Tumgik
#食堂ripple
saturdayschecklist · 11 months
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done (non-active: albums pt. 3)
Various:
Knights of Round
Karkan
=NeutraL=
かくてるM49
恋色屋
Factory Noise & AG
sound sepher
Other/idk:
アリアリズム
Bamboo River
ササラヤ
Abandoned Antique Moon Faktoria
蒼天の雪
Thrive at Thrice
Arte Refact
illusion sonic
K1-Style
TRiANCE CODE
Ripple Tale
Aleile
電開製作所
黒板クリーナー
acrophobia
よいむつ
朝挽歌
Lunatic Locus
Lunatic Gate
CM11
ACP9
Eurystomus
ますたんぴーす
attractor
Grapefruit Jam
milkclip
Mad Tea Party/GYRO MIX
耳コピスレッド/Lama Disk
Associated with cyde: Chroma。/ちゅんちゅん雀
Associated with tak: Sprite Wing/10th Avenue Cafe
Misc. artists with one or two releases
√ 8 BEAT
*Cherry Garden*/雪桜
快楽音楽堂
CyberCats
Environmental Development
BOXELL
Studio Lepus
Evergrace
PSYCHLONE
三千年の孤独
Echoez
ペンギンブルー
Le Mort Soleil
Everfades
ADVANCE
ALPHA WORKS
a HEAL
Raccoon Tail
ANARQIE RECORDS
サディスティックブラウニー
Better Half
衣食住倶楽部
17番地の音楽室
M.I.W
RADICALive.
MARS Tracks
音乃葉
青雲アステロイド
4989
m:Alone
稜樂會
Imprison Equity
somnium
MINT'S World
Unicorn Records
ethnic teas
ちょむ工房
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sweet-honey-s2 · 3 years
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* 大阪・八尾 久宝寺駅から徒歩10分ほど 小学校のすぐそば 昔ながらのノスタルジックな町の 風景に癒される素敵なところ 📍 食堂 ripple (リプル) さん 築100年を数える古民家を リノベーション。趣溢れた ホッと落ち着ける、食堂 🏡 🍽 ランチタイム 11:00-14:00 要予約のキッズメニュー 🐻 を いただきました 🌼 ٩( 'ω' )و お子様はもちろん喜ぶけれど おとなもぜったい喜ぶ かわいいランチプレート ❤ 🍔 ミニハンバーガー クマさん、カエルさん 🧡 🥘 ごろっと野菜の豆乳スープ 🥗 サラダ・アメリカンドッグ 🥤 ドリンク付き お店に到着したとき、 ちょうどパンが焼きあがってて 天板にのって🐻🐸並んでたの その姿がもう可愛くて可愛くて 透かさずお願いして、お写真を 撮らせていただきました ♡ どのお顔のコが良い?と おねえさんの粋な計らい 😢 ❤ しばらくしてやってきた キッズプレート 𓏸𓈒𓂃 ‎𓌉◯𓇋 かわいいの大渋滞 ( ´ •̥  ̫ •̥ ` )💕 悶え死にそう ← イラストや絵本の世界でしか 見たことない ハンバーガー 実在するんやぁ ⸝⸝⸝ 💘✨😳 🍔 ミニハンバーガー 🐻 🐸 🔻 照り焼き 🔻 ハム・エッグ ミニサイズでも具材たくさん ✨ 豆乳スープもお野菜たっぷり 🥘 めっちゃ美味しかったです 🤤 ごちそうさまでした ♡ お店のスタッフさんたちも 素敵な方ばかり ( ˶ ̇ ̵ ̇˶ ) のんびりとした時間 かわいくて愛おしくて 嬉しいひととき ありがとうございます ❤ 次回お伺いした際は ランチとリプルカステラを 🌟 #食堂 #八尾カフェ #食堂ripple #食堂リプル #古民家カフェ #八尾グルメ #大阪グルメ #ハンバーガー #大阪ランチ お気に入りが増えました ( '༥' ) ﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋ (食堂 ripple) https://www.instagram.com/p/CPO3bNRAL0B/?utm_medium=tumblr
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kkv-main · 5 years
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MAGZINE - 2019.03.20
Killerpass インタビュー
名古屋を拠点に精力的に活動するKillerpassが昨年12月に待望のシングル「delayed youth e.p」をリリースしました。 メンバーチェンジを経て、既にベテランとも言える活動歴に差し掛かりながらも新鮮さを失わずに更に前に進もうという意志の感じられる意欲作となっています。 今回のインタビューではメンバーチェンジのいきさつなども交えながらメンバーにじっくり話を聞きました。 インタビューに安孫子さんも参加していただいた事で、若干「レコ道」(かつてdisk unionのフリーペーパー「FOLLOW-UP」内で安孫子さんとカクバリズムの角張さんが寄稿していた連載)っぽいノリがプラスされているような気もしなくもありません。 結構なボリュームですがデコボコながらも真摯に突き進む彼らの魅力が少しでも伝わればと思います! (このインタビューは2018年12/15(土)に収録されました) 五味 秀明(THE ACT WE ACT/DO NOT) 司会:五味 秀明/構成:林 隆司/編集協力:宅イチロー/写真:三浦 知也 撮影・取材場所:river lesk
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五味:Killerpassの新しい編成でのCD(リリース)という事で、まず自己紹介をお願いします。 下地:新しく入ったベースの下地です、よろしくお願いします。 林:えと、新しく入った…新しくは入ってないんですけど… 五味:中途半端なボケやめてもらっていいですか(笑) 一同:(笑) 林:ボーカルとたまにギターやってます林です。よろしくお願いしま��。 わたる:新しく入った、ギターやってます大川航と言います。お願いします。 カズキック:ドラムのカズキです、お願いします。 五味:ではまず、メンバーチェンジのいきさつを聞けたらなと思うんですけど。 林:まず前のギターのけんたさん(現The.Visit)が昨年の3月(2017年)のアメリカツアーで脱退したんですけど、脱退が一昨年2016年の夏位には決まっていて。それで(活動が)止まるのも嫌だったんで、けんたさんが抜ける前にメンバーを見つけとこうと思ってメンバー探しを始めたんですけど。けんたさんがいた時の3人は結構自分的にも手応えがあって、けんたさんが辞めるってなった時に、普通にギターを入れてもけんたさんとの3人を超えるのは難しいんじゃないかなっていう気がしてて。それで、安孫子さんに辞めるんですけどメンバーどうしましょうかって相談したんですよね。 安孫子:一応誤解が無い様に言うと、円満脱退だもんね。家業を継ぐ為に田舎に帰るっていう。 林:そうですね。けんたさんが脱退したのは家業を継ぐために実家の青森に帰りました。決して不仲ではありません。 安孫子:で、どうだっけ? 林:それで辞める事になりましたって報告の電話をした時に新しいメンバーの話になって、安孫子さんが覚えてるか分かんないんですけど、「4人でやったら面白いんじゃない?」っていう話をしてくれて。 安孫子:それ俺言った? 林:言いました。安孫子さんが言ったのが4人になったキッカケですね。 安孫子:でも布陣のプランはノープランで言ってるよね。 林:そうですね。単純に4人でやったらいいんじゃない?みたいな感じでした。 安孫子:ふーん。あ、それアレだ、(林の)ベースが下手クソ過ぎる… 一同:(笑) 林:いやいやいや…(苦笑)。まあ、とにかく(今までのイメージとは違う様な)「オッ」ってなる感じでやってみたらいいんじゃないって言われて。じゃあ4人でやってみようかなって思って。で、その時安孫子さんは別に(林に)ベース辞めろとかそういう話をした訳ではなくて… 安孫子:めっちゃ思ってたと思うけどね(笑) 林:思ってたらしいんですけど…
一同:(笑) 安孫子:最初はわたる(を誘った)? 林:いや、最初は下地さんですね。下地さんが決まったのはめちゃめちゃ早かったですね。本当にけんたさんが辞めるって言って1ヵ月以内位にはもう声かけてたんで。それは安孫子さんが4人になったらいいんじゃないっていうのを自分なりに考えて、4人になるとしてギター2人入れるっていうのもイメージがつかなくて。で、3人でやってる時に特にアルバム出して以降(2015年)なんですけど、「自分に何が足りてないんだろうか」っていうのを客観的に見つめ直す機会が多くて。3人の時は自分が引っ張ってたじゃないですけど、リーダー役もやって唄も歌って、ベースのアレンジも考えてっていうのをやっていたので、自分のキャパ的にこのままやっていてもバンドが進化するのは難しいのかなと感じていて。それで、バンドが進化する為には「唄」をちゃんと歌いたいなと思ったのが大きいです。それで、唄をちゃんと歌う為には、コードとかも全然知らなかったんで、ギターで弾き語りとかが出来る様になったりして、唄がちゃんと歌える様になればもっとバンドが良くなるんじゃないかなと思って。それでギターを始めつつ、ベースに新しい人を入れて、ギターは僕1人では無理だなってのがあったのでギターを1人入れようと思って、構想が出来ました。 でもその時に自分のベースには結構思い入れがあったので、中途半端な人をベースで入れるのは嫌で。そう考えた時に、「これはもう、下地さんしかいねえ」と思って。 五味:すごいよね。 安孫子:良く言いだしたなとまず思って、ビックリしたんだけど。 林:本当自分が「この人だったらベース任せれるだろうな」っていうので… 五味:はは(笑)。すごいよね。 林:バッて浮かんだのが下地さんなんじゃないか?ってなったけど、(周りから)結構笑われたり、どうせやってくれないでしょって言われたり色々な意見があったんですけど。でも僕は下地さんかなって思って本人に言ったら、意外とソッコーでOKしてくれました。 五味:下地さんは最初にその話(加入)を聞いた時はどうでした? 下地:何か相談とか言われて、話の流れで解散かな?と思って。(加入の話を)言われて初めて「え、俺?」ってなった。 一同:(笑)
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下地:すごい発想をする人だなと思って。 安孫子:下地さんは名古屋に帰省してからディスガス(DiSGUSTEENS)やりつつ、Killerpassは何回か観てるんですか? 下地:結構。音源もずっと買ってたし。(リスナーとして)聴くもんだなと思ってたけど。 …なんか面白い事考える人だなと思って。とりあえずまあ入ってみようかなと。 安孫子:そうか、そんなすんなりだったのか。 林:割と即答というか、その日にはやってくれるという話をした記憶がありますね。 カズキック:RIPPLE(名古屋・鶴舞のBAR)のGENEARACION SUICIDAのライブの時じゃない? 林:いや、僕が飲みに誘って2人で話して。ちょっと相談があるって。 下地:相談って言われて、けんたくん抜けるから解散の相談かなと思ったから、すげえ度肝抜かれた。 五味:(笑)。そうですよね、まさかギターが抜けてベース入れるとは思わないですもんね。 下地:自分が誘われるとは…(笑) 安孫子:まあそうだよね(笑) 下地:そうきたか、と。 五味:ギターのわたるくんを誘おうと思った経緯は? 林:まず下地さんが入ってくれる事が決まって、(バンドの)バランスを考えた時に僕とカズキと下地さんだとちょっとむさ苦し過ぎるなと思って。ハードコア色が強くなり過ぎてしまう懸念があったので、ギターは華のあるというか、フレッシュな人を入れたくて。(前の編成では)けんたさんがそういう役割を担ってたと思うんですけど。そう考えた時に若い人がいいなと思って。安孫子さんとも「若いやつ入れた方がいいよ」という話もしてたので。それとちょっと自分と違う視点とか趣味を持ってる人を入れたいなっていうので探してて思い付いたのがわたるでした。わたるは僕らのライブを観に来てくれていたし、yep(わたるの別バンド)のライブも観た事あって良いギター弾く人だなと思ってました。音楽の趣味もギターポップとか90’sのオルタナとか好きだし、(他の3人の)ハードコアの感じもありつつ、わたるだったら華のあるサウンドに彩っていけるかなと思ったので、やってくれないか?という感じで誘いました。 安孫子:わたる(加入は)速攻? 林:わたるは…そうでもなかったよね? 一同:(笑) 五味:迷った? わたる:迷ったというか、最初めちゃめちゃビックリして。 安孫子:ビミョーって思ったとか?(笑) 一同:(笑) わたる:最初(林から)TwitterでDMが急にきて。連絡先も知らなかったので。「メシ食いにいかん?」みたいな感じで。全然喋った事なくて僕が一方的にライブ観に行ってたんで。yepで一回対バンはした事あったんですけど、僕と林さんが2人で喋った事なかったんで、急に連絡がきてなんだろうと思って。それでご飯食べに行ったら「ギターやんない?」みたいな事言われて。 安孫子:わたるは一回(話を)持ち帰りますスタイル? わたる:そうですね。 林:うん、yepもやってるしっていう事で。 わたる:その時もう下地さんの加入が決まってて。最初林さんが思っている構想を話されて、(林が)ギターやろうと思ってるからギターがもう一人欲しくて入ってほしいって言われて。 安孫子:いや、お前(林)のギターこそついでだろと。 一同:(笑) わたる:(笑)。じゃあベースどうするんですか?って聞いたら、下地さんが入るって。下地さんって言われてもパッとこなくて、ディスガスとか、LIFE BALLでベースやってた人って言われてめちゃくちゃビビったというか、「えぇ、あの人!?」みたいな(笑) 安孫子:年齢差親子位だもんね。 わたる:僕の父親とちょうど同い年です(笑) 一同:(笑)
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わたる:そのメンツに僕?と思って、その時はちょっと迷いましたね。 安孫子:迷ったけど、スイッチ押す瞬間は? わたる:その時に林さんからすぐに答え出さなくていいよって言われてたんで、一旦持ち帰って。でもすぐに返事はしました。 五味:ここでお互い(新メンバーと林・カズキック)の加入前の印象を聞きたいんですけど。林くんは2人にどんな印象を持ってました? 林:下地さんは…そりゃあもう憧れですね。目の前にして言うのもあれですけど(笑) 下地:気持ちわりぃ。 一同:(笑) 林:でもそれはありますね。憧れの人っていうのと、こんな面白いオタクの人いるんだなっていう。レコード(コレクターとして)が本当凄いんで。自分なんて本当カスだなあというか、こういう敵わない人いるんだなあっていうイメージです。 五味:カズキくんは下地さんはどういう印象? カズキック:まあディスガスも知ってるしLIFE BALLも知ってるけどそんなに喋った事もないし、2バンドはもち��ん好きでしたけど本当どんな人かも分からん年上の人っていう感じです。で、やってたバンドを考えるとPOP PUNKとかが凄い好きな人だというイメージがあったんですけど、でも林さんに聞いたら「あの人は色々聴く人だ」って。 安孫子:色々というかパンクとメタルだけだと思いますが(笑) 一同:(笑) 林:色々ではないよね(笑) カズキック:まあそういうやってたバンドみたいなのだけじゃなくて… 五味:POP PUNKだけじゃなくて、ハードコアもメタルもみたいなね。 カズキック;ああ、じゃあそういう人とやったら面白そうだなって思って。 五味:わたるくんに対しては? 林:うーん、正直そんなに印象が強い訳じゃないんですけど、可能性がありそうな人だなとは思ってました。めちゃくちゃ偉そうな人みたいですけど(笑)。 一同:(笑) 林:発掘するプロデューサーみたいになってますけど(笑)。自分もライブハウスに行き始めた頃は一人でずっとライブに行ったりしていて、友達もいないしすぐ人と仲良くなれる様なタイプでも無かったんで。わたるに出会ったのはわたるが20歳とか位だと思うんですけど、昔の自分とちょっと重ねてた部分はあるかもしれないです。何かキッカケがあったらこれからもっと面白くなりそうなやつだなと思ってました。 カズキック:林さんに「わたるくんを誘いたい」という話しをされた時に、yepのギターって言われても正直顔すら思い浮かばなくて。 一同:(笑) カズキック:本当にそう。もちろん喋った事も無かったし、だけどけんたさんが入った時もそうですけど、林さんの人選力を僕は信頼してたんで、まあ林さんがいいって言うなら多分大丈夫だろうと。 五味:じゃあパーソナリティーは2人ともよく知らない状態だったんだね。 林:そうですね。 安孫子:俺も良いですか?俺は初めて(今の編成の)4人のステージを観た時に、下地さんは俺も憧れ系だったので… 下地:気持ち悪い。 一同;(笑) 安孫子::(笑)。やっぱ下地さん入った時の効果みたいな、ああいう感じでコーラス入ってとかああいう感じでステージに居てとかのイメージを自分で作ってて、でやっぱりステージで観ると「キター!そのままハマった!」みたいな、ヨシヨシッていうので。あと、わたるがかなりカッコよくてガッツポーズで。パッて来た時と、弾きっぷりがめちゃくちゃ良くてそしてこの甘いルックスもしかり。けんたさんのニュアンスも踏襲しながら、それ以上に若き好奇心とエナジーがあって。かなり、やったぞこりゃあって思ったね!俺も結構前にyepのライブ観た事あって音は覚えてたけど、正直「わたるってどんな奴だっけ?」とは思ってて(笑)。 一同;(笑) 安孫子:ごめんな(笑)。林さんの人選僕も信頼してます。 五味:下地さんはどうですか?加入前のKillerpassの印象は。 下地:聴く分には怖いモノみたさみたいな感じで。デモテープから俺買ってたんで。 五味:流石ですね(笑) 林:ファーストテープから持ってる。 下地:林がくれたんだよね。
