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#獣ゆく細道
tsumakoushika · 5 months
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(第一部)
衝動的に寂しくなって、夜道を誰かに声をかけられるまで、取り止めなくさまよい歩く習慣がついたのは二ヶ月前からで五回目だった。知らない街まで電車に乗って、治安の良くない場所を選んで歩く。命の危機に晒されて半死半生の目に合うこともあれば、何事もなく無事に帰って来ることもある。仕事に行き自宅に帰り、一人食事を取り寝るだけの繰り返し。誰かに求められることもなければ必要とされることもない。一度負った傷の瘡蓋を剥がす一時の甘い悦びに浸りたいだけの狂った夜間歩行。
現地でシェリー酒やブランデーの強いお酒を飲んで、ほろ酔いから次第に足取りが重くなってくるのに任せる。お酒の酔いの回りの早い私にとって、緊張する瞬間。身元のわかるものは一切持たず、頼るのは自分の意識次第だというのに、その意識すら混濁させながら、ふらふらする。街灯の点灯し始めるマジックアワーを闇に紛れながら、細い路地を歩く。袋小路になるところ、人一人しか通れないような家の隙間を選んで歩く。日中は光の差し込むだろう通路は、ただただ魑魅魍魎の通る獣道のように、鬱蒼として気味悪くなる。
白地に黒い猫の柄の入ったロングの巻きスカートに、一点もののデザイナーズセレクトの白地に赤の刺繡の入ったカットソーを着て、シルクの下着を身につける。巻きスカートの黒い猫の目は金色に光り、夜目にも輝いて見える。巻きスカートは一点もので、かつて愛した人にプレゼントされたものだった。よくこのスカートを身につけて一緒に歩いた思い出のぎっしり詰まったものだった。私は他の男性とSNSを通じてやり取りしていた事を彼に誤解されて、約束していた結婚を取りやめにされた。別れ際、愛する人に清らかな人だと思っていたのに、不潔だとまで言われて、ショックを受けた。ただメッセージのやり取りをしていて、なんの疑われる行為もしてなかったのに。彼はその数ヶ月後にSNSで知り合った人と一緒になったと聴いて、ダブルでショックを受けた。私は清らかではなく不潔な人間だというレッテルを貼られたまま、蛇の生殺しのようになって、数ヶ月泣きはらした。
誰も通らぬような通路を、ドキドキとしながら通り抜ける。空を見上げると、三日月が空に架かり、流れる雲に隠れては見え、隠れては見えする。明るい星たちから輝きだしている。知らない場所の闇の中、月の方角と光だけが頼り。既に刺すような冷たい風が吹き抜け、ただでさえ心細い私を不安にさせる。
30分ばかり歩いたろうか。後方に、私の後をつけている人を確認して、速足で歩こうとする。うまく歩を進めることのできない速足で歩くと速足になり、ゆっくりと歩くとゆっくりと歩く。私は頭が真っ白になるのと同時に、なんの目的でついてきているのか、逃げ切ることができるのか、頭をめぐらす。地の利のない場所で、自分がどこに行きつくのかも分からない通路をやみくもに歩いている愚かな自分。
この先には何があるのか、道すらもないのではないかという不安と、後ろから追いつかれて、腕を掴まれて更に人気のない場所に連れ込まれる妄想と闘いながら、ふらふらと先に進んでいく。
ふと、後ろからの気配が消える。安堵したのも束の間、カラスが群れて、泣き叫んで暴れている袋小路にたどり着く。心臓がどくどくと聞こえるぐらいに膨大な血流を全身に送り、高鳴っている。私は行き場を失い、来た道を戻るしかない。カラスはこれから起こる何かを暗示しているかのように、獰猛に暴れている。
自分が今どこにいるのかもわからない場所で、闇から闇を通り抜ける。人の気配のない場所で、月明かりだけが頼り。来た道かどうかも分からぬ不安と闘いつつ、二股に分かれている地点にたどり着いた。
どちらに進もうか立ち止まったところで、後をつけてきたと思われる男が待ち構えていて、口をタオルで覆われて、固く捕らえられた。タオルは汗臭い匂いがした。男は地の利のある場所で、一番いい場所で私を待ち構えていたのだ。抵抗する時間も与えられぬまま、竹藪の中に引きずり込まれる。腐った水の匂い、成長した竹の青臭い匂いの中に入っていく。
ちくちくと背中に痛みを覚える場所に引き倒されて、体中を弄られる。お洒落な格好も台無しで、スカートもカットソーも引きはがされて、巻きスカートの黒い猫も無惨に引き裂かれて、脱がされた。白い素肌が闇に浮かぶ。痩せた脇腹の肋骨が上下するだけで呼吸すらままならない。男は貪りつくように覆いかぶさり、欲望の限りを尽くしていく。
私は頭上で竹の葉の間で見え隠れする三日月を涙を流しながら、男の律動に突き動かされている。三日月は冴え冴えと妖しく光り、儚げに歪んでいた。快楽はどこにもない。身体の中を硬くなった虫が激しくうねり、大切な何かを剥奪された痕が残っていくだけ。なぜ私はこんなことをくり返しているのだろう?なぜ?なぜ?と自分に問うてみても、答えは返ってこない。私は私を放棄することで、自分に仕返ししているような気持ちになった。
自分を大切にできずに、汚されていく自分を俯瞰して見つめている。男は二度三度、繰り返し中で果てると、その場に私を残して立ち去って行った。私はぴくりとも動けないまま、竹藪の中で白い肌を晒している。体の芯まで冷えて、このままここで死ぬのではないかと思った。誰かが私を見つけ出して、救ってほしかった。こんな愚かな私でも大切に想って、抱き上げて介抱して、温かなスープを飲ましてくれる存在が欲しかった。しかし、そんな温もりはこの世の中にはどこにもなかった。
私は散らばった衣服をかき集めて、下着を見つけることのできないまま、震える手で身につけた。寒さと怖さで、ガタガタと歯が鳴っていた。お洒落な衣服は、泥で汚れて、竹の落ち葉が張り付き、ところどころ破られていた。巻きスカートに張り付いた猫まで無惨に足元から引き裂かれていた。金色の目には泥がこびりつき、輝きを失っていた。
私はふらふらと立ち上がり、西に傾いて地平に消えて確認できなくなった三日月を見失って、酔いが醒めて素面になって、呆然と闇の中をさまよい帰った。私は正気ではない行為をしているにも関わらず、冷静だった。汚れるだけ汚れて安堵したかった。
自宅に帰った時には0時を過ぎていた。鏡には変わり果てた私が映っていた。私は三日月のように、これから満ちて丸くなっていくのだろうか?限りなく欠けていき、空で真っ二つにぽきりと折れてどこまでも地の果てへ落下していくだけの月になってしまいそうだった。
果たして私は清らかではないのだろうか?ますます遠く離れた不潔で淫らな人間に染まる事で、人間としてのバランスを保てる気がしていた。
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 《獣ゆく細道》
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poetohno · 9 months
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第二節 草原
「草地の躍動」
野生の命が森の木々ように犇めく大地
草原がキャンバスなら 在りとあらゆる色が集い 混ざり 広大なタペストリーを描き 草原が楽譜であるなら 全ての音階が衝突し 空気を震わせ 壮大な唄を奏で
冬は全ての命の温もりを奪い去るように 大地の果てまで命の唄は聞こえない どんなに耳を澄ませても荒ぶる風が虚無を奏でる
静けさに包まれる冬の終わり 告げるのは風ではなく 日射しでもない 渡り鳥の鳴き声から始まり 春を告げる命の歌声が響き 応えるかのように白の息吹が後退し 緑の謳歌が行進する
追走するように 獣たちの足音と咆哮が響く ツンドラ地帯を越えていく行進は 豊かな森を目指し 地平の彼方で混ざり合う 旋律のような 命の広大な劇場
「高原の連鎖」
海の底に眠る場所は大陸同士の衝突によって目覚めた 土地は鬩ぎ合いながら隆起し続け―山となる 海から姿を現し―天の彼方へと聳え 足許には草原が広がり 大型動物を矮小な生物が支え 彼らの住処はさらに微細な生物の楽園となり ささやかな草しか生えない土地に豊かな血を巡らせる 天に聳える山と雲が重なる時 雨を降らせ 雨は川を作り 川は流れる場所を求めて下り続ける 山は雨の猛威と風の脅威に削られ 削られたものは底に堆積し 大地を 平野を 産み落とす
「雨の歓喜」
太陽が大地を焼きつける 水は干上がり乾ききった大地が広がっている 飢えとの戦いは冬だけではない 雨が降らなければ緑は育たない
湖は干からび 命は新たな水を求めて旅をする
湖があるかも分からないというのに 天の移ろいに導きを見出し 風の流れに次の道を探す
雨が降る時 眠っていた緑の時が動き出す 草食の動物たちいち早くその鼓動を聴く
たった一度の雨が命にとって一年分に匹敵する そのひと時のために一年の時を堪え忍ばなければならない
一つの生命を救うということは その命に救われるあらゆる生命を救うことになる
天の気まぐれのような偶然に あらゆる命が救われている 奇跡のように
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moko1590m · 4 days
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甘い罠の類語、関連語、連想される言葉 甘い罠 ⇒ (目標を実現させるために)人を陥れる  (事件の)黒幕 ・ (事件を)操る(闇の勢力) ・ (事件を)仕組む ・ 駆け引き ・ 手練手管(を弄する) ・ だまし(のテクニック) ・ 破滅させる ・ 画策(する) ・ おためごかし(の意見) ・ (不満分子の)蠢動(がある) ・ マーケティング ・ 正攻法でない ・ (味方を)裏切る ・ (仲間を)背後から撃つ ・ 策略(を用いる) ・ 奇計(を用いる) ・ (陰で)糸を引く ・ 暗躍(する) ・ (獲物を)仕掛け(にかける) ・ (殺人者の)魔手(が△伸びる[迫る]) ・ (同���を)讒訴ざんそ(する) ・ やっつける ・ 落とし穴 ・ 陥穽かんせい(にはめる) ・ 汚い手(を使う) ・ (戦術としての)(真っ赤な)うそ ・ 言葉に裏がある ・ 闇討ち(同然)(のやり口) ・ (犯人に)仕立てる ・ ためにする(噂を流す) ・ デマを流す ・ 情報操作 ・ 宣伝工作 ・ 人心を惑わす ・ 悪知恵(を働かす) ・ 計略(にかける) ・ 変化球(を投げる) ・ 化かす ・ (悪だくみに)引っかける ・ (まんまと)陥穽かんせい(に引っかける) ・ 策動 ・ 罠(にはめる) ・ だまし討ち(にする) ・ 悪質な計画 ・ (敵の)裏をかく ・ (思い切った)挙(に出る) ・ (従うことを)余儀なくさせる ・ 罠にかける ・ (敵の)隙をつく ・ (敵を)たばかる ・ うっちゃりを食らわす ・ 抜け駆け(する) ・ 出し抜く ・ 偽証(する) ・ (人を)陥れる ・ 不明朗(な会計) ・ 術中(にはめる) ・ 怪文書 ・ 密謀 ・ (人目を)欺く ・ (陰で)細工(する) ・ (罠を)仕掛ける ・ ひよる ・ 讒ざんする ・ ためにする(議論) ・ 針にかかる ・ 不意打ち(を食わす) ・ (罠に)はまる ・ 下心を持つ ・ 損して得取れ ・ 対策 ・ (当局に)密告する ・ 毒まんじゅうを食う ・ (寝込みを)襲う ・ 襲いかかる ・ 隠し球 ・ 悪く言う ・ 善後策 ・ 変わり身が早い ・ 必殺技 ・ 追い落としを謀る ・ (アジトに)踏み込む ・ 窮策 ・ (逆転の)秘策 ・ 密計 ・ 秘計 ・ 片棒を担ぐ ・ 下克上 ・ 最終手段(を使う) ・ (価値を)下落させる ・ 陥れられる ・ 讒言ざんげん(する) ・ 結託 ・ 政略 ・ 友を売る ・ 毒牙にかかる ・ 態度を変える ・ 後ろから刺す ・ 妨げる ・ (相手の胸ぐらに)つかみかかる ・ (状態を打開する)魔法の杖 ・ 秘剣(つばめ返し) ・ 戦略的(思考) ・ 奇手(を放つ) ・ ネガティブキャンペーン ・ 痛い目に合わせる ・ ふたごころ(を抱く) ・ (敵に)包囲される ・ (動向を)見通す ・ 秘術(を尽くす) ・ 恩知らず ・ (陰謀の)犠牲になる ・ 襲撃(する) ・ 逆心 ・ 苦肉の策 ・ 大逆 ・ (襲いかかろうと)身をかがめる ・ (通常の方法とは異なる)特殊な攻略法 ・ 裏技(的な) ・ 正道を外れた(方法) ・ (サイト運営者にも)罪がある ・ (経済制裁という)カード(がある) ・ 告げ口(をする) ・ 神算 ・ (相手の)術にはまる ・ (下請けを)犠牲にする(大企業) ・ 通謀 ・ (状態を打開する)ウルトラC(の手) ・ (罠に)引っかかる ・ (猛獣が)飛びかかる ・ (仲間を)(窮地に)陥れる ・ (△甚大な[広範囲に])被害が及ぶ ・ 批判して信頼を失わせる ・ 応手 ・ 中傷 ・ 誹謗中傷 ・ 敵襲 ・ (△成長[作業の効率]に)悪影響を及ぼす ・ (夜陰に乗じて)急襲(する) ・ (形勢逆転の)秘法 ・ 長策 ・ (強い方に)すり寄る ・ (足を引っ張り)頭を押さえつける ・ ゲリラ(戦法) ・ 転び(バテレン) ・ 失脚を狙う ・ 謀反 ・ (めったに抜けない)伝家の宝刀(を抜く) ・ 電撃 ・ (事前に)布石を打つ ・ (圧力を)加える ・ 陰口(を叩く) ・ (げんこつを)見舞う ・ (一発)食らわす ・ ルール違反 ・ (友人との)信義を売る ・ 闇討ち(する) ・ 秘芸 ・ 面従腹背(の態度) ・ 遠大な計画 ・ 大きい考え ・ 詐欺的な(やり方) ・ 闇討ち ・ (罠に)かかる ・ 信義に反する ・ 決め技 ・ (インフレ解消の)特効薬 ・ 網にかかる ・ 作為のある(発言) ・ はしごを外す ・ 悪意を持って(公言する) ・ (△同意[自殺]するよう)追い込まれる ・ (起死回生の)妙薬 ・ 保身(に走る) ・ 抜き打ち ・ 思惑がある ・ (窮地に)陥る ・ 足を引っ張る ・ (にせ情報に)振り回される ・ ぐる(になる) ・ (暗殺者の)手にかかる ・ (敵の)思うつぼ(にはまる) ・ くら替え(する) ・ (主君の)寝首をかく ・ 奥の手(を出す) ・ 馴れ合う ・ 本来の意図をねじ曲げて(非難する) ・ 得意技 ・ (深い)考えがあって(の行動) ・ (ここぞというときの)飛び道具 ・ テロ(攻撃) ・ (主君に)牙をむく ・ (最後に)取って置く ・ 最終兵器 ・ だまし討ち ・ (上司の)足をすくう ・ (敵の)計算した通りになる ・ (凶悪組織の)魔手に渡す ・ 秘密兵器 ・ パンドラの箱(が開けられる) ・ 離反(する) ・ 才略 ・ (与党の)失点を狙う ・ (深い)考えがあって ・ 一杯食わす ・ ここ一番の時(の)(隠し球) ・ 仕掛けにかかる ・ △苦痛[不利益]を与える ・ (計略に)引っかかる ・ (負担を)押しつける ・ (高度な)戦略 ・ (罵声を)浴びせる ・ 三十六計 ・ 背後からばっさり ・ 弑逆しいぎゃく ・ 弑しいする ・ (敵側に)寝返り(を打つ) ・ (反対派に)寝返る ・ (成功に対して)消極的な行動をとる ・ 後ろ向き(の政策) ・ 陥穽かんせいに落ちる ・ 秘技 ・ 利敵行為 ・ (幕府に)背く ・ からめ捕られる ・ 造反(する) ・ ネガティブ(キャンペーン) ・ (敵の)意表を突く ・ 遠謀 ・ 深慮遠謀 ・ 忍法(隠れ身の術) ・ 深謀遠慮 ・ 切り札 ・ 奇襲(△する[をかける]) ・ (巧妙な作戦に)やられる ・ 邪魔をする ・ 足をすくわれる ・ 反逆(する) ・ 知謀 ・ 党略 ・ 軍略 ・ 虎の子(の資金) ・ 深謀 ・ 煮え湯を飲ます ・ (悪魔に)魂を売る ・ (背後から)糸を引く ・ (仲間を警察に)指す ・ 最後の手段 ・ 裏切り ・ 商略 ・ 機略 ・ ゲリラ的(手法) ・ 飛んで火に入る夏の虫(になる) ・ 阻む ・ 術中(にはまる) ・ 恩を仇で返す ・ 秘伝(のたれ) ・ 措置を講じる ・ (身内が)足を引っ張る ・ 背信(行為) ・ 裏返る ・ (台風が被害を)もたらす ・ エース ・ 封じ手(を使う) ・ (グループで)仲間割れ(が起きる) ・ 王手(飛車取り) ・ (仲間に)刃やいばを向ける ・ 反旗を翻す ・ 悪い噂を流す ・ くさす ・ 不軌(をはかる) ・ 共謀(する) ・ (不当に)おとしめる ・ (権力の座から)引きずり下ろす ・ 引きずり下ろそうとする ・ 不意をつく ・ (わざと)曲解(する) ・ 取って置き(の手段) ・ (罠に)落ちる ・ くもの巣にからめ捕られる ・ (敵の仕掛けた)落とし穴(に△はまる[落ちる]) ・ 陥穽かんせいにはまる ・ (見方を)売り渡す ・ 共犯 ・ 知略 ・ 意図がある ・ 同罪 ・ 非常手段(△をとる[に訴える]) ・ (津波が沿岸を)襲う ・ (敵の)虚をつく(やり方) ・ (味方を)欺く ・ 猛襲 ・ (世論が政府の)手を縛る ・ (規則で)縛る ・ (犯罪に)一枚噛む ・ 斬りかかる ・ 秘蔵(の逸品) ・ (敵陣に)夜襲(をかける) ・ 夜討ち(をかける) ・ 妨害する ・ 戦術 ・ 籠絡(される) ・ 水をさす ・ だまし合い ・ 思惑(がある) ・ 詭弁(を弄する) ・ (口から)でまかせ(△を言う[の話]) ・ 謀計(を巡らす) ・ 謀略(を巡らす) ・ 悪だくみ(に引っかける) ・ 水増し(請求) ・ もっともらしい ・ (相手チームを)浮き足立たせる ・ まごつかせる ・ まごまごさせる ・ 数字のマジック(でよく見せる) ・ (真実を)ゆがめる ・ 適正な判断 ・ いかさま(師) ・ 遊泳術に長ける ・ 権謀(を巡らす) ・ 高等戦術 ・ 慌てさせる ・ 慌てさす ・ 大慌てさせる ・ (打者を)幻惑(する)(魔球) ・ まんまと誘いに乗る ・ 不正 ・ (うまく)引っかかる ・ 知謀家 ・ 山勘 ・ (言うことが)信用できない ・ 瞞着まんちゃく(する) ・ 形だけ(の審査) ・ 権謀(を巡らす) ・ 偽計(取引) ・ (この数字には)からくりがある ・ (相手の)裏をかく ・ (年齢を)詐称(する) ・ 不当表示 ・ (弱者を)食い物にする ・ ねつ造(する) ・ (獲物を)仕掛け(にかける) ・ (まんまと)陥穽かんせい(に引っかける) ・ (人を)担ぐ ・ (敵に)汗をかかせる ・ 大汗をかかせる ・ 役者が一枚上 ・ でっちあげ ・ 謀計(を巡らす)作戦を立てる ・ 策を巡らす ・ 手品(を使う) ・ (国民を)ミスリード(する) ・ 舌先三寸 ・ 悪計(を巡らす) ・ (失脚を)狙う ・  ・ (現金を)だまし取る ・ 経験が豊富 ・ いい加減(なやつ) ・ 政略(結婚) ・ 奸策(を弄する) ・ 困惑させる ・ 策略(を巡らす) ・ 狐に化かされる ・ 口裏を合わせる ・ 迷彩(を施す) ・ (態勢の立て直しに)骨を折らせる ・ 虚栄(を張る) ・ たくらむ ・ 芝居(をする) ・ 狂言(強盗) ・ 劣勢に立たせる ・ (悪事を)企てる ・ (周囲を)欺く ・ トリック(を見破る) ・ 目をごまかす ・ 目くらまし(する) ・ (試合)巧者 ・ 掛け値(をする) ・ 大風呂敷(を広げる) ・ いい加減なことを言う ・ 戸惑わせる ・ (謀反の)密計(を凝らす) ・ 駆け引きに長ける ・ ごまかす ・ ごまかしを言う ・ (友人を)蹴落とす ・ 踏み台にする ・ 踏みつけにする ・ 陰謀(を巡らす) ・ 寝業師 ・ 毒まんじゅうを食わせる ・ 術中にはめる ・ (水面下での)工作 ・ (相手を)だます ・ 密議(する) ・ (知っている内容を)少し変えて話す ・ すかす ・ ちぐはぐ(な言動) ・ ぺてん ・ つじつま合わせ(をする) ・ 頭脳的(な作戦) ・ (車のブレーキに)細工(を施す) ・ せこい真似(しやがって) ・ フェアでない(やり方) ・ たぬき寝入り(する) ・ 奸策(を弄する) ・ ずるい ・ ずるをする ・ ほころび ・ 口先だけ ・ 巧詐 ・ 謀略(をめぐらす) ・ 奸計かんけい(を巡らす) ・ 術策(を巡らす) ・ 香具師(による)(ガマの油販売) ・ 思わせぶり(な態度) ・ (単なる)ジェスチャー(に過ぎない) ・ はかりごとを巡らす ・ うそ八百を並べる ・ 落ち着きを失わせる ・ 本心でない ・ (政府の転覆を)謀はかる ・ 術中(にはめる) ・ (敵を)謀はかる ・ まやかす ・ (嘘を重ねて)ほころびが出る ・ 不実(の男) ・ 惑わす ・ 形だけ ・ (まっ赤な)にせもの ・ (まんまと)出し抜く ・ (心の)隙をつく ・ 術策(をめぐらす) ・ 業師 ・ (単なる)リップサービス ・ いかがわしい(手法) ・ 詐欺(△を働く[的なやり口]) ・ 食言(する) ・ (善良な人々を)手玉に取る ・ 権謀術数けんぼうじゅっすう(を巡らす) ・ 口任せ ・ 口裏合わせ ・ 虚構(の発言) ・ 居留守(を使う) ・ ひと太刀浴びせる ・ 一矢(を)報いる ・ 作戦を練る ・ 心にもないこと(を言う) ・ 粉飾(決算) ・ 偽善(の皮をかぶる) ・ マッチポンプ ・ (悪事の)算段(をする) ・ 無責任 ・ (高齢者を)カモにする(詐欺師) ・ いかにも(~でのように) ・ (親愛の情を)利用した(詐欺事件) ・ だます ・ (クーデターを)策謀(する) ・ 頭脳的(な試合運び) ・ 頭脳プレー(を見せる) ・ 違法 ・ はかりごと ・ ほら(を吹く) ・ 大ぼら(を吹く) ・ 狐狸(の輩) ・ ふらち(な考え) ・ (両者)仕組んだ上で(の)(意見の相違) ・ 仕組んだな(!) ・ ばたばたさせる ・ あたふたさせる ・ (世を)忍ぶ(仮の姿) ・ ペテン(にかける) ・ うそ(をつく) ・ たぶらかす ・ 画策 ・ (うそを)信じ込ませる ・ 八方美人(頼むに足らず) ・ (人心を)惑わす ・ (有名人の名を)かたる ・ かたり(を働く) ・ 権謀術数けんぼうじゅっすう(をめぐらす) ・ 権謀術策 ・ サバを読む ・ (嘘は)心の弱さ(である) ・ だまかす ・ (国民を)欺瞞(△する[的行為]) ・ 欺瞞に満ちた言動 ・ ガセネタ ・ 作り話 ・ 一杯食わせる ・ 空念仏 ・ 見せかける ・ (薬局を)隠れ蓑(に大麻を扱う店) ・ 表向き ・ 実態を見えなくする ・ 看板に偽りあり ・ (チャンピオンの)意地を見せる ・ 詐術さじゅつ(を用いる) ・ (作り話を)でっちあげる ・ 策士 ・ 大風呂敷を広げる ・ いんちき ・ 実行が伴わない ・ でたらめを言う ・ 偽装(△する[工作]) ・ 知略の人 ・ 知能犯 ・ うろたえさせる ・ (事実を)歪曲(する) ・ (信頼を)裏切る ・ (有権者への)裏切り ・ しらを切る ・ (△事実[不都合な部分]を)隠蔽(する) ・ いかさま(野郎) ・ (こちらのペースに)乗せる ・ 人心掌握 ・ 嫌らしい(交渉術) ・ 詐偽 ・ (無知に)付け込む ・ せこい(手)(を使う) ・ 老獪ろうかい(な政治家) ・ (相手を)たじろがす ・ 落とし穴に落とす ・ (敵が)思う壷にはまる ・ (国民への)背信(行為) ・ 奇策 ・ 駄ぼら(を吹く) ・ 混乱させる ・ 整合性を失う ・ まやかしを言う ・ (事件を)でっちあげる ・ 作り上げる ・ (利用してやろうという)魂胆 ・ (言葉に)まやかし(がある) ・ 言行不一致 ・ ちょろまかす ・ 策(を弄する) ・ 口ばっかり(の男) ・ (病人を)装う ・ だまくらかす ・ からくり(を見破る) ・ ごまかし ・ 陰で(こそこそ)動き回る ・ 詭計(を巡らす) ・ 演技(する) ・ 寝首をかく ・ 虚構 ・ (病気と)偽る ・ 潜り(の医者) ・ 公約違反 ・ (陰謀を)たくむ ・ (話が)二転三転(する) ・ 人生を狂わす ・ 巧み(な試合運び) ・ 手の内を隠す ・ 作戦会議 ・ 改ざん(された報告書) ・ 二枚舌(を使う) ・ リップサービス ・ 絵空事(を並べる) ・ (度を越えた)いたずら ・ 悪計(をめぐらす) ・ 術(を巡らす) ・ (にせ物と)すり替える ・ 術計 ・ 建前(を言う) ・ 後出し(じゃんけん) ・ (虚を衝いて)(気持ちの)余裕を失わせる ・ (うまく)信用させる ・ (利益を得るために)偽る ・ 偽り(の告白) ・ 誣告ぶこく(△する[罪]) ・ 裏口(入学) ・ (罠に)はめる ・ 称する ・ (病気と)称して(欠席する) ・ 企て ・ ひと泡吹かせる ・ 感情がこもっていない ・ (腹に)一物(ある) ・ 虚偽(の証言) ・ たばかる ・ (上司の目を)盗んで ・ 密謀(を巡らす) ・ 空から約束 ・ (失敗を)糊塗こと(する) ・ 芝居(を△打つ[する]) ・ ひと芝居(打つ) ・ 小芝居(を打つ) ・ 猿芝居 ・ 口だけ ・ (上陸)作戦 ・ 冷静さを失わせる ・ 口車に乗せる ・ (キツネとタヌキの)化かし合い ・ (巧妙な手口で)引っかける ・ 引っかけ(問題) ・ 策略(をめぐらす) ・ 外堀を埋める ・ 虚妄 ・ 卑怯(者) ・ たらし込む ・ (言葉巧みに)丸め込む ・ 軍師 ・ (演説が)冴える ・ (うまい話には)罠(がある) ・ 籠絡(する) ・ 術(を巡らす) ・ 甘言(を弄する) ・ 朝三暮四 ・ 誑す ・ たぬき親父 ・ 正直に答えない ・ 虚偽(の申告) ・ 駆け引きがうまい ・ してやる ・ してやったり ・ 追い詰める ・ 虚報 ・ 危機感を抱かせる ・ うそを重ねる ・ 尻尾をつかませない ・ 虚偽情報 ・ 虚偽記載 ・ 本当だと思わせる ・ チート ・ (話を)こしらえる ・ 口車(に乗せる) ・ 裏をかく ・ (うまい話には)裏がある ・ トリック(△を使う[がある]) ・ (嘘をついて)損害を与える ・ 陰謀(を巡らす) ・ 言いくるめる ・ (問題の)わい小化 ・ 作り事 ・ 追い込む ・ 戦略家 ・ 覆面(パトカー) ・ (まがい物を)つかませる ・ (手練)手管に長ける ・ 方略 ・ 計略(にかける) ・ だまし込む ・ 悪徳商法 ・ 狡知(を働かせる) ・ 巧妙に進める ・ うそを△つく[言う] ・ 嘘をこね上げる ・ 嘘で(塗り)固める ・ 欺く ・ (陰謀を)目論む ・ 事実無根 ・ (よからぬ)たくらみ ・ (陰で)舌を出す    甘い罠 ⇒ ある事を実現させようと色気をもって誘う(色仕掛け)  女房抱かせて慰謝料を捕る ・ (タレントの)枕営業 ・ 情を通じた配役 ・ 女のたくらみ(にはまる) ・ (要人を)たらし込む ・ 色仕掛け ・ 甘い罠 ・ ハニートラップ ・ セックスを餌に(罠にはめる) ・ お尻をふりふり(歩く) ・ 手練手管を弄する ・ 美人局つつもたせ ・ (女の)色香で迷わせる ・ 謎をかける ・ (飲み屋で)ナンパ(する) ・ 誘い球(を投げる) ・ 接近する ・ モーションをかける ・ フェロモンを振りまく ・ (うぶな娘を)たらし込む ・ ちらっと見せる ・ チラリズム(効果) ・ 猫なで声 ・ 媚態を示す ・ 思わせぶり(な態度) ・ (異性を)誘う ・ 誘いかけ ・ (安っぽい)誘い文句(で口説く) ・ 交際を申し込む ・ 色目(を使う) ・ 流し目(をする) ・ 秋波(を送る) ・ 上目づかい(に見る) ・ 好き好き光線(を送る) ・  ・ 刺激(する) ・ (男を)挑発(する) ・ (愛の受け入れを)迫る ・ 口説く ・ 口説き ・ (ちょっと)粉をかける ・ しなを作る ・ こびを売る ・ 言い寄る ・ 気を持たせる ・ 期待を持たせる ・ 気のあるそぶり(をする) ・ 求愛(する) ・ 手なずける ・ (熱烈な)ラブコール(を送る) ・ 誘惑(する) ・ (誘惑を)仕掛ける ・ 官能をそそる ・ 官能をくすぐられる ・ モンローウォーク(で歩く) ・ 尻を振って(歩く) ・ 恋をしかける ・ (それとなく)水を向ける ・ (酔客の)気を引く ・ 据え膳食わぬは男の恥 ・ (懸命な)愛情表現 ・ (年増女に)ちょっかい(を△出す[かける]) ・ 引きつける ・ 身をくねらせる ・ 色仕掛け(で篭絡する) ・ (相手に)下心を持つ ・ 歓心を買おうとする ・ (気持ちを)惑わす ・ 政略(結婚) ・ 悪だくみ(に引っかける) ・ トリック(を見破る) ・ 術中(にはめる) ・ 陰謀(を巡らす) ・ (獲物を)仕掛け(にかける) ・ 落とし穴 ・ 奸計かんけい(を巡らす) ・ 術(を巡らす) ・ 高等戦術 ・ (よからぬ)たくらみ ・ (腹に)一物(ある) ・ 謀計(を巡らす) ・ 企て ・ ふらち(な考え) ・ 罠(にはめる) ・ 悪計(をめぐらす) ・ (上陸)作戦 ・ 術計 ・ 権謀術数けんぼうじゅっすう(をめぐらす) ・ 権謀術策 ・ 計略(にかける) ・ 策略(をめぐらす) ・ 方略 ・ (利用してやろうという)魂胆 ・ だまし合い ・ 思惑(がある) ・ (水面下での)工作 ・ 密謀 ・ 術策(をめぐらす) ・ 駆け引き ・ 奸策(を弄する) ・ 謀略(をめぐらす) ・ (謀反の)密計(を凝らす) ・ はかりごと ・ 権謀(を巡らす) ・ 詭計(を巡らす) ・ からくり(を見破る) ・ (まんまと)陥穽かんせい(に引っかける) 甘い罠 ⇒ (未分類)  危険 ・ 危機 ・ 虎口 ・ 瀬戸際 ・ 不気味な足音 ・ 危急 ・ 死線をさまよう ・ 崖っぷちに立たされる ・ 毒 ・ 捕らえる手段 ・ 網を張る ・ トラップ ・ 毒まんじゅうを食わされる ・ 暴力性 ・ 隠れた獣性 ・ 黒い影が忍び寄る ・ 悪意 ・ 邪悪 ・ 毒牙 ・ 黒い手 ・ 触手 ・ 色仕掛けによる ・ リスクが潜む ・ 毒まんじゅう ・ 媚薬 ・ 危害 ・ 一歩間違うと ・ 害が及ぶ ・ 危うく死ぬところ ・ 危難 ・ 死と隣り合わせ ・ 際どい ・ 風前の灯 ・ 死の淵に立つ ・ 薄氷を踏む ・ ぎりぎりのところ ・ ねずみ捕り ・ 誘導装置 ・ 計略にはまる ・ トリもち ・ 悪 ・ 蟻地獄ような ・ 虎視眈々と狙う ・ 魔の手 ・ スパイ ・ 禁断の果物 ・ 餌 ・ セックスアピール ・ 接近 ・ いざない ・ ストロー現象 ・ 媚態による
