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acelockservice · 3 months
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ari0921 · 3 years
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日本に「見えない戦争」を仕掛け始めた中国
日本は「全政府対応型アプローチ」で備えよ
2020.11.16(月)
樋口 譲次
「新しい戦争」の形
 21世紀の戦争は、国家が堂々と紛争の解決を軍事的手段に訴える分かりやすい従来型の戦争から、知らないうちに始まっている外形上「戦争に見えない戦争」へと形を変えている。
 この「新しい戦争」の形を初めて実戦に採り入れたのはロシアである。
 その実戦とは、2014年のロシアのクリミア半島併合と東部ウクライナへの軍事介入であり、西側では「ハイブリッド戦」と呼んでいる。
 ハイブリッド戦は、『防衛白書』(令和2年版)によると下記のように説明されている。
 軍事と非軍事の境界を意図的に曖昧にした現状変更の手法であり、このような手法は、相手方に軍事面にとどまらない複雑な対応を強いることになります。
 例えば、国籍を隠した不明部隊を用いた作戦、サイバー攻撃による通信・重要インフラの妨害、インターネットやメディアを通じた偽情報の流布などによる影響工作を複合的に用いた手法が、「ハイブリッド戦」に該当すると考えています。
 このような手法は、外形上、「武力の行使」と明確には認定しがたい手段をとることにより、軍の初動対応を遅らせるなど相手方の対応を困難なものにするとともに、自国の関与を否定するねらいがあるとの指摘もあります。
 顕在化する国家間の競争の一環として、「ハイブリッド戦」を含む多様な手段により、グレーゾーン事態(純然たる平時でも有事でもない幅広い状況)が長期にわたり継続する傾向にあります。(括弧は筆者)
 東西冷戦が終結して2000年代に入り、複数の旧ソ連邦国家で独裁的政権の交代を求めて民主化と自由を渇望する運動が起こった。
 非暴力の象徴として花や色の名を冠した、グルジア(ジョージア)のバラ革命(2003年)、ウクライナのオレンジ革命(2004年)、キルギスのチューリップ革命(2005年)などがそれである。
 また、アラブ諸国においても「アラブの春」と呼ばれた同様の運動が起こり、2010年から2011年にかけてチュニジアの民衆が蜂起した「ジャスミン革命」を発端として、エジプト、リビア、イエメンなどでも独裁・腐敗の政権が倒された。
 シリアでは激しい内戦が最近まで続いている。
 これらの民主化と自由を求める運動によって、かつての衛星国を失ったロシアでは、本運動は米国や欧州などの西側が介入・扇動し、旧ソ連邦国家やアラブ諸国住民の「抗議ポテンシャル」を活性化させた意図的な体制転覆あるいは陰謀であり、一種の戦争であるとの見方が強まった。
 そして、ロシアもまた、このような脅威に晒されているとの認識が高まり、安全保障・国防政策上の中心的テーマとして急浮上したのである。
 それを背景として、2013年2月に発表されたのが、ロシア連邦軍の制服組トップであるヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長による「予測における科学の価値」(『軍需産業クーリエ』、2013年2月27日付)というタイトルの論文である。
 ゲラシモフ論文は、「21世紀には近代的な戦争のモデルが通用しなくなり、戦争は平時とも有事ともつかない状態で進む。戦争の手段としては、軍事的手段だけでなく非軍事的手段の役割が増加しており、政治・経済・情報・人道上の措置によって敵国住民の「抗議ポテンシャル」を活性化することが行われる」と述べている。
 そして、ゲラシモフ論文による21世紀の戦争では、非軍事的手段と軍事的手段との比率を4対1とし、非軍事的手段の役割の大きさが強調されている。
 そのように、ゲラシモフは「戦争のルールが変わった」と指摘しており、いわば「新しい戦争」の到来を告げたのである。
 その後、2014年にウラジーミル・プーチン大統領が承認した「ロシア連邦軍事ドクトリン」は、前年のゲラシモフ論文の考え方を踏まえて作成されたとみられている。
 ロシアの2014軍事ドクトリンでは、政治的、外交的、法的、経済的、情報その他の非攻撃的性格の手段を使用する可能性が尽きた場合のみ、自国およびその同盟国の利益のために軍事的手段を行使するとの原則を固守するとし、最終手段としての軍事とその他の手段との連続性を示唆している。
 そして、同ドクトリンでは「現代の軍事紛争の特徴および特質」と題して10項目を挙げ、ハイブリッドという言葉こそ使っていないが、ハイブリッドな戦い方が現代戦の特色であることを強調している。
「現代の軍事紛争の特徴および特質」を時系列的にまとめると、次のようになろう。
平・戦時の境目のない戦い→ハイブリッド戦/グレーゾーン事態
①軍事力、政治的・経済的・情報その他の非軍事的性格の手段の複合的な使用による国民の抗議ポテンシャル(相手国民への宣伝戦・心理戦による懐柔)と特殊作戦(リトル・グリーンメン)の広範な活用
②政治勢力、社会運動に対して外部から財政支援および指示を与えること
③敵対する国家の領域内において、常に軍事活動が行われる地域を作り出すこと(東シナ海:尖閣諸島~沖縄、南シナ海)
軍事活動への移行
④軍事活動を実施するまでの準備時間の減少
軍事活動
⑤グローバルな情報空間、航空・宇宙空間、地上および海洋において敵領域の全縦深で同時に活動を行うこと(マルチドメイン作戦)
⑥精密誘導型兵器および軍用装備、極超音速兵器、電子戦兵器、核兵器に匹敵する効果を持つ新たな物理的原理に基づく兵器、情報・指揮システム、無人航空機および自動化海洋装置、ロボット化された兵器および軍用装備の大量使用(技術的優越/先進的兵器)
⑦垂直的かつ厳密な指揮システムからグローバルな部隊および指揮システムネットワークへの移行による部隊および兵器の指揮の集中化および自動化
⑧軍事活動に非公式の軍事編成および民間軍事会社が関与すること
(以上、括弧は筆者)
 つまり、「新しい戦争」の特徴・特質は、まず、純然たる戦時と認定しがたい条件の範囲内で、軍事的手段と非軍事的手段を複合的に使用し、相手の知らないうちに外形上「戦争に見えない戦争」を仕掛ける。
 それによる可能性が尽きた場合には一挙に軍事活動へと移行し、最終的に最先端技術・兵器を駆使したマルチドメイン作戦による軍事活動をもって戦争の政治的目的を達成することにあると言えよう。
 ロシアは、旧ソ連邦国家やアラブ諸国の民主化や自由を求める運動を西側による体制転換の脅威として非難しているが、むしろそれを逆手にとり、実際にウクライナやシリアで「新しい戦争」を展開しているのはロシアの方である。
 そして、最近ロシアとの軍事的接近を強めている中国が、「孫子」の伝統と2人の軍人によって提唱された「超限戦」の思想と相まって、従来と形を変えた「新しい戦争」を描く「ロシア連邦軍事ドクトリン」に関心を示さないはずはないのである。
すでに始まった中国の対日“戦争”
 習近平国家主席は、故毛沢東主席のほかに、ロシアのプーチン大統領をロール・モデルとしていると言われている。
 クリミア半島併合などの実戦で採用された「ハイブリッド戦」に代表されるロシアの軍事ドクトリンは格好の教材である。
 習近平主席は、中国のシンクタンクにその研究を命じ、それによって、中国の台湾統一戦略や尖閣諸島・南シナ海などへの海洋侵出戦略に大きな影響を及ぼしていると見られている。
 そこで、中国がわが国に対して仕掛けている「新しい戦争」について、ロシアが挙げる「現代の軍事紛争の特徴および特質」に沿って分析してみることにする。
①「軍事・非軍事手段の複合的使用等」について
 中国は、軍事や戦争に関して、物理的手段のみならず、非物理的手段も重視しているとみられ、「三戦」と呼ばれる「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」を軍の政治工作の項目としているほか、軍事闘争を政治、外交、経済、文化、法律などの分野の闘争と密接に呼応させるとの方針も掲げている。(令和2年版『防衛白書』)
 米国防省によると、輿論戦は、中国の軍事行動に対する大衆および国際社会の支持を得るとともに、敵が中国の利益に反するとみられる政策を���求することのないよう、国内および国際世論に影響を及ぼすことを目的としている。
 心理戦は、敵の軍人およびそれを支援する文民に対する抑止・衝撃・士気低下を目的とする心理作戦を通じて、敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとする。
 また、法律戦は、国際法および国内法を利用して、国際的な支持を獲得するとともに、中国の軍事行動に対する予想される反発に対処するものである。
 中国は、海洋侵出の野望を実現するため海軍および海警局の先兵として海上民兵(リトル・ブルーメン)を活用している。
 海上民兵は、普段、漁業などに従事しているが、命令があれば、民間漁船などで編成された軍事組織(armed forces)に早変わりし、軍事活動であることを隠すため、漁民などを装って任務を遂行する。
 東シナ海の尖閣諸島や南シナ海で見られるように、海上民兵は、中国の一方的な権利の主張に従い、情報収集や監視・傍受、相手の法執行機関や軍隊の牽制・妨害、諸施設・設備の破壊など様々な特殊作戦・ゲリラ活動を行う。
 同時に、係争海域における中国のプレゼンス維持を目的とし、あるいは領有権を主張する島々に上陸して既成事実を作るなど幅広い活動を行い、中国の外交政策や軍事活動の支援任務に従事している。
 その行動は、「サラミ1本全部を1度に盗るのではなく、気づかれないように少しずつスライスして盗る」という寓意に似ていることから、「サラミスライス戦術」と呼ばれている。
「サラミスライス戦術」を行う海上民兵が乗船する漁船などの周りを海警局の艦船が取り囲み、公船の後方に海軍の艦艇が待機し、島や岩礁を2重3重に囲んで作戦する様子が、中心を1枚ずつ包み込んでいるキャベツの葉に似ているので、これを「キャベツ戦術」と呼んでいる。
 そこには、前述の通り、計算尽の巧妙な仕掛けが潜んでいる。
 まず、中国は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である尖閣諸島を、中国の「領海・接続水域法」で自国領土と規定した「法律戦」に訴えつつ、妥協の余地のない「核心的利益」と主張している。
 その虚構の上に、尖閣諸島周辺海域で漁船(海上民兵)を活動させ、その保護を名目に法執行機関(海警)を常続的に出動させている。
 そして、「釣魚島は中国固有の領土である」という題目の白書を発表するとともに、いかにも尖閣諸島を自国領として実効的に支配しているかのように国際社会に向けた大規模な「輿論戦」を繰り広げている。
 同時に、日本および日本国民に対しては力の誇示や威圧による士気の低下を目的とした「心理戦」を展開している。
 このように、中国の日本に対する「戦争に見えない戦争」は、すでにこの段階まで進んでおり、中国の尖閣諸島奪取工作は危機的状況にまで高まっている。
 そして、中国は、同島周辺地域で不測の事態が起きることを虎視眈々と窺っており、もしそのような事態が発生すれば、力による現状変更の好機と見て軍隊(海軍)を出動させ、軍事的解決に訴える態勢を整えているのである。
②「敵対国家内の政治勢力や社会運動に対する財政支援・指示」について
 米有力シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は2020年夏、「日本における中国の影響」についての報告書を発表した。中でも、中国の沖縄工作が注目される。
 報告書は、中国が世界中で展開する戦術には、中国経済の武器化(取引の強制や制限)、 物語的優位性の主張(プロパガンダと偽情報)、エリート仲介者の活用、在外華人の道具化、 権威主義的支配の浸透などがあるとした。
 こうした工作を中国は日本に対しても行い、表向きの外交から、特定個人との接触などの隠蔽、強制、賄賂による買収(3C=covert, coercive and corrupt)を用いているとしている。
 特に、尖閣諸島を有する沖縄県は、日本の安全保障上の重要懸念の一つであり、米軍基地を擁するこの島で、外交、ニセ情報、投資などを通じて、日本と米国の中央に対する不満を引き起こしていると指摘する。
 報告書は、中国共産党が海外の中国人コミュニティに影響を与えるために使用する多くの方法の一つが中国語メディアであり、ニュースメディアを通じた中国の影響力の最も重要なターゲットは沖縄だと指摘する。
 この件については、日本の公安調査庁も年次報告書(2015・17年の『内外情勢の回顧と展望』)において、中国官製メディアの環球時報や人民日報が、日本による沖縄の主権に疑問を投げかける論文を複数掲載していることを取り上げ、沖縄で中国に有利な世論を形成し、日本国内の分断を図る戦略的な狙いが潜んでいるものとみられ、今後の沖縄に対する中国の動向には注意を要すると問題提起している。
 そのように、中国が沖縄に「独立宣言」させる工作を進めている可能性があるとして懸念が広がっている。
③「敵対国家の領域内における軍事活動地域の創出」について
 中国は、尖閣諸島周辺の日本の領海や接続水域に法執行機関である海警局の艦船を絶え間なく送り込み、同諸島の領有をかたくなに主張している。
 この動きは、2019年から強まっており、今年、各国が新型コロナウイルスへの対応に迫られる中でもその攻勢はむしろ激化し、これまでとは違った危険な局面に入っていると見られている。
 尖閣諸島周辺での中国公船等による接続水域内入域および領海侵入は、今年4月中旬から110日以上連続した。
 そして、5月8日、日本の領海に侵入した中国海警局の2隻が、そこで漁をしていた日本漁船を追尾し続け、3日間にわたって領海への侵入を繰り返した。
 この件について中国外務省の報道官は、「日本漁船が中国の領海内で違法な操業をしたため海域から出るよう求めた」と主張した。
 すでに尖閣諸島は自国領であるとの前提に立ち、あくまで自国の海で主権を行使しているに過ぎないとうそぶく始末である。
 中国では、2018年1月に人民武装警察(武警)部隊が、また同年3月には武警部隊の傘下に海警局が、それぞれ国務院(政府)の指揮を離れ、最高軍事機関である中国共産党中央軍事委員会(主席・習近平国家主席)に編入された。
 この改編を通じ、海警局の法執行の強化および武警・人民解放軍と融合した軍隊化が図られた。
 その結果、尖閣諸島周辺海域で行動する中国海警局の艦船は、準軍隊としての性格と役割を付与され、東シナ海を管轄する人民解放軍の「東部戦区」とともに一元的に作戦行動をとる体制が整ったことになる。
 さらに、中国の立法機関である全国人民代表大会(全人代)は今年11月初め、海警局(海警)の権限を定めた「海警法」案の全文を発表し、国家主権や管轄権が外国の組織、個人に侵害されたときは「武器の使用を含めたあらゆる必要措置」を取れると規定した。
 また最高軍事機関である中央軍事委員会の命令に基づき「防衛作戦などの任務」にあたることも明記された。海警局の艦船は、大型化し、軍艦並みの兵器を装備しており、法制定後は海軍との連携を一段と強めるとみられている。
 前述の通り、海警局の艦船は、尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返しており、周辺で操業する日本漁船も「海警法」の対象となるのは間違いなかろう。
 このように中国は、日本領域内の尖閣諸島ひいては南西諸島周辺を焦点に軍事活動を行う地域を意図的に作り出していると見ることができ、今後、不測の事態が生起すれば、一挙に軍事活動へとエスカレートさせる危機が迫っていると考えなければならない。
④「軍事活動への短時間の移行」について
 中国は、東シナ海の尖閣諸島、南シナ海そしてインドとの国境で、領土的野心を露わにしている。
 今年6月に中国とインドの国境付近で発生した両国軍の衝突は、中国が自国周辺の領有権主張を巡り、一段と強硬姿勢を取るリスクを浮き彫りにした。
 また、その衝突によって、中国が国境付近の現状を変えるため、現場の比較的小規模な小競り合いを利用しごく短時間に軍事作戦へ移行することも明らかになった。
 同じように、中国の尖閣諸島を焦点とする日本に対する軍事作戦は、「Short, Sharp War」(迅速開始・短期決戦の激烈な戦争)になると見られている。
 そのシナリオの一例はこうだ。
 米国がINF全廃条約の影響で、東アジアに対する中距離(戦域)核戦力による核の傘を提供できない弱点に乗じて、中国軍は日本を核恫喝してその抵抗意思を削ぐ。
 同時に、対艦・対地弾道ミサイルを作戦展開し、それによる損害を回避させるべく米海軍を第2列島線以遠へ後退させるとともに、米空軍を北日本などへ分散退避させる。
 その米軍事力の空白を突いて、中国軍は、海空軍を全力展開して東シナ海の海上・航空優勢を獲得し、その掩護下に海上民兵や日本国内で武装蜂起した特殊部隊などに先導されて尖閣諸島をはじめとする南西諸島地域に奇襲的な上陸作戦を敢行し、一挙に同地域を奪取占領する。
 まさにその軍事作戦は、迅速に開始され短期決戦を追及する激烈な戦争、すなわち「Short, Sharp War」を追求している。
 その際、米陸軍および海兵隊は、中国軍の侵攻に遅れまいと第1列島線への早期展開を追求するため、中国軍の侵攻と米地上部隊の展開が交錯する戦場でいかに主導権を握るかがカギである。
 したがって、日本や第1列島線の国々は、米陸軍・海兵隊の受け入れをスムーズに行う体制を平時から整備することが重要である。
⑤「マルチドメイン作戦による戦争」について
 中国は、日米などが新たな戦いの形として追求しているマルチドメイン作戦(MDO)という言葉を使用していないが、それに相当する概念を「情報化戦争」と呼んでいる。
 中国は、2016年7月に公表された「国家情報化発展戦略綱要」などで表明しているように、経済と社会発展のための道は情報分野に依存しているとし、軍事的側面からは情報化時代の到来が戦争の本質を情報化戦争へと導いていると認識している。
 そして、「情報戦で敗北することは、戦いに負けることになる」として、情報を生命線と考えるのが中国の情報化戦争の概念であり、そのため、従来の陸海空の領域に加え、敵の通信ネットワークの混乱などを可能とするサイバー領域や、敵のレーダーなどを無効化して戦力発揮を妨げることなどを可能とする電磁波領域、そして敵の宇宙利用を制限する宇宙領域を特に重視して情報優越の確立を目指している。
 この際、中国の情報化戦争は、米国のような全般的な能力において優勢にある敵の戦力発揮を効果的に妨害する非対称的な能力を獲得するという意味合いもあり、新たな領域における優勢の確保を重視している。
 前述の通り、「孫子」の忠実な実践者である中国は、情報化戦争の一環として政治戦や影響工作も重視している。
 また、1999年に発表された中国空軍大佐の喬良と王湘穂による戦略研究の共著『超限戦』は、25種類にも及ぶ作戦・戦闘の方法を提案し、通常戦、外交戦、国家テロ戦、諜報戦、金融戦、ネットワーク戦、法律戦、心理戦、メディア戦などを列挙し、これらのあらゆる手段で制限なく戦うものとして今後の戦争を捉えており、中国の情報化戦争に少なからぬ影響を及ぼしていると見られている。
⑥「技術的優越の追求と先進的兵器の使用」について
 中国は、2019年10月1日の建国70周年の軍事パレードで23種の最新兵器を公開し、軍事力を内外に誇示した。
 その中で、超音速ミサイルや無人戦闘システム、電子戦などに力を入れていることが明らかになったが、パレードで公開された最新兵器はすべて実際に配備されていると説明されている。
 その一部を紹介すると下記の通りである。
 新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「DF-41」、極超音速滑空ミサイル「DF-17」、超音速巡航ミサイル「CJ-100/DF-100」、超音速対艦巡航ミサイル「YJ-12B/YJ-18A」、最新鋭ステルス戦略爆撃機「H20」、攻撃型ステルス無人機「GJ-11」、高高度高速無人偵察機「WZ-8」、無人潜水艇(UUV)「HSU001」など
 中国は、全般的な兵力やグローバルな作戦展開能力、実戦経験でなお米国に後れを取っているとはいえ、今や自国からはるか遠くで作戦を遂行する能力を持ち、インド太平洋地域の紛争を巡る米軍および同盟国軍に対する接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力を有する自国製兵器を幅広く取りそろえている。
 中国は、米国に対する技術的劣勢を跳ね返すため、特に、海洋、宇宙、サイバー、人工知能(AI)といった「新興領域」分野を重視した「軍民融合」政策を全面的に推進しつつ、軍事利用が可能な先端技術の開発・獲得に積極的に取り組んでいる。
 中国が開発・獲得を目指す先端技術には、将来の戦闘様相を一変させるゲームチェンジャー技術も含まれており、技術的優位性の追求を急速かつ執拗に進めている。
⑦「ネットワーク型指揮システムによる部隊指揮・兵器運用の集中化・自動化」について
 中国は、建国以来最大規模とも評される「軍改革」を急ピッチで進めている。
 軍改革は、2016年末までに、第1段階の「首から上」の改革と呼ばれる軍中央レベルの改革が概成した。
 2017年以降は、第2段階の「首から下」と呼ばれる現場レベルでの改革を着実に推進し、そして「神経の改革」と呼ばれる第3段階の改革に着手している。
 中国は、中央軍事委員会に習近平総書記を「総指揮」とし、最高戦略レベルにおける意思決定を行うための「統合作戦指揮センター」を新設した。
 これをもって、習近平総書記が、統合参謀部や政治工作部などで構成される中央軍事委員会直属機関の補佐を受け、統合作戦指揮センターにおいて中国全軍を集中一元的に指揮する体制が整ったことになる。
 また、中央軍事委員会/統合作戦指揮センターの直下に、従来、総参謀部が持っていた多くの作戦支援部門の機能を統合し、航空宇宙部、ネットワークシステム(サイバー)部、電子電磁システム部および軍事情報部から構成され、情報の戦いを一元的に遂行できる戦略支援部隊が編成された。
 さらに、これまでの「七大軍区」が廃止され、軍全体で統合運用能力を高めるため、統合作戦指揮を主導的に担当する「五大戦区」、すなわち東部、南部、西部、北部および中部戦区が新編され、常設の統合作戦司令部がおかれている。
 これに先立つ2014年7月、環球時報(電子版)は、中国軍が2013年11月、東シナ海に防空識別圏を設定したのに続き、「東海(東シナ海)合同作戦指揮センター」を新設したと伝えた。
 合同指揮センターは、中国各軍区の海、空軍を統合し、東シナ海の防空識別圏を効果的に監視し、日本の軍事的軽挙妄動を防止するのが目的だと報じている。
 このように、中国は、マルチドメイン作戦としての情報化戦争で「戦える、勝てる」(習近平総書記)よう、統合作戦遂行能力の向上と効率的な部隊・兵器運用に向けて、ネットワーク型指揮統制システムによる部隊指揮および兵器運用の集中化・自動化に注力している。
⑧「軍事活動への非公式の軍事編成および民間軍事会社の関与」について
 中国は、2010年7月に国防関連法制の集大成となる「国防動員法」を制定した。
 同法は、有事にあらゆる権限を政府に集中させるもので、民間の組織や国内外に居住する中国公民に対して、政府の統制下に服する義務を課している。
 国防動員の実施が決定されれば、公民と組織は、国防動員任務を完遂する義務を負い、軍の作戦に対する支援や保障、戦争災害の救助や社会秩序維持への協力などが求められる。
 同法は、日本国内で仕事をしている中国国籍保持者や留学生、中国人旅行者にも適用され、突発的に国防動員がかかった場合、中国の膨大な「人口圧」がわが国の安全保障・防衛に重大な影響を及ぼす。
 そのことについて深刻に受け止め、有効な対策を練っておかなければならない。
 また、同法は、国が動員の必要に応じ、組織および個人の設備施設、交通手段そのほか物資を収容しおよび徴収することができると定め、その際の徴用の対象となる組織や個人は、党政府機関、大衆団体、企業や事業体等で、中国国内のすべての組織と中国公民、中国の居住権をもつ外国人をも含むすべての個人としている。
 つまり、本法律は、中国に進出している日本企業や中国在住の日本人をも徴用の対象としている点に注意が必要である。
 コロナ禍によって、マスクをはじめとする薬や医薬品、医療機器など、日本人の生命や国家の生存に関わる生活必需品や戦略物資が不足した。
 その原因は、中国でマスクを生産していた日本企業が中国の国防動員の徴用の対象となったことにあり、医薬品などを極度にまで中国に依存し、脆弱性を露呈した厳しい現実を決して忘れるわけにはいかない。
 他方、中国は、2017年に軍隊と民間を結びつけ、軍需産業を民間産業と融合させる「軍民融合」政策を国家戦略として正式採用した。
 その狙いは、軍の近代化のために民間企業の先進的な技術やノウハウを利用することにある。
 中でも、最先端の軍民両用(デュアル・ユース)の技術を他国に先駆けて取得・利用することを重視していることから、民間セクターと軍事の壁を曖昧にし、あるいは排除して軍事分野に活用する動きを強めている。
 そのため、国有企業と民間企業の相互補完的な関係づくりに取り組みつつ、米国の軍産複合体を目指すとともに、国有企業の規模・シェアの拡大と民間企業の縮小・後退を意味する「国進民退」を積極的に推進し、政府の官僚を「政務事務代表」としてアリババやAI監視カメラメーカーのハイクビジョン(海康威視)などの重点民営企業に駐在させ、政府官僚による民営企業の直接支配を始めている。
 このような共産党一党独裁体制下での軍民融合は、軍事力の近代化・強化がすべてに優先する「軍国主義」化に拍車をかける危険性がある。
 軍民融合政策と同時に警戒しなければならないのが、「国家情報法」である。
 同法は、「国家情報活動を強化および保障し、国の安全および利益を守るため」(同法第1条)、国内外の情報工作活動に法的根拠���与える目的で作られた。
 その第7条では「いかなる組織および国民も、法に基づき国家情報活動に対する支持、援助および協力を行い、知り得た国家情報活動についての秘密を守らなければならない」と定め、国内外において一般の組織や市民にも情報活動を義務付けている。
 つまり、中国は軍民融合政策と国家情報法を一体として運用しており、そのことは、日本の企業や研究者が意図せずして、あるいは気付かないうちに、人民解放軍によるドローンや人工知能(AI)などの民間の最先端技術や専門知識の取得を助け、新たなリスクを生み出す可能性があることを意味している。
 このように、中国は、軍事活動に民間の組織や公民を動員する体制を敷き、また、軍の近代化のために民間企業の先進的な技術やノウハウを利用するため、民間セクターと軍事の境界を曖昧にし、あるいは排除して軍事分野に積極的に活用する動きを強めている。
 以上、ロシアが挙げる「現代の軍事紛争の特徴および特質」に沿いながら、中国がわが国に対し仕掛けている「新しい戦争」の形について概要を説明した。
 それから読み解けることは、中国は、ロシアの軍事ドクトリンとほぼ同じ軌道をたどった行動や工作を行っているということだ。
 ロシアが、当初ウクライナで行ったこと、すなわち純然たる平時でも戦時でもない境目において、軍事的手段と非軍事的手段を複合的に使用し知らないうちに始められた外形上「戦争に見えない戦争」、それと同じあるいは更に厄介な戦争を、中国は日本に対しすでに仕掛けていることは疑う余地のない事実である。