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五味:その時から繋がりはあったんですね? 林:たしかハック(HUCK FINN)で初めて会ったんですよね。何のライブかは覚えてないですけど。聴いてくださいってテープを渡そうとしたら「俺もう買ったよ」って言われて。 一同:(笑) 安孫子:どのタイミングで買うの(笑) 五味:すごいですよね。ローカルのイチPOP PUNKバンドを。 下地:あんまり人は知らなかった。カズキとかはそんなに喋った事なかったし。とりあえず面白そうっていうか、やって嫌だったら辞めりゃいいやみたいな。 一同:(笑) 五味:なるほど。下地さんは他にもバンドやっていて(DiSGUSTEENS/SUSPENDED GIRLS)、迷いとかは無かったですか? 下地:最初に出来ない事は出来ないって言って。もうバンドメインの生活は出来ないって事ははっきり言ってあったんで。原爆(THE 原爆オナニーズ)のTAYLOW先生の教えの、生活を確立してから言う事を言うみたいな。そこは分かってくれたんで。 五味:マラソンもありますしね。(下地さんは毎年フルマラソンに出て好成績を��める程のマラソン好き) 下地:それが一番大事。 一同:(笑) 下地:まあ俺のアレ(スタンス)を理解してやらしてもらって、ありがたいと思ってますよ。 五味:わたるくんはどうですか(加入前のKillerpassのイメージ)? わたる:入る前普通に観に行ってたんで。本当に観に行ってるライブで多分2番目位で。 安孫子;一番誰?MILK? わたる:一番MILKですね。 下地:また林が悔しがる。 一同:(笑) 林;いやそんなのないですよ(笑) わたる:Killerpassがライブやってて、自分が都合付く日があったら観に行く位の感じだったんで。本当にすごい大好きなバンドでしたね入る前は。 五味:入ってみてどうですか? わたる:入ってみて、なんだろうな…すごい想像通りというか、ライブ観てても楽しそうにやってるし、ライブの回数とかみててもすごい力を入れてやってるなっていうイメージで。入ってみてもその通りで。楽しくやらさせてもらってます。あと、止まらないなっていう印象がずっとありますね、入る前も入った後も。グダグダしないというか。ノンストップでやり続けてるなっていう。 下地;(林の)人間はグダグダしてるけど。 一同;(笑) 下地:結構グズグズなやつだなって思ってたけど、誘う時はめっちゃ男らしくて。 一同:(笑) 下地:おお意外とそういう一面あるんだなと。そういえばあれだよね、誘う時1件目告白出来なくて、2件目移りましょうみたいな。 一同:(笑) 下地:場所変えましょうとか言われて。解散なんだなとか色々考えてたな。 五味:新メンバーで活動し始めて、どうでした?感触というか。 林:最初はかなり模索感がやばかったなっていう印象ですね。色々手探り感が強かったし、ライブも観ている人にそういう印象を与えちゃってた部分もあるのかなっていう感じでしたね。 安孫子:俺は意外にそんな事なかったよ。 五味:俺も初めて新体制のライブを観た時は、多分2回目のライブかな?本当良くも悪くもポンコツ感が増したなっていう印象でした。 一同:(笑)
安孫子:メンバー増えたのに(笑) 五味:やっぱけんたさんとの3人のバランスで極まっちゃった感があったから。あの時ライブ凄かったじゃないですか。だからまた原点に戻った様な、最初の頃のKillerpassを観た感じに近い様に感じましたね。林くんがピンボーカルになる事で危うさが大分増したっていうか。 安孫子:俺はサウンドはいいじゃんってのと、あと息切れがすごいから(笑) 一同:(笑) 安孫子:ピンになるんだったらもうちょっとピンっぽく、林くん次第じゃね?って感じだったな。 五味:確かに。ステージアクションでいっぱいいっぱいで声が出てないっていうシーンがよく見られる事がありました。 安孫子:ピンボーカルヤバいなあと思って(笑) 下地:すげえ「口空いてるなこいつ」とか思って。 一同:(笑) 五味:やっぱランナー視点から見ると序盤から口空いて走ってるやつみたいな(笑)まだ10キロも走ってないのに(笑) 一同:(笑) 下地:はあ、もう口空いてるじゃんみたいな。 五味:口空くってのは結構バロメーターなんですか?(笑) 下地:バロメーターだよ。 安孫子:でも2回目観た時から息切れも無く堂々としたピンボーカルになってたから、おおいいなぁと思ったけど、ギター弾き始めたらズッコケだけどね。 一同:(笑) 安孫子:こんな弾けねえんだと思って(笑) 林:最近は割とがんばってますよ(笑) 五味:最初のライブからもう新曲やってたよね? 林:「スクールデイズ」っていう曲はやってました。新体制だし、昔の流れでなるべくやりたくなくて。新しい事をどんどんやってこうっていう意思表示だけはしっかりしてましたね。
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五味:では今回「delayed youth e.p」を作る事になった経緯を教えてください。 林:去年末に(2017年)メンバーで忘年会をしたんですけど、その時にわたるに来年やりたい事ある?って聞いたら「音源作りたいっすね」って言ったからなんですけど、こないだその話をしたら「そんな事言いましたっけ?」って言われました。 一同:(笑) 五味:新しいメンバーで今何年位? 林:1年半位ですかね(2018年12月時点)。 安孫子:最初結構すったもんだというか意見のやりとりがあったんだけど、林くんと「ボチボチ音源すかねー」って電話してる時に、やろうやろうって言ってて。で、Killerpassのポジション的にもDIY価格を好むお客さんとかも地元とかに多数いるっていうので、あと新体制だし作品というよりデモみたいなの自分達で作ります、作った方がいいですかね?みたいな。そんな感じのをやろうと思ってるんですって言ってて。でも、バンド自体は結構長いし、デモってのももちろんいいけど、やっぱり正式な音源を作ろうよとなったんだけど。 五味:最初自主で出すのも考えてるって言ってたよね? 林:そうですね。本当は自主でやろうかなって思ってましたね。それを安孫子さんに伝えたら、(KiliKiliVillaから)「出したい」って言ってくれて。僕ももちろんキリキリから出したい気持ちはあったんで、お願いしました。アートワークや値段の事等相談しながらお互いの良い妥協点を探して、今回の作品になりました。 五味:では、今回のCDを作るにあたってのレコーディングとかのエピソードがあったら教えてください。レコーディングは岡崎さんだよね?STUDIO ZENっていうTHE ACT WE ACTも録ってるスタジオの。 安孫子:あのよく見るスタジオだよね。 五味:そうですね。この辺(東海地方)ではパンクバンドの人は割とお願いしてるのかな。下地さんは岡崎さんと歳近いんでしたっけ? 下地:1個上だった。結構、昔から知ってた。 安孫子:共通項ある方なんですか? 五味;ETERNAL ELYSIUMっていうストーナーロックのバンドをやってて。メタルの話とか大分出来るんじゃないですか(笑) 下地:ずっとメタルの話してたな。 林:SABBATの限定LPの話ずっとしてましたよね。 下地:岡崎さんが昔やってたジャパネスクヘビーメタルのバンドの話とかして、「やめてよそんなの」みたいな(笑) 林:そんなバンドいたんですか? 下地:いたよ。テープしか出してない。昔ヘブン(DISK HEAVEN)に現DISGUSTのベースと買い物に行って教えてもらったりして。 五味:どうでした?STUDIO ZENでのレコーディングは。前の7インチ(リスタートEP)もZENだよね? 林:そうです。そのレコーディングがすごい良かったんで、またここで録りたいなと思って僕が提案しました。ここはわたるの苦戦話をしといた方が良いんじゃない? 安孫子:かなり直した?最初にもらったの(レコーディング途中の音源)より。 わたる:ギターのソロとかは変えてたりとか。僕が好き勝手に弾き過ぎちゃって。自分が弾いてて気持ちいいフレーズを弾いて、それをRecしたら岡崎さんに「あれ、音ズレてない?」って言われて。「バンドのサウンドだから正解は無いけど、普通の人が聴いたらズレてて、間違ってる様に聴こえるよ」みたいな感じで。 五味:ミスしてる様に聴こえちゃう? 安孫子:楽典(がくてん)的にって事だよね? わたる:そうです。でも自分の中でそれがズレてるっていう印象が無くて、(全体に)ハマればいいかなっていう。(岡崎さんが)最初の方はズレてても「大丈夫?」みたいな感じで優しく聞いてくれてたんですよ。で僕はズレてる印象が無かったんで、キーの音って何ですかね?って聞いたら「これはこのキーを使うんだよ」みたいに細かい説明をしてくれて、「もし自分の中でバラバラとか思うんだったら、もう一回次回録り直そっか」って言われて。それで家でもう一回聴いて、ここズレ過ぎてるなって思う所は直して。その次の日にレコーディングに入って、違う曲のギターソロを弾いた時に「やっぱりズレてるよ」って言われて。 五味:(笑)。他の曲でもって事? わたる:他の曲でも。それで「(強めに)ズレてるから、直して」って言われて。 一同:(笑) 五味:段々口調が強くなってくんだ(笑) 下地:いいよね。ちゃんとポンコツとかショボいから駄目とかじゃなくて、なんでダメなのかっていうのを上手いニュアンスで言ってくれたから。 五味:バンドのやりたい事を理解した上で言ってくれてる感じ? 下地:そう。ギターの事とかあんま理解してくれない人多いから。 五味:岡崎さんも色んなタイプのバンドを録ってるから、バンドのニュアンスは多分捉えていて。めちゃくちゃやってるだけのバンドでは無いっていうのを多分理解した上で言ってたんじゃないかな。 下地:プロデュースに近い様な。あれで良くなったよ。 五味:僕ら(THE ACT WE ACT)の時も、一緒に作ってくれる様な感覚があって。俺もすごい大好きなスタジオです。 安孫子:カズキックは何もダメ出しなかった?エンジニアさんから。 カズキック:僕は別に。 五味:カズキくんのドラムはああいうドラムだっていう感じだ(笑) 一同:(笑) 林:理解してくれて(笑)。強いて言うならカズキックはドラムなんで録り終えたらその後は大体やる事ないじゃないですか。たしかギター録りしてる時かな?有り得ない位の音量のいびきをかいて寝ていて。 一同:(笑) 林:それで岡崎さんが若干ピリってましたね(笑) 下地:「キリの中」の声を録ってる時に岡崎さんが「林、声高っ!」ってめっちゃ言ってて(笑) 一同:(笑) 安孫子:本当「キリの中」は初めてライヴで観た時からザワザワしてた(笑)。五味くんとも全感覚祭の後話題になったんだけど、ライブで聴いててこれレコーディングになったらどういうボーカルでくんのかね?と思ってたら、マジでXのTOSHIスタイルで(笑) 一同:(笑) 安孫子:ビックリした(笑)これマジかーと思って(笑) 五味:あれ(キリの中)初めて聴いたのspazio ritaで△とKillepassの企画の時(2018年1月)に音出しでやってて、隣にMILKのマツバラ君いたんですけど、もう(曲が)終わった後顔見合わせちゃって。 安孫子:(笑) 五味:ヤバい曲きたぞコレと思って。リフがジャパコアでサビがXのTOSHIばりのハイトーンボイスで何コレみたいな(笑)。しかもコーラスだけになるパートでハモって(笑) 安孫子:あれはヤバいね、PA泣かせ感が(笑) 五味:ちょっと初めて観た時はザワつきましたね。 安孫子:レコーディングしたの聴いて、なるほどコレがやっぱ正解だったんだって思ったもんね(笑)。お疲れ様でした。 林:結構「やったな!」って思ったんですけどね。 安孫子:いやいや、やってるやってる!めちゃ最高っしょ!しかしビビった(笑) 下地:最初にこの曲を持ってきた時に、「これキー変えた方が良くない?」って言ったんだけど、「全然出ますから」みたいな感じで。で、音源聴いたら出てねえじゃん。 一同:(笑)
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下地:それがKillerpassだなと。もう自分の中でTOSHIみたいに歌い上げてるんだろうなと思って。すごいなあ。(林の唄声を真似て)「いくぅーー」 一同:(笑) 五味:では、ここで収録曲の解説というか聴き所を順番に聞いていこうと思います。じゃあ1曲目「アメリカンドリーム」から。 林:聴き所…うーん、良い曲だと思います。このインタビューで言う事では無いかもしれないんですけど、自分の中ではもう次に行きたいなっていう気持ちがあって、次はアルバムを作りたいなと思っていて。今後出来てくる曲にもよると思うんですけど、(アルバムの)キーになる1曲だろうなと思ってます。 安孫子:次に行くためにこれまでを総括するようなキラーチューン作ろうっていう感じかな? 林:キラーチューン作ろうぜと思って作った訳ではないんですが、結果的にそうなったのかなと感じてます。やっぱり1番フィードバックがあるのもこの曲だし、自分達的にも手ごたえのある、新メンバーになってこの4人でこういう風にやってくんだっていう指標というか、そういう1曲が出来たなと思います。 安孫子:そうだね。ドカドカあって、キレイなギターもあって、コーラスもあって。 五味:まさにKillerpassって感じの。あれはやっぱりタイトルからもアメリカツアーの経験を唄ってる? 林:そうですね、歌詞はアメリカツアーで経験した事と、あと自分的にはレイシズムの続編という想いがあって。自分が勝手に描いていたアメリカのイメージというか、そういうのが実際に現地に行って崩壊した時に感じた気持ちを唄ってます。 五味;他のメンバーはどうですか? わたる:ギターに関しては、林さんの注文が1番多かった曲ですね。 五味:しょっぱなからギターソロで始まるもんね。 わたる:あそこは(歌の)メロディーに合わせて考えてっていうのと、フィードバックで音を切るみたいなのとか。 安孫子:そんな細かい指定もしてんの? 林:全然ザックリですけどね。THE GRUMPIESみたいな感じで、とか。 わたる:THE GRUMPIESとか聴かされて「こういう感じにしてくれ」みたいな。普段あんまり音の感じとか言わないんですけど、1番具体的に色々教えてもらったのがこの曲だったと思います。 安孫子:下地さんはカズキックと合わせてみてどうでした? 下地:大変っていうか… 安孫子:(笑) 下地:正解が良く分かんない。今でも分かんないんだけどさ。聴いた人に任せよ、みたいな。 安孫子:良く(リズム隊が)合ってるなっていう。 下地;今までやってきたセオリーが通用しなかった。 安孫子:(笑) 五味:リズムチェンジも激しいですしね。走ったり8ビートになったり。じゃあ2曲目「スクールデイズ」はどうですか? 林:僕が今32歳学生なんで…タイトルはSTARJETSっていうバンドの曲からパクリました。 安孫子:キャリアアップの為に学校行ってるんだよね? 林:あ、そうです資格取りたくて。キャリアアップの為に学校に通ってて… 安孫子:恋愛もあり、ね?(笑) 一同:(笑) 林:恋愛もありつつ(笑)、そういうのも全部ひっくるめた曲ですね。自分を鼓舞する為というか、辞めないぞみたいな。 五味:サウンド面で意識した事は? 林:これは初めて自分が弾き語りで作った曲なんです。前回の7インチに弾き語りバージョンが収録されてるんですけど。弾き語りから派生した初めての曲で、自分的にはチャレンジした曲です。 五味:他のメンバーの皆さんはどうですか? (しばらく沈黙が続く) 五味;…特にない?