甘い罠の類語・関連語・連想語: 連想類語辞典
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lunahoshisolar · 13 days
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第一話 「青高、春の嵐!顔真っ青な青春の始まり!?」
「ここが、龍脈の一番集まった町か……」
低い声が稲妻のように轟く。その声は、大柄の一人の男のものだ。じゃり、と巨体を支える頼もしき足が地面を擦り、音を立てる。
彼の名前は「青山龍星(あおやま りゅうせい)」。左手の黒いレザーの手袋に落ちる淡い光沢が、ギリリと握りしめられ、細く伸びる。その握力に耐えうる頑丈さを感じさせる。
その男は、今日この日のために、獣さえ足を入れることを憚るような、仙人が住むような滝壺や、龍が住むとさえ言われる秘境(十和田)でその技と肉体を限界まで鍛え抜き、磨き上げられた道具。
龍が如き四肢を持つ、誰もがその覇気により認めざるを得ない「最強」の男である。
その男がやってきたのはーー……、
がさり、と茂みを折る。その薮は普通の男では動かす事が困難な物だが。
山の下に広がるのは、盆地。田舎のはずだが人口も多く不可思議に賑わった、田舎の町だった。ここが彼の新しい「巣」だ。
「ついに高校生だ〜!桜めっちゃ綺麗〜、友達たくさん作るぞ〜!」
快活な声を少年はあげる。少年の名は「式狼縁(しき ろうえん)」。若々しく生え揃った豊かな黒髪に、春の風がはためき、桜の匂いを運ぶのが見える。
「友達はまろがおるじゃろ!たくさんもいるのか?」
不思議な昔の公家のような口調の少女は、「丹下琴絵(たんげ ことえ)」、狼縁の幼馴染の白銀色の長髪の少女である。美容院に行ったばかりのようで、キューティクルが整った輝きと、切り揃えられた真っ直ぐな前髪が愛くるしい。
「そりゃそうでしょ。あっ学校見えてきた」
先ほどの桜は、高校の隣に位置する中学校のものであるので、そこを通り過ぎた地点に彼らのこれから青春を紡ぐであろう学舎があるのだ。
「…‥何遍見てもおどろおどろしいな!最悪だよ本当!」
青藍蒼高校は、中学校と高校の背後を取る巨大な山のせいで日陰になる方に陣取っていた。
「やだ……まろ、怖い……ロウ、まろ、学校行けにゃいよぉ……」
「コトエちゃん、大丈夫だ!俺がついてるから、ネ!?ほら、ダッシュだ!どっちが先に着くかな」
少年少女は走り出す。その青春が、暗い闇に包まれてるとも知らずに。
青藍蒼高校を象徴するような、日の見えない青い空に影が差した。新学期にも関わらず、灰色の雲が出て春の風は嵐になる。雷鳴が轟く。まるで何かを告げているかのように。
「うわっ、風つっよ。ん……?」
少年は風の強さに驚きながら上をふと見ると、山の上に人影を見た。少年の視力は2.0である。
「人……?」
立ち止まる少年に、少女は気にもとめず走り続け、ゴールを目指した。彼だけが人影に気付いているが、きっと大事なことではないだろう。
「いや待てよ!」
少年は少女を追いかけてるうちに人影のことなど忘れていた。
入学式が、始まろうとしていた。
「ねぇ……まろ、まじ気まずいんじゃけど。みんなめっちゃ親おるわ……まろ無理かもしれん」
少女は「新入生歓迎」の看板を前に、新高校生とは思えぬ落ち込んだ表情だ。
「大丈夫だよ、先生に連絡したら俺らだけでいいって言ってた。コトエちゃんの保護者って基本俺じゃんいつも。だからいつもとあんまかわんなくしてればいいんじゃないかな〜なんて〜。入学おめでとう、コトエちゃん」
少年は慣れたもので、いつものことのように軽く少女を励ます。彼らには両親がいないようだ。兄妹のような仲の良さはそれでなのだろう、人は幼少の愛着対象に安心を見出す。
「それもそうじゃな!でもまろ、まじ家でプリンセス対応で育ったからな〜」
「そうだね、その口調も俺がまじコトエちゃん姫対応じゃんうちで、って言ったらコトエちゃんがどこからか昔のお姫様の口調調べてきて真似始めてそれになったんよね」
少女というものは得てして、周囲から影響を受けやすいもので、彼女も例外ではないようである。
「まろ、でもロウみたいな付き人役いなかったら恥ずかしくて辞めてたよ?」
少年は遠い目をする。
「あ〜そういえば、俺が付き人役だったっけ……お姫様(ひいさま)とか、お爺ちゃんに教えられながら頑張って付き合ったわ」
「えっまろ、さすがにロウとは付き合ってないよ」
「付き合ってないよ、それはわかってるよ」
姦しく言論するその様子は、さっきまで落ち込んでいたとは思えないぐらい子供らしく朗らかだ。周囲の子供達は、両親と共にこの後の予定について話し込んでいる。皆、新しい環境に浮き足立っていて落ち着くのに精一杯のようである。
少年少女達はお互い見知っていて、中学校からの仲良しと巡り会うたびに黄色い声が上がる。
ここで大雨にさえなっていなければ、普通の暖かい入学式風景だ。青藍蒼高校の上空のみを、厚い雲が覆いシャワーのような雨を降らしていた。車の運転ができる保護者の同伴がないコトエとロウは、上がることを祈るしかないし、それを考えないようにするかのようにずっと雑談をして体育館の中で着席して式の始まりを待つしかない。
気が気でない中、校長の話が始まり、吹奏楽部の演奏も終わった。雨は止まない。
ロウは、コトエがこのままでは折角美容院に行ってうるつやさらさらにした髪が台無しになってしまい一生引きずる嫌な思い出になることを恐れ、軽く貧乏ゆすりを始めた、その時。
その男は現れた。
「続けて、担任の先生は新任の青山龍星先生です。青山先生、大丈夫ですか?」
ゆらり、と巨体が立ち上がる。生徒の中から息を呑む音が上がる。外は晴れ始め、雨が止み、割れた雲から光が入る。
体育館の窓を通しその男が前に出るタイミングで都合よくスポットライトのように白く館内が照らし出される。
「君たちの担任を務めることになった、青山龍星です。君たちには何があっても俺が守ってみせる」
そう低音でマイク無しで宣言する教師のシャツは、びしょびしょに濡れていた。鍛え上げられた胸筋に張り付く、頼りなく薄い白シャツ。外の大雨に降られ、着替えもなかったのだろう。
しかしそれを気にも留めず背後に腕を回し、男は堂々と胸を張っていた。
先生や親の女性陣から生唾を飲むような音を聞きながら、ロウは思った。
「やっべえ……この学校……」
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dopingconsomme · 1 month
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2024年03月14日の記事一覧
2024年03月14日の記事一覧 (全 15 件) 1. 椎名林檎 - 獣ゆく細道 2. DA PUMP - C'mon & Knock Me Down 3. 宇宙人 - 惡の華 4. X JAPAN - 紅(イントロ ストリングス) - Remaster 5. 宇多田ヒカル - One Last Kiss 6. 宇多田ヒカル - Can You Keep A Secret? 7. 神聖かまってちゃん - 僕の戦争 8. Cö shu Nie - Give It Back 9. 安藤裕子 - 衝撃 10. Ali - LOST IN PARADISE 11. 鬼頭明里 - 夢の糸 12. Aviella - Day By Day (Arknights Soundtrack) 13. ワルキューレ - ALIVE~祈りの唄~ 14. きただにひろし - 星と獣 15. Eve - インソムニア March 15, 2024 at 05:00AM
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kachoushi · 2 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年3月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年12月2日 零の会 坊城俊樹選 特選句
氷川丸の円窓いくつ北塞ぐ 昌文 十字架のかたちに燃る蔦紅葉 美紀 倫敦を遠く大使の冬薔薇 佑天 望郷の眠りの中に木の実降る きみよ 女学院に尖塔のかげ冬紅葉 久 冬木立の向かうをつくりものの海 緋路 昏き灯のランプシェードとポインセチア 和子 十字架を解かざる蔦の冬紅葉 光子 凍空や十字架赤き鉄であり 和子 誰も振り返らぬ早過ぎた聖樹 佑天
岡田順子選 特選句
みなと町古物を売りに行く師走 荘吉 窓は冷たく望郷のピアノの音 俊樹 氷川丸の円窓いつく北塞ぐ 昌文 冬館キラキラ星のもれ聞こゆ 美紀 冬日和トーストに染むバタと蜜 季凜 ガンダムを磔にする師走かな 緋路 革命は起こすものかも冬薔薇 緋路 誰も振り返らぬ早過ぎた聖樹 佑天 胼の手の婆キューピーを路地に売る 俊樹 古硝子歪めし冬の空はあを 久
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月2日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
神鏡の底まで蒼く冬の月 かおり 右手上げ思索のポーズ漱石忌 修二 綿虫のうすき影負ふ百度石 かおり 戯れにペアのセーターそれは無理 美穂 冬帝の裾に鉄橋灯されて かおり 赴任地は裏鬼門なり漱石忌 美穂 後戻りできぬ吊橋冬枯るる 愛 大枯野則天去私のここに居る 美穂 綿虫のことづてありと君に来る 愛 牝狐の頭に木の葉町娘 成子 憑き物を落とす霰に打たれをり 愛 落葉踏む音を楽しむ童かな 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
亡き父よもう雪囲ひ始めしか 喜代子 百二才冬空へ帰られし 同 眠る山内で動めく獣達 都 年忘れ新入り下戸でじよう舌なり 同 門松の早や立ち初め禅の寺 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
冬菊を挿して祈りの夙夜かな 宇太郎 布教師の顎鬚白し報恩講 すみ子 投薬のまた一つ増え落葉蹴る 悦子 入隅に猫の目青し冬館 宇太郎 三途から戻りし者の年忘 同 闇一枚まとひてよりの浮寝鳥 都 露座仏の思惟の指さす空は冬 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月9日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
冬の朝遠くに今日の始む音 恭子 空青く舞ふ白鳥の透きとほり 幸子 塀の猫すとんと消えて師走かな 三無 冬の雲切れて見下ろす日本海 白陶 枯菊のかをり残して括られる 多美女 路地裏に声の弾みし焼芋屋 美枝子 カリオンの音の明るさや十二月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
寄せ鍋を囲みし人のまた逝きて 秋尚 まろまろと伊豆の山やま冬景色 怜 乾きたる足音空へ冬山路 三無 子離れの小さき寄鍋溢れをり のりこ 床の間に父の碁盤や白障子 三無 ご奉仕の障子新し寺の庭 和魚 信楽のたぬきと見合ふ障子越し 貴薫 煌めきをところどころに冬の山 聰
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
茶の花やエプロンで無く割烹着 昭子 風花にして降るとも降らぬとも 世詩明 ポインセチア抱けば幸せさうに見ゆ 昭子 武生花鳥必死に守る年の暮 みす枝 彩りも音も無く山眠りけり 英美子 雪まろげ仕上げは母の手の加へ 時江 糶終へて皮ジャンパーの急ぎ足 昭子 着膨れて女は手より立ち上がる 世詩明 古暦パリの街角にて終はる 昭子 街師走吹かるる如く人行き来 みす枝
令和5年12月12日 萩花鳥会
冬の月句友ともども偲ばれて 祐子 五羽が風邪萬羽が処分魔の鶏舎 健雄 冬の空めげず生きると決心す ゆかり 一年の抱負も薄れ年の暮 吉之 首かけし手袋母の匂して 美惠子
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令和5年12月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
この先は冬雲傾れ込む山路 あけみ 白菜を抱きかかへつつ持つ女 令子 こんなにも長年参じ近松忌 同 オリオンの名残惜しみて冬の朝 あけみ 晩秋や娘の云ふを聞き入れる 令子 さきたま花鳥句会(十二月十五日) 初霜や狭山の畑を曳く煙 月惑 頑なに一花残して冬薔薇 八草 終焉の一ト日のたぎり冬紅葉 紀花 枝折り戸の軋む庵や枇杷の花 孝江 今年酒老舗の店や菰飾 ふゆ子 くちやくちやの枯葉纏ひて大欅 ふじ穂 廃校を渋柿たわわ守りをり 康子 三年間無事に埋めよと日記買ふ 恵美子 何をするわけでも無しに師走かな みのり 落葉積む赤き帽子の六地蔵 彩香 嫁ぎ来て冬至南瓜を五十年 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
口重き男に隣り近松忌 雪 九頭竜の黙が寒さを増すばかり かづを 散る紅葉散りゆく黄葉なる古刹 同 枯菊や香りと共に燃え上がる 英美子 手焙に触れれば遠き父の事 同 賀状かく龍天空へ飛躍せり 玲子 父母の眠る故郷恵方道 やす香 山眠るひもじき獣抱き抱へ みす枝 鼻水をすすれば妻もすすりけり 世詩明 熟し柿つつく鴉は夫婦らし 同 人にやや離れて生きて帰り花 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
