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#ケーふぶ
futsunooppai · 1 year
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コロナ禍でたどり着いた「最高にかわいいお取り寄せスイーツ」3選とその他情報
こんにちは!今日もギリギリでやっていく。
こちらの記事は以下の企画の12/14分の記事です。 ビア鯖アドベントカレンダー2022 https://adventar.org/calendars/7439
「コロナ禍で人に会えないし外食のお楽しみが減ったぜぇ〜ちっくしょ〜」と思っているときにふと
「逆に1人じゃないとできないことって……あるのでは?」
「美味しさを無視してでもキレイでカワイイにこだわった食べ物、実は好きなんだよね……!」
「グッとくるかわいいスイーツ探しまくるか!!」
となりましていろいろと探し出し、3年で色々調べたり取り寄せたりした結果まあこんなもんかな、と満足したのでその画像まとめです。
条件は3つ。
・雑誌などで(私が)見たことのないもの
・味は後回し。大量バタークリームやマジパンもどんとこい。
・私が見た瞬間とてつもなくテンション上がるレベルでかわいいこと
ではざっとご紹介。
■2020年購入■
ウエディングドレスローズとチャイナローズのフラワーケーキ(バタークリームケーキ、チーズケーキ味)
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長いですが商品名です。
ウェディング………?と思ったそこのあなたすぐに記憶を消して。今すぐよ。
かわいいスイーツを探し始めたばかりでどうやって検索すればいいか右も左もわからない中、クリエイターが出品するサイトに凝ったお菓子が色々あることに気づき、私なりの好みで「ここの店のこれが一番かわいい!!!」となった商品です。
このお店のデコレーションケーキはウェディング含むさまざまなお祝い事に使われるそう。私は「お誕生日おめでとうございます」ってチョコプレートつけてもらったよ。。フフ。。
味としては「バタークリームだらけなりにすごく工夫して食べやすくしてある。バタークリームだらけなのに変わりはないけど」ってかんじ。
表面はすべてバタークリームで重い。これはしょうがない。スポンジが軽いチーズケーキ風味で重さをごまかしてくれる。スポンジとスポンジの間はブルーベリージャムが入っていてこれまた食べやすさをプラスしてくれていました。それでもバタークリームは重いけどそれはこういうケーキの宿命(さだめ)。一人一つずつ細いピースに分ければ普通に食べられると思います。まあ私はホールだったんで数日かけましたがね。時間かかったので鮮度気にするようなフルーツが材料にないのは逆に助かりました。creema以外にもウェブの店舗出してるみたいなのでCamdyMERUで検索してみてください。
私が購入したサイトはこちら
https://www.creema.jp/item/7108821/detail
■2021年購入■
ガトー・オ・ブーケ 9
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さてまたもやバターケーキです。
2020年でバターケーキのかわいさに震え、再トライ。
百貨店のオンラインストアが良い!と気付き伊勢丹オンラインストアで一目惚れして購入したものです。beillevaire/ベイユヴェールというお店のもの。
これはあまり味に記憶がなくて……やっぱりバタークリームだったので重かったことは覚えてる。CandyMERUさんよりもスポンジに凝ってた気がする。ナッツの香りがしたような。高級っぽいお店らしいこだわりはあった。でもバタークリームなのでやっぱり重いです。でもでも、とってもきれいで、ときめきました。
バタークリームデコレーションケーキは何よりも群を抜いて華やかだなあって個人的には思う。
私が購入したサイトはこちら
https://www.mistore.jp/shopping/product/900000000000000001717661.html
■2022年購入■
宝石のカッサータ
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バタークリームケーキから離れようとおもい探し回った結果見つけたのがこれ。
いろんな味と色の琥珀糖がたくさん混ざりこんだカッサータ。これは前年までのものと異なり(というと失礼だけど。バタークリームのはそれはそれできれいでワクワクして良さがあったよ、と言い訳しつつ)食べやすくて美味しいかもと思えたもの。
琥珀糖は皆様ご存知の通り寒天と砂糖のかたまりのゲロあま和菓子なのですけど、カッサータに塩味が強めにきいてて、さらにオレンジピール、乾燥ベリー、ナッツ、ビターチョコなどが良い配分で混ぜ込まれてて、やめられない止まらないのです。「美味しい?」と聞かれれば「とにかくずっと飽きずに食べてられる。私は美味しいと思うかな。」って回答になります。こんな美しい見た目でそんなにモグれるなんて、なかなかないよ。
おすすめ。
私が購入したサイトはこちら
■その他美麗スイーツ情報■
◎こうぶつヲカシ
宝石のカッサータと同じ店でめちゃくちゃかわいい鉱石を模した琥珀糖もあります。これも取り寄せた。しかしカッサータじゃないので風味に工夫はあるものの本当にただただゲロ甘の琥珀糖だった。食べ切るには是非お茶の準備を。
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◎超高級2022年クリスマス限定スイーツ
これはとても買いたかったけどとても高くてとても無理だ��たもの。チョコで宝石箱作った中にたくさん小さいスイーツが入ってる。とっくに予約は終わってると思う。15万円。すごいのでリンクから写真だけでも見てほしい。
◎タケノとおはぎ
実は昨今映えスイーツとしておはぎが熱い!!と私は思ってる!!!
