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#ウクライナ危機は他人事では無い
takigawa · 4 months
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プラザ合意とペトロダラーと戦争ビジネスを睨んだ国際ビジネスマンの視点 #プラザ合意 #ペトロダラー #戦争ビジネス #note https://note.com/takigawa/n/nd2388572add1 昨日は国際的に活躍するビジネスマンと打ち合わせがあった。 彼は仕事の話をする前に良く国際政治経済の話をする。 彼の話が全て事実で真実かどうかは分からないがほぼ本当の事のように感じた。 因みに彼は日本人でもアメリカ人でも無い。 彼は言う「そもそもアメリカ🇺🇸は戦前は本土にいた蒋介石を応援して来た。彼を通してアジアをコントロールしたかったが、中国共産党に負けて🇹🇼逃げてしまったので、じゃあ日本🇯🇵を通してアジアをコントロールするか、となって日本は朝鮮戦争特需もあり、大きな経済成長を遂げた。 だけど大成功しすぎて、日本は大喜びしていた。 そこでアメリカは【プラザ合意】で日本の成長を制限する事にした。  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B6%E5%90%88%E6%84%8F さすがに日本の国土でアメリカ本土全部を2.5回買えるぐらいまで成長するとは思ってなかった。 このプラザ合意の後、日本は失われた30年を過ごす事になる。 瀧川さん、アメリカの強さはどこにあるか分かりますか? アメリカは昔はドル💲金本位制だったでしょう。今はドルを持っていても同価値の金をFRB(連邦準備銀行)が保管していないから、金💰と交換してくれないでしょう? アメリカのドルはペトロダラー(石油に裏打ちされたドル)なんですよ。 世界の産油国ランキング1位はアメリカなんですよ。 瀧川が「ブラジル🇧🇷、ロシア🇷🇺、インド🇮🇳、中国🇨🇳、南アフリカ🇿🇦のBRICSはドル💲とは別の新しい通貨で石油取引をすると合意したんじゃないですか?」と質問すると 彼は「BRICSは新しい通貨を創ると言ってるけれど、お互いの国の通貨との利害が一致しないから、実効性無いでしょ。」と答えた。 そして 「アメリカは日本を抑えた後、ドイツ🇩🇪やEU🇪🇺の復活を気にして、今は中国、ロシアを抑えようとしているでしょう? ドイツはロシアから石油パイプラインを引いて依存し始めてた訳ですよ。それでドイツは経済絶好調で喜んでいた。アメリカはじっと見ていて、ウクライナとロシアの戦争を画策して、実行した訳ですよ。 そしたら、当然、ドイツやEUへの石油パイプラインが止まり、ドイツやEUはヒーヒー言ってるんです。戦争でロシアも疲弊させた。 中国と台湾の危機もアメリカが煽ってる感じがする。何故ならアメリカは今、中国を最も警戒してるから。台湾と中国がドンパチやったらその瞬間に上海株式市場、北京株式市場、香港株式市場が大暴落📉するから中国🇨🇳は戦争はやりたくないんですよ。 アメリカは中国を疲弊させる為には台湾とドンパチして欲しい。 習近平はやりたくない。口では強気で言ってるけどやりたくない。 それと中国はこれまで多額の公共投資を重ねて道路、橋、ダム、ビルなどインフラ作りまくって、雇用を産み、関連産業が潤い、かなら上手く行ってた。習近平も凄い自信を持っていた。自信を持ち過ぎた。 ここに来てバブル崩壊すると思うし、アメリカが【中国がアメリカを抜く事】を許さないから、ここから20年は中国は苦しいと思う。 逆にここから20年はアメリカは日本を優先するから日本はラッキーな時代になるよ。 あとね、ウクライナ🇺🇦には韓国🇰🇷の武器弾薬がアメリカ経由流れてるし、ロシアには北朝鮮🇰🇵からの武器弾薬が流れてますよ。 正確には韓国が新たに製造した武器弾薬はアメリカに残って、アメリカにあった古い在庫の武器弾薬がウクライナに渡っている。つまり古い武器弾薬の在庫一掃セールなんだよね。アメリカにとって戦争はビジネスなんだよね。 イスラエル🇮🇱とハマスの戦いも両方とも腐敗したヤツらでハマスの3人のリーダーは10億ドル以上の資産家ですよ。イスラエルのネタニエフ首相は、ユダヤ教会に労働義務、軍役義務を免除する事で支持を得て首相になったんだけど、その義務免除対象人口が国民の25%にもなってしまって、75%の国民が食わせなきゃいけなくなってて不満がたまってたから、ハマスと戦争が始まったら一部の国民はお祭り騒ぎやイベントみたいな感じで空爆を見てたりするんですよ。全然、ユダヤ教のイメージじゃないし、若者に麻薬が蔓延している。 アメリカは世界一の産油国で、元々アメリカと親しかったサウジアラビアがここに来てバイデンを無視したりして、アメリカに楯突いてるんだけど、OPECのリーダーを自認するサウジアラビアは【石油価格維持】の方針を強く打ち出していた。 でもアメリカが下げたら57ドルぐらいまで下がっちゃった。サウジアラビアは80ドルで採算取りたいから頑張ってたんだけど、結局、サウジアラビアも下げちゃった。これでOPEC諸国からの信任がかなり下がったんだよね。 これもアメリカがサウジアラビアが強気に出るのを見てて泳がしてから、痛い目に遭わせる、という常套手段だと感じるよね。 日本、ドイツ、サウジアラビア、みんなそう、そしてその力の源泉は石油とドルですよ。 トランプ氏は2024年の大統領選挙に向けて47の政策綱領を発表したんだけどその中に【バイデン大統領が進めているEV義務化をやめる】とハッキリ言ってるんだよね。 EVは中国を利するだけ、という主旨。 ドイツやEUも中国EVが普及し過ぎて、制限しそうな感じ。 ここでも中国潰しが進行しそう。 トランプ氏はアメリカ大統領選挙で当落の行方に影響を与える共和党と民主党の支持が同じぐらいで選挙のたびに行ったり来たりする6つの州(スウィングステート)の内、5つで支持を拡大していると言う話があって、トランプ氏が復活の可能性がかなり出て来た。」 僕が「選挙で各州の最高裁判所がトランプ氏への投票を認めないって判決がポロポロ出てるけど、どうなんですか?」と聞いたら 彼は「それは元々、アメリカ民主党支持の州での話なので、どっちにしてもカリフォルニア州やニューヨーク州はいつも民主党なので余り影響は無いよ。もちろんスウィングステートでその判決が出たら影響あるけど、連邦最高裁判所判事が今は共和党シンパが過半数だから、連邦最高裁判所の判断になれば【トランプ氏に投票させない】とはならないでしょう。トランプ氏が大統領時代に判事が共和党シンパにどんどんと代わった経緯もあり、こんな影響が出てくるのはトランプ氏はラッキーかもね。 ただトランプ氏はアメリカ第一で同盟国とか国連は二の次の方針だから、外国から見るとやりにくくなる可能性はある。 まぁアメリカの行動は大統領が誰になってもCIA的な覇権、ペトロダラー、戦争ビジネスだから、変わらない部分はあるよ。」 なんでそんな話をするのかと思ったら、彼はアメリカに会社を創り、そこを上場させようとしているんだけど、アメリカ政界のかなりトップに近い人から、アメリカ資本を80%以上にして欲しいと言われてて、彼はアメリカ資本オンリーは嫌だなぁと思っていて「他の国はどこなら良いの?」とその人にアドバイスを求めた。 そしたら上記の今のタイミング(ここから20年)は「日本だよ」と言われたと言う話でした。 流石にこの長文を読んでくれた人は余り居ないかも知れませんが、ここまで読んでいただいた人には感謝します。 ありがとうございます。 彼の発言はあくまでも彼の意見なので、そこはご理解のほど、よろしくお願いいたします。 あと、思い出したら、追記とか修正する可能性もあります。 よろしくお願いいたします。 #日本 #日本復活 #アメリカ #中国 #台湾 #ロシア #戦争 #ドイツ #ウクライナ #イスラエル #ハマス #トランプ #産油国 #EV #バイデン #CIA ☆☆☆ 🇯🇵 新しい企画や海外展開を目指す。元・スペースシャワー取締役、元・石森プロ副社長、元コミックスウェーブ非常勤取締役、元・アイキャスト社長。JSAT、スカパー!、MOTTAINAI、インドネシア特撮ヒーローBIMA、立ち上げ♫
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henokaapa · 2 months
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人間とAIの相互否定を予見させる現世界
 2,3日前にEU議会がAIの規制法案を世界で初めて成立させたと報じられた、その中に軍事的規制があるのかどうかが日本の報道では分からないが、今ウクライナでもガザでも攻撃にドローンの無人機が大量に使われている。安価でしかも簡単に作り出せるドローン兵器は今やなくてはならない武器になりつつあるが一方で場所や時間を選ばず人道的に危険な攻撃も非常に増え兵士の戦闘での死傷者が減る一方民間人の死亡が急激に増えている、特にイスラエルのパレスチナ攻撃は食料配布の広場に意図的にドローン攻撃をして多くの女性や子供が犠牲になり国連が躍起になってそれを停止させようとしてもイスラエル側はその中にハマスが紛れ込んでいると主張��て止めようとしない、今や国連の存在感はイスラエルの歯止めにも無力な存在として人類の危機を止められる機構は皆無となりつつある、その根底にあるのは以前から私がブログでも呼びかけている、否定の負の感情である、ネタニヤフ氏の狂気ともいえる執拗な攻撃性はこれまでのユダヤ人への迫害の歴史がそれを物語っていると私には見えて仕方がない。それはこの日本でも決して他人事ではない、今自民党の政治危機が何故これほど行き詰まりを見せているかにも実は国全体の方向性を国民が見いだせないでいる為で、誰一人「こうしよう」という方向性が見いだせないその根底にあるのは否定の存在感が横たわっているためであると私は思う、保守政治が自ら作り出した矛盾は自分の存在を否定する行為であったためにその方向性を自ら失わせ、しかも政治的選択の道を自ら閉ざすものでもあった、というのも裏金事件の根底には国家否定の源流が流れているからに他ならない。同じ困難はアメリカの政治にも見られる、それが民主主義の否定となって人類全体が暗雲の下でもがいている。これはある意味戦争よりももっと悲惨な結果を人類にもたらしかねない、一部の人たちが懸念するように人類はAIによって敵だと認識されかねない危険がある。それを防ぐためには人間存在が否定的であることを止めることが何より大事なことになる、私たちは自らをAIに否定される前に考えを変える必要がある。
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reportsofawartime · 3 months
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メドベージェフ: 「スナク氏、ショルツ氏、マクロン氏、ノルウェー人、フィンランド人、ポーランド人、その他のNATO諸国の指導者たちは、『我々はロシアとの戦争に備える必要がある』とおしゃべりしている。そしてロシアはNATO諸国やEU諸国との紛争の計画はないと繰り返し述べているが、このテーマに関する極めて危険な議論が続いている。理由は明白である。バンデラが支配する行き詰まった「ウクライナ」への数十億ドルの支出を正当化するには、有権者の注意をそらす必要がある。結局のところ、巨額の資金は何にも使われていないのだ。これらの国々の社会問題を解決しようとしているのではなく、納税者にとっては異国の滅亡の危機に瀕し、その人口がヨーロッパ全土に散らばり、地元住民を恐怖に陥れている国での戦争に向かっているのである。ウクライナを助けるため、したがって私たちはより多くの戦車、砲弾、ドローン、その他の兵器を生産しなければなりません。 しかし、ヨーロッパの指導者は皆、自国民に対して冷笑的に嘘をつきます。もし、神が禁じられているように、そのような戦争が起こったら、それは私たちのシナリオに従わないでしょう。塹壕内で大砲、装甲車両、無人機、電子戦手段を使用して戦うことはありません。 NATO は巨大な軍事ブロックであり、同盟諸国の人口はほぼ 10 億人で、軍事予算を合わせると 15 兆ドルに達することがあります。 したがって、軍事力の差があるため、選択の余地はありません。応答は非対称になります。特殊な弾頭を備えた弾道ミサイルと巡航ミサイルは、我が国の領土保全を守るために使用されるでしょう。これは軍事教義に基づいたものであり、誰もがよく知っています。そしてこれは非常に悪名高い黙示録です。すべての終わり。 したがって、西側の政治家は有権者を頭の悪い愚か者として扱うのではなく、苦い真実を伝えなければなりません。ロシアとの戦争の準備ができているという間違ったマントラを繰り返すのではなく、実際に何が起こるかを彼らに説明してください。」
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aikider · 2 years
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ウクライナ関係のエントリのまとめと私見のまとめ
今までに投稿したウクライナ関係のエントリをまとめておく。
ウクライナ侵攻について
「プーチンは狂人でもナショナリストでもない」 佐藤優が読み解く「暴君」の“本当の狙い”
ウクライナ侵攻について2
プーチンのウクライナ侵攻、実は25年前から「予言」されていた…!
「キエフ制圧」でもロシアの泥沼は続く、アフガン、チェンチェンの二の舞いに
ウクライナ侵攻について
対露戦略と対中戦略の齟齬
ウクライナの半導体製造用ガス2社が生産停止、世界供給の約半分カバー | REUTERS
ロシア・ウクライナ戦争の和平を実現するために「最も重要なモノ」
ウクライナ戦争は世界の経済覇権をどう変えるか
ウクライナ戦争の影で中国が手に入れる「利権」
ウクライナ侵攻、膠着の原因と今後の展開
ウラジーミル・プーチン
ウクライナの英雄に? 無人機「バイラクタルTB2」大活躍 “バイラクタルの歌”が愛国歌に
停戦の条件はどのあたりか
ロシア軍、キエフ周辺から2割近くを再配置 米分析: 日本経済新聞
ウクライナ情勢2022/04/01
ウクライナ戦争「アメリカが原因作った説」の真相 | ウクライナ侵攻、危機の本質
ウクライナ戦争「数年単位」 東欧での基地拡大を提案―米軍トップ
長引く戦火が世界の人々の生活に与えうる悪影響 | ウクライナ侵攻、危機の本質
プーチンの意図する「非ナチ化」とは
「プーチンは何も諦めていない」佐藤優が明かす「ロシアが狙うウクライナの急所」
[書評]現代ロシアの軍事戦略 小泉悠
ウクライナ侵攻状況2022/05/19
エマニュエル・トッド氏「第3次世界大戦が始まった」
エマニュエル・トッド氏「日本はウクライナ戦争から抜け出せ」
以下は自分の私見のまとめである。
今回のウクライナ侵攻に際して日本はロシア叩き一辺倒である。形式的にも実質的にも侵略戦争であり、ロシアを非難するのは当然である。しかしだからといって、ウクライナが絶対正義��あるとか、ウクライナが単純な被害者だとかいう見方は正しくないし、ウクライナを後方から指示するNATOが正義というわけでもない。国際外交や歴史は複雑なものだ。いい大人がそういうことをわかっていないということは残念な話である。
そもそもウクライナ侵攻の火種はNATOの拡大にはじまる。冷戦終結期、ソ連のゴルバチョフは「NATOがドイツよりも東に拡大しないのならば」という条件で東西ドイツの統一に同意した。当時のNATO事務総長も、米国務長官も、独首相も類似の発言をしている。しかしこれは正式な条約ではなく、結局NATOはドイツより東に拡大しつづけることになる。かつてソビエト連邦に属していたバルト三国、東欧4カ国、バルカン諸国が次々にNATOに加盟していくわけだが、これに対しソ連崩壊後のロシアは安全保障上の危惧を抱いた。
そもそもNATOは強大なソ連軍に対抗するための軍事同盟である。したがってソ連が崩壊したならば理論的にはNATOは不要になる。しかし、実際にはNATOは存続した。理由はいくつか考えられる。NATOには他にも目的があった。ドイツの軍事力を抑え込むこと。アメリカが欧州をコントロールする手段を確保すること。また単純に、これほど大規模な同盟を作ってしまうと、解体するのにもかえって混乱を招くからあえて解体しないという消極的な理由もあっただろう。
しかし、これほど大規模な軍事同盟は多額の予算を食う。そんな同盟を維持するには何らかの目標、平たく言えば仮想敵が必要だ。そしてソ連なきあとNATOの仮想敵国になりうるのはロシアしかいない。したがってソ連崩壊後のNATOはロシアを仮想敵とした。のみならず、NATOは旧ソ連諸国を次々に加盟させて東方拡大していった。
NATOとしては、必ずしも積極的に東方拡大するという意図はなかったかもしれない。むしろバルト三国、東欧4カ国、バルカン諸国のほうが、ソ連から離れて軍事同盟を失っていたから、安全な庇護者としてNATOへの加盟を熱望していたという要素はあっただろう。しかもこれらの国々は、NATOに入ることでEU加盟、ひいては経済支援も期待できるのだから、当然といえば当然である。一方のNATOとしては単にオープンドアポリシーに則って彼らを受け入れただけなのかもしれない。90年代~ゼロ年代初頭には、NATOを構成する欧米諸国もロシアのことをさほど脅威とは認識していなかったようなフシもある。実際のところはNATOも一枚岩ではないはずで、その思惑は様々であっただろう。
ロシアは広大な国土を持つが、多くの国と陸続きである。したがって防衛するのがけっこう難しい。歴史的にもナポレオンやヒトラーに攻め込まれた経験を持つ。このため、ロシアは伝統的に戦略縦深を確保することを基本姿勢としてきた。具体的には、モスクワと他国との距離を確保し、一度攻め込まれても追い返せるだけの緩衝地域を設けることが必須条件であった。ソ連時代にはバルト三国、東欧、バルカン諸国が緩衝地域としての役割を担っていた。ところがこれらの国々がNATOに鞍替えしてしまうと、緩衝地域が敵の攻撃拠点となってしまう。モスクワを守る装甲が、モスクワを攻める銃に変わってしまったわけである。
したがってNATOの東方拡大は、ロシア側から見ればロシアへの敵対行動にしか見えなかった。だからロシアはNATO拡大に対して苦情を言い続けてきた。グルジア(のちジョージア)がNATO加盟を希望した際には、ロシアがグルジアを徹底的に叩き、同国のNATO加盟は棚上げとなっている。これはNATOへの警告でもあった。しかし、欧米はロシアの警告を無視し続けた。
最後に残ったロシアの緩衝地域が、ベラルーシとウクライナである。ロシアはベラルーシとの関係を強化することに成功したが、ウクライナはうまくいかなかった。ウクライナはもともと権威主義的な親露派政権だったが、欧米がウクライナにコナをかけ(ゼロ年代末以降、米独の政治家が何度もウクライナを訪れていた)、2014年のウクライナ危機が発生する。
ウクライナ危機では、ウクライナの親露派政権に対して、親欧米派が反政府デモを組織し、大統領が亡命するという事態になった。新たに大統領を選出したウクライナは、EUやNATOへの加盟を志向する。ウクライナがNATOに加盟するとなれば、ロシアに喧嘩を売るようなものだ。そのことはウクライナ側もわかっていただろう。
しかし、ウクライナは親欧米派一色に染まったわけではない。このときクリミア編入とドンバス戦争が発生する。
クリミア半島は帝政ロシア時代からロシア黒海艦隊があり、ソ連時代もソ連の軍港があったし、ソ連崩壊後もロシア海軍の軍港として機能していた。ロシアとしてはクリミア半島を失えば貴重な不凍港を失うことになるため、秘密裏に特殊部隊を送り込んで軍事拠点を制圧、クリミア半島の海軍司令官がすぐ投降してしまい、のちにロシア海軍にスライドする。さらにロシアはクリミア議会を掌握して独立宣言させたのち、ロシアへの編入を問う住民投票を実施させた。その結果、クリミアはほぼ無血でロシアに編入されてしまった。この編入は西側諸国からの非難を浴びたのだが、もともとクリミア半島はロシアの軍港として長らく機能してきたことから、ロシアへの編入に反対する住民は少なかったようである。要するにロシアの情報操作や工作がなくとも、当の住民が編入を歓迎していたわけだ。西側としては国際法の建前上、承認できないと言い続けるしかないのだが、住民の大半が歓迎している以上、現実問題としてはどうしようもないというのが実情である。
かたやドンバス戦争は複雑な経過を辿った。ウクライナ東部のドンバス地方はロシア語話者が多く、政治的にも親ロシア的な住民が多い。親欧米派政権に反発した東部の親露派住民は、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国を名乗り、政府軍との内戦に発展する。背後ではロシアが兵器供与を行ったり、特殊部隊による訓練を行っていたが、戦争の主体はあくまでウクライナ東部の親露派が主体であった。つまりドンバス戦争は、ウクライナ国内の内戦であったということになる。
