Tumgik
#脱毛通い放題
yukalyn · 2 years
Photo
Tumblr media
体力つけるために、気になっていたジムへ。 #chocozap #チョコザップ へ通うことに→ @chocozap_official メディアでも話題になっている、ライザップが作った初心者向けのコンビニジム。 月額たった2,980円(税込み3,278円)で、24時間ジム通い放題! しかも首都圏・大阪・愛知を中心に152店舗以上ある全店舗、いつでもちょっとの時間でも利用可能。 入退館は入口でQRコードをかざすだけだし、正にコンビニのように気軽に通えるジムです🏪 しっかりトレーニングしたい時は、一緒に入会した旦那と。 バイクorチャリで、お家から一番近いとこにあるジムを利用してるけど。 店舗も増えてきているからけっこう何処に行ってもほぼ必ず近くにあるし、服装自由でシューズ履き替え不要なので。 外出先で時間が空いてしまった時や帰宅時の時間に余裕がある時等、スキマ時間に近くにある店舗へいつでも気軽に通えるところが👍 スーツ姿で来ている人もいるし、私はヒールの靴でも行っちゃうと思う😆 って言うのも、ここはジムだけでなくセルフエステ&脱毛も使い放題! エステも脱毛も男性も利用可で、ゴルフ練習ができる店舗もあるみたいです⛳ なので、時間潰しで入りたいけどトレーニングは面倒… ってな時は、エステやゴルフでリフレッシュするだけでも👌 ここは要予約になるけど、アプリでサクっと。 混んでなければ、直ぐに予約を入れることができます。 ちなみに、アプリも超有能で使いやすい! 器具の使い方やトレーニング方法、RIZAP監修のアプリで家トレ動画も見れたりして自分にあったアドバイスをもらえたりもします。 また、アプリに連携できるスターターキット(体組成計・ヘルスウォッチ)もついてくるので。 自分のカラダを知ることができ、トレーニング効果をより実感することができます✌ 安静にしていた時期に衰えた体力を復活させるために、トレーニング頑張ろっ! 本当に気軽に自分のペースで通えるしエステもできるしなので、ここなら気楽に通い続けていくことができそうです。 ジムに通いたいけど、色々と面倒に思っていて通うのをためらっている方とかは特に。 ここ超~オススメなので、もっと詳しい情報が知りたい方はチョコザップの公式アカウントからチェックしてみてね→ @chocozap_official 入会も、このアカウント⤴︎のリンクから出来ますよ~ ちなみに友達紹介コード『5K9EP77D』を入れて入会すると、月額最大1,000円OFFになるので。 入会をご検討の方はぜひ、こちらのコード👆を友達紹介のコードの入力してお得に利用しちゃってみて下さい♪(←※クーポンコード欄だと適用されないのでご注意下さい。) #RIZAP #ライザップ #RIZAP監修 #ジム #トレーニングジム #筋トレ #トレーニング #セルフエステ #セルフ脱毛 #ジム通い放題 #エステ通い放題 #脱毛通い放題 #ゴルフ練習 #beauty #health #美容 #健康 #diet #ダイエット #初心者ジム #フィットネス #instagood #instalife #instajapan https://www.instagram.com/p/ClLhjnGpc_R/?igshid=NGJjMDIxMWI=
1 note · View note
kennak · 22 days
Quote
取り調べ中の拷問を告発した現職警察官 本稿で紹介する「二俣事件」は、警察に不利益な証言(拷問の告発)をした警察官を、捜査当局が偽証罪で逮捕・勾留し、挙句の果ては、「妄想性痴呆症」という病名をつけて社会から抹殺してしまった恐ろしい事件である。 事件は、1950(昭和25)年1月に発生した。それは、静岡県二俣町で親子4人が惨殺され現金約1300円が奪われるという強盗殺人事件であった。捜査当局は、目星をつけた素行不良の少年Sさん(当時18歳)を、当初、別件の窃盗容疑で逮捕し、本件強盗殺人について取り調べた。 Sさんは、窃盗自体はすぐに自白したが本件(強盗殺人罪)は完全否認した。しかし警察は、本件について厳しい取調べを続け、4日後、Sさんは自白に落ちる。そして、多数の自白調書を作成されて起訴されるに至った。 ただ、Sさんと犯行を結びつける証拠は自白だけだった。Sさんに対する取調べは、外部に音の漏れない土蔵内(柔道の練習場にもなっている)で長時間行われた。Sさんは、後に公判廷で、この土蔵内の取調べで、殴る蹴る、髪の毛を引っ張る、引きずり回すなどの拷問をされたと生々しく供述している。 被告人がこのような供述をしても、捜査官側がそれを認めることはまずない。本件でも同様であった。ところが、本件においては、捜査の途中まで関与していた現職の警察官(Yさん)が、新聞紙上で拷問の告発をした。 現職警察官であるYさんは、Sさんの無実を信じるものの、さすがにそのような行動に出ることを躊躇ちゅうちょしていた。しかし、Yさんは、Sさんに死刑が求刑されたのを知って、良心の呵責かしゃくに耐えかね、敢然と決断したのである。 偽証罪で逮捕され職を失ってしまう さらに、Yさんは、弁護側の証人として、「当時、警察では、拷問を行う時は、音が外部に漏れない土蔵でしていた。本件でも、上司が『Sさんに相当なヤキを入れなければならない』などと指示していた。『ヤキを入れる』とは拷問を意味している」等の証言をした。まさに、衝撃的な行動といわなければならない。 しかし、Yさんに続いて証言台に立った二俣警察署長は、「Yは、日ごろの勤務がでたらめで、性格は変質的。今回の捜査でも、命じられた捜査に従わず、勝手な行動が多かったので途中から係を変えた」と証言した。 その結果、①裁判所は、Sさんの弁解やYさんの証言を認めず所長や取調べ警察官の証言を信用し、S自白の任意性を認めて信用性も肯定し、Sさんに死刑を言い渡した。それだけでなく、②Yさんは、即日、偽証罪で逮捕・勾留された上、鑑定留置された。 Yさんは、名古屋大学医学部教授の精神鑑定の結果、「妄想性痴呆症」という病名をつけられ、偽証罪は不起訴とされたものの、③免職となって警察官の職を失ったばかりか、運転免許証まで取り上げられてしまった。 Sさんに対する死刑判決は、控訴審である東京高裁では支持されたが、最高裁によって破棄された。最高裁は、拷問の有無については判断を示さなかったが、自白の信用性に疑いを抱いたのである。 被告人が真実を訴えても捜査官の証言が重視される 差戻しを受けた静岡地裁は、「自白の任意性に疑いがある」として、Sさんに無罪判決を言い渡した。これに対し検察官は控訴したが、控訴審である東京高裁はこれを棄却した。 最高裁の破棄差戻判決は、自白の任意性や拷問の有無について黙して語らなかったが、差戻審である静岡地裁は、取調べ状況について詳細な審理を遂げた。その上で、静岡地裁は、「警察官らの証言は、Sさんの弁解やY証言などに照らし信用性に疑問がある」として、自白の任意性を否定した。 日章旗と裁判官の木槌写真=iStock.com/SomeMeans※写真はイメージです 判文は読み応えがあり、差戻し前の有罪判決と比べ、はるかに説得力に富むものである。かくしてSさんは、辛うじて最終的に無罪とされたが、その陰には、警察官人生を棒に振ったYさんの貴重な自己犠牲があった。 密室内での取調べの状況などに関し、被告人と捜査官の供述が対立すると、被告人がいくら真剣に真実を訴えても、多くの裁判官は、捜査官の言い分に軍配を挙げる。 本件の差戻し前の一・二審では、現職の捜査官であるYさんがSさんの供述を支持する証言をしているのに、拷問の事実を否定する警察署長らの証言を信用して、Sさんの弁解を平然と排斥した。 そればかりか、平成の時代になっても、同様の論法を駆使して取調べに関する被告人側の主張を平然と排斥する裁判例は後を絶たない(例えば、���竜林業高校事件に関する静岡地裁浜松支決平成28年10月24日〈再審請求棄却〉、東京高決令和3年3月31日〈即時抗告棄却〉)。 冤罪を生み出す「宣誓神話」 その場合に裁判官が挙げる理由は、 ① 被告人は罪を免れようとして嘘をつく動機があるが、捜査官にはない ② 捜査官は宣誓の上証言しているが、被告人は宣誓もしていないから、嘘をついても処罰されない ③ 捜査官が偽証罪で処罰される危険を冒してまで嘘をつくはずがない というものである。私は、これを「宣誓神話」と呼んでいる。しかし、この「宣誓神話」は、とんでもない誤りである。 まず、論拠①であるが、捜査官にも嘘をつく動機は十分にある。自分たちが捜査の過程でやり過ぎてしまった場合、それを正直に証言すれば、組織内における自分の立場を悪くする。 次に論拠②③も誤りである。宣誓には、捜査官の虚偽証言を阻止する効果はなく、それはむしろ偽証を助長すると考えるべきである。捜査官が仮に法廷で嘘をついたとしても、それが捜査側・検察側に有利なものである限り、検察官がその捜査官を偽証罪で起訴することはあり得ない。 逆に、本件におけるYさんのように、捜査官が自分たちのした違法捜査を正直に証言した場合には、その捜査官は偽証罪で身柄拘束の上取調べを受け(起訴されるかどうかは別として)、組織から確実に放逐される。 それだけではない。捜査官が被告人を犯人であると信じている場合、「真実を述べたら、せっかく自白させた真犯人まで取り逃してしまう。そんなことはしたくない」と考えるのは、ごく普通の人間心理である。私は、裁判官退職後のことであるが、ある大物検察官OBから、以下のような衝撃的な話を直接聞いたことがある。 「取り調べの可視化」が進むだけでは問題は解決しない その方は、「われわれは、検事に、法廷では多少の嘘をついてもよいと指導してきた。なぜなら、その結果真犯人が処罰されるのであれば、その嘘は大きな意味で正義にかなうからだ」と言われたのである。これは、「検事が起訴した被告人は必ず犯人である」という独断を前提とした驚くべき発言であるが、第一線の検察官の意識はこれと大差のないものではないかと思う。 法曹として高い教養を有するはずの検察官にしてそうである。裁判官は、警察官が法廷で嘘をつくことなどなんとも思っていないと考えるべきである。裁判官が、愚かな宣誓神話を信奉している限り、冤罪を根絶することはおよそ不可能である。 裁判官のこのような「愚かな盲信」に業を煮やした弁護士層からは、取調べの場面をビデオ映像として残す、つまり「可視化する」のが唯一の解決策であるという主張が、強く行われるようになった。そして、郵便不正事件(村木事件)を契機として立法化の動きが強まり、法務省も遂に重い腰を上げた。 その結果、2019年から、裁判員裁判事件などごく一部の事件についてではあるが、捜査官は、取調べを可視化しなければならなくなった。 しかし、現実に成立した可視化法は、義務的な可視化対象を裁判員裁判事件や検察独自捜査事件に限定しているだけでなく、任意取調べの場面は可視化の対象から除外されるなど、はなはだ不十分なものである。その上、近時の心理学者の研究によって、現在のように、被疑者を正面から撮影した映像は本質的にある種のバイアスをもたらすことが明らかにされてきた。 したがって、可視化映像さえあれば、取調べ状況を正確に認定できると考えるのは幻想に過ぎない。取調べ状況を正確に認定するためには、裁判官が前記①ないし③のような誤った宣誓神話から、一刻も早く脱却する以外にない。
殴る蹴るの拷問で自白を引き出す…不良少年を殺人犯に仕立て上げた"あり得ない捜査" 拷問を告発した警察官は懲戒免職に | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
3 notes · View notes
junikki · 11 months
Text
最近白泉堂のマンガparkというアプリで「ぼくの地球を守って」を読んでる。なんかセーラームーンの元ネタになったとか聞いて前から気になってて。最初はふーん…て感じで全くハマってなかったんだけども、マンガparkでは1日に10話ぐらいまとめて読めるから、世界観にハマった。これは確かに前世を信じる戦士症候群とか生まれるわ。
Tumblr media
主人公のありすが植物と会話できるの羨ましいなあとか思う。マンションのベランダにたくさんの植物植えてるのも羨ましい…まあ私はあんま園芸には興味ないんだけどもね。実際憧れてこういう庭園を作ったとしても、花の世話とか多分面倒で普通に枯らせてしまうと思う。
あと前髪パッツンの中性的な錦織一成ていう子も好き。なんか最近はこういう髪型もリバイバルして多いけど、私が子供の頃に流行って憧れてたイケメンの髪型て感じで良い。よっぽど顔が良くて雰囲気のある似合う人じゃないとあかん髪型だと思うけど。
Tumblr media
なんかマンガの影響で毛先ぱっつんにしたくて毛先自分で切り揃えてみた。結構真っ直ぐになったと思う。切れ毛があるから定期的に自分で毛先揃えてるけど、しっかり揃えると気持ちいいね。美容院でやってもらうべきなんやろうけど、とりあえず自力でそれなりに真っ直ぐにできてよかった。毛先にブリーチ3回ぐらいしてるところはほぼ無くなったかも。胸下ぐらいの長さが乳首隠れるくらいになった。今年は日本の美容院でちゃんとカラーするつもりやからこれでしばらく放置しとこ。
アラフォーのおばちゃんになってから初見で読んでるから、90年代前半頃の世紀末感を懐かしく思い出したり、もはや歴史としてかなり冷静に分析しながら読めるけど、世間知らずの子供の頃これ読んでたらめちゃくちゃ感化されてたと思う。
https://ja.wikipedia.org/wiki/戦士症候群
これ読むと当時の雰囲気が垣間見れて面白い。目覚めた戦士の募集が何気にアイデア豊富。ほんまネットのなかった時代の厨二病はレベルが違うわ。現代の厨二病はそれなりに現実的というか、ちょっと大袈裟で痛い人程度で済んでて、世の中そういうこともありえるんだろうな、程度。ていうか、こんな症候群あるの自体わりと最近知ったんだよな。不思議。幼少期大好きだったセーラームーンもある意味転生ものだし、ごっこ遊びとかしてたけども、なんかこれはこれ、って感じだった。当時レイアースとかも流行ってて、どれもそれなりにハマってたから、どちらかというとマンガの登場人物みたいになりたいというより、こんなかわいい絵を描けるようになりたい!という気持ちが強かったかも。
まあ実際、戦士とか姫なんてかなりハードモードやと思う。ドイツで知り合ったロシア人の男友達(当時18歳)が兵役2回も行かされて、ロシアが大嫌いで、ロシア人であることも恥じるほどだったんよなあ。兵役でそんだけハードやから、やっぱ実際の戦士って大変。大怪我したり、死ぬのなんて当たり前の世界やし。セーラームーンとか子供の頃うさぎには泣いてないでしっかりしろよとか思ってたけど、そりゃ中学生の女の子が時間関係なく突然戦いに行かなきゃいけないなんて、泣きたくもなるわ。自分が中学の時なんてそんな心配もなく、何の力もない一般人の同級生にちょっと虐められただけでめちゃくちゃ悩んでた訳だから、今考えるとめちゃくちゃ気楽なモンやわ。セーラームーンの敵とか絵だから美化されてるけども実際見た目だけでトラウマになる化け物だらけやし、なんの害もない身体障害者を見ただけでビビってしまっていたような中学時代の私にはとても無理。
あと姫は一見イージーモードだと思うだろうけど、眞子さまとかあんなに嫌がってて今もう一般人でNYに住んでるのにあんなに写真撮られて追いかけ回されて、そりゃ一生お金には困らんやろうけど、目立ちたくなくても目立って現地の日本人に色々言われてしまうし、そこらの芸能人以上にプライベート皆無で生まれてから死ぬまでなんかやらかしたら全部報道されて、ってめちゃくちゃ大変やと思う。それならそこそこ金持ちの家で生まれてプライベート充実した人生の方がよっぽどイージーモードだわ。オタサーの姫とかもバカにされがちだけどほんとそのくらいの規模の姫が一番幸せだわ。
あとコメント欄では玉蘭が嫌われてて、紫苑に人気があるんだけども、紫苑レベルのハードモードな人生の読者がどのくらいいることやら。脱北者とか、日本に難民として亡命してきて毎日差別されてる外国人レベルじゃないと釣り合わないような。こんなマンガを読んでその世界観に浸れる余裕のある人はどちらかといえば恵まれている玉蘭側の人間ばかりなんだと思う。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
