトナム人の若い女の子2人組と相乗りで3時間コースをスタート。40~50歳くらいのおばちゃんがのんびりとボートを漕ぐ。毎日こうしてるのかな、と思う。ひたすら漕ぐんだよ。洞窟がいくつもあってその中をゆっくりと行くんだ。
Tumblr media Tumblr media
一緒に乗ってた女の子がお弁当の海苔巻きをくれた。ソーセージとか巻いてあった。お礼に柿の種をあげた。ふたりは可愛く写真をとることに夢中だった。ポーズ決めて撮ってもらって、もっとこうしてとかお互い言い合ってキャッキャしててかわいかった。ところどころにお寺があり、そこでボートを降りて寺を見学する。
youtube
洞窟はほんとにスレスレだったりで、そんなときはおばちゃんが私の背中をそっとたたき、気をつけてと合図する。鍾乳洞の泉がしたたる。同じ制服を来たおばちゃん、たまにおじちゃんがたっくさんいて、ここが大きな雇用を生み出しているのだ。曇天だったので景色はまぁまぁだったけど、なんかのんびりボートに揺られて面白かった。さて12時にボートを降りると、ドライバーと待ち合わせた場所へ向かう。次はお昼ご飯。ガイドブックによるとヤギ料理が有名だというので、レストランに連れてってもらう。ヤギのソテー?を米粉のシートにハーブやら野菜を巻いて食べるやつと、お��げ、フォー、青菜炒めを注文。ヤギは歯ごたえあり、なかなか美味しかった。ハーブ野菜はワイルド。母は顔には出さず手こずっていた。次に本当は階段を上った先に絶景のあるお寺に行く予定だったけど、ドライバー君いわく、曇天だから上っても景色いまいちだから古都ホアールに行こう、と。いくつ?と聞いてみたら37歳と。見えないね若いね。と私も年を言ったら見えないね肌がきれいね、とほめてもらったホホホ(^^)
Tumblr media Tumblr media
もう朝が早かったから牧も母もクタクタだったのでホアール歩きながらウトウトしてた。ホアールには先程のボートこぎのおばちゃんたちが仕事が終わってバイクに乗って次々に帰ってきていた。サトウキビを粉砕しながらジュースを売っていたので購入。甘くて美味しかった。母は若干清潔感がないものだったので引いていた。ドライバー君は暇そうに携帯でゲームしてた。「もう帰る」と言うと早いね、オッケーってかんじで駅に向かう。電車の時間までまだ早いからcafeでも寄ってく?と聞かれたのでそうすることにした。駅の近くのcafeで降ろされバイバイ。cafeはかわいいベトナムの青年が店番していた。ココナッツコーヒー美味しかった。母はウトウト居眠りしてた。
Tumblr media
youtube
帰りも2時間揺られてハノイへ。母を再び歩かせるのは申し訳ないと思いつつ徒歩で宿へ。途中のパン&ケーキ屋で夕飯用に購入。
15日。ハロン湾へ行くのもプランにはあったけど、昨日の小旅行で疲れたのでハロン湾へは行かないことにした。でなぜか動物園へ。タクシーに初めて乗ってみた。ローカル色の強い動物園で、地元の小学生が遠足で来ていた。曇天、うっすらと寒い。
Tumblr media Tumblr media
母のお気に入りのカバ。ばっちい水の中で眠っている。
Tumblr media
ライオンもうらぶれてる。猿の小屋がたくさんあった。そしてあまり手入れが行き届いていない様子。。
Tumblr media
びみょうなかわいらしさの遊具。はにゃぁ。
Tumblr media
あの空気ボールの中に子どもが入ってコロコロ水面を転がって遊ぶの。そういえば水曜日のカンパネラのコムアイもやってたなぁ。わたしもやってみたかったけどさすがに恥ずかしいからやめた。動物園を後にしてホム市場へ。タクシーで20分くらい。若干遠回りされてるような、��気のせいかしら。ホム市場に入る前にランチを。あるき回った挙げ句、母を気遣いイタリアンへ。ラザニアとパスタとビール。味ははっきりしない感じ。ハノイでイタリアンはまだまだ途上のようです。
Tumblr media
この市場はメインが生地のようで、2階はところせましと生地が積まれて、そこかしこにその売り子さんが生地に埋もれて昼寝してたりおしゃべりしてたり。食べてみたかったチェーに挑戦。
Tumblr media
おいしー!!母はまた引いてたけど。日本にこの値段であったら毎日食べるなー。モチモチした透明のやつとか、薬草ゼリーとか、アンコもコシ?があっておいしいのら。母にせがまれトウモロコシとオレンジを購入。さて次に、ロンタン水上人形劇を観るため、徒歩でホアンキエム湖方面へ。
Tumblr media
開場まで時間があったので2階のcafeで休憩。観光客でごった返す。人形劇は文字通り水の上で繰り広げられる。演奏は上下で生演奏。生演奏プレイヤーの一番目立つ女性がめちゃくちゃやる気ない態度だったのでちょっとげんなりしたが、察するにもう習慣化しちゃってやってる方に感動はないよねきっと。一日5ステージとかやってて観光客はなんにせよ入るし。操演の方たちは水の中でどんなふうに操ってるのか興味あり。ドキュメンタリとかあったら見てみたいな。近場のお土産屋でポーチなど購入、兄弟、叔母たちに。帰り、ご飯を動ずるか迷ったが、わたしだけ近所の店で食べた。しいたけと鶏肉のいため、みたいな和風のもの。味は普通だった。
夜中、あるいは明け方、腹痛に襲われる。いったい原因がどの食事か、わからないけれど、周期的に痛みが走る。嘔吐は無し。サトウキビかな、さっきの夕ご飯かな、チェーかな、、いずれにしても母は元気。だもんで、次の日はほとんど出かけられず。母には申し訳ない。昼過ぎにホアンキエム湖近辺で散歩。休日なので地元民でにぎわう。遊んでる若者たち。足のない物乞いのおばさん。屋台で横笛を購入。音を出すのが難しいから縦笛を勧められたけど、いつか吹けるようになりたいから横笛を買った。少し安くしてくれた。
それから宿屋のツツが移動しろと言うから移動して、そしたらどうしても急な出来事で早く出てほしいとか言ってきて、はぁー、お腹痛いしそんなのできない、わたし休みたい、と言ったらじゃあ自分の勤め先のホテルの部屋を用意するからそっちに19時には移ってくれとか言ってきて。はぁーざけんなぼけ。どうせダブルブッキングだろ、と思ったけど。普段はルーズでタオルを代えてください、と言わないと代えないくせにこうゆうときだけ時間より早く迎えに来て、部下のバイクに乗っけて一人ずつ連れてく、とか言うけど、母がバイクの二人乗りを怖がるので結局ホテルまでてくてく歩いた。そこのホテルは小奇麗だけど小さくて、欧米人観光客向けのようだ。
空港へ向かうタクシーを運転してくれたのは実直なベトナム人だった。わたしたちが夜景を見ていろいろ話してるのに気がつくとさり気なく助手席の枕を外してくれた。降りたときにチップを渡したら意外だったようで、とってもうれしそうにニコっとしてくれた。なんか、わたしと母もとても嬉しい気持ちになった。母はそのドライバーの運転がとても上手だったと関心していた。ツツにはしてやられたけど、最後に良い人に出会えてよかった。
空港ではわたし、ヘロヘロだった。腹痛のせいでご飯が食べられなかったので貧血になり、立ってられなかった。チェックインの長蛇の列で座り込み、情けなや。6時間のフライトが持つか心配だったが、無事に帰国。成田で母とドトールで食事。やっぱ普通においしい。
Tumblr media
次はネパールだ!
