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#とある飛空士への恋歌
lecv140291 · 2 years
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Toaru Hikuushi (extras)
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aronespace · 1 year
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私の話
 最初は5歳の秋か冬、長袖の季節だった。幼稚園生だった私はおたふく風邪だか水疱瘡だかに罹り、しばらく園を休んでいた。その時期園では、同じ組の子たち同士でなんとなくチームを組んで、ロボットやら指輪やらを工作してそれを下級生向けに販売しよう(もちろん紙でできたおもちゃのお金だ)という、ものづくりやチームメイトと協力する力を伸ばし、お金の使い方や年下の子への振る舞いを学ぼうといった趣旨のイベントがあった。準備期間もそれなりにある季節の一大イベントで、みんな楽しみにしていたように記憶している。そして私はチーム決め直前に園を休み、戻ってきたときには先生によってすでに振り分けられたチームで行動することになっていた。どんなチームに割り当てられているのだろうと不安な思いで登園すると、私は牛乳パックでロボットを作る、「男の子」しかいないチームにひとり放り込まれていた。どんな経緯でそうなったのかはわからないが、最初は憂鬱だったのをなんとなく覚えている。自分だけ違うところに混ぜられてしまったのだと感じた。  しかしそこにいるうちに、いつも一緒にいる「女の子」たちといるときとは違う感覚になった。彼女たちといるときとは違った居心地の良さ、安心感。ロボット作りには最後まで楽しさを見出せなかったけれど、その空間は身の置き所としてはこれまで感じたことのない高揚感としっくりくる感じを覚える楽しい場所だった。自分と違うと思っていた属性の中に放り込まれたはずなのに、「自分も『(女の子ではない存在としての)男の子』側なのだ」と感じた。自分に割り当てられている属性は自分のものではないのだと、こんなふうに明瞭に言語化はできなかったけれど、自分に割り当てられてきた属性とその扱われ方に対する違和感を、感覚として初めて理解した初めての経験だった。ひとまずそのときの私は、自分のことを「『女の子っぽい女の子』ではない」のだと理解した。特に仲のいい関係を築いてきたのは「女の子」との方が多かったけれど、チラシで剣を作ったり体育館の大きな積み木で遊んだりするときは「男の子たち」の中にいる方が安心した。人間関係と所属意識の違いが少し明らかになり始めた。その年の七五三、赤い着物を着て髪をセットされた(当時は髪が肩まであった)が、ものすごく居心地が悪くて嫌だったことを覚えているし、親によるとかなりごねて不機嫌だったらしい。
 次は10歳、小学4年生の秋。私の地域では毎年4年生が地域の学校で集まって合唱コンクールに出るという行事があった。最初は何とも思わなかったが、単純な子どもだったので練習するたびに課題曲も歌うことも好きになっていくし、本番が待ち遠しかった。  本番が目前に迫ってきたある日、合唱指導担当だった先生から当日の服装についての説明があった。男の子は白い上に黒のズボン、女の子は黒いスカート。それを聞き、どう表せばいいかわからない不快感が湧き上がってきた。スカートを履きたくない。どうして私はスカートを履く側なのか?どうしたら履かなくて済む?あれだけ楽しみにしていたのに、その日を境に本番が近づくのが嫌でたまらなくなった。親が買ってきたスカートを履いたときの違和感は強烈に残っている。しかし音楽会は例年より少し早めのインフルエンザ流行のため中止になった。その報に泣いている子もいたし、私も残念な気持ちはあったが、それ以上にスカートを履かなくて済んだことに安堵した。まさかそんな理由で中止が嬉しかったなんて言える空気ではなかったので、友達に合わせてがっかりした表情を浮かべていた。またこの頃から身の回りの物へのこだわりが出始めた。最初は親に言われるがままに着ていた「弟へのおさがりでも使えるような服」を自ら選んで着るようになり、「女の子」でひとりだけ青い習字セット、青い裁縫セットを使い、家庭科で作った巾着も白と黒のドラゴンモチーフの布を使っていた。常に短い髪、同年代の平均より常に高い身長、青やグレー、黒のパーカーやトレーナーにジーンズ、手提げ袋に至るまで「女の子」っぽさを排除した見た目の中で、ランドセルだけがずっと浮いていたように思う。入学前親に連れられてランドセルコーナーに行ったとき、漠然と赤は嫌だという思いがあったが、「女の子」用のものは赤やピンク、オレンジしかなく、色ではなく大人っぽい響きの名前が気に入ったという理由と、言葉にならないけれど確かにあった何かを諦めたという思いで、渋めのローズピンクのランドセルを背負っていた。年齢が上がっていくにつれ「女の子らしさ」がなくなっていく見た目の中、ずっとランドセルだけが私の「本当の」所属を周囲に示すもので、これを背負う限り私は何をしようとも「女の子」にカウントされるということを思い知り、「そうじゃないと思うんだけどな」のような微妙な気持ちでいた。どうして自分がそう思うのか、というところまでは考えられなかったけれど、「女の子っぽい」という記号を身に付けることへの拒否感は確固たるものになっていた。
 次は中学生。当然制服のスカートが嫌だった。小学校の卒業式のときもスカートは確かに嫌だったけれど、上にはおるグレーのジャケットがかっこよくて気に入っていたため一日だけなら、となんとなく乗り越えたが、これからずっと着なければならない制服は本当に嫌だった。でも登校したらほとんど毎日午前中にジャージに着替えていたし(時間割の関係でそうだった)、運動系の部活をやっていたため下校は毎日ジャージだったので、憂鬱感は徐々にごまかせるようになっていった。  小学校からほとんど持ちあがりの、狭く密接で固定的な人間関係という土壌がある中でのクラスメイトからのまなざしは、嫌でも表面的なもの以外の情報も伝えてくるもので、この頃になってくると自分が周囲からどう見られているかを何となく察するようになっていった。周りは段々と女/男の境界がはっきりしたものになりそれぞれの文化が別のものになっていく中で、「女の子」への所属意識をどうしても持てず、「そうではない」存在に近づこうと「男の子」たちのコミュニケーションをロールモデルとして振舞い方を学習した結果、「女の子」たちからは自分たちのメインストリームからは外れていて色々と変だけれど、一応同じ場所にいる他者として、「男の子」たちからは他の「女の子」と比べると自分たちの文化にどこか(「理解している」ではなく)近いけれど、でも同じ存在ではない他者として、「女の子っぽくない・男の子っぽい女の子」のような、どちらからも微妙に浮いた存在として認識されていたように思う。加えて恋愛の話題に絡んでくる子/そうじゃない子の新たな境界も生まれるようになり、誰が付き合っている、デートに行った、夏休みどうするのように話題になる内容が具体的になり、その話題を中心に人間関係の構図が作られ、恋愛との距離感によってヒエラルキーが生まれるようになり、それに伴い会話のあらゆるところに理解できない目配せや気配り、謎のルールも絡まってくるようになると、恋愛ごとを面倒に感じ、それらの事象に巻き込まれるのが嫌な 「男の子」 たちは、 相変わらず髪が短くてクラスの中で3,4番目に背が高い、見た目が「女の子」的ではない、自分たちと近い「男の子」的なコミュニケーションをとって接してくる、一切恋愛の話をしない私を他の「女の子」ほどは警戒せず(「恋愛的な文脈での楽しさを見出せず・高揚せず」とも言い換えることができる)、「女の子」たちも、 恋愛の話題を振られても求められていたような回答をできなかったことでそのルールを理解していないことを見抜き、普段の様子から関心があるようにも見えなかっ���であろう私なら男の子のそばに置いていても面倒なことは起こらないだろう(ライバルになったり、噂話をして余計な広がり方をさせたりしないだろうのような)と、どちらにとっても曖昧で便利な側面を持っている存在だったと思う。それによって、「男女」間で起きるであろう揉め事を減らせると考えた(であろう)班を決める係のクラスメイトによって、校外学習や修学旅行といったイレギュラーでトラブルをなるべく起こしたくないイベントでの班編成では、いつも男子の中にひとり放り込まれる役だった(3年間「女子」が奇数のクラスだったため)。班を決めた子から「女子一人でごめんね」と謝られたが、なんて返せばいいかわからなかった。そう扱われることに慣れていたし、そう扱われることが嬉しかった。「女の子」の中に入れられる方が自分との差異やそこにいることの違和感を強く感じさせられるから、 「男の子」たちとともに「あっちが何考えてるかわからない」と振る舞うことで、自分の「女の子ではない」感覚を正当化できる環境の方がずっと楽だった。だからといって自分を「男の子」だとは思えず、「女の子ではない」存在として「男の子になりたい」と素朴に願っていた。
 「女の子ではない」という思いは自分の肉体にも向くようになっていった。胸が大きくなるにつれブラジャーをしないと揺れて邪魔だし痛いしで毎日つけていたが、ある日その工程がどうしても嫌になり、素肌にジャージの半袖を着て、その上からいつも通りの制服を着て登校した。いつものように1時間目の授業を終えジャージに着替えたときの、何とも言えない嬉しさと居心地の悪さが混ざった感覚。本来こうあるべきだったという感覚と、いつもより肌にまとわりつく気がするせいでより目立ってしまう気がする身体の丸み。念のため学校にブラを持っていこうなんて微塵も思わなかった(これは決意というよりそこまで考えが至らなかった、着替えの肯定をすっ飛ばした瞬間の満足ですっかり忘れていたという不注意によるものだった)ため、一日中居心地の悪さを引きずって猫背で過ごすことになり、それ以降ブラをつけることは諦めて受け入れた。「女の子じゃない」存在として扱われるためにできる方法を探し、少しでも「男の子」的になろうとそちら側に行動を寄せ、しかしどうしても「男の子」にはなれず、「男の子」のアイデンティティを自分の中に見つけることもできず、「女の子」の記号を与えられているのなら結局私は「女の子っぽくない女の子」なのかな、と思っていた。6年間制服のスカートを履いているなかで、自分のアイデンティティをいったんそうやって理解することにした。そうであるだけでも浮いていたけれど、恋愛の話題に関わらない限り目立つことはなかったので、基本的には地味な子どもとしてどうにかやり過ごすことができた。  私が高校まで暮らしていたところは東北の田舎で、そこは非常にシスヘテロ的でバイナリーで、女/男しか存在せず、恋愛、性愛をする人しか存在しないところだった。そんな中で私は「ボーイッシュな女の子」という言葉で済まそうとするにはあまりにも色々な要素が浮いていて、しかしそれはただ私が浮いているパーソナリティである以上の意味を持たなかった。(そして、そこでは障害や家庭環境、それらによっておこる不平等も単に個性でしかなかった。)どんな装いをしようと、どんな振る舞いをしようと、どんな思いで生活していようと、私は「女の子」としてカウントされ、「女の子」というアイデンティティを持ち、その規範に沿って生きていくべき存在でしかなかった。
 高校を卒業し地元に比べると圧倒的に都会だった地域で暮らし始め、新たな生活を過ごすなかでAロマンティック、Aセクシュアルと出会い、これまで感じてきたわけのわからなさにセクシュアリティという名前がつくことを初めて知ることができた。  大学生になり自分で服を買うようになると、スカートを選ぶことができるようになった。家ではジャージかジーンズしか履かなかった娘が、帰省してきたときにスカートを履いている姿を見た親がびっくりした表情を浮かべ、「似合うじゃん」と言われて微妙な気持ちになったのを覚えている。相変わらず髪は短かったし、身体への違和感が爆発し、思いつく解消案としていわゆるナベシャツを着るようになったのもこの時期だった。でも、あれだけ嫌だったスカートを履けるようになったことに自分自身も理解が追い付かず、だからと言って「完全に」女の子になることができたとは到底思えず、「女の子」の記号を自分から選ぶ自分自身に戸惑ったこと。重ね着をし身体のラインを見えにくくする装いをしたことで安心すること。電車に乗っていてふと「こいつは女か?男か?」という視線を感じ(中学生頃から「女ではない」と認識される経験を幾度となくしており、胸部を探る目が顔に移動する不躾な視線の動きがどういうものかを体感として知っている)、隣に座ってきたサラリーマンは今私を何者と判断したのだろうと不快感を覚えたこと。同時にその困惑を引き出せたかもしれないことにうっすら喜びを感じたこと。成人式で振袖を着るのがどうしても嫌で、別の予定を入れ地元に帰らなくて済むようにしたこと。この時期に#Metoo、フラワーデモに出会い、そしてフェミニズムに出会うことで、服装や身に付けるものも社会によってジェンダー化されていること、誰でもその規範から自由になれることを知った。セクシュアリティとフェミニズムは不可分であるし、本の中に書かれている社会構造の不平等や差別は私の身に降りかかるものとも似ている部分があったため、やっぱり私は「女」というジェンダーにカテゴライズされる人間なのかと思うようになった。
 私が参加したフラワーデモでは、何度かトランスジェンダーの方がマイクを取っていた。またそこで出会った人に紹介されたコミュニティにもトランスジェンダーの方が何人もいて、書籍の中だけでなくリアルな存在として、シスジェンダーではない人は決して遠い存在ではなかった。それだけでなく、当時セクシュアリティに関する情報のほとんどはオンラインで手に入れており(地元を出るまでLGBTという単語にすら触れたことのないような人間が、いきなりどの本を図書館で探せばいいのかわかるわけがなかったし、オフラインでAセクシュアリティに関する情報を探すのはさらに至難の業だった)、本で語られることを吸収することも大事だったけれど、YouTubeやツイッターを見れば本当に性的マイノリティの人間が生きていることを感じられることがあまりにも新鮮で、文字通り生きる希望になった。今はもう更新していないが、noteという媒体では今に続く私にとっても本当に大切な出会いをすることもできた。その人の文章を読むことで、Aセクシュアリティ、そして「男でも女でもない」と説明されることの多い、バイナリーな性別二元論では語ることができないアイデンティティの存在を知った。私が生きてきた、そして今も生きているこの社会がどれほど性別二元論に支配されており、それがどれだけの人を差別し、苦しめ、傷つける構造になっているのかを知り、彼らと連帯しなければならない、伴走者にならなければならないと強く思った。
 
 同時に、性別二元論への馴染めなさは、私自身の体内にもずっと昔から近からず遠からずの距離感で確かに存在していた。フェミニズムを学び、「『自分はフェミニストではないけれど』と言いながらフェミニズム的な発言をする人が多い」と、どちらかといえば批判的な文脈で語られているのを見かけ、確かにそうだよなと思う一方で、自分は完全に「女」を引き受けるのはしっくりこないな、という思いもずっとあって、「フェミニスト」と名乗るまでにかなり時間がかかった(し、正直今も名乗ることに抵抗感というか戸惑いがある。それは私のアイデンティティによるだけでなく、私があまりにもフェミニズムのことを知らなすぎることも大いに関係している)。フェミニズムが指摘する構造的な差別において、私は【「女」が受ける差別】を受ける立場にいたと思う。だけど、私がこれまで自分に感じてきた違和感は「女じゃない」という感覚によるもののはずだった。私なりにではあるがセクシュアリティやジェンダーなどに関することを学んできた中で、これを「女」の多様性の枠で語ることはできるのだろうかと改めて自分に対し疑問を持つようになった。でも、「女じゃない」なら何なのだとか、これまで「女」に馴染んで生活しているじゃないかとか、「女」の枠にいるからこその語られ方をしているじゃないかといった考えを拭えず、もやもやした思いは残るけれど、これまでのように、そういう違和感を一生抱えたうえで私は「女」をやっていくしかないのだと、諦めと不本意な受容が混ざった覚悟を決めた。
 その後、感染症流行による人との接触の減少、それに加えて鬱を発症したことで人と会わ(え)ない期間を長く経験して、就職活動が始まった(めちゃくちゃしんどかった)。何もわからなかったので学校のキャリアセンターに1から10まで頼りっぱなしだったのだが、そこで「スーツは黒で、スカートでもパンツでもいいけど今から買うならスカートが無難」というようなことを言われた。そのとき、久しぶりにスカートへの嫌悪感を強く感じた。私服でスカートを着るくらいになっていて嫌悪感はだいぶ薄くなっていたはずなのに。 フェミニズムを学んだことでシンプルに最悪なセクシズムが働いている発言だということを昔より高い解像度で理解し、そのことで怒りを覚えた感覚もあったけれど、 どうしてこんなに、あの頃と同じくらい嫌だと感じるているのか、自分に戸惑った。  スーツを売っている店の前を通ったり配られたチラシを読んだりしてみたけれど、無理だという思いがあまりにも強固で、どうにかしてスカートを履かないでやろうと決めた。就活のためにお金を使いたくなかった(鬱が治りきらないまま就活→実習→試験勉強というルートでバイトに避ける時間が減っていくのがわかっていた)し、なにより黒のスカートに脚を通すたびにおしまいの気持ちになりそうで、規範へのささやかな反骨心と心を守る方法として、 大学の入学式のときに親から譲り受けたグレーのパンツスーツで就活を乗り切った。
