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#リスザル人形
jokuyama · 1 year
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🐵 #リスザル #リスザル人形 #squirrelmonkey #saimiri #稚内む蔵 #えびちゃーはん #ぬいぐるみと一緒 #ぬいぐるみと旅行 #ぬいぐるみと撮り隊 #ぬいどり #plush #plushie #plushielife (Wakkanai Musashi 稚内 お食事処 む蔵) https://www.instagram.com/p/Coj76HNPziq/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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0123mimi · 3 years
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滞らないように、揺れて流れて。
毎月、甘い以外の味にことごとく鈍くなる時期がある。普段から、甘いは美味しい。それに、食にあまり執着がない。だから、なんだと言う感じのはじまりです。
朝ごはんに、味噌汁を一杯食べることは、母に強要されている。美味い。
昼は、寝ていて食べないか、菓子パンか、ちゃんと食べるかのどれか。
夜は、家族と夕食を囲むけれど、大皿盛制度なので、正直どれくらい食べたか分からない。白米は食べない。たまに、納豆ごはんを食べる時もある。
やれ、ごはんをたくさん食べて元気をつけろと言われるけれど、元気な時しかごはんはたくさん食べられない。
やれ、筋トレ、運動、ストレッチなんて、元気な時も嫌いなのに、やるわけない。
それなりに健康でそれなりにそれなりに文化的で元気に働いている人は、私にとって「すげーーーー」なのであります。
どれくらいの値打ちがあるだろう?
僕が今、生きてるこの世界。
全てが無意味だって思える。
ちょっと疲れてんのかな?
某人気ドラマとのタイアップもあって、ミスチルといえばHANABIが好きと言われることが多い。いい曲よね。はなび、と打つと、HANABIが出てくるんだから、有名よね。
ファンとしては、そう答えられると、メジャーどころねって思いたくなる気持ちもあるけど、悔しいけどいい曲よね。私も好き。
桜井さんは、曲から作ったり、歌詞から作ったり色々らしい。若い頃は、売れたいと思って活動していた、それが音楽を続ける方法だったからと言ってたりもしたな、ライブで。
顔のわりに小さな胸や…
は、23歳の桜井さんの不徳の致すところらしい。23歳… ふぁ〜。
虹と言う、ホールツアーがあった。そこで、ギター片手に一人でOverを歌ってくれた、悲しい歌詞だけどポップなメロディの洋楽を聴いて、そんな曲を作ろうと思ったとかなんとか。
Overを歌っていたと思ったら、そんなことを話し出し、インスピレーションを受けたその洋楽につなげて歌い終わったその時間、軽くパニックになりつつ、心が心地いいと受け入れていた。
たまーに、曲をこんな風に作ったよと、背景めいたことを話してくれることがある。
HANABIも、そうだった。
桜井さんは、たくさんの動物と暮らしているらしい。リスザルもいたと言っていたかな?
金魚だったか忘れたけど、水槽の入れ替えをしようと、なんかの容器に水を溜めて、そのまま外に水の入った容器を置き忘れたことがあったらしい。そうしたら、水が腐っていたと。
それを見て、思いついた曲を歌います。
とだけ言われて、HANABIの前奏が流れ出した会場は、かなりざわついて、一旦止まって、みんなで笑った。
滞らないように、揺れて流れて。
透き通ってく水のような、心であれたら。
ここ?かな?
心の解像度なんて言葉が使われることがあるけれど、なんだろう、親しみやすさを感じるのに、宇宙味があって、両肩を思いっきり後ろにすっ飛ばされたような、強くて柔らかい風を受けたみたいな、衝撃ではないなぁ、なんだろう分からんけど、びっくりした。
わたしの名前は、泉。
透き通る水が絶えず湧き出る場所らしい。
そんな風であれと言う願いが込められている。
それを聞いた時から、わたしの中には泉があって(イメージ的には水の塊みたいなもの)それが絶えず動いていて、その形のイメージがいつもはっきりあって、それが心なのかなと思ったりするのだけど…
その、わたしがそれまで誰にも話したことのなかったイメージを、桜井さんも持っているのでは?と言う気持ちになったりもした。
心のイメージの話。
心というか、私の中の泉のイメージ。
社会人になって、身体中が助けてと叫んでいるのに表情と感情は死んでいた時、何人かの人に今、わたしの心(わたしの中の泉)が、こんな感じなんですと話したことがある。
分かりやすい例えだとか言われた。
例えではなく、本当にあるのになぁ〜
今、ちゃんと湧き出してる?
水は腐っていないだろうか?
今日、なんだか悲しくて、ゴォーっと渦巻いて下の方の水が上に上がってきていて、意外とそうやって、動いていて、濁ってはいるけれど、腐らずにいるのかななんて。
湧き出しているだろうか?
きれいな水。何色なんだろう。
いつのまにか、イメージできなくなってる?
いや、ある、塊が小さくなって、水色っぽい。奥の方にひっそりしていて、動きは少ないけれど、暗闇の中でポワポワと、くるくると、絶え間なく、潤っている。小さくなってしまった。けど、ある感じが、するなー
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手に入れたもんと引き換えにして、
切り捨てたいくつもの輝き。
いちいち憂いて入れるほど、
平和な世の中じゃないし。
一体どんな理想を描いたらいい?
どんな希望抱き、進んだらいい?
答えようもないこの問いかけは、
日常に葬られて…
君が居たら、なんて言うかな?
暗いと茶化して笑うのかな?
その柔らかな、笑顔に触れて、
僕の憂鬱が吹き飛んだらいいのに。
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2020zaji · 4 years
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#リハビリ|入力と出力の間(9)
「はい! テーブルの上を拭いてください」と言って作業療法士のダンス先生に手渡されたのは乾いた手拭い。テーブルは手前が低く奥が高く、斜めに角度が付いている。この傾斜はテーブル脇のハンドルで調節可能で、最初は傾斜の少ない角度(ほぼ平らな状態)でやってみることに。
 右手で手拭いを左手の下にセットして、いざ! 左から右へと手拭いを滑らせようとすると、左腕だけをワイパーのように動かす、というイメージした動きができない。左腕は左肩と一緒に固まっている感じで、上半身ごと前のめりにならないとテーブルが拭けない。テーブル拭きだけじゃない。物を取ろうとしても肘から先だけでなく、肩まで動いてしまう。おはじき一つ取るのに、上半身の身体ごと動いているような感じになる。これを、「共同運動」というらしい。
 左上肢は「ステージⅢ:痙性期」と評価されたと以前に書いたけれど、随意的に動かすことができても、「共同運動」になってしまうのは、このステージの特徴。しかも、この時に「筋肉の痙性」といって、筋肉の痙攣や突っ張りなどが起きる。
 リハビリの時には、ダンス先生の手技(「促通反復療法」と呼ばれるテクニックではないかと思う)で筋緊張を取りつつ、肩と腕がばらばらに動くように脳に学習させる。テーブル拭きも、身体を固定して、肩が一緒に動いていかない様に意識して腕から先だけを動かす訓練だ。
 だが、麻痺した腕を動かすのは、神経ネットワークの道無き道、ケモノ道を使っていく動作ゆえ、通常の何倍も疲れる。気を抜くと、バタンと左腕が脱力してテーブルの下に落下していく。左腕をテーブルの上にキープしているだけでも、かなりの気力が必要。この時期はまだ車椅子だったので、左腕がだら〜んと落ちて車輪に巻き込まれないように、ちょっと前まで三角巾で吊っていたくらいなのだ。
 だから、単にテーブルの上を拭くだけの動作なのに、右から左、左から右へと動かす時には「えいやー!」という気合いが必要で、数回左右に手拭いを動かすと、もうヘトヘトである。「ふうーっ」。思わずため息をつく。ダンス先生は餅つきで餅を返す人の様なタイミングで、わたしの左腕をさすって緊張をとり、「はい! あと10回!」とにっこり。