あんこを絞り出してお花にするの流行ってる気がする。
タケノとおはぎの最高に美しい写真を見て心奪われましたが立地的にも開店時間帯的にも賞味期限的にも私には入手が困難すぎて諦めています。
画像をみてみんなも私と同じようにときめいてみてほしい。
https://instagram.com/takeno_to_ohagi?igshid=YmMyMTA2M2Y=
◎あんこスイーツ体験教室
かわいいおはぎが入手困難で凹んでいたところマストドン仲間の方にあんこスイーツの体験教室に一緒にいかんかと誘われていってみた。
なかなかいいわよ。3時間くらいかかったけど。後ろの布や飾りは体験教室で写真撮影用に準備されていたもの。確かに今の世の中、ユーザーに投稿してもらってバズってなんぼだよね。
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◎自作で超美麗アイシングクッキーが作れる……!?
YouTubeにおそろしく、震えるほど美しいアイシングクッキーをつくるアイシングクッキー作家さん(まじでアイシングクッキーしか作ってないように見受けられる)がいて、そのクッキー生地やアイシングの材料や作り方も動画で公開しているので気合さえあれば自分でも……やれ……るのか……!?
とにかく美しすぎるのでみてほしい。私のお気に入り動画はこれ
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チャンネルはこちら
これで3年間で集めたおすすめ情報の一番上澄みは全部開放したぜ!!
可愛いお菓子が大好きなみんな!お取り寄せしたり自作したりして日々を楽しみましょう!!
ではでは〜
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youkaimikantext · 2 years
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夕鶴
妖怪昔話絵本の「鶴の恩返し」のケーふぶ(+ズルズルづる)が好きすぎたので「夕鶴」の現代訳的な形にしました。 年齢操作あり。ケータくんが高2になってます。 ③に少しだけケーフミ数年後妄想の要素があります。 ③のふぶき姫はYWWの恋するふぶき姫(ライトサイドになりかけ)です。 ズルズルづるの口調とキャラ性は捏造です。 鶴の恩返しと夕鶴は悲恋ENDだけど勝手にハピエンにしました。 読む / Back
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youkaimikan · 2 years
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ケータくんは普通の男の子 なんとなくふぶき姫は白を穿いて欲しいなという木の芽時の妄想です。
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定期的にバズる(?)ぞくぞくのやつ、ゼスプリのキウイブラザーズがかわいかったから真似してみた。
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2020/09/03(木) 日差し強すぎ
二度寝繰り返し6:30ころ起床。1040頃発コピア着二階に行ってからイートン、ここでイヤホンないことに気づく。目が痛くて赤いことにも。マクドナルドで紅茶とエグチ食べる。ジャンブルに行って服買う。ハニーズでも買う。薬局に行って店員に相談すると充血でなく出血だから自然吸収をまたんとのことだった。むさしでエコバック買う、青くてデカくてかっこいい。LINEアカウント登録したらティッシュくれた。マックも混んでたので、ツルハで飲み物食べ物買って快活クラブへ。kiss(鷹、タラレバ、千葉くん)を四ヶ月分くらい、呪術2巻まで、重版出来を12巻まで読んだ。1823時頃出る。公園は高校生に選挙されてたから回れ右した。マクドので初めてモバイルオーダー(アプリのアンケートで無料でもらえるやつ)紅茶のミルク。1946ころ母が迎えに来る。酒田バイパス入るあたりから靴も買えと言ったはずだ聞いてないという話から捨てられた靴の話へと発展し口論、向こうが大声で場を制圧しようと遮ってきたからふざけんなと私も言い返し勢いで手が出て運転する母親の頭をグーで殴った。