2024年2月10日
プレシーズンマッチ サンフレッチェ広島 1-2 ガンバ大阪@エディオンピースウイング広島 26418人/48分 ピエロス ソティリウ、58分 岸本 武流、88分 倉田 秋
ピエロス ソティリウ選手/東俊希からいいボールがくることは、わかっていた。
…ゴール、おめでとうございます。
ピエロス●ありがとうございます。
……いい位置にいましたね。
ピエロス●そう。(東)シュンキにボールが入った時、いい位置にポジションを取ろうということだけ考えた。彼からいいボールが来ることはわかっていたので、いいタイミングでジャンプできたかなと思います。
……大橋選手と競ったボールが東選手のところに出た瞬間、もう来るって感じでしたか。
ピエロス●それを意識していましたね。どこにボールが転がってるかを読んで、いいポジションにしっかりと早めに入れることができたかなと思います。
……弓矢ポーズはよかったですね。
ピエロス●ありがとうございます。今季初めてのゴールパフォーマンスが今日できて、よかったです。
……新しいスタジアムの最初のゴール。
ピエロス●でも、公式戦じゃないのでね。とにかく開幕の浦和戦でしっかりとゴールを決めることが大事かなと思ってます。
……何か課題みたいなものはありましたか。
ピエロス●課題は常に出てくる。今日の試合で特に何かっていうわけではなくて、試合を重ねていく間に、必ず何かしらは出てくると思う。それを次の試合に修正していくだけかなと思います。
……ここまでケガもなく、しっかりとコンディションを整えた。
ピエロス●今のところはいい調子ですけど、まずは浦和戦が一番大切。そこにしっかりと照準を合わせたいです。
……スタジアムの雰囲気は、海外のスタジアムと比べて。
ピエロス●素晴らしいスタジアムだと思います。雰囲気が素晴らしかったですし、ピッチサイドから観客席までの間がすごく近くて、声も聞こえてきます。後押ししてくださってるっていうのをすごく感じられたスタジアムだった。我々の今年の目標を到達するために、後押ししてくれることは間違いない。初めの1分1秒から後押ししてくださってますし、その応援を受けて、今シーズンは良い形となれるように頑張ります。
東俊希選手/新スタジアムに立てる喜びと、チャントの嬉しさ。
……いいクロスだった。
東●良かったです。
……完全に狙い通り。
東●狙い通りでした。
……スタジアムの雰囲気とか空気感とか、どうでしたか。
東●賑わい度が違いましたね。
……声は聞こえましたか。
東●結構、聞こえました。プレーしているときも、僕はサイドで結構(サポーターに)近いので、声が聞こえましたね。「ナイス、クロス」とか言ってくれました(笑)
……このスタジアムでプレーできる喜びを感じましたか。
東●喜びも感じるし、この日のピッチに立てる人は限られているので。何十年も前から「スタジアム作ってください」っていう話は出ていたらしいじゃないですか。きっとその時のみなさんもこのスタジアムに立ちたかったと思うんで。僕はこういう時代に生まれて、運がいいってのもあるし、(ピッチに立てる)喜びをかみしめながらプレーできました、今日は。
……課題はありますか。
東●3バックのストッパーでプレーした時間が長かったんですけど、守備のところでのポジショニングやシンプルなヘディングの強さだったりは、ショウくんを見てると、全然足りないなと思いました。
……チャントをつくってくれました。良かったですね。
東●ついに、ついに。いやあ、嬉しかったですね。もうなんか頭に残る感じの歌で。
……たくさん、何回も何回も歌ってくれた。
東●多分、練習がてらみたいな感じはあるんじゃないすか。「わかる、わかる」みたいな声が聞こえていたので。ただ、本当に嬉しいですけど、自分がそんなに、めっちゃチームに貢献できたっていう感じはまだないんで、今年はもっと頑張りたいなと思います。
青山敏弘選手/想いを伝えた
……試合前、塩谷選手といっしょにサポーターのところにいきましたね。
青山●やっぱり、行かなきゃいけなかったですね。自分たちの思いっていうのは、伝えなきゃいけないなっていうのは、あったんです。感動的でしたしね、あの瞬間っていうのはね。僕自身が待ち望んでたことなんで、それは皆さんも同じかなと思いながら、挨拶させていただきました。
……記者席から遠目で見ても、青山選手がぐっときてるなって感じたけど。
青山●自分1人で行ったら、多分感情が溢れてたと思うんです。なので、ちょっとシオ(塩谷選手)とね、ごまかしながらじゃないすけど。シオとああいう感動的なシーンを共有できたのも良かったし、それを見ていただくっていうのも嬉しかったんで、良かったです。
