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#ダニエル・カルーヤ
mokkung · 1 year
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(短評)映画『NOPE / ノープ』
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(引用元)
『NOPE / ノープ』(2022年、米国、原題:Nope)
謎の飛行物体に気づいてしまった兄妹が、それをスクープ映像として撮影しようと試みるうちに、恐ろしい事態に巻き込まれる😱
妙なテンションと緊張感が続き、UFOを追うSFミステリー要素が強いかと思いきや、チームもの西部劇として組み立てる鮮やかな展開🐎🛸
面白いです‼️
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カメラワークが良い🎥
主人公達の視点とシンクロしない第三者視点の映像をちょいちょい挟むのが緊張感を生むのに効果的で、特に機械的に空を映すカメラワークが秀逸👌
空から飛来した物体そのものからの視点を挟み込んだり、表情にクローズアップして背後の情報をぼかすなど、映像演出が面白い‼️
終盤の作戦(西部劇的決戦)はアガりました‼️
集まったメンバーそれぞれが持ち場で活躍するチーム戦の面白さ、トラブルが起こったときの先行き見えない感じなど手に汗握りましたし、乗馬の美しさとカッコ良さが光る映像はとても良かったです👍
明らかにAKIRAを意識したシーンもあってニヤリ😅
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spookylightenthusiast · 4 months
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ゲットアウト(2017)
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監督:ジョーダン・ピール 出演:ダニエル・カルーヤ
アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。
『NOPE』以来、興味が湧いたジョーダン・ピール監督作品2本目。人種差別ホラー/コメディーとされている。肌の色の違いというものに鈍感な日本人としては、都市伝説的なものを見ている気分になった。絶妙な怖さで最後まで楽しく見れた。
7本目
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sunakaburimovie · 1 year
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【My Favorite Movies of 2022】
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【My Favorite Movies of 2022】
ノー・シャーク
バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界(U-NXET邦題ブロードウェイとバスタブ)
エルヴィス
セイント・モード/狂信
アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー
スペンサー ダイアナの決意
NOPE/ノープ
ミセス・ハリス、パリへ行く
幸せへのまわり道
マイ・ニューヨーク・ダイアリー
*今年も「3年ルールで2020年以降公開を新作とカウント」します。 ◆劇場で
『エルヴィス/Elvis』
“その時、腰が動いた”。メンフィスからラスベガスまで悪夢と背中合わせのスターダムを貪り、貪られ、燃え尽きるまでの英雄暗黒神話。パーカー大佐を語り手に大胆に解釈した、魔術(ブードゥー?)的ジェットコースター映画。20世紀アメリカ史、ポップ音楽史、芸能史、信仰、亡霊…の複数レイヤーはぴったりくっ付いたまま、どれも切り離せない。エルヴィスもその一つ。でもこんだけアメリカの光と影を象徴するポップアイコンは、エルヴィスかマリリン・モンローくらいだろうな。(奇しくもその2人の映画が同じ年に…)
『スペンサー ダイアナの決意/Spencer』
『ジャッキー』に続き、パブロ・ララインの20世紀実録風「亡霊映画」。ジョニー・グリーンウッドの音楽、まるで棺を運ぶように進む車列、そこにあるキジの屍、そして「何かが見ている」気配を感じる亡霊視点のカメラが過剰にオカルトホラー。ダイアナは魂を失くした着せ替え人形と化し、二つの屋敷の間に放置された案山子だ。けど、ララインは亡霊を殺しはしない。ただ穏やかに安らぎを与えるのだった。
『ミセス・ハリス、パリへ行く/Mrs. Harris Goes to Paris』
憧れは力なり。キラキラ輝くドレスと、それに心奪われる瞬間のドリー・ズーム!ミセス・ハリスの赤い頬、ちょこまかした仕草、時に押しが強い姿勢、旅行鞄で佇む姿はまるでパディントン。でも実は対価についての話であり、「箱とその中身」の話で、ある意味左岸派映画。贅沢は敵じゃない!レスリー・マンヴィルとイザベル・ユペールの共演こそ、ほんと贅沢でした。
『NOPE/ノープ』
思った以上にスローバーン。そして思った以上に『ヴァスト・オブ・ナイト』と対になる。何せ、方や「I see you」、方や「I hear you」だもの。アレはアダムスキー型というより、下から見上げたカウボーイハットみたいだった。
『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』
作家になるにはNYだ!と、まずは憧れの力ありき。でも書く以前に読んでばかりの読書映画。ひたすらインプットの日々、消化しきれないほどの情報や知識や刺激的体験が次々と。羨ましいやらわかりみ深いやら。「フラニーとゾーイー」を久々に読み直したくなった。
◆配信で
『ノー・シャーク/No Shark』 https://www.amazon.co.jp/dp/B09KGFZ86K?tag=vod_contentsdetail-22