降りれと言われ止められる、止まる前から戸を開けて出る。思い切り音を立てて閉めたけど、閉めなければよかった。開けっぱなしにすればよかった。酒田の方面に向かう。こっちは何も言ってないのに帰る前提の話を一方的にLINE横される。何も聞いてないのに、きかれたかのような話し方でいつものようにお気持ちを述べていた。父から犬の動画がきていた。送金してと言ったらのんの話?とかきた。それいがいもいろいろきた。入り組んでるところ、歩道ある方に引き返す、花壇の藪、そっこう やっとう向こう側の歩道。しばらく歩いて歩道橋渡りセブン。イートンインなし。ホロ出す。もうひと歩き。光が見えてきて知ってる道に出るが、途中で嫌な予感がし、横にずれて畦道へ。快活の玄関でクレカの使い方調べる。送金受け取る。ローソンでLINE Payぷヒペイドカードだす、うどんかう、そして快活のカードだしながら快活に向かうと母親が待ち構えていた。待ち伏せの車みたいな動きで私の動きをまったり、遠くから見ながらのろのろ追いかけてきたりする。ローソン駐車場までつけてくる。くんなとさけびローソンのトイレに籠り鍵をかける。気持ち悪くなる。結構待ってでて、店内にいないから安心して外に出たら真前に父と母が白いケーにのってこっちを見ていた。私は車に乗ってるのが母に見えたが父と一緒か父だけだったのかもしれない。早歩きでマクドナルドに向かおうとするが交差点でおいつかれるまた腕を引っ張られるんだろうかとビビった。しつこくまず家帰ろとかいう、お金ねあんでろどうすんな‪とかえさえさ 何あった知らねけどとか、マックの方についてきてこわかった。裏口の方に来たら追いかけてくる様子は見えなくなった。裏口のとは閉鎖してから一周して表かは入りトイレに篭る。お父さんが帰った、と謎の日本語のラインがきており、どういう意味と聞いても返事はなかった。しばらくしてターンウォッシュに移動。低い声で叫んでる若者たちがいて、狩りされたらどうしよう怖いと思ったが近くとシルエットは女子高生二人で、アリアナグランデのワンラストタイムを歌っていた。人いなくて安心、、いくつか回ってたけどうどんにがっつく。気持ち悪くなる。あすかちゃんにLINE送るも、被害妄想かもしれないが無視された。男も結構洗濯物を撮りにきてその度びびって電話してるふりをした。みどりのぱーかーのおとことか、上下黒の太った女性、作業着風の中高年。眠くて動けなくなりそうだった。24時以降は入れず、25時以降はでられないらしかった。男と二人きりが怖くなり結局2220分ころでる。酒田でも怖いくらい気にはくらい。快活は太ったスタッフ 免許証だす。51番シート。かーっぺみたいなこえとか、はあーとか、いびきとかうるさくて、陰鬱な気持ちになり、2017年の9月を思い出した。2時間くらいはぶっよこになり、元気が出たらアリアナグランデやエイミーマンやバーディーラナデルレイをYouTubeできき、ナイトクルーラーを半分くらい見る。占いオプチャにやっと返信。歯を磨くためお茶取り行きたいが疲れて動けない。
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ohmamechan · 5 years
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煌々と、透明
 気づけば、道のガム跡を見つめながら歩いていることがある。  駅前や公園側の通りには特に多い、大小さまざまな、黒い点々模様。上京してすぐは、この黒い点が一体なんなのか、わからなかった。舗道に敷き詰められたブロックタイルの模様な どではないことはわかっていたが、その正体を知らなかった。猫の足跡のようにどこにでも点々と落ちているそれらが、吐き捨てられたガムが踏みつぶされて、固まり、取れなくなって しまったものだと知った時は、妙な気分になった。遙の知らない、いつかの誰かがここを歩いた跡だ。それも無数の。恐竜の足跡と同じ、「何者かが生きていた証し」だ。もちろん、き れいなものでも、珍しく貴重な物でもない。清掃するか、新しく舗装されない限りは、その黒い模様はそこにあり続ける。テナントビルに入った飲食店は目まぐるしく変わっていくのに 、路上のガム跡はしぶとく残るのだ。  赤信号で歩みを止めた。遙の少し前を歩いていた凛のスニーカーの底が、黒い点の端を踏みつけている。ごつごつとして重く、赤い凛のハイカットスニーカー。