今日はデトロイト川沿いの公園でカーニバルやってた。ロバートの幼馴染のブルーノはこのカーニバルに毎年行ってるらしい。ブルーノはロバートと同じく長年独身で30代になっても40代になってもこういう子供向けのカーニバルを満喫するような人間だったらしい。ロバートによるとブルーノには子供時代がろくになかったとか。親がイタリア系移民で児童労働が悪いことだという認識はなく、スポーツして遊ぶとかめちゃくちゃ嫌がったらしい。なので子供時代は常に畑仕事の手伝い。児童労働といえば「ロミオの青い空」のイメージ。あれもイタリアが舞台だったよな。でも時代は児童労働が問題視され義務教育が始まる以前の1800年代だったと思われる。半世紀前のイタリア人にまだその価値観が残っていたのが何気に衝撃的。
移動遊園地という感じだろうけども、日本の夜店に雰囲気が似ている。景品に国の個性が出ていて面白い。ポケモンのプリンだけが何故か大量に置かれている。ピカチュウじゃないんや…とか思うけど。あとバスケのユニフォームが景品というのもスポーツ好きな人の多いカナダらしいチョイス。日本だと遊園地といえばユニバかディズニーで大人も楽しめるって感じだけども、移動遊園地は流石に大人になるとそんなに楽しめるもんでもない。簡単に解体できるから安全性が怖いし、子供が行きたい言っても危ないからと反対するかも。
Tumblr media Tumblr media
2 notes · View notes
psalm80-lilies-iii · 1 year
Text
安保闘争を総括する
安倍さんが殺されたときそれを素直に悼むことができなかった人たちが一定数いたけれど、ぼくはその人たちの共通項を「自分の中で安保闘争を総括できなかった人たち」だと思った。
ぼくのように「日本はロシアとも中国とも戦争をした歴史がある以上、日米安保がなければ日本はあっという間にロシア・中国・北朝鮮の手で焼野原にされてしまう」と思っている人間にとって、突き放したところから安保闘争を総括するのはとても簡単なことだけれど、安保闘争をわがこととしてたたかった人たちからすれば、それではことの是非ではなく単なる結果論、一種の後出しじゃんけんみたいなものに過ぎないと言われるのかもしれない。
それで、少し別なことを考えてみるのだが、安保闘争が左翼運動であったとき、それはすべての左翼運動がそうであったように「文明批判」だったと思うのである。今日新左翼の人たちはたとえばジェンダー問題、環境問題あるいは脱原発に熱心だったりするけれど、それはそれらが今日における「文明批判」のトピックのひとつだからである。
*
では、文明批判としての左翼思想・左翼運動の源流はどこにあるかというと、ぼくはヨーロッパにおけるキリスト教会批判だと思う。「第一身分」、聖職諸侯としてのキリスト教会に対する批判が、ヨーロッパにおける左翼思想・左翼運動の出発点だと思うのだが(そして左翼運動の源流を中国やインドやムスリム世界やアフリカやマヤ・アステカ・インカに求める人々はたぶんいない以上、左翼思想・左翼運動はヨーロッパで始まったという認識でいいと思うのだが)、市民革命を経て封建諸侯が打倒された世界において、キリスト教会を牛耳ったのは今度はブルジョワたちだったから、左翼思想・左翼運動の標的は、「封建諸侯からブルジョワジーに移った」と言える一方、「キリスト教会批判であり続けた」という言い方も可能だと思う。
聖職諸侯の時代にキリスト教会自体がいまで言う「資源」(土地・資本・労働力)のすべてを自前で所有していたということと、市民革命以降のキリスト教会が土地建物以外のすべての収入をフローとしての献金で賄うようになったこととの差異って、クリスチャンじゃない人にはあまり強く意識されないのかもしれないが、大事なことは「それにもかかわらず支配原理としてのキリスト教が目の敵にされ続けた」ということである。「すべてを奪われたはずのキリスト教会がなぜ収奪し続けられるのか」というのは、19世紀の左翼の人たちにとっては決して小さなことではなかった。そこを何とかしない限り、世界は「プロレタリアート」のものにはならないのである。
その時、19世紀から20世紀の左翼の人たちが考えていたことは「新しい共同体の創設」だった。キリスト教教会共同体に代わる新しい共同体を創設する、その基礎となる考え方を模索することが、共産主義(コミュニズム、もちろん「コミュニティ」という言葉からの造語である)の目的だったのである。コルホーズとかソフホーズとか人民公社とかいうのは、生産プロセスのあり方の話でもあるけれど、そこに暮らす人間の共同体のあり方でもあったし、それは決してもののついでの話ではなかったのである。
だが、生産プロセスとして設計された共同体は生産プロセスとして成立しなければ人間の共同体としても成立しない。そうやって国家レベルでの共産主義の実験が失敗したとき、左翼思想・左翼運動は「キリスト教教会共同体に代わる共同体の創設」といういわば「ほんとうの目的」を喪失したのである。
*
安保闘争に関わった日本の左翼青年たちは、非キリスト教圏に生まれたために、左翼思想・左翼運動がほんとうは何を目指しているのかを理解することがないまま、国家レベルの共産主義の失敗を受けてただ文明批判として先鋭化していった外国の左翼思想・左翼運動を断片的に受容するのにとどまったのだ、と、ぼくはいまクリスチャンとして、乏しい基礎教養なりに歴史を俯瞰して、思う。
だから、「日本の現代史の問題として」安保闘争を総括するということと、「日本における思想史の問題として」安保闘争を総括するということとは少し趣を異にする。「日本の現代史の問題として」なら、安保闘争は日本の外交・安全保障の根本問題に対してたかったハエみたいなものとして最終的にはみんな追い払われてしまいました、というぐらい冷淡な理解で十分だと思うのだが(もう少し敬意を払った言い方をするならこ���だ、「歴史が動いていることを理解できなかったのはなぜだか年寄りではなく若者の方でしたがそれは大東亜戦争が総括されなかったことに対する若者たちのやり場のない義憤が結果的に言えばまちがった場所で噴出してしまったからでした」)、「日本における思想史の問題として」考えるなら、それを通して若者たちは、新左翼という「何に使うのかよく分からない刃物」で試しにいろんなものを切ってみて、ひとによってはそれなりに道を切り開くことができました、という話になってくる。だから、思想史の問題としての安保闘争を(それを「安保闘争」と呼ぶべきなのかはさておいて)「まだ続いているんだ」と言う人がいたとしても、それはそれでありかもしれないと、ぼくは思う(ちなみに、ぼくの言う「文明批判としての左翼思想・左翼運動」の本筋としてのキリスト教会批判が戦後日本でどのように展開されたかを扱ったのが、ぼくの「新左翼という『蝗害』」という文章である)。
*
その上で、ぼくは思うのだ、文明批判としての左翼思想・左翼運動を総括して行くのはキリスト教教会共同体の責務だ、と。「下部構造が上部構造を規定する」、きっとそうなのだろうけれど、キリスト教教会共同体を成立させてきたのは、やっぱり生けるまことの神ご自身なのである。「それを認めることは左翼思想・左翼運動の敗北だ」と、生粋の左翼の人たちは思うのだろう。だが、あなたがたを生かしたのも実は父なる神なのである。神は唯一の神だからである。マルクスを興しレーニンを興しスターリンを興し毛沢東を興したのも造り主なる神なのである。「私たちに共同体が必要なのであればそれはキリスト教教会共同体以外ではあり得ない」ということを全人類が理解するために壮大な犠牲が必要だったのだ、と言われて納得できない人はもちろん多いだろうけれど、「じゃああなたはその犠牲なしにあなた自身いままことの神に立ち返ることができていますか」ときけばもちろん大多数の人が否と答えるしかない。私たちが学ぶためには犠牲が必要で、それは私たち自身ひとりひとりがあまりに愚かだからなのだ。私が愚かだから、誰かの血が流れるのだ。その血が流れるのを止めるには、私がまことの神に立ち返るしかないのだ。
高ぶる者を低くされる神は、キリスト教会が聖職諸侯として人々の上に君臨することも、あるいはブルジョワ教会が植民地の犠牲の上に教勢を誇ることもお許しにはならなかった。キリスト教会が民主的でなければならないのは長老制や会衆制だけでなくカトリックのような監督制の教会でも同じである。「私たちは新しくされなければならないのだ」とクリスチャンたちが決意してこそ、左翼の人たちのように見た目は自分たちからいちばん遠いところにいる人たちが「ああ、私たちが待ち望んでいたのはまことの神による平和で平等な教会共同体だったのだ」と確信できるのである。ぼくはそう思う。すべての人が帰って来れる場所になること。私たちの教会は、残念ながらまだ決してそういう場所ではない。
3 notes · View notes
kiriri1011 · 7 days
Text
Survival instinct
 激しく木々を揺らす雷雨の中に、銀色の閃きが走る。
 タヴが突き出した剣は鎧のような分厚い脂肪を貫き、オーガの肋骨のあいだを通った。  刃が肉を穿ち、骨に当たる硬い手ごたえを捉えた。その瞬間、みしり、とわき腹に衝撃が走る。  間合いに入ったタヴが剣を繰り出すのと同時に、アブソリュートの悪鬼は巨大なメイスを持った腕を振り抜いていた。  その殴打は鎧を装着者ごと砕くような一撃だった。
「……か、は……ッ!」
 骨が軋む鋭利な痛みが口から飛び出した。限界まで見開いた瞳を、大粒の雨が濡らす。  タヴは今の一撃で自分の肋骨が何本か折れたのを確信した。それでも崩れ落ちなかったのは、ぬかるむ地面を強く踏み込み、相手の胸に届いた刃をより深くまで押し込んでいたからだ。  意識を奮い立たせ、柄を握り締めた手首をひねる。肉を切り裂き、心臓を抉るように剣を押し込む。  頑強なオーガとて、致命傷を受ければ死ぬ。胸を刺し貫かれ、アブソリュートの刺客は戦いの狂気に染まった目の色を失い、泥濘に倒れ伏した。  まだ戦いは雨の森の中で続いている。アブソリュートの信者たちは野営地を広く囲むようにして襲いかかってきた。包囲する敵に対し、一点に集中した戦い方はできない。何より、野営地にはこの森の近隣で盗賊に襲われていたところを保護した避難民たちがいた。なんとしてでも、彼らに近づけるわけにはいかなかった。  雨の勢いのせいで、激流と化した川から敵の屍が流れてくる。  川上で仲間の誰かが勝ったのだろう。  自分もここを守り切らねば……。  深手を負った身体に鞭打ち、タヴが骸に刺さった剣に手を伸ばしたとき、頭上の黒雲に稲光があった。嫌な予感が走る。  瞬時に落雷があった。強い光が視界を塗りつぶし、本能的に身が怯む。  ――ヒュンッ、ヒュンヒュンッ!  その瞬間、いくつかの方角から撃たれた矢弾が雨の中を駆け抜け、タヴの身体に集中し、一斉に炸裂する。
「ぐあああああ―――ッ……!!」
 茂みに潜むゴブリンたちが放った鏃には雷の魔術が込められていた。   雷撃は板金鎧を貫いてタヴを灼き、全身の神経を駆け抜ける。  目の前が白濁する。激痛のあまり足元が保てない。  雨で緩くなった地面は雷の衝撃に抉られていて、蹌踉としたタヴの身体はその泥の斜面を滑り落ちるように転がった。  激しい水の流れの中に、あまりにも無防備に投げ出される。豪雨で水流を増した川は一瞬でタヴを閉じ込める牢となった。  冷たい水は喉を食い破るように暴れ狂い、呼吸を奪う。  電流が走って痺れた手足ではもがくこともできない。  身体じゅうに途方もなく強力な水の圧がかかって、今にも砕けてしまいそうだった。  叩きつける激流はタヴの全身を苦痛で満たしながら、彼女を川に投げ込まれた小石同然に押し流してゆく。
(死ぬ……? そんな、まさか……)
 青く曇る目の前に、何かを掴みたくて指先を伸ばすが、その手の中を水が嘲笑うように通り抜ける。  この世界が生まれたときから持っている、残酷な表情を見せられて、タヴは初めて自然に絶望した。  その圧倒的な本質を前にして、自分自身の存在が虚無に帰るような無力感が、死の恐怖を伴ってタヴの心を支配する。    苦しい。  怖い。  誰か……助けて。   (……死にたくない……)
 ごぼり、と肺にわずかに残っていた最後の酸素の塊を水中に吐いて、タヴの意識は、やがて、水に呑まれた。
「タヴ」
 冷たい雨にまぎれて、誰かが名を呼ぶ。  泥と砂利の上で糸の切れた人形のように倒れるタヴには、その声の主は定かではない。  全身は泥のように重く、そして寒気がした。冷たい針が全身を刺し貫いている。長雨のせいか、それともしばらく川の中に身を浸してせいかはわからないが、おぞ気に似た寒さで歯の奥と指先がかたかたと震える。  折れた肋骨の痛みは鈍化していたが、身体の震えに伴って、その痛みも徐々に膨れ上がってきていた。
「タヴ」
 もう一度、名を呼ばれる。  雨を吸って重くなった睫毛をようやく上げると、そこにあったのは大きな黒い影の山のような姿だった。  夜の森に立つ、ケイヴ・ベアだ。  その体毛は濡れたせいか普段よりも重たく暗く、黒くかがやき、まるで夜が獣の形を纏ったかのようだ。
「……ハルシン」
 水に晒されてすっかり凍えた喉を震わせ、がさりとした声で男の名を呼んだ瞬間、熊の姿は大柄なウッドエルフに転じた。  彼はタヴのところにしゃがみ込むと、彼女の生存を再度たしかめるように頬に触れた。
「……半日、お前は流された。雨が続いてお前の匂いも途切れていたから、見つけるのが遅くなってすまなかった」
「……ううん、いいよ」
「お前が生きていてよかった」
 ハルシンはため息をするようにそう言うと、倒れたタヴの身体を両腕で抱え上げる。  無機物から急に人肌の温もりを感じて、タヴはわけもなく泣きそうになる。だが、涙を流す気力すらない。  タヴを抱えたハルシンは雨の中をさまよい、川辺から離れたところに洞窟を見つけ、そこに留まることにした。おそらく冬に熊がねぐらにしていたのだろう。彼はそういうものを見つける才能に恵まれている。  洞窟の奥で火を熾したハルシンは、タヴから鎧と濡れた服を脱がしていく。  オーガに殴られ、青く黒ずんだ傷を見て、ハルシンは一瞬目を見開いた。そして、癒しの呪文を唱え、傷を治療しにかかる。  彼に心配をかけたことに、タヴは小さくばつが悪そうに笑った。
「傷は治療できたが、熱は引くのを待つしかない。……この雨だ、お前を抱えながら斜面を移動して、仲間と合流するのは難しいだろう」
「みんなは……戦いは?」
「俺たちで終わらせた。全員無事だ、野営地の人々もな」
 それを聞いて、タヴは力なく安堵のため息をつく。  安心した瞬間、思い出したように寒気がぞくぞくと肌を撫でていった。  頭の芯に鋭い痛みが走る。
「薬草がある。噛めそうか?」
「……喉が、痛くて」
「わかった」
 ハルシンはポーチから取り出した薬草を自分の口に含み、咀嚼して柔らかくすると、横たわったタヴに口づけた。  彼の舌がそっと薬草を押し出して、タヴの喉に流していく。  唾液を含んで糊状になったせいで、呑み込むのは楽だった。  こくん、と薬草を嚥下すると、独特の苦みが口の中に残った。  しゃべらなければ喉は少しましだったが、寒気と熱はどんどん悪化した。頭の芯を刺し貫くような痛みも治まらない。  はあ、はあ、とタヴの呼吸が焚き火の灯りに照らされた洞窟を満たした。  ハルシンは苦慮に満ちた表情で苦痛に喘ぐ恋人の姿を見ている。  そして、自身も濡れた服を脱ぎ去ると、タヴを抱え上げて膝の上に座らせる。
「タヴ、寒くないか?」
 子どもをあやすように背中を撫でながら、ハルシンはタヴの耳元に唇を寄せた。  タヴは彼の筋肉が燃やす体温の高さに驚きながらも、ゆっくりと目を閉じる。
「……あったかいよ、ハルシン。ありがとう」
「……そうか」
 しばらくぱちぱちと爆ぜる火の音だけを聞きながらタヴは微睡んだ。  そのあいだずっと彼の腕は背中や頭をなでていて、タヴの心を落ち着ける。  だが、次第に頭の中に不快な疼きが増した。鋭利な痛みから、じくじくと膿んだような鈍痛が雑音となって主張し始め、タヴの意識を混濁とさせる。  起きているはずなのに、痛みで���の前が白黒と明滅した。洞窟の壁に伸びた自分たちの影が夢の怪物のようにひどく恐ろしげな姿をして見える。  高熱で全身が気だるく、重かった。  苦痛に息を切らす。