サメに食われたいのにサメはなし。NYのビーチを転々としながら、ひたすらその時を待つ女の脳内モノローグが延々と続く。まるで「ゴドーを待ちながら」か、ひとりマンブルコアか。正に人を食ったようなオチと、Toby Goodshankのエンディング曲がダメ押しする、デッドパンでナンセンスな「探索的狡噛」。それでもれっきとしたビーチ映画でサメ映画(反ジョーズ映画)。あの声とリズムが妙に心地良かった。
『バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界/Bathtubs Over Broadway』 https://video.unext.jp/title/SID0067147
企業ミュージカル・レコード沼へようこそ。それは知られざるミュージカルの宝庫、もう一つのショウビズ世界。名作や名曲があり、巨匠もスターもいた。深い、深いぞこの沼は…!愛と情熱、同志との出会い、真剣で貪欲な探究心が思わぬ広がりを見せていくのにワクワクしかないドキュメンタリー。マニアの真っすぐで曇りのない愛が起こす奇跡に清々しく心洗われた。
『セイント・モード/狂信』 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09HNDY45W/ref=atv_dp_share_cu_r
『キャリー』meets『ミザリー』を更にメンタル・スプラッターに振り切った感じで、ローズ・グラス監督デビュウ作は完成度高いと思う。陰気に寂れたコニーアイランド、ワンルームのアパート、主演モーフィッド・クラークが良い。
『アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー』 https://www.netflix.com/title/81161042
ロトスコープ・アニメで事細かに再現したスペースエイジの子供時代。ギプスしてる子が必ずいたとかイタズラ電話とかあったあった、TVアンテナに巻いたアルミホイル細かすぎ!でも記憶とは既にファンタジー。同じ69年の『ベルファスト』と通じると思った。ベトナム戦争とアイルランド紛争、少年の頭の中で混じり合う虚実、モノクロやアニメーションとしてパッケージ化した少年時代…けど、こちらには帰る家があって安心して眠れる。その楽観性が尊い。
『幸せへのまわり道』
(Amazonプライム、 U-NEXTほか)
トム・ハンクスはご本人完コピ以上に、優しく細めた目の奥にぞっとさせるブラックホールを演じているから恐るべし。殆ど瞬きしないし笑顔なのに笑ってない、『コラライン』のボタンの目みたいな…つい覗き込んでしまうようなその目に映る自分を見つめざるを得ない。ロジャースさんのシーンは全部、心がツーンとする。君たちは僕であり、君にできたなら僕にもできる。大変だけどやらなくちゃ…。ご本人の歌声が流れる中、優しさの王国ミニチュアセットを組み立てる男たちの手!
◆他にも良かった
『アネット』
緑のローブで殆どメルド(ドニ・ラヴァン)と化してるが、アダム・ドライヴァーはマイクとも人形ともプロレスができる、ほんと良いプロレスラーだな!先にサントラ聴いてたのもあって、スパークスのナンバーが頭から離れない。
『レット・ゼム・オール・トーク』
事件のないミステリー。ロードのないロードムービー(客船だから)。けど作家と探偵と死体はいる。そこがとても面白い。いわば聞き込みをする探偵役、ごく自然と年上に懐き気を許させるルーカス・ヘッジスのリアクションが絶妙。ソダーバーグは今まで特にピンとこなかったけれど、これはかなり好みで楽しかった。
『さよなら、私のロンリー』 https://www.netflix.com/title/81239497
エヴァン・レイチェル・ウッドの長くて重たそうな髪とダボダボな古ジャージ姿、動物的で芸術的な身のこなし、そして野太い声のインパクトたるや。生まれたてでおっぱい目指して匍匐前進する場面はちょっと感動しちゃう。痛くて甘くて苦くて儚くて曖昧で奇妙な、説明しにくい感覚をユーモラスに掬い取ってみせるミランダ・ジュライ。『ニューヨーカー誌の世界』にある短編小説の映画化『ロイ・スパイヴィ』も、ほろ苦く甘い後味が好き。
『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』 https://www.netflix.com/title/81341644
銀貨30枚より銃よりも強いのは、権力のバッヂ(今だからこそ尚更うんざりする話だ)。言葉と目力で深く静かにカリスマ性を放つダニエル・カルーヤと、身軽な身体で飄々とリアクションするラキース・スタンフィールドがとても良い。特に「何なんだよもう!」って巻き込まれて焦って悪足掻きするラキースは毎度最高、そのジレンマは滑稽なほど哀しい。監督シャカ・キングの演出が非常にソリッド。
『ワールド・トゥ・カム 彼女たちの夜明け』 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09HNDVQL7/ref=atv_dp_share_cu_r
黒髪長身キャサリン・ウォーターストンと赤毛ヴァネッサ・カービー、これ時代が違えば『テルマ&ルイーズ』だ。だから悲劇だけど希望でもある。展開とは裏腹に、雪に覆われ荒涼とした冬景色から夏を迎え、来るべき世界へと「台帳には記録されない」女たちの地図。
夜空に星のあるように(リヴァイバル)
ザ・フォッグ(リヴァイバル)
ディナー・イン・アメリカ
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
ヒッチャー ニューマスター版
家をめぐる3つの物語
ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野
パワー・オブ・ザ・ドッグ
ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
幸せの答え合わせ
TOVE/トーベ
目指せメタルロード
トラブル・ウィズ・ユー
ペトルーニャに祝福を
元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
洞窟
マチルダ・ザ・ミュージカル
ホワイト・ノイズ
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sweetdelivery · 2 years