黒門の枡形山に裘 幸風 冬蝶を労はるやうに母の塔 同 眠る山起こさぬやうに歩き出す 白陶 隠れんぼ使ひ切れざる紅葉山 経彦 冬帝と対峙の富士や猛々し 三無 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 山門へ黄落の磴細く掃く 斉 黄落の野仏は皆西へ向き 炳子
栗林圭魚選 特選句
蒼天に山脈低く雪の富士 芙佐子 空を抱くメタセコイアの冬支度 三無 ���Lに群がる揃ひの冬帽子 経彦 かなしことうすれゆきたり冬霞 幸子 笹鳴の過ぐ内室の小さき墓 慶月 法鼓聴く銀杏落葉の女坂 亜栄子 古寺の法鼓の渡る師走かな 久子 冬帝や明るき供花を陽子墓碑 文英 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 枯芝の広場の狭鬼ごつこ 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月19日 福井花鳥会
赤き玉転がしながら毛糸編む 啓子 住み古りて遺木の数多なる落葉 清女 着膨れてストレス無しと云ふは嘘 同 雲たれて空塞ぎをり十二月 笑子 ささやきを交はす綿虫寄り来たり 同 神殿に大絵馬掲げ年用意 同 毒舌も競り合ふ友や年忘 泰俊 それぞれの色を尽して末枯るる 雪 小説を地で生く男近松忌 同 墨をもて仏描きし古扇 同
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令和5年12月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
母と娘の悲喜こもごもや古暦 雪 大いなる一つの鳥居や神の留守 同 近松忌日有り気の一文箱 同 筆に生れ筆に死す恋近松忌 同 初雪や瓦は白く波打てり みす枝 初雪や誰彼となく首縮め 同 さんざめく市井を抜けて見る聖樹 一涓 神々の眠れる山や風の音 ただし 捨て猫のすがる眼や雪催 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月24日 月例会 全選句を掲載いたします。◎が特選句です。 当日の席題は「青」でした。
坊城俊樹選 特選句
 二百万余の英霊よ竜の玉 昌文  暦売る神となりし日遠くして 慶月  極月や足踏みかすか男衛士 音呼 ◎聖マリア棘やはらかき冬薔薇 和子  楽団の喧騒を待つポインセチア 順子  幔幕のうちは見せざり年用意 千種  聖夜待つランプの中の空青し 和子  悴んで十字架を小学生仰ぐ 順子 ◎十字架に鳩の休息クリスマス 要  朱き鯉悴みもせず行者めき 軽象  一枚の青空に垂れ冬薔薇 和子  著ぶくれのままカフェオレを飲むつもり 光子  著ぶくれの犬にユニオンジャックかな 佑天  冬帝のふくらませゆく日章旗 和子 ◎冬深む宿痾なる瘤持つ鯉へ 光子 ◎身じろがぬ寒鯉威してはならぬ 慶月  寒禽の寄り添うてゐる像の肩 政江 ◎擬態して聖夜の街に紛るるか 炳子  旧華族らしき猫背を外套に 順子  二の鳥居辺り冬帝在し険し 慶月  寒鯉の鐚一文も動かざる 千種  凍雲に閂かけよ大鳥居 月惑 ◎大鳥居いくつも潜りクリスマス はるか ◎きらめける虚構を踏みぬ霜柱 妙子  オルガンを踏み込むクリスマスの朝 光子 ◎くちびるの端で笑つて懐手 和子  数へ日の水あをいろに神の池 要  外套のポケットに怒りを握る 和子  冬ざれの鯉の影なき池の底 炳子  上野は勝つてゐるか像の極月 慶月  歳晩や動きさうなるさざれ石 眞理子  聖樹の灯巻き込んでゆくボロネーゼ はるか  冬眠の蛇を諾ふ斎庭なる 光子
岡田順子選 特選句
◎神の鳥冷たき影を像に置く はるか ◎極月や足踏みかすか男衛士 音呼  初対面黄色のマフラーして彼女 政江  花柊零るる坂の神父館 要  未知の先あるかのごとく日記買ふ 妙子  聖マリアと棘やはらかき冬薔薇 和子 ◎枯蓮のいのちの水に眠る朝 佑天  裳裾冷たき暁星のマリア像 俊樹  なかなかに僧には会へぬ師走かな 眞理子  十字架に鳩の休息クリスマス 要  鷗外の全集売れぬ隙間風 俊樹  窓越しに著ぶくれの手が師を招く はるか  朱き鯉悴みもせず行者めき 軽象  一枚の青空に垂れ冬薔薇 和子  著ぶくれの犬にユニオンジャックかな 佑天  霜晴や空ラのリヤカー巡回す 千種 ◎英霊の言の葉の外年詰まる 軽象  寒禽の寄り添うてゐる像の肩 政江  年逝くや素木の鳥居乾くまま 要  擬態して聖夜の街に紛るるか 炳子  数へ日の嵌つてしまふ小津映画 炳子  大鳥居いくつも潜りクリスマス はるか  きらめける虚構を踏みぬ霜柱 妙子  オルガンを踏み込むクリスマスの朝 光子 ◎くちびるの端で笑つて懐手 和子 ◎手つかずの落葉を散らす神の鳥 はるか  数へ日の水あをいろに神の池 要 ◎外套のポケットに怒りを握る 和子  サグラダファミリアみたいな銀杏枯れ 俊樹  風冷た悲しくなけれども涙 政江  二百万余の英霊よ竜の玉 昌文 ◎微動だにせぬ零戦と年忘れ 俊樹
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20kitan · 3 months
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CoC「ヤゼル」秀才 追記に詳細設定 ※シナリオのネタバレが含まれます
◆橘星蘭身上調査書
芸名:橘星蘭(たちばな せいらん) 本名:雪庭嵐(ゆきにわ らん) 愛称:ランちゃん 年齢:23歳 性別:女 血液型:B型 誕生日:4月4日 星座:おひつじ座 身長:158cm 体重:46kg 髪色:暗い紫、黄色のインナー 瞳の色:ヘーゼル 視力:左右1.0 きき腕:右 声の質:芯の通った澄んだ声 舞台の端まで声が通る icv.キルラキル皐月のときの柚木涼香 手術経験や虫歯、病気:子供の頃は食が細く病弱で、ガリガリで発育が悪かった 身体の傷、アザ、刺青:なし その他の身体的特徴(鼻や目の形、姿勢、乳房、足、ホクロなど):締まった細身 肉も筋肉もつきにくい セックス体験、恋愛、結婚観:恋愛に本気になったことがなく、基本的に自分の仕事を優先するため続かない  尊敬する人:ヒース・レジャー、トム・ハンクス、オードリー・ヘップバーン、ジョニー・デップ 恨んでる人:特になし 出身:富山県の田舎 職業:舞台女優 将来の夢:自分の劇団を持って脚本・監督も担当すること 恐怖:舞台の公演中止 癖:腕組み 酒癖:酒鬼強い ワク
*交流向け 一人称:私 二人称:あなた、君 呼び方:苗字+さん 仲良くなれば下の名前で呼び捨て
*概要
「劇団フルーツタルト」のトップスター。老若男女問わず人気があり、将来を期待される女優。ファンからの愛称は「ランちゃん」。
*性格
 おおらかで魅力的、情熱と行動力ですぐ人気者になるタイプ。仲間内では気さくだが、時にずけずけ物を言いすぎることも。ストイックな努力の信奉者だが、すべての人がこれほど人生や生活を捧げる必要はないとも考えているため、好きでやっているものを他人に求める気はない。才能を信じず自ら獲得したもののみを信じる女。細身で小柄な体に飢えた獣のようなパワーを秘めている。  幼い頃は小さくガリガリの自分に自信が持てなかったが、思春期からいくつかのコンプレックスを自力で克服してきた。悲しみで涙は滅多に人に見せないが、苦しみの最中にいる人に同情しやすく涙もろい。  好きなもの(特に演劇)に関しては無邪気な愛情を感じており、それゆえに他人には理解しがたいほどの執着で勉学や修練に励む。贅沢が好きで度が過ぎた浪費をしてしまうこともしばしば。
*人間関係
 舞台関係者には礼儀正しく、真正面からぶつかるコミュニケーションをする。劇団員との仲は良好で、組織のなかの政治を嫌うため誰とでも平等に接し、対等な友人のような関係を築いている。監督や脚本と意見がぶつかることはしばしばあるが、不思議と険悪になることはない。ファンには気前よくサービスする。  恋愛に関しては恋人にしたいと思った相手は狙って手に入れるタイプ。芸の肥やしのためにのめり込んで燃えるような恋愛をしたいと思っているが、芸の肥やしだと思っているためあまり長続きしない。そのわりに自分の容姿や肩書きだけを見る人間は嫌う。わがまま。
*家族関係、幼少期体験  父母と兄が健在。学生時代は非常に品行方正な優等生。  中学の頃たまたま観に行った「椿姫」の舞台に憧れて高校は演劇部に所属。短期大学を卒業してすぐ「劇団フルーツタルト」に入り、一気に演技の才能を開花させた。  しかし母方の祖父が演劇の道を目指し一時は売れたがその後落ち目になり失踪した件で家族が振り回された過去があり、母親は演劇と自分の父親を恥ずかしいものだと思っているため、嵐が演劇をやることに忌避感を覚えている。  だが同時に彼女の激しい気性も知っているため自分たちの言うことは聞かないだろうと思いつつ、母親は演劇を応援していないのが現状。多少気にしてはいるが、足枷には思っていない。
*能力
 華やかな演劇の才能の持ち主。舞台上にいるとつい目で追ってしまうほど目立つ。小さな頃やっていた剣道と日本舞踊のおかげでタフで肺活量が高く、舞台上でまったく息を乱さず長時間セリフやダンス、アクションをこなすことができる。スマートな体型と中性的な声を活かした少年役も人気。  歳の割に老成した考えの持ち主であり、あらゆる女性の味方。健康的な美しさのために日々トレーニングなどの努力を続け、理論を学んで実践しては劇団内やSNSで共有している。食べてもあまり太れない体質で風邪を引きやすいため、体調管理が欠かせない。  あらゆる演劇や映像作品については、不朽の名作から最新作まで寝る時間を惜しんでもチェックしている演劇オタク。幅広いジャンルを愛する。
*劇団フルーツタルト  東京の小さな劇団でありながら粒揃いの才能の持ち主が集まり、ここ最近急激に成長する劇団。少数精鋭の脚本家、演出家、劇団員が集まり、大手の劇場ともたびたび契約する実力派。  「フルーツタルト野山劇場」とも言われる脚本家野山三郷の古典的な舞台の本筋を壊さず骨太なストーリーと仰々しいセリフ回し、それでいてケレン味たっぷりでポップさのある演者たちの軽妙な会話がエンターテイメント性の高い劇団。近年は美麗な衣装と橘星蘭の人気もあいまって数々の演劇賞を受賞し、演劇界を超えてメディアに露出しつつある。
【出演作品】 バニラ(娘B) 親孝行な娘たち(マルガリータ) アルルカン(王子) 若草物語(ジョー) いばらの冠(マグダラのマリア) オリエント急行の殺人(メアリー・デブナム) 完璧な息子(新庄清人) オズワルト(オズワルト) だれがコマドリを殺したか?(カメリア) 吸血鬼カーミラ(カーミラ)
*好きなもの 食べ物:握り寿司(特にブリとハマチ)、おでん(特にタコ)、釜飯、ホタルイカ、フルーツタルト、ブルボンのお菓子 得意料理:ちらし寿司、いなり寿司、煮付けなどの和食 里芋の唐揚げが絶品 小料理屋の父直伝のため美味しい 飲み物:カフェラテ、芋焼酎、ハイボール 季節:春 色:鮮やかでポップなカラー、シルバー 香り:ロクシタンのエルバヴェール 書籍:小説、あまり分野を問わず本屋を巡る よくお風呂で読む 動物:サモエド ファッション:少し変形のきいたクラシックな服が好き 場所:舞台の上、鑑賞席 愛用:シルバーのイヤリング、キャンディ(低血糖対策) 趣味:映画鑑賞、舞台鑑賞、台本読み
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manganjiiji · 3 months
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此方ばかりが雷を乞う
どあ。疲れた。昨晩うつを抜け、風呂にも入り、わりと完璧な状態で1時頃には寝ていたと思うのだが、朝起きたらどうしてもまた「死にたい」が心臓にまとわりついており、しかし昨日・一昨日に比べれば随分ましで、ただこの状態ではどうしても人と接することができないなと最後まで苦悩しながら欠勤を決めた。3回目にしてもう欠勤だが、今回はこれで行けなくなる、という感じではないので大丈夫だと思う。
昼まで寝て、その後自主的に外に出る事ができた。「外に出る」!これはうつ状態の時にはかなりハードルが高いものの一つである。物理的にはただ体を玄関の外に動かせばいいだけなのだが、どうしても、どうしても、どうしても、外に出ることができない。コンビニに食べ物を買いに行くということがどうしてもできない。外に出られない。この重すぎる悲しい感覚は、もうこれ以上説明のしようがない。理由とかはない。原因もない。ただ出られない。解決法もわからない。なぜ出られるようになったのかもわからない。出られる日には全くなんのハードルもなく外に出られる、というか、それが普通の人の感覚だと思う。