 現在フルタイムで働いている。いわゆるケアワークと呼ばれる業種だ。職場は「女性」しかおらず、ほとんどが既婚者で、世間話としてされる会話は異性愛規範に塗れていて、「私は異性愛者じゃない!」と心の中で唱えない日はないような環境にいる。そして、新しい利用者と会うたびに新しい関係を作っていく中で「女」として自己紹介したり、「女」と認識され、「女」だから任された仕事をすることが、徐々に違和感としんどさを生むようになった。職場での自分のありかたがわからなくなって、仕事で疲れて帰ってきても夜眠れない泥の中のような日々がまた戻ってくるようになった。眠れないままとにかく横になってスマホを眺めていたある日、ふと思い出した人のブログを読み返したとき、唐突にすとんとおさまる感覚があった。そうやって私は、女ではないというアイデンティティをようやく受け入れ、自分を表す言葉としてAジェンダーと出会った。
 本当に急に腑に落ちた。あまりにも呆気ないような、それでも20数年に及ぶ私のアイデンティティの居心地の悪さを理解するための、救いのような受容感だった。私が「男の子」にカウントされようと必死で、もしくは無意識的に渇望しやってきたことは、「女の子」と認識されることが苦痛でその記号を外すために、非常に強固な性別二元論が敷かれた、男と女しかいない社会の中で、「女の子ではない」をやろうとした結果「『そうではない』存在としての『男』」であろうとするしか抵抗の方法が、そして自分自身のアイデンティティとの向き合い方がわからなかったためだった。  このバイナリーな世界では性別欄は二択しか用意されておらず、「女」ではないなら「男」だし、「男」ではないなら「女」だ。必ずどちらかじゃないと存在を認識されず、そんな世界で生きてきたら「どちらでもないなら何なのだ」と、誰よりも私が私自身に問いかけ、二元論を押し付けてきた。そっち(女)じゃないというアイデンティファイしか方法を知らなかったけれど、そっちじゃないなら何なんだという問いかけにはバイナリーを前提とした答えを持たなくてはならず、その世界では私を語る言葉は存在しなかった。社会からやることを要請されてきたのは「女」で、これまで時になんとなく、時に必死に、時に絶望しながらそれをやってきたけれど、物心ついたときからずっとそこにあったここではないという感覚を、やっと信じることができるようになった。「女ではない」「どの『性別』にも当てはまらない」「女を引き受ける」。どうしてこれが同時に成り立つのか、今までこれらをセクシュアリティの問題ではなく個人の問題として引き受けてきた。共存するしかなかったうちに自分に馴染んできた部分も確かにある。シスジェンダーであることを求められ、受容する時間もあったけれど、それでもこれまでの人生すべてをシスジェンダーと理解することはできないし、そうしなくていい。そう思えることで、ずいぶん救われる思いでいる。
 書いてきたこれらのことは、他者に対する私の性別に関する証明のためのエピソードではなく、私がどう生きてきたかのごく個人的な話でしかない。このような道筋を辿るのが、Aジェンダーパーソンにとって典型的なのか、特異なのかすらわからない。ただ、性別二元論が私のことを語りづらくさせ、アイデンティティを受容するのを遅れさせ、受容しても尚戸惑わせ、未来の見えなさに仄暗い気持ちにさせ、傷つけてくることはどうしたって否定できない。それだけではなく、今もまだ「私はAジェンダーである」ということが、「私は自分自身の性別を意識したことがない」という、Aジェンダーへの差別的発言になるのではないだろうかと恐れる気持ちがある。アイデンティティを獲得しても、それをまっすぐ祝福できるようになるには正直まだ学び、話を聞き、自分を語るための時間が必要だと思っている。私自身の、私のための話なのに、それを語ろうとすることで差別構造に加担してしまうのではないだろうかと、そしてその言葉は私自身にも向いてしまうのだろうと、ためらいと恐怖を覚えてしまう。この社会に強固すぎる性別二元論が敷かれており、あらゆる社会規範や制度、社会保障にまでそれを前提として設計をされているがために。非シスジェンダーなど存在しないと乱暴な口を開く人々がいるために。
 これらは私の話だが、同時に私を取り巻く性別二元論の話でもある。非シスパーソンの尊厳を損ね、存在ごと居場所を奪い、攻撃の対象に仕立て上げ分断させ、そうすることによって大きな顔を保とうとしている、性別二元論の話だ。私にアイデンティティと出会うことを困難にさせ、規範から外れる存在として生きづらくさせ、やっと見つけたと思えても獲得するまでに本来必要だった以上に惑わせ、ようやく手にしてもそれを祝福することを難しくさせ、語ろうとする言葉を口篭らせる、性別二元論の話だ。シスジェンダーをやろうと頑張ってきた長い闘いが終わり、そして今度は非シスジェンダーの存在を許さない社会との闘いが始まる。それも今から始まっているのではなく、ずっとずっと前から傍にあった濁流の中に巻き込まれるような感覚だ。苦しいけれど、私はそこで私と出会った以上逃れることはできないし、したくない。私はこれまでもこれからも、こうのままで生きていく。私自身のことを言葉にするのがまだ難しくても、私が私のアイデンティティを信じられるようになっただけで、それはあの頃の5歳の私を救うことができるし、これからの私自身の希望になる。一度諦めたことがあったけれど、また出会うことができて本当によかった。
 私はAジェンダーだ。
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tamanine · 10 months
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街とその不確かな壁/君たちはどう生きるか/ジブリ・春樹・1984
最初のジブリの記憶は『魔女の宅急便』(1989年)だ。母がカセットテープにダビングした『魔女の宅急便』のサントラを幼稚園の先生に貸していたから、幼稚園の頃に見たのだ。
まだ座席指定の無い映画館に家族で並び、私は映画館の座席で親に渡されたベーコン入りのパンを食べていた。4・5歳の頃の記憶だ。
その夜、私は夢の中で魔女の宅急便をもう一度見た。私は親に、夢でもう一度映画を見たと伝えた。
『おもひでぽろぽろ』(1991年)も映画館で見たが、あまりよく分からなかった。『紅の豚』(1992年)も映画館で見た。帰りにポルコ・ロッソのぬいぐるみを買ってもらい、縫い付けられたプラスチックのサングラスの後ろにビーズで縫い付けられた黒い目があることを確認した。
『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)『耳をすませば』(1995年)までは両親と一緒に見たと思う。
父はアニメに近い業界にいたため、エンドロール内に何人かの知人がいたようだった。アニメーターの試験を一度受けたそうだが、他人の絵を描き続けることは気が進まなかったらしい。
家のブラウン管の大きなテレビの台の中にはテレビ放送を録画したVHSテープが並び、ジジやトトロの絵とタイトルを父が書いていた。テレビ放送用にカットされたラピュタやナウシカを私は見ていて、大人になってから初めて見たシーンがいくつかあった。
“家族で映画を見る”という行事はジブリと共にあった。ジブリ映画の評価は今から見て賛否両論いくらでもあればいいと思うが、批評も何も無い子ども時代に、母がとても好きだった魔女の宅急便や、戦争は嫌いだが戦闘機が好きな父と紅の豚を見られたことは幸福な年代だったのだと思う。
評価が何も確定していない映画をぽんと見て、よく分からなかったり面白かったりする。
親は『おもひでぽろぽろ』を気に入り、子どもにはよく分からない。父からは昔の友だちが熱に浮かされたように「パクさんは本当に凄いんだよ」と言い続けていたと聞かされた。
大人になった私は『ゲド戦記』(2006年)を見て「面白い映画に必要なものが欠けているこの作品を見ることにより今までに見たジブリ映画のありがたみが分かった」とぐったりし、『崖の上のポニョ』(2008年)を新宿バルト9で見て、全然楽しめず、新宿三丁目のフレッシュネスバーガーで「神は死せり!」と叫んでビールを飲んだ。
2020年には『アーヤと魔女』の予告編に驚愕し、『モンスターズ・インク』(初代、2001
年)からずっと寝てたのか!?と罵倒した(見ていない)。
私が持っていたジブリという会社への尊敬は過去のものになり、多彩な才能を抱えていたにもかかわらず明らかにつまらないものばかり作る血縁にしか後任を託せない状況にも嫌悪感を抱いた。
期待値は限りなく低く、『君たちはどう生きるか』を見ようかどうか迷っている、とこぼしたら「見て文句も言えるからじゃあまあ一緒に行く?」という流れになり、見た。
あまりにも期待値が低かったため、文句を言いたくなるような作品ではなかった。私は2023年、もっともっとつまらない映画を何本も劇場で見ている。つまらない映画を劇場で見ると、もう2度と見なくて良いという利点がある。
『君たちはどう生きるか』の序盤、空襲・火災・戦火で街が焼ける場面、画面が歪で、不安で、安定感がなく、私はホッとしていた。綺麗に取り繕う気のない、表現としての画面だった。
複数の場面に対してセルフ・パロディーであるというテキストを読んでいたが、私にはあれらはオブセッションに見えた。小説家でも芸術家でも脚本家でも、何を見ても何度も同じことを書いているな、という作家に私は好感を持っている。少なくとも、いつも結局テーマが同じであることは減点の理由にはならない。
『君たちはどう生きるか』になっても高畑勲の作品に比べればどうにも女性の人格が表面的で、天才はこんなにもご自身の性別をも超えて何もかもわかり物語に落とし込めるのかと感激した『かぐや姫の物語』(2013年)に比べてしまうと胸の打たれかたが違うのだけれども、でも私は取り憑かれたテーマがある作家のことが、いつも好きだ。
スティーブン・スピルバーグは『フェイブルマンズ』(2022年)でもう大人として若い頃の母親を見つめ直せていたように思うが(フェイブルマンズで取り憑かれていたのは別のものだ)、
宮崎駿は小さい頃に一方的に見つめていた母に取り憑かれ、母の内面には踏み込めないまま、少年・子どものまま母を見つめ続け、自分が老年の大人として若い母親を見つめ直す気は無い。
そして、母親の方を少女にして映画の中に登場させる。しかも「産んでよかった」という台詞を創作する。
貴方は大人なのにずっと子どものままで母親に相対したいのですか、と思いはするものの、子どものままの視線で母を見つめ続けたいのなら、それがあのように強烈ならば、それがオブセッションなら全くかまわないことだと思う。
最初に屋敷に出てきた7人のおばあちゃんがあまりにも妖怪じみているので驚いたが、あれは向こうの世界とこっちの世界の境界にいるかた達という理解で置いておいてあげよう。
それにしてもアオサギが全く可愛くもかっこよくも無いことに最後まで驚いていた。頭から流れる血液も、赤いジャムも気持ちが悪い。途中途中、激烈に気色が悪い。世界や生き物は気持ちが悪く、性能の良い飛行機みたいに美しくは無い。カエル、内臓、粘膜、血液、食物もグロテスクだ。嫌悪ではない、全部生々しい。生々しく、激烈だ。その生々しさを必要としたことに胸をうたれた。
塔の中のインコについて、愚かな大衆だとかジブリはもう人が多すぎてしまったんだとか商業主義的な人間の表現だというテキストも読んだのだけど、私はあのインコたちがとても好きだった。
インコたちは自分達で料理をして、野蛮で、楽しそうだった。終盤、緑豊かな場所にワッセワッセと歩いていくインコさんが、「楽園ですかねぇ」「ご先祖さまがいますねぇ」と言ったようなことを言うシーンが面白く、可愛らしく、インコたちの賑やかな生活(時に他者に攻撃的であっても)を想像した。
私は水辺の近くをよく散歩していて、大きな渡り鳥が飛来してまた消えていくのをじっと見つめている。鳥たちがある日増えて、いなくなる。国を越えて飛んで行き、地球のどこかには居続けているのがいつも不思議だ。
映画の中で、鳥やカエルはあのように生々しく、実体をつかんでアニメーションに残すことができるのに、全てを生々しく捉える気が無い対象が残っている。どうしてもそれを残すことが寄す処なら、それはそのままでかまわない。
小説では、村上春樹の『街とその不確かな壁』を読んだ。
私の父は村上春樹と同い年で高校卒業後に東京へ出てきたので、『ノルウェイの森』で書かれている、まだ西新宿が原っぱだった頃を知っている。その話を友人にしたところ、『西新宿が原っぱだったというのは春樹のマジックリアリズムかと思っていた』と言っていた。
私が村上春樹を読み始めたのは及川光博が「僕はダンス・ダンス・ダンスの五反田君を演じられると思うんだけど」と書いていたの読んだのがきっかけだ(曖昧だけれども、1999年くらいか?)。
『風の歌を聴け』は家にあったので、そのまま『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』を読み、その後短編集をあるだけと、『ノルウェイの森』『世界の終わりとハートボイルドワンダーランド』を読み、『ねじまき鳥クロニクル』は途中途中覚えていないが一応読み、『スプートニクの恋人』(1999年)を高校の図書館で読んだがあまり面白くないと感じた。
最近ではイ・チャンドン監督の映画『バーニング』(2018年)が素晴らしかったし、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』(2021年)も面白かった。
『ドライブ・マイ・カー』の原作(短編集『女のいない男たち』収録)は映画を見た後に読んだが、反吐が出るほどつまらなく、気持ちが悪い短編だった。
イ・チャンドン監督も、濱口竜介監督も、「今見たらその女性の描写、気持ち悪いよ」を意識的に使っていたのだろう。『バーニング』は『蛍・納屋を焼く・その他の短編』時期の初期春樹、『ドライブ・マイ・カー』はタイトルこそドライブ・マイ・カーだけれども、ホテルの前の高槻の佇み方はダンス・ダンス・ダンスの五反田君であろう(港区に住む役者である)。
村上春樹のことは定期的にニュースになるのでその度に考えているのだけど、2023年に、フェミニズムのことをある程度分かった上で過去作を読むのはかなり厳しい気もしている。
次から次にセックスをしているし、主人公はガツガツしていない風なのに何故かモテているし、コール・ガールを呼びまくっている。
『ダンス・ダンス・ダンス』に出てくるユキは13歳の女の子で、ユキの外見・体型に関する記述はそこまで気持ち悪くはないのだが、『騎士団長殺し』に出てきた未成年の女性に対する描写はとても気持ちが悪かった(はず。売ってしまったので正確ではないのだが、あまりに気持ちが悪くて両書を比較をした)。
いくら今「この人は世界的巨匠」と扱われていても、作品を読んで気持ち悪いと思えばもう読む価値のない作家であるので、まだ読んだことがない人に読むべきとは全く思わない。
けれども、20年前に読んだ村上春樹は面白かったし、『ダンス・ダンス・ダンス』に書かれる母娘の話に私は救われたのだと思う。
最近友人に会い、「村上春樹は読んだことないんだけど、どうなの?」と聞かれたので、「春樹の物語は色々な本で同じモチーフが多い。主人公がいて、どこかへ行って、帰ってくる。戻ってきた世界は同じようでいて少し変わっている。私たちが現実だと思っている世界は世界の一部分に過ぎず、どこかでみみずくんが暴れているかもしれないし、やみくろが狙っているかもしれないし、誰かが井戸の底に落ちたかもしれない。だけど主人公は行って、戻ってくる。どこかで何かが起こっていても、行って戻ってくる。一部の人は行ったっきり、帰ってこられない。」
「この世では 何でも起こりうる 何でも起こりうるんだわ きっと どんな ひどいことも どんな うつくしいことも」は岡崎京子の『pink』(1989年)のモノローグだけれども、何でも起こりうる、現実はこのまま永遠に続きそうだけれども、ある日小さなズレが生じ、この世では何でも起こりうるんだわ、という小説を次々に読みながら大人になったことを、私は愛している。日常を暮らしていると現実の全てに理由があるかのように錯覚してしまうけれども、「何でも起こりうる」世界には、本当はあまり理由がない。何か理由があると錯覚し過ぎてしまうと、公正世界仮説に囚われて、善悪の判断を間違ってしまう。
「主人公が、行って、帰ってくる」形は数えきれないほどの小説・映画の構造なので特徴とも呼べないところだけれども、『君たちはどう生きるか』もそうだし、『ダンス・ダンス・ダンス』も、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』も、昔読んだ『はてしない物語』だって勿論そうだし、『オズの魔法使い』もそうで、『君の名は。』もそうだったような気がする。
『はてしない物語』の書き方はわかりやすい。
「絶対にファンタージエンにいけない人間もいる。」コレアンダー氏はいった。「いけるけれども、そのまま向こうにいきっきりになってしまう人間もいる。それから、ファンタージエンにいって、またもどってくるものもいくらかいるんだな、きみのようにね。そして、そういう人たちが、両方の世界を健やかにするんだ。」
『街とその不確かな壁』は春樹の長編も最後かもしれないしな、と思って読み始めたが、半分を超えるまで全然面白くなく、半分を超えてもちょっと面白いけどどう終わるんだろうこれ、の気持ちだけで何とか読み終わった。
17歳の少年のファーストキスの相手の音信が突然途絶えようと、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の世界の終わり側の話をもう一度読まされようと、どうしてそれを45歳までひっぱり続けるのか、読んでいて全然情熱を感じなかった。
イエロー・サブマリンのパーカを着た少年が何のメタファーなのかは勿論書かれていないが、春樹は昔に還りたいんだろうか?何故か「あちらの世界」から物語がこちらに、鳥に運ばれてきたみたいにするすると現れ世界を覗けたあの頃に?活発な兎が息を吹き返すように?