……先発で入っていく雰囲気とかいうのは今までとはまた違ったものがあったと思うんだけど。
青山●そうっすね。ただやっぱり、このスタジアムにふさわしいプレーっていうものをもっと求めなきゃいけないなと思った。自分にモチベーションという��パワーっていうか、そういうものを与えてくれるようなスタジアムだなと思うんで、もっとチャレンジしたいですね。
……45分のプレーだったけど、プレーそのものについては。
青山●いやいや、まだまだですね。それが今の自分ですし、そこはそこでね、しっかり認めつつ。目指すところはリーグ戦で結果を出すことですし、今の自分の実力っていうのを今日わかったので、そこをさらに高み目指してやんなきゃいけない。改めてその責任がこの新スタジアムにはあるんだなと気付かされましたね。
……さっき佐々木選手に聞いたら、「青山選手が、G大阪のサポーターとこに行こうって言ってくれたから」って言っていた。
青山●もちろん、試合っていうのは相手がいないと成り立たないものですし、G大阪としのぎを削ってきた。そういう思いっていうのは、お互いあると思ってるんで、しっかり敬意を示させていただきました。
……塩谷さんと一緒に出たっていうのは、優勝メンバーということですか。
青山●うん。その通りだと思います。
……優勝があったからこそ、このスタジアムがあるという。
青山●その歴史を知ってる当事者として、その気持ちを確かめながらっていうか、お互い共有しながらやれた。僕にとって特別な時間だったんで、それをファン・サポーターもそう思っていただいてたらいいなと思いながら、挨拶させていただきました。
柏好文選手/感謝の気持ちと覚悟をもって。
……どうでしたか。
柏●いやあ、楽しかったっすね。
このスタジアムを待ちわびていた人も多かったと思います。僕自身も今年(広島でのプレーが)11年目になりましたが、歴史を築いてきた選手たちの中でも、ピッチに立ちたくても立てない選手はいっぱいいると思う。だからこそ自分自身は感謝の気持ちを持ってやるってことと、いつここに立てるかわからないからという覚悟で、臨みました。気持ちも入れてやりましたし、プレー全てにおいて責任持ってできたかなと思います。
……パフォーマンス的には?
柏●自分自身のプレースタイルを考えても、楽しんでやるってところをベースに、やったつもりです。自分のプレーを見て、元気や勇気を感じてもらえるっていうところを考えて、プロとしてやってきた。45分のプレーでしたけど、自分らしさ、柏っていうプレーヤーっていう存在価値を、示せた45分だったかなと思います。年齢を重ねてますけどね。
……感慨深さも沸き上がりますね。
柏●交代した後、ピッチを見渡して「本当にやっとできたんだ」って思いましたね。ピッチに立ったときは、アオさんとそういう話をしていた。セレモニーをやってるときも、やっとここまで来たなっていうところを話しながら、一緒にピッチ立つことできました。
ここから、まだまだ一緒にピッチに立ちたいなっていう話も、交代した後もアオさんと言いましたし、そのためには競争に勝っていく必要があります。もっともっと試合に出たいなっていうのを改めてこのピッチで感じることができました。
……みんな強いサンフレッチェも期待してると思うんです。
柏●ここで、どんどんどんどん勝利を重ねて新たな歴史を築いていって、またみんなで喜びを共有できるようなピッチにしていきたいなと思います。
満田誠選手/受け身になってしまった
……新スタジアム初戦の感想は。
満田●前半は相手のやりたいようにやられたんですけど、自分たちもハーフタイムで修正して、実際にゴールを奪いました。負けてしまったんですけど、課題が開幕前に出せたのはよかったことなのかって、ポジティブに捉えるしかないと思う。
……前半に関して言うと、相手が本当に隙をみせないというか、こっちも重たくなるように見えた。
満田●自分たちの闘いが前半、ちょっと受身になってしまって、後ろにちょっと重たくなってしまった。それが相手の戦術にフィットしてしまって、相手を前進させてしまったのかなって思う。そういったところも試合中に修正できれば、前半からいい戦いができるのかなって感じました。
……後半はボランチに入ったけど、自分の中でどういう意識でプレーしましたか。