 この勢いで、50cmほどの棒を手渡され、両腕で棒を肩の高さに持ち上げて10秒キープという自主トレのメニューを提案してくれたこともあった(当時のリハビリ・ノートには、この「棒あげ」何回とか握力を戻すための「ハンドグリップ」何回など、その日こなした自主トレのメニューが書いてある)。ちなみに、そのリハビリ用の棒はダンス先生の手作りで、段ボール紙のような軽い素材で出来ている。さすがは、リハビリ界のエジソン、ダンス先生である。体育会系マインドの方が多いセラピストのなかでもダンス先生は熱い人だった。元ダンス部という技量を生かし、若い患者さんのやる気を引き出すために「恋ダンス」(ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で有名になり、一時期はこのダンスを踊ってYouTubeにアップするのが流行)をリハ室で一緒に踊ったという逸話をもつ。他の患者やセラピストの気が散るという苦情が出て、リハ室でのダンスは禁止になったとか。熱いぞ、エジソン・ダンス先生。
 さて、ここで前回の疑問に戻る。「土砂崩れで通れなくなったメイン・ストリートの代わりにできるケモノ道は、いったいどこに開通しているのか?」について、再度『脳から見たリハビリ治療』を読み直した。簡単な回答は「壊死していない箇所に開通する」。当たり前すぎる!というツッコミが入りそうだが、死んだ細胞が元に戻らないのは、何度も書いた通り。そのうえ、その細胞から出ていた軸索も死んでしまう(126頁)。となると、その軸索がつながっていた先も影響を受ける。そこで、損傷を受けていない脳領域が、「入力」を受けるようになり、代わりの軸索が伸びて再結合する(この「入力」刺激がなければ、何も起きない。だから、惰性の動作を繰り返しても有効なリハビリにはならない)。
 で、問題の「どこに開通するか?」。リスザルの実験では、一次運動野が損傷した場合には、一次運動野と結合している腹側運動前野と背側運動前野に拡大変化が起きて、一次運動野で失われた機能を代替することがわかっている(139-141頁)。さらに面白いことには、通常は繋がっていないこの腹側運動前野から中心溝をまたいだ一次体性感覚野にも神経繊維の結合ができるというのだ。脳損傷のない動物の場合は、このような中心溝をまたぐ腹側運動前野から一次体性感覚野への結合はない(!)というのだから、まさに緊急事態に対応したケモノ道(バイパス)の開通である(142-144頁)。つまり、近いところだけでなく、遠いところにも、ちゃんとつながってくれる、ということ。
 わたしの右脳にはおサルさんの形で壊死した箇所があるわけで、そこに左半身の運動や感覚、今回の話題でいえば、肘や肩のそれぞれに対応した領域があったはず。いったん失われて、別のところに対応してくれる領域ができていったわけだが、たぶん当初は「ひとまず応急処置で対応します」ってことなんだろうな。だから、「(店主)とりあえず動かすよ、まとめて一緒で」となる。それを、「(客)肩と腕は別々に動いて欲しいんですけど」と入力(刺激)して、「(店主)あ、そうなんだ〜。じゃ、こんなんでどうすか?」と出力に違いがでるようにコントロールしていく、という繰り返し。
 ドリアンのオブジェで刺激されて出来たケモノ道もあれば、テーブル拭きで刺激されて出来たケモノ道もあるってこと。ちなみに、前者の入力→開通は努力なしだったけど、後者の入力→開通はけっこうシンドかった。ダンス先生の熱意のおかげで頑張れたところもあると思う。
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oriori-ki · 6 years
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第39回 『桐生が岡動物園』
都会の喧騒をはなれて
コンクリートジャングルの都会の喧騒を離れて、1時間と少し、高崎で乗り換えて桐生に向かう。支線電車の窓から眼下に流れる川をなにげなく見ると、清々しくきれいな水が気持ちよく目に飛び込んできて、爽やかな気分になる。関東平野のドまんなかは、青々と田園が広がり、のびのびと健康的に暮らせるのどかな街に移り住んでみたくなる。
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JR線桐生駅を降りて10分ほど歩くと、小高い丘の上の桐生が岡動物園南門に着く。門には扉もなく係りの人もいない。入園は自由なのである。入って左手に行くと事務所があり、案内地図などが並べてあった。園内地図を頼りに歩きだすと、目のまえの深い溝に囲まれた区画にタヌキがいた。
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タヌキはイヌ科でも?
目がクリッとしていて愛らしく、本州以南に広く生息しているイヌの仲間である。ころっとしているが、有名な館林の茂林寺の狸のように大きな腹鼓が打てるようなお腹はしていない。体長は50~60センチで、一夫一妻制で睦まじく、オスも子育てをする。
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イヌ科だけれども、イヌは穴掘りが得意だが、タヌキは苦手、逆に木登りは、タヌキはうまいが、イヌは登れない。また、イヌはトイレの場所を覚えさせてそこでフンをするようしつけるが、タヌキは自ら場所を決めてフンをする習性がある。複数のタヌキがするフンで山盛りになることがあり、これを「ためフン」と呼ぶ。というように、同じイヌ科でもこんなに違うという比較は、この動物園のブログの情報によった。
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しばらくタヌキのかわいらしいようすをながめていると、となりのケージに自然と足が向いてしまう。というのは、数羽いるクジャクが大きく美しい羽根を広げて見せているからだ。なんどもなんども広げたり閉じたり繰り返している。めったにお目にかかれないから、急いでシャッターを切ってしまう。羽を広げるのはオスである。
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インドクジャクのオスは2月から7月にかけて、メスにプロポーズするときに飾り羽を広げて気を引こうとのディスプレイをしていのだ。このきれいな飾り羽は上尾筒(じょうびとう)といい、恋の季節が終わる8月以降には、徐々に抜け落ちて尾羽だけになってしまうらしい。そしてまた11月頃から再び伸びはじめて、翌年の2月頃までには1メートルほどの美しい羽になって、春のプロポーズ季節に間に合う自然の流れになっている。
オスの首はきれいな青色だが、メスは首が緑色で、体全体地味な色をしている。これは外敵に見つかりにくい保護色なのである。動物園でクジャクを見ると、いつも羽を広げてきれいな姿を見せてくれるものと思ってしまうが、気に入ったメスがそばにいて、なおかつ恋の季節でなければ、きれいな羽を広げてはくれないのである。
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今日はちょうど恋の季節なのであった。
気持ちよさそうなカピバラ
大きなネズミであるカピバラがいるコーナーに行ってみると、飼育員のお姉さんが無心にカピバラを横にして毛繕いしていた。サルなどは仲間同士で時たましているさまを見るが、すべての生きものはときどき健康管理のために汚れや虫などを取ってやらないと長生きしない。カピバラも慣れているようすで、眠っているのか目をつぶって、まるで母親にしてもらって甘えているように、じつに気持ちよさそうな表情をしていた。
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浮かんだ丸太のうえに、カメが5~6匹集まってじっとして日向ぼっこしている小池があった。そのまわりをアヒルが連れだって泳いでいた。この池のあたりは高いところまで、クモザルの遊び場の鉄筋つくりのハウスになっていた。
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樹上生活をしているクモザルのために、太い金属製の柱には何本も綱がさがっていて、長い手でぶらさがって遊んでいる。狭い休み場所も設置されている。
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下からも上からも観察できるような作りになっていて、彼らクモザルの不思議なというか、おもしろいというか、その寝姿やロープにぶらさがって移動するさまが、いかにも楽しそうで見飽きることがない。
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寝そべった姿はなんともいえない形で、ユーモラスだ。じっとしているクモザルの目をのぞき込んでみると、なにか考えことをしている哲学者のような目付きだった。
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 クモザルはおもに中南米に生息していて、果実や種子・若葉・花・蜜などの食糧を求めて、一日中樹から樹へと移動し続け、その距離5キロメートルに及ぶこともあるという。
 たえず仲間を入れ替えて小さな集団をつくり、なわばりを作って生活し、オスもメスも体の大きさはさして変わらず、5~6歳で性成熟し、子供を産む。発情期には、オスはメスの尿を嗅ぎまわったりなめたりしてようすをさぐり、積極的にメスから働きかけることもあり、1日に3~4回も交尾することもある、との報告もある。