0 notes
afiri8backlog · 5 years
Link
https://ift.tt/2YtsKZ8
肺の抗ガン剤治療を一度ストップ。胃ガンは切れば終わりと言われて行なった手術の後の後遺症との闘いについて
胃ガンは結局、外科手術で切除する事になった
転移で発生した肺がんと早期発見の新規胃ガンの両方に効くかもしれない・・と期待されていた抗がん剤治療は、肺のほうには一定の効果はあったが、残念ながら胃のほうは潰瘍は治ったものの完治とまではいかず
結局、胃は切除する事になった
できれば切りたくないと思っていただけに、残念な結果だが、胃ガンのほうは切れば終わりと最初から先生は薦めていたため、また別の抗がん剤治療で副作用に苦しむよりはいいのかな?と前向きに受け止めて手術に挑む事に
幽門側普通切除
幽門をふくめ、胃袋を3分の2切除する手術。実際、腫瘍はこんなにでかくないんだけど、幽門の近くに小さくできてたから幽門を取らなければいけなかったのだが・・これによって胃のシステムが大きく変わった
胃には神経を持つ箇所が入り口(噴門)と出口(幽門)の二か所ある。
入り口の神経は食べたものが逆流しないように筋肉を動かして蓋をする弁の役割を持ち、下のほうは、消化が終わったものを少しずつ小腸へと送り出す蛇口の役割を持っている
中央の広く広がった胃体部はストックす��タンクでもあり、同時に胃酸という消化液によって分解、栄養吸収する作業場でもある
胃の切除手術の場合、この胃体部のほとんどと下の蛇口の役割を失ってしまい、結果、ほぼダイレクトに口→小腸に食べ物が流れる事から今後の食生活を変えなければいけない点がはっきりした
早期ダンピング現象
胃体部がなくなった事により、食べ物のストック及び胃酸がでなくなり、消化ができなくなったため、とにかく租借して口で細かく砕きつつ、唾液による消化を促進させて飲み込む
時間にして一回の食事は最低でも30分はかけてゆっくりと行う・・のだがこの飲み込んだ固形物が大きかったりすると、小腸がびっくりして吐き戻ししてしまう
これが早期ダンピング症状
最初の頃は母もよく食べ始めにε≡≡ヘ( ´Д`)ノでトイレでゲロッパゲローレしてました
また吐き戻しを無理にストップしても、胃の中で止まるが、胃酸がでないので、消化吸収される事もないため、ただただ、気持ち悪い状態が永遠に続くだけ。実際、吐いてしまったら凄くすっきりするらしい(歯磨きの嗚咽で簡単に出るらしい)
本来であれば、胃の��の蛇口が小腸に送り込む量をコントロールしてたのだけど、その器官を失った事で、入ったものがそのまま小腸に至る訳だけど、小腸がそもそもこんな感じだよね
(;゚Д゚)ちょ!大きくて入らないから受け取り拒否!
対策はとにかく口で細かく砕いて、唾液をたっぷり含ませて、ゆっくり少量ずつ送り込む これが気を付ける・・じゃなく、当たりまえにしないといけないという事で・・
最初はかなりε≡≡ヘ( ´Д`)ノでトイレでゲロッパゲローレ で苦しむ姿を見ました
後期ダンピング症状
これは、食べ物によりますが、糖質を多く含む者が大量に入ると、すぐに小腸での栄養吸収が始まり、血糖値が急激にあがります。
その血糖値を下げるためにインスリンが作られ、急速に血糖値が下がるため、急激な眠気と痙攣に近い震えのような症状がでます。これが後期ダンピングです
これは糖質制限にチャレンジした時に自分もなってるので、胃切除に限った事ではないです。仕事がら食後の運転などに細心の注意を!
糖質制限中は眠気増大の危険の理由
本来は食べたものが胃の中で消化吸収され、その消化された食べ物が徐々に小腸に送られるという流れなので、食べてから1~2時間後に少し眠気が来るくらいが一般的な考え方になります
しかし、その胃という大事な役割を持った中間器官がごっそりなくなったために【食べたもの】によっても反応が変わってきます
例:ケーキ食べる→血糖値下がって震える→飴舐める ←?
普通に考えれば、後から飴食ったらさらに血糖値下がるんちゃうん?って思うんだけど どうやら理屈的には急激に下がりきった=インスリンできりました
→少し血糖値上げましょう って感じらしく、あくまでもバランス調整らしいです
食事を水分で流し込んではダメ
普段からちょこちょこ水分を取るのは問題ないらしいですが、食事の時に食べ物を水分で流し込むという食べ方は、早期ダンピング、後期ダンピングの両方の観点から見て、ダメな食べ方
最悪な場合、小腸すらスルーして大腸に行って、そのまま・・ ε≡≡ヘ( ´Д`)ノただいまー て便器に帰っていくそうです
単純に考えて、ただ体を通過しただけで栄養すら取れてない状態になります そのため、胃切除後の食事は水分と一緒にとってはいけない訳ですね
繊維質は消化できないので極力取らない
このせいでなかなか健康に良い、緑黄色野菜の摂取がかなり制限されてしまうため、食事がとても難しくなるんですが、口で租借して唾液を大量に含ませても胃酸という溶かす要素がないため、かなりの繊維質が残ってしまいます
それによってずっとお腹の中に残る違和感が苦しい事もあるらしく繊維質の野菜を避けなければいけない・・と考えた時、じゃ、こんにゃくやしらたきも、ところてんもダメ・・ってなると、煮物もあれ~?(;´Д`)
作る側も結構気を付かう事になります(ガチめんどくせぇ)
食べられるものを無理せず食べるから始める
何を食べたらダメかというのは、医者からレクチャーされます(脂もの、繊維、極端に甘い糖質等)が、何が食べられますか?というのはおのおのの体質によって違うため、色々食べるしかないんですね(;´∀`)
うちの場合は、以下のモノなら吐き出さないで食べられました
初期:バナナオンリー 中期:バナナ・スイカ・甘味類(ただしリンゴ、テメーはだめだ) 現在:卵豆腐(メーカーは限定)、バナナ、煮物や海の物
結果論でいえば、最初の1週間は食べた固形物は全部リバースが続き、野菜ジュースで栄養を取る感じでしたけど、1か月くらいで徐々に食べられるものも増えてきた反面、やっぱりこれは受け付けないというものも明確です
何が食べられるかは人によって違うので、無理せず色々チャレンジしてみてください
本人は吐き出さないように耐えるよりも、吐いて出してしまったほうがすっきりするとわかった上で、嘔吐物を見て固形物が大きいとかちゃんと吸収されてるとか検証しながら、ちょっとずつ成長を楽しんでいるようでしたから、前向きに受け止めるのは大事な事です
食べたものが悪いのか、食べ方が悪いのかわからないが、これについては、健胃会という、胃を切除した人たちの交流から学ぶ生活注意点がとても参考になります
参考記事:胃を切った仲間たちの会
それと、抗ガン剤治療の副作用で味覚が狂っているために、本来食べられるけど味がおかしいと拒絶してしまうケースもあります
抗ガン剤の味覚障害対策に亜鉛!?闘病記07
まとめ:人間は完成された生き物だと改めて感じた
「胃という内臓には神経がないから切っても痛みがない」・・なんて感じで、医者が外科手術を語りますが、その胃という臓器がなぜ存在し、どういう役割りを担っているのか?を考えた時、それを失うという事が人間にとってどれほどの変化を生み出すかを実感しました
食べたものが溶かされないという事(そこで栄養が吸収されない) 食べたものがストックできる量が少ないという事(総摂取量が少ない) 小腸に送る量とタイミングをコントロールできない事(食べたらダイレクト) 小腸は固形物を受け付けないという事(吐き戻し)
非常にロジカルです、人間って・・本当に生体ロボットだと思えてきます そして、口から小腸へダイレクトに食べ物がいくのはまるで【ほや】と一緒です
ほやはそもそも最初に通る小腸で固形物を吐きだす構造をしている訳で、早期ダンピングがデフォルト仕様
吸い込んだ海水からミネラルやバクテリアを常在菌に分解させて栄養摂取し、息を吐き出すように肛門からふぁ~と出す
胃の機能がなくなった人間は、固形物が溜まらない→大腸がいらなくなる→ほぼほやと変わらない・・
常識の中の非常識 プラスとマイナスの真理
でも、そういう意味では人間は進化の可能性を持っているかもしれません 例えば、5感のひとつを失えば、他の感覚が鋭くなるのは有名な話
身近な例で言えば祖父が盲目でしたが、日常生活で困る事はなく空間把握能力は凄かったです
今思えば、会うたびに、身長を尺や寸で聞いてきたのは・・その数値を言えば、姿が想像できたって事なのかも!?(;´∀`)うざがらないでちゃんと答えてあげればよかった
それと同様に、胃の器官が担っていた機能をどこか別の臓器が持ち始めたりして? 一番高い可能性は、小腸が早期ダンピング(吐き戻し)をしなくなる
これは単純に・・慣れですね
アレルギー反応と一緒で、抗体がで来てしまえば、過剰反応はしないようなもの
もうひとつは、歯で噛み砕いて唾液をつけて消化を促すという仕組みが進化して 唾液から胃酸のような消化酵素が出始めたりして(笑)
唾液から胃酸臭は勘弁なので、小腸がタフになる方向で祈ろう(笑)
ガン・抗がん剤闘病記録
0 notes
geegeegeegeek · 5 years
Text
【都市伝説再現】「ポンジュースが出る蛇口」をペットボトルで作ってみた! 愛媛まで行かなくても夢のポンジュース蛇口が楽しめるぞー!!
愛媛県の家庭にはポンジュースの出る蛇口がある……そんな都市伝説をご存知だろうか? 本当なら夢のような話だが、残念ながらこれはただの噂。その噂を逆手にとって設置されたのが松山空港などのみかんジュース蛇口である。
でもでも! やっぱり自宅にポンジュース蛇口があって、いつでも好きなだけ飲めることに夢がある!! そこで、ペットボトルで「ポンジュースが出る蛇口」を作ってみた!
