TEDにて
エリザベス・ギルバート:創造性をはぐくむためには?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
人々が、一流の芸術家や天才に抱く、無理な成功の持続性の期待の一部を巡ってエリザベス・ギルバートが考察します。
そして、わずかばかりの一個人がジーニアス(天才)「である」のではなく、人間は、みんなジーニアスを「持っている」のだという急進的な考えを語ります。
これは、私的であり、可笑しいながらも、驚くほど感動的な講演です。
昔は、ダイモン(発音はデーモン?)がインスピレーションを伝達してくれると考えられてきたみたいです。
そして、この一瞬の潜在意識からくるキラメキは、膨大で、ペンを手に紙(ペーパー)に伝達された神の言葉を書き込むには、あまりにもスペースが小さいため、思わずすべてを捨てて走り出すように情報を書き込むようだとも表現しています。
今では、Apple製品他があるので、潜在意識の膨大なインスピレーションを一瞬で書き込むことは容易になっています。
人間はみんな天才だが、ケタの違う天才も少数存在する。
人間はみんな天才だが、ケタの違う天才も少数存在する。
人間はみんな天才だが、ケタの違う天才も少数存在する。
また、siriなどの音声認識ソフトやクラウドコンピューティングによる言語解析で、自分の声をApple製品に話すだけで、入力もしてくれるし、入力文字やウェブサイトのテキスト文字もコンピューターが読んでくれます。
2021年に、Appleシリコン搭載製品に切り替わったため
現時点の最新情報を「Voice Over」部分だけここではまとめます。
自動で読んでもらうための操作方法は、iPhone、iPadの「アクセシビリティ」という機能から「Voice Over」を使用すると日本語もiPhone、iPad単体(スタンドアローン)でしゃべってくれます。
英語も可能でスムーズにしゃべります。
iPhone、iPadの場合、「設定アプリ」→「一般」→「アクセシビリティ」→視覚サポート内にある「Voice Over」をONにする。
または、最も下へ移動して「ショートカット」→「ホームボタンのトリプルクリック」でも簡単にON、OFF切り替え設定できます。
FaceIDを搭載したiPhoneの場合は「サイドボタンをトリプルクリック」になります。
注意事項として、通常とはガラッとTouch操作方法が変わりますのでご注意ください!
Voice Overは、主に視覚に障害を持つ方や高齢者で視力が弱っている方向けの機能で「声」で様々なサポートをコンピューター側がナビゲートしてくれます。
Voice Over以外でのおすすめTouch操作は、本文表示中に上から下へ二本指スワイプ(画面上端のSafariアドレスバー付近からスタートするとうまくいきます)をするとそのまま、画面上の全文を最後まで読み上げてくれます。
二本指スワイプ読み上げは、設定アプリの「一般」→「アクセシビリティ」→「スピーチ」を開き「画面の読み上げ」をオンにしてください。
Safariのリーダー機能を使うと読みやすい環境にできます。Safariブラウザからウェブページがすっきりとした見た目になり、iPhoneが読みやすい状態になります。
この機能が使えるウェブページでは、アドレスバーの左側に【ぁあ】ボタンが現れます。これをタップして「リーダー表示を表示」を選択しましょう。
ウェブページを、ながら読みして違う作業もできます。
「Apple標準アプリケーションであるiBooks」も読み上げもしてくれますし、翻訳機能もあるので、iPhone、iPadがあれば英語も耳から学べますね。
注意!iOS10.3からは、自動で切り替わるので設定不要になりました。
Voice Overは、Macにも同じ機能が搭載されています。
そのほか、Voice Over以外では・・・
Appleの各々、Mac標準アプリケーションでは、読み上げ文章を選択してから「編集」→「スピーチ」→「読み上げを開始」するだけで、Voice Over以外でもテキスト範囲内を簡単に読み上げできるようにもなりました
「システム環境設定」→「音声入力と読み上げ」→テキスト読み上げタブ内から詳細設定できます。
OS X Lion搭載(Ver 10.8)以降のパソコンで可能になります。