「……タヴ」
「くる、しい……」
 ハルシンはしきりに身体をなでて、顔にキスを落とし、喘ぐタヴを抱き締めた。  息をするのも、苦しい。ただ生きていることが、こんなにも苦しい。  強い孤独感に苛まれて、タヴはハルシンの胸に縋りつくようにしがみつく。  彼が唯一の拠り所だった。洞窟の外は雨の音が果てなく広がっていて、ひとつの焚き火にあたる自分たちがこの世界でふたりきりのような感覚に陥る。
「……ねえ、ハルシン」
 痛む喉を酷使して、タヴは彼を呼んだ。
「どうした」
「……なにか、話して。なんでもいいから……」
 絶え間なく続く雨の音が嫌だった。  川に閉じ込められていたときのことを思い出すからだ。  子どものようなわがままと知りながら、タヴは懇願せずにいられなかった。   「……わかった。お前の好みに合うかはわからないが、俺たちドルイドのあいだで残っている昔話をしてやろう」
 ハルシンはうなずくと、ひときわゆっくりとタヴの背中をなでて、言葉を紡いでいく。
「俺のように獣の姿を真似るドルイドの中には、不思議な道を選んだ者もいるらしい。昔、牝の狼に変身するのが得意なドルイドがいた。彼女はたびたびその姿で狼の群れと交流し、自然を学んでいた。その中でも若い牡と気が合ったらしく、二匹はよく夜の森で戯れていた。ある日、牡狼が彼女ににじり寄って……」
「待って」
 タヴは思わず嗄れた声で訊いた。
「もしかしてエッチな話になる?」
「まあ、そこは重要じゃないから省いてもいいんだが……」
 ハルシンは珍しく迷うような口調で答えると、タヴの腰に腕を置いた。
「今回は本題から話そう。ドルイドは始め本人が想定していた以上に狼と近づいてしまった。自然の調和を乱してしまうと考えた彼女は、森に近づかなくなり、群れとは距離を置いた。彼らとの親密な日々が去って、彼女はしばらく空虚な気持ちだったが、やがて慣れてしまった。しかし、ある日彼女のもとに若い男が訊ねてきたんだ。見知らぬ男だったので最初は警戒したが、どうやら相手は彼女を知っている。不思議に思っていると、男は言った。『あの夜は楽しかったな』」
「……狼が人間になった?」
「そうだ。牡は彼女に会うために、森のフェイに教わって魔法を習得した。人間の男になれば、彼女と結ばれると思ったんだ。だが、彼女は納得しなかった。姿を変えただけでは、自分たちは交われないと。自然の姿とはそうたやすく捻じ曲げられないと彼女は主張したんだ。だが、人になった狼は証明してみせると息巻いた。それも一晩寝ずに羊小屋の番をすると言うんだ。彼女は無理だと言ったが、狼は挑んだ。美味そうな肉たちがうようよとひしめく小屋の中で、一晩耐えようとしたんだ。……だが、飢えに負けて、狼は一頭だけ羊を食べてしまった。その一頭が見つからないことに彼女は気付くだろう。そして一計を案じた。村から身寄りのない老人をひとり攫ってきて、羊に変えた」
 タヴは、嫌な結末を想像して眉をしかめた。
「……彼女は、無事の羊たちを見て、狼の決意は本物だったと思った。獣の性を捨てて、本気で自分と一緒になろうとしていると。彼女は感激して、狼と結婚した。ふたりのあいだには子どもが何人も生まれた。多くの子どもたちに囲まれ、何年か幸せに暮らした。だが、ある日、あの羊小屋が狼の群れに襲われたんだ。何頭も羊が攫われて、村人に頼まれた彼女がそれを追いかけると、すみかにはすでに食われた羊と、村で見なくなった老人の死体があった。彼女はその意味を知ると、すぐに夫に問いただした。狼は隠しきれないと知って、すべてを明かした。そして許してほしいと頼んだが、彼女は許さなかった。妻に殺されそうになった狼は、元の姿に戻って、森に逃げ帰って、そのまま、戻ってこなかった」
 ハルシンの声は低く穏やかで、話している内容は悲惨なのにもかかわらず、聞き心地がよかった。  不思議な魔術にかけられているような気分で、タヴはその先を待つ。
「……そして、また時間が流れた。彼女は夫を失った悲しみから立ち直れずにいた。すぐに忘れるには、一緒にいすぎたし、それに子どもたちもいた。嫌でも思い出すうちに、彼女はどんどん狼が恋しくなった。恋しさのあまりやつれて、起き上がれなくなった母親に、心配して集まった子どもたちは声をあげて泣いた。するとだんだんその泣き声が尾を引いて、遠吠えのように響いた。彼女は思い出した。あの姿で狼と森を駆けた夜を。群れの一員かのように過ごした日々を。……気が付いたら、彼女も吼えていた。それどころか、姿が変わっていた。そして森を目指して走り出すと、二度と戻らなかった。子どもたちは母親の幸せを願って、それからもときどき夜に遠吠えした。すると、たまにその声に合わせて森からふたつの遠吠えが聞こえるようになったらしい」
 そう言って物語を閉じて、ハルシンはタヴの頬にキスをした。
「……結局、境界を越えたのは彼女のほうだったんだ……」
 タヴは、長い夢を見た後のようにつぶやいた。  悲しいとも幸せともとれない、奇妙な物語。  だが、美しい自然に魅入られた恐ろしい話とも言える。  ハルシンがこんな話をしてくれることが意外に思う反面、納得するところもあった。
「自然はときに予想もつかない姿に変化して人を試す。そのとき出した答えこそがドルイドの生き方となる。この話を知ったとき、俺たちは常に問いかけられる側だということを実感した。そうやって本人が選んだ生き方はどんな他者も脅かせるものでもない、ということもな」
 ハルシンはため息のようにそう言い、タヴを見つめた。  その視線が何を言っているのか、タヴは疼痛で澱んだ頭ではすぐに掴みかねた。だが、あまりに真摯なまなざしは言葉よりも雄弁に語る。  彼は、ひとりで何体も敵を引きつけて出ていった自分のことを言っているのだ。
「俺にはお前の自由を奪うつもりはない。お前は、お前が思った通りに生きているのが一番いい」
 焚き火の灯りに照らされたハルシンの瞳は、熊だったときを思わせる静けさを持っていた。
「……だが、ときどき、俺とお前がひとつの命を共有していないことがもどかしくなる」
 ケイヴ・ベアの姿は、彼の魂の側面であることを知らされるようなまなざしだった。  静かな告白を聞いて、あれほどうるさかった頭の中が急に沈黙する。
「……………ごめんね」
「……いいんだ」
 タヴが力なくハルシンの頬に手を添える。  彼はゆっくりと目を細めて、やがて彼女に口づけをした。  これ以上は言葉にならない思いを体現するかのような長いキスに、タヴの意識は酩酊する。  刺すような寒気も、頭の奥で疼く痛みも、一向に楽にならない。  だが、それを束の間忘れるキスだった。
「……もっと、話してくれる?」
「ああ、お前が望むなら」
 そして、夜通しハルシンは話した。  高熱に喘ぎ、苦しむタヴのために、尽きることのない魔法のような昔話をいくつも聞かせ、彼女の痛みに寄り添った。  タヴはかたかたと震える奥歯を噛み締め、苦痛を嚙み殺しながら、長い夜を耐える。始終、雨は激しく降っていた。彼女を凍てつかせた悪魔のような川の姿が何度も脳裏によみがえっては、タヴの心を蝕む。
「不思議だね……溺れて死ぬかと思ったときより……生きてるときのほうが、余計に苦しい……」
 タヴは、溺れながら何かを掴もうとするようにハルシンにしがみついた。
「死にたくないよ……ハルシン……!」
 ひくひくとしゃくり上げ、助けを求めるように恋人を抱き締める。
「お前は生きるんだ、タヴ」  
 温かい舌が涙を拭う。  呼びかけるその声に、タヴは泣きながら何度もうなずいた。  生きたい。  どれだけ無様な格好でもいいから、生きて、またこの胸の中に辿り着きたい――。  彼の腕の中、冷たい川の記憶を忘れ、温かい生の実感に包まれながら、タヴはこの世界に生まれたばかりの赤子のように、泣いた。
0 notes
qofthequinine · 3 months
Text
経過観察MRI
昼飯がてら通院。時間が余っていたので、飯を食ってから港を父の運転で流す。新しいアリーナの話になり、そこからSANAAの話になり、妹島さんも西沢さんも、大規模建築を手掛けるべきではなかった、という話になる。小規模建築でこそコンセプトは光るが、大規模建築は不特定多数への配慮が必要で、それこそ屋島山上の建築はSANAA出身の人が作ったんだが、健康な人でさえ怪我をしそうになるし、車椅子の人が来ることを考えておらず、館長が「やっと電動車椅子が来たんですよ」と言っていたが、よく考えて欲しい。車椅子が必要な人が少しでも座面が斜めになったときに、踏ん張るだけの脚力はあるだろうか?
で、SANAAが平面を手放した問題は、よくないと思う、とか、西沢立衛は、「ワンルーム」や「回遊性」にのみこだわっているから、やはり小規模であるべきだ、とか、妹島さんは彼女で「東京遊牧少女の包」や極狭の敷地に上に上に積み重ねて風呂もトイレも丸見えみたいな住宅を作ったとか、父が昔丹下事務所でバイトしていたときにも、上前を掻っ攫うのはコンセプトデザインの部署で、その下支えの実務業務は大変すぎる、だとかを話した。まあ、安藤忠雄の「住吉の長屋」にしたって、「これは安藤忠雄もすごいとは思うが、それ以上に住む人がすごい」と父が教授に言われたと。前述の回遊性に立ち戻ると、我が家の認識として、「動線設計は出来上がっていくもので、人間の行動なんてシミュレーションできないんだから無駄である。が、ある程度の機能の集約とか漠然とした便利さは考えた方が良く、一回に洗濯機を置いて二回に干す場所があるのは流石にナンセンス」という共通認識がある。建築的に考えるとこういう感じになるものの、webもなんかこう、人を迷路に迷い込ませるような感じがないかなあ?と思う。
病院到着。機械化され過ぎているために、再診受付機に診察券を読み込ませたあとに、保険証の確認に今度は人間にチェックしてもらう。馬鹿げてる。再診受付機の真後ろにフロントがある。この無駄な行為。再び言うが、馬鹿げている。
MRI室に入るまでが憂鬱だ。前回は頼もしい男性がいたが、今回はもしかすると自分より若い女性が二人。片方は髪の毛が長い優しげな人。片方はボブカットの冷徹そうな方。でも、これは「業務」であることを自覚している冷たい人の方が向いているかもしれない。逆に、仕事場でも愛想を使う人は後々しんどいかもしれない。仕事場で冷徹な人は大抵めちゃくちゃ義理堅い、と偏見している。仁義とか職業倫理とか、そういうのをちゃんと守る人だ、と勝手に思っている。It's just Buisiness. だがまあ、それが難しいのがジャパニーズなのだろう。ビジネスというのは、基本的に仁義がベースだと思う。別に己はどう考えても反社であるはずがないんだが、人間さあ、不義理したら詫びに虎屋の羊羹じゃないすか。
で、まあ入室のときにはその優しげな女性が案内してくれて、「お包みってわかります?それやるとだいぶ閉所恐怖平気なんですよ」と言うと、理解が及ばなかったらしく、検査台にまず布を敷いて欲しい旨、リクエストした。そしてさらにその上にもう一枚リクエストして、あとはMRIの機械に入れば楽しい時間と理解している。前回と今回で機械が入れ替わったらしく、頭部撮影の時間が半分になっていた。無駄にリズミカルなMRI撮影時の騒音が、もう少し音楽的で、前回は撮影時に、どう考えても耳のあたりが膨らんだりしぼんだりする感覚があった。今回は途中で左耳と鼻を繋ぐあたりで、MRI由来ではない破裂音があった。自覚するような不調はないというか、MRIは緩やかな電子レンジみたいなもので、撮影後に体温が上がるから、MRI室から診察室に向かうまでのしばらく、熱病患者のような歩き方をしていたように記憶している。
診察はめちゃくちゃ待っていた。表示の限界は四番目までで、受付に聞くと五番目。敷地内禁煙なので、帯同していた父と話しながら病院の外側を一周して、港の向こうの風俗街の神社と、その向こうの神社について、とかを話す。まあ、こういう場所がなきゃ、人間やってらんねえ、とは思いつつ、そこに飲み込まれた友人が、「この時間はここ、こう過ごしたいならここ」とかを熟知しすぎていて引いたが、彼は恋愛の熱病に侵されてそうなってしまっただけだと信じたい。今ハンガリーにいる友人が、「それはお前、お前と結婚したいんじゃなくて、結婚がしたいだけやろ」と彼に指摘したらしく、そのあと一年も結婚生活は続かなかった。で、彼は就労支援A型が職場なんだが、利用者のリクエストに応えるフリをしてピンハネしていると本人から聞いた。
呼び出し番号は次なんだが、なかなか呼び出されない。時間は相対的とはいえ、辛いものがある。呼び出される。「ありますね。大きくもなってない。というか昔からあったかもしれない」ぐらいのことで退室。その診察室にいた医者は、明らかに顔が紅潮していて、ストレスフルな現場にいるんだなあと思う。少しでも自分が話せない時間があれば貧乏ゆすりが始まる。
病院から出て帰宅。クソみたいな雨だが、自分としては気持ちがいい。閏日なんてのは最悪であるしかないのだ。365+365+365+365+1の最後の1の日だから仕方がない。
雨に濡れながらタバコをワンカートン買って、酒も買う。この光景を見れば医者としては咎めるだろうが、果たして医者を脱ぎ捨てて個人になれば、果たしてどう言葉をかけるだろうか?
0 notes
pix-ied · 6 months
Text
23年11月2週目
来年の台湾のホテルを手配。物価が上昇、円が安くなっていても、日本のホテルの高騰を考えれば、そこまで高くは感じない。ただLCCで取った飛行機代を見返してみるとやっぱり高く、今度行くフルサービスキャリアの飛行機と5万5千円くらいしか変わらないのが納得がいかない。次回はもう少しリサーチすべきか。
育休に入った後輩夫婦とランチ。久しぶりに話して、でも会社のメンバーだとどうしても仕事の話になりがち。ちょっと自分のペースをつかめずに終了してしまったけど、数少ない社外での食事を誘える後輩なので、しばらく話せないのは残念だけど、奥さんが旦那さんをとても好きなのが伝わってきて、とても微笑ましかった。結婚祝いのお返しにルピシアの紅茶セットをもらいかなりたくさん入っていて毎日選びたい放題でクリスマスプレゼントみたいだった。
Tumblr media
今更ながら、この1年ほとんど貯金できてなくない?銀行残高増えてなくない?と思い始めて、貯まっていたクレジットカードの明細の整理を始めた。確かに今年はコロナが明けて海外旅行3回手配しているし、物価も上昇しているけど、収入もちょぴっと増えているし、そんなに?と思っているが、いやはや。今年初めの旅行は3年ぶりだったので、その分貯めていたお金があるし、お金のことは考えないようにしようと思った。ただフロリダも韓国も結構現地で珍しく買い物をしているので、その辺が想定外なのと、国内旅行は移動費用があまりかからないことを理由に宿泊費に支出しているのが、コスト高になっている気がする。あと脱毛とかもかなりまとまったお金が出て行っているね。韓国に行ってメイクが気になり始めたり、収入アップを織り込んで細々とした支出額も微妙に増えているのかもしれない。整理したら少し支出を見直した方が良いかも。
フランソワ・オゾンの『私がやりました』は雰囲気がかなり好みだった。1930年代のパリ。街並みももちろんなんだけど、私が特に刺さったのは、普通のバケットサイズのサンドイッチを頬張りながら、映画館に女の子2人が行くシーン。なんだかとてもおしゃれで素敵だった。あと今回はかなりフェミニズムな作品で、オゾンは男性だよね?と思った。なんとなくやっぱりね、と思ったけど、彼は同性愛者で、今回の作品でも全く触れられなかったけど、これは恋なんじゃないかなって目線があり、とても気になって仕方なかった。
韓国ホラーの『トンソン荘事件の記録』を友達に誘われて観た。苦手なジャンプスケアが少ないと聞いていて、映り込んでいるものもぼんやりとしか映っておらず怖くなかったので前半は普通に観れていたけど、終盤にかけてどっきりもあり、怖くなって来てかなり薄目で観てたので疲れた。謎の解明は割とすっきりする系だったので、良かったけど、ホラーってあまり見ないから今ひとつ基準は分からないな。
1 note · View note
shukiiflog · 7 months
Text
ある画家の手記if.68 名廊絢人視点 告白
俺の言葉は 届いてる?