(笑) 林:じゃあもう一個いいですか?下地さんが最後「フゥー」っていうコーラスを入れてるんですけど。下地さんが自分から「入れていい?」って言ってやってくれて、初めて聴いた時は結構感動しました。 五味:DiSGUSTEENSでよく聴けるあの裏声コーラス。 安孫子:一発で下地さんだって分かるあれね(笑) 下地:ありがとうございます。 一同;(笑) 五味:それはでも嬉しいよね、下地さん発信で提案をしてくれて良い形になるっていう。 安孫子:俺も割と裏声好きなので、昔ディスガスのコピーとかして遊んでる時に「SWINGIN’GUY」って曲の「ウォーーーオーオオオーーー」ってやつが高過ぎて全然声が出なくて。ナンボ下地さん(高い声を)出してたんだってビックリしました。 下地:ランニングすれば出るよ。肺活量を… 一同:(笑) 五味:そういう境地に(笑)。(ランニングを)昔からしてた訳じゃないですよね? 下地:(テンションが)維持できなくなったんで。昔作った曲の。 林:ランニング始めたのもそれがきっかけですよね? 下地:そう。 安孫子:そうなんですか、音楽活動で体力の低下を発見して。 下地:そう。スタイルを変えるか体力を上げるかしかなくて。そしたらそっち(マラソン)の方がメインになってしまって。 安孫子:(笑)。なるほどね。歳とってからの悩みとか転換点とかありますもんね。マラソンに向かうっていう手もあると。 下地:走ってるベテランいるよ結構。 五味:前、森川さん(and more/younGSounds)が言ってたけど静岡のジャパコアの人達もマラソンしてるって。 安孫子:松本仁志が体鍛える時代だもんなぁ。 五味:下地さんにとってやっぱりコーラスっていうのは重要な要素ですか?POP PUNKをやる上で。 下地:(曲を)聴いてて、カラオケとかで人の曲で勝手にこういうコーラスあったらいいなみたいな… 五味:想像しちゃうんすね勝手に。 安孫子:そういうの好きなんすねやっぱり。 下地:勝手にハモる人みたいな。 五味:(笑) 下地:それの感じで。ただ林のイメージがあるだろうから、一応(意見を)聞く様にしてるけど。俺がやると正統派寄りになっちゃうんで。ポンコツ感が無くならない様にだけは。 安孫子:良さは(林との)電話でも言ってました、新曲合わせた時に「(林の声真似で)いやー、下地さんコーラス入ってくれたんすよ。いや××ましたねぇ」 五味:何て言ったんですか今?(笑) 安孫子:「(再び林の声真似で)きましたねぇ」って言ってましたんで確かに。 五味:じゃあ3曲目は「キリの中」。これはどうですか?いわくつきの… 一同:(笑) 林:曲のザックリとしたイメージはJAPANESE HARDCOREと北欧の90年代のメロディックハードコアをミックスするっていうイメージです。POST REGIMENTとか。 五味:ちょっと哀愁系の。 林:(2つを)聴いていると旋律とか結構リンクする部分を感じていたので、それを同時にやってみたら面白いかなと思ってやってみました。 五味:「Do The Best Thing」に次ぐ林くんのJAPANESE HARDCORE愛を感じる曲だなと思いました。 林:ハードコアはJAPANESE HARDCOREが一番好きですね。これの聴き所はドラムじゃないですかね? 五味:(カズキックに)何か意識した事はある? カズキック:聴き所は曲の真ん中位にドラムのロールをしている所があって、そこは普通に叩いてしまうと面白くないんで、こだわりました。 五味:これは確か事前にわたるくんにCRUDEの音源とかを聴かせたんだっけ? 林:はい。あとPAINTBOXとかを、ちょっとこれ聴けって。歌詞とかアートワークも見てもらってジャパコアのニュアンス・感覚を染み付かせて。あとコーラス分けてるのも斬新で面白かったです。 五味:新しいよね。あれも下地さん発信? 林:そうですね。 五味:他には何かありますか? 下地:林のボーカルを聴いてほしい。鳥が寄ってくるから。 一同:(笑) 下地:野良猫とかが「ニャー」って(笑) 五味:じゃあ4曲目は「あのメロディーをもう一度」。 林;これは学校で授業を受けてる時に急にサビのメロディーが浮かんできて、授業終わって速攻でロッカーに行って携帯に「ふんふんふんっ♪」って歌を吹き込んだビートルズみたいな話が…(笑)。いや本当なんすよ(笑)。 五味:(笑)。これ割と早い段階からやって��様な記憶があるけど。 林:これはけんたさんが辞めるってなって、どうしようっかなって思ってる時にメロディーが浮かんできて、この曲を新しいメンバーでやりたいなっていう構想がずっとあって。「スクールデイズ」の後に初めてやった新曲ですね。 五味:本当の意味での新曲って言ったらこれが一番最初? 林:これです。歌詞も、まだ唄を歌っていたいんだっていう事を書いてて、コレを新体制の一発目の新曲にしたいと思ってました。 わたる:最初僕の家で一緒にギター合わせましたよね? 林:あーやったね。 わたる:最初もうサビのリフが出来てて「こうしたい」っていうこだわりが(林の中で)あったんですけど、スタジオで下地さんから「(そのフレーズが)おかしいから辞めよう」って言われてました。 林:イントロだけフレーズが生かされてます(苦笑)。後は僕は民主主義なんで。 五味:(笑)。この曲も結構コーラスが効いてる曲ですよね? 林:そうですね。後半の主旋が変わる所は聴き所だと思います。後は、本当後付けですけど歌詞にピートシェリー(BUZZCOCKS)の名前が出てくる… 五味:CD発売日の翌日でしたっけ?亡くなったの。 安孫子:こういうのって何かね、不思議なシンクロってあるんだよね。選ばれちゃったんだね、あの瞬間。ピートシェリーに選ばれたKillerpassです。 五味:本当にビックリしましたね。翌日かよと思って。じゃあ次5曲目は「春のせい」。これまだライブでやってないよね?僕もCDで初めて聴いて。 林:これも僕が弾き語りで作った曲です。まあ、失恋の曲なんで深く聞かないでください… 一同:(笑) 林:自分は曲がドンドン出来るタイプではないんですけど、凄い落ち込んだりとか「これは残しとかないといかん」みたいな感情が生まれた時…凄い何かが起こった時というか、もちろん日常みたいなのが積み重なってコレを残しときたいって思う事もあるんですけど。ドーンって感情が変化した時に曲が出来る傾向があって、「今のこの感情をもう曲にするしかない」と思って作った曲です。曲にする事で(失恋を)成仏させたかったというか、するしか無かった感じかな。落ち込み過ぎて。あと作ったのがギターを始めて1年位で、中2から中3位にレベルが上がったかなっていう所だったんで、今まで自分が作ってきた曲の中では皮肉にも1番「あぁ良い曲出来たなぁ」って手応えがあった曲です。良いメロディーを唄って良い曲を演奏してっていう、自分がこういう曲を作っていきたいんだなっていう1曲が出来たなと思います。 五味:まあ何か…そこまで言うのに何でライブでやってないのかなっていう(笑) 一同:(笑) 林:(笑)。理由はあるんですけど、自分が感情を込め過ぎちゃう曲ってちょっと躊躇しちゃうっていうか。 五味:俺の中では前のアルバムの「…is over」とかさ。あれもライブではやんないけど良い曲じゃん。それと同じ立ち位置なのかなと。 林:何か感情込め過ぎちゃうと良くないなって(苦笑)。他の曲に感情がこもってないとかそういう話ではないんですけど。唄ったりするとその時の記憶とか蘇えったり。 五味:湿っぽくなっちゃうんだ。でも凄い良い曲だなって初めて聴いて思いました。他のメンバーの皆さんは? 林:あとわたるのギターがめちゃくちゃ良いです。 五味:あれが一番苦労したって言ってたっけ? わたる:そうですね。最後のサビの終わりの所でギターをソロっぽく弾く所があるんですけど、最初考えてきたフレーズは(岡崎さんに)「違うから」って言われて。替えてきてって言われて後日直してきたんですけど、「いやそれも違うから」って言われて。 一同:(笑) わたる:その場で「音階こっちだよ」って直されて。そっから時間置いたりしてもずーっと出来なくて、直してを繰り返して。自分的にはめちゃめちゃ落ち込みました。 五味:まあそれで生徒の気持ちがちょっと分かったんじゃない?教えられる生徒の気持ちが(笑)。(わたるは高校の教師) わたる:そうですね(苦笑)。(音が)合ってる合ってないとか客観的な事をすごい言ってくれるんで良い意見だと思うんですけど、自分には理不尽にしか聞こえないみたいな。 一同:(笑) 五味:載せちゃうよ?(笑) 林:結構ナーバスになって、僕への当たりも強くなってましたね。 安孫子:お前に言われたくないよって? 林:それ位の事言われましたね。 一同:(笑) 五味:他のメンバーはどうですか、この曲は。 カズキック:今までドラムの事を林さんから言われる事ってなかったんですけど、この曲をいつも通り好き勝手叩いてたら、「そこ(曲の途中)にはそういう(ドラムのフレーズ)のはいらないから」っていう注文があったんです。なので(林に)言われない場所でどんだけ自分を出せるかなって思って、この曲は叩いてます。 五味:林くんとしては唄を前に出したかったんだ? 林:この曲は完全にそうですね。唄がメインになるイメージがあったんで。後、この曲だけに限った話じゃないんですけど、メンバーが変わって自分の中で出したい音像みたいなのは変化があって。今まで3人の時はメンバーそれぞれの個性の出し合いっていうイメージがあったんですけど、今はそういうものの前に1つの塊みたいなものとして音を出したいって思ってます。勿論とっ散らかってる部分はあってもいいと思うし、そういった要素は自然に出ると思うので。そう思うようになったのは下地さんからの影響が結構大きいですね、常に全体のバランスを考えながらやってくれてるので。そういう思いが出た曲なのかもしれないです。 五味:多分この音源が完成した時に1番最初に聴いたのが安孫子さんなんじゃないかなと思うんですけど、どうでした聴いた時は? 安孫子:いやー、本当超好きだし名作だと思います。めちゃ何回も聴いてるもん。そしてやっぱり年代もバラバラの今日日珍しいバンドに急になって。でもそこからお客さん、リスナーとして自分が(Killerpassに)持ってる魅力は何も損なわれず行ってくれたなっていう。イメージをちゃんと、Killerpass像を持ったまま次に行ったなみたいな。これメンバーのみんなもめちゃくちゃ手応え感じてんじゃないの?っていうのはグッと伝わってきて。っていうのを林くんに電話で伝えたら「そうなんすよ」って軽く言われて。 一同:(笑) 五味:そうですね、僕も聴かせてもらった時に感じたのは唄が大分変わったなっていう印象があって。それもさっきから話してるけど元になる曲作りが弾き語りから始まった曲が増えたから、より唄が真ん中にあるようになったのかなっていう印象で。そうですね、唄が凄いいいなぁって思いましたね。 林:めちゃくちゃ嬉しいです。 安孫子:こっからまたギターも上達してコード覚えてとかしたらと考えたら本当まだまだ楽しみなKillerpassです。 林:今まではレコード屋のレビューとかで特に唄に触れられた事ってあんまり無かったんですけど、今回はメロディーが良いっていうレビューが何件かあったりして、聴いてくれてる人の反応の変化もあったなと感じました。凄く嬉しかったです。 安孫子:俺、ヘビーリスナー、ヘビーパンクリスナーが唄に向かうタイミングって凄い興味が湧くし好きで。あ、Killerpassもそういうバンドになるんだみたいな情がありつつ…というかそうなってるのか(笑) 五味:もっと良くなるんだろうなっていう。そういう意味では本当に良いシングルですよね。これからのKillerpassが楽しみになるっていうか。他のメンバーの皆さんはどうですか?作り終えてみて、感触というか。 下地:Killerpassの作品になったなって。 五味:下地さんが思うKillerpassって事ですか? 下地:ああ。俺が言うと引き算をしがちなんでそれを言わない様にして、足して足して足しまくって。今まで自分がやってるバンドは全部引き算で仕上げてくみたいな感じだったんで。 安孫子:ある意味過去バンドで言ったらLIFE BALLに近いっていうか。となるとベース弾き倒す現象も今後起きてくる可能性が? 一同:(笑) 下地:でも俺まで足し算したら、他の3人が足しまくるから(笑) 一同:(笑) 五味:全乗せみたいな(笑)。どんぶりからはみ出てるラーメンみたいな(笑) 安孫子:関係無いけど俺初めて97年に上京したんだけど、その年の旧新宿LOFTでのBRACKETのライブかな?観に行った時に「やべえ、ディスガスのベースがフライヤー撒いてる…」みたいな事があって、めちゃめちゃキッズだったのでフライヤーもらって(下地さんに)話しかけたの。ディスガスとLIFE BALLじゃサウンドかなり違うじゃん。ディスガスもその前にライブ観ててめちゃファンになってて。そこで下地さんに「ディスガスではああいう(LIFE BALLみたいに)ベコベコ弾かないんすか?」って聞いたら「そんなのは忘れたよ」って軽く往なされて(笑) 一同:(笑) 安孫子:その時にDiSGUSTEENSになって引き算になったんだなって思ったかな(笑) 五味:確かに安孫子さんのベースプレイはLIFE BALLの時の下地さんっぽい感じがありましたよね。 安孫子:そうだね(笑)。下地さんと大下さん(SUSPENDED GIRLS/TOY-POOH-DOLLS/THE DUDOOS/NOBODYS他)の影響だから俺は。そうだよね、(一緒に演奏するのが)カズキックとわたるだったらLIFE BALLみたいな引き倒しのベースプレイは要らないですよね。 五味:わたるくんはどうですか、作り終えてみて。 わたる:僕は本当に音源を作ってみたくて。自分がKillerpassの音にハマってるのかどうか全然分かんなかったから。 安孫子:そうか、自分がどう成立してるのか。 わたる:そうですね、それを客観的に聴きたくて。音源としてちゃんと成立してるのか。それで作ってみて色々難航が僕自身はあったんですけど、最終的に出来上がったものを聴いて、めちゃくちゃ納得しました。これなんだなって。良い意味で僕(個人)じゃなくてKillerpassのサウンドに音源を作ってく上でハマってきたなって思う事があって。自分が自分が、じゃなくてKillerpassっていうバンドになってきたんで。本当に作ってみて良かったなって思いますね。めちゃくちゃ良い音源が出来上がったと自分では思います。 安孫子:また関係無いんだけど(KiliKiliVillaで)今別の新しい、初めてレコーディングします位のあるバンドのレコーディングが進行してるんだけど。レコスタでレコーディングして客観的に聴きますって時に、どう成立してるかっていうのが本当メンバーのみんなは手探りだから。俺が「こうした方がいいと思う」とかって言う余地があまり無いっていうか。一回自分達で体感しないと次に繋がんないと思ってて。 五味:そうですね、自分で気づかないとっていうか。 安孫子:そこの土台が見えてから初めて客観性を持って各々が取り組めるようになるというか。Killerpassは次はアルバムですか? 林:まだ新しい曲が1曲もないんで…(苦笑)。まあ今回良い音源出来たと思うんで、これを足掛かりに。わたるが見えてきた所もあると思うし下地さんとカズキックのリズム隊の合わせ方とか、そういうグレーゾーンにしてた部分が段々明確にはなってきてるのかなと�� 安孫子:本当周りでこんな年齢バラバラのバンドって今日日珍しい布陣だから、どう転がってくのかが楽しみだね。下地さんが死ぬまでやってくれるのか(笑) 下地:体力は俺が1番あるから大丈夫。 一同:(笑) 安孫子:カズキックがD-BEAT叩けなくなった瞬間に終わるか(笑) 五味:カズキくんにも作り終えてみてどういう感触かっていうのを聞きたいんですけど。 カズキック:今までテープとかアルバムとか7インチとか色々作ってきて、毎回作る度にすごい良いものが出来たなっていつも思うんですけど。今回のは本当に、本当に心の底から良いものが出来たなと思ってて。 五味&安孫子:おぉー。 カズキック:僕、仕事でずっと運転してるんですけど、仕事中もずっと聴いてたんですよ。だから今年聴いた音源では間違いなく自分のこの作品が1番聴きましたね。本当に色んな人に聴いてもらいたいっていうのもあるし、まだまだ行けてない県外のライブとか行けてない場所もいっぱいあるんで、それだけ自分で自信を持てる音源が出来たからこそ、今まで行ってない所もドンドン、ペースはゆっくりでも行きたいなと思ってます。 五味:結構メンバーみんなすごい手応えのある音源が出来たっていう感じなんすね。俺もKillerpassでベースをヘルプで弾く事になった時に一足早くCDもらって車で聴いてたんですけど、何周も聴きたくて遠回りして帰るっていうのを久しぶりにやりましたね。 安孫子:あぁ、それよく分かるー(笑)。俺も(引っ越して)車社会になったからそれよくやるよ(笑) 五味:久々にやりましたね、「ちょっとまだ帰りたくないな」と思って。 安孫子:作品に合わせたコース取りね。 五味:そうそうそう。それ位良かったですね。結構凄いのきたなと思いました。じゃあ一通り音源について話してもらったので最後にCDのアー写にレコードいっぱい並べてると思うんですけど、あれはそれぞれ持ち寄ったレコードですよね?