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ジョーダン・ピール監督はGet OutもUsも「おおお」ってなったけど、そこまで好きな監督ではないんだけど、旦那さんの幼馴染がグイグイ勧めてくるから観てみたNope。
今回は前2作はイマイチだったけどこれは良かったーって人も、Twitterでチラホラ見かけたから期待してたんだけど、やはりおおおってなったけどそこまで好きな作品でもなかった😅
人種差別に関するアンチテーゼは変わらず、そんなところに目を向けるとはな視点も変わらず、そこは素晴らしいんだけど...ね。
UFOが、、、
言うなればそういう映画。ごめんなさいネタバレ怖くてここまでしか言えない。
けれど、あちこちに監督の映画愛、オマージュが垣間見えてそういう楽しさがあった。
エヴァ?AKIRA?的な部分もね。
奇想天外な、UFO映画。
ダニエル・カルーヤてほんとにほんとに不思議な役者さんだよね。全然笑わない、目が笑ってないいつも。表情がほとんどない。それが逆に魅力なんかな。
そんなわけでまた、不覚にも良い気もするけど好きじゃない映画が一つ。
タイトルがNOPEてどこからきたんだろ。そこが気になる。
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eiganokiroku · 2 years
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NOPEをみた。 ジョーダンピールの新作がでたらぜったい映画館でみるんだを実行しました。彼また新しい扉開いたんじゃない‥‥?
なにも前情報いれないで観にいったものだから、あの予告がなんなのか、どういう着地点なのか全く分からずたのしく観ることができてはっぴ~なんだけど、情報量が多すぎてあと三回くらい見たい感じ。ピール作品はすべからくそう。
予告からこれまでのピール作品とは一味ちがうかなってことはわかってたけど、それでもピール味が薄れていないから結構楽しめた!作曲者も全二作と変わってないし。(映画は音楽が3番目に重要だと思ってる) ねたばれではないけど、アキラオマージュとエヴァオマージュあったよね?と一緒に行った友人に尋ねたら、何でもかんでもエヴァと結びつけるなと言われた。パンフは買ってないので真相はしらないです。
ダニエル・カルーヤは好きな役者のひとり。 目よ。目がでかいし白いので迫力がある。 撮影はホイテ・ヴァン・ホイテマだった。 観ているときこれは、あれこれ、ホイテマか???って観ていたんだけど当たった時の感動、これいかに。 この情報すら(もちろん音楽も)仕入れずに行った私もなかなか最高な選択をしました。 最高なエンターティメントをありがとう。次作も楽しみ
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shntr · 2 years
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映画『NOPE/ノープ』(Nope)観る ジョーダン・ピールの長編監督第3作。広大な田舎町の空に突如現れた不気味な飛行物体をめぐり、謎の解明のため動画撮影を試みる兄妹がたどる運命を描いた。主演ダニエル・カルーヤが兄OJ、キキ・パーマー、スティーブン・ユァン。投稿6000回目🎉 #NOPEノープ #Nope #nopemovie #新宿ピカデリー #映画 #eiga #movie #cinema #新宿 #shinjuku (at 新宿ピカデリー) https://www.instagram.com/p/ChwKsF7P2NY/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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siteymnk · 2 years
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映画「NOPE/ノープ」を観に行く。監督ジョーダン・ピール、出演ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー、スティーヴン・ユァン他。
黒人が経営する平穏な牧場。ある日、空に浮かぶ雲の中に大きな謎の存在が現れ、人々を吸い上げ始める・・・
未確認飛行物体(との遭遇)という使い古されたテーマを、一風変わったシチュエーションとと登場人物関係性含め、新たな解釈と奇抜な展開で描く、というピール監督ならではの手腕が今作でも発揮されている。新感覚SFサスペンスホラー。
作中にチンパンジーエピソードが出てくるのだが、これの暗喩は「自然・生物を人がコントロールしようという傲慢さ」だろうか。元子役の男はそのトラウマを目撃した者として、コントロールする側に回っていると考えると色々と興味深い。
ネタバレが致命傷になるタイプの作品なので、興味のある人は早めの鑑賞がおすすめです。
★★★☆☆+
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abulingzi · 4 years
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こないだ観た映画 『ボーダーライン』 正義とか 悪とかは 自分が決める 法律でも 秩序でも 道徳でもなく #ボーダーライン #ドゥニ・ヴィルヌーヴ #エミリー・ブラント #ジョシュ・ブローリン #ジョン・バーンサル #ベニチオ・デル・トロ #ジェフリー・ドノヴァン #ダニエル・カルーヤ #マキシミリアーノ・ヘルナンデス #ラオール・トゥルヒージョ #ローラ・カニンガム #テイラー・シェリダン https://www.instagram.com/p/CE5rb1FjA2l/?igshid=1lhd5suc4rwpm
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hirotheru · 3 years
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「エンタメ千日回峰」とは?