満田●前半はシャドーをやって、後半ボランチをやったので、自分が前半に感じたことも前の選手に伝えられますし、逆に後ろの選手にしてもらいたかったことも自分がプレーで示すことができる。複数のポジションをやることは、そういうところに生きてくるのかなって思う。前半から自分がもう少し(相手のプレーを)限定できるのであれば、もうちょっと後ろも楽な状態で、相手と対峙することになると思う。そういったシチュエーションを、より多く作っていければいいと思います。
……前半に受身になったっていうのは、新スタジアムでの最初の試合でたくさんのお客さんが入って、チームが硬くなったみたいなところもあったのですか。
満田●いやあ、そういうわけではないと思うんですけどね。後ろは入れ替わってしまったら失点に繋がると思うので、セーフティになってしまっていたのかなって思います。
……改めて、新スタジアムについて。
満田●たくさんのサポーターが来てくれて、声も反響して、自分たちのピッチの声も聞こえないぐらいの感じだった。すごいなって感じました。芝はまだ練習も含めてまだ2回目なので感触は難しいですけど、そこに慣れていければいい。本当に素晴らしいスタジアムでサッカーができているっていうのは、今日、特に感じましたね。
……改めて今シーズンの目標を。
満田●皆さんが期待しているのは、このスタジアムでの優勝だと思うのでそこを狙って、2週間後の開幕からやっていきたいなって思います。
大橋祐紀選手/あれだけ近くでサポーターの声援をうけて、嬉しい。
……新スタジアムでの最初の試合っていうことでしたけど、やってみてどうでしたか。
大橋●すごく雰囲気が良かったです。あれだけ近くで声援を受けることは選手にとって素晴らしい経験ですし、環境だと思う。サポーターの皆さんの声援に近い分、さらに感動や興奮を届けられるプレーをしたいなと思います。
……決定機もあったと思うし、チャンスも作れてたっていう部分もあると思うんですけど。
大橋●今日のプレーはちょっと微妙かなって自分の中では思います。シャドーは試合前日のトレーニングで入っていたんですけど、FWに近い形でプレーをしようとは思っていました。自分の強みっていうのはそういう部分だと思うんで。良いシーンっていうのはあったと思うんですけど、そういう場面をもっともっとこのポジションでも増やしてく、なおかつ質を上げていくっていうことが、課題かなと思いました。
……チームの中ではまだまだ競争が続いてると思うんですけど、開幕まであと2週間、どういうところをアピールしていきたいですか。
大橋●もう思いっきり思いっきり、自分の良さをどんどん前面に出していけるように。��りを見つつ、冷静にですけどね。アグレッシブなプレーをチームは掲げてますけど、自分のプレースタイルもそういうところだと思うので、前線からゴールに向かっていきたいなと思います。
……今日の反省点みたいなのがありますか。
大橋●後半に押し込む展開が続いた中で、パスを引き出すためにもらいに行ってもいいのかなとは思いつつも、でもFWとして最後のところを狙っていた部分も多かった。それはバランスかなと思いますし、もっともっといいシーンを自分のチームとして、それをしっかり結果に繋げないといけないので、ゴールネットを揺らすまでやり続けたいなと思います。
佐々木翔選手/声援が凄かった。
……初めてとなった新スタジアムの試合。
佐々木●楽しかったですね。これだけ素晴らしいスタジアムでサッカーできることに、まず何よりも幸せを感じました。
……今日の前半は、サポーターの声を後ろに受けながらのプレー。すごい声援だったと思うんだけど。
佐々木●いや本当にその通りです。すごい声援でしたし、自分たちの声が通らないんで、みんなでアイコンタクトを使いながらやっていかないといけないかなって思いました(笑)。
声のこもり方というか、声援の量も今までとは違います。今日は広島もそうですけど、G大阪のサポーターの方たちも数多くの方が足を運んでいただいて、素晴らしい雰囲気で一緒に楽しんでいただけたと思う。それが今後のサッカーにもそうですし、広島にとっても素晴らしいことだと思う。G大阪の方たちにも感謝してます。
……そういう想いがあったから、挨拶に行ったんですか。
佐々木●僕は挨拶できたらなと思ってましたけど、チームの関係者の方も「いいよ」っていうことだった。あと、アオ(青山敏弘)さんが率先して挨拶しに行こうって言ってくれたんで、心強かったです。感謝の気持ちを少しでも伝えられて、良かったかなと思います。リーグ戦だったら、なかなかそういうことはやりにくい(苦笑)
……開幕2週間前ということを踏まえて、今日のゲームについては。