その後、2024年時点では、macOS Sonoma 14.4では「一般」 →「アクセシビリティ」 →「読み上げコンテンツ」から詳細設定できます。
音声の自動読み上げにiPhone、iPadも対応し「一般」 →「アクセシビリティ」 →「スピーチ」で「選択項目の読み上げ」をオンに設定すると
直観的なTouch操作で、テキスト範囲内の文章も読み上げてくれるようになりました。
その後、2024年時点では、iPhone、iPadでは「アクセシビリティ」 →「読み上げコンテンツ」「選択項目の読み上げ」をオンに設定すると
テキストを選択したら「読み上げ」ボタンが表示されます。
その他の方法では、オンラインのみですが・・・
Siriを使用した、簡単な設定方法もあります。
機能オン(オフ)にするには、「Hey Siri」でSiriを起動してから「VoiceOverをオン(オフ)にして」というだけ。
Siriで画面を読み上げてもらうには、読み上げたいウェブページ画面を表示しつつ「Hey Siri」でSiriを起動してから「画面を読み上げて」というだけ。
さらに他にも
iPhone、iPad標準アプリの「ショートカット」アプリから自動化プログラムを自作できます。
プログラム言語を知らなくても構築できる仕組みで、ボタンひとつで一連のiPhone、iPad内の挙動を連動させることも可能です。
Mac標準アプリケーションでは、Automator(オートメーター)アプリが有名です。
MacOSX以前から単体(スタンドアローン)で構築できていました。
iPhone、iPadよりもアプリ以外の機能も幅広く扱えるので、より柔軟に一連のパソコン内の挙動を連動させることができるようになってます。
読み上げばかりではなく、iPhoneやMacの音声入力では・・・
以前からオフラインで音声入力できます!(音声アシスタント機能であるSiriは、オンラインにつないで音声入力をしないと現在できません)
しかし、最新のiPhoneでは、ニューラルエンジンが搭載されているので、以前にも増して音声入力がスムーズに入力できるようになってきています。
設定方法は特になし(文字入力が必要な画面で、マイク型のボタンをタップするだけ)
デフォルトで、音声入力機能はオンになっているため、特に、設定の必要なく音声入力できます。
おすすめは、日本語のみにする場合。
設定画面の「一般」-「キーボード」-「音声入力言語」で「英語」のチェックを外すこと。
2024年時点では10億台以上出荷しているiPhoneのみ・・・
世界初でニューラルエンジンを搭載していた状況だったが、ようやく他社も追いつき始めます。
それでもオフラインで音声入力や文字起こしは、現在、iPhoneやiPadのみしかできません。
Macの方も、ニューラルエンジンを搭載したAppleシリコン搭載製品に3年ほどで移行したので・・・オフラインでできます。
Appleの標準文書作成アプリケーションであるPagesへ音声入力を使用してドキュメントを作成したり
Appleの標準メモアプリに音声入力を使用してドキュメントを作成できます。
続いて
ジュリオ・トノーニの意識に関する情報統合理論がある。
万物には意識があるとする汎心論という考え方です。
ジュリオ・トノーニの 意識に関する情報統合理論によれば、ネットワークの密度は意識(ここでは、ファイと命名している)と呼ばれる何か?の密度に関連しているということ。
これを数値化して、方程式にしている。
それゆえ、人間の脳内では、膨大な情報統合が行われるため高度なファイがあることになり、かなりの意識が存在します。
マウスにおいては中程度とはいえ、かなりの情報統合が行われるので相当な程度の意識があるといえます。
しかし、虫や微生物や粒子レベルになると、ファイの量は低下します。情報統合の量が低下してもゼロにはなりません。
日本では、「一寸の虫にも五分の魂」という言葉もあります。
トノーニの理論によると意識の程度はまったくのゼロには、ならないのだといいます。
事実上、トノーニは意識に関する基本的法則を提案しています。つまり、高度なファイには高度な意識が宿るのです。
そこには、ただ淡々と善も悪もなくて古来から有る日本の「魂」という概念みたいなことにも似ています。