 もし、それによる可能性が尽きた場合には一挙に軍事活動へと移行し、最終的に最先端技術・兵器を駆使した情報化戦争をもって戦争の政治的目的を達成しようとすることも、ロシアのクリミア半島併合や東部ウクライナへの軍事介入と同じと見なければならない。
「全政府対応型アプローチ」で備えよ
 「新しい戦争」の形である外形上「戦争に見えない戦争」の大きな特徴および特質は、軍事力を背景とし、軍事的手段と非軍事的手段を複合的かつ連続的に使用することにある。
 したがって、わが国の防衛も、軍事と非軍事の両部門をもって構成されなければならない。
 その軍事部門を防衛省・自衛隊が所掌することは自明である。
 では、これまで説明してきた中国の非軍事的手段である「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」の「三戦」、そして政治、外交、経済、文化などの分野の闘争、さらに常態化しているサイバー攻撃などに対しては、どの行政組織がどのように備えているのであろうか。
 それ以前に、わが国が中国の「戦争に見えない戦争」の挑戦を受け危機的状況にあるとの情勢認識があるのか、ななはだ疑わしい。
 そこでまず、「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」や習近平国家主席の国賓来日など、誤った対中情勢認識に基づいた日中関係の推進は、直ちに是正されなければならない。
 そのうえで、中国の複雑多様な非軍事的手段による脅威を考えると、政府内各省庁のそれぞれの任務所掌事務・機能を結集した「全政府対応型アプローチ」(all government approach)を取ることが何よりも重要である。
 しかし、各省庁の縦割り行政では、効果的・実効的な対応は期待できないので、その弊害をなくし、政府が総合一体的な取組みを行えるよう、行政府内に非常事態対処の非軍事部門を統括する機関を��たに創設することが望まれる。
 例えば、内閣府または総務省に「国土保全庁」(仮称)を設置するか、米国の「国土安全保障省」のように、各省庁の関係組織を統合して一体的に運用する「国土保全省」(仮称)を創設する選択肢もある。
 そして、国家安全保障局(NSS)の補佐の下、国家安全保障会議(NSC)を国家非常事態における国家最高司令部とし、内閣総理大臣、内閣官房長官、外務大臣および防衛大臣(4大臣会合)を中核に関係閣僚をもって国家意思を決定し、最高指揮権限者(NCA)である内閣総理大臣が軍事部門の自衛隊および非軍事部門を集約する「国土保全庁」あるいは「国土保全省」に対して一元的に指揮監督権を行使するピラミッド型の有事体制を作ることが必要だ。
 他方、わが国は「自然災害大国」であり、平成7(1995)年1月の阪神淡路大震災や平成23(2011)年3月に発生した東日本大震災をはじめ、ほぼ毎年全国各地で大規模自然災害が発生し、その都度、共助、公助の不足が社会的課題として指摘されてきた。
 近い将来、南海トラフ地震や首都直下地震などによって国家的危機の発生が予測されている。
 併せて、中国による広範なサイバー攻撃や高高度電磁パルス(HEMP)攻撃があれば、一般住民をも直接的・間接的に巻き込まずには措かないのである。
 このように、国民保護や重要インフラ維持の国土政策、産業政策なども含めた総合的な対応を、いわば「国家百年の大計」の国づくりとして、千年の時をも見据えながら行っていくことが求められる。
 つまり、わが国の安全保障・防衛を強化するためには、社会全体でわが国を守る仕組み・取組みが不可欠であり、国民の「自助、共助、公助」への責任ある参画を促し、それを「民間防衛」の組織へと発展させることが更なる喫緊の課題である。
 一方、軍事部門を見れば、わが国は、戦後の「経済重視・軽武装」政策を引きずり、いまだにその充実強化が疎かにされている。
 最大の課題は、列国と比較して防衛費が極端に低く抑え込まれていることだ。
 日本は、中国の「情報化戦争」を念頭に、30防衛大綱で「領域横断(クロスドメイン)作戦(CDO)」を打ち出し、自衛隊の能力構築を始めた。
 CDOでは、従来の陸上、海上、航空の活動領域が宇宙空間へと拡大し、さらにサイバー空間や電磁波空間といった新たな活動領域が加わった。
 そのように、軍事活動の領域・空間が3つから6つへと一挙に倍増し、多領域・多空間に拡大して戦われるのが近未来戦の際立った趨勢である。
 そのため、これまでの自衛隊の組織規模をスクラップ・アンド・ビルト方式で再編成するのには一から無理があり、従来の防衛力を基盤として、中国の新たな脅威に対抗できるCDO能力を付加的に強化するには、自衛隊の組織規模の飛躍的拡大や最先端のハイテク装備の取得が必須である。
 また、CDO(米軍はマルチドメイン作戦:MDOと呼称)を前提とした日米共同作戦には、両軍のC4ISRをネットワーク化することが不可欠であり、そのような防衛力の整備には防衛費の倍増は避けて通れない。
 米国は、中国との本格的かつ全面的な対決に踏み出し、そのため今後、世界の分断が進むと予測されている。
 つまり、米中対立は、米中間に限られたものではなく、自由・民主主義を支持する国々と共産主義中国との対立であり、他ならぬ日本自身の問題である。
 その対立が前提の世界において、日本が二者択一で同盟国の米国をさて置き、中国を選択することがあってはならない。
 同盟が成り立つには、①価値の共有、②利益の共有、③負担の共有、そして④リスクの共有、すなわち戦略的利害の共有が必要である。
 米国が中国との新冷戦を決意している時、日本が安全保障・防衛上の利益のみを享受し、新冷戦において生じる米国の通商や金融、テクノロジー、外交、それに安全保障・軍事などの負担やリスクを、中国との経済関係を重視するあまり、日本が共有する明確な姿勢を示さない場合、同盟は成り立つはずがない。
 そのうえ、米国からは見放され、中国からは経済面で裏切られた上、安全保障上の敵対心を露わにされるのは必定である。
 コロナ禍とともに戦後最大の安全保障の危機に直面している今こそ、日本は米国との同盟関係を一段と深化させ、米国と同じ構えで中国に備えることが強く求められるのである。
 そして、日米同盟を基軸として、インド、オーストラリアの4か国(クワッド)に台湾などの周辺諸国やASEANなどを加えて、「自由で開かれたインド太平洋」構想(戦略)の下、インド太平洋版「NATO」へと発展させることが今後の大きな課題でもある。
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pudknocker · 4 years
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 保見容疑者は、両親の介護に半生を捧げた。独身で、妻も子供もいない。愛犬が我が子そのものだった。そして彼は裁判で「愛する犬を集落の人間に毒殺された」と主張していた。オリーブの前に飼っていた犬で、名前をチェリー。本当に毒殺されたのなら、保見死刑囚が復讐を誓った心情は理解できる気もした。  裁判では他にも「草刈り機を燃やされた」、「母親の介護でおむつを交換していると、自宅の中に入ってきた住民に『うんこくせーな』と暴言を吐かれた」といったイジメの事実を主張した。自分だけでなく、母親も侮辱されていた。しかし保見死刑囚は、介護に集中しようと、嫌がらせや暴言に耐えていたという。  こうした保見死刑囚の訴えを、裁判は「妄想」と一蹴した。だが私の取材では、同じ集落の中でもイジメの事実を認める証言が多数ある。  例えば、都会で施錠しない家は稀だ。しかし田舎では、カギをかけないどころか、窓をカーテンで覆っただけで不興を買う。「カギなんかかけやがって」、「カーテンなんかしやがって」と強烈な陰口を叩かれる。  戸締まりを厳重にし、カーテンでプライバシーを保護することは、田舎では「隣人を信用していないサイン」と見なされてしまう。だから、他人が突然、無施錠の玄関を勝手に開けて家の中に入り、居間に出現することは決して珍しくない。  保見死刑囚の「自宅に勝手にあがりこみ、おむつの件で母親と自分に暴言を吐いた」という証言は、だからこそ私は信憑性を感じる。だが、おそらく都会で生まれ育った裁判官は、そんな状況は想像すらつかなかったのだろう。
山口「八つ墓村事件」、保見光成死刑囚が弁護士にも語らなかった“田舎暮らしの地獄” | デイリー新潮
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xf-2 · 5 years
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大阪市西淀川区にあるGIGAZINE旧本社へ編集長たちが自動車で荷物を取りに行ったところ、なんと斜め前にあるGIGAZINE第一倉庫がショベルカーでぶっ壊されている真っ最中の現場に偶然遭遇しました。 ◆所有している倉庫が見知らぬショベルカーに破壊されていた 現場はココ、2019年2月16日のことです。現場到着して確認直後からすぐ録音開始しているため、以降の様子はすべて音声データが存在していますが、記事執筆時点で警察が捜査中とのことなので、支障が出ないように専門的で詳細な部分はあえて省略し、被���届や供述調書に沿った事実関係のみで記事化しています。 上記の倉庫がこんな感じに。
解体業者がショベルカーで破壊中。もちろんすぐに「ここはうちの名義になっているし、登記して権利を所有している。火災保険もかけているし、税金も払っている。何かの間違いではないか」と伝えたところ、「上の不動産会社の社長から取り壊せと言われて作業している」とのことでしたが、すぐに解体作業は中断され、社長に確認するとのことで携帯電話で連絡し始めてくれました。
しかし「20分ほどで責任者が来るが、作業はそのまま続行しろと言われた」ということでなんと破壊再開。やめて欲しいと言っても一向にやめず、「危険だからどけ」と言われ、どうしようもなくなったため、警察へ連絡することに。
幸いなことにすぐ近くに交番があるので走って行きました。しかし無人。
交番から110番通報するとすぐに西淀川警察につながり、住所を伝え、状況を伝えることに。
編集長「だから私の名義になっている建物が勝手に壊されているんです、今」 西淀川警察の担当者「え?なぜですか?」 編集長「わかりません。事前に連絡はありませんでした。とにかく今まさにぶっ壊されて破壊されているところで止めようがないので、現場に来て見て欲しいんです。お願いします」 西淀川警察の担当者「え?本当に?」 編集長「本当です。とにかく来て見てもらえませんか。言っても壊すのをやめてくれなくて、もうどうしようもないんです」 西淀川警察の担当者「本当に?なぜ?」
あまりのことで警察も当初は半信半疑だったものの、パトロール中の警官を向かわせるということでそのまま交番で待機するように命じられ、しばらくすると警官が1名登場。いっしょに現地へ。 現地に到着すると、地主のYさん、不動産仲介会社の社員であるN部長、などが新たに現地にいるのを確認。
地主のYさんは「この土地は自分の持ち物である」「この建物は自分の持ち物である」「弁護士にそう言われている」「お前のものではない」「一体何が目的だ、言え」「返してもらった」などと主張。
さらにこちらが警察に事情を説明している間にも、近隣住民の家屋の玄関ベルを次々に鳴らして順に呼び出し、「私はあの家を返してもらった」「もともとはおじいさん(=編集長の祖父)に貸したのであって、この人(=編集長)のことは一切知らない」と虚偽の主張をし始めました。
警察の応援がさらに2名到着したものの、地主のYさんの嘘・侮辱行為は止まらず、こちらが黙っているといくらでも嘘を周囲に吹き込まれるので反論し、そのまま口論に発展することに……。
◆「建造物損壊罪」には当たらない? 警察官と仲介した不動産会社の社員N部長が仲裁に入り、嘘を吹聴する地主のYさんたちを撤収させ、その場は収まりました。 その際にその場にいた不動産仲介会社「パワーエステート株式会社」のN部長による説明は以下の通り。 ・解体している家屋3つのうち、端の1つである持ち主さん(=編集長)とは連絡がつかなかった ↓ 編集長「連絡がつかないと言っているが、今回勝手に破壊している建物の目の前に会社があります」 第一倉庫の目の前にGIGAZINE旧本社があります。これぐらい近いのに「連絡がつかない」とは一体……?
・登記は『編集長』となっているが、地主のYさんは「返してもらった」と主張している ↓ 編集長「その主張の裏付けとなる書類がどこにもないのに……?」 さらにN部長の説明は続きました。 ・不動産会社としては登記名義が『編集長』になっているということは、地主のYさんも不動産会社も承知していた ・解体業者には不動産会社から解体の指示を出して作業させた 登記簿で持ち主を確認しているのにもかかわらず、連絡を取らずに家屋を破壊するというのは、まるで前世紀の地上げ行為っぽく見えます。
さらに警察からは以下のような説明を受けました。 ・民事ではあるが、実際に無断・無許諾で家屋を破壊している ・家屋を破壊するのを中断するように現場で要請したにもかかわらず、なお破壊を続行した ・登記の書類、保険の書類、税金の書類も「編集長」名義であると主張されている以上、そもそも「編集長」の許諾を受けずに破壊を続行するのは普通に考えてもおかしい ・該当する書類などを持ってきてもらえれば、被害届や告訴は可能なので、後日、会社の顧問弁護士と相談して協議した上で、西淀川警察署まで事前連絡の上で来てもらえれば良い また、不動産会社の社員であるN部長から名刺を受け取り、これまでの経緯の詳しい説明と今後の対応について、2月22日(金)13時からGIGAZINE新本社(大阪府茨木市)にて話し合うことになりました。 それまでにやれることは粛々とやっておかなくてはなりません。 まず保険会社に連絡し、何か保険で支払われる対象になるのかと問い合わせたものの「前代未聞のケースなので不可能」との回答。残念。 次に元検察で特捜でもあったGIGAZINEの顧問弁護士に相談したところ、 「一般的には、相手方から、建物収去土地明渡請求をされることはありうると思いますが、相手方が自分が正しいと信じて、これを遂行しようとするなら、民事訴訟を提起しないとならず、相手方が、勝手に、建物の取り壊しを強行することは、自力救済として許されません」 「少なくとも、刑事的には、自力救済は許されず、建造物損壊罪だとして告訴されることは進めてゆかれればいいのではないか」 との心強い回答。調べてみると以下のような罪状に該当する可能性が高いようです。Wikipediaがわかりやすいので読んでみます。 建造物等損壊罪 - Wikipedia
他人の建造物又は艦船を損壊した者は、5年以下の懲役に処する。
本罪は「損壊」を構成要件的行為とする。 学説は多岐にわたるが、判例・通説は、その物の効用を害する一切の行為をいうとしている。ゆえに物理的な損壊に限らず、心理的に使用できなくするような行為も損壊といえる。
確かに今回の一件は「建造物損壊罪」になりそうです。 そのため、法務局へ行って登記簿を出し、西淀川警察へその登記簿を持って行って上記の弁護士の見解を伝えたものの、 「建造物損壊罪にはならない」 という判断になる、とのこと。理由は以下の通り。 ・建造物損壊罪の「建造物損壊」とは「自動車でビルに突っ込んでくる」「建物を爆弾で爆破する」「壁面にスプレーで落書きする」ぐらいの「故意性(=わざとやっている)」が必要 ・自分の土地の上にある建物を「返してもらった」と地主は思い込んで破壊しているので「故意性」がない それだったら何のための登記簿で、何のために法的に正規の手続きが存在するのだ?そんなバカなことがあるのか?ということで再度法務局にその旨を相談しに行ったところ、登記官につないでもらうことができ、恐るべき事実が発覚。
・「滅失登記の申出」という制度がある(「建物滅失登記の申請」とは違うもの) ・いかなる方法であってもとにかく何もない更地にしてしまえば「滅失登記の申出」によって登記を書き換えることができる ・この更地にする方法は合法でも違法でもどっちでもいい、書類上はそういうのは一切問われないため ・手続きの書類さえちゃんとそろっていれば「滅失登記の申出」で登記簿の名義を書き換えることができてしまう
以下のページが詳しいです。 建物滅失登記の「申出」 | 姫路の司法書士西川英彰の日常
建物名義人が誰なのか?今どこにいるのか?そもそも生きているのか?相続人はいるのか?誰にもわかりません。 このような場合に、土地の所有者より「自分の土地の上に建物の登記だけ残っているけど、確実に存在しないので、職権で滅失してください」と法務局にお願いするのが、建物滅失登記の申出です。 これを受けると、法務局はいろいろ調べた上で職権で建物登記を滅失します。
編集長「……つまり、ここに私が突然ショベルカーで押しかけて、法務局の建物を破壊し、その『滅失登記の申出』を行うと、登記簿の名義を書き換えることが可能だ、ということですか?」 法務局「現地の状況を確認しに行き、確かに何の建物もないとなれば、登記官の職権で、そういうことになりますね。もちろん登記簿に記載されている住所へ郵送で連絡するので、登記自体をその時点で阻止することは可能です」 編集長「壊される前、つまり事前に破壊・解体を止める法的な方法はありますか?」 法務局「ありません」 編集長「つまり、警察に連絡しても、その場では解体を業者はやめてくれるが、警察がいなくなれば再び作業を再開することはでき、それを止める方法はない?」 法務局「ありません……」 かなりいろいろと法務局の登記官も調べたのですが、解体自体を止める法的手段は今のところ、やはりないようだ、とのこと。手続きとしては申請されれば現地に登記官が向かい、更地になっていることを確認すればそれでよく、そのまま「滅失登記の申出」に従って、登記官の職能ということで書き換えることができてしまうそうです。
つまり、今回は偶然、解体中の現場に居合わせたので止めることができたのですが、地上げ行為の手順としては以下のようになります。 ・勝手に家屋をショベルカーなどで破壊して解体して更地にする ↓ ・「滅失登記の申出」を行う ↓ ・うまくいけば登記簿の名義を書き換えることができる。名義を書き換えることができなくても家屋自体は破壊できる。 ↓ ・あとは好きなように土地活用を行う 実際に誰かが住んでいる家屋であればともかく、今回のような「倉庫」だと中に誰もいないし、誰も見張っていない時間帯が発生するため、「勝手に破壊する」ということが可能になるわけです。そして破壊してしまえばもう元に戻すことはできないので、「滅失登記の申出」すら可能になるので完璧な乗っ取りができる可能性も狙える、ということになります。 しかしいくらなんでも滅茶苦茶すぎるので、再度、GIGAZINEの顧問弁護士に相談してみたところ、 「所有していることを明らかにし、解体しようと思う者に対してはっきり明示すれば良い」 とのこと。つまり、解体業者の依頼主や事前説明と違う持ち主の名前が表示されていれば、解体業者が「あれ?」となって認識できるはずなので、勝手に壊すと「持ち主が違うということがわかっているにもかかわらず解体した」ということで、違法性がかなり上がるようです。 そこで以下のようにデカデカとラミネート加工された表札を作成。
あちこちにくっつけました。
さらに後日、登記簿のコピーも壁面に貼り付け、万全を期すことに。
家屋の中にもつるしておきました。これでどこから壊そうとしても一発でわかります。
そして2月22日(金)13時、パワーエステート株式会社のN部長と「編集長所有が明らかである建物を勝手に壊したのはなぜ?」と話したところ、以下が判明しました。これも録音・映像記録済みです。 「通常の手続きではパワーエステート株式会社が土地家屋調査士に依頼して取り寄せた登記簿に載っている住所に連絡する」 「今回については、隣2件の連絡先は地主のYさんが知っていたが、編集長の連絡先は知らないと言われたので連絡しなかった」 「その後、解体する提案をしたのはパワーエステート株式会社で、解体の指示を出したのは地主のYさん」 「解体業者を手配したのは地主のYさんから土地を買い取ろうとしている『買主の不動産会社』で、名前は言えない」 「解体業者に金を払うのは地主のYさん」 「第三者の会社(=買主)が『あの土地を買いたい』ということでパワーエステート株式会社に仲介の話を持ちかけ、パワーエステート株式会社から地主のYさんに連絡を取った」 「パワーエステート株式会社と地主のYさんの間では媒介仲介契約を結んでいるだけであり、それ以外の契約書はない」 「地主のYさんと編集長との間で交わされた書類は一切ないし、パワーエステート株式会社は確認していない」 「地主のYさんは『カギを返してもらった』とパワーエステート株式会社に言ったが、パワーエステート株式会社はカギの確認をしていない」 「今回解体中の建物の中に地主のYさんの荷物が入っている、と地主のYさんに言われた」 つまり「あえて何も確認しない」という手法です。 そして「100万円払うと地主のYさんは言っているが��うか」と提案されたのですが、「金さえ払えば法的な手続きを一切無視し、勝手に家屋を破壊してもOK!」というムチャクチャなことが正しいわけがないので、提案を拒否。 しかしこのままでは泣き寝入りするしかありません。 というか、そもそもここまで勝手に破壊しているのに「建造物損壊」に問われないというのはおかしいのでは?ということで、登記簿以外にありとあらゆる権利と因果関係を証明するであろう書類(売買購入時の領収書、売買契約書、以前の持ち主の登記簿、地上権があると明言してくれた当時の司法書士の証言などなど)をそろえ、GIGAZINEの顧問弁護士同伴で再度、西淀川警察へ行くことにしました。 その際、最も有効だったのが、弁護士が発見した下記の「最高裁判例 昭和58(あ)1072」です。 事件番号:昭和58(あ)1072 事件名:建造物損壊 法廷名:最高裁判所第三法廷 今回の件で問題となっているのは「その家屋は誰のものなのか」という部分で、そこを争点にすると「刑事事件」ではなく「民事」になってしまい、警察では手出しできなくなってしまいます。相手の業者の言い分ややり方も、ことごとくそうやってグネグネと刑事責任を回避するように論理構築されているのが重要な点です。この悪質な地上げ行為に等しいやり方に対抗できるのが上記の最高裁判例「昭和58(あ)1072」で、以下のようにまとめることができます。 ・建造物損壊の場合、民事とは切り離し、刑事として起きた現象面だけで罪に問うことは可能である 登記簿上は編集長のものであると明記されており、なおかつ国に税金(固定資産税)も毎年きちんと払っており、GIGAZINEによる倉庫としての利用実態もある以上、あとは「建造物損壊」の部分だけを刑事事件では見ましょう、ということです。 最初は及び腰だった警察も、弁護士からこの最高裁判例をプリントアウトしたものを手渡され、熟読し、説明を受けた結果、やれるだけやってみましょうということになりました。よくある借地権や地上権のあるなしだけだと刑事責任を問えず、民事裁判のみになってしまうのですが、現象面だけを見ることによって「建造物損壊」だけに絞ることは実は可能だ、ということです。 一方、パワーエステート株式会社に対しては「警察に被害届を出すことになり、捜査の行方を見極めなければならないので、今の時点で、話し合いはできません」と通達しました。というのも、警察の立場からしてみれば、被害届を出すのをダシにし、被害届や告訴状の取り下げを条件にしてお金でカタを付けられると、せっかくの捜査が徒労に終わってしまうためです。そのため「民事はしない。刑事で処罰して欲しい」という意志を警察に対しては徹底的かつ明確に示し続ける必要があります。今回の記事の公開もそういった「処罰の強い意志を明確かつ公に示す」とともに、同様の地上げ的行為や手口で困っているケースの参考になればというのを兼ねています。 そうしていろいろな資料をそろえていった結果、ついに3月27日(水)に被害届・供述調書が完成したので、西淀川警察へ行き、署名・押印してきました。
基本的にこちらの主張は全て盛り込んでもらい、供述調書末尾に以下のような感じの文章を書きました。 「今回、何がどうなって私の建物が壊されることになったのか釈然としませんがパワーエステートのN部長が言うには、土地の持ち主のYさんから壊して良いという許可を得たとのことです。私は最初のうちは『何かの間違いで壊してるなら話し合いするしかない』と思っていましたが、Yさんが現場で私を嘘つき呼ばわりしたり、あとから100万円で話をまとめようとしたりしたことに腹が立っています。これはお金の問題ではありません。いくら積まれても受け取る気はありませんので、私の建物が勝手に壊された今回の件をしっかり調べてもらって、取り壊しの指示を出した人間には厳しい処罰をお願いします」 加えて、以前に茨木市にあるGIGAZINE編集部の新本社が地震で壊れた際に修理金額を見積もってくれた業者に頼み、被害金額を出すための「見積書」を作ってもらい、これも添付しました。合計金額は「1226万1660円」です。「100万円で話をまとめようとする」というのがどれだけ人をバカにした行為だったのかがわかってもらえるはずです。 今回のこの記事も、「絶対に引き下がらない」「刑事事件になるわけがないと思ってなめてかかっているやりたい放題の連中に対抗するためにも警察・検察には全力で戦って欲しいし、戦うべきだ」という意志を示すために書かれています。 その後、現地へ警察と同行し、再度撮影を行いました。 あのまま放置しておくと風が吹いてあちこちに解体した破片がバラバラに飛んでいくのでまとめてあります。
そういえば壁面に貼ってあったはずの「名札」「表札」「登記簿のコピー」がありません。針金でグルグル巻きにしてくくりつけていたはずなのですが、どうなったのでしょうか。
家屋の中に貼ってあったはずの「名札」「表札」「登記簿のコピー」も消えています。誰かが勝手にはがしたようです。
それはともかく、とにかくこれで終わり、あとは捜査の進展を待つのみ……のはずだったのですが、なんと被害届を警察に出した翌日、3月28日(木)、再び解体作業が勝手に始まったのです。 ◆再び破壊される倉庫 3月28日(木)午前9時57分58秒 旧本社に来訪していたチャリダーマンが、なぜか第一倉庫の近くに解体業者が来ていることに気付き写真撮影。
午前11時頃 新本社にYさんから内容証明郵便が届く。その末尾に「土地の権利は日新プランニング株式会社に譲渡した」と明記されていた。 正午12時45分37秒 「日新プランニング株式会社」の手配したショベルカーが第一倉庫を破壊し始める。チャリダーマンが警察へ通報。
13時5分頃 チャリダーマンからの通報により、編集長たちが現地へ急行。
このようにしてまたしても、勝手な解体・破壊を始めたのです。前日の警察立ち会いでの撮影時に「名札」「表札」「登記簿のコピー」が消えていた原因はこの前兆だったのでしょう。
13時33分 編集長が西淀川警察の担当している刑事に携帯電話で通報、現地の確認を要請。 13時36分 GIGAZINEの顧問弁護士に電話連絡。 14時00分40秒 現地到着。
「日新プランニング株式会社」の社員を名乗る男が警察に対し�� ・Yさんから土地を買った ・アスファルトをはがす作業をしていて「誤って」少し壊してしまった ・「日新プランニング株式会社」の弁護士から西淀川警察に連絡させる ・編集長と直接話す気は無い ・編集長の顧問弁護士から警察へ連絡させてくれ と一方的に主張。 要するに「これは民事だから警察は介入するな」という口実を作りにさらなる手を打ってきた、という流れです。
ここまでやっていても「故意」ではないそうです。
一体何をしたら「故意」になるのでしょうか。破壊する瞬間を撮影していても「故意性」に問われないのであれば、一体どうすれば……?