おしりに草を飾って歩くマントヒヒ
 体が黄色い眼のクリっとした小さなサルがいた。絶えず動いていてなかなかカメラに収まりにくい。野生種はペルーからブラジル北部の川辺に20~50頭の集団で生息しているリスザルである。体の大きさは30センチほどなのに、尻尾は40センチほどと長い。
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おもに果実や昆虫を食料としていて、1日のうちの70~80%を移動しながら採食している。なかなか野生で生きていくのはたいへんなことなのだ。
また、臭覚や聴覚がよく発達していて、敵つまり食肉獣や猛禽類の危険が迫ると、特徴ある大きな声を頻繁にあげて仲間とコミュニケーションをとって警戒するという。
 となりにマントヒヒがいた。狭い場所をたえず動きまわっていて活動家だ。かれらの野生種は、果実・木の葉・種子・昆虫類をおもな食糧としている。オリのなかには食べ残した草が散らかっていて、その上にちょこんと座るから、お尻には飾りのように草の屑がついている。ピンクのお尻に青い草、なかなか彩り豊かで、これもお洒落なのか? と笑った。
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 ここでは一夫一妻制のようだが、アフリカ北部からアラビア半島南部に生息する野生種は一夫多妻である。オスのからだの大きさは80センチほどで、頭はいい。
かれらは夜に寝るとき、敵に襲われないよう岩山や崖の斜面にぴったり寄り添って休息するという。そして動物園で生まれたマントヒヒにも、同じような習性が見られ、壁に貼りつくような格好で休息する、との報告もある。
一見怖そうな顔をしているが、古代エジプト王朝では、聖なるものとして崇められており、パピルスにも描かれているそうだ。
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お昼寝中なのか、ニホンザル
 ムフロンがいた。地中海のコルシカ島・サルジニア島原産で、大きな角が生えていて一見獰猛な格好をしているが、牛の仲間である。家畜のヒツジの祖先といわれていて、人にも慣れて結構おとなしい動物である。
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動物園では飼育員さんが来ると集まったり、掃除をしていると親近感を持つのか後ろについて回ったりすることもあるという。その反面、なにか異変を感じると集団で走り回って驚きを表わし、警戒心も強いようだ。
繁殖期になるとオス同士で、この大きな角を突き合わせてメスの取り合いで争うこともある。まだ見たことがないが、さぞ壮観だろう。
 サル山をのぞいてみると、壁ぎわで並んでみな横になっている。岩のうえでもごろんと横になってたむろって寝ている。なかには岩から転がり落ちそうになっているサルもいる。いつものニホンザルらしく嬉々としていない。急に暑さが増したからだろうか。昼間だというのに、こんなにみんなが同じような格好で寝ている姿はめずらしい。
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 ニホンザルの生息地は青森県下北半島が北限、南は屋久島までである。食べ物は雑食でおもに植物性だが昆虫も食べる。芋を海水に浸して齧っているサルの写真をみたこともある。
ただし戦後の森林伐採や奥地開発などでニホンザルの生息地域は徐々に狭まって、里に近づいて畑などを荒らさざるをえなくなり、有害獣として何千頭も駆除されたこともあり、絶滅する方向に向かっているらしい。
 そういう話を聞いてみると、ここのサルさんはのんびり昼寝できて、彼らの欲するだろう自然がないけれども、エサは与えられるし仲間がいるし、ある意味では幸せなのだろうか。
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ともあれヒトを含めてすべての生きものとは、すべからく何かしらの障壁を乗り越えなければ生きていけないのだ、なんてね。
ライオンの子どもが去年生まれたばかり
 ところで、この桐生が岡動物園は昭和28年4月1日の開園である。
その主な業務は、1.動物の飼育・展示。2.動物愛護思想の普及。3.動物に関する調査研究および資料の収集。4.野生鳥獣の保護および救護、などである。
そして現在のところ、哺乳類20種174点、鳥類33種224点、ハ虫類10種19点をはじめ、計115種698点の動物が展示されている。ゆったりとした場所でとてもよい環境下にある動物園で、お近くの人は是非とも足を運んでいただきたい。
もうだいぶ大きくなってしまったがこの子ライオンは、生まれて10か月くらいである。父ライオンの名前はチャコ、母はライラ。子の名前はオスがオリト、メスがシルクとつむぎ。桐生は織物の名産地だから、ライオンの名前も因んでつけたという。
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夫婦2頭だったスペースのところがいきなり5頭になったので、手狭に見える。
子供のライオンは子供どうしで戯れているが、飽きてくると、ときどき父ライオンに遊んでくれと戯れていく。けれども、なんどいっても父ライオンはめんどうくさそうに無視して、そこらを行ったり来たり絶えず歩きまわり、知らん顔だ。それでも子ライオンたちが寄ってくるといい加減にあしらって、まるで自分の子供ではないような顔をしている。
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愉し気に遊ぶ子供ライオン兄姉妹と父母のライオンの様子をしばらくながめていたが、時間がいくら経っても見飽きない。見ていて気付いたのは、家族ならば父ライオンが無視していても、まったく違和感がなく感じられ、妙な可愛がり方をするより、それが本来の家族の姿なのだろう。ライオンに教わることもあるようだ。
フラミンゴもペンギンもいる広場
北門のてまえにはフラミンゴのケージがある。その前は広場だ。ゆったりくつろげる公園のようだ。ベンチに座ってお弁当を持参すれば、一日楽しく遊べる。
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北門に向かって坂道を歩いていくと、途中にペンギンがいた。フンボルトペンギンだ。小さな池は自分たちが出したフンなどですぐに汚れて水中のようすが見えにくくなってしまう。週に2~3度入れ替えるけれど、ペンギンは飛び込むまえにしっかりのぞき込んで、敵や危険がないか確かめるほど警戒心に富んでいる。
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よちよちと歩く姿を眺めているとユーモラスで愉しくなるが、泳ぎは達者で素晴らしく速い。目にもとまらぬほどのスピードで自由に泳ぎ回る。カメラにおさめようとすると、苦労するほどのスピードである。歩く姿と対照的だから、初めて泳ぎを見た時には驚いた。野生に生きるペンギンは、そうでなければエサも取れずに生きてはいけないことになる。
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 この動物園には先にも書いたように、現在115種の動物がいて、キリンもカンガルーもシカもヒツジもヤギもいる。ポニーもいるし、水族館もある。「こどもどうぶつコーナー」もあるが、今回は印象に残った動物たちを取り上げてみた。
 休日なしで入場自由の動物園だから、親子でなんども足を運んで動物に接して楽しみながら、動物愛護の心を育てていただきたい。
(磯辺 太郎)
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ama-gaeru · 6 years
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林田の世界(初稿版)
第7話 南さんのサムディ
 「少し前から薄々そうなんじゃないかなって思い始めてて、なんか徐々に疑惑が深まってきたというか。俺だって最初は『いやいや、まさかなー』って思ったよ? 『また昔みたいに頭が変な風になっちゃったのかもしれないな』って」