佐々木●お互いの良さが出たシーンもたくさんあったと思う。非常に良いものだった。リーグとはちょっと違った種類のものだったというのも、間違いない事実だと思います。G大阪もまた一段階・二段階は強度が上がるんじゃないかなと思いますね。僕たちもキャンプを過ごしてきた直後でコンディションも含めて。また、もう一段階二段階、しっかりコンディション上げてね。疲労で身体がパンパンの人たちもいますし(苦笑)、そこはまた違った捉え方だと思います。リーグでは、しっかりと借りを返したいなと思います。
……足の状態はいかがでしたか。
佐々木●僕は、特に問題なかったんじゃないですか。出場時間をコントロールしてくれたのかなとは思うんですけど。チームも、僕自身も、もっとギアを上げられるように、強度高くサッカーできるようにしないと。まだ2週間ありますので、みんなでしっかりとチームを作っていけたらなと思ってます。
……このスタジアムで年間やれたら、チームとしても個人としてもよりパフォーマンスは出せるんじゃないですか。
佐々木●そういう気持ちはありますけど、出さないと(周囲の)皆さんの目が怖いんで(笑)。「もっとしっかりしろ」ってならないように。
でもキャプテンをやってる自分としては、新スタジアムができて最初の年に結果が出せないっていうのは、すごく寂しい。開幕戦を失ってチームが悪循環になってしまうと、難しさもあると思う。崩れないように、チームが良い方向に、右肩上がりでシーズンを過ごしていけるようにっていうところは、年長者としても、立場上としても、非常に気をつけて練習から取り組んでいく必要がある。そういった責任やプレッシャーを感じます。
川浪吾郎選手/声援が凄過ぎた
……新スタジアムのこけら落としでピッチに立った思いは?
川浪●僕なんかより、いろんな思いを持ってる方もいっぱい、いらっしゃると思います。いろんな方が関わっていただけた方が本当に多くいるわけですからね。個人の寄付の方も含めて、久保会長を初めとしてスポンサーのみなさんも、広島全体の人たちの想いの結晶が集結したことで、このスタジアムが完成した。僕自身が、このスタジアムのこけら落としの試合に出れるとはね……。すごく、ありがたかったです。
……今日は前半45分のプレーだったんだけど、後ろに紫のサポーターがいて、大きな声援をくれました。
川浪●声援がすごすぎて、声が聞こえないっていうか(笑)。でもそれぐらいの雰囲気だった。45分しか出ていないのに、こんなに声がしゃがれてますけど(苦笑)。それでも(声は)聞こえないんでね、前の選手は。まあ、ありがたいことです。本当にパワーになります。
……今日は残念ながら結果が出なかったんだけども、今日の経験を基に開幕どういうふうに。
川浪●みんなが本当に注目する一戦だったんで、勝てればよかった。ただ、その中でも今日の試合に出た課題やよかったことを精査しながら、スタッフの方もやってくれると思うし、選手同士もそう。そうやって2週間後の開幕に向けて、うまくやっていけばいいのかなと僕は思います。
……慣れないスタジアムなんで、感覚がつかめなかった部分もあったかなと思うんですけれども。
川浪●僕自身もなかったですね、そんなに。すごいやりやすかった。芝の状態もすごく良かったです。2週間後に爆発できるように、みんなでやっていきます。
野津田岳人選手/感じたことのないような幸せ
……新スタジアムは、どうでしたか。
野津田●本当にすごく楽しかったです。夢中になってしまった。あっという間の時間だったなと思いますね。改めて、こういう素晴らしいスタジアムでできるんだなっていう喜びをすごく感じられました。
……満員のスタジアムでした。
野津田●今までいろんなスタジアムでやりましたけど、感じたことのないような雰囲気と自分の気持ちがありました。ここをホームでできるっていう素晴らしさ、幸せだなって感じて、本当に感動しました。今日は負けてしまいましたけど、力強いサポーターの力もすごく感じましたし、紫のスタンドに囲まれて、素晴らしい雰囲気でできたと思います。
……前半はG大阪のポゼッションのところが難しかったんですけど、後半は立て直したんじゃないかなと思う。
野津田●その手応えはすごく感じました。自分が入って守備をはめることができたっていう感覚はすごくありましたね。そこは良かったかなと思いました。
前半はチームがはまってないっていうのを感じて、どこがはまってないのか、どういう感じではめたらいいのかっていうところを考えながら見ていたんです。それをうまくできたのはよかったんですけど、ただ大味になってしまったっていうところと、カウンターを食らって逆に失点してしまったっていうところは反省しないといけない。自分の試合感覚も、もう少し必要だったのかなっていうところは感じた。収穫と自分の課題が見つかった試合だったので、良かったかなと思います。