・ペットボトルで蛇口を作る裏ワザを応用
以前の記事で、簡易蛇口の作り方をご紹介した。ペットボトルに2~3mmの穴を開けるだけで、水量の調節などの蛇口機能を見事に果たすこの裏ワザ。 アウトドアや災害時に便利な技だが、これひょっとして、中身をポンジュースにしたら夢の「ポンジュース蛇口」になるのではないだろうか? さっそく注いでみたところ……
キャップの開け閉めだけで……
じょぼぼぼ……キュッ! じょぼぼぼ……キュッ!!
View On WordPress
0 notes
umitoshonen · 6 years
Text
#10 ゲームレビュー 【ドンキーコング トロピカルフリーズ(Nintendo Switch)】 2/3【ステージ編】
【ステージ編】
ステージやギミックが細部までいちいち凝っていて「次のステージはどんなだ?次の島はどんなだ?」というワクワクが最初から最後まで途切れずにずっと続いた!!
・クリア後に行ける1つの島を含めて計7つの島が今作の舞台。
各島にボスステージや隠れステージ含め3〜10程度のステージがあるので、全部で60〜70のステージを遊べる。1つの島をボスまでクリアしたら次の島に行けるようになる。
自分は比較対象となるような歴代シリーズや類似した他の2Dアクションゲームのクリア経験がほとんど無いという良い意味で何の期待や前知識も無く臨めたのもあって、次のステージは、次の島はどんなだろう、というワクワクがずっと続いたので久々にゲームを進めるのに夢中になって中だるみせずクリアまで駆け抜けられた。
・舞台となる島々はざっと言うならばマングローブ、サバンナ、紅葉の森、海、フルーツ加工場、そして雪に覆われてしまった故郷・ドンキーコングアイランド。それと、クリア後のミステリーアイランド。全てを書くとキリが無いので印象的だった部分を記そうと思ったが結果的に十分長くなった。
1.マングローブアイランド
いきなり隠しステージだが、1面は何と言っても1-B「きりの森」!!
他ステージと趣向が違う「切り絵」のような表現に度肝を抜かれた。
この「切り絵」ステージ、他にも海中や雪山など後の島々でも登場するが、ここでまとめて記録しよう。
コングたちや敵、足場などは全て黒い影で表され、奥行きや背景の風景は例えば森なら緑系、海中は青系、雪山は白系といった同系色の微妙な濃淡で表される。はっきりとした原色があしらわれているのは、バルーンやタルなどのアイテムだったりコングたちそれぞれのネクタイやポニーテール等のトレードマークとなる部分だったりと限定的で、それもワンポイントとなっていて素敵だ。
どこを切り取っても絵になる。思わず見惚れてしまう巧妙さだ。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
そして特にこの「きりの森」は音楽がこれまた最高である。サックスやベースなどの楽器が時にソウルフルに時にクールに効いていて、ファンクやアシッドジャズのようなテイストがカッコよすぎてたまらない。スーパードンキーコング2の「とげとげタルめいろ」のように普通に1曲の曲として聴いても素晴らしい完成度なのはさすがデビッド・ワイズの作曲だ。
(テキスト内に動画を直接貼る方法がわからないので動画のみで以下に別途投稿。
http://umitoshonen.tumblr.com/post/175427073081
パズルピースの場所を教えてくれるオウムのスコークスちゃんが鳴き喚いているのはご愛嬌)
2.オータムアイランド
今作では7面の島以外全ての島で、全コース内に散らばっている「KONGレター」と呼ばれる4つのパネルを全て集めると高難度の「ラビリンスステージ」が解放される。これがどれも難しいのだが、2-K「ふみふみラビリンス」の難易度は折り紙つきだった。「踏み場」系のギミックのいやらしいやつ全部載せ。足の踏み場が極端に小さかったり、時間が経つと崩れたり、動いたり、いくつもの敵を左右に上下に踏み継いで行かないといけなかったりといったいやらしい踏み場ギミックだらけなので息をつく間がなく高難度のジャンプ/着地アクションが要求される。クリアするまでリアルに半日くらいかかった。全ステージのうち、最も時間がかかって、最も難しいという印象が残った。難しいアクションは繰り返し練習して体に覚えこませないといけなくて、そこがキツいけど面白い。
3.サバンナアイランド
バレル(タル)の小型ロケットの中にコングたちが入って進むバレルステージを3-5「月夜の巨大魚!ロケットバレル」にて初体験。
画面が右に強制的に進む中、Bボタンを押している間はジェット噴射、離すと噴射が止むという操作を小刻みに行い、上下の動きのみをコントロールし敵や障害物を避けたりアイテムを取ったりする。操作感に慣れたら楽しかった。
BGMも、ケーナや木琴で奏でられる怪しくもワクワクするメロディがサバンナの月夜を思わせるようで良く似合��ていて、この曲を聴くためにプレイしたくなるというようなステージの1つでもある。
4.オーシャンアイランド
この島は印象的なステージが多かった。先述した切り絵ステージの1つである4-3「しんぴの深海」の神秘的な美しさは海中ステージではひときわ際立つ。
Tumblr media
巨大タコが背景からこちらを虎視眈々と狙っており奥から触手を伸ばしてくる海中ステージ4-4「いかりの8本足」は、触手攻撃をかわし切って水面に浮上した時の爽快感が格別だった。
また、4-2「レフト・ライト・トロッコ」では視点が単なる横スクロールだけでなく、例えるなら一点透視図法のように「斜め奥」に向かっていったり、真上からの「見下ろし型」だったりという視点の独特な面白さが光った。誰かが言っていたが「2D」というより「2.5D」とも言える今作のステージ造りの妙が遺憾なく発揮されているステージの1つだ。また、線路が複数並行に敷かれている場所ではその名前の通り右に左にトロッコの路線変更を行いながら進むが、それがカチカチっとハマった時には快感だった。
Tumblr media Tumblr media
5.ジューシージャングルアイランド
控え目に言ってものすごく大好きな島だ。何が面白いかというと、島全体が1つのフルーツ加工場になっているというところ。ここでは番号ごとに1ステージとして簡略化して、島の構成を順番に記載しよう。
Tumblr media
①果樹園:収穫作業をしている機械が障害物やギミックとして登場。この段階はまだフルーツの栽培、収穫の段階。
②加工場の入り口:栽培・収穫されたフルーツが加工場まで運ばれていく経路をバレルジェットに乗って進むバレルステージ。フルーツを掴んで運ぶマシーン(うまい例えが見つからないが築地市場のターレみたいなやつ?)を操縦する敵勢力・スノーマッズのペンギンと対峙する。
ここでも斜め奥に向かっていく視点が採用されている。
③加工場内部(裁断/粉砕):運ばれてきたフルーツがカットやマッシュされていく工程。カットされ輪切りとなったフルーツが一時的な足場になるところなどギミックも凝っている。
フルーツと一緒に“材料”にされてしまわないようにくれぐれも注意だ!