ドンバス地方がクリミア半島と違ったのは、ロシア語話者の割合がクリミアほど圧倒的ではなかったこと、ロシアがドンバス地方の編入を望まなかったことである。最終的にはロシアとフランスが停戦を仲介し、ドネツクとルガンスクを自治共和国とするミンスク合意が締結された。ロシアとしては、両共和国が「ウクライナ国内の自治共和国」という扱いになれば、ウクライナのNATO加盟に反対してくれるので、ロシアの安全保障上のメリットが大きい。ドンバス地方の親露派としては、自分たちの政治的立場が認められる。一方で親欧米派政権は、停戦のため一度はミンスク合意を受け入れたものの、外交上の自由度を制約されることになることを嫌って履行を先送りしていた。親露派とロシアはこれに不満を蓄積させ、結局ミンスク合意は履行されないまま大統領選を迎える。
新たに大統領に選出されたゼレンスキーは、ウクライナの大学で法学を専攻しながらコメディアンになり、テレビで政治ドラマを作って人気を博したという異色の政治家である。それが前の親欧米派政権を徹底的にこき下ろして大統領になったわけで、わりと典型的なポピュリズム的な政治家と言えるだろう。ゼレンスキーは当初はロシアとの対話を意図したようだが、ロシアは再交渉ではなくミンスク合意の履行を迫ったため、ゼレンスキーも強硬路線に切り替えることになった。
そして2022年、ロシア軍のウクライナ侵攻を迎えることになる。
ロシア軍は当初、速攻でドンバス地方とキエフの制圧を狙ったが、ウクライナの防空網を潰しそこねたことで制空権を取れなかった。さらにウクライナの穀倉地帯が雪解けで泥濘化し、さらにウクライナの橋落とし等で移動ルートを制限されたロシア陸軍は、ウクライナの無人攻撃機による爆撃、さらにラジコン式マルチコプターを活用した誘導兵器、欧米から供与された携行対戦車ミサイルにより足止めされ、キエフ攻略を断念する。逆にロシア語話者の多いドンバス地方はほぼロシアが制圧し、ロシア軍はドンバス地方・クリミア半島を拠点として黒海沿岸を奪取する方針に切り替えている。ロシアが黒海沿岸の占領に成功すれば、ウクライナは海軍の拠点と貿易拠点を失うこととなり、穀物の輸出が難しくなる。ウクライナは世界の胃袋を支える穀倉地帯であり、そもそも今年の作付けが怪しくなっているところだから、世界の食糧事情も大きな影響を受けるだろう。
日本を含めた西側諸国は、経済制裁を発動しているものの、欧州がロシア産天然ガスに依存しているために部分的な制裁にとどまっており、ロシア経済はさほど影響を受けていない。かといって軍事介入ができるかというと、ロシアは核保有国であり、核抑止論の観点で言えば「核保有国同士は戦争ができない」ので、NATOは軍事介入することができないし、今からウクライナをNATOに加盟させることは不可能である。ことここに至って、NATOは身動きできない。
以上を振り返ってみれば、問題は以下の2点に集約できるであろう。
①NATOが東方拡大し、ロシアが脅威を感じたこと
②ウクライナが国内問題を解決できなかったこと
①についてはすでに述べたとおりであるが、②については捕捉しておこう。ウクライナはエマニュエル・トッドが「問題は英国ではない、EUなのだ」(文春新書)で指摘したように、「ウクライナは、国民国家として半ば崩壊している社会」であった。要するに、親欧米派が反政府デモで政権を奪取したとはいえ、国内にロシア語話者の親ロシア派住民が生活していることは確かで、正反対の意見を持つ人々が同じ国で生活しているのだ。両者が何らかの合意をするしかなかったのは確かで、ミンスク合意は妥当な落とし所であったのだが、そこで妥協できなかった。
とはいえ、今回の戦争は形式的にも実質的にもロシアによる侵略である。したがってNATOもウクライナも、ロシアの行動を認めることはできない。しかしウクライナは戦争が長引くほど自国の農業、工業、経済が疲弊していく。一方、ロシア軍はグダグダっぷりをさんざん晒されているが、それなりの戦果を上げているし、経済制裁もろくに効かないから、ロシアが兵を引くとは思えない。時間はロシアに味方するから、停戦協議に応じる可能性は低い。そうなると今後の予想としては、この戦争は停戦もない恒久戦争になり、ウクライナはじわじわと締め上げられていくだろう。予想できないのは、ウクライナの重要拠点であるオデーサ(オデッサ)がどうなるかだ。オデーサが維持できればウクライナは戦えるが、陥落すれば戦争の継続が困難になるだろう。いずれにせよウクライナ有利で終わるということは考えにくい。ウクライナが有利になるためには、たとえばプーチンが急死するようなイレギュラーな事態が起きるくらいのことが必要である。
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takahashicleaning · 5 days
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TEDにて
カレン・アームストロング:黄金律を復活させよう
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
2009年時点の「思いやりの心」への憲章の発布から、数週間が経ち、Karen Armstrong(カレン・アームストロング)は21世紀の宗教の役割を見つめています。
宗教的教義が、我々を分かつのか?それとも、公益のために皆を団結させるのか?彼女は、世界の信仰が黄金律を再発見する活力となる触媒について語ります。
黄金律とは?これは時には、肯定的な言い回しで「自分にしてもらいたいことを他人にしてあげなさい」ということ。そして、同じくらい重要なのが、以下の表現です。
「自分にして欲しくないことは、他人にもしてはいけません」あなたの心と向き合ってください。苦痛と感じることを思い出してください。
そして、どんな状況であっても、そのことを他人に対しては、行わないでください。というものです。
毎日。実践することで、自分を世界の中心に据えるのではなく、他者を中心に据えることで自我を超越します。そこで見えてくると言われるのが「神」「悟り」「ラーマ」「道(タオ)」と呼ばれるものです。
これは、私たちがよく知っている「エゴに繋がれたもの」の範疇を超えたもの。もし、全ての専門家が、皆で一丸となれば、私たちは世界を変えられるかもしれません。
ぜひ、ご覧ください。必見です。
個人的には、全ての人間が必ずしもできるとは思っていませんが、せめて、全世界の半分以上の人が毎日、1回くらいは実践してほしいと心の中で祈っています。
日本では、西遊記の物語にでてくる天竺(てんじく)に行く三蔵法師が有名だが、アビダンマは、根本経典である三蔵(経・律・論)の一部。
阿毘達磨とも。サンスクリット語から、漢字に翻訳するとこう書かれる。武道の達人でもあった達磨大師。ダルマ様とも呼ばれる。
数十年単位では、悪性でも数百年単位では善性という事象は多数ある!
なぜ?一神教に比べて、多神教や漢字などに概念が多いのは、お釈迦さまが膨大に構築し、先人達の蓄積したアビダンマが根本だから!
宗教の創始者たちの概念上の教え。
原本は、ものすごくパワー(「パワーかフォースか?」の本でのパワー)の高い状態であることが確認されている。
ここで言われる「Powerパワー」は(スターウォーズでのライトサイドのForceフォース)そして、「Forceフォース」は(ダークサイトの方)という前提です。
しかし、宗教概念が、二元的であればあるほど(例えば、「神と悪魔」や「法律で暴力装置をがんじがらめにしたテロリスト集団が警察機構なのに絶対に善のような先入観を強調する構造」など)
つまり、ゼロサムになると誤訳される危険性も大きくなるように思います。
ロジェカイヨワの戦争論にある「いけにえ」も似ている。
あれこれと姿は変わっても、それらは常に存在し続けてきました。
上があれば下があるように、光と闇があります。人間の心理への探求、そして、高い精神的レベルに達しようとするコミットメントは、宗教として社会的に組織化されます。
逆に、そうなることによって、最も低いエネルギーフィールドに落ちていくのです。
よく組織に入ると優秀な人が無能化するのもこの構造原理にあるためです。
なぜなら、組織化されると言う偽りが最初から伴っているからです!!
だから、マスメディアを通すと意味が反転して届き易くなる傾向があります。
世界中のさまざまな宗教の創始者たちの概念上の教えが言うように、慈愛と言うエネルギーフィールドは、一神教でいう神の恩恵への入り口です。
多神教の仏教では慈悲とも言う「悟りへの入り口」とも呼びます。「ラーマ」「道(タオ)」バージョンもあります。
これらのキャパシティを増やすことで、私たちは、誰であり、なぜ?ここにいるのかと言う最終的な気づきに導かれ。
さらに、このアトラクタフィールドの光の中では溶かされ、すべての存在の究極の源へと導かれます。
これが、この世界で自らのパワーを高める唯一の方法なのです。
そして
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三大宗教って、すべて一神教。数学の群論、トポロジーの圏論で多神教の仏教の視点で俯瞰すると、ある意味、多神教の一形態とも言えるんだよな。
インドでも似たようなのあるからね。ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神など。
なお、日本では、あまり知られていないヴィシュヌ神は、日々、時空を超越して、同時に姿を変えて人々を救っていたという場の量子論的な特徴があります。
その時のそれぞれの姿は化身を意味する「アヴァターラ」と定義されており、オンラインゲームなどで呼ばれる自分の分身となるキャラクター「アバター」の由来ともされています。
日本では、観自在菩薩に似ていますが、シヴァ神よりも強くて最強。宇宙を維持する役割もあるので、最新物理学では、イメージ的に不確定性原理に近く、スーパーストリング理論や陰陽五行理論も含まれています。
日本人は皆、神社にいくでしょ!
あれ神道で神社庁も公的にありますよ。
お寺にいくでしょ!あれ仏教ですよ。
お盆やお祭りや年中行事に参加するでしょ!あれ仏教ですよ。
これらに関わらない人も・・・
数%の大企業を中心にしたマスメディアやテレビなどもナショナリズムと言うカルトの定義になるんだけどね。
カルトの定義「中立的なバランスの欠けた極端な思想を対象にする少人数の狂信的な崇拝を持つ教団」に当てはまる?
カルトを論じる前にカルトの定義をしないと風評被害になります!
ご注意下さい。
お金に色がつかないように、量子にも色はつきません(数学の言葉で裏付)人間が色を定義していく。
お金に色がつかないように、量子にも色はつきません(数学の言葉で裏付)人間が色を定義していく。
お金に色がつかないように、量子にも色はつきません(数学の言葉で裏付)人間が色を定義していく。
テーラワーダ仏教では「色」も定義されていて、「色」とは「五蘊(ごうん)」の一部であり「存在する物や事を視覚で認識」すること。
「色即是空」の「色」です。
「五蘊(ごうん)」は「五根(ごこん)」という身体の感覚器官から執着が生じていると論じています。
偶然の一致か否か?不思議なことに・・・
「量子力学」という分野を開拓し、発展させた三人の物理学者「ニールス・ボーア」「ヴェルナー・ハイゼンベルグ」「エルヴィン・シュレーディンガー」たちは
とても奇妙なことに気がつきました。
素粒子の物理学を究極まで追求していくと、驚いたことに、はるか昔の東洋の賢者たちが説いた哲学に
どんどん接近してしまうのです。
これは何を意味するのでしょうか?
次に
老子の道教の徳(テー)とアリストテレスのニコマコス倫理学の徳(アリテー)が似ていることから・・・
どちらの起源が先か?調べるととても面白い仮説が出てきた。
中国の道教は紀元前750年位。古代ギリシャ末期のアリストテレスは紀元前350年位。
共に多神教。この時代の情報の伝達速度を考えるとシルクロードで相互的に交流して伝わった可能性も高い。
プラスサムな概念だから。道(タオ)が先で、アリストテレスのニコマコス倫理学の徳(アリテー)が変化して
老子の道教の徳(テー)となり、神仏習合みたいな道徳になった?アリストテレスのニコマコス倫理学の徳(アリテー)は具体的だが、道徳経ではあいまい。
当時は、西洋と東洋の最先端を統合?古代中国では、老子は仙人とも言われていたし、始皇帝もこの頃の激動の時代。
どうなのか?
バラモン教に対して創始した仏教もブッダにより誕生し、アリストテレスの時代に近い年代であることは偶然の一致だろうか?
ニコマコス倫理学に似ている仏教最高レベルの奥義が「中道」ということ。チベット経由で中国にも伝わります。そして、日本にも。
その後、古代ギリシャは300年後、多神教の古代エジプト文明を滅ぼしてローマ帝国になっています。キリスト教も誕生。
その後、国教へ。一神教が広まり紀元後が始まります。
現在のEUは、NATOがウクライナ侵攻でクローズアップされたこと。さらに、13の暦がひと回りして2000年前位の状況も含めて考えると
トルコまで領土にしたローマ帝国の民主主義版をフランス、ドイツは構築しようとしてる?
イギリスがブレグジット(Brexit)で離脱したのは、かつてのローマ帝国の過ちを回避した可能性も?
もし、以前、機運が高まった時にロシアがEUに加盟していれば、古代ローマ帝国2.0(民主主義版)が建国していたかもしれない。
大西洋を超えてアメリカ大陸からロシアを含めて、北半球に巨大なモンゴル帝国を超えた人類史上最大の領域が誕生するので・・・
今からでもロシアは遅くないので加盟したほうがいいような気がします。
真実はわからないが、そんな仮説がインスピレーションとして出てきた。
仏教最高レベルの奥義が「中道」と言葉で言うのは簡単だけど、体得して実践するのは至難の業。
ピータードラッカーも言っている。
それを可能にする方法を段階を踏んで導いた最初の人が釈迦です。
初心者向けとして、アビダンマや八正道がそれに当たります。具体的な方法を体系化しています。
極端な見解にとらわれない(顚倒夢想:てんとうむそう)よう人が心の苦しみから逃れるには、八つの道を守れば良い。
正しい見かた、正しい思い、正しいことば、正しい行い、正しい生活、正しい努力、正しい判断。そして、正しい考えかたである。
ところで「正しい」とは、何をもってそう言うのだろうか?
ここでは、アリストテレス(サンデルの正義)の定義ではありません。
この場合の定義は、ブッダの説いている「中道」が「正しい」という意味です。両極端にとらわれない正しい立場(中道)が悟りへと導く唯一の道なのです。
悟りから始まり、この世は、様々な概念が重なり合うため、概念の機微や均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!
最初は大変だが、ドラゴンボールに登場するスーパーサイヤ人みたいに、これを大変なレベルじゃなくなるくらいに習慣化することがコツです。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
続きは、後ほど。倫理は強制ではなく一定のプロトコルに基づく自由権なので
アリストテレスのニコマコス倫理学には、快楽的生活、社会的生活、真理を追求する生活がある。
思考の知的な徳は、形式知の根本?
もう一つ、性格の徳は、暗黙知の根本?
アリストテレスのいう定義である悪徳の反対は、有徳。有徳に転換する努力が必要。
悪徳に似た概念として、仏教でも、具体的に邪道四つと定義されている。
テーラワーダ仏教に似ている。顚倒夢想(てんとうむそう)になるため悪行為を段階的に最小限する努力が善行為。
こうすることで「パワーか?フォースか?」の書籍でいうパワーが人類全体で平等に底上げされる。
ここで言われる「Powerパワー」は(スターウォーズでのライトサイドのForceフォース)そして、「Forceフォース」は(ダークサイドの方)という前提です
そして、ブッダの説いている「中道」は、「パワーか?フォースか?」の書籍でいう「意識のマップ」内の「中立」レベルに当たるかもしれない。
アビダンマとは異なる領域なので、うつ病、ADHD、自律神経失調症、発達障害などは、精神科医や心療内科へどうぞ。
もう少し、テーラワーダ仏教で教え伝えられている経験則を初心者向けから二、三歩、歩みを進めると「預流道心」と言われる悟りの最初の心が生まれる瞬間があります。
自力で到達するのは危険なので、お寺のお坊さんに詳しくは聞いてください。
自分の解釈では、ここに到達する感覚としては、量子力学の本質である「場の量子論」を本当に理解した瞬間が一番近い感覚です。しかし、検証できないので本当に到達したかわかりません。
テーラワーダ仏教のアビダンマでは、「預流道心」に到達すると自然と悟りの道に自動的に回帰できるようになるそうです。次に、七回生まれ変わるまでに完全に悟りの流れに乗れる。
前世で「預流道心」に到達してると子供の頃から、桁の違う天才になりやすい傾向が発現してくるそうです。
そして、六道輪廻するのは、人間界か天界のみだそうです(一神教では、天国に近い領域に似ている)他にいくつか特徴があります。
「預流道心」に到達すると「第一禅定(ぜんじょう)」状態に自動的になります。
一神教では「天国」に相当することですが、テーラワーダ仏教には、この先がありますが、ここまでにします。
厳密には違うけど、わかりやすく言うと精神領域がスーパーサイヤ人に到達するようなイメージ。しかし、すぐ心の状態は普通になります。
漫画のイメージのように身体は強くなりません。
言葉の定義として「禅(Zen)」は、ブッダが伝授された「第一禅定(ぜんじょう)」が起源。
言葉の定義として、ここでの「定」は、サマーディとも「梵天」の「梵」とも呼ばれます。
日本語ではわかりずらいけどサンスクリット語などにすると全て関連してることがわかります。
サマーディ瞑想とも深く関連していて、瞑想しすぎると「あの世」の人になってしまうので、ほどほどの八正道で「この世」の状態を維持しないと危険です。
戻ってこれなくなります。
再起不能になる可能性が高いため、本当に詳しくは、歴史あるお寺でお坊さんに聞いて下さい。
再起不能になる可能性が高いため、本当に詳しくは、歴史あるお寺でお坊さんに聞いて下さい。
再起不能になる可能性が高いため、本当に詳しくは、歴史あるお寺でお坊さんに聞いて下さい。
歴史に耐え抜いた哲学の基盤がない権力者が最も危険な存在です。
情報技術の発展とインターネットで大企業の何十万、何百万単位から、facebook、Apple、Amazom、Google、Microsoftなどで数億単位で共同作業ができるようになりました。
現在、プラットフォーマー企業と呼ばれる法人は先進国の国家単位レベルに近づき欧米、日本、アジア、インドが協調すれば、中国の人口をも超越するかもしれません。
法人は潰れることを前提にした有限責任! 慈愛や基本的人権を根本とした社会システムの中の保護されなければならない小企業や個人レベルでは、違いますが・・・
2018年では、サピエンスは20万年前からアフリカで進化し、紀元前3万年に集団が形成され、氷河のまだ残るヨーロッパへ進出。紀元前2万年くらいにネアンデルタール人との生存競争に勝ち残ります。
そして、約1万2千年前のギョベクリ・テペの神殿遺跡(トルコ)から古代シュメール人の可能性もあり得るかもしれないので、今後の「T型オベリスク」など発掘作業の進展具合で判明するかもしれません。
メ���ポタミアのシュメール文明よりも古いことは、年代測定で確認されています。古代エジプトは、約5千年前の紀元前3000年に人類最初の王朝が誕生しています。
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて国家や権力者は透明性を究極にして個人のプライバシーも考慮)
<おすすめサイト>
エピソード8 Episode8 - 知恵が試されるバランスとテーラワーダ仏教の「結び」、マクロ経済学(パワーか、フォースか 改訂版―人間のレベルを測る科学 - デヴィッド・R・ホーキンズ Amazon)
エピソード7 Episode7 - テーラワーダ仏教の「結び」と意識のマップ、マクロ経済学について(パワーか、フォースか 改訂版―人間のレベルを測る科学 - デヴィッド・R・ホーキンズ Amazon)
ボブ•サーマン:私たちは、だれでも仏陀になれるという話
ジョアン・ハリファックス:慈悲、そして共感の真の意義について
マチウ・リカール:幸せの習慣
マイケル・ノートン: 幸せを手に入れる方法について
マチウ・リカール:慈しみと愛他性(アルトルーイズム)に導かれる生き方
サラ・パーカック:宇宙から見た考古学
現時点2015年での時間の概念の解釈について
日本テーラワーダ仏教協会
仏教と物理学
アラン・ド・ボトン:無神論2.0
ユバル・ノア・ハラーリ:人類の台頭はいかにして起こったか?