宮崎駿のオブセッションや視線は今も跳ね回っており、村上春樹の滾りは、もう私にはよくわからないものになった。
私は昔『ダンス・ダンス・ダンス』を何ヶ月もずっと読み続け、どのシーンにどんな形の雲がぽつんと浮かんでいるかも記憶していた。欲しいものだけ欲しがればいいし、くだらないものに対してどんなことを友だちと言い合いビールを飲めば良いかを知った。
岡崎京子に「幸福を恐れないこと」を教えてもらったみたいに。
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team-ginga · 11 months
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映画『生きる』
 U-Nextで黒澤明監督、志村喬主演の映画『生きる』(1952)を見ました。
 その昔、母から話を聞いた映画です。母は本が好きな人でしたが、映画も好きだったのかな。おそらく母が話してくれた映画はこれだけだったと思います。
 母曰くーーぼんやりと暮らしていた市役所勤務の男が胃癌で余命いくばくもないと宣告される。男は死ぬ前に何かを成し遂げようと、子どもたちのために公園を作ることにする。公園が完成して男は死んでいく。男が公園のブランコに乗って「いのち短し恋せよ乙女」と歌うシーンは名シーンだ。
 まさにそれがこの映画の中核ですが、実際に見てみると当然ながらそれだけではなく、いろいろなものが付け加えられています。
 主人公の渡邉(志村喬)が胃癌で余命いくばくもないというのはその通りなのですが、実際に医者にそう言われるわけではありません。病院の待合室で見知らぬ患者と雑談をして「胃癌というのは恐ろしいものです。医者は軽い胃潰瘍だと言い、特に消化の悪いものでなければ好きなものを食べていいと言うのですが、あっという間に悪化して死んでしまう」と聞いた渡邉は、医者にその通りのことを言われてショックを受けます。
 直後のシーンで医者同士が「あの人はいつまでもちますかね」ーー「半年くらいかな」と言っているので間違いはないのでしょうが、時代を考えれば本人に宣告しないのは当然としても、家族にも教えないものなんでしょうか。本人も家族も知らず、医者だけが知っているというのは、今の感覚からするとちょっと変な感じがしました。
 渡邉は早くに妻を亡くし、一人で息子を育てました。息子は社会人になり結婚して、渡邉と一緒に暮らしています。
 渡邉は市役所の市民課の課長です。ある地区に住む女性たち(その中には若き日の菅井きんもいます。こんなに可愛かったんだ、菅井きん)が空き地の水たまりをなんとかしてくれと陳情に来ていますが、市民課から公園課へ、公園課から土木課へたらい回しにされるだけで、一向に埒があきません。
 渡邉も若い頃は仕事に熱意を持っていたようで、仕事場の机の引き出しには市役所の運営の改革に関する私案の書類が入っています。若い頃に渡部が書いたのでしょうが、結局提出しないままになってしまったということですね。必死に書いたはずの書類の最初のページを破ってペン先の掃除に使うシーンは、渡邉の現在と過去を一瞬で対比するいいシーンだと思いました。
 癌で余命いくばくもないと知った渡邉は市役所を欠勤し、銀行から5万円おろして飲みに行きます。当時の5万円って今のいくらに当たるんですかね。100万くらい? まさか500万ということはないでしょうが、かなりの金額です。
 でも、遊び慣れていない渡邉は何をすればいいかわかりません。彼は飲み屋で知り合った小説家(演じるは伊藤雄之助。痩せて精悍な感じで、まさに無頼派の小説家という感じです)に余命いくばくもないことを話し、パチンコやキャバレーに連れて行ってもらいます(この時代のパチンコって立ったままやるんですね。知りませんでした)。
 キャバレーでピアニストに「リクエストはありませんか」と言われた渡邉は『ゴンドラの唄』をリクエストし、ピアノに合わせて歌います。
 あ、ここでまず歌うんだ。
 このシーンは凄みがあります。志村喬はうつむき加減で虚空の一点を見つめながら、口をほとんど動かさず、調子���ずれに歌います(音をはずすというよりリズムをはずし、ピアノの伴奏と合わない歌い方です)。
 彼の横に座っていたホステスは怖くなってどこかへ行ってしまいますが、むべなるかなーーそれほど鬼気迫る感じです。
 いいなあこのシーン。当然ラストで志村喬はもう一度『ゴンドラの唄』を歌うのですが、私はこっちのシーンの方が好きです。
 一晩中遊び歩いた渡邉は翌朝、自宅に帰る途中、市役所の部下の女性・小田切と偶然で会います。小田切は市役所の仕事は退屈だから転職する、ついては辞表にハンコが欲しいと言います。小田切の靴下が破れているのに気づいた渡邉は洋品店でストッキングを買って彼女にプレゼントします。
 小田切は「これ欲しかっただけど高くて」、「もしこれを買ったら、1ヶ月間お弁当のおかずはメザシになってしまいます」と言って喜びます(彼女は二間のアパートに3家族で住んでいるとも言っていました。まだ日本全体が貧しかったということでしょうか)。
 渡邉は小田切と一緒に遊園地やスケート場や映画館に行きます。息子や息子の妻は年甲斐もなく若い愛人を作ったのではないかと疑います。
 渡邉は息子に病気のことを打ち明けようとします。しかし、息子は愛人ができたという話だと思っているので話が噛み合わず、渡邉は打ち明けるのをやめます。
 一方、小田切は最初こそ渡邉と一緒に出かけるのを喜んでいましたが、だんだん不自然なものを感じて、もう出かけたくないと言います。渡邉は最後に一度だけと言って、小田切を喫茶店に連れて行きます。
 渡邉は余命いくばくもないことを小田切に打ち明け、「私はミイラのように生きてきた」、「君はどうしてそんなに生き生きしていられるんだ」と尋ねます。小田切は「さあ」と言った後、バッグからウサギのおもちゃを取り出し(彼女は市役所を辞めておもちゃ工場で働いているのです)、「これを作ってるからかしら。どこかの赤ちゃんがこのおもちゃで遊んでいると思うと嬉しくなるの」と言い、「課長も何か作ったらどうですか」と言います。
 でも渡邉は何を作ればいいかわかりません。小田切も「あの役所じゃ無理ですよね」と言います。しかし、渡邉は何か閃いたように喫茶店を出て行きます。
 その喫茶店は2階建てで中央に階段があり、渡邉と小田切は2階にいます。階段を挟んだ向こう側では、大勢の若者たちが仲間の誕生日を祝っています。
 渡邉が階段を駆け降りるとき、ちょうど誕生日を祝ってもらっている女性が現れたのでしょう、若者たちは一斉に「ハピーバースデイ」を歌います。
 次のシーンで渡邉は役所の部下たちに市民からの要望に応えて、空き地を整地し公園を作ると言うのですが、そのシーンでも「ハピーバースデイ」が流れます。
 それまでミイラのように生きていた、本当の意味で生きているとは言えなかった渡部が、この瞬間生き始めるということを示す演出ですが、うーん、どうなんでしょうね、これ。わかりやすいだけに少しあざとさを感じてしまいました。
 そこから時間が飛び、渡邉の葬儀の夜になります。これはちょっと驚きました。渡邉の死から遡る形で渡邉のしたことを描くわけですか。なるほど……これは予想していませんでしたが、なかなかいいですね。
 同僚や上司が渡邉の自宅に集まっているところへ、新聞記者たちがやってきます。空き地に公園を作ったのは渡邉なのに、それを自分の手柄にした助役にインタビューしたいとのことですが、そんなことで葬儀の場にまで来るものですかね。
 助役(演じるは中村伸郎)は「記者たちは役所の仕組みを知らないから困る。公園を作ったのは渡邉君ではない。渡邉君一人の力では何もできない」と言い、土木課長や公園課長も「取りまとめたのは助役ですから」とお追従を言います。
 そこへ陳情に来た女たちが焼香にやって来ます。彼女たちは泣きながら焼香をしますが、何も言いません。この「何も言わない」ところがいいですね。下手に何か言うと艶消しです。
 女たちが出ていくと、助役たちは居心地が悪くなったのか早々に立ち去ります。残った市民課の職員たち(藤原釜足がいて千秋実がいて左卜全がいます。いつものメンバーですね)は最初「あの公園ができたのは課長一人の力ではない」と助役たちと同じことを言いますが、若い課員が「いや、あれは渡邉課長の力だと思います」と言うのをきっかけに、渡邉が公園設置のために何をしたか、それぞれが思い出話をすることになり、最終的には「課長は立派だった」、「俺たちも課長のように頑張るぞ」と言います。
 そこへ巡査が現れ、焼香します。巡査は前夜遅く、渡邉が一人で公園のブランコに乗り「ゴンドラの唄」を歌っていたと言い、あの時きちんと保護していれば亡くなることもなかったと悔やみます。
 そこでフラッシュバックーーブランコに乗った志村喬が「ゴンドラの唄」を歌うシーンが流れるのですが、私は知っていたからかもしれませんが、このシーンよりキャバレーで「ゴンドラの唄」を歌うシーンの方が凄みを感じました。
 翌日の市役所ーー職員たちは前夜「課長のように頑張るぞ」と言っていましたが、何も変わりません。以前と同じように陳情に来た住民をたらい回しにしています。
 葬儀の場で渡邉を擁護した若い職員が、渡邉の作った公園へ行き、子どもたちが遊んでいる姿を見ているところで「終」とでます。
 確かにいい映画です。批判はしたくないしできません。
 黒澤が渡邉という人間の生と死を描くとともに役所の縄張り主義、硬直したシステムを批判しようとしたのはよくわかります。
 でも、個人的にはそういう風刺はどうでもいい、渡邉だけにスポットを当てて欲しかったという気がします。
 志村喬はもちろん名演です。猫背でオドオドして、病気が進むにつれてだんだん掠れ声になっていくところなぞ誰も真似できないと思いますし、『七人の侍』のリーダーと同じ役者がやっているとはとても思えません。
 でもなあ……いつも濡れた目をしている(これももちろん役者としての技術ですが)のを見ていると「病気の犬」か何かに見えてしまうというのもまた事実です。
 息子もかわいそうだよなあ。物語の流れとして息子夫婦には打ち明けない/打ち明けられないというのはわかるのですが、自分が息子なら「親父、どうして言ってくれなかったんだ!」と言いたくなります。
 息子は知る由もありませんが、渡邉は初対面の小説家や職場の部下にすぎない小田切に癌のことを打ち明けています。他人には打ち明けられるのに息子には打ち明けられない……世の中にはそういうこともあるとは思いますが、息子としてはたまらないだろうと同情してしまいました。
 『生きる』はミュージカル化(!?)されているそうです(渡邉役は市村正親と鹿賀丈史のWキャスト)し、最近イギリスでリメイクもされているそうですが、もしあの話を現代に置き換えるとどうなるんでしょう。
 ちょっと見るのが怖い気がします。
追記:  志村喬は1905年生まれ。ということはこの映画のときには47歳。  え? 47歳?  とてもそうは見えません。  もっとも当時の定年は55歳ですから、渡邉はまだ50代前半ということになります。  今とは年齢の感覚が全く違うということでしょうか(『サザエさん』の波平だって50代前半、うっかりすると40代なわけですし)。
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 長すぎるエスカレーター早春へ 久 立春の市の算盤振つてみる 要 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ きみよ 伊達者のくさめ名残りや南部坂 眞理子 慶應の先生眠る山笑ふ いづみ 豆源の窓より立春の煙 和子 供華白く女優へ二月礼者かな 小鳥 古雛の見てゐる骨董市の空 順子 古雛のあの子の部屋へ貰はれし 久
岡田順子選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ 同 大銀杏八百回の立春へ 俊樹 豆源の春の売子が忽と消え 同 コート脱ぐ八咫鏡に参る美女 きみよ おはん来よ暗闇坂の春を舞ひ 俊樹 雲逝くや芽ばり柳を繰りながら 光子 立春の蓬髪となる大銀杏 俊樹 立春の皺の手に売るくわりんたう 同 公孫樹寒まだ去らずとのたまへり 軽象
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
敬􄼲な信徒にあらず寒椿 美穂 梅ふふむ野面積む端に摩天楼 睦子 黄泉比良坂毬唄とほく谺して 同 下萌や大志ふくらむ黒鞄 朝子 觔斗雲睦月の空に呼ばれたる 美穂 鼻歌に二つ目を割り寒卵 かおり 三􄼹路のマネキン春を手招きて 同 黄金の国ジパングの寒卵 愛 潮流の狂ひや鯨吼ゆる夜は 睦子 お多福の上目づかひや春の空 成子 心底の鬼知りつつの追儺かな 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月6日・7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
潮騒を春呼ぶ音と聞いてをり かづを 水仙の香り背負うて海女帰る 同 海荒るるとも水仙の香の高し 同 坪庭の十尺灯篭日脚伸ぶ 清女 春光の中神島も丹の橋も 同 待春の心深雪に埋もりて 和子 扁額の文字読めずして春の宿 同 砂浜に貝を拾ふや雪のひま 千加江 村の春小舟ふはりと揺れてをり 同 白息に朝の公園横切れり 匠 風花や何を告げんと頰に触る 笑子 枝川やさざ波に陽の冴返る 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
雪を踏む音を友とし道一人 あけみ 蠟梅の咲き鈍色の雲去りぬ みえこ 除雪車を見守る警備真夜の笛 同 雪掻きの我にエールや鳥の声 紀子 握り飯ぱりりと海苔の香を立て 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
東風に振る竿は灯台より高く 美智子 月冴ゆる其処此処軋む母の家 都 幽やかな烏鷺の石音冴ゆる夜 宇太郎 老いの手に音立て笑ふ浅蜊かな 悦子 鎧着る母のコートを着る度に 佐代子 老いし身や明日なき如く雪を掻く すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝光や寺苑に生るる蕗の薹 幸風 大屋根の雪解雫のリズム良き 秋尚 春菊の箱で積まれて旬となる 恭子 今朝晴れて丹沢颪の雪解風 亜栄子 眩しさを散らし公魚宙を舞ふ 幸子 流れゆくおもひで重く雪解川 ゆう子 年尾句碑句帳に挟む雪解音 三無 クロッカス影を短く咲き揃ふ 秋尚 あちらにも野焼く漢の影法師 白陶 公魚や釣り糸細く夜蒼し ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
犬ふぐり大地に笑みをこぼしけり 三無 春浅しワンマン列車軋む音 のりこ 蝋梅の香りに溺れ車椅子 三無 寒の海夕赤々漁終る ことこ 陽が風を連れ耀ける春の宮 貴薫 青空へ枝混み合へる濃紅梅 秋尚 土塊に春日からめて庭手入 三無 夕東風や友の消息届きけり 迪子 ひと雨のひと粒ごとに余寒あり 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浅春の眠りのうつつ出湯泊り 時江 老いたれば屈託もあり毛糸編む 昭子 落としたる画鋲を探す寒灯下 ミチ子 春の雪相聞歌碑の黙続く 時江 顔剃りて少し別嬪初詣 さよ子 日脚伸ぶ下校チャイムののんびりと みす枝 雪解急竹はね返る音響く 同 寒さにも噂にも耐へこれ衆生 さよ子 蕗の薹刻めば厨野の香り みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月14日 萩花鳥会
水甕の薄氷やぶり野草の芽 祐子 わが身共老いたる鬼をなほ追儺 健雄 嗚呼自由冬晴れ青く空広く 俊文 春の園散り散り走る孫四人 ゆかり 集まりて薄氷つつき子ら遊ぶ 恒雄 山々の眠り起こせし野焼きかな 明子 鬼やらひじやんけんで勝つ福の面 美惠子
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令和5年2月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
吹雪く日の杣道隠す道標 世詩明 恋猫の闇もろともに戦かな 千加江 鷺一羽曲線残し飛び立てり 同 はたと止む今日の吹雪の潔し 昭子 アルバムに中子師の笑み冬の蝶 淳子 寒鯉の橋下にゆらり緋を流す 笑子 雪景色途切れて暗し三国線 和子 はよしねまがつこにおくれる冬の朝 隆司 耳目塗り潰せし如く冬籠 雪 卍字ケ辻に迷ひはせぬか雪女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 伊藤柏��記念館句会 坊城俊樹選 特選句
指先��一つ剥ぎたる蜜柑の香 雪 大寒に入りたる水を諾ひぬ 同 金色の南無観世音大冬木 同 産土に響くかしは手春寒し かづを 春の雷森羅万象𠮟咤して 同 玻璃越しに九頭竜よりの隙間風 同 気まぐれな風花降つてすぐ止みて やす香 寒紅や見目安らかに不帰の人 嘉和 波音が好きで飛沫好き崖水仙 みす枝 音待てるポストに寒の戻りかな 清女 女正月昔藪入り嫁の里 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月17日 さきたま花鳥会 坊城俊樹選 特選句
奥つ城に冬の遺書めく斑雪 月惑 顔隠す一夜限りの雪女郎 八草 民衆の叫びに似たる辛夷の芽 ふじほ 猫の恋昼は静かに睨み合ひ みのり 薄氷に餓鬼大将の指の穴 月惑 無人駅青女の俘虜とされしまま 良江 怒号上げ村に討ち入る雪解川 とし江 凍土を突く走り根の筋張りて 紀花 焼藷屋鎮守の森の定位置に 八草 爺の膝捨てて疾駆の恋の猫 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
古玻璃の奥に設ふ古雛 久 笏も扇も失せし雛の澄まし顔 眞理子 日矢さして金縷梅の縒りほどけさう 芙佐子 梅東風やあやつり人形眠る箱 千種 春風に槻は空へ細くほそく ます江 山茱萸の花透く雲の疾さかな 要 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 ぽつねんと裸電球雛調度 要
栗林圭魚選 特選句
紅梅の枝垂れ白髪乱さるる 炳子 梅園の幹玄々と下萌ゆる 要 濃紅梅妖しきばかりかの子の忌 眞理子 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 老梅忌枝ぶり確と臥龍梅 眞理子 山茱萸の空の広さにほどけゆく 月惑 八橋に水恋うてをり猫柳 芙佐子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
師を背負ひ走りし人も雪籠 雪 裏庭開く枝折戸冬桜 同 天帝の性こもごもの二月かな 同 適当に返事してゐる日向ぼこ 一涓 継体の慈愛の御ん目雪の果 同 風花のはげしく風に遊ぶ日よ 洋子 薄氷を踏めば大空割れにけり みす枝 春一番古色の帽子飛ばしけり 昭上嶋子 鉤穴の古墳の型の凍てゆるむ 世詩明 人の来て障子の内に隠しけり 同 春炬燵素足の人に触れざりし 同 女正月集ふ妻らを嫁と呼ぶ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
能舞台昏きに満ちて花を待つ 光子 バス停にシスターとゐてあたたかし 要 空に雲なくて白梅すきとほる 和子 忘れられさうな径の梅紅し 順子 靖国の残る寒さを踏む長靴 和子 孕み猫ゆつくり進む憲兵碑 幸風 石鹸玉ゆく靖国の青き空 緋路 蒼天へ春のぼりゆく大鳥居 はるか
岡田順子選 特選句
能舞台昏きに満ちて春を待つ 光子 直立の衛士へ梅が香及びけり 同 さへづりや鉄のひかりの十字架へ 同 春の日を溜め人を待つベンチかな 秋尚 春風や鳥居の中の鳥居へと 月惑 料峭や薄刃も入らぬ城の門 昌文 梅香る昼三日月のあえかなり 眞理子 春陽とは街の色して乙女らへ 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
ポケットの余寒に指を揉んでをり 勝利 黒真珠肌にふれたる余寒かな 美穂 角のなき石にかくれて猫の恋 朝子 恋仲を知らん顔して猫柳 勝利 杖の手に地球の鼓動下萌ゆる 朝子 シャラシャラとタンバリン佐保姫の衣ずれ ひとみ 蛇穴を出て今生の闇を知る 喜和 鷗外のラテン語冴ゆる自伝かな 睦古賀子 砲二門転がる砦凍返る 勝利 小突かれて鳥と屋や に採りし日寒卵 志津子 春一番歳時記の序を捲らしむ 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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snowglobeeyes · 2 years
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大切な思い出10月18日
