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#生けても置いても絵になる花器展
navetin · 1 year
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■東京国立博物館 創立150年記念 特別展 『国宝 東京国立博物館のすべて』
第一部 東京国立博物館の国宝
長谷川等伯《松林図屏風》 日本の水墨画の最高傑作と言われる国宝がいきなり出迎える。 高精細コピーではなく本物は初めて。 近くで見ると荒々しい筆致に驚く。 大陸から渡ってきた山水図に日本の美意識が融合した作品。
狩野長信《花下遊楽図屏風》 華やかな花見の様子を描いた美しい屏風絵。 右双の一部が焼失しているのが残念。 左双には酒宴の様子を軒の上から眺めている人たちもいるが、 建物に立体感がないのが面白い。
平安時代《孔雀明王���》 3年前の『原三渓の美術』展では展示替えで観る事が叶わなかったが、 本物を目の前にして息が止まった。 優美な曲線で描かれた孔雀明王。絢爛豪華な截金細工。 極彩色なのに洗練された色調。そして隙のない見事な構図。 三渓はこの仏画を井上馨から当時一万円という破格の値で 購入したという逸話があるが、然もありなん。 数ある国宝の中でも一番好みだったので絵葉書を購入。
埴輪《挂甲の武人》 これがあの大魔神やはに丸のモデルか。 実物は均整の取れたプロポーションで顔も穏やか。
今回の目玉でもある刀剣の部屋は壮観な眺め。 ギラギラ光る抜き身がたくさん飾られている。 しかしながら自分は物騒な感じがしてあまり好みではないので 足早に鑑賞。刀剣キャラも理解不能。
第二部 東京国立博物館の150年
後半はトーハク150年を振り返る展示でこれもまた良かった。 その歴史は1872年に開催された湯島聖堂博覧会から始まる。 当時の錦絵には名古屋城の金鯱を始め、 国内外の珍品が所狭しと陳列されている様子が描かれていた。 翌年のウィーン万博参加への準備を兼ねた展示でもあったわけだが、 相当の観客が押し寄せたそうである。 この成功により1877年に上野寛永寺本坊跡地で 第1回内国勧業博覧会が開催され、1881年には第2回が開かれる。 それに合わせて同地にジョサイア・コンドル設計の展示館が完成し、 翌年から当博物館の本館として使用される事となった。
第1章『博物館の誕生』では 河鍋暁斎の《東京名所之内明治十年上野公園地内国勧業博覧会 開場之図》と暁斎に師事したコンドルの《上野博物館遠景の図》が、 三代広重の錦絵を挟んで並んでいるのにニヤリとしたり。
第2章『皇室と博物館』には 赤坂離宮(迎賓館)花鳥の間に飾られた濤川惣助による 七宝額の下絵が並ぶ。花鳥図の作者は渡辺省亭と荒木十畝。 当初は荒木十畝と並河靖之のコンビに製作を依頼していたが、 途中から渡辺と濤川のコンビに変更になったそうだ。
ここには明治時代に作られた生人形も展示されていた。 古の衣装を着せる為に作られた謂わばマネキンなのだが、 その美しさに見惚れてしまった。雨のそぼ降る薄暗い日に 人気のない展示室で対面したら一体どんな気分になるだろう。。。 作者は三代安本亀八で、思い返せば『あやしい絵展』に 飾られていた人形が初代安本亀八のものであった。 因みに戦前の百貨店にもオリジナル制作の生人形が 置かれていた様である。
第3章『新たな博物館へ』には お馴染みの尾形光琳《風神雷神図屏風》、岸田劉生《麗子微笑》、 《遮光器土偶》の他に大迫力の平安時代《金剛力士立像》が二体。 これは室戸台風でバラバラになった像を 果てしない労力と時間を掛けて修復したものらしい。 そして国宝展最後は菱川師宣《見返り美人図》がお見送り。
という訳で誕生日に国宝を愛でるという企ては大成功。 眼福を得た一日であった。
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catonoire · 23 days
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「ほとけの国の美術」展
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府中市美術館で「ほとけの国の美術」の前期展示を見る。毎年恒例の「春の江戸絵画まつり」の企画展である。神も仏も信仰しない無宗教者で抹香臭いのも嫌いだが、「春の江戸絵画まつり」は大好きで毎回なるべく行くようにしているし、府中市美術館が単に抹香臭いだけの展示をするわけがない、と思って今年も足を運んだ。前期と後期で大幅な展示替えがある。
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第1章、浄土と地獄。まずひときわ目を引かれるのは京都・二尊院の「二十五菩薩来迎図」。金がふんだんに使われていて豪奢だが、描写が繊細なためか品がある。この時点ですでに「抹香臭いのはイヤだな」などと思っていたことをすっかり忘れて、絵に見入ってしまった。二尊院では、2体の本尊(釈迦如来と阿弥陀如来)を中央に、右は太陽を先頭に、左は月を先頭に、その他の菩薩の皆さんがずらりと並ぶように掛けられる。展示室では、たとえば掛軸の配置や掛軸をかける高さ、掛軸の背後の襖(たぶん実物?)など、可能なかぎり本来の形に近づける工夫がなされていて、最大限のリスペクトを感じた。また、ロビーではこの来迎図の修復の模様が映像で流れており、来迎図自体と同じぐらい興味深かった。修復から院外貸出に至るまでの経緯もちょっとしたドラマになりそうな気がする。
前期のみ展示の「観経変相曼荼羅図」には、ランク別の往生が図示してあっておもしろかった。最上級の往生である上品上生では仏教界のえらいひとたちに恭しく迎えてもらえるが、最低ランクの下品下生だと蓮の台のみのお迎え。しかしなんといっても蓮は仏教では特別な植物なのだし、粗末なものではなさそうである。往生が叶うというのはたとえ下品下生でもすごいことのように思える。
同じく前期のみの「阿弥陀二十五菩薩来迎図」は、基本的な来迎図のお約束にのっとりつつも、変わった点もあるとのこと。たとえば、地上の光景の描写が具体的で充実している(たぶん一般的な来迎図では地上の様子を詳しく描いたりしない)。そして、来迎図の菩薩たちはふつう楽器を演奏しているが、この来迎図では楽器を持っていない。しかしよく見ると、描き表装の中に楽器が描かれている! この凝り方はなかなか心憎い。
通期展示の「十王図」もとてもおもしろかった。地獄の審判である十王を描いたもので、現在は6幅が伝わっている。派手な朱色の色遣いが大津絵を彷彿とさせる。地獄で働く鬼たちの描写がどこかコミカルで、地獄に落ちてきたワルいやつらを相手に鬼がまじめに働いているのかと想像すると、思わず笑みがこぼれてしまった。
第2章、禅が教えてくれること。ここでは禅画やそれに類する作品が展示されている。禅画にはやはり少し抹香臭いというか説教臭さを感じてしまうが、仙厓の「三福神図」は、福神を好んで描いた仙厓らしい作品。また、甫雪等禅「叭々鳥図」はかわいいながらもキリッとしていて魅力的だった。
第3章、古典美としての仏画。美術の世界では「仏画が美術として魅力的だったのは平安・鎌倉時代まで」と言われていることを引きつつ、江戸時代の仏教絵画を紹介するコーナー。狩野探幽「文殊菩薩騎獅像」は、墨の濃淡を基調とした中に赤や青などの色が部分的に施されているのが美しい典雅な作品だった。文殊菩薩がお経と花を持って獅子に乗るという定番モチーフを知らなかったので、その点でも勉強になった。
第4章、ほとけの国の人気キャラ。府中市美術館が本領を発揮しそうなコーナー。ここで取り上げられた「キャラ」は、考えてみると、布袋さん、阿弥陀さま、大仏さま、などと親しげに呼ばれる存在ばかりで、納得がいく。
第5章、円空の仏像。このコーナーのみ木彫の展示である。円空の仏像を見るのはたぶん初めて。あえて作り込まない感じの作風でゆるさがあるが、真似しようとしてもできない雰囲気を持っている。
第6章、涅槃図と動物絵画の時代。仏画の中では涅槃図がいちばん好きなので、このコーナーもとても楽しめた。
一般的な涅槃図に加えて変わり種もあり、上田公長「芭蕉涅槃図」が特に気に入った。芭蕉の死の床の周りに弟子たちが、さらに芭蕉の句に詠まれた動物たちも集まっている。猿が蓑を着ていたり(「初しぐれ猿も小蓑をほしげ也」)、馬が花をくわえていたり(花はおそらく「道のべの木槿は馬にくはれけり」のムクゲ)、ちゃんと句の内容を踏まえているところもよい。
動物絵画については、動物にも仏性があるという仏教の教えの影響があった、という解釈、位置付けが新鮮に感じられた。
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なお、入場時にクイズが載ったリーフレットを渡される。クイズに答えると帰りにポストカードを1枚もらえるということで、せっかくなので答えて1枚いただいてきた。
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冷泉為恭「童子読書図」敦賀市立博物館所蔵。
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shishio-3 · 4 months
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2023の話
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趣味を増やすというよりは 絵を描く体力、欲が無くなってきて 何もしないの選択ができてきた だからゲームしてみたり、アニメみたりした あまりアニメみて何もしない時間って苦手だったんだけど もう 何も…出来なくなった
漫画、最初の方は月1漫画してたんですけど プロセカの今年の頭の方のイベスト本当に 良いんだけど普通に見たくないものばっかりやりすぎて普通に萎える やめようと思って もうプロセカこんだけ擦ったしええわと思って 月1漫画をやめてからもう漫画しなくなった その後狛日の本を作り、類司の本を作った 上手くはならなかった 多分向いてない 妄想するのが苦手だから
本を作る 偉い❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕ほんとうに❕❕❕❕❕❕❕❕❕しかもオンリーも逃げずに出た❕❕❕❕❕❕❕❕❕よろしい
手袋 買いませんでした
あとは多分ガチ何しなくてもいい夏休みが最後っぽかったので 色々してみました
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はい
今年は 楽しかったかと言われたら楽しかった 色んなことしたし、色んな人と会ったし、遊びに行ったし ディズニーは7回行けたかな?その内シーは2回くらいかも ユニバも研修旅行で行った!