香澄の手を引いてとりあえず落ち着ける場所に向かう。 途中の道で薬局に寄って包帯とかガーゼとか色々手当てに要りそうなものをざっと買っていった。ついでにペットボトルの水とちょっとしたパンとか食料も。ああいう場所はそういうちょっと入り用なもので小金稼いでるからどれも普通に買うよりめちゃ高いし。 そのまま迷わず駅近の若者向けのきれいなラブホテルに入る。まだ手を引かれながら歩く香澄はラブホを見てへんな顔してた。 「香澄はこういうとこあんま来ないの?」 「…初めてきた…」 「ベッドもソファもあってゆっくり休めるし泊まんなきゃ安いよ。バスルームとか冷蔵庫とかもあるからまずここで怪我の手当てしよ」 ほとんど有無を言わさず連れこんで、なるべく普通のビジネスホテルっぽい落ち着いた内装の部屋を選んで、鍵をとってエレベーターに乗った。急上昇に少し頭痛がする。 部屋についたら鍵を回して香澄を連れて入る。 香澄は部屋をおそるおそる見渡してた。 「名前のわりに案外フツーでしょ。最近はラブホで女子会とかする人もいるから、単にいかがわしい作りの部屋ばっかりじゃなくて色々使い勝手いいんだ」 話しながらコートを脱いでハンガーにかけてシワを伸ばす。鞄をおろして、ついでに香澄の肩からも香澄の鞄をとりあげて、一緒に壁のフックにかけた。 ペットボトルの水をあけて一度煽ると、俺は香澄の正面に立って香澄の服を脱がし始める。 「ぇ、絢人く…、…え?」 香澄がおろおろし出したから何でもない顔で言ってのける。「風呂入んないと手当てできないでしょ?俺も一緒に入るよ」 香澄はボタンを外されたシャツの前を片手で引き寄せながら一歩退いた。「いいよ、汚いし、自分で洗えるから…!」下がられたから香澄の腕を掴んで一歩踏み込んだ。 「体見せろっつってんの、ほかに怪我あっても自分じゃ気づけてないかもしんないだろ」腕を掴んだとき香澄の表情に少しの変化があった。腕にもあるのか。気づかないふりしてすぐに手を離すと、自分から服をさっさと脱いだ。香澄は根負けしたみたいにせめて服は自分で脱ぐと言って服を脱いで、ソファに畳んで置いた。 俺のほうを見た香澄が一瞬表情を強張らせた。…仕方ないよな。「病気とか、うつったりするようなのじゃないから。キモかったらあんま俺のほう見ないどいてよ」眉を下げて笑ってそう言って少し重くなった空気を流した。 香澄の手を引いてバスルームに入る。お湯をバスタブにはりながら、バスタブの淵に腰かけさせて、体を見る。一目見て分かるのは首筋から胸元の、この前まことくんとこに泊まったときもあった爪痕があった上から重ねられた傷、足首の肉が縦長に削がれて出血してる、腕にも長い似たような傷がある。 「ーーーー……」 そっと香澄の頭に手をあてると、長めの髪の毛を流れと逆方向に指で梳いてあちこちの方向によけて地肌を入念に見ていく。頭には何もない。生え際から後ろに顔の毛をどかして、顔を至近距離で見つめる。きれいに揃った長い睫毛。瞳をよく覗き込んで、目の近くに手を当てて指先で少し瞼や目の下の皮膚をひっぱって眼球や皮膚の内側を見る。何もなし。「嫌だったら言って。すぐやめる」言い忘れてたことを今更言い添えて続ける。唇に手をあてると口を開けさせて、舌に怪我がないか、口の中に噛んだあとがないか、欠けた歯がないか、覗き込んで見ていく。一本ずつ歯にそっと触れて前後にずらして出血しだしたり抜けそうな歯がないか確認する。大丈夫そうだ。 口から手を離して、輪郭を覆うように触れる。顎が外れたり陥没した部分もない、むしろ左右対称に整っててきれいだ。髪をあげて耳の中と裏側も見る。異常なし。 ーーーそうやって全身を確認した。香澄は相変わらず少しぼんやりしてたけど、隅々まで見られすぎてたまに恥ずかしそうなような妙な顔つきをしてた。 「ーーー香澄、終わったよ。目に見えるとこ以外は大丈夫だった。勝手に触ってごめんね」 「う…うん」 シャワーの水を弱く出して、香澄の爪先にかける。「温度大丈夫?」「うん」 タオルで足首を包んで落ちてきた水が沁みないように守ると、まずは首から胸の怪我を洗っていく。血は固まってたけどたんに放置されただけみたいだったから、上からあったかく湿らせたタオルを当てて、こびりついた血の塊が柔らかくなって剥がれやすくなるのを待つ。「いいでしょ。タオルとかたくさんあって使い放題だし、汚しても文句言われないし、そのまま置いて帰っちゃっていいしね」なんて言いながら何度もタオルを当てなおしてぬるいお湯でふやけてきた怪我を確認する。怪我にはりついた不清潔な血を指先で傷に触れないように慎重に洗い落としていく。「沁みてない?」「…うん、平気…」 香澄の足元に跪いて足も、腕も、同じようにきれいに流して血の塊を洗い落とした。傷口が見えやすくなって治療しやすくなった。 この傷でお湯に浸かると痛む。さっきからタオルを湿すのに使ってただけだし、お湯ははったけど湯船に浸からせなくてもいいか。今からそういうことやるわけでもあるまいし。 買ってきた治療道具を使って手当てしていきながら、さっき道で聞いたことをもう一度聞く。 「……何があったの」 「何…って…………」 あー。Dammit。香澄にとってこの怪我は何かあったうちにカウントされないわけ。上等じゃん。別角度からいこ。「直にぃは、今どこでどうしてる?」 聞いた途端に香澄が少し眉を下げて泣きそうなような顔をした。泣いてはないけど。「直にぃと何があったの?」 香澄はしばらく黙ってたけど、待ってたら話し出した。 「絢人くんが教えてくれたこと、…直人も俺に話してくれた。約束してたんだ、日にちも決めて…  直人は話したいって、俺に知っててほしいって言ってくれた、絢人くんが言ったみたいに。…なのに、ちゃんと落ち着いて直人の話ならなんでも受け止めて聞くつもりで、いたはずなのに、…俺は直人の気持ち、ちゃんと受け止めきれなかった」 「…………」 「直人のこと、傷つけた。余計なこと言って、直人のこと動揺させて、…直人は過呼吸起こして、意識なくして、そのまま一晩たっても目を覚まさなくて、…今朝病院につれていったけど病院から連絡ないから、まだ意識は戻ってないんだと思う……」 話す声も呼吸も落ち着いてるけど、…放心してるのに近いのかな。香澄がそこまで話して黙ったから、香澄の体をバスタオルで包んでベッドのほうにまた手を引いて連れていく。 俺が服ぜんぶ脱ぐ必要はなかったんだけど、こんな密室に二人だけだし、俺も全裸になって完全に武装解除したほうが香澄が怖がらないかと思ってそうしたけど、どうだろ、相手によっては逆効果の場合もあるし。なんとも言えないな。とりあえずバスルームから出たら俺は下だけ履いた。 ベッドに香澄を座らせて、服を着せ直しながらゆっくり、微笑んで言い聞かせるように話す。 「話せば香澄に傷つけられることを直にぃは知ってたはずだよ。お互いに無傷で済む話じゃないから。話したってことは最初から傷つけられることなんて直にぃは許してるんだ、香澄には。だからそのことで香澄がそんな顔しなくていいんだよ」 「…ちゃんと受け止めたかったのに…」 相変わらず香澄は少し放心ぎみで、俺の言ってることが届いてるか分からない。虚空に呟かれたみたいな言葉に、しっかり返事を返す。 「ちゃんと受け止めたから、香澄はこんなに傷ついてるんだ。傷つくのは相手のことを想ってるから。香澄も直にぃも、自分を責めたらだめなんだ、本当に愛してるなら、自分のことも愛していかなきゃいけない。一人では難しいけど、二人でこれからも丁寧に愛し合って過ごせば、いつかそうなるよ」 「……うん…」 香澄は少し目線を下に下げた。香澄の目を覗き込む。…俺の言葉は届いてる? 俺は今度こそ、間違えずに伝えたいことを言えてるかな。相手を追い詰めたりしないで。俺の言葉だって、わかって聞いてもらえてるかな 「………」 「…直人が許したって、俺が許せないよ…」 香澄の口から言葉がベッドの上に溢れるみたいに落ちていく。 「…ちゃんと受け止められたなんて、…思えない…。直人のそばにいるのが、自分でいいと…思えない」 ……相当思いつめちゃってるな。 ちゃんと服を着せ終えてから、香澄の両肩に手を置いて、そっとベッドの上に体を寝かせた。 「香澄、少し眠ってごらん。ちゃんと眠ってたとしてもその間の自傷で体は疲れてるよ。今なら俺が何も起きないように見てて押さえてられる。眠って。ちゃんと直にぃの面会時間が終わるより前に起こすから」 そう言って俺は自分もちゃんと服を着ると、枕をクッションにして壁側に背をつけて座った。
「……絢人くん」 「…ん…?なに?」 香澄は目を閉じると天井を仰いだまま呟いた。 「その、……脚…」 ああ。忘れてた。正直頭の怪我のほうがバレそうでそっちに気がいってた。これはまだうつらないってことくらいしか言ってなかった。 「皮膚病みたいでキモいよね。俺も自分で見てたまに若干鳥肌たつ。だからセックスの時とか、彼女のことビビらせないように布団かぶったりね」朗らかに笑って大したことじゃないのを示す。 「ーーー火傷の跡だ」 「………そうだよ。…香澄の体にもたくさん傷跡あった。もうどれも古い傷跡なのかもしれないけど、中には火傷っぽく見えるやつもあったね。料理しててミスったとか?」そんなわけないだろバーカ。って心の中で自分つっこみ。 あれがぜんぶ自傷のあとってことはどう考えてもない。自分じゃ手の届かないところや見えないところにもたくさんあった。傷痕の形状や大きさもまるでバラバラ。自傷ってのは意識的にしても無意識的にしても同じやり方や傷つけ方の繰り返しになることが多い。 …不特定多数の他人の存在がある。それが、例えば一度きりの瀕死に陥るような過激なリンチや暴力でできたものなのか、長年ずっと誰かからの暴力を受けてたのか、判別が難しいくらいに重なってたくさんあったけど、たぶん後者だ。どれもほとんど古傷っぽいけど傷の薄まり具合に少しずつの差があった。 そのことについて訊いてみるか考えてたら香澄が話を俺のほうに戻してきた。 「…絢人くんは、料理してて、そうなったの」 「ーーー違うよ。」 香澄に訊くのはまた日を改めてがいい。今日は休ませないと。せっかく小芝居うって仕事早上がりさせたんだし。 …でも、人に聞く前に自分のこと話すべきだな。不快じゃない程度に。 「脚にガソリン撒かれて火をつけられた。火を消されたのがわりと早かったから、この程度で済んでる。おかげで見た目に比べてそんなにひどい後遺症はないよ。歩けるし。走るのはちょっと苦手だけど、まあそれは心臓に負担かかるから避けてるのもあるしね」 香澄はじっとして話を聞いてた。俺はここまでしか話さなかった。鞄から持ち歩いてる本をとってくる。ベッドの上で本を開いて、あとは黙って香澄が眠るのを横で待ってた。
10分もしないうちに香澄はじっとしてられなくなったのか、体を起こしてベッドから降りようとした。「香澄、」 急いで怪我をしてない両肩を掴んで、なんとかもう一度ベッドに押さえつけて寝せる。体格的に香澄に本気で動かれたら俺は押さえつけとくことはできない。香澄は俺の意思を尊重したのか、俺のことを跳ね飛ばしてまで動く気はないみたいだったけど、上に乗っかって押さえてくる俺の顔を哀しげな目で見てきた。 ーーー直にぃに会いたい? こんなとこで庇われながら一人で寝てるわけにはいかない? 直にぃに会いに行っていいか迷ってる? 直にぃのいない家に一人で帰るのが怖い? 俺にできることなんてたかが知れてるんだよ、直にぃにも、香澄にも。思い上がるなーーー父親殺し。 いくつもの言葉が同時に頭を巡って、疲れたようにゆっくり目を閉じると上から香澄を押さえたまま、聞こえないくらい小さな声で言った。 「俺もここにいるから。…お願いだから、俺と居て…」 少し気を抜いた瞬間、まるで涙が伝うような一筋の感触が目の横を通りすぎて、鼻筋から一滴の血が香澄の頬に、落ちた。
続き
0 notes
satoshiimamura · 9 months
Text
雨濡れ色のペトル 雨笠煙蓑
期待と諦観の邂逅あるいは金属板の踏み鳴らし
 傷みかけた林檎が皮付きのまま、四等分に切られて出てきたとき、ジーナ・チャイカは、ひくりと頬を引き攣らせた。
 都会への憧れで、故郷から延々と、かつてあった鉄道の跡を歩いていた中で、ようやく雨に降られていなかった町に出た。そこで、唯一無事らしい飲食店の店主に哀れまれた彼女は、到底年頃の女の子が使うようなものではない、物置のような寝床が提供された。
 これまで全く感じなかった疲労と、眠気、そして空腹感を覚えたジーナは、文句も言わずに眠りに落ちる。いつの間にか、黒いブラウスは白に戻っていて、綺麗な青のリボンも褪せた臙脂色になっている。それらの原因は、雨の外だからだ、と漠然と彼女は悟っていた。
 そして、目覚めたばかりの彼女に提供された食事が、傷みかけた林檎だったのだ。
 タダで提供された、一文なしの彼女は文句など言えない。それでも、少し躊躇うように手が伸ばされた。
 一口、喉を通り過ぎれば、それまでほとんど感じていなかった渇きを実感した。先程までの忌避感などなかったかのように、次々と口に含む。が、それは唐突にやってきた乱暴者たちによって止められた。
 ジーナよりも少しばかり年上の、二十歳そこそこの青年たちが、凶悪な顔をして店主へと詰め寄る。
 曰く、隣町への道のりを教えろ。
 曰く、そこでの殺し合いを勝ち抜けばジープが手に入る。
 曰く、そうすればすぐに大陸から脱出できる。
 曰く、そのためにも食料品を渡せ。
 ジーナは彼らの言い分が馬鹿馬鹿しいと思っていた。楽観的で、行き当たりばっかりで、何も考えていないような彼らの態度に、彼女は冷ややかな視線を向ける。
 その侮蔑の感情に気づいたのか。青年たちの一人がジーナに近づいてきた。そして、脅しのように彼女の頬を殴りつける。
 店主が慌てたように駆け寄ろうとするが、それを男たちが許すわけもなかった。どころか、ジーナを人質のようにして、これ以上の暴力を認めたくなければ食料品を出せと告げる。
 歳のわりには痩せたジーナは、綺麗に吹き飛ばされて、店の壁に叩きつけられた。ゆらりと立ち上がった彼女は、どうにか自制心で舌打ちを我慢した。けれど、その反骨芯あふれる視線を隠すことはできなかった。
 馬鹿の一つ覚えのように、先程殴ってきた男が、再度ジーナに暴力を振るおうと近づく。
 痛みは、雨の中では勝手に薄れる。
 怪我は、雨の中では自然に治る。
 こんな低俗な連中も、雨の中ではジーナの足元にも及ばない。
 それがわかっているだけに、彼女は少しばかり自分の無力さを噛み締める。選別を突破したにも関わらず、こんな事態になるだなんて不甲斐ないと思っていた。
 そんな彼女の相手にしていない、見下した態度が、男の琴線に触れたのだろう。何考えてやがると怒鳴りがらも、大ぶりなモーションで彼女の顔を狙った。
 が、ビシリと小さな何かが彼の手の甲に当たる。ギャッと汚い悲鳴が店内に響いたと同時に、パチンコ玉が一つ、床に落ちた。
「よぉ、久しぶりだなぁ」
 その一声でようやく、全く毛色の違う男がいつの間にかいたことに全員が気づいた。真っ赤な布地のアロハシャツ、クリーム色のズボン、白いパナマ帽、カラコロとなっておかしくない下駄に、感情を読ませないサングラス。見目は派手だし、その言動もまた、まともな大人だとは思えない。そして、静かに開け放たれた店の扉の前に立つ偉丈夫の登場に、青年たちはたじろぐ。