また、ロジャー・ペンローズとスチュワート・ハメロフの提唱する量子脳理論(波動関数の客観収縮理論)があります。
他には、ブラックホールの特異点定理をスティーブン・ホーキングと共にを証明し、「事象の地平線」の存在を提唱している。
クオリアという言葉も関連していて、「質」を意味するラテン語の qualitas (あるいは qualis) が源流。
この言葉の歴史は古く、4世紀のアウグスティヌスも用いている。長い間忘れられてきたが量子論の登場により、1929年、アメリカ合衆国の哲学者クラレンス・アーヴィング・ルイスが現在の意味とほぼ同じ形でクオリアという言葉を書いている。
太古から高密度なアイデアは、概念の豊富な人間からしか創造されません。
太古から高密度なアイデアは、概念の豊富な人間からしか創造されません。
太古から高密度なアイデアは、概念の豊富な人間からしか創造されません。
2018年現在では、サピエンスは20万年前からアフリカで進化し、紀元前3万年に集団が形成され、氷河のまだ残るヨー��ッパへ進出。紀元前2万年くらいにネアンデルタール人との生存競争に勝ち残ります。
そして、約1万2千年前のギョベクリ・テペの神殿遺跡(トルコ)から古代シュメール人の可能性もあり得るかもしれないので、今後の「T型オベリスク」など発掘作業の進展具合で判明するかもしれません。
メソポタミアのシュメール文明よりも古いことは、年代測定で確認されています。古代エジプトは、約5千年前の紀元前3000年に人類最初の王朝が誕生しています。
<おすすめサイト>
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AFKトランプの話
タオバオ見に行ったら通常版がまだ残ってたのでとうとう買いました。去年の海外公式オフイベントの動画内で豪華版のトランプが使われているのを見て「ぐぎぎぎい」ってなってしまったのでな……
当時の比較的新しいメンツ。トレズナーさんいるう
JQK。名前の所が各陣営ぽくて良いですね
今だったらブライトはKがパレルモなんだろうなあ
主従!!! テルミンはQじゃないのはしょうがないね……
以下絵柄です。
ハート(ブライト)
Aスカーレット、2ロワン、3オスカー、4セリス、5ヘイムダル、6ロザリン、7ルシウス、8ペギー、9フォークス、10セシリア、Jグヴィネス、Qベリンダ、Kセイン
クラブ(ババリア)
Aティーダ、2クレイン、3サテラ、4ヌミス、5ウォック、6タリー、7ザスク、8スクレッグ、9アラロー、10アンダンドラ、Jスケーリアス、Qサフィア、Kブルータス
ダイヤ(ヴェルディア)
Aクイン、2アスタ、3ピッパー、4ソリス、5シリウス、6キャット、7ミサカ、8ネモラ、9レスペ、10ラーク、Jエルロン、Qタシー、Kライカ
スペード(グレボ)
Aクリード、2ダイモン、3イゾルデ、4イザベラ、5ファリオ、6ディセラ、7テルミン、8バートン、9サイラス、10トレズナー、Jグリーズル、Qシェミーラ、Kトーラン
ジョーカー SPタレン、フレミング
セレカタほぼいないので寂しい所。時期が時期なのでティベちゃんがいた可能性はあったかもしれない
AFK、カードとの相性抜群なので全英雄カード化してほしいんですよね……カードシャッフルしてリアルに10連引いてみたいんで……今からでも遅くないよリリス買うよ
ともあれトランプは満足です。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)5月3日(水曜日)
通巻第7734号 <前日発行>
6月1日にアメリカはデフォルトに陥る可能性がある
「9億9500万ドル以上の富豪から財産を没収せよ」とサンダース議員ら
************************
早ければ、6月1日にアメリカはデフォルトに陥る可能性がある。債務上限を1・5兆ドル増額するというバイデン政権の提案を共和党が賛成しかねているからだ。現在アメリカの債務は31・4兆ドルで、過去102回、上限枠が「改訂」された。
5月1日、イエーレン財務長官は(議会が早く議決してくれなければ)「6月早々に政府支出が出来なくなる」と警告する書簡をマッカーシー下院議長に送った。共和党はバイデンが提案している学生ローン免除など4・5兆ドルの歳出削減が条件だとして大統領と面談してきた。