高校生卒業して、専門学生になり、免許も取りました 専門がすごい 勉強尽くしになることだけは知っていて、しかも行く先が本当に陽キャしかいないと聞いていたので 春休みの時点でそうとう鬱臭くなった 1ヶ月くらい毎日寝て嫌だなと思いながら泣いて、絵もろくにしなかった覚えがある そしてここで専門学生になることで時間が合わなくなりバイトを辞める ニート開始
友達が 親繋がりで 離れる訳にも行かず全く合ってない友達ができる 今も苦痛です でも友達の幅はすごい広がった 三枝明那のオタクもいる
あと周りの人間的にすごい身だしなみに気を使うようになった メイクとかするようになった
フォロワーに沢山会いました 金沢に来てもらったら地震が起きたり、夏にディズニーの予定が暑すぎて秋にズレたり、 それとは別に東京で遊んだり、カップヌードルミュージアムに行ったりしました たのしかった 皆さんありがとう
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オタクくんの写真すぎる
あとなんだ…ダンガンロンパやっとしました 狛枝凪斗というか 狛日が絶対好きだと言われていて 2とv3は配信ダメなので(というかやってた時も1の配信解禁されたあたりだったかも)やるしかなかった いや 2 普通にいちばん面白い キャラも1番好き 日向創さん… 今のところ1番可哀想な主人公かも 最原終一よりもかも 赤松は 嫌いやからね ダンガンロンパのおかげで久しぶりに関係を広げたりした そしてダンガンロンパ描いてる時が1番絵上手かった
学校のテストが本当に 難しいと言うより頻度が多くて 1ヶ月半くらい、週2のテストが続く 火曜と木曜 みたいなことが多すぎて 本当に趣味どころではなくなり、なににも情が強く行かなくなった感じがすごいですね これ年齢を重ねてもあると思う 疲れをすごい感じるようになって ダメだわ
今一番好きなものって類司なんだけど 多分これを越すものがこの先なさそうな気がして(それくらい好きで) でもプロセカ自体にはそこそこ飽きと呆れを感じていて 今まで100好きで体力100だったはずが 好きだけどまあ とりあえず置いといて みたいな 感覚でいます 無趣味の人ってこんな感覚なの?本当に生きてる感じしなさすぎ…となってる プロセカ辞めたいんだけど ノリとかじゃなくて普通に開くの辞めたいよな
課金もね やめました ニートだったし 今年ほぼプレパス買ってない やってる暇もなくて オート回す暇もなくて 3000とかだった時あったし グッズも買うのやめてた 送料とかもったいないし 無くてもどうにかなるになっちゃったよ
良かったーになれることがあまり無かったかも ずっとどこかしらで疲れを感じていて 旅行行くにしても 行く前からもう疲れてる みたいな
絵もだんだん描かなくなった 前って暇あればド落書きをし続けてたんだけど 今もう 楽しくなくて 描きたいって気持ちはあるんだけどいざ筆とったらつまらんな となる かけなさすぎて 自分の絵の顔が可愛いにもなれず 評価とかじゃなくて なんだろうね 自分で上手く描けない上に誰かので事足りるから(自分では思いつけないものを他の人が描いてるから) いいか になった メンタルが本当にだんだんと下がっていってて、 春、夏、でダメだったのに冬は寒くて問答無用にダメになってる
ミリオンロック、行ってよかった! 音楽をね 色んなもの聞くようになって バンドのフェス 初ヤバT、クリープ、WurtS、ホルモン よかったね 来年も行きたいなーと思ったよ 今年入ってなんでも聞くよねと言われるようになった 去年はボカロ、ワンダショしか聞かなかった
にじフェス、ついに行った!もう見てねえよ と思いながらいったけど たのしかった ただ苦痛だった 来年はまあ…行きたい!とはならんけどいわれれば着いてくな くらいの気やね にじさんじが広まりすぎて好きって言うの嫌やし 俺のぽこぴー返せ
にじさんじのスイパラ、ぴったり力一とリオン様が来たから行った! 鷹匠サンキュー RRRの衣装もはよ出せ オタク、全員キツイ 顔が微妙すぎる あと服だけの奴がいすぎて同族嫌悪した
オンリーもよくやった 1ヶ月で本と展示 展示をよく褒めて貰えてよかった あと好きな絵師にめちゃくちゃ感想貰えたり 実はこっそり追ってて…みたいなこと言って貰えて うれしかった 3周年(3だっけ?)の切り替わり前のイベストでちょっとやっぱ類司じゃねえか になれた 3年生おめでとう 類と司 同じクラスもね
中学の友達、高校の友達とよく会った 楽で 楽しくて もう…会う度全部嫌になっちゃうもんな
ポップンミュージック始めた!!!本当に始めてよかった!!!!!!可愛い!!!!楽しい!!!!しばいたらまじでスッキリする!!!!!!!曲めっちゃいいし…………来年も引き続きよろしくお願いします
短期バイトした トルコ人のところでレジして、色んな話聞いた たのしかったな
コンビニでバイト始めた フォロワーがやってて、話聞いてたら俺でもできるか…になったからやってる 今のところまだ楽しいです 優しくしてくれるし 責任が重たくなくて
できるだけ人に対して自分らしくいることを考えていました オタクだからこうしていいとか 考えなくていいのかもと思って ○○だからこうしなきゃとか でも話題提供が苦手だからできるだけ人の話を聞いて広げるようにしていました
見たアニメ マクロス 桜蘭高校ホスト部 チェンソーマン スパイファミリー ハンターハンター(今) エヴァンゲリオン序破急
読んだ漫画 最終兵器彼女 なるたる(3巻まで)
したゲーム ダンガンロンパ3作品 レインコード ポケモンスカーレット(はじめてポケモンクリア出来ました) スイカゲーム ファッションドリーマー テトリス
みたディズニー映画 ミラベルと魔法の家 カーズ プリンセスと魔法のキス ノートルダムの鐘 ピノキオ 101わんちゃん ナイトメアービフォアクリスマス 美女と野獣 ベイマックス 塔の上のラプンツェル ヘラクレス アバター (ウィッシュは行けてません)
みた映画 ホーンテッドマンション ゲゲゲの謎 スパイファミリー 銀魂 糸 溺れるナイフ ビリギャル 花束みたいな恋をした
来年は人に勧めてもらったものに対してもっと気軽に触れたいなと思っています 次はハイキュー見るよ
つーことでね そんな感じでした ずっとうっすら まあ もう死んでもいいか と思っていました 今年はずっと下がっていました ネガティブな気持ちの良くないツイートばかりし続けて本当にすみませんでした
来年はもっと 明るく生きたい
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bgmkyoto · 1 year
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「flower 花を描く」作家紹介vol.4
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mao ochi 京都在住
糸や布、石などを使い、刺繍作品もアクセサリーもジャンルを分けずシームレスに制作。 美しさ、野暮ったさ、鋭さ、怖さ…相反する色々を包み込むようなものを。 instagram @maaoblink //message 花が好きです いつも花の力を借りて生きています 花、ありがとう
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puntas/プンタス スタンプを反転させた屋号の由来通り、版画を使い制作を行なっている、折田治代・熊本汐里・本田このみによる3人組グループ「puntas」。 “版画をもっと身近に”を合い言葉に、優しい色使いと愛らしいデザインの版画を箱や器などの作品へと仕立てています。 サイズや形状もたくさん取り揃えているので、用途にあわせてお好みのものを見つけにいらしてください。 instagram @_puntas_ //message クリスマス、お正月、お墓参り、お祝い、街の花壇などなど…色んなシーンでお花があり、それぞれに似合うお花は何かな?今年はどんなお花にしようかな?と考えるのが好きです。お花のようにパッとその場を明るくするような、そんな作品を作れたらなといつも思います。 最近気になっているお花はマトリカリアです。    
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ミヤザキ イラストレーター、アーティスト。 島根県出身、大阪府在住。 イラストレーションの仕事と平行して展覧会での作品の発表も積極的に行う。 どこか懐かしさを感じるスタイルや曲線を用いたシンプルな表現を得意とし、 飽きの来ない絵を目指している。 instagram @miyazaki1992 //message 花をちょくちょく飾るようになってから思ったのは、 今まではなんとなく花って可憐なイメージだったけど実際にそばに置いておくと すごい生命力を感じるなあということです。 画面いっぱい、力強い花を描いていきたいです。
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motu-memo · 1 year
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2022/12/16 鳥類弁護士の事件簿
ずっと気になってたけど英語版しかなくて諦めてたやつ switch版しかも日本語化!ってことでメチャクチャ楽しみにしてた
第一幕 | 猫かぶり
開幕すぐの、隙あらば「鳥」をかけたジョークモリモリの会話劇でこれ好きなやつだ~になった
逆裁リスペクト、とは事前に知ってたけどこの会話のテンポまさしくだ
テキスト表示時のポポポ…て音落ち着く~
そして開始後数分で事件のあらましが分かり、容疑者に会う流れ、テンポ良い~~
カエルが殺されて、容疑者は猫、弁護士は鳥2羽…
モフロワ父「勇敢な猫はかくあるべし」
「夕食の献立について聞いていない!」「きみは脳みそに胃袋が詰まっているのか?」このツッコミ好き
選択肢:正義を信じるよ
スパ「畜生だと思われないよう気を付けた方がいいよ」言われて草
明らかに選択間違えたっぽい
選択肢:親子に1フラン恵んだ
ガブリエル邸のBGMカッコいい~!
ライオン?だとしたら猫、ライオン、カエルの3匹で事業やってたのか
選択肢:弁護士です
ぴょんぴょん跳ねる検事…の後の「とにかく」が「兎に角」てわざわざ漢字表記だったのはあえてかな
キリンのコリーヌさんかわいい  
写真撮影時、「針の無い時計」が写る位置をわざわざ男爵が指定したのクソ怪しいな
撮影時の時間が証明できないのがつながるのかなあ
選択肢:態度を和らげる
正解っぽくて嬉しい!コリーヌさんなら白状すると思ってたよ~
選択肢:表(コイン賭け)
選択肢:協力的で助かりました
ここでチクるのが正解だったらしんどいな…
選択肢:現時点では、なんとも…
思いのほか地雷踏んでしまって追い出されて草
選択肢:ノックしてみる、侵入、写真はもってく、正直に答える
スパ君ナイスフォローだった 自ら嘘をついてた場合どうなってたんだろう
もう裁判なの!?何も分からんけど!?って焦ったけど、これも逆裁イズムだ……
ラビントン検事、オドオドしてて検事としては新鮮
でも油断させといて…がありそう
「気のいいボンクラ警官がくるかと思ってたのに正義感バリバリの正統派が出てきちゃったよ」
この気のいい~で真っ先にイトノコ刑事連想しちゃったけど流石に考えすぎかな
フェリシエンヌ嬢はギャエル氏の血を手から滴らせて~
カトラリーが無かった、血も滴るレアステーキ…
時刻をさした時計が写り込んだ写真…
針の無い時計…
ムジュンに証拠を突き付ける、め~っちゃ逆裁 もはや追及のBGM流れて欲しい
証人に黙らされる検事、なんとなくアウチを思い出す…
この、事件のあらましをバーッと追いつつファルコンが追及するターンめっちゃいい
BGMもかっこいい
「殺人」とか「証人」みたいな「人」前提の単語を丁寧に「殺獣」「証鳥」て置き換えてるの好き
クワーク好きだわ~ 看守がカラスってなんとなく分かる
イエーイ!て喜ぶわけではない、ファルコンの「無罪を証明したのではく、”無罪の可能性が高い ” 、説得力のある説明ができただけ」的なセリフに若干の不安を覚えつつ…
無罪確定!
からの、まさかの再どんでん返し!!!
フェリシエンヌ嬢やってんじゃん!!!!!!!!!!
これはなかなか度肝抜かれた 「逆裁リスペクト」すらを逆手にとったというか
写真は偽装されていたけど、男爵の意図とは違う偽装だった…
「あなたを信じます」ではなくて「正義を信じます」で嬢の反応がイマイチだったのは、選択肢ミスじゃなくてそういうことか…
じゃあ、カトラリーが盗まれてて血濡れのレアステーキを出したのはただの偶然ってこと…!?