<提供>
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shintani24 · 1 month
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2024年4月2日
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【地震情報】 4月2日 4:24 震度5弱 震源:岩手県沿岸北部 M6.1 深さ約80km この地震による津波の心配はありません。
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シリアのイラン大使館に攻撃、イスラエル空爆か 革命防衛隊幹部ら死亡(ロイター)2024年4月2日
シリアの首都ダマスカスのイラン大使館周辺に1日、イスラエル軍によるものとみられる攻撃があり、イラン革命防衛隊の上級司令官が死亡した。レバノン治安筋がロイターに対し明らかにした。写真は4月1日、イスラエル軍によるものとみられる攻撃を受けたダマスカスのイラン大使館周辺で撮影(2024年 ロイター/Firas Makdesi)
[ダマスカス 1日 ロイター] - シリアの首都ダマスカスのイラン大使館周辺に1日、イスラエル軍戦闘機によるものとみられる攻撃があった。イラン政府はこの攻撃で上級司令官3人を含む7人が死亡したと発表。イランは厳しい対応を取るとしており、イスラエルとの緊張が高まっている。
イラン革命防衛隊は声明で、精鋭部隊「コッズ部隊」の上級司令官モハンマド・レザ・ザヘディ氏を含む軍事顧問7人が死亡したと発表。イラン国営メディアによると、同国政府はザヘディ氏が標的だったとの見方を示している。
シリアのミクダード外相は「ダマスカスのイラン外交施設を標的とし、多くの無実の人を殺害したこの残虐なテロ攻撃を強く非難する」と述べた。
イランのアクバリ駐シリア大使はこの攻撃で負傷していない。国営テレビに対し、外交官を含む最大7人が死亡したとし、イラン政府は「厳しい」対応を取ると述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズはイスラエル当局者4人の話として、イスラエルが攻撃を実行したと認めたと報じている。
ロイターの記者は、大使館に隣接し、倒壊した領事関連の建物のがれき上で救急隊員が捜索に当たる様子を目撃した。現場ではシリア外相や内相の姿も見られたという。
シリア国営メディアは軍関係者の話として、イスラエルがゴラン高原からイラン大使館周辺を攻撃し、シリアは防空システムでミサイルのうち数発を撃墜したと報じている。
イスラエル軍の報道官は外国メディアの報道にはコメントしないとした。イスラエルは長年、シリア内のイランの軍事施設などを標的に攻撃を繰り返しているが、大使館周辺が攻撃を受けたのは今回が初めて。
イラン国連代表部は攻撃が「国連憲章、国際法、外交・領事施設の不可侵という基本原則に対する明白な違反だ」と断じた。また「地域の平和と安全に対する重大な脅威」だとして国連安保理に攻撃を非難するよう求め、イランは「断固とした対応を取る」権利を留保していると述べた。
レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは「敵が罰と復讐を受けることなくこの犯罪が済まされることはない」と報復を表明した。
イラクやヨルダン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などイスラム諸国のほか、ロシアも攻撃を非難した。
米ホワイトハウスは今のところ直接コメントしていない。
米国務省のマシュー・ミラー報道官は定例記者会見で、米国は「地域的な紛争のエスカレーションを引き続き懸念している」と述べた。また、イランの支援を受けているハマスが拘束している人質の解放を巡る交渉に影響は及ばないとの見方を示した。
髙岡豊(中東の専門家 こぶた総合研究所代表)解説 他国の領域への攻撃や占領、外交団への攻撃、全て「国際社会」の安寧のために許されないことです。特定の主体には何してもかまわない、特定の主体だけは何してもとがめだてされないという状態では、そもそも「国際社会」なるものが存在する意義すら危うくなります。現実には「国際法」なるものの履行や尊重を強制できる機関は存在しないので、(政治的・軍事的に)強いものが好き放題やる、というのが「国際社会」というものです。その中で各国がどう生きるか必死に模索する姿が「国際政治」だと言えるでしょう。レバノンのヒズブッラーも今般の犯罪は懲罰なしにはすまされないとの声明を発表しましたが、イランやロシアを計算に入れたとしても彼我の力の差は明白であり、反撃としてできることは極めて限られているでしょう。
高橋和夫(国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長)解説 イスラエルは一線を越えたのだろうか。同国にしてみれば、この前日の同国南端の都市エイラートに対するドローン攻撃でイランの方が先に一線を越えたとの見方だろうか。エイラートは、イスラエルでは唯一の紅海に面する港湾都市である。これまでイエメンのフーシー派のミサイル攻撃などを受けてきたが物理的な損害はなかった。今回は、死傷者こそ出なかったが、海軍の施設が損傷した。防空システムが突破されたわけだ。
この攻撃は、イランではなく、イランの支援するイラクのシーア派によるものだったのだが。イスラエルにしてみれば、そうした微妙な差異は重要ではないだろう。
イスラエルはイランが全面戦争を望んでいないという認識で、ある意味では計算されたリスクをとったのだろうか。あるいは、イランを挑発して報復を誘い、それを言い訳にレバノンのヒズボラに対する大規模な攻撃を開始したいのだろうか。イランの次の一手が注目される。
小山堅(日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員)解説 万が一、イランとイスラエルの関係が緊張し、衝突の方向に向かうような事態となれば、中東情勢の混迷と流動化は一気に深刻化する。原油価格もそのリスクに反応して上昇していく可能性がある。4月1日、指標原油WTIの先物価格は83.71ドルと、昨年10月27日以来の高値となった。最近の原油価格上昇は、地政学リスクの中でもウクライナによるロシアの製油所へのドローン攻撃などが牽引役となっていた。今回の事態で、再び中東情勢が市場関係者の注目を集めることになる可能性が十分にある。今後のイランの動きを始め、中東情勢から目を離すことはできないだろう。
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シリアのイラン大使館攻撃、大統領がイスラエルへの報復表明(ロイター)2024年4月2日
4月2日、 イランのライシ大統領(写真)は、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺が空爆され軍司令官など7人が死亡したことを受け、イスラエルに対して報復すると表明した。テヘランで2月撮影。WANA (West Asia News Agency)提供(2024年 ロイター)
[ドバイ 2日 ロイター] - イランのライシ大統領は2日、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺が空爆され軍司令官など7人が死亡したことを受け、イスラエルに対して報復すると表明した。
国営メディアによると同氏は「抵抗戦線の意志を打ち砕くことに失敗したシオニスト政権(イスラエル)は、自国を救うために再び無差別的な暗殺を実行した」と非難した。
その上で「イスラエルは目標を達成できず、この卑劣な犯罪が報復を受けることを知らなければならない」と強調した。
イランの国営メディアは、シリア人6人を含む13人が死亡したと報じている。
イスラエルのガラント国防相は、イスラエルを脅かす者に代償を払わせるため、中東全域で「多面的な戦争」を展開していると表明。ただ今回の攻撃については言及しなかった。
イランのアブドラヒアン外相は2日、米国の利益代表部を務めるスイス大使館の担当官を呼び出し、シリアのイラン大使館に対する攻撃に関して米政府の責任を追及。米国のブリンケン国務長官は訪問先のパリで、米政府はこの攻撃について事実を確認しようとしていると述べた。
グテレス国連事務総長はこの攻撃を非難。報道官によると、全ての関係者に対し「最大限の自制を行い、広範な紛争につながる可能性のある一段のエスカレーションを避けるよう」呼びかけた。
高橋和夫(国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長)補足 イランの革命防衛隊の幹部が殺害されるのは初めてではない。2020年に同様の事件がイラクであった。革命防衛隊で最も著名な人物であったカーセム・スレイマーニー将軍がアメリカのドローン攻撃で殺害された。イランは報復せざるを得なかった。しかし、イランもアメリカも戦争は望んでいなかった。そこで両国の間で「アウンの呼吸」の調整が行われた上で、イランはイラクのアメリカ軍基地にミサイルを発射した。イランのミサイルは基地内の将兵のいない施設に正確に命中した。イランは報復したというポーズをとり、アメリカは犠牲が出なかったというので、反撃は控えた。戦争は回避された。
こうした微妙なやり取りはイスラエルとイランの間では、望むべくもない。イスラエルが北部で戦争の準備をしているとの報道も気にかかる。イスラエルは、イランを挑発して報復を誘い、レバノンのヒズボラと戦争を始める口実としたいのではないか。心配だ。
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「新幹線に物を投げた人がいる」カップ麺入った買い物袋など投げつけた疑い「乗りたかった」男(34)を逮捕 山陽新幹線「さくら」運転取りやめ 約5600人に影響(RCCニュース 4月3日)2024年4月2日に追記
広島県警は3日、兵庫県姫路市の自称自営業の男(34)を新幹線特例法違反の容疑で逮捕しました。
警察によりますと、男は2日午後6時52分ごろ、広島市南区の広島駅ホーム内で走行中の新幹線にカップ麺の入った買い物袋などを投げつけた疑いが持たれています。
男は警察の調べに対して「間違いありません」と容疑を認めたうえで、「この新幹線に乗ろうとしたが発車したので投げつけた」「この新幹線に乗りたかった」などといった供述をしているということです。
JR西日本によりますと、2日午後7時前、広島駅の係員から「広島駅に停まっている新幹線に物を投げた人がいる」という内容の通報がありました。
JR西日本は警察に通報するとともに、広島駅に停車中の鹿児島中央行き「さくら565号」の車両確認を行ったところ、車両の上部からはカップ麺のようなものが見つかったということです。
「さくら565号」は運転を取りやめたほか、九州方面に向かう列車に最大で40分の遅れが出て、約5600人に影響が出たということです。「さくら565号」に乗っていた乗客392人にけがはありませんでした。
男は姫路市から九州に向けて移動中で、投げつけた袋の中にはペットボトル、和菓子、カップ麺などが入っていたということです。
警察が動機など詳しいいきさつを調べています。
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zo-sunz · 5 months
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「新人類の戦時下の戦争対策」とは?
 戦争事態について、世界市民がどんな行動を真っ先に起こさなければならないのかというのは、「即時停戦!」行動ではありません。
 戦争勃発と共に攻撃があって始まるのが戦争ですから、既にその時には最初の攻撃があって戦争被害者が発生している地域が生まれていますので、戦争勃発の一報と共に真っ先に世界市民がしなければならない事は、戦争当事国の市民の安全確保と疎開避難による救済なので、戦争勃発の一報と共に世界市民が真っ先に起こさなければならない行動というのは、「停戦しろ!」ではなく、「直ちに市民の安全確保をして、直ちに安全避難区域を作り、市民をその安全地帯へ即時に次々と避難完了させ続けろ!」です。これは戦争事態における世界市民の行動の第一鉄則です。それを世界市民が真っ先にやらないで、怠り続けていると、戦争被害者が増え続け、戦争犠牲者が増え続けてしまいます。
 一人でも多くの人々を、戦争被害から、より早く、より多く、離脱させる必要があるのが、戦争事態における市民の安全確保の鉄則であり、そうしないと戦争被害者(戦時下PTSDなどの経験を増やし重度化させる被害)や戦争犠牲者と、憎悪や喪失による二次的被害や副次的多義的な被害を拡大させて増やす事になりますので、これは、人間の戦争の歴史共通の基礎的な根本的鉄則なので、みなさんも、どこかで戦争が勃発した際には初期段階からこの鉄則を現実的に徹底的に完遂していく事をやり続けなければなりませんし、それは世界市民である我々の人間世界の人間としての義務のようなものだと思います。
 ふつう、まず、そうしなければならないのが、戦争当事国の戦時下の市民当事者の現状でしょう?
 戦争勃発の一報と共に世界市民がまず真っ先に実現し続けなければならないのは、市民の安全地帯の確保と、安全地帯への避難による市民の現実的具体的な現場の人民の安全確保です。  
 まず、非戦闘地帯(緊急避難民移住保護区)を真っ先に作り、危機に瀕している市民を真っ先にそこへ避難させる事こそを戦争勃発と共に同時進行で急いで完了しなければならないのです。その避難救済を実行しながら、「直ちに停戦しろ!殺すな!」という要求を戦争当事国と世界に拡大させるという行動に出る。そういう同時多発的な多様な取り組みが必要になるのが、戦争勃発と共に行動しなければならない世界市民の基本的な役目です。
 現在のように何ヶ月もそれを要求しないで、停戦しろ!しか言わない停戦しろ!に留まっている世界市民の活動というのは、全く現地の市民を救えない結果を生み出し続けることになります。戦争当事国の市民は、数ヶ月も経ったらもう市民は動けなくなってしまいます。戦争勃発して1日から数日以内に避難しなければ、もう取り囲まれて動けなくなる地域が生まれてしまいます。
 戦争勃発したら真っ先に施す必要があるのは、市民の安全地帯を新設確保してそこへ全員避難させる事です。いわゆる疎開を真っ先に実現させる国際社会の市民救済作戦を徹底的に完遂させ続けていく働きをし続けることです。まずそれを最優先に実施しなければ、停戦も何も意味がありません。
 戦争勃発と共に攻撃が増えて、時間の経過と共に戦争被害者や犠牲者の数が増えていくのが戦争事態の世界ですので、まず新たに確実な安全地帯を確保して、そこへ市民を避難させることこそを最初の数日以内に実践し始めて、それを最後まで継続し続けていくことこそを最優先に取り組み続けなければなりません。停戦終戦させるよりも前にそれを始めなければなりません。
 停戦終戦というのは戦争主導者同士の交渉の問題ですから、戦争被害者当事者たちには関係がありません、自分たちでどうすることもできなかったから戦争に巻き込まれてしまっているのですから、被害をリアルタイムで受け続けている戦争被害者の国の人々は、真っ先に戦争被害経験事態をさせないで済む地域への避難を戦争進展に先行して同時進行で初期段階から市民を誘導して疎開避難を施さなければなりません。他にも、複数、すべて同時進行で行わなければならない戦争事態の基本的な複数の鉄則があります。私がここで述べている事は、戦争事態の人民において、すべて現実具体的に必要不可欠な最優先の実践対策です。
戦争をやめろ!とか即時停戦しろ!と言っている暇が無い即時対策の事を言っているのです。戦争事態なのですから、戦争勃発と共に、できれば72時間以内(体温を保てない路上などに出た人間が水分を取らずに健康に安全に生き残れる時間)に緊急に強行しなければならない戦時下の市民の戦時戦争対策を即座に完了しなければならないのが世界市民の任務なのです。その事を全く理解していない市民というのが旧人類であるあなた方世界市民のみなさんです。
 常に必要な答えというのは常に一つだけなのではありません、答えは常に複数必要なのです。現実問題というのは常に複数の対策が必要になります。一つだけでは人民は救済できませんし問題も解決しません。停戦というのは一つの答えであり最終最優先解決策の一つに過ぎません。それを最優先に実現するためには、同時進行で実行しなければならない様々な複数の対策を実行しなければならないのです。問題に対する対策、つまり問いに対する答えというのは常に複数必要になります。複数の対策を同時進行でそれぞれ行うことによって、その一つ一つの対策が伴って初めて最終目的を達成することができるのであり、またその一つ一つ複数の対策の一つ一つは、一つでは適切に実現できるわけではなく同時進行で他の対策を合わせて実践していく事によってそれぞれの対策が実現できるようになるのが、あらゆる問題解決の基本的な本質的な原理のようなものです。それが現実というものです。それが現実現状に対応した基礎的な最優先必須対策というものです。
 戦争勃発と共に、旧人類は真っ先に「直ちに停戦しろ!」ということのみを主体的に要求します。
 しかし新人類は違います!
新人類は戦争勃発と共に真っ先に「直ちに安全地帯を調査し確保し、先行して市民を避難救済しろ!」と「即時停戦しろ!」をセットで同時進行で働きかけて施していきます。より具体的に、戦争勃発と共に真っ先に、最も戦争被害を受ける可能性が低い大規模な安全地帯をいくつも調査して見つけ出して、そこを非武装非戦疎開エリアとして市民の安全保護区域として確保し、避難民の受け入れを可能にする仮設施設を緊急国際支援して輸入設置を手配する、そしてその避難民保護区域へ、先行して市民の避難移送を実施する国際救助部隊を結成して実施していく緊急救助作戦を立てて即時現地救済を続けていくことが最優先の戦時下対策に必要な初期から最終まで継続しなければならない基本的な最優先の戦時下対策です。
 それらを同時進行で行いながら、即時停戦要求や、具体的な戦争仲裁交渉などの働きかけを同時進行で合わせてセットで行っていく必要があるのが新人類の戦時下戦争対策です。
 イスラエルもウクライナも基本的に同様ですが、開戦と同時にそれを即時に国際社会が協力して初動戦争事態対策として実行完了させ続けていれば、今よりももっと多くの市民が戦争被害に合わなくて済む人々を今よりも多く生み出せたとわたしは確信しています。常にそうです。戦争勃発と共に継続してそれを実施し続けなければならないのが、戦争事態の初動国際対策として必要な市民の避難救済作戦です。
 戦争が始まったら、世界市民が叫ばなければならないのは、戦え!とか、即時停戦しろ!とか、殺すな!と言う前に、非武装市民はとっとと逃げろ!なのです。土地や歴史よりも人の命の方が大切だからです。土地や歴史や経験や人を優先して守る為に自らが戦争被害を受けたり、死んだりしたらすべておしまいです。何をやっても全く意味がありません。まず安全地帯に避難してから取り組める事に取り組む戦い方をしなければなりません。自らの安全確保もできない人間が戦争対策なんかできるはずがありませ��。自らの安全確保ができない人間が、戦争に加担する事を手放しにしていてはならなりません。停戦しろ!と働きかける事は世界市民が手放しでできることですが、手放しでできることで救われる人間は一人もいません。
 戦争事態が勃発したら「戦争国の市民の手を取って」救済しなければならないのです。その働きかけが最優先であり、それが戦争中に基本的に最優先に継続して最後まで実施し続けなければならない人間として欠かせない働きかけであらなければならず、そんな事は新人類であれば当たり前の事として、真っ先に働きかける行動になります。
 あなたが、戦争当事国の市民だったならば、戦争勃発と共に少なくとも72時間以内にあなたにはそれが必要になります。それが人民の安全を守り、本国の人々の戦争対策を実行できるようにする為に最優先の最善の基礎的な必須の人民対策だからです。
 これは人類の世界の戦争共通の鉄則ですので、世界市民のみなさんは、この鉄則を頭に叩き込んで、脳裏に刻み込んでおいて実践して下さい!どんな戦争事態においてもこれは共通の鉄則です!つまり、敵の攻撃よりも先行して安全地帯を確保しろ!なのです。そして確保した安全地帯のみを非戦闘地帯宣言して国際防護することを先行して確保することが最優先に施さなければならない戦時下戦争対策です。ここで述べてきている安全地帯というのは国内だけではなく国内外の安全地帯を確保するということを意味しています。
 それは国際社会の世界市民が施す必要がある事なのです。なぜならば当事国の人々にはそれができないから、戦争被害者犠牲者が増大することになるのだからです。それは国際社会の世界市民にしかそれは施せない働きであり、これは、人間世界に生きる人間としての義務的な役目なのです。他にやれる人間は、戦争当事国には存在しないからです。戦争当事国の人々には不可能だからです。国際社会の世界市民が戦争勃発と共に真っ先に実施しなければならないのはそこなのです。
 そこに最優先に真っ先に着手しないで、戦争対策も何もありゃしません。人類の戦争の歴史上、停戦しろ!しか言わない働きかけというのは、本末転倒な絵に描いた餅みたいなものです。真っ先に戦争当事国の非武装市民を救済しなければならないのです。真っ先に安全地帯に避難させないでいては、戦争当事国の市民の安全は確保できません。
 国内戦争、つまり内戦の場合は国外脱出できる国境地帯の中で最も安全性が高いエリアを安全地帯として確保することが先決です。攻撃や侵攻が無い地域を先行して確保することが先決です。安全地帯を作ることが先決です。そこが「非武装非戦宣言地帯」の複数の拠点となる「緊急人民保護区域」になります。そこは国境地帯に接している事によって国外脱出ルートを作る必要が無いので、国境地帯から国外へ出られる他国領土の避難ルートに直結している地域を選ぶ必要があります、そこに国際協力支援して避難民を国外救出する国際作戦を実行できるようにする事も可能にしていく事ができます。
 避難民を集める安全地帯の位置というのは、国境地帯以外では、包囲されたら国境地帯まで人民を安全移動できる安全ルートを確保しなければ逃げられないという事になってしまいますから、はじめから、国外脱出も可能にできる可能性がある安全地帯を国境地帯に確保することが鉄則です。
 私がここで述べているこれらの戦時下戦争対策は人類の歴史の先をいく最先端の戦時下戦争対策です。私が長年主張してきているこれらの人民対策というのは、より早くより多くの人民の安全確保を実現して人民を救済していく事を最優先にした人民救済対策が基本です。災害被災時人民保護対策でもそれは基本的には同じです。
 その基本はごくごくシンプルです。まず当事者の〝手を取って〟救助する。です。手をとる為にはどうしたら良いか?救助する為にはどうしたら良いか?を最優先にする事しか必要ありません。これが戦時における人民救済の基礎的な新人類の掟の鉄則なのです!そしてこれが、人類の新たな「新人類の保護する責任」の実践というものになります。それは国連が言うところの「保護する責任」の後退ではなく、「保護する責任」を果たすためのより現実的に必要な前進であり、さらに具体現実現状的に現場を実直に総合的に捉えた一步先をいく対策を実現させる為の保護する責任の新たな進展なのです。ピントをピッタリと被害国市民一人一人に合わせた対策を実践するという事です。私がこれまでに用いているその様な言葉は全てにおいて、既存の人類の世界の言葉を、新人類の実践的進展を施す言葉として進展させた解釈を前進させる意味をもっています。その為の世界的な施し方をするようにしています。つまり、わたしは常に人類の知恵を前進発展させる創造的な進展を施す働きをする役割を担って働きかけている、人類の世界に向けた直接メッセンジャーのぞうさんなのです。
おしゅまい🐘💨
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ono-masahiro · 7 months
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小野 正裕|新しい経済秩序
世界の経済成長は低迷していますが、グローバル化について私たちは間違った認識をしているのでしょうか?
2018年、世界のビジネスと政治のリーダーが年次経済フォーラムのためにダボスに集まったとき、雰囲気は歓喜に満ちていました。 すべての主要国で経済成長が高まっています。 当時国際通貨基金の専務理事だったクリスティーヌ・ラガルド氏は、世界経済は「素晴らしい状態にある」と宣言した。 しかし、5 年後、見通しは明らかに悪化しました。 世界銀行は、最近の分析で、「過去30年間に進歩と繁栄を推進した経済力のほぼすべてが後退している」と警告し、「その結果は、一部の国だけでなく、『失われた10年』となる可能性がある」としている。過去には成行が有ったが現在は、世界中が巻き込まれている。」 当時から現在までの間に、世界的なパンデミック、ヨーロッパでの戦争、米国と中国の間の緊張の高まりなど、多くのことが起こりました。 そして、レコードコレクションのように保管されていたと思われていたインフレが、復讐を遂げて戻ってきました。 しかし、事態が収束すると、突然、世界経済について私たちが知っていることはすべて間違っていたように思えてきました。 30年以上前のベルリンの壁崩壊以来、政策立案者らが頼りにしてきた経済協定、つまり開かれた市場、自由貿易、効率の最大化という時代を超越した美徳は、軌道から外れつつあるようだ。 コロナウイルスのパンデミックが続く中、世界経済の統合とコスト削減の継続的な取り組みにより、医療従事者にはマスクや医療用手袋がなくなり、自動車メーカーには半導体がなくなり、製材工場には木材がなくなり、スニーカーの購入者にはナイキがなくなった。 昨年ウクライナに侵攻したロシア軍兵士も、貿易と経済的利益の共有が軍事紛争を防ぐことができるという考えを打ち砕いた。 異常気象により農作物が壊滅し、人々が移住を余儀なくされ、発電所が停止するケースが増えており、市場の見えざる手が地球を守っていないことが示されています。 ウクライナ戦争が2年目に入った現在、各国の経済成長は低迷し、インフレが続くなど、新興国の競争分野に関わる問題がクローズアップされている。 ここ数十年、グローバリゼーションは重力のように止められない力であると見なされてきましたが、明らかに予測不可能な形で発展しています。 統合された世界経済からの脱却が加速している。 どのような対応が最善かは、白熱した議論の対象となっています。 もちろん、支配的な経済的コンセンサスに対する挑戦は長い間醸成されてきました。 オバマ政権の経済諮問委員会のメンバーであるベッツィ・スティーブンソン氏は、「パンデミックが始まる前に、最も裕福な国々が国際貿易に不満を抱いており、それが正しいか間違っているかにかかわらず、貿易が何らかの形で自国の雇用に悪影響を及ぼしていると信じていたのを我々は見ていた」と語った。2008 年の金融危機は世界の金融システムをほぼ破壊しました。 英国は2016年にEUを離脱した。 トランプ大統領は2017年に中国に関税を課し、ミニ貿易戦争を引き起こした。 しかし、コロナウイルスに始まり、一連の報復危機により、注意が必要な脆弱性が露呈しました。 コンサルティング会社アーンスト・アンド・ヤングが「Geostrategic Outlook 2023」で結論付けているように、かつて増大していたグローバリゼーションからの脱却の背後にある傾向は「新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって加速し、その後、ウクライナ戦争によってさらに悪化した」。 これが「歴史の終わり」だ。 今日の不安は、1991 年 12 月のソ連崩壊後の頭のくらむような勝利感とはまったく対照的です。 この時期、ある理論家は、共産主義の崩壊は「歴史の終わり」を示した、つまり自由民主主義の思想は敵対者を打ち負かしただけでなく、「人類のイデオロギー進化の終わり」を表していると主張することができた。 世界的な自由市場資本主義の必然的な台頭に関する関連する経済理論は、あたかも無敵で避けられないものであるかのように、同様の輝きを帯びています。 開かれた市場、政府の介入、そして効率性の絶え間ない追求が、繁栄への最善の道を提供します。 世界中を行き来する物品、お金、情報の新しい世界は、冷戦紛争と非民主主義体制の古い秩序をほぼ一掃すると考えられていました。 楽観的な理由はあります。 1990 年代には、雇用、賃金、生産性がすべて上昇している一方で、インフレ率は低かった。 世界貿易はほぼ2倍になりました。 発展途上国への投資が急増した。 株式市場は上昇します。 世界貿易機関は、これらの規則を施行するために 1995 年に設立されました。 6 年後、中国の参入は変革的なものとみなされています。 142カ国とつながる巨大市場は、必然的にアジアを民主主義へと導くだろう。 中国は韓国やマレーシアなどの国に加わり、苦境に立たされている農民を生産性の高い都市部の工場労働者に変えている。 同社が世界中で販売する家具、おもちゃ、電子機器は驚異的な成長を遂げています。 この愛されている経済ロードマップは、驚異的な富みを生み出し、何億人もの人々を貧困から救い出し、驚くべきテクノロジーの進歩を促進してきました。 しかし、衝撃的な失敗もありました。 グローバリゼーションは気候変動を加速させ不平等を深めています。 米国や他の先進国では、多くの工業雇用が賃金の低い国に輸出され、人々は中流階級への踏み台を失っている。 政策立案者は常に勝者と敗者が存在することを知っています。 それでも彼らは、労働力、技術、資本の配分方法を市場に任せ、効率性と成長は自動的についてくると信じており、そのとき初めて政治家が介入して利益を再分配したり、職を失った人々や希望に満ちた人々を助けたりすべきだと主張している。 企業は、労働者の保護、環境への影響、民主的権利を無視して、��界中で低賃金労働者を探し始めました。 彼らは、メキシコ、ベトナム、中国などの場所で多くを発見しました。 テレビ、T シャツ、タコスはかつてないほど安くなりましたが、医療、住宅、高等教育などの多くの必需品にはますます手が届かなくなりつつあります。 雇用流出は国内賃金を低下させ、労働者の交渉力を弱め、反移民感情を煽り、米国のドナルド・トランプ氏、ハンガリーのビクトール・オルバン氏、フランス指導部のマリーヌ・ルペン氏などの極右ポピュリズムを強化しました。 米国、英国、いくつかの欧州諸国などの先進工業国では、政治指導者が報酬と負担をより広範に再配分できないか、あるいは再配分する気がなのか。 また、環境への悪影響を防ぐ能力もありません。 世界中で物品を輸送すると、温室効果ガスの排出量が増加します。 世界中の消費者向けに生産することで天然資源に負担がかかり、東南アジアでの乱獲やブラジルでの不法森林伐採が加速しています。 安価な生産施設は適切な環境基準のない国を汚染します。 市場それ自体では、利益を自動的に公平に分配することも、開発を刺激したり、発展途上国の民主的制度を確立したりすることもできないことが証明されています。 国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバン氏は最近の講演で、米国の経済政策の核心的な誤謬は「競合他社が何をしようと、我々が共有する課題の大きさに関係なく、どれだけガードレールを取り壊したとしても、我々は安全保障を守ることができる」という思い込みであると述べました。市場はいつでも資本を効率的に割り当てることができます。」 国家間の経済交流の急増も、約束された民主主義の復活をもたらすことはできなかった。 共産党指導下の中国が世界経済システムの最大の受益者であり、おそらくこのシステムの達人でもあることが判明したが、中国は民主主義的価値観を受け入れていない。 「資本主義の道具は社会主義者の手にある」と中国の指導者鄧小平は1992年に述べました。 当時、中国は世界の工場として発展しつつありました。 中国の驚異的な成長により、中国は世界第 2 位の経済大国となり、世界成長の主要な原動力となっています。 しかし、北京は常に、原材料、土地、資本、エネルギー、信用、労働、そして国民の行動や言論に対して厳しい管理を維持してきた。
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グローバリゼーションは、ブラジルのアマゾン州ロライマ州での森林破壊を含め、環境に大きな影響を与えています。 VICTOR MORIYAMA FOR THE NEW YORK TIMES
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パンデミックにより援助ニーズが大幅に増加した2020年、ヨハネスブルグで食料を配布。 JOAO SILVA/THE NEW YORK TIMES お金がやって来て、貧しい国がその代償を払うのです。 発展途上国では悲惨な結果になる可能性があります。 パンデミックによる経済の壊滅は、ウクライナ戦争による食料や燃料価格の高騰と相まって、一連の債務危機を引き起こした。 金利の上昇はこれらの危機をさらに悪化させます。 エネルギーや食品と同様、債務は通常、世界市場ではドル建てで取引されるため、米国の金利が上昇すると債務返済のコストが上昇します。 しかし、融資と救済のサイクルにはより深い根がある。 貧しい国々は資本の出入りに対する制限を完全に解除することを余儀なくされた。 その理論的根拠は、お金は商品と同様に国家間で自由に流通すべきであるということです。 政府、企業、個人が外国の金融業者から借りられるようにすることで、産業発展や重要なインフラに資金を提供することになる。 マサチューセッツ大学アマースト校の経済学者ジャヤティ・ゴーシュ氏は、「金融のグローバル化は発展途上国を力強い成長と財政の安定の時代に導くはずだった」と述べた。 しかし「結果は全く逆だった」。 一部の融資は、民間金融機関からのものであれ、世界銀行などの機関からのものであれ、債務を返済するのに十分な収益を生み出せません。 投機的なプロジェクト、中途半端な提案、表面的なプロジェクト、あるいは汚職官僚の銀行口座に流されたものもあった。 債務国は依然として金利によって動かされており、金利の上昇により借金の返済額が即座に増加する可能性があります。 長年にわたる無謀な融資、資産バブル、為替変動、当局の失政により、アジア、ロシア、ラテンアメリカなどで好不況のサイクルが引き起こされてきた。 スリランカでは、港からクリケット競技場まで政府が打ち出した贅沢なプロジェクトにより昨年国が破産に陥り、国民は食料を争う一方、中央銀行はイラン産石油の代金としてお茶を物々交換した。 それは「ねずみ講」だったとゴーシュ氏は語った。 債務国が返済できなくなることを懸念した民間金融業者は突然資金の流れを遮断し、債務国を窮地に陥れた。 国際通貨基金(IMF)による救済には強制的な緊縮政策が伴い、過度に財政拡大した政府はしばしば公的扶助、年金、教育、医療の削減を通じて歳出削減を余儀なくされ、多くの人々が苦しむことになった。 IMFのエコノミストですら2016年、こうした政策は成長をもたらすどころか「不平等を悪化させ、それによって持続的な発展を危険にさらしている」と認めた。 西側の融資手法に対する不満から、中国はアルゼンチン、モンゴル、エジプト、スリナムなどの国に多額の融資を行う機会が与えられた。
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ブエノスアイレスの市場。 中国はアルゼンチンなどの国に積極的に融資を行っている。SARAH PABST FOR THE NEW YORK TIMES 自給自足が安価な輸入品に取って代わる。 ソ連の崩壊は正統な自由市場主導の経済への道を切り開いたが、ロシア連邦のウクライナ侵略は今やこの道を決定的に開始した。 ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題大学院のヘンリー・ファレル教授は、今日の国際経済は「地政学がどのようにハイパーグローバル化を飲み込んだか」に要約できると述べた。 旧世界型の大国の政治は、世界の経済秩序についての思い込みをひっくり返しますが、壊滅的な気候変動、暴力的な社会不安、不平等の拡大によってもたらされる脅威はそれを実現できませんでした。 欧州連合(EU)のジョゼップ・ボレル外交安全保障政策責任者は、ウクライナ侵攻から10カ月後の演説で、「われわれは繁栄の源泉と安全保障の源泉を切り離した」と率直に述べ、欧州はロシアから安価なエネルギーを入手し、中国からは安価な工業製品を入手していると語った。 。 「あの世界はもう存在しない」と彼は言った。 パンデミックとその後の回復によって引き起こされたサプライチェーンのボトルネックは、世界の調達経済の脆弱性を浮き彫りにしました。 戦争によって引き起こされた政治的緊張が高まるにつれ、政策立案者は急速に成長と効率の目標に自給自足と強さを加えました。 ジャネット・L・イエレン財務長官は昨春、「我が国のサプライチェーンは安全でも回復力でもない」と述べた。 同氏は、たとえそれが「コスト水準が若干高く、システムの効率が若干劣る」ことを意味するとしても、貿易関係は「信頼できるパートナー」を中心に構築されるべきだと述べた。 「市場は権力ではなく効率がすべてだと考えるのは世間知らずだ」と、ファレル氏と共著で『地下帝国:アメリカは世界経済をいかに武器化したか』経済学の本を執筆したエイブラハム・ニューマン氏は言う。 各国は異なる能力、資源、脆弱性を持っているため、経済ネットワークの性質により力の不均衡や圧力が生じます。 EUの天然ガスの40%を供給するロシアは、EUへの依存を利用してウクライナへの支援を撤回するよう圧力をかけようとしている。 米国とその同盟国は世界金融システムの支配力を利用して、ロシアの大手銀行を国際決済システムから排除した。
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昨年のオデッサ近くのチョノノモルスク港。 2021年、ウクライナは世界最大の小麦輸出国となった。LAETITIA VANCON FOR THE NEW YORK TIMES
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ブドウは南オーストラリア州のブドウ園で収穫されます。 中国は台湾への支持を表明したことを受け、オーストラリアからのワインなどの輸入禁止令を出した。ADAM FERGUSON FOR THE NEW YORK TIMES 中国は貿易相手国の巨大市場へのアクセスを制限することで報復した。 主要なサプライヤーと情報技術ネットワークが極度に集中しているため、さらなるボトルネックが生じています。 中国は世界の太陽光パネルの80%を製造している。 台湾は超小型先端半導体の 92% を生産しています。 世界の貿易と取引のほとんどは米ドルで行われます。 新たな現実は米国の政策に反映されている。 自由化された経済秩序と世界貿易機関の主な構築者である米国は、より包括的な自由貿易協定に背を向け、WTOの決定に従うことを繰り返し拒否してきた。 安全保障上の懸念から、バイデン政権は中国による米国企業への投資を阻止し、米国民の個人データや新技術への中国のアクセスを制限している。 また、サプライチェーンを確保し、再生可能エネルギーへの移行を加速するために、電気自動車、電池、風力発電所、太陽光発電所などに巨額の補助金を提供するなど、中国流の産業政策も採用している。 サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、「数十年にわたる自由化によって構築された経済的依存を無視することは非常に危険になっている」と述べた。 同氏はまた、「過度に単純化された市場の効率性」を主張することが誤りであることが証明されたとも述べた。 以前の経済的正統性は部分的に放棄されましたが、それに代わるものは不明です。 今日の一般的なアプローチは即興演奏です。 おそらく現時点で唯一安全な想定は、繁栄への道筋と政策のトレードオフがますます明確ではなくなるということだろう。
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ari0921 · 2 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)3月26日(火曜日)弐
   通巻第8191号
 「モスクワの次は米国だ、IS─Kは既にメキシコ国境からもぐり込んだ」
    マルコ・ルビオ上院議員:『バイデンの無様なアフガン撤退が元凶』
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 「モスクワの悲劇、次は米国の何処かが標的となるだろう」とマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)はABCテレビの「ジス・ウィーク」(3月24日)に出演して吠えた。
「メキシコ国境から不法移民の波に紛れ込んで、米国内にテロリストが潜入した可能性がある。不法移民無策により昨年だけでも900万人が米国に這入り込んだのだ」
 ルビオ議員は共和党内タカ派、トランプ候補の有力な副大統領候補としても名前が取り沙汰されている。
 2021年8月に米軍はアフガニスタンを去った。
 あまりに無様な撤退に多くの非難があった。しかも多くの最新兵器は、それまで供与してきた米傀儡のガニ政権の『正規軍』を経て、タリバンにわたったと考えられる。『アフガニスタン政府軍』はたちまち蒸発した。給与を当てにした雑兵が殆どだった。
米軍基地などに残した大量の兵器・弾薬や武装ヘリコプターなどは破壊して撤退したと米軍の公式見解だが、ガニ『大統領』なんぞは真っ先に逃亡してしまった。
米国務省にあって撤退の指揮を取ったのはジョン・パス(現国務次官。ヌーランド退任後、国務次官の職域にヌーランド分も代行中。だからウクライナ戦争からの撤退準備人事といわれる)。
ジョン・バス国務次官はシラキース大学卒、クリントン政権下で国務副長官だったタルボットの首席補佐官を務めた。バスはネオコン人脈で、札付きの問題児、ひょっとしてヌーランドより『悪質』かもしれない。グルジア大使(2009~12)の時はサアカシビリ大統領(当時)が仕掛けたオセチアとの戦争で、ロシアとの対決を煽り、結果的にはしごを外した。サアカシビルはウクライナへ逃げた。
トルコ大使時代はエルドアン追放の軍事クーデター側に立ったため、エルドアン大統領から追放され、コソボ独立では、そのシナリオを描いた。とくにジョン・バスのトルコ大使時代が問題なのだ。
2016年7月、軍事クーデター未遂事件では、背後にアメリカがいたと大半のトルコ人は信じている。なぜならクーデターを扇動したとされるギュラン師は米国亡命中であり、トルコ軍の動きをエルドアンの静養先に通報し危機を救ったのはロシアだった。
通信網を傍受しているアメリカはエルドアンに動きを知らせなかった。オバマ大統領(当時)はエルドアン政権の転覆が好ましいと考えていたフシがあり、エルドアン大統領はジョン・バス大使を「このましからざる外交官」と非難した。バスはトルコを去った。
以後、米土関係はドナルド・トランプの登場により友好関係が戻った。
2017年から2020年、バスはアフガニスタン大使となった。これはトランプ政権下の指名である。アフガニスタンの戦争の泥沼化はジョン・バスにも相当の責任がある。
さてネオコンの女闘士=ヌーランドはホワイトハウスや党内からも評判が悪かったため、シャーマン副長官退任後の副長官代行だったが、結局、バイデンは彼女を副長官に指名せずカート・キャンベルを指名した。このときジョン・バスの副長官昇格の噂もあったが、流れた。指名公聴会で承認を得られない可能性があったからだ。
いまなお、タリバン��戦いを挑むのはパンジシール渓谷に盤踞する「北部同盟」くらいである。他の地域も山賊、蕃族に近い少数派武装集団が群雄割拠している。「北部同盟」は嘗ての英雄マスードの息子とサーレハ前副大統領がリーダーで、現在は「民族抵抗戦線」と改称した。
バス在任中にアフガニスタンへの支援金の不正流用が問題となった。米政府「アフガニスタン復興担当特別監察官」(SIGAR)事務所はタリバン暫定政権の関係者らがNGOを設立し、米国の教育援助資金から不正に利益を得ているという報告書を公表した。
米国は2021年8月のタリバン復権以降、学校設立や給食、教材の提供などに、約1億8500万ドル(約277億円)を投じていた。この善意の行為が悪に利用されていたことになる。
 冒頭のルビオ議員に戻ると、「だからIS─Kは安心してアフガニスタンに這入り込み、拠点を再構築したのだ」と続けた。
 シリアとイラクを追われたIS─K(イスラム国ホラソン派)はアフガニスタンに基地を確保した。タリバンは結果的に黙認したことになり、この拠点からアフガニスタンばかりか、イランとロシアの攻撃目標へ出動した。
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reportsofawartime · 5 months
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セルゲイ・ラブロフ氏: 私たちは、この出来事を民間居住区への無差別砲撃による数百万のパレスチナ人への集団処罰に利用することが容認できるとは考えていません。 そこでの犠牲者の数が日に日に増えているとおっしゃいましたが、最も苦しんでいるのは子供たちと女性です。そして、何が起こっているかの影響は、あなたや他のチャンネルで時間ごとに確認できます。 この悲劇が始まってすぐに、私たちは安全保障理事会に決議案を提出しました。それは米国によって阻止されました。ブラジルは別の決議案を提出した。これも米国によって阻止された。その後、国連総会は、人道的停戦ではなく人道的停戦を規定したものであるため、安全保障理事会で私たちが望んでいたものよりも弱い決議を可決しました。しかし、それさえもアメリカ人や他の西側諸国には受け入れられませんでした。彼らはその決議を支持しませんでした。 最終的に彼らは安全保障理事会を組織し、要求ではなく人道的停止を求める決議を可決した。この解像度は、何もしないよりはマシです。しかし、この弱い訴えがあっても、それが実現するのを見ることはできません。なぜなら、これを行うには、地上での何らかの監視が必要だからです。おそらくパレスチナの国連救済事業機関がその役割を果たすことができるだろう。しかし我々は事務総長に話しかけ、その権限を利用して何らかの監視を検討するよう提案したが、今のところ無駄だった。しかし、これは私たち全員が努力をやめるべきだという意味ではありません。私たちは人道的停戦を達成するためにこの政治的圧力を継続するために全力を尽くすべきです。 質問: 安全保障理事会での米国の拒否権発動は、この地域における米国の見方にどのような影響を与えると思いますか? オマーンのサイイド・バドル・アルブサイディ外務大臣が拒否権発動後に書いたツイートを読んでみましょう。私たちが去ってからずっと後、世界は今日を恥ずかしそうに振り返ることになるだろう。」 セルゲイ・ラブロフ氏: アメリカの拒否権に関しては地域諸国や世界の他の国々が自ら判断することだ。 私たちとしては、ずっと前に結論を出しています。アメリカの外交政策がもたらす決定の利己的な性質は、私たちにはよく知られています。あなたはこの拒否権について言及しました。この決議案に拒否権を発動する際、安全保障理事会室のアメリカ代表は、ガザでの即時停戦の要求は支持できない、なぜならこれは次の戦争の種を蒔くことになるからであると述べた。 アメリカ人はいわゆる「キャンセル文化」がとても上手です。彼らは歴史の一部や出来事の一部が気に入らないときは、それ以前のことをただキャンセルします。つまり、この停戦を発表することで、次の戦争の種を蒔くことになるのです。 私たちはパレスチナ領土における状況の根源が何であったのかを思い出さなければなりません。国家が破壊工作を受けているとしてパレスチナ人に約束する75年にわたる決議があり、ガザ封鎖は約50年間続いている。 誰だったかは覚えていないが、イスラエル政府当局者の一人は、ガザのパレスチナ人は3歳の時点ですでに過激派であるため、彼らは実際には民間人ではない、と語った。しかし、私たちはパレスチナの子供たちや若者たちが、何十年も、何世代にもわたって犠牲になっているという感覚を与えられている理由を理解しなければなりません。 私たちは何年も前にイスラエルの同僚たちに、そして私自身にも、FM エリ・コーエンの前任者たちと緊密に接触していたとき、中東の過激主義を引き起こす唯一の最も危険な要因は、パレスチナ国家の未解決の性質。 質問: ここの聴衆やテレビを見ている人たちは、民間人の犠牲者の多さについては確かに正しい、と言う人もいるだろうが、彼らはロシアが過去にやったことについてもそう言うだろう。ウクライナ戦争についてはインタビューの後半で取り上げますが、民間人の犠牲者が多かったチェチェンに戻ると、病院への爆撃があったシリアに行くと、ここであなたは偽善的ではありませんか? セルゲイ・ラブロフ: まあ、判断するのはあなた次第です。私は私が偽善的だとも、ロシアが偽善的だとも思わない。私たちはチェチェン共和国で行った作戦を決して隠していません。私たちは、合法的な政府、国連加盟国、ISIS、ヌスラ戦線、ハヤット・タハリール・アル・シャームと戦っている、そしてアメリカの後に現れた他の組織の要請に応じてシリアで行ってきたことを決して隠したことはありません。アルカイダが創設されたときにイラクに介入し、その後リビア、ジャバト・アル・ヌスラ戦線に介入しました。この話をご存知でしょう。そして私たちはテロとの戦いを続けます。まさにルール通り… 質問: 2015年、私は国連での記者会見で、このこと、それらのグループについてあなたに尋ねました。そして、あなたは、それがテロリストのように見えるか、テロリストのように行動するか、テロリストのように歩くか、テロリストのように戦うかどうかと言いました。テロリストだ、テロリストだ。 さて、ロシアはハマスについてどう考えているのでしょうか?イスラエル、西側諸国、欧州連合はテロ組織だと言っているからです。ハマスの代表団が10月にモスクワを訪問したことに注目したい。ハマスは紛争後の解決策に加わるべきだと思いますか? セルゲイ・ラブロフ: あなたは私よりも人の話を遮るのが上手です。 実際、ハマスは10月7日にテロ攻撃を行いましたが、我々は直ちにこれを非難しました。ハマスにはドーハで活動する政治支部があり、我々はこの政治支部と関係を持っています。私たちは直ちにドーハの人々と連絡を取り、人質になった人々、ロシア国民(ロシア国民だけではない)、イスラエル国民、ロシアの近隣諸国の国民、その他の人々の運命について交渉しました。 私が言える限り、イスラエル国民はそれを理解し、国民に関する限り感謝さえしている合意に達することができました。 質問: 国連事務総長、10月7日は空虚に起こったものではないと述べた後、イスラエル人から辞任を求める声がありました。彼は正しかったですよね?米国は外交で主導的な役割を果たそうとしており、実際、この問題に関しては何十年も外交で主導的な役割を果たしてきているが、パレスチナ人を無視してきた。 セルゲイ・ラブロフ氏: これが突然起こったわけではないことは、誰もが理解でき、同意できると思います。 私は、何十年にもわたる封鎖、パレスチナ人が国家を持ち、イスラエルと安全と善隣関係で共存するという約束が何十年も果たされなかったことについて言及しました。繰り返しになりますが、「キャンセル文化」についてです。状況を引き起こした出来事で気に入らないことがあれば、キャンセルします。 ウクライナについて言及したようですね。それは、血なまぐさいクーデター、クーデターを受け入れなかったドンバスとの戦争を含む憲法違反の政権交代、不法な政権交代とプーシストの権力を受け入れなかったなど、2022年2月までに起こったすべてのことと似ている。これらすべてがキ��ンセルされました。 残ったのは「ロシアがウクライナを侵略した」ということだけだった。しかし、当時のドイツ、フランス、ウクライナ大統領によって公然と妨害されたミンスク合意はすべて破棄された。米国とNATOが仕掛けた対ロシアハイブリッド戦争は、この「キャンセル文化」に基づいている。
質問: ウクライナ戦争について話しています。最近、ウクライナ側の軍司令官は膠着状態にあると述べた。彼はそのことを言ったことでゼレンスキー大統領とトラブルになった。現在、戦場は膠着状態にありますが、その評価に同意しますか? セルゲイ・ラブロフ氏:アメリカ人が自分たちを陥れた穴に自分たちがどれだけ深く陥っているかを認識するのはウクライナ人次第だ。 質問: 行き詰まりなら、あなたもその穴の中にいるのではありませんか? セルゲイ・ラブロフ氏:自らが置かれている状況を評価するのは軍次第だ。 質問: しかし、ロシアの首席外交官として、この戦争を見ると、どちらの側でも何人の人が殺されたかわかりません。非常にさまざまな見積もりがあります。しかし、それらはすべて両側に数万人という非常に大きな数字のように見えます。そしてこれはロシアが選んだ戦争だった。あなたがそれを特別な軍事作戦と呼ぶのはわかりますが、プーチン大統領は侵攻を決定しました。過去 22 か月でロシアは何を達成しましたか? セルゲイ・ラブロフ: 前回の介入で私が何を言ったとしても、あなたはこのセッションが始まる前に印刷した論文をまだ読んでいることになるでしょう。 「キャンセルカルチャー」という現象について触れました。それは選択の戦争ではありません。これは、ウクライナがロシアの安全保障を損なう手段として米国とNATOによって長年準備されてきたことを考えると、避けられなかった作戦だ。 興味があれば、2014年の流血騒動後にウクライナ政府が可決した、言語、メディア、文化、教育などロシア語のすべてを取り消す法案のリストを送ります。すべて。そしてこれは、何世代にもわたってウクライナ東部と南部に住んでいる人々に対するものです。こちらは全てキャンセルとなりました。西側メディアは「ロシアがウクライナを侵略した」、ロシアが選択した戦争を始めたと言うよう奨励されている。 もしあなたの国が、あなたの国民が物理的に絶滅され、それがナチスト政権が権力を握っている国の法律で固められているとしたら、他の選択肢は何でしょうか? 質問: 私は最近ブラジルのルラ・ダ・シルバ大統領と話をしましたが、彼は今すぐ停戦し交渉すべきだと言いました。外交の可能性、本当の可能性は何だと思いますか? セルゲイ・ラブロフ氏: ゼレンスキー氏に電話しなければならないのは、1年半前、彼がプーチン大統領政府とのいかなる交渉も禁止する法令に署名したからである。そしてこれは周知の事実です。ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領も同様の質問を受けた際、繰り返しこのことに言及した。 彼らには2022年の3月と4月にチャンスがあった。軍事作戦の開始直後、イスタンブールで交渉担当者はウクライナの中立に基づく合意に達した。 NATOはありませんが、西側とロシアが協力してウクライナに与えたその他の安全保障はいくつかあります。この取引は中止されました。キャンセルされたのは、ウラジーミル・プーチン大統領が署名する用意があるなら、もっと疲弊させようとアメリカ人とイギリス人が判断したからだ。それが彼らが今やっていることなのです。膠着状態であろうとなかろうと、それが事実です。 質問: 戦争の初めを振り返ると、ロシアはウクライナから軍隊を撤退すべきだという総会決議がありました。現時点で141の州がこの動議に賛成している。現状において、世界的な立場は変わった、ロシアに対する認識は変わったと思いますか? セルゲイ・ラブロフ: その決議がどのように採択されたかは知っています。ニューヨークにはたくさんの友達がいます。彼らは私に、あれだけの票を獲得するためにアメリカ人が使った手段は非常に特殊だったと内密に話していた。ニューヨークの大使たちはアメリカまたはイギリスの使節団の若手外交官からアプローチを受け、次のような質問が持ち上がった。大使、投票が明日であること、そしてあなたの銀行口座がメリルリンチにあること、あなたの子供たちがスタンフォードにいることを忘れないでください。」悪化してるんじゃないよ。まさにその手段が適用されたのです。 アメリカ人が彼らの言うように民主主義の擁護者であるならば、2022年2月に何が起こったかを見てください。私たちは長年にわたり、NATOにおけるウクライナは受け入れられないと繰り返し主張してきました。 2021年12月、私たちは米国とNATOに対し、ヨーロッパの安全をすべての人に保証する条約を提案しました。これは拒否されました。 ミンスク合意は損なわれており、国民はそれらを履行するつもりはなかったと冷笑的に言った。彼らは、ロシアに対抗してウクライナにさらに兵器を投入するために、より多くの時間を稼ぐ必要があった。 私たちはこの作戦を開始しました。ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領が特別演説を行った。彼は私たちの行動の背後にあるものをすべて説明しました。アメリカ人と衛星国はこれを強く非難した。わかった。 他の人々、グローバル・サウス、グローバル・マジョリティ、彼らは大人として扱われるべきであり、彼らは私たちの意見に耳を傾け、西側諸国の意見に耳を傾けた上で、自分たちで決断すべきでした。これは世界の国々を扱う民主的な方法となるでしょう。私たちは誰かを何らかの立場に押しつけたことはありません。なぜそうするのかという理由を提示しただけです。 アメリカ人もヨーロッパ人も、NATO、EU加盟国も世界中を駆け回っていました。ウクライナで何が起こっているかについての評価を提示するだけでなく、最後通牒、脅迫、脅迫、制裁を科す。ロシアを非難しない限り、何らかの結果が生じるだろう。彼らがどのように振る舞うかはご存知でしょう。これが彼らのいつものスタイルです。 質問: あなたは NATO の拡大について言及しましたが、あなたの戦争の結果、現在ロシア国境にははるかに多くの NATO 軍が駐留しています。スウェーデンはNATOへの加盟を望んでいる。フィンランドはすでにNATOに加盟しています。 NATOとロシアの国境が倍になったのが裏目に出ていますね。 セルゲイ・ラブロフ: ご存知のように、19世紀初頭、ナポレオンはヨーロッパのほぼ全土を結集してロシアを攻撃しました、そして我々は彼を破り、その侵略の後、我々はより強くなりました。 前世紀半ば、アドルフ・ヒトラーも同じことをしました。彼はヨーロッパ諸国のほとんどを自らの指揮下に置き、ロシアへの侵略を開始した。彼も負けて、あの戦争の後、我々は強くなった。 そして、米国がウクライナを利用してロシアに対して始めた戦争の結果はすでに見えている。あなたはNATOの拡大について言及しましたが、私たちにとって、そして他の人たちにとっての主な結果は、ところで、後に誰が感じるだろうが、ロシアがすでにこれらの出来事の前よりもはるかに強くなっているということです。そして、これは戦争が終わった後も同様です。 質問: エフゲニー・プリゴージンが飛行機の爆破で死亡した8月に戻りましょう。それはまだ非常に疑わしいです。人々は疑惑を持っていますが、何が起こったのか正確には誰も知りません。彼はアフリカ、リビア、マリ、中央アフリカ共和国で触手を持ったワグナー・グループを経営していた。 ワーグナーの手術に今何が起こっているのかを視聴者に教えていただけますか?彼らはロシアの指揮系統に組み込まれたのだろうか?なぜなら、ワーグナー戦士たちに対してあらゆる種類の人権侵害の申し立て、拷問、処刑が行われているからです。 セルゲイ・ラブロフ氏:エフゲニー・プリゴジン氏の死はロシア調査委員会によって調査されている。その結果は公表されている。したがって、これについては何も追加することはありません。 ワーグナーグループの兵士に関しては。これらの人々の運命と将来がどのように議論されているかについて、ロシア政府やベラルーシ大統領によって多くの報告があった。彼らの多くはベラルーシに行き、そこで兵役を受けるために奉仕を始めました。他の者はロシア軍の正規組織に加わり、任務を続けている。 質問: 来年ロシアと米国で重要な選挙が行われます。おそらくロシアで誰が勝つかはわかっていると思います。 米国では、政治活動を始めて11か月が経ち、ドナルド・トランプが共和党候補になる可能性は十分にある。彼はおそらく共和党候補者になりそうだ。 ロシアにとって、ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスに戻ってきたら、米国との関係は改善するだろうか? セルゲイ・ラブロフ氏: 私たちがアメリカ国民を尊重していることはご存知でしょうし、尊重していないかのような発言はしません。 2016年にドナルド・トランプが勝利した後の民主党の反応を私は覚えている。ところで、バラク・オバマ大統領がドナルド・トランプの就任式の3週間前に数十人のロシア外交官をその家族とともに追放したことは今でも覚えている。出発が可能な限り不快なものでないことを確認します。そして「米国の内政干渉」を理由にロシアへの制裁を導入した。 それ以来、彼らはこの嘘の背後に何らかの実体があるという証拠を何一つ提示することができなかった。したがって、私はアメリカの選挙制度と習慣を彼らに任せます。私はこれには立ち入りたくありません。 質問: あなたは世界で 2 ��目に長く在任した外務大臣だと思います。あなたは帝政時代以来、ロシアで最も長く外務大臣を務めた人物です。そしてもちろん、あなたはその前にロシアの国連大使として10年間外交のトップテーブルにいました。 3月の数カ月で、あなたはロシアの外務大臣を20年間務めたことになる。いつまでこの仕事を続けるつもりですか? セルゲイ・ラブロフ: なぜこの質問を受けるのか、本当に理解できません。国が私を必要とする限り、私は国に奉仕します。
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shukiiflog · 7 months
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ある画家の手記if.99 雪村絢視点 告白
粉々に砕け散って剥き出しの切先を露わに突きつけてくる、無色透明なガラス細工 それでも香澄が関わりたいと願うなら
香澄があの人の家に訪ねてって怪我したって聞いて、家に行ってみたけど香澄は元気そうだった。 香澄が重傷でも元気そうなのは今に限ったことじゃないから、香澄より直にぃの様子を見たほうが香澄の容体の深刻さは推し量れる。…と、踏んだんだけど、 …直にぃが微妙に読みづらくなってる。というか以前は読むまでもない、完全に見たまんまの人だったんだけど。香澄とこれからも一緒に暮らすならこの変化は喜ぶべきか。それでもなんかダダ漏れる体質みたいのは変わってないっぽいからある意味助かる。 そこから察するに、香澄の今回の怪我は事件性は一切なし、悪意や害意もおそらくなし、憂慮すべき人物の影もなし、…とみていいかな、どうかな。 俺は直にぃと香澄はお別れして別々に生きるってのもそれはそれでアリかと思ってたけど、泊まってる間に香澄に軽く聞いてみたら正月に旅行いっただけじゃなくて、直にぃはこれから講師の仕事やめて画家に復帰するらしい。 …どうして画家だったのか、その画家を辞めたのか、本人から(日本語無茶苦茶だったけど)聞いたから、たぶん画家に「復帰」するってのは適切な言葉じゃない。やめてた同じのを再開するってよりは、以前とはかなり違うなにかなんだろうけど、直にぃの場合は素直になればなるほど生き方のレトリックが絵に集約する…そうなるように人生積み重ねたってことかな。
香澄の怪我にひとまず事件性はないとしても、問題はある。壊す意図じゃなく香澄がただ倒れ込んだだけで大破全壊した棚はガラス製だったらしい。 …俺も一度あの部屋入ってるんだけど、あの時は考えるべきこと多すぎたり突然ひっぱりこまれたりで、言われたこととか音声情報のほうが優位なまま残ってて、部屋の様子は正直ほとんど覚えてない。 あの人が、ガラスにこだわる理由。ややこしい理由なんてなくても「好きだから」ってだけも十分理由にはなるけど…例えば透明感のある部屋にしたいならアクリル板でも代替は効くし、安全だ。 …一度会ったかんじ、他者への危険性には思い至れる普通の人だった。嗜好だけで機能性や生活面や安全性を度外視して家具を選ぶほど耽美的な人柄にも思えなかった。まあ見た目だけなら耽美の塊みたいな人だったけど。 もし、誰かが入ることを一切想定されてない部屋なんだとしたら あの人は今回の香澄が負ったような怪我の危険と常に隣り合わせの状況に、好んで身を置いてる。もしくはそうせざるを得ない何かがあるなら、香澄より先に俺がそれを知れたらベストだ。香澄はあの人と今後も向き合おうとしてる。 手っ取り早く直にぃにあの人のこと聞いてみようかと思って、やめた。よくも悪くも直にぃは対象者のよくない面をよくないように受け取ることができない、多分。
次の日、香澄と一緒に菓子折選んで買って、あの人の家まで向かう。 渡して実際食べられるのかよりもこういうときの菓子折は形だけでもあったほうがいいらしい。 「香澄はあの人のこと慧先生て呼んでんの?」 「うん。直人が先生のことそう呼ぶから…」 「じゃ俺も同じにしよかな」 誠人さんにはあれこれバレてるけど、冷泉って苗字を俺が発するのはしばらく避けときたい気がする。 以前と同じマンションのエントランスで、部屋番号押したらすぐ応答がきた。 「突然すみません… 昨日のお詫びにきました」 スピーカーに向かって声を抑えめに話す香澄に向こうから返事がきた。 『あー…急ぎの仕事が入ってな。悪いが今日は出直してくれるか、その件なら俺から日を改めてそっちに出向くよ』 …声は普通だな 仕事を理由に人を追い返せるほど図太くは見えなかったけど 「すみません、ここ来るまで外の風が強くて香澄が熱出してて。タクシー呼んで帰るから少し休んでったらダメですか?」 香澄が隣でもごもごするのを目線でおさえてたら、きた返事はこうだった。 『…わかった。ただし靴のまま上がれよ』 ガラス片付けてないのか。香澄もそれに気づいたのか、エレベーターの中でも心配そうに眉下げてた。 部屋に行ったらインターホン押す前に内側からドアが開いた。 「…よう。今日は雪村くんも一緒か」 フツーに愛想よく微笑まれて聞かれたから「絢でいいです」って言いながら香澄の服の裾引っぱって部屋に上がる、言われたとおり靴履いたまま。この人自分はスリッパ履いてるだけなのに俺らが土足でいいのか。 「香澄は熱があるって? 怪我に響く前に寝室で少し横になるか?」 「えと… いえ、…大丈夫です」 廊下を歩きながら俺の後ろでやりとりしてる二人を半分放置してリビングまで入っていく。 ひらけたリビングに出て最初に目に飛び込んできたのは、足の踏み場もないほどにリビングの床全面に散った、ガラス片だった。 午前の陽を照り返して粉々に砕けた小さな破片の一粒までが眩しく光ってた。 奥の壁にあるほとんど原型とどめてない大破したガラスの棚には今にも落ちそうな危ういバランスで本が崩れて乗ってて、これは香澄が壊してからおそらくまったく手つけずだ。 「二人とも破片に気をつけろよ」 呆然とリビングの入り口のとこで、このやや非現実的な光景を見てたら、後ろから当たり前みたいにからんとした声かけられた。 「先生… 」俺の後ろでリビングの惨状を見た香澄がおそるおそる何か聞こうとしてる。 「業者を呼ぶ時間がなくてな」…察しのいい人だな。つっこんだ質問する前にこっちを安心させるていで先に返された。 「近々ここも越す予定だったし、どうせならそのタイミングで一緒に処分しようかと思ってそのままにしてんだ」 何かをごまかすふうでもない、普通に愛想のいい笑みで、一度も突っかからずに滑らかに喋る。 他人がもっとも受け入れ易いストーリーを受け入れ易い切り口で提供する語り手だ。…先生、美術講師、か。直にぃと深い関係なのに画家とかじゃなくて講師って少し意外なかんじがしてたけど、この人個人と接してる限りじゃ納得しかないな。 リビングに靴で踏み入ると靴の裏から小さなガラス片の悲鳴が上がる。 リビングの棚から一番遠くて棚のまっすぐ真正面に位置する床が、一部だけ少しガラス片がよけられていた。 「香澄の怪我は悪化してねえか? 寝室が三つと応接間があるから、とりあえずそっちに移るぞ」 「ここに居ましたよね」 唐突な質問、っていうか断定口調にしちゃった。じゃないとさっさとここから移動させられるし、うまく方便で躱されて再度話題にしにくくされそう。 「絢…?」 「他の部屋で過ごしてこのリビングだけ放置してたんじゃない、昨日からずっとここにいましたよね」 「……どうしてそう思うんだ?」 俺はやや詰問に寄ったニュアンスで話してるのに、この人は深刻な空気にならないようにかずっと親しげな笑みを浮かべてる。俺の質問の意図に気づいてたとしても、香澄を戸惑わせないようにか。 「…なんとなく。」 この場では無責任な返答しかできない。香澄も聞いてるしな。
パソコンの中にある真澄さんから受け取ったデータ。 本人に会う前にチェックするのは危険度とか直にぃとの関係とか俺が最低限気をつけなきゃいけないこととかだけで、詳細は誰のもすぐはあんまり読まないようにしてた。 事前に情報を頭に入れてたら、会った時の第一印象や直感にそれらが介入してくる。 でも香澄からこの人の部屋で怪我したってメールきて、そろそろ詳しく知っといていいかもと思って読み返してきた。 「………。」
***
冷泉慧鶴。 現在39歳。独身。1976年9月6日生まれ。乙女座。O型。身長約170センチ。体重約50キロ。 冷泉美遊が海外滞在中に妊娠した子供。 「………。」 …無計画な子ども。冷泉の家の人でも、俺も会ったことある誠人さんの友達っていうじーちゃんとは、距離感どれくらいなんだろ。慧清じーちゃん。 父親、Ігор Апостол。読み全然わかんねー…イゴール・アポーストル…? ウクライナ人。 結婚後に日本で美遊と夫婦生活を始める。慧鶴が10歳の時に蒸発するまで、父親は日本語が喋れず、読み書きもほぼできなかったため日本語能力が問題になり日本国籍を得られなかった。地域にも冷泉家にもなじめず、職にもつけず、家の中は美遊がとり仕切っており、ほぼ家で美遊の収入だけを頼りに引きこもりに近い生活を送っていた。 現在も父親の行方は不明。それらしき人物の病院受診歴なども今日まで無し、遺体も見つかっていない。 …個人特定が不可能なほど損傷した遺体はおいといて、もし死んでないなら誰かに匿われてんのかな、情報のままなら不法滞在中ってことかな。 あの人の外見、色素から骨格までほぼ完全に日本人じゃなかったけど、半分はウクライナか…美男美女大国じゃん。多民族国家だから色素も容姿も幅広いけど、その中でも父親は色素薄いほうだったのかな… あ、画質悪いけど写真ある、父親の…劇団員でモデルだったのか…だから写真も多く残ってんのか。母親の写真もある。すんごい美男美女夫婦…確かに足して割ったらあの人かも。 今だからあの人のあの色素ってこの国でそんなに珍しくもないけど、俺みたいに染めまくってるやつとかもいるし、…でもあの人が子どもの頃ってまだ2000年にもなってない。成長過程で何か人格形成に影響する程度には目立ったのかもしれない。 父親の蒸発後、母親は慧鶴に異様に執着するようになった。歩いて通えるような距離への場所でも車で送迎したり、慧鶴にGPSを所持させて常に居場所を把握しようとする行為など。のちに母親は心療内科を受診、現在も定期的な通院やカウンセリングを継続、入退院をしている。 …ここまででもその母親ってのがあの人に他にどういうこともしてたか、かなり現実的な想像ができる。それでも想像の域は出ないけど…。 高校入学直後にクラスメイトから集団暴行を受けたとの報告が学校側に一度だけ有った痕跡。しかしその後、いっさいの情報なし。加害者も被害当事者の慧鶴も暴行を否定している。 …否定。受け入れられない、脅されていた、面倒ごとを嫌った、狂言、事実なにもなかった、…可能性も心情も多岐にわたりすぎる、どうともいえないな。 大学在学中にクラスメイトの名廊直人と短期間の交際と同棲。名廊直人は慧鶴の実家で母親の美遊に暴力を振い、軽傷だが昏倒させる怪我を負わせている。 …直にぃ…。やっぱここでもやらかしてた。 名廊直人以外の他の人間との交際歴は無し。…なし? あれだけイケメンでコミュ強でモテそうなのに。美形すぎると近寄りがたくなるとか? そうじゃないなら告られたの全部断り通してるのか? 院を卒業後、美術講師として働くが、どこか特定の大学に腰を据えて所属したことはない。美術雑誌への寄稿文や、美術指南役のような立場でのテレビ出演、美術館併設時にアドバイザーとして参加、知人の芸術家たちの個展やパーティなどの企画の手伝い、海外のディーラーとのやりとりを引き受けるなど、広い人脈を使って多くの仕事を常に兼任している。 極度の潔癖症と強迫性障害を本人が公言している。公私にわたって手袋を着用しての行動が多い。昨年までは常に黒い細身のハイネックを着込んだ姿で目撃されていた。昨年以後、装いに若干の変化あり。 …去年になにかあったかな、香澄に聞いたら知ってるかな。 他人と食事を共にしたり触れ合ったり体液を直視することが困難である。単独の時間になにがどこまで可能なのかは不明。 趣味、乗馬。…潔癖症の荒療治か? 愛馬の名はベルモント。引退した元競走馬で、数頭の馬と馬場を持つ友人の所有する馬。 食事や他人との接触もやむを得ない場合はそつなく可能。あとから体調を崩している目撃例あり。 リウマチにやや似た疼痛で幼少期から複数の病院を受診しているが、原因も病名も未だ不明。 ネットでの風評被害多数。盗撮画像や過去の卒業アルバムの写真などがSNSや匿名掲示板でこれまでに繰り返し拡散され、便乗した真偽不明の噂や加工画像が出回り、身元や職の特定、住居へのつきまといや嫌がらせなどに至っている。事件化されたことはない。 定住を嫌い、定期的にかなりの頻度で引越している。
…こんくらいか。 情報あっても、いろいろと、分かんないといえば分かんない、けど、フツーに考えたらこれは、屈折するんじゃないの。
***
と、一昨日の夜に読んだときは思った。
ぱっと見ではどこも屈折してる風には見えない、なら、より根深い。 前に会ったときはここに直にぃも居た。この人はあのとき、直にぃにはつっけんどんで無遠慮でちょっと仕草も横柄で乱暴で、直にぃには一度も、笑いかけなかった。 直にぃとそれなりに遠慮のない関係を築けててあれがこの人の自然体なのか、それともこの人も情香さんみたいに直にぃに対して世間的な外面が通用しないし無意味だとわかっててああしてるのか。どっちにしたって俺たちへのにこやかな態度がまったくの嘘偽りの演技ってことになるわけでもない、んだけど…
香澄がこの人に菓子折渡して、 全然怒ってないしガラス片ぶちまけられた異様な部屋と乖離するレベルで機嫌も愛想もいいその人にどう探りをいれるか迷ってたら、隣で香澄がふらつきだした。 俺が熱あるって咄嗟に嘘ついたらマジで熱出てきちゃった… 「香澄? 具合悪い?」 額に手を当ててみる。37.5度くらいか。香澄の平熱いくつだっけ…なんにしても普段から体温高い方ではないな。 「平気だよ、あともう帰るだけで予定ないし…」 にこにこしてなんとか普通っぽく立ってる香澄に頭突きでも食らわそうかと思ってやめる。病人に頭突きはないな。 これから急いでタクシーで香澄を直にぃのとこに送り届けて…いや、病院…まだ微熱だし…うーん… 俺が自分が巻いてたマフラー外して、ストールだけの香澄の肩と首にぐるぐる巻いてあったかくしてたら、突然香澄の背後から香澄の体にふかふかの毛布がかけられた。 頭からかぶってオバケみたいになってるのを香澄が隙間からぴょこっと頭のてっぺんを出して後ろを振り返る。 「熱が下がるまで寝室で寝てろ」 当然のことみたいに提案されて俺も香澄もちょっとフリーズする。その人は俺たちの反応に穏やかに笑いながら続けた。 「寝室三つあるからしばらく泊まってってもいいぞ、俺が寝る場所に困るってこたぁねえから」 香澄と顔を見合わせる。…これって潔癖症なのにめっちゃ気を遣わせてる感じ? でもすぐ帰るって流れをこの人の提案がわざわざぶった切ってるし…? 二人で目線だけで会話してたらその人はさっさと寝室整え始めた。整えるほど散らかってもなさそうだけど… 「嫌ならそう言えよ、その時は病院か直人の家まで車出すからな」 香澄はその人と俺を散々交互に見てから、泊まるかどうかはともかく、しばらくここで休ませてもらうことに決めた。