顧問弁護士も警察がすぐに故意性を問題にすることについてはかなり怒っており「犯罪者が全員、『私がやりました、犯罪だとわかってやりました』と言うと思いますか?知らぬ存ぜぬでしらを切り通すのが普通でしょう」とのこと。さすがにもともと検察をしていただけのことはあり、言葉の説得力が違います。故意性を重視しすぎた結果、自白頼みになるわけです。故意性よりも、目の前の現実、科学的事実の方が明らかに重要なはずだと思うのですが、違うのでしょうか。 14時31分 顧問弁護士に再度連絡、西淀川警察へ説明、弁護士同士の「民事」の連絡をはっきりと断る。 これにより、以降の一方的な破壊はとりあえず止まりました。 15時半頃 本当に土地の名義が書き換わっているのかを確認するため、法務局に到着。登記簿を取得して現状を確認。土地の名義はまだYさんから変更されていませんでした。 16時半頃 再度事件現場に到着。防犯カメラにも映像が残っていることを確認。また、騒ぎを聞きつけて集まってきた近隣住民に取材を行った結果、Yさんはとにかく領収書は出さない、契約書は書かない、というようにして徹底的に書類を出さないようにしている、などさまざまな多数の証言を得ました。これらは警察へも伝達済みです。 18時18分 西淀川警察から電話。 ・警察署に戻って確認したところ、先方の業者の主張と違って「弁護士」からではなく、その業者からの連絡のFAXが来ているだけであった。 ・その連絡先を電話で教えてもらったところ、今朝届いた内容証明郵便の末尾に明記されているものと同じ「日新プランニング株式会社」であった。 ・警察から「民事は民事で進めていただいて」と言われたが、「民事で進める気は一切ない。刑事で進めて欲しい」と強硬に繰り返し再度主張。 ・「内容証明郵便が届いているのだが内容が意味不明で理解できない。この件について直接、私がYさんに質問するのは大丈夫か」と質問したところ、「既に被害届が出ていて受理しているので捜査中はまだやめて欲しい」とのこと。 上記が記事執筆時点での進捗です。 正直、まさか現代の日本でここまで警察が業者になめられており、圧倒的に無力で、ショベルカーなどの重機で家屋を無理矢理破壊されるのを止める方法がないとは思いませんでした。加えて、ここまで写真などの物証があったとしても、警察は現行犯逮捕することもできず、ただ見守るだけしかできないというのが現状です。警察の方々も昨日はさすがに全員、苦々しい顔をして非常にくやしそうでした。 最終的にどうなるかは今後の捜査の進捗を待たなければなりませんが、現時点ではもう打つ手がありません。誰が見ても「建造物損壊」であることは明らかであるにもかかわらず、「前例がない」というだけでここまでやりたい放題されるとは思いませんでした。わざと破壊している最中の写真があっても、目撃した証人がいても、ダメです。 ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか?このままだと「ならない」となってしまいそうです。 最後に、今回の「建造物損壊」およびこのような地上げ的行為について、読者から広くGIGAZINE編集部へ情報提供をお願いしたいと考えています。 ・今回の一件はあまりにも特殊事例すぎるのか? ・実は表に出ていないだけでこのような「滅失登記の申出」を悪用しようとしている脱法的な地上げ行為は普通に行われているものなのか? ・あるいはこのような事例でも対抗する方法が実は残されているのか? どのような情報でも構いません。今のままだと警察も地上げ的行為を止めることができず、GIGAZINEでもここまでがやれる限界です。何か有益な情報や「私も同じ手口で被害に遭った」という方がいれば、まずは以下のフォームから匿名で情報提供をお願いします。その際、情報提供者の保護は徹底します。 以下のフォームで件名に「地上げについて」と書いてもらい、提供したい情報を明記し、連絡可能なメールアドレスを記入していただければ大丈夫です。すべてに返信することはできませんが、顧問弁護士とともにいただいた情報を検討し、もっと詳細な情報を提供して欲しい場合にはこちらから連絡することがあります。 それではよろしくお願いします。
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美人女性を結婚相手にしたくても違和感のない男性になればいいのだろう?と頭を悩ませてしまう男性もいるはずだ。
そこで、ここからは、美人と結婚をするために今のうちから外見や内面を磨いておくべきだ。
美人な女性と結婚するための準備
1.ルックスを磨く
2. 美人女性とのコミュニケーション能力を高める
3. マナーを身につける
 4. 収入を高める
 5. 美人女性の内面を知る
  1.ルックスを磨く
誰からも「美女と野獣のようなカップルみたいだ!」と言われないためにも、あなたももルックス(容姿)を磨いておくべきだ。
特に美人女性が好む男性のタイプは、顔が良いということではなく清潔感あふれるおしゃれに気を使う男性だ。
ファッション誌を見て清潔感のある洋服を購入し、腹が出たりと醜い体を変身させるために肉体改造を行ったり、顔の肌荒れをなおすスキンケアをすることを始めることも重要だ。
2. 美人女性とのコミュニケーション能力を高める
チビ、デブの男性が美人女性と結婚しているのは、女性が「一緒にいて楽しい!」と感じるからだ。
美人女性を楽しい気分やほんわかな気持ちにさせるのは、コミュニケーション能力を高める本などを読むことも選択肢の一つだろう。
美人女性との恋愛も夢ではなくなるはずだ。
 3. マナーを身につける
あなたの仕草や行動が早い男性は、女性の心を惹きつけて大人の男性だと思われやすく女性の気になる存在になるはずだ。
社会人として当然のマナーを身につけることはもちろん、デート時にレディファーストを心がけることも女性の好意を引き付ける要因でもある。
男性の内面を重視する女性に対しては、以上のマナーを覚えておくことも大切だ。
4. 収入を高める
あなたの年収が低ければ、女性との結婚は当然ながらできない。
収入を上げるためには、どんな仕事に従事していても資格を取るなどのチャンスはあるはずだ。
また、残業も一つの方法だがオススメはしない。
美人女性は、「お金はいいから私を愛してくれるだけでいい!」などど言うこともあるが、現実を把握して、働きながらでもムリなく資格取得をしたり、収入が高い会社に転職するなど、収入アップの道は多い。
いわゆる勝ち組なのだが、それなりの収入と女性の心を読み取ることも加えなければならない。
5. 美人女性の内面を知る
あなたは、努力次第で女性の心も掴めるはずです。
特に結婚相手は一生を共に生活するのだから、当然ながらあなたと相性の良い美人女性と結婚をするほうが幸せになれるに決まっている。
美人女性と結婚したいと思うなら、可愛いと思う女性の性格がどのようなものなのか?とことんコミニュケーションをとって内面を想像してみよう。
想像とおりに女性ならば、あなたの結婚相手として相応しい。
しかし、女心は大変難しいもので、些細なことであなたへの感情が豹変することもある。
賢い男性は「君のことを理解しているから何も不安はないよ!」などと女心を元に戻すコツを知っている。
美人女性は、美人でない女���と内面はまったく変わらない。
だからこそ、女性の気持ちをくみとる姿勢こそが結婚生活を安泰にする秘訣でもある。
 美人女性と結婚する方法とは
巷で流行っているマッチングアプリた出会い系サイトでは結婚できる確立は、ほとんどない。
やはり結婚相談所に駆け込むしか方法はない。
その結婚相談所でもダントツで美人女性が多く登録しているのがオーネットだ。
私もオーネットに入会して上記で話したように、美人女性とお付き合いをしている。
実は、他の結婚相談所の無料相談にも行ったが、オーネットには適わなかった。
まず、その前にオーネットについての質問をまとめてみた。
 オーネットについての質問
ここでは、よくある質問は以下の9通りです。
Q1. オーネットではどのように婚活進めていくのですか?
Q2. 結婚までの平均活動期間はどのくらいですか?
Q3. 結婚までのお見合い人数の平均は何人くらいですか?
Q4. お見合いでのお茶代の相場は幾らくらいか?
Q5. オーネットの勧誘は執拗に勧誘すると聞きましたが本当ですか?
Q6. 結婚相談所の成婚率は10%前後と聞きましたが本当ですか?
Q7. 結婚相談所に入会すれば本当に結婚できますか?
Q8. 年収が低くても結婚できますか?
Q9. 結婚相談所以外の出会いで結婚したら、損はしませんか?
 それでは1つずつお答えします
Q1. オーネットではどのように婚活進めていくのですか?
A:下記のように婚活を進める。
メッセージのやりとりで意気投合すれば、サイト上でメッセージのやり取りが可能になる。
入会後は、オーネットからの毎月の紹介や、会員検索などを通して、条件や価値観にマッチした人と知り合っていく。
これらを繰り返しながら何人かと会い、個人連絡先を交換してデートを重ねていき、互いに「もっと知りたい」となれば、成婚に向けて交際をスタートさせるという流れになる。
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Q2. 結婚までの平均活動期間はどのくらいですか?
A:私の経験上、およそ8ヶ月ほどになる。
まず、お相手との出会いが女性なら4ヶ月以内の方が多く、平均交際期間は女性なら約1年活動した場合の総額」を計算するのが良いはずだ。
これは結婚相談所のサポートの質によっても、それ以上にその人自身の意欲と行動量、そして運によって変わってくるのであくまで参考。
 Q3. 結婚までのお見合い人数の平均は何人くらいですか?
A:およそ10人ほどになる。
中には初めてお見合いする人も稀にいるはず。
お見合いを10回した人と幸せな結婚をする人もいれば、多いケースだと50人近くの方とお見合いした方もいる。
 Q4. お見合いでのお茶代の相場は幾らくらいか?
A:初めてのお見合いでは、お茶代は男性が全額負担します。
エリアにもよりますが、一般的なカフェの場合は1,000~2,000~3,500円です。オーネットの場合は、初回は場合は2,000円程度とい調査結果がある。
もちろん、ホテルなどのリッチなカフェで行う場合もある。
お金の価値観も結婚には大切なポイントで、特に結婚相談所に登録する場合は、そのことをしっかり理解すべきだ。
 Q5. オーネットの勧誘は執拗に勧誘すると聞きましたが本当ですか?
A:担当者にもよりますが、そういった場合もある。
 口コミ
「しつこい勧誘は苦手なので、当日はその場で入会を決めませんでした。
そうは言っても押しに弱かったり、心配な方もいると思いますが冷静に考えて帰宅しました。」
重要なことは、無料体験に行ったら入会せずに帰宅して冷静に考えることが肝要だ。
 予防対策
1、WEBから無料体験
2、当日のアンケートで伝える
3、当日直接伝える
 WEBから無料体験を申し込みする際に「ご意見・ご質問など」の欄があります。そこに以下をコピペして予約を申し込むといい。
 当日のアンケートで伝える
無料体験に行くと、当日にアンケートの記入を依頼される。
アンケートには、意見やご質問などの欄がある。
なお、アンケートを記入している間は、担当者は数分ほど席を外すので、そのタイミングに記入しよう。
 当日直接伝える
当日は、出向いた後に自己紹介を含めた話をする。
その際にきっぱり伝える方法で、伝え方のイメージは次の通りだ。
あなた
「口コミやネットの評判などを検索すると執拗な勧誘がある見たのですが本当ですか?」
カウンセラー
「そのようなことは絶対にありませんから安心して登録してください。」
 あなた
「それなら想像通りでした。私は強引な勧誘はとても嫌なので、オーネットがそのような勧誘をするのなら他社で決めますのでよろしくお願いします。」
少し大げさな物言いですが、3つのいずれかの対策をしておけば安心だ。
 Q6. 結婚相談所の成婚率は10%前後と聞きましたが本当ですか?
A:オーネットの成婚率は59.4%なので確実に成婚率は高まる。
 この平均データは、正しく情報を使えないうちはあまり惑わされないのが1番だ。
少し古いですが次のようなデータもある。
ただし、成婚率は20%以上。
消費者調査からの推計した成婚率は59.4%ですので結婚できるとは言い切れない。
自らしっかり活動しなければ結婚の可能性はゼロではないので、いい結婚相談所に入会すれば絶対に結婚しやすいはずだ。
ただし、いくら料金を払っていい結婚相談・結婚情報サービス業界統計(平成21年)」のデータからすると婚活サービスを利用して結婚するのは、あなたの努力しだい!
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Q7. 結婚相談所に入会すれば絶対に結婚できますか?
A:入会しても絶対に結婚できるとは言い切れない。
ただ、独自で活動するよりも、確実に結婚しやすいです。
ただし、高額な料金を払って結婚相談所に入会したとしても、自分から積極的に活動しなければならなくなる。
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 結婚の可能性
自らしっかり活動しなければ結婚の可能性はゼロに近いですので、すべてを相談所に任せないで、自らが結婚に対して真剣に意識して活動すれば結婚の可能性はとても上がるはずだろう!
 Q8. 年収が低くても結婚できますか?
A:よく世間でも言われている通り、特に男性の場合は年収が低いと婚活は決して簡単にはいきかない。
そのため高望みしたり、自分の理想にこだわっていると厳しいですが、自分の現状を正しく理解し、それに応じて��活をすれば、結婚相談所で結婚できる可能性は十分にある。
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例えば、結婚相談所では以下のようなことがよく起こっている。
 結婚相談所でよく起こっていること
もし年収が低いのであれば、例えば20代男性であれば30代女性も考えてみる、など視野を広げれば可能性は一気に広がる。
理想の異性の中で自分を求めてくれる一人を探すのと、自分を求めてくれる異性の中で自分が好きになれるかもしれない一人を探すのとでは、後者の方が圧倒的に努力が結果に直結するはずだ。
 Q9. 結婚相談所以外の出会いで結婚したら、損はしませんか?
A:損をすることはありません。
結婚相談所で活動をし続けていれば、多く会員とマッチングやお見合いを通して自分の価値観が少しづつ変わっていく。
この価値観を継続していくと、今まで身近にいた異性が気に入るようになり、お付き合いに発展して、結婚に進んでいくケースが多くなる。
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まとめ
以上、オーネットで美人女性と出会い、結婚までの流れを紹介してきた。
私のような30歳を過ぎた男性でも美人女性と出会い、お付き合いが続いている。
もし、あなたが理想の美人女性と出会いたいならばオーネットに入会したらどうだろう。
無料相談に行けば、あなたに合う美人女性5人を紹介してくれる。
あなたが、オーネットに興味があれば、真剣に結婚する意識を持って行かれたらどうでしょうか。
あなたにとって納得のいく女性が見つかり、幸せな結婚が叶うことを心から願っています。
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takahashicleaning · 3 years
Link
TEDにて
モニカ・アラヤ:小さな国の大きなアイデア? ― 化石燃料なき発展を目指して?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
化石燃料なくしてどのように社会システムを築くのでしょうか?
環境保護や再生可能エネルギーに積極的に取り組むコスタリカ人の一人として、気候変動対策の提唱者モニカ・アラヤは、すべての分野でクリーンなエネルギーだけを使用する世界についての大胆なビジョンを説明します。
化石燃料を使わずに(最新の小型原子力発電も使用してません)いかに社会システムを築くか?
これは複雑な課題です。
発展途上国が、この移行をリード出来ると信じています。異論がある方も多いと思いますが、現実には、発展の中心に化石燃料を据え続けると私たちの国々はあまりにも多くのことが危険にさらされるのです。私たちは、違う方法を取ることができます。
今です。今、本当にやるべきことは神話を覆すことです。それは、国の発展。もしくは、環境保護、再生可能エネルギー、生活の質の二者択一しかないという考えです。
私は、発展途上国であるコスタリカの出身です。約500万人が住んでいる国でアメリカ大陸のちょうど真ん中に位置しています。私たちの住む場所がどこなのか覚えやすいでしょう。100%近い電気が再生可能エネルギーによって作られています。
5種類の再生可能エネルギーです。水力、地熱 風力、太陽光、バイオマス発電。
聞いたことがありますか?昨年のことです。299日間。私たちの発電した電気は全て化石燃料を全く使っていません。すばらしい偉業です。しかし、そこには矛盾が隠されています。
70%のエネルギー消費は石油によるものです(最新の小型原子力発電はありません)
なぜって、それは私たちの交通システムによるものです。他の多くの国と同様に交通システムは、すべて化石燃料に依存しています。
問題は、どのように残りの経済をリープフロッグさせて脱炭素化させるのかということです(最先端から遅れることも悪いことではありません)
もし、私たちが成功させられなかったら一体だれが成し遂げることができるのでしょうか?だからこそ、コスタリカについて話したいと思います。私たちこそが有力な候補だと感じているからです。化石燃料なしで発展するという構想の先駆者になれます。
コスタリカについてある事実を知っているでしょうか?私たちは軍隊を持ちません。1948年を振り返りましょう。その年、内戦が終わりました。何千ものコスタリカ人が亡くなり多くの家族が無残に引き離されました。しかし、ある驚くべきアイデアが 人々の心をつかみました。
それは国の再始動にあたって第二共和国は軍隊を持たないということで私たちは軍隊を放棄したのです。その時の大統領のホセ・フィゲーレスは力強い方法を取り、陸軍基地の壁を打ち砕きました。翌1949年には、私たちは、新たな憲法によりその決断を永遠のものにしたのです。そのおかげで70年後の今、この話をすることが出来ます。
感謝しています。私が生まれる前のその決断に感謝しています。私と何百万人もの人々が安定した国で暮らすことが出来ているからです。
運が良かっただけでしょうか?いいえ、運ではありません。模範となるような熟慮された選択があったからです。1940年代には、無償の教育と医療サービスが始まります。それは社会保障と呼ばれました。
軍隊を放棄することによって軍事費が社会保障費に変わりました。それが安定の原動力です。50年代に。
50年代に水力への投資を始めました。それは発電に化石燃料を使うというトラップから抜ける方法となりました。今、世界がそのトラップと戦っています。70年代には国立公園に投資を始めました。
それによってどんな代償を払ってでも、成長、成長、成長を求めるというひどく間違った理論(新自由主義と言われます)を避けることができました。
これは発展途上の国によく見られる理論です。90年代に「生態系サービス」への投資を先駆けました。これは、森林破壊からの回復と成長のカギとなるエコツーリズムの促進を助長します。ですから、環境保護に投資することは経済の妨げにはなっていません。
その反対です。
私たちが完璧だということではありません。矛盾を抱えていないわけでもありません。それは論点ではありません。大事なことは自分たちで決断したことによって、発展に伴う問題を乗り越える力を身につけることが出来たということです。
また、私たちの国の1人当たりのGDPは、計算の仕方にもよりますが、約11,000ドルですが、GDPから推定される値に比べ、我が国の社会進歩指数は非常にかけ離れた値を示しています。軍を放棄し、自然や人々に投資するという行動はとても力強いものでした。それは物語を作りだしました。
小さな国が大きなアイデア持つという物語。その物語と共に成長することはとても力強いことでした。問題は、私たちの世代が考えるべき次の大きな発想です。次にすべきことは、我々の世代が、かつて軍隊を放棄したように化石燃料を永遠に手放すことです。
化石燃料は、気候変動を増幅させます。私たちはそれを知っています。
気候変動の影響に対し、人間が脆弱であることも知っています。発展途上国として、最も関心があることは人間に危害を与える化石燃料を使用しない発展です。なぜなら、なぜ、交通向けに電気を使うことが出来るのに私たちは石油を輸入し続けるのでしょうか。
思い出してください。私たちのこの国は、電力を川の水から火山の熱から風力タービンから太陽光パネルからバイオマスから得ています。化石燃料を放棄することの意味は、既存の交通システムを取り止め、自動車やバス、電車を地球を汚すエネルギーの代わりに電気で動かすようにできることです。
さらに、一言いえば、交通問題は コスタリカが現実に抱える問題となっています。なぜなら、既存のモデルは上手く機能していないからです。人間を傷つけ会社を傷つけています。私たちの健康も害しています。
政策や交通インフラが機能不全を起こしているので、こんな状態が毎日のように起きています。朝の2時間や夕方の2時間に起きていることです。なぜこの状態を普通だと受けとめなければいけないのでしょうか?来る日も来る日もこのように時間を無駄にするのはとても腹立たしい問題です。
交通量が激増している他の国と比べてみても、我が国の高速道路自体は、実際、とても良いものです。コスタリカ人は、交通渋滞を「プレサ」と呼びます「投獄された」という意味です。みんな暴力的になります。それさえなければ「プラ、ヴィダ(最高)」なんですが、これが起こっている事です。多くの人に関わる問題です。
良い話と言えば、クリーンな交通手段や様々な移動手段について、議論している時、どこか遠いユートピアのような話をしているのではありません。今、起こりつつある電気を使った移動手段について話しているのです。
2022年までには、電気自動車と従来型の自動車のコストは同じになると予想されています。いくつかの市は、電気バスを試していて、これらのとてもかっこよい乗り物は、コストを抑え、しかも、汚染を減らしています。石油に依存した交通システムをなくそうと思えば出来るのです。以前にはなかった選択肢が今はあるからです。わくわくしますね。
しかし、もちろん、このアイデアに不快感を覚える人もいます。そのような人はこう言うでしょう「世界は、石油から抜けられない。コスタリカもだ。現実を見ろ」と。彼らはそのように言いますが、これに対する反論の仕方を知っていますか?1948年。私たちはこうは言いませんでした「世界は軍隊を手放せない。だから、我々も軍隊を保持しようよ」と。私たちは、とても勇敢な選択をしました。それが違いを生み出したのです。
私たちの世代が勇敢になる時です。永遠に化石燃料を手放すのです。なぜそうすべきか?理由を3つお話します。
まず1つ目。
発展途上国なので、私たちの交通・都市化のモデルは初めからインフラが未整備で壊れています。だから、すぐに着手できるし、今こそ、都市と交通のモデルを再定義する時です。
車のための都市は要りません。これから構築する人間の限界を遥かに超えた新産業なので、歩き、自転車を乗りまわせる人々のための都市が必要です。公共交通機関も必要です。たくさん必要です。それらはクリーンで尊厳をもたらすものです。従来型の車が増え続けると私たちの都市は耐えられないものになるでしょう。
2つ目に私たちには変化が必要ですが、徐々に変化していくのでは十分ではありません。
初めからインフラが未整備なので、私たちは抜本的な変化(リープフロッグ)が必要です。
この国には、すでにいくつかの漸進的なプロジェクトがあり、私は、それらの活動を真っ先に賞賛しました。しかし、ごまかすのはやめましょう。美しい電気自動車や何台かの電気バスをちらほら見かけるという状況に満足してはいけません。
既存のものと同様のインフラやより多くの車、道路、石油に極端に投資し続けてはいけないのです(設備投資の一定の増加なら実質GDP増加下支えに資するので大丈夫)の私たちは、石油からの決別について話をしています。漸進的な改革ではたどり着けません。
3つ目は、これは皆さんも理解されると思いますが、世界は斬新な発想に飢えています。
サクセスストーリーを求めています。特に、発展途上国において難しい問題を解決していく話です。私は、コスタリカが、他国々にインスピレーションを与えると信じています。発電のために化石燃料を使わずに長い間過ごしていたと。昨年、公表したようなことによってです。そのニュースは世界中に広がりました。私は非常に誇らしく感じました。
コスタリカの女性クリスティアーナ・フィゲレスは、気候変動に関するパリ協定の交渉の中で重要な役割を演じました。私たちは、先人の残したものを守り模範を示さなければなりません。
さあ、次は何でしょう。人々です。どうすれば、人々は、これを受け継ぐことが出来るでしょうか?どうすれば人々に化石燃料を使わずに社会を築くことが可能だと信じてもらえるでしょうか?徹底的で多大な努力が必要になります。
それが、私たちが、2014年に「コスタリカ・リンピア」を作った理由です。「リンピア」とは「クリーン」という意味です。私たちは、人々を力付けて鼓舞させたかったのです。もし、国民が参加をしなければ、クリーンな交通システムの決定は尽きることのない技術的な議論と様々な既得権益を持った人たちによるロビー活動が殺到して行き詰ってしまうことでしょう。
再生可能エネルギーによって、グリーンな国になることは、すでに私たちの構想の一部です。誰にもそれを奪われてはいけません。
昨年、7つの州から人々を集め、彼らそれぞれに関わる気候変動の問題について語り合いました。今年も会議を開催し、前回のグループとは異なるコスタリカ人が再生可能エネルギーについて話し合いました。そして、驚くことに集まった人々は、ほとんど全てのことに反対しました。
ただし、再生可能エネルギーとクリーンな交通システムと空気を除いてはなのです。このことは人々を団結させました。
人々に本当に参加してもらうためのカギは、自分たちはちっぽけな存在だと感じさせないことです。人々は無力に感じます。人々は、自分の意見が無視されると疲れてしまいます。私たちは具体的に物事を進めるようにして、また技術的な問題を国民の言葉に置き換えることによって国民には役割があり、その役割は一緒に果たせるのだと示すべきです。
人間の限界を遥かに超えた新産業なのでクリーンな交通システムについてなされた約束が、いま初めて検証されているところで、政治家はそれを実現させなければ、ならないと心得ています。
特に、発展途上国において転換点は、皆が連携した時に訪れます(ポールローマーのいう大量生産による規模の経済。日本は、すでに、原子力発電など共に達成しています)
それは、国民、会社や公共交通機関の支持者たちが、電力による交通システムを「新たな標準」にしようと連携した時です。
次の選挙までに、すべての候補者が化石燃料の放棄について、自分の立場を明らかにするでしょう。この問題への対応は、主要な政策になるでしょう。強調しておきます。これは、気候変動に対する政策の議論でも環境の議論でもありません。これは私たちの実現したい国についてです。私たちが暮らす都市についてです。私たちの実現したい都市についてです。
最終的には、発展途上国なので、インフラ構築のために、私たちは、示さなければいけません。
再生可能エネルギーによる発展は、人々にとって今日を生きるコスタリカ人にとって、そして、特に将来の生まれてくる人たちにとって良いことだということを(インフラ事業なので設備投資の一定の増加なら実質GDP下支えに資するので大丈夫)
これは現在の国立美術館です。明るく平和的です。この前に立ってみると40年代の終わりまでは、軍隊の兵舎として使われていたとはとても信じられないでしょう。この場から軍隊のない新しい国家が始まりました。ここで、いつか化石燃料の放棄が宣言されることでしょう。
そして、また、インフラ事業の歴史を作るのです(インフラ事業なので設備投資の一定の増加なら実質GDP下支えに資するので大丈夫)
ありがとうございました。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
技術が、すべてのことを解決できると言いますが、我々が、100倍エネルギー効率のいい乗り物を作ることができるとすれば、大枠としてこれは正しい意見です。
しかし、エネルギー効率ではなく、生産性を高めた結果、イギリスは見事に産業が空洞化してしまいました。
参考として・・・
月面は、太陽風によりもたらされたヘリウム3が、鉱物資源として豊富に存在していることが確認されています。原子力発電や核融合に最適です。
注意事項として、基礎技術にリープフロッグは存在しません。応用分野のみです!