確かに、凶器が爪ってなるとライオンも猫も同じ…
クゥ たまらん
タイトルまんまじゃん…(今更)
第二幕 | 狼中の狐
もう、何を信じたらいいんだ…状態で第二幕開始
狼の中の狐 もうこれ狐犯人じゃん(単純)
選択肢:水をかける、次はもっと頑張ろう
とはいったものの、正直分からないよ、が正しい…
ファルコンとしては、やはり前回の裁判は納得できないのか
そりゃ、あれだけ証拠はこれだ!こうだ!つって、無罪のライオンを投獄しちゃったらな…
前回の裁判で負けたらルート変わるとかだったらえぐい
今回の弁護人はスペインの王子
ウ~ン前回のトラウマが…
「引き受けるとも!」「気乗りしないな」の選択肢、今回もあるとなると気になってくるな 断るパターンもあるのか
花売りから買った花を渡した相手が猛毒で即死したと
オオッ ここで張り合い甲斐のありそうな「では、法廷で会おう!」タイプの検事が!鶏だ
ファルコン5回も負けてるのか…
写真家がゴミ拾いの奉仕活動に…
そうか、こいつはどっちにしろ偽証罪なのか
選択肢:5フラン払いましょう
クッ 結果10フランもってかれた…
ショコラ屋さんで、「誰があの包み紙のショコラを買ったのか?」で3人くらい挙げたけど当たらず1日消費してしまった~
狐、花売りの白鳥、殺された本人
「バラのトゲに毒があったとして、そんな即効性あるか?」て話だと途中でショコラの包み紙が落ちていた=ショコラに毒が入れられていた、なのか…
選択肢:古典図書
スペイン君主について教えてもらう
現在の君主はブルボン家の摂政、イザベル2世(フェルデナンド7世の娘)
↑ が逝去した場合は王位は王配のカディス公フランシスコに渡る
(女王の親族にも権利がある)モンテモリン伯カルロス率いるカール派が名乗りを上げている
今のスペインには王子は存在しない!ではフアン王子とは
あ~~ 依頼者のマウジーのプロフィールが「探偵助手」なの気になってたけどフアン=名刺をもらった私立探偵!
わざと捕まった、となると裁判は…
権力者に借金をした娘、「ある男」を殺せば借金は帳消しにしてやると持ち掛けられた、それを聞いた勇敢な騎士(これがヴルプス?)は娘の身代わりになろうとした
ウ~ン?
国王を殺せと命じた権力者…
マウジーに「鳥は無事南に渡れたのか」て伝えてくれ…ということは、「娘」はやっぱり花売りのカトリーヌなのかなあ
まだ会えてない登場人物の枠があってかなり不安 証拠が不足している気がむちゃくちゃする
しかし大切な人のために王子に成りすまして殺人を犯す私立探偵の狐、なんてロマン盛り盛り設定なんだ
開廷!
初っ端から主席判事が前回と違うロムルス判事、しかも妙に裁判を早く終わらせようとしている…
クソ怪しいじゃん!!!絵から察するに彼が狼なのかなあ
「狼中の狐」のタイトル、いまだにまだピンときてないぞ…
ロムルス判事すごいヴォルテックス卿感ある
指以外に傷は一切ない毒による死亡、これはショコラ説濃厚か
ひとまず、「バラに毒が仕込まれていた決定的証拠はない」「でもショコラに毒が含まれていて、それを准尉が食べた証拠もない」
これはショコラ屋さんで指定した人物かなり的外れだったのがジワジワ分かってきた…
王子が南口でニヤニヤしながらバラに粉を擦り付けていたという匂いすぎる証言
ずっとこの証拠何?と思っていた本の1ページがここで!
とはいえトゥーサンが嘘をつく理由もない気がするんだよなあ
証言に嘘はないけど狐じゃなくて白鳥だったと…それはそれで気になる
裁判パート2回のパターンだ!
無事飛び立てたか気にしていたのはゴーティエ・シーニュとニコル・シーニュ
花売りの子の両親!てことは、あの物語の「ある男を殺さなければ両親にツケを払わせる」が実行されることはなかった、というのを伝えたかったのか…
じゃあ結局その権力者が殺したかったのは准尉…?
ショコラ屋さんリベンジ!
根拠はないけど動きの怪しいロムルス判事で聞いてみたらまさかのビンゴ
しかも自作のキャラメル入れたってもうそれじゃん
娘が借金をしている相手ってのがロムルス判事…?
スパ君が毒入りショコラの包み紙を食って倒れた!!君ってやつは…
そしてファルコンは脅迫状のヌシに襲われ、SE的に川に流された…?
セリフのボボボ…音の低さがすごくロムルス判事だった気がするんだけど
トゥーサン命の恩人…
ファルコンが握りしめていた万年筆、このインクが緑ならいよいよ…
でも、このすべての証拠がロムルス判事に繋がる感じで、本当にいいのか…?
���ルプスは国王を殺すつもりだった?そこにロムルス判事が手をかけて結果准尉を殺す意味…
ココリコ、ロムルス判事の不自然な怪しさにはちゃんと指摘するのいい検事だな…
ココ「オレの職務は起訴することですが、ここにいるのは法廷で正義が執行されるのを見届けるためです」
カッケエ・・・・・・!!
「それ以上口答えすると…」「残念ですな、国王がいらっしゃるというのに」ここの展開気持ち良すぎ
こ、国王ー!!!
とはいえそうか、毒性の証拠は病院送りになったスパロウソン自身だから証明のしようがないのか
スパ君「異議あり!!!」いただきました
この、ギリギリに大逆転の要素(病み上がりの相棒)が駆け込んでくる感じアツい
診断書とシーニュさん連れてきたの有能すぎ
シーニュさん、自分で毒を…って言ってるのはヴルプスを庇ってる?
違う、まだ借金のせいで権力者に脅迫されてる、てことか
そこで両親が無事ウィーンに渡ったことを知らせる乗車券で、ようやく本当の証言が聞ける…!
「もはや狼の爪はわたしに及ばない」ってやっぱり権力者=ロムルス判事ってことか~
告発されてる状況で「これあなたの万年筆ですよね?」て出したら「お~流しても見つからなかったやつだ、礼を言うぞ」的なロムルス判事なんか草
あえてシーニュさんを起訴しないココリコいいやつ過ぎる
ココリコが今にいたるまでのスピンオフがいるよコレ
あっ よかった 今回は判決が正しい…でいいんだよね
ロムルス判事に脅されてシーニュさんが国王暗殺に加担させられていることを知ったヴルプスが、最終手を下したのが自分って流れになるようバラをもって近づき、わざと捕まったって筋書きか~
ウ~ン しかしロムルス判事ここまでずる賢いのであれば、ショコラもシーニュさんに買わせさえしてれば完全犯罪だったのでは
トリカブトもシーニュさんのだしなあ
何はともあれ、相棒が毒で死にかけたり弁護士が襲われたりもう終盤かのような盛り上がりだった
第三幕 | 眠れる都
早速ロムルス判事の言っていた革命が始まってしまった…ような開幕ムービー 七月革命
ストーリー上は過去の話か~
危険な武器商人をココリコと共に調査すると 今のところ裁判にはならなそうな流れ
あちこち言ってお使い祭りなのでメモで整理
R&M探偵事務所
早速フアン王子ことルナールさんが大活躍だな
変装してない姿新鮮!
3日後、早速出没場所を突き詰めてくれた 有能
マウジーかわいい
金曜日にマルムゼ通り 合言葉必須
サルペトリエール病院
スパ君の治療費500→100に割引してもらっても今のところ払えないよ!ヤベー
ひとまずは割引のための取り立て依頼をこなす…
取り立て先に発明のための材料を集めてこいと
わらしべ長者じみてきた
博物館にある銅の壺
展示品を持ち去るのはまずいだろう
まずいかな? いや、まずくない
博物館泥棒になりたくはないかね?
実はあこがれてたんだ!
よろしい、上着に壺を隠したまえ
この流れ大好き
途中のムービー(警部とココリコ)
ファルコンは七月革命の直後に名前を変えている
なんか祖父?が有名な弁護士的なのはチラチラしてる
ファルコンに対するココリコの、普段はバカにしたようなことばかり言うわりにこの、本人(本鳥)のいないとこでしっかりと認めている感じいいねえ
ショコラ・スペシャリテ
キレられる覚悟で割引してもらえませんか~を選んだらホントに無料でくれて草
ランダー氏いい象過ぎるよ
自分に買ってもらえると信じてソワつくスパ君かわいい
箱入りショコラどこかで使えそう
ポン・デ・ザール
釣り糸を拝借しに
ここで早速ショコラが活きた!(釣り餌になるんだ…)
お金を払う展開、一回ゴネた方が得そうだな
大聖堂
合言葉はエタム 思いのほかすんなり手に入ったな~
発明品のくだりはどう絡んでくるんだ。。。?
合言葉まで集めるのにギリ金曜過ぎてしまい、「コレ何か…何か間に合ってない気がする…」と思った途端、行き先が「マルムゼ通り」のみに
「雄鶏がクロックムッシュを撃ったぞ!」という不穏なムービーの後、ココリコから「この手紙が届いたということはオレは反乱勢力に掴まったか死んだか…」というめちゃくちゃ嫌な手紙が届いた
え?これバッドエンドルート入った?
合言葉とか証拠品がまったく活きないまま、マルムゼ通りの血痕を辿って大聖堂の地下へ…
あ~~ 革命家リーダーのボーモー その父を若かりしココリコが有罪に処したと…
少し前に言っていた「有罪にすることが職務」と思っていた時期のココリコ…
ココリコの無罪を晴らす流れには持って行けたけど、「マルムゼ通りの街灯が壊れていた」証拠が明らかに足りてねえ!!
無念…むちゃくちゃバッドエンドくせえ!!!
今のところ考えられるルート分岐は、
2/9までに合言葉を手に入れてマルムゼ通りでクロコ=ムッシュに会う?
ココリコの裁判で無罪を勝ち取る?
あたりかなあ…
反乱勢力の仲間になる、ところで第三幕終了…
第四幕 | C 友愛
レムス修道士とシルヴィス(ロムルス判事)の双子兄弟が黒幕的な感じか
フォンテーヌ、根は悪いヤツじゃなさそうだな…それを言うとボーモーもだけど
怒涛の展開で狼二匹に踊らされていたことまでボーモーさんが気づくも、レムス自害の銃声で憲兵が砲撃開始…
ファルコンとボーモーだけが生死不明のまま、スパ君のヴルプスへの手紙がエピローグに…
なんだこの、完全バッドともハッピーとも言い切れないエンドは…
友愛C スパ君が無事だったのが救い…なのか…?
