はじめに
生きててすることがなかったので、映画ばかり観てたら、映画が大好きになりました。18歳です。ここでは僕が好きな映画を紹介していこうと思います。ちなみにYouTubeやTwitterで紹介されてるような擦られまくった面白い映画は極力紹介しません。
記念すべき1本目は
『ホワイト・ノイズ』
監督・脚本 ノア・バームバック
キャスト アダム・ドライバー
グレタ・ガーウィグ
ドン・チードル
ラフィー・キャシディ
サム・二ヴォラ
監督・キャストについて
ノア・バームバックは、Netflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』の監督として有名です。ちなみに、今作もNetflixオリジナル映画となっています。主人公の大学教授を演じるのが、スター・ウォーズシリーズのカイロ・レン役でお馴染みのアダム・ドライバー。その妻を演じるのが、『バービー』の監督であり、ノア・バームバックの実の妻であるグレタ・ガーウィグ。さらに、主人公の同僚の教授を演じるのが、MCUシリーズのローディ役でお馴染みのドン・チードルです。ちなみにOutkastのAndré3000が出演しています。
ネタバレなしでどんな映画か
舞台は1980年代。大学でヒトラー学を教える主人公とその家族を描いたコメディ映画です。この映画は、パニック映画やクライム映画の要素も含んでいます。主人公とその妻は、両者共に3回離婚しており、4度目の結婚で二人は結ばれています。子供は4人います。上3人は前の子供たちで、1番下の子は、主人公夫婦の元に授かった子供です。主人公が大学教授をしているだけあって、子供たちも天才です。ハイレベルな会話をする子供たちと、会話についていけなくて適当になっている主人公の掛け合いが、この映画の魅力でもあります。私はこの映画が好きなんですが、あまり日本では評価が高くありません。その理由は、ブラックジョークにあると思われます。日本人の特性的にブラックジョークの面白さを理解しにくいのだと思います。この映画を観て、僕もあまり笑うことはなかったです。
好きな理由
僕がこの映画の何が好きかって、それは死というテーマを取り扱っているところです。この映画の主人公が、死を恐れているように自分も死を恐れています。死について考えていると、寝れない日もあるぐらいです。けれども、この映画は死について考えすぎてしまう自分の悩みを解決してくれました。死を紛らわせるために大切なのは、消費行動をすることだと。物を買って幸せになること、まさにこの映画のラストのように。エンディングがめちゃくちゃ良いです。
おわりに
はじめてブログ形式で文章を書いてみました。何か書いてみようかな程度の気持ちで書き始めたら、意外と楽しかったので、またやる気が出たら書いてみようと思います。学がないので拙い文章ですが、読んでくれると嬉しいです。
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(短評)映画『ホワイト・ノイズ』
(引用元)
『ホワイト・ノイズ』(2022年、米国、原題:White Noise)
事故で有害な化学物質が撒き散らされた田舎町で逃げ惑う一家を描くパニック映画・・・と思っていました☠️
実は無数の情報、大量生産された商品に溢れた消費社会の中の私たちを皮肉りつつもそれを受け入れて、信仰や知る由もない真実に振り回されることからの解放を描いた映画🤔
前半は大事故から逃げる人々を描いたジャンル映画だし、実際それがうまく機能してて良かったのですが、次第にこの映画が描こうとしてることが見えてくる後半は全然予想外の方向に進むので、非常にスリリングでした‼️
ちゃんと前半の出来事から導かれる展開になってるし、不思議な魅力のある映画です🌟
情報にすがったり信仰に傾倒しても、それらは薄っぺらいもので救いにはならない。消費的に動く世界はアホらしいけど、それはそれで受け入れて気楽に過ごすことは救いとなり、自分が漠然と感じる不安を乗り越えることができる‼️
あのヘンテコなED映像まで観て、僕はこの映画をそう解釈しました💨
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ノア・バームバック『ホワイト・ノイズ』を映画館で観た。
ノア・バームバックのユーモアのテンポは苦手だけど、冒頭で映画のクラッシュシーンをひたすら流して説明するドン・チードルが面白��てワクワク。アダム・ドライバー&グレタ・ガーウィグ夫婦の家族よりキャラクター作りが上手いのかドンチー出てくるとなんか安心して観れる。
映画の引用がたくさんあるし、章ごとにジャンルが変わるような演出なのですごく「映画についての映画」ぽい。スーパーマーケットが重要な場所で80年代ぽいポップさと商品名が常に画面のどこかしこにみられるので、カリカチュアな資本主義とハリウッド映画についての映画みたいな印象。
様々な映画ジャンルをモチーフにしていても『NOPE/ノープ』みたいなジャンル再構築の上手さはなく表面的なカリカチュアで、終わってみればわりとふつうの家族と死についての映画だったような…それがハリウッド映画への皮肉なのかもしれないけどあまり面白くはない。