気に入って履き続けて いるので、ソウルは擦り減っていくばかりだ。擦り減ってどこかへ溶けていく凛のスニーカーのラバーソウルと、消えない黒いガム跡を、なぜだがじっと見つめてしまった。そこで、駅 を出てからほとんど、俯いたまま歩いていたことに気づ���た。  凛には、「どこに行きたい?何したい?」と、空港で顔をあわせたそばからたずねておいた。その答えは、まる一日経って返って来た。今朝、凛はコーヒーメーカーから立ち上る湯気 に、ふかふかと煽られながら、「ぶらぶらしたい」と言った。「ちょっと買い物もしたいし」と付け加え、ガラスのサーバーを傾けてコーヒーを注いだ。アルミ製の、登山で使うような カップ、二つ分に。  なので、昼を過ぎて、いわゆる「若者のまち」に繰り出した。  その街は、上京してすぐに、真琴とスーツを仕立てたり、安くて着まわせる服を仕入れたりするために訪れた町だ。求めるものが無ければ、特に足を向けることは無い場所だった。そ もそも、「お出かけ」なんて、何か目的が無ければしないものだけれども。故郷には確かにあった、目的が無くても足を向けるような場所が、こちらには少ない気がする。海とか、神社 とか、展望台とか。無目的の人間を無条件に無関心に受け入れてくれる場所だ。そういう場所が、東京にもまったくないわけではないのだ。アパートの近くの公園とか、川沿いの桜の並 木道とか。少ないけれどもある、ということは、ここに確かに自分の暮らしがあるということだ。上京して間もなく一年が経つ。自分の足元から、細くて小さな根が生えていたりするの かな、と思う。  大きな交差点の赤信号は、待ち時間が長い。車はまるで連結した車両みたいに、絶え間なく行き交う。小春日和のあたたかい日だった。凛は、遙が貸した裏起毛のパーカーを着ている 。真夏のシドニーからは、厚手のコートを一着持ち帰るので精いっぱいだったらしい。けれども、お馴染みの黒いロングコートで出かけるには、今日はあたたかすぎた。凛が「日本は冬 もあったかすぎて、大丈夫なのか」という心配をしてしまうくらい、今年の冬はあたたかい日が続く。 「いや、天気よすぎだろ」  凛が空を見上げて、眠いみたいに言う。  ぎざぎざのビルの山脈の間に、水色のリボンがたなびくような空が覗いている。  ふー、と長く息を吐いていると、あわい水色の空に、カッターで切れ目を入れるように、大声がこだました。誰かが、拡声器を使って、金切り声で叫んでいる。近くの公園でデモが行 われているのだ。デモの声を聞くのも、その集団を目にするのも、こちらでは珍しいことではない。プラカードを掲げたパレードとすれ違ったこともある。けれど、以前耳にしたものよ りも、随分と過激だ。悪口雑言で、何ごとかを罵倒している。拡声器の音が割れていて、ところどころしか聞き取れないが、「しね」とか「出ていけ」とか、声に乗った重たい憎しみの 感情が、つぶてのように降った。その声に否応なく耳を叩かれているはずの信号待ちの人々は、何の温度もない顔をしているように見えた。  遙は、半歩前に立った凛を、掠めるように見た。凛は、スマートフォンで目的地を検索する手を止めて、声のする方に目をやっている。凛には、あの声が、どんな風に聞こえているの だろう。凛の耳を塞いで、謝りたいような気分になった。デモの声は、遙の声ではない。でも、街の声だ。何かを主張し、誰かを罵り、道行く人々にお前はどう考えるのだ、と答えを迫 るような声。あらゆる問題に対して、当事者でいなければならない、と突き付けるような声。それらが、遙の体の中にじりじりと侵入してくるように思えて仕方がない。青信号になって 歩き出しても、ガム跡の黒い点のように、声は遙の中にこびりついて離れない。  横断歩道を半分ほど過ぎてから、凛がちらりとこちらを向いた。 「疲れたか?」  え、と短い声が漏れた。「疲れたか」が、別のことを指しているように聞こえて困惑した。凛は歩みを止めないまま、言った。 「昼は軽く済ませたもんな。どこかで休憩するか?」 「いや、大丈夫だ」 「そ?」  じゃあ、もうちょっとで着くから、付き合ってくれな、と凛は軽い足取りで歩いて行く。東京の人ごみには遙の方が慣れているはずなのに、凛はヨットの帆先みたいに、無数の人々の 群れの中を軽やかに進む。  疲れてなどいない。と、思う。  一年近く暮らして、こちらにも、親しい友人や、馴染みの場所が増えた。もう知らない土地ではない。