英検が近づいているが、正直まったく勉強どころではなかった。もはや当日会場に行けるかどうかさえ博打になってきた。このまま回復できるといいのだが。と言いながら、なぜか今日は燐一の展開を考えているうちに、兄が弟を空港に迎えに行く話を思いついて、6000字ほどの短編を書いた。友人が原稿をしなければと言っていて、なんとなく私も書きたい、と思ったのだと思う。しかしこれで「書けないから放置している」ものが2つの状態で、2つ話を書いてしまった。小説を書く息抜きに小説を書く。絵を描く人もよくやることだと思うが、字書きも結構逃避でこれをやっている。未完が増えていく。いや、増やしてはいけない。決着をつけたい。最初に逃避のために書いたラブコメの続きが、結構R18シーンを細かに書かないといけないのでは、という構成になってきて、そんな重い仕事この今の体でできっかよ、と思い(R18シーン、かなり体力を使う)、なぜか記憶喪失とかベタなネタは何回やってもいいよなと思い、また両片思いを書いた。前回のラブコメと本質的に全く同じこと書いてんじゃねーか、と読み直して気づいたが、二次創作とはそういうものなので別にいい。オッケーである。一応Twitterに上げたが、まあ、読む人はあまりいなさそう〜な話だと思う。一彩が記憶喪失だが、燐一として別に思いが通じあっているわけでもなく、なんならまた燐音の思いはよく分からず、一彩がかつての自分の恋心に気づくだけの話で、別に何もおもしろいことがない。ただ、空港に迎えに行くシチュ、好きなんですね、ということを自分に思うくらいだ。でも私はこの話が結構好きだと思う。まあ自分が読みたくて書いているので、自分の好きなことが書いてあるのはあたりまえ太郎である。人にちやほやされることのため「だけ」に生きているのでそれに関しては残念な結果になりそう。この話を読んで「いい!」となる人は本当に、いないに等しいと思う。文体も、あまり凝れなかったし、な〜。でもまあ今は数書いていくことが重要だと思う。絵と違って、小説は書いた分だけうまくなるとかそういうことはほとんど無いと(私の場合は)思っているけど、小説を書くために本を読むので、それで少しは文体練習になっている気がする。いしいしんじ『悪声』は、何年?、10年?寝かせていたような気がするのだがやっと読み始めたらやはり大好きだった。いしいしんじ、すごい。すごいすきだ。他に何度も開いては挫折していた野矢茂樹『哲学・航海日誌』も、斜め読みだが今までよりわかるようになっていた。あとは源氏物語の須磨の始め(花散里)を書写した。曲は、緑黄色社会の「夢と悪魔とファンタジー」だった。かなりこの曲が好きなのだが、この話で聞き潰してしまった感もある。「花になって」も良い(こっちは話に使う感じではないが)。NMIXXの「Run For Roses」がやはりかなりよくて、これと藤井風カバーのSunnyはラブコメの続き(のわりにはシリアスになってしまった)で書きたいと思っている。Eden&Tricksterの「(RE)PLAY」、今日初めて原曲を聞いたのだが、あんスタのアレンジ(フルート)が良すぎて、この曲も書いていきたい。かなり難しいと思うけど。最近aikoの曲とか聞いていないなと思う。まあどんどん新しいアーティストを開拓しているのはいいことだ。クノさんから課題曲(ハモリ)として出されている「獣ゆく細道」を最近久しぶりに聞いているが、やはり名曲だ。ただこれは昔聞きすぎたのか、話を書くという感じではない。NMIXXのアルバムをもう少し聴き込もうと思う。今日もとくにおもしろくない虚ろな日記をだらだらと書いてしまった。少し前に日記の書き方について相談してくださった方がまたおたよりをくださり、日記を書いて公開しているとのことだった。報告してくださってとても嬉しかった。応援しています。
2024.1.18
【燐一】と悲くて詩す https://privatter.net/p/10709360
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chilchilmischie · 3 months
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Like a something cute
気がついたら2024年になってる。
毎年そうなんだけど、年末年始のお休みがほとんど無いから、年を越した感じが全く無い。
でも今のところ日付を書く際に2023年とか令和5年と書き間違えたことは無い。そういうところはちゃんと切り替えられているみたい。
◼︎ドールのお迎え
唐突だけど、ドールをお迎え(購入)することになったので、それについて書いておこうと思う。
ぬいぐるみはとんでもない程いるけど、人形は持っていなかったので、今回が初めてのお迎えになる。
「お迎え」という表現、傍からみると「え...」となる言い方ではあるだろうけど、ぬいぐるみや人形を「買う」というのも、なんか人身売買みたいな感じがして嫌なので、「お迎え」と言うことにする(確かに、以前からぬいぐるみも家に「連れてきた」とか「やってきた」と捉えていたし、まあしっくり来る)。
さて、ドールをお迎えするに当たって知っておくべきことが沢山あるだろうから、ここに調べたことのメモというか覚え書きみたいなのを書いておこうと思う。
メモ:ドール(人形)について
1、大きさ
大まかに分けると1/3、1/6、1/12の3種類がある。
具体的な大きさは以下のとおり。
1/3:40cm〜70cm台
1/6:20cm〜30cm台
1/12:10cm〜20cm台
という棲み分けになるけど、そうなると基準となるのは120cmから180cmぐらい?70cmで1/3となると、2m越えしてるけど、...まあどうでもいいか。
とりあえず今回は40cmサイズの子。どんな感じなのかイメージが付きにくいけど、大きいと思ったクマのぬいぐるみが45cmだったから、なるほど存在感がありそう。
2、素材
幾つか種類があるみたい。実物がどんなものか分からないのもあるので、調べたけれどイメージ出来ないものもある。
ソフトビニール:
おもちゃ屋さんに売ってるウルトラマンとかのフィギュアがこれ。ブニっとしてて頑丈。子どもがヒーローVS怪獣ごっこすることも考えると、確かに丈夫な方が良いと思う。素材の性質上、色々なポージングはしやすいけれど、洋服などによる色移りがしやすいデメリットもあるみたい。
レジン:
ドールについて調べて初めて知った言葉。合成樹脂のことを指すそう。レジンを用いて製作されたドールをキャストドールと呼ぶようで、今回お迎えするのがこのキャストドール。
人形の中は空洞で、各パーツをテンションゴムで繋いでいる。各関節が球体で出来ている、いわゆる球体関節人形(ローゼンメイデンで見たことある!)はこの作りになっているようだけど、キャストドール=球体関節人形の一種という考え方で良いのだろうか?
レジンで出来た人形はリアリティのある質感になるらしいけど、実物を見た事が無いから今の時点ではよく分かんない。
またソフトビニール製とは違い、無理なポージングは出来ないそうだ。変なポーズを取らせる予定なんてないけど、「あれ、もうちょっと動かせないかな?」なんて言って、バキッとかしないようにしないといけない。
ビスク:
陶器で出来ているドール。骨董品屋さんとかに売ってるやつ。どうやらビスクドールでも球体関節人形のものがあるらしい。どんな感じに動くのか気になる。
当然衝撃には弱く、落としたらパリン!ってなるので注意が必要。まあ、今後買うことは多分無いと思う。
シリコン:
シリコンゴムで作られており、柔らかくて人の肌みたいにスベスベでモチモチな感じのよう。ちょっと調べたら、赤ちゃんそっくりの人形(リボーンドールと呼ぶらしい)などがこの素材で出来ているらしい。
あとエッチなことに使う人形もこれで出来ているようだ。いずれにせよ縁は無さそう。
3、生産について
いろいろな国のブランドやメーカーがあるけれど、今回は国外のものを調べたので、それについて。
調べたサイトに寄るところも大きいだろうけど、中国と韓国のドールメーカーが多い。
とはいえ見た目は西洋な感じのドールが多く、お目々パッチリでまつ毛が長く、肌が雪みたいに真っ白。
「うわ、すっごいかわいい!」とサンプルの画像を見てたらボディの画像もあって、「あ、そんなとこまで精巧な作りになってるんだ。」と少し驚いた。国内のものもそうなのかもしれないけど。
また、国内外問わず人形製作は個人でされている方も多くいるようで、ネット上やイベントなんかで出店しているようだ。ちょっと気になったのだけど、調べ方が悪いのか、どんな感じなのかは分からなかった。
あとこれもビックリしたことなのだけど、販売数が限定されているケースが多く、受注生産のみだったり先着数十名まで(場合によっては抽選)だったりと、その時を逃したら手に入らないといった事になってしまいがちのようだ。
なので、「あ!」と思ったらお迎えするかどうかすぐに検討しなくてはいけない。ただ、自分のお財布とよく相談しないといけないのだけど。
4、値段
キャストドールに限定しての話だけど、高い。
サイズに寄るところもあるけれど、1/12サイズでも1万円から2万円はする。1/3サイズになると3万円は軽く超えるし、なんならその先は青天井の世界である。
なお、これは飽くまでドールそのもののお値段であって、洋服やウィッグ、メイク代を含めると、更に3、4万円プラスされる。洋服代も場合によってはうん十万円したりするのだけど、そこは人も一緒か。
「あ、そうだ。お迎えするなら机や椅子、寝る場所とかも考えなきゃ」と小物を見てみると、そういった家具も1、2万円ぐらいのお値段だった。ベッド、うちが使ってる寝袋より高かった。
ということで、「あ、この子お迎えしたい!」となっても、もしかしたら20万円ぐらい軽く吹き飛ぶかもしれないので、本当に自分の懐事情を気にしておかなくてはいけない。
(ボディについては共通のものを使用されている場合も多いようなので、最悪ヘッドパーツとアウトフィットさえ揃えればそれで済んでしまうのかもしれない。でも、それもなんかちょっと気が引ける)
5、必要なもの
お迎えしたあと、ちょこんと置いておけばそれでオッケーなのかと言えば、そうでもないらしい。
定期的にボディや衣服を綺麗にしたり、髪をとかしたりする必要がある。また、パーツの交換やメンテナンスもすることもあるのでそういった道具も必要みたいだ。櫛やブラシはなんとか準備できそうなので、メンテナンス関係のものをピックアップしておく。
色移り防止用アイテム:
濃い色の衣服などで色移りしないためには、下着やストッキングを履かせておくのが良いらしい。
下着というと、女の子だったらブラとパンツって事になる?男の子だったらパンツだけになるのか。
と思って下着のコーナーを見たら、なんか男の子でも女の子が着るような下着が何点かあって、「おくふか案件だ。」ってなった。
まあ「この子、男の子なの!?」っていうドールもいるから...あ、やっぱおくふか案件だ。
とりあえず準備しておいた方がいいのかな。値段は比較的安価。
ウィッグについてもサイズの合ったウィッグキャップを持っておいた方が良さそう。
Sカン引き:
また初めて聞く言葉。
ドールの各パーツをつけ外す際に、テンションゴムの先端に付いているS字の金具を動かす必要があり、そのための道具らしい。
メンテナンス用かな?とも思ったけど、ハンドパーツは沢山あるから、それで取り外しをする頻度は高そう。別の道具でもSカンの操作は可能みたいだけど、代替品となりそうなものが家には無いのでこれも準備しておいた方がいいかもしれない。
ドールスタンド:
ドールは自立できるものがほとんどみたいだけど、なんかの衝撃でコテーン!と倒れることもあるだろうし、長時間支え無しで飾るのはまず無理だと思うので、これも持っておいた方が良さげ。腰支えと股支えの2種類があるそうだけど、股支えを探してみる。
(でも座らせて飾っておくのでもいいかもしれない)
ドールバッグ:
用途はおでかけ用という場合でもあるみたいだけど、うちの場合は保管用のバッグとして考える。
バッグというと、なんとなくドールにとっての休む場所みたいに思えるのだけど、これはローゼンメイデンのせいかもしれない。実際トランク型のバッグも存在する(高い!)。
とはいえ、今すぐ必要って訳でもないだろうから、ドールがやってきた後でどうしようか考えようと思う。とりあえずはどうにかこうにかして休んでもらう。
とりあえず以上。
ぬいぐるみの延長線上で今回お迎えすることにしたけど、ぬいぐるみ以上に繊細なのでちょっと驚いた。
とはいえ、「おもしろそう!」という気持ちが強いので、まあひとまずはあれこれやってみたいと思う。なんか小物とかを準備すると没入感すごそう。これがドル沼ってやつか。
ドールのこと以外にもいろいろ書きたい事があるんだけど、それはまた今度にする。
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animekirbyserifu · 5 months
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フームその5
41話 ・「(カービィが)何したって言うの?バカみたい…。」 ・「何考えてんだか、あまりにもバカバカしくて分からないわ~。」 ・「メーベル。デデデ、なんだって?」 ・「やっぱメーベルにでもダメか…。」 ・「じゃあ…メーベルは占い師って言うより…(カウンセラーなのね)。」 ・「そうね…話を聞いてもらえば、不安や悩みを持つ人は癒される。」 ・「(サモに対して)あなたのように世慣れた人が?」 ・「お願い、サモ。メーベルに頼んでくれない?デデデのことを調べるように。このままだと(カービィ恐怖症のデデデが)何を始めるか知れないから。」 ・「頑張ってメーベル…。」 ・「(調べたいなら)私が案内するわ。」 ・「デデデはもう眠っている頃よ…。デデデとエスカルゴンの研究室よ。天体望遠鏡だわ。デデデは新しいモノ好きだけど、飽きるのも早いから。」 ・「カービィ、吸いこんで!(氷を吸いこませようとするが失敗する)」 ・「カービィもう一度!あなたには吸いこめるはずよ…カービィ!(無茶振り)」 ・「でもメーベル、これで良いの?その妖星ゲラスって、本当にぶつかるの?」
42話 ・「メーベルの占いの秘密が分かった…。」 ・「彼女はパブのマスターのサモから、村の人たちの噂を聞いていたの…。つまり、そうやって彼女は不安や悩みを抱えている人の話を聞いてやる「カウンセラー」をしていたワケ。」 ・「だから…予言が当たらなくても、皆はメーベルを頼りにしてる。」 ・「そんなある夜…デデデは紅く燃えるボールに追いかけられる悪夢を見た。」 ・「アイツったら、それがカービィだと思い込んで、冷凍魔獣をけしかけた。もちろんカービィは「ファイア」になってやっつけたわ…。」 ・「すると、メーベルはびっくりするような予言をしたの。宇宙をさまよう『妖星ゲラス』が、プププランドに近づいているって。そして、この世の終わりが来るって…まさかね。」 ・「(デデデに対して)あるに決まってるでしょ!全然約束が違うじゃないの!とにかく!こんな気持ちの悪い像早く壊して!」 ・「(ネズミの大群を見て)あ、やだ…。どういうこと…?メタナイト卿!例えば…どんな未来?ということは…まさか!」 ・「(ゲラスの)見かけ上の直径と速さは分かっている。あとは…。」 ・「あと48時間!計算では、あと2日後に衝突よ!何言ってるの…まだ時間はあるわ!待ってみんな!諦めたわけじゃないでしょ!助かる方法を考えるのよ!カブー…もう私たちの未来を変えることはできないの…?」 ・「(ローラースケートで遊ぶデデデ達を見て)この世の終わりを前にして、やりたいことはあれ?私は諦めないわ!行動開始よ!」 ・「1人になっても…最後まで生きる努力を続けたいの。え…(メタナイトが)手伝ってくれるの!?みんなありがとう!お城の大砲で、あの星を破壊するの!どの角度で飛ばせばよいか私が計算するから、急いで大砲を並べて欲しいの!(ソドブレに破壊は無理だと言われるが)助かる方法はそれしかないのよ!ありがとう、メタナイト卿!え、地震!?」 ・「星の軌道がそれますように…。」 ・「来て、ワープスター!」 ・「カービィお願い!砲弾を!」