ラース・アイディンガー目的で観たけど後ろ姿だけですぐ分かる笑。ドイツ系のクセ強な役とか白羽の矢が立つの分かりみすぎた。
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1日数食日記
4/2(火) 晴れ
休日。晴れてはいるが昨日よりだいぶ寒い。今日も仕事は一切せずに過ごそうと、立て続けに映画を3本観る。18時過ぎに妻が帰ってきて、晩御飯と食後のコーヒーやお菓子を食べながら、テキスト情報でDeNA-阪神戦をチラチラ観る。終盤冷や冷やしたが山崎康晃が魂のストレートで最後のバッターを打ち取りゲームセット。それにしても山本、素晴らしい。キャッチャー陣の充実に比べ投手の層には不安があったが、今のところ何とかなっている。野手と投手が補い合って良い試合を見せてほしいと思う。
映画
1. それから / ホン・サンス (U-NEXT) ★
キム・ミニの存在感。モノクロ映画なのに彼女が現れると空気が色づく。ぐちゃぐちゃな時間軸が少しずつ収束していくあたり、かなり丁寧な作りなので、ストーリーの表面を楽しめる、つまり行間を読む必要がない。それでも充分監督の特異さと魅力が伝わる作品。
2. カラマリ・ユニオン / アキ・カウリスマキ (U-NEXT) ★
レニングラード・カウボーイズの原点だけど、この無軌道な感じはここにしかない輝きかも。お馴染みのライブシーンもここからか。生者と死者が勢揃いのアンサンブルが泣けてきて困る。こんなに馬鹿馬鹿しい話なのに。
3. MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間 / ドン・チードル (Netflix)
『ブギー・ナイツ』のドン・チードルが!作り手の思い入れが過剰な映画が好きなので、両手を上げて絶賛とまでは言わないまでも、この作品にも愛着が持てる。ラストのセッションも、色んな意見があるだろうが、『カラマリ・ユニオン』のライブシーンを観たあとだからか、個人的にはアリだった。
その他
1. 虎に翼 #2 (NHKプラス)
2. 【月刊丸屋町山】ジョーダン・ピールとブラック・ホラーの世界 (YouTube)
3. 【月刊丸屋町山SCREWED!】ディディ問題はどうなる?! ショーン・コムズの栄光と挫折の30年 (YouTube)
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奈良県奈良市 ドン チードルさん 毎月通ってるから すでに顔パス状態に 香川ラーメンの情報交換も #関西ラーメン #奈良ラーメン #麺すたぐらむ #麺活 #麺スタグラマー #麺が好き #ドンチードル (ドン.チードル) https://www.instagram.com/p/Cfqe2JrrGtm/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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SDC映画の部屋「トラフィック(2001)」
自由と繁栄を享受するアメリカ合衆国は同時にドラッグの蔓延に苦しむ麻薬大国でもある。ワシントンDCで政府の麻薬取締部局を率いるロバート・ウェイクフィールド(マイケル・ダグラス)は大統領補佐官の地位に就くが、名門校に通う娘は仲間達と麻薬の罠に溺れていく。カリフォル��ア州サンディエゴの麻薬組織を牛耳るカルロス・アヤラ(スティーヴン・バウアー)に対して、有能な麻薬捜査官であるモンテル・ゴードン(ドン・チードル)が行く手を阻む。失脚したカルロスに代わって妻のヘレナ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が思わぬ才能を開花させ台頭していく。メキシコのティファナでは州警察の麻薬捜査官ハビエル・ロドリゲス(ベニチオ・デル・トロ)は麻薬輸出国の中で、大きな矛盾を心に抱えながらも組織や政府の圧力に抗っている。ワシントンDC、サンディエゴ、ティファナのそれぞれの街で、アメリカとメキシコをつなぐ麻薬の道=トラフィックを巡る人間のドラマが繰り広げられる。
「クイック&デッド(1995)」の脚本家でもあるサイモン・ムーアが製作したテレビシリーズを原案としたスティーヴン・ソダーバーグ監督による、それぞれの主演映画が山のようにある豪華なスターたちがゴロゴロ出演している群像集団劇。このジャンルではロバート・アルトマンの後期作品やポール・トーマス・アンダーソンの初期作品が代表的だが、本作品は群像劇というよりは三つの舞台を行き来するオムニバスのような作り方となっている。三つの物語はランダムに同時並行で描かれるが、それぞれの舞台によって撮影の質感が変えられていることから観客はあまり混乱せずに物語を追うことができる。三つのドラマは互いに交わることなく収斂することもないが、それぞれに決着がつけられていることがアルトマンやアンダーソンの作品との違いだろうか。