「あ、あんたは……」
 先程まで店主を詰めていた男が、青白い顔色をしたまま、偉丈夫を指差す。
 ニヤリと笑った突然の闖入者は、次の瞬間ジーナには見えないほどのなめらかさでーーそして男たちが反応できないほどの速度で、力を振るった。
 一人は顎を砕かれ、一人は足を踏みつけられて鈍い音をさせ、先程ジーナを殴った人物など手の甲に穴が開けられていた。最後の一人は、襟元を締め上げるようにして持ち上げられている。
 ヒッと持ち上げられた男の口から、小さな悲鳴があがった。
「報告だぜぇ。お前たちが引っ掻き回してくれたお陰で、もうあの集団はダメだ。ほぼほぼ壊滅、リーダー以外は全員雨の下だ」
 爛々とした目が、横顔のためにわずかに見えた。
 その怒気なのか、覇気なのかわからない男のオーラに当てられて、か細い声で「許して」と持ち上げられた青年は零した。が、派手な見目の男は、懇願を聞き遂げる様子は全くなく、さらに持ち上げる。
「俺が怒っていると思ったか? いいや、これは諦観だよ。お前たちの未来を俺は諦めたんだ」
 青年が何か弁明をしようとした、ようにジーナは見えた。が、男は躊躇なく手にした人間を壁に叩きつけた。ずりずりと叩きつけられた青年が力なく倒れていけば、壁に血の痕が、適当に筆を滑らせた絵の具のように残る。
 青年たち全員が床に崩れ落ちたのを確認して、男は店主に向かって「悪りぃな、汚しちまった」と謝罪した。先程までの恐ろしさが形を潜め、カラリとした笑みを浮かべる彼が、逆に異様に思えるほどだった。現に、店主は青白い顔をして、肩を小刻みに震えさせている。
 怯えているのを感じ取った男が、再度謝った。
「見苦しいもんだったな、すまねぇ」
 そして、彼はようやくジーナを見た。
 男のサングラス越しの目が何色なのか、分からない。今、どのような感情を浮かべているのか、それさえも分からない。
「嬢ちゃんも、怖い思いさせて悪かったな。殴られたところは、難しいかもしれないが、よく冷やしておきな」
 他意はないつもりだったのだろうが、男のジーナを子供扱いした言動に苛つきを覚えた。強ばった表情のまま、彼女は「大丈夫よ」と返す。「そうかい」と言った彼は、そのまま青年たちを引きずって店の外に出ていった。
 大丈夫か、と店主の心配する言葉に、ジーナは再度安心するように問題ないと告げる。そして丁寧に礼を告げると、彼女は足早に先程の人物の後を追いかけた。
 店の外には、もう誰もいない。……が、昨晩はなかった車の轍が続いている。
 ジーナは、その轍の上を走る、走る、走る、息切れしながら、走る。徐々に雨雲に近づいていき、町の建物は閑散としている……というよりも崩壊の度合いが激しくなっていった。そして、車が乗り捨てられているのを見つけ、さらに彼女は雨雲へと足を進める。
 雨の幕が張る境界の手前に、一人の大人が立ち尽くしている。先程の、派手な見目の男ではない。
 ジーナは走るのをやめて、ゆっくりと背後からその人間へと近づいた。何かあれば、雨の中に逃げ込もうと思いつつも、驚かせないように声を掛ける。
 緩慢な動作で振り向いたのは、随分と顔色の悪い男だった。これまでジーナが見てきたどんな人間よりも、青白い顔、真っ黒な隈、生気をなくした唇を持ったその人は、彼女の姿を認識すると「どこに行くんだい?」と、掠れがかった声で尋ねてきた。
「ここは、危険だよ。雨が全てを奪っていく、何も残らないんだ。君はまだ若いんだから、すぐにここから逃げるべきだ」
 どうやらジーナを自殺志願者だと勘違いしたらしい。その幼児に語りかけるような口調に、彼女は言葉では何も言わず、胸を張って雨の幕へと入っていく。ジーナを止める言葉を吐きながら、けれど彼女の歩みを指一本動かさずに眺めていた彼は、まざまざと彼女の変化を観察できた。
 期待の文字が頭の上から滑り落ちる。目を閉じ、意識を遠くへ持っていき、一瞬だけ眠るような夢心地になれば、傷もまた薄れていく。いくつもの期待が、彼女の頭から滑り降り、その跡が黒くなっていった。一筋、一筋と染まっていく彼女の身から、白はなくなり、黒に染め上げられ、そして特徴的な目がきらりと光った。それはロゴスが起きてから、久しく見ることのなかった色だ。真夏の青空、昼の容赦ない陽光を宿した色。
 呆然とした男は、やはり何も言わずに立ち尽くしていた。ジーナは一瞥し、さらに先に進む。
 何もない場所だ。
 ただ、雨が降り続けるだけの場所で、その存在はすぐに分かった。
 何かの結晶の山を見下す男の姿は、ジーナと同様に、黒く染め上げられている。黒いパナマ帽、鮮やかなパイナップルが目立つ黒地のアロハシャツ、黒スキニーに下駄の鼻緒さえも黒だった。
 ジーナが雨音に交えて、水溜りを踏んだ。規則正しく、一定のリズムの中での水音が崩れる。その音に反応して、男が振り向いた。
 やはりジーナからは、サングラス越しのその目は見えない。だが、何か呟いた男は、目を隠し続けたものを取った。
 鮮烈な色がそこには収まっていた。キラキラと太陽のように輝く、炎を彷彿とさせる色だ。赤ではない。燃えるように煌めく、その色の名前をジーナは知らない。
「さっきぶりだな、お嬢ちゃん。傷はもうよさそうだ」
 男が笑って挨拶をしてきた。それにジーナもまた答える。
「ええ、先程ぶりですね。こんな風なので、心配は無用でしてよ」
 同族との邂逅に、ジーナは精一杯の口調で、対等に見せかける。
 互いに笑い合って、そうして男から名乗りをあげた。
「諦観、の円城寺吾郎だ。お嬢ちゃんは?」
「期待、のジーナ・チャイカです」
 互いになるほどと思ったが、同時に疑問も抱く。
「期待のわりには、物悲しそうな雰囲気だ」
「なら、諦観にしては前向きすぎませんか」
 両者ともに答えがないのは、一瞬にして理解できた。自分たちは、そういう者だと既に知っている。そこに、それ以上を求める意味などなかったのだ。
「初めてです、同じ選別をくぐり抜けた人に出会えたのは」
「俺も同じ存在がいるとは思ってたが、会ったのは初めてだな。なんだ、一人でここまで来たのか」
「ええ��そうです。見かける人は、殆どロゴスに耐えられなかった。私以外、誰も」
「そいつは難儀な旅路だ。……失うだけの光景だったのか」
 吾郎の同情するような眼差しに、凛とした顔でジーナは言い返す。
「失うだけでしたが、それも選別の結果なのでしょうがないです」
「……さっきから、お嬢ちゃんはロゴスのことを選別って言ってんな。なんだ、その選別って」
「なんでも何も、ロゴスは選別でしょう?」
「ほう、なんでまたそんな風に思ったんだ」
 吾郎の纏う雰囲気が変わった。彼の態度の変化に、ジーナは嬉々として得られるものがあり、選ばれるのたる理由を述べていく。
「だって、この世の中にある、大半の下らない物を全て無くしてくれましたから。ロゴスは不要なものは全てなくすのです、私たちの飢えも、傷も何もかも」
 ニヤリと彼は笑う。笑うだけで、なんだか本当に、心の底からの喜びのようには、彼女は感じなかった。ただ、顔を歪めたような印象を抱く。
「じゃあ、お嬢ちゃんは大切な身内を失った連中に、それらが不要だって言うのか?」
 ジーナは、吾郎の質問に、なんだそんなことかと思った。
「私も母が選別に通らなかったことが悲しいです。でも、それがあの人の精一杯で、限界だっただけ」
「俺たちみたいなのは選ばれたって思っているのか」
「思っているも何も、それが事実でしょう。だから私はロゴスに、私たちと同じ存在に期待するんです。新しい時代、新しい世界がやってきたのだから、私たちは使徒になれるのです」
 起きた出来事は事実として解釈し、そこから先を向いていく。過去は変えようもなく、失われたものは戻らない。失われた理由を、失われても問題のない理由を、誰もが探しているのだ。
 ジーナは、だからこそあれが選別なのだと思っている。
 彼女の故郷は、誰一人として生き残らなかった。彼女だけが生き延びたその理由は、世界が彼女を必要だった、からだ。だが、彼女と相対する男は、その考えをハッキリと否定する。
「俺はロゴスによる新しい世界だなんて思わねぇ。ロゴスは天災だ。どうしようもねえ部分はあるが、俺たちのような存在は、その天災を鎮めるための手段であり、駒だ。英雄でも使徒でもねぇし、そんな大層な役割ができるはずがない」
 ある意味、自らの力を弁えた発言であった。諦観の灯り言に相応しい評価だ。だが、天災を鎮めると願うほどの期待と自信が込められた言葉でもあった。ついでに、彼の思った以上に冷酷な側面も見られる。
「冷めていらしてるのね」
「諦観の通りだ」
「雨が憎いのかしら?」
「憎いとは思わない。天災だから、しょうがねぇって思ってるだけだ」
「けれど、今は雨を利用していますわ」
「……ああ、そうだな」
 文字の山が何を意味するのかなど、ジーナはよく知っていた。彼女は、山を生み出したこともあるし、道中でいくつも似たようなものを見ている。吾郎が連れていった四人の姿はなく、文字だけがあるのならば、もう答えは出ていた。
 しばしの沈黙。やがて、吾郎が戻ろうと言う。雨の外に、人を待たせているから、と。彼は振り向きもせずに、雨の外へと歩きだす。ジーナは、それ以上何か発言することはなく、男の後を追った。
 雨の切れ目。あるいは、世界を隔てる銀幕。選別の違えた道。選ばれた者だけの大地、選ばれなかった者の土地。なんだっていい、なんだって本質は変わらない。ただの切れ目なのだ。
 そこにいたのは、先程と同じように立っているだけの男。顔色の悪さも、先刻と何も変わっていない。
 吾郎は男の名前を呼んだ。男の視線が吾郎へと向けられて、しかしすぐにジーナへと移る。
「君は」
「同類ってヤツさ」
 吾郎の説明で、男は納得したようだった。
「そうか……そうだな。コイツのようなヤツが他にいてもおかしくないのか。だが、こんな子供が」
「子供扱いしないでください」
「……すまない。少し、娘に似ていたものだから、つい」
 素直に謝ったので、それ以上ジーナは何も言わなかった。男は首を一度だけ横に振り、何かの雑念を払う。そして、今度は吾郎を真っ直ぐに見て、問うた。
「終わったのか」
「ああ、終わったよ」
 その過程や様子を一切省略した、簡潔すぎる返答に、男は一歩、二歩と後退り、そして力を抜いて座り込んだ。
「そうか……そうか、そうか! 終わった、終わったんだな」
 顔を手で覆い、同じ言葉ばかりを口にしながらも、やがて音は変化し、嗚咽ばかりとなっていく。大人の、それもたった今まで冷静に話していた人間が、あっという間に幼児のように泣き崩れる様を見たジーナは、少しばかり居心地が悪い。
 対し吾郎は、慰めるように男のそばにより、肩を優しく叩いていた。苦楽を共にした仲のように、互いの傷を知り合った彼らの言葉にならない情動は、ますます彼女の疎外感を煽る。
 だが、その疎外感は思ったほど長くは続かなかった。
 鼻を啜り、掠れ切った声で「もういい」と告げた男は、腫れぼったくなった目を何度も拭いて、立ち上がる。
「すまない、少し感情的になってしまった」
 そうして、先程とは真逆に大人の顔を男はする。
「円城寺もここまでありがとう。あんなにも我々の手助けをしてくれたというのに、こんな結末になってしまって、すまない」
「どうってことはねぇよ。旅は道連れ、世は情けって言うだろう。それに、最後は俺も謝るべきだ。すまねぇな、お前以外……助けられなかった」
 吾郎の言葉に、男は「しょうがないことだった」と慰める。
「それと、円城寺と同じ存在のお嬢さん。最後の最後で、君を巻き込んでしまったようだ。騒がしくしてしまったようで、申し訳ない」
「いいえ、大丈夫ですわ。あの騒動のおかげで、同じパドルに出会えましたもの」
 ジーナの零したパドルの言葉に、男は満足そうに微笑む。
「なるほど、君たちはパドルというのか。円城寺は頑なに教えようとしなかったから」
 スッと視線を向けられた吾郎は、そのまま顔を逸らし、弁明した。
「パドルって存在に、変に期待されたくはなかったからな。俺にだって限界はあるし、人間であることは変わらねぇぜ」
「……そういうことにしておくさ」
 穏やかなやりとりに、先程までの悲壮感は感じられない。男の、今にも倒れそうなほどの、鬼気迫る雰囲気はなくなり、それほどまでに終わったものの重さは測り知れない。
 何があったのだろう、とジーナの好奇心がもたげたが、先刻までのなりふり構わない号泣の様子を見れば、さすがに遠慮した。
「それで」
 男が微笑みながらも、話を続ける。
「君たちは、これからどうするんだい」
 これからの一語に、ジーナと吾郎は互いに視線を合わせる。それはまだ確認していないことだったが、しかし二人とも同種であるが故に、ほぼ確信していた未来でもあった。
「漠然とだが、行くべきだと思っている場所がある。お嬢ちゃんも、そうだろう?」
「ええ、同じく。でもその前に、お嬢ちゃん、て呼び方辞めてくださらない? 私には、ジーナという名前がありますわ」
「じゃあ、ジーナ嬢ちゃん」
「馬鹿にしているのかしら」
「そのつもりはないさ。俺の歳からすれば、お嬢ちゃん呼びの方がしっくりくるだけだ」
「まるきり、子供扱いなのですね」
「ジーナ嬢ちゃんは正真正銘ガキだろう」
 ざわりと嫌なものがジーナの喉を通り過ぎた。圧倒的なまでの余裕の表情を浮かべて、それでいて軽薄な様を見せつける諦観のパドルに、無性に苛つく。
 スッと彼女の目が細められるも、吾郎はその様子を無視する。
「で、話を戻そうか。俺も、ジーナ嬢ちゃんも、漠然とだがロゴスの中心へ行くべきだと感じている。感じると言うよりも、呼ばれるってのが正確だがな」
 吾郎の説明に、男が無言でジーナを見た。期待に応える様に、ジーナもまた頷く。
「ええ、私も感じています。あちらの方に向かうべきだと」
 ジーナが指さした方角は、雨雲が広がっていた。それを見た男は「真逆だな」と呟いた。この言葉に、もしかして着いてくる気だろうか、と一瞬だけジーナは心配した。だが、即座に吾郎が心配の芽を摘み取る。
「お前は、さっさとここから脱出した方がいい。もうなりふり構ってはいられない程度には、雨の侵食は進んでいるようだ」
 この町自体どの程度保つか、と三人の背後に広がる何もない場所を見て呟く。
「分かっているさ。私はパドルじゃない、人間だ」
「なら、いいんだが」
 大人たちの睨み合いに、ジーナは肩をすくめる。冷静なはずの彼らのやり取りは、時に回りくどく、そして面倒だ。
「パドルの私たちは向かうべき場所があり、人間のあなたはそこへは向かえない。なら、合理的に考えましょうよ」
「……ジーナさんに言われたら、もう諦めるさ」
「大変素直でよろしくてよ」
 ふふふ、と笑う彼女の様子に、吾郎は何か言おうとして、けれど全く別のことを話し始めた。
「それで、だ。今後の移動手段とやらで、確認したいことがある。俺たちが乗ってきた車は、そのままお前が使え」
「だが、」
「ああ、ああ。気にするな、移動手段はもう目処がついてる。あいつらが言ってただろう? 隣町では、殺し合いで優勝したやつにジープを一台進呈ってな」
 その話は、ジーナも覚えていた。あの不快な四人組の男たちが言っていた情報。