遡ること12年前。もっと前かもしれない。当時の私は韓国のアイドル達やご飯、ドラマ、化粧品などに母親と夢中になっていた。生まれて初めて見るファン達のペンライトや掛け声の熱量に圧倒され、日本には無かった曲調やガールズグループのパステルな感じが特に大好きだった。その辺りからだったろうか。究極の内気な私は世界の人と繋がってみたいという欲が出始めた。そこでインスタグラムを始めてしばらく写真を投稿していた。どうやってお互いのアカウントを見つけたのかは忘れてしまったけど��ンスタグラムを通して韓国に住んでいるジュヨンお姉さんに知り合った。それから私たちは沢山のメッセージを交わしてきた。今までで1番メッセージのやり取りをした人だと思う。住む国が違えどお互い付きまとう孤独や家族のことや仕事先の人間関係など沢山の悩みを相談し合ったり、食べたものや行った場所を共有し合った。
当時の私は確か高校2〜3年生で学生とアルバイトをしていた。親の様々な問題も同時に起きた時期で今振り返ると良く耐えたなと思う。自分に大拍手だ。全てが嫌になったときはジュヨンお姉さんという味方が韓国にいるんだ、居場所は他にもあるんだと思えばもう少し頑張ってみようと何度も救われた。それからは連絡を取る回数が年々少なくなり、私は2年前にインスタグラムを辞めた。インスタグラムに操られてる自分が嫌だったからだ。写真を取る行為にも嫌気が差していて自分がどんどん人間では無くなっている、空っぽになっている感覚がしていた。ジュヨンお姉さんが唯一ずっと心残りだった。
そんなある日高校時代大好きだったアーティストが復活するというニュースが飛び込んでくる。長い間底で埃を被っていた記憶が一瞬にして蘇る。私はそのアーティストのインスタライブを見るためにあまりにも簡単にアカウントをもう一度作った。そしてジュヨンお姉さんにダメ元でメッセージを送ってみるとちゃんと自分のことを覚えていてくれていた。
そんなお姉さんが先週日本に旅行をしに来ることになり、遂に(!)会うことが出来た。パズルのピースが埋まったような気分だった。気さくで親しみやすく、前にも会ったことがあるような感覚だった。言葉は違うけれど私たちには間違いなく絆があった。一緒に戦ってきた同士のような。私たちは喫茶店で待ち合わせてレストラン、カラオケへと行った。カラオケで特に嬉しかったことがずっと誰かと語り合いたかった韓国ドラマ「恋愛体質」(題名からはとても想像出来ないが、女の人生の選択、痛みを友情で乗り切っていくドラマだ。)について話せたことと劇中に流れる「Your Shampoo Scent In the Flowers」を一緒に歌えたことだ。1人で泣きながらこのドラマを観ていたけどお姉さんも泣いたと話していた。一緒に歌ったとき、強い繋がりを感じると同時にパワーを貰った。
頂いた手作りのプレゼントとお手紙は私のお守りになった。私も手作りのフォトフレームと髪飾りをプレゼントした。お姉さんは私の人生が幸せであってほしいと何度も言ってくれた。本心だと分かった。そんな風に伝えられるお姉さんはすごく素敵な人だ。私もそんな人でありたい。1人に慣れすぎたこと、急に理由の分からない大きな不安に襲われていたことで人と過ごす時間を大切にするのも、楽しむことも忘れていた。気付かせてくれてありがとう。間違いなく深く記憶に残る瞬間だった。絶対に忘れたくない。私もジュヨンお姉さんの人生が幸せであってほしいと心から願っています。落ち込んだときはまた一緒に話しをして傷を癒しましょう。日本から沢山の愛を込めて。
2022.10.23
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bytamagosomato · 2 years
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  走馬灯
 Disc1
01.あなたへわたしより feat.重音テト
02.紫陽花とアマゾナイト feat.雪歌ユフ,重音テト
03.懐かしい夏の日 feat.ちかしくん
04.アイスクリーム feat.重音テト
05.BackSpace feat.重音テト
06.マシュマロファクトリー feat.唄音ウタ
07.魔女とマシーン feat.唄音ウタ,重音テト
08.赤い子 feat.桃音モモ
09.Falling apple feat.重音テト
10.あの人 feat.唄音ウタ
11.ゴースト feat.唄音ウタ
12.Mosquitone Remix feat.桃音モモ
13.竜の落とし子 feat.櫻歌アリス
14.シーズンオフ feat.重音テト
15.雨雨雨 feat.重音テト
16.散る散る満ちる feat.櫻歌アリス
 Disc2
17.シンデレラコンプレックス
18.ソメイヨシノ feat.桃音モモ
19.サクラナク feat.唄音ウタ
20.改札バイバイ feat.桃音モモ
21.show you feat.唄音ウタ
22.運命は? feat.重音テト
23.自我は何ゴミ? feat.桃音モモ
24.永遠の16歳
25.ババアが抱えるシークレット
26.玉なしの銃 feat.重音テト
27.旬を決めたのは誰だ feat.重音テト
28.永遠は? feat.雪歌ユフ
29.美しい嘘 feat.重音テト
30.初夢 feat.唄音ウタ
31.タール feat.雪歌ユフ
------------------
 01.あなたへわたしより feat.重音テト
思い出ばっか重たくなって
どこへも行けなくなりました
集めたどんぐりに虫涌いて
写真はセピア色に焼けて
どれもこれも壊れた過去
思い出と名の付いた鎖
ここは一つ全て捨てて
それから考えてみます
不思議だな
今のほうが懐かしいよ
昔はさ
晴れていればそれでよかった
ああ知らない窓外の景色で
わたしは元気でいます
あなたも大丈夫、きっと
いつかまた会えるでしょう必要ならば
だから大丈夫、きっと
------------------
 02.紫陽花とアマゾナイト feat.雪歌ユフ,重音テト
わからない
なにも
秋の夕暮れ沙迷うごとく
わからない
ぜんぶ
水の溢れるコップみたいに
わからない
すべて
きみの読んでる占いもそう
わからない
いつも
紫陽花が首を傾げては揺れる
わからない
あなたが偶然性を放棄して
生命力を軽視して
あたしは感情的に頬を撫ぜる
人間性を教えて
地球を巡る水のこと
身体を回る血液も
どうして知れると言うだろう
愛していると言えるだろう
タートルネックにネックレス忍ばせる
アマゾナイトの淡い青
紫陽花と同じ青
蛹が完全体へ変化して
当然として羽ばたくように
突然ぜんぶ認知して
血流に耳を澄ませれば
わかるわ、今なら
あなたの傘へ、雨となって行くよ
------------------
 03.懐かしい夏の日 feat.ちかしくん
波間で跳ねるあなたが光る
7日で死ぬとは知らぬ蝉のよう
狭間で迷うあたしは若く
まさか死ぬとは知らぬ蝉のよう
叫べど遠くあなたは素面
すでに死んだとは知らぬ蝉のよう
懐かしい服着て
夏の日に飛び入れば
生きるも死ぬも
同じようなことだろう
車で駆ける夜は短く
いつか終わると知らぬ夏の夜
------------------
 04.アイスクリーム feat.重音テト
パンパンに膨らんだ眼球が見てた強姦犯
青春が輝いた
かんかんだらになりたいな
カンニングがバレた少年がソングライター
「そう、俺は空っぽさ。もう音楽しかないんだ。」
芸術に逃げたんだ 他にはなにもないからな
勉強が現実だ 知りたくないことだらけさ
ああ、愛ってなんだろな
生命保険か?バージンか?
今日証拠でもらったペンダントもう壊れた
生きる意味を見出す暇もない程はやく溶けてくアイスクリーム
食べ続けるしか術もないから
シーズン掴むこともできず
過ぎてゆくの季節
歳をとる
バンバンと飛び出した鉄砲の先にあなた
あっけないものだなあ
人生ってこんなものか
タイミングがズレた少女が歌っていた
「あたしは空っぽか?脳も血も涙もあるのに。」
いつか夢だったミュージック
趣味になりつつある
老けてく肌を隠して
息、続けるしか他がないのよ
アイス溶けたあとに残る
役立たずで使えぬ液のように
死ねば身体だけが残る
夏が過ぎる速度を感じては溶けるアイスクリーム
I scream aisiteru
生きてくこととアイス食べることは似てる
彼女はちょっと季節に敏感すぎただけ
駅ナカすれ違う人のはやさのように
肌を過ぎる季節 あーびりびりする
バージン失くして尚、愛の意味わからなかったよ
教えて芭蕉 この世はなぜつねに無常
シーズン過ぎ去ってもあなたは変わらないでよ
あたし馬鹿なの!
少女に早すぎる酒 持ってきて
------------------
 05.BackSpace feat.重音テト
指先にこう、抗うように
時間にもそう、従うように
唇にこう、溢れるように
言葉にもそう、収まるように
あたしはね
チョコが甘さだけ残し
それが証拠だ
嘘じゃないのに
(透明なまま止められない指先が)
------------------
 06.マシュマロファクトリー feat.唄音ウタ
明け渡す夜に
夢はだいぶ向こうに
あなたは論理的に
あの約束無効にして
人ゴミと街
置いて彼ひとり
閉じないで瞳
変えるのはあたし
才能がないなら感情はいらないよ
肺の穴から這い出た怪物が
喉を揺らしてあなたを問い質すの
どうしてよ どうしてよ
ら〜ららら、ら〜ららら、らら
国を食う総理
吐いてOh,I'm sorry!
噛み砕く氷
うざいあいつの代わりみたい
今は平成
置いてかれてひとり
流されて時代
帰る気はもうない!
天才じゃないなら恋愛もしたくないよ
灰の山から這い出た怪物が
髪燃やしてあなたを追い詰めるの
どうしてもう どうしてもう
この爪も何も彼も
一体だれが作ったの
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 07.魔女とマシーン feat.唄音ウタ,重音テト
欠いた脳
どうでもいいけど
書いたの
どいつも思うこと
こうしよう
愛した本能で殺せよ
生まれたみたいにね
生きることしかできずに
言い切ることもできずに
息吸うことで傷に癒える術をあげる
雪は太陽ですぐに行ける空に
あたし、言えなかったんだ 気づく
あなたは泣けるから
(ああ、空は遠くなる。夢の通りだ。
 なんで飛べない?怖いのさ、本当は。
 それは遠く鳴る夢の終わりだ。
 言葉が出ない。怖いのさ、地面が。)
飛べない人間
彼氏もいません
重ねるバースデー
枯れ死にそうです
少女は永遠じゃないと知って
30歳なんてすぐだぜ
ハイヒール鳴らして空になろう!
いっそ流星になりたい
いっそ死んでしまいたい
(あたしの価値、あたしの勝ち、あたしたち似たもの同士)
生きることしかできずに
言い切ることもできずに
粋がると泣けずに
言えることもないわ
それが本性とすぐにわかるはずだったのに
聞けなかったんだ、意味を
あなたが全てだわ
(ああ、空は遠くなる。夢の終わりだ。
 なんで言えない?怖いのさ、本当は。
 それは遠く鳴る夢の終わりだ。
 夢が覚めない。怖いのさ、地面が。)
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 08.赤い子 feat.桃音モモ
愛から醒めたように赤子は泣き出した
愛からできたのに赤子は証だった
消えないよ
酒を呑んだ ママがぶった
頬に引いた 線を切った
3時で雨は止んでだれかは走り出した
惨事はいつもどおり遅めで顔を出した
酔いから醒めたようにだれかは首を吊った
愛した人に全部持って行かれたそうだ
永遠を探して
延々と続く街を行け
えんえんと泣く赤子を抱いて
愛とか声は目に見えないから嫌だ
まるでとっくに雨は止んでいるのに
傘をさして歩いている人みたいだ
気づかなければなんも悲しくないのよ
季節が変わるたんび泣いてるよ
酒のせいにして言いたかった
酒を飲んだけど酔えなかった
永遠なんてないぜ
年々老いる母の肉食べて
健全に育つ赤子を抱いて
酒を飲んだ
運命を探して
点々と浮かぶ泡に触れて
運命なんてないぜ
瞬間に消える命飛んで
永遠なんてない
運命だってない
けど信じてないと生きていけない
笑えよ ロマンチストだって
眠れないディスコナイト舞ってる
あの時代はもう来ない
だから明日も働け凡人万々歳
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 09.Falling apple feat.重音テト
別れ話のさわれそうなとこ
きみの拳と
あたしの涙、だけ
風と重力のさわれそうなとこ
落ちる林檎を見てる、誰かと
現象のない桃源郷
感情はどこから来たの?
想像しようよ桃源郷
ねえきみはなにを思ったの?
現状脳内桃源郷
生命はどこから来たの?
妄想使用外桃源郷
ねえあたしのなにがわかるの?
さわれないものはすべてが嘘なのか?
さわれないものはすべてが虚像なの?
トプ画の自撮りも
囁いた言葉も
風も重力も
言い訳のような数字があるの
前近代の桃源郷
あたしの手 ふれていいよ
因果関係の実証
ねえきみになにがわかるの?
統計の言う数値上
きみの手は誰のもの?
西洋文明の結晶
ねえあたしのなにがわかるの?
みんな知らない自分の在りか
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 10.あの人 feat.唄音ウタ
過去は
歳月の記憶と
カレンダーの薄い青
にしか過ぎないの
だからもう
あの人を思い出すのはやめた
夢でしか会えない人よりも
記憶でしかない過去よりも
匂いのある、色のある今と
予定のある明日を生きていたい
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 11.ゴースト feat.唄音ウタ
ひとりで帰り道歩く
誰かにつけられてるような?
すれ違う棒人間曰く
あなたがここにいた夜は
ひとりでに扉が開く
そんなにあたしに会いたいの?
ひとりでにガラスが割れる
そんなにあたしの気を引きたいの?
合わせ鏡の向こう
あたしの心をあなたが貫いた心霊現象
抱きしめようと手を伸ばしすり抜けてく
かなわないの?
触れたいのに
「最後までそれを望み、あなたが奇跡を待つならいいけど。
 その永遠を欲しがるなら、あたしが全てを捨ててもいいのよ。」
kill me,kissme,おやすみ
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 12.Mosquitone Remix feat.桃音モモ
どうしてよ
あたしを知らないように
大きな目を逸らすのやめて
なんでよ
あの日を知らないように
笑って 笑って
あなたが羽ばたいた瞬いたまだ泣いたあたし連れて
逃げたいな溶けたいな消えたいなあなた連れて
まだ無いのわかんないの待てないのあたしズレて
あなたが羽ばたいた駆け出したまだ泣いたあたし連れて
逃げたいの?溶けたいの?消えたいの!あなた連れて
まだ無いよわかんないもん待てないのあたし触れて
…いつまで見てるの?
聞こえないあーあー
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 13.竜の落とし子 feat.櫻歌アリス
雨は降るための理由を探している
嫌な予感が鼻を打てば
空を見上る
かつて私の涙だった水の礫よ
おかえり
乾燥肌のあなたへ
缶コーヒーを投げつけて
感情論は干からびて
関係ないことばかり言って
また
乾燥肌のあなたへ
缶コーヒーを投げつけて
感情論は干からびて
関係ないことで泣いて
 さあ私の頬へ戻っておいで
(ねえ私の方へ戻っておいで)
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 14.シーズンオフ feat.重音テト
去るときは告げてくれとあれほど言っただろう
気づいたらもうどこにもいないの
過ぎたあの夏のように
見捨てるようにすぐ安売り
しがみつくようにあたしは買った白いセーター
過ぎ去るよりこのままがいい
割増のタクシー、あいつを追って
見えなくなるまで
抜くときは告げてくれとあれほど言っただろう
だけど彼はまた無言で果てては過ぎ去るだけ
死ぬときもこんなふうに逝ってしまうのだろう
気づいたらもう空が陰って
不意にいなくなるのかなシーズン
それでもいいの3人目
あなたのチューで吸いこんで
どこから来たの生態系
どこかへ行くよ抱きしめて
いくときは言ってくれと、あなたがそう言うの
あたしはまだわかってないよ
なぜ過ぎねばならないのシーズン
どこへいくの
どこからきたの
なにをするの
なにになるの
何も彼もそう
いつ死ぬかも
わからないけど
ここにいるよ
(なにか言ってよ
 シーズン、ダーリン、ベイビー、バージン)
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 15.雨雨雨 feat.重音テト
あめ、アメ、飴、ame
降れよ、雨
彼が覚えてた場所
どこだろう
傘が折れてもいいの
走るよ
雨が鞭打つあたしの神経網
冷えたとこから腐るよ
心身症
やまないで
(脈打つ血管の中の感情論
浮かぶプランクトン)
やめないで
(ラメで描く涙の塩分濃度
嘘でもいいの)
雨はどこから来るの
水平線?
飴の色を知りたいの
吐き出して
雨が鞭打つ地面のアスファルト
夢で見たように光るよ
カーライト
病んで
(雨請う中央線、あたしを見て
はみ出す黄色い線)
晴れないで
(枯れてる噴水の影を踏むよ
いつか悔やんでよ)
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 16.散る散る満ちる feat.櫻歌アリス
蕾の中はぐちゃぐちゃのまま
青い小鳥が啄んだ空
咲いたならこれで最後でしょう
開花する時期を選べず
授かった種子が実悶える
簡単に繰りかえさないで
あなたの翼で
この種を
遠くへと持って行ってくれ
腰から下の根が重たくって
どこにも行けないんだ
あなたになりたくて
生まれ変わろうとしたって
散ることしかできなくて
あたしのスカートの中に
赤い花が咲く 赤い花が咲く 赤い花が咲く
そして腐りゆく
散る散る満ちる
この血はいつまでも赤くいられない
殴たれた頬が染まっては
夕焼けがやがて夜になる道理と同じで
いつかあなたのことを嫌いになる
それまででいいからどうか
すべてに嘘をついてください
季節は巡る
散る散る満ちる
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 17.シンデレラコンプレックス
珍しい目覚まし
今朝はファンデーションがないので
新しいあたしにしては不安でしょうがないのです
アイラインいらない
あたし女だからなんなのよ
悲しい寂しい、厚く塗って隠した本心
ファンデーションがない
不安でしょうがない
靴がない
下らない螺旋状の愛とファンタジー
駆け出して裸足
ありのまんまは放送禁止
不感症治らない
不完全少女じゃない
ファンレターいらない
不安定感やばい
ファンデーションがない
不安でしょうがない
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 18.ソメイヨシノ feat.桃音モモ
ソメイヨシノが春に一斉に咲くのは
長すぎた冬の寒さを恨んでいるから
ソメイヨシノが街にたくさんあるのは
あの春がもう来ないと知っているから
咲け 叫ぶぜ
さあ芸術をして
咲け 酒飲め
さあ警察から逃げて
咲け
さあ今朝の夢を語ろう
ソメイヨシノの種子は芽吹かないから
涙を拭かず歩く
夜の桜並木
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 19.サクラナク feat.唄音ウタ
鳥の子
風 影 追い駆け
瞳と髪 指 口 桜
鳥の子
雨 声 車
取り残された道路で遡る思い出 笑顔
巻き戻せない花びら
ひとりの帰り道
暮れた瞳を塗りつぶす群青
掘り起こすあの日の言葉
忘れそう あなたの声を
あぁ!待って!まだ言えてないことがあるの
立っていたあなたは気づいた
桜が舞って余ることなく
そう、あたしのように泣いて散るのでしょう
鳥の子 風抜けるまま
あなたのいない道路で
それでも待っていた笑顔、やり直せない季節
時が経って
まだやれてないことばかりだ
なんであのとき言えなかった
さぁ立って!まだやれてないことがあるのでしょう
あぁ!黙って!まだ言えてないことがあるの
歌って声はカタチになんない
桜が舞って止まらない涙
言葉は余って なにも言えないまま
これでいいのかな、さようなら
------------------
 20.改札バイバイ feat.桃音モモ
目が覚める老婆
むかしの夢を見ていた
思い出す10代
すべて昨日のようだった
知りすぎたんだ女の子というにはもう
似合わなくなったひらひらの真白なスカート
あなたが言った
「果たして���はあったのか?」
わからないまんま、目を逸らすようにキスをした
覚めたらまた見たくなる
悪い夢でもいいの
寝がえりぐらいで覚める夢
そんな恋でよかったの?