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林:そうです。 五味:あの中からそれぞれ1枚ずつチョイスして解説してもらえたらなと。 下地:じゃあ俺、1番好きなやつが見切れてるっていう… 一同:(笑) 五味:じゃあ、どうします?(笑)そこ説明した方がいいんですかね? 下地:左端の所にあるREENCARNACIONのオリジナル盤なんですけど、見切れてるという。 小瀬(river lesk店長):それ置く位置調整出来なかったんですかね?(笑) 下地:写真自体は問題なかったんだけど、レイアウトの関係でトレイの左端の折れ曲がってる所に入っちゃって。端っこが映ってて、左の方は全然映ってないな。絶対分かんない位の。 安孫子:いいすね、Killerpassフィルターを通す下地さんだとREENCARNACIONが生きますね。 下地:似たようなものを感じたんだ林に。本人は凄いカッコいいつもりでやってんだろうなみたいな。 一同:(笑) 五味:南米のバンド特有の勘違い感みたいな(笑)。僕そのバンド知らないんですけどどういうバンドなんですか? 下地:林も買ったよね? 林:買いました。 下地:カッコいいよねとりあえず。 安孫子:俺も昔教えてもらって聴いて、マージビックリしたね。 五味:ハードコア? 安孫子:いやメタルかな。マージでぶっ壊れてる。 下地:でも本人はめっちゃ高尚な、多分CELTIC FROSTとかプログレッシブなメタルをやってるつもりなんだけど、コカインでやられてるんだろうね頭が。全然出来てないんだけど、やってる事の難しさと再現度の低さがすごい絶妙で。 安孫子:音質含め結構ヤバいバンド。 五味:あの辺のバンドはそうですよね、面白いですよね。 下地:同じカッコよさを林に俺はみたんで。絶対俺には持ってない部分なんで。ドラムが体育館のパイプ椅子に座って叩いてるみたいな。それですっげー真面目な顔してガーって叩いてて。それと一緒位カッコいいよKillerpassは。 五味:(笑)。じゃあ次はわたるくんいこうか。 わたる:僕はfOULの「Dostoevsky Groove」。 五味:あぁ最高ですよね。 わたる:昔1番最初聴いた時に全然ハマらなかったんですよ、何コレ?みたいな。ギターの音とか凄い外れてるし、何だコレと思って聴かなかったんですけど、ちょっと経ってからもう1回聴いてみたらめちゃめちゃかっこよくて。そんなバンドあんまり無かったんで。僕がバンドを始めるってなった時にギターの感じとか、こんな感じでやりたいなっていうのがありました。 安孫子:かなりど真ん中なんだ? わたる:結構今となっては。 安孫子:そっかオルタナティブのめちゃ和製解釈っていうか独自解釈だもんね。 わたる:自分のサウンド面はギターのフレーズとかで大分影響を受けたバンドですね。今となっては1番好きな音源ですね。 五味:そうなんだ。俺もライブは体験してないんだけど、みんなライブがマジで凄かったって言いますよね。 安孫子:マジでライブかっこよかった。 下地:俺デビューライブみたよ。 一同:おぉ~!(驚き) 五味:じゃあカズキくんはどうですか? カズキック:僕は…全然Killerpassでの僕のドラムスタイルに全く影響は受けてないんですけど、僕の1番好きなバンドはMEGA CITY FOURで。 安孫子:あ、これカズキックだったんだ。 カズキック:そうです。MEGA CITY FOURが1番好きで。まあ安孫子さんも… 安孫子:めちゃ好き。 カズキック:GOING STEADYのシングルでその当時にMEGA CITY FOURを知って(童貞ソーヤングのカップリングでTWENTY ONE AGAINをカバーしている)。 五味:1stアルバムだっけ?載せてたの。 カズキック:そうです。 安孫子:いいね、今のメガシティーのチョイスは俺良いと思うよ。 林:なんか(写真の)真ん中にOPERATION IVYとMEGA CITY FOURがあるのが… 安孫子:これ、もう俺だもん。 一同:(笑) 五味:安孫子さんも参加してるみたいな(笑) 安孫子:俺のど真ん中は本当この2つって感じだから。 林:敢えて避けがちじゃないですか、オタクとかになってくると。 五味:もうちょっと知らない様な… 林:そう、なんか知らないやつとかチョイスしよっかなってなる所をメンバーが自然に持ってきて、たまたま本当偶然真ん中に置いてあったのがこの2枚で。 安孫子:俺こういうセンス好きで。俺の歳だと別にMEGA CITY FOURもOPERATION IVYも1番好きですって言ってるのは別にど真ん中でも何でもないから恥ずかしくないんだけど。でも時代が経って独自の価値観、評価とかの情報が入ってくる中でメガシティーとOPERATION IVYってやっぱ良いよね、最高だよねって言えるメンバーのセンスは好きですね。信頼できますね。っていう感じじゃないですか下地さん。 下地:林に俺多分オペレーションバカにされてるよ。 一同:(笑) 林:いやそんな事無いですよ(苦笑)、下地さんがこれ(OPERATION IVY)持ってきたのは結構ビビりましたね。何持ってくるんだろうなと思ってたら。 安孫子:いやそりゃあ下地さん持ってくるに決まってるだろう!何言っちゃってんの! 林:めちゃくちゃ嬉しかったし上がりましたね。 五味:じゃあ最後林くん。 安孫子:今すげーいい流れだよ。 林:えっと…パンクじゃないやつ選んでいいですか?(笑)。僕は、今年亡くなっちゃったFEBBが在籍してるFLA$HBACKSのレコードを。えーと、僕高校生の時にラップやってたんですけど。 安孫子:らしいね(笑) 一同:(笑) 林:やってたっていう程でも無くて友達と遊びで。でもそっからめっきり、多分前のインタビューでも言ったんですけど疎遠になっちゃって、全く聴いてなかったんですけど。たまたま今フリースタイルブームとかでまたラップに触れる機会があって。それで音源も面白いのかな?と思ってた時にC.O.S.A.っていう知立のラッパーのライブを観て、鳥肌が立つ程衝撃を受けて。音源もヤバいのかなって思ってた時にC.O.S.A.が丁度FLA$HBACKSのDJのKID FRESINOとの音源を出して。それを聴いてカッコいいなと思って、FLA$HBACKSのLPが出てたから買ってみよと思って通販して、FLA$HBACKSのレコードに針を落とした瞬間に…マジで稲妻走りましたね。 一同:(笑) 林:マジでかっこよすぎて。たまにないですか、針落として稲妻走る瞬間みたいなの。 五味&安孫子:キター!みたいな。わかるよ。 林:それをひっさびさに体験して。 五味:どんどん無くなってくもんね、そういうのは。あのアルバムは本当にヤバいよね。 林:本当に個人的にはLIP CREAMの「KILL UGLY POP」以来の衝撃でした。あれもFIGHT ON THE STREETのAメロ聴いた瞬間にマジで稲妻走ったんですけど。このレコードを聴いてから約10年越しにHIPHOP熱が再燃しました。それと(アー写の)FLA$HBACKSの上にFEBBのソロの1stアルバムを置いてるんですけど、FEBBの存在、ラップは本当にクールで大好きです。ありがとうと伝えたいです。 安孫子:バンドって好きな音楽の共通言語で話すじゃん?現状だとまだ下地さんアウェーだったりします?若い世代のバンドとか。その辺はいかがですか? 下地:全然(若い世代のバンドは)分からない。カズキとかに教えてもらってるかな。勉強になるよ。 安孫子:現行インディー��たいなのでピンと来たバンドいます? 下地:…キーマカリーズ(とチチワシネマ)。 安孫子:パンク寄りじゃないやつは? 下地:全然ない。 林:でもNOT WONK全部買ってるんですよね。 安孫子:NOT WONKはマニアですもんね。洋物とかでは? 下地:全然知らない。洋物なんて本当、メタルしか聴いてない。 一同:(笑) 林:(下地さんが)最近のは聴いてないみたいですけど、Kレコードとかは昔結構聴いてたって言ってたから、インディーとかオルタナの認識はあるのかなと思ってます。 下地:まあ、整合感無くても大丈夫だから。 五味:(笑)。そういうバンドですもんね。俺もそれで良いと思います。 林:1人1人みんな凄く音楽が好きだから。刺激になるし、それが混じっていったらいいなっていう感じで。あんまり押し付けみたいなのというか、もちろん共通認識的なのはあった方が良いとは思うんですけど。インディー系はわたると僕が担当してギター2人で話したり。ハードコアとかはリズム隊で合わしてもらって。 安孫子:勝手にやってもらって(笑)。 カズキック:車で県外とか行くときは僕は助手席乗って、下地さんが運転して。 下地:絶対別れるよね。 カズキック:ずーっと、これがスペインの~、メキシコの~……(といった調子でパンク/ハードコアの曲を聴いている) 一同:(笑) わたる:車でもずっと(南米のハードコアとかが)流れてますもんね。 カズキック:僕はものすごい楽しいですね。 わたる:車の中で流れてても文句言えないんで。(後部座席だと)聴こえないし。 一同:(笑) 五味:高速(道路)だと聴こえ辛いよね。(南米のハードコアとかは)後ろから身を乗り出してまで聴く感じでもないし(笑) 安孫子:俺も友達としても付き合う中で、(Killerpassは)リスナーとしてのバランスが良いんだよね。俺もズッコケ物は今でもやっぱ好きなんだよね。ズッコケ物と、ちゃんとしたというかキレイな物も好きだから。そういう話もいつも出来るから楽しいね。 五味;ボチボチ締めましょうか。最後に一言ずつもらって締めようかな。じゃあ下地さんから。 下地:よろしくお願いします。 一同:(笑) 五味:また始まるんすか(笑) 安孫子���下地さんは自分の人生の中で名古屋に帰ってくるっていうのはある程度、予測がついてた出来事なんですか?ずっと東京いるかもっていうのもあったんですか? 下地:そう、あったんだけど。父親が弱ったのを見たっていう事がやっぱり。こういう時が来るんだなっていう。 安孫子:そうか、その中で今サスペンもやってるけど、でも愛知でのバンド生活はKillerpassになるわけですもんね。ディスガスもありつつ。まあ…末永くお付き合いお願いしますって感じですね、俺は。 五味:俺としては本当めちゃ嬉しいですね、単純に下地さんがステージに立ってベースを弾いてるのがまた観れるのっていうのが。 安孫子:感慨ひとしおって感じなんで。 下地:林さんのおかげです。 林:これ、ちょっとだけ話していいですか?もちろん下地さんはプレイヤーとして好きだし憧れだったんですけど、下地さんがこっち(愛知)に帰って来てるのを知ってて、(帰って来てから)何年か経った後ですよね?Killerpassのメンバーに誘った時は。 下地;そうだね、2年とか。14年に帰ってきたから。 林:で、(加入前に)下地さんと話してて、最初に観に行ったライブがNAUSEA(UNHOLY GRAVEのコマツさんやSOCIAL PORKSの内藤さんが在籍していたバンド)って言ってて。 下地:そう、(初代)ボーカルの弟と同級生だったんで高校が。 林:NAUSEAとか、名古屋でかなり古くからハードコアのライブを観に行ってたって話をしてたんですけど。ライブハウスではたまに下地さんとは会ったりしていて、僕が勝手に見てですけど、(下地さんが)名古屋の人っていう感じがあまり無くて。でも下地さんは今後こっちで暮らしていくと思うから、僕は名古屋の空気が凄い好きなんで、それを下地さんと共有したかったっていうのがあって。それもあってバンドに誘ったのもあります。名古屋の人としてユナイトしてこうぜみたいな… 一同:(笑) 林:もちろんそんな気軽な感じではないですけど(笑)。僕がみてる景色や友人関係とかを共有出来たら絶対楽しんでくれるだろうなと思ったし、共有したかった。 五味:確かに下地さんが今までやってきたシーンとも若干違ったりすると思うし、結構ハードコアパンクとも混ざってたりするし。 下地:やってよかったなって思うよ。 安孫子:また俺の話いいですか?俺も色んな先輩にお世話になったけど、俺が異常になついて可愛がってもらえたのは下地さんと、あと大下さんだったりするんだけど。なんかこう、昔からすげー歳が離れてる関係性を越えて付き合ってもらえる感じが凄いあって、そこがKillerpassとクルーになって自然に納得して。凄い腑に落ちるんだよね。 林:だから…下地さんファンは怒らないでください(土下座) 一同:(笑) 林:すみません、そういう理由なんですって書いといてください… 五味:じゃあ、わたるくんお願いします。 わたる:そうですね…あんまり若いっていうか歳が近い人達が周りにいないっていうか。なので音源出来たんで、同い年の人とか若い人達に聴いてもらいたいなって思います。で、そういう人達と一緒にライブもやれたらなとは思ってるんで。 安孫子:わたるは高校の先生してるじゃない?生徒さんが知ってたり、反応とかある? わたる:出来上がったものを生徒にあげたんですけど… 安孫子:鷲掴みしちゃった(笑)? 五味:どうだった?何かリアクションあった? わたる:あんまりリアクションは無いですね。 一同:(笑) わたる:でも今日(レコ発ライブに)来てくれるみたいで。 五味:本当?!熱っ!ライブ観るとまた違ったりするからね。 安孫子:その子はライブ行く子? わたる:いや、バンド部やってて。 五味:どういう音楽が好きなの? わたる:ONE OK ROCKとか。 下地:それ期待されて来ても…(笑) 五味:全バンドでズッコケる(笑)まともなバンドいねーのかよ、みたいな(笑) 下地:ボーカルってカッコいい人がやるんじゃないの?みたいな(笑) 一同:(笑) 安孫子:あー、いいね。高校生って実際何聴いてんのかな?ロックって感じは少数ってイメージ? わたる:少数…みんなバラバラですね、好きな音楽とか。色んなとこから情報が入るから。 五味:カズキくんはどうですか? カズキック:さっきも言った様に凄い自信がある音源が出来たんで、とにかくライブに来てください。 安孫子:俺は全国各地に行ってるぞと。 林:それは説得力ありますね(笑) カズキック:とにかく音源を聴いて、良いなってもし仮に思わなくても、とにかくライブを観てほしいです。 安孫子:カズキックみたいな生き様してるやつなかなかいないよね(カズキックはKillerpassの他にSKIZOPHRENIA!/POVLACIONでドラムを担当、自身のライブが無い日はしょっちゅう全国のライブハウスに出没している)?カズキックは東京でも会うからな。 小瀬:かつてのズマさん(アズマさん、名古屋の名物客)みたいな? カズキック:3月の東京のレコ発ライブが終わった後に、(同じ日に)沖縄にライブしに行きます。 一同:(笑) 小瀬:ACUTEとか出るやつ? カズキック:それはこないだ観に行って。 五味:沖縄までライブ観に行くの?! カズキック:前日の晩に決めて。 安孫子:カズキックは正社員だっけ? カズキック:正社員です。 安孫子:正社員でそんな動き出来るんだ(笑) カズキック:だから色んな人に実家が金持ちとか… 一同:(笑) カズキック:ホンマは仕事してないんじゃないかとか、色んな事を各地に行った先々で言われますね。 五味:ある事ない事。実家が金持ちヤバいね(笑) カズキック:ですけど、ちゃんと働いてます。 五味:疑惑をちゃんと晴らしたね(笑)。じゃあ最後、林くんお願いします。 林:音源に関しては本当に凄く良いものが出来たと思うし、レーベルのご厚意もあって値段が1000円(+税)になってて、CDの中もTAYLOWさん(THE 原爆オナニーズ)のライナーが入ってたり、友達が絵を描いてくれてたり、インナーも充実した内容になっててこだわりのある作品が出来たと思うので、良かったら手に取ってほしいなと思います。あと自分の気持ち的には1個音源が出来て、この4人でのKillerpass像みたいなのが出来てきているので、本当次の音源ですね。決定的な一手を打てるように。 安孫子:アルバムを。 林:まあ、いつになるか分からないでけど。作りたいです。あとレコ発が3/24(日)に下北沢SHELTERであるので、もしよかったら来てください。がんばります。
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djkenske · 5 years
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いつもお世話になっている世田谷は経堂のRIPPLEさん、この6月で6周年㊗️🍾🎉🎂🎊 6時からのモーニングパーリーでDJさせて頂きます。 朝からこのメンツ❗️ イカれてるイっちゃってる異ノーマル、これがRIPPLEクオリティ🔥🔥🔥 フードやコーヒーも抜かりなし☕️ 私はHOUSE/TECHNOを中心にALL VINYLセットで時にはユルく、時にはビシビシ攻めたりしたいなと思っております🍭🤺 朝から狂ったように踊っても良し💃メディテーションしても良し🧘‍♂️ただ朝メシ食いに来ても良し🌭他で呑み足りない人は酒呑んでも良し🍾過ごし方はあなた次第🤘 エントランスフリーなのでぜひぷらっとお立ち寄り下さい🖖 (経堂ripple) https://www.instagram.com/p/By2gi0qFKCc/?igshid=19tac48mcvgnh
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nomercykxr · 7 years
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先日「50円おにぎり食堂」にフライヤー置いていただいた時の写真。 本当にたくさんのお店に配布のご協力いただいてます、ありがとうございます😭😭😭 お店で見つけたらぜひ手にとってみてください! 予約は何かしらの方法で連絡くれたら受け付けます👀 ・サウンドベイ金山店 ・バナナレコード金山店 ・ブラジルコーヒー ・Daytrip ・Tokuzo ・Reflect Studio ・K.D.japon ・river lesk ・CUP AND CONE(雑司ヶ谷) ・MIN-NANO(下北沢) ・Jazzy Sport(五本木) ・bal(五本木) ・Cafe Dufi ・Dynamite Harem(豊橋) ・Answer ・File Under ・Bar Ripple ・50円おにぎり食堂 ・バナナレコード大須店 ・Greatest Hits ・Record Shop Zoo ・domina ・JB's #farce #FellasInTown #死んだ方がまし #sassya #西之カオティック #PleasureAndThePain #WBSBFK #ShutYourMouth #Elmo #EternalStrife #campanella #ramza #kuro #killerpass #20170325 #20170415
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kazumichi-komastu · 7 years
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Memorabilia
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photo by Tatsuki Katayama
Memorabilia (2017) 
This project is similar to the  collecting of memorial-objects which are put in a cabinet and left over. Some people may think that "food was better" when receive "objects" on some anniversary. Memorial-objects must be kept as long as possible. It is because that memorial-objects purpose to be a memorable item. However, memorial-objects are never a trapped one, it is a poetic thing that stays in your eyes and surrounded by people and makes a vivid memories talk. In the Obon festival, we surround the Buddhist altar, surround your grave when Buddhist memorial day, and surround the Kamidana with relatives in the New Year.  I think that the act includes sort of poetry. But the problem is that even such poetry is forgotten, only the home as a safe "shelter" is left. In my family, the old 16 graves and one big grave (ossuary) were left in different lands respectively. Now, the old graveyard has been refurbished and it is decided that (the soul) will be transferred to a new ossuary. The old graveyard is left as is, it becomes just "stone". It will return to nature, returning to the "earth". There is an ancient tomb called Egenoyama tumulus in Nagaokakyo Kyoto. Another new graveyard is now tightly built on this ancient tumulus. It is ridiculous, but the ancient tumulus is "an important historical site", a stone monument with written explanation was built, and the area became a park under administrative control. Still, people come to visit the graves, and they all return equally to Earth. And another grave is made. It seems like a symbolic thing. The grave was a “router” to such a transcendental time axis, and should have been not a shelter that would be safe and secure by uniform oblivion. I decided to make a memorabilia for that memorial before the graves of my ancestor finally disappeared. Decades later, the place is surely covered with vegetation, there must be 'Earth'. From such a long time, I would like to have A few hours in commemoration. Objects may be broken pieces for routing us back to time to be distant, and may start piling up complicated forgetful ripples.