 最初は控えめで小さかった林田の声が徐々に徐々にはっきりしてくる。 「けど猫がな。どんどん大きくなってきてな。思ったんだよ。『もしかしたら、俺の頭は最初から少しもおかしくなかったのかもしれないぞって』」   林田は洗面台の蛇口の側に置いてあった手の平サイズの四角い石鹸を手にとり、気を紛らわせるように指先でいじり始めた。  顔は下に向けたまま、目だけを動かして俺を見る。 「もし俺の頭がおかしくなかったとしたら、今起きていることに全部説明がつくんだよ。外にいるあれが何になろうとしてるのかも、世界に何が起こるのかも何となく予想がつく。だって2回めなんだ。1回めは、お前だったんだ」  俺の舌はやっと感覚を取り戻す。 「……いつから俺をそういう目で見てたんだよ」 「あいつにお前の妹ちゃんの服を着させてあげた日。もしかしたらこういうの、2回目なんじゃないかって思い始めてて……。すごいデジャビュ感あったんだよ」  結構前じゃねぇか。  ――お前だって元は猿じゃん――。  あー。そういえばなんかみょーな目で見てたね。俺のこと。 「じゃぁ、何か? お前は俺が元々はマンドリルの赤ちゃんで、色々進化して最終的に俺になったと言いたいわけか? 小4の時に思い込んだみたいに?」 「うん」  俺は頭が胴体から抜け落ちるんじゃないかってくらい項垂れた。  ――まだ慌てるような時間じゃない――。  記憶の奥底から顔を出したスラムダンクの誰かが、両手を軽く広げて顔を横に振りながら、そう繰り返している。 「……で、外にいるアレも間もなく人間になると言いたいわけだな?」 「うん。人間になった後は自分が動物だったことを忘れてると思う。お前みたいに」  ――まだ慌てるような時間じゃない――。  頭の中でスラムダンクの誰かが顔を横に振る速度が上がる。俺の慌て度に首振り速度が比例しているのだろう。 「お前は覚えてないかもしれないけど、でも本当にお前はマンドリルなんだよ」  ――まだ慌てるような時間じゃない――。  いよいよ首振り速度がレッドゾーンに突入した。もはや名前が思いだせないそのキャラの顔はあまりのスピードで残像が見えるレベルで左右に振れている。でも名前が思い出せない。なんだっけなー。なんだっけなー。レモンが好きな人だ。  せ……せん……あき……せきぐ……福ちゃん……違う。せ、せ、せん……。  あ、魚住?  「仙道」ぶすっとした顔で林田が言う。 「それな! 知ってた!」  知ってたよー!  俺は両手の人差し指で林田を指差す。ゲッツ!  林田は俺のゲッツ指を掴むと、関節を1つ増やそうとでもするみたいにメリメリと力を込めてきた。  俺は悲鳴をあげて指を引っ込め���。 「何すんだ!」 「真面目な話をしている時に別のことを考えるのやめてくんねぇかな。さっきそれで喧嘩したばっかじゃん」 「俺にだってどの話題を真面目に聞いて、どの話題を不真面目に聞き流すか決める権利がある!」  そう! 人間には生れながらに自由意志というものが備わっており! 何人たりともそれを奪うことはできないのだ! パワー・トゥー・ザ・ピーポーライトン! 「っていうかなんでお前俺の考えてることがわかるし!」  林田は俺の脳内にいた仙道と同じポーズで首を横に振る。 「こうやって、小声で『せん……せ、せん……まだ慌てるような時間じゃない……せん……魚住?』って言ってたら、誰だってわかる」  どうやら考えていたことが口に出ていたようだ。 「『せん』まで合ってるのに、どうしてそこで魚住が出てくんだよ」 「ウッセェな。それだけ俺の慌て度数が高かったってことだよ! まさか10数年の時を超えて、またしてもお前にマンドリル扱いされると思わなかった!」  びっくりぽんやわ! と頭の中の思い出ボックスから顔を出した朝ドラの人が言う。これは知ってるぞ。  マッサン! 「あさ」林田、ぶす面、パート2。  そう、それなー! 知ってたー! 「だから真面目に聞けってば」 「そんな話しをどうやって真面目に受け止めろっていうんだよ。それが原因で大喧嘩しただろうが。大変だったんだぞ。指は折れるし、夏休みのディズニーランドは取り消されるし、変な奴専用のサマーキャンプに無理矢理参加させられて、夏の思い出が不穏なのばっかりになるし!」  相バンガローの雪太君が「にんげんていいな」の不気味な替え歌を歌いながら、飯盒炊爨用の火に手足をもいだトカゲや羽を毟った虫や串刺しにした栗鼠だか野鼠だかを投げ込んでいた様は、今でも体調が悪い時とかに夢に見る。  燃え死んでゆく小動物の悲鳴は一度聞いたら忘れられない。  あのキャンプ、絶対、なんらかの症例が悪化するタイプのアレだと思う。ほら、ヤク中が刑務所に入ると余計酷いヤク中になるっていうアレみたいな。  雪太君が歌っていた『くまのこみていたかくれんぼー。弱った奴から食べてゆく。猟師が来たりて熊を撃つ。返ーりー討ーちー。いーいなーいーいーなー。人間っていーいーなー。この世は地獄だ、丸ごと燃そう。赤子の目玉が口からボロリ。右と左に悪魔がいるよ。前、前、前歯から、抜いてくね』って歌も時々思い出す。  雪太君はどういうアレで小学校の先生になれたんだろうか。  楽しくていい奴なんだけど、事件性を帯びた性格だとは思う。 「それでも夏休み明けにお前がちゃんと元どおりになってたのを見て、まず最初に『あぁ良かった!』って思ったのに!」  理不尽な理由で攻撃されたにも関わらず、友を心配するこの俺の器の大きさときたら! 「嘘吐け。お前、菓子折り持って謝りに行った俺にいきなり殴りかかってきただろうが」林田、ぶす面、パート3。 「『あぁ良かった!』って思った次に『このクソ野郎。テメェのせいで散々だ。ぶっ殺す!』って思っただけの話だろ。嘘吐いてねぇじゃんよ」  俺の器は大きいが、底は浅いのだ。大抵のことは受け止めるが、受け入れるとはかぎらない。 「お前もあのキャンプに参加すれば俺が殴りかかったことに納得いくはずだ。むしろ、刃物を持ち出さなかっただけ俺は偉いと思うよ。すっげー心を削られるキャンプだったんだからな」 ――赤子の目玉が口からボロリ――。 「でもキャンプならまだマシじゃないか。俺なんかこっちの病院だぞ」  林田は自分の頭を指差していう。 「夏休みの間、ずっと検査とカウンセリングだ!」  あ。そうだったんだ。 「……それは仕方ないだろ。俺がお前の親だったとしても病院連れてくよ」  林田はぶす面がいきすぎて潰れまんじゅうとしか形容しようのない顔になる。 「医者と親が結託してさ。俺を丸め込もうとしたんだ。なんかよくわかんない薬飲まされてさ! ケンタッキーおじさんみたいな医者と親に囲まれてずっと質問攻め! 俺が何か言うたびに親が泣くし! 俺が何か言わなくても親が泣くしさ! 1日中、周りのみんなが『君の記憶は間違いだ。君は妄想と現実の区別がつかないんだ。冷静に思い出してごらん。君の記憶は本当じゃないんだ。君が君の記憶だと思っているものはただの思い込みなんだ』って言い続けるんだぞ! 俺がどんなにお前が」  林田は俺を指差す。 「お前が化けマンドリルで、人間の振りして、俺以外のみんなを洗脳しているんだって言っても、誰も聞きゃしない!」 「そりゃぁ、そうだろうよ」  俺、生まれた時から人類だし。 「気持ちとしてはあれだよ! ほら、あの、ほら」  林田は「ほら、あれだよ、ほら」と言いながら何かを握りこむように右手の拳を丸め、目に見えない何かを叩くように上下させる。 「ヘェロォォー! チャッキィィィー!」  林田は喉を潰したダミ声で言う。 「……チャイルドプレイ?」 「そう! それ! あのキモい映画!」  俺、あの映画好きなのに。 「人形の名前がチャッキーで、男の子の名前はアンディだからな」 「どうでもいいよ、あんなキモいの」  俺、あの映画好きなのに。 「あれで人形が殺人鬼だって本当のことを言った主人公が、逆に頭おかしい扱いされて精神病院に連れてかれてっちゃうだろ? 気持ちとしては完全にアレ」 「……つまり、俺はお前の命を狙うチャッキー人形だったと。お前的には」  林田は頷く。  頷くなよ。そこで。つーか、だから体育倉庫で2人きりになった時に暴れまくったのか。 「本当のことを言ってるのに誰も信じてくれないし、俺はお前と友達になった覚えなんてないのにみんなが『前からの友達だよ。あんなに仲よかったのに』とか言うし。それで……これ以上本当のことを言っても俺が狂人扱いされるってわかってきたから、嘘ついて退院した。『俺が間違ってた。あいつはマンドリルじゃない。薬が効いた』って言って」  言葉が見つからない。 「いや、いや、ずっとじゃないから! ずっとじゃないからな! ただ、退院した後はまだお前を疑う気持ちが強かったから、その」  林田は言葉を濁す。 「何? 疑う気持ちが強かったから何?」 「……定期的に下駄箱の中にバナナを入れておいて、反応を見ていた」  あれはお前の仕業だったのか。 「……定期的に下駄箱の中に発情期の雌猿の写真を入れておいて、反応を見ていたりもした」  あれもお前の仕業だったのか。 「お前がウッキーウッキー言いながらバナナを食べ始めるか、ウッキーウッキー言いながら雌猿の写真を持ち帰ると思っていたんだ」  バツが悪そうに林田は言う。 「いや……捨てるに決まってんだろ……気味が悪いし……。俺がバナナ食べたり、写真持ち帰ったらどうするつもりだったんだよ……」 「それはほら。あの……正体がはっきりしたということでだな。こう、ね。いっちゃってもいいんじゃないかなって。ね」  ねって何。ねって。 「実を言うと、いつお前が正体を現して襲いかかってきてもいいように、クリップをつなげて作った鎖帷子を常に服の下に身につけていたんだ」  そんな笑い飯みたいなことしてたのか、林田。 「あと、もしもの時の為にポケットにナイフ入れてた」 「殺意があるじゃねぇかよ……」 「いや、でも、ずっと殺そうとしてい���わけじゃないからね? お前と一緒に過ごす内になんかどんどん慣れてきて。