デル・トロはほぼ全編スペイン語で通し、いかにもメキシコの刑事という趣。誘惑に負けて自滅しそうで自滅しない、崩れそうで崩れないという雰囲気は、若い頃のウォルター・マッソウを思い出される。この映画の真の主役と言えよう。マイケル・ダグラスは、この当時の他の役柄(「フォーリング・ダウン(1993)」や「ダイアルM(1998)」など)を連想して、いつ豹変するのかとハラハラと見ていたが、結局良いひとの役で一安心。妻役でエイミー・アーヴィングが出ており、永遠の女子大生と思っていたのにいつのまに母親役の年齢になったのかと公開当時ちょっと感慨深くなった。
キャサリン・セタ・ジョーンズは堂々の妊婦役(実際5ヶ月だったそうだが)、途中までメソメソしていたのに、急に強い母親マフィアとなって貫禄を見せている。私の好きなバイプレイヤー、ミゲル・フェラーやドン・チードルも出ていて大満足。
ソダーバーグ監督の社会派たる面目を見せた本作品、この年度の米アカデミー賞で監督賞、脚色賞、助演男優賞(ベニチオ・デル・トロ)を獲得し、世界中の映画賞を席巻した。ピカレスク風の展開が好きで、ドラマよりもニュースを見ているのが好きで、人が簡単に死んだり撃たれたりするのを見ても気持ち悪くならず、セミドキュメンタリー風の手持ちキャメラの画面に車酔いしない人なら、きっと気に入ることだろう。
ちなみに本作品は監督自らキャメラを振り回して撮影している(クレジットにはユニオンの絡みからピーター・アンドリュースという別名になっているが、ソダーバーグは自作のほとんどで撮影に入っている)。私はかつて、「キタキツネ物語(1978)」でピョンピョン跳び回るキツネをキャメラが追うのを見ていただけで、気持ち悪くなってしまったことがあるので、手持ちキャメラの映像は基本的に苦手なのだが、この作品は大丈夫だったので酔いやすい人にもお勧めできる。
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【備忘録】 2019年8月に観た映画 『シビル・ウォー/ キャプテン・アメリカ』 やられたらやり返す? 永遠の課題です #シビル・ウォー/ キャプテン・アメリカ #クリス・エヴァンス #ロバート・ダウニー・JR #スカーレット・ヨハンソン #セバスチャン・スタン #アンソニー・マッキー #ドン・チードル #ジェレミー・レナー #ポール・ベタニー #エリザベス・オルセン #フランク・グリロ #チャドウィック・ボーズマン #マーティ・フリーマン https://www.instagram.com/p/B8tF_pelLNP/?igshid=m9dhzjy1tv39
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🎥映画 『クロッシング(2009)』面白かったな。イーサン・ホーク、リチャード・ギア、ドン・チードル、3人の男たちの人生や思いが交差するスリリングな群像劇。他に、ウェズリー・スナイプス、エレン・バーキン、ウィル・パットンなど有名俳優も出演してるよ。 The movie "Crossing (2009)" was interesting. Ethan Hawke, Richard Gere, Don Cheadle, a thrilling group drama where the lives and thoughts of three men cross. Other famous actors such as Wesley Snipes, Ellen Barkin and Will Patton have also appeared. #イーサン・ホーク #リチャード・ギア #ドン・チードル #ウェズリー・スナイプス #エレン・バーキン #ウィル・パットン #クロッシング #ethanhawk #richardgere #doncheadle #wesleysnipes #ellenbarkin #willpatton #crossing https://www.instagram.com/p/BvB3c9MFQlX/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=11vjo15mj646j
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夕食はドン・チードルへ! 奈良は緊急事態宣言でてないのね!!! 淡麗しょうゆを! おやすみ #ラーメン #ramen #ラーメン部 #dinner #夕食 #ドンチードル #淡麗しょうゆ #食テロ #おやすみ #nara #奈良 (ドン.チードル) https://www.instagram.com/p/CTfCslNlYW2/?utm_medium=tumblr
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シリーズ10年目の集大成!驚愕のラストに備えよ・・・『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
みなさん待ちに待った『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』がついに公開されましたね!!!
予告が公開されたときのあの興奮ったら、忘れられません。
もうここまできたら何もいうことないですね。
私もはやる心を落ち着かせ、初日に観に行ってきましたよ〜!