「あんな与太話を信じていらっしゃるの? しかも勝ち上がるつもりだなんて、諦観らしくないわ」
 雨の中でなら、ジーナとて自信がある。だが、未だ町として体裁が整っているのならば、まず間違いなく雨の外だ。その場合、パドルである彼女たちは、特殊な力を思う存分奮えない。もしかしたら、吾郎は何かしらの自信があるのかもしれないが。
「そうだな、諦観らしくねぇ。とは言っても、こんな指摘をするジーナ嬢ちゃんだって、期待らしくはねぇな」
「余計なお世話だわ」
 ふん、と鼻を鳴らしたジーナと、カラカラと笑う吾郎のやり取りを興味深そうに男は眺めていた。
「まぁ、さすがにそんなもんに参加するつもりはねぇよ。ただ、その噂話は結構広まっていたようでな。ちょいと、調べてみたことがあったんだ。そうすると、」
「なにかしら」
 わざと区切った彼に焦ったくなって、ジーナが問いただす。その様子を確認した吾郎は……。
「ジーナ嬢ちゃん、今の世界情勢ってヤツは分かるか?」
 と、全く違うことを話し始めたように思えた。
「突然なんですか」
「いや、ジーナ嬢ちゃんはロゴスを選別って言ってるからな。選別は選別らしく、現状の勢力図を理解してんのかと思って」
「私は、ほとんど人に出会ってないのですよ。数少ない出会った人々のほとんどは、パドルでもなく、雨に消えていきました。町についたのもここが初めてでしたし」
 ジーナの説明に、それまで黙って聞いていた男は口を挟む。
「円城寺。お前が何に警戒しているのかは分からないが、何でもかんでも察してもらえると思うな。話を進めたらどうだ」
 その指摘に、吾郎は小さな声で「すまん」と謝ったあと、すぐさま説明した。
「現状から考えてみれば、大国ナルツィアーゾは崩壊したとみていい。となると、序列的にはロヴィエが世界の王者にきて、その次がクリザミアだろう。向こうは、ほとんど被害がないって話だしな。これまで四カ国は、仲良しこよしで成り立���ていたし、長いこと戦争なんかねぇ。なら、軍隊ってヤツは必要なかった。でも、国を超えた警察組織はあるし、組織犯罪ってのもなくならねぇ。組織犯罪の中には思想犯てヤツもいて、ここで国に煙たがられるのは、何だと思う?」
 再度の問いかけに、ジーナは考えてみた。そして、ロゴスが起きる前に見た映画を思い出す。
「……できあがった国家体制への反抗」
「そうだ、不平不満は誰だってあるし、完璧な国家なんてもんはない」
 そこまで説明して、ようやく本題へと戻ってくる。
「何が言いたいかってことなんだがな、こんな大混乱な最中でも、ジーナ嬢ちゃんみたいな考え方ーーロゴスが選別であり、そこに選ばれた連中がいる--は、そう珍しくもないってことだ。終末思想とでも言うのか、大変換への憧れか、或いは強制的な変化への希望かは知らんが、一定数の共感者たちがいる。その中には、表じゃ大成功している人間もな。だからこそ、ここへやってくる連中がいるし、ここでことを始めようとする連中もいる」
 吾郎は、そのまま耳にした如何様にでも捉えられる教義と演説を脳裏に思い出した。だが、それを目の前にいる、真っ先に共感しそうな少女には伝えない。
「隣町の件も、おそらくこの手の奴らが裏で動いてる。でなけりゃ、こんな状況で垂涎もののジープをアッサリと手放すかよ」
 ついでに、と続く吾郎の言葉で、ようやくジーナは彼の狙いがわかった。
「あいつらが持っているのは、少なくともジープ一台じゃねぇだろうな」
Tumblr media
その後の話1
「そういえば君の目は、雨の中だと随分と鮮やかな青になるのだね」
「そうですの? 私、鏡を見ていなかったので気づきませんでしたわ。いったい、どんな色なのかしら」
「真夏の空の色のようだよ。透き通るような海ではないし、ただただ突き抜けるほどの真っ青な色だ。アウィンに似ているな」
「アウィン?」
「美しい石の名前だよ。アピスラズリの主成分でもあるんだ���
「まぁ、素敵」
「君たちパドルの目は、本当に美しい宝石のような目だね。円城寺の雨の中の目も見たことがあるんだが、ファイアオパールのようだと思ったさ。できれば、ずっとその色なら良かったのに、残念だ。ああ、雨の中で奪われたなら、もしかしてずっとその色のままなのだろうか。先程、君の頬にあった傷は治っているが、もしかして雨の中なら治癒するのかい? そうなら、目を貰えないだろうか」
「え、あの……え?」
「ジーナ嬢ちゃん、そうなったら離れときな。この大災害の中で、ネジが外れちまっただけだ。普段はリーダーらしい奴なんだが、どうにも俺たちの目に関してはこうなりがちでなぁ。始めは口説かれてるのかと思ったが、途中でこれは違うって気付いたんだよ……」
「円城寺の目は本当に綺麗だからなぁ。妻と観に行く予定だった宝石展の目玉の一つだったんだ。なぁ、本当にダメなのか? どうにかして美しいままに保てないか努力するから。ああ、ジーナさんの目もダメなのかい? その色は娘の好きな色だったから」
「……無理です」
「ほら、ジーナ嬢ちゃん泣きそうだぞ。やめろや」
「酷いなぁ、私はただ君たちの目の色が本当に美しくて好きなだけだよ」
Tumblr media
その後の話2
「本当に予想通り、車があるとは思いませんでしたわ」
「予感的中ってな」
「そういえば、運転は吾郎おじ様がなさるのですよね」
「ジーナ嬢ちゃんは免許持ってんのか?」
「持っていませんわ。でも今この時に、それが重要と思いですの?」
「そりゃそーだ……興味あるなら、道中どこかで運転してみるか」
「良いのですか」
「こんな状況で物損も人身事故もねえだろ」
「ふふふ、車の運転は映画を見てて憧れていました」
「へぇ、どんな映画がジーナ嬢ちゃんのお眼鏡に叶ったんだか」
「崖の間際でのカーチェイス」
「うーん、やっぱり辞めさせようか」
 実際問題、普通にジーナは壁にぶつけたし、おそらく何もなくても免許はとれないんじゃないかと吾郎は思った
0 notes
mizuta01 · 10 months
Text
25
書くことない日記ー
ひさしぶりに、料理教室に通うことにした。一日目,街中の看板で立ち止まり,その中にある簡素なキッチンでわたしが支度をしているとふと、知っている顔が目に入る。「こんにちわ」「あっ」それは、ちょうど2年前、友人の友人として知り合ったエーくんだった。「こんなとこで、なにしてるの?」
「ひまだから、ちょっと習おうと思って」
「へーっ」
わたしは椅子に座り,こんなところに来ている知人の顔をじろじろと見つめていた。先生が来て,生徒が数人集まると教室が始まり,今日はいきなりデザートを作り始めた。
「最近,どお?」
エーくんではなくわたしが聞いてみると「まあ、ぼちぼち」との声。
「ふーん」
わたしは言い、特に話すようなこともなかったが、「でも、何か気が滅入るよね」
といってみる。
「なにが?」
「エ。だって、こんなに人が、こんなところにいっぱい集まってきて何してるのかなって思うじゃない」
「なにが?」
「エ…」
だって、こんなにいっぱいの顔が、こんなにいっぱいのゴミが、感情論が,一箇所に集まってきて,それはたしかにその意味なんてわたしはわかっていないが「でも良い筈ないじゃない」そう思い、わたしはそれで,ふと数年前の話の続きをしているつもりになっていたが、もしかするとエーくんの場合、放っておいたうちにごく都合の悪い成長を遂げた観葉植物みたいに、何もかも忘れ去ったあとでまたもや自分なりになってあるのじゃないかと思った。
わたしは、(勝手だな。)と思い,それから急激に腹が痛くなったのでその後はゼリーの完成を待たないまま、キッチンスタジオのトイレにこもって時間を過ごした。
それからわたしは、次の習い事であるプールの方へ向かった。脱衣所で水着に着替え,プールの方へ歩いていき、皆と一緒に体操をした後で泳いだ。プールはいつまでも足がつかず、わたしは、とにかく不快だったが、エーくんのことを思いやらないことにした。
それから帰ってからその続きを作るために,わたしはパッケージしてきた材料すべてをボウルにいれて夜,自分の台所でそれを混ぜている。
白熱光のオレンジ色の光ーそれに頭を照らされながらわたしは湯をわかし、そしてそれを注ぎ入れる。その間に生クリームを泡立てながら、(なんでこんな、ばかばかしいことをやってるんだろう)と考えていた。わたしは、それでありとあらゆる他人の身勝手を思い出し,たしかにわたしだってそれは、身勝手ではあったが、釣り合わないだろうと確信していたのである。
わたしはまあまあ凶暴な気持ちでそれらをすべて終えたあとで、とくにそのなかのいろんなことに対する解釈をいまだ持たないでいる、言語障害みたいな男のことをこれからは、わたしからもっと切り捨ててやろうとおもっていた。
そうこうするうちに数日が過ぎていった。
ー数日後
わたしは、会社で、「チンパンジーを都会で飼うためのゲーム」を作らされていた。チンパンジーを都会で飼うためにはまず、森へ行ってチンパンジーを捕まえてこなければならない。それから、ふさふさの毛が生えた、人間とはまったく手足の長さがちがうチンパンジーを住宅でコンパクトに飼い慣らすための環境、食糧、それから、まあまあ循環するための空気や水について考えなければならないのだが、わたしはその会議室のひとつの椅子(備え付けではなく急きょもうけたパイプ椅子)それだけ考えてるうちに憂鬱になってきていた。
「どうしてこんな、不毛なことしなきゃならないのかしら」
わたしは言い、それを他の社員がめざとく見つけたようだ。「審査員の方、わたしはその態度は問題だと思います」という。
「問題とは?」
「なぜ、チンパンジーをひとの社会で飼うのかという質問は、なぜ、エネルギーは需要よりもまず供給から考えなくてはならないのかとか、なぜ、宗教に意味があるのに社会には答えがないのかみたいなことを言っているのとおなじだと思います。どうしてひとは呪術を使うのか。それは、呪術は手段ではなくて,人の体の一部だからです。チンパンジーについてなぜ、考えなければならないのかではなくて、とりあえずわたしたちは、チンパンジーについて考えることで世界が繋がると思っています」
わたしはそれでだまり、周りの方が「すべてのことをチンパンジーのせいにする会」について話をずらしはじめていくのをきいていた。
わたしはそこで暇になったために、エーくんではなくいまいちどエル子のことについて考えさせられていた。エル子というのはある三次元のゲームに出てくる女剣士のキャラクターで、わたしはどうしてそれがよいのか、自分の中のエゴと切り離してどうしても考えたほうが良いような気がしていた。わたしはそこで、白昼夢みたいなものを見て,その中で,会議の三分の一くらいは嘘で塗り固められていると告げられていた。
ーー会議はそれでおわり。チンパンジーは実物よりも1/40のスタイルでその全ページに書き加えられることになった。わたしは、チンパンジーと、それからそこで発見されたと言う新しく不可思議な社会構造については、「みつけもの」というより他ならない気持ちになっていた。その不可思議な社会構造は、いろんな宗教と土地勘を曖昧にかさねあわせたような理論で,でてくる単語ひとつを調べるたびに自分の家仕事に通じるような話がわんさかでてくるのだ。わたしはそれから、自分の家仕事についてまじめに考え直したくなっていたのだった。わたしがしてきたことは,すべてが感情論で、勘だらけのようなことだったが、表層にいつもいるじゃまをしてくるだけの輩を避けてみれば、いくらか世界の方に繋がる考えは未だあるように思えてきていた。
とにかく、どれだけ罵倒されようが,百万回くらい聞いた旧北京原人の話を聞かされようが、自分にとってためになる、嘘でない情報が入ってくるならそれでいいんだと思うことにする。親戚のおばさんだって、「そうしなさい。他人のことなんていちいち、聞かなくていいよ」って言うだろうと思った。
1 note · View note
kennak · 3 months
Quote
脱毛エステ業者の破産により「回数無制限」コースで契約していた代金が返還されないのは不当として、NPO法人「埼玉消費者被害をなくす会」は、代金のクレジット契約をしていた信販会社「ライフティ」(東京)に対し、代金返還を求めてさいたま地裁に提訴した。返還義務を確認した上で、契約者への返金を求める構えだ。  提訴は1月30日付。訴状などによると、関東地方を中心に脱毛サロン「シースリー」を展開していた「ビューティースリー」(東京)は、「回数無制限」とうたい、年4回までは有料で5回目以降は無期限で無料とする内容で営業していた。だが、業績不振で昨年9月に破産手続きに入っていた。  「回数無制限」の代金は40万円前後だったが、業者からの返金は見通せず、ライフティのクレジット契約者は施術を受けられなかった分の返金を求めた。一方、ライフティは「5回目以降の無料分は返金の対象外」としており、同団体は補償が不十分と訴えている。  2022年夏に契約していた女性会社員(24)は「一生通い放題だから」と、施術は1回しか受けていなかった。破産をニュースで知り、返金を求��てライフティに電話したが応答はなく、「一部でもいいから返してほしい」と憤る。  このサロンを巡っては、全国の消費生活センターに約1100件の苦情が寄せられており、うち564件がライフティのクレジット契約者だという。
脱毛エステ「一生通い放題」と思っていたが…「回数無制限」うたった業者破産、返金求め信販会社を提訴 | ヨミドクター(読売新聞)
2 notes · View notes
domioblog · 1 year
Text
CM放送中!実際に最寄りのchocoZAPにお邪魔して魅力をまとめました。【RIZAPが作ったコンビニジム】
chocoZAPの料金は月額2980円で全店舗使い放題! #ライザップ #チョコザップ #安い #定額 #脱毛 #エステ #フィットネス #コンビニジム
こんにちは、この記事はchocoZAP(ちょこざっぷ)の魅力を紹介するブログです。chocoZAPとは、ライザップが作ったコンビニ感覚で通える24時間ジムで、1日5分の運動で健康になれるという画期的なサービスです。この記事では、chocoZAPの料金やサービス内容、口コミや評判などをまとめてご紹介します。ぜひ最後までお読みください。 chocoZAPの料金は月額2980円で全店舗使い放題! chocoZAP王子店外観 chocoZAPの料金は、月額2980円(税込3278円)で全店舗使い放題です。初期費用は入会金3000円と事務手数料2000円の合計5000円ですが、キャンペーン期間中は入会金が無料になることもあります。また、入会すると無料で専用キットが届きます。専用キットには、体組成計とヘルスウォッチが含まれており、自分の体調や運動量を測定したり、アプリと連動してトレーニングプロ…
Tumblr media
View On WordPress
0 notes
Text
13
そんなこんなで急展開ではあるが予定が決定したので指定された集合場所へと向かう事にした。
乱立したビルディングの間を抜けて、ありふれた人混みを潜り抜けて足を進める。