『もしかして本当に俺の勘違いだったのかな?』って思うようになったんだよ。だって、お前、なんか……なんか、普通だし」 「そりゃどうも……」 「いつか正体を現して、デッカい猿の化け物になって襲いかかってくるんじゃないかと思ってたのに、なんか普通に俺ん家きて、スト2やっては帰り、また俺ん家きて、ぷよぷよ通やっては帰り、また俺ん家きて、聖剣伝説2やっては帰り、また俺ん家きてマザー2やっては帰り……なんかこいつ「2」ばっかりやってるなぁとか、っていうか人ん家きてロープレのレベル上げしてくのってなんなのって感じで」 「しょうがねぇだろ。家でゲームしてると妹がリセットボタン押したり、コンセント抜いたりして邪魔してきたんだから。あとお前の家のオヤツはレベルが高かったし」  ホワイトロリータは正義。 「お前がずっとそんな調子だから、徐々に徐々に俺の気のせいだったような気がしてきて。みんなが言うみたいに、俺の頭がどうかしていたのかもしれないって思うようになって。それでも一応、時々お前のこと遠くからつけてたりしたんだけど」  待って。 「『アウターゾーン』のミザリーのエロいページだけ切り抜いたやつとか、電話ボックスの中に貼られてるエロ広告を集めて、橋の下に隠してる姿を見たり」  待って。見てたの。 「誰もいない教室で、黒板消し片手に『行っけー! トライダガーZMC!』とか言いながら走り回ってるのを見たり」  待って。待って。見てたの。見てたの。あれ。見てたの。 「そういうのを見てるうちにどんどん『あれ。こいつ別に普通のアホじゃね? これがチャッキー人形みたいな怪物か? これ普通のアホじゃね? 俺、こんなアホを怖がってたの? うーん。これはみんなの言う通り、俺の頭がおかしくなっていたんだな。俺が病気だったんだ。俺の記憶は、脳みそが創り上げた偽物なんだ。忘れよう』って思うようになったんだよ。それでちゃんとカウンセリング受けて、お前がマンドリルだった記憶を思い出さないように閉じ込めていたんだ。猫がああなるまでは、マンドリルのことなんて『そういえばそんな思い込みもあったなぁ』くらいに思ってたし」 「失礼だぞこの野郎! ストーカーしておいてなんだその言い分は! 恥ずかしいだろ! 何でみてんだよ! この、この、ばか! バカ!」  誰も見てないと思ってたのに! 誰も見てないと思ってたのに! 「でも、今は! お前のこと! ちゃんとマンドリルだってわかってるから!」 「わかんなくていいよ! このバカ! もうお前、黙ってろ! 俺は考えを整理する! 頭がおかしくなりそうだ!」  林田は「でも、俺の考えが正しければ、もうそんなに時間がないんだ」と言った。 「黙ってろ! 考え事するんだから!」  俺が強くいうと、林田は手の中のルービックキューブをくるっと回してから「本当に時間がないから、なるべく早く整理してくれよ」と切羽詰まった声で言った。     俺は目を閉じて、林田との殴り合いの結果、病院に運ばれた時のことを思い出す。  硬いシーツ。高さのあわない枕。クリーム色の仕切りカーテン。サイドテーブルに置かれた何冊かのスラムダンクの単行本。  お父さんがベッド側のスツールに座り、林檎を摩り下ろしていた。  お父さんが一摩りする度に、病室に充満していた消毒液とイソジンに似た何かの匂いを林檎の匂いが上書きしていった。  今でも林檎があまり好きではないのは、林檎の匂いを嗅ぐとこの時の身体中の痛みを思い出してしまうからだと思う。  「お前が寝てる間に林田君のお母さんから聞いたんだけどな」とお父さんは林檎を擦りながら話し始めた。  ホルモンのバランスだとか、自律神経の乱れだとか、あとは何かしらのストレスだとか、そう言ったちょっとした弾みで、記憶が部分的に抜け落ちてしまうという症例があるのだそうだ。  短ければ数分間、長ければ数年間の記憶が突然ふっとその人の中から消えてしまう。  脳みそは空白になってしまった記憶を埋めようと動き出し、元々そこにあった記憶とはまるで違うものを引っ張り出してきて、無理矢理に繋げてしまう。  そうして出来上がった「記憶」はデタラメで、奇妙で、意味不明なものだけど、本人にはその「後から作られた記憶」だけが本当の真実になってしまうのだ。  頭の中から「夜空」の記憶だけが抜け落ちてしまい、脳みそがその「夜空」の記憶を別の記憶で埋め合わせた結果、「夜空というのは本当は七色に光り輝くものであり、この暗くて白くて小さいものがキラキラしている夜空は、偽物である」と思い込んでしまった男の人や、頭の中の「犬」の記憶が「チョコレートドーナツ」の記憶と差し代わってしまい、「チョコレートドーナツ」に首輪とリードをつけて「飼って」しまった女の人もいるのだとか。  林田に起きたのはつまりはそういうことなんだとお父さんは言った。  周りがどんなに「そんなことは起きてないんだよ」と丁寧に説明しても、林田の頭の中にある「記憶」はそれを受け入れない。「周りが間違ってる」という思いがどんどん強くなってしまうのだという。  お父さんが言うには、林田の頭から「俺」の記憶がごっそり抜け落ちてしまって、その空白を埋めるために別の記憶、つまりは動物園から脱走した雌マンドリルの子供である赤ちゃんマンドリルの記憶がねじ込まれてしまったのだそうだ。  「つまりどういうこと?」と俺が聞くと、お父さんは神妙な顔をして「林田君の世界ではな。小さなマンドリルの赤ちゃんが、最終的にお前に進化したってことになっているんだ」と言った。  俺は思わず「なんだそれ!」と笑ってしまったが、俺が話しかけようとする度に林田が向けてきた怪物を見るような怯えた眼差しや、遠くから向けられた鋭い探るような視線、クラスメイト達に言いふらしていた「あいつは原始人みたいに毛深い」「あいつは猿野郎だ」「あいつは新種のビッグフットだ」という俺に対する悪口を思い出して、笑いを引っ込めるしかなくなった。  俺は林田の世界の中で、友達でも親友でもなく、猿から進化した謎の生物になってしまっていたのだ。  俺は恐る恐る「でも、元に戻るんだよね?」と聞いた。  お父さんがなんと答えたのかはよく覚えていない。  でも夏休みが終わって林田と再会した時、あいつは−−ちょっとぎこちなかったけど−−、おかしくなる前の元の林田だった。  だから俺は「さすが医学」と胸を撫で下ろしたのだ。    俺は目を開けて手の中にある知恵の輪をガチャガチャと弄っている林田を見つめる。  ……それがまさか。10数年も過ぎた今になってひっくり返されるなんてなぁ。  大したことねぇじゃん、医学。褒めて損したわ、医学。 「ほら、見てよ」  林田は全く解けていない知恵の輪を俺に見せる。 「いや、そういうのは解いてからみせろよ」  林田は強いショックを受けた顔をして、殆ど聞き取れないような声で「あぁ。やっぱり」と呟いた。なにがやっぱりだ。知恵の輪は解いてから自慢しろ。 「あのさ、この知恵の輪なんだけど、元々は石鹸だったんだよ? 覚えてない? 知恵の輪になる前はルービックキューブだったし。覚えてない?」 「さっき言っただろ。ちょっと時間をくれって」  何わけわかんないこと言ってんだ。こっちは色々考えなきゃいけないのに。 「でも」 「5分でいいから」  俺はまた目を閉じる。  林田がカスタネットを叩く音が聞こえる。なんであんなもん蛇口の側に置いてたんだかちょっと気になったけど、それよりも頭の整理が先だ。
 これは俺が引っ越してくる前に林田の住んでいた町で起きた、俺には全く関係のない話。  俺はそれを実際に目にしたわけじゃない。  クラスメイトや近所の人達、いつも同じバスに乗っていた噂好きのおばさん、妹の友達のお姉さん、それにお父さんや、林田のお母さんや林田から聞いた話をつなぎ合わせて頭の中に浮かんだ「きっとこういうことがあったんだな」という話だ。    俺が小4の時に転入した小学校のすぐ側には大きな雑木林があって、そのちょうど真ん中あたりに私営の動物園があった。俺が引っ越してきた時には既に動物園は閉鎖していて中には入れなかったけど、公園程度の大きさしかないささやかな施設だった。  元々は怪我や年齢などが原因でサーカスや牧場や動物タレント事務所にいられなくなった動物の保護が目的の施設で「近くに小学校もあるし子供達が動物のことを学習できる良い機会かもね」くらいの軽いノリで、後付けで動物園になったたものだと聞いた。  そこにいたのは、ヨーカドーとジャスコと西友と映画館とゲームセンターとミスタードーナッツとモスバーガーとタワーレコードがなくて、これから何十年経っても「アド街ック天国」で特集されることはないだろうけど「日本列島ダーツの旅」であればワンチャンある感じの町にお似合いの微妙な動物達だった。  どこかの暴力団が経営していた畜産場であまり口にしない方がいいものを食べて成長したという噂がつきまとっていた巨大な黒豚。  かつてはペットショップの看板鳥だったが子供のいたずらで官能小説の濡れ場のシーンを丸ごと暗記してしまい、それしか言えなくなったので買い手がつかなくなったヨウム。  動物園の同じ檻で飼われていたリスザル達に背中の毛を引き抜かれ続け、神経症になってしまったカピパラ。  『猫に育てられたワンちゃん』として一世を風靡したものの成犬になってから育ての親猫を食い殺したトイプードル。  バブル後半に歌舞伎町のロシア人ストリップクラブでナターシャやイリーナやアリョーシャの体に絡みつく仕事をしていたボールパイソンなどだ。  動物園に行くまでの曲がりくねった道は近隣住人たちの犬の散歩ルートになっていて、犬の糞があちこちに放置されていていたし、その糞に引き寄せられた蠅や蚊が空中をブンブン飛び交っていたので、その動物園に足を運ぶ小学生はさほどいなかった。  みんな1回行ったら気がつくのだ。  身体中を蚊にさされて、犬の糞を踏みそうになってまで――あるいは踏んでしまってまで――見に行くほどの価値はあの動物園にはないと。  妹は「ヨウムのところとか、男子が殺到してそうだよねー」と笑っていたが、あいつは何もわかってない。もしも万が一、ヨウムの官能小説朗読を聞いているところがクラスの誰かに見られてみろ。次の日からあだ名はエロガッパとか、ムッツリとか、変態になるだろう。あだ名じゃなくてただの悪口だ。クラスの最下層に置かれ、卒業まで無条件で笑い者にされるのだ。