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メモラビリア(記憶すべき事/記念品)が意味するように、このプロジェクトは戸棚にしまわれ持て余されてしまう記念品の収集に似ています。記念品と言えば、何かの折にもらった記念品が「置物」だったとき、せめて食べ物にしてくれ、と思う人もいるでしょう。記念品は、ただ、できるだけ永く置いておかなければならない。それは、記念品にとって記念品であることが、当の目的であるからです。しかし、記念品は決して閉じ込められるものではなく、折に触れては目に留まり、人びとに囲まれて、鮮やかな思い出話を咲かしてくれる、詩的なものでもあります。お墓や仏壇や神棚だってその仲間でした。お盆には仏壇を、法事にはお墓を、正月には神棚を親類で囲む。家では、法事には毎年大勢の親族が集まり、皆でそれらを囲います。その行為は、ある種のポエトリーを含んでいると思うのです。しかし、問題となるのは、そのような詩性さえも忘却され、単に単一的で安心な「シェルター」としての「家庭」だけが残っていることです。私の家には古い16基のお墓と、一つの大きなお墓(納骨堂)が、それぞれ違う土地に残されました。今、古い墓地は改装され、(魂を)大きなお墓に移される事が決まっています。古い墓地はどうなるかと言うと、そのまま「石」になります。 それは自然に還る、いや、「地球」にこそ還る。 京都府長岡京に恵解山古墳という古墳が有ります。この古墳の上には、今は別の新しい墓地がびっしり作られています。なんとも滑稽ですが、古墳は「重要な史跡」として、丁寧に解説の石碑が建ってて、行政管理下の公園になりました。それでも、お墓参りに来る人がいる、そしてそれも全て等しく地球に帰る。そしてまたお墓は作られる。お墓は、そのような超越的な時間軸へのルーターであり、単一的で一様な忘却によって安心安全になるようなシェルターでは無いはずでした。 私は、ご先祖のお墓が無くなってしまう前に、その記念に記念品を作る事にしたのです。数十年後、お墓だった場所はきっと草木に覆われてしまう、そこにはただ「地球」があるに違いないのです。そんな長大な時間から、少しの時間を、記念に頂戴したい。そんな記念品は、折り返し私たちを、気が遠くなる時間へとルーティングさせる為の破片となり、単一ではなく複雑な忘却の波紋を重ね始めるかもしれません。 「Memorabilia」によせて
忘却と時間についてのメモ
1(時間と忘却)
 忘却曲線を発見したドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、列に並べられたリストにおいて初項と最終項とその中間とで記憶の想起における度合いに差異がみられる事を実験により発見した。複数あるもののうち最初の方と最後の方を比較的よりよく思い出すというものである。その理由の一つとして、特定の記憶において、始点となる部分は繰り返し触れる事になること。また、他人の印象や、音楽、映画、小説、何事においても最後の部分が強い印象を残すから(残存効果)(* 1) 、とされる。初対面は最初の印象と別れ際が肝心と言われる。本が表紙と背表紙により、その本の中身を幾分か物語るように。古い映画を映写機で再生する時は、フィルムの端を探すだろう。何かの記憶を思い出そうとするときも、本の表紙のような、あるいは題名のメモか、フィルムの整理番号のような、何かきっかけ的な「始まり」を探し出す。あるいはそれが何かのエンディングだったのかもしれない。とにかく前触れもなく記憶の内容が溢れ出てきたりするのではなく(例外としてフラッシュバック等、何か外部からの強烈な刺激により起こった精神的ショックが強制的に脳内に過去のイメージを蘇らせる事がある。脳内の一種の通信回路エラーである。)、慎重に思い出そうとするのなら、歩みを止めた棚に整然と並べられたアルバムのような記憶たちは、始まりと終わりを持つ。床にバラバラになってしまった写真のような断片的なものも、当初はそれらのインデックスであったかもしれない。
 ではなぜ始まりと終わりが有るののか、そこに順番があるのか。それは「時間」と関係している。今ふと思い浮かべるあの時の記憶にも、その時の「時間」が流れていたはずだ。時間と一口に言っても様々な解釈が存在し、大昔からの哲学上の大問題である。それもそのはずである。人は、今まさに世界を感知しているように、知覚認識した世界情報のディティールがリニアに変化することを絶えず受け取ることができるし、変化していると分かるからだ。カントは時間というものを「感性的直観の純粋形式」と言った。感覚の形式化のフレームそれ自体はアプリオリであるとし、時間もアプリオリな直感の形式とする。つまり、時間はそれ自体は外在する何かではなく、何かの経験を可能とする人間の直感の形式であるという。それは最初から絶対的に人間の中にインプットされているという。さらに、それらは私たちの内に内感する直感の形式であるが故に、私たちは時間を一定方向に伸びていく直線的なイメージで代行的に表象する。(* 2)  一方でこのように考えることもできるかもしれない。始点と終点があるから、「時間」というものが、まるでゆっくりとあるいは猛スピードで「流れている」かの様に感じる、という風に。ポール・リクールは、「時間は物語の構造における分節化という理解によってはじめて人間的時間として理解可能になる。」という。時間の認識をまさしく人が物語るという行為、語られた物語のなかに発見する。(* 3)
 リクールのこれらの時間への言及は、時間を表象する際の一つの方法論ととることができる。一方で、断片的なイメージがまずいくつかあり、その順序の中に前進する時間のおおまかなイメージが形成され、いわば私的な時間感覚を形作る。カントによると、時間は実態のある何かではない。しかし一方でもっと素朴にそれは、例えば時計の秒針が右回りに少しづつ振れ、周回を繰り返す動きをまず観れば分かるように、あるいは、カチカチと秒針が「進む」ことを知らせる音���、それとともに聴こえてくる窓を細かく揺らす風の音。あるいは、手首を押さえたときに感じる脈動のリズムの緩やかな変化にみてとれる。カントによれば、時間は空間のディテールのリニアな差異をまさに差異として認識するシステムということになるだろう。しかし、一方で時間は、今まさに空間を認識し続けるためのディテールの差異化のプロセスともいえる。
 
 エビングハウスの単純なシリーズによる実験によって発見された記憶の根本的な原理は、ある体験の始点と終点を強く覚えているという記憶の傾向を示している。むしろ、記憶全体はぼやけつつも確かに脳内にメモリーされていて、とりわけ始点と終点をよく思い出す傾向にある、というふうにも考えられる。それは言わば忘却による中略=形骸化のようなイメージで捉える事ができるのではないか。このような記憶の中略的忘却のゲインと、アプリオリな内的感覚として時間や、空間のリニアな差異化というかたちで姿を表す時間との関係は、どのようなものなのだろう。
2(伸縮する時間)
 アラン・レネによる初期のドキュメンタリー「世界のすべての記憶 (原題:Toute la Memoire du Monde)」では、16世紀以降の全ての文献が収蔵されているというフランス国立図書館の内部各所を丹念に映し出している。図書館で働く作業員が、新しく届いた書物を丁寧に仕分けしていく作業の様子、朽ちていきそうなふるい書物を修復する様子、図書館の全体的な俯瞰、内部の構造、膨大な書類の山、しまわれる場所に運ばれていく一冊、そして暗い書庫に無数に並べられた本棚たち。詩的で印象的な語り口とともに映像が映し出すのは、戦争を含む人類のあらゆる歴史、個人史、夢、などのあらゆる「記憶」がまさにその運命に従って「記憶されていく」様子に見える。さて、この巨大な書庫の奥底にしまわれている書物たちは、いつか、その背表紙の文字列を認められた誰かの手に取られ、机の上にもう一度開かれる事が有るのだろうか。
 柳田国男は1945年、終戦直後に出版された「先祖の話」の自序において、その執筆理由と合わせてこのように語っている。「常識の世界には記録の証拠などは無いから、たちまちにして大きな忘却が始まり、以前はどうであったかを知る途が絶えていくのである。(中略)日本民俗学の提供せんとするものは結論ではない。人を誤ったる速断に陥れないように、できる限り確実なる予備知識を、集めて保存しておきたいというだけである。(中略)今度という今度は十分に確実な、またしても反動の犠牲となってしまわぬような、民族の自然と最も良く調和した、新たな社会組織が考えだされなければならぬ。」柳田は東京大空襲のさなかで、大いなる忘却と大いなる過ちに未来を危惧し、筆をとったに違いない。
 記憶/記録とは何か。それを思い出すということはどのように可能なのか。それはもちろん、大きな意味での歴史から個人/家族史の形成に深く関わっている。(*4) また、脳科学によって記憶形成のメカニズムの多くの部分が解明されてきている。一説に寄ると、海馬は10年ごとに神経細胞を全体の5%ずつ失っていき、80歳の老人は20歳の若者に比べ、海馬の神経細胞の数が20%減少していると言う。(*5)  生物的な老化によって記憶力はおちていく。さらに、脳は記憶をでっち上げたり、完全消去したりしてしまうことも実証されてきた。何度も目にしている、耳にしたものでも、特に関心のないものに関しては断片的にしか覚えていなかったりする。例えば「100円玉のデザイン」を思い出そうとすると、その具体的な柄をはっきり覚えている人はかなり少ないのだ。逆に、なぜか幾度も思い出してしまうお気に入りの記憶もあったりする。私自身も悪い事はすぐ忘れ、良い事はそれなりにずっと覚えているような気がしている。何を忘れ、何を記憶しているのか。そこにはどんな秘密があるだろう。エビングハウスの例にあるような実験であっても、その閾を正確に数値化して測定することは不可能である。それは完全に人それぞれ、違った傾向があるのだ。
 
 ここで、記憶と忘却に関してのひとつ興味深い例として、埋葬や先祖参りといった「喪」がある。親しい、あるいは目上の人物が亡くなった際に行う様々なグリーフワークや喪の儀式は、人間の社会的なネットワークの発生初期から世界の至る所、様々な文化圏において様々な形態で自立的に発生し、いくつかは今日まで継続されてきた。喪とは、非常に極端に言うと、「忘却の促進の行為」と定義できる、と私は思っている。精神的な痛みを一時的に、あるいは時間をかけて忘れるために様々な、段階的な行為が、ときには瞬時に、ときには何度も長期にわたって行われる。つまるところ、それは「死」という絶対的な生理的臨界点をメルクマールとしたときの、時間の伸縮の行為であると。(*6)
 埋葬の形式、つまり「葬儀」や「墓」の制度は「喪」の直接的な形態として重要な位置を占めている。(*7) よく知られているように、柳田国男は日本の儀礼制度習慣と日常の分類に「ハレ」と「ケ」という言葉を使った。(葬儀をハレ(非日常的儀礼の一種)とするのか、ケ(日常生活)とするのかには諸説あるが、多分に曖昧な論争であり、そのどちらとも言える場合がある。)日本神道では、死そのものは穢れであり、塩をまいたり、祭壇に備えたりする。それらを祓い清めるためである。一方で「祭」という文字が本来葬儀を意味することからも読み取れるように、葬式はハレの側面を持っている。葬儀は非日常的で特殊な、日常から逸脱した時空間であったことが分かる。ここでも、大昔より、「死」という生理的な臨界的現象そのものと、それを特殊な集団的関係性の上で抽象化するような「喪」の非直線的な関係がみてとれる。柳田国男は盆と正月の起源にふれつつ「先祖の話」の一節「めでたい日」の中でこのように語る。
「盆でも最近の一年二年のうちに、不幸のあった家は一部分で、しばらくそのような悲しいことにも出逢わず、二親が揃ってながいきをしているような家々では目出たい日であった。現に田舎では、おめでとうと言って人が盆の礼に来ている。祝うという言葉はこのごろでは意味が少し変わって来たが、本来は身と心とを清くして、祭を営むに適した状態にいることを言ってものであった事は、書物に現れている古いこの語の用い方を比べても判る。もとは斎うという文字を書いていて、神の御社の祭の用意も「いわい」であった。祭をする人々が行いを慎み、穢れた忌まわしいものに触れず、心を静かに和やかにしているのが祝いであり、その慎みが完全に守られているのが、人にめでたいと言われる状態でもあった。」 -  「先祖の話」 柳田国男著 p46
 柳田国男は仏教の法事と日本古来の神道的、土着的風習をはっきりと区別していた。仏教では亡くなったものは皆仏となり、残された者は何年にもわたりその魂を年忌毎にまつるが、本来、そのような仏教的先祖観とは異なる日本人の先祖への向き合い方があったという。つまり、亡くなった者は皆ある程度時間が経つとご先祖さま、あるいはみたま様という大きな一つの霊体にとけ込む(氏神)。そして故郷の山々の上より子孫を見守り、盆や正月には家に帰ってくるという。(*8) そのように継続される氏神信仰なくして、日本人の「家」への特別な思いは育まれ、永きにわたって家系が続くことはなかったと分析した。また、柳田は「墓制の沿革に就いて」において故郷兵庫県辻川の調査をひきつつ両墓制という墓制習俗を取り上げる。それはお参りのための「祭地」と埋葬のための「葬地」を分けるという風習である。 詳しい発生原因はわからずとも、そこには死穢の観念や遺体恐怖といった「死」という絶対的な現象と、死者供養のモニュメントをはっきりと分けようとする意図が感じられる。柳田は、埋め荒れた場所は墓とは認識せず、詣り墓(祭地)こそが本来の墓��あると考えた。
3. (墓という忘却の装置)
 しかし、「墓」という構造物は、もちろん日本にかぎったものではない。
 
 近代に古代ヨーロッパ、ギリシャ、ローマからエジプト、インド、カルデア、バレアリック諸島、シナにいたるまでの埋葬の跡や様々な葬儀の際の逸話を歴史、宗教、人類学的観点から収集し論じたものとして、1608年、ロンドンで生まれ、ノリッジで活躍したイングランドの著作家、サー・トーマス・ブラウンの著作『ハイドリオタフィア(壺葬論)』1658年 (*9) がある。原題は、Hydriotaphia, Urn Burial, or, a Discourse of the Sepulchral Urns lately found in Norfolk。そのまま訳すと、「ノーフォーク地方で最近発見されたローマ時代の骨壷に関する論述」。友人、トーマス・レグロウへの冒頭での付記には「しかし誰か、己の骨の運命を、掘り出されてはまた埋められることの幾度なるかを知るや。」とある。ブラウンの、儚き死後の世界への豊かな関心がみてとれる一文だ。本書の中では、柳田が論じた先祖論である「みたま」によく似た論考が記されている。
「古代の異教徒は、音楽を用いて、さまざまなハーモニーにより、残された友人の感情をかき立てたり、沈めたりした。さういふことの起る隠れた深い理由は、霊魂が一つのハーモニーであることに由来している。肉體から解かれたハーモニーは立戻つて、原初の天のハーモニーを享ける、本来そこから降下したものであつたのだから。その道筋を辿つた古代人に依れば、蟹座より下つて、山羊座を通つて戻つたというふ。 …  そして希望もなく喪に服しながら、深き悲哀は却って亡霊の安息を亂す(みだす)といふ通行の見解によつて、過度の悲歎を避ける幸便なまやかしの口實(こうじつ)を持つていた。」
 またブラウンは最終章では古代からの人々の欲求であった生命の永遠性への接近としての埋葬について論じ、派手な墓やエジプトのミイラ等にみられる工夫のこらされた埋葬形式がいかに永遠性と結びつき、あるいは結びつかず、儚さをたたえているのかを記している。ブラウンは死後の肉体の永続性についてはいささか批判的であり、ピラミッド、凱旋門、オベリスクなどの巨大な墓廟的建造物に対しても「虚栄に発する異常物」と語り、見つからざる墓、埋葬こそ、真の保存へとつながるのではないかと考察している。