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個��同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて個人のプライバシーも考慮)
<おすすめサイト>
リサ・ジャクソン:2030年までにカーボンニュートラル(気候中立)達成を目指すAppleの誓い
グウィン・ショットウェル: 30分で地球を半周するSpaceXの旅行プラン
アラン・セイボリー:砂漠を緑地化させ気候変動を逆転させる方法
ジョー・ラシター:気候変動の解消に向けた原子力発電の必要性?
(合成の誤謬について)
合成の誤謬とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが、合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じること。物理学では、相転移みたいな現象です。性質が変わってしまうということ。
ミクロのメカニズムが個人同士の経済における仕組みであるのに対して、マクロのメカニズムは、国家間や経済全体の循環における仕組みだからである。
例えば、家計の貯蓄などがよく登場するが悪い例えです。前提条件が、所得が一定の場合!!所得が一定じゃない増加する場合は?これは、論じていませんので参考になりません!!(法人が提供する製品やサービスの価格も一定の場合も前提条件です)
1930年代のアメリカ経済が金融危機2008と似たような状態に陥った時、ケインズは、「倹約のパラドックス」というケインズ経済学の法則を発見しています。
それは、ポール・A・サミュエルソン(1915-2009)が、近代経済学の教科書「経済学」の冒頭で「個人を富裕にする貯金は、経済全体を貧困にする!(所得が一定の場合)」というわかりやすい言葉で表現しました。しかし、庶民の所得が増加し、貯蓄が投資、消費に回る場合には、「倹約のパラドックス」は生じません。
その後、この「倹約のパラドックス」は、アメリカの経済学者・ケネス・J・アロー(1921- )が「合成の誤謬」を数学的論理に基づいて「個人個人がそれぞれ合理的選択をしても、社会システム全体は合理的選択をするとは限らない」を検証してみせた。 要するに、部分最適ではなく、全体最適させていくということ。
つまり、新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との 戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!ということに集約していきます。
なお、金融危機2008では、マイケル・メトカルフェも言うように、「特別資金引出権(SDR)」は、2008年に行われた緊急対策で、一国だけで行われたのではなく、驚くほど足並みの揃った協調の下に国際通貨基金(IMF)を構成する188ヶ国が各国通貨で総額2500億ドル相当を「特別資金引出権(SDR)」を用いて世界中の準備通貨を潤沢にする目的で増刷してます。
このアイデアの根本は、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」です。この研究がなければ、誰一人として、変動相場制での当時の状況を改善し解決できなかったと言われています。
それ以前では、固定相場制でのマーシャルプランが有名です。
<個人的なアイデア>
電気を作る熱力学のサイクルで熱効率は、ほぼ50%、45%~50%の効率まで高めることは可能ですが・・・
高温の物体から熱を受け取り、電気という「使えるエネルギー」に変換できる機械を一般的に「熱エンジン」と呼んでいる。
高温の物体から受け取った熱エネルギーのうち、どれだけ活用できたかという比率を「効率」と物理学では定義している。
この効率は、原理的に超えられない「カルノー効率」という上限があることが知られている。
カルノー効率が達成されると、効率は上がるが、同時に仕事率がゼロになる現象。
つまり、熱エンジンの効率を最大限に上げると出力がほぼゼロになることを意味しています。そして、効率100%は物理的に不可能ということです。
中世で試行錯誤が行われたことに終止符が示され、機械での永久機関は作れないことが、この現象から理解できます。エネルギー保存の法則からも理解できます。
他には、燃料の持つエネルギーをどれだけ動力として取り出すことができるか?これをエンジンの熱効率と定義しています。
2020年の段階で、ガソリンエンジンの熱効率は最高で40%前後あり、10年くらい前までは30%程度。低燃費の技術競争もあるけどカルノー効率から限界も見え始めています。
だから、ガソリン自動車から電気自動車へ世界中の法人が開発を加速して切り替えている潮流があります。
さらに
経済学者で、ケンブリッジ大学名誉教授のパーサ•ダスグプタが、イギリス政府に提出した報告書の中に登場。
経済学を学ぶと、登場する資本や労働などの生産要素の投入量と算出量の関係を示す生産関数があります。
こうした関数は、様々な前提条件に基づきますが、経済学者は、収穫逓減の法則と言うものをよく知っています。
このような人工的な生産関数とは、他に天然由来の生産関数。
つまり、自然から収穫できる生産関数を導き出し、地球全体の生産関数というエコシステムを数値化することでバランスをコントロールできるかもしれないというアイデア。
ここでは、自然資本と呼びます。
自然資本を加味すれば現在の経済成長ペースがどこまで持続可能かを分析することもできます。
人間は、国内総生産GDPを生み出すため、自然から資源を取り出して使い、不要になったものを廃棄物として自然に戻す。
もし、自然が自律回復できなくなるほど、資源が使われて、廃棄されれば、自然資本の蓄積は減少し、それに伴い貴重な生態系サービスの流れも減っていくことになります。
さらに、教授は、経済学者も経済成長には限界があることを認識すべきだと説いています。地球の限りある恵みを効率的に活用しても、それには上限があります。
したがって、持続可能な最高レベルの国内総生産GDPと言う臨界点の水準も存在するということが視野に入るようにもなります。これは、まだ現時点では誰にもわかりませんので解明が必要です。
なお、地球1個分は、ずいぶん昔に超えています。
<おすすめサイト>
この世のシステム一覧イメージ図2012
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
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atarashiikotto · 6 years
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新しい骨董 公開インタビュー(大阪・千鳥文化にて)
ちょうど関西に台風が直撃し、誰もが部屋にこもっていたため街中が閑散としていた2017年10月23日に、新しい骨董の展示が行われていた大阪・千鳥文化にてひっそりとトークイベントが開催されました。新しい骨董のこれまでについて改めてメンバーで振り返りかえったディープなトークショーの模様をボリュームたっぷりで公開します。
日時:2017年10月23日  場所:千鳥文化(大阪・北加賀屋)
出演:山下陽光(途中でやめる)、下道基行(アーティスト)、影山裕樹(編集者)、聞き手・文:竹内厚
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新しい骨董が生まれたきっかけ
山下:これ、知ってます? 会場にも��わすのでひとつずつ食べてみてください。グミってもうあまり買わないじゃないですか。だけど、知らない間にこの20年でこんな進化してるのかってひっくり返ったんですよ。
―UHA味覚糖の新感覚グミ「cororo」、こんなのあるんですね。
下道:ほんと、果汁感がはんぱない。
山下:そうなんですよ。これで味覚糖が寿司ネタつくりはじめたらどうなんだってブログを書いてたら、もうね、海老焼売の味がする菓子とかつくってるんですよ。
下道:UHA味覚糖はヤバい、大阪の会社だよね。
山下:ですね。この20年でいろんなことが放ったらかしにされて、これくらい進化してたり、もしくは後退してたりもするんですよ。その典型じゃねぇかなって。
影山:お待たせしました。
―影山さんがトイレから戻ったのではじめましょう。新しい骨董って何なのか。まずは、職業も活動拠点もばらばらな3人がどうやって出会ったのかを教えてください。
影山:最初は、2013年に青森の十和田市現代美術館で「超訳 びじゅつの学校」という展覧会の企画に僕が関わっていて、そこに山下さん、下道さん、小説家の戌井昭人さんをお呼びしました。作品を展示するだけじゃなくて、会期中にいろんな部活動をつくって活動するという、観客参加型の企画で、山下さんは被服部、下道さんは写真部をやってもらったのかな。
下道:観察部です。
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(「超訳 びじゅつの学校」十和田市現代美術館、2013)
影山:そうそう、「下を向いて歩こう」っていうのをテーマにして。そのときに、夜は十和田のスナックを飲み歩いて、その様子も次の日のトークで発表するみたいなこともやってたんです。
下道:当時は、藤浩志さんが十和田市現代美術館の副館長で、影山さんは企画協力という形で関わっていて、僕らを呼んでくれたと。
山下:そうでしたね。
影山:藤さんの家に泊めてもらったりしながら、1週間くらい飲み歩いたりして、そのときに「なにか一緒にやれたらいいね」って話が出たんだと思う。路上観察学会だったりとか、それぞれに共通して興味を持っていることもあったから。
―3人の頭の中には、路上観察学会という共通のキーワードがひとつあったんですね。
下道:いや、どこからその話になったんだろう。
山下:なかった。たぶん影山さんは思ってたかもしれないけど、オレ達は会ったばかりだし。
下道:僕は、何だろうこの人はって感じで、山下さんにビビってたからね(笑)。でも、共通する接点はあるよって、影山さんから少しずつ聞いていて。覚えてるのは、泊めてもらった藤さんの家がものすごく寒くて、スナック行っては帰ってきての繰り返しだったことくらい。
―影山さんが編集者らしく、ふたりを近づけていったのかな。
山下:いや、そのときはそれで終わりますよね。またやろうぜって感じでもなく。
下道:どうやって始まったんだろうね。「超訳 びじゅつの学校」と「新しい骨董」のつながりが明らかなことがひとつあって、ウェブの体裁がほぼ同じ。デザイナーさんも一緒だから。そのつながりはあるんだけど、どうやって「新しい骨董」が立ち上がったんだろう。
影山:具体的にこの3人でなにかやろうかって話は、「超訳 びじゅつの学校」の後、1年くらいしてから、僕が山下さんが住んでた長崎の家に遊びに行ったんですよ。そこで、下道くんとスカイプつないで話してみようかってなって。
下道:そうだそうだ。でも、そのときにはもう「新しい骨董」って名前は存在してた気がする。
山下:オレが覚えてるのは、スカイプ会議をやったときに、こっちはイオンにいて、レジ脇の床が擦れまくってるところ、これって新しいトマソンじゃねぇのみたいなことを言った記憶があるから。路上観察学会みたいなことをやろうって話は、もう出てたんだと思う。
下道:言ってたわ、それ。お互いの興味をすり合わせるようなことをしてたんだね。それに対して、僕は浜辺で拾ったウルトラマンセブンの消しゴムみたいなのを見せて、「僕的にはこういうことかな?」って言ってみたんだと思う。
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―路上観察学会が見出したトマソン、イオンの擦れた床、拾ったウルトラマン消しゴム…と、気になるのはこれだよねという具体的なものを見せあって、だんだん3人が近づいていく。それにしても「新しい骨董」という名前はどこから?
影山:3人で活動するときの名前をどうするかっていうので、新しい路上観察とか、そんな名前をいろいろ挙げてたんだけど、山下さんがどこかで「いやいや、新しい骨董でしょ」って言いきったんですよ。
下道:うん、陽光くんのやってる「途中でやめる」と同じで、グループ名ぽくはないんだけど、すごくばっちりの名前だなと思った。
影山:その頃に山下さんが言ってたのは、雲仙普賢岳のことで。3人でFacebookでアイデアを出しあってたら、山下さんが雲仙普賢岳の話を書いてきて、それは「新しい骨董」のウェブの最初の記事(→リンク)にもなりました。
―その記事を読んでもらうのが早いと思いますけど、簡単にいえばどんな話なんでしょう。
山下:そうですね。雲仙普賢岳の噴火が1991年にあって、土石流で1階が埋まった家が永久保存されてるんだけど、かなり新しく見えるんですよ。しかも、それが完全なレプリカで。埋まった家を掘り起こして、それを移動させて、また埋めて、保存してる。なんだろうこの感覚って。
下道:原爆ドームに似てるんだけど、そのめっちゃ新しいバージョンというか。
―歴史を扱うような手つきだけど、そのもの自体は全然古びてないと。
山下:なおかつ、お土産として土石流を売ってるんですよ、500円で。
―埋まった家はモニュメントになって、土石流はお土産に。
山下:アトム書房と同じなんですよ。
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影山:山下さんは、広島の原爆ドームのそばにできたアトム書房って本屋さんの写真をインターネットで見つけて、これはなんだって調べる活動をずっとやっていて、そのときに山下さんが言ってたのは、インターネットが今のストリートみたいなものなんだと。骨董、路上観察っていうと実際にある物がベースになるように思うけど、インターネット上にあるそういうものを探していくのが「新しい骨董」なのかなって、この頃からちょっと思いはじめてました。
下道:僕自身は、そういうことはあまり考えてなくて、僕自身はガチで路上を歩くタイプだから、陽光くんのそういう考えかたって結構、衝撃的なことで。だから、僕の場合は、「新しい骨董」によって自分の活動がハイブリッド化すればそれでいいかなっていうことは思ってた。
―下道さんとしては、山下さんの目線に似たものは感じるけども、フィールドややり方が違ってそれが新鮮だった。
下道:そう。その頃、自分で考えてたのは震災後の東北の風景なんだけど、瓦礫が片付けられたところに残された建物、その廃墟のような建物に案内看板が立ち始めてたんです。もう数年前に何もなくなった更地にも、「以前、この場所にはこれがありました」という仮設の看板が立ってるんですよ。 僕はこれまで作品を通して、過去が現在の自分にどうつながっているかを調べながら表現したいと思ってたんだけど、震災が起こった直後から自分がすごく未来志向になっていて、たとえば100年後にこの震災は人々からどう捉えられるかって頭に変わりはじめた。それって、陽光くんが「新しい骨董」���はじめの記事で提示したことに非常に似てるなって思っていて。
山下:僕は今年40ですけど、25歳になったくらいの頃から、子ども時代に流行った遊びが付加価値をつけて、また復活しはじめるんです。それも「ドラゴンクエスト」みたいな、みんなが知ってるものじゃなくて、「これ、ちょっと見落としてたな」みたいなものが1周まわって、価値をつけて出てくる。「熱血硬派くにおくん」とかね。
下道:そうそう。だけど、それってまだ近過去の話で、陽光くんは最初に書いた記事で、もっと先の話まで書いてるから。ここですよ。
”これからさきは少し前を未来にするのではなくて、近未来を過去として予想してみる事にチャレンジしてみる。現在はまったくわからないけれど、2018年に検索されそうな言語を書いて、海にボトルレターを投げるように、書いた文章を投げまくって未来から検索して辿り着いてもらう事を予想しまくる。この文章こそが新しい骨董なんです。”
って、つまり、未来から先回りして過去を考えようと。これはぶっ飛ばしてるなって思った。
―それって、たとえばどんなことをイメージしてますか。
山下:mixiとか。
下道:もっと近いところでいえば、Facebookが「3年前のあなたはこんなことをやってました」って告知してくるのとか、まさに最先端の近過去で。ただ、それではそこまで面白くない。近過去のことを扱うひとはそれなりにいるからね。だから、陽光くんは近過去ではまだ足りないんじゃないかって最初から書いていて、「新しい骨董」は近未来のことを過去として想像してみるチャレンジなんだって。そこまで振り切りたいよね。
裏輪呑み、ウェブショップの誕生
―新しい骨董という名前や考えかたが少しずつ共有されていった過程が想像されますけど、3人以外が新しい骨董を知った、具体的な活動って何が最初ですか。
影山:それは「さいたまトリエンナーレ」ですね。
下道:その前って何もやってない?
山下:ネットで売りはじめてたんじゃない。
下道:いや、それ始まったのはトリエンナーレの下見1日目だから。
―ということは、まだ具体的な活動がはじまってない「新しい骨董」にトリエンナーレから声がかかったということ?
下道:まず僕に声がかかって、最初このトリエンナーレの主軸は、アーティストの新しい作品をドデンと置くのではなくて、さいたまに暮らす人たちとの恊働や新しい場づくりだったし、テーマが「未来の発見!」だったから、僕じゃなくて新しい骨董として受けたほうが面白いんじゃないかって提案したんです。そうだね、トリエンナーレまでは、新しい骨董のウェブ上でそれぞれが気になったことをアップして、意見を交換するだけの活動だったかな。
影山:まあ、みんな住んでる場所がばらばらだから。
山下:なんも覚えてない。どうだったかな。
下道:陽光くんは自分でもブログを持っていて、新しい骨董だけじゃなくて、いろんな興味がひとつになった状態でどんどん自分のブログに書いてたから。僕はそれを見ながら、この文章ってすごく「新しい骨董」の話なんだけどなぁって思って見てました。
―いろんなアイデアや意見がごちゃ混ぜになった山下さんのブログの中に、新しい骨董として発信したい内容も含まれていたんですね。
下道:そう、僕的には。影山さんがそういうことを新しい骨董のブログにあげてよってお願いするんだけど、書き直すわけにもいかないし。だから、新しい骨董感のある陽光くんの文章を僕が引っ張ってきて、まとめサイトみたいにまとめてみたり、そんなこともやってました。
山下:あー、やってたね。
影山:それで、「さいたまトリエンナーレ」に新しい骨董で参加しようって話が出てきて、ちょうどいい機会だし、集まって合宿もできるからって、3人で埼玉で合流して、またいろいろ動きはじめたんですね。
下道:3人で集まって話す機会ができたのは、結構大きかった。埼玉で集まったときに、拾ったものを売ってみようって話も出て、これは瞬発力で形にするべきだと思ったから、その日にすぐ新しい骨董のウェブショップを立ち上げた。
山下:そうだ、浦和のベローチェでね。
影山:そのときには、もう山下さんは新しい骨董に興味をなくしかけてたんですよ(笑)。買うを遊ぶとか、そういう話をずっとしていて。山下さんがつくる洋服も、原価を高くしていかに儲けを少なくするか、いかに安く売らなきゃいけないかってことを話し続けてた。
山下:いちばん安いコーヒー屋で。
下道:そこで新しい骨董のウェブショップを立ち上げて、陽光くんがポケットに入れてた鉄クズみたいなのと下道が道で拾った潰れた紙切れをアップしたら、一瞬で売れたんです。
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影山:それが次のブレイクスルーでしたね。
下道:新しい骨董のウェブショップを立ち上げるときに、陽光くんがずっと言ってたのは、「値段を3000円にしても10000円にしても変わらない。絶対に100円でいいから」って。いくらにしても買うやつは買うし、買わないやつは買わないからって。
―山下さんとしては、売り買いの行為こそが面白いってことですか。
山下:なんだろうね。写真集を本屋では買わないんだけど、夜中のAmazonだと買っちゃうみたいなことがあって。明日は仕事がむかつくなってときに、だまして売られるみたいな感じがあるから。その夜中にポチッとしてしまうのが、3000円じゃなくて300円だったらめちゃくちゃかわいいじゃないですか。しかも、下道氏は本気の梱包をするからね。
―新しい骨董ウェブショップで何かを買うと本気の梱包で商品が送られてくる。スタートした新しい骨董のウェブショップでそれからどんなものを販売してきましたか。
山下:下道氏がうちに遊びに来たときに、うちの娘がまだ当時2歳くらいで、納豆のパックを開けたら下のほうがビリビリって破れたんだけど、それを下道氏が狂気の眼で見てた。「それ、ちょっと金継ぎしたいんだけど」って。
影山:その納豆パックを金接ぎしたのも、ウェブショップにあげるとすぐに売れました。
下道:僕の中に「新しい骨董」チャンネルみたいなものが生まれてきて、気になるものを見つけた瞬間に、これ売りたい!って感じにはなってきたんです。
―ファウンドオブジェクト的な見つけたものだけじゃなく、手を加えたものも販売しているんですね。
下道:拾っただけのものはだいたい100円から200円で売って、手を加えたものはもう少し価値をつけてます。納豆パックの金継ぎも漆を乾かしたりするのに2~3日かかっているのにそれを2500円で売ったら、さすがに妻が怒ってました。
―何やってんだと。
下道:そう。他にも、ある朝妻が食パンを焦がしちゃったのを、捨てないでさらにじっくり焼いて炭化させて真っ黒にして、それも「焼きすぎたパン」として売りました。水分も何もかも全部飛ばしたら、カビることもないし、何百年と保つから。妻の朝の失敗を永遠に凍結して、未来に残す気持ちです。
―いい加減に怒られますよ。
山下:面白いのが、それ、2枚セットなんですよ。1枚焦げたからじゃあもう1枚って、レプリカとして完璧に炭化したパンを下道氏がつくって。
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―そういったエピソードも購入者には伝えますか。
影山:買った人にはエピソードをプリントアウトしたものも送られてきます。
―ウェブショップには、一見、ゴミにも見えるものが並んでいますけど、ひとつひとつ物の来歴から、サイズや素材、発見日も記されて、だんだん美術作品のようにも見えてきます。
下道:僕的な密かな楽しみはそうかも。自分としては、現代アートでできないことが新しい骨董だったらやれると思って、続けてきたところもあるので。自分自身ではいつもは恥ずかしいからやらない”アート的”な行為を少し素直になってみる感覚もあるかも。
―現代アートだとできないことって?