④ジュース加工場:ここはフルーツがすりおろされジュースにされていく区画。
紫色のジュースの中は泳ぐことができるので水中ステージも兼ねている。“すりおろし機”がパタパタと回転する足場になっている。
⑤ゼリー加工場:今度は果汁がゼリーにされていく区画。
ダイス状のゼリーはコングたちの前ではボヨンボヨンと跳ねる足場となるが、紫、黄緑、青色の3色あり、色ごとにゼリーの柔らかさが異なるためそれに応じてジャンプの飛距離が変わってくる。
ゼリーのビジュアルもカラフルで内部の気泡まで描写されていて、なんだか本当に美味しそうだし、個人的にこの島の中で最も好きなステージだ。
Tumblr media
⑥アイス加工場:ゼリーの一部は見事に凍らされ、中盤以降はあずきバーみたいな形のお馴染みの棒付きアイスに加工されていた。もちろんいずれも滑る足場となっている。このあたりから氷や寒さの表現がステージにも如実に現れ始めたのはいよいよ冒険の目的地である氷漬けの故郷・ドンキーコングアイランドへの到達の布石でもあるだろう。
その他に隠しステージではジャム加工場や、養蜂場も登場する。
以上のように1つ1つのステージが段階的に加工の工程を担っていて、島全体が一つの“機能”となり、よい子のみんなの元にアイスキャンデーをお届けするのだ。多分。まるで「木も森も見る」ようなこの発想...!とにかくたまらなく楽しい。
もちろんどの島も楽しいのだがプレイしていて最も「楽しい」という気持ちが強かったのはこの島だ。
大体ゲームの終盤はおどろおどろしいステージや難易度が跳ね上がるステージが多くなってくるものだが終盤にしてこんなにも純粋な「楽しさ」が待っているとは...恐るべし。
6.ドンキーコングアイランド
最後の島でありながら正直言うとこれといったステージを思い出せないのだが、それはもしかするとどのステージもとにかくクリアするので精一杯だったからかもしれない。
雪・氷ステージにありがちな「滑る床」「つらら」「吹雪」などが牙を向いてきた。
思い出すのはどの島よりも繰り返しトライしたステージが多かったことだ。ラスボスも強く、忍耐と時間を要したが、その全てをクリアしたというのは勲章である。
7.ミステリーアイランド
全ての島に1つずつ存在する高難度のラビリンスステージを全てクリアすることで解放されるという究極の島。
全3ステージは言うまでもなくどれも難易度は高いのだが、さすがにここまで進むと「ドンキーっぽいアクション」にもだいぶ慣れてきていたからかコツを掴むと意外と労せずクリアできた。
特に7-3「デンジャラストラベル」はクリアするまで繰り返しトライしすぎて体が操作を覚えたから、ついでにオンラインのタイムアタックに挑戦したら全世界で123位だった。
常に更新されるので今は何位なのか知らないけど、Switch版では難易度易しめなプレイアブルキャラとして登場したファンキーコングが上位を占めていたので、ドンキーでこの順位に入れたのは結構健闘したのではないかとその時は思わずほくそ笑んだ。
全編通して言えることだが、難しいアクションへのチャレンジを常に強いられてきた。
だけど、妥協せず練習を繰り返したら必ずクリアできて達成感を得ることもできたし、もっと上手くなって次のステージへ、次の島へ行きたいという前向きで純粋な気持ちがずっと続いていた。
それを支えたのはこういった個性的なステージや島々の数々がそのバラエティに富んだ描写やギミック、音楽でもって常に楽しませてくれたからだろう。
ここまで書いて精魂尽き果てたのであとは蛇足になるかもしれないが、
最後は【やり込み要素編】
0 notes
gw-novel · 6 years
Text
終わり
ある夏だった。Kは鬱鬱な人文大学の裏口から熱のむらがりに向かって全身でもぐりこんだ。Kは幽霊のように歩いた。熱気からは目的も意味も感じ取れなかった。
Kは空虚よりは清潔さに近い感情の中にいた。そして、その感情があまりにも初めて感じてみたものであったため、Kは内面の奥の一番低いところですら呆然としていた。寂しさとは違う。不幸とも違う。自分の血管には、世界と自分を媒介する感覚を妨げるなんらかの砂の粒たちのようなものが流れている。
Kが入った生ジュース屋のすずしい座席から竹林の緑が見えた。それを背負って、汗をかきながらJ教授がペダルを漕いでいた。前に学生たちの話を偶然耳にしたことがある。このあたりにある安いワンルームと人文大学を行き来する彼の姿が、彼を知っている生徒たちには頻繁に目撃された。思索をしているのか、生徒たちとはろくに挨拶を交わさない。誰もが変人だと噂する。けれどKの考えは異なった。
J教授は純粋だ。偽りがなく、社会性が低く、一度原則を確立すると、中道半端と適当を許さない。まるであそこで葉を揺れる竹のような存在だ。KはJ教授が消えた後にも、彼に対する心象に灯りをつけたまま消さなかった。
夏休みの間、彼とKも頻繁にぶつかった。彼は来る日も来る日も人文大学の研究室にいて、Kはほぼまいにち人文大学2階にある自分のロッカーに荷物を置きに行った。
Kは「家出」を大げさにしたくはなかったし、そうする力もなかった。だから、いちおう家にある自分の荷物を重要な順番にこのロッカーへ運ぶ計画を立てた。その作業が終わると、いつ何が起きようが、ほとんど体一つで微塵も動揺せず家出ができる。そう考えると、重い本が10冊ほど入ったスポーツバックの紐を握り持って、夏の日差しを散々浴びながらも、なぜか穏やかな気持ちになれるのだ。ただ、その気持ちも一時の慰めにしかならず、やがてKの意識の白い平面に落ちて音も出さなくなった。
Kは、その日その日の運びを終えて、ぼうっと、2階のロッカーちかくの椅子に座っていることが多かった。そしてJ教授の研究室もその近くにあった。3時間ほどじっと座っていることもあったから、椅子の前の浄水器に水を飲みに来るJ教授ともよくぶつかるようになった。
あのような未来はどうだろう。
J教授の存在が余韻になって最終になす塊とは、そのような問いだった。
未来。
いかに気力が残っていないのだとしても、真っ白な画用紙から描ける無限の可能性があった。
今のKにはそれしか持たされていなかった。
過去の意味たちはすべて、地図の上、もう接近することもできない境域のなかに閉じ込まれていた。そしてその境域であった事柄すべて、白の平面の上に思いっきり放り捨てねばならなった。Kが真夏をくぐり抜く列車に乗ってこの都市に戻ったからには、過去はないものと同然だった。
多くのものを失った。
純粋を失い、心を失った。
それを嘆かわしく思うこともできなかった。Kの体からむしり取られていった記憶は、言語を許さないものだった。生まれた途端血まみれになって死んだ赤ちゃんのような、言葉すら出てこない鮮明な過酷。そのようなものがある。
何といえばいいか。何が起きたか。
愛という単語自体が己を踏んでは過ぎ去った。今までは生暖かい愛の国で生きた。今からは全然違う。Kの世界に一度生じた欠陥が、冷えて凍えた忘却の風を絶え間なく運んだ。
Kは食べて、遊んで、頑張って、生々しく生きることすべてに「臭み」を感じていた。
忘却。
J教授はKがしている忘却の眼にふたたび戦いた。
恐怖。   
一番最初に彼女に恐怖を感じたのはいつだったか。
彼女が自分より年の多い男とキスをする場面を見てしまった以来、それは触れるほど確実になった。
しかしもっと前、しかもKと初めて遭遇したその日から、恐怖のふたは取り除かれたのである。
Kは、美大の生徒だった。
なのに哲学科四年生の講義に登録した。J教授は講義紹介の日、彼女に登録の取り消しを勧めた。 Kは強く言い張った。
「単位が取れなくてもいいから、始めてみるも前にそんな簡単にあきらめたくはないです。」
「単位も重要だけど、単位のことだけを言っているんじゃない。哲学的訓練もしたことがない状態で、この授業が理解できるはずがないから、考え直せというのだ。それでもあきらめたくないなら、まず認識論とか、分析哲学などの先行科目を受講しなさい。」
ふと見つめたら、孤独が、そのままKの目を潰しそうに燃えていた。
どうしても受けたいというので、結局許可した。
その夜、綾影の女体につながりを求めた。いつも金曜日に訪れる河辺の無人モテルだった。行為を終えて窓を開けると、まだがさがさする初春の空気が肺腑を突いた。ふたり寄り添ってぽつぽつと会話をした。
「そのKって子、あたしの講義も受けるのよ。あたしの場合は微分方程式。それは三学年の科目よ。最初は登録システム的な何らかのミスだと思ったわ。だけど本人は強い受講意志があるといってるし、その科目を受けるために独学をしてきたって。美大でしょう? 頭の病気なのかしら、妙な違和感があったわ。とりあえず大学数学の基礎問題をメールに送るから、日曜までそれを解けてみせなさいと伝えたの。」
「お前も何もそこまでする必要あったのか。ある意味で素晴らしい挑戦精神だと感心してあげてもよかったのに。どうせ単位が取れなければ自己責任なんだし、大学はそういうのまでケアしてくれる場所じゃ無いだろう。」