「さても、今般の死せる骨は、既に(969年間生存したといふ)メトセラ體内の骨よりも長く存し、地下三尺、薄い年度の壁の裡に、地表のあらゆる強固・壮麗な大廈よりも久しきに耐え、三度の征服(アングロサクソン、デイン、ノルマン)の戦鼓・蹂躙の下にも静かに眠つていたのであるからには、如何なる王侯も己の遺骨にかかる永續性を約し得ようか、欣然とかう言はずに居られようか、  骨トナリセバ、我モカク在ラマホシ<テイブルルス>  古代を古ならしめ、萬物を塵と化すすべを心得ている時ですら、なほこのささやかな思出草を有したのである。開かれて一目に触れる保存所に在つて世に傳へられる(つたえられる)ことを望むのは虚しい哉、世に知られざるこそ永續の手段であり、無名こそ保護の手立てであるのに。 
…(中略)
とはいへ、遺骨となつて存続し、ピラミッド内のミイラとして今に存へんとするのは、永生を誤り解したものである。名前、形容、時代環境、性別も忘却されて、實のない持続となり、後世に對してただ人間の虚しさの象徴として、傲慢、虚栄、狂へる悪徳の對症薬として立現れる遺骨は虚しい哉。この世は永久に続くと觀じた異教徒の思ひ上がりが、野望をそそのかし、わが名聲の不滅の糸を断つアトロポスを見ぬゆえに、その思ひ上がりには忘却が不可避であるとの冷水を浴びせられることもなかつた。
…(中略)
古代の英雄たちは既に己の記念碑、手を盡した保存遺體を超えて生きのびている。ところが今や、時の晩期において、われわれはそのやうな永続する記憶を期待できぬ。今や野望もエリアスの予言<この世はただ6千年しか続かぬであらうと>を恐れるであらうし、カルロス五世もヘクトルの如くメトセラ二代を存続することは全く望み得ないのである<ヘクトルの名聲は、かの高名な王カルロスの出現以前に、既にメトセラの生涯の二倍以上続いている>。まさにそれゆえに、われらの名聲の永続を求めて慌しく思ひ煩ふのは、現状を考へるにほとんど時代遅れの虚妄、退休せる愚行である。
…(中略)
この期に及んで、記念のものを以てわれらの名を残さうとする如きは、われらの信ずる處(ところ)と矛盾することにならう、われわれは最後の審判の日の到来を日毎に祈ることで、記念物の壊滅を願つているわけだし、その永続を望むのは、再臨の期待を裏切ることにならざるを得ないからである。… そして残る将来の短きを注視することを迫られて、自然と来世を思ふべくしつらへられ、それに較べればピラミッドも直ちに融ける雪の山、すべての過ぎ去りし時も一彈指の間といふべき、かの永劫に思ひを致さ���しては許されぬのである。」
 キリスト教的世界の終焉(最後の審判)がそう遠くはないと常に意識された時代において、もはや死後の肉体の永続を望んでも無意味である、という。さらに、古代からの忘却と魂の行く末をこのように記した。
「闇と光とが時の流れを分け持ち、忘却は、われらの生きて在るときすら、記憶に対してかなりの部分を占める。極めてづきづきする災禍の打撃も短いうづきを残すにすぎない。人の感覚は極端に耐へぬ、悲哀は人を傷るか自らを破る。涙のあまり石に化するとはお噺である。度重なる災禍は不感性を齎し、悲惨はうつろひやすく、雪の如くわれらにかかる、とはいへこれは決して不幸な愚かしさではない。来る災厄を知らず、過ぎ去つた災厄を忘れることは、自然の恵み深き配劑なので、これによつてわれわれは短命で災多き日々と雑揉者をこなし、感覚は解放されて身を切る思ひ出に陥ることなく、悲哀は繰り返して生身に焼刃を感ぜしめることもないのである。古代の多くの人々はその存続の望みを魂の轉生輪廻に託して満足していた。…他の人びとは寧ろ落ち着かぬ無の闇に没して、共同の存在に加はり、萬物の共有する大霊の一部となつて満足した。これはとりもなほさずかの知られざる神の始原に戻ることに他ならなかつた。」
 自然より与えられた配慮として忘却を捉え、それゆえに苦しみから解放されると語る。最終章の末尾ではこのように記した。
「永く残る墓碑として存続し、己の造りしものの内に生き、己の名前と鵺の如き範疇のうちに存すること、これが往古の期待(する人びと)には大きな満足であり、そのエリジウムの一部を成した。しかしすべての斯の如きは、真の信仰に発する形而上学より見るに無に等しい。… サンティノサン境界の墓地<パリにある、ここでは死体の分解が早い>に横たはるも、エジプトの砂中にあるも全く同じこと、永遠に存することの恍惚感の裡に、何者にでも成ると覚悟せよ、そして六尺の僑居にも、ハドリアヌスの大廟<ハドリアヌスがローマに築いた壮大な葬廟(モーゾリーアム)、現在はサンタンジェロ城となつている>に在るが如く、心満ち足りてあれ。」
(原文:To subsist in lasting Monuments, to live in their productions, to exist in their names, and prædicament of Chymera's, was large satisfaction unto old expectations, and made one part of their Elyziums. But all this is nothing in the Metaphysics of true belief. To live indeed is to be again our selves, which being not only an hope but an evidence in noble beleevers; 'Tis all one to lye in St Innocents Church-yard, as in the Sands of Ægypt: Ready to be any thing, in the extasie of being ever, and as content with six foot as the Moles(Mausoleum) of Adrianus.)
 「本当に生きるという事は、後世に名前を残す事ではなく、自ら自身を再認識することだ。(To live indeed is to be again our selves)」とブラウンはいう。結局のところ巨大な墓を作っても、いずれ朽ち果てるか、後世の世の笑いものにされるか、どちらにせよ、形而上学的に哲学的に考えれば無意味である、そのような虚栄に傾くより、誰にも知られずにひっそり眠る方がまだ死骸も安泰だろう。自ら自身へ立ち返れ。とここでは啓蒙主義的主張で結ばれているが、本書の本領は古代ギリシャからシナにいたるまでの墓制や葬儀に対する習慣の詳しい文献調査によってもたらされたデータベースにあるだろう。「古代の人びと」も、逆らう事のできない記憶の忘却と時間の瞬く間に、死者への対面においては、特別で複雑な感情を持ち、それに向き合っていたのだ。また、ブラウンが強く退けるエジプトのピラミッドなどの巨大で「狂った」永続性の担保となる建造物も、ここでは、むしろ、古代の人びとがいかに死の断絶を乗り越え、超時間的に生を捉え、それを強く望んだかが強調され立ち現れてくる。
 お墓は私が忘却について考えるきっかけとなったきっかけである。実家に現在も残る墓地を改葬する(墓地の機能を排し、お参りする場所を一カ所にまとめる)ことで、改葬のあと、墓地に放置される墓石が、そのまま単なる石列に変わると言う特異な状況に先立って、先祖との関係性や個人史の形成に関心を持つようになったのだ。その後のリサーチを続ける中で、私は、お墓とは緩やかな「忘却」を促す装置なのではないか、というふうに考えるようになったのだ。(*10)
 お墓はアーカイブ(記録)の一種のように見える。ここでは、私たちはそこに眠る誰かの死という原体験に触れる事はできない。(異常な精神状態、フラッシュバック等で時として原体験が鮮明によみがえる場合もあるが。)本来、時間とともに、忘却によって原体験はかすんでいく。しかしそれらを記憶として思い出す事ができる。思い出すという行為は、物理的にも、感覚的にも忘却によって抜け落ちた箇所をフィクショナルに埋め合わせていく行為ではないか。このようなフィクショナルな埋め合わせを「記録」と呼ぶことができるとすれば、そしてそのように記録物によって思い出された記憶は今まさに新しい体験として更新されていき、また忘却していくことになる。(このような上書きされる新たな体験こそ忘却の本質とも言える。一方で、忘却故に「差異」がリニアに生まれ、現在を体験できるとも言えるのではないか。この論理は対立しながら循環している。)つまり、私たちは記録をし、それについて思い出すことで積極的に忘却していると言えるのだ。
4. (墓地という空間)
 ピラミッドは人工的な墓としては最大級のものであるだろう。しかし、ここ日本には面積においてはピラミッドの4倍はあろうかと思われる巨大な墓がある。大仙陵古墳である。(クフ王ピラミッドや秦の始皇帝墓陵と並び世界三大墳墓の一つ。高さではクフ王のピラミッド:146.6mが最も高いが、墳丘の平面規模は最大。)だれもが歴史の教科書で観た事があるにちがいない、独特の形状をした墓(前方後円墳)だ。前方後円墳の形状の由来として最も有力なものは、弥生時代の墳墓から独自に発展したとするものだ。従来より国内に存在した円形墳丘墓の周濠を掘り残した陸橋の部分で祭祀などが行われ、その後この部分が死の世界である「墓」と人間界を繋ぐ陸橋として大型化し円墳とつながったと考えられている。(*11) ここでも、興味深いのは、古墳時代の人びとの「死」の世界との関わり方である。(前方後円墳の出現は、ヤマト王権の成立を表すと考えられ、それと同時に埴輪もつくられるようになる。)(*12) 古墳の陸橋部分の周囲によく出土する埴輪は当初、墳墓上で行われた葬送儀礼に用いられた。その後、様々な種類に枝分かれし、死者の霊が生活するための依代、あるいは死者が生前に居住していた居館を表したとされるもの(家形埴輪)、ずらっと並べられ、葬送儀礼を表現したり、生前の祭政の様子を再現したとされるもの(人物埴輪や動物埴輪)など、死後の世界と現世のインターフェースとして大量に作られた。とりわけ、前方の陸橋部分を囲うように群像でならべられた埴輪は、死者の眠る地である墓を聖域化する境界として捉える事もできる。
 
 巨大な墓の建造には、やはり多くの人員と時間を費やす必要があった。そこには、死後もなお続くこの世に自らの存在を残さんとする強大な権力の行使にのみならず、一つの共同体として「死」というものを単なる個別の生物的な臨界的現象と捉えるのではなく、集団での巨大な政として昇華する営みがみえる。巨大な墓場は単に死者が眠る場所のみならず、墓地全体が所々に様々な理由で形作られたであろう工夫や様式を持ち、いわば集団的な祭の舞台装置としても機能していた。そして、この儀礼の舞台全体が、空間的にこの世/あの世の境界を代替する役目を持っているのだ。つまりそれは現世に「死」の世界を代替的に召喚する空間であった。前方後円墳の前方の陸橋は、墓の部分である円墳(あの世)へ徐々に近づく途のようである。しかしこのような祭儀の空間は、より一層強く「生」を勢いづかせるに違いない。生の中に死を見つめる舞台、生の中に死を取り込む為に、墓地は境界に囲まれた聖域でなければならない。そして祭事(葬儀)においては、人びとはまさにこの空間において、墓の一部となる。
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墓(古墳)の上に墓地ができてしまっている。恵解山古墳 2016 年 筆者撮影
 建築の世界では、建築物の設計図や断面図において、黒く塗りつぶされる厚い壁や柱の部分を「ポシェ」というらしい。そうするとピラミッドなどはほとんどがポシェであるということになる。ピラミッドを図面にしてみたらほとんど真っ黒になってしまうだろう。
 建築物は普通は外観と内観を併せ持ち、私たちはそれらのイメージ上の複合によって、建築像を作り上げている。しかし、実際にはその像はうまく噛み合なかったりする。その際に直接は知覚することができない余剰の部分がポシェである。ポシェは実際には視認したりすることができない。そこに入る事もできない。しかし、それゆえに実体を超えてまさに物質的に出現する。ポシェとは見えないから見えるものであり、知覚できなさゆえに、知覚を超えて知的に露出する領域だ。墓は、ポシェ自体ががむき出しになっている様なものだ。それは、知覚できない故の物質性そのものを、知覚可能なものとして露呈させているようなもの。つまり墓にとっては、それが知覚を超えてまさに物質的であるということよりもよりもむしろ実質的に物質的であることにより、知的な認識より前に墓そのものとして立ち現れる事が重要であるのだ。言わば、墓の目的はそれが墓であるということで達成される。
 墓は、まずはっきりと墓としてあること(実体的な物質性が強い)により、多くの事を隠し、多くの事を忘却させていく。葬儀や埋葬の「喪」の行為、その祭は、特殊な忘却的行為とも言えるのではないか。お墓は(モニュメントと同じように、)メモリアルな記録物だ。はっきりとした形でしっかりとした無機的な強度を持って存在感も大きい。つまり記録物としての強度が強いため、長期的に忘却を促し、そこでは特殊な時間との関係性が約束されている。日常(「ケ」)の時間軸を逸脱し、伸縮自在な時間(「ハレ」)へ。そのトランスフォームが、お墓と言う様式に現れ出ているのではないだろうか。
注釈/補足
*1 - Reference: Anderson, J. R. (1976). Language, Memory, and Thought, Lawrence Erlbaum Associates. /Erik M. Altmann, Memory in Chains: Modeling Primacy and Recency Effects in Memory for Order
*2 - イマヌエル・カント 『純粋理性批判』
*3 -  ポール・リクール 『時間と物語』
*4 - ポール・リクールによると歴史の記述は、記憶、忘却と時間との関係の中で、集団的・個人的に抑圧、濫用、強制されながら形成され、本来の意味での「記憶すること」はさまざまな方法で阻害を及ぼす捏造された記憶によって妨げられているという。個人、集団に関わらず、何かを記憶する為にはなにかを忘却する必要があり、何を忘却するのかによって記憶の性質は異なる。リクールは実際に起こってしまっている新たな殺戮(コソボ、パレスティナ、北アイルランド)が、ある政治的力の作用によって新たに作りだされ、操作された記憶によって生み出されていると指摘する。『記 憶、歴史、忘却 La mémoire, l’histoire, l’oubli』 (2000)  しかし、そのような記憶によって引き起こされる現在は今まさに差し迫っており、また、そのように見いだされた記憶による問いはまずもって他者的であるという倫理性の難問に直面し、それは「人の苦しみはそれを見た者に義務を負わせる」 というリクールの言葉にも現れている。
Reference: 2009年立命館大学で行われたヘイドン・ホワイトによる公開講義『ポストモダニズムと歴史叙述』url : http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/news/200901022_repo_0.htm
*5 - Reference : http://www.brainfacts.org/sensing-thinking-behaving/learning-and-memory/articles/2016/catharine-young-how-memories-form-and-how-we-lose-them-040516/
*6 - 日本における葬儀についての詳しい解説は 「葬送習俗事典: 葬儀の民俗学手帳」柳田国男著 河出書房新社 などに詳しい。 
 ここでは喪について簡単に例に挙げて触れるにとどまるが、その歴史や文化的背景、あるいは心理学的な考察は非常に深く広いものであるだろう。また、グリーフワーク(死に対面した際の人の心理的プロセス)と「喪」は全く別なものとして捉える事ができる。大まかに言えば、「個」と「集団」によって、である。
 「死」という現象の立ち現れ方も様々に分類される(大まかに分けるならば、1不慮の交通事故を目の前で観てしまった際などの、全くの個別的な他者の死との遭遇/2テロリズムなどによる集団的な他者の死との遭遇/3集団的な比較的近しい親族や友達の死との遭遇/4心理的に近しい親族、友達、恋人など特別な他者の死との遭遇 がある。そのそれぞれの中でさらに悲しみや衝撃の深さは違ってくる)。それぞれの場合での、死という絶対的かつ臨界的な現象に立ち会ったとき、様々な状況下における心理的行動としてグリーフワークは段階的に捉えられるだろう。例えば、瞬間的な感情として放心状態に陥ったり、泣き叫んだりする。あるいは精神的ショックにより拒食状態になったり、場合に寄っては自傷行為につながったりする。それらの行為は比較的即時的に行われる感情的かつ生理的な反応である。その後、さらに長期的かつ反復的な行動に変化していく。たとえば、ふとしたときに死の断片的記憶が副次的に蘇り、唐突に精神的不安状態になったり、感情的になったりする。