下道:いや、僕自身がただできないこと。例えば、沖縄で路上で車にひかれてぺちゃんこになったコカコーラの空き缶を拾ってすぐに販売サイトにアップして売ってみたり。あと、拾った落ち葉も送料込みで350円で売ってるんですけど、これ、ドイツのカッセルで拾ったヨーゼフ・ボイスが植えた木の落ち葉なんですよ。でも、象徴的なアイコンとか有名作家の引用とか、そういうのの組み合わせでやっていくとなんか「現代アートっぽく」なってしまうなぁと。
山下:1万円ぽいってことですよね。
下道:そうそう!作家としては悩みながらそういうのとはなるべく距離を取っていた…。だけど新しい骨董でこれを100円で売るのなら面白いかなって。だから、なんか今まで実はやってみたかったことを、新しい骨董で遊ばせてもらってるなって思います。
―影山さんが売ったものってないんですか。
影山:ありますよ、ひとつ。たぶん自転車から壊れて落ちたカギ。ただ拾っただけなんだけど。
―影山さんが新しい骨董に期待してるのは何でしょう。
下道:どうなんすか、何を期待してるんですか。
影山:新しい骨董のウェブショップに関しては、わりと下道カラーが全面的に出ていて。
下道:そうね、僕メインでガーデニングみたいに日々耕しています。
影山:あとは、山下さんが言う、あり得ないくらいの値段が安いっていうのも反映されてるんです。だけど、山下さんってその値段の話もそうだけど、すぐに捨てちゃうんですよ。
山下:秒速で飽きるんですよ。与沢翼なので。
―話をちょっと戻すと、さいたまトリエンナーレの準備段階で、新しい骨董のウェブショップが立ち上がったと。
影山:裏輪呑みもそこで生まれたものだよね。みんなで京都へ行こうって話もそうだし。
―では、次は裏輪飲みのことを教えてください。
山下:ダイソーで売ってる強力マグネットラックみたいなのがあって、それを上下ひっくり返して街の自販機とかにつけたら、そこがカウンターになって街のどこでも飲めるんですよ。
―街のあらゆる場所が立ち飲み屋に。
山下:そしたら、街の見え方が全部変わってきて、そこに磁石があるか否かで見るんですね。ここならいけるとか。スクランブル交差点で飲んでても、自然に街に溶けこむ。そのカモフラージュ感がハンパねぇなって。
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(裏輪呑みを紹介した記事はこちら→リンク)
―どこからそんなことを思いついたんでしょう。
影山:みんなでダイソーに行って、これがあれば街で飲めるじゃんみたいな話になったんだよね。
山下:もとはと言えば、オレが東京に遊びに来たときに、影山氏と御徒町で飲む機会があって、金持ってるヤツが酒買って、刺し身買おうってなったんだけど、影山氏はまさかの100円ショップで椅子を買ってきたんですよ。
影山:お風呂用の椅子でした。山下さんは、高円寺で「場所っプ」て店をやってたときから、路上で飲んだりよくしてたから、好きかなと思って。
山下:地べたリアンだったからね。だけど、その椅子があることで、地べたで飲んでてもオレらはもう店に来てるぞ、みたいな意識になったんですよ。で、帰りにその椅子をもらってコインシャワーに行ったら、あ、椅子があるから座れるわ。東京の答え、これで出たなと。
―どこでも座れる椅子が東京の答え。
山下:東京にいるとどこかに座るだけでいくらかお金を払わなきゃいけないのに、100円の椅子があるだけでどこでも座れるなって。ただ、路上に座ってるとヤカラな感じもあって、タチが悪い。それが、裏輪呑みだとただ人が立ってる感じしかしないんです。
影山:ダイソーで見つけた後で、試しに何時間か裏輪呑みをやってみたら、駅前の交番前でも全然怒られなかった。これってすごいんじゃないか、さいたまトリエンナーレの作品もこれでいいんじゃないって話になったんですよね。夜も泊まってた旅館でこれ(強力マグネットラック)見ながら飲んでね。
下道:そうだった、すごい発明だなって。
山下:シャッター商店街に対する答えだからね、これ。もう店を開けなくてもいい。
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影山:裏輪呑みは全国に広がって、マネをする人が増えたのが大きかったですね。今年も山口のシャッター商店街で裏輪呑みをやった人がいて、それは商店街の人にもちゃんと交渉してました。
下道:この前、沖縄でもやってたよ。ダイソーに集合して。
影山:だけど、裏輪呑みは新しい骨董とは関係ないんです。
―副産物みたいなものでしかない。
影山:わりとバズったりはしたんですけどね。
―みんなで京都に行ったという話はどんなことでしょう。
下道:裏輪呑みをみんなでやったら面白いのではと、さいたまトリエンナーレに出品の企画として提案したんだけど、アルコールだったり路上で勝手にやる事がなかなか難しくて。
影山:そのときに『京都おもしろウォッチング』(路上観察学会・編/新潮社/1988年刊)という本を見て、ちょうど30年前に路上観察学会のメンバーが京都へ行って、面白いところを見つけるみたいなことをやってたんですよ。じゃあ僕らも京都の同じ場所へ行って、同じものを見つけようって京都旅行をしました。行為のコスプレって言いながら。
山下:その本に掲載されてる場所をひたすら探して、赤瀬川原平たちがどの道を歩いたかってことを特定しまくったんですよ。それはすごく面白かった。
影山:本の表紙に写ってる、人の顔が描かれた角石をいきなり下道くんが見つけちゃうんです。ただ、その角石も30年経ってるから、隣りの家にズレてたりして。そのときのことは、京都新聞でも記事になりました。
―角石(かどいし)、敷地の隅に置かれた石ですね。このときの京都旅行は、新しい骨董としてどこかに発表してるますか。
山下:ブログにオレが書くって言って、まだ書いてないんですよ。
下道:でも、いつこの本(「京都おもしろウォッチング」)を入手して、京都に行くことになったんだろうね。
山下:…あまり酒飲まないほうがいいね。
ボトルキープ、月刊 新しい骨董の発行
山下:いやー疲れましたね。クソつまんねぇグループの立ち上げ話を聞かされて。
―いやいや。
山下:早く終わんねぇかなと思って。今の話をしたいんですよ。去年の話とか、もう無理だから。
―さいたまトリエンナーレがどうなったかは聞かせてくださいよ。
下道:もういっこ、あちこちの店で「新しい骨董」の名前でボトルキープするってのも始めたんだけど、陽光くん、もう飽きてるよね。
―誰でも「新しい骨董」の名前でボトルをキープができて、そのボトルは誰でも「新しい骨董のボトルください」と出して飲んでいいというやつですね。ボトルキープをする意味については、新しい骨董のブログ参照(→コチラ)ということにしましょうか。だけど、トリエンナーレでアルコールはダメだったんですね。
下道:ボトルキープだとある程度特定のお店たちのみとの繋がりになってしまうのもダメだったのかと思います。ただ、浦和って大熊猫氏を筆頭にすごく呑兵衛が多くて、イカれた名店もあったりして、この時期にいろんな人が入れてくれたボトルキープはいまだに多くが呑み継がれていますし、100本到達記念で浦和の「ねぎ」にメンバーも集まってみんなで飲みました。
―では、それ以来ですか。
下道:そうだと思いますよ。
影山:いやいや、今年の新年会で1回会ったじゃない。単なる飲み会だったけど。
―そこでこれからの新しい骨董をどうしていくかという話も出た。
山下:いや、出てない…出たっけ?
下道:そのときに僕としてやりたいって話したのは、月刊 新しい骨董で。
―月刊 新しい骨董というのは、2017年1月にいちど発刊されているメルマガですね。
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影山:下道くんが新しい骨董のウェブショップをリードしてきて、そこにあげた物はどんどんソールドアウトになって、で、裏輪呑みは全国的に広がってきた。それはいいんだけど、やっぱりもうちょっとインターネット的なことをやりたいねということで、新しい骨董のウェブマガジンを立ち上げましょうって話になったと思います。
山下:そうだね。それで、オレらが月刊 新しい骨董に原稿を書いて、その文字数が3000文字だから、それに対して3000文字書いてきたらそのメルマガを読めますよってことにしたんです。文字数の等価交換。これは大変なことになりましたね。読んだこともない文章が3000文字送られてくるんですよ。
下道:500文字しか送ってこなかったら、500文字だけ送って、のこりのテキストは塗りつぶして送るってコンセプトで。ここで生まれた副産物もいっぱいあるし、ほんとに文字数の等価交換というのは非常に面白い。だから、そこをもうちょっとやってみようよって、ぼくは新年会で言ったんですよ。
―副産物ってたとえばどういうことですか。
下道:わけわからない日記みたいなものが、僕ら3人だけに送られてくるんだけど、3000文字って言われても、何を書けばいいかわからないから、実はこんなことで悩んでるんですとか、うちの近所にサーファーがいて…とか。でも、それを読むのは3人だけ。
山下:でも、面白いですよね。
影山:うん、面白い。
下道:文字の等価交換ってすぱっと決まったコンセプトで、すごくいい。でも、その副産物的な部分の面白さは、陽光くんが最近出版した『バイトやめる学校』(山下陽光・著/タバブックス/2017年7月刊)では、本だけではなく読者が直接感想や悩みを送ってきていたりしたそれに応えているのに続いているのかな。
―山下さんとしては、文字の等価交換のアイデアはもういいやって感じですか。
山下:いや、面白いですよ。ただ、もう、オレは「これ面白いでしょ」みたいなことはもういいかなと思っていて。みんなにもっと余裕があれば、その面白いことで笑いたいけど、いまの世の中の状況で、「オレがいまから面白いことを言います」ってやっても、「いや、明日早いんで」って感じになっちゃうでしょ。
―笑えない状況だと。
山下:そうなんですよ。表現みたいなことを仕事にしてると、「オレはあいつと違って」みたいに、ちょっと蹴落とさなきゃいけない部分とか、ほんとは儲かってないのに儲かってるふりをしないといけないとか、それが結構ヤダなと思っていて。だからといって、真面目に勤めあげて、まったく面白くない仕事で20万とかもらって、空いた時間に好きなことをやるんじゃなくて、そうじゃない、もうちょっと違う状況をつくれるんじゃないのって思うんですよ。
影山:そうだね。
山下:ここから先は、ちょっとうさん臭くなるのでアイツ酔っ払ってんなと思ってもらっていいんだけど、なんかね、「楽勝っす、儲かってしょうがないんすよ」って言ってたら、ほんとに儲かってきちゃうことって多いんですよ。「世の中クソですよ」って言ってたら、ほんとに嫌になってきちゃうんだけど。だから、社長の自伝とか自己啓発本に書いてある「人の悪口は言うな」とか、あれ、わりと本当で。で、オレも結構せめぎ合いなんですよ。周りに裸の女が50人くらいいるけど、そこには一切触れず、性欲ゼロパーですって言いながら、歩いてるみたいな感じ。どうやっても儲かるって話がめちゃめちゃ転がってるから。
影山:なのに眼をつぶって歩いてるんだ。
山下:そう。もう話すら聞きませんって感じで。それが超大変なのに楽しくて。昨日も京都のイベントがひとつ中止になったから、「途中でやめる」の服を売る機会がなくなって、それで今月の家賃が払えないんですよ。ヤベェぞと。だから、いそいで服を送り返してもらって、すぐに通販にアップして、売れたお金を銀行の口座からおろして家賃を払うってやらないと、もう、うちは破産するんです。
影山:そんな感じなんですね。そこ気になってました。
山下:だけど、それは100%売れるんです。あるものは絶対に売れるから。それがプラス50万になろうが、プラス1億だろうが、あんまり関係ないなって。このお金、誰が喜んでるんだろうって話でいえば、うち、最近、畑をはじめたんだけど、向かいに住んでる管理人のおばさんが「植木屋が刈っていった落ち葉がいっぱいあるんだけど、いる?」って落ち葉をくれるんですよ。向こうは落ち葉を捨てるための市指定のゴミ袋代が浮くし、こっちは腐葉土にして使えなくもないからって、これ、どっちがありがとうって言うべきなのか。ようは、払ってもいいし払わなくてもいいし、どっちでもいいっていうのが最高の世の中で。オレはそういうことをやりたいなと。
影山:僕もローカルをテーマに地方でいろんなことをやってるんですけど、地方って泥臭いことがいっぱいあるわけですよ。地方でのクリエイティブの仕事、特にデザインや編集ってお金が見えないから、その対価が現物支給だってこともリアルにある。それを見える化していくのも面白いかもしれない。
下道:そうだね。そこ、実は結構あるのに、見えてないもんね。ただちょっと思うのは、陽光くんの場合、全力で自分の生活を見える形で自分で賭けて生きるってことに100%で挑戦している人間で、僕はアーティストと言う生き方だと、やはり美術館は街や国が運営をしているし、だから絶対に自分だけで100%自立して生きていけないジレンマがある。だから、新しい骨董の活動っていうのは、僕的には、今まで疑問に思っていた別の自活して生きる方向の実験場って考えている。100%でそういう生き方を憧れる人は多いけど、本当に陽光くんみたいに100%で行なえる事ってなかなか難しい。
影山:高円寺でやってた頃の山下さんは、考えてる面白いことと自分の生活がもう少し切り離されてましたよね。
下道:しかも、もっと表現ということを考えてたような気がする。
山下:おうおう、考えてたね。
下道:だけど、いまは表現みたいなものは全部なし、みたいになっていて。わかるんだけど、そこを表現としてどう出せるかっていうのは、どう考えてるの?僕はやはり表現者として生きたいと考えているけど。
山下:思ってはいたんですよ。震災の後くらいまでは。でも、また原発がドカンといったら、そんなこと言ってる場合じゃないでしょうってなったら、オレがこれを信じてますってことが無意味なんだなって。だから、どうやって生きていけばいいかって超根源的になるしかなくて。いま、オレができているこの暮らしって、わりと誰でもできるんじゃないですか。みんなやってくださいよって言ってるつもりだけど、「なんかオレとは違うっす」みたいな距離ばかり見つけられて。いや、そうじゃないんだよってもんもんとしてる。
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影山:山下さんは、アクティビスト的になってきてるんですよね。僕も本当はもっとカルチャーの仕事で食っていきたいんですよ。だけど、それだけでは難しくなってきたときに、その外側に食い扶持ができてきて、じゃあ、生活をどうクリエイティブにしていくかというところにシフトせざるを得ないところもある。で、アーティストもそうなりつつあって、作品をつくってるだけじゃなくて、生き方まで考える時代になってきた。カルチャーと生活の境界が曖昧になってきたとして、そこをどう楽しむか、実験するかというのを新しい骨董がやればいいんじゃないかなって気はするけどね。
山下:いや、オレは別にそんな食えなくてもいいっすけどね。
下道:でもね、陽光くんがどれだけ振り切った生活を見せても、みんなが同じようなセンスを持って100%で生きていくのは難しいんじゃないかな。
―売り買いを楽しむとか、骨董と名付けた意味をもういちど考えてみるのもありな気がします。
下道:ものすごく安く売るとか、文字の等価交換とか、新しい骨董がやってるのは価値の遊びだとは思います。ただ、何もないところからガンと打ち破って、少し前へ進むってのが価値のひとつめなんだけど、それって難しいし、結構周りには見えない。前衛の人たちってそのタイプだと思うけど、それが1周2周とまわった後に、アイツは価値をつくったんじゃないのって掘り起こされて、世間が気づくことがあると。陽光くんはそのゼロからイチみたいなことをしきりに言ってる気がして、だけど、僕にもそれは見えたり見えなかったりで、やっぱりあれいいよなって後で気づくこともある。僕の場合は、その陽光くんの投げ捨てていった物を「新しい骨董」のフレームで集めて延長させる感覚はあるな。
山下:しかしこれ、完全に飲み屋の話でしょ。イベント終わってからやるやつ。
影山:今日はこういうことを話し合うために集まったからいいんだけど、あとは二次会で話の続きをやるとか。
下道:ですね。
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technocat1026 · 7 years
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 戸田城聖が二代目会長に就任する前、彼の肝いりで「聖教新聞」が開始しました。  そう、俺がさんざんネタにする「あおぞら家族」が載ってるアレです。  そして同時に「人間革命」の連載がスタートしました。  そう、友達の部屋で見つけたら微妙な気持ちになり付き合い方を考えたくなるあの本です。  戸田城聖が二代目創価学会会長就任の際、こうぶち上げました。  「75万世帯の折伏は断じて私の手でやり遂げる。もしも、それができなかったなら、私の遺骸(いがい)は品川沖に投げ捨てよ!」    折伏とは、ほかの宗教から創価に鞍替えさせることです。  要するに、75万世帯の信者を獲得できなかったら、遺骸を品川沖に投げ捨ててくれと。  品川沖にそんなの投げ捨てられたら迷惑です。海苔が食えなくなります。    で、カリスマ性は元々高かった戸田氏の号令で、キチガイ染みた勧誘がはじまります。そう、今でいう「折伏大行進」です。  この「折伏大行進」で信者を爆発的に増やす一方で批判もうなぎのぼりになります。  実際、今の統一教会より性質悪い勧誘でしたんで。  具体的にどんな折伏をしたかというと、こんな感じだ。 昔の学会はやくざより怖かった、というのは四宮正貴だったかが書いていたが、今の新聞勧誘の比ではない、凄まじい勢いでの折伏が日本中で行われていたのである。勝手に家に上がりこんで、神棚を壊しただの、他宗の仏壇を破壊しただのといった話が広まるほどなのだから、半端じゃない勧誘であったのだろう。  これって普通に犯罪だろって。  実際、その手の話は出まくってるからなあ。  政界進出と合わせて、爆発的な会員数の伸びにもカラクリがあった。これも同日の朝日新聞に掲載されている。特に目的を告げず伝言ゲームのようにして大学生を狩り集め、信濃町駅に集合させ、そこからタクシーに乗せて土建会社の寮へ。そこでいきなり創価学会の御本尊御下附願という紙に住所、氏名、生年月日を書かせ、そこからまた車で日蓮正宗の寺へと向かい、数珠、巻物、経本などを渡されて「南無妙法蓮華経」と三遍唱える。これが終わると車に再び乗せられて銀座のバーへ。そこで大学生らは土建会社の青年信者らの奢りで閉店までビール飲み放題。件の青年信者らいわく、本音ではこういう馬鹿げた勧誘は止めたいのだが、一般への勧誘も頭打ちで、無言の会員獲得の圧力もあってついやってしまうのだという。熱血型だった戸田城聖は新聞記者に身振り手振りを交えて熱弁する。「あやふやな信者がふえるより熱心な一人の信者の方が貴重だ。全く馬鹿な話だ」。  統一教会より酷い。こりゃキチガイ宗教だ。  どうみても犯罪者集団じゃん。  昭和32年6/26の朝日新聞朝刊には、創価学会と左翼との直接的な対決ともなった、九州や北海道での炭鉱労働者への学会の浸透についての記事が掲載されている。炭労の側では、組合員に学会信者が激増、組合自ら推薦する左翼候補ではなくて学会の候補にこれら組合員が投票してしまう事で、盛んに反学会のデマなどを飛ばしていた。筑豊労組の古河山田では組合員1000人の中で200人が学会員。麻生には100人、住友忠隈には60人の学会員がいた。ほかにも三井山野、三菱鯰田、日炭高松、明治赤池、日鉄二瀬などの大手鉱だけでなく、共同石炭の島廻、日吉、久恒などの小さい炭鉱にまで創価学会は勢力を広げており、炭労主婦会には1万人の信者がいるとされた。麻生炭鉱の主婦連の会長は学会員だったという。三井山野には学会婦人部が出来ていた。昭和32年4月に福岡市で行われた学会総会には観光バスを連ね、筑豊から2万5000人が参加した。北海道は地方警察によれば、道内に学会員は2万5000世帯で7万5000人。これは炭労組合員の数と五分だったが、北海道炭労の中に1万人の学会員がいたという。人生の豊饒を宿命転換に求め、左翼革命より人間革命、というこの労働者の末端に位置した炭鉱労働者たちの選択が、左翼陣営に打撃を与えたのは言うまでもない。他には警察にも警視庁に10数人、神奈川県警に 20人など警察には全国で200人の学会員がいた。日本共産党にも学会員はいたという。逆にアジア民族協幹部などは右翼活動のために組織を学ぶなどとして、学会員になっている。6/12には青森のキリスト教会を学会員5、6人で囲み、「邪教だ」と祭壇を壊し、聖書を踏むなどの動きもあった。学会員はこの頃、150万人であった。  ここで日本共産党とのバトルが出てくるのですが、この背景について説明します。  丁度その時期は、全共闘も盛んな時代で、共産党の勢力も強かったんですね。主に共産党が勢力として取り込むのは労働者階層が中心なんですが、それってモロに創価と勧誘対象がかぶってくるわけで。  で、労働組合に属してる人は共産の影響受けるのですが、創価が狙ってるのは、都市部の中小・零細企業の未組織労働者層です。  その層は、地方から出てきた長子じゃない層です。長男の場合、実家を守らなきゃならんので実家の宗教の信者となることが多いのですが、次男以下は実家という縛りがなくなるので、勧誘するにはもってこいでした。  また、組合に入ってない労働者層は共産党が助けてくれない(そのときは共産党も労組優先だった)わけで、そういう層が主に創価に入信したわけです。また、創価も共産党の持ってる「組合」という組織には魅力があったわけです。そこで組合に学会員をまぎれこませて学会を乗っ取るという方法にまでいくわけです。  共産党と創価の対立は、その後いろいろあり、今に至ります。    今の統一教会以上の勧誘やってるわけだから、信者増やすかわりに、バッシングも激しくなります。  そして、ほかの信者に対するありえねえ攻撃。これは今でも変わってない。  こんな記事がある。  http://specialnotes.blog77.fc2.com/blog-entry-7.html  平成17年12月19日午後9時45分頃、東京都台東区在住の法華講員・山谷一成さんが帰宅したところ、マンションの階段でいきなり3名の創価学会員に取り囲まれた。  彼らは口々に、「佐藤(※山谷さんの先輩講員)のところに行ったが、いなかったので、お前のところに来た」「佐藤はどこにいる!」「学会員を折伏しに回るな!」「なめんなよ!」などと山谷さんを恫喝(どうかつ)���  「とりあえず荷物を置いてくるから」と自室に入ろうとする山谷さんに、畳みかけるように「もし出て来なければ、カギをこじ開けて家に入ってやる!」と脅(おど)した。  “言うとおりにしなければ、今後、何をされるかわからない”彼らの恫喝に“本気”を感じ取った山谷さんは、やむなく、荷物を置くとすぐに、彼らのところへ戻った。  すると学会員らは、そこがマンションの前であることもお構いなしに、再び山谷さんに大声で罵声(ばせい)を浴びせ始めたのである。  “ここでは近所の迷惑になる”そう判断した山谷さんは、「近くのファミリーレストランで話をしよう」と、彼らをレストランに誘導しようとした。  学会員らは当初、この提案に従うフリをして、山谷さんの後を付いてきたが、彼らが本性を現したのは、一行が一通りの少ない路地にさしかかったときだった。  三人は、「こっちでいいよ」などと言って、強引に山谷さんを一通りの少ない路地に引っ張り込み、山谷さんの両腕を掴(つか)んで拘束しようとした。  身の危険を感じた山谷さんは、その手をふりほどき、まだ明かりのついている商店街の方向へと逃げ出した。  が、学会員はそれをしつこく追いかけ、罵声を浴びせ、こづき回してくる。しかも、どこに待機していたのか、学会員の人数は、十人以上にもなっているではないか。  助けを呼ぼうとして携帯電話を取り出すと、それを奪おうとして何本もの手が伸びてくる-山谷さんはもはや、なす術(すべ)がなかった。  そのうち、「埋め立て地まで運べ!」「車に入れろ!」等と叫びながら、学会員らは、山谷さんの手足を掴んで担(かつ)ぎ上げ、車に運び込もうとした。  “車に押し込まれたら最後だ”山谷さんの恐怖は頂点に達し、無我夢中で暴れた。  山谷さんが必死で暴れるため、運ぶことができなくなった学会員は、今度は、抱えていた山谷さんを路上に叩きつけ、殴る・蹴(け)るの暴行を加えてきた。  山谷さんは、頭といわず腰といわずわき腹といわず蹴りつけられ、鉄柱に体を叩きつけられた。着ていたコートもスーツもボロボロにされて、顔面や頭からも出血が。  山谷さんは、学会員らの隙(すき)をついて必死に逃げ出し、近くにあった焼肉店に転がり込んで「110番してください!」と救いを求めたが、そこにいた人々は恐怖のあまり、すぐに動けなかった。  それも無理はない。なにしろ学会員らは、山谷さんを追いかけて店の中にまで入り込み、皆の目の前で、山谷さんを店から引きずり出したのだから。暴力団かと見まごうその行為を見せつけられれば、誰でも硬直してしまうだろう。  とはいえ、これだけの大騒ぎであるから、当然、通行人がたくさん集まってくる。さすがにまずいと思ったのか、学会員らは、山谷さんを残し、慌(あわ)ててその場を逃げ去っていったのであった。  生命の危機から開放され、すっかり放心状態となった山谷さんが、その場にへたり込んでいるところへ、110番通報によって警察官が駆けつけた。  その後、警察署での、5時間以上にも及ぶ事情聴取にも、気丈に応じた山谷さんだったが、帰宅してからも、頭や体中の痛みが引かないため、近くの病院で受診。  その結果、頭部裂傷・胸部挫傷・腰椎捻挫(ようついねんざ)等により全治3週間、と診断されたのであった。   (中略)  山谷さんに対する誘拐未遂(ゆうかいみすい)・集団暴行事件が発生する5日前の、昨年12月14日の日中、佐藤氏の職場に「ヤマモト」と名乗る学会員から電話があり、山谷さんに対する中傷をさんざん浴びせてきた。  さらに、12月18日の深夜1時半、佐藤氏の家のチャイムが激しく鳴らされ、ドアが乱打されると共に、「出てこい!」との怒号が、マンションのフロア中に響き渡った。  佐藤氏が「何事か」とドアを開けると、そこには学会員が5~6人、仁王立ちになっていた。その男たちは、なんと一斉に、佐藤氏宅に押し入ろうとする。  辛(かろ)うじてこれを防ぎ、ドアを閉めた佐藤氏が、「深夜でもあり、近所迷惑だ」と退去を求めても、外の騒ぎはいっこうに収まらない。  それどころか、応援を呼んだらしく人数が増え、騒ぎはますます大きくなる始末。15分以上も続く激しい喧騒に、佐藤氏はやむなく110番通報したのである。  ところが、佐藤氏が驚いたのは、警察が駆けつけた後の学会員たちの態度。非常識な行動をたしなめる警察官に、「人を訪ねてはいけないのか!」「もう少し早い時間ならいいんだな!」と、逆に食ってかかる始末だったのである。  こうした状況に、佐藤氏が「このままでは済まないな」と 感じたその翌日、山谷さんに対する集団暴行事件が発生したのであった。  すなわち、山谷さん襲撃事件は偶発的なものではなく、起こるべくして起きた、組織ぐるみの、用意周到なものだったのである。  ・・・オウムよりひでえ。てかオウムと同じぐらい害悪だ。  一瞬、北朝鮮もテポドン落とすなら信濃町の創価の本部にに局地的に落とすんならかまわないと思っちまった。  キチガイ宗教そのまんまじゃん。  で、昔はもっと酷かったというからなあ・・・。  確かに世間のバッシングに遭うわ。  そうこうしていくうちに信者が増えていきます。  戸田城聖にカリスマ性があったってのもありますが。  島田裕巳著「創価学会」で戸田についての説明があったので引用する。  一番驚かされるのは、戸田が明らかに酒を飲みながら講演を行っている点である。街の酔っ払いがくだを巻いて滔々と自説を披露することがあるが、戸田のはまさにそれだった。(中略)しかも、ある講演のなかで、その時点で刊行間近だった彼の『人間革命』についてふれ、一所懸命書いたのでベストセラーにしてくれと会員たちに訴えるとともに、前半の部分はまったくのでたらめだとさえ言い放っている。すでに指摘したように、「人間革命」は、誰かの代作によるものと思われるが、…  ちなみにその講演のレコードはたまにヤフオクで見かけます。てか、酒飲んでクダ巻いててもありがたがられるとは・・・  で、しゃべりは田中角栄を思わせるざっくばらんな喋りだといいますし。  また、島田氏は、志茂田景樹の『折伏鬼』(文春文庫)という小説から以下部分を引用している。  ちなみに志茂田氏は元創価学会員である。  主人公で著者の分身である「私」は、中学一年生だった1953年、東京の中野で、見ず知らずの中年女性から中野公会堂の講演会に誘われる。ついていくと、高い声で興奮してしゃべる女性の後に、多田皓聖(こうせい)が登場した。この多田のモデルが戸田である。  多田は聴衆にむかって、 「このなかで、あした食べるパンもないというのはいるか、ええっ」と問いかけた。しかし、誰も手を上げない。そこで多田が「こうして、ここから見てたって、気息えんえんて感じのがうようよいる。遠慮しねえで、ほれ、手をあげてみなったら」 と呼びかけると、あちこちで手が上がった。  その光景を見て満足そうだった多田は、 「手をあげた諸君に約束しよう、この多田皓聖が一カ月後に諸君をみな生活苦から解放してあげる。ポケットにはいつも千円札がいっぱいあって、後楽園にいけて、飲み屋のハシゴができて、アルサロにもいけて女給にチップをはずむことができる境涯にしてあげよう。この多田が確約する」 と言い放ったのである。  生活苦からの解放を請け合う代わりに、一日一人を折伏し、一日三時間題目をあげることを聴衆に約束させた。そして、折伏に行くにも金がないのを見越して、 「あす食べる米もない諸君は、折伏にいく電車賃も当然おしかろう。金は折伏する相手に借りるんだ。必死に折伏すれば、相手は信心しなくても金は貸すよ」 と言って、彼らを笑わせた。そして多田は、次のように庶民の夢を語った。 「なにしろ折伏しようや、なあ。われわれがまた四畳半のところに生まれてきて、きたない着物を着て、一生貧乏で暮らしたりするのはいやだもの。生まれおちると、女中さんが三十人もくっついて、ばあやが五人もいて、年ごろになれば、優秀な大学の卒業生として、お嫁さんはむこうから飛びついてきて、良い子どもを生んで、立派な暮らしをする。そういうところへ、つぎには生まれてこようよ、なあ諸君」  まあ、確かにDQNが好きそうな言い回しだわな。 「手をあげた諸君に約束しよう、この多田皓聖が一カ月後に諸君をみな生活苦から解放してあげる。ポケットにはいつも千円札がいっぱいあって、後楽園にいけて、飲み屋のハシゴができて、アルサロにもいけて女給にチップをはずむことができる境涯にしてあげよう。この多田が確約する」  ここら辺が結構俗な感じ。てか、お米ペンダントの金風呂3Pの煽りを思い出す。 「あす食べる米もない諸君は、折伏にいく電車賃も当然おしかろう。金は折伏する相手に借りるんだ。必死に折伏すれば、相手は信心しなくても金は貸すよ」  ・・・ひょっとしてこれはギャグで(ry  折伏だけでもかなりうぜえのになんで金恵まなきゃならねえんだよって。  長いので続きます。