手に持つ手荷物が少々邪魔には感じたが些細な悩み事なんざ瑣末なものであった。
特筆して、この街の説明でもしようかと思ったのだけれども、恐らく随分と長々とご説明する羽目になるのでそれはそれでまたの機会にでも。
退屈になり過ぎるのを危惧してポケットからワイヤレスイヤホンを取り出して耳に嵌め込む。
端末を数回タップやスワイプをして芸人のラジオを流し始める。
痛快なやり取りがどうも心地良い。
ロートーンのボケにハイトーンのツッコミはラジオならではだと思う。
バラエティー番組ではオンモードになっているので2人ともハイトーン目な声色でボケやツッコミをしている。
だからこそのラジオという閉塞的空間になると出てくるパーソナルな部分。
これが芸人ラジオの醍醐味であるとも言えるであろう。
毎週新たな話題と共に右や左に脱線しつつも放送時間を終える技量は素人ながらに感服している。
勿論、ラジオを語るる上で忘れてはならないのが作家の存在。
ハガキ職人と呼ばれるリスナー群からのメールを捌きその上、笑い声を足して盛り上げ役に徹する縁の下の力持ちである。
わざわざ素人である私が説明する迄もないが。
と何処へ向けたか分からない自嘲ツッコミの���なものをぼやいた。
そうして屋上に赤い観覧車を有する施設。HUPに到着した。
自分の中ではこのどデカい赤い観覧車はこの街のアイデンティティーというかアイコンみたいなものだと認識しているし実際この街の集合場所によく多用されているイメージがある。
街行く人々にゴブルと云えば?と尋ねれば大半はこのHUPを指すであろう。
さっき迄、街の説明はやめておこうと思っていたのにすっかりお話ししている気分屋な自分に苦笑いする。
私が着いた頃には手摺の用途を果たす筈だった腰を掛けは若人で溢れていた。
ファッションも多彩で、もしこれがカラーパレットならどんな絵画を描けるか挑戦をしてみたいものだ。
集合場所で待ち合わせる時の鉄則は分かり易い位置に位置する事だと思うので辺りを見渡し、それなりに眼につきやすい場所が奇遇にも空いていたかと思えば何処にも空いて無かったし相手も居なかった。
と思えば待ち合わせ相手を見つけ駆け出た高校生位の溢れる若気を振り撒く女子の後を腰掛ける。
そこからは2人の到着を今かと待つのみだ。
14
また回転式パーキングはぐるりと周り出口へと誘う。
またもや喋りの達者で無いラジオが流れている。
「エラい険しい顔してんなァ。そんなに素人のべしゃりが気に食わんかァ?」
「何と言うか話の構成、声の抑揚とかも破綻しているし、とても聞けたもんじゃあ無いってところかしら。」
「まァ、そこが醍醐味やろォ。運転中なんやから所詮はBGMよォ。オモロ過ぎても如何なもんかっちゅうこっちゃ。」
助手席側の意見と運転席側の意見ではこうも相見え無いものなのかと感じる。
確かに生涯で一度もハンドルを握った事の無いあたしにとっては考えが及ばないのも無理は無かった。
さっき通った道を元に戻るだけの時間は車内を彩るBGMもグレースケールで描かれた抽象画の様で味気無いしラビと会話してもちゃんちゃら相手にされていない返答ばかりで退屈だし強いて今、楽しめる事と言えばどんよりとした空模様を車窓から眺めている方がずっと良かった。
多分、何回かはラビから話しかけてきていたんだろう。
だけども一言も発する気にならないので他人事の様に対処しておいた。
曇天の薄くなった所から日差しがさして来ていたがもう少しで日没になるから直ぐに暗くなるんだろう。
自分ルールというものは厄介である。
帰ってからどうやって自分の機嫌を取ろうか。
大した事で無くても大した事にしてしまう自分に嫌気が差す。
厭世的になった所で助け舟は何処からも入港する気配は無い。
今からアリスとも会うのだし不機嫌を悟られるのも嫌な話だ。
街並みはゴブルの中に入った事を視覚的に知らせる。
ラビは慣れたハンドル捌きで路地を抜け駐車場に停める。
車を降りて集合場所へと向かう。
「エラい考え込んでたなァ。深い悩みでもあるんかァ?まァ俺に言われば不快な闇と言って退けるけどよォ。」
「何回、小馬鹿にすれば気が済むのよ!ヘラヘラばかりして現実逃避していれば解決する瑣末な問題なら此処まで思い悩ませる訳が無いじゃない。他人事だからって楽観主義なのも如何なものかと思うわ。」
「おー怖ッ。琴線に触れるかの如くとはこの事かいなァ。宛ら箱入り娘の様にお高く止まるつもりかァ?」
はあ。
3mを超える大柄なムーミンでも一息で殺めてしまう程の大きな大きな溜息が溢れる。
埒が開かないし、こんな野郎相手に等身大で応対していれば先に疲れ果ててしまう。
そう言った諦めを会得したのはつい最近の事だ。
いつまでもどつき合いをしてはいられない。
体力も時間も有限だ。
言わば戦略的撤退である。
敗退では無く勇退である。
両者は近しい位置に位置する事から単純な思考回路では勘違いし易いが全く持って別物である。
視界には赤い観覧車が映り込んできた。
ぐるぐると駆け回る邪魔モノを一度クリアにしてアリスの元へ向かった。
隣では相変わらず何かを言っている様であったが気にせずに進み続けた。
言うなればこれは勇進であろう。
側から見ればナンパをただただ無視して突き進む我の強い女性とかに見えているのであろう。
まあ確かにこの関係の始まりと言えば最悪なナンパから始まっているのだから強ち間違いとも言えない。
早くアリスの元へと思う気持ちが歩幅を広くして2脚の回転数を高める。
だが思っていた程アリスが待つ集合場所は近くは無かった。
15
2人を雑踏の中から見つけ出し腰掛けから立ち上がった。
遠目から見ていてもどうやら華やかな雰囲気は感じ取れない。
足早に歩くテレスとそれに無理矢理、歩幅を合わせているラビの光景は誰が見ても滑稽であった。
開口一番、文字通り1番目に口を開いたのはテレスである。
「こんな奴、置いてって早く行こうぜ。」
「オイオイ。そんなこたァないだろォ。」
ジッとテレスは睨みを効かす。
案外お似合いな2人なんじゃあないかとアリスは心底では思った。
「テレス少しは落ち着きな。いつもの冷静さが欠けている様に思えるわ。今日はラビさんとも約束してしまったのだから3人で行くわよ。」
「ほらァやっぱ流石姉ちゃんなだけあるわァ。テレスも少しは見習ったらどうやァ。」
さっきと全く同じ光景が目の前でデジャブの様に宛ら予知夢の様にまんまテレスは睨みを効かす。
そんなやり取りをしていると人気のある待ち合わせスポットなだけあって席を譲らなければいけなくなった。
勿論いけない訳では無いが譲るのが暗黙の了解である。
サッと2人を促し立ち上がる。
「場所を変える位ならもうこのまま向かおうかァ。」
「そうですね。立場無しの立ち話じゃあ直ぐ様終わりが来てしまいますものね。」
「やっぱり今日は帰っていいか?流石に気分が乗らねえ。」
「テレスは落ち着くまでこの場に居なさい。私だって親みたいな事を言うのは癪だと分かっているけども。」
「まんま親みたいなこと言うなァ。」
ぐへへと笑いながらラビは言った。
成せばなると言うが話せば分かるとも私の個人的な観点で言えばそうであると思う。
テレスにとっては苦行の様ではあるが決して悪い人では無いと認識を変えてもらいたい。
テレスは出不精である。
音通りではあるがデブ症とは言ってはいない。
そんなルッキズムみたいな価値観は持ち合わせては居ない。
それはさておき交友関係も極めて狭く独りっ子であった場合テレスはどの様な生涯の結末を迎えていたかを想像するだけで容易く杞憂してしまう。
看護婦に囲まれ死に目にはごく僅かな友人と家族で執り行われる事であろう。
増してや、結婚なんざ考える歳では毛頭無いが結婚出来るのか些か身内として不安ではある。
そして心の内を明かせる友人が出来たとしてもテレスの老後まで御存命かは不安材料である。
だが時代も時代だ。今風向きは私達の方に吹いている。
テレスの事を受け入れれる人も増えている様には思える。
このままらしく生きてくれたらいいなとも思う。
さっきは言い過ぎた真似をしたのかと催促された訳でもなく最速で後悔をした。
そうして我々一向はラビの先導の元、謎めいた場所へと向かう事にした。
「二人暮らしはもう体に慣れてきたかァ?」
「叔父さん面してんじゃないよ。馴れ馴れしいな。」
あまりにも素早いツッコミとおかしな会話に思わず笑ってしまった。
「ええ、ようやく板についてきたって感じですかね。」
「やめてよアリス。まるで私たちが蒲鉾みたいじゃあない。」
三人で話し始めて初めて分かったがテレスにはツッコミ属性が思ったより高かったのが判明した。
「そんな身をすり身にせんでもなァ。それこそ整形までしてしもうたら最早、蒲鉾に近づいてしまうでェ。」
「蒲鉾をテーマにしてこれ以上話を広げないでよ。焼かれて加工までされたら生身の人間はひとたまりもないから。」
「焼きの他にも茹で、揚げ、蒸しもあるわよ。」
「余裕で気分も上げ切らないので無視させていただきます。」
「こりゃ一本取られたなァ。」
顔の前で立てた人差し指をそのまま今夜の食堂へと向けた。
それは純喫茶であった。
さっき出題されたラビからの問題に納得してカランコロンと音を立てて店内に入る。
16
店内に入り従業員に案内された座席に腰を下ろす。
あたしたち姉妹が並んで座る。
「さあて何食べようかァ。」
パラパラとメニューをめくりながら上機嫌にラビは呟いた。
もう一枚あったメニューを手に取り二人で眺める。
「私は無難にナポリタンにしようかしら。あーでもオムライスも捨てがたいなー。」
「あたしはプリンとクリームソーダで。」
さっきまでの怒りをチャラにするには甘未がマストである。
「よしっ。決めた。オムライスと珈琲にしよっ。」
「じゃあ注文するでェ。」
ラビは店員がお冷を持ってきたタイミングで、あたし達の注文に加えナポリタンと珈琲をそつなく諳んじた。
「さあて本題に移ろうかァ。」
さっきも聞いたセリフだ。
心底、信用ならない。
「本題とは何かしら。私の居ない所でどんな結託をしてきたのかしらね。」
「そんな良い物じゃあないわよ。色恋っぽくもっていかないでよ。不名誉極まりないわ。」
「いやァ。テレスがどういった経緯でアリスと知り合ったかを知りたいと引き下がらんからよォ。」
「そんな言い方ってないわよ。あたしからすれば二人で結託して名誉毀損で溺死させようとしている様だわ。」
「さっきの不機嫌もてっきり蒲鉾で無くなったからか今や饒舌になったなァ。ええこっちゃ。」
「何?また睨みを効かせて欲しい訳?ドMなの?」
笑っちまうほどの気分屋だからか先程迄の不機嫌はあっという間にいなくなっていたのは事実だ。
「レディー、二人を目の前にして性的嗜好をおおっぴろげにするつもりは無いけどよォ質問に答えるならばァYesやァ。」
チラッとアリスの方を見れば下を向いているし、あたしもどう返答していいかに困る。
「おいおい、こんなことまで吐露させておいて無視ったらないぜェ。まあ確かに返答には困るわなァ。俺も君らもォ。」
「そんなことはこの際一切合切どうでもいいから早くその”本題“とやらを教えてくれないかしら。」
「一体どこから説明するのが端的でいいかしらね。説明しすぎるのも野暮ったいでしょうから。」
「せやなァ。何時間話して良いかにもよるなァ。」
「何時間ってそんな誇大されても困るわよ。聞いてられて精々20分て所かしらね。ていうか何なのこのテーブル誰かひとりが困り続けないといけないとかいうそんな見えないルールに縛られている卓なの?そういう類のコンセプトカフェだったの?」
思ったよりも長回しの長尺ツッコミになってしまった。
ラビはわかりやすく反応をしてくれるからツッコミ甲斐がある事に漸く気が付く。
アリスが特別、無愛想といった訳でもないが無難にこのやり取りを見て笑っているだけであった。
普段の日常社会ではアリスのロールプレイは高く評価されるであろうがあたしの好みは断然ラビの大げさすぎる程の反応である。
先にドリンク類がテーブルに到着したので喉を潤した所でラビが口火を切った。
「まあ話し出すとするかァ。あれはなァ2カ月位前やなァ俺は万事屋として生計を立ててるんやけどォそこにひょんな事からアリスから依頼を受けて事件解決したのがざっくばらんとした粗筋になるかなァ。」
思ったよりも簡素に纏められて驚嘆した。
「食事前だから事件の詳細は止めておきましょう。残忍極まりないから。」
「せやなァ。思い出しても血の気が引くなァ。それにしても、ひでェ事件やったなァ。」
「オムライスの上に乗ったケチャップが不味くなるわ。この話もここいらで仕舞ましょう。」
思っていたよりも血の気が多い事件を介���ての出会いに掛ける言葉も見当たらなかった。
無難に相槌だけを打った所で各自のフードが届き始めた。
0 notes
luckwindm · 6 years
Text
脱出ゲーム あやかし夜市(中文攻略)
あそびごころ的游戲
游戲下載
安卓→https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.actkey.nightmarket&hl=ja
蘋果→https://itunes.apple.com/jp/app/id1420347593
日語水平也不是很好,看個大概到還是可以的(大概。 游戲内的解答翻譯。 沒有圖
【Stage 1】 確認貼在小路墻壁上的紅色紙張后貓商人會出現。 在道具欄中點擊選中烟花和貓商人交換藥。 把得到藥給弟弟用。
點擊變亮的另一邊進行移動。 在藥店前瞭解到關於這個夜市的事情,開始找能交換藥的物品。
點擊放大藥店前弟弟坐著的長椅,點擊草叢中的光點。弟弟就會抓住螢火蟲。 把瓶子給弟弟,螢火蟲就會被放到瓶中。
用裝著螢火蟲的瓶子和賣藥的交換但是被拒絕了。
在藥店的椅子上可以拿到路邊攤的宣傳單張。 宣傳單上從左到右記載著從便宜到貴的商品。
在大路的傘形的路邊攤使用螢火蟲交換食物。 因爲店主說“螢火蟲非常便宜”,所以只能選和螢火蟲差不多便宜的三件。
※選擇宣傳單最左邊的兩樣。也就是攤上第一行的第二個x1件,以及第二行第三個x2件
選擇正確就能得到三人份的食物。 交給弟弟
Clear
【Stage 2】 點擊藥店右邊樓梯上的妖怪,獲得壞掉的鞋。 確認大路左邊的屋簷上發光的東西,但是太高了手夠不着所以去找道具。
在長椅上拿到筷子和橡皮筋,組合兩個道具獲得橡皮筋槍。 *如果不確認屋簷上的東西就沒辦法組合
對屋簷上的東西使用槍,但是第一次并沒有掉下來,所以從地上撿起橡皮筋再射擊一次。
第二次掉了下來,獲得了鑰匙和髒了的鑰匙圈(Key Holder
對小路左邊墻壁上的門使用鑰匙,但是裏面也有鎖。
在鎖上有文字以及四個竪著排列藍色的按鈕,這和大路左上藍色的看板是一致的。
對應看板的文字輸入鎖上的文字。 ※最上=1最下=4,輸入【31314132】
開鎖后點擊打開水龍頭衝洗鑰匙圈
變乾净了所以交給大路左邊裏面的修理店,然後把之前壞掉的鞋交出去修理 將修好的鞋給樓梯上的妖怪,
Clear
【Stage 3】 撿起掉在樓梯上的石頭 樓梯上占卜師的面前有一個裝滿了圓形東西的壺(收款箱x
樓梯裏面,墻壁旁的垃圾箱上獲得放大鏡。 用放大鏡確認修理店左下的垃圾箱上的提示。 被標志的的提燈是從鈴鐺方向開始亮著的第1/3/5個。