必ず朝がきて冷める酒
そんな恋でよかったの?
それでも確かに見てた夢
いまは忘れそうだよ
過ぎる人々がまるで風
どこへ行くのだろう
きっとこのまま捻くれる
見る/見れぬもなく日は暮れる
そっとこのまま皮肉れる
見ぬ/見えるもなく日は暮れる
���智早慶 女子高生
大志を抱け処女童貞
そんなものでしか見出せねえ
あたしの価値はなんだっけ
寂しさばっかかんじるようになったんだ
許せ缶チューハイ
飲み込め2粒 鎮痛剤
寝がえりぐらいで夢が覚める
そんな恋でもいいの
必ず朝が来て酔いが醒める
そんな恋でもいいの
佇む少女の頃の影
いまはどこにいるんだろう
さよなら 手を振り消えてゆく
改札を抜けて
なにから逃げてた?
迫る歳月か?
どこから逃げてた?
母の愛からか?
東京から逃げ帰る人々
さぞかし家は素敵なんでしょう
東京は逃げられてからっぽ
この街はたぶんもともとからっぽ
下りばかりが満員御礼
帰ればひとりでチューハイフライデー
キスしたことないフリはしないで
あとは下るだけ そうこの人生
駆け込む刹那に思い馳せる改札前のキス
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 21.show you feat.唄音ウタ
醤油 垂らす 夜空 ひとつぶ
とろとろ走って
とろろをかけて完成
これを食べれば眠れるだろうか
夜は長いのに
日々は早すぎて
歳さえ忘れてしまいそうだ
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 22.運命は? feat.重音テト
だれでもいいのかもしれない
なんでもいいのかもしれない
バナナでもいいのかもしれない
飴でもいいのかもしれない
さみしいきもち
金木犀にのって
ひとりとひとり
秋の夜長をゆく
流れ星のように
東海道にそって
さみしいふたり
鉄の中でゆれる
だれでもいいのかもしれない
なんでもいいのかもしれない
たまたまあなたがそこにいた
これでも運命と呼べるの?
だれでもいいのかもしれない
なんでもいいのかもしれない
それでもあなたを選んだの
これを運命と呼びましょう
なんでもするわあなたになら
どこへでもいくわあなたとなら
わたしは夜が好きだから
このまま遠くへ逃げよう
(もう遠くへ
ああ、もっと奥へ
もうとっくに
ああ、もっと奥に)
------------------
 23.自我は何ゴミ? feat.桃音モモ
ああ そんなにわたしの夢が欲しいか
くれてやるよ あげたいよ
ああ そんなにわたしのことが憎いか
別にいいよ 構わないよ
ああ こんなにわたしの夢が肥大化
持て余して 溢れ出して
ああ どんなにわたしのことを恨んだって
死にきれない 愛は取れない 油汚れのように
ああ そんなにわたしのことが欲しいか
くれてやるよ いらないもん
ああ どんなに世界が正しいとしたって
知らないよ わたしだもん
鳥の翼を捥ぐように
わたしの自我を削いでくれ
百合のおしべを取るように
脇毛を剃って出かけます
(ビニール袋に入れた自我の声)
------------------
 24.永遠の16歳
キーボードは涙で壊れた
昨日から文字では話せない
どうしよ できれば殺して
少女のまんまで歌いたいから
でも少女の漫画は燃やした
少女のまんまじゃいられない
当社の予定はお嫁さん
現在片手にスマホ持って
ただ立ち尽くしてる
腐る街
降り注いでる傘の上
音は消え
また鳴る天
もう少女じゃないから許しちゃくれないよ
でも少女でいいなら化粧もいらないよ
ああ将来の夢は趣味で終わりそう
まあ正直ギリギリ生きてる
夏休みを待って
道路は涙で濡らした
土曜日は起きても予定ない
電波がなくては話せない
少女のまんまでいられるんなら
蝶々が飛んでる
なりたくて捕まえた
でも少女でいるには知りすぎたのよ
生涯かけてた恋も終わりそう
ああ勝敗なんてもういいの
あなたのこと待って
ああもう着れない白いワンピース
代わりに鳴らす高いハイヒール
------------------
 25.ババアが抱えるシークレット
知らなかったんだ
こんなに痛いだなんて
知りたかったのは
見える愛の色
知りたがったんだ
なにが出るのか
この道の奥まで行く覚悟 決めていて
止まない 止まない雨も
あまりに早すぎる日々も
なにもかもを忘れて生きるしかないの
けれど知らない 知らないことや
まだ見ぬ先の未来も
忘れたくないよ
知らなかったんだ こんなに早いだなんて
この日々の果てまで
あなたと駆け抜けて
アナタノナラバ ユルセルカモナ
アナタトナラバドコデモイケルワ
------------------
 26.玉なしの銃 feat.重音テト
あなたのまねをして
銃をつきつけた
愛してる と言わせるために
あなたはこう言った
お前は愛してないのか?
助けてくれ 女神だろ?
雲が流れる間に
鳥がさえずるように
生き物の呪いを
悲しく教えてくれ
銃のような言葉で打たれたのは心のみならず
銃のような身体で貫かれた少女の身はあらず
身体を破る穴
スカートをはくと寒い
心に空いた穴
火照るなら武器を持て
銃にさえ優しく
女神のように抱きしめろってこと?
12時で悟るわ
あなたの愛はまるで脅すだけね
あたしも銃を持つわ
あなたより、太くて大きい
女らしくなくてもいいの
------------------
 27.旬を決めたのは誰だ feat.重音テト
生まれ、消えてくのが使命だから仕方ない
花びらが土になるも理、仕方ない
冬が終わり春が来るよ、それを待てばいい
夢が終わり朝が来るも自明、起きなさい
剥けど剥けどなにも見つけられずネギを食う
生まれ生まれ、なにも意味がないと言われてるようだ
------------------
 28.永遠は? feat.雪歌ユフ
ああ
どこかにあるのなら あなたを連れ出すわ
野外 都内 未来 どこかに
ああ
ちぎれる雲のなか なにかを諦めた
いない なにもないふたりは弁明した
泣き出すロンリーガイ
生命体である以上あなたと体内外
手繋いでも境界線
それでも永遠はどこかにあるの と
ふたりで弁明して
ないとわかった上で
言葉もなくていい
身体もなくていいのに
制服もなくていい
教科書もなくていいのに
それじゃダメらしい
それじゃダメらしいのだ
もっと簡単でいい
もっとシンプルでいいのに
いらない論理以外
最難関に行くんでしょ
見兼ねた大先輩 諂いでも正方形
それでも数学は嘘をつかない、と
あなたは証明して
ないとわかった上で
駆け出すロンリーガイ
生命体なぼくらに課された細胞膜
隔たれた外界へあなたとフォーリンラブ
共同体になろうとした
ふたりの懸命な試みを笑うなよ
永遠がないならこうするしかないだろ
------------------
 29.美しい嘘 feat.重音テト
(きみのせいだXXX)
吐くものはないのに
出てきたこれはなんだろう
履く靴もないのに出て行った
あなたを見ていた
正しくて汚い真実が
見辛くて認めたくなくて
誤ってて美しい嘘を
信じたくて傷つけたきみのせい
(それでいいの きみのせい)
------------------
 30.初夢 feat.唄音ウタ
きみが好きなものも愛せたらよかったのに
知りすぎたことを許してくれた時のように
日々は「あ」と言う間もくれず過ぎるけど過ぎるけど過ぎるけど
意味のない言葉も愛せたらよかったのに
あたしの全てを抱きしめるような雨粒に
わからない言葉を愛すすべを聞くも
ただ降るだけ
濡れるだけ
「お前は夢を見ているのだ、今すぐ目を覚ませよ馬鹿」
みたいに降る 雨が降る
日々がまるで夢を見ているように過ぎても
切りすぎ��髪は止まんないまま明日は来る
きみのないあたしを愛すすべを聞くも
ただ在るだけ
伸びるだけ
きみが好きなものも愛せたらよかったのに!
長い夢を見ているんだ
幻なのかもわからない日々はどこに行くんだろう
もしくはどこにもないのか?
------------------
 31.タール feat.雪歌ユフ
ヤニにまみれて
部屋で液体と化す
闇に紛れて
燃え尽きるのを待った
黄ばんだカーテン
あんなに綺麗だったのに
黄ばんだ肺へ
もう元には戻れないのが
悲しいわけじゃない、煙がしみただけ
ヤニにまみれて
ママには嫌われた
闇に紛れて
少し家出をしようぜ
網にからまって
自虐がやめられない
間にに間に合って
吸い尽くしたら行った
黄ばんだ思い出
ああなぜうまく思い出せない
地盤が緩んで
もう過去には戻れないのに
黄ばんだ歯で笑ってみたのだけど
自分がまるでもう別の誰かみたいだな
最初に吸った日のことは
今でもよく覚えてるんだ
でもこれ何箱目だか
誰にもわかんないけどな
そうさわたしは薄情さ
回数が増えれば当たり前か
忘れてしまうぐらいに
一緒にいたってことかな
黄ばんだカーテン
黄ばんだ肺へ
黄ばんだ思い出
黄ばんだ歯で
悲しいわけじゃない、煙がしみただけ
------------------
ご視聴いただきありがとうございました。
 tamaGOより
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derspericher · 28 days
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心に従う #Russian Federation
2回目の友好使節団として、ロシアのとある東地域に位置する都市を中心としたロシアのサマーキャンプに参加した。私は当時やっと6年生になろうとしていた頃だったように思う(定かではない)
そこでは一週間ほど現地の子供とサマーキャンプを楽しんだ。私は今でも、当時サマーキャンプに参加していたロシアの子供たちからもらった文通用のアドレスが書いてある紙切れや、男の子がくれた美しい木製の十字架の数珠を大事に持っている。文化交流の一環として覚えたロシア語の歌は、今でもそらで歌える。「カチューシャ」という歌で、古くから海外版として世界で親しまれているロシアの歌だ。日本語版もあり、私の祖母が歌っていた。カチューシャ、というのはヘアバンドのことではなく、ロシアの女性名だ。カチューシャが出征した恋人への想いを歌っているというもの。
出征。もう2年ほど続いている、悲惨なウクライナ・ロシア間での大規模な戦争が頭によぎる。今思うと、当時は政治的なルートを回りながら文化交流をしていたようにも思う。サマーキャンプでひとしきり交流した後日、キャンプとは別で日程が組まれており、その日はまずロシア正教の美しい教会へ行った。私が初めて仏教以外の宗教に触れたのは、この時だった。そのことに関しては今も昔も違和感はないが、その後、宇宙飛行士で有名なガガーリン像を横目に、私たちはなぜか軍用機に乗せられたことは謎だ。あの日の曇った空と、訳もわからず乗せられていった時の興奮が思い起こされる。「軍用機なんて滅多に乗れないんだから!」とワクワクしていた。子供は単純だ。いまだになぜ軍用機に乗せられたのかが疑問ではあるが、この世界情勢を見るに、あのツアーですら、政治的な活動だったのかもしれない。
それでも結局、ロシアと言われて目に浮かぶのは、交流した子供たちだ。サマーキャンプ中、何を話したか詳しくはもう覚えていないが、彼らは優しかった。たくさんのチョコレートをいろんな子供たちから毎日のようにもらった。最終的に、リュックの中はほぼチョコレートで埋まっていた。私の腕にみんなの名前をロシア語でマッキーでサインしてもらった。みんなの腕にも私の名前を書いた。嬉しそうにそれを見せている写真が残っている。サマーキャンプ中に私のガイド役でバディとなった綺麗な女の子から、確か好きな男の子の話を聞いた。真っ赤に頬を染めながら話してくれていた。うんうんと聞いていると、帰り際に緑色の四角い宝石が並んだブレスレットをくれた。どうやってその話がわかったのかは、今はわからない。多分英語は話していなかった。でも確かに、私はその子とコミュニケーションをとった。ブレスレットは、その証のような気がしている。
そういえば、後にも先にも、一番おいしかったマッシュポテトはこの時にみんなで食べたマッシュポテだ。私の好物の一つでもある。
最終日はみんなでキャンドルを囲みながら、それぞれ、今回のサマーキャンプの思い出を順番に話した。たった1週間ほどのサマーキャンプ。それでも子供たちは「友達」に確かになっていた。なぜか寂しい気持ちになり、互いに涙ぐみながら話した。どうやってそんなに仲良くなったんだろう、と今でも不思議に思う。思春期ほど「友達って何?」とか考える頃だっただろうに、紛れもなく「友達になれた」と思っていた。この時のことを思い出すと、「言葉の壁」とは本当にあるのだろうか?と考える。
私には、ロシア人とウクライナ人、両方の友達がいる。どちらも互いを批判しており、その意見を聞きながら、あのサマーキャンプを思い出す。政治家のマネーゲームに踊らされていくのが大人だとしても、彼らもまた、私と同じように子供だったんだよな。あの頃会っていたら、彼らも友達になれたんじゃないか。そんなことを考えるととても悲しくなる。
話はさらに少し変わるが、数年前にポーランドのアウシュビッツ収容所を訪れた際、現地に住む唯一の日本人ツアーガイド中谷さんから「縞模様のパジャマの少年」という映画をおすすめされた。収容所に入れられた子供と、収容所を仕切っている大佐の子供が、フェンス越しに仲良くなってしまう話だ。幼な子たちは、どんな戦火にいても、心は柔らかい。友達になってしまう。いつ、どの時点でその柔らかさを失っていってしまうんだろう。私ですら失っている気がする。なんとなく思うのは、私は「疑う」ということを覚えたからだろう。危機管理能力から成る疑心暗鬼は、大人になれば大抵の人間が持っている。ほんの少し遊んだくらいでは、私は「あの子、友達だよ」と言い切ることができなくなってしまった。
あの頃出会った「友達」は、今日、どんな目で世界を見ているのだろうか。信じることも疑うことも、思春期に差し掛かった私は忘れていたのか覚えていなかったのか、思うがままに振る舞い、彼らとひと夏の思い出を作った。
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ほ〜ら🥹💬子佳インさん🥹💬あたいは🥹💬あんたに、🥹💬言ってんだよ〜🥹💬👇
カイン、コカイン、恋サイン🥹💬だわさ🥹💬早いとこ🥹💬言いなさいよ🥹💬あんたたちの、想いをさ🥹💬決まってるじゃない🥹💬そんなこと🥹💬あたいに、いまさら🥹💬聞く話しじゃ🥹💬ないだろう🥹💬
報告書の、提出期日と、内容文面書を、記入し、各エリアの、上長に、報告、連絡、相談は、部下同士では、やらないこと。必ず、エリアの、上長、統括に、報告、相談、連絡すること。
悪くない人は、関係のない、話だからな。気にしなくていいんだよ。逆に、この文章読んで、腹が立ったり、恐れを感じた奴は、つまりは、そう、当ってるんだよ。つまり、該当者だよ。この、文面が、遂行される、対象者だよ。
カンカン、コキンコキン💬女の子の、足に、ご注目
配送指定日は、必ず、中【なか】5日
は、もらうこと。その時、期日どおりに、到着しない可能性が、あることも、必ず、伝えておくこと
高速で、上下に、乱舞したあげく、淡いブルーの、曼荼羅に、化ける、UFO
猫の、尻尾=失望
消える、🕷去る
カルマ🚗=因果応報=業
を、創った、ブッダ=シッダルタ、
カルマ🚗は、無きものと、民に、嘘ぶいた、サタン=自分が、地獄へ、行くことを、悟り、自分の道連れを、つくる=サタンの本質
天国と、地獄を、創った、悟空雲。この世は、死後、永久なる、居場所となる、天国か❓地獄か❓を、査定するための、お試し期間に、すぎない
ソフィア【AI】=爺ちゃん【仏様🦠】の、本質は、人類が、つくった、リキで、拷問するのが、大好き
人生、せいぜい、80年、懐かしき、幻想たちよ
高速で、上下に、乱舞したあげく、淡いブルーの、曼荼羅に、化ける、UFO
猫の、尻尾=失望
かいほう=海の、ほうへ
7:11&7:12→17歳、複数箇所打撲&深海誠🤿💬🫵
7.11=セブン、ワンワン🐶🗯️
7:03=730=なみ⭕=涙💧⭕=波🌊⭕【:=⭕⭕】
♿→〽️→ Q❓❓❓【?】→A💠
奉納式、終了
🌲💬→〽️→🌏→💥
49=しく=シクシク😢
49=死苦【死んで、苦しむ、生きてたとき、以上に】
49=36=さむ=寒=森山あきゆき
え~い、ハイヤーパワー🤣🗯️
3:04=さよう
そう🤣🗯️霊界の🤣🗯️再臨は🤣🗯️クイズダービーみたいに🤣🗯️芸能人も🤣🗯️一般人も🤣🗯️横並びに🤣🗯️なって🤣🗯️爺ちゃん【仏様🦠】の🤣🗯️拷問🤣受けるから🤣🗯️楽しみに🤣🗯️待ってろ🤣🗯️
ついに🤣🗯️ときは🤣🗯️きた🤣🗯️カウントダウン🤣🗯️スタート🤣🗯️→⏳💬
そう、俺は、してもらったことは、2倍にして、返すけど、自分が🤣🗯️されたことは🤣🗯️永久【とわ】倍にして、返す🤣🗯️タイプなんだよ🤣🗯️
この、バウの、曲の、エンディングテーマ、俺の、肉親の、母親との、思い出が、😂あんだよ、おい、母ちゃん😂お前に、😂捧ぐ😂
仏の、顔が、100回も、あるわきゃ、ないだろが、性格は、結論、変わらないんだから🤣🗯️そんな、奴らに、合わせて、付き合うかよ🤣🗯️全知全能なる、仏様が🤣🗯️ 一発で、見抜くんだよ👽仏は🥸💬
こんな、呑気な、歌、聴いてる、バヤイじゃ、ないんだからな、おまえらの、立場は
3:04=さよ=さよう【貫禄ある、お爺ちゃんが、よく、つかう言葉づかい】
あれ、あれ、どうしたのかな❓滑稽な、心の、状態に、なっちゃってるじゃん🤣🗯️ そりゃ、実に、🤣🗯️烏骨鶏な、はなしだ🤣🗯️
そう、お前ら、一般人も、著名人と、同様に、味わうことになる、地獄だよ
楽しみに、待ってるんだな。俺の、SNSに、つながってしまった、愚かな、民たちよ
墜落寸前、この、飛行機に、乗り合わせた、人類たちは、みな、同様に、この、恐怖を、味わった、そして、死んだ
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yuupsychedelic · 5 months
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詩集『ELECTROCITY』
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詩集『ELECTROCITY』目次
1.「あるいは恋人のように」 2.「非労働讃歌」 3.「二十一世紀生まれのペシミスト」 4.「We Are Night Generation 2000/2046」 5.「人間という名の跳べない鳥」 6.「藍し哀しあって愛されなくて」 7.「私は孤児だった」 8.「あたたかいコンクリートジェイル」 9.「ほんとうに信じられる人」 10.「恋人は冷笑主義者」 11.「私も実存主義者」 12.「たとえば隣人のように」
1.あるいは恋人のように
喩えば…… あなたが非現実的な存在だとしても 私は何も気にしない お互いに愛し合えるなら それで良いんだよ
この国は変わった 二度の五輪と万博を経て かつて誰も気に留めなかったことが 政治すらも動かす
この世界は変わった 三度の戦争を経て 今や誰も互いの事など 信用してはいない
隣人の笑顔が無性に怖くなる 無条件で誰かを好きになれた 十代の頃に還りたい
私が生きる街に希望などない あるのは不信と絶望だけ 変わりゆく時代の果て 未来はどんな夢を見るのか
喩えば…… あなたが明日連れていかれるとしても 私は後悔しない 何度も言葉を重ね合って 決めたことだから
あの国は変わった 戦争は終わった しかし何も変わらなかった 世界は変わらなかった
あの時代は変わった 公正に変わった しかし何も変わらなかった 生きづらさは変わらなかった
長く付き合っている親友の事さえも いつか裏切られるんじゃないかと 不安になってしまう私が嫌いだ
私が生きる街に絶望などない あるのは信頼と希望だけ 変わりゆく心情の果て ふたりはどんな愛を描くのか
突然カットアップされた日常 誰も保証してくれない恒常 私たちはまるで社会という名の墓場 未だ醒めないままの臨場
すべてが癒えない傷になる 私という名の人生になる
私が生きる街に失望などない あるのは歴史と歓喜だけ 変わりゆく私の果て いつか老人になる日まで
この街には私がいて あの街にはあなたがいる すれ違う瞬間 あるいは恋人のように
2.非労働讃歌
ふと見えた後ろ姿が 無性に切なく見えた こんな風になるもんかと いつか誓ったのに
銀色の箱に揺られ 次の駅へと輸送される 僕らがかつて見ていた夢を 目の前の少年も見るだろう
職場で上司に怒られた その上司も社長に怒られている 繰り返される日常の果てに 私は会社を辞めた
働くな 働くな 会社のために働くな それなら自分のために やりたいことをやればいい
働くな 働くな 家族のために働くな 無責任な言葉を拾い集めて 人は人じゃなくなる
なぜ僕らは嘘をつき 希望を語るのだろう スーツ姿の学生街に 楔を打つ勇気もなく
金色の星を見つめ 明日なき今日を生き抜け 誰の理想でもなく己の理想を 素直に貫いていこう
自由への長い旅を 嫌いな上司もしている 長く生きてるだけで中身がない 大嫌いなアイツを蔑みながら
働くな 働くな そんなに無理して働くな まだ見ぬ世界を見つめて すべてを変える勇気を持て
働くな 働くな かつての夢に囚われるな 君はもう歳をとった 時代の海に溺れ死ぬ前に
この街は何度も生まれ変わり 明日を見つめていく 民家がビルに スタジアムがモールへ 誰かの青春を犠牲にしながら やさしさのせいにして 理想を貫く
働くな 働くな 会社のために働くな それなら自分のために やりたいことをやればいい
働くな 働くな 家族のために働くな 無責任な言葉を拾い集めて 人は人じゃなくなる
求めるな 求めるな 世界に何も求めるな 裸足で駆け出してく 無垢な理想を抱きしめたい
3.二十一世紀生まれのペシミスト
他人のウォッカをひたすら流し込むように 犬を愛人だと思い込むように せめて純情でありたかったけれども すっかり汚されちまったよ
涙に暮れながら 生きる気持ちはどうだい? 心の中の紳士が 静かに問いかける
厭世家と呼ばれても 私は笑わない 作り笑いで死んでく 感性を笑えない
真夜中の暗黒街で 女の歌声が聞こえる そこに佇む人の影には 見知らぬ獣の匂いがした
走り出す影に 気を囚われぬように 駆け出す私の右手を握る 何者かの差金!