第四幕 | A 自由
ファルコンが捕まった地下で沈黙を続けると四幕Aに突入
あまりの惨状に絶望したファルコンが「深緑の殺し屋が戻ったと伝えろ」
真っ先に元気にしてるモフロワ嬢の元に向かって(おそらく)殺獣…
これモフロワ有罪ルートだとどうなるんだろう
こんなんデストロイルートじゃん
代わりに、反乱勢力は無事警察に捕縛されたと
スパロウソンが一時的に検事の資格を与えられてボーモー氏の尋問へ
スパ「パリいちばんの検事を目指すよ!!」(集中線)
要所要所でファルコンさんを思い出すスパに涙腺がグッ……
警部とファルコンが決闘のうえ、ファルコンだけはスパのおかげで助かる
ファルコンは深緑の殺し屋ではない、けどスパはそうだと思ったうえで警察には引き渡さないと…
ウ~ン このENDもなかなかジワッと暗くて味わい深い…
二週目 | 小ネタメダル集めとか
(明らかに関係ない)ニシンを追及すると傍聴席に困惑されつつも誠実さを評価されるの草
その流れでわざとミスするために召使の盗みを告発してみたら、男爵は「慈悲の心であえて見逃していた」っていう、結末を知った上ではしんどすぎる情報を得た
アレ?男爵良い人じゃない?って伏線は張ってあったんだ…
第一幕の裁判で負けてみたら、単なるゲームオーバーじゃなくちゃんと話が進んでびっくりした
フェリシエンヌ嬢的には内心「チッ…」て感じなんかな
これで第二幕に進めるってことは、「フェリシエンヌ嬢が有罪で処刑された」世界線で進むんだ…
第二幕でコリーヌのセリフも変わってる これえぐいぞ
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maison-malta · 1 year
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高橋亜希子 陶展 のお知らせ 2月15日(wed)〜26日(sun) 13:00-18:00  ※月曜、火曜定休日 いよいよ今週水曜からとなりました 50点近くの作品が明日到着します お電話やメールにて、 既にたくさんのお問い合わせが届いております ありがとうございます 2年前より千葉と神奈川の二拠点制作をされている高橋亜希子さん 房総半島の海や自然物、古物等からインスピレーションを得て作られる手びねりならではの優しい風合いと独特の質感が印象的です 壺や掛花、小さめの花器を中心に奥の間にてご紹介いたします 一目惚れしてから、いくつかのギャラリーで偶然出会うことが3度続きました 今回maltaにてご紹介出来ることとなり大変嬉しく思います 撮影のために花を添えてみたのですが、 どれもこれも数本でも生けやすくて驚きます そのまま置いてももちろん絵になります 初日15日は、高橋さんも在廊頂く予定です 予約制ではありません 多くの方に、実物をご覧頂けましたら幸いです photo by @_chizuru.m HP/オンラインショップ▷https://maison-malta.com e-mail▷[email protected] wedding instagram▷ @malta_wedding _________________ malta 四季の移ろい、自然が持つ生命の強さと優しさ 花と緑から感じとる季節の美しさ、そこから生まれる余白を大切に、花とグリーンのある暮らしを提案します 主役の花があって、脇役の小さな花や緑もある
maltaは、自然の情景にイマジネーションを持って、特別な時から、日々の暮らしまで、 お客さまひとりひとりの感性に寄り添います 撮影、店舗装飾、ウェディング装飾なども手掛けています HPお問い合わせフォームまたはメールにてお問い合わせください ご配送も承っております オーダーはオンラインショップからもお受けしております 東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新 ♯ろ-59 京王井の頭線「新代田」駅徒歩3分 TEL/03-6265-8966 営業日時| 13:00 – 18:00 定休日| 月曜日、火曜日 #malta #maisonmalta #マルタ #羽根木 #malta_gallery (Malta「マルタ」) https://www.instagram.com/p/ComJeGeuOUo/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ophelia333k-k-k · 1 year
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note-1(2023-01-27)
 保坂和志の「小説的思考塾 vol9」を半分くらいまで見た。問われているのは小説は何か、小説とはどのようなものなのか、ということで、批評や論評、社会性やポリコレに対比して小説を位置づけているところが特に印象深い。ポリコレに関して言うのなら、それはもちろん必要なものだし、ある時期には望んでいたものですらあるはずなのに、それが強く現実化した今となっては、ポリコレは一般的で空虚な概念にも思えてしまう。ポリティカル・コレクトネスは一般的であるがゆえに個別的なものを捉え損ねる、網の目があまりにも粗いから(だからこそ機能しやすいのだけど)。  そして、そのような一般性の網から零れ落ちるものを拾えるのは、ポリティカル・コレクトネスという一般性を突き破り、個別的な生のその具体性を表現できるのは芸術であり、文学であり、小説だとは思う。小説を書く以上、一般的なものを書いても仕方がなくて、どこまでも具体的な生を書くべき。  あと、小説を書くとき、人は明確に、何を書いて何を書かないのかを選択している。朝起きてから、通学(あるいは通勤して)、誰かに会って、みたいな。でも、そこで、朝の歯磨きに焦点を当てて描くこともできる。どんな色の歯磨きで、何を考えながら、どの程度の歯磨きをするのか。歯磨き粉のチューブはどのくらい残っていて、音楽を聴きながら歯磨きをするのか、ぼうっとした意識で歯磨きをするのか。もちろん、書かないこともできる。何を書いて、何を書かないかが根本的に自由であること。  あとは、メロディが先にあって、言葉があるという話もかなり自分の身体感覚に近かった。文字を書く、という意識というよりかは、文字で歌を歌う、文字で絵を描く、文字で彫刻を作る、文字でダンスを作る、そういう意識で書くこと。小説は意味を伝えるものではないから、AさんとBさんがいて、きちんとした対話になっていることなんてありえないということ。    ***    ポリティカル・コレクトネスに関して思うのは、たぶん正面からアイロニー的にその原理の正しさを問い直す、ということはかなり厳しい気がしていて、むしろユーモア的に個々の事例へと下りながら、個別の生の複雑さを提示することしかないと感じる(そして、それは文学であり芸術という形を取る)。    ***    情動は決して能動性を差し込めないパッション=受苦だから、サディストは当然無感動でなければならないんだ、とふと気づいた。元からドゥルーズはサディスト(というかサドの小説)を無感動で論証的なものと形容していたけれど、実際そうで、情動は受動的なパッション、受苦、非意志的なものだから、主体的なサディストとは情動的であってはならない。徹底して無感動なサディスト。でも、そうなると、無感動なサディストが感じるとされている快楽が何なのか、自分にはよくわからない。征服に対する喜びとかそういうことなのかな。自分にとって、受苦が快楽へと転じるのは理解できるけど、サディストが得ている快楽の方がむしろ理解しづらいんだと気づいた。    ***  
〈「わたし」はもはや「鉱物」や「花」など「わたしでないもの」でしかなく、「わたし」の主体性もアイデンティティも存続する余地はない。それが有機的に組織された身体が崩壊し、「木が、柱が、花が、杖が、身体を貫いて伸びる」のが感じられる分裂症的瞬間である。このとき「わたし」と「その内に入ってくる木」という主体/客体の区別がそもそもなくなり、さまざまな感覚、「気分」の流れ、揺らぎだけが存在するようになるだろう。そして「わたしは花になる」や「わたしは神になる」といったさまざまなかたちの感覚のブロックが、その強度の度合いを変化させながらつぎつぎに通り過ぎてゆくばかりになるだろう〉  
 というのは『ドゥルーズ キーワード89』の「器官なき身体」の項からの引用だけど、この文章を読んでいるとLSDが効いていたときの感覚を思い出す。全然関係のない話だけど、そのときにLSDが効いたまま、何かのサイトから人間の性行為の動画へと飛ばされたとき、ヒトの性行為が、あまりにも無意味そのものでびっくりしたことがある。そもそも、生物の身体というのは徹底して無意味で、繁殖することも死ぬこともただそのようにあるだけなのだけど、その無意味さそのものが突きつけられているような気がした。幻覚剤が効いているときには、(カントのいう意味での)物自体が目の前にあるような気がするけれど、効果が切れたらまたすべては仮象へと戻る(もちろん、ほんとうは効果が持続している間も仮象なわけで)。    〈器官なき身体とは、すでに形成されたものとは異なるものを生み出しうるこの「実験の場」、いまだ実現されておらずかたちをもたない変化への潜在的な力に与えられた名にほかならない〉    「器官なき身体」という単語が初めて使われたのはたぶん『意味の論理学』だと思うけれど、それは大まかに言えば『差異と反復』における「潜在的なもの(Le virtuel)」としての理念(イデア)の領域を引き継いでいて、分化、現実化する以前のかたちのない領域。でも、そこに分裂症の詩人であるアントナン・アルトーの言葉である「器官なき身体(corps sans organes)」という言葉が使われている以上、もっと特異な言葉になっている。    ***    フランス現代思想なんてやっていると、文章がジャーゴン(専門用語)にまみれていって、ほんとうに自分は意味のあることをしているのかよく分からなくなることが、ときどきある。もちろん、新しい用語が作られるのは別にものごとを複雑にして分かりにくくするためではなく、むしろ現実を分かりやすく説明するためになのだけど、そうやってより現実に合う言葉を発明すればするほどに言語の体系はより複雑になってしまう。表現したいこと(意味)は単純なのに、それを表現するための言葉がどんどん複雑になっていく。それはベルクソンが『哲学的直観』で言っていたことに近い。哲学者はあるシンプルな直観を表現したいだけなのに、それを表現するために膨大な哲学的体系が必要になってしまう。あまりにも単純であるために、それを表現するのに無限の言葉が必要となる地点。  学問というのは原則として、対象を外側から観察して、体系的な知識を蓄え、進展させていくもので、それはもちろん日々の生活とも密接に関わっている��だけど、やり続けるにはあまりにも退屈に感じられてしまう。    ***  サン・ラを聴きながら勉強をしていた。英単語帳の例文の中で起こっていることについてぼんやりと考えていたら時間が過ぎ去っていく。    ***  「あなたはどんな性格ですか?」という質問を受けた時、自分がまったく何も答えられないことに気が付いた。こういう質問にはすぐに簡潔に答えられる器用な人もいる一方で、自分はまったくそうではない。聞かれても、ほんとうに何も思いつかなかったし、自分がどういう性格なのか、何も分からない。思えば、自分は、自分が普段どういうリズムで生活をしているのかもよく把握できていなくて、自己認識が曖昧だと感じる。だから、「あなたはどんな性格ですか?」とか「あなたの長所(短所)は?」というような質問に対して、何を答えればいいのか分からなくなる(一応、性格を述べる上でのパターンみたいなものを調べたら、「マイペース」とかが近いのかもしれないけれど、経験上、それほど好感を持てる言葉でもない)。
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scaleizumi-atsuko · 1 year
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【✨お知らせ✨】 ある日の本町公園 ~もっと公園が好きになる日~ 11月5日(土)、鹿児島県出水市の本町通り商店街にある「本町公園」にて、公園でもっと楽しく過ごしてみる実験のような一日を作ります。 秋晴れの気持ちよいお天気になりそうな予報。ぜひ皆さん、ふらっとお気軽にお越しください。 【開催概要】 日時|2022年11月5日(土)10:00~15:00 会場|出水市本町公園(出水市本町7-3) 内容(予定)| 音楽部 …音楽が好きな方、楽器を持っている方、楽器に触れてみたい方など、公園で練習したりセッションする感覚でぜひお越しください 読書部 …司書さんによる読書会や読み聞かせなど キャンプ部 …キャンプテントやキャンプ椅子を設置します。特別な設備も火も使えませんが、ちょっぴりキャンプ気分を味わえます ※スペース次第ですがテント持ち込みもできます◎   料理研究部 …スペインの伝統的なスープ「ソパ・デ・アホ」のふるまい ※数量限定   木工部 …出水工業高校の先生と生徒によるお箸づくりワークショップ(無料)と花チャリと椅子の展示・販売 イラスト部 … 大きな紙に自由に絵を描いたり、消しゴムスタンプを押して遊んでみたり 美容部 …美容整骨サロンYURIKOさんによるお試し小顔施術(1,000円/15分) …かごしま蜂針療法研究所さんによるAI姿勢診断(500円) キッチンカー出店 …Paceさん(カレー、シフォンケーキ、コーヒーなど) …ビビットキッチンさん(チーズバーガー、ホットドッグ、牛すじカレー、ナポリタンなど) 写真部 …写真好きが自由に撮影したり、カメラ談義したり 公園活用研究部 …来場された方、実際に公園で過ごしてみての感想や活用に関する意見を大募集します。よかったらご意見ください。ゆるっとおしゃべりだけでも大歓迎です その他| ・雨天中止となります ・駐車場は出水公会堂をご利用ください(2時間無料)     11/5は商店街散策と本町公園でのんびりな1日を計画してみるのはいかがでしょう^^? @bukatsugai.izumi @scale_izumi #kagoshima #izumi #鹿児島県 #出水市 #出水を楽しむ #scAle #renovation #diy #地域づくり #商店街 #出水市地域おこし協力隊 #地域おこし協力隊 #移住 #都会を離れる (ScAle IZUMI スケール) https://www.instagram.com/p/CkhB8mSBp12/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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onoderakento · 2 years
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2022.09.10
展示期間3日目
大石先生と展示方式についての話をし、ゲーム内容についてのパネルなどを用意しプレイヤー以外がそれを読んでいられる時間を作ればよりゲームへの理解を得られるとかもしれないという意見を頂きました。
今回は昨年よりも大きめのスペースと椅子を用意しただけに留めましたが、卒展時の展示ではプレイヤーの周りに人が集まれるような環境を用意したいです。特に後ろで立って見るにしてはモニターの位置が低いと感じているため、モニターを設置するための専用の什器を用意したいと考えています。
また置いておいた感想メモの方にもいくつか感想を頂いたので、それについても記しておきます。
頂いた感想と自分の意見
・絵がめっちゃうまい! ね~! (花の絵)
・すごーい! ●●(名前)
・色んな操作方法があっておもしろかったです!