(グリーフワークを題材にした例としてイ・チャンドンの2007年の映画『シークレット・サンシャイン』がある。夫を亡くし、夫の故郷に移り住んだ主人公が、続いて最愛の息子の残虐な不幸に対面した際の心理描写や、その後宗教をとおした集団的なグリーフワーキングに没頭し始め、最終的にはそのグリーフワーク自体|を支えている神が全てのものに愛を与える、がゆえに許されざるものが許されてしまうという矛盾に遭遇する|に裏切られるというストーリー。グリーフワーキングの段階的な変容としても観る事ができる。)
 
 この様にみていくと、グリーフワークとは本来的には個々の心理的な反応とおおざっぱに捉えられる。それは言わば、忘れがたき、乗り越えられざる体験への、それでも乗り越えようとする人の心の率直な反応と、それによって引き起こされる行動と言える。つまりより生理的なものなのだ。そのように考えると対比的に、それら個人の深い心理的なプロセスを集団でカバーしたり、あるいは儀式的に、アイコニックな別の何かに変化させようとする行為を、ざっくりと「喪」ととらえる事ができる。こちらはより社会的といえる。「喪」の発生の期限は、ここでは集団的な人間のコミュニティの起源、そしてその死まで遡る事ができるのではないかと思われる。なぜならば、それは人間社会の動物的な欲求である、種の継続的保存に関わるであろうからである。(集団行動は人間に限った話ではないが、埋葬などの「喪」的行動を行うのは人間のみである。)「喪」への従事は、人間のプリミティブなコミュニタリアニズムと関わっている。それらは単に種の保存の最大化を乗り越え、人間特有の抽象的な思考力に基づいた文化的な行為ともとれるだろう、一方で、そのような思考力の結果、集団的な「死」との関わり方が、特殊な方法で発明されたとも考えられる。それらの実質的な起源については諸説あるが、少なくとも5万年前のネアンデルタール人による墓埋葬が行われたことがフランスのラ・シャペローサン遺跡の調査によって明らかにされている。「ネアンデルタール人が死者を葬っていたという見方は、彼らには象徴的思考の能力があり、豊かな文化を築いていたとする近年の知見とも符合する。例えば、ネアンデルタール人は自分の身体を顔料で飾り、鳥の羽や色味のある貝殻で作った装身具を身に付けていたことが分かっている。」Reference : http://www.pnas.org/content/111/1/81.full?sid=34e5470c-cf18-4485-bb80-cebe099dacbe
*7  - Reference http://www.osohshiki.jp/column/article/208/  /  http://www.osoushiki-plaza.com/institut/dw/199112.html
*8 - 「先祖の話」 柳田国男著 角川文庫
*9 - 「壺葬論(原題:Hydriotaphia, Urn Burial, or, a Discourse of the Sepulchral Urns lately found in Norfolk)」 ブラウン著 小池銈訳 『澁澤龍彦文学館5 脱線の箱』 筑摩書房 収録
*10 - 2015年のプロジェクト『Replication』 http://kazumichi-komastu.tumblr.com/post/139108725941/replication
*11 - Reference https://this.kiji.is/103424318918131713?c=39546741839462401
*12 -「前方後円墳に学ぶ」近藤義郎著 山川出版社
その他の参照項
*13 -  Reference 岡﨑乾二郎氏は2013年、武蔵野美術大学で開催された展覧会『ET IN ARCADIA EGO 墓は語るか ─彫刻と呼ばれる、隠された場所』に寄せた文章で、墓と彫刻作品を対比させこのように書いている。
『彫刻芸術の核心は感覚の及ばぬ=決して現実空間の延長として捉えることのできない別の場所、すなわち感覚されうる現実と切断された、感覚の侵入できぬ別の場所を匿うことにある。視覚や触覚などの感覚が捉えうるのは、彫刻の表面にすぎない。感覚(視覚や聴覚、触覚も)は距たりある対象を捉え、ゆえにわれわれの知りえる現実を拡張する力をもつ。だが反対にいえば、よって感覚が捉えうるものは、その現実の境界面の現象にすぎない。 … 彫刻芸術の逆理は墓のもつ二重性そのものと重なる。例えれば感覚が捉えることができる彫刻は墓標のようなものである。けれどいうまでもなく墓の本質は、決して現世とは連続しえない、そして現世よりはるかに長く持続する時間と空間を墓室として保持し、そしてその場を現世のinterest(関心、利害)が侵入しないように匿うことにある。 cryptとは地下墓地であり、Cryptographyは暗号。すなわち彫刻は、感覚されることによって自らを隠す。現世という時空と不連続な空間、現世が拡張し侵入することが不可能な空間を隠し持つ、内包することにこそ本質があった。』 http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/6487
*14 - 『冥王星の発見者クライド・トンボーは1997年に死んだが、遺骨の一部が、2006年に冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」に搭載された。これは外宇宙に向けて遺骨が打ち上げられた本格的「宇宙葬」の最初の例だとされる。トンボーの遺骨が打ち上げられた数カ月後、冥王星は国際天文学連合において、「惑星」にはあてはまらないとして、「準惑星」に定義しなおされた。』http://wired.jp/series/commons-in-a-digital-age/2_pluto/ 
「宇宙葬と電脳「墓」星空とモニターに死者を想う人々」 畑中章宏 WIRED
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氪星晚报|京东:5年内铺超千家线下生鲜超市;易到向乐视启动追责;《星战8》明日中国上映
关键词1:乐视 易到向乐视启动追责,内部人士透露“13亿贷款”真相 36氪从易到用车内部人士那里独家了解到,易到内部已经开始启动向乐视追责的程序。该内部人士称,此前易到获取银行贷款、转而向乐视控股出借13亿资金过程中,系实际控制人乐视控股一手操纵。如此重大事项未经时任CEO批准,未经董事会、股东会合法决议,由前任控股股东及相关人员伪造授权文件和个人签名,利用影响力和职务便利违规借贷,相关人员恶劣的不当职务行为不仅严重违法且涉嫌挪用资金罪。据悉易到已开始采取法律行动,并将向公安机关报案,追究相关人员法律责任。 又是资金问题,贾跃亭旗下乐视基金被青岛证监局警示 3日,青岛证监局向乐视基金销售(青岛)有限公司出具警示函,其中揭露该公司将1900万元实缴注册资本出借给股东,但未获总经理签字。青岛证监局表示,该公司针对现场检查反馈意见,已着手整改了上述问题,控股股东也已就维护公司独立性、支持公司业务发展等方面做出了承诺。(山东财经报道) 关键词2:交通出行 滴滴购买小蓝后可能用打车券兑付押金 知情人士对36氪透露,关于小蓝的用户押金问题,滴滴内部也有了初步方案。这个方案是,滴滴可能会用打车券来抵消用户此前支付给小蓝的押金。该消息人士说,滴滴会用打包在一起的出租车、快车和专车券,共计99元或199元(去年7月份小蓝的用户押金从99元涨到199元)发送给用户,“这个方案可能还会有调整,不过目前看来这是滴滴愿意承担的、能够解决小蓝押金问题的方法”。有相关法律人士认为,如果滴滴想用打车券来抵消小蓝的用户押金,那么必须要先给用户选择权,只有用户同意的情况下才可以采用此方案,否则将不符合相关的法律法规。 南京出台共享单车新政:需上牌照、买保险 1月4日下午,南京市政府召开“市互联网租赁自行车管理工作”例行新闻发布会,宣布自1月15日起,将联合开展治理整顿共享单车行动,清拖无牌互联网租赁自行车及乱停放车辆。到目前为止,OFO、摩拜、哈罗是在南京符合上牌条件的单车企业,各自分别拥有16万、11.5万、4.2万车辆,合计31.7万辆。此外,根据要求,共享单车企业必须到交管部门进行注册,每一辆单车都必须购买意外保险和第三责任险,尽最大力度对骑行过程中发生的意外和事故进行保障。(21世纪经济报道) 杭州首推网约停车平台,泊位利用最大化 1月4日,杭州共享泊位、网约停车平台——“共停”项目正式启动。“共停”是由杭州市城管委牵头,市钱投集团下属杭停股份打造的城市级共享泊位平台。作为城市级共享泊位平台,“共停”采用“政府牵头、社会参与、市场化运作”。杭州市政府各相关部门、事业单位、市属国企率先示范。“共停”以杭州全市除社会公共停车场外的其余各类停车场库为资源目标,将分散的停车信息和不同时段闲置的政府机关、企事业单位和楼盘小区、个人私家车位资源统筹起来,通过“共停”平台实现车位业主、物业、平台各方利益共享。(浙江新闻客户端) 大公司 腾讯协助Spotify解决10亿美元债务:为IPO扫清障碍 据外媒报道,知情人士透露,Spotify希望在今年春天公开发行股票。而作为这项计划的一部分,这家流媒体音乐公司已经在腾讯的帮助下清理了一项债务问题。简单来说:TPG和Dragoneer公司曾经为Spotify提供10亿美元债务融资,并在去年末将部分债务转换成股权,之后又卖给了腾讯。这笔复杂的交易让TPG和Dragoneer获得了丰厚的投资回报,也让Spotify得以在IPO之前解决一场可能引发诉讼的商业纠纷。(新浪科技) 京东首家线下生鲜超市7FRESH开业,预计3-5年开1000家 据新浪科技报道,试营业6天后,京东首家线下生鲜超市——7FRESH亦庄大族广场店正式开业。预计3-5年在全国铺设超过1000家门店。试营业期间,日均单店单日客流量达一万人次以上;试营业首日,7FRESH App注册用户数对比上线第一天增长3000%。门店中大部分商品都可在7FRESH的独立APP上同步售卖,以门店为中心的3公里范围内最快半小时送达。为了保障配送时效,7FRESH采用了时下大热的“悬挂链”技术,从商品打包到上传悬挂链,订单产品在5分钟内即可送至配送员手中。 欢聚时代考虑分拆虎牙直播并在美国上市该业务 据彭博报道,欢聚时代考虑分拆虎牙直播并在美国上市该业务。 特斯拉去年四季度共交付29870辆电动汽车,Model 3仅交付1550辆 特斯拉当地时间周三公布了2017年四季度电动汽车的生产和交付数据,数据显示,该季特斯拉共生产了24565辆电动汽车,其中Model 3生产了2425辆。在交付量方面,特斯拉去年四季度共向消费者交付了29870辆各种型号的电动汽车(部分是在2017年三季度生产,四季度才送到消费者手中,因而四季度的交付量高于四季度的产量),其中Model S交付了15200辆,Model X交付了13120辆,Model 3则仅交付了1550辆。 今日头条正在低调收购支付牌照 “绯闻女友”是合众易宝 中国支付网从多个消息源获悉,今日头条正在低调收购支付牌照,目前正在和武汉合众易宝谈判,将控股甚至是100%收购这家湖北地区唯一一家网络支付机构。武汉合众易宝在业内一直比较低调,大家听到的合众更多是的其保险业务。从今日头条负责支付业务的人士处求证此事,对方称“公司不允许对外说”。合众支付的员工也好似被公司下达了统一的封口令,“机密”、“现在还没到公布的时候”,这是他们给出的回复。还有知情人士透露了合众支付的动态,“近期正在调系统,头条对我们系统要求很高”。这些都侧面印证了今日头条正在与武汉合众易宝密切接触,并且有了实质性的进展。 美国电信运营商AT&T:今年底将正式推出5G服务 美国电信运营商AT&T周三表示,他们计划在2018年底于美国十几个城市内提供移动5G网络,另外他们还将提供一个支持5G网络的设备。如果能够按照计划完成部署,AT&T将会是美国第一家提供5G服务的电信运营商。(新浪科技) 微信推新电子社保卡:为用户提供社保查询、社保缴费等功能 近日,腾讯互联网+合作事业部提供技术支持的新版电子社保卡正式上线,为用户提供社保查询、社保缴费以及查看医保所在地可享受的线上服务等各种功能。腾讯表示,新版电子社保卡也将加速微信医保支付落地。目前,微信医保支付已与全国27个省、市人社部门完成对接。根据试点经验显示,患者使用微信医保支付,平均可节省43.6分钟的排队等候时间。未来,微信医保支付还将把医院、患者与药店连接在一起,让用户在药店只需扫码即可完成医保移动支付。(中新网) 迅雷玩客云拟进军海外市场:已获美国FCC认证和欧盟CE认证 迅雷宣布,旗下私人云盘玩客云已通过美国FCC认证和欧盟CE认证。迅雷官方表示,玩客云连获FCC和CE两大国际认证,未来可与全球玩客共享云计算与区块链创新技术红利。将来,玩客云除面向国内用户提供更好的产品和使用体验外,也将计划开启海外售卖。公开资料显示,玩客云为迅雷推出的私人云盘智能硬件。该设备一方面可用作私人云盘,可进行数据备份、上传、下载、文件管理及多终端观看等服务;另一方面,在经过用户同意后,玩客云还可通过分享用户的闲置资源,从而承担迅雷旗下星域CDN的共享计算节点功能。(腾讯科技) 支付宝上线“火车票权益卡”:累积里程可换红包 支付宝宣布,即日起,用支付宝在铁路官方渠道购买火车票,不但能累积铁路会员积分,还能叠加累积支付宝铁路里程。领取“支付宝火车票权益卡”,之前买过票的朋友还可获最高500历史里程,每次买票都能攒,里程可在下次买票前换立减红包。除了红包,未来里程还有可能实现兑换公交免费卡、地铁打折券、共享单车季卡甚至铁路升舱红包等等。  万达集团考虑让旗下体育资产在香港上市,并考虑出售圣汐克国际 据路透报道,万达集团考虑让旗下体育资产在香港上市,并考虑出售其2013年收购的英国游艇制造商圣汐克国际(Sunseeker International)。 腾讯企鹅巡捕大队招募队员200名:整治标题党,工资30QB/月 腾讯旗下内容开放平台面向企鹅号作者和用户招募“企鹅巡捕大队”队员200名,主要是为通过专门的投诉机制自愿向天天快报投诉标题夸张、色情低俗、抄袭、广告、谣言、与事实不符,老旧重复内容等低质量类型文章。根据官方说法,这批“企鹅巡捕大队”队员报名是有要求的,针对企鹅号作者需要账号指数达到5000以上,对普通网友要求了解互联网法律法规,关心互联网安全发展,同时能够识别营销、低俗、色情、谣言、旧闻、标题党等低质内容。根据要求企鹅巡捕大队队员每人每月的有效投诉不少于300篇,对工作量达标的队员将获得30Q币/月。 投融资 金山云D轮再获2.2亿美元融资 继D轮3亿美元融资后,金山云今日宣布再获2.2亿美元融资,至此,金山云D系列融资累计达5.2亿美元,创中国云行业融资额新高。目前,金山云投后估值达21.2亿美元。融资完成后,在完全稀释的基础上,金山软件、骊悦投资者、民生投资者、Forebright(GY光远投资者)及顺为投资者对金山云持股比例分别约为51.73%、4.72%、4.72%、2.36%及0.47%。 海风教育获好未来、源码资本C轮融资 36氪获悉,K12在线1对1辅导品牌海风教育已完成来自好未来和源码资本的数千万美元C轮融资。海风教育之前的资方包括盛大资本(A轮),沪江投资旗下互桂基金(A+轮),零一创投、涌铧投资、奇成投资和雍时投资等(B轮)。本轮融资后,海风教育将加强技术投入与教学研发,升级“智能教学+真人教学”双引擎教学系统。2014年初,海风教育转向线上,并逐渐探索出低运营成本的在线1对1模式。 人力资源信用区块链项目职业链CTEChian获数千万元融资 人力资源信用区块链项目职业链CTEChian获得由极豆资本、香港尚亚交易所、创大资本联合投资的数千万元人民币。职业链CTEChain,全称职业信用价值链,是基于区块链去中心化协议所建立的项目,定位于区块链行业的“领英 LinkedIn”。CTEChain项目在二级市场将以代币 CTE 的形式存在,具有流动性、去中心化、透明化等特性,借用区块链分布式、可信任、不可篡改、智能合约来记录所有职业相关的数据。 