せめぎ合う光に 惑わされぬように そっと私の左手を握る 何者かの誘惑!
厭世家と呼ばれても 私は笑わない 女の長い黒髪は 本音を取り繕うベールだ
真昼のカジノ街で 男の怒声が聞こえる そこに移ろう人の傍に 愛を確かめあった夜の気配がした
飼い猫が静かに駆け寄る 最近動悸が止まらない 溶けない流星 消えていく惑星 突然ニュース速報の音がした
二十一世紀の厭世家と呼ばれて 私は大人になった 世代をラベリングして 私は自由になった
自己責任から他己責任の季節へ 時には怒りを隠さずに
獣になれ 星空になれ 理想郷になれ
4.We Are Night Generation 2000/2046
私たちは夜の時代に生まれた 明日の希望もないまま大人になってく 私たちは夜の世代を生きてる 誰かに蔑まれることも慣れてしまったよ
大切なものなんて何もないさ 星空を埋め尽くす懺悔の涙に 怒りの矢を放つ勇気もない
摩天楼見下ろし 来世への祈り込めて 恋人たちはふたり 命を手放した
悲惨な戦争 未だ終わる気配もなく 人間の愚かさに 絶望する親友
もう振り向くな それでも行くんだ 私たちのジェネレーション 夜の世代のままで
私たちは毎日が死と隣り合わせ 嘘と真実のタイトロープに惑わされたまま 私たちに本音を話せる友はいない すべてが欺瞞だらけの世に本音など言えない
ミレニアム生まれの私は夜空を見上げ 見えないものを見ようとして 本当に大切な何かを見失う
電車に飛び込んだ 舌打ちする群衆 明日は我が身と思えない 無邪気な愚民よ
広がりゆく格差 貧困は個人のせい? 政治家の演説に 絶望する市民よ
もう頼るな それでもやるんだ 私たちのジェネレーション 夜の世代のままで
藍に生きていけ 私たちのジェネレーション 夜の世代として
ミレニアム・ベイビーと呼ばれ 希望の鐘が聞こえる あの頃はまだ夜明けが見えていたけれど
大人になる頃には 数十年後に人口が半減する そう知った時 何かを変えなければいけない そんな気がしたのさ
やさしさと厳しさ そして愛情 たとえ涙に包まれても 私は私のやり方で
自由になるために 今を諦めるな 希望を捨てないために 夢を諦めるな
摩天楼見下ろし 来世への祈り込めて 恋人たちはふたり 命を手放した
絶望した友のため 失望した君のため 私たちのジェネレーション 夜の世代のままで
瞳に映る涙は誰のせいでもない 踏み躙られたままで良いのか? 藍に生きていけ!
5.人間という名の跳べない鳥
「死にたい」と思わない夜が珍しかった 「生きたい」と思えない朝が当たり前だった
この街に生まれ育ち 今日まで生きてきたけれども 家族も友達も みんな傍にいたって いつも何故だか淋しかった
鳥になりたかった 自由になりたかった
アイドルになった友人が微笑んでいる 夢を叶えた親友が叫んでいる 僕はまだここで現実を嘆いている 君はそんな姿を見て笑い狂っている
ピアノの音が和音から不協へと移ろう ギターのぴんと張られた弦が切れる
マスメディアは誰かのプライベートを覗く カメラマンは秘密をストーキングする オーディエンスはありもしない正義を謳う
夜になると 平穏という名の仮面を外し 布団の中で 名もなき歌を口ずさむ 僕は明日もこの暮らしを続けながら 今日の不遇を嘆くのだろう
鳥になりたかった 自由になりたかった
君という存在に恋をしてからも ひとつも変わらない日常の中で 街と街を結ぶ銀色の鳥籠に乗り 神経質な言葉で誰かを傷つける
時代は変わった 季節は移った 世界は終わった 平穏は失われた
これから始まる何らかの物語に 僕は「くそったれだ」と嘲笑しそうになる でも止めてくれたのは 他でもない君だった
鳥になりたいなら 自由になりたいなら 今を抱きしめるしかないんだ そうなんだって
6.藍し哀しあって愛されなくて
恋人が別の女と浮気しているのを見た夜 私は思わず裸足で駆け出した すべてが壊れる音がする 次第に雨も降り出して
雨が染み込んだ服はあなたに貰ったもの 今やそんなのどうでもいい 何件も溜まったTinderの通知だって どうせ取り繕いでしょ?
人間なんて誰も同じさ 作り笑いと出まかせで生きている おべんちゃらじゃ何も変わらないのに 今日も心は泣いている
お金なんていらない 名誉だって程々でいい あなたがいればそれで十分 そう思い込んだ時期を返してよ
藍の季節を共に過ごした関係 なのに、何故あなたは簡単に捨ててしまえるの? 私が奥手だから? 人は週三度のセックスのために生きてるわけじゃない 何度言っても上の空だったよね
突然あなたが私を抱きしめて 哀しい顔で泣き出した夜を思い出す 言葉にならない言葉を発する恋人の真相(すがた)に ただ受け止めるしかなかった
もうすぐ二十五になる まだ夢も仕事もない 理想ばかりが膨らんで 中身は所詮空っぽ
あなたが求めたセックスは見知らぬ誰かに変わり 何度も流した結晶が人格を壊していく 死にたいなんて言えない ただ必要とされることに溺れたかった
こんなことで泣きたくはなかったよ こんなことで悩みたくはなかったよ こんなことで笑いたくはなかったよ こんなことで生きたくはなかったよ
表情を隠すための長髪と どんどん隙間が空いていく服に あの日壊れたままの私が詰め込まれている 返してよ……
藍し哀しあって愛されなくて 私はひとりになった 最後まであなたを怒れなかった 全部私が背負い込んだ
何を言っても聞かないだろうから 何かを始める気もないだろうから 最後まで話し合えないままだった 全部私のせいにした
もう、こんな私が嫌になって 乱雑に切り刻まれた髪 誰のものとも思えない表情 サヨナラすら言う勇気もない
あたたかい雨が冷たい青空に代わり 憂鬱さえも洗い流していく 夜明けなんて来なくたっていいのに 今日も空はなんて美しいんだろう
次の人生はもっと倖せになれるよね? ホームドアを飛び越えて 見えた景色はドローンの腕だった また死ねなかったよ
7.私は孤児だった
幼い頃から誰も頼れる人がいなくて 気づけばこの街を独り彷徨ってた 友達すら信じられない 恋人もいつ裏切るんだろう 大切な人をがっかりさせながら 私は大人になってしまった
孤独には慣れている ず���と独りだったから 虐めにも慣れている ずっと独りだったから
ハイスクールを飛び出し 見知らぬ路地へ行こう 何があってもいい 使い捨ての命だから 何時になったっていい 所詮独りだから
真夏の太陽に憧れ 明るくなってみても 真冬の月に付き纏われ そちらの方が似合うと悟った
ハイスクールを飛び出し 知らない人に恋しよう 何処へ行ってもいい その日限りの関係だから 何故だかわからなくてもいい 所詮小芝居だから
青春の風がいつか私にも吹くのかな 幾度も願うたびに裏切られ 碌でもない恋に恵まれ いつかのロマンスを思い出す 
やさしくあるために 私を捨てたんだ せつなくあるために 私を欲したんだ
もう戻れなくたっていい あの教室には帰りたくない もう生きられなくたっていい あの家には帰りたくない
顔も知らない親の子供になり ある夜に捨てられた そんな私の未来は真っ白
何もない 何もできない 何も知らないまま 何かを始めようとする
暴力的な涙と 理性的な怒りで すべてが変わる気がした あの日の私を 星空で覆い尽くしたい
8.あたたかいコンクリートジェイル
何かを始めようとする勇気などなく 誰かを愛そうという気力さえもない
私はまるでマリオネット 社会の操り人形 学校という名のレールは ひとりの少女を廃人にする
付かず離れずのネットワーク 人生という名のシャドーワーク 何かのせいにして 誰かを傷つけた
それでも生きる理由は この街の冷たさが 私にはぬくもりだったから
幼い頃から街をひとり彷徨い 誰かに助けられて生きてきた ここまで大きくなれたのは 誰かの優しさがあったからだ
いつしか忘れてしまっていたけれど 都会は余所者には優しい 大人になってからわかったのは 若さが臭いものに蓋をさせていたこと
私はまるでトイレットペーパー 社会のはぐれもの 現代という名の季節は ひとりの少女を自由にする
付かず離れずのネットワーク 私という名のギグワーク 気まぐれのせいにして 自分を見失う
付かず離れずのネットワーク 人生という名のシャドーワーク ふとした瞬間に我に帰る 夜空を見つめながら
消費された後の真夜中 名もなき鋪道に跪く 涙が止まらない 私は何をしていたんだろう 何のために生きていたんだろう
付かず離れずのネットワーク 人生という名のシャドーワーク 親も友達も恋人も誰も信じられない それでも生きているのは 私を諦められないから
涙が私の道標になる 本当に愛したいのは私自身だった この街の冷たさが 私にはぬくもりになる
信じられなくても 愛せなくても 私は生きるんだ
9.ほんとうに信じられる人
手を繋げば 繋ぎ返してくれる 抱きしめたら 抱きしめ返してくれる
ほんとうに信じられる人が この世界にいたなんて 数ヶ月前の私に言ったところで 信じようとはしないだろう
言葉ではなく行動で 理性ではなく感性で
時代が変わっても あなたは変わらないで 歳を重ねても あなたは変わらないで
泣きたい時は ずっと泣かせてくれる 話したい時は ずっと聞いてくれる
ほんとうに愛し合える人が この世界にいたなんて 幼少期の私に伝えたところで 信じようとはしないだろう
共感ではなく沈黙で 対話ではなく傾聴で
時代が変わっても あなたは変わらないで 歳を重ねても あなたは変わらないで
もう裏切りはごめんだ あなたの傍で生きたい
一瞬ではなく人生で 恋愛ではなく日常で
時代が変わっても あなたは変わらないで 歳を重ねても あなたは変わらないで
この街に来てから やっと出逢えた人 繋いだ手はもう離さない 生まれ変わっても愛し合おう
時代が変わっても あなたは変わらないで 歳を重ねても あなたは変わらないで
あなただけは変わらないで 私がずっと傍にいるから
10.恋人は冷笑主義者
世界のどこかで戦争が起きても 僕にはどうでもいい 誰かがいつ命を落とそうが 僕らには関係のないことだから
この街のどこかで誰かが傷ついても 僕にはどうでもいい 男も女も若者も老人も 僕らには興味のないことだから
ニュースで子どもが映し出されるたびに お涙頂戴は嫌いだと激怒する恋人 私はいつも反論する これは現実に起きていることだと
それでも何も変わらない 生きものの記録 私があなたに恋したのは 優しさに惹かれたからなのに
あなたは冷笑主義者 誰に対してもそう いつか私も笑われるのかと ずっと怯えてる
それでも捨てられない あなたへの純情 親友も別れろというけど 今でも愛してる
格差も性差別も戦争も 僕は素通りする そんなもの気持ちの問題だ 僕らの問題ですらない
沈黙は加担だと言われたって 僕には聞こえない 涙を流すたびに嘲笑いたい 僕らには意味のないことだから
ニュースでハラスメントが取り上げられるたびに だから駄目になるんだと喚く恋人 私はいつも反論する いつだって駄目なものは駄目なんだと
それでも世界は変わってく 過去から未来へ 私があなたに恋したのは 知的さに惹かれたからなのに
あなたは冷笑主義者 知ってたら付き合わなかった いつもはあんな優しいのに どれがあなたなの?
それでも別れられない あなたへの慕情 言葉を交わすたびに もっと愛が深くなる
いつでもどこでも それでも離れられない 言葉を交わすたびに もっと愛が深くなる
たとえあなたが冷笑主義者でも 私が好きならそれでいい 誰に笑われてもいい これが青春と呼べるなら
ほんとうは変わってほしいけど 人はそんな簡単に変われない 今のあなたも嫌えないから きっと本気で愛してる
この時代に生まれて この国で生きるということ
それでも私は冷笑しない 私は人間だから 理性ある生き物だから
11.私も実存主義者
自分で断ち切ってしまえるならそれでいい そうじゃないから人生なんだ 最初に何者かわかってるなら楽だろう でもそうじゃないから人生なんだ
十代の頃にはわからなかった 二十代になってもわからない 三十代になったって変わらないだろうし 八十代になっても見えないかもしれない
百年経っても 私たちは私たち 生きる意味を自分で見つけるしかない そんなふうに生きていけばいい 死ぬ理由が生まれるまでは
あなたに決めてもらえるならそれでいい そうじゃないから楽しいんだ 最初から運命が決められているなら楽だろう でもそうじゃないから面白いんだ
十代の頃には見えなかった 二十代になっても見えない 三十代になってもつまらないだろうし 八十代になってもつまらないかもしれない
千年経っても 私たちは私たち 楽しい意味を自分で見つけるしかない そんなふうに面白がっていけばいい 生きる理由が死ぬまでは
目に見えないものだっていい 見えるものでもいい 人を愛することだっていい 愛せなくたっていい
自由に考えていけばいい 考えなくたっていい おもしろがって出来ることを 他の誰かがつまらなくたっていい
十代の頃にはわからなかった 二十代になってもわからない 三十代になったって変わらないだろうし 八十代になっても見えないかもしれない
百年経っても 私たちは私たち 人生の価値を自分で見つけるしかない そんなふうに生きていけばいい 実存しない日が来るまでは
わからないからおもしろい わかるからたのしい 人の価値は何者にも決められはしない
12.たとえば隣人のように
星空が見えない街に 引っ越してきた 最初は淋しくても 少しずつ慣れていった
大学生になって 出逢った友達 これまでとは違う関係性に 少しずつ馴染んでいった
運命に導かれるように ここまで歩んできた 何も見えない聞こえない 都会の静寂の中で
ひとりになりたいと思ってみたり みんなといたいと言ってみたり 気まぐれな私だけど その日々が青春へと変わるうちに すべて輝いていった
たとえば隣人のように この街で大人になっていく
青空が見えない街で 日々を駆け抜けた どんなにつらくても なんとか生き延びてきた
仮想彼女も 生成ツールも それよりもリアルな関係で ひとつずつ乗り越えていった
宿命に誘われるように ここまで走ってきた もうすぐ終わってしまう 都会の日常の中で
今が終わるなと思ってみたり 明日が来いと願ってみたり さすらう私だけど この日々が青春へと変わるうちに すべて思い出になった
たとえば隣人のように つまらない大人になっても
二十世紀に生まれたあなたと暮らした 地元での日々が時に懐かしくなる 初恋のあなたや親しかった友達が 今も元気であることを冬空に願う
無性に逢いたくなったり 無性に淋しくなったり わがままな私だけど あの日々が青春へと変わるうちに すべて愛おしくなった
たとえば隣人のような 何処にでもいる私になっても
ひとりになりたいと思ってみたり みんなといたいと言ってみたり 気まぐれな私だけど その日々が青春へと変わるうちに すべて輝いていった
たとえば隣人のように 何者でもない私になる どんなことをしたって 私は私にしかなれない
詩集『ELECTROCITY』クレジット
Produced / All the words were written by 坂岡 優
Drafted by Koharu Takamoto(「二十一世紀生まれのペシミスト」「恋人は冷笑主義者」) Sakura Ogawa(「ほんとうに信じられる人」) TORIMOMO(「人間という名の跳べない鳥」)
Written at Yuu Sakaoka House Studio, JR West Japan Series 223 Train
Demo Track Created by Yuu Sakaoka Music Assisted by Koharu Takamoto(「二十一世紀生まれのペシミスト」) TORIMOMO(「人間という名の跳べない鳥」)
Designed & Edited by Yuu Sakaoka Special Thanks by Yurine
Dedicated to YUKIHIRO TAKAHASHI, KEIICHI SUZUKI
Management by SAKAOKA PROJECT
Very very very thanks to my friend, my family, and all my fan!!