どこからどんな風に日が上るのか、日暮れ時の景色はどんな色か。日々刻まれて いく街の記憶がある。でも、今、凛に「疲れたか」と問われて、無性に、帰りたくなった。どこに。アパートに。ふるさとに。プールに。どこが、自分の帰るべき場所なのだろう。どこ へ、とも知れないが、帰りたい。透明になれる場所に。この土地でずっと暮らすうちに、いつか、透明になる方法を忘れてしまいそうだ。  こっちこっち、と凛の的確なナビゲーションで辿り着いた先は、大きなCDショップだった。いや、ショップと呼ぶに納まらないほどの規模だ。入り口に、「NO MUSIC NO LIFE」とで かでかと掲げられた九階建てのビルを、思わず見上げてしまった。 「改装されたって聞いて、来てみたかったんだよな」  凛は相変わらず迷いのない足取りで、自動ドアをくぐっていく。慌てて追いかけ、凛のうしろにくっつくようにして、エスカレーターに乗った。  店内のすべての壁を埋めることに使命でもあるのか、ポスターやポップが賑やかで、目が飽きるということがなかった。また、ひっきりなしのレコメンド放送が耳を埋めた。目と耳か らの情報の洪水の中で、遙は凛の色とか形とか匂いを手がかりに、必死に立っているような気分になった。  四階に上がる頃になってようやく体が馴染んできて、フロアガイドに目をやる余裕が出来た。CDなどの音楽ソフト全般はもちろんだが、映画ソフトやAV機器も置いてあり、カフェ や本屋も併設してある総合施設らしい。 「何階に用があるんだ?」  エスカレーターを下りて、また登りの方へベルトコンベアのように体を運びながらたずねる。凛は肩越しにこちらを振り返って言った。 「順番に上から見て行きてえんだけど」  順番に、上から、というと、九つのフロア全てということだ。地元のCDショップに二人で行ったことがないわけではないが、ワンフロアのこじんまりとした店舗だった。この音と光 に溢れたタワーを、一階ずつ攻めていくのかと思うと、う、と息が詰まった。すると凛は、苦笑いした。 「わーかったよ。特に行きてえのは八階かな」  ぐいぐいとエスカレーターに運ばれながら、フロアガイドを確認する。八階は、主に洋楽の音楽ソフトを置いているフロアらしい。  ビルをジグザグに縫うように上へ上へと運ばれて、ようやく目的の階に到着した。エレベーターでもよかった気がするのだが、凛はあえてエスカレーターを選んだようだった。移動し ている間ずっと、彼は店内の様子をおもしろそうに眺めていた。縁日の屋台を見て回るみたいに。 「ここまで連れて来ておいてなんだけど、ハルは、カフェか本屋で時間潰すか?」  8F、と書かれたフロアマットを踏んで、凛が言う。ふるふる、と首を振って意思を伝える。たまにしか会えないのに、別々で過ごすのは、選択肢になかった。それに、ぶらぶらする のに付き合うのは、苦手ではない。真琴や旭の買い物に付き合うこともよくある。 「ハルには、退屈かも」  それまでまったくそんな素振りなど無かったのに、急に心配になってきたらしく、凛はやや重い足取りと、小股で移動した。陳列棚の間を進みながら、 「べつに、いい」  と返した。それでも凛は、申し訳なさそうに言う。 「わざわざショップに行かなくてもさ、いまどき、配信でも手に入るのが多いんだけど、…マイナーなやつとか、配信の方が早かったりするし。でも、なんか、ジャケットを手に取って 選びたいっつうか」 「わかる」 「ほんとかよ」  凛は思いきり疑っている。遙が音楽に興味の薄いことを知っているからだ。 「魚は、実際に捌いているところや、目を見て鮮度を確かめたい。それと同じだ」 「そうじゃねえ、とも言い切れねえ…絶妙な例えを持ってくんな」 「とにかく、俺も適当に楽しむから、気にするな」  もっと理由を説明したほうが親切丁寧なのかもしれないけれど、自分でも、なんとも説明のしようがなかった。  凛は地図アプリを見ていた時と同じように、天井に下がる案内札を見ながら迷いなく進んだ。時々、黄色いエプロンの店員に「いらっしゃいませー」と笑顔を送られながら、八階フロ アの隅にある、一区画に辿り着いた。 「改装されて、ちょっと数は減ってるけど、ここ、インディーズの品ぞろえがいいんだよな。視聴もできるし」  そう言って、凛は、宝物でも探すように頬を煌めかせて陳列棚を眺めはじめた。遙も四角いケースにパッキングされたCDの群れを眺めてみたけれど、ピンとくるものはなかった。色 とりどりのCDのