hanagmori

[hanagmori]

#デジタルイラスト #digital painting #しろくま #かき氷 #残暑お見舞い申し上げます

[hanagmori]

愛着の類だったか

温かく懐かしい気持ち

はじめて星をみつけたときの

ふるえる胸の奥深く

わたしはそれを

よく知っている

夜になれば暗闇の

ここが底だと気づくでしょう

瞬く星に手を伸ばしても

届かない　届かないから

祈るということを

それは畏怖

ほんものになれないひかり

まばたきを忘れてさがす終着点

真っ黒なレンズの先に

あのとき捨てた星が見えるか

『星が見えるか』

#詩 #poem

[hanagmori]

メッセージボトルを拾う手の中のSNSの小さな浜辺

どの島も海の底では繋がって小波が立つようなさびしさ

体温が上がりつづけるこの星の病原体として生きている

#tanka poetry #tanka

[hanagmori]

迷う　決める

選ぶ　捨てる

拾う　眺める

磨く　極める

『gift』

#poem #詩

[hanagmori]

#tanka poetry #tanka

[hanagmori]

仄かに灯るその感情を

何と呼べばよかったのだろう

恋情　嫉妬　憐憫　執着

言葉にすればどれも嘘くさくて

正解なんて、多分なかった

見えている世界の色は

みんな少しずつ違うから

酔って　溺れて　深く　沈んだ

あのひとの青さえも透けてゆく

海なんて、なかったように

『深海』

#poem #詩

[hanagmori]

#jtanka #tanka poetry

[hanagmori]

またねが

ゆくえしれず

さよならは

ごめんねと

むりしんじゅう

ありがとうに

ことづてを

おはようへ

きょうも

おやすみ

『Sweet dreams』

[hanagmori]

#poem #tanka poetry #jtanka

[hanagmori]

家という家から人は旅に出て明かりを灯す星座のひとつ

#jtanka #詩 #tanka poetry #デジタルイラスト #digital painting

[hanagmori]

#tanka poetry #jtanka

[hanagmori]

#tanka poetry #jtanka

[hanagmori]

欲張ればするするとこぼれ落ち

手のひらに残る微かな憐憫を

愛と錯覚しそうだ　なんて

どうぞ、嗤ってくださいな

汚れた両手を胸にあて　零す

哀はいつまでも透明な色をして

『泪』

#poem #詩

[hanagmori]

水のように脈々と流れる感情は

受け皿を用意すればその形に

最もらしい顔をして波打つでしょう？

#tanka poetry #詩

[hanagmori]

わたしから離れてゆく言葉を

ふいに誰かが掴んだのです

するとどうしたものかそれは

みるみる色を変えてしまった

誰かが言ったもののかたちを

そっくりそのまま飾りましょう

わたしの言葉にすげ替えるのは

自慰のようだと思いませんか

しかしそうすることもまた

どうにも仕方のないことで

ひとは慰みを欲するもの、と

踊って　戯けて　驚いて

ダンスホールの溺れる魚

『逆罰』

#poem #詩 #youtube

[hanagmori]

西へ西へと向かってゆけば

やがて東の果てに着く

右へ右へ倣えと風が

勢い余って渦を巻く

『右も左も東へ西へ』

#poem #詩

[hanagmori]

泣き濡れてくるぶしまで沈む

約束は交わしてなどいない

明日がこないから愛せる、と

気づく頃にはもう手遅れだ

砂になる前の砂に原型の

かなしみがあるというなら

僕にできるはずもなかった

過去を置いて行くことなんて

降りしきる時間を一粒さえも

掴めないこの手に残る感触が

愛の全て、と誰かが言った

『砂』

#poem #詩