http://blog.livedoor.jp/minority1-nc15/archives/11240692.html
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carguytimes · 6 years
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フリープラクティス2・3も接戦模様。室屋選手の意気込みは?【レッドブル・エアレース2018 千葉】
5月26日(土)レッドブル・エアレース予選日の朝、浦安の臨時飛行場兼ハンガーで取材の機会があり、数名の選手の話を聞けました。室屋選手は囲み取材で日本人メディアに対応します。 初の母国3連覇について注目が集まりますが、「皆さん(メディア)の方が心配されている。我々は出来る事をやります」と、力みや緊張を感じさせない普段通りの室屋選手です。 また小型化された垂直尾翼の効果については、手に入れる速さと繊細さ(=操縦性の悪化)はトレードオフであるとの説明がありました。 クリスチャン・ボルトン選手のテクニシャンをしている西村さんに同じ話をしたところ、「操縦性とバランスを重視しているので(ボルトン選手の機体に)導入は考えていない。」とのこと。 交換すれば速くなる夢のアイテムではなく、飛行技術世界一を目指す室屋選手だから使えるスペシャルアイテム…ということの様です。 前日、強風でスラロームをうまく飛べずVTM(垂直上昇ターン…に上手く繋げない)で失速する選手が目立ったので、室屋選手はどうだったのか尋ねると、「失速よりは(引き起こす瞬間の)オーバーGの方が心配は大きい」そうで、「失速は背面飛行の寸前に感じなくもないですが、やはりGコントロールの方に注意を割いている」との事でした。 室屋選手の予想では無風だとトップタイムは54秒台とのことで、昨日より3秒アップが必要となります。 前戦(カンヌ)優勝のマット・ホール選手にコースの印象を伺ったところ「昨年と印象はあまり変わらない」との事。 FP1で3番手タイムのペトル・コプシュテイン選手は「勝負のカギは風」と昨日強く吹いた風を警戒していました。 この2つの点については話を伺った選手の多くが注意を払っていた様です。 今年、マスタークラスにデビューしたベン・マーフィー選手。 昨年引退したペトル・コプシュテイン選手の機体を引き受けました。昨年までの機体の特徴であった”下向きウイングレット”を取り外し、上向きウイングレットに変わっていました。この変更について聞いてみると、 「F1もコースによって空力セットを変えるでしょ」と云う事で、コース特性によって交換をするのだとか。 最近好調なマイケル・グーリアン選手に理由を尋ねると、「特にどこを大きく変えたという事はなく、細かな開発の積み重ねだよ」と答えてくれました。 また、「今回は勝ちに行くよ」と、自信を口にしていました。 FP2、FP3では強風が収まり、好タイムが出始めます。昨日はターン7(ハイGターン)を全選手が水平に飛んでいましたが、ここを上昇し半径を小さく周る選手が過半数となりました。 最速はピート・マクロード選手の55.262で、室屋選手は57.806でした。ただし、このタイムはエアゲート通過時の高度違反(Too High)で2秒加算されたタイムで、タラレバですがノーペナルティならば2番手相当のタイムです。 FP3で室屋選手はこの1本だけを飛び、飛行を終了。予選に備えたようです。 FP3ではグーリアン選手が1本目でDNF(12Gオーバー)となり記録なしですが、上位10名は依然として2.5秒程の中にひしめいています。この後、いよいよ予選が開始されます。 (川崎BASE・photo:Y.Kanoh) あわせて読みたい * 室屋選手は5位発進。各選手のタイム差が近い接戦の様相【レッドブル・エアレース 2018 千葉】 * チャンピオン室屋選手、3連覇の意欲を語る【レッドブル・エアレース2018 千葉】 * 開催は今年が最後!? 初のパイロットパレードほか、サイドアクトも充実【レッドブル・エアレース2018 千葉】 * 室屋選手、初開催カンヌで新兵器を投入。大接戦の模様を呈したラウンドの結果は?[レッドブルエアレース2018・フランス] * レッドブルエアレースが今年も日本にやってくる!5/26-27に千葉での開催が決定 http://dlvr.it/QV98Kw
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love-chemiko · 4 years
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⚜経営者の人間力向上 4⚜
“一撃”の極意とは?
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人間力を高める努力は
充実した人生を求める人であればするべき事だろう。
起業家であれば、なおさらの事でしょう。 人は一人では生きていけないもの、
とはよく聞く言葉であり、
その通りではないでしょうか?
どんなに優れた能力の持ち主でも
他人の力が無くして成功を勝ち取った人などいないはず・・・
なので、
人と親しくなる技術、
一瞬で相手の心を掴む技術が
重要となるのはご理解頂けるでしょう!
そのカギとなるのが 『相手がつねづね興味を持っていることこそ、
 相手がいちばん話したいことである。』
この言葉は、
著名な心理学者の多湖 輝(たご あきら)さんの言葉です。
相手の心を掴むには
相手の事を知らなければいけません。
その方法をハーヴィ―・マッケイが教えてくれます。
有名人と親しくなる 
わたしたちは有名人と会うと心躍らされるが、
たいがい有名人のほうは退屈している。
有名人に会ったとき、
自分を覚えてもらい、
ほんとうに価値ある出会いとするためには、
いったいなにを話したらいいのか。 
有名人を有名にしたことの話をしたところで、
目を輝かせることはないだろう。
過去に何万回としてきたのと同じ反応だ。
ファン気分をやめて、
一般人のように接するのがコツである。
彼らがいま興味をもっていることを見つけよう。
それは断じて仕事の話ではないはずだ
((カクテルパーティーで医学の話をしたがる医師がいるだろうか)。
何年も前に、
カストロが政権を握って以来初の
ビジネス使節団の一員として、
わたしはキューバを訪れた。
カストロと1対1で話す機会を与えられた。
わたしは英語で話した。
だがカストロは英語を解さないとのことで、
スペイン語の通訳がついた。
わたしはさっそく相手の急所をさぐった。
「将軍、すこぶる体調がいいようにお見受けしますが、
 なにか秘訣があるのですか?」
と尋ねた。
図書館で借りた伝記に、
カストロは政治の世界に入る前に
ピッチャーとしてかつてグリフィスが
所有していたワシントン・セネターズの
入団テストを受けたと書いてあった。
カストロの目が輝いた・・・・
通訳が訳す前に。
「ボウリングだよ」とスペイン語で答え
革命宮殿の地下にボウリングのレーンを
作った顛末を語った。
そして胸のポケットに手を伸ばすと、
小さな手帳をとりだした。
そこにはボウリングのスコアと
部下の将官たちとの
試合の結果が記されていた。
最後の欄には、
だれがだれに借りがあるかを示してあった。
むろん全員がカストロに借りがあった。
将軍は全勝していた。
「驚きました。なんという偶然でしょう。
 わたしもミネソタ大学で
 3年連続チャンピオンでした」
とわたしはいった。 
「ほう、きみが?」と、
カストロの口をついて出たことばは・・・
英語だった。
ボウリング仲間を見つけて興奮するあまり、
英語を話せないふりをしていたことなど、
どこかへ吹き飛んでしまっていた。
カストロはすぐそのことに気づいて、
会談は即座に切り上げられた。
それでも、
わたしは長年この話を
食事の席でもちだしては
大いに助けられてきた。
あのとき、
慣例どおりに資本主義と共産主義について
話しただけだったら知りえなかった、
フィデル·カストロの人柄について
多くを知ることができたのだ。
あなたが知る必要のあることを
見つけるための秘訣は、
これ以上に役立つものはない
というアルファベット6文字のことば・・・
Google(グーグル)である。
ただ単に、
グーグルにアクセスして
知りたい相手の名前を入力するだけ。
わたしはこうしたことを調べるために本を買っていた。
いまでは必要ない。
バス代を使って図書館まで
足を運ぶ必要すらない。
たとえば、
キャットウーマンこと
女優のハル・ベリーのディナーに
招かれたとしよう。
名前を入力して出てきたサイトに
1つ2つアクセスすれば、
以下のようなことがわかる。
・1986年に準ミス・アメリカに選ばれた。
・演技にリアリティをもたせるため、
 スパイク・リー監督作品でコカイン中毒者を
 演じる前の数日間は入浴しなかった。
・糖尿病患者である 
 (だから料理を注文するさいは要注意)。 
・1994年の映画『スピード』のアニー役を断った。
・ハルという名前はクリーブランドの建物名にちなんだもの。
・キャットウーマン役をうまく演じるために猫を飼った。
共通の話題、、、
それはもう頭に入っている。
2時間もテーブルクロスをじっと見つめるのはやめて、、、。
さあ、目を覚ませ!
せっかくのハル・ベリーとのディナーで
2時間もテーブルクロスを見つめているようでは、
グーグルでべつの単語について調べたほうがいい。
それはCPR (心臓蘇生法)という単語だ。 
(出典 ビジネス人間学 日本経済新聞社
       著者 ハーヴィ― マッケイ)
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acelockservice · 6 months
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syamco · 5 years
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Wayback Machine
http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/4566/etc/gameetc/nagata1.html FEB MAR APR Previous capture 30 Next capture 2016 2019 2020 45 captures 22 Mar 2005 - 31 Mar 2019 About this capture
ファミ通にて、風のように永田(永田泰大)氏が書いた
ゼルダの伝説レビューとポケモン体験記の保管庫
このような形で他人の書いた文章を無断で転載することは、著作権云々の関係でいろいろ問題のある行為であることは重々承知しておりますが、この素晴らしい文章をより多くの人が見られる形で保存するためにここに掲載いたしました。
もちろん風のように永田(永田泰大)氏やファミ通編集部に迷惑をかけることは私の本意ではありませんので、もし編集部等から抗議を受けた場合には即座にこのページを削除いたします。
・「ゼルダの伝説 時のオカリナ」インプレッション (Text by 風のように永田)
・45分間の疾走 ~地下鉄から始まった騒ぎの顛末~ (Text by 風のように永田)
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」インプレッション
 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』について正面から書くことはとても難しい。たとえば何について書くだろう。どの感動を記すだろう。システムだろうか。演出だろうか。宮本さんの発言を引用しようか。個人的なエピソードを挙げようか。ゲーム史における役割について分析しようか。絶妙謎解きからゲーム本来の楽しさについて言及しようか。画期的なインターフェイスについて、あるいはユニークなキャラクターについて、もしくはゲームとぴったり寄り添いその世界を豊かに潤わせる音楽について。言葉はあふれだすが本流を持たない。限られたなかで魅力を述べるなら、”筆舌に尽くしがたい”とでもいうしかない。『ゼルダ』について書くということはとても難しい。
 だが、強い思いは体裁を顧みず滲み出てくる。日々遠のきつつある『ゼルダ』からの距離、数字のみで語られる『ゼルダ』への評価、斜に構えた『ゼルダ』評に反して盛り上がる『ゼルダ』談義。だから僕は『ゼルダ』について書こうと思う。忘れないうちに、矢も盾もたまらず筆舌を尽くそうと思う。たぶんここからには、僕が『ゼルダ』を好きだということ以外何も書かれていないし、ある意味批評的な側面すらない。つまりこれは、真夜中に書かれた手紙のようなものでしかないのだけれど、僕はそれを投函しようと思う。おそらく、僕はそれを後悔しないと感じるのだ。
 たとえば僕はハイラル平原が好きだ。どんよりとしたコキリの村から「ヴァン!」というテーマとともに初めて平原に飛び出したときの鮮やかな黄緑色が好きだ。草を刈るのが好きだ。ことにハイリア湖あたりの草むらの中央に歩いていって回転切りで一気に刈るのが好きだ。壺を割るのも好きだ。どちらかというと斬るより壁に投げて割るのが好きだ。スタルチュラのカサカサいう音が好きだ。ニワトリを持って滑空するのが好きだ。ハートのかけらが4つそろう瞬間が好きだ。ダンジョンで宝箱を開けるとき「どうかマップでありますように」と祈る一瞬が好きだ。森の神殿が好きだ。ことにあの廊下は実際に見た瞬間鳥肌が立ったぐらい好きだ。燃えながら飛んでくるコウモリは嫌いだが撃ち落すのは好きだ。光のプレリュードが好きだ。炎のボレロも覚えやすくて好きだ。シークが新しい歌を教えてくれるとき画面にボタンが表示されるのに一生懸命暗記しようとするのが好きだ。イベントでのムービーがゲーム画面と滑らかに繋がっていて好きだ。ドアを開けるムービーひとつとってみてもさまざまな角度からのカメラワークが計算されていて好きだ。こんなにも映画的な演出を含みながらメッセージは冗長ではなくて好きだ。変なメッセージも好きだ。「いいよ、やんなくても」とかもう、好きだ。「今日は寄り道の日」とか決めて何時間も釣りしたりするのが好きだ。水のダンジョンの地下にあるカギが見つからなくてもう、好きだ。自分で作曲したカカシの歌が我ながら好きだ。大妖精が好きだ。井戸のかび臭さが好きだ。ダニエルの踊りが好きだ。ナボールのたくましさが好きだ。ゾーラ族のガシャポンがよくできていて好きだ。水や炎の表現が好きだ。雲や空はもっと好きだ。朝、空を見上げて紫の雲が美しくたなびいているのを見てハイラルを思い出すのが好きだ。『ゼルダ』をやるまえにコーヒーを入れたり灰皿を側に寄せたりするのが好きだ。つぎの日にダラダラと『ゼルダ』談義するのが好きだ。人の失敗談が好きだ。先の話を聞きたくなくて慌てて席を立つ人が好きだ。夫婦で買って別々にプレーしたためクリアーまでほとんど別居状態だった友人夫婦が好きだ。年末九州に帰省した僕の携帯にわざわざ電話してきて質問する永野さんやルパンが好きだ。『ゼルダ』がイマイチ編集者に向かってなかば怒りながら説明している加藤さんが好きだ。「『ゼルダ』ができる時代に生まれてよかった」と大マジで言った石井さんが好きだ。釣り堀のオヤジの帽子が取れることを嬉しそうに報告に来た佐々木が好きだ。バック転を駆使して子供時代には取れないはずのスタルチュラを強引に取る間々田が好きだ。「マラソン男には勝てないようです」とまわりに聞こえないように耳打ちしてくれるモゲが好きだ。「ポゥをのむとポゥの味がする!」と独自の説を主張していた内沢さんが好きだ。編集部で『ゼルダ』のROMが紛失したとき「『ゼルダ』を好きなヤツに悪人はいない!」と言い放った西山が好きだ。大人になっても99ルピーしか持てなかった針生と、仕事中に何度も電話してきて質問する針生の彼女が好きだ。あるボスをビンで無理矢理倒してしまった長田はバカだなあと思うが好きだ。オ���プニングが好きだ。エンディングが好きだ。ゼルダ姫のせつない表情が好きだ。ガノンドルフの笑いかたが好きだ。走って落ちてオカリナ吹く左利きのリンクが好きだ。
 やっぱり、言葉はあふれて本流を持たない。そして何かを好きだと表わすことはとても難しく、とてもとても恥ずかしい。しかし、それらの体裁を顧みず滲み出る強い思いを信じずして何を信じるというのだろう。僕は『ゼルダ』が好きだ。僕は、『ゼルダ』が好きだ。
    風のように永田(大妖精!)        P R O F I L E   ゲームの話をすることで有名な本誌編集者。3ヵ月のあいだに『ゼルダ』   とXTCの新作が両方出るという軌跡に驚喜する。どっちも7年待った。
(出典:ファミ通 1999年 4/2 通巻537号)
45分間の疾走 ~地下鉄から始まった騒ぎの顛末~
                   Text by 風のように永田
第一章 遭遇 ~東急新玉川線~
99年12月2日13時30分、東急新玉川線の中央林間行き急行が定刻通り渋谷駅を離れた。動き出した電車の中で、僕はドア脇の手すりにもたれかかっていた。
いつものようにバッグからゲームボーイカラーを取り出し、電源を入れてスタートボタンを連打する。画面に『ポケットモンスター金』のロゴ。ええと、どこまで進めたっけ。
主人公は黄金シティの地下通路入り口にいた。まっすぐ歩くと、通路にいるトレーナーがバトルを挑んでくる。僕はバトルが始まるとすぐにアンノーンをサンドと交代させる。さほど苦労なく勝利し、再び地下通路を進む。ほかのトレーナーがまたバトルを仕掛けてくる。僕はさっきと同じようにアンノーンを引っ込めてサンドを出す。そして、少しだけいらつく。育てたいモンスターを最初に出しては引っ込めるという前作から変わらないこのシステムを僕は少なからず煩わしく感じていた。
僕が前作の『ポケモン』を始めたのは発売からかなり経ってからだった。
売れ続ける『ポケモン』がちょっとしたブームになり、どうやらこれは一過性のものではないぞ、と皆が思い始めることだったように思う。とにかく楽しそうなことには首を突っ込むことにしている僕は、小学生たちが夢中になってる楽しさってなんだろうと期待しながら前作を始めた。
しかししばらくプレイして僕が下した評価は、”丁寧に作られたふつうのRPG”の範疇を超えるものではなかった。
もちろん、当時僕のまわりに僕と同レベルで『ポケモン』をプレイしている人がいなかったせいもある。交換や対戦といった『ポケモン』の醍醐味を、けっきょく僕は垣間見ることがなかった。そして、それがあればきっと楽しいだろうと予想しながらも、煩わしいバトルや、ユーザーフレンドリーとは思えないインターフェイスや、収集と進行のどっちつかず感などにストレスを感じながらゲームを進めていた。
中途半端に集まったポケモンたちは、純粋に絵としてあまり好みではなかったし、スタンドアローンの状態でいくら強そうなポケモンをつかまえても、心から「ゲットだぜ!」と喜ぶことはできなかった。
そして20時間あまりプレイしたところでセーブデータが消失し、僕はそれっきり『ポケモン』をプレイすることがなかった。
黄金シティの地下通路でふたり目のトレーナーに勝利したあと、さらに進んでコインケースを拾った。僕は前日までのプレイを思い起こしながらつぎの行動を思案する。
どうやら、この地下通路は結構長そうだ。そのまま進んでもよかったのだが、ちょっと引っかかっていることがあった。地下通路に入る直前、以前バトルしたトレーナーから”新しいポケモンを捕まえたからもう一度バトルしよう。34番トンネルで待ってる”とメッセージが届いていたのだ。
過去の経験上、おそらくそのトレーナーを見つけてバトルするだけのイベントだろう。ならばそれを終えてからあらためてじっくりと地下通路を進んだ方がいいのではないか。行き止まりの支流を潰したのちに、じっくりと本流を進めたいと感じるのはゲームファンとして当然の心理だ。僕は地下通路を進むことを中断し、34番道路に戻ることにした。
思ったとおりトレーナーとの対戦はすぐに終わった。せっかく来たしというわけでもないが、そばにいるトレーナーに話しかけてみたりする。別に新しいイベントが発生した様子もない。
ウロウロしていると、草むらでエンカウントした。それは、初めて見るケーシィというポケモンだった。
前述したように、僕は『ポケモン』に関する知識はあまり多くない。以前発売された『ポケモンスナップ』はかなり気に入ってプレイしたので、そこに登場したポケモンたちのことは愛情を持って覚えているが、それ以外のポケモンについてはほとんど知らない。ともあれ、まだ捕まえたことのないポケモンだ。
僕は体力を削ろうと攻撃を仕掛けた。だが、直後にケーシィはテレポートを使って逃げてしまった。
「?」。そういうポケモンなのかなと、思いながらふたたび歩く。そして、再びエンカウント。
出てきたのはやはりケーシィだ。僕はレベルの低いアンノーンを引っ込めて、いくらかす速いサンドを出そうとする。しかし、またしてもケーシィはテレポートしてしまう、間違いないケーシィはそういう特性を持つポケモンなのだろう。思案するとすぐに思いつくことがあった。いまパーティにいるゴースが”くろいまなざし”という特技を覚えている。これはバトルのあいだ敵のモンスターを逃げられなくする技だった。
なるほど、僕はメニューを開き、先頭をアンノーンからゴースに変えた。そしてエンカウント。画面が切り替わり、バトルシーンとなる。画面左から滑り込んでくるポケモンのシルエットでどのポケモンが現れたかはだいたいわかる。
ケーシィだ。そして次の瞬間。
「―― あれ?」ドキリとする違和感が僕を貫く。画面右に姿を落ち着けたケーシィの中央付近に白っぽい線が走り、クルリと丸い円を描いた。そしてその円が消える瞬間、キラリ、と星が光った、ような気がした。
『ポケットモンスター金・銀』では、恐ろしく低い確率で通常とは異なるレアなポケモンが出現する。
その確率の低さと、攻略記事に絶対写真が必要であることなどから、ファミ通編集部では色違いのポケモンを見つけた最初の3名に賞金が出ることになっていた。もちろん言い出しっぺは大の『ポケモン』ファンである浜村編集長である。わかっていることは3つだけ。極めて出現確率が低いこと。色が違うこと。性別マークの横になんらかの印があること。それだけだ。編集部全員にメールが届き、『ポケモン』班はもちろん『ポケモン』をプレイしてる編集者全員が色めき立っていた。しかし、発売日を10日過ぎても誰も捕まえることができなかった。
編集部一のやり込みゲーマーである間々田は、最初にもらえるモンスターが色違いであると推測し、ウツギ博士の研究所でセーブして、プレイ&リセットをくり返している。従って何時間やろうと間々田のプレイ時間の表示は1分のままである。同じくやり込み派のひとりである豊田は、玉子がかえる直前にセーブしたり、つれているポケモンの数を変えたり、考え得るすべての仮説を試しながらプレイ&リセットをくり返している。
それでも見つからない。1週間が過ぎたころ、唯一の遭遇例が報告された。『ポケモン』班の井出が遭遇したのだが、彼はそのときモンスターボールを2個しか持ってなかった。しかも攻略用に進めていたため、つれていたポケモンをレベル100まで上げたポケモン一匹のみ。攻撃力がありすぎたため、体力を削ることもできず、ばくちで2個のモンスターボールを投じてみたものの、けっきょくその色違いのポケモンをつかまえることはできなかったという。編集部にレアポケモンとの遭遇を報じる井出のメールが回ったとき、そこには井出が見たレアポケモンについての新たな情報が書かれていた、そして色違いのポケモンは登場するときに星を纏っていた、と。
星を纏っていた?