バニー・サンダース上院議員は自ら社会主義者を名乗り、過激な発言を繰り返して、リズ・ウォーレン上院議員やジミー・ゴメス下院議員らと「99・5%法」を提案している。
法案は「9億9500万ドル以上の富豪から財産を没収せよ」とスターリンもビックリの内容。
バニー自身の個人資産は300万ドル。なにか浮き世離れした主張だが、学生ローン返済に悩むアメリカ国民は現在4000万人を数え、最近の大學授業料は5・5万ドルを超えているからサンダース人気は一向に衰えないのである。
こういう時にまた銀行が倒産した。
SVB、シグニチャー銀行、クレディスイスの破産とつづいて、欧米は深刻な金融危機に直面しているが、前から噂のあったファースト・リパブリク銀行は1000億ドルの預金流失を認めた。SVB倒産直後から同行の株価は115ドルから3・51ドルヘ暴落している。
JPモルガン・チェースが買収するが、条件は920億ドルの預金と1730億ドルの貸し出し債権と、84支店の営業を引き継ぎ、人員を減らして効率経営にあたるというもの(ちなみにJPモルガン銀行の預金利息は0・01%しかない。アメリカのFFレートは4・75%だ)
ジャミー・ダイモン(JPモルガンCEO)は「銀行システムは健全に機能している」とメディアに安心を呼びかけた。JPモルガンへの預金集中と預金利率の低さに関する質問の答えた台詞だった。
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かわいいを讃える歌(ユーアーノットアローン アンド 「ハロー」チルドレン)
ポテコロミちゃん。正式名称アルケー系知性体・ダイモン・コロミ系・ポテトコロミちゃんは今日も〇〇県〇〇市、国道〇〇〇号線沿いのマクド〇ルドでポテトが揚がるさまを眺めている。
ガッちゃんみたいな体型で空中に腹ばいになって足をパタパタさせながら。
「ポテト♪、ポテト♪…」というフライヤーのアラート音に合わせてテキパキ動く人間達。ただただ機能的に作業をこなす人間とその仕事を眺めているのが見ていて飽きない。
それに食べ物って美味しそうだ。幽霊みたいなダイモンには食べ物は必要ないけれど、美味しそうなものは美味しそう。一度ごはんというものをたべてみたいなぁと思うポテコロミちゃんだった。
ダイモンとはティアマット星人(仮)がつくったサイキックが使える幽霊の様な存在なんだろう、と、天原くんは言っていた。
天原くんは今ダイモンが集団で取り憑いているターゲットの男の子で、ダイモンに虐められながらもダイモンのことをいろいろと考えている。
でも、ほんとかどうかは分からないけれど、ポテコロミちゃんはあまり興味が無かった。ポテコロミちゃんはどこから来たか?よりどこへ行くのか?に興味があったから。
今日は久々に天原くんがお店にやって来たので玄関でポテコロミちゃん必殺のサイキック、キラキラエフェクトを使っておもてなしをしてあげた。取り憑いているダイモンもゾロゾロいっぱいやって来てなつかしい想いに浸る。
ダイモンをターゲットに取り憑く人縛霊とするのなら、今のポテコロミちゃんはさながらマクド〇ルドに取り憑く地縛霊、と言えるだろう。
みんながワイワイ騒いでいるのを横目にルンルンしているポテコロミちゃんの横にうたこちゃんがやって来た。天原くんの運転する車の左斜め前方で踊りながらマックでかかってる洋楽を歌うのが好きな子だ。
「ポテコロミちゃんお元気?」
(元気だよ♪)
とサイキック・テレパシーでお返事するポテコロミちゃん。
「ポテコロミちゃんもいい加減戻って来たら?こんなワガママ本当は誰もできないんだよ?」と、うたこちゃん。 でもポテコロミちゃんは顔を横にブンブン振って拒絶の意志を示した。もう人間をいじめ殺すのは嫌だ、と。
ポテコロミちゃんにはみんなと一緒に仲良く出来るうたこちゃん達や、勇猛果敢なミンミンず、かわいいの象徴の様なわっぱちゃん達、上の命令は絶対だという軍隊みたいなおたんこちゃん達の様な価値観は持ちようが無かった。
孤独の為に孤独を愛す、そんなポテコロミちゃんだった。
天原くんがお店を出る。みんなも一緒にお店から出て行く。少し寂しいポテコロミちゃん。でも大丈夫。天原くんと特別に結び合った絆すら無くしても、ポテコロミちゃんは生きていける。そう、ポテコロミちゃんは強くなったのだ。
今日もかわいいポテコロミちゃんはポテトが揚がるのを見張っている。星が、燃え尽きるまで!
おしまい。
*この物語はフィクションです。でもダイモンは、あなたのすぐそばにいるのかもしれません。
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マツタケ を読んだ
みすず書房 アナ・チン著。同じみすず書房の「反穀物の人類史」を読み終えて巻末のみすず書房の他の書籍の広告をみてらこの書名が目に入ってきて、なんだこれ? と思ったのと、「反穀物の人類史」のなかで穀物センターの辺縁に狩猟採集による産業というのはセットで存在していた、という話題のところで確かマツタケも名前が上がっていたのでちょっと関係しそうだな、と思ったので読むことにした。ところで本書を読み終えたところでは日本で穀物による国家が誕生しはじめた時代ではまだマツタケは少なくともたくさんは取れてなかったと思われる。なので「反穀物の人類史」でマツタケを例として上げてた(と思うけど勘違いだったら申し訳ない)のは時代的にはやや的はずれ。
さて「マツタケ」なのだけど、これはなにについての本かと問われるととてもむずかしい。まあその名のとおりマツタケについての本なのだけどそれはある意味媒介であってそれを通じて語られるテーマというのがあるのだけど、それが多岐に渡っていて○○についての本とひと口に言うのがむずかしい。一応分野としては文化人類学ということになるのだろうけど、経済や生態学についての話題や研究そのものへのメタな議論などもそれなりに多い。
全体を通して筆者は現代(2010年代)を資本主義の限界からくる荒廃の時代と見做していて、功利主義の批判をしつつ複数種の関係性に注目するマルチスピーシーズ人類学という方法論を通して新しい生きかたが見い出せるのではないか、というようなことを述べているんじゃないかと思う。本書の最終章で著者もこの書籍は決まった結論へたどりつくものじゃなくてオープンな議論の途上なのだというようなことを書いているので、特に結論はないというのもこのふんわりしたとらえどころのない印象の原因かもしれない。
資本主義批判については、正確には著者は資本主義自体を否定しようとしているわけではなくて、功利主義の徹底の結果として従前のような正規雇用は失なわれ人々は不安定な生計を立てるスタイルに移行せざるをえなくなってきているという矛盾に直面して、周辺化した資本主義というものを考える必要があると言っている。とにかく功利主義の功罪というのがひとつのテーマになっている。そこでは「スケーラビリティ」と「サプライチェーン」という言葉がキーワードになっている。ここでの「スケーラビリティ」というのは世界中どこでもどんな規模でも同じパターンで機能するフレームワーク化した手法というような意味と理解した。
著者はバブル期の日本がインドネシアの木材伐採に関与する方法として自ら伐採するのではなくローンと技術提供によって現地の企業に伐採させ、消費財となった木材を輸入することにより環境破壊の批判を現地企業に向けさせたというやり口を「サプライチェーンモデル」と呼んでいる。なるほどそういうことを日本はやっていたのか、と思う反面いやみんなそんな馬鹿じゃないし日本が木を買っていっちまったって思ってた人もいっぱいいるんじゃないのとは思う。それからこの手法はいわゆるグローバリズム問題のはしりであって現代ではどこでも同様の構造があるのであろう。日本がその先駆者だったというのが本当なのかはちょっと疑問だ。
日本の山でマツタケが取れなくなっている、というのは田舎からよくマツタケをもらってたのがなくなったし、ほとんど取れなくなったというのもきいたことがあるので知ってはいた。そのため北米のオレゴンや中国の雲南、スウェーデンなどから輸入されるマツタケに高値がつくのでこれらの地域にマツタケ狩りという生業が誕生していたというわけだ。というかオレゴンでマツタケが取れるのか。オレゴンのキャンプでの人種ごとの事情などは人類文化学的にはおもしろいところなのだろうけどあまり感想はないので割愛。
日米のマツタケ研究の違いというのも示されていておもしろかった。日本では里山は人間の攪乱(伐採や下生え掻き)がないとむしろ広葉樹が増えて松が枯れてしまいマツタケは取れなくなるということが知られており菌類と宿主樹木との関係性、生態系全体に注目するのに対して北米では基本的に木材資源の管理という観点から関係性を排除して単体での再現性(ここでも「スケーラビリティ」というキーワードが使われる)のない研究は「記述的」として退けられるとのこと。
また菌類の種の同定というのがむずかしいという話も興味深い。古典的には同一種とは繁殖能力のある子が作れるかという判定があるが、菌類においては胞子による有性生殖のほかにも無性生殖もあるし、胞子を使いつつダイモン交配という自分自身と交配するという生殖方法もある。さらにそもそも菌類の胞子から培養によって子実体を作ることに成功していないとか、一部の菌類(マツタケも)は生育のために他の植物が必要であるなど、この判定は使えない。そして DNA による調査はもちろん使われているのだけど、DNA の変異の数とその生態の差異にはかならずしも相関がない。宿主樹木との関連でも差がある。などなど菌類というのは他の生物学とはちょっと常識が異なるようだ。そういえば菌類の胞子が成層圏に漂っているという話はおもしろかった。結論としてはそのような方法で大陸を超えているというのはほぼないだろうということだったが。
正直なところ筆者の問題意識である資本主義の限界というのはわたしはここまで逼迫したものとして捉えていないし、筆者の態度にやや反知性主義的なものを感じて反発を感じるところもある。しかし複雑な世界を単純な構成要素に還元して論じるのではなく、そのまま総体として捉えないと失なわれるものを重視しようとする態度というのには共感を覚える。
まだまだトピックはいろいろあるのだけど書いているときりがない。これだけでも充分「これはなんの本なの?」という困惑は伝わるのではないだろうか。結局これはなんの本だったんだろう。マツタケの本だったことだけはまちがいない。そういえばもうずいぶん長いことマツタケ食べてないなぁ。
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