 筆者はエンタテインメント法を主に扱う弁護士で、日々多くの音楽や映画等の作品に接しています。これらの中には当然「おや」というものもありますが、中々どうして趣き深いものもたくさんございます。昨夜、はたと自らのお気に入りについて雑文でも残して備忘とすると共に、皆様に対し、情報共有させていただくことを思い立ちました。そこで、「エンタメ千日回峰」と題した上記お気に入りのレビューを、今度、月2回程度、約40年に渡って合計975回行います。
 第1日目はアマプラやAppleTVで配信中の「クイーン&スリム」を取り上げます。これはビヨンセの「フォーメーション」のMV(最高!)を作ったしたメリーナ・マツォウカスの長編映画監督のデビュー作品で、イカれた白人警官を殺害したため逃亡を余儀なくされた黒人カップルのロードムービー。主演は「ブラックパンサー」や「ゲット・アウト」に出ていたダニエル・カルーヤとジョディ・ターナー=スミス(彼女のことは存じあげません笑)。事前に友人にレビューを公開したところ、大阪弁がウザいとの評価を得ましたが、どうか堪忍しとくれやす。
第1日目 「クイーン&スリム」★★★★☆
https://youtu.be/nIKmMO4GhWY
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 コクのあるフェイシングの二人組が映るジャケ写から、勝手に大好物のB級HIPHOPムービーやん、黒人版ナチュラルボーンキラーズみたいなもんかと思っていたら、最後まで見た印象は全然ちゃいました…。
 オハイオ州、クリーブランド。若い黒人の男女がダサいレストランでデートしているが、全然会話が盛り上がらない。クイーン役のジョディ・ターナーの仏頂面がしゅてき。途中からのグレース・ジョーンズみたいなヘアスタイルもファンキー過ぎて大好き(ちなみに、クイーン、スリムって名前は劇中には出てこず。もしかしたら、SNSで二人を見た人々がつけたあだ名なんやろか…)。
 スタート直後に判明する映画のテーマが重た過ぎて、純粋なエンタメとして楽しむのは無理やと諦めました…。スリムがイカれた警官を撃ってしまった直後、刑事専門の弁護士と思しきクイーンが逃亡を決断するのは弁護士目線からするとかなり不自然。ドラレコの映像も残ってるんやし、正当防衛を主張できるケースやんと。専門家でさえ(だからこそ?)ここまでシステムへの不信を募らせているアメリカ社会の現状を突きつけられる(と解釈しました)。
 メリナ・マツォウカスがDVDのおまけインタビューで述べているように、この映画にはアメリカの黒人の歴史が、細かい伏線としてはりめぐされてる。例えば、出発地のオハイオ州は死刑制度が残る州。二人はそこから南部に旅するが、それはアマゾンのドラマにもある奴隷が逃亡する「地下鉄道」の逆転ルート。なんで逃げる先がキューバなのかと思ってたけど、劇中でクイーンのおじであるハスラー(名前忘れた)のセリフにあった警官を殺害してキューバに逃げた人物は、実在の活動家らしい。この辺りの細かい伏線を掬い取るには、見る側にもいろいろ知っておくことが求められてるんやろなと…。
 第1世代の公民権運動は街頭に出ることが抗議の手段だったし、第2世代の70年代以降は議会に黒人政治家を送り込むことが中心となってたけど、BLMはネット抜きには考えられへん。SNSでのシェア、特に映像のシェアが二人への支援の原動力になってるのが非常に印象的。二人の出会いはTinderだし、警官に発砲した映像はすぐシェアされて、SNSの中で二人は英雄になってしまう。
 知らん間に有名人になった二人は、アメリカ南部を旅して、様々な人々と出逢っていく。風景は美しく、海沿いのシーンではなんとなくウォン・カーワイのブエノスアイレスを思い出した(海の青さに感動してたら、後から合成した色らしい笑)。映像が綺麗なんは勿論、音楽の使い方が最高過ぎる。後からメリーナ・マツォカウスがビヨンセの「フォーメーション」のMVを作った人と聞いて大納得。ラストシーンの後、エンドロールの時に流れるローリン・ヒルの曲が一番の聞きどころなんでしょうかね?あの声で誰が歌っているのかすぐにわかりましたわ(あの「ミスエデュケーション」からは、20年以上経ってますな)。個人的にはロイ・エアーズのあの曲でブチ上がりました…。そういえば、終盤にレッチリのフリーが登場して微妙な演技を披露してくれてます(ファン過ぎてフリーが登場しただけで泣きましたけど笑)。
 もう一度見たい映画か、と聞かれると、是非また見たい。5年に一度の傑作だと言われると、そうかもしれんなと思います。ただし、もう一度見る前に、BLM関連の本を何冊か読まんとな…。あっ!先にスパイク・リーの「ドゥ・ザ・ライトシング」を見返さな!