仕事終わりに行ったのでレイトショーだったのですが、座席はほぼ満席でした。
さすがマーベル。
[say name=”にも” img=”https://spotnote.jp/wp-content/uploads/2015/08/S__77193222-6.jpg”%5Dネタバレ全開で行きますよ〜![/say]
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers:Infinity War)
[table width=”100%” class=””]
[tablerow title=”監督” align=”center” class=””…
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『フライト』
監督
ロバート・ゼメキス
脚本
ジョン・ゲイティンズ
製作
ローリー・マクドナルド
ウォルター・F・パークス
ジャック・ラプケ
スティーヴ・スターキー
ロバート・ゼメキス
製作総指揮
シェリラン・マーティン
出演者
デンゼル・ワシントン
ケリー・ライリー
ブルース・グリーンウッド
ドン・チードル
ジョン・グッドマン
メリッサ・レオ
ジェームズ・バッジ・デール
音楽
アラン・シルヴェストリ
撮影
ドン・バージェス
編集
ジェレマイア・オドリスコル
製作会社
パークス/マクドナルド
イメージムーバーズ
配給
パラマウント映画
公開
アメリカ合衆国の旗 2012年11月2日
日本の旗 2013年3月1日
上映時間
139分
製作国
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語
英語
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ㅤ ♥️𝕎𝕒𝕤𝕤𝕙𝕠𝕚♥️ㅤ 映画楽しいね🎀💮🍫ㅤ #テレンスハワード 共にアフリカ系アメリカ人と白人の混血の両親から生まれ、イリノイ州シカゴで生まれ、オハイオ州クリーブランドで育った。 祖母がニューヨークで舞台女優をしていた[1][2]ので、演じることに興味はあったが、18歳でニューヨークに移り[3]、学位を修めた後は化学分野に進むつもりであった[1]が、その前にオーディションに合格して『コスビー・ショー』に出演するようになる[3]。1995年の『陽のあたる教室』で本格的に映画デビュー。 ピアノやギターも演奏し、『Ray/レイ』ではジェイミー・フォックスと共にその技術を披露している。 2005年の『ハッスル&フロウ』でアカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされた。 2008年コミックで自らもファンであった『アイアンマン』で主人公トニーの親友である「ローディ」ことジェームズ・ローズ中佐を演じ、次回作『アイアンマン2』にも同役で出演に意欲を見せていたが、本人が関与しない所で本作を制作したマーベルコミック側とエージェントとの間で出演に関する金銭的なトラブルがあり、代役にテレンスの友人でもあるドン・チードルが抜擢された。 2015年、スパイクテレビ主催のガイズ・チョイス・アワードで司会を務めたほか、「モスト・デンジャラス・マン(最も危険な男)」賞を受賞 [4]。 私生活 編集 学生時代に出会ったローリー・マッコマスと1989年に結婚し、 娘が二人と息子が一人いる。2001年9月、当時2年以上別居中だったローリーの家に押し掛け、拳で顔を2発殴ったとして現行犯逮捕されている[5]。その後、2003年に一度離婚し、2005年に再婚したがすぐに離婚している。 2009年5月にズライ・エナオと婚約するが、2010年1月に解消[6]。その後すぐにミシェル・ゲントと結婚するが、2011年2月に離婚を申請した[7]。離婚の原因がハワードの暴力と脅迫にあるとゲントが証言したため、ハワードの評判が落ちて仕事が減ったとハワードの弁護士は語っている[8]。 2013年10月にレストラン経営者のミラ・パークと結婚し、2015年6月にミラとの間に第1子となる男児クウィリンが誕生したものの、同年7月に離婚が成立した[9]。 ㅤ 黒人様は本当にIQが高くて頭良過ぎ😻ㅤ ☁︎︎❤︎︎︎︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❤︎☁︎︎ㅤ #映画 #映画好き #映画が好き #映画部 #映画日記 #映画レビュー #映画三昧 #映画見た #映画感想 #映画ノート #映画鑑賞 #映画大好き #映画好きと繋がりたい #映画🎬 #映画🎥 #映画好きな人と繋がりたい #映画垢 #映画鑑賞記録 #映画メモ #映画備忘録 #映画館 #洋 #hustleandflow #ハッスルアンドフロウ #ストリート #supreme #nike #offwhite #ラップ @tarynmanning @theterrencehoward @nikefootball @supreme_leaks_news @supremenewyork @off____white @nikebasketball @nikefootball @nikesportswear @nikesb @nikewomen @niketokyo @nike (Osaka, Japan) https://www.instagram.com/p/CBfaXHPlcYP/?igshid=jcf5jtqds1a5
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2017年の出来事と読んだ本と観た映画と年末と