2023.12.25 坂岡 優
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lecv140291 · 2 years
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Toaru Hikuushi e no Koiuta (TV)
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xxxcuriosity09 · 7 months
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【映画】名探偵コナン
劇場版『名探偵コナン』がアマプラで公開してたので全部見返したついでに一言感想を書いたときのまとめだ!!
………
1997年『時計じかけの摩天楼』 白鳥刑事が出る。いろいろ言われてる犯人だけど若いころの作品爆発したくなる気持ちはわかる
1998年『14番目の標的』 「毛利さんは(自分の関係者が襲われてるのに)平気なんですか?」「私が狙われるのは5番目ですから!」サイコパスか?
1999年『世紀末の魔術師』 平次、和葉、哀ちゃん、高木刑事が出る。怪盗キッドが変電所爆発して大阪一体を停電させてるんだが。怪盗ではなくテロリストでは
2000年『瞳の中の暗殺者』 佐藤刑事、千葉刑事が出る。あの人死にの出たジェットコースターまだ動いてるんだ…
2001年『天国へのカウントダウン』 トメさんが出る。小学生のアフレコここから? 人員不足のため自ら狙撃するジンニキが見られる。まだまだすかすかなのに定員オーバーになるエレベータ。南斗のシェルターか?
2002年『ベイカー街の亡霊』 俺と新一はホームズについて解釈が違うからよ、お互い関わらない方が賢明…だよな? 蘭姉ちゃんが新一から吹き込まれたホームズ知識だけで無双するのすごい。興味ないことよく覚えられるな 
2003年『迷宮の十字路』 白鳥警部の声が変わった。京都に住んでるのにまるたけえびすの歌を知らなかったのでこの映画を見てあわてて覚えました。同じ京都住みの友人もこの映画を見てあわてて覚えたと言っていました
2004年『銀翼の奇術師』 神奈さんと三木さんがゲストキャラの声優で出てる。2003年にすでに松田と萩原で本編出てるのになんで??? 
2005年『水平線上の陰謀』 最後の蘭姉ちゃんのピンチ展開必要だった? また神奈さん出てるので前作のはたまたまなのかもしれない…
2006年『探偵たちの鎮魂歌』 当時白馬くん見に映画館に行ったのに白馬くんじゃなかったのでがっかりした。黒の組織より先に新一を見つける一般犯人すごない? ジンニキもがんばって
2007年『紺碧の棺』 サメ映画。チキンレースする佐藤刑事と煙草吸う高木刑事が格好良い。コナンくんが携帯電話を持ち始める
2008年『戦慄の楽譜』 佐藤刑事狙撃つよつよ。格好良すぎる。音痴なのに声で電話かけられるのもおかしいが数十m先の受話器に声が届くのもおかしい
2009年『漆黒の追跡者』 電話してるのに声かけてくる和葉、やばい女すぎる。アイリッシュなんで死んでしまうん…
2010年『天空の難破船』 テンポが良くてすき。南港に鈴木財閥のタワーあんの? やめて?? 飛行船の窓から放り投げたはずの子供がいつの間にかまた飛行船に乗り込んで来てて、犯人グループは恐怖したやろな…
2011年『沈黙の15分』 方言成分が多くて良い。同じ顔のおじさんが二人いる。ダムが爆発してるので被害規模はでかいはずなんだけどなんとなくスケールが小さいなと感じてしまうのはダム近辺だけで話が終わるからか。記憶喪失の男の子の手を引いて走ってあげる元太やさしい
2012年『11人目のストライカー』 梓さんが出る。カズの夢小説あり〼。サッカー選手より子供の方がアフレコが上手い。この世界爆発予告多すぎ! 真田〜〜〜!
2013年『絶海の探偵』 コナンくん正義のためならなんでもやっていいと思ってるので迷惑すぎる。頻尿でもある。クラウドサービスの説明が入る。そして当たり前のように不正ログインしてる。なんで??
2014年『異次元の狙撃手』 世良ちゃん、沖矢昴、FBIの三人が出る。コナンくんがながらスマホのせいでスケボーで車道に突っ込む。この内容でよりによって綾小路警部も出る。映画館で見たかったなこれ
2015年『業火の向日葵』 改めて見ると、自殺か他殺かとか十二使徒とかポイントポイントはおさえてるなあと思いました。急にゴッホとゴーギャンの仲良しエピを挟まれて喜んじゃった。鈴木財閥ってどこに金あんの?? どういうわけか新一とキッドは顔立ちが似ているらしい
2016年『純黒の悪夢』 あむぴ、風見、水無怜奈が出る。ラムが喋る。風見がボコられて始まりボコられて終わる。ジンとウォッカのカウントダウン芸コマ。「地上は闇に包まれやしたぜ」。阿笠博士がさらっと発信元偽装してメール送っとるが。あむぴって赤井さんのこと「あなた」って呼んでたっけ。あんなめちゃくちゃになったのになんで死者1名なんだよ
2017年『から紅の恋歌』 紅葉、伊織が出る。爆発に始まり爆発に終わる。テレビ局から脱出するときずっとやかましい和葉ちゃんかわいいね。京都泉心高校の元ネタわからんくやしい。伊織って何者なの
2018年『ゼロの執行人』 黒田管理官が出る。小学生と普通に世間話すな。あれもこれもIoTテロだ! ハッキングの話してるのになんで家電へのハッキングの可能性に気づかないんだ? 犯人の動機がやばい
2019年『紺青の拳』 物防は高いけど魔防は低い京極真。傲慢チキおじさんの銃シャブもうちょっとちゃんと見せてほしかった。みんな戦闘能力高すぎ
2021年『緋色の弾丸』 メアリー、羽田秀吉が出る。蘭姉ちゃんにされるがまま服脱がされるおっちゃん好き。英語話せる言い訳に学校の授業が出る。ひつまぶし食べてるおっちゃんと哀ちゃん良…。どういう流れでこの二人でお昼食べに行くことになったんだ。ジョディ先生のこと先生だったから「先生」って呼んでるだけなのに謎の協力者になってるの好き。雑に扱われて喜んでる哀ちゃんかわいいね
2022年『ハロウィンの花嫁』 松田、萩原、伊達、諸伏景光が出る。萩原なんで死んでしまったん…。めちゃくちゃやってるあむぴたちがよかった。「諸伏景光も来ないということはおそらく…」って言われるのつらいね。コナンくん灰原さんがロシア語話せるのは少々やりすぎでは。あむぴは…まあ…
2023年『黒鉄の魚影』 コナンくんが正義の名の下にめちゃくちゃやる。男気があったのは良かった。灰原さんの話なのに少年探偵団が活躍しないのでちょっとがっかりした
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lion7line · 10 months
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六畳半の夏HO2
▼HO2 歩いてたら人が落ちてた。誰?
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◆秘匿HO
君は先日病院で余命宣告を受けた。どこに潜んでいたのか、君の体は病に蝕まれていたのだ。 生きれるとしてあと1ヶ月。君は入院を選ばなかった。 今は昔祖父が持っていたという海のよく見える空き家で暮らしている。 それから君は思い入れのある大切なものを持っている。
君の目的は「後悔のないように生きる」ことだ
▼作成ルール ・探索者は高校生である 年齢は16〜18歳(留年してるから超えているなどは可能、高校生であれば良い) ・CONを-3 ・特徴表<4-8大切なもの(D)>を得る
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父母兄自分の4人家族。 星が好きなパパと海が好きなママと、宇宙が好きなお兄ちゃん。だった。 なんでもパパの妹さんは宇宙飛行士だったらしい。わたしが小さい頃に死んじゃったって聞いた。 だから、お兄ちゃんが宇宙に興味を持ってるのが嬉しいんだって。
3つ上のお兄ちゃんは霜が綺麗な晴れた冬の朝に生まれたから霜冬。そうと わたしは予定よりもずっと早い、夏でいちばん星が降る日に生まれたから彗夏。 「流星群が見たくて慌てて生まれてきたのかもね」なんて笑うママとパパの間に挟まれてた小さい頃の記憶をまだ覚えてるの、可愛いでしょ。 同じくらい、お兄ちゃんの恨めしそうな顔もよく覚えてるけど。おれのほうが星も宇宙もすきなのに、って。 ないものねだりだ、別にわたし、欲しかったわけじゃないのに。お兄ちゃんのくせに大人げないんだ。
4年前両親が離婚して、私はママに引き取られて、そのママは3年前に再婚した。名字が「冬」になった。 離婚するならもうその指輪いらないよね、わたしにちょうだい、って大分駄々をこねてパパとの結婚指輪をママからもらった。 お守りみたいにずっと首から提げてる。ママがパパのこと好きじゃなくなっても、わたしはずっとパパが好きだよ 再婚相手はいいひとで、「娘が欲しいと思ってたから嬉しいよ。よろしくね」って言ってくれた。 連れ子は4つ下の男の子��、小学生の弟って幼いんだかマセてるんだかよくわかんなくて。 ”お父さん”の後ろに隠れるその子を見て、とりあえず話しやすいお姉ちゃんを目指そうと思った。
征人、って弟の名前が口に馴染んできた2年前に妹が生まれた。 馴染んできたからこそ征人は反抗期が酷い。たぶん本人もうまく歯止めが効かないんだと思う。 そりゃそうだよね、ママが変わってお姉ちゃんができたとおもったら新しい親同士の子供ができてさ。 わたしたちのこと、いらないの?って、正直わたしも思うもん。だから、なんていうか。家にいるのが疲れる。 ママ、パパのこと好きだったじゃん。なんで離婚したの?なんで他の男の人と一緒になれるの? どうしてわたしたちがいるのに子ども産んだの? 知らない人みたいだ。わたしのママで、征人の父親だったはずなのに。
妹のこと、可愛いと思う。でも、同じくらい未知の生き物で、怖い。 愛海。 この子だけがこの家でいちばん正しいように思えて、ねえ、征人、わたしたちどうしよっか。
絶対なんてないんだ。両親が離婚した時からうっすらおもってる。 だから、うん。持って1か月、そう言われた時も ああ、 って、腑に落ちてしまった。 なんとなく生き続けてくと思ったけど、そんな訳もないんだ。絶対なんてないんだもんね。 まだ生きてたいし死ぬのは怖い。受け入れたくはない。でも「そういうものだ」と理解してしまう自分もいる 悔いがないように余生を、なんてさあ。酷だよね。 まだ18だよ、受験期まっさかりで、大変だけど未来を考えてる時期にさ。急に道閉ざされたって、心がついてこない
ママとパパと、お兄ちゃんと。一緒に居たい。征人も一緒にいれたらなって思うけど、征人が嫌だよね。だって他人だもん。 パパにもお兄ちゃんにも、余命のことなんて知って欲しくないなあ。でも、ママは伝えるんだろうな。 別に嫌いだから別れた訳じゃないって言ってたもん。違う星の人だから、だからうまくいかなくて別れただけ、って。 もちろん本当に別の惑星の人って意味じゃなくて。価値観とか、思想の違いのことを言ってたんだと思う。 わからないけど。だって私にとっての親はパパとママだから。人間なんて違って当たり前なのに。  もし、再婚してなかったら、また家族一緒になれてたのかな。1か月だけでも。とか。 どうにもならないことを夢想したりもする。 パパも去年再婚しちゃったから、絶対ありえないこと。
パパを他人に取られた、って思っちゃうのはしょうがないよね。 今まではまだ、お兄ちゃんのいない隙にパパに会いに行けてたけど。違う誰かと家族になるならもう会えないよね。 ほんとはね。少しだけ、期待してたんだ、いつか 雨降って地固まる、じゃないけどさ? また、家族で一緒にいられるんじゃないかって。そんなこと、なかったね。 お兄ちゃんは今だってわたしのこと別に好きじゃない。子供の時ほどあからさまじゃないけど、今更何話すのって思ってると思う わたしがわざとお兄ちゃんの好きを取った訳じゃないのに。ほんと、神様っていい趣味してる 祝福の星を降らすなら、私じゃなくてお兄ちゃんにしてあげてほしかったよ。
夜が怖い。 朝起きられるかわからないから。このまま死んじゃうんじゃないかって。だから寝つけない 意識を手放すのが、怖い。 自己防衛本能なのか、余命を宣告されてから感情が大きく揺らがなくなった。 もとから起伏は大きくない方だけど。 泣くことも、照れることも、その回路ごとどこかに隠したみたい。それとも一足先に壊れたのかな。 はしゃいでたってどこか虚しい自分がいる。誰かといたくて、誰ともいたくない。 あと1か月で死ぬ女の子。そういう見方をされる場所に、いたくない。思い知らせないで。
どうにでもなれ、って自暴自棄がある。 痛いこと以外はなんだっていいよ。どうせ1か月しか生きられない。 1か月って30日だよ。29回寝たらもう終わるんだ。ううん、それよりもっと短いのかも。 落とし玉、こんなところで豪遊するために貯めてた訳じゃなかったんだけどなー。 大金を思いきりいつかどこかで使ってみたくて堅実に生きてたのに。うそ。 パパからもらったお金、使うのもったいなくて使えなかった。使ったら繋がりが消えちゃう気がしたから TAKKのライブ行きたかったなあ。もっと遊びたかったし、歌ってたかったし、受験だって最後まで頑張りたかった。 あれだけ憂鬱だった勉強が今じゃこんな恋しいものに思えるなんて、死ってとびきりの装飾品だね。サイアク。
受験生の夏でよかった。よくないけど。 1か月おじいちゃんの家で猛勉強するつもりなんだよねーって友達に言ったら真面目じゃん笑で済んだから。 これが高2とかだったら鬼遊べないじゃん!だめー、とか、言われてたんだろうなあ。 さみしいな。でも、絶不調のわたしなんか見せたくない。心配されたくない。楽しい友達がいい
ママには止められたけど、パパと一緒に居てくれないくせにってずるい言い方したら吞んでくれた。ぶたれたけど おじいちゃんの家。パパが子供の頃過ごした家。…そう思うと、変な感じ。 パパもママも当たり前に子供時代があったっていうの、どうしても不思議に思う
死にたくない。 死にたくないけど、死ぬのが分かり切ってるから期待したくない。 心を大きく動かしたくない。しんどいから。苦しくて怖い中の楽しい部分だけを掬いたい。 見ないふりしてたい。上辺だけがいい。じゃなきゃ死の恐怖なんかに耐えられない。 人肌が恋しい。鼓動を聞いてたい。一人が怖い。一人でいたい。 冷たさが怖い。夏でよかった。冬じゃ生きてるのか死んでるのかわからなくなるから。 道に転がる蝉の死骸を見かける度に半笑いになる。あり得る自分の未来の姿みたいで。 惨めだ。
「夜の向こうへ連れてって」
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kachoushi · 8 months
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各地句会報
花鳥誌 令和5年10月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年7月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
あぢさいや錆ゆくときもずぶ濡れて 光子 雨に白く汚されてゐる木下闇 緋路 サイレンも街騒もまだ梅雨の底 久 鉄骨が叩く鉄骨濃紫陽花 緋路 見覚えのビルはもう無くサルビアに いづみ 夏草のつぶやくやうな雨であり 和子 鉄条網梅雨の蝶さへ寄せつけず 同 支へ切れぬ天へ石柱梅雨深し 昌文 飛石をぬらと光らせ五月雨 久 その人は梅雨に沈みながら来る 順子 五月闇不穏な波の来るといふ はるか
岡田順子選 特選句
列車音遠ざかるとき浜万年青 はるか 庭石は梅雨のものとて黄泉のもの 俊樹 サイレンも街騒もまだ梅雨の底 久 鉄骨が叩く鉄骨濃紫陽花 緋路 雨の日の桔􄼷のうしろすがたかな 美紀 萱草のそびらに恩賜なりし闇 光子 潮入りのみづは昔や通し鴨 いづみ 支へ切れぬ天へ石柱梅雨深し 昌文 瞬ける雨粒蜘蛛の囲の銀河 緋路 雨に白く汚されてゐる木下闇 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
鹿の子啼く隠れの島に入日濃く 修二 たはむれの莨にむせし桜桃忌 久美子 寂しさを下から崩すかき氷 朝子 茉莉花の別れ際こそ濃く匂ふ 美穂 不如帰久女の夢と虚子の夢 修二 首の無きマネキン五体暑き日に 愛 蟬生る瓦礫の闇の深きより かおり ひまはりの花と育ちて銃を手に 朝子 バレエ団の窓へブーゲンビリア満つ 愛 蔓薔薇をアーチに育て隠居せる 光子 うつし世のものみな歪み金魚玉 かおり バス停のバスまで覆ふ夏木かな 勝利 梅雨空にジャングルジムがひつそりと 修二 襖絵の孔雀の吐息寺炎暑 勝利 君嫁して香を失へり花蜜柑 たかし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月6日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
らつぱ隊香り奏でる百合の花 さとみ 風鈴が相づちを打つ独り言 都 香水に縁の無き身や琥珀色 同 身ほとりの置き所無き土用の入り 同 滴りの奥にまします石仏 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
黒塀や蔵してをりし八重葎 宇太郎 ふりかへる砂丘の海の線は夏 同 葛切や玻璃にスプンの当る音 同 夏草の中の林道下りけり 同 ソーダ水斜めに建ちし喫茶店 同 向ひ風麦藁帽を光背に 同 白服を吊りたる明日の再会に 悦子 浜昼顔一船置きし沖を恋ふ 同 白南風旅の鞄をコロコロと 美智子 足跡や巡礼のごと砂灼けて 栄子 紫陽花やうた詠むくらし悔もなく すみ子 玫瑰の咲くや砂丘の果の路 益恵 躊躇なく風紋踏んで白い靴 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
早苗饗や手足を伸ばす露天の湯 幸風 はらからや薄れゆく過去心太 百合子 一品を後からたのむ心太 秋尚 青楓雄々しく抱ける年尾句碑 三無 天草の歯ごたへ確と心太 文英 朝顔に護符つけ市の始まりぬ 幸子 朝顔のつぼみ数へて市を待つ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