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ジョーダン・ピール『ゲット・アウト』(2017)
みんなちがって、みんないい?
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 アメリカのホラーってのはなぁ、日本のとは違ってなぁ、怖くねぇんだよ。なんたって、向こうはバッ!て出て来て吃驚させたらいいと思ってやがる。ところが、日本のは違う。やっぱり細部まできちんと作ってある。怖がらせるところから怖いところまでちゃんと丁寧に持って行ってくれるんだよ。
ステレオタイプ的なアメリカンホラーは死んだ  上記の言葉は、私の言葉ではないが、これに近いようなことを考えていた時期もあった。おそらく、ショーン・S・カニンガムの『13日の金曜日』やサム・ライミの『死霊のはらわた』などのイメージがそう思わせているのだろう。だが、そんなイメージはもう所詮は過去のステレオタイプ的な妄想でしかない。
門戸の広い「恐怖」の世界  考えてみれば、上記の二作に限らず、ホラーにおける「怖さまで持っていく」という作業は欠かせない。「何が起こるんだろう」という不安な気持ちを引き起こす作業は絶対に欠かせないのだ。それは映画でも小説でも漫画でも同じだ。  そして、今作の『ゲット・アウト』はまさに、そうした教科書的な作品だろう。ここで登場するのは人智を越えたバケモノでないところが、なおさら怖い。主人公が相手取るのは、生身の人間たちだ。
ここがなんだか、アメリカらしい  この作品の根深いところに潜むのは、アメリカで遥か昔から問題視されている人種差別問題である。  今では、「人種差別はよくないね」という考えが一般的だ。しかし、だからといってソイツが根絶されてきたかというとそうではない。今作はそうした社会性も含めたホラー映画であるのだ。  こうした社会的な「怖さ」というのは底知れぬものがあって、なんとも絶望的な気分に浸ってしまう。おそらく主人公も同じだっただろう。自分が黒人であるが故、なおさら、白人から親しくされると言い知れぬ不気味さが感じられたはずだ。
「違う」という怖さ  人種差別はよくない。ただ「白人と黒人は決定的に違う」という考えはどうしても拭えない。所詮は肌の色だと、口では言ってみても、所詮という言葉で片が付くほど軽いものではない。  この作品は、そ���した「違い」が「恐怖」として描かれていることが大きな特徴だ。なぜ自分にはなくて、あいつらにはあるんだろう。ほんのわずかな違いは不安を誘い、その不安は恐怖への門となる。その門を誤ってたたいてしまうことは、もしかすると、いつか我々にもあるのかもしれない。
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mokkung · 2 years
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(短評)映画『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』
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(引用元)
『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(2021年米国)
ブラックパンサー党のリーダー、フレッド・ハンプトンが暗殺された経緯を、党に潜入して彼の情報をFBIに提供し続けたウィリアム・オニールの視点で描く‼️
ラストに語られる実際の後日談で完璧に突き落とされました😔
スリリングかつとても繊細な映画👍
事実は小説よりも奇なりとは言いますが、こんなことが本当にあったのかと驚くし面白い(悲しい出来事ではあるのですが)💦
殺されたフレッド・ハンプトンだけでなく、翻弄されたオニールもまた犠牲者です😣いつも不条理を食らうのは弱者💦
当時の人種差別の空気感も伝わる痛々しい描写も迫真‼️
ハンプトンのカリスマ性や人間味ある部分も描かれて👌それを演じたダニエル・カルーヤも良い‼️
ただ歴史を知らずに観るとちょっと飲み込みにくい部分があるので米国人以外が気楽に見るにはややハードル高いきはします💦
これと『シカゴ7裁判』を一緒に観ると面白いかもしれません😉
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⇒予告編
⇒Amazon
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spookylightenthusiast · 4 months
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NOPE(2022)
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監督:ジョーダン・ピール 出演:ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー
田舎町の牧場に空から異物が降り注ぎ、牧場経営する一家の父が息絶える。現場にいた長男は、謎の飛行物体を目撃していた。やがて、妹と共に動画撮影を試みた彼は、想像を絶する事態に見舞われる。