2017年もいよいよ終わる。今年は5月25日に母が63で亡くなるなどしたが、それ以前になにが起こったかまったく記憶にない。8時半(たまに11時)から21時やら23時やらまで働いたりしているせいだろうか。どうやら『ベルリン・アレクサンダー広場』のDVDboxや『サイタマノラッパー』ドラマ版のDVDboxを買ったまま一度も観ていないのは憶えている。
『文藝』のアンケート企画に「来たるべき作家」の一人として前の筆名で載っていたことも、春ぐらいのことかと思ったら7月だった。時期の記憶がだんだんいい加減になってくるのであった。
広島旅行やら島根旅行やら、あと『白鴉』30号を出して「アゴアク」という作品を載せ、先日ようやく同人誌評に取り上げられたが、褒められていない、というかそれ以前の問題。まあ、『白鴉』に載せた私の作品がこれまで全作品どこかしらで取り上げられつづけているという記録をまた更新できたのでこれでいいとする。そんなことよりもいま書いている作品が無事に仕上がることを祈る。
「アゴアク」についていただいた感想に、相変わらず主人公はどこまでも僻みっぽい、でもどことなく品位がある、というのがあったのを昨日思い出して、それはたぶん、私の描き出す主人公の、まわりの世界や世間に対するプロテストなのだろうなあ、などと考えたり。
あと、2017年の文学フリマ大阪に参加した『白鴉』では来年1月21日の文学フリマ京都と5月6日の文学フリマ東京へ参加することがすでに決定しております。両方とも言い出したのは私であり、私がいるのは確実です。
読書関係だと内藤千珠子氏の著書がとても面白かったことや、長年の課題であったベケットがようやく読めるようになってきたこと、詩を読みはじめたことが大きい。ドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』もようやく読みはじめ、なんとか人間へ近づいていっている。来年早々に読んでしまって、長年の課題であるドゥルーズ『意味の論理学』に挑みたい。詩集であるていど稼いだ割に読了冊数73冊というのはどうかと思うが。冊数など関係ないと言われるだろうが、読みの浅い人間がせめて冊数がなければどうすればいいというのか。どうやら一般的に本をよく読むと言われている人物は年間300とか400とか読んでおられるらしいので、100にも満たない人間のベストなど不要だろう。
映画は毎年のことながら前半期になにを観ていたかすっかり忘れる。『アトミック・ブロンド』をもう一回ぐらいは観ておきたかった。これも映画好きを自称している人は年間平均500本は観ているようなので、本数ではなく回数にすることによって数字を稼ぐなどといういじましいことをしてもなお141などという、てんでお話にならない数字を出してしまう私などのベストになんの価値があるだろうか、ということでやらない。
といったところで、来年もよろしくお願いします。
最近読み終えた本
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ『千のプラトー──資本主義と分裂症(中)』(河出文庫)
平田俊子編『詩、ってなに?』(小学館SJムック)
勝嶋啓太『今夜はいつもより星が多いみたいだ』(コールサック社)
岡田育=金田淳子=二村ヒトシ『オトコのカラダはキモチいい』(角川文庫)
平田俊子『アトランティスは水くさい!』(書肆山田)
最近観た映画
『すばらしき映画音楽たち』(マット・シュレーダー)
『KUBO──二本の弦の秘密』(トラヴィス・ナイト)
『シンクロナイズドモンスター』(ナチョ・ビガロンド)
『サウルの息子』(ネメシュ・ラースロー)
2017年の本と映画の記録。2016年はこちら。
読了本73冊
松浦寿輝『BB/PP』(講談社)
二村ヒトシ/岡田育/金田淳子『オトコのカラダはキモチいい』(KADOKAWAメディアファクトリー)
パスカル・キニャール『アマリアの別荘』(青土社)
赤木昭夫『漱石のこころ──その哲学と文学』(岩波新書)
町山智浩『映画と本の意外な関係!』(集英社インターナショナル新書)
津島佑子『半減期を祝って』(講談社)
トーマス・ベルンハルト『ある子供』(松籟社)
三宅隆太『スクリプトドクターの脚本教室・中級篇』(新書館)
トーマス・ベルンハルト『石灰工場』(早川書房)通算4回。
内藤千珠子『愛国的無関心──「見えない他者」と物語の暴力』(新曜社)
ウィリアム・シェイクスピア『シンベリン』(ちくま文庫)
山本���光『文体の科学』(新潮社)
『北の文学2016──北海道新聞文学賞、短歌賞、俳句賞』(北海道新聞社)
『シリーズ言語態(4)記憶と記録』(東京大学出版会)
小平麻衣子=内藤千珠子『21世紀日本文学ガイドブック(7)田村俊子』(ひつじ書房)
杉田敦『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房)
内藤千珠子『小説の恋愛感触』(みすず書房)
内藤千珠子『帝国と暗殺──ジェンダーからみる近代日本のメディア編成』(新曜社)
アルフレート・デーブリーン『ベルリン・アレクサンダー広場』(河出書房新社)
アルフレート・デブリーン『ベルリン・アレクサンダー広場──フランツ・ビーバーコプフの物語』(ぷねうま舎)
ガブリエル・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』(新潮文庫)2回。通算3回。
橋本陽介『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ)