何よりこのスタジアムでホームで、こういう雰囲気を感じられたっていうのは、すごく良かったですし、本当にやりやすいなっていう感覚を得られたので、すごい良かったと思います。
ドウグラス ヴィエイラ選手/素晴らしい雰囲気
……新スタジアムでプレーした感想を聞かせてください。
ドグ●すごく綺麗なスタジアムで、雰囲気が(今までとは)全然違う。本当にすごくいいスタジアムじゃないかと思っています。本当にすごくいい状態でプレーできますね。
……サポーターの声はどういうふうに聞こえてましたか。
ドグ●ピッチの中に入ると集中しているのであまり聞こえないんですけど、でも今までアウェイのサッカースタジアムで感じていたことを、自分のホームで感じられる。中に入らないと感じられない部分があるので、言葉で表せないぐらいの、すごくいい雰囲気だなと思いました。
……最初のゴールはピエロス選手が決めてましたね(笑)。
ドグ●いやいや(笑)。味方なんで、すごく嬉しいゴールです。ただ悲しいのは結果が出なかったこと。せっかくこうやってみんな集まって、素晴らしい雰囲気を作ってもらったのに、残念だなって思います。
良くしないといけない部分がたくさんあるし、いい勉強になったなと思います。大事なのは23日の浦和戦。そこで結果を出して、チームとサポーターの皆と喜びを分かち合いたいなと思ってます。
……修正しないといけないと感じたのはどういうところですか。
ドグ●キャンプから帰ってきてまだ3日目なので、どうしても身体に重みと疲れがありますから。開幕までの2週間を有効に使って、アジャストしないといけない。タイミングとか、連係の部分とかね。身体がもっと軽くなると、連係の部分も動けると思う。時間が多分合わせてくれると思います。時間が必要です。
山﨑大地選手/このピッチに立てる喜びを噛みしめて
……攻撃面では結構いいところが見えま���たけど。
山﨑●前半から試合を見てて「自分が入ったらどういうプレーをしようか」っていうのはすごくイメージできていた。前からしっかり見て、パスを出せるチャンスがあれば狙っていこうかなっていうのは思っていたんで。
……得点に繋がるパスもしっかりと見えていた。
山﨑●1つ奥まで見えてたん、で良かったと思います。
……守備のところでは?
山﨑●失点シーンは、ドリブルさせたこともそうですし、何回も切り返しさせてシュートまで行かれたっていうのは課題なんで。そこをガツンと前を向かせず止めれるように、もっと前から良い準備ができたていればと思います。
……このスタジアムの雰囲気ってのは。
山﨑●いや、もう最高すぎて。立ってるときもニヤニヤしてました(笑)。でもちゃんと集中しているので。
……少年の頃、これほどのスタジアムができるとは、思ってもなかったのでは。
山﨑●ピッチに立てる喜びをしっかりかみしめて、子供たちに見ている人たちに感動や勇気を届けられるように、全力を尽くして、次は勝利を迎えるようにしていきたいと思います。
ミヒャエル スキッベ監督/素晴らしいスタジアムの素晴らしい雰囲気
スキッベ監督●今日は本当に素晴らしいスタジアムの中で。本当に素晴らしいプレシーズンマッチができました。
我々のサポーターもG大阪のサポーターも、素晴らしい雰囲気を作ってくれました。90分間どちらのチームも素晴らしいサッカーを繰り広げました。ただ最後の方では、G大阪の方が少し上回りましたね。
ゲームの中の状況によっては相手が良かったときもありましたし、自分たちが良かった状況もあったと思う。もしかしたらこれが逆の結果になってもおかしくないかなと思いますけれど、最終的に考えてみると、今日の結果に関してはG大阪に分があったと思います。
……今日のこの雰囲気、新スタジアムのムードを、監督自身どのように捉えていらっしゃいますでしょうか。
スキッベ監督●まずこれまでもエディオンスタジアム広島で、すごくいい雰囲気の中でいい試合ができたっていうのはありました。けれど、そことは違った素晴らしい雰囲気でした。これからもですね、もちろん自分たちのサポーターもそうですけれども、相手サポーターにとっても、良い雰囲気を作り出してほしいなと思います。それから自分たちも、このスタジアムでこれから勝利を積み重ねていきたい。
……今日の90分で出た課題と収穫、両方お聞かせください。
スキッベ監督●今日、一番重要だったのは多くの選手が新しいスタジアムの雰囲気を味わうことでした。今日メンバーに入った20人は全員プレーすることができましたね。