J教授の眼鏡が鋭敏に震えた。小さい地方都市。知に消極的な大学だった。知を手段としてしか見つめない傾向が支配していたし、そもそも、多くの生徒たちはその手段にすらも大した興味を見せなかった。その状況で彼女みたいな挑戦者が現れたということだけで、一つの事件だともいえた。
次の授業からJ教授の感情は驚きとも切なさとも不気味とも名指せない大きなものに変わった。名指せないものに対して考えを続けた。
学期中には、もしかするとKの作品が見当たらないのではないかと思い、わざと美大の前を経由してワンルームに帰った。外観に飾っている生徒たちの作品を見ると、それがKのものかどうが識別はできないが、背筋が凍った。生徒たちが出席したり欠席したりでほぼ七人くらいで動く討論授業では、教授としての威厳を守るためにやたらと厳格だった。
普段の授業は、生徒たちが毎週決まっている主題を調べ、それを発表し、発表内容にかかわる討論を始める形で進行する。
Kの発表が終わったとたんJ教授は言った。
「たぶんKがやろうとしてるのは哲学ではなさそうだ。明確に知らない概念に対して自由に使って、今学んでる主題とは全く違う話になる変な発言をしてる。そんなのは、格好よく見せるために過ぎない。格好いいための哲学ではない。それは勉強の姿勢が確立されてない証拠ではないか。今後、注意しろ。」
Kならその言葉の意味を、J教授自分の厳格さの意味を、曲げずに理解してくれるはずだと確信した。Kは自分なりの純粋さを追求している。徐々にそのような命題が自分の中で力を得ていた。
案の定、Kはそのいらい飛躍的に成長した。最後の授業では、もっと正確で、もっと飾らぬ、芯の固い深さを得るようになった。
J教授は嬉しかった。
Kのレポートが提出されたメールアドレスで、少し会わないかと、会って作品を見せてもらえないかと、そういった一対一の私的な内容を書くことはできなかった。
その代わりにKのメールアドレスから検索をして、Kのブログに接続してみた。接続者が希にいる細やかで静かなサイトだった。
画家たちの作品にKなりの感想をつけるカテゴリの下に、日記があった。
花たちが夢のようにあらゆるところから咲いていた季節、Kと車の窓ガラスの中で熱いキスを交わしていたあの男の正体も分かった。
本の名前を入力して探してみたら、大衆から高い支持をもらっている純文学の作家だった。もともと彼は名門大学の数理統計学部を卒業したあと企業に勤めていたが、登壇してまもなく専業作家になって執筆活動を続け、今は十冊ほどの本を出していた。
Kは七年近くその男と生活をしていた。大学合格以後は彼と離れて寮に住んでいたものの、週末や休日となれば必ずあの男の都市に帰っていった。
この夏の半ばからKの文体は豊かさを失った青白いものに変わった。Kはやがて男との生活を清算し、学校からバスで四十分ほど離れた実家に居ることになった。
まともな故郷だといえるはずがなかった。
家出だ。
だからKは哲学科の友たちに借りたロッカーに荷物を運んでいるのを知った。
家出をするのなら行き先はあるのだろうか。
J教授は今度こそKに話をかけた。
「いつも見かけるけど、ここで何をしているのか。」
自分の中から引き出せる、いちばん柔らかい声だった。Kがその声に頼って、己に内面を近寄らせてほしかった。
「いや、別に、何もしていませんよ。」
Kは無表情を取り消して、健気に笑った。
芝居をしてる。俺が行くと、また空っぽになるだろう。
J教授はKがまだ自分には心を開いてないのを見���。
そのとき、J教授が一歩だけの勇気を出して、「今どこに住んでるの」と尋ねたら、Kも素直に、「行くところがないんです」と打ち明けたかもしれない。
Kはたった一人、自分に居場所を提供するかもしれない人間のしぐさを思い浮かべた。
筆を絡む白い指がしなやかに動く。大学建物の挟間にあるパラソルテーブルで彼と芸術哲学授業の発表の準備に取り組んでいた。彼は三才年下の哲学科の生徒だった。夕陽が黒い肌を持っていることに対照し、男の子は純白の肌を持っていた。夕陽が骨が透き通るほどやせていることに対照し、男の子はむっちりしていた。Kはその完璧な対照を観察しながら、この男の子と寝たいと思った。
文波は断らなかった。むしろ満面に意地悪い笑いを浮かべた。彼はその日の午前零時近くに電話をかけてきて、早くやりたいけどどうにかならないのかと強請った。
彼が親から引き継いだモテルは河辺にあった。だから窓を開けるとすぐに河のせせらぎが広がった。河は日と時間によって表情を変える。それが分かるようになるまで文波と体を混ぜた。
Kにとっては義務的で儀式的な作業だった。何の喜びも緊張感も生み出さないセックスが続いた。文波はこの行為のどこが好きで相変わらず自分を求めてくるのだろう、時々疑問を感じた。
「いつか君も本物の恋をしなくちゃあね。」
ぼんやり、巨大な水の動きを眺めながらそうつぶやいた。
「浮気している女がそういうこと言いますか?」
Kは文波を選んだ。彼がKの中の欠乏を補ってくれるからではなく、KとKの男が守り抜くべき本物の恋を補ってくれるから。Kは確認しておきかった。自分が夕陽と結ばれているのは俗の仕組みによったものではない。みっともない見た目を持った男が自分を所有することができるのは、自分がそんな男にしか選ばれない価値を持っているからではない。己は若いし、無口で憂鬱な表情をしているけれど、今最も美しい女性だ。己の青春の価値は文波の承諾、そして己の外面に対する文波の執着で証明できる。若い女に恵まれた年下の男の子も自分をきれいだと平価する。やっぱり俗の仕組みは狂ってはいなかったのだ。だとしたら、夕陽に向かって伸びていく感情はこの世の汚いものすべてを超越してる崇高なものなのだ。Kはその論証を完成させるために、青年から関心の視線を浴びるのも不可能ではないことを確かめる必要があった。
「本物の恋っていうのはよくわかりませんけど、俺は浮気に関しては大賛成です。俺もいつになっても浮気しますから。だって、楽しさは多いほうが勝ちでしょう? この女にはこの女の魅力が、あの女にはあの女の魅力があるはずですから。」
「今あたし以外に会う人あるの?」
「いません。姉さんもご存知のとおり、おれ勉強頑張ってますから。でも、将来のために今を犠牲にしているだけなんです。もしいいところに就職できたら、それからはホント美人たちと格好いい人生過ごしたいですね。」
こういう発言をされるときには必ず夕陽の真剣さが懐かしくなった。己を頑固に包んでくれる夕陽の小さい体の中に飛び込みたかった。文波にもらうのは若さだけど、夕陽にもらうのはその若いとか、女だとかという限界をはるかに超えた地点で成立する精神のアイデンティティだった。文波との交流は、己の青春をあんな男のドレン口に捨て流してるという挫折感を一時的に緩和してくれた。
その文波と、夏休みに入ってから当たり前のように連絡を交わしていなかった。
一か月半が経っただけなのに、夏花は川辺の散策路から姿を消していた。Kは建築して十五年もたつ赤い煉瓦の建物の中に入った。カウンタ代わりの小さい窓を開いて文波が白い顔を出した。古臭いにおいを我慢しながら冷房もない階段を上った。四階にある例の懐かしい部屋で過ごせるのかと思いきや、展望のない部屋に案内された。
「姉さん、世の中にただものはないですよ。金がないんでしたら一日三時間はここの掃除を助けてくださいね。」
「四千円くらいならあるわ。それで何とかならないの?」
「おお、金あったんですか? じゃあ、それもらいますね。安くしてあげたんですよ。」
文波と一緒に階段を下りていくとき、掃除機を持って階段を上がる若いベトナム人の女性とぶつかった。
文波は彼女のことを掃除担当のプオンだと紹介した。彼女は一日に三時間ここで働いてまたどこかに働きに行くらしかった。
ある日、河の向こう側の高級マンションのベランダでJ教授が見たのは、水のすぐ近くまで降りてきて一緒にビールを飲むKとプオンの姿だった。
「何を見てるの?」
後ろを向くと綾影が洗濯籠を抱いていた。
「あれうちの生徒なのかなと思って。」
「ああ、その子だね。」
「あの子、数学はついていった?」
「すごく頑張り屋さんだからね。発展という言葉を思い知らせる生徒だったわ。」
J教授は顔を赤くしながらこの最南端都市の暑さを責めた。
夕焼けが始まるごろには必ずKとプオンの影が向こう側に垂れた。彼女たちは時には水に浸かった岩の上に座っていたし、時にはモテル村から河に向けて滑り倒れる石の階段の上に座っていた。一度座ったら一二時間くらいは動かなかった。それを見るためにわざと煙草を始めた。台所では綾影が皿を洗う物音が恒例のように随伴した。
長い夢から目が覚めると、綾影のベットをこっそりと抜け出して誰もいない夜明けの人文大学まで車を走った。やるべき調査と書くべき論文が山ほどあるのに、ある女の肉体とある女の精神に振り回されている自分が情けなかった。どの女にせよ、これ以上振り回されるのは断りたかった。だからJ教授は、アメリカにある数多い大学の中の一つからでも採用通報が来ることを、今はただ待つしかないと考えた。