➡ 各アクションについては根本に関わる部分のため今後さらに詰め、より楽しめる形にしたいと思っています。
・たのしかったです! クオリティ高すぎてすごいです! 何回でもやりたくなります!
➡ 繰り返しプレイしたくなるようにとランキング機能を実装しているので、それが影響していれば良いと感じます。
・UIが良かったです!
➡ UIは3年ゼミから大きく変更した部分のため、反応を頂けて嬉しいです。今後UIについて、かわいらしさに重きを置いて修正していくか今のままの余計な情報の少ないノーマルなUIのままいくかは検討中です。
・かわいい!! 掃除してる感じが気持ちいいです。
➡ 操作感の中で爽快感は大事にしている部分なので、それを感じて頂けたのは良かったです。今後アクション周りの修正を行っていく予定ですが、今あるアクションの爽快感を損なわずにより気持ちの良いプレイができるものに改善していきたいと考えています。
・たまに風船が動かない?
➡ 考えられる理由としてはコントローラーの接続不良と操作可能になっているキャラクターの誤認の2つです。接続不良の場合はおそらくPC側の問題なので、買い替えと共に改善するかと思います。誤認については操作可能になっているキャラクターを分かりやすくする工夫をしたいと思います。アウトラインでの強調表示、頭上に矢印などアイデア自体はすでにいくつかあります。
・ポーカー的要素おもしろかったです。
➡ 役を揃える要素(レシピボーナス)は主にゲームに慣れたプレイヤーに楽しんでもらうために用意したルールなので、面白いと感じてくれる方がいて良かったです。
・これ作るだけですごいことだと思うのですが いちプレイヤーとしては点数をきそうゲームって面白みを感じない・・・ (きびしめのフィードバックでごめんなさい・・・)
➡ 点数を競うゲームに面白みを感じないのは同感です。このゲームの制作目標は自分にとって面白いものを作るではなく、ゲームの面白さの要素を分析し、展示という場でより多くのプレイヤーにプレイをしてもらって新たなコミュニケーションを生むということにあるため、それで問題ないです。
・一人でここまでつくり上げているのはとてもすごいです!! 感覚的にプレイもできてストレスなく楽しく遊ぶことができて楽しかったです!!!
➡ 感覚的なプレイができたという意見はとても嬉しかったです。ただ、その点についてはまだまだ改善の余地ありなので、よりストレス無く遊べるゲームにしたいと思います。
・役がそろったときの卵料理の名前の選定基準が知りたくなりました。凝っているなと思いました。かわいかったです。
➡ 簡単な役ほど身近で手軽な料理、難しい役ほど複雑な料理というイメージでなるべく覚えやすくなるように決めています。中央3番目のタマゴだけ柄が違う役はポーチドエッグといったように料理のイメージから役を決めている場合もあります。
・近未来感があり つやつやした質感のアイテムがかわいくて好きです。
➡ かわいらしさとミニチュア感といった自分の意図通りの反応を頂けて良かったです。
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cotlove · 2 years
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マルセル・デュシャンのチョコレート粉砕機について 中野良寿
マルセル・デュシャンのチョコレート粉砕機について
-あるいはマルセルデュシャンは何度でも蘇る-
美術家・山口大学教授 中野良寿
もうかれこれ三年前、コロナ禍前の年、Life&eat Clubの津田さんから連絡があった。Life&eat Clubの本拠地オルタナティヴ・スペースCotは私が代表を務めるN3 ART Labとは、山口市内でアートに関するオルタナティヴな活動をしている数件先のお隣さんである。その津田さんからぜひ現代アートの祖とも言われるマルセル・デュシャンのことを取り上げてレクチャーをして欲しいという依頼を受けた。デュシャンの研究者なら快く受けるところだろうが、デュシャンの研究者でもない一介の美術家にとっては荷の重い依頼であった。しかもデュシャンについては現代アートに関わる者にとっては大御所すぎる存在で、「今更またデュシャンかよ」という気持ちもあった。断ろうと思ったところ、Life&eat Clubの主旨から「食がらみ」の内容にしたい、どうしても「チョコレート粉砕器」(注1)について語って欲しいということだった。すぐに思い出したのは新潮美術文庫の表紙の《チョコレート粉砕機 No.2》である。  
この本の執筆者は美術評論家の中原佑介氏(1931-2011)で私の世代にとってデュシャンの入門書として皆が買い求めた本であり、その表紙なので目に焼き付いている。(図1)
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図1 2019年 MEDICAFE2019すてっぷ編「現代アート・レクチャー マルセル・デュシャンとチョコレート粉砕機」(講師:中野良寿)としてレクチャーを行なった。(出典:新潮文庫社「DUCHAMP」
デュシャンは多作な作家である。最も有名でセンセーショナルなものは、1917年ニューヨークのアンデパンダン展に出品されたレディメイド(既製品)の男性用小便器に“R.Mutt”という署名をしたものに「Fountain(噴水/泉)」というタイトルをつけたものだ。レディメイド(既製品)をオリジナル作品として出品したこの所業は、当時の審査員やメディアも含め、これは芸術か否かの論争が起こり、大スキャンダルとなった。出品された作品そのものは紛失してすでにもうないので、その後再制作されたコピーしか現在では見ることができない。このように様々な作品の周囲に様々な尾ひれがつく(現代ではSNSの炎上というところか)ことはデュシャンの作品の特徴の一つであるが、この《チョコレート粉砕機No.1》《チョコレート粉砕機No.2》という作品については特にセンセーショナルな作品ということではない。
ところで私個人の話をすると大学3年生の時、なけなしのバイト代を使ってアメリカに行った。それはフランクロイドライト建築が点在するアメリカの西海岸から東海岸へ。またマルセル・デュシャンのコレクションがあるフィラデルフィア美術館に行くことがテーマの海外旅行だった。当時大学の同級生はこぞってヨーロッパに出かけていたが、私はなぜかその頃フランク・ロイド・ライトとデュシャンがマイブームとなり、友人と一緒にアメリカに行ったことを思い出した。
お題としていただいた「マルセル・デュシャンとチョコレーと粉砕機」について述べよう。この「チョコレート粉砕機」については《チョコレート粉砕機No.1》と《チョコレート粉砕機No.2》がある。《チョコレート粉砕機No.1》においてデュシャンは子供時代にフランスのルーアンにあった菓子店で見た「チョコレート粉砕器」から発想を得て、独特の図像を完成させる。当時珍しかった回転する機械に纏わりつくチョコレートにエロティックな想像力がかきたてられたのだろう。(注2)また図像的には「チョコレート粉砕機」を時代遅れのルイ15世風の猫足テーブルの上に置き、「チョコレート粉砕機」の上部には円形ネクタイを配置し作品化した。
デュシャンのこの作品について前者(No.1)はキュビズムやシュルレアリズムの影響下の油絵の陰影や奥行きを踏襲しており、ボリューム感がある。しかし後者(No.2)においては糸を画面に直接貼り付けるやり方で幾何学的な要素を強調してボリュームや陰影を最小限に抑えて“図面的”に見える絵になっている。このことがその後の《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(通称:大ガラス)の作品へとつながる。この大ガラスは、「独身者を表す下部」と「花嫁を表す上部」に分けられる。「チョコレート粉砕機」は当然下部の独身者の中心部分となっている。つまり「チョコレート粉砕機」は独身者の自慰的な側面も表しており、デュシャンにとっては少年期から青年期に至る精神性を表す非常に重要な作品/図像となっている。デュシャンはダダイズムの動向とも連動し、従来の油彩画の常識を乗り越えるためこの画面に糸を張るなど、様々な実験的な素材や作品を制作するが、「視覚を楽しませるだけの網膜的な作品表現」ではなく言葉とイメージの戯れを追求した作家であり思考を楽しむ手段としての美術を切り開いた点において現代美術のコンセプチユアル・アートの創始者の一人と言える。フィラデルフィア美術館にはその全貌が見られるコレクションがあり、《1.水の落下、2.照明用ガス,が与えられたとせよ》(通称:遺作)の作品までも一挙に見ることができる。それを見た当時の自分はある程度自分の中のデュシャンは腑に落ちた気がしていた(もちろんその後も事あるたびにデュシャンは気になる作家であったが)。その後驚くべきことに日本でもそのコレクションをみる機会があった。2018年に東京国立博物館にフィラデルフィア美術館から特別交流企画で「マルセル・デュシャンと日本美術」というタイトルでのデュシャン展が行われたのだ。当然見に出かけて30年前の思い出が蘇り、改めてデュシャンの世界観の奥行きと広さを味わった。
しかし今回のレクチャーは食をテーマにしたLife&eat Clubの津田さんの企画であり新たな切り口で語って欲しいという要望であった。この難問について、津田さんとの遣り取りで、さらりと概説することでは収まらず、チョコレートをカカオから粉砕して攪拌するところから再現してみようということになった(なんと彼女はチョコレート粉砕機・メランジャーを自前で持っているという)。そういう経緯で、オルタナティヴスペースCotにて実際にその様子を見せていただいた。(図2)(図3) 最近日本でもカカオの原産地に出かけて直接輸入し、チョコを作り販売する起業家が増えている。TVでもそういう店のこだわり具合を相次いで特集していた。しかしながら「チョコレート粉砕機」が動く様子はあまり見かけなかった。チョコの攪拌を生で見るのは私にとって初めての体験だった。回転するドラムやチョコの表面がなかなかいい。確かにエロティックな感情を喚起する気がする。
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図2 カカオ豆を砕いて細かいカカオマスに。
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図3 ココアバターを入れてよりなめらかに。撹拌すること17時間。なめらかで独特の質感になってく
ネットでその様子を探してみるとたくさんの動画が挙がっている。それぞれなかなかいい感じである。改めてデュシャンの《チョコレート粉砕機 No.1、No.2》を眺めてみる。するとここで気づくことがあった。津田さんの持っているメランジャーのドラムは2個である。しかしデュシャンの《チョコレート粉砕機 No.1、No.2》のドラムは3個なのだ。しかもチョコレートを逃す隙間が少なく、ドラムが大き過ぎる。なぜか、、、、しばらく考えた後、これでは勢いよく回転できない、機能的にチョコを攪拌するためにはドラムは2つで十分なのだ。つまりデュシャンは機能的に不具合のあるドラムを持つ「チョコレート粉砕機」をあえて構想した。また、それを支える台座もルイ15世の時代の家具調テーブルの脚は猫足で、しかも3脚しか見えない(ルイ14世が好んだ家具の脚はライオンのような堅牢な意匠が多い)。なんということだ、機能的で快適な回転する機械とは程遠い三連で重いドラムを上部に持ち、猫足で不安定な三脚のテーブルを持つ「チョコレート粉砕機」。デュシャンの屈折した内面が垣間見えた瞬間だった。30年前にわざわざフィラデルフィアまで行って、デュシャンをわかったつもりになって帰ってきた私は、その後デュシャンにとらわれずアートの先端的表現を模索しようとした。確かに様々な新しい表現にも影響を受けて、デュシャンから離れられた気がしていたが、この体験で新たにデュシャンからの息吹を直接吹き込まれたような気がした。美術史上のレジェンドからの謎かけは、現在でも廃れることなく、この先も何度でも蘇るのかもしれない。
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注1 chocolate grinderを画集によりチョコレート粉砕機、チョコレート粉砕器、チョコレート磨砕器と訳しているものがある。本稿では『デュシャン』 (新潮美術文庫49)に習い、チョコレート粉砕機とする。 注2 この《チョコレート粉砕機No.1》を発想するきっかけとして、1911年に制作した《コーヒー挽き》のドローイングにアイデアの端緒を見ることができる。
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2022.02.28
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catonoire · 6 months
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銀座の小さな春画展(前期)
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ギャラリーアートハウスで「銀座の小さな春画展」の前期展示を見る。公開されることの少ない春画に特化した、小規模ながら貴重な企画展である。チラシ等にメインで使われている北斎の「喜能会之故真通」は通期展示とのこと。
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チラシ裏面に載っているのは、勝川春潮「好色図会十二候」および「男女色交合之絲」。春潮の男女は、やたらほっこり幸せそうに見え、爛れた関係などではない、おだやかな和合を連想させる。
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展示作品は男女の交合を描いた作品が主だが、中には男1人と女2人の組み合わせ、女2人の組み合わせ、牡犬と人間の女の組み合わせのようなものもあった。以下、いくつかの作品について簡単に触れる。番号は展示リストに拠る。
7. 磯田湖龍斎「女夫まねゑもん」。鈴木春信のまねゑもんシリーズに倣ったものと思われる。まねゑもんは、仙薬を飲んで小さくなり、好色修行をするという設定。
8. 磯田湖龍斎「色道取組十二番」。女が手紙か何かを書いていたところへ男がやってきたようだが、交合中も女は筆を持っており、手紙を書いていた紙が墨で汚れてしまっている。筆とか墨とかに隠喩があったりするのだろうか。