 そんなある日。しょぼくれた動物園に彼女はやってきた。生まれたばかりの赤ん坊を抱きかかえて。  ビー玉みたいにキラキラした茶色い目。  南の国からやってきた猿。  雌の16歳。  マンドリル。  名前は南さん。  浅倉南さん。  あの南ちゃんとは何の関係もない。  飼育員の苗字が浅倉で、その人が南こうせつのファンだったからつけた名前だ。  さかな君やアグネス・チャンみたいに南さんは「さん」まで含めての名前だ。  赤ちゃんマンドリルにはまだ名前がついていなくて、檻��側には「素敵な名前を考えてね!」と書かれた手作りの箱が置かれていた。  小学校は大騒ぎになった。  「スゲェ変な顔の猿が来た! 本当の動物園みたい! 赤ちゃんも一緒なんだって! 尻! 尻がすげぇんだよ!」と、皆が叫んだ。  子供達は連日動物園に押しかけ、南さんが子猿を抱きしめて寝ている姿を観察した。  その面白い姿を良い角度でみようと、檻の周りをうろちょろした。  中でも子供達が熱狂したのは南さんの『すげぇ』尻だ。  マンドリルの尻は大変面白い色合いをしている。  赤、青、黄色、紫、水色、ピンクのソフトなグラデーション。  31アイスクリームのハロウィンシーズン限定のアイスにありそうな色合い。  子供達は南さんが尻を見せるたびに歓声をあげた。  南さんがタイヤの山の頂上で座っていると、子供達はがっかりした。尻が見えないから。
 そのがっかりが苛立ちに変わるのに時間はかからなかった。  「わざわざ見に来てやったのに、尻の1つも見せてくれないのか。生意気な猿だ」。  そういう空気が出来上がっていたという。
 最初に南さんの檻の前でピアニカを弾いたのが誰なのかはわからない。  クラスメイト達は「6年生がやったんだ」と言っていたし、6年生は「俺たち6年生がそんな子供みたいな真似するわけないだろ。5年生ならやるだろうけど」と言っていたし、5年生は「1年生に決まってるだろ」と言っていた。真実は闇の中。  俺が知っているのは、誰かが「南さんはピアニカの音が嫌いで、ピアニカを弾くと子供を抱えて飛び上がるんだ。お尻が丸見えだよ」と言い出したということと、多くの小学生が南さんのお尻を見るために集団で檻を取り囲み、ピアニカを合奏したということだ。  カエルの歌から、猫踏んじゃった、ドレミの歌、それからチャルメラのテーマ。ドレミーレド、ドレミレドレー。  騒音で目を覚ました南さんがその大変面白い尻を振りながら檻の中で叫び声をあげ、歩き回るのを見るまで子供達は満足しなかった。  恐らくだけど、途中���ら「南さんの尻を見るためにピアニカを弾く」ではなく、「パニックに陥った南さんが悲鳴をあげる様を見るためにピアニカを弾く」に、目的が変わっていたのではないかと思う。  飼育員が何度子供達に注意をし、ピアニカの持ち込みを禁じても、子供達のやり口は巧妙になるばかりだった。ピアニカはランドセルの中やスポーツバッグの中に隠せたし、子供達は飼育員が何時に他の動物の世話をしにいくのか、何時に手薄になるのかを把握していた。  南さんはどんどん情緒不安定になり、動物園側は南さんをしばらくの間、檻に出さないようにしようと決めた。  けれどもその判断はちょっとだけ遅かったのだ。
 その日の朝。  南さんは彼女を移動させるため檻を開けた飼育員に襲いかかり、その長く尖った歯で飼育員の顔の肉をガッサー! と持っていった。倒れた飼育員を殴打し、肩の骨を砕いた。  悲鳴を聞いて駆けつけた他の飼育員にも襲いかかり、左手の指を全て食いちぎった。  そして赤ん坊を抱きかかえ、逃げ出したのだ。  雑木林を抜け、小学校の方角へと。
 そしてこれも俺が引っ越してくる前に林田の住んでいた町で起きていただろう、俺には全く関係のない話。  俺はそれを実際に目にしたわけじゃない。  クラスメイトや近所の人達、いつも同じバスに乗っていた噂好きのおばさん、妹の友達のお姉さん、それにお父さんや、林田のお母さんや、林田から聞いた話をつなぎ合わせて頭の中に浮かんだ「きっとこういうことがあったんだな」という妄想だ。
 そんなに頻繁に顔を合わせたことはないし、言葉を交わしたことも片手で数えられる程度しかないけど、目を閉じればすぐに思い出せる男がいる。  根元が黒いプリン金髪にきっついパーマをかけて、それをリーゼントにして、剃り込み入れて、ヒゲと一体化した長いもみあげを伸ばした、ベニチオ・デル・トロの目つきをした身長2メートル弱の男。  擦れるとシャカシャカ音を出すジャケットを着て、ブーツを履いて、指先部分を切り落としたグローブをはめていて、上の前歯が2本だけ金歯。そして目つきがベニチオ・デル・トロの男。  それが林田のお父さん。つまりは父林田(ちちしだ)だ。  長距離トラックの運転手兼地元猟友会の中心的メンバー。  「そういう怖そうな人に限って本当は優しかったり、お花やケーキが好きだったりするんでしょ。逆に」と思ってしまいがちだけど、そういう意外性のない意外性は父林田には通用しない。  外見が怖い父林田は、中身も怖かった。  様々な「怖い」の要素が盛り込まれるだけ盛り込まれて、あまりにも怖いので逆にちょっと面白くなっちゃっている感じの怖さだ。  話としては面白いけど、巻き込まれた側としてはシャレにならない系というか。
 例えばだ。  父林田《は入学式にデコトラできた。  注意しに行った教師は翌日辞職届けを出した。  誰も知らないところで何かがあったのだ。そしてそれが明るみにでることはなかった。  授業参観にもデコトラできた。  注意しに行った教師は翌日辞職届けを出した。  誰も知らないところで何かがあったのだ。そしてそれが明るみにでることはなかった。  運動会にもデコトラできた。  注意しに行った教師は翌日辞職届けを出した。  誰も知らないところで何かがあったのだ。そしてそれが明るみにでることはなかった。  道路交通法など父林田には関係ない。彼が法だからだ。  注意しに行った警察官は翌日辞職届けを出した。  誰も知らないところで何かがあったのだ。そしてそれが明るみにでることはやはりないのだ。  デコトラには重低音に強いスピーカーが積まれていて、そのスピーカーからは佐野元春の歌声がいつも流れていた。佐野元春の曲に重低音を重視しなきゃいけない曲が果たしてあったのかどうかは、今でもわからない。  ただ、人食いザメの登場を観客に予感させるジョーズの例のテーマソングみたいに、佐野元春の歌声が聞こえてきたら父林田のデコトラがすぐそばに迫ってきているのが誰にでもわかった。夕焼け空にサムデイが響いたら、誰もがちょっと身構えた。  デコトラでこない時は、骸骨と炎と龍がエアブラシで描かれたメタリックパープルのアメ車でくる。これにも重低音に強いスピーカーを積んでいた。  何かしらの改造を施していたらしく、その車は前輪がバウンドした。駐車場でバウンバウンと車を弾ませているのを何度かみかけた。  度々、駐車場の持ち主らしき男が「センパーイ、もう勘弁してくださいよぉ。他に借り手いなくなっちまいますよぉ」と弾むメタリックパープルの車に向かって叫んでいるのを目にしたし、度々、メタリックパープルの車の運転席から伸びてきた太くて毛むくじゃらの手が駐車場の持ち主らしき男の胸倉を掴み、そのままバウンバウンと車が弾んでいる様も目にした。男が車と共に上下するのも見た。サムディのリズムにあわせて。  だからもう一度あきらめないで--男の胸倉が掴まれて。  真心が掴める--車の前輪が跳ね上がり、男の体が宙に浮く。  その時まで--車の角度が70度くらいで止まり。  サムデイ! --落下。悲鳴。さーせんした!  この胸に--車の前輪が跳ね上がり、男の体がまた宙に。  サムデイ! --停止。落下。悲鳴。さーせんした!  男が「さーせんした! さーせんした! 本当にさーせんした!」と叫ぶと、林田の親父さんは弾んだ車が一番高い位置まで来たところで、その手を離した。男はいつもギリギリのところで落下してくる車のタイヤから逃れていたけど……そのうちスイカみたいにグチャって行くんじゃないかと思って気が気じゃなかったのを覚えてる。  ちなみに俺がみかけた父林田は、南さんに関するある一件があって「多少は丸くなった」後の父林田だ。    そういうわけで。親達の「うちの子が林田さん家のお子さんと仲良くなったら、あのお父さんとも関わり持たなくちゃいけなくなるのかしら」というヒヤヒヤを感じ取った子供達は、自然と林田を避けたのである。  何でもかんでも親のせいにするのはダサいとは思うけど、俺と出会うまで林田に友達が本当に、本当に、1人もいなかったのはちょっとまぁ、ハンデがでかすぎたんだなって気はする。