印象的なビジュアルの「US(アス)」、「ゲットアウト」の監督、ジョーダン・ピールの作品を初めて見た。
30分程度見ればストーリーのいく末はわかるけれど本作に関してはまったく分からないので最後までワクワクした。
「見る/見られる」というよりも、監視されている監視している関係。あまりに腑に落ちていないのでまた見たい。
2024年、5本目。
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sunakaburimovie · 1 year
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My Favorite Movies of 2022 【各部門編】
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【The Most Impressive Actors】
☆マイク・ファイスト
モーフィッド・クラーク
トム・ハンクス
ジェシー・バックリー
リチャード・ジェンキンズ
ジョナサン・メイジャーズ
ラキース・スタンフィールド
ルーカス・ヘッジス
ベネディクト・カンバーバッチ
パディ・コンシダイン
ダニエル・カルーヤ
クリスティン・スチュワート
パウラ・ベーア
アリアナ・デボーズ
リチャード・ドーマー
ジャネット・リー
リタ・モレノ
アイシス・ヘインズワース
Cトーマス・ハウエル
アダム・ドライヴァー
イザベル・ユペール
レスリー・マンヴィル
ノエミ・メルラン
アビゲール・セーケ
アデル・エネル
ギャランス・マリリアー
カイル・アレン
セオドア・ペレリン
アルマ・ポウスティ
ミア・ゴス
トロイ・コッツァー
リー・ペイユー
ウィレム・デフォー
アンドリュー・スコット
Jules Roscoe
エマ・トンプソン
…And ジョン・ギャラガーJr.
*今年の新作映画2本は日本公開されないまま終わったけど、ドキュメンタリー『Spring Awakening: Those You've Known』(U-Next配信)がある! **************************
【The Most Impressive Directors】
☆ローズ・グラス
☆Cody Clarke
シャカ・キング
ショーン・レヴィ
クリスティアン・ペッツォルト
リチャード・リンクレイター
スティーヴン・ソダーバーグ
ミランダ・ジュライ
ジャック・オーディアール **************************
【バディ of the year】
☆カイル・ガルナー&エミリー・スケッグス/ディナー・イン・アメリカ
ライアン・レイノルズ&子役ウォーカー・スコーベル/アダム&アダム
マッケンナ・グレイス&ポッドキャストくん/ゴーストバスターズ/アフターライフ
エルネスト爺さん&隣の爺さん/ぶあいそうな手紙
【BF/GF of the year】
☆エドゥアール・ベア/5月の花嫁学校
アルフィー・アレン/ビルド・ア・ガール
【ベラミー(フラれ役)of the year】
☆スコット・イーストウッド/恋人を取り戻すには
スウェーデンのミュージカル&クイア・アイ好き男子スティグ/トール・ガール2
【最も不憫なキャラクター of the year】
スティーヴ・ユァン/NOPE/ノープ
【最優秀歌唱賞】
☆オースティン・バトラー/エルヴィス
"You've Got to Do It"(フレッド・ロジャース)/幸せへのまわり道
ダニー・ボーイ/ベルファスト
そこでエイミー・ワインハウス?/天空の結婚式
【サントラ of the year】
☆スパークス/アネット
エルヴィス
ジョニー・グリーンウッド/パワー・オブ・ザ・ドッグ&スペンサー ダイアナの決意
ミックステープ 伝えられずにいたこと
You'll Never Walk Alone/Mr.ノーバディ
Watermelon(John and Jane Q. Public)/ディナー・イン・アメリカ
Started Alone(Toby Goodshank)/ノー・シャーク New Body Rhumba(LCD Soundsystem)/ホワイト・ノイズ
【ミュージカル of the year】
☆バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界
5月の花嫁学校
イン・ザ・ハイツ
トールガール 2
小学校ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』/恋人を取り戻すには
アネット
マチルダ・ザ・ミュージカル ホワイト・ノイズ
【憧れの力 of the year】
☆マイ・ニューヨーク・ダイアリー
ミセス・ハリス、パリへ行く
若きユグオの喜びと悩み
【イスの人 of the year】
☆政府職員/ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結
クリストファー・ロイド/Mr.ノーバディ
【タイプライター映画 of the year】
☆マイ・ニューヨーク・ダイアリー
Summer of 85
ビーチ・バム まじめに不真面目
【宇宙飛行士 of the year】
☆アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー
約束の宇宙(そら)
GAGARINE/ガガーリン
【ブロマンス of the year】
☆ビル&テッド/ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
戦闘員コンビ/モンスター・バレー
【DIY映画 of the year】
☆GAGARINE/ガガーリン
サンドラの小さな家
【ドキュメンタリー of the year】
☆バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界
ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命
画家と泥棒
【ジョイ・ディヴィジョン案件 of the year】
☆アウェイ・デイズ
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
【1969年案件 of the year】
☆アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー
ベルファスト
【亡霊映画 of the year】
☆スペンサー ダイアナの決意
領主館のゴースト
獣の棲む家
ザ・フォッグ
シェラ・デ・コブレの幽霊
ブロンド
【赤悪魔映画 of the year】
☆ ベルファスト
ミセス・ハリス、パリへ行く
【帳面派映画 of the year】
☆ワールド・トゥ・カム 彼女たちの夜明け
ミセス・ハリス、パリへ行く
おしえて!ドクター・ルース
ザ・フォッグ
プロミシング・ヤング・ウーマン
ミックステープ 伝えられずにいたこと
【洞窟映画 of the year】
☆洞窟
コーポレート・アニマルズ
【灯台映画 of the year】
☆ザ・フォッグ
ライトハウス
【生きもの of the year】
☆警察犬/ヒッチャー ニューマスター版
ウサギ/パワー・オブ・ザ・ドッグ&説得
猫のライカ/約束の宇宙(そら)
馬/アメリカン・ガール&NOPEノープ
ロバが無事に帰りますように/バクラウ 地図から消された村
猫/ビーチ・バム まじめに不真面目
カモメ/ライトハウス
ナメクジ/ザ・ビーチ
ハナグマ/世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方
キジ(屍)/スペンサー ダイアナの決意
運命の糸を絡ませる犬/ザッハトルテ
【乗りもの of the year】
☆車(大型トレイラーからバス、パトカーまで)/ヒッチャー ニューマスター版
バス/Mr.ノーバディ
ブランコ/ミックステープ 伝えられずにいたこと
【探偵 of the year】
☆ブノワ・ブラン/ナイブズ・アウト:グラス・オニオン
☆ルーカス・ヘッジズ/レット・ゼム・オール・トーク
亡き両親が残したプレイリストを探す女子トリオ/ミックステープ 伝えられずにいたこと
【フード of the year】
☆特製バーガーとポテト/ヒッチャー ニューマスター版
中華薬膳料理とフィンランドのソーセージ&ポテト/世界で一番しあわせな食堂
食べ放題のパフェ/アメリカン・ガール
荒地の労働者が無骨に食べる描写/アンモナイトの目覚め
プチケーキ/この世界に残されて
林檎かオレンジ/林檎とポラロイド
クリスマス・ディナー/スペンサー ダイアナの決意
屋台のソーセージ/ザッハトルテ
【Tシャツ of the year】
☆ダメ人間定番・鷲のプリントTシャツ/領主館のゴースト
ママのTシャツ/約束の宇宙(そら)
【メガネ of the year】
☆ジェイデン・マーテル/目指せメタルロード
エミリー・スケッグス/ディナー・イン・アメリカ
ギャランス・マリリアー/ジュニア
マッケンナ・グレイス/ゴーストバスターズ/アフターライフ
【泣く男 of the year】
☆コリン・ファース/スーパーノヴァ
マックス・フーバッヒャー/ザッハトルテ
マシュー・リス/幸せへのまわり道
【ライン of the year】
☆ 「メタルは決意」/目指せメタルロード
「オレのコレクションを甘く見るな」/グッド・ヴァイブレーションズ
「be excellent to each other!」/ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
「『バスルームの誕生』は頂点だ」/バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界
「NOPE」/NOPE ノープ
【バトル of the year】
☆バンドバトル/目指せメタルロード
ザジー・ビーツVSレジーナ・キング/ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野
女子高校生同士のやけにガチなバトル/降霊会 ー血塗られた女子寮ー
【ダンス of the year】
☆TOVE/トーベ
マッツ・ミケルセンのジャズバレエ・ダンス/アナザーラウンド
ダンスバトル/ノーザン・ソウル
エド・ハリスのダンス/ロスト・ドーター
マーガレット・クアリー/マイ・ニューヨーク・ダイアリー
ハカ版スリラー/ボーイ
【ワースト邦題 of the year】
☆どん底作家の人生に幸あれ!