9. 北尾重政「笑本 春の曙」。「腎虚せぬ人」と読める文字が書いてあるので男はおそらく絶倫で、急に女といたしたくなった模様。床には春画らしきものが広げて置いてある。
10. 北尾重政「好女 談合柱」。男は「そのようにせっつくな」などと言っているが、女は「ぐっとだきしめて下さんせ」と男に迫っている。
12. 勝川春章「拝開よぶこどり」。左下に、欠伸しながらそっぽ向いてどこかへ行こうとしている猫がいる。猫のセリフがきっと面白いだろうと思うのだが、自分には読めず。
13. 喜多川歌麿「願ひの糸ぐち」。鏡に女のつま先だけが映っている構図がちょっとなまめかしいかもしれない。
14. 勝川春潮「好色図会十二候」。上のチラシ裏面参照。春潮の、男女が最高に幸せそうに見えるやつ。
16. 勝川春潮「男女色交合之絲」。くしゃくしゃになった使用済懐紙がリアル。他にも使用済懐紙を描きこんだ作品がいくつもあるので、定番のモチーフだったのか。
18. 喜多川歌麿「絵本笑上戸」。部屋の外に食器が置いてある。何を食べたのか気になる。
19. 喜多川歌麿「絵本笑上戸」。交合中、女が男の上で三味線を弾いている。エキセントリックなプレイだな……。
21. 歌川国貞「吾妻源氏」。ネコの交尾を貴族風男女が眺めている図。
22. 歌川国貞「吾妻源氏」。男女の交合の場面に子どもが居合わせる図。服装からして女は花魁。男は客か間夫か。子どもは禿(かむろ)であろうか。
23. 歌川国貞「吾妻源氏」。男女の接合部から稲光のようなギザギザが発生している。
24. 鳥橋斎栄里「婦美の清書」。女は日本人のようだが男は灰色の肌にとんがり爪をした西洋人風。右下に香炉のようなものも見えるので、異国情緒を表現したものか。
25. 鳥橋斎栄里「婦美の清書」。女2人の交合。1人が黒い張形を腰に装着し、もう1人はそれを待ち構えている模様。
27. 歌川派「扇面男女図」。女の尻のラインが少し立体的に加工してある。全体に使用済懐紙が描き込まれている。
34. 葛飾北斎「喜能会之故真通」。あまりにも有名な北斎の海女と蛸。カタカナで書かれた擬音がおもしろい。「ヨウヨウサァデヱハアハア」みたいな感じ。
35. 葛飾北斎「万福和合神」。右下にネズミが3匹。
36. 葛飾北斎「万福和合神」。左下にある食べ物が気になる。何らかの煮物?
37. 葛飾北斎「多満佳津良」。行水中の女と事に及ぶ図。行水桶の脇にあるのはぬか袋か何かだろうか?
38. 溪斎英泉「笑本戀ひの糸竹」。女のセリフ「エヽモウはやくいれるともどうともしておくれよウ」(←たぶん少し不正確)。
撮影可の作品が5点あったので、最後にそれに触れる。ただしTumblrのガイドライン的にNGをくらったため画像は載せられない。
歌川国芳「逢見八景」より3点。「逢見」は「近江」と掛けてあり、名所図会風である。1枚目は男女の接合部に何らかの体液があからさまに描かれている。2枚目は春画を見ながら交合しているように見える。3枚目には男性器は描かれず。
歌川国虎「センリキヤウ」2点。何部屋もある広い室内に多数の人物がいる画が1点、その中で人目を忍んで交合する男女を拡大して描いた画が1点。
それにしても、自分がくずし字を読む能力に欠けているのがつくづく残念だった。文字のない絵だけの作品もあるし、絵を見るだけでもじゅうぶん楽しめるのだが、文章が添えてある作品も多く、読めるところだけ読むと思わず笑ってしまいそうな面白おかしさがあったので、もし全部読めたらどんなによかっただろうと考えずにはいられなかった。
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taemi-illustration · 2 years
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『秋のじゅんび』
こんばんは。
あっという間に5月も終わりですね。
お絵かき教室をさせていただいている幼稚園に行くと栗の木の花が満開で、独特の香りをぷ〜んとはなっていました。
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花の奥の方から小さな実がつきはじめていて
あぁ、もう秋の準備をしてるんだな…と感心。
ちなみにこの日のお教室は先生のリクエストで”はらぺこあおむし”を描きました。
完成後はみんなで観賞会。
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素材は同じでも仕上がりはどれも違って、どれもステキ。いつもながら子どもたちがキュートすぎて癒されました。
そんなこんなで、栗の木も秋の準備ですが、
私も秋の個展に向けて、打ち合わせや、作品作りなどなど負けてられません!
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⁡(眠気に負けてる)
そして最近は、いつもと変わらず雑誌の広告デザインのお仕事や、教育や医療の挿絵のお仕事をしています。
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⁡(健康教室/保健室での失敗体験)
やはり医療や音楽のお仕事が多いのですが、今後は、保育、子ども関係のお仕事も広げていけたらいいなぁ…と考えております。
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いろいろやりたいことがいっぱいです。
さてさて、前置きが長くなりすぎましたが
5月はじめから参加させていただいていた”食べられない喫茶展”もあと3日となりました。
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28日、オープンから16時頃まで在廊いたします。ぜひお待ちしております🌼
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当日は、shizukucafeさんのマルシェにもお伺いしますよ。楽しみだなぁ
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📢 sunsun企画【 #食べられない喫茶展2022 】
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■期間:2022.5.7(sat)~5.29(sun)
■時間:13:00~19:00
■会期中お休み:木+5/21・22
■場所:select shop sunsun -スンスン-
■住所:大阪市東淀川区豊新1丁目13-27-1F
■アクセス:阪急上新庄駅南出口より徒歩10分
⚠︎初日5/7(土)のみご来店予約制となります。
ご予約受付は5/2(月)21時〜開始!
------------- 参加ブランド -------------
ステンドグラス工房Drop(インテリア)
∟ @stained.drop
sugar poet(小さなお菓子のアクセサリー)
∟ @sugarpoet_2021
三角ユウリ(ぬいぐるみ)
∟ @misumi_yuri
生島明水(ムリーニグラス)
∟ @haruglass_ggg
taemi(イラスト・雑貨)
∟ @taemi_illustration
TAKAHASHI AYAKA(イラスト・雑貨)
∟ @revarevier
栗田千弦(陶器)
∟ @kuritachizuru
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▶▶イベント詳細はsunsunのHPをご覧くださいませ。
sunsun HP
taemi illustration
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yuchun12 · 2 years
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Let's dance💃 ・・・ 【HERS à table】いよいよ来週28日(木)から「生けても、置いても、絵になる花器」展がスタート、販売開始となります。お楽しみに! #生けても置いても絵になる花器展 #花器 #花 #器 #花瓶 #器好き #hers_web #hersmagazine #ハーズ #hersatable #ハーズアターブル #通販 #整えなおす #暮らし #レシピ #lifestyle #川上輝明 撮影 #HERS春号 https://www.instagram.com/p/CctoGVEvtFE/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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wish-less-gallery · 2 years
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WISH LESSオーナーのYokeyが神田のギャラリー @tetokakanda にて開催中のグループ展に参加しております。ふたつで一つをテーマに陶芸作品を出展しております! Happy to announce @yokey_yokey WISH LESS co-owner currently has some ceramic pieces in a group exhibition ‘Futatsu/2’ at Tetoka, Tokyo! ———————————————— 手と花では2022と2が並ぶ本年2月22日(火)〜3月13日(日)の会期でgroup show 「ふたつ / 2」を開催致します。 コロナ禍での原因と結果が藪の中の現在、始まりと終わり。原因と結果。最初の偶数。私と貴方。 点と点は線となり、万物はつながっていきます。 バタフライ効果/butterfly effect 南米で1匹の蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が発生する!なんて話もあるくらい、ネットワークは複雑で目に見えず、体感出来ません。私達は見えないネットワークにおののきながら、身近な類似や親和性、共感や共時性、パートナーシップを大切にして、小さなサークルをくるくると回りながら、生活し、制作しています。 対となるひとつとひとつで、ふたつ。アーティスト達による、二つでひとつの作品展。どうぞご高覧下さい。 ———————————————— 参加アーティスト(順不同) Zohre Miha/YOKEY/菅田ミサ/こむろめぐみ/堀千晃/Sae Takahashi/クミン アヤ /井出佳美/二宮佐和子 /北村佳奈/太田京子/稲田明日香/chappy /HOHO/トツカ アヤ/コグレ チエコ/泥亀/HABUJUN/OMIKO FAR FAR/MAYUKO OMODAKA/野村はる/FujinoDoll/瀬崎 百絵 /宮下凜花/早川桃代/奥田 実ホ/Sinkevich Rei/小林圭子/太田素子 /辛口麻由子/平田優/ヤダ/SHOKO(VVOOL)/富岡美紀/塚田佳奈/若林 夏/小野菜緒子/HAMADARAKA/うつゆみこ/小林紗織/のりたけ たかこ/Berchin/and more ———————————————— 展覧会概要 展覧会名:group show 「ふたつ / 2」 会期:2022年2月22日(火)〜3月13日(日) 営業時間:15:00〜21:00 ———————————————— ※ まん延防止等重点措置に伴い営業時間は15時〜21時に変更いたします。 どうぞご理解ご協力をお願いいたします。 ※ 社会情勢により営業時間が変更になる場合がございます。 ご来場の際にはホームページ、snsでのご確認をお願いいたします。 ———————————————— 休廊日:水曜日 会場:手と花|TETOKA 住所:東京都千代田区神田司町2-16-8.1F Tel : 03-5577-5309 ———————————————— ※換気のため、店舗引き戸を開けた状態で営業しております。店舗内では、次亜塩素酸水噴霧器にて除菌と加湿に努めます。入口、店内、トイレに除菌スプレーを置き(手指消毒としてご利用ください)ご来場いただいた際はマスク着用の上、手指消毒の実施、手洗いや、うがいなど、ご協力を頂けますよう何卒よろしくお願い申し上げます。 ご自身の健康と体調に気をつけつつ、無理のない範囲でご来場、ご高覧いだだければ幸いです。 #groupshow #art #yokeypottery #ceramics #tetoka #手と花 #陶芸 (手と花(tetoka)) https://www.instagram.com/p/CaYoSIUPUsP/?utm_medium=tumblr
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dreamingtime96 · 3 years
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馬鹿げてる。
何でなったこともない、男性の体で生きたことがない経験したことがないのに自分は男だと確信をもってそう思えるのかわからない。
ジェンダーアイデンティティなんていうのは心理的な枠組みであって、心の中のものだ。それを身体という自分��身を形作る表面に放出したところで性別は変わらない。あなたの臓器や骨格や体内の水分量や臓器の脂肪分なども含めた性差は変わらない。性別は心で感じているものが全てで体を蔑ろにしたセルフIDの考え方が浸透しきっているから性別を変えられる、異性になって生きていくことはできると思い込んでしまう。そんなの間違いだ。心は体じゃない。今の社会は境界のないイメージの世界だとわたしは思う。何でもかんでも共感し合い、感受性も何もかも同じチャンネルを共有しているように思い込む。イメージの中で私たちは他者と共存していると思い込み、イメージの中の他者に怒り悲しみ絆を感じている。そのことを無視している。自分の境界も希薄であり、窮屈である。自分の感じているものの違和感や苦しみの正体を知ろうとせず、それを全て心の中に感じているぼんやりした何かやあるいは不安や疎外感から、原因を直接性別のせいだと思い込もうとする。それを形成する性役割やその生きづらさや生きにくさが
実体としての臓器や遺伝子を含めた身体があるのに、男性的女性的といった社会から要求される性役割やそれに応じた女性像男性像に従うことが苦痛である場合、逆の性別になれば解決できるだとか自分は望まない体で生まれてきてしまった異性なのだと感じ取り、そうして異性として扱われたり自認を尊重されることでその人がようやく安心感をえたり救われるという社会ってどうなのだろう?