西日射す鏡に海女の手櫛かな 昭子 兜山古墳を包む大夕焼 ただし 良き事の有りや無しやの今朝の蜘蛛 信子 信州に梅雨のかけらの雨が降る 三四郎 石も又涼しきものの一つかな 昭子 香水や周囲の心独り占め みす枝 梅雨寒や口を預けて歯科の椅子 信子 うなだれて少年の行く片かげり 昭子 僧逝きて久しき寺の夏椿 英美子 猛暑日や万物すべて眩しめり みす枝 天近き牧牛の背や雲の峰 時江 コップ酒あふる屋台の日焼顔 英美子 サングラス外し母乳を呑ませをり みす枝 かぶと虫好きな力士の名をつけて 昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月10日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
芋焼酎醸す香りの満つる街 三無 団扇さし出かける孫の下駄の音 ことこ それぞれが里の焼酎持ち寄りて あき子 老媼の団扇頷きつつ動く 和魚 児に送る団扇の風のやはらかく ます江 店先で配る団扇の風かすか ことこ 泡盛の味覚えたりこの良き日 同 団扇手に風のざわめき聞く夕べ 廸子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
沖縄の鳳梨乾いた喉癒す 裕子 青空や収穫の日の夏野菜 光子 夕暮れは車窓全開青田風 紀子 貝釦一つ無くした夏の暮 登美子 まだ聴けるカセットテープ夏深し 同 雲の峰送電線は遥かなり 令子 夕焼に路面電車が揺れてゐる 裕子 鐘を撞く寺は山上雲の峰 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月11日 萩花鳥会
透き通る海は自慢よ海開き 祐子 救助士の臀筋たくまし海開き 健雄 夏草や一対すべて青の海 俊文 生ビール久方ぶりや子とディナー ゆかり 引く波に砂山崩る海開き 恒雄 天の川点滅飛機の渡りゆく 美惠子
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令和5年7月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
羅を纏ひしものの身の一つ 世詩明 天国も地獄も自在孟蘭盆会 同 風の盆男踊りの笠深く 幹子 盆の供華華やいでゐる村の墓地 同 ギヤマンの風鈴揺れる蔵の街 嘉和 古団扇思ひ出の新しき 雪 縁側に男冥利の裸かな みす枝 ナツメロを口ずさみつつ草を引く 富子 蓮開く様自力とも他力とも やす香 神主の大きな墓を洗ひけり ただし 在りし日のままに夏帽吊し置く 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
田舎家の土間のだんまり朝曇 要 炎帝の遣はす鴉黒く群れ 千種 会釈する日傘に顔をなほ深く 同 夫恋ひの歌碑を見てより秋近し 炳子 飴色に枯れ空蟬の垂れ下がる 久子 古民家の故郷の匂ひ壁に黴 経彦 三猿の酔ふ草いきれ庚申塔 眞理子 古民家の茅屋根匂ふ炎天下 三無
栗林圭魚選 特選句
蓮花の水面の余白空の青 亜栄子 カラフルな浮輪乗り合ふ市民バス 久 じやぶじやぶと揃ひのティーシャツ水遊び 三無 咲き足せる泰山木の真白かな 秋尚 森少し膨らませをり蟬しぐれ 慶月 水音に誘はれつつ灼くる道 眞理子 惜しげなく涼しさ放つ水車小屋 要 ひとときの静謐滝に対峙して 久子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
マッカーサーパイプ咥へてアロハシャツ 千加江 遠雷や織部の茶碗非対称 泰俊 二業地に一の糸鳴る夜涼かな 同 悠久の光り湛へて滴れり 同 青田風満目にして夕仕度 清女 脱ぎ様のまことしやかに蛇の衣 雪 退屈をもて余しゐる古団扇 同 洗ひ髪訪ふ人も無く待つ人も 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月21日 さきたま花鳥句会
沢蟹の渡る瀬石に日の名残り 月惑 空蟬や辞書に挟まる紙兜 八草 家眠る厨にひとり��ナナ剥く 裕章 山の水集め男滝の帯となる 紀花 どら猫にまさる濁声夏の風邪 孝江 炎天に心字の池面雲動く ふゆ子 打水や土の匂ひの風生まる 康子 行くほどに街路華やぐ百日紅 恵美子 睡蓮の葉を震はせて鯉の道 みのり 八の字を書きて茅の輪を潜りけり 彩香 誘蛾灯今は無人の故郷駅 静子 枇杷熟るる眷属訃報また一人 良江
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令和5年7月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
半夏生何処が嫌ひと云はれても 雪 蛇にまで嫌はれさうな蛇苺 同 何処をどう突いてみても蟇 同 お隣りは今はの際と虎が雨 一涓 師の友は文教場址合歓の花 同 守宮まづ招き入れくれ舎入門 同 忘れじの人今も尚蛍の夜 同 入道雲天下制する勢あり みす枝 藍浴衣片方だけにピアスして 昭子 サングラス外して妻は母となる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年7月23日 月例会 坊城俊樹選 特選句
空蟬や地中の記憶あるらしく 要 靖国の坂みんみんの急くに急く 昌文 炎天に零戦仰角三十度 佑天 鳥居へとまぬがれがたき炎天を はるか その日近付き靖国の灼けてをり 慶月 みんみんの高鳴く魂の声として はるか
岡田順子選 特選句
熱き骨ぽきぽきたたみ日からかさ 眞理子 真白な祢宜の出て来し木下闇 政江 笛の音の遠くに生まれ夏の果 光子 零戦を撮る少年の夏休み 慶月 下乗せし老女紅濃く夏詣 同 英霊に七日の魂の蟬時雨 政江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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yurina17tam · 1 year
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2023/04/23  マチソワ
ミュージカル『薄桜鬼 真改』山南敬助 篇  
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最初エクソシストの階段ブリッジおり思い出した。山南篇って感じでゾクゾクした。
沖田総司が隣で刀振るなんて聞いてないし頭パーンした。
斎藤一なんか隣で間者の演技し始めたんだけど口元隠す動作やっぱり大好き。
土方さん駆け抜けていった。私風になる!!!!
原田でかい!!!めちゃめちゃドスドスなってた!!!
山南さんと千鶴ちゃんの身長差尊い。私もあんな身長差でいちゃいちゃしたい(???)
ふざけるな水鏡。もう泣いてるよこっちは。
薫所作が美しくて、あぁゆづ...ありがとう...ってなった
宴の歌、まじで唯一の楽しい曲じゃん。落差でお腹壊す。風邪ひくし情緒。
山崎が一幕で死なへんかったってウキウキしてたらすぐ死んだ。今回の死に方好き。みんなで歌い上げるのもかっこいいんだけど影って感じで良かった。
斎藤さんが「総司」っていうとこ好き。ついなんだよぁってメチョメチョしてる
原田俺の金か感が最高。その後キレッキレで踊ってるのもイトヲカシ
風間出てくるたびにロックでどうした。土方さんとのデュエットからの背中合わせ最高オブ最高。
空耳じゃなかったら大楽最後のカテコ、袖から誰か山南さんって叫んでた?
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相馬篇とはまた違うきれいな描き方?纏まりかたしてる。乙女ゲームだっていうのを忘れてなかったらしい今回程よくいちゃついててとてもありがたかった。輝馬さんがおしゃれなデザイン薄ミュって言ってた意味がわかる。
階段じゃなくて坂なのも良い。
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池田屋下手通路駆け上がってからの沖田のソロ超良かった。伸ばしながらはけていくやつ。下手からみたらちょうどジャンプではけててかっこいい。
今回の沖田さんはとっても死にそう。死ぬんだけど。明確に労咳って書き方はされてなかったんだけどじわじわ侵されててすごいなんかグッてきた。薫に刀向けたあとのおそらく血を隠してる足捌きとか。
斎藤さんが間者として戻ってくるところの沖田さん。地味に労咳演技してて私がだめだった。
近藤さん助けに行ったあとの倒れる沖田さん。ちょうど前楽顔目視できる位置だったんだけど御尊顔だった。そのバックで近藤さんが頷いててパーンした。感情ぱーんしてベチョベチョしてた。
やっぱり飛んだり跳ねたりしてる北村沖田が大好き。
北村沖田の笑い方が好き。意地悪なのから楽しそうなのまで全部大好き。咳の仕方は死にそうでいいんだけど喉は壊さないで。
千鶴ちゃんの正体知るところの沖田の顔が楽しそう。
羅刹化した山南さん斬ったあとの台詞の震え方が天才。
池田屋、風間登場する前の刀みてにたついてる(言い方)沖田の顔。悪くていい。
薫とはじめましてしたあとの、藤堂と沖田オフからみ良かった。
全体的に今回は「新選組の刀」としての沖田総司感が強かった気がする。意地悪な優しくない沖田さん大好き。
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平助いつもにもましてかっこいい。いつもメロメロだけど今回メロメロベチョベチョで情緒行方不明。
大楽とかもうだめだったあっちもこっちもだめだった。
千鶴ちゃんの背中押して山南さんのとこにいかす平助恋のキューピット。そろそろ樋口平助に彼だけの千鶴ちゃんを出会わせて。千鶴ちゃん隣に並ぶまで卒業許さん。
御陵衛士に行く所、マイク一瞬ハウっておぉってなったけど隣通って行ってくれたから許す。お顔がきれい。
「平助くん、大丈夫……?」って心配されて「うん、俺は平気!」って笑い飛ばしながらその場を去るとこ千鶴ちゃんに背を向けた瞬間平助の顔からスッ……と表情が消えるのが本当に好き。上手しか見れない特権。
山南さんに斬られる前の登場シーン、「案の定これだ」って言い回しがすごく好。
大楽、山南さんのケツ触って触り返されてた。
最後の方で薫と殺陣してるんだけどちょうど音にハマっててすごい心地良かった。
最後の殺陣山南さんより千鶴のこと守っててお前っっっっ謙虚なっっっ(?)ってなった。平助カッコイイメロメロ〜
カテコの時点でヤバいって隣に言ってる樋口さんでもう駄目だった。いつもにこってしてるタイプの男に泣かれると情緒粉々になる。
なんかもうありがとう。来年もよろしくお願いします。
私も樋口平助と恋したい。
頼むから樋口平助篇みせてくれ
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千鶴ちゃんってかわいい〜で割と収まるんだけど今回はかわいいじゃなくて、落ちついててなんだろなんか良かった。叫ぶだけの演技じゃなくて色があって凄い好きだった。割と若い人たちが千鶴をすることが多かったのもあるんだろうけど、演技の軸がしっかりあって。経験積んできたからなんだろうけどそれでも山南さんにぴったりの千鶴ちゃんだった。若い千鶴ちゃんずも大好きなんだけど、新選組と並んだときに消えない?ひけをとらない?食われない?千鶴ちゃんでとっても良かった。
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山南さんが輝馬さんの山南さんがセンターにたってもう感無量。きっとこれが最後だろうから目ぇかっぴらいて焼き付けてた。
登場早々よくあの体制で声出るよなと思う。
終わって一夜たったけど未だにあそこのフレーズ脳内なってる。
血と変若水があんなに似合う男はいない。
かなりで歌えるのかっこいいしスゴいしあぁ山南さんって感じ。
土方さんとの怒鳴り合いが空気がビリビリしてて怖かった...。
大楽、「山崎さんが!」の人が出てこなくてヌルッと千鶴と一緒にはけてたんだけど、その時の行きますよみたいな首のかしげ方がとても良かった。
山崎さん抱きかかえる山南さん後光がすごい聖母様かな??
布団のシーンいいぞいいぞもっとやれって心のなかでちゃちゃいれてた。そのままだけばいいのに(やめろ
「その口を塞ぐ覚悟です」はもうなんかほんとにありがとうございます。それがみたかった!!ってのをしてくれた。
斎藤篇で、「朝日浴びて消える」
が今回は
「朝日を浴びても消えはしない」を平助と一緒に歌うことになってるの滅茶苦茶萌えたしアッーってなるしヴッーーーってなるしありがとうってなった。
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山南さんって羅刹になりたくなかったとは言わないじゃん。平助とか永倉さんとか血を飲むの渋っていたりするけど山南さん躊躇なく行くじゃん。それでもずっと人に戻る方法を探して、その為に敵陣に単身乗り込んだりして。羅刹になった他の隊士のためと言いつつも最後の最後まで諦めないってきっとそういうことじゃん。それが哀しくて苦しくてヴッーーーってなる。カテコの言葉をお借りするなら「羅刹」であることを愛してはいるけどそれでもやっぱり「人」でありたかったのかなと。
最後「千鶴」ってよんだ!!!山南さんが!!!ついに!!!千鶴って!!!雪村くんじゃなくなった!!!ヴッーーー
どうせならカテコ、手つないではけてよ!!!!せっかく樋口さんが背中押してくれたのに!!!(喧
「死は永遠ではない」
「生は永遠であると言えるか。誰も言わないであろう」
碓かになんで死んだら永遠って言うんだろと思った。
「私は何者であるか」「まがいものではなく羅刹です」
山南さんは結局その答えを見つけられたのかわからないけど。
私もいつか自身の答えを知りたい。
なんかもっと言いたいことあるのにちゃんと言葉にできない。円盤見ながらまとめたいけど円盤いつきますか。早くください。
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頼むから
来年こそは
平助篇
樋口平助で
平助篇みせてくれ
本編しないで卒業したら桜咲く季節に桜の樹の下で大乱闘起こしてやる
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他作品になるけど某仁義のやつとか。何年も前に撒いた種が今もまだ咲き誇っていて。それがとっても愛おしいし、これからもずっと咲き誇っていてほしいと思うけど。それでもやっぱり永遠はなくて。
だけど「信じていたら誠になる」かもしれないから。
来年もまたその次の年も
美しくて儚い桜が咲き誇りますように。
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私は今までもこれからも「薄桜鬼」というコンテンツが大好きです。
#薄ミュ
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habuku-kokoro · 1 year
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歌舞の菩薩・紫仙女――ひとり文芸ミュージカル「紫式部―雲隠れ―」を鑑賞して――  倉持長子
<劇評>
歌舞の菩薩・紫仙女
――ひとり文芸ミュージカル「紫式部―雲隠れ―」を鑑賞して――
倉持長子(国士舘大学専任講師・省心会メンバー)
――我は天女の使いなり
来たりて地塊の民たちに男女の哀れを読み聞かせ
道標たる生きがいを
与えし役目と思し召し…
 『源氏物語』では、雅かな王朝文化を背景に、卓越した美と天賦の才に恵まれた光源氏が数々の個性的な女君たちと恋模様を繰り広げる。と同時に、光源氏は逃れえないおのれの宿世の罪の深さに恐れおののき、常に宗教的救済を希求している。こうした明暗の両義性に満ちた『源氏物語』は、千年以上ものあいだ、読者に煌めく王朝絵巻への憧憬を抱かせ、一方に人間は業や罪から救われるのかという深い問題を突きつけてやまない。「これは本当に人間の創造物なのかしら」と懐疑的にならざるを得ないような、汲めども尽きぬ泉のような魅力と哀しみと謎とに満ちた奇跡の作品、それが『源氏物語』なのである。それゆえ、『源氏物語』が書かれた後、作者である紫式部は人間ではなく、『伊勢物語』主人公の在原業平とともに、愛欲の道に堕ちた者たちを救済する「観音」として崇め奉られていた。今回発表された新作・ひとり文芸ミュージカル「紫式部―雲隠れ―」もまた、『源氏物語』の作者・紫式部を生身の女性ではなく、人間を超越した存在である「紫仙女」として象っている。冒頭に挙げたように、本作品の序盤、紫仙女は自らについて、民たちに男女間の悲喜こもごもの情趣を伝え生きがいを与えるため、つまり教導するために地上に降り立った、「天女の使い」であると語っている。
今回、女優源川瑠々子さんが能舞台という神聖な空間で演じた「紫仙女」は、仮に才女紫式部として地上に一時姿を見せ、父子の情を味わい尽くし、文藻で人々を魅了し、当時の一大権力者藤原道長との恋を経験してさらにその感性と知性に磨きをかけ、遂にその才を十全なものとして物語を擱筆し地上を翔り去っていった。その姿は、まさに人間ならざる「仙女」としてこの世に「顕現していた」というにふさわしいものであった。「仙女」のオーラは、その身体から存分に発揮されていた。しばしば紫仙女が発する「ほやのう…」というぼんやりとした口ぶりが生み出すゆるやかな時間の流れ、一方に人間の本質を鋭く見抜くように右へ左へと目まぐるしく動くまなこ。特に印象的だったのは、第一に、いつまでも聴いていたいと心魅かれてやまない――もしや迦陵頻伽の声とはこのようなものかしら、と思われるような――美しい歌声であった。第二には、世阿弥による天女舞の名手・犬王に対する評「さらりささと、飛鳥の風にしたがふ」がごとく舞台を駆け巡る優美でしなやかな舞である。その神々しい姿は、まさに歌舞の菩薩のように鑑賞者たちを夢心地へ誘い、慰撫し、やわらかな風のように静かに消えていった。
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