 林田に友達がいないことを感じ取って父林田は--たまにしか家に帰ってこない分、顔をあわせると「気合の入った親父ぶり」をゴリゴリに押してきたのだと林田は言っていた--、林田の学校生活に積極的に介入した。止せばいいのに。
 「これがな、イケてんだよ。人気者だぜ、えぇ、おい」--そう言って、父林田は林田の髪を金髪に脱色し、後ろ髪を伸ばさせた。  林田に友達はできなかった。  そして職員室に呼び出された。  しかし父林田の意向によるものだとわかると、担任は「先生はな。一人一人、みんな違くて、みんないいと思っているんだぞ」と言ってスルーした。  「これがな、イケてんだよ。人気者だぜ、えぇ、おい」--そう言って、父林田は林田に背中に昇り竜の刺繍が入ったジャケットを着せた。  林田に友達はできなかった。  そして職員室に呼び出された。  しかし父林田の意向によるものだとわかると、担任は「先生はな。そういう個性的なセンス、大事だと思っているんだぞ」と言ってスルーした。  「これがな、イケてんだよ。人気者だぜ、えぇ、おい」--そう言って、父林田は林田に手の平サイズの飛出しナイフを持たせた。  林田に友達はできなかった。  そして職員室に呼び出された。  しかし父林田の意向によるものだとわかると、担任は「先生はな。抑止力としての武器って必要だと思っているんだぞ」と言ってスルーした。
 思うに、林田がジャイアンとスネ夫のハイブリットみたいな性格なら良かったのだ。恥ずかしげもなく「うちのパパはすごいんだゾォ」と自慢し、わがままを通せば良かったのだ。そしたらそういうタイプの友達ができただろうし、少なくとも小馬鹿にされることはなかっただろうと思う。  だが林田はどちらかというと、キテレツ大百科のトンガリタイプだった。  ちょっと腰が引けているけど、全然悪い奴ではなく、わがままではなくて、押しに弱い。  要するに、感じの良いへなちょこだ。  感じの良いへなちょこというのはつまり、「嫌っても害がない奴」ということだ。
 そういうわけで林田はこれでもかってくらい嫌われた。  林田は何度か父林田に髪の色や服装を元に戻して普通になりたいと打診した。  しかしその度に父林田は「……そうか。悪かったな。俺はただ、親父らしいことをしてみたかっただけなんだ」とこれでもかというくらい落ち込み、ベランダに行ってタバコをふかし、青い煙と共に「サムデー、この胸にサムデー、誓うよ、サムデー」と悲しげな声を吐き出したのだ。  林田のよくないところは、ここで簡単に折れてしまうところだ。  結局、林田は全然好きじゃないタイプの服装に身を包み、全然似合ってない金髪ウルフカットで過ごすことになった。    南さんが飼育員に襲いかかって動物園から逃げ出したその日。  林田のクラスは体育の授業のため、校庭に出て体育の先生の指示の元で準備運動をしていた。  先生が朝礼台の上でホイッスルを吹きながら体を動かし、それを先生の前に背の順で縦4列、横8列に並んだ生徒達が真似る。  腕を前から開いて回す運動、胸を反らす運動、体を横に曲げる運動、体を前後に曲げる運動。  体をねじる運動の途中で、先生が突然一点を見つめて動かなくなった。  生徒達が先生の視点を追って振り返る。  雑木林と校庭とを隔てるコンクリートの壁の上に、何かがいた。  それは壁に片手でぶら下がり、校庭側に着地する。  そして両手の拳を地面につけると、生徒達のいる方に向かって近づいてきた。  誰かが「南さんだ!」と叫んだ時には、南さんと生徒達の距離はバスケットコートの横幅分程度しかなかった。  何人かの生徒は南さんから異常なものを感じて後ろに下がったが、何人かの生徒は興奮し、喜んでいた。校庭に犬が迷い込んできた時のテンション。 「バカだなぁ。マンドリルは草食で、大人しい猿なんだ。怖がることないのに」としたり顔で逃げた生徒を笑う子もいた。  南さんは一番派手で、目に付いた生徒に向けて走っていた。  つまり、たった1人だけキラッキラの金髪だった林田の元へだ。  誰かが「南さんの口、赤くない?」と言ったのと、やっと正気を取り戻した先生が「逃げてー!」と叫んだのと、ターンッという乾いた音が校庭に響いたのはほとんど同時だった。  南さんは林田から15メートル程離れた地点でつんのめるようにして倒れた。太ももの辺りから流れた血が砂っぽい校庭の土に広がった。  南さんは倒れたまま、水を求める人のように両手を林田に向けて差し出した。  もう一度ターンッと音が響き、南さんの体が見えない手に殴られたように震えた。頭の後ろに穴が空いていた。血が流れる。南さんは動かない。林田も硬直したまま動かない。
 そこから起きたことを、学校中の人間が見ていた。校庭にいた生徒達はもちろん、校庭で何かが起きていると気がついて窓に集まっていた校舎の中の生徒達も。  父林田が先ほど南さんが乗り越えてきた壁を超えて、校庭に降り立った。父林田の後ろから父林田と同じような服装の男達が何人かついてくる。  「またぎだ」「またぎだ」「ワイルドハントだ」と生徒達はざわついた。猟友会とまたぎは全然違うのだが、生徒達は彼らをまたぎと呼んでいた。だって、またぎの方が短くて言いやすいから。  彼らは皆、長くて黒い棒をしっかりと抱えていた。猟銃だ。  その場にいた生徒達の頭の中でターンッという音と、血と、動かなくなった南さんとまたぎが繋がる。  子供達がピアニカで正気を失わせるくらいに大好きで、大好きで、大好きだった南さんは撃ち殺されたのだ。  サムディを背負った鬼のような男に。あまりにも無慈悲に。  生徒達はこの時、何も知らなかった。  彼らが知っているのは、なぜか姿を現した南さんが、何も悪いことをしていないのに目の前で撃ち殺されたということだけ。  しかし父林田は知っていた。  南さんに顔をかじり取られた飼育員が病院で生死を彷徨っていることを。  指を食いちぎられた飼育員に待っているこれからの日々がどんなものになるのかを。  それに動物園の園長から、地元の小学生の蛮行を一通り聞かされていた。どうしょうもないピアニカ発狂団共。  父林田は、ブチ切れていた。  ただでさえブチ切れていた父林田を更にブチ切れさせたのは、林田のクラスの誰かが言った「南さんが可哀想」という言葉だったのだと、誰かが言っていた。  彼は分厚い軍手で包んだ手で事切れている南さんの首を掴み、そのままズルズルと死体を引きずって朝礼台まで歩いてゆき、まだ朝礼台の上に突っ立っていた先生をどかした。  そして開いている方の手で朝礼台に置いてあった拡声器を掴み、校舎の窓から頭を出している生徒達に向かって怒鳴った。  もう片方の手で南さんの死体を持ち上げ、その顔が変形した姿を見せつけながら。 「テメェらのせいで死んだんだ�� よくみろ! テメェら全員で殺したんだ! 見えるか、馬鹿野郎が! テメェらのせいで、頭がおかしくなって死んだんだよ! この猿は! バカで、バカで、バカなクソガキ共!」  父林田の罵倒は他の猟友会の人たちが彼を数人がかりで朝礼台から引っ張り下ろし、「まぁまぁまぁまぁ。林田さん。まぁまぁまぁまぁ」と宥めて連れて行くまで延々と続いた。テレビだったらピー音でいっぱいになるような罵倒だったらしい。  この(不適切な表現をお詫びいたします)《ピー》! お前らなんか(不適切な表現をお詫びいたします)《ピー》! (不適切な表現をお詫びいたします)《ピー》で(不適切な表現をお詫びいたします)《ピー》!じゃねぇか!    これで小学校の生徒達が心を入れ替えて南さんに申し訳ないと思って、生き物を大事にする気持ちが芽生え、飼育員も一命をとりとめ、顔も奇跡的に回復し、父林田は地元の人々から一目置かれるようになりました、っていうオチならさぞ気分がいいだろう。  しかし、これはそういうわけにもいかなかった。  『小学校の校庭で発砲! 問われる! 地元猟友会の倫理!』  『生徒の間近での発砲! 銃に怯える子供達!』  『なぜ麻酔銃を使用しなかったのか? 子供達に深刻なトラウマ!』  などといった見出しが週刊誌を賑わせた。  ちなみにこれらの週刊誌に記事を書いたのは学校に通っていた生徒の親の1人で、ある日突然辞職届けを出し、一家でどこかに引っ越したという。  誰も知らないところで何かがあったのだ。そしてそれが明るみにでることは多分ない。  それはそれとして。  これはさすがに響いたらしく父林田は少しだけ大人しくなった。駐車場でバウンバウン車をサムディさせたりはするが、それでも少しは大人しくなった。  しかし生徒達は全く、全然、これっぽっちも反省しなかった。 「確かに多少はやりすぎたかもしれないけど、だからといってあそこまで言われることないよねー?」 「ねー?」 「大体、麻酔銃使えば良かっただけの話じゃんねー?」 「ねー?」 「そもそも、南さんのこと、みんなで可愛がってただけじゃんねー?」 「ねー?」 「南さんは学校に遊びに来ただけじゃんねー?」 「ねー?」 「それを勝手に勘違いして撃ち殺したのそっちじゃんねー?」 「ねー?」 「あーあ。南さん可哀想ー!」 「ねー!」  こんな感じ。  飼育員がショック状態のまま息を引き取ったことも、彼ら彼女らの「僕たち、私たちは悪くないもんねー?」「ねー?」の前ではなかったことにされてしまうのだ。  更に悪いことに父林田がまた長距離トラックで仕事に出ると、今まではせいぜい林田を遠巻きに見て「あの子のお父さん、めっちゃ怖いよね」と陰口を叩く程度だったクラスメイト達が、ちょっとだけ大胆に林田を虐めるようになった。