J教授が浄水器の前で話をかけた以来、人文大学からKの気配はなくなっていた。故郷の母が自分にガラスの花瓶を投げたからもう家出するしかないという筋の日記が書いていた以来、Kはブログも更新しなかった。Kの考えているすべてを読みたいという気持ちが頂点にまで進んだとき、無意識にKのアイディーをふたたび検索した。するとブログのほか、インスタグラムが出てきた。
Kは「Kの男」との思い出を記録するためにそのサイトを開設したらしく、当然ある時点から更新されていなかった。J教授は沸騰する感情を抑えながら説明のついたKの思い出の写真集を辿った。それをやっていると気が付かないうちに研究室が青に染まった。慌てながら携帯を出して確認すると綾影の電話は一通も入っていなかった。
二人は夜のビストロで食事をした。綾影の背中越しに都市の光を抱えて揺らぐ真っ黒い水が見えた。
「ね、旅行、行かない?」
綾影は喜ぶ顔もせず躊躇う顔もしなかった。
「なんで?」
J教授は一人でワインに酔った。
「君が好きみたいだし、君のことがもっと知りたいみたい。」
「そんな文系のセリフいう人だったっけ? それで、私のどこが好きなの?」
Kのどこが好きなのか。
彼女は俗の世界を超越している。彼女は清潔な理想の世界で生き、自分が救い上げた理想のためなら現実を構成する殆どのものをあきらめることができる。彼女は最も完璧で単純な原則の下でしか自分を生かさない。禅僧のように。それはJ教授がプラトンとフレゲの影響を受け、論理学をやりつづけてきた理由とも折り合う。
旅行は決まったものの、休暇の季節もピークを迎えていた。Kが学期のごろ、金曜日の授業を終え、裏口で待っている彼の車に飛び込み、そのままふたりで向かった自然の中のペンションたちはどれも予約が取れなかった。そしてKと彼がピクニックに出た渓谷、Kと彼が夜の釣りに行った海辺、どちらも人が混んでるはずだった。人影のない所ほどいいのは当然だった。そんな目でKのインスタグラムを見てるとたったひとつの場所が胸を刺してきた。
運転席に座っているだけでも汗をかいてしまう日、綾影を乗らせてKが書いた里の情報をもとに出発した。河の二つの淵源の中で北のほうの淵源に向かい一時間を走った。ビルがなくなり、山が無垢になり緑の稲がつづき、そして時折発見のように集落があらわれては消えた。隣にはKとは真逆な人が背もたれに体重をかけていた。
綾影は一生を自分の学問の枠組みから出ずに通すだろう。未知の領域からの誘いなど切り払いながら自分の手前だけを見て進む女。さっぱりした性格で、一見強いようでも実は脆弱な女。でも本人はその危なさを受け入れようとはしないだろう。一生を自分は自分の意志をもってゆるぎなく生きたと弁解しつづけるだろう。
日和見主義者。
真実が自分を破壊するのを根強く見守ることなんてできないお嬢様。
そんなお嬢様だから四十を超えた今でも女であり続けたいのだ。仮に老いてしまったことを鏡の前で認めることがあっても、そう簡単に生の分厚い制限―そのペルソナを脱ぎ捨ててKのように純粋になろうとは思わないはずだ。
この女を大学��代には結構好きだった。
あの若い日々に、己に初めて高潔さを教えた女性だった。極度に言葉を���しんだし、浅さと薄さのない上品な顔をしていた。
その恋情があったから何十年もたって体を求められたとき、たやすく彼女の腕の中に吸い込まれた。
混じり合って一つになりたいという欲望が大きいほど、最後に残るのは挫折感でしかなかった。
無為なのは分かっていた。
そして、無為であったからこそ、切迫に体同士を絆したい気持ちになれたのだ。
でも間もなく、結末の時点がやってくる。
長い竹林のトンネルで思う存分みどりに化すると、終わりには太古の景色が広がった。Kの写真では遠望に映っていた三兄弟松が車のすぐ隣に現れた。三つの松と竹林の間に人気のない古宅が蹲っていた。銀色の案内板にざっと目を通すと朝鮮時代の学者の遺跡らしかった。
道は雑草だらけだった。綾影の靴が慎み深く道を選んだ。河のほうを見て綾影が感嘆した。
「すごい数の鳥。百匹以上になるかしら。」
体の大きい鳥たちが真っ白に輝きながら水辺に沿って並んでいた。
そして開発を避けた水は鳥たちの影をそのまま描くほど透明だった。
J教授は綾影に声をかけた。
「ね、あそこまで行ってみない?きっと水は冷たいはずだよ。」
「でも、河に降りていく道が草の茂みなのにどうやって……? 蛇に噛まれるかもしれないでしょう?」
「じゃ、車でクーラーでもつけて待っていて。」
J教授は一人で茂みが吐き出す熱気の中に入った。草でできている最後の部分からはしばらく泥沼が続いた。やっと乾いた石を踏み、後ろに背を向くとKのアングルで世界が見えた。
『石は永遠性の象徴だから石をもらった以上、結婚指輪なんか要らないと言ったら、彼が感動した。』
Kのアングルは、何の拠り所もない純粋そのものから始めなさいと主張しているようだった。そして案の定己の手を引き、綾影の肉体に抵抗した。
ナビゲーションが教える通りに行ったのがまずかった。来た道とは違い、高速道路を経由して帰る道は海に向かう避暑客たちのせいで渋滞した。もやもやしい気分を抑えながら先の見えない車両の行列を凝視していると、綾影が言い出した。
「なんか変。いったい誰に愛をしているの?」
綾影はJ教授の返事を待たずに、恥辱感に震えながらすすり泣きを始めた。
「来年には子供と旦那がイギリスから帰ってくるんだって? どうせ、最初から自分で終わらせようと思っていたくせに。こんな関係ってやっぱり、お互いに傷でしかないんだよ。」
太陽が地面に近づくごろ、綾影のマンションの前に車を止めた。発令さえ通告されれば、もう二度と見ることはないかもしれない人の後ろ影だった。J教授は金色の河辺に降りて、Kとプオンの姿を探したが彼女たちはどこにも座っていなかった。
Kはその時、大学山岳部の閉ざされたドアの前に座っていた。Kは一年生の時若一か月間山岳部の部員として活動した。山岳部特有のマッチョイムズが苦手で脱退したいらい、部員たちとは一度も連絡を交わしていない。もはや連絡先すらも除去されていた���だから彼らに助けを求めるためにはいつまでも部室のドアの前で待つしかなかった。大きな助けは求めない。倉庫でいくつかの使わないテントのうち一個だけを借りてもらうことはいけないだろうか。
木々の緑に囲まれて、スレートぶきの部室たちが一列に並んでいた。いつまで待っても山岳部員に出会わなければ、ドアの開いた部に入部して泊めてもらうことも可能かもしれない。でもいざとなったときに体が動かなかった。もう、新しい人の温もりによって新しい希望を持つこと自体が非常につらかった。
夜になって、Kは二十四時間灯りの消えない大型カフェに入った。普段からも不眠症がひどく、騒音の絶えないカフェではなおさらぐっすり眠れることは期待してなかった。
何に使ったのか、残りの財産は七百円程度しかなくなっていた。カフェで徹夜をするのも明日が限界というわけである。香ばしいコーヒーを一口含んではプオンに罪意識を感じた。
プオンにはコーヒーの贅沢をする金すらなかった。彼女は自分の足を壊した旦那から逃げて不法の一間部屋に自立していた。文波はこの国の人たちより安い人件費で彼女を雇った。ほかのバイト先でも状況は同じだった。ほとんどの店は彼女の足が不自由なのを問題視して雇用し難いと伝えてくる。そんな中で、言い分があっても黙々と働くしかなかった。
深淵がのぞき込まれないほど傷ついた女性がKより明るく健気に笑っていた。
「プオンはなんで笑っていられるの?」
「今はとても幸せですよ。」
いつもそんな風に、プオンは正確なことは言ってくれなかった。Kには分からなかった。幸せに至る方法ではなく、幸せとは何かが追体験できなかった。Kの中から、確かなものは一つもなかった。ただ体が生きるために頑張っていることは認知していた。Kは食べて、飲んで、歩いて、息を吸って、絵までを見る自分という塊を取り戻しつつあった。
時折圧殺されるほど不毛な気持ちがKを襲ったが、プオンの沈黙が命綱を投げてくれた。
プオンとは言語のせいでいろんな会話を交わすことはできなかった。簡単なことを話し合うためにも多くの横道が必要だった。だけどKはむしろそれに救われた。匿名の存在、生きとる器官の塊となる地点に向かって自然に流れて行けた。挙句にディテールを要さない堅固な同質感がKとプオンを貫いた。
だからプオンが彼女を探してモテるにやってきた旦那にひどく殴られながら引っ張られていくとき、Kは理性を失い、あの男を殺す覚悟で飛びついたのである。Kがこぶしで打たれて倒れている間、旦那は彼女を車に乗せてどこかに消えた。
この暴行事件が起きたのが文波のモテるの一階であった。カウンター代わりの窓は閉ざされていたが、文波はその中にいた。文波が携帯からKの鼻のほうに視線を回した。
「大丈夫ですか? ティッシュはここに。」