自分の感じるジェンダーやジェンダー表現が噛み合わない、ジェンダー表現を受け入れない社会に苦悩することもあるだろうが、そもそも
しかし、そうした適合することに拒否感を覚えたり自身のジェンダー表現を受け入れようとしない社会をひもとくとそこにはミソジニーと女性差別、ホモソーシャリティの問題が基盤に存在する。男性主観で男性の感じ方のみが正しい社会の中で、女性がそうした差別の実態や構造にアクセスすることは難しい。
また、感じ方だけが全てであり、それを直接今感じている原因であるかのように
そもそもまず異性のジェンダー表現は身体性別に等しいものと見なすことは全くの間違いだ。
本当の性別人々が生きにくい枠組みがすでにこの社会に存在していて、その人たちが旧的な枠組みから外れた新しいトランス ジェンダーという枠組みを用意することも正しいと思えない。
なぜならばトランスジェンダーの人々は結局異性のジェンダー規範を再生産しているだけでジェンダー規範を強化しているからだ。
性役割をただ異性のものに交換しているだけ。その性役割というのは搾取や支配を正当化する構造であり、性役割そのものがそうした支配と隷属の関係と、それらの歴史を見えなくする蓋のようなものである。それらが差別であると認識されず、差別を受けている女性という当事者が軽んじられ、差別を受けていることや男たちは間違っていると告発するだけで「それはあなたの思い込みだ」「そんな言い方はないんじゃないか」「男性への差別だ」と言われる。トランス差別だ!を唱える人たちもこれと全く同じだ。
性の多様性だとかいっているけれど全く多様ではない。
異性の性役割やジェンダーに適合したいのに社会が云々、孤独だ孤立しているトランス差別だ云々と唱えている人たちをみていると、本当に無神経でさすが男だと言いたくなる。あの人たちはなぜセクシーな女性的な振る舞いがしたいのだろう。それが差別的な記号であると知らないからだ。そのような記号を踏襲した女性ヒロインやそれが好きな物なら尊重してあげようよと言っているのも男だ。それは女からしたら差別なのだ。それを求められ、そのような記号的な存在とみなされ、男にとって快い範囲内の振る舞いやあからさまな蔑視や使い捨ての性対象として私たち女は男に用いられてきたからだ。いまだに女性は金にがめつい、イケメンには股を開く、性犯罪加害者でもイケメンなら無罪だというような蔑視は至るところで見受けられる。女性差別を主張する女性は醜い年増で若い女に嫉妬している。男側に視野を広げて男性も辛いですよね、という配慮や優しさが無いと賢い女ではない。至るところで私たち女性は無知だという設定で上から目線の説教を食らわされたり事あるごとにマンスプレイニングを食らう。鬱病で苦しい時病院に行った時ほとんど話も聞かず、怪しい治療のセールスをされたり「その程度のことで苦しいのか」という対応をされる。女性の性犯罪被害の話や性的対象とみなされる苦痛を訴えても、怒りを直接語ると感情的だと嘲笑される。女性の痛みに対して医療は鈍感であり、医療の性差が考慮され研究されるようになったの。男が女性に対して接する時の親切の中にも、見下しや蔑視感情がある。自分の気持ちを満たしたいための感情の吐口である場合や、ただ女と話したい、気分良くなりたいという感情があることもしばしばだ。それは女性にしかわからない感覚だが、それは思い込みだ、繊細すぎる、病院に行ったほうがいいなどと言われる。常に女性の感受性はずれがあるものという前提があり、気に食わないものをただ非難したいだけだとか、イケメンなら許すんだろうなどという偏見を飛ばされる。女性はしたたかで計算高く、高飛車で、あるいは男をたぶらかし、コケティッシュな振る舞いで翻弄するファムファタール的な記号は都合よく従ってくれる、暴力によって屈服させられることが可能な男からしたら、許容する範囲でワガママに振るまう可愛い女(でも自分がいなければ生きられない弱い存在)は素晴らしい存在なのである。長くファッションではそのような被虐的な立場であることを喜ぶように見せる観念が女性ジェンダー服に染み込んでいる。それは男ウケのいい服装として堂々としている。胸元だけ穴が空いていたりオフショルダーだったり、肩だけ透けていたり、ホットパンツだったり。コルセット風ワンピースやボディハーネス��ったりの類もそうだ。そうした適度に『扇情的』な要素を含んだ服が女性を縛り付ける価値観であることをかわいさで覆い隠している。女性は展示品である。自分の個性を表明するために、わざわざそのような隷属的な価値観の服装を可愛いもので個性的で自分らしく生きることを肯定してくれるものと思わされている。逆に自分の個性や癒しや自己表現が自身の才能や能力やバックボーンなどに由来するものではなく、ファッションやメイクなどの装飾でしか自信を得られない。それは全て女性が装飾、それも男目線で構築された女性を支配するための記号で作られた価値に沿っていなくては人間以下であると社会的に定められていることと同義である。私たちは差別のプールに浸かりながら、自らその水を自分たちで再生産するよう、プールから出られないように仕向けられている。
しかし、私の見たところトランスパーソンの自認女性はそうした扇情的な(男から見て)服装やロングヘアだったりといいったホットな女性像をまといたがる。そうした扇情的な服などを女性のみがきることを許された服だという思い込みがあるのか?そうした性的な意味も含めて男から見た男の価値観に沿った魅力に満ちた女性こそが本当の女性であるという発想があるからなのではないだろうか。つまり、かれらもまた同じように女性を固定化された家父長制に都合のいい支配の記号だけを抽出した存在として、表面だけを女性とみなしているのである。また、トランスパーソンの自認女性は完全な女性だと支持している人々にとっても女性とは着飾る生き物であり、性的魅力に溢れた姿が正しい女性の姿で、女性というのはファッションやロングヘアであるとみなしているからだ。そのような女性像はメディアや創作、映画にも氾濫している。しかしそうした表現こそが女性差別で女性憎悪だと公然と言われることがない。ドラマでは高飛車でヒステリックな金持ちの女性は面白おかしく描かれ、舌足らずで幼稚でワガママな女性が男性を振り回す。いつも考えが足りなくて幼く、考えが足りずに失敗を繰り返す。それすらも可愛さの中に収納される。ハニートラップをしかける女性や財産目当てで玉の輿を狙うしたたかな女性キャラクターや、マウントを取ることを生きがいにしている女性や、素顔を隠して女性は足りない方がいいという発想がある。逆に馬鹿な方がいい、男の前で馬鹿を演じている女性はしたたかで賢いという想像を生身の女性たちが演じている。そうしたあざとい女性を同性がいやがったり、逆にあざとさをうまく演出する女性を同性が素晴らしいと支持することもある。世の中は腐っている。それはアニメの中でも同じだ。女子学生の制服の胸や股間の線が生地から浮き上がった絵が普通に存在し、それらが表現の自由というマジックワードによって擁護される。そうした絵がどれほど女性の尊厳を害するものであるかそうした表現が表現として成立していることは正しいのか?女性が怒りを語るとそのような絵を描いている人たちの仕事をフェミニストは軽視しているだ、絵に込められた思いを馬鹿にしているだ、いやなら見るな、絵に人権はないことを理解していないだと男たちは反発する。そしてお決まりのお気持ちだお気持ちだの連呼である。女性が差別を発信するだけで嫌がらせの対象となる。個人情報をばら撒かれる。執拗に自分の納得できるデータを出せと要求され、粘着される。馬鹿フェミだキチフェミとよばれ、精神病院に行けと言われる。性犯罪と結びつけるな、被害者を自分の主張のために利用するなんておぞましい。やっぱりおんなの敵は女だと性犯罪被害に遭わない立場からものをいう。アニメの中では女性たちが胸の大きさを比べて嫉妬し合う様子が当たり前にベタなネタとして描かれる。お互いの体型で嫉妬し合い、体重で一喜一憂し、潰そうとしていて、承認欲求の塊で、知性がない存在のように描かれる。痴漢被害を告発した女性や夫のDVで苦しんでいたり、妻が家事全てをやるべきという価値観から夫の世話や片付けをしないことや全ての尻拭いを無償でさせられている妻がSNSで怒りを投稿すれば女性器呼ばわりされて『マンカスゴキブリ』『専業主婦は寄生虫』『養ってもらっている分際で文句を言うな』というコメントが相次ぐ。挙句発言者の女性アカウントの顔や他の日常の投稿なども掲示板で晒されて品評される。アイドルをプロデュースするゲームには女子小学生や中学生のアイドルまでいる。女性差別的な価値観は当たり前に蔓延し現実の女性もアニメキャラクターのように属性化された存在として分類されている。自分の「需要」を理解してあざとく振る舞う女性は喜ばれる。男性の立場になって発言する弁えられるエマワトソンのようなフェミニストが真のフェミニストとして讃えられ、そしてそれ以外の男に奪われた権利を取り戻そうとする女性は女性の敵で足りない存在で、恋人も結婚もできない負け組で嫉妬している哀れな存在だと笑っている。けれど、そうした表明をしないだけで男は皆そのような幻想の中の女の姿やステレオタイプで女は足りない存在なのだというふうにこの社会が決めた通りに女を人間以下の存在と見做しているし、自分が単に不快になった時に突然黙ってみたり突然不快な態度をとって女性に機嫌を取らせようとしたり、女性が差別を語るとその発想や発言は間違いだと自動的に決めつけて笑ったり、女性が間違っているという前提で呆れた態度を発露する。社会的にも優位な立場であることは知覚している。アニメの中にはなんでも男の主人公に頼って甘える幼馴染がいて、すぐキレるのに短絡的な発想で失敗ばかりを繰り返し、生意気な態度をとっても結局は愛情の裏返しなだけで、突飛で無理くりな理由をつけて幼稚な発想で女性キャラクターたちは男性主人公が自分に好意を持つように迫る。女性たちに生理はなく、妊娠や流産や死産や中絶、同性愛者や性犯罪被害者は存在しない。また、そのような露骨な差別に満ちたキャラクターやなんでもいうことを聞いてくれる服従が約束された二次元の女性たちはその設定だけでも差別の結晶である。また、そのようなコンテンツは女性憎悪を招く。アニメやドラマや映画のように女性とは未熟で感情をコントロールできず、男に守ってもらわなくては生きていけない寄生虫で感情的な生き物だというふうに学ぶのだ。反発しても結局主人公を愛し主人公のことを必要とする女性キャラクターの存在は男がいなければ自力では生きていけないのだ。けれど、男にとってみればそうした女性は当然のようにコントロール可能な対象である。女性の隷属や無条件的な男に対する同意や賞賛や感謝を前提とし、そうした精神的ケアも含めた男にとって都合のいい存在であるとみなした関係性の構築をより強化する。社会的に蔓延している女性をコントロール可能な対象とする価値観がまた濃縮されるのだ。