アルフレート・デーブリーン『たんぽぽ殺し』(河出書房新社)
ジャネット・ウィンターソン『オレンジだけが果物じゃない』(白水uブックス)
カルロ・エミーリオ・ガッダ『メルラーナ街の混沌たる殺人事件』(水声社)
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』(河出書房新社)
トーマス・ベルンハルト『消去──ある崩壊 新装版』(みすず書房)通算5回。
ロクサーヌ・ゲイ『バッド・フェミニスト』(亜紀書房)
エルフリーデ・イェリネク『汝、気にすることなかれ』(論創社) 通算2回。
李珍景『不穏なるものたちの存在論──人間ですらないもの、卑しいもの、取るに足らないものたちの価値と意味』(インパクト出版会)
アーサー・ミラー『セールスマンの死』(ハヤカワ演劇文庫)
梁英聖『日本型ヘイトスピーチとは何か』(影書房)
山代巴 編『この世界の片隅で』(岩波新書)
岡本雅享『民族の創出──まつろわぬ人々、隠された多様性』(岩波書店)
岡本雅享 監修・編著『日本の民族差別──人種差別撤廃条約からみた課題』(明石書店)
サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』(白水uブックス)
疋田龍乃介『歯車VS丙午』(思潮社)
稲川方人『形式は反動の階級に属している』(書肆子午線)
サミュエル・ベケット『モロイ』(白水社)
辺見庸=目取真俊『沖縄と国家』(角川新書)
尹東柱『空と風と星と詩』(岩波文庫)
サミュエル・ベケット『マロウンは死ぬ』(白水社)
稲川方人『封印』(思潮社)
サミュエル・ベケット『名づけえぬもの』(白水社)
サミュエル・ベケット『伴侶』(書肆山田 りぶるどるしおる)
サミュエル・ベケット『見ちがい言いちがい』(書肆山田 りぶるどるしおる)
サミュエル・ベケット『また終わるために』(書肆山田 りぶるどるしおる)
サミュエル・ベケット『いざ最悪の方へ』(書肆山田 りぶるどるしおる)
『白鴉』30号
『星座盤』11号
『babel』創刊号
松浦寿輝『鳥の計画』(思潮社)
『時刻表』創刊号
田原『石の記憶』(思潮社)
田原『夢の蛇』(思潮社)
田原『そうして岸が誕生した』(思潮社)
サミュエル・ベケット『蹴り損の棘もうけ』(白水社)
平田俊子『手紙、 のち雨』(思潮社)
高橋康也『サミュエル・ベケット』(白水uブックス)
平田俊子『戯れ言の自由』(思潮社)
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ『新訳 カフカ──マイナー文学のために』(法政大学出版局)
小野十三郎『冥王星で』(エンプティ)
稲川方人『2000光年のコノテーション』(思潮社)
川田絢音『白夜』(書肆子午線)
平田俊子『詩七日』(思潮社)
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ『千のプラトー──資本主義と分裂症(上)』(河出文庫)
丁章『在日詩集 詩碑』(新幹社)
トーマス・ベルンハルト『原因 一つの示唆』(松籟社)
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ『千のプラトー──資本主義と分裂症(中)』(河出文庫)
平田俊子編『詩、ってなに?』(小学館SJムック)
勝嶋啓太『今夜はいつもより星が多いみたいだ』(コールサック社)
岡田育/金田淳子/二村ヒトシ『オトコのカラダはキモチいい』(角川文庫)
平田俊子『アトランティスは水くさい!』(書肆山田)
映画観賞回数141回
『この世界の片隅に』(片渕須直)3回。通算5回。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(ロバート・ゼメキス)
『ベストセラー──編集者パーキンズに捧ぐ』(マイケル・グランデージ)
『湯を沸かすほどの熱い愛』(中野量太)
『死闘の伝説』(木下恵介)
『マイマイ新子と千年の魔法』(片渕須直)
『ザ・コンサルタント』(ギャビン・オコナー)
『手紙は憶えている』(アトム・エゴヤン)
『マダム・フローレンス!──夢見るふたり』(スティーブン・フリアーズ)
『戦火の馬』(マリアンヌ・エリオット、トム・モリス)
『破門──ふたりのヤクビョーガミ』(小林聖太郎)
『ドント・ブリーズ』(フェデ・アルバレス)
『ドラゴン×マッハ!』(ソイ・チェン)
『ミス・シェパードをお手本に』(ニコラス・ハイトナー)
『92歳のパリジェンヌ』(パスカル・プザドゥー)
『マイ・ファーザー 死の天使──アウシュヴィッツ収容所人体実験医師』(エジディオ・エローニコ)
『MILES AHEAD──マイルス・デイヴィス 空白の5年間』(ドン・チードル)
『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』(マテイ・ミナーチュ)
『こころに剣士を』(クラウス・ハロ)
『ブルーに生まれついて』(ロバート・バドロー)
『ヒトラーの忘れもの』(マーチン・ピータ・サンフリト)
『MERU メルー』(ジミー・チン、 エリザベス・チャイ・バサヒリイー)
『沈黙 サイレンス』(マーティン・スコセッシ)2回。
『アイ・イン・ザ・スカイ──世界一安全な戦場』(ギャヴィン・フッド)
『クラッシャージョウ』(安彦良和)
『オアシス:スーパーソニック』(マット・ホワイトクロス)
『その街のこども』(井上剛)
『疾風スプリンター』(ダンテ・ラム)
『アリーテ姫』(片渕須直)