ティッシュを渡して文波はまた携帯を拾い上げ、ゲーム画面のほうに視線を移した。
Kは血を拭きながら自分の全身が熱く揺さぶっているのを発見した。
あの男と同じ屋根の下で眠っていた。
そう思うだけでも鳥肌が立つのに。
自分の大切な素肌をあの男に託していた記憶は全身に決してとれない汚れを刻み込んだ。
そこも去るべきだった。Kはもう一度荷物をまとめた。
初めてこうして荷物をまとめたのは青少年時代だった。
書店からであった彼の本は俗世を見下げる懐疑のにおいが濃い。
厳しい競争社会を生きる娘が、なるべくゆがんだ懐疑を抱かずに、普通に順応して育ってほしい親。そんな親に反旗を翻したいほど、Kは彼の普通ではない懐疑の産物を体化するようになった。
純愛がそこから咲いた。
愛に免疫もないまま、愛の導きに従って、Kは彼に接近した。
彼と住み始めた。
まもなくしてKは、自分に訪れたたった一つの愛が、空中ブランコのようなものだと気づいた。
彼によってKは、人間の臭みを禁じられ、食欲を禁じられ、性欲を禁じられ、美容すら禁じられた。彼はそれを浅はかだと叱った。彼はKに理想の被造物であることを望み、そうでなければならない根拠を文法の欠がない長いテクストに組み立て、いまだ鋭い主体の判断力が完全に形成されていない青少年の頭に絶え間なく吹き込んだ。
底知れぬ優越意識にKは無理やり引っ張られて行った。
そのような捕縄を切らないと、対等になることなんて出来なかった。
わざと地方都市の大学を選んだ。そして、できる限り彼がもっとも知ったふりのできない分野に進学した。男の禁忌が破られる最初の瞬間だった。男ががっかりするほど、男の欲望で作られたKの骨も傷んだ。Kの頭の半分は、自分はもう価値のない人間だから死ぬべきだという悲しみで満たされた。でも残りの半分はそうではなかった。
『これを革命につながらせなければいけない。』
幸い、大学での経験はKの批判能力を柔軟にしてくれた。男の支配の陰で生きていくべきとは思わなくなった。
でも簡単に離れることができなかったのは、彼があまりにも多くの種を己の精神に移植したからである。
いくら他人でもそれほど己に近づくことはできない。もう彼はKにとって他人だとは思えなかった。
逃れようともがくほど、潔白な愛だけが戻ってきた。
だけどやはりそれを愛と呼んではいけなかった。
結婚宣告のために、夕陽の実家を尋ねた日、緊張してお母様と一言もまともに交わさずに帰る道。夕陽がKに言った。
「お前は俺の恥だ。」
二十三歳だったKは麗らかなワンピースを着て、清楚なストレートをしていた。
屈辱のない年。
あるがままの欲のせいで一番幸せである年。
頭の完璧な理想の中に閉じこもり、世界と仲良しであったことがほぼなかった夕陽は、そんなKに羞恥を感じ、Kと付き合っている自分に羞恥を感じた。
夕陽を愛している女である前に、一人の人間としてのKのプライドはその時点で破産した。
Kは文波と浮気をすることになった。
夕陽が呪っていた物質の混濁な世界に本物の根を下ろし、勝利の気分で夕陽の利己的な要求を聞いてあげた。
Kは夕陽の服を洗濯し、アイロンかけ、掃除し、ごみ袋を捨て、湿疹になるめで夕陽の台所で食事の準備をさせられても何の文句もなく、夜には「愛してる」と夕陽の耳にささやいてきた。
「愛してる。」
一か月も持たず、夕陽はこう答えた。
「お前とは食事とセックスしかできない。しかし俺はそれらをちっとも重要に考えてない。俺が重要に思うのは精神的価値だけだ。お前は、俺とこんな生活をやり続けたいのか? いつかこりごりになって、俺から離れていくのではないのか? 愛してるなんて、お前は本当に無責任なことをいう。いま俺たちの関係の中のどこで本物の愛を見つけ出せばいいのか。お前のやさしさは俺の核心にまで浸透することがない。いまの俺は数年前よりももっと寂しい。本当に俺が愛されているのならば、こんなに寂しくてもいいのか。」
Kが築いてきたすべてが霞になった。
Kが築こうとしたすべてが白い平面になった。
夕陽の頭の中を走る汽車で生きることは不可能だった。けれどその汽車から降りたことで己が壊されたくはなかったため、曖昧に残った最後のものに「私を壊さないで」と、訴えていただけだ。
夕陽は自分という名の汽車を降りたものは容赦なく壊してしまう男だ。そんなものは少しも大切じゃない。己がどんな努力をしたって、愛は完成されない。
そこまでいけば、夕陽を去ることは簡単だったものの、以後のKの居場所は段々と狭くなってゆくありさまだ。
金だけがないのではない。心から求める美しさがない。
『だとしても、これからは自由に生きないと。』
誰の言いなりにもならずに、誰とも無関係に、自分で選んだ人生を、自分で責任とっていかないと。
きっとそのために、たくさんのものを諦めなければ駄目だったのだし、これからも諦め続けなければ駄目なのだろう。
胸が引き裂かれそうな喪失感がKの白い心に鮮やかな色彩の線を描いた。描くことへの感覚が蘇った。
もう、一週間が経てば夏休みが終わる。その前にどうしてでも自分の絵に出合いたかった。
山岳部のドアに連絡をくれと書いた紙を貼ってから、芸術大学に向かった。子供の時から、才能があるという言葉は聞いてきた。夕陽さえ登場してこなかったら、自分の人生は哲学とか数学とは無縁なものになれたのかもしれない。本当にやりたいことは自分が一番才能ある芸術なのかもしれない。
美大に入り自分のロッカーから筆と染料とオイルバーを引き出した。もっと中には、学期中に作って置きそのまま使わなかったカンバスがあった。実習室なら夏休みの間にも開いていた。そこで描けばいいはずだった。
イーゼルの前で数時間座っていても、何も生まれてこない。
突然携帯のベールが鳴って、下意識から意識の地平に上がってきた。出てみたら」山岳部員だった。詳しい事情は説明できなかったけれど、テントと寝袋は借りそうであった。
七百円で一週間を持つために、一日の食費は百円にすると決めた。
それでコンビニの電子レンジにいれて即席に食べれるお米を一つ買った。おかずは美大と人文大の挟間にあるカフェテリアで、誰でも接近できる場所に放置されている沢庵とキムチにしよう。
学期が始まると、一年分を支払い終えた寮で今年の十一月までは食べて行ける。一日一食はそれまでの辛抱だ。
そして学期が始まると勉強よりはバイトを探して稼ぐ必要があるのかもしれない。漠然だったばかりの金に対する切実さが耐えられない涙と化し零れ落ちた。改めて、あの男にささげた己の青春が己の手には何も残さなかった不毛なものであったことを知る。
もっと己のために生きたならこんなことにはならなかった。
でもまだ手掛けてる絵がいい絵になれる可能性は消えてない。絵に対する僅かな希望を抱いて、山岳部のそばに設置したテントの中で目を閉じた。
とこでも寝れる体質じゃなかった。薄い眠りの幕を引き裂いて太陽と向き合ったら、莫大な疲労が全身をくるんでいた。
うがいもできないままイーゼルの前に座った。やっぱり、数時間が経っても線一つ描く自信がなかった。
末梢神経で蠢く睡眠欲と食欲を倒し得る精神的能力の欠如が、絵に対する自信の欠如にもつなかった。
もう、駄目なんじゃないか。
必死に描きたいことを考えるほど何にも集中することができなくなった。
痛い心で窓辺に立つと人文大学が見えた。あの建物の二回でJ教授は研究にふけているに違いない。
自分の頭で考えることの大事さをKの頭ではなく骨に響かせたのはJ教授だった。
夕陽は嘲笑で物事を疑い、J教授は臆病なつつましさで物事を疑う。J教授は自分は無知だと言い続ける。彼は生徒が無知を細かしたときに叱る。彼は論証の純度をそれ以上あげられぬことにいつも落ち込みながら野生の言語と戦っていく。難しい、優越だという偽物の装飾を捨てた本当の哲学者だ。本当に頭のいい人はあのような堅実な謙虚さを持っている。
KはJ教授がいるから、自分も何とかしていけるのではないかと安心した。人生の純度を上げる過程は複雑ではない。まだ白いとはいえ、己の内面は本有のものである。周りが静まり返ったところで、己の直観をひたすら磨いていけばいいだけの話だ。J教授を見て、J教授の歩き方を、熟達するまで自分も真似ればいい。
カフェテリアの夕食タイムまで木炭でドローイングを終えた。それぞれの形をしたたくさんの瞳に囲まれている人間たちの体には目がない。そういう絵にする。
次の日。
割れそうな頭で教養館のソファーで休んでいたら哲学科の事務室から連絡がきた。
「J教授が急にうちの大学をやめられまして…… えっとだから… ほかの大学に行くことになりまして、学生さんのJ教授の講義に対する受講登録を変形してもらいたいんですが。」
体にあるすべての幹と枝が凍りつけた。
J教授が捨てたごみ箱に自分も入ってる感覚がたまりえなかった。
このままじゃもっともっと立ち直れない。
震える拳でJ教授の研究室のドアをノックした。
誰もいないかと思うと涙があふれた。そのとき、目の前のドアが開け広げられた。
立っていた人物は泣いてるKだった。取りあえず荷物を片付けている研究室に入らせた。