43話 ・「オオカミが来たぞー!オオカミが来たぞー!という羊飼いの少年の叫び声を聞いて、村人たちは駆けつけました。でも、オオカミというのは少年の嘘でした。それが2度3度と続くうちに、本当にオオカミがやって来たとき、村人たちは誰も信じませんでした。嘘をついていると、本当のときに誰も信じてくれなくなっちゃうっていうお話よ。」 ・「あのね…このお話はそうじゃなくて…。(「オオカミは悪くないの?」と聞かれて)悪いわよ。でも…(イローに遮られる)このプププランドにはオオカミなんていないから、心配しないで。さ、そろそろお帰りなさい。さようなら~。」 ・「はぁ~、もうオオカミなんていないから(絶滅したニホンオオカミのこと?)、あの子たちには分からないのかもね~。」 ・「見たんです!ヒツジがカービィを…(突き飛ばしたところを)。」 ・「今度こそ分かったでしょ?ヒツジ達が一斉に暴れて、カービィを襲ったの!でもたった今見たのよぉ!本当なんだったら!」 ・「もう!これじゃまるで私、オオカミ少女じゃない!」 ・「(弟に対して)アンタまで私を��じないの!ブンったら!」 ・「私は見たの!良いわ…こうなったら嘘じゃないことを証明して見せる…。」 ・「う~ん、120匹までは調べたわ…。あとはあっち側ね。あ~どれがどれだかわからなくなっちゃった~!も~なぜヒツジって羊飼いの言うことだけは聞くのかしら…。(吹き飛ばされた羊飼いに対して)これで信じてくれる?でもどうしちゃったのかしら…ヒツジたち。」 ・「(ヒツジ達が)暴走したのよ。(羊飼いを責めるレン村長に対して)待って、彼のせいじゃないわ。ヒツジ達の中に悪いのがいるの。」 ・「やっぱり…あの目つきの悪いヒツジがリーダーになって仲間をけしかけてたのよ。それに遠吠えなんて変よね…。」 ・「みんな(城に)急いで―!(ヒツジ達が)すぐそこまで来てる!」 ・「(「メェ~」としか言わない村人たちに対して)みんな何してんの?それじゃまるでヒツジじゃない!ちょっとそこの目つきの悪いの!オオカミ気取りで何のつもり?」 ・「(アモンの)気持ちは分からないこともないわ…でも。」 ・「みんな何してるの?ヒツジになるつもり?」 ・「彼はプププランドを救いに来た星の戦士よ!」 ・「カービィ、吸いこみよ!」 ・「そうだ!(羊飼いから笛を)借りるわ!」 ・「(アモンに対して)あなたの気持ちはよく分かるわ…。また旅に?」
44話 ・「え?カービィとブンが何ですってぇ!?」 ・「(ブンに対して)あなたたち、何してたの?ウィスピーが動物たちを追い出せと言ったの?でしょ、気と動物たちは助け合ってるのよ!だから追い出すなんて最低なの!」 ・「ブン、アコルに迫っている危険は、多分別のことよ!」 ・「カービィ、(デデデのチェンソーを)吸いこみよ!」 ・「カッターカービィ!」 ・「お礼はカービィに言えば?」 ・「いくらカービィでも、こんな自然の力には勝てないわ!分かった、ウィスピーウッズが心配してたのは…(嵐のことだったのね)。私たちも手伝うわ~!」 ・「頑張って、アコル!頑張りなさい!トッコリ!」 ・「鉄砲水よ!」 ・「分かった?森は元通りよ。」
45話 ・「しょうがないわね…。カービィ!カービィ!返事してー!…ったくもう。」 ・「(カービィを発見して)大丈夫?いつもボールと間違われちゃって、かわいそうに…。」 ・「この森こんなに暗かったんだ…。戻ろ、カービィ。急ぐわよ、カービィ!」 ・「(ジジイ村人たちに)ど、どういうこと!?肝試し?」 ・「(弟に肝試しのことを聞かれて)ん、初耳よ。何か妙に張り切ってたのよね村長さんたち~。」 ・「つまり、いろんなことをこじつけて…(大人たちが楽しみたいってワケね)。」 ・「(肝試しに参加するか聞かれて)いいえ行くわ!理由もわからずに怖がる自分が許せない!二度とあんなふうにならないようにトレーニングするには良いんじゃない?」 ・「肝試しなんかでビビっちゃうような臆病者じゃないわ私たち!」 ・「だ、誰からって~。(鳥の飛び立つ音を聞いて)どうして何でも怖く思えてくるのかな~?」 ・「さぁ、行くわよ!必ずクリアして、大人たちの鼻を明かしてやるわ!カービィ!」 ・「(弟にオバケがいるのか聞かれて)こんなときに変なこと聞かないでよ~。待ちなさいブーン!待ちなさいー!違うわよ、アレは村長さんたちが作った偽物よ!(村長の手作りオバケにビビって逃げる弟を止める)さぁ、先へ進むわよ。」 ・「きっと村長が脅かしてるのよ(※エスカルゴンです)。もうカービィったら~(エスカルゴンの真似をするカービィに対して)。」 ・「見てらっしゃい…そこよ!(エスカルゴンに石を投げつける)ほーらね、ボルン署長!そこに隠れているのはお見通しよ!さ、行きましょ。」 ・「こーゆーのって、心が細やかで想像力が豊かなほど、堪えるのよね…。どうしたの?ブン…。気味悪いこと言わないで!…(ズボンに枝が)引っかかってただけ。」 ・「物音がしたの…し!」 ・「(エスカルゴンらしき声を聞いて)なんですって?ゲス?もしかして…あ!ふーん…どうやらお邪魔虫が断わりもなく参加してるようね…。」 ・「(デデデに対して)良い気味よ。邪魔者は消えたし、優勝者は私たちで決まりね。」 ・「あ!森が終わるわ!」 ・「矢印に従っていけば、キュリオさんたちが埋めた印があるのよきっと!怖がってる場合じゃないわよね、カービィを見習わなくっちゃ!あ、(宝箱が)あったわ!あなたのおかげよカービィ。さ、開けて。」 ・「(英雄バッジよりも)食べ物のほうがよっぽどマシね。でもまぁ良いじゃない…カービィがこんなに喜んでるんだから。」 ・「(雨が降ってきて)こんな雨の中歩いたら、風邪ひいちゃうわ。(弟に対して)変なこと言わないでー!」 ・「(ドアをノックして)すみませーん!開けてくださーい!誰もいないのかしら?何よ、さっき怖がらないって誓ったでしょ?(オバケ屋敷に入りたくないというブンに足して)そ、そんなワケないでしょ!入るわよ?」 ・「おかしいわ?何で開かないの?ブン!来ちゃダメ!誰か助けを呼んできて!(流石に入るの躊躇しようよ…)」 ・「大丈夫よ、カービィ。オバケなんているワケないものね…。(ユーレイ型に集まる光を見て)どうなっちゃうの…。」
46話 ・「よせばいいのに…村人たちが始めた肝試し大会。真夜中に、森の奥の墓場に埋めてある勇者の印を手に入れるという、懐かしいゲームですって!」 ・「気は進まなかったけど、そう…ワケもなく理屈に合わないものを怖がる自分が嫌だから、私はトレーニングのつもりで出かけたわ…カービィと一緒に。」 ・「彼ったら、何を見てもちっとも怖がらないから、とても心強いの。正直言うと…怖かったわ。村長さんたちが仕掛けたユーレイとは、別に何かが本当にいる気がして…。」 ・「でも、それはデデデ達のイタズラで、やっぱりユーレイなんているはずないと、私たちは気を取り直して、目的の墓場にたどり着いた…。」 ・「そのとき、見たこともないふる~い屋敷が目の前に現れた。嵐を避けて、中に入った私たちは、建物に閉じ込められちゃった!いくら私でも、これはプレッシャーよ!(前回のあらすじ)」 ・「(ユーレイ型に集まる光を見て)私の理性が崩れていく…やっぱり幽霊は本当に…。いやあああ!」 ・「カービィ待って!この屋敷…何もかもおかしいわ…。この階段だって…変よ!カービィ気をつけて!」 ・「気持ち悪い…(ドクロから謎の紅い液体が出る様子を見て)。」 ・「見てこれ!(さっきのドクロから出てたのは)赤い絵の具よ!こんなのに騙されてたのよ、私たち。(デデデ達の声を聞いて)やっぱりアイツらだったのね…。ブン!メタナイト卿!」 ・「(デデデ達を驚かして)やったわね、カービィ!」 ・「(デデデの悲鳴を聞いて)一体何が?やめて、せっかく(理性が)まともになったのに~。(デデデのビデオを見て)バカみたい…早送り早送り。待って!今のところ!見過ごせないわ!」 ・「カービィ、今よ!(吸いこんで)」 ・「(ガボンがスカだと教えるメタナイトに対して)そーゆーことは先に言ってよ~。」 ・「あんなことがあったなんて夢みたい。ね、カービィ。」
47話 ・「何ですって!?(ワドルディが全員クビ?)ひどい!(デデデは)いっぺんだって給料なんか払ったことないのに~。」 ・「ワドルディ達をクビにするなんて、ひどいんじゃない?こんな広いお城、ワドルディなしでやっていけるワケないでしょ!」 ・「これまで私たち…ワドルディのことをあまりにも知らな過ぎた…。こうしちゃいられないわ!」 ・「ねぇ、(ワドルディ達は)渡り鳥みたいにどこかへ行く気?」 ・「のんきに生態観察している場合じゃないわ!(ワドルディ達が)何をする気か確かめないと!洞窟を調べるのよ!」 ・「調べたいことがあるのよ、どいてくれない?ねぇワドルドゥ…私たち、ワドルディ達に興味があるの。」 ・「ポヨはダメ、いい?はい、(カメラを渡す)ボタンを押すだけよ。」 ・「(戻ってきたカービィに)さぁ、カメラを貸して!(カービィが撮った写真を見て)何かしらこれ…箱!?やっぱり海を渡るつもりなのよ。」 ・「カービィ、吸いこみよ!」 ・「やったー!ストーンカービィ!」 ・「ワドルディ達はデデデのヘソクリを守ってやったのね。」
48話 ・「ちょ、ちょっと!あなたたち!旅のしおり?パンフレットだわ。」 ・「観光スポット?ひどいわ!第一この村は…。」 ・「(観光客の捨てたゴミを見て)うわ~ひど~い!なによこれ~!大変だわ!早くやめさせないと!こんな事続いたら村はボロボロでしょ!あれ?ブンとカービィはどこ?」 ・「そもそもプププランドを観光地で売ろうとするのが無理なのよ。」 ・「えー!あたしがガイドー!?良いかもしれないわー!観光客にこの村のありのままの姿を見せるのよ!」 ・「みなさーん!では出発しまーす!(弟に服が似合ってると言われて)うるさいわねー。押さないで下さーい!」 ・「カブーは地質的年代を生きている偉大な石の賢者で…お金を入れないでー!(カブーにラクガキする観光客に対して)重要文化財になんてことするの!」 ・「カブーごめんなさい!あとできれいにするわ!」 ・「次は…ウィスピ―ウッズの森?予定変更ね…皆様ー!次はギラウエア火山でございますー!」 ・「左に見えておりますギラウエア火山は、プププランド唯一の活火山です!氷の水筒は持ちましたか~?暑いですから忘れないで下さいね~。」 ・「あんまり近くに行くと危険ですよ~!」 ・「カービィ(炎を)吸いこんで!」 ・「来て!ワープスター!」 ・「大変!カービィの炎が小さくなってる!」 ・「そうだ!火がダメなら氷よ!(水筒の氷をカービィに投げる)カービィ!(氷を)吸いこんで!」 ・「皆!氷をカービィに投げて!カービィ!吸いこみよ!」
49話 ・「うふふ、見てなさい。これが動くんだから。」 ・「(私の描いた絵が動いて見えるのは)目の性質のせいよ。前の絵が残って見えるから、少しずつ違った絵を描くと、動いて見えるの。」 ・「ドラマと違って、アニメは描いた絵が動くの!」 ・「まず、企画会議を開かないと!企画っていうのは「誰に見せるのか、予算はどうか、物語や主人公をどうするか」決めることよ。」 ・「(アニメの主人公がデデデマンと聞いて)えー!デデデがー!?そんな変なキャラ、ヒーローに出来ないわ!そうねぇ…可愛いけど強い…例えば…カービィなんか!どう?」 ・「キャラが良くてもシナリオがなきゃダメね。物語の台本のこと。」 ・「えー!?私がアシスタント!?」 ・「あ~…結構難しいな…。カービィアンタってやっぱりヒーローって柄じゃないわ…。」 ・「(父と弟に対して)2人ともすごい!真理をついてる!そんなありふれた話…。」 ・「というワケで、カービィは最初はやられるけど、最後に悪を倒す!これでおしまい!」 ・「じゃあ次はストーリーボードね。」 ・「そして、クライマックス!こうして敵が攻めてくる。その前にカービィが立ちはだかる。そして、こうなるの!でも…絵を動かすアニメーターは大変よ?」 ・「皆、デデデマンの絵がキャラ表にどれだけ似てるか見せて?(住民達の下手なイラストを見て)思ったより深刻ねぇ…。」 ・「(エスカルゴンに反論)監督はアンタでしょ!作画監督をやれってゆーの!?」 ・「トッコリ!?そんなところで何してんのよ!政策…?じゃあスケジュールの遅れはアンタのせいね!こっちは下手くそな絵の後始末をさせられてるんですからね!」 ・「(メーベルに対して)このカットの次は…こっちのカットよ。アニメーターが遅れてるの…ごめんなさい。」 ・「なんですってぇ!?明後日の朝に放送!?」 ・「ダメよ!とても完成しないわ!」 ・「(ぶっつけ本番で声優をやれと言われて)そんなん無茶よ!」 ・「見て!主役がデデデになってる!オープニングが終わるわ!」 ・「太ったほ…太った訪問者!?あれ?こういう題だったの!?」 ・「(ヒツジを吸いこむカービィに対して)ひどいわ!魔獣がカービィになってる!カービィ!こんな仕事やめましょ!あなた悪人にされてるのよ!」 ・「(アニメ内のデデエスの会話を見て)なによ~、こんなくだらないセリフに書き換えて…。」 ・「さっきから全然動かないでつったって喋ってばかり…。でもホラ…カメラワークはあるわ。」 ・「ひどい!私の役をエスカルゴンが…。」 ・「あら、カワサキ…どうしたの?(カブーの声真似を聞いて)上手ねぇ…レストランやめて声優になったら?」 ・「(デデデが)私たちをアニメに使って儲けようとしたのが悪いのよ~。」 ・「(���のデデデの続編を見て)ひどさを極めると、芸術ねぇ…。」
50話 ・「(デデデ人形を見て)おえ~!なにこれ~!気色わる…デデデにそっくり。」 ・「どーせロクなことはないけど、一応確かめないと…(デデデ人形と一緒に寝る)。」 ・「あ、メタナイト卿…。えぇ、だって人形の中のお金がいっぱいになったから…。」 ・「え?デデデが人形を回収?それはそうと…パパもママもその顔は?」 ・「バカなこと考えるからよ、今頃アンタの銀行は潰れてるわ。」 ・「(地面に潜るデデデを見て)なんて器用なの…。」
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whitemagic-star · 6 months
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旅日記の二日目!今月終わるまでに書き切らんと…
旅行二日目は一番の目的であるペンションクヌルプへ行く日。チェックイン可能な15時以降に白馬入りするとして、まずは朝起きて朝ごはん。ビュッフェスタイルの朝食はどこのホテルでもいいものです。メニューの中には特産品の蕎麦、野沢菜があってあとはベーシックに卵焼きやらウインナーやら定番モノが並んでいて、その中でも良かったのはスムージーでしたね!野菜系と果実系があって、ベリースムージーを二杯飲みました。リンゴジュースも飲んだので果糖モリモリ接種しちまいましたね。でも爽やかな味で美味しかったー!