ここまで、特に持久力と体力に焦点を当ててトレーニングしてきました。ここからはもう少しスピードのところも、やっていきたいと思います。
課題としてはカウンターを受けるというところですね。終盤に入ってからカウンターを受けるシーンが多かった。ただ、自分たちのチームには、冬に手術を受けたりした選手もいるし、コンディション的にもトップまできていない選手もいる。開幕まで2週間あるっていうことは、自分たちにとっていいことだと思います。
……後半多くの選手を入れ替える中で、キャンプでもやってなかったポジションに選手を起用したわけですが。
スキッベ監督●今回の件に関してはそうせざるを得なかったっていうのも、もちろんあった。ただ基本的に自分たちのチームには、複数のポジションをこなすことができる選手がたくさんいる。急造というわけではなくて許容範囲内というかね、自分たちの狙い通りの範囲内のポジション選択だったと思っています。
「まちなかスタジアム」で初試合 気になる混雑や騒音 試合後人々はどのように行動したのか?(テレビ新広島 2月12日)2024年2月10日に追記
広島市中心部にできた「まちなかスタジアム」。にぎわいの場として期待される一方、人の混雑や騒音などの問題も懸念されます。こけら落としを迎えた「初日」、人々はどのように行動したのか徹底取材しました。
つけそば はせ川 楢原雅子店長 「お店としてもいっぱいサポーターの人にも来てほしい」
矢野記者 「相当な列ですねこれは…まだ続いています…ずーっと並んで並んで並んで…まだグッズショップはあの先です」
クラブと思いを一つに歩んできたサポーターにとっては待ち焦がれた”初日”…。全席種完売。一面”ムラサキ”に染まっていきます。熱戦が繰り広げられる中、外では…。
鈴木記者 「試合が始まったばかりですが、スタジアムを離れていく方もいますね」
スタジアムから出てきたサポーター 「(Q:何かご用で? 買い物をしに… 氷…暑くてきょう…」
散歩で来た親子 「娘が気になると言うので…」
Q:何がすごかった?
「キッズスペース。中にしかなくてチケットがないと入れなかったんですよ」
一方、試合前、サポーターからは”騒音”を心配する声も出ていましたが…。
五十川記者 「川を一本挟んで対岸にきましたが、「オオ~」という声が聞こえます。スタジアムができたことを実感するが場内アナウンスも聞こえますし、声がしっかり外に漏れているなという印象がある」
逆転を許したまま終了のホイッスル。同時に、駆け付けたおよそ2万6千人のサポーターたちは一斉にスタジアムの外へ。定点カメラでみるとその人の行方は南方向、西方向に多く流れているように見えます。横川方面に帰るサポーターに話を聞くとある”悩み”が…。
島根からきたサポーター 「横川から前のエディスタまで行ってエディスタから(車で)帰る。エディスタにいまとめているので。ツイッターとかでもどうしようどうしようと駐車場ないから県外から来るなってことなのかなという感じで…そういうところで不便なのかなと」
たしかに、試合中に周辺を取材した際には…。
鈴木記者 「サッカースタジアム周辺の駐車場ですが、このようにどこも満車の表示ですね」
この日の試合前後、NTTドコモの基地局データから推計したデータによると「紙屋町西駅周辺」、「横川駅周辺」ともに前年を上回る人の数となっていました。
「まちなかスタジアム」から流れ出した人の流れ。一体、どこに向かうのでしょうか?
鈴木記者 「ちょうどこの橋の方寺町の方に歩く人の姿もありますし、一方で川沿いを通って横川あるいは白島方面に歩く人の姿もあります。空鞘橋ですがこのように歩道が人でびっしりです」
流れは、寺町周辺で、電停やバス停などで分散していきました。一方、横川方面はどうなっているんでしょうか?川沿いから向ってみると・・。
観戦した人 「分散して今来れるじゃないですか。あれはメリットの一つと思う。色々な方向から来れるしアストラムラインやJRや広電もあるし」
横川駅周辺に到着すると、人はいますが、街全体がスタジアム帰りの人でごった返しているという感じではありません。
飲食店はどうなのでしょうか? 酒店が経営する角打ちスタイルの店。伺ってみると・・・。特製のムラサキのサワーでサンフレムードが盛り上がります。
山中酒店 松木加絵子さん 「にぎわってますね。試合帰りの人がたくさん来ていただいてありがたいです。街中ももちろんにぎわったでしょうし、今もにぎわっていると思いますけど、みんながそれで街中に(スタジアムが)できて良かったねになればいいんじゃないですかね」
一方、スタジアムから、市内中心部に向かう人たちはどのように行動したのでしょうか?