幸せへのまわり道
元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
幸せの答え合わせ
【特訓 of the year】
☆メタル初心者がその気になって打ち込む特訓シーンが真剣そのもので熱い!/目指せメタルロード
音楽の代わりにアダム・サンドラーの喋りで畳み掛ける坂道ダッシュ/HUSTLE ハッスル
【映画内映画 of the year】
☆悪魔のいけにえ/林檎とポラロイド
ベティ・ブルー/イン・ビトゥイーン
【スローバーン・ホラー of the year】
☆NOPE/ノープ
レリック 遺物レリック ー遺物ー
**************************
【旧作ベスト】
☆グッド・ヴァイブレーションズ
☆ディナーラッシュ
☆愛しのアクアマリン
冬物語
グーニーズ
アンジェリカの微笑み
ビルとテッドの地獄旅行
ダゲール街の人々
ラ・ポワント・クールト
ステージ・ドア
シェラ・デ・コブレの幽霊
生きるべきか死ぬべきか
第七天国
ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー
チェンジリング(1980)
死刑執行人もまた死す
アニエスによるヴァルダ
トラック29
おしえて!ドクター・ルース
イーディ、83歳 はじめての山登り
旅立ちの時
デーヴ
ウェールズの山
*実は観てなかった90年代映画と、ルビッチとアニエス・ヴァルダを色々と観られたのが収穫でした。
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enter-web · 3 years
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【映画】第93回アカデミー賞助演男優賞は『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題)』のダニエル・カルーヤ [THE FURYφ★]
元スレ 1 :THE FURYφ ★ :2021/04/26(月) 09:36:35.12 ID:CAP_USER9.net 26日(現地時間25日)、第93回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスほかで行われ、助演男優賞を 『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題) / Judas and the Black Messiah』のダニエル・カルーヤが 初受賞した。 受賞作となった『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題)』は、ブラックパンサー党の若きカリスマ指導者として 将来を有望視されたフレッド・ハンプトンと、当局に内通者として利用された彼の右腕ウィリアム・オニールを 描いた伝記映画。ハンプトンを演じたダニエルは、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞(BAFTA)、 全米映画俳優組合賞(SAG賞)などの主要映画賞で助演男優賞を受賞。アカデミー賞では、オニール役の…
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picolin · 3 years
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Judas and the Black Messaiah
dir. Shaka King
2021年3月13日 BFI Player
1960年代終わり頃、シカゴを舞台にイリノイ州ブラックパンサー党支部長フレッド・ハンプトンとFBIに雇われて党に潜入することになるビル・オニールの関係を描く作品。
ショーン・ボビットによる撮影はスティーブ・マックイーン作品を思わせるが、全体のタッチもやや近いところがある。というか、語り口のトーンはスパイク・リーとマックイーンの中間という感じ。昨今のUSにおけるアフリカン・アメリカンについての作品の流れに沿い、基本白人権力対それに抗する黒人運動という構図から外れることはない。全体的に淡々としたタッチの中で、ダニエル・カルーヤとラキース(キース)スタンスフィールドの熱演が繰り広げられるが、意外にも人間関係の温度は全体的にクールな感触である。それに対するFBI側のジェシー・プレモンスとマーティン・シーンの冷たく不気味な存在感も忘れがたい。
時折セリフがぼそぼそと話されるシーンがあり、映画館で見るよりも家でイヤホンをつけて見たのは正解だったかもしれない。
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sweetdelivery · 3 years
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馴染みがない人には全く訳がわからない映画。「Judas And the Black Messiah」直訳しちゃえば「ユダと黒い救世主」
裏切り者のユダと、黒人のメシア(救世主)ちゅうタイトル観てから映画観出したら最後どうなるかはわかってしまうやないか!と文句言ってみたら、事実を基に作られた映画だからアメリカ人なら誰でも結末知ってるよ、と夫。
そういう映画。
日本で普通に育った日本人なら名前くらいはうっすら聞いたことがある「かも」しれないブラックパンサー(党)という、白人や白人警官たちから身を守るために主に黒人がメンバーとなってできたグループのお話。
60-70年代のアメリカで大きな勢力を誇った活動家集団の若きリーダーのひとりを、人種差別主義者として悪名高いFBI長官フーバー指揮の元暗殺したことの顛末。
FBIのエージェントからスパイとしてブラックパンサー、イリノイ支部に潜入させられた男の話がベースとなってるみたい。
まぁ、もうアメリカに住んで5年以上経ちますのでうっすら歴史や今でも続く差別なんかを目の当たりにしてるので、なんの知識もない状態で見るのとはまた話が違いますが
なんとも切ない。
黒人なのに、白人の差別主義者が指揮を執るFBIのスパイとして同胞たちを裏切り続け20,000ドル以上のお金を手にしたと言われた男の物語。
まだ21歳で亡くなった若きカリスマ、ブラックパンサー、イリノイ支部の議長フレッド・ハンプトンをゲットアウトのダニエル・カルーヤが演じてて、これはちょっと良かったな。他の映画の辛いイメージが強かったけど、イギリス人のカルーヤ氏がアメリカ人のあのストロングスタイルの演説とか再現するシーンは鳥肌もの。それ観るだけでも価値ある気がする。
そして、裏切り者のビルはこれまたゲットアウトに出ていたキース・スタンフィールド。この人は色んな映画に引っ張りだこだな。でももう少し葛藤とか見せて欲しかった、まだ発展途上感否めない。
周りを固めるFBIチームの白人3人のキモさはなかなか。アメリカの歴史や文化に興味があったら楽しめるかな。どうだろ。
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