ご飯を食べたあとはチェックアウトし、午後の電車までは松本城を観に行くことにしました。松本駅から徒歩15分くらいってことで、アクセスとっても良し。割と気温が暑かったので汗だくになりながら歩きましたが、着いて初めて見たお城は想像していたよりも断然よかった!堀とか石垣とか、あと漆の白塗りっぷりとか、現代に至るまで修復はされてるものの歴史観あって感慨深かった。そんな興味なかったはずなのに、結構ウキウキで天守閣まで登ったよね。階段急すぎてアスレチックやってる気分だったけど、それはそれでいい運動になりました。お土産屋で手毬の形の最中買ったり、周辺の街並み観るだけでもとっても風情あってよかったなぁ。惜しむらくはど平日で周辺の店全然やってなかったことかな…いろいろお店巡りしたかった。
そんでもって四柱神社寄ったり、そのあとは名物のお蕎麦を食べたり。お蕎麦屋さんは無限にありすぎて一旦カフェで小休止しながらお店ネットで吟味して行きました。蕎麦の食べ比べセットがあるということでそば処種村さんへ。二種類のそばが盛られた食べ比べセットは、まず塩で食べてみて勧められて食べてみました。うん、よくわからん。二種の蕎麦も蕎麦の品種が違うとのことで、確かに割と味は違ったんですが、まあ蕎麦だな…って感想になっちゃいました。多分蕎麦そんな通じゃねンだわ、私。
そんなこんなで蕎麦自体はまあ…って感じでしたが、何気なく飲んだお冷のお水がめっちゃ美味しいことに気づきまして。テーブルにあったピッチャーに8割は入っていただろう水を思わず3割りくらいがぶ飲みしました。なんかこう、爽やかというか、雑味がないというか…清廉で喉越し?のいいお水でした。文句なく名水!!水で感動することなんてそうそうないのでカルチャーショックでした!
そんなこんなで松本を満喫してからいざ白馬村へ。一時間半くらい電車に乗ってようやく着いた白馬駅は松本市と比べるとだいぶ寂れてました。平日だしね。スキーシーズンだったら賑わっていたのかもしれない。
駅から電話して送迎に来てもらい、ドキワクしながら車で揺られること約10分。山奥にポツンと建つクヌルプに到着!外観だけでテンション上がる!招かれるままペンションに入り宿帳記入したら説明と部屋の鍵をもらう。調べたら真理の部屋でしたね。(最初美樹本さんの部屋だと思ってた)そして客は私一人。めっちゃペンション静かやった…
建物自体はかなり年数たってると思うんだけど、手入れがしっかりされていてあまりボロい感じはなかったです。木の香りやポプリの香りがあらゆるところでして、ログハウスってなんかいいなーと、ホテルでは味わえない感じに感動。
そして荷物置いならすわ自由!となり、まずはペンション探索。(という名の写真撮影)ゲームで見た!ここで春子さんが死んでた!!とか内心で盛り上がりながらバシャバシャと写真を収める私。誰かとはしゃぎたかった…と足音さえも響きそうな静かなペンション内で思う私。割と、いやかなり心細かったです。ひ、人気がねぇ…。
一通りペンション内を周ったところで、せっかくだし近くの温泉行くか〜と外に行くことに。おびなたの湯という野外に作られた温泉施設があると調べておいたのでそれもまた乙なるかなといざ山道へ。これがですね、17時回った曇天の天候だと薄暗くてですね…道は全然見えるけど冷え込んでるし、獣飛び出してきそうな道だったんでちょっと怖かったです。大体5分〜7分くらいで温泉に着き、ヨボヨボのおじーちゃん店員にお金を払って入浴へ。
中は5人で満員になりそうな小さい脱衣所に鍵付きのロッカーあり。あとは洗面台も一つだけ。そこで脱いだらガラス戸一枚越しに大きめの浴槽がこれまたひとつだけ。洗い場は3つか4つか。なのでシーズンは混雑必至そうでした。ここに関してはど平日閉店間際が功を奏してほぼ貸切状態に。閉店になる間際まで思う存分お湯を堪能しました。
温泉自体は北海道にもいろいろあるわけですが、このおびなたの湯は強アルカリ泉らしく湯当たりがトロッとした心地です。美肌の湯なんてよく聞く謳い文句でしたが、これが今までにないくらいツルツルになりまして。古い角質溶かしてくれてるんだなー!とペンションに戻ってから足裏を触ってめっちゃ実感しました。ここはまた行きたいと思うお湯でした。
そんなこんなで芯までポカポカになり、ペンションに帰ることに。が、この帰り道が行きよりめっちゃ暗くなっててめちゃ怖でした。街灯のない山道はヤバい。車来たら河村亜希よろしくひき逃げされそうでしたわ。歩き続けてペンションの明かりが見えたときの安心感と言ったら、雪中行軍の透と真理の気持ちでしたね。やっと辿り着いた!っていう。
戻ってきて18時半近くなっていたので、次は楽しみにしていたご飯の時間。クチコミどれ見ても美味しいって書かれてるからハードル上がってたんですが、これがホントに美味しくて。フレンチのコースなんだけど、家庭的な感じで分かりやすく美味しいというか…どれも土地のもの使ってるんだろーなーってメニューで味わい深かったです。そして量がちゃんとあったおかげでお腹いっぱいに。お肉めっちゃでかかった。フレンチだとひとくちふたくちくらいの大きさってのがよくあるので嬉しい裏切りでした。サイドで頼んだカモミールティーもめっちゃオシャレだし花の香りすごくしてうま〜!と声を上げたかった!何もかも美味しかったなー。
ご飯の後は談話室でコミュニティノート見たり書いたり…そして今度はクヌルプのお風呂に入ったり。そんなことしてたら夜は深まり今夜12時になりました。夜のペンションも撮らなきゃといそいそと部屋を出たんですけどね、2階から見下ろした景色が想像より怖くなってね…写真一枚だけ撮ってさっさと寝ることにしました。
そしてその後、疲れているはずなのに眠れないという永い夜を過ごすことに…ずーっとゴロゴロして、多分2時くらいまで寝れなかったです。やっぱ怖かったんだろうか、私。
三日目につづく!
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whiteroom7 · 8 months
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UFOやエイリアンに関しては、一般的に認められた事実や科学的根拠がなく、想像や空想の域を出ていないミステリアスな現象だからこそ興味を引くのだ。もしそれらが現実となれば、社会に大きな影響を与えるのだろうか。だが、そうはならないのではと考える。最初の頃はインパクトがあるのは当然だが、それは長くは続かずに収まっていくのではないか。なぜなら、もし、UFOやエイリアンが存在するとすれば、それは単に隠蔽されていただけで、現在の社会や科学技術に既に織り込まれているはずだから。今、UFOやエイリアンが出現したとしたら社会生活に多大な影響を与えるであろうが、隠蔽あるいは意図的に公開されていなかった場合、その影響は限定的ではないか。例えば、隣人から「実は私はM78星雲から来たんです」と告白された場合、一時的には驚くかもしれないが、その後の付き合い方が変わるとも思えないから。
そもそも、UFOやエイリアンが地球に飛来してきているのであろうか。おそらくその心配は無用だろう。現在の人類が保有する科学技術、特に宇宙技術を考えると、そこに人知を超えた遥かに高度な文明を持つエイリアンや彼らが作ったUFOの技術が応用あるいは転用されているようには考えられない。宇宙開発は、人類にとっては極めて高度な技術であることは当然だが、あくまでも過去の技術開発の延長線上にあり、突出した技術とは考えにくい。このことから類推すると、UFOやエイリアンは地球に飛来してきている可能性はあるが、少なくともそれらの技術は利用されていないと考えるのが妥当だろう。過去はともかく、現代においては、といいう条件はつくが。
かつて、エイリアンとされる映像が多数テレビで放映されていた。いずれも人型で、未来感を感じさせるようなシンプルな体型だった。ところがその後、洋画、特に米国のSF映画に登場するエイリアンはその多くが節足動物のような形状で、巨大な生物も多い。それまでのエイリアンのイメージとは一線を画すものになっている。一言で言うと、とても人間を超える知的生命体には見えないのだ。このような、映画に獣型のエイリアンを採用するのは、その裏になにか隠された意図があるのではないかとさえ疑ってしまうほどだ。もっとも、全てが高度なUFOに乗って地球に飛来してきたわけではないのだが。
さて、私自身��、かつてUFOらしき物体を3度目撃した体験を持つ。改めて振り返ってみる。
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1度めは、中学生の夏の頃中学校のグラウンド。やや視線は上を向いていた。そこに、突然2本の線状のものが現れ高速で右側に移動。夏独特の雲に突入。そのまま2本の線状のものは雲から出てこなかった。時間にして1秒足らずか。距離感は知るべくもないが、遠方で航空機が飛んでいるよりも遥かに高速だった。今思えば、2本の線は飛行機雲のように残ってはいなかったので、何らかの推進力によるものかもしれない。
2度めは学生時代。大学からの帰路、当時住んでいたアパートの1本手前の曲がり角を過ぎ、数歩歩いたときだった。住宅地で、車の行き違いが難しいほどの幅の道路の先に、複数の赤色の点のようなものが上昇していくのが見えた。私には、一見、打ち上げに失敗した花火のように見えた。花火かなと思ったのは、その時期がおそらく9月、あるいは10月だったからだろう。程なく帰宅した。
だが、これはそれだけでは終わらなかった。私が目撃したそれほど広くない道路は東西に伸びていて、その西側に見えたのだ。ということは、方角的に東京方面で発生したことになる。そのためか、私以外にも目撃者が多数いて、その日のラジオの深夜番組ではUFOではないかと大きな話題になっていた。そして、翌日の新聞にも掲載されるほどであった。最終的には、正体不明というところに落ち着いた。当時も気象庁が発表していた記憶がある。
3度めは、ある山の中腹からやや上の位置に、浮遊しながらゆっくりと左方向に移動している物体だった。5分から10分ほどは見ていただろうか。形状としては細長く、円柱を横に倒したようなものだった。材質的にはメタリックな感じであった。何だったかは不明だが、何らかの人工物であったのではないかと当時は考えた。UFOがこの高度とスピードで移動していくとは考えにくかったから。では一体何だったのか。やはり疑問には感じる。
米国には以前から、UFO目撃情報だけではなく、UFO墜落説やエイリアン捕獲説があり、それらの真偽も含めてUFOに関する情報を多数所有しているのではないかと考えられてきた。そのような観点から、これはとても興味深い試みと言える。今回の米国防省のサイトは、今後、その本気度が問われるだろう。情報公開の一環としてUFOとエイリアンの情報を小出しにその存在を徐々に既定事実化していくのか、議会での追及をかわすガス抜き的な位置づけなのか。
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hrk385knt92 · 11 months
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組替紙仏 帝釈天
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パーツを切り抜き、組み替えて遊べる仏像モチーフのペーパー・ドールです。
組替紙仏 帝釈天
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  仕様  :A4判彩色画・白描画各1枚+角6封筒1枚 サイズ :(組立後)最大高約120mm 材質  :紙 組立時間:約30分(個人差があります) 価格  :1組 ¥800
【デザインコンセプト】
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仏教にお��る天はインドの古代神がほとけに変容した外道の神です。そのためほとけの中では菩薩よりも一段低く、仏法の守護神として据えられています。この異教の神々はほとけとして組み込まれる過程で様々に変容し、図像表現もバリエーションに富みます。
今回はそんな天の中でも有名な「帝釈天」の図像を坐像・立像で楽しめる組替キットを作ってみました。
江戸時代のおもちゃ絵のひとつ「立版古(タテバンコ)」「組上げ絵」と呼ばれるような切って遊べる紙人形をモチーフに、キッチュな色合いとぎゅっとつまった線画で、あるいは切り抜かずに飾るだけでも楽しめるペーパー・アイテムに仕上げました。
【商品詳細】
セット内容はカラー版の「彩色画」、モノクロ版の「白描画」、それぞれを収納できる赤の封筒で一組です。
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彩色画版。 はじめて組み上げるならこちらがおすすめ。
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白描画版。 お好きな色に仕上げられる上級者向けキットです。色を塗らずにモノクロで仕上げてもシックです。
塗り絵としても楽しめます。
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セットには赤の封筒が1枚ついてきます。
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江戸〜明治時代のおもちゃ絵にも切り抜いたおもちゃを収納できる袋がついているものがあったので、それを真似てみました。 表紙の絵と中身が全然違うじゃん!的なギャップも微妙に表現してみました。
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基本的に輪郭線を切り抜いて、ツメを折れば完成します。輪郭線は切り抜きやすいよう太めの線で仕上げていますので、ちょっとくらいブレても大丈夫です。
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全パーツ切り抜いて組み立てたところ。
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素体に冠を載せたところ。
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鎧立像パーツに組み替え。
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獣座パーツに組み替え。この姿が一番有名でしょうか。
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別売の「御角箱」との相性も抜群。
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支持材を折りたためるように組み上げれば箱に収納することもできます。ちょっとギリギリですが。