IT在线教育品牌北风网完成数千万元B+轮融资 36氪获悉,IT在线教育品牌北风网近日宣布完成数千万元B+轮融资,由真格教育基金领投、上轮部分投资者跟投。此前,北风网曾获得新加坡淡马锡旗下祥峰投资集团数百万美元A轮融资,环宇集团领投的6000多万元B轮融资。北风网创办于2008年,早期依靠 IT 社区起步,后来发展出视频培训课程。目前,北风网主要面向在职中高端人群提供几大课程体系,包括人工智能、大数据、数据分析、架构师、产品经理等。 自媒体平台泽休文化完成千万元级A轮融资 36氪近日获悉,自媒体平台泽休文化已完成由美图领投,聚桌资本跟投的千万元级A轮融资。目前泽休文化已经孵化了厨娘物语、白眼初体验、我们养猫吧三档节目,据创始人白眼先生JaySin介绍,目前全网粉丝超过2000万,微博粉丝有221万,其中厨娘物语集均播放量超过2500万,总播放量超过60亿。其中诞生出的三个核心IP:小鹿+老白+Mimo所形成的"一队CP+宠物模式"也成了很多短视频CP的标配。 专注于智慧钢琴研发及音乐素质教育,Find智慧钢琴完成上亿元A轮融资 Find智慧钢琴完成上亿元A轮融资,由永柏领中创投基金领投。Find智慧钢琴创办于2014年,是一家专注于智慧钢琴研发及音乐素质教育的互联网科技公司,Find智慧钢琴包含全家人的钢琴系列及Find智慧钢琴教室两大板块。Find钢琴有实时纠错评分、视频自���弹奏示范、现场录制还原、远程多琴控制、数据整合分析等教学辅助功能。 新产品 LG将推出三款商用机器人,可替代酒店机场服务人员 外媒报道,韩国LG电子公司将在下周举办的拉斯维加斯消费电子展(CES)上推出三款“CLOi”品牌的商用工作机器人。这三款机器人都是专门针对酒店,机场和超市的商业用途开发,可以替代一大部分服务人员的工作。它们分别是CLOi服务机器人、CLOi搬运工机器人和CLOi购物车机器人。(新浪财经) 潮科技 日本一家研究所将设置百年“时间胶囊”,预计于2117年开封 《读卖新闻》4日报道说,日本理化学研究所(理研)计划于今年3月起在埼玉县和光市的总部展示3种约25个“时间胶囊”,胶囊内共收藏约250个物品,包括含有由理研研究人员合成的第113号元素Nihonium(缩写Nh)的元素周期表、理研职员的工资单、给未来研究人员的留言等。其他收藏品还在募集遴选中,可能包括前世界最快计算机“京”的照片以及一些实验器材等。据介绍,这批“时间胶囊”将不会埋在地下,而是在理研总部展示并保存,预计于2117年开封。(新华网) 其他值得关注的新闻 《上海市城市总体规划》今日发布,严格控制常住人口规模 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据彭博报道,美国银行旗下的美林上个月告知员工,不要向客户推介Grayscale的比特币投资信托,因为公司对虚拟货币总体上抱持一种回避态度。比特币投资信托是为数不多的直接持有加密货币资产的金融工具之一。根据该行12月8日一份内部备忘录中的内容,它已通告本公司金融顾问,不要向客户推介上述基金,也不要执行新的客户买入指令。美银愿意维持经纪账户中的现有头寸,对于收费的咨询账户则不然。 去年二手车交易涨幅超越新车 中国汽车流通协会在年度信息会上发布2017年中国二手车的交易数据。中国汽车流通协会副秘书长罗磊表示,今年二手车交易量会突破1200万辆左右,预计在1230万-1250万辆之间,交易增长接近20%。罗磊表示,我国二手车市场从2015年开始呈现出快速增长趋势,每年同比涨幅在15%-20%上下。2017年二手车以20%的交易涨幅超越新车,二手车领域的市场热度明显高于新车。(北京商报) 2017年12月P2P网贷行业问题平台:6家跑路、11家提现困难 日前,网贷之家发布的《P2P网贷行业2017年12月月报》显示,2017年最后一个月,P2P网贷行业综合收益率为9.54%,环比11月上涨0.05%;12月行业成交量为2248.09亿元,环比下降1.33%;12月行业贷款余额增至12245.87亿元,环比增加1.99%。平台数量方面,月报数据显示,截至2017年12月底,网贷行业正常运营平台数量下降至1931家,环比减少23家。据不完全统计,12月停业及问题平台数量为38家。问题平台中,跑路6家、提现困难11家、经侦介入1家。此外,12月停业平台19家,转型平台1家。 《星球大战8》5日在中国上映,但迪士尼担心观众“原力”还没觉醒 《星球大战》系列电影在美国堪称一种文化现象,但在中国却有点水土不服。该系列的第八部将于1月5日在中国大陆上映,迪士尼为此做足了宣传工作,但仍担心中国观众不买单。《星球大战》系列第一部于1977年上映,随后风靡全球,培养了一大批粉丝,但是却迟迟未进入中国。2016年1月,迪士尼首次将《星球大战》系列引进中国,在美国本土市场增长放缓的情况下,好莱坞一直在努力争取全球第二大电影市场,希望在中国占有一席之地。 http://dlvr.it/Q8rNzZ
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作者:郑义
据英国《独立》报11月13日报导,近期有来自184个国家的15,000多名科学家发表联合声明,称人类并没有采取足够的行动来应对环境危机,如果人类继续无动于衷,那么世界将面临毁灭。令人略感欣慰的是,臭氧层空洞问题有所改善,这使我们意识到全人类的果断行动可以产生立竿见影的效果。负面的消息太多,简而言之,除了臭氧层空洞,其他所有的资源、环境问题无一例外不在继续恶化。科学家们警告:人类快速增长的人口和无节制的资源消耗继续威胁着地球有限的资源,尽管目前的情况还没有发展到无可挽回的地步,不过留给人类的时间已经不多了,人类必须立即采取行动来拯救我们唯一的家园。
这份联合声明提及了一系列全球环境灾难,如气候变化、滥砍滥伐、物种灭绝、淡水缺乏、海洋死亡区等等。联合声明的发起者,美国俄勒冈州立大学的威廉•瑞波(William Ripple)认为,人类正走在一条不可持续的道路上。人类并没有试图去限制人口增长,也没有在温室气体减排、鼓励可再生能源、保护动物栖息地、恢复生态系统、遏制污染等方面做出足够的努力,而这些恰恰是拯救地球所必须。根据各国政府、非营利组织和学者们的给出的数据,科学家们指出:在过去的25年时间里,全球人口增长了35%、人均淡水资源减少了26%、海洋“死亡区”面积增加了75%、哺乳动物、爬行动物、两栖动物、鸟类和鱼类的数量减少了29%、近3亿英亩的森林已经消失,但全球的碳排放量和平均气温却在显著上升。虽然人类在臭氧层保护、可再生能源方面有所改善,但破坏的程度远大于改善程度。他们希望能够用这“第二封信”来唤起公众对全球环境和气候问题的关注。
为什么自称“第二封信”?——这份联合声明是25年前第一份科学家联合声明的继承者。1992年,1700名科学家联名向全人类发出一个严重的警告:人类活动对环境和资源造成了不可逆的严重破坏,如果不采取行动,势必将威胁到整个地球的未来。25年过去了,情况非但没有改善,反而变得更糟。这不禁使人发问:人类到底怎么啦?
稍加梳理,可以发现此类警告在当代已经多次出现。如果从当代环保先驱蕾切尔•卡逊发表《寂静的春天》的1962年算起,于今也有半个世纪以上的历史了。1972年,跨国学术团体罗马俱乐部发表了著名的研究报告《增长的极限》。
这是以模型的方式分析全球环境、资源问题的第一次重要尝试。虽然模型的准确性曾受到一些质疑,但所提出的人口剧增、粮食短缺、资源枯竭和生态环境日趋恶化等问题早已成为世界各国政府、专家和民众日益关注的重大生存危机。后来,罗马俱乐部继续发出警告(《关于财富和福利的对话•1981》):“经济和生态是一个不可分割的整体,在生态遭到破坏的世界里不可能有福利和财富。旨在普遍改善福利条件的战略,只有围绕着人类固有的财产(地球)才能实现;而聚集财富的战略也不应与保护这一财产的战略截然分开。一面创造财富,而一面又大肆破坏自然财产的事情,只能创造出消极的价值或破坏的价值。”
发表《增长的极限》同一年,在斯德哥尔摩召开的联合国第一届人类环境会议上发表了一份重要报告,题目是《只有一个地球》。阐述了经济增长所带来的资源和环境问题,呼吁各国人民重视维护人类赖以生存的地球。本报告执笔者为一位英国经济学家和一名美国微生物学家,但资料由40个国家提供,并得到了58个国家和152名专家组成的通信顾问委员会大力协助。虽然这是一份非官方的背景文件,但仍然具有不容忽视的权威性。
对于《增长的极限》和《只有一个地球》这两个里程碑式的报告,中国政府的反应“可圈可点”。中国政府幸灾乐祸,语带讥讽,说西方所面临的生态危机是“资本主义黑暗面大暴露”。中国的官方报刊对自己已经开始严重化的环境问题只字不提,却趁机抨击发达国家的环境危机,将其归结为资本主义的制度性危机。正是在发表了《只有一个地球》的斯德哥尔摩第一次人类环境会议上,中国拒绝参加会议纲领性文件《人类环境宣言》(即著名的“斯德哥尔摩宣言”)的表决和签署。因为这个宣言没有指出环境污染的主要社会根源是帝国主义、新老殖民主义、超级大国所推行的掠夺政策、侵略政策和战争政策。1974年,中国翻译出版了《只有一个地球》,内部控制发行,并在“译序”中进行了意识形态化的批判,说《只有一个地球》“在人类环境问题上大肆散布悲观、绝望的论调”,“正是资本主义日暮途穷的无可奈何的哀鸣”,目前“不是'生态危机'到来了,而是资本主义政治经济总危机加深了;不是'资源枯竭'了,而是正如列宁所指出的,资本主义'这个反革命制度已经枯竭了,它的社会力量已经枯竭了……'”认为“国际垄断资产阶级……掩盖环境问题的阶级实质”。
现在返回头看,这些讥讽、批判全成了笑话。中国后来居上,成为全世界最大的污染源和资源滥用者。中共的敏锐直觉是对的,环境问题背后确实有政治的制度因素,只不过中国与西方完全相反。现在,发达国家的资源与环境灾难已获得明显改善,但中国却走上了一条对资源环境破坏最快、危害最烈的“崛起”之路,难以挽回地滑向深渊。
对中国环境资源之制度性分析,我已经写过太多的文字。今天想转换话题,谈一谈发达国家(民主国家、欧美日等)的制度性问题。
《增长的极限》提出一种人类自我限制的理论,提倡人口总数应该与地球资源和环境自净能力之间维持一种动态平衡,因此,罗马俱乐部被学术界追封为“零增长学派”。此外,还有“新古典经济学派”和“人类行为学派”。新古典派希望在市场机制上引入国家调节,以立法等措施强制经济部门保护资源与环境。人类行为学派反对国家干预,提倡重新界定社会“发展”的定义,放弃追求利润而牺牲环境的做法,放弃“消费式的生活”,制定新的“具有人类价值的尺度”,把物质资料生产放在第二位,把幸福和创造性活动放在第一位。尽管这几种学派之间有种种争论,但在我看来都具有积极的意义。从现今回顾,新古典经济学派的主张实际上已为世界采纳,成为各国政府保护资源与环境的法律手段。因为它比较容易实行,没有触及资源环境问题的根本。罗马俱乐部提倡“零增长”,这和人类行为学派要求重新定义价值尺度是一回事,都触碰到了人类贪得无厌的物欲及其制度性表现——市场。因此,这两派思想都被视为美好而无法实现的道德“空想”。
民主政府在道德沦丧面前一筹莫展,无法用说服的方法使民众放弃过度消费的生活。既然选票决定一切,那就必须迎合无限的增长与繁荣。在世俗主义、唯物主义看来,道德(比如公正、勤劳、克俭、朴素、与大自然和睦相处等等)是一个讨厌而且柔软的约束。而在各种宗教里,道德才是坚硬的第一的要求。一旦削弱、压制宗教,必然人欲横流,金钱、市场自然就变成了上帝。过去可不是这样。在过去,魔鬼就是魔鬼,上帝就是上帝。为荣耀上帝(而不是荣耀自己),美国清教徒先民“拼命地挣钱、拼命地省钱、拼命地捐钱”。正因此,美国人在象征财富的钞票上印上了他们的国训:“我们信靠上帝”。
现代经济学的创始者亚当•斯密认为(并认可),人的动机都是自私而贪婪的,自由市场的竞争将能利用这样的人性之恶来降低价格,促进生产。虽然生产者只追求“生产的价值能够最大化,他所盘算的也只是他自己的利益。在这些常见的情况下,经过一双看不见的手的引导,他也同时促进了他原先无意达成的目标。”“进而造福整个社会。”在相当长的时期内,或者说在罗马俱乐部提出“增长的极限”之前,我们都可以大致承认亚当•斯密理论至少是有效的。但随着现代大生产发展,亚当•斯密的一个致命的漏洞出现了:资源与环境容量是有限的——人类只有一个地球。实际上,在他的整个经济学体系中,一个暗含的前提即是资源和环境无限——地球无限。
上世纪三十年代大萧条时期,英国经济学家凯恩斯提出一个理论,主张政府运用财政政策和货币政策来刺激需求,以需求来拉动经济。就短期效应来看,凯恩斯主义在一定程度上可能缓解就业问题,但从长期的根本的角度来看,他加倍忽略了我们“只有一个地球”。为了替自己的短期政策辩护,凯恩斯说过一句名言:“从长远看,我们都已经死了。”——他说他的理论是要指导政策制定者如何度过“暴风雨季”,对长远忽略不计。“长远是对当前事务的错误的指导。从长远看,我们都已经死了。”我们不必苛责古人,在亚当•斯密和凯恩斯的时代,尚预见不到地球资源会匮乏甚至枯竭,污染会遍及全球并危及人类生存。凯恩斯与彻底的唯物主义者一样,自忖没有永生,没有最后的审判,自然无所畏惧,但后人悠悠之口难杜。著名经济学家、《通往奴役之路》作者哈耶克1977年说,“凯恩斯有句名言,从长远看我们都死了,这说明他受制于当下政治上的可能。他停止思考长远来看什么是可为的。因此我认为他不会产生什么长远的意见。”
2013年5月,在一个会议的讨论时段,有人问主讲者哈佛教授尼尔•弗格森一个问题:你怎么看凯恩斯的名言“从长远看,我们都已经死了”?这位著述颇丰的历史学家脱口而出:“凯恩斯是同性恋,他没有孩子,所以不关心未来。”——这下可不得了,政治不正确!几句话引起轩然大波。弗格森在网络上发文致歉:“我说了一些关于凯恩斯的蠢话。第一,显然没孩子的人也关心未来。其次,我忘了凯恩斯的妻子曾流产。”然后解释说:“我没说过凯恩斯的经济学思想仅仅是他性取向的简单函数,但是也不能说他的性取向在历史地理解他时毫不相干。”最后忍不住反唇相讥,列举了凯恩斯对波兰和美国的“政治不正确的”言论。弗格森得罪了没孩子的人,是应该道歉。但我作为一个小说家,当然不认为个人生活史与思想行为之间毫无关联。没孩子的人不一定不关心未来,但没孩子的人更容易不关心未来。依我之见,弗格森看待经济问题的宏观视野更为可靠。他说:“经济学家多数是根据模型数字分析,但是历史学家往往看的是跨度更大的历史长河的范畴。”《美国展望》有篇文章言简意赅:“其他经济学家关注的是经济增长的最大化,凯恩斯则进一步希望将享乐最大化。”——一针见血。本来人欲无限,再来刺激一下,地球就搁不下这个贪婪无度的人类了。
生活已经证明,民主制度在保护环境与资源上有显而易见的优越性,但仍然存在尚未解决的难点。仍然拿凯恩斯说事儿:如果让人们在凯恩斯与发表联合声明的15,000名科学家(或者罗马俱乐部)之间投票,肯定凯恩斯遥遥领先,因为凯恩斯迎合了当代人当下的欲求。如果让后代子孙投票,凯恩斯肯定罪该万死,因为凯恩斯剥夺了他们应有的生存权。民主制度的多数决,在某种程度上已沦落为欲望的表决。至少在这一点上,我质疑福山的《历史之终结》。本来,民主机制中预设有长远利益的代言者,如参议院(元老院),但事实证明参议院失效了。再加上大型跨国公司、大型银行和大型连锁店对国家和活生生人的凌驾,情况似乎越来越糟。只有在人类社会创造出某种机制,有效地限制了资本与市场的过度贪婪,使欲望与精神、人与大自然达致平衡,从而避免了自我毁灭,只有到那时,社会制度发展史才可以宣告终结。
附带补充一句:实际上我并不认为历史是一种矢量,在冥冥中指向某一个欲望的天堂。发展、进步、前进、崛起都不是一种价值,生命更为重要。生命与自由、平等、博爱一样,是一种价值,而且是终极的价值。生态系统不知道什么是“发展”、“进步”,只知道“平衡”。正因为我们人类生存其间的这个地球生态是在漫长岁月里形成的,是这样的山水江河海洋空气这样的动植物所构成的环境使我们的生命得以存活、延续,所以,维系这样的平衡就等于维系我们的生命。
来源:RFA
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原文链接:郑义:漫议一万五千名科学家的联合警示 - 新闻评论
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fellasintown · 7 years
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