矢野記者 「こちらはゲートパーク方面、紙屋町方面に行く人が出てくるゲートです」
バスセンター、アストラムライン、路面電車の電停など、公共交通機関の結節点となる紙屋町方面にはかなりの人が移動します。
観戦した人 「そのまま歩いてサッカーの話をしながら流川に着いて飲むみたいな」
久保田記者 「紙屋町のバス停ですが多くの人が並んでいます。並んでいる人でかなりこの道が狭くなっているのを感じます」
一方、紙屋町周辺ではこんな人たちも・・・。
酒呑童子 甲斐桂子さん 「予約で満席です」
店内には、観戦帰りのフアミリーが・・。
観戦した人 「(以前は)横川駅からバスに乗って渋滞に巻き込まれていたのですが、それが(今は)時間が読めるのでだいぶ便利です」
その頃、人の流れは、少しずつ分散しながら、市内中心部へ。立町、中ノ棚方面の飲食街。いつもは、カープファンで賑わうこの店にも、紫のサポーターが・・・。
カープ鳥中の棚スタジアム 志毛淳一店長 「紫っぽい人は多かったです。試合が終わってからぞろぞろと」
スタジアム観戦の人たちはどんな行動パターンを取ったのでしょうか?
観戦した人 「試合後は流川。試合前は横川」
Q:何故?
「横川の方が何となく(店が)空いてそうだったから。試合前に早く食べてスタジアムに戻りたいから」
人流の最終目的地と予想される流川。人の流れは届いたのでしょうか?
矢野記者 「7時前の流川です。確かに人通りは多い気はしますが、観戦帰りという感じではないです」
飲食店を取材してみると・・。
呑んべ居酒屋いろり 田中良智店主 「流川自体はまだ遅い時間になるんです。袋町とか八丁堀とかの店でみんな飲みながら時間がきたら流川なんです」
Q:今からですか?
「今からなんです。今なんです」
収容人員28500人。広島市内の中心部に誕生したまちなかスタジアム。その人流が生み出す様々な影響は、今後、私たちの街にどのような効果をもたらすのでしょうか?
試合が終わって新白島駅まで歩きましたが、特別渋滞などなかった。うまく分散していたようでした。
TSSコメンテーター 山内泰幸 「何試合かする中で人の流れや状態がわかってきますので、2年、3年、5年それぐらいのスパンでより良い街になっていけばいいんじゃないのかなという感じがします」
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『ある評伝 三島由紀夫』 ジョン・ネイスン 野口武彦 訳
『午後の曳航』を英訳した翻訳家によるもの。1974年にアメリカで出版され、邦訳版は1976年に出てる。三島が自決(介錯死)したのが1970年だし、三島の作品の翻訳をしたこともある人で、その間三島と交友関係を持っていたから、三島夫人の瑤子さんに評伝を書くために協力もしてもらったようだが、出来上がったものに、三島の被虐趣味と同性愛が書かれているために、遺族により増刷などを止められた、ちょっとした問題作。こんな本があるのは、誰かの伝記だかで読んだことがあったと思うが、今回初めて読んでみた。図書館に初版があったので、上に書いた遺族が嫌がった部分もちゃんと入っている。で、こう言う部分を削除した版が文庫化されてる。遺族の気持ちは分かるけど、、、だ。
被虐性に関しては、以前、性質を同じくする人が書いた本を読んだ。ネイスンいわく、
公威の「少年期の感受性」の真相に横たわる死へのエロティックな衝動は、ほとんど生来のもの...(中略)...公威が死を、あるいは、それにひとしく破滅的で宿命的な何ものかを、じりじりして待ちこがれている「特権的な運命」と目していた。(p48)
そして、三島にとってとても大切だったのが、「美」と「死」と「運命(天才)」
三島が戦後すぐ、まだ20歳なのにすげに時代遅れになってしまったのは、三島が好きなジャンルや、三島を応援していた同好の士たちが戦後の社会的変化で拒絶されるようになってしまったからだそうだ(pp61下−62上)
自分の名前を「魅死魔幽鬼尾」と書いてみたり、お茶目なんだかヤンキー的幼児性なのかなんなのか分からんが面白いと思っておく(苦笑)。