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別売の「梵天」と合わせればボリューム満点。
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「梵天」パーツとはゆるやかに互換性(ぴったりではないです)があるので、こんなカオスな組み合わせもできます。
彩色画ですと各々の肌色を変えてしまったので違和感ありまくりですが、白描画の方でぜひ馴染むように作ってみてください。
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組み方手順はキット内に書いてあるのでそちらを参照してください。
組み立てのちょっとしたコツはこちらでご紹介しています。 https://1izx5a2j-blog.tumblr.com/post/718729435124269056/
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参考にしてください。
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kachoushi · 6 months
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各地句会報
花鳥誌 令和5年11月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年8月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
思ひ出はねぶた祭りの鈴の音 由季子 居合はずも気配感じて墓参り さとみ 小さき手の祈る姿や原爆忌 都 新刊にしをりはさみし今朝の秋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
夏蝶の影夏蝶の見当たらず 和子 夏帽を墓誌にぱさりと一礼す 小鳥 炎帝の甘い息なり草いきれ 和子 ビルとなく夏草となく墓となく 千種 墓参直方体の石たちへ 緋路 刻む名のなき墓石の灼けてあり 和子 十字架の寝墓を埋めし夏の草 美紀 空蟬を俯きにして走り根に 要 炎天にかつて士族は墓じまひ いづみ
岡田順子選 特選句
睡蓮の影睡蓮の葉に揺るる 緋路 利通の墓へ鋼の夏日かな 俊樹 墓参直方体の石たちへ 緋路 葬列の中のたじろぐ黒日傘 三郎 あふひ句碑墓域にありて百日紅���佑天 奔放で供花ともならず猫じやらし 荘吉 青山の水に肥りし金魚かな 美紀 夏草に陋屋のごと耶蘇眠る はるか 立ち枯れの草より薄き八月の蝶 和子 イザベラの墓へ絵日傘高く上げ 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月5日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
金灯籠灯の曼陀羅をよへほ節 美穂 盆灯籠十万億土超ゆ君へ 久美子 流燈の火の川となり闇に浮く 孝子 流灯の破線となりて彼の世へと 睦子 行く夏や波に消えゆく砂の山 修二 家紋古る釣灯籠に代々の火を 久美子 黒髪に戴く山鹿灯籠かな たかし シヤンデリア墜ちてはじまる夏舞台 睦子 縁日やうすものの母追ひ越さず かおり ダリア立つ背に御仏のおはす如 勝利 炎帝を睨み返せし不動尊 かおり 戦争を知る人とゐて沙羅の花 朝子 恋に堕つ日々はまぼろし星月夜 美穂 風天忌しがらみ捨てて西東 修二 思ひの外長く連れ添ひ夕端居 光子 あの雲の八月六日兄の背に 朝子 河童忌やセピア色なる供華の水 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
九頭竜に天蓋として秋の空 かづを 饒舌を寡黙にしたる猛暑かな 同 老い包む羅にある粋を着て 同 絽の喪服広げて暫し母偲ぶ 笑 海上を照らし消えゆく花火舟 同 羅に心の綾は隠し得ず 雪 絽の美人正面見すゑ瞬かず 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
鳳仙花記念写真のまた増えて 裕子 秋薔薇キリスト葬は花のみに 令子 図書館の絵本を借りて秋の朝 実加 秋初め装丁だけで選ぶ本 登美子 褪せ果つるトーテムポール夏の月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月8日 萩花鳥会
広島の原爆殘害眼前に 祐子 盆提灯座敷一変かの浄土 健雄 ひぐらしがよう帰ったと里日暮れ 俊文 七夕や家族揃うてバーベキュー ゆかり 庭野菜取りたて供ふ盆支度 恒雄 ひと日生く古稀の我また花木槿 美惠子
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令和5年8月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
化粧水嫁にねだりて生身魂 すみ子 立葵老女の夢は咲きのぼる 悦子 棚経を待つ朝よりの野良着脱ぎ 美智子 水脈長く長くや土用蜆舟 都 縁台の仰臥は浮遊天の川 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
烈日の寺の甍や蟬時雨 亜栄子 白粉のゆふぐれ匂ふ句碑明かり 文英 達者なる日を百歳の生身魂 同 好物に笑顔は童生身魂 恭子 小湾の潮香満ち足る島の秋 多美女 ビートルズ聴きつうたたね生身魂 亜栄子 草々に水やり終へて今朝の秋 恭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
打水に乾きし土の匂ひして 迪子 蜩の声に憶ふは奥貴船 貴薫 新涼や虚子文学碑なぞり読む 怜 蜩や今日の仕舞ひにジャズを聴く 貴薫 新涼の風運び来る水の音 三無 蜩の声に包まれ森深き 秋尚 新涼の風運びゆくミサの鐘 怜 直したる服受け取りて涼新 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
耳に残る脱穀の音終戦日 昭子 大都市の火の海と化し終戦日 みす枝 薄れゆく記憶手繰りし原爆忌 英美子 俗論をまた聞かさるる残暑かな 昭子 喜んで逃げる爺婆水鉄砲 みす枝 しみじみと肩甲骨や更衣 昭子 夫の船べりを掴みて鮑海女 同 桐一葉風の意のまま落ちにけり 英美子 どの墓も供華新しき盆の寺 信子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
火取蟲てふに一夜を果つ定め 雪 考へず居れば済むこと髪洗ふ 同 花火果て破に残りし余熱かな 真喜栄 漆黒の闇に銀漢ふりかぶり 同 百日紅又百日紅てふ団地 清女 それとなく秋を呼びゐる風の音 かづを 九頭竜の闇を沈めてゐる銀河 同 ゴジラ似の雲立ち上がる原爆忌 嘉和 地獄より来る祖もありぬ盂蘭盆会 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
啼く声の細くとぎれし法師蟬 啓子 足さばき揃ひよせ来る盆踊り 笑子 灯籠に女心の一句添へ 希子 流灯の仏慮の風に促され 同 球児等もスタンド席も灼けてゐし 和子 地図上に台風の道あるらしく 同 盆の月古城の上にまかり出る 隆司 吟行も供養の一つ盂蘭盆会 泰俊 故郷の色町とほる墓参 同 表情のはみ出してゐるサングラス 雪 頷いてばかりも居れず生身魂 同 月夜の踊り雨夜の踊り見しと文 同 何となく日向水ある日向かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
蝿叩きにも自らなる居場所 雪 頷いて居れば安泰生身魂 同 火を恋ひし火蛾の果てとはこんなもの 同 狙ひたる金魚に又も逃られし 同 音もなく傷も付けずに流れ星 みす枝 蜩の声が声呼び森震ふ 同 偕老に二本つましく牽牛花 一涓 来世又君に逢むと墓参 世詩明 夏まつり村の掟は捨て難し 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月18日 さきたま花鳥句会
鳳仙花迷路のごとき蔵の街 月惑 天高し殿堂入りの行進曲 八草 夕まずめ途切れ途切れに法師蟬 裕章 あの人に会ひたくなりし天の川 紀花 座の窪きまり南瓜のおほらかに 孝江 朝の厨一分間の終戦日 ふゆ子 夜咄やはたと団扇の風止まる とし江 炎暑寺水鉢かつぐ鬼を吸え 康子 一夜あけ光の洗ふ野分後 恵美子 尺玉の花火の弾け音弾け みのり 強風に七夕飾りもつれけり 彩香
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令和5年8月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
裏返り空を見詰むる秋の蟬 秋尚 校庭の空を奪ひし秋茜 経彦 大空に機関車の缶灼けゐたり 幸風 菩提樹を絡めとりたる葡萄葛 同 なびき癖各々違へねこじやらし 秋尚 山城の搦め手いづこ野路の秋 眞理子 一葉落ち青空丸く生まれたる 三無
栗林圭魚選 特選句
TARO展残暑を赤く塗り潰す 千種 おしろいの紅固く閉ぢしまま 秋尚 横山に行合の空今朝の秋 幸風 校庭の空を奪ひし秋茜 経彦 水被り残暑の石の獣めく 千種 たくさんの水飲み干して夏果てり 久 わが息の荒さをしづめ秋の蟬 千種 秋の蟬力惜しまず昼を裂き 三無 噴水の歪みもとより秋暑し 千種 妣の声聞きに葉月の恐山 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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minatonohato · 11 months
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こども流鏑馬
 建物の裏手から、鬱蒼とした割に管理されたような森に抜けた。獣道よりも、より平された細道をたどり、ようやく澄んだ空が見えるところまで出る。眺め回してみるとどうもそこは神社の裏手らしく、本殿の裏に社務所のような建物と、こちらの道から入ってきても構わぬように手水社が見える。とりあえず本殿の方へ足を向ければ、地面が湿ったような土から砂地に変わった。  杜を除けば広大というわけでも狭隘というわけでもない、ちょうど良い敷地は裏手にいるにも関わらず人の気配を感じさせる。大抵神社という場所は、そう人声の響くような場所ではないし、そこに集う人間も、より他人をマジマジ見るようなものでないから、こう明るく人間の気配を感じることは珍しく思えた。  以前、神社の敷地の中で、常に何らかの視線を感じていたことがある。そこの社の主にでも観察されているのだろうかと夢想したのは、見渡す限り人間もいないようであったからであったが、結局それは何のことはない、杜の中に潜む数多の鹿が正体であった。鹿たちは人間が勝手に決められた山道をきちんきちんと往くのを、彼らの敷地から不思議さを持ってじいと眺めていたに違いない。あるいは彼らは本当に主の遣いか何かであるのかもしれないが。  ともかくこの度のこの偶然の社は、鹿どころでなく、人間が集っているらしい。さらに家族連れ、というよりか、子供が多く闊歩しいる。彼らは揃いの法被を羽織っており、これから神輿でも出るのだろうかというような様相である。神社に詣でればまずは本殿に赴くのが正道であろうが、子供たちはすべて決まったかのように裏へ行く。続く大人たちも当然そちらに向かうので、その方向に何があるのか、気にならないわけにはいかなかった。逡巡はしたものの本殿に伸ばしかけた脚を引っ込めて、子供たちについて行くことにする。  彼らは知った道をたどるように境内をずんずん歩く。本殿の裏を行き過ぎ社務所を越すと、遠くないところに厩舎と弓道場が見えた。弓道場と言っても館があるわけではなく、盛られた土と的があり、その随分手前に柵と踏み鳴らされた道がある。向こうに厩舎が見えることを考えると、それは流鏑馬のための場であろう。  その柵の周りには人だかりができていた。大人も子供も柵のこちら側で何かを見ており、時折拍手が上がる。通常馬が走るだろう道はその用途を為しておらず、遠く馬房の窓に栗毛の馬の頭が見えた。  群れなす人々の頭の隙間から様子を伺うと、まず見えたのは立烏帽子である。狩衣も見える���とから、どうもそこに神職の人間がいるらしい。それが一度屈んで、身体を起こす。すいと構えた手元には鏑矢を持っている。それを水平に持ち、その神職はゆっくりと的の方に歩いていく。  とん、と軽い音。  数米先の的の中心へ、神職が鏑矢を手で当てたのである。その様に観客から拍手が起こった。的に当てた鏑矢は、脇に置かれた三方に、山のように積み上げていく。  神職が戻ってくる間に、人だかりの向こうから子供と、その親が連れ添って出てくる。その分人が動いたので人だかりの中心へ入ってみると、そこでようやく、行事の内容がよく見えた。  子供が一人、また神職の近くへと誘われる。子供の丈に合わせた弓が手渡され、ついで鏑矢も渡る。なるほど、射手は子供たちである。子供はよろけながら弓を引き、その矢が思わぬ方向に飛ばぬように神職が手助けしている。弓を引き切ると、放つ前に神職が鏑矢のみを貰い受け、それ射たかのように見せかけて、的へと当てているのであった。  決して本当に矢を射ているわけではないが、子供にとってはこれそのものだけでも非日常で楽しい体験だろう。神職が連れ添って矢を射る(真似事をする)という、一見厳かに見える行事であるが、子供が主役であるからか、あたりは賑わいを見せ、その華やぎが境内のすみずみに広がっている。列に並ぶ子供も、やり終えた子供も、まるで誕生日を祝われる時のように、にこにこ楽しそうである。  観客の言を聞いていると、これをもってこの神社では流鏑馬と呼ぶらしい。年齢の下限はなく、上は七つまでの子供がこの行事に参加することができ、それがどういう理屈であるのかまでは聞き取れなかったが、的の中央を美事に射抜くことで、その子供の健康祈願と厄祓いを行っているのだった。  行ったり来たりする神職の疲労を見せない顔や、弓にふらつく子供の微笑ましさ、周囲の幸せな賑わいをしばらく眺めたのちに人だかりを後にする。本殿へと向かう前に偶然目をやった厩舎で、またも栗毛の馬と目があった。白い鼻筋の馬はじっとこちらを眺めている。時折ふるふると顔を振るのが、自分を置いて賑わう人間を呼んでいるようで愛らしい。射手を乗せない彼らは果たしてつまらなく思っているだろうか。羨ましがっているのか、安堵しているのか、どうなのだろうなあと考えながら元来た道を戻り、そうしてようやく本殿へと詣でる。
 ……と、いう夢を見たのサ。
文学フリマ東京36 無料配布
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