僕は液晶画面を凝視する。色が違うのか? しかしわからない。何せ僕は、ケーシィというポケモンを見たのは今日が初めてなのだ。しかもレアポケモンの色の違いはごくわずかと聞く。これはレアポケモンなのか?
しかし、明らかに星は光っていた。それは残像として思い起こすことさえできる。見間違いだとはとても思えない。
だとしたら、どうする。しかもこいつはどうやら出会ってすぐにテレポートする体質を持っている、らしい。
逡巡する。感謝すべき偶然は、直前、ゴースに変えていたことだ。おそらく、まずは”くろいまなざし”を使うのがベストなのだろう。初手がそれであることはいかに『ポケモン』歴が浅い僕でも知ることができた。しかし、そこからどうする?
13時32分、電車は池尻大橋の駅を通過した。
第2章 逡巡 ~世田谷通り~
液晶画面を見つめたまま僕は、昨日喫煙室で、色違いのポケモンを逃した井出と、『ポケモン』班のチーフである大宮さんと話したときのことを思い出していた。
何度となく語ったであろう、そのエピソードを井出が僕らに話したあと、大宮さんは井出に言った。
「なんで逃がす前にオレにみせなかったんだよ、画面を直接カメラで撮ることもできたのに」。
それを聞いて井出は「そおかぁ」と悔やみながらつぶやいていた。
「イチかバチか、で行っちゃたんですよねぇ・・・・・」。
僕はそのときの井出の気持ちを容易に想像することができた。
以前『パワプロ』の特集をしたとき、僕は井出の凄まじいやり込みぶりを目の当たりにした。井出は、どんなに高くてもそこにハードルさえあれば、それを超えるための努力を厭わない。ゲーマーというのはそういうものだ。それはある種天性であり、明らかに僕に欠落している部分である。井出のプレイを見たとき、「ああ、こいつはゲーマーだな」と軽い憧憬とともに思った。たぶん、井出が2個のモンスターボールを投じたとき、彼には成功するビジョンしか見えてなかっただろう。
ゼロではない可能性が見えたとき、そしてそれ以外に選択肢がないとき、ゲーマーはためらわずそこに身を投じる。そこに逡巡はない。おそらく井出にとって、レアポケモンとどう出会ってつかまえたかというような過程はほとんど意味をもたない。それは、プレイ&リセットをくり返す間々田や豊田にとっても同じことだろう。色違いのポケモンをつかまえたのか、つかまえてないのか。その結果がすべてなのだ。
「”編集者井出”より、”ゲーマー井出”が勝っちゃったんだよね」。
僕がそう言うと、井出はきょとんとしていたが大宮さんは「なるほどね」、と言って笑った。数々のゲーマーを部下に持つ大宮さんもまた、僕と同様にゲーマーになれない非ゲーマーであるのだ。
三軒茶屋や向かう電車の中で僕は逡巡を続けていた。そもそも”くろいまなざし”がケーシィのテレポートよりも先に決まるという保証はあるのか。レベル16のゴースと、レベル10のケーシィは、どちらがす速いのか?
そういった、ゲームの中のだいたいの感覚を僕はまだつかんでなかった。圧倒的な知識の不足。極めて低い確率を引き当てていた千載一遇のチャンスに、僕は自分で決断を下すことができなかった。
僕は逡巡なく身を投じる器をもってなかった。僕はゲーマーではないのだ。僕は腹を決めた。
このまま編集部まで持って行こう。編集部には、僕を補ってくれる頼もしいゲーマーたちが何人もいるのだ。
そう考えると心が軽くなり、僕は俄然ワクワクし始めた。彼らはどんな顔をするだろうか。つかまえてうまく記事に反映できるといいけど。
まるで、でっかいクワガタをつかまえた子供みたいに、僕は電車が三軒茶屋の駅に着くのを待った。しかし、ゲームボーイを握りしめてワクワクしていた僕は、あることに気がついて愕然とした。
・・・・・電池が切れかかっている。電池の残量を示すゲームボーイの赤いパイロットランプは明らかに当初の輝きを失っている。
真っ暗ではないにせよ、鈍くちらつくその赤い光は、僕を狼狽させるに十分なものだった。再び僕は迷い始める。やはり捕獲を試みるべきだろうか。たぶん電池はまだ持つ。だが、三軒茶屋から編集部まで15分はかかる。
その間、電池は持つ���ろうか。パイロットランプがどのくらいの明るさになったところでゲームがリセットされるかは、個々のゲームによって異なる。ソフトが消費する電力によって何回か電池切れを経験すれば、その感覚はだいたいつかめる。
たとえば去年僕がずっと遊んでいた『ドラクエモンスターズ』であれば、電池はまだ持つ。だが、僕はまだ『ポケモン』で電池切れを経験したことがない。この電池は、どのぐらい持つのだろう? ここで失敗しても、ちょっとした笑い話になるじゃないか、と楽観的な重いが頭をよぎる。が、瞬時にそれをうち消す。無造作に決断してこのケーシィを逃がしてしまうのは、井出や、間々田や、豊田に申し訳ない気がした。その資格は僕にはないと思った。
彼等は失敗する瞬間を周囲に晒すことを潔しとしない。だから迷いなく結果に賭けることができる。しかし僕は違う。失敗する瞬間を皆に見せて笑われることこそが僕のゲームに対するスタンスなのである。勝ちに徹する才能と覚悟がない以上、ぼくは負けることを楽しまなければならない。
13時34分、ついに電車は三軒茶屋に着いた。ドアが開く。はやる気持ちを抑えて、混雑を避けるようにホームに最後に降りる。何かの拍子にボタンを押してしまうとも限らない。そして、人の波を外側から追い抜くように階段を駆け上がる。ゲームボーイをしっかりと握りしめて体の脇のところで固定する。反対の手で切符を探し、速度を落とさず改札を駆け抜ける。切符売り場の前の人混みを縫うように小走りし、出口へと続くスロープを走る。階段が見えてくる。気持ちを落ち着けるように、ペースを落としながら階段を上がる。空が見えた。雨だ。ふざけんなよ、と笑いだしそうになる。
空はどんよりと曇り、いままさにパラパラとわずかな雨粒を落とし始めたようだ。乾いた歩道がそれを物語る。本降りになるにはまだ間があるだろう。しかし、途中で降り出したら? ゲームボーイをバッグに入れるのは論外だ。タクシーを拾おうか。と考える。しかし、通りを渡ってタクシーを拾うことを具体的に考えた瞬間、僕は編集部に向けて走り出していた。最終的にどちらが安全で早いかという合理的な考えよりも、とにかく、少しでもそこへ近づくという行為が僕を動かした。
走る。額に汗が滲み始める。不安と興奮が交互に訪れる中、僕は世田谷通りを全力疾走していた。
知った人とすれ違わなきゃいいな、と僕は思った。何しろ、いい歳した大人が小雨の中、半笑いでゲームボーイ片手に突っ走っているのだ。そう思ったらよけいおかしくなってくる。
徐々に足が疲れてきて、速度を落とす。歩きながら、たかが2、3分急いだところで結果は変わんないよな、と思い直す。しかしゲームボーイに目をやり、そこにケーシィの姿を確認すると、ついまた走り出してしまう。たぶん電池はまだ持つ。雨も強くなる気配はない。わかっていても勝手に足が動き出してしまう。おそらく13時45分ごろ、僕は汗ばみながら編集部のドアを開ける。
誰かいないか。誰がいるのか。入り口からすぐの席に小野さんがいた。
小野さんは『ポケモン金・銀』が発売になるずっとまえから本誌で『ポケモン』の記事を担当している人だ。前作から情熱的にやり込んでいることは言うまでもない。
「小野さん小野さん」と叫びながら、僕は三軒茶屋からずっと体の脇に固定していたゲームボーイをそのまま小野さんの前に差し出す。小野さんは瞬時に理解し「あっ、見つけたんですか」と答える。とりあえずこれがそうなのかどうか確認してもらおうとするが『ポケモン』に精通している小野さんをもってしてもそれが単体で色が違うかどうかを見分けることはできない。「星は光りましたか」と小野さんが聞く。
僕はそのときの様子をできるだけ詳しく話す。白っぽい線が、丸い円を描き、星がキラリ。
「あっ、それですかそれです」と小野さんがうれしそうに言う。小野さんの話では、たしかにレアポケモンが登場するとき丸く円を描き、星が光るのだそうだ。間違いない。僕は井出さんからの情報で”星を纏う”ことは知っていたが”線が丸く円を描く”ことは知らなかった。見間違いではなかったのだ。ようやく僕は確信が持てた。このケーシィはレアポケモンだ。
僕は編集部を回り『ポケモン』関係者に声をかける。間々田を見つけた。それを見せ、告げる。編集部に波紋が広がる。豊田が近寄ってくる。小原が怪訝そうに覗き込み。暗くなったゲームボーイのパイロットランプを見た誰かが、電池はまだ大丈夫だと頼もしい助言を与えてくれる。小野さんが自分のゲームボーイでケーシィを出して見比べてくれようとする。天野さんがウロウロしている。タカヒロさんの笑い声がする。
よかった。ようやく僕の不安が溶けていく。もう安心だ。あとはどうなっても大丈夫だ。逃げられても笑われても平気だ。そんなことは、僕はぜんぜんへっちゃらなのだ。
カメラマンが手配され、浜村さんが呼ばれる。さあ、捕獲作戦の始まりだ。いつの間にかギャラリーが僕のまわりを取り囲んでいた。たぶん13時50分ぐらい。
第三章 捕獲 ~ファミ通編集部~
カメラマンを待つ15分ほどのあいだに、経験豊かなゲーマーたちによる作戦会議が始まる。初手はともかくその後はどうするか。どのタイミングでモンスターボールを使うか。
間々田がモンスターボールはいくつ持ってるか聞いてくる。たしか、スーパーボールが1個と、モンスターボールが8個。「1個かあ」と間々田が苦笑する。それをどこで投げるか。
「スピードボールはないの?」とタカヒロさんが聞く。僕は「それなんですか」と答えて失笑を買う。
だんだん選択肢が絞られてくる。やはり初手は”くろいまなざし”で間違いない。全員一致。
そのあとをどうするか。まず、すぐスーパーボールを投げるパターン。つぎに”さいみんじゅつ”で眠らせてからスーパーボールを投げるパターン。3つ目が眠らせたのち、体力を削ってスーパーボールを投げるパターン。
可能性がもっとも高いのは3つ目だが、スーパーボールを投げるまえに逃げられたら悔やんでも悔やみきれない。
「ゴースで攻撃するのは危険だ」、と誰かが言う。エスパー系であるケーシィに対し、ゴースの攻撃は”こうかは抜群だ!”となってしまうらしい。もちろん僕がそれを知るわけがない。ひとりで勝負しなくてよかった。こっそり僕は胸をなで下ろす。ならば、ゴースを交代させてから体力を削ろう、と誰かが提案する。
すると、交代した場合、”くろいまなざし”の効果が切れるのではないかと誰かが返す。
「ここで逃げられるってオイシイよな」、「そうだ失敗しろ」などと外野から野次が飛び、緊張した場が一瞬和む。
論議が行き詰まってきたころ、小野さんが「ほかのゲームボーイでレベル10のケーシィとレベル16のゴースを用意してシミュレーションしてみてはどうか」と提案する。なんという発想だろう。考えることが違うなぁとなかば僕が呆れていると、間々田たちは「それもアリだね」。とうなずいている。自分がゲーマーでないと痛感すると同時に彼等をとても頼もしく思う。
そしてこの雰囲気を、僕は一度前に味わったことがあった。『ドラクエモンスターズ』の出版社対抗戦だ。
彼らが夜を徹して作ったモンスターをつれて、僕は週刊ファミ通の代表選手として大会に出た。彼等が育成を極め、理論を高めれば高めるほど、僕はプレッシャーを感じると同時に言いようのない高揚感を覚えてワクワクした。
騒ぎが大きくなるにつれて、たんなる思いつきがイベントとして盛り上がっていき、だんだん興奮していくなんともいえないあの感覚。勝つための苦労を厭わない彼らと、負けを晒すことが苦にならない僕のコラボレーション。あの感覚をまた味わえるなんて夢にも思わなかった。
おそらく14時5分ごろ、カメラマンが現れてセッティングを始める。
そこへようやく浜村さんが現れた。あいかわらずエンターテイナーだな、と僕は愉快になる。こういうとき、浜村さんが間をハズした記憶が僕にはない。必ず、舞台が整ってちょっと焦れたあたりに、いかにも満を持してという感じで現れる。これもまた天性なのだろう。近づいてくる浜村さんは、何か企んでいる笑顔をしている。
こういうときは何かあるのだ。笑顔のボスは歩きながら、背中に回した手をさっと前に出す。手には封筒が握られていて、その表にはデカデカとマジックで”賞金”と書いてある。わっと場が沸く。浜村さんが席につき、ギャラリーが移動する。
カメラマンがまずゲームボーイを接写する。その際、画面の明るさを見ようとカメラマンが無造作にゲームボーイをつかむ。
ふつうに持っただけなのだが、カメラマンはそのケーシィがどういうものであるか知るよしもない。
無意識の動作にゲーマーたちが「あっ」と息を飲む。なかでも、ボスが一瞬ビクッとしたのを僕は見逃さなかった。
浜村さんはすぐに冷静さを取り戻し「それは・・・・・・とっても貴重なものなんだよ」と、まるで子供をたしなめるようにつぶやいた。僕は吹き出しそうになってしまった。編集長として、それ以前に『ポケモン』ファンとして、この騒ぎの言い出しっぺである浜村さんは誰よりもそのケーシィを欲しているのだろう。
さあ、いよいよ役者はそろった。愉快なボスが仕組んだ粋な舞台で、最強のゲーマーたちと最高のコラボレーションを演じよう。しかもこの騒ぎの顛末を全国の『ポケモン』ファンが待ち望んでいるのだ。最高じゃないか。
僕��ゴースは、僕からのコマンドをじっと待っている。僕は「”くろいきり”でいいんだよな?」と間々田に確認する。間々田は一瞬ギョッとして「永田さん、”くろいきり”は『ドラクエモンスターズ』ですよ」と答える。
緊張から爆笑に転じるギャラリー。そうだ、”くろいまなざし”だった。
その野次に押されるように、僕は”くろいまなざし”をコマンドする。もしもケーシィのほうが速ければ、つぎの瞬間ケーシィはテレポートしてこの騒ぎはあっという間に終了する。全員の目が、ゲームボーイカラーの小さな液晶に注がれる。静寂。
”ゴースのくろいまなざし! てきの ケーシィは もうにげられない!”
「よし!」。僕は拳を握り、ギャラリーからものすごい歓声が上がる。さっき野次を飛ばしていた長田もガッツポーズしてる。こういうとき、うちの編集部の結束は固い。第一関門突破。さあ、議論だ。スーパーボールを使うか、眠らせるか、ほかのモンスターに交代させるか。
ゲーマーたちの出した結論は、”さいみんじゅつ”だった。僕はうなずき、コマンドする。逃げられる可能性は低くなったが、”さいみんじゅつ”はすぐに決まるものではない。僕は慎重にコマンドし、再び、液晶に視線が集まる。
”ゴースのさいみんじゅつ! てきの ケーシィは ねむってしまった!”
「眠ったよ・・・・・・」。僕は思わずつぶやいた。
今度はさっきの歓声とは違う、「ぉおおおお!」と低くどよめくような声が上がる。追い詰めた。どうする。
一気にスーパーボールを投げるか。体力を奪いにいくか。さすがにこの議論は容易に結論が出ない。「ポケモン」を深く知らない水間さんまでもが周囲に状況を聞きつつ議論に参加する。意見がまとまるまでのあいだにと、僕は主人公のバッグをチェックした。そして僕は驚いて大声を上げてしまった。「2個あるよ、スーパーボール!」
平素から僕がよくやる凡ミスにギャラリーから野次が飛ぶ。しかし今回はそれがいいように出た。
スーパーボールが2個あるなら話は早い。とりあえずここで投げて失敗したら体力を削りにいく。全員の意見が一致した。
僕はスーパーボールを選び、サブウインドバーの”つかう”にカーソルを合わせ、慎重に、決定ボタンを押した。
固唾をのむギャラリー。スーパーボールが転がり、ケーシィの体を包み込み。問題はこのあとだ。小刻みに揺れるボールが止まったのち、煙とともにケーシィが再び姿を現せば捕獲は失敗。ボールの色が変わり再びボールが動かなければ成功だ。ケーシィをとらえたスーパーボールが揺れ始める。右、左、右・・・・・・。だんだん揺れが小さくなる。
そして、ついに止まる。どっちだ。スーパーボールから、スッと色が抜けた。
そして二度と動くことはなかった。捕獲成功。
それを確認した瞬間、僕は両の拳を突き上げて、言葉にならない叫び声を上げた。ギャラリーから、ほかの階まで響くかのような大歓声が上がる。そして拍手。誰かが何か叫んでいる。
非日常的な達成感がこみ上げる。こめかみを血が走る。そのときの僕の感情を表すとしたら、つぎの言葉以外には考えられない。いまこそ、僕は強くそう思うことが出来た。
”ゲットだぜ!”と。
やがて長田たちが「なんだよ成功かよ」などと言いながら席に引き上げる。必要なとき以外は無駄に結束しないのもうちの編集部のいいところだ。大イベントを見逃して悔しそうな大宮さんに報告を済ませ、喫煙室で一服するいろんな人からいろんな質問責めに合う。得意げに僕は答える。歓喜の瞬間を共有し合う。とても楽しい。
だいたいそれが、14時15分ごろ。
そして僕は、徐々に理解し始める。たとえば小学生のまわりに、こういうドラマが多かれ少なかれあるのだとすれば、それは楽しいに決まってる。クラス中がこれをやってるとしたら、インターフェイスに些細な不満を感じてるひまなどない。そんなやつは娯楽を楽しむセンスがないとさえいえる。珍しいポケモンをつかまえたくなるに決まっている。
魔力、という言葉を僕は思い出す。ゲームに昔の魔力がなくなったと多くの人が言う。僕もよくそう口にする。
進化したグラフィックが想像力を阻んだのだろうとか、斬新なルールが出尽くしてしまったのだろうとか、いろんな要因が語られる。それは、正しいことかもしれない。
だが、大切なことをひとつ忘れている。魔力とは、ゲームから与えられるものではない。ゲームから僕らがつかみ取っていくものなのだ。プレイヤーが想像力と、遊び心と、仲間どうしのコミュニケーションによって、ゲームから能動的につかみ取っていくものなのだ。初めてゲームに触れたときのキラキラするようなあの感覚。夢中になって遊んで時間を忘れた日々。批評し、回顧し、もっともらしく今のゲームを嘆いてみせる僕らは、進化したグラフィックを鑑賞することや親切すぎるゲームに慣れることによって少しずつ麻痺し、そんな当たり前のことを少しずつ忘れてしまったのだろう。
45分間の疾走。僕がゲットしたのはケーシィだけではなかった。どうか僕らが、当たり前の日々から自分の奇跡をつかみ取る能力を退化させていきませんように。
禁煙室から見上げる三軒茶屋の空。降り出すかに思えた雨は止み、雲はゆっくりと西へ流れていった。
(出典:ファミ通 1999年 12/31日号)
このページを作るに当たって、下の2ちゃんねるスレッドから文章を抜粋&修正しました。
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「右斜め45度」から切り取る世界情勢–フォーサイト編集部  痛快でありながら奥行きを感じさせるユーモアたっぷりの分析。「右斜め45度」からの独特の語り口が、ただの「元外交官」には収まらない宮家邦彦氏の特長だ。  東京大学法学部卒業後、外務省に入省し、在中国大使館公使や在イラク大使館公使を経て2005年に退官。以来、評論家として活動し、著書多数。現在はキヤノングローバル戦略研究所の研究主幹を務めている。  今年9月に刊行された『AI時代の新・地政学』(新潮新書)は、まさに「宮家節」が詰まった1冊だ。『週刊新潮』の連載コラム「新聞 ネットじゃわからない国際問題 鳥の目 虫の目 魚の目」(2015年末~2018年4月/全115回)から厳選した64編を再編集した本書は、時事ネタを追いつつも、普遍的な視点で世界を捉えている。  本書に込められた意図やエッセンスについて聞いた。 ――内容が多岐にわたる64編を「AI」というテーマでまとめようと考えたのは、なぜでしょうか。  AI(人工知能)が技術業界や経済紙などで注目されていることは、みなさんご承知の通りですが、日本と世界とではAIに対するスタンスがまったく違うと前々から感じていました。何が違うかと言うと、世界では新しい技術が出てくると、商業的のみならず軍事的、もしくは政治的に応用するのが当たり前です。一方、日本では、私がAI関連の複数の専門家に直接話を聞いた限り、政治的応用、軍事的応用という発想が決定的に欠けていた。  AI技術を事業なり会社の生産性の向上なりに繋げたいと考えている人たちと、AIが人間を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)が来るのか来ないのか、来るなら時期はいつになるのかといった文明論的な関心を持っている人たちはいても、これをどうやって軍事に応用するか、あるいは世界が軍事に応用してAI兵器ができた時にどのようにしてAIで対抗するか、という議論がまったくなかった。  そのことがずっと頭の片隅に残っていて、そろそろ連載を新書にしないかというお話をいただいた時に、AIをテーマに最後の10回を書こうと考えました。それが本書の第1章になっているわけですが、連載では1番最後に当たります。  とにもかくにもここで書きたかったのは、いかに日本のAIに対する関心が偏っているかということでした。 ――かねて宮家さんは「国家戦略」を「正しい脅威認識と、その対処に必要な軍事同盟の円滑な運用」と見做してきましたが、この関心の偏りは、まさに「戦略のなさ」を物語っているように思えます。  日本では戦後、私が「戦後空想的平和主義」と呼んでいる状態がずっと続いています。カギ括弧つきの「平和国家」、それも「戦争放棄」の放棄にもカギ括弧がついてしまう、「戦争『放棄』」の「平和国家」です。  そもそも戦争をしないということになると、要らなくなるものがたくさんあります。「核」を含めて危ない兵器は持ちません、兵器の開発もしません、新しい技術の軍事応用もしてはいけません、我々には平和憲法があるのだから、これで平和を守るのだ、というわけです。  従って、本格的なインテリジェンス、つまり諜報活動もできません。諜報活動で最も大事なことは、敵がいつ何時、どこから攻めてくるのかということ。その可能性があるからこそ諜報が必要になってくるわけですが、日本は極言をすれば敵は攻めてこないという「空想」に拠っている。万一、敵が攻めてきたとしても、最小限の防衛力で対処するということなので、いわば戦争の準備であるインテリジェンスなんてとんでもない、要らないということになる。  学術界でも、さまざまな技術の軍事利用はおろか軍事に関する研究自体が事実上、禁止されている異常事態が続いている。残念ですが、正直なところ、このままではこの国に将来はないと感じます。 ――AIと並んで本書のエッセンスとなっているのが「地政学」ですが、宮家さんにとって地政学とは? 「地政学」と言うと何だかおどろおどろしいもの、特別な人だけが分かっている特別な方程式、万能のものというイメージがあるかもしれません。あるいは、この言葉を使う人が何でも分かっているかのような錯覚を抱いてしまう人もいるでしょう。  しかし、万能の方程式などあるわけがありません。地政学は地理の「地」と政治の「政」が合わさった名前の通り、地理的な概念を念頭に置きながら政治を語ることを言います。ですから、一種の政治学であり、手法であり、これによって何かユニバーサルな結論が出るわけではない。残念ながら、地政学はそれほど便利なものではありません。  ある国の地理、具体的に言えば山、川、海、島ですが、そういった地理的な要素がその国の歴史的な安全保障上の脅威や優位性にどのような影響を及ぼしてきたかを考え、どこが最も脆弱で、どこが最も強固かということを研究する中で、歴史から得たヒントが将来を予測することに繋がるかもしれない、というだけのこと。大した話ではないのです。 「地政学リスク」などという言葉が広まったために混乱が生じてしまいましたが、この言葉を最初に使ったのはアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)だったと記憶しています。つまり、地政学のことをまるで分かっていない人たちが使い始めた、よく分からない言葉なのです。よく"地政学をやっている宮家なら意味が分かるだろう?"と聞かれますが、私にも分かりませんし、分からないというのが正解。  この言葉を使っている人が何を表しているのか分かっているなら、別の言葉で表せるはずですが、おそらく使っている方もよく分かっていないのだろうと思います。というわけで、少なくとも私は「地政学リスク」という言葉は使いません。 ――連載期間中に起きた最も衝撃的な「国際問題」は、ドナルド・トランプ米大統領の誕生だと思います。宮家さんは本書で、世界を席捲している不健全な大衆迎合的ナショナリズムの台頭を「ダークサイドの覚醒」と名付け、いまの時代を読み解いていますが、直近の「ダークサイド」の動きをどう見ていますか。  1番ショックなのはドイツのアンゲラ・メルケル首相の退陣が視野に入ってきたことですよね。  今回の地方議会選挙で与党「キリスト教民主・社会同盟」(CDU・CSU)が大敗したことは、必ずしも���ダークサイドの覚醒」には直結しません。与党の代わりに躍進したのは、極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)ではなく、中道左派の「緑の党」だったので、この結果を以って「ダークサイドがドイツを掌握した」とは言えない。  しかし、一昨年のイギリスの「BREXIT」(EU離脱)にはじまり、アメリカの「トランプ現象」、フランスの「マリーヌ・ルペン旋風」、オランダの極右政党「自由党」の躍進と、私が「ダークサイド」と呼んでいるポピュリズムやナショナリズム、破壊願望や人種差別、排外主義といった主義主張が欧米を席捲していることは確かで、その状況は当分、元に戻りそうにありません。  メルケル首相が退陣すれば、ドイツは不安定化し、この種の主義主張の人たちにとっては付け入るチャンスが増える。そういう意味では、まだまだ「ダークサイドの覚醒」ははじまったばかりだと私は思います。 ――11月6日投開票の米中間選挙の結果と「ダークサイド」の連動性は?  世界を席捲していると言っても、「ダークサイド」はまだマジョリティではありません。それはトランプ大統領とて同じで、あれほど不健全な政策をマジョリティが支持するとは思えないし、実際に彼の支持率は決して50%を超えません。それが救いではありますが、地域によっては3~4割の支持率があり、残りの6~7割が一致団結すればトランプに勝てるけれど、分裂していればトランプが相対的に1位になるという構図が続いている。  共和党が下院で敗北した今回の中間選挙では、その一致団結が成功したということでしょう。ただ、それで「ダークサイド」が退潮しはじめるとは思いません。 「ダークサイド」の1つであるポピュリズムは、当然ながら民主主義の一環です。従ってポピュリズムを否定すると、民主主義そのものを否定することになるので、それはできない。その意味では、「ダークサイド」も民主主義に拠っているわけです。  ということは、「ダークサイド」はそんなに簡単になくなるものではないし、この選挙結果を受けて「新しい時代の幕開けになりそうだ」、あるいは「今までの『ダークサイド』の台頭に終わりがきた」という言い方ができるとはとても思えません。  この流れは今後10~20年は続くのでしょう。そして、健全な社会と不健全な社会に分かれ、不健全な社会ではポピュリズムやナショナリズムの方が強くなり、極右の政党が政権を握ることになるのでしょう。  すでにハンガリーやポーランドで起きていることですが、これがドイツやフランス、イタリア、スペインといったヨーロッパの主要国にまで広がるとなると、インパクトは比べ物になりません。これらの国々では過去に同じようなことが起きていたわけですから。  トランプ政権について言えば、アメリカの民主主義がきちんと機能すれば、いずれバランス感覚が働くはずです。しかし、そうならなかった場合には、つまりトランプ政権がもう1期続くようなことになれば、アメリカの民主主義が戻ってくる日はその先になる。  今回、共和党が下院で負けたことで、アメリカ民主主義のバランス感覚がある程度は機能したと見るべきですが、中間選挙で大統領の政党が敗北したからと言って、再選の目がなくなったという単純な話でもないので、そこは割り引いて考える必要がある。まだまだ予断を許さない状況だと思います。 ――そもそも多くの人が大統領選の結果を読み間違えたわけですからね。  良きにつけ悪しきにつけ、トランプ大統領のやり方は革命的ですよね。普通ならアメリカの大統領は、アメリカの夢を語り、理想を語りますよね。人種、宗教、性別にかかわらず、平等に政治が行われているというアメリカのいい意味での建前を具現化するリーダーとして、自由民主、平等、人権というアメリカの「価値」を語りますよね。  でもトランプ大統領は、これをすべて否定している。バラク・オバマ前米大統領がやったことを否定しようとする姿勢には多分に人種差別的なものを感じるわけですが、彼はそれに留まらず、アメリカのリーダーシップやアメリカの価値、マイノリティへの配慮といったワシントンの連中がいままで当然だと思っていたことをことごとく否定している。  さらに、大統領自らがソーシャルメディアを使って情報を発信し、それが政府にフォローされていない。しかも、ウソばかり言っていると誰もが分かっているのに、それが通ってしまう。プロパガンダと言うかデマゴーグが機能をして、一定以上の票と支持が得られている。  これは私に言わせれば革命です。手法においても、内容においても。恐ろしいことだと思いますが、価値の転換が起きている。「非エリート」の「エリート政治」に対する反発。この「革命」が成功すれば、アメリカが戦後に積み重ねてきた価値なりシステムなりは根っこから壊れていきます。  大統領選では、多くの人が過小評価をして読み間違えました。あれから2年が経ち、だんだん彼のやり方が分かってきた。この革命的なキャンペーンの行方も予断を許しません。 ――「毎週締め切り」が2年以上続いた「連載生活」で一番苦労したことは?  それはやっぱりネタですよね。1番いいのは、誰も知らないような、誰も考えついたことのないような話を見つけることですが、そんなネタは115回のうち1つか2つあったかどうか。となると、いま起きている事象を再解釈、再分析するしかないわけですが、物事を真正面から見て、真正面から光を当てても、誰もが見ているのと同じ「絵」になるだけで、それを書いても仕方がありません。  基本的に私のやり方は、ある事象を左右から斜め45度に、多くの場合は右斜め45度に光を当て、その結果、生まれた影を丹念に拾っていくこと。そうすることで、他と視点を変えています。でも斜め45度に見るにしても、何を見ようか、影の濃淡が最も出るようなネタは何だろうかと探しているうちに、1週間が経ってしまう。できればこの連載は時事的なものではなく、ユニバーサルなものにしたかったのですが、実際は時事ネタに振り回された部分がありました。その時々は、旬なものなので読んでいて面白いですが、あまり保存がきかないものも多かったと思います。本書では省いてありますが。  この64編は私自身で選びました。担当編集者にも一案をくださいと頼んでいたのですが、ある日突然閃きまして、一気に書き記した章立てとコラムの割り振りを担当編集者に送ったら、これでいきましょう、と。その後は彼が調整をしてうまく形にしてくれました。  とにかく連載を続けられたことが何よりです。最初の頃は、だんだんネタがなくなってきても穴をあけるわけにいかないし、かと言ってクオリティーが下がっても困るしで、何時まで続くのかなと冷や冷やでした。そのうち100回を超えたあたりから何だかルーティーンになってきて、慣れたと思ったら「もうすぐ終わりです」と告げられて、「えーっ!」と。そのくらい日々の生活の一部になりました。 ――読者に1番伝えたいことは?  本書の表題にもあるように、AIの重要性はもちろん伝えたいことではあります。  ただ、どちらかと言うと、私はこうやって生きています、こうやって物事を見て、こうやって判断しています、というのをかなり書き込んでいるつもりなので、常に斜めに見る、別の角度から光を当ててみるという私の発想が分かってもらえたら嬉しい。ありきたりではないものになっていたらいいなと思います。 フォーサイト編集部 フォーサイト編集部です。電子書籍元年とも言われるメディアの激変期に、ウェブメディアとしてスタートすることになりました。 ウェブの世界には、速報性、双方向性など、紙媒体とは違った可能性があり、技術革新とともにその可能性はさらに広がっていくでしょう。 会員の皆様のご意見をお聞きし、お力をお借りしながら、新しいメディアの形を模索していきたいと考えております。 ご意見・ご要望は「お問い合わせフォーム」や編集部ブログ、Twitterなどで常に受け付けております。 お気軽に声をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 関連記事 変わらない国を変えるために エバレット・ケネディ・ブラウン『黒船時代の技法で撮る 失われゆく日本』 小泉進次郎とは何者か 吉田篤弘『おやすみ、東京』 著名人の知られざる「台湾ルーツ」を発掘 (2018年11月30日フォーサイトより転載) Source: ハフィントンポスト
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sunny-to-rainy · 5 years
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ポケモンタワーとゲームコーナー
 ヒジュツ・カガヤキで照らされたイワヤマトンネルの中は、迷路のように複雑だった。トレーナーも多く出るし、野生のポケモンたちも隙間なく際限なく現れる。ズバットを避けた先にはサイホーンがいるし、野生のポケモンに気をとられているとトレーナーに勝負を仕掛けられる。手持ちポケモンたちの相性を考慮すると、カメールの活躍度合いがすごい。
 かと思いきや、相棒ピカチュウたちのにどげりが炸裂。ピカチュウってどこまでも頼りになるなぁ。ボクも、雨にとって頼れる男にならなくちゃ!レインの相棒はピカチュウだけど、雨の相棒はいつだってボクでありたい!相棒?パートナー?夫婦?そういえばこの間のいい夫婦の日は、雨がずっと撫でてくれたりぎゅってしてくれたりして、傍からなかなか離れようとしなかったんだけど、すっごく嬉しかったなぁ。ピカチュウずるいって駄々こねちゃって、ちょっと引かれたかなって思ってたけど、ピカチュウそっちのけだったから余計に、ね。思い返してうっかり頬が緩んでるのを、雨が怪訝な顔で見てくる。でもボク、気づいちゃったんだよね。いつもより近いこと。嬉しくなってちょっと寄りかかったら「重い」って。押し退けも反発もしないし、ちょっと顔も赤いのに。素直じゃないのはお口だけだね。
 ピカチュウのゴリ押しでイワヤマトンネルを強行突破したレインは、シオンタウンにたどり着いた。とりあえずポケモンセンターに、と向かおうとして、目の前をタイヨウが走っていく。追いかけてるポケモンは…カラカラ?それにしてもBGMが凄く悲しい音楽なんだけど「未就学児が聞いてたシオンタウンは、多くの人の心にトラウマを植え付ける音楽だったよ」確かに、ちょっと怖いかも「ま、僕がポケモン史上もっともトラウマになるだろうと思うBGMは、ルビーの日照りの音楽だけど」聞いてみたいような、聞きたくないような…。こんど検索してみよう「サントラ、旧端末に入ってるか���、いつでも聞けるよ」う、嘘でしょ…。嘘だよね?「?」
 ポケモンセンターで一息ついて、タイヨウが走っていった先の建物のに向かう。道中、町の人に話を聞くと、その建物はポケモンの供養塔みたいなものらしい。まって。これもしかしなくてもオバケのイベント?「お墓の中を駆けることになるのは確かだね。駆けるだけじゃなくて、バトルもする」ば、罰当たりなような…。ゴーストタイプのポケモンじゃなくて、オバケがでるの?「まぁ、ロケット団のせいで、一応出るってことなのかな」オバケ、オバケかぁ…。ボク、オバケ苦手なんだけど。レインは平気なのかな?「こういう時の主人公ほど頼もしい存在っていないよね」そっかやっぱりレインは怖くないんだ「現段階で、レインはオバケに遭遇することを知らないからね。余計にへっちゃらなんだよ」ボクなら二の足を踏むその建物、ポケモンタワーに、レインは元気よく飛び込んでいった。
 入ってすぐのフロアには、すでにいくつかのお墓があって、大切なポケモンを弔う人たちが何人か訪れていた。場の雰囲気に合わせて、レインとピカチュウもよそ行きの服に着替える。黒を貴重としたデザインは、ちょっとだけ大人びて見える気がした。受付を通って2階に上がると、巫女さんトレーナーの中に、一人、タイヨウの姿が見える。キョロキョロと、多分カラカラを探しているんだろうタイヨウに駆け寄ると、なんとも失礼な言いがかりをつけてバトルを仕掛けてきた。軽くねじ伏せて3階へ上がると、タイヨウが追いかけてくる。やっぱりカラカラを探してるらしいんだけど、ふと何かに気づいた。と思ったら、近づくそれに、ぎゃーっ!オバケー!と悲鳴を上げて、タイヨウは階下へと逃げてしまった。取り残されたレインに、オバケは「タチサレ…タチサレ…」と繰り返しながらゆっくり近づいてくる。さ、さすがに逃げた方が、と雨にしがみつきながら固唾を飲んで見守っていると、どこからともなくカラカラが現れて、オバケを追い払ってくれた。出てきたときと同じようにどこかへ行ってしまったカラカラを見送って、レインは奥へと歩を進める。
 しがみついてた雨が身動ぎして逃げようとしたので、膝の上に抱え込むことにした。タイヨウもオバケも逃げちゃったけど、ボクは雨を逃がしたりしないからね。さっきのオバケ怖かったから、しばらくこうしててもいい?って聞いたら、なんの返事も帰って来なかったけど、止まってたレインが再び動き出したのでOKと判断する。操作に影響でないから、片手で簡単操作できるってすごい。こんなメリットもあるんだね!
 ポケモンタワーを上っていくレイン。なんだか皆してオバケにとりつかれてる巫女さんたちをバトルで解放したり、謎の魔方陣で回復したり、さっきのオバケに追いかけられたり、捕まって下のフロアに戻されたりと、なかなかの怪現象のオンパレードを、レインはものともしない。強いなぁ、と、とあるフロアで出たいままでより大きなオバケに、相棒ピカチュウが怯えてしまって、そこから先は進めなくなってしまった。怖がるピカチュウも可愛い。けど多分、ピカチュウの電撃の方がよっぽど怖いと思うよ。ボクはショートしちゃうから余計に怖いかも。
 結局上るのを諦めて、一旦外へ出ることに。すると町の出口でなにやら見覚えのある顔ぶれが。フジ老人という人を探してるらしいロケット団は、偶然現れたカラカラを誘導して、タマムシシティの方に去っていった。
 フジ老人っていうのは、身寄りのないポケモンの保護をする施設の責任者さんで、シオンタウンでは有名な人。そういえばタワーに入る前から見かけないなって、施設の人が言ってたけれど…ロケット団はなぜ彼を探してるんだろう。ボスに言われてって言ってたけど。もう一度ぐるりと町を回って話を聞くうちに、カラカラのお母さん、ガラガラのお話を聞くことができた。そっか、戻らないお母さんを、カラカラはずっと探し続けているんだね…。多分きっと、あのひときわ大きなオバケは…。
 健気なカラカラを救うべく、タマムシシティへ向かったレイン。ロケット団の話じゃ、アジトはゲームコーナーにあるみたい。タマムシシティに向かうにはヤマブキシティを越えなきゃいけないんだけど、やっぱりヤマブキシティには入れてもらえなくて。ハナダシティからクチバシティに行ったときのように地下通路を通ることに。っていうかなんなんだろう、皆して同じタイミングで喉乾くのって。可哀想だからそろそろお茶が手に入るんじゃないかな…。
 タマムシシティは建物がたくさん立ち並んでいて、シオンタウンとは対照的に賑やかな町だった。恒例のポケモンセンターでピカチュウの新しい技、ふわふわフォールを教えてもらい、ピカチュウの可能性がさらに広がった!さらにタマムシシティといえば、大きなタマムシデパート!フレンドリィショップの大きい版なデパートは、わざマシンや進化の石、さらにはピカチュウのおしゃれグッズまで何でも取り揃えていて、見ているだけでも楽しめそう!ボクも雨とデートにいきたいな!と、デパートの前でタケシと再会して、ニビあられとおちゃをゲット。差し入れだったつもりのおちゃをくれるタケシはいい人だけど、このおちゃをレインが飲むことはないんだろうな…。あ、それから、ポケモンのゲームを作ってる会社も、タマムシシティにあるんだって。
 町中を散策して、食堂に行ったりもしたんだけど、賑やかな町には不似合いのロケット団員がちらほら立ってるのが気にかかる。やっぱりアジトはここにあるみたい。ゲームコーナーに入ると、お馴染みの三人がスロットマシンを遊びながら、なにやら会話していた。「あれ?無茶振り景品交換所は…?」え、なにそれ?「スロットコイン9999枚をポリゴンと交換してくれる交換所だよ。昔のはゲームコーナーに併設されてたけど…時代の流れかな、スロットゲームもできないみたいだ」ふーん、ポケモンが景品なんて、ちょっとヤな感じだね。「そりゃ、ロケット団の息のかかったゲームコーナーだからね。非人道的な所を表すには、絶好のアピールポイントじゃない?」アジトの入り口を見つけながら、テレビアニメのロケット団たちはそこまでイヤな人たちじゃないかも、と思った。
 アジトの中は入り組んでいて、これは絶対迷子になりそう。入り口付近にいたスパイのお姉さんからロケット団員の服をもらって、気分は極秘潜入捜査官。身長でバレるって言われちゃったけどね。ともかく、連れ去られたカラカラを助けなくちゃ!
 並み居るロケット団員たちを、ピカチュウの新技でばったばったと倒しながら、奥へ進む。移動させられてしまう床の隙間を縫って歩いたり、ピカチュウと協力してエレベーターのカギをゲットしたり、子供1人に攻略される悪の組織のアジトってどうなんだろうと思ったりしなくもないけど。例の3人組を倒すとその奥には、幹部のアポロと、ロケット団のボス、サカキ、そしてサカキに怯えるカラカラがいた。
 辛くもサカキを倒すと、カラカラを解放してくれて、さらに勇姿を称えようとか言ってシルフスコープという、オバケの正体がわかるらしい双眼鏡をくれた。また戦いたいなんて不吉な言葉を言い残して、サカキはアジトから出ていってしまったんだけど、極悪非道を謳っておきながら、なんだかサカキには信念らしいものがあるみたいだ。ただ、そのやり方はダメだと思う。
 カラカラは嬉しそうにシオンタウンへ戻っていった。それを見送って、そういえばタマムシシティにもポケモンジムがあることを思い出す。アジト攻略中にさらに強く進化した仲間たちと一緒に、久々のジム戦だ!どんなジムリーダーなんだろう。
 
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kagiya-fukaya · 7 years
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玄関の鍵交換はスマホで出張鍵屋が一番良い 鍵ドットコムでは、家屋の鍵や車の鍵(イモビ)、バイクの鍵、大型車の鍵や、農機具、倉庫などの鍵なども対応しております。埼玉県・群馬県・東京23区・千葉県北部一部・山梨県一部・静岡県西部・福岡県 エリアにて出張鍵屋専門として、皆様の鍵のトラ��ルへ急行しております。随時急行するべく常に巡回を行っておりますので、鍵のトラブル時はお声掛け下さい。 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ★鍵交換 鍵トラブルの体験談・ご相談・感想★ ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ 鍵交換は、注文するときにどの業者にしたらよいのか、非常に迷ってしまいます。先日私も、玄関のカギをより安心安全なものに変えようと、探してみたのですが、なかなか見つかりませんでした。というのも、スマホに対応している会社がないからです。出張鍵屋でよさそうなお店を見つけたので、スマホで注文してみましたところ、ビックリするくらい早く、また対応が丁寧で、感動的ですらありました。鍵交換も手早く、最上級のグレードのカギを装着してくれたので、私の部屋は今極めてセキュリティが高い状態になっていて、出張鍵屋には感謝しています。スマホで注文でき、信頼できる業者であるので、これからも頼んでいきたいと思っています。友達にも勧めています。 サービスカーが巡回しておりますので、鍵トラブルへ急行いたします。 【近隣周辺施設1】ショッピングセンター・ショッピングモール・レジャー施設・イオン・ららぽーと・アウトレット・三井アウトレット・公園・遊園地 ヤオコー フジマート  ベルク Aコープ イオンモール羽生 イオンレイクタウン モラージュ菖蒲 三井ショッピングパーク ららぽーと新三郷 ピアラシティみさと コストコ 新三郷 の駐車場又は周辺地域 【作業範囲2】アパート マンション 事務所 一戸建て 玄関 窓 ドア トイレ 倉庫 風呂 ビル 賃貸 業務用 業者向け 不動者会社 管理会社 、などの鍵トラブルに対応できます。≪対応エリア≫ 【鍵ドットコムの対応エリア】埼玉県・群馬県( 太田市 邑楽郡大泉町 邑楽郡邑楽町 邑楽郡明和町 邑楽郡千代田町 高崎市 佐波郡玉村町 多��郡神流町 多野郡上野村 多野郡吉井町 甘楽郡甘楽町 富岡市 甘楽郡下仁田町 甘楽郡南牧村 北群馬郡榛東村 北群馬郡吉岡町 勢多郡富士見村 前橋市 伊勢崎市 館林市 邑楽郡板倉町 藤岡市 桐生市 みどり市 渋川市 吾妻郡中之条町 吾妻郡高山村 吾妻郡東吾妻町 吾妻郡長野原町 吾妻郡嬬恋村 吾妻郡六合村 吾妻郡草津町 沼田市 利根郡川場村 利根郡片品村 安中市 利根郡昭和村 利根郡みなかみ町 )・東京23区・千葉県北部一部・山梨県一部・静岡県・福岡県 エリアにて出張鍵屋専門として、皆様の鍵のトラブルへ急行しております。  出張鍵屋 鍵ドットコム の詳細対応エリア GOAL(ゴール) ピンシリンダー TXタイプ GCY-93 キー標準3本付属 玄関 勝手口 鍵 交換 取替え【テール刻印45向け】【GCY93】【TX TDD】GOAL ピンシリンダー TXタイプ【GCY-93】 操作性や耐久性に優れたピンシリンダー。 2001年より上ピンの全てにアンチピッキングピンを採用し性能も向上。 最大鍵違い数は100万通り。 ・・・GOAL TXタイプシリンダーの一覧はこちら ・・・TXタイプシリンダーのお取替え方法はこちら &l 商品価格:6048円レビュー平均:0.0 マンション玄関の鍵開けの出張 鍵屋なら鍵ドットコムが緊急対応
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syadowverse-blog · 7 years
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【シャドウバース】30戦19勝「コントロールヴァンパイア」デッキレシピご紹介!【作:そのための右手氏】
自慢のデッキをご紹介!
シャドウバース攻略速報の「自慢のデッキ投稿フォーム」に応募して頂いたデッキをご紹介致します! プレイングのコツやデッキについて解説つき! デッキ投稿者:AA2ランク そのための右手氏
もくじ
デッキレシピ
デッキについて
このデッキの勝利数
有利・不利なデッキ
マリガンの優先度
プレイングのコツ
代用カードについて
デッキレシピ
デッキコードを発行する
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デッキ名「コントロールヴァンパイア」
デッキについて
ご閲覧ありがとうございます。 第4弾パック実装後から使用しているコントロールヴァンパイアです。 相手のデッキタイプによって戦略を変更できるようにしています。 環境が始まったばかりで、これから新しいデッキが出てくると思うので変化に合わせて各々で改良していってください。
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このデッキの勝利数
30戦19勝
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プレイングのコツ
軽コストの除去カードは早めに使っても現環境(2017/4/2時点)では比較的安全です。 理想ムーブは最速サーペントです。 テミスの審判や破砕の禁呪などの強力な全体除去をどうやって相手に使わせるかが勝利へのカギとなります。
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有利・不利なデッキ
有利なデッキは同じコントロール系のデッキや強力な全体除去がないクラスです。 不利なデッキはランプドラゴン、イージスビショップ、魔導の巨兵軸の秘術ウィッチです。 アグロ系は相手の回り方次第です。 例えばアグロネクロなら骨の貴公子を早い段階でプレイされると苦戦を強いられます。
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マリガン(初手交換)
黒死の仮面は早い段階で手札に持っておくとかなり便利です。 アグロ系が流行っているクラスなら鮮血の口付けなどの軽めの除去カードを優先的に狙ってください。 ミッドレンジ、コントロール系が流行っているクラスなら漆黒の契約を狙ってください。
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代用カードについて
ゼウスの枠はお好みです。 サタンやバハムートに変更してもいいと思いますし、守備の部分を黒死の仮面にほとんど任せているので吸血貴・ヴァイトや風の軍神・グリームニルを追加してアグロに対しての安定感を向上させてもいいと思います。 また、バフォメットで確定サーチするカードをメイルストロームサーペントからソウルディーラーに変えて体力20を維持しブラッディ・メアリーと合わせた20点バーンのロマン砲を狙ってみても面白いと思います。
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この度はデッキ提供ありがとうございました! 皆さんのよりよいシャドバライフの参考になれば幸いです
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