俺も少し脚が痛かったから、香澄についてないでおとなしく家に帰ることにする。 昨日、俺が拗ねてラインのアイコンを絢ちゃんから経口補水液に変えたら親バカ二人が動揺してたから …てのはまぁいつものうちのネタだけど。 俺個人にとってのこの人の脅威がどの程度かはなんとなく把握した。あとは香澄と、ついでに直にぃ。 多分、香澄に危害を加えられることはない。香澄への感情だけがイマイチ読めないけど、無駄なリスクを犯さない人ではあると思う。
タクシーで帰りながら考える。 きっと誰も一生招き入れられることを想定されてなかった生活空間。そこに踏み込んだ香澄と、それを許したあの人。潔癖症の枠から完全に逸脱した香澄への咄嗟の態度。 ここまで予想通りで、完全な不慮の事故なら、自分に対する否定的な感情に呑まれて、今日来た俺たちに応対もできないほどネガティブになっててもおかしくない、でもそうじゃなかった、無理もしてないようにみえた。 データの中で特に考慮に困った一文… ”胎内では双生児だったが、多胎の妊娠・出産に母胎が耐えられず、養育も困難であるなど多くの点から、片方の胎児を胎内で間引くことが検討されていたが、その期間にストレスから母親が心身の調子を崩し、結果的に片方の胎児が胎内で死亡した、生存した方の胎児が慧鶴である” …気にしない人ならこんなの忘れて生きてる。産まれたのは自分一人だから。あの人はどうかな。 生まれる前に死んで自分に吸収された片割れの存在が、あの人に絶対的な自己肯定感を保ち続ける責務を負わせてるのかもしれない。 ーーー自分を苛む常態と、誰からも苛まれてはならない義務感が、あの人を単純に病んだ人格にさせることを拒み続けたなら、 自己の外側のものであって同時に自分だけに常に向く「自室」が、あの状態なのはーーー自然だ。
…直にぃ。前に話しついでにあの人を、ガラス細工のようだって言ってた。 ”無色透明なガラス細工と似てる。…色がないみたいだけど、外からのものを歪めて身に宿して輝く、眩しいほどの美しさは本人の中の精巧で繊細な屈折率で光を内側で反射し合ってるから” 残酷な例えだな。 関係が深いだけあっておそらく結構的を得てそうだし。 壊れやすいものを前にいつまでもその脆さに美しいなんて魅入ってたら、次の瞬間には簡単に壊れて終わりかもしれないのに。 …さすがに香澄に対してはそういうとこは改善されてきてるみたいだけど。顔の傷痕を消してるから。
壊れたガラスはただのガラクタでもある、ゴミでもある、同時に周囲を無差別に傷つけるむき出しの凶器そのものでもある。 香澄が今夜あの人の部屋に泊まってってどうなるのかは、俺にもわからない。
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jaguarmen99 · 7 months
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【日本のGDPは世界13位から27位に転落 「先進国のグループから転落しかねない」 プア・ジャパン】 日本の国際的地位が低下している。2012年には日本はG7の中で上位グループだったが、いまや最下位に転落した。経済学者の野口悠紀雄氏は、「いまの状態が続けば、日本は、先進国の地位を失う可能性が強い」と指摘する。『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集して解説する。~以下読む価値がないので省略~(2023/10/9 AERAdot.) 記事のタイトルからしてミスリードですよね。日本のドルベース換算での国民1人当たりのGDPであって日本のGDPじゃありません。 朝日新聞グループですから見出しでまず騙すということをやるのは基本形です。 円安が急速に進んだのですからこのタイミングでドルベースで計算すれば相対的に下がるのは当然しょうよという話でしかありません。 基本的に客観的根拠無き政権批判と日本は終わった、日本はもうダメだ。あと金融緩和と通貨安は絶対悪。 とかいう結論から導き出した理論だと言っていいでしょう。これが野口悠紀雄とかいう人が繰り返してきた手口です。 ドル円レートについては安倍晋三が総理在任中は120円前後くらいで安定していたと思います。 ここのところ急激に円安に振れているのはコロナによる自粛の反動からのインフレを米欧が襲い、米欧がこれに対抗するために政策金利を引き上げたことによるものということが主たる理由でしょう。 円は政策金利据え置きのままなのですから、金利差で円が通貨安に大きく影響を与えやすい状況です。 というか、米国が政策金利を上げれば他の国々は基本的に通貨安に向かうので新興国窮乏化政策にもなってしまうんですよね。 また、ロシアによるウクライナ危機によって有事の際の通貨としてドルの需要が上がるという事情も影響を与えていると思われます。
日本共産党さん、9条を生かした平和外交を見せてください | パチンコ屋の倒産を応援するブログ
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shintani24 · 3 months
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2024年2月15日
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鶏卵の卸売価格急落 生産抑制へ 「ショック」で需要減り輸入定着(日本農業新聞)2024年2月15日
高騰していた鶏卵の卸売価格が急落している。「エッグショック」と呼ばれた昨年の供給減で加工業務需要が縮小。輸入品に流れた需要も戻り切っていない。一方で生産は順調で需給が緩和した。業界は生産抑制を呼びかけ、相場の浮揚を探る。国の補填事業も約2年ぶりに発動されたが、飼料価格の高止まりが鶏卵経営の負担になっている。
【グラフ】鶏卵の卸売価格の推移
鶏卵の建値となるJA全農たまごの2月のM級基準値(東京、14日時点)は1キロ183円で高かった前年同月比で4割強下回る。昨年は鳥インフルエンザ感染拡大による供給減少や、ウクライナ侵攻に伴う飼料代の値上がりで生産抑制が広がり、品薄高となった。ピークの4、5月は350円に達していた。
例年、鶏卵相場は需要期を過ぎた年始に価格を下げた後、上向く傾向だが、今年はその動きが鈍い。スーパーの店頭価格も、卸売価格ほどではないが下げ基調とみられる。
昨年の品薄高で加工・業務筋の需要が減少。輸入の粉卵などへの切り替えも進んだが、一部は定着し、今も国産品の需要は十分回復していない。一方、生産は鳥インフルエンザからの回復が進み、増量が続く見方が強い。
需給が緩み相場が下落したことで、1月には国の鶏卵生産者経営安定対策事業の価格差補填事業が23カ月ぶりに発動した。ただ、相場が浮揚しない中で、鶏卵の経営コストの過半を占める飼料価格は高止まりしており、鶏卵経営を圧迫する。農水省によると、直近11月の成鶏用の配合飼料価格(工場渡し、バラ)は1トン当たり10万円に迫り、高騰前の19年比で4、5割上回る。
今シーズンも鳥インフルエンザが発生し、予断を許さない状況だが、業界関係者は「需要を上回る供給が続けば、深刻な需給緩和が継続する」と語る。JA全農たまごは1日付で生産者向けに、需要環境に対応した生産への協力を呼びかけるなど、生産抑制に向けた動きも出ている。(宗和知克)
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「ニッポンは田舎の終着駅」 GDP4位転落、辺境作家が占う未来(朝日新聞)2024年2月15日
ノンフィクション作家・高野秀行さんに聞く
半世紀以上掲げてきた「経済大国ニッポン」の金看板が危うくなっている。昨年の国内総生産(GDP)ランキングで日本がドイツに抜かれ、4位に転落した。
2010年に中国に抜かれた際と同様のショックと受け止める向きもあるようだが、ノンフィクション作家の高野秀行さんは「日本はとっくに世界の蚊帳の外に置かれている」と語る。世界を飛び回りながら隅々まで見てきた目に、日本の針路はどう映るのか。
羽田や成田に帰国してみたら……
アジアやアフリカ、南米の辺境を30年以上、旅してきました。これまでに欧米も含め60カ国以上を訪れましたが、如実に感じるのは、今や日本こそ辺境の地だということです。
ここ10年の日本の沈没ぶりは目を覆わんばかり。どの国から戻ってきても、成田や羽田ほどパッとしない国際空港は、まあ珍しい。まるで田舎の終着駅に着いた感じです。デジタル化も極度に遅れていて、帰国する度に「まだ現金で払っている!」と思ってしまう。
世界に200もの国があり、新興国はめざましい成長を遂げたのに、停滞し続けた日本がなお4位にいることのほうが驚きです。にもかかわらず、国外に出なくなった日本人は、欧米以外で自分たちだけが近代的な生活をしていると信じている。アジアの労働者は憧れて出稼ぎに来ていると思い込み、移民を受け入れるか否かと相変わらず滑稽な議論をしている。働き先としてどんどん選ばれなくなり、むしろ日本の若者の方が賃金の高い国に出て行かねばならない状況なのに。
ドイツだって人道目的だけでなく、生産人口をなんとか維持しようと移民や難民を受け入れてきた。一方で日本は保守的に閉じこもり、バブル経済以前にはあった、世界から学ぶ姿勢すら失ったように見えます。
失われた原風景が残る国、それは……
中国や韓国のインバウンドが来日するのは、厳しい競争社会から一時的に逃れ、急速な開発と都市化で失われた自然やほほえみ、昔ながらの生活に触れたいからです。かつて日本人が、経済発展で失った「後進性」を求めてアジアやアフリカを旅したように。
それなら今後、日本の立ち位置はどこにあるのか。政治も経済も先端科学も落ち込んだ日本は、今や「世界の古都」です。その価値はつまり、歴史、食文化、景観。そこかしこに神社仏閣や古民家が立ち、自然は豊か、そしてこんなに多様で洗練され質の高い料理がいつでもどこでも食べられる国は他にない。気位が高く、己こそスタンダードだと誤解し、よそ者を表向きにしか受け入れない――そんなところも古都っぽい。
これはこれで唯一無二の魅力だし、決して一朝一夕には築けない、どの国にも引けを取らない観光資源です。ただ、あまりに観光客のニーズに対応できていない。長期休みの取りにくい日本人は旅先で、ぜいたくざんまいの「享楽」や美術館巡りなどの「鑑賞」だけで満足しがちですが、旅を人生を豊かにする機会と捉えている外国人の多くは「体験」を欲している。有名観光地だけでなく、何げない銭湯や温泉旅館にこそサービス開拓や改善の余地、つまり可能性が広がっています。
もう「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代は二度と戻ってこない。でもそれでいい。世界の目と自画像とのズレに気づくこと。まずはそこが出発点です。(聞き手・石川智也)
たかの ひでゆき 1966年生まれ。早稲田大探検部時代に「幻獣ムベンベを追え」でデビュー。他の著書に「謎の独立国家ソマリランド」「謎のアジア納豆」「イラク水滸伝」など。
コメントプラス
マライ・メントライン(よろず物書き業・翻訳家)【視点】 高野秀行さんの考察は、このテーマを扱った各種オピニオンの中で最も納得できる内容で素晴らしい。なぜというに「いえいえ、この状況こそむしろ天祐なんですよ!」といった逆張りや、「いえいえ、まだまだ日本は列強として全然イケますよ!」といったエクストリーム擁護の無理感がなく、人と社会のライフサイクルの中での「最適化」という観点から、知的かつ自然体にものごとを論じているからだ。
「我々は【世界の古都】として世界の精神的需要に応えていくのがベストかもしれません」という路線を率直にぶち上げてこそ、日本国内で、ポテンシャルを有しながらあれこれに失望し燻っている人たちの魂をむしろ再起動できるのではないか、と、インバウンド事業に無関係でもない在日外国人として切に切に感じてしまう。
中川文如(朝日新聞スポーツ部次長)【視点】 「気位が高く、己こそスタンダードだと誤解し、よそ者を表向きにしか受け入れない」。この表現、日本人の一人として自虐的にクスッと笑ってしまいました。そういう気持ち、我が胸の内のどこかにもやっぱりあるんだろうな、とも。
旅とは「体験」、何げない銭湯や温泉旅館にこそ可能性は広がっているのだと。世界の辺境を飛び回ってきた高野秀行さんのご意見、説得力があります。そういえば、一流ブランドショップだけじゃなくて、100円ショップもインバウンド客のみなさんに人気だそうですね。そんな現象にも、コスパだけじゃない体験的な何かが関係しているのかも。不肖・私、100円ショップ好きです。高級店にはない楽しみがあります。いろんなものを眺めながら、これ我が家だったらこういう使い道あるなーとか、毎日使っているスプーンにもフォークにもこんな種類があるんだーとか。ほかのお店なら絶対に目もくれないマスコットや小さな人形やキーホルダーなんかが、なぜか100円ショップに陳列されると無性に愛おしく見えてきたりして。
ちなみにいま、100円ショップでゲットしたステーキナイフを愛用しています。シンプルで頑丈で安全で、三陸沿岸に住む親戚からカキが送られてきた時は、カキの殻むきに大活躍してくれました。
高い気位より、身近な目線。高級とか贅沢とかって従来のスタンダードを取っ払ってみる。すると生まれるささやかな楽しみや幸せに、これからの日本の生きる道ってあるのかも。そんなことを思いました。
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takahashicleaning · 11 months
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TEDにて
ジェラード・ライル: 史上最大のリーク「パナマ文書」を報道したジャーナリスト集団
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
ジェラード・ライルは、国際チームを率いてパナマ文書を公表しました。
これは、パナマにある法律事務所モサック・フォンセカ(現在は、閉鎖されオープン・データベースにして公開されてます)の40年間に渡る活動の記録1,150万件からなり、秘密主義的なオフショア金融の世界の広がりや手法を、前例がないほど明らかにしてくれます。
史上最大の共同報道プロジェクトの内幕をお聞きください。
1,150万件もの文書に隠された情報を解読し、検証し、理解する必要に迫られたら皆さんならどうしますか?
これが、昨年末。あるジャーナリスト集団が、直面した課題でした。ジョン・ドウと名乗る匿名の人物が、パナマの法律事務所モサック・フォンセカ(現在は、閉鎖されオープン・データベースにして公開されてます)の約40年分の記録を何らかの形でコピーしていたのです。
モサック・フォンセカ(現在は、閉鎖されオープン・データベースにして公開されてます)は、英領バージン諸島など、世界中に数あるオフショア租税回避地における口座開設が専門の法律事務所の1つで、金と権力を持ち、秘密を守りたい顧客向けです。
ジョン・ドウが、苦労の末コピーしたのは、この事務所のスプレッドシートと顧客ファイル。そして、メールのすべてで時期は1977年から現在に至ります。
これは、租税回避システムの内部情報としては、これまで知られている中でも最大級の情報量でした。
一方、これは調査報道に突きつけられた途方もない課題でした。考えてみてください1,150万件の文書に200か国を超える人々の秘密が隠されているのです。
これほど膨大な資料のどこから手を付けたらいいのか?そもそも、どこから記事を書けばいいのか?
ネタは、地球上。あらゆる場所に繋がり、ほぼあらゆる言語集団のあらゆる人々が、時に意外な形で影響を受ける可能性があるのです。
ジョン・ドウは、南ドイツ新聞の2人のジャーナリストに情報を提供しました。本人の言葉によれば、彼の動機は「この文書が暴くであろう不正の規模の大きさ」です。
しかし、たった1人でこれほど大量の情報を理解することは不可能です。そこで、南ドイツ新聞は、ワシントンD.C.にある私の組織、国際調査報道ジャーナリスト連合に接触してきたのです。
私たちは、ジャーナリストとして叩き込まれてきたことの正反対を行こうと決断しました「共有」するのです。
調査ジャーナリストというのは、本来一匹狼です。
手にした秘密は、時に編集部にさえ絶対に明かしません。編集部は、私たち記者が、つかんだネタを伝えるや否や記事を要求するからです。それに、率直に言うといいネタを手に入れたら手柄は独り占めしたいものです。
一方、確実なのは、世界が狭くなりつつあるのに、マスメディアは、総じてそのことに気づくのが遅れていることです。私たちが、報道する内容はどんどん国境を越え、巨大企業はグローバルに活動しています。
環境問題や健康問題もグローバルな課題ですし、資金の流れや金融危機もそうです。だから、本当の意味でグローバルな報道が これほど遅れているのは驚くべきことでしょう。
またジャーナリズムが、テクノロジーを恐れるのをやめて、その可能性に気づくまでにこれほど時間がかかっているのも驚きです。
ジャーナリストが、テクノロジーを恐れる理由は、ニュースを消費する方法が変わってきたせいで業界最大の組織であるメディア企業が苦境に陥っているからです。
報道を支えてきた広告収入によるビジネスモデルは崩壊しています。このためジャーナリズムは、危機に瀕し、マスメディア企業は、自らの役割を再検討せざるをえなくなりました。
しかし、危機にはチャンスがつきものです。
後に「パナマ文書」と呼ばれたリーク情報における最初の課題は、文書の検索と閲覧ができるようにすることでした。500万件近くのメールとスキャンや索引作成が必要な200万件のPDF文書。さらに、数百万件のファイルや形式の違う文書があったのですから。
すべてクラウド上の安全性の高い場所に保管する必要がありました。次に、記者たちを招いてこの文書を見てもらいました。記者たちが、所属する報道機関は、全部で100か所を超え、76か国に上り、イギリスのBBCやフランスのルモンド紙(日本も)が含まれます。
合言葉は「現地の人物のことは現地の目で」その発想とは「ナイジェリアの重要人物について知るには、ナイジェリアの記者が、一番」「カナダならカナダ人が一番」というものでした。
招いた人全員に伝えたルールはたった2つ。発見した内容はすべて全員で共有することに同意すること。そして、同じ日に一斉に報道することです。
パートナーとなる報道機関は、以前の小規模な共同作業で培った信頼関係やこの文書にあった手がかりを通じて、生まれた関係から選びました。その後、数か月間。20人にも満たない私の小さなNPOに25の言語集団から、350人以上の記者が加わりました。
史上最大の情報リークが、史上最大の報道協力を生みだしたのです。376人が現地の視点で記者なら普通絶対やらないことをしました。肩を寄せあって仕事をし、情報を共有しながら誰にも漏らさなかったのです。
この時はっきりしていたのは、とてつもなく大きな音を立てるためには、まず、とてつもない静けさが不可欠だという点でした。
何か月もかかるであろうプロジェクトを管理するために、セキュアな仮想編集室を作りました。暗号化されたコミュニケーションシステムを使い、特別仕様の検索エンジンも備えました。仮想編集室の中では、文書から明らかになったことを記者たちが一緒に検討できました。
例えば、紛争ダイヤモンドや芸術作品に関心がある記者は、そういう商品の取引に関するオフショア金融センターを通した隠蔽の情報を共有できました。
スポーツに関心がある記者なら、有名選手がどのようにして肖像権をオフショア企業に預け、自分が活動している国での納税を逃れた可能性があるかについて情報を共有できました。
一方、おそらく最も刺激的なのは、この文書に登場する世界中の指導者や選挙で選ばれた政治家の人数です。
ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領。ロシアのプーチン大統領の親友。キャメロン英首相は、亡父のイアン・キャメロンを通じたつながりがありました。
日本人も多数います。セコムとか?ALSOKとか?
文書には、秘密のオフショア企業の名前も埋もれていて、その1つがウィントリス社でした。英領バージン諸島にあるこの会社は、実際には現職のアイスランド首相が所有していました。ここで紹介したい人が、ヨハネス・クリスチャンソン。私たちがプロジェクトに招待したアイスランドの記者で「世界一孤独な男」です。
彼は、9か月間。報酬の伴う仕事は断り、妻の収入に頼って生活しました。自宅の窓には防水シートを貼って長いアイスランドの冬の間。詮索されないようにしました。
欠勤の言い訳もすぐに尽きました。真っ赤な目をして、毎晩何か月にも渡って仕事をしていたからです。その間。ずっと伏せていた情報が、自分の国の指導者を退陣させることになりました。
皆さんが調査報道記者で凄い発見をしたとしましょう。例えば、自分の国の首相が、秘密のオフショア企業と関係があり、その企業とアイスランドの銀行には金銭的利害関係があって、首相に選ばれたのがまさにその銀行の問題だとしたら、本能的に大声で吠えたくなるはずです。
でも、吠える代わりに数少ない話し相手のヨハネスと私はブラック・ユーモアを交わしていました。
ヨハネスをはじめ記者たちは吠えたくなったら、仮想編集室の中だけで吠え、文書から離れて、裁判記録や会社の登記簿を確認したり、告発しようとしている相手を取材したりすることで、その声を記事へと変えていきました。
パナマ文書のおかげで、記者たちは、他の誰とも違う視点で世界を見られるようになりました。
取材を進めていた時に、私たちとは無関係にブラジルで大規模な政治汚職スキャンダルが起こりました。アルゼンチンでは、新たな指導者が選ばれました。一方、世界のプロ・サッカーを統括する組織 FIFA の幹部を FBI が起訴し始めていました。
パナマ文書は、次々と展開するこれらの出来事に独自の視点を与えてくれました。目標が台無しに��りそうな重圧やエゴの衝突があったことは容易に想像できるでしょう。ジャーナリストの誰かが協定を破っても、おかしくなかったのに誰もそんなことはしませんでした。
そして、今年4月3日。ドイツ時間。午後8時ちょうど。私たちは、76か国で同時に報じたのです。
パナマ文書は、すぐに今年最大級のニュースになりました。これは公表翌日のアイスランドの光景です。
たくさんの抗議行動の始まりでした。アイスランドの首相は、辞任に追い込まれました。たくさんの辞職の始まりでした。多くの有名人を取り上げました。
例えば、世界一有名なサッカー選手リオネル・メッシです。予想外の結果も引き起こしました。メキシコの麻薬カルテルのメンバーとされるこの人々は、私たちが隠れ家の詳細を公表し逮捕されました。オフショア企業の登記に隠れ家の住所を使っていたのです。
私たちがしてきたことには皮肉な面があります。
報道のビジネスモデルを破壊したインターネットという技術のおかげで報道そのものが生まれ変わろうとしているからです。これが原動力となって、かつてない程の透明性と影響力が生まれています。
私たちが示したのは、ジャーナリスト集団が新しい方法と昔ながらの報道の技術を膨大なリーク情報に対して使うことで、世界中にいかに影響を及ぼせるかということです。
ジョン・ドウが、情報を提供し、私たちが極めて重要な行間を埋めました。リソースを共有することで詳しい調査が可能になったのです。最近では、経済的な懸念からほぼすべての報道機関には難しい詳細で長期間に渡る調査です。
リスクは大きいですし、どの記事にも有効な訳ではありませんが、私たちは、パナマ文書を通して世界中ほぼどこからでもあらゆる国の記事が書けること。そして、自分の仕事を守るために得意な戦場を選べることを示しました。
裁判所から76か国分の記事の差し止め命令を取れるなら取ってみればいい。避けられない流れを止められるなら止めてみればいい。
ブルーノ:2週間ほど前に、あなた方は大量の文書をオープン・データベースにして公開し、誰でもキーワードで検索できるようにしましたね。
ジェラード:私たちの信念なんですが、オフショア金融センターの基本的な情報は公開されるべきです。
協力したジャーナリストに関わる機密文書は公表しませんでしたが、人名やその人物が所有するオフショア企業の実態。
その会社の名称といった基本情報は、すべてオンラインで閲覧可能です。リーク情報としては最大級のものが、現在ネット上にあるんです。
ブルーノ:素晴らしい仕事でした。ありがとうございます。
ジェラード:ありがとう。
(合成の誤謬について)
合成の誤謬とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが、合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じること。物理学では、相転移みたいな現象です。性質が変わってしまうということ。
ミクロのメカニズムが個人同士の経済における仕組みであるのに対して、マクロのメカニズムは、国家間や経済全体の循環における仕組みだからである。
例えば、家計の貯蓄などがよく登場するが悪い例えです。前提条件が、所得が一定の場合!!所得が一定じゃない増加する場合は?これは、論じていませんので参考になりません!!(法人が提供する製品やサービスの価格も一定の場合も前提条件です)
1930年代のアメリカ経済が金融危機2008と似たような状態に陥った時、ケインズは、「倹約のパラドックス」というケインズ経済学の法則を発見しています。
それは、ポール・A・サミュエルソン(1915-2009)が、近代経済学の教科書「経済学」の冒頭で「個人を富裕にする貯金は、経済全体を貧困にする!(所得が一定の場合)」というわかりやすい言葉で表現しました。しかし、庶民の所得が増加し、貯蓄が投資、消費に回る場合には、「倹約のパラドックス」は生じません。
その後、この「倹約のパラドックス」は、アメリカの経済学者・ケネス・J・アロー(1921- )が「合成の誤謬」を数学的論理に基づいて「個人個人がそれぞれ合理的選択をしても、社会システム全体は合理的選択をするとは限らない」を検証してみせた。 要するに、部分最適ではなく、全体最適させていくということ。
つまり、新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との 戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!ということに集約していきます。
なお、金融危機2008では、マイケル・メトカルフェも言うように、「特別資金引出権(SDR)」は、2008年に行われた緊急対策で、一国だけで行われたのではなく、驚くほど足並みの揃った協調の下に国際通貨基金(IMF)を構成する188ヶ国が各国通貨で総額2500億ドル相当を「特別資金引出権(SDR)」を用いて世界中の準備通貨を潤沢にする目的で増刷してます。
このアイデアの根本は、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」です。この研究がなければ、誰一人として、変動相場制での当時の状況を改善し解決できなかったと言われています。
それ以前では、固定相場制でのマーシャルプランが有名です。
続いて、トリクルダウンと新自由主義
インターネットの情報爆発により隠れていた価値観も言葉となり爆発していくことになった。
しかし、法定通貨の方が、その価値、概念に対する通貨量拡大として価格で応じることができず、圧倒的に通貨量が足りない状況が生まれていたのが、2010年代の問題点のひとつでした。
リーマンショックの後に、新自由主義が誤りであることが、ピケティやサンデルによって指摘され、当時のFRBバーナンキ議長が、通貨供給量を大幅に増やした対策により、ベースマネーの金融、銀行間の相互不信を解消して収束した。
それでも、まだ足りないが、適正水準に収まったことで、さらに価値も増幅され、マネーストックの財政政策から再分配、事前分配を大規模に行い、さらなる通貨供給量が重要となっている現在の日本国内。
例えば
Googleがしようとしてた事は、まだ新産業として、基礎研究から発展できない機械学習の先端の成果をすべて持ち込んだ社会実験に近いこと。
シュンペーターの創造的破壊は、一定数の創造の基礎を蓄積後に、未来を高密度なアイデアで練り上げてから破壊をするのが本質です。
こうして、憎しみの連鎖や混乱を最小限にする。
アルビン・トフラーの言うように、法人と行政府とのスピードの違いが縮まらないのは、構造上の違いであって、それを補うためにプラスサムな連携するということが、必要になってくることを説いています。
三権分立が、規制のないGAFAMを非政府部門としてMMT(現代貨幣理論)からプラスサムに連携したらどこで均衡するのか?という社会実験も兼ねています。
このような前提で、あらゆるインターネット企業が、創業時、貢献するためコンセプトの中心であったものが、今では、悪性に変質して違う目的に成り下がっています。
再分配、事前分配の強化がスッポリ抜けてる欠点があり、ここに明かしたくないイノベーションの余地があります!!
2021年には、新自由主義のような弱肉強食では自然とトリクルダウンは生じないことは明らかになる。
確かに、トリクルダウンは発生しないが、法律で人工的に同じ効果は、貨幣の再分配、事前分配という形にできる可能性は高い。
再分配や事前分配をケムにまく「金持ちを貧乏にしても、貧乏人は金持ちにならない」「価値を生み出している人を罰するつもりがないのであれば税に差をつけないほうがいい」(サッチャー)
とあるが、新自由主義は誤りで、ピケティやサンデルによると違うみたいだ。
(個人的なアイデア)
バイデン大統領は2021年、財務長官にイエレン就任した際の経済対策の一環
「世界が相互に結びついたことのもう一つの結果が30年に及ぶ法人税率の引き下げ競争だった」
というマクロ経済学の結果を明示した前提で各国の多年の法人税引き下げ競争を終わらせ、20カ国・地域(G20)で協力して共通の最低税率を設ける国際的な取り組み
法人税に世界的な「最低税率」を設定することで合意するよう調整していると言います。
実現が遠い世界的なデジタル課税よりも現行法の範囲での現実的な提案をしたかもしれない!
そして
複雑性の研究からも、個人の才覚に関係なく貧富の差は生じる。
超裕福層に集中するとマネーに渋滞が生じるため、税金をかけることと現象が似ている。
こうすると平等性が増すと結果も出ている。
確かに、トリクルダウンは発生しないが、法律で人工的に同じ効果は、貨幣の再分配、事前分配という形にできる可能性は高い。
課税は、ネットワークに何本かのリンクを人工的に加えることと同義ということも、複雑性の研究からデータで明らかになっています。
日本は、消費税の運用など。課税は、強制的な交換の一形態。この知見は、MMT(現代貨幣理論)にも導入されてる。
複雑性の研究から産まれた従来とは異なる新しいマクロ経済学です。テーラワーダ仏教概念にもある欲を中和するツールとも言えます。
幸田露伴?分福?
人工的な課税をしないと、この歪みがエネルギーとして形態が相転移するので、超裕福層一族たちの幸福感が変質して心の歪みに転換していく。
人間が、一日に扱える時空間は、限定的に対して、お金はマルチバースでエネルギーが交換されるので、人間の一日で扱える許容量を超えてしまう。
ナポレオンヒル?エンスージアズム?そこには引き返せない一線というか?境界線があって、耐えられれば良いが、知らない方が幸せな場合も多々あります。
日本には古来から同様の概念があり、成金や悪徳商人とも言われる場合もある。
600万円以下に貨幣の再分配、事前分配することで社会システムの安定が強化される。
ダニエルカーネマン。詳しくは、論文を見ていただいて、日本の実情を深く考えた年収として記載しています。
直訳を指摘しても、未来を描けない人々なので、みんなは心の中で、あぁ残念な人なんだと軽蔑して下さい。
メリトクラシー至上主義、競争主義社会システム新自由主義を古代中国から、たとえて簡単に言うと乱世。
意図して均衡させて、奸雄は排除していくことが鉄則。カントの永遠平和を実現が重要に。
つまり、IT産業長者は、乱世の奸雄。テロ抑止にもなる現代では、競争時代の奸雄を排除することと同様の概念になります。
<おすすめサイト>
ポール・ピフ:お金の独占が人と大企業を嫌なヤツにする?
パナマ文書 - Wikipedia
この世のシステム一覧イメージ図2012
ロバート・パーマー:「パナマ文書」が暴いた世界的大問題 — 次にすべきことは何か?
ダニエル・カーネマン: 経験と記憶の謎(所得政策も)
トマ・ピケティ:21世紀の資本論についての新たな考察
クリスティア・フリーランド: 新しいグローバル超富裕層
ルトハー・ブレフマン:貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である!
個人賃金→年収保障、ベーシックインカムは、労働市場に対する破壊的イノベーションということ?2022(人間の限界を遥かに超えることが前提条件)
世界の通貨供給量は、幸福の最低ライン人間ひとりで年収6万ドルに到達しているのか?2017
<提供>
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ahougen · 1 year
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ツイッター
この頃鍵アカウントじゃないほうのツイッターでつぶやくことが多くなった。ある種の自己主張だ。
タンブラーはブログや日記としていい機能を果たしてくれているし使いやすいが、繋がりという点では日本のユーザー数の問題からかツイッターに軍配が上がる気がする(僕がそういった使い方を知らないだけかもしれないが)。
ツイッターのキーワード検索は見知らぬ他人とのつながりを簡単に提供してくれる。最近できたツイートアナリティクス機能も、悪意的ではあるがなかなか面白い。誰かに見てもらいたいという承認欲求のようなものは誰にでもあるものだ。その欲求によって、人間は自己主張をすることができる。アナリティクスに映し出される数値は、それだけ自分の主張を目にする人たちがいるのだという他者感を与えてくれる。たとえ『いいね!』や『リツイート』が無かろうとも、それだけで自分が一つの場に存在し、他者と関わっているのだと実感できる。
もっとアテンションを集めようと炎上商法並みに過激な発言や行動を行うことは問題だろうが、こういった感覚を持つために少し人気ワードなどに乗っかった発言をしてみるのも面白い。ヴァーチャルな世界の話ではあるが、やはり他者を感じるというのは必要なことだと思う。
さて、ツイッターと絡めて、今日は3/11だ。日本では今なお問題が尾を引いている、東日本大震災の日である。12年前のこの日、東北から遠く離れた場所で、当時学生だった僕もあの揺れを感じた。真昼おきた、大きな、ゆっくりとした揺れだった。学校で行われていた集会のために集まっていた講堂で、そこに居合わせた誰もが、唐突に起きたその出来事に硬直していた。それはわずかばかりのことだった。建物と地面が左右に揺さぶられる気持ちの悪い感覚を味わった後、教師は何事もなかったかのように行事に移行した。その裏で大人たちはさまざまに情報収集を行っていたかもしれないが、行事ごとを強制されていた子どもの僕にはそういったことは知りえないことだった。
何かすごいことが起きているらしいと知ったのは、学校から帰ったあと、夕飯時にテレビの緊急番組を見た時だった。街が大津波に呑まれていく映像。つい少し前まであった営みが一瞬にして壊れていく光景を画面越しに見て呆然と心を奪われた。その頃の僕は高校生でありながらも、それを言い表す言葉が見つからなかった。
僕はその時ツイッターをやっていなかったが、当時話題になったのは、SNSでの情報共有の話だった。先ほど話題に出したツイッターが難民救助に大活躍したという話だ。それと同時に、福島についてのさまざまなデマゴーグを発信する場となったのもSNSだ。災害とSNSは非常に密接に結びついている。最近のウクライナ戦争においても、SNSによる情報戦が両国から発信されている。いまやSNSは大きな出来事を語る上では欠かせないものとなっているようだ。
しかしそんなツイッターも最近ではサービス終了を危惧されている。功罪あれど、どれだけこのサービスが災害復興に役立ったかは知っているつもりだ。諸行無常とはいえ、できるだけ長く続いてくれることを祈る。
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ari0921 · 10 months
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 安倍政治は若者世代を元気づけた
  櫻井よしこ
安倍晋三総理が亡くなって1年。7月8日、各地で偲ぶ会が催され、東京・元赤坂の明治記念館での「安倍晋三元総理の志を継承する集い」はネット中継された。冒頭、2014年5月30日に安倍総理がシンガポールのアジア安全保障会議で行った基調講演の一部が紹介された。第二次政権を12年12月に発足させた安倍氏は、13年12月、靖国神社に参拝し、英霊たちに感謝を捧げ、日本人皆が夢をもって暮らせる国を創りたいと、アベノミクスを始動させた。エネルギーに溢れ、溌剌とした様子で氏は語っている。
「私はこの1年と半年近く、日本経済を今一度イノベーションがさきわい、力強く成長する経済に立て直そうと粉骨砕身、努めてまいりました。アベノミクスと人はこれを呼び、経済政策として分類します。私にとってそれは、経済政策をはるかに超えたミッションです。未来を担う新しい日本人を育てる事業にほかなりません」
新しい日本人とは「昔ながらの良さを、ひとつとして失���ない日本人です」と簡潔明瞭だ。
具体的には「貧困を憎み、勤労の喜びに普遍的価値があると信じる日本人は、アジアがまだ貧しさの代名詞であるかに言われていたころから、自分たちにできたことがアジアの他の国々で同じようにできないはずはないと信じ、経済の建設に孜々(しし)として協力を続けました」と、アジアのリーダーたる自負心を語った。中国を強く意識した言葉でもあろう。
日本は中国とは違って、国民を大事にし近隣諸国を尊重する。日本の国柄はずっと前から古代の先人達がつくりあげ、残してくれたものだ。安倍氏は言い切った。「新しい日本人は、こうした無私無欲の貢献をおのがじし、喜びとする点で、父、祖父たちとなんら変わることはないでしょう」。
首相再登板を果たした安倍氏に世界は注目し、各国指導者たちは安倍氏に幾度も拍手を送った。日本の自分たちにできたことがアジアの国々で同じようにできないはずはない。相手への信頼、相手の可能性を評価し抽き出す前向きの姿勢は、インドをはじめアジア諸国に大いに歓迎された。それは日本の若者世代にも向けられていた。
命日の朝日社説
にも拘わらず、このような前向きの姿勢を見ることなく、何があっても安倍氏非難しかしないような朝日新聞は命日の社説で、安倍政治は「分断に満ちた荒々しい政治」だったと貶めた。
確かに平成から令和へと、日本社会における不公平感は高まった。また、社会保障のツケは次世代任せとでもいうかのような世代間の不公平という話で終わらせるのではなく、自分のことはもっと自分でやるのがよいと、自立を促す気概が強まった。朝日はそれを「分断に満ちた荒々しい政治」と切り捨てる。だが若者が置かれていた苦況を改善し、皆が働ける社会を創ったのは安倍氏である。21年12月3日の「言論テレビ」で安倍氏は語った。
「私が政権を取った2012年(民主党政権時代)の就職内定率は68%で、就職氷河期より悪かった。安倍政権時の最終的な就職内定率は98%に上がりました。すると新卒者が増えます。新卒者の給料は低いですから、平均実質賃金は低くなります。65歳以上で300万人が働くようになりましたが、現役時代よりは給料が低い。女性も300万人、新たに仕事を始めた。高い給料の方もいらっしゃいますが、結婚、出産を経て職場復帰した当初は、給料は低かったりします。パートから始める人もいますから、それらを足し合わせて平均すれば、実質賃金は低くなる。
しかし、その後は、だんだんと実質においてもプラスになっています。大切なことは総雇用者報酬、みんなの稼ぎを足し合わせたものです。総雇用者報酬は、民主党政権時代にはマイナス2兆円、安倍政権ではプラス35兆円です」
第二次安倍政権前の3年余りの民主党政権時代は若い世代にとっては極度の就職難だった。12年の正社員の有効求人倍率は0.48倍、安倍政権発足8年目の19年には1.14倍に上がった。全都道府県で1倍を超えたのは史上初めてだった
安倍氏は経済を成長させて皆が働き自立できる社会を創ろうとした。可能性が花開き、夢が叶う。広い未来が開ける。そんな社会を若者や女性に用意した。朝日新聞は認めないが、安倍氏の政策を真っ当に評価し、希望を託した人々は数知れない。そうした人々、老若男女が、安倍家による法要が営まれた東京芝の増上寺にも、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の献花台にも、長い列をつくり献花した。
「勝てるんですか」
明治記念館での集いではもうひとつの安倍氏の肉声が伝えられた。19年1月28日、国会での施政方針演説だ。安倍氏は平成から令和への御代替りに触れ、平成の時代に起きた阪神・淡路大震災、東日本大震災に関して、天皇、皇后両陛下のお励ましが国民をどれほど慰め力づけたかを語った。その上で、明治天皇の御製を紹介した。
「しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」
今を生きる日本人も同じ気持ちで共に日本の明日を切り拓こう、と呼びかけた。
ロシアのウクライナ侵略戦争は、来る中国の台湾・沖縄侵略戦争と重なって見える。それ以前から米国の力は相対的に低下し、中国の脅威が強大化していた。100年に一度の危機に直面して、安倍氏は15年、野党とメディアの凄まじい反対、非難キャンペーンの中で支持率を13ポイントも下げながら平和安全法制をまとめた。
当時、自衛隊の最高幹部達に、安倍総理が聞いた。「勝てるんですか」と。その場に激震が走ったと当時の国家安全保障局次長、内閣官房副長官補、兼原信克氏は振り返る。
自衛隊は憲法上も政治上も厳しくタガをはめられていて、「米軍が助けに来なければ必ず負けるように作られた軍隊」だから、勝てるはずがない。それでは日本国は持たず日本国民は救われない。だから安倍氏は総理退任後も、台湾有事は日本有事、日米同盟有事だと警告した。GDP比2%の防衛費、核共有論の議論の勧めなどを提案した。
政治家として全力を尽くした安倍総理を振りかえるのに、朝日は相変わらず統一教会問題をとり上げる。9日の社説、「教団と自民党 社会の不信に向き合え」で安倍氏が「国政選挙で『教団票』を差配していたといわれる」と書いた。教団票は全国で6万~8万票、創価学会の力は600万~800万票だ。朝日が統一教会の6万~8万票を大仰に問題視するのなら、その100倍の創価学会をなぜもっと追及しないのか。
安倍氏貶めに走る余り、我を忘れる朝日の主張は的外ればかりだ。
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