「元気にしていたか?」
「先生、行かないでください。」
「その根拠は?」
「先生が私を変えさせてくれると思うから。」
「俺にその義務があるのか?」
「私はいったいどうすればいいんですか?」
J教授は考えた。自分はこの女が誰なのか知っている。そして自分はこの女を愛している。でも、それだけでは物足りない。
『俺のような種族に愛は毒だぞ。』
Kを見つめ続けていると、ひどく下りかかった隈に目が行った。いつもこぎれいな格好だったが、その日は妙に薄汚かった。放っておくわけにはいかなかった。
「いま、どこに住んでるのか。」
「……露宿を。」
「疲れて見えるな。」
「はあ……」
「では露宿をしながら何をやっているのか。」
「絵を描いてます。学期が始まる前までは完成させようと思ってます。」
「ご飯は?」
Kは苦笑いして見せた。
「絵を持って、うちで泊まることにしなさい。どうせ俺は今日荷物の整理が終わるなりこの都市を去る予定だし、家賃は今年の九月まで払わなければいけないんだ。つまり今日から俺の家には誰も住まないというわけだ。鍵をあげるから、先に行って休んでいなさい。そこに置いてあるものは、本以外はほとんど捨てていくつもりだから、勝手に使ってもいい。」
そして彼はKの携帯に家の位置を入力して渡した。
「先生の携帯ナンバーは?」
「それを教えるわけにはいかない。」
J教授が今日まで研究室を片付けなきゃならないというので、Kはろくに挨拶もできず研究室から離れた。
パッキングを済ませたJ教授は待っていた郵便局の訪問宅配員と一緒に荷物を運んだ。大学院生を使わず、一人で掃除を成し遂げた。建物を出たら空は暗い。もう、この大学にはさらばを告げる。
帰り道にスーパーにより、Kのための食材を買った。帰った家にKがいると思うと世界が感情に満ちた。
けれど、去らねばならない。己には野望がある。誰にも、何にも邪魔されず学問だけを愛し続け、新論理主義を賦活させ、スターの哲学者になる。誰にも己のやることの意味が理解できないこんな地方では夢は遠ざかる一方だ。己の作業に対して、それなりの待遇をしてくれるアメリカに行くのは当然な決断だ。
残念ながら、己はKのように人生にまで純粋でいるつもりはない。学問の純粋と人生の純粋は違うものだ。人生の純粋は時々学問の純粋を制限する。人生の純粋に徹底していたら今の位置には上がってこられなかったはずだ。Kを尊敬しているが、Kのように生きる勇気はない。代わりに、己は学問の���想のためならなんだってできる。あえて選択しろというなら、己は人工の真実を所有し、それの代弁者になりたい。それが己の隠された野望だ。それ以外は漂白していかねばならないと思ってる。
こんな酩酊の熱気も今日で最後だ。
玄関に入るとたん狭い部屋の隅々までが見えてくる。
暖かいスタンドライトの色が女の脱いだ肩を潤沢に染めている。傍らにはイーゼルに乗せられたカンバスがあった。台所にビニル袋を置いて、気づかれず絵に近寄った。孤独な絵。
やはりKは自分が十分陥りえた立派な落とし穴だった。
おとなしく寝ていると思っていたKが体を起こした。
まぶしいほど完璧な屈曲だった。
喝求の夜が始まった。だが、そのような夜は始まりとともに終わっていることをKは知っていた。
0 notes
thankyoufromgoonejp · 7 years
Quote
our favorite :こんばんは、gooサンクスチームの"むぎ"です。話だけは聞いたことがあったのですが、本当にあるのですね(' ∇' )これは羨ましい■松山空港では、蛇口からみかんジュースが出る? 噂の真相を検証→ https://t.co/pbB2WKO1Bt #welovegoo— gooサンクスチーム (@goo_thanks) October 23, 2017
http://twitter.com/goo_thanks
0 notes
Text
“バスガス爆発は誰にでも言える!本当だぞ? バスガス爆発がどうしても言えないなら、 「バスが酢爆発」って言ってみろ。 これなら誰でも言えるようになる。 これで言えないやつは…あきらめろ! エレベーターの押し間違えた階はキャンセル出来るんだ!わざとでもいいからやってみろ! 6階に行くつもりが間違えて4階のボタンを押してしまった場合。 ・三菱電機製…4(間違えた階)をダブルクリック。 ・FUJITEC製…4(間違えた階)を5連打。 ・OTIS製…扉が開いているときに「開」を押したまま4(間違えた階)をダブルクリック メーカーを調べてわざとでもいいからやってみろ! エレベーターは方向変更が出来る!もうあきらめるな! 3階から1階に行きたいのに↑を押してしまった… こんな時は上が呼ばれていないうちに「閉」を押して見ろ。方向が変わるぞ! ラーメンに乗ってる蕩ける卵は家で作れる!騙されたと思って蕩けてみろ! 卵は冷やしておきがお湯に投入。 7分間茹でたら次は冷水でギッチギチに冷やす。 殻をむいたらトロンと出てくる。 コレステロールに気を付けろ! 自動販売機で何も買わずに両替が出来るんだぞ!騙されたと思ってやってみろ!! お札の両替のために欲しくもないジュースを買った事のあるヤツ。いんでしょ? 自動販売機にまず千円をいれよう。そしてもう一枚千円をいれる。 そして返却レバーを下げると…。 一枚はお札で戻ってくるけれど、もう一枚は小銭で戻ってくる! ペットボトルの中身が一瞬で凍る!コレホントです! 飲み物を3時間ほど冷凍庫に入れておく、 冷凍庫から出したらペットボトルの底をテーブルの上でポンと叩く あっちゅーまに中身が全て凍る! 原理は…しらん!ググれ! 本格的な高級カレーが普通のルーで出来る!トゥギャザーしてみろ! 普通のルーでも高級で本格派なカレーが出来る! やり方は簡単!水の代わりにホールトマトをルーとトゥギャザーするだけ! トマトジュースで代用化!まずは明日やってみろ! 手で影絵のカニを作って胸に当てて、さらに斜め左上を見てみろ!! もう君は立派なフランシスコ・ザビエルだ! 布教してもいいんだからね!! キレの悪いハサミを即効で復活させられる!もう今すぐやってみろ 切れ味が落ちてしまったハサミを刀匠クラスの復活出来る。 方法は簡単アルミホイルを切って切って切りまくるのみ! 簡単だからやてみろください。 頑固なエリ汚れを即効で落とす!驚きの白さだぞ! 酸素系漂白剤と重曹を同じだけお湯に溶かせ! そのまま襟の汚れに塗ってアイロンでジューっと行ってみろ! その白さを実感しろ! ググれ「live TV channels」と…世界が見えるぞ! 世界中のテレビがリアルタイムで視聴できるのがlive TV channels。 地球を網羅する放映サイトが見つかるぞ! シャンプーがそのまま鏡掃除に使える!きっちり鏡に映りたくないなら絶対やるな! 頭シャカシャカやったその泡をそのまま、鏡の上の方に付けておけ! じんわり垂れて垂れた後から曇りがクリアに! きれいになった鏡で己の身体の現実を直視しろ! トイレ掃除の香りをあの子の香りにする!妄想が膨らむぞ! トイレをシャンプーで洗ってみろ! あの子の香りの中で用を足せる最高のスペースになるぞ! もちろん汚れもちゃんと取れるから一石二鳥だ! 顔が写る程のピカピカ蛇口に俺はなる! アルミのピッカピカの面で磨くと驚くほどピカピカに! 自分の汚い顔が映り込む��にキレイだ! お願いだから騙されてくれ! カタコトで「金網」って言ってみろ! カッコよくKONAMIって行った風に聞こえるぞ! ヘビーなゲーマーは皆こうやって言えるようになったんだ! わさびが効きすぎたらガリを喰え! ガリの甘酢成分にはワサビの刺激を中和してくれる効果がある! リアクション芸人だってこうやって、中和しながら食べるからあんな量のワサビを喰えてんだ! 抜け毛が驚くほどに減るぞ!髪の救いをくれてやる! 風呂に使って汗をがっぺかくこと! それから頭皮をマッサージするようにきっちり洗う! 流し終えたら冷水を頭にかける! 寒くても我慢しろ!毛が無くなったらもっと寒い思いをするんだから!! これで毛穴がキレイにキュっとしまる! 驚くほど抜け毛が減るぞ! たった14円で肩こりは治る!エレキバンっていくらだよ? 1円を4枚、5円を2枚、用意するんだ! 左手の中指のの先と手の甲に1円を1枚ずつ、手の平の中央に5円玉を貼るんだ! さらに、左足の親指の先端とかかとに1円を1枚ず貼る、最後は土ふまずに5円を貼れ!! へそくり気分で肩こり解消だ! 原理は…しらん!ググれ! セーターの毛玉は簡単に取れる!諦めんな! スポンジの裏のゲジゲジで優しくなでるようにこすってみろ! スーっと毛玉が取れていくぞ! 美川健一のステージ衣裳みたいになってしまったセーターがみるみる内に新品だ! 「こんとんじょのいこ~」って言ってみろ!! えなりかずきが「簡単じゃないか~」って言ってるように聞えるぞ!!” - 【秀逸】騙されたと思ってやってみろシリーズ 20選 モチハダニッキ (via flatmountain)
0 notes