ストーカーが絶えないのも好意があるのにわざと反発して主人公を女性が創作物に多く、女性がコントロール可能な存在として描かれ女性をコントロール可能な対象として物扱いする社会だからこそ憎悪犯罪が絶えないのだ。アニメやドラマ、その制作者たちも当然女性を商品として扱っている。演じる女性の尊厳ではなく、キャラクターのことも女性を生きている人間としてみなさなち。実体のある尊厳のある人間ではなく、胸や尻や脚や扇情的なキャラクターと言ったようにバラバラの属性として分断し切断している。妊孕性でさえ性的なパーツである。実際アダルト業界では膣内射精やいやがる実の娘や生意気な上司を無理やり強姦して膣内に射精したり監禁して輪姦すると言った内容のビデオがシリーズ化され、レイプや盗撮や女子高校生がジャンルとして存在されている。酔わせてレイプしたり、女性に写真をばら撒くと脅すリベンジポルノが題材になることも知っている。トランスパーソンの自認女性は性犯罪被害の危険があるから身体女性と共闘できるはずで分かち合うことができるというのは大嘘だ。実際女性は身体が女性であるから差別をされ妊孕性でさえ性欲や征服欲を満たす存在として性的な利用価値を見出され、女性の恐怖心や絶望に陥れる様を見て楽しむ映像が出回っていて、盗撮映像がインターネット上で売り買いされ、身体が女性であるがために感情ケアを当然のように男たちは自分の周囲の女性に無言で求めてくる。性犯罪被害者の人権は皆無だ。電車には乗ることができない。酒を呑んで酔って自分を誤魔化して乗り切っても駅構内でぶつかられるし街中で空いた道を歩いていても後ろから突き飛ばされたりすれ違い様にジロジロと体型や顔を見られる。その苦痛やそれらが全て差別から派生した女性憎悪が引き金になっていることなどを告発しても思い込みだ自意識過剰だお気持ちだと言われる。女性が結婚するとキャリアが絶たれることや不利な状況に追いやられることが覆い隠され、家事などを無賃でこなすことをもとめられ、体調不良だろうとなんでも家事を妻任せだ。会社の上司や友人にはしないのに、妻の話を遮ったり妻がつわりで寝込んでいても平気で食事を作るよう要求して起こしたり名もなき家事を全て妻にやらせるのだ。そうした夫の無関心には女性差別が根底に存在する。私の父が家族共用パソコンでそうした履歴やビデオを保存し、家族写真のフォルダの中にさえ女性を強姦しているビデオの画像を保存していたように、言わないだけで多くの父親が女性の家族を疎ましい存在として邪険に扱いながらも精神的なケアを求めている。妻の都合や感情に対する配慮どころかそれすらも夫の視界にはない。それ以下の存在で、都合のいい時にプレゼントをわたしたり愛を伝えたりすればいいと思っているか、勝手に些細なことで怒っているんだと自分を哀れんでいたりするのだ。妻は同意なく自分の好きなタイミングで体に触れてもいい存在で、同意を得る必要さえないと思っている。選択の権利も余地も最初からない。私が同級生から性的な加害を受けた数日後も父は女子高生逆ナンパというタイトルの動画を見ていた。
トランスパーソンの自認女性と身体女性は全く違うどころか、女性であると認識し、女性になろうとして行っているメイクや服装、女性的と社会でみとめられた振る舞いをすること自体が女性への差別なのである。また、身体男性であることで意見や主張を間違っているものと咎められたり懲罰されてきたことから意見を話すことを恐れずにすんできた。直接的な感情の発露を認められてきた。また、身体男性として生きた経験は女性差別の蓄積でもある。もし単に性別違和があるならそれは脳の病気だ。しかし、性別は変えられる(実際は臓器に性差があるからそんなことは絶対に不可能だが)という幻想は徹底的に粉砕するべきだ。性別役割が徹底した社会の中にいきぐるしさがある人が自身をトランスジェンダーだと思うのならそれはこの社会が間違っているだけ、ともいえない。それは家父長制の影響とその本流から細分化した支流を含めた差別の複雑さや複合的な差別を無視したことになる。トランスパーソンの身体男たちは男だと。家父長制の中で優遇されてきたのだから、女性をコントロール可能な対象とみなす文化も当然疑問なく受け入れることができ、現在だって感情的な女性としての規範的な金型に沿わない女性を懲罰し、暴力で支配することや暴力をちらつかせることがどれだけ女性に『効き目』があるかも彼らは理解している。女性差別に染まっていない人間はいない。男は誰でも女性差別に対して無関心でいることや無関心でも生きていける立場を守られている。ケア要員として努めることを要求している時点でトランスジェンダーの人々は被差別対象ではない。好きな格好をしているだけで偏見の目で見られるなんて言う甘っちょろい苦痛なんかではない。それを人によって感じ方が違うから苦痛に客観的な視点や重さはない、どの人も守られるべきだと言う主張で、差別のもたらす弊害や女性の死を曖昧にするな。誤魔化そうとするな。お前らの感情なんかで私たちは消されてしまう存在ではない。共生という耳障りのいい言葉を使って侵襲しようとするな。お前たちにとって心地よい共生の中に私のような性犯罪被害者など存ないのだろう。反吐が出る、何が共闘だ。感じ方なんていう個人によって尺度の違うものなんかで、実在している差別の重みは消えない。お前らの感受性や視野にもその基礎や道徳観の根にあるものは家父長制を培養した憎悪が刻まれている。男としてどれほど優遇されているか?それなのに自分は弱者だと思い込むのは傲慢だ。そして優位性に基づいた感覚で女を裁量するな。女を名乗るな、女を奪うな。彼らの枠組みを保護することは自分を女性と認めない女性を懲罰的に見つめる視点や暴力性を沸騰させるだけだ。そうして守ろうとして配慮して譲ってやればやるほどヒロイズムに浸ってシス女性には私たちの苦しみなんてわからないだなんだと悲劇ぶるだけだ。女性憎悪に満ちた社会に対抗するために女性はどれほど傷ついても戦うことを強いられる。その中で死を選ばず生きることがどれほど過酷か。女性憎悪は解決されたものであるとみなし、露骨な差別以外は全てを除外し、女性の性犯罪被害そのものを例外視し、コントロール可能な対象とみなされ発言も全てを男より劣った亜流の存在とみなされ、花柄やハートや心配りや親切といった女性ならではの発想や特性をことあるごとに求められ制限されてきた私たち女性を別席に置いてきた男たちから、全てを奪い返さなくてはいけない。家父長制のその首を切り落として、私たちが生きる権利を取り戻しにいかないといけない。時計の針を逆回しにすることはいつでもできる。男たちこそ変われ!と言って何もしないでいるくせに男が少し平等だなんだとポーズをとっただけで理解してくださってありがとうございますと尻尾を振って理解してくれる男性を立派だと神聖視して救世主のように扱って応援するのはやめるべきだ。男の言葉を持ち上げるのも男こそ正統であるという思い込みによるものだ。その価値観こそ家父長制が作り出した女を支配下に置くことを許してきた足枷である。足枷をありがたがるのをやめよう。男が変わっているならとっくにこの世は変わっている。それでもこの世は変わっていなかった。そいつらは性風俗店で女を買い、スマホで女を虐待するビデオを見ることもできれば妻を無賃で搾取していながらそれを当たり前と思っている男たちだ。彼らは性風俗で溢れかえる繁華街や日々女性が殺されるニュースを見ても物騒な世の中になったとしか思わないし、それを見てもなんとも思わず素通りすることができる。そして電車の中では大股を開いて座り、大学進学は優遇され、高く設定された合格点に届かず志望校に行けなかった優秀な女性よりも劣った成績で進学し、妊孕性がないために就職や昇進も過大評価されている。男は無条件的にできて当たり前で成果を出せばそれは傘増しされる。女性の人権を奪ってあぐらをかいている男を見ながら男の認証や同意を求めようとするな。家父長制を処刑台に送り込まなければ私たちは殺され続けることを忘れてはいけない。差別を長らえさせることとは、私たちの今ある現実を無視することだ。
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maison-malta · 1 year
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高橋亜希子 陶展 のお知らせ 2月15日(wed)〜26日(sun) 13:00-18:00  ※月曜、火曜定休日 2年前より千葉と神奈川の二拠点制作をされている高橋亜希子さん 房総半島の海や自然物、古物等からインスピレーションを得て作られる手びねりならではの優しい風合いと独特の質感が印象的です 壺や掛花、小さめの花器を中心に奥の間にてご紹介いたします 一目惚れしてから、いくつかのギャラリーで偶然出会うことが3度続きました 今回maltaにてご紹介出来ることとなり大変嬉しく思います 撮影のために花を添えてみたのですが、 どれもこれも数本でも生けやすくて驚きます そのまま置いてももちろん絵になります 初日15日は、高橋さんも在廊頂く予定です 予約制ではありません 多くの方に、実物をご覧頂けましたら幸いです photo by @_chizuru.m HP/オンラインショップ▷https://maison-malta.com e-mail▷[email protected] wedding instagram▷ @malta_wedding _________________ malta 四季の移ろい、自然が持つ生命の強さと優しさ 花と緑から感じとる季節の美しさ、そこから生まれる余白を大切に、花とグリーンのある暮らしを提案します 主役の花があって、脇役の小さな花や緑もある
maltaは、自然の情景にイマジネーションを持って、特別な時から、日々の暮らしまで、 お客さまひとりひとりの感性に寄り添います 撮影、店舗装飾、ウェディング装飾なども手掛けています HPお問い合わせフォームまたはメールにてお問い合わせください ご配送も承っております オーダーはオンラインショップからもお受けしております 東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新 ♯ろ-59 京王井の頭線「新代田」駅徒歩3分 TEL/03-6265-8966 営業日時| 13:00 – 18:00 定休日| 月曜日、火曜日 #malta #maisonmalta #マルタ #羽根木 #malta_gallery (Malta「マルタ」) https://www.instagram.com/p/CoMX62xvar7/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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