次に、三島が肉体改造を始めた理由。
おそらくは昭和三十年前後に、三島には自分が真正に存在していると感じ、自分が現実に生きていると知ることのむずかしさを体験するような或る瞬間が訪れたのだ。そして三島は、言葉(芸術)は自分が現実を体験する機会を持つよりも前に「現実を蝕む」ものだとして、それを罪すベく意を決する。三島が意識的に「言葉と対立する」何ものかを求めはじめたのはまさにこのときであった。「肉体の言葉」たる筋肉すなわちこれである(p113上)
さてさて、三島の結婚。その前に三島の性向を三島の両親は知っていたに違いないと著者は言う。父親は否定し続けていただろうが。そして、花嫁になる瑤子さんも知っていただろうと言う。そうなんだぁ、と驚いた。
昭和35年に出演した映画『からっ風野郎』では、自分より背の低い女優だけが出てることを確認したそうで、若尾文子と共演したそうだ!若いときの若尾文子、可愛いものねぇ。この映画、見てみたいかも(爆)。
肉体改造をし、自衛隊に体験入隊したり、楯の会を作ったりする兄を、弟の千之は、子どもの頃にさせてもらえなかった戦争ごっこを楽しんでいただけだろうと言う(p219)。
しかし、晩年の三島の政治的見解/思想は、私には理解できない。読む気にもならんし、読もうと頑張っても頭に入らん。全くのフィクションだと思えば読めるかも知らん。次回、試してみよう。
自決したとき、自ら腹を裂き、介錯のた��に3度首を打たれる間、自分の血で「武」と書くつもりだった(p246)そうだが、あまりの苦痛に三島は、その苦痛を感じる以外に何も考えられなかっただろうと思う。三島にとって何も考えられないと言う状態、何も考えずに感覚だけにある状態はこの時が初めてだったかもしれない。この状態を三島は文章に表したいと思ったのではないだろうかと思った。
三島は遺言で文人ではなく武人として死にたいと書いていたので、遺族は三島に楯の会の制服を着させ、軍刀を胸に置いた。が「最後の瞬間に、瑤子は原稿用紙と万年筆を棺に納めた」そうだ(p247上)。奥さんは小説家三島由紀夫と結婚したんだもんね。
また、白い薔薇を持って来た弔問客に母の倭文重が
「お祝いには赤い薔薇を持って来てくださればようございましたのに。公威がいつもしたかったことをしましたのは、これが初めてなんでございますよ。喜んであげてくださいませな。」(p247上)
と言ったそうだ。お母さん、泣かさんといてくれよ!と思った次第です。
著者は後書きで三島の死について
私にいえることは、ただ三島の一生の物語から感知するかぎりでは、それが基本的に死へのエロティックな陶酔にかかわっているように見えると言うことだけである。私が言いたいのは、三島は生涯かけて情熱的に死を欲し、「愛国心」を、あらかじめ処方された一生の幻想たる苦痛に満ちた「英雄的な」死の手段として意識的に選択したように見えるということだ。私はかならずしも三島の最後の数年間のあの熱烈なナショナリズムが、ひとを担いでいたのだと信じているわけではない。しかし私には、どうしても三島の自殺がその本質において社会的でなく私的であり、愛国主義的でなくエロティックであったように思われるのだ。私の解釈が真実の全てだと言うつもりはない。ただそれが真実だろうと信じているまでのことである。(P250)
と言う。同感。
生前、三島は、気に入らないことが起こると、それを起こした人物とはすぐに関係を切っていたようだ。交友関係が広かっただろうから、面倒な関係はないものにするのが楽だったんだろうな。
さて余談。三島が歌舞伎の脚本を書いた件で、文楽の太夫に義太夫の部分をチェックしてもらったとあったのだけど、文楽座の鶴澤燕三って、文楽「座」って何よ!!??そして演目名、『椿説夕張月』となってるが、正しくは『椿説弓張月』やで。翻訳者のケアレスミスとして、校正した人とか編集者とかも見過ごしたのか?あかんやろ、と思った。
また三島の作品を読みたくなった私でした。
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