與樓梯間垃圾箱上的提燈對應 確認從鈴鐺開始的第一三五個提燈的圖案,按順序點擊修理店垃圾箱的按鈕。 ※右上→左下→第二行右起第二個
打開垃圾箱后獲得磨砂紙
把在樓梯上見到的石頭用磨砂紙磨圓(三次 把圓的石頭扔進占卜師的壺得到占卜結果 打開紅色紙獲得護身符
回到小路,把護身符交給那個商人 *不打開紅色紙就沒用
從恢復精神的商人那裏得到綫香 把綫香交給賣藥的
Clear
【Stage 4】 本該在藥店前的弟弟不見了
從長椅上拿到剪刀,剪斷樓梯左邊門上的綫
進入地下通路后,和左邊的和人對話 被要求用秘傳的茶交換,去大路的茶店
茶店的青蛙店主在睡覺,點擊了就會醒來。
在青蛙睡着的時候確認青蛙身後左邊的櫃子 *青蛙醒了就不能確認了,離開再回去就又睡了
櫃子上的鎖寫的提示是漢字所包含的片假名的數量 ※2313
確認櫃子裏秘傳的做法
把藥交給醒後的青蛙,按照秘傳做法選擇三種茶葉 ※左邊最上面的/中間第二個/右邊最下面的
獲得秘傳的茶后交給地下通路的客人,得到倉庫的鑰匙
點擊放大樓梯裏面的墻壁並等待數秒,會出現鑰匙孔,使用倉庫的鑰匙 在倉庫裏找到弟弟
Clear
【Stage 5】 在大路上遇到賣水果的,被拜托從地下通路的店内拿來手帕。
地下通路左側裏面就是水果店 櫃子上了鎖。密碼對應店面擺著的水果的顔色
點擊水果放大確認種子的數量 ※1325
打開抽屜后拿到手帕,交給賣水果的,獲得梳子
對倉庫裏果實旁邊的小毛球使用梳子讓它們冷靜下來后,歸還果實 但是之前的果實已經長大了
去藥店,爲了拿到生長藥解開天邪鬼的謎題
上面寫著四行,第一個文字賣藥的已經解出來了
在倉庫左側裏面的箱子裏拿到藥包,確認相反的顔色 賣藥的也説“天邪鬼只會説反話” 通過藥包的顔色和賣藥的説的話,把注文書的内容反過來會得到實際位置
然後根據實際内容確認藥店裏的地圖,得到四個字,不過要把這四個字也反過來 ※いぐすり(胃藥
正確后可以和買藥的進行交易 放大之前的梳子,點擊取下毛球的毛 把梳子給賣藥的獲得成長藥 回到倉庫對小果實使用
Clear
【Stage 6】 前往地下通路左邊的串屋幫忙。
首先是根據顔色對應的食材按數量串在竹簽上(小游戲 在時間内成功十串就行了,時間會繼續計算直到零,想繼續玩游戲也可以。順序無所謂
然後被拜托準備筷子和盤子 正面櫃子的左邊可以拿到盤子 盤子上寫了字
確認櫃子右側的鎖,有五個空,第一個已經給出了
拿到櫃檯上的扇子 點擊右邊正在烤東西的地方,用扇子把烟扇掉,按竹簽上的數字變更順序 確認串燒上白圈(洋葱圈的位置對應的盤子上的字 ※マイドアリ(感謝惠顧
輸入得到筷子
接下來被拜托跑腿送貨,一個是髮簪店,一個是修理店。 東西給髮簪店的人後會獲得髮簪
給完修理店的之後把髮簪交給串屋的 得到帶著紙條的髮簪,説是幫忙找到天邪鬼交給它
去倉庫把東西交給天邪鬼,獲得信 回去交給串屋
Clear
【Stage 7】 串屋的給了會員證,説是對面畫廊的 把會員證給畫廊看門的提燈會被問一個答案。
答案由會員證背面的眼睛標志和看門右邊的燈上的文字對應解答。
眼睛上寫的一是順時針轉了九十度,二是轉了一百八十度
在街燈上用一和二同樣的角度的文字按順序找出(順序就是正常方向時的先左到右,再上到下
會得到“讀紅色和白色的”
把街燈上紅色和白色的文字按順序挑出來(所謂的按順序同上 ※あやかし(妖怪
可以進去之後把毛球的毛交出去,得到畫出貓商人的畫
畫家會問三個關於貓商人的特徵 不記得的話就回去問弟弟就好了 ※頭巾是水玉/眼睛是黑色/鬍鬚有五根
獲得畫之後四處問大家
(其實問青蛙一隻也就夠了。給青蛙看畫之後,説是在地下通路再往前的地方 回到地下通路會發現之前聚集著的妖怪不在了,可以繼續向前走
前進后發現貓商人
Clear
【Stage 8】 確認舞臺 等一會妖怪會回頭,扔下一個紙團。
拿到后打開獲得消息和名片 把名片給狸貓后狸貓離開,可以確認店内的東西
確認放在店鋪的箱子 上著鎖。有白口目三個字以及不同顔色的同心圓 在夜市裏的看板找到變成了同心圓的文字部分,以及對應的顔色 (用同心圓代替了白字的是藥店的藥字,以此類推
※黑/青(藍/赤
打開箱子后獲得金色的紙 在舞臺下用金紙換帶鎖的書
書的密碼提示是大中小的提燈以及下面寫的數字一一二 對應著夜市的提燈以及下面的文字。 (大→舞臺上中央浮著的 / 中→大路橋下的 / 小→倉庫右邊裏面上面的
每個提燈下面都有文字,根據提示寫的數字找出對應文字 (大的提燈下第一個字,中的第一個,小的第二個
然後按照中大小的順序輸入 ※よあけ(夜明,就天亮左右的時間段……
確認書本的内容,點擊翻頁找到牽牛花
去之前拿金紙的地方拿彩紙
確認牽牛花之後找弟弟聊天,問他會不會摺牽牛花 然後把彩紙交給弟弟,獲得摺紙牽牛花
把紙摺的牽牛花交給貓商人,獲得烟花 用烟花和賣藥的交換萬能藥。 帶著藥回到小路
Clear
(順帶一提這之後是喜聞樂見的選項,有三個End,只有選項影響結局所以不用擔心別的什麽
兩個選項分別進入NE和BE。TE需要等待(不選擇回答
另外If有人感興趣游戲劇情内容可以戳我一下(。雖然游戲翻譯會比較麻煩……不過如果不在意變成純文字形式的話
0 notes
shukiiflog · 7 months
Text
ある画家の手記if.60 告白
知られたくない、そんな時間は終わった。
強烈に頭が痛くて目が覚めた。水分不足だ、泣いたまま寝ちゃったせいか…
ベッドからろくに体を起こせないまま、手を伸ばしてサイドテーブルの引き出しの中の非常用のペットボトルから水を飲んで、一つ上の引き出しから頭痛薬を取り出して飲んだ。
もう一度ベッドに横になって薬が効くのを待ちながら、考える。
香澄に伝えたいこと、本当に知っていてほしいと思うことだけを、もっと冷静な状態で話すべきだったのに、
昨夜の僕はめちゃくちゃだった。知られたくないことをよりによって香澄に知られて、…怯えて。
言葉がぼたぼた溢れるみたいに喉から出て、思ったことそのまま、なんの説明もない、ただの暗い内面を中途半端に香澄に晒しただけだった。
香澄にあんな話をするきっかけになったのはーーー絢…  
親戚だけど、僕と直接会ったのは数えるほどの回数しかない。名廊の本家に行かなきゃいけないタイミングで偶然会ったことが数回あるだけで。
まだ絢は小学生だったかな。親戚が集まったときに、絢が夏休みの宿題の読書感想文をフランス文学を読み解いて感想を書いたのが大きな賞をもらって、掲載したがる出版社が出てきていちいち断るのが面倒だって親戚が愚痴をこぼしていたのを聞いた。どんな些細なことでも絢の名前が知れるのは避けたかったんだろう。当時、僕は絢の書いたその感想文を読んだ。次に絢に会ったとき、「美しい訳文だと思った」っていうようなことを言った、気がする。絢と接触して会話したのはその時くらい…
でも会わなくても僕たちの関係がずっと緊張感を孕んだ繊細なものだったことも確かだ 理人さん…
香澄にちゃんと落ち着いて話したいと思う、香澄がもし聞いてくれるなら。そのために話を頭で整理する。どこまで…  どのことを…
絢が…香澄に近づいて何をしようとしてるのかまでは分からない、でも、絢にほとんど生涯を通じて僕のことを気にかけさせてしまっているのは…知ってる。僕を憎んだっていいのに、絢はそんな風には育たなかった、優しい子。
香澄を傷つけたり危害を加えるなら、そのことについてだけはたとえ絢でも許さない
でも…今回の絢の行動は…もとを辿れば僕のせいだ
絢がどこまでどう話したかは知らないけど、結果香澄を混乱させた
香澄と絢が会ってるなら 香澄を通して僕を絢に会わせてもらえれば… でも香澄から聞いたところ絢は、僕には「内緒」、僕とは、会いたくないのか…
まだ纏まらない頭でも頭痛薬は効いてきてくれた。ようやく体を起こしてベッドから出る。
リビングに行くともう食事が用意されてて、キッチンにいた香澄は僕が起きてきたのに気づいて駆け寄ってきてくれた。
「おはよう直人、朝ごはん食べられそう?…あれから眠れた?」
香澄はもう着替えてる、髪の毛、寝癖ついてる…こんなタイミングでも「かわいいな」なんて思っちゃう自分も大概だと思って小さなため息で肩を落とす。そんなこと思ってる場合じゃないんだってば…。
「…うん。話の途中だったのに…寝ちゃってごめん…」
テーブルの上を見る。香澄が作ってくれた食事はどれも柔らかくされた食べやすいもので、きっと昨日の話から心配、してくれてる…
テーブルの席に着こうとした香澄に後ろから腕を回してぎゅっと抱きついた。
香澄の後頭部に額をコツンと合わせてちゃんと謝る。
「昨日はごめんね。自分勝手に…中途半端な話しして…そのまま香澄を置いて一人で眠って…」
「……俺も…ごめんなさい…。直人に苦しいこと、無理に話させて…」
「…僕は…」
香澄が首をそらして後ろにいる僕の顔を見ようとした。その時、襟が高めの香澄の服の隙間から赤い筋がのぞいた「……っ!」香澄の体を急いで振り向かせて首元を確認する、爪で引っ掻いたみたいな痕がいくつも残ってた。急いで香澄のシャツのボタンを外して長く伸びた痕の先を見る。胸元あたりまで続いていた。
「……、」香澄の両腕を掴んだまま、その場にガクンと膝をついた。香澄の体に頭を当てる、そのままうつむいたら床に目から涙がぽたっと落ちた。僕が泣いてどうするんだ、怪我をしてるのは香澄なのに、怪我をさせたのは誰だ、そんな負荷を香澄の心にかけたのは
「…………… ごめん…」
そのあと、まだ出勤まで時間があったから香澄の服をソファの上で全部脱がせて、他にも怪我をしてないか全身を確認した。首ほど密集してないけど他にも体のところどころに引っかき傷があった。
それら一つ一つを濡らした布でそっと拭いてから消毒して、絆創膏を貼る。ひどい出血じゃないけど、服と擦れるときっと痛む。手当てしながら何度も謝って、そのたびに目から勝手にぽたぽた涙が落ちた。
「直人…。ごめん、俺… 眠ってた間で気づかなくて…油断してた…」
手当てが終わってから香澄は眉を下げて謝った。手を伸ばして僕の眦に残った涙を指先で優しく拭ってくれる。
こんなのは…僕がやったようなものだ。香澄が謝ることじゃない。香澄の頭を胸に抱き寄せて、髪の毛を優しく梳いて撫でた。
精神的にも肉体的にも、負荷をかけてしまってる。
香澄の頭を撫でながら、提案した。
「昨日半端に話したことを、ちゃんと、話したい。絢から聞いてばかりじゃ、香澄も信じていいのか混乱するだろうし、意味が…分からないことばっかりだったと思うから。…落ち着いて、話したい」
香澄は僕の胸元に頰を擦りよせながらそっと目を閉じて言った。
「俺は、直人が話したくないことは無理に聞き出したくない。昨日の直人、話してるだけですごく、…苦しそうだった……俺は…そんなの嫌だよ…。絢人くんが俺に話そうとしても、今後は彼から直人の話は勝手に聞かない。直人の話は直人から聞きたい。それも直人が俺に話したいって思うことだけで、俺はいい」
香澄の顎をとって顔を僕のほうに上げさせて、しっかり香澄の目を見つめて言った。
「…僕は…話したいよ。楽しくない話でごめんね…。それでも僕は、…今みたいな形で…香澄の中に香澄を傷つけるような形で、昨日の話を残したままにはしたくない。…それに香澄には、……知っててほしいと…思う。知って何をしてほしいわけでもない…全部もう昔の…過去の話だから。香澄も聞いたって…今さら困るかもしれない。…それでも」
一緒に、背負ってくれる…?
知られたくない、なんて時間はもう絢が終わらせてしまった。
それなら二人で一緒に抱えさせてほしい。どこまでも僕のわがままだけど。
香澄はしばらく考えるようにした後、それならと言って、次の香澄と僕の仕事の休みが重なる日を丸一日空けておいてくれることになった。
その日まであと二日ある。
僕も一度気持ちを切り替えて、仕事に行く支度を始めた。とりあえず裸の香澄の体にもう一度きちんと服を着せ直す。
ブラシで自分の髪を梳かす前に思い出して、香澄を鏡台の前に座らせて、さっき見つけた寝癖をブラシで丁寧に梳いて綺麗に整えた。
僕の髪がずいぶん伸びたから職場で不清潔じゃないように、これまで適当な安いシャンプーで洗って濡れたまま自然乾燥で放置してたのを改めて、ちょっとお高めのシャンプーとトリートメントコンディショナーを買ってドライヤーでちゃんと乾かすようになった。自然と香澄も同じものをお風呂に入る時は使ってるみたいだ。僕が香澄の髪の毛洗うことも多いけど。だから今は僕が香澄の髪に顔を寄せたら僕と同じ匂いがする。そのたびにくすぐったいような、あったかい気持ちになる。
終わったら鏡台の前でうつった香澄を見る、伸びてきた髪の毛を綺麗に梳かしてまっすぐ整えた香澄は、同じ色の長い睫毛や眉が白い肌に映えて、とても綺麗。図書館勤務になってから屋内で過ごすようになったせいか、生来の肌の白さが前より際立ってまるで絹のように美しくなった。色素が薄めで睫毛とぼさぼさの髪の毛に隠れがちだった瞳は、肌が白くなったからコントラストで存在感を増して、いくつもの色が複雑に重なって混じり合う、宝石の原石を割ったときにのぞくような不思議な放射状の模様を宿して輝いている。それが僕には眩しい太陽みたいで、強烈に憧れるような気持ちでいつもじっと見つめてしまう。
…こうして見つめているとあちこちで狙われるのも仕方ないような気になってきてしまう、いくら香澄が美しくても何も仕方なくなんてないし電車でのことも思い出すたびに僕はいまだに内心でキレてるしれっきとした犯罪なんだけど。
二人で香澄の作ってくれた朝食を食べる。どれも柔らかくて喉を通りやすくて、作ってくれた香澄の気持ちを考えただけで少し泣きそうになった。
食べる途中で香澄が「俺と食事するとき、無理してる…?」って小さな声で聞いてきた。…絢に事実以外にもなにか言われたかな。
「まさか。香澄といて無理したことなんてないよ。僕は香澄と一緒に食事できるのが嬉しい」にっこり笑ってそう答えた。実際いつも香澄の帰りが少し遅くなりそうな時でも、僕は一緒に食べようと思って食事を作ったあとも香澄の帰りをしばらく待ってることが多い。
出勤のために二人で車に乗り込んだ後で、駐車場で周りから誰も見てないことを確認してから、運転席から体を伸ばして助手席の香澄の体を引き寄せて、香澄の唇をあっためるように優しいキスをした。
続き
0 notes
labcoatjp · 1 year
Text
(8)提供する医療の内容等について誤認させる広告(誇大広告) - 医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書
Tumblr media
たとえ医療を提供する側から見れば当たり前のことであっても、一般の患者には誤認を与える可能性があれば誇大広告となります。
NG例
全身脱毛3年間し放題
回数無制限プラン
回数制限なく何度でも通える
※実際には毛周期の関係で回数が限られる場合
また、脱毛治療に限らず「〇〇治療し放題プラン」といった表現は品位を損ねる内容の広告として、NG表現の具体例に挙げられています(医療広告ガイドライン 第3-1-(8)-ア-① より)。
全事例の解説記事はこちら↓ 2023年|医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書(第2版)を全解説
0 notes