 例えばこんなの。  小さな紙に『林田君についてのアンケートです』の文字。  その下にはこう続く。  『林田君についてどう思いますか? これだと思うところに線を引いて『正』の字を作ってください。複数回答OKです。書いた人は前の席か、隣の席の人に回してください』  『林田君はキモい:正一』  『林田君はウザい:一』  『林田君は臭い:正正』  『林田君は死んだ方がいいと思う:正正正正正正正正正正』  これが授業中に林田以外の生徒の席に回る。そして一番最後、授業が終わる直前に林田の席に回ってくる。  林田は回ってくるメモを読まないで捨てるようになったが、そうすると今度は林田のジャポニカ自由帳が机の中から抜き取られ、その中に『アンケート』を書き込まれたのだ。  クラスメイト達はわかっていたんだと思う。  林田が「割と良い奴」だってことを。  だってああいうことが起きる前に「ピアニカ吹くのは可哀想だから止めなよ。赤ちゃんだっているんだから」とクラスメイト達に面と向かって意見したのは林田だけだったし、全生徒の中でピアニカを一度も吹かなかったのも林田だけだったから。  それに林田は「割と良い奴」であると同時に、「割と良い息子」だったので親に心配をかけないために虐められていることは絶対に何があろうと黙っているタイプだとクラスメイト達にはもう完全にバレていた。  「こいつなら、多少大胆に虐めても問題ないでしょ」ってカテゴリーに分類されたのだ。
 それで、林田は学校が嫌いになった。当たり前だ。これで嫌いにならない奴がいたらどうかしてる。  林田は時々学校をサボっては雑木林の中を探検するようになった。全然行かなくなるとお母さんが心配するだろうからと、サボる日は週のうち1日か2日くらいだったらしいけど。  犬の糞だらけの道は通らずに、道のない林の中をブラブラと歩いて時間を潰す。  蚊や蠅が多いのは動物園に続く道だけで、道を外れた林の中はほとんど虫がおらず、涼しくて快適だと林田は気がついた。間もなくして、動物園から少し離れた林の中に沼があるのにも気がついた。  気がついてからはその沼の側にある大きな石に腰掛けて、その週発売のジャンプを読むのが林田の習慣になった。  沼は静かで、眺めが良く、串にソーセージを刺したような形の面白い草が一杯生えていた。  林田はそこでぼーっと過ごす。  たまには石の上に寝転がって、木々の合間から見える空を見た。  そこでは林田は自由だった。
 そしてこれは俺が引っ越してくる前に俺の家族に起きた、林田には全く関係のない話。シンプルで、どこにでもある話だ。  林田と出会う前の年に、俺のお母さんが殺されたのだ。  その日、お母さんはクリームシチューを作るはずだったのに冷蔵庫に牛乳がないと気がついて慌てていた。  お母さんは財布を手に取り「お母さんがスーパーに行ってる間にジャガイモの皮と人参の皮を剥いておいてくれるって約束するのなら、ついでにアイス買ってきてあげるね」と言い残して家を出た。  平日の午後6時を少し過ぎたくらいだった。金曜日。テレビでカウボーイビバップをやってたから間違いない。男か女かわからないエキセントリックなハッカーキャラが初登場する話だった。  俺と妹はテレビの前にボウルとピーラーと野菜を持って座り、言われた通りに皮を剥きながらアニメを見ていた。  俺も妹も、ブロッコリーみたいな頭の主人公がなんとか言う名前の宇宙船を操縦するのを見るのに夢中だった。たった今、家から飛び出したお母さんが、たった3軒離れた場所で通り魔に襲われ、血まみれで道路に倒れているだなんて想像すらできなかった。
 お父さんは俺たち兄妹に事件の詳細を言わなかった。  「悪い人がお母さんを襲って、お母さんは死んでしまったんだ」、これくらいの説明しかしなかった。俺たちはお母さんの遺体をみることもできなかった。「今、お前たちの頭の中にあるのが、お母さんの本当の顔だから。これはみなくていいんだ」とお父さんは言った。棺桶には窓もついていなかった。  俺たちには何もわからないままお母さんはいなくなり、顔も見られないまま燃えて骨になった。
 高校生になるかならないかくらいの時に、俺はそれをYoutubeで見つけた。  事件についての短いインタビュー映像。  若い、どこにでもいそうな男がカメラに向かって喋っている。 「女の人が突然叫んで道路に倒れたんです。最初は転んじゃったんだなって思っていたんだけど、側に立っていた男の人が、その女の人の頭に何か、ドリルのようなものを向けるのが見えて、妙だと思ったんですよ。大丈夫ですかって声をかけようとしたら、プシュップシュッ! って音がして、女の人の頭が道路にぶつかったんです。血が一杯流れていて、『どうしよう、死んじゃった』って思ったんです。俺が『誰かー!』って叫ぶと、その男の人が自転車にのって逃げて行ったんです。小太りで、メガネで、40歳くらいに見えましたけど」  Youtubeの動画タイトルは『自らの殺人について語る殺人鬼』。  説明文はこう。  『1998年の5月。住宅街で起きた釘打ち銃による通り魔事件の犯人・川畑周次郎。彼は事件の第一発見者を装い、マスコミのインタビューに答えていた。このインタビューが放送された翌日、警察は川畑逮捕のため自宅に押し入ったが、川畑は被害者と同じように顔に釘を打ち、死亡していた』。
 死体がどういう状態だったのかをお父さんは教えてくれなかったが、グーグルは何でも教えてくれる。当時の週刊誌に載っていたモノクロの死体写真や、イラストで。  誰でもよかったのだと川畑の遺書には書いてあったそうだ。  たまたまそこにお母さんがいて、たまたまそこに川畑がいて、たまたまお母さんは死んだ。  シンプルで、どこにでもある、報われない話だ。
 俺の与り知らないところで何かが起きて、そして俺には何の説明もないまま、俺の世界には空白が出来てしまった。  その空白は気になることもあれば、気にならないこともあるが、決して元どおりにはならず、何かで埋め合わせることもできない。  俺のお父さんが引っ越しを決意したのは、本当ならお母さんがいるはずの家に、公園に、スーパーに、時々家族で足を運んだ小さな映画館に、お母さんがいないのに耐えられなくなったからだ。お父さんにとってお母さんと過ごした全ての景色は、どこにもお母さんがいないことを思い知らせる景色になった。  それで、俺たち家族は元々住んでいた町から離れようと決意した。  俺たちは壁に日本地図を貼り、「日本列島ダーツの旅ごっこ」をした。  俺がルィルィウェウェウェイルィルィウェウェウァーと「日本列島ダーツの旅ごっこ」の歌を歌うと、お母さんが死んでから初めて妹が笑った。  俺の投げたダーツが日本海に、お父さんの投げたダーツが地図の外に刺さると妹は更に高い声で笑った。  そして妹の投げたダーツだけが関東の端っこに突き刺さった。  そこが俺たち家族の新しい町になった。    引っ越してきた初日。  まだ学校に転入する日ではなかったので、俺は町をぶらぶらと探検していた。  小さくて寂れた商店街をぶらぶらし、川沿いの道をぶらぶらし、とにかくぶらぶらし続けた。  一応ルールはあった。  知らない町なのでただひたすらまっすぐに歩くこと。  そうすれば仮に迷ったとしても、来た道をただまっすぐ引き返せば必ず家に戻れる。それから念のため、ポケットには新しい住所と電話番号を書いたメモが入れてあった。  で、まっすぐ歩いた。歩いて、歩いて、歩いて、歩き続けて、小学校側までやってきた。  そして更にまっすぐ歩いてゆき、動物園に続く雑木林の道に入り、そこでランドセルを背負った俺と同い年くらいの小学生が道を外れて林の奥へと消えてゆくのが見えた。  「お。第一村人発見!」  そう思った俺はその小学生に声をかけようと思って、彼の後を追いかけて林に入った。    いうまでもなく、その小学生が今俺の目の前で落ち込んだ顔であやとりをしている、林田である。
前話:次話
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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jokuyama · 1 year
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