『アイヒマンを追え!──ナチスがもっとも畏れた男』(ラース・クラウメ)
『モアナと伝説の海』(ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー)
『AKIRA』(大友克洋)
『SING』(ガース・ジェニングス)2回。
『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(押井守)2回。
『キングコング──髑髏島の巨神』(ジョーダン・ヴォート=ロバーツ)
『ショコラ──君がいて、僕がいる』(ロシュディ・ゼム)
『ドライヴ』(ニコラス・ウィンディング・レフン)
『殺しの烙印』(鈴木清順)
『ゴースト・イン・ザ・シェル』(ルパート・サンダース)
『東京流れ者』(鈴木清順)
『ラ・ラ・ランド』(デミアン・チャゼル)
『未来を花束にして』(サラ・ガブロン)
『牯嶺街少年殺人事件』(エドワード・ヤン)
『マグニフィセント・セブン』(アントワーン・フーク)
『美女と野獣』(ビル・コンドン)
『ナイスガイズ!』(シェーン・ブラック)
『ラビング──愛という名前のふたり』(ジェフ・ニコルズ)
『乱』(黒澤明)
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(ジャン=マルク・ヴァレ)
『お嬢さん』(パク・チャヌク)
『たかが世界の終わり』(グザヴィエ・ドラン)
『世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方』(ファイト・ヘルマー)
『哭声』(ナ・ホンジン)
『わたしは、ダニエル・ブレイク』(ケン・ローチ)
『ライオン──25年目のただいま』(ガース・デイヴィス)
『彼らが本気で編むときは、』(荻上直子)
『アシュラ』(キム・ソンス)
『ゆれる』(西川美和)
『花戦さ』(篠原哲雄)
『ディア・ドクター』(西川美和)
『ジャッキー──ファーストレディ最後の使命』(パブロ・ラライン)
『エンディングノート』(砂田麻美)
『ムーンライト』(バリー・ジェンキンス)2回。
『百万円と苦虫女』 (タナダユキ)
『溺れるナイフ』(山戸結希)
『ウルトラミラクルラブストーリー』(横浜聡子)
『はらはらなのか。』(酒井麻衣)
『美しい星』(吉田大八)
『T2 トレインスポッティング』(ダニー・ボイル)
『未来よ、こんにちは』(ミア・ハンセン=ラブ)
『カフェ・ソサエティ』(ウディ・アレン)
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(ケネス・ロナーガン)
『光』(河瀬直美)
『武国』(熊切和嘉)
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(ガブリエーレ・マイネッティ)
『ハクソー・リッジ』(メル・ギブソン)
『セールスマン』(アスガル・ファルハーディー)
『海辺のリア』(小林政広)
『おとなの恋の測り方』(ローラン・ティラール)
『海辺の生と死』(越川道夫)
『ヒトラーへの285枚の葉書』(ヴァンサン・ペレーズ)
『ダンケルク』(クリストファー・ノーラン)
『ジョン・ウィック:チャプター2』(チャド・スタエルスキー)
『ベイビー・ドライバー』(エドガー・ライト)
『ザ・ドライバー』(ウォルター・ヒル)
『彼女の人生は間違いじゃない』(廣木隆一)
『ファウンダー──ハンバーガー帝国のヒミツ』(ジョン・リー・ハンコック)
『ボブという名の猫──幸せのハイタッチ』(ロジャー・スポティスウッド)
『ライフ』(ダニエル・エスピノーサ)
『ありがとう、トニ・エルドマン』(マーレン・アデ)
『20センチュリーウーマン』(マイク・ミルズ)
『ロックンロール・ハイスクール』(アラン・アーカッシュ)
『少女ファニーと運命の旅』(ローラ・ドワイヨン)
『新感染』(ヨン・サンホ)
『ローマの休日』(ウィリアム・ワイラー)
『あしたは最高のはじまり』(ユーゴ・ジェラン)
『ザ・ウォール』(ダグ・リーマン)
『スペース・レイダース』(ハワード・R・コーエン)
『麗しのサブリナ』(ビリー・ワイルダー)
『アンタッチャブル』(ブライアン・デ・パルマ)
『おしゃれ泥棒』(ウィリアム・ワイラー)
『メッセージ』 (ドゥニ・ヴィルヌーヴ)
『デス・レース2000年』(ポール・バーテル)
『夜明けの祈り』(アンヌ・フォンテーヌ)
『幼な子われらに生まれ』(三島有紀子)
『RE:BORN』(下村勇二)
『エタニティ──永遠の花たち』(トラン・アン・ユン)
『50年後のボクたちは』(ファティ・アキン)
『パターソン』(ジム・ジャームッシュ)3回。
『コーヒー&シガレッツ』(ジム・ジャームッシュ)
『ドリーム』(セオドア・メルフィ)
『ハイドリヒを撃て!──「ナチの野獣」暗殺作戦』(ショーン・エリス)
『ブルーム・オブ・イエスタデイ』(クリス・クラウス)
『スイス・アーミー・マン』(ダニエル・シュナイナート/ダニエル・クワン)
『ロスト・イン・パリ』(ドミニク・アベル/フィオナ・ゴードン)
『リングサイド・ストーリー』(武正晴)
『はじまりのうた』(ジョン・カーニー)
『ELLE』(ポール・バーホーベン)
『散歩する侵略者』(黒沢清)
『アトミック・ブロンド』(デヴィッド・リーチ)
『審判』(オーソン・ウェルズ)通算2回。
『バリー・シール──アメリカをはめた男』(ダグ・リーマン)
『三度目の殺人』(是枝裕和)
『セザンヌと過ごした時間』(ダニエル・トンプソン)
『スモーク』(ウェイン・ワン)
『ゲット・アウト』(ジョーダン・ピール)
『鉱 ARAGANE』(小田香)2回。
『すばらしき映画音楽たち』(マット・シュレーダー)
『KUBO──二本の弦の秘密』(トラヴィス・ナイト)
『シンクロナイズドモンスター』(ナチョ・ビガロンド)
『サウルの息子』(ネメシュ・ラースロー)
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奈良県奈良市の ドン チードルさんで 限定ラーメンのR-40 いただきました。 なんで R-40なんやろ?しかも 魚介スープを足してるけど ぶたおとさかなほどでもないしね まろやかです。 ここは天神旗のお弟子さんです。#ドンチードル #魚介豚骨ラーメン #奈良県奈良市 #関西ラーメン #奈良ラーメン (ドン.チードル) https://www.instagram.com/p/CayA6xIPAJ9/?utm_medium=tumblr
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SDC映画の部屋「オーシャンズ11(2002)」
詐欺師のダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)は4年の刑期を終えニュージャージーの刑務所を仮出所したが、直後に行方をくらましロサンジェルスの相棒ラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)に合流する。服役中に温めていた、ラスヴェガスの地下金庫に集まる巨額の資金強奪計画を実行するためだ。プランを練り上げていく二人に全米から腕利きのプロフェッショナルが集まり、いよいよラスヴェガスに乗り込むこととなるが、ターゲットとなるヴェラージオのオーナー、テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)の現在の恋人がダニーの元妻であることが明らかになり、彼女のせいで計画が暗礁に乗り上げるのでは、ラスティは懸念する。ミッションは開始されホテルに乗り込むダニーたち。しかしベネディクトの監視の網に引っかかったダニーは警備員に捕縛されホテル内に監禁される。はたしてダニーと仲間たちは現金強奪計画を完遂できるのか…
社会的なテーマを題材とすることも多いスティーブン・ソダーバーグ監督が、ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット、アンディ・ガルシア、マット・デイモンらと組んで作った、文句なし、スター総出演の娯楽大作。名前を挙げるだけで、溜息が出るような主役陣に加えて、脇を固めるのは、「MASH(1970)」「ロング・グッドバイ(1973)」「カプリコン1(1977)」のエリオット・グールド、「青いドレスの女(1995)」「トラフィック(2000)」のドン・チードル、「オー!ゴッド(1977)」を監督した才人カール・ライナーなど、贅沢の極み。しかも「トラフィック」に続き、監督自身がステディカムをかついで撮影しているとか。
公開当時、かなりの興行収益を上げたものの、日本での評判は「面白くない」「単純すぎる」「訳分からない」「ハラハラしない」等々のあまり芳しくない評価が並んだ。いやいや、断言してもいいが、この映画は他の虚仮威しサスペンスと違って、そもそもハラハラドキドキするための映画じゃない。ブラッド・ピットが本編中で話している通り「賭博のレッスン第一課、熱くなりすぎるな」、この映画は、ダンディな大人の男達がしのぎを削りながらも、クールさを失わずゲームにチャレンジする、古き良き伝統的なハリウッドスタイルの映画なのだ。クールでお洒落なお約束の展開、ラスヴェガスのカジノの綺羅星のような舞台設定、そしてスターと渋い脇役達の軽やかな競演。こんな現実離れした世界を堪能できるのも、さすが夢の都のなせる技!
色々と脚本の弱点があり、首を傾げるような局面もないではないが、つっこみを入れるのは野暮というものだろう。惜しむらくはジュリア・ロバーツをはじめ女優陣がピリッとしないことで、これは主人公が大人の男たちのホモソーシャル集団という設定なので、今回だけは彼女も添え物扱いされても怒らないだろう(ソダーバーグもクルーニーもそのあたりは踏まえていたようで、本作の世界的ヒットに恵まれて、続編・続々編を製作したあとに、ダニーの妹役としてサンドラ・ブロックをキャスティングし、ケイト・ブランシェットやヘレナ・ボナム=カーターらを仲間とする「オーシャンズ8(2018)」を製作している)。
「アウト・オブ・サイト(1998)」でソダーバーグ監督と組んで、クールでスタイリッシュな犯罪者を演じたクルーニー、「オー・ブラザー(2000)」に引き続いて女房に逃げられそうな囚人を演じ、もうこのイメージが完全に定着してしまった。タフそうだけど、惚れた女の前ではてんで情けなくてそこが可愛らしい。この映画は、そんなろくでなしの中年男の恋愛映画なのかも。
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【備忘録】 2019年6月に観た映画 『アイアンマン3』 頭脳明晰で #アイアンマン3 #ロバート・ダウニー・jr #グゥイネス・パルトロー #ドン・チードル #ガイ・ピアース #ベン・キングスレー #レベッカ・ホール https://www.instagram.com/p/B60emBZFa0q/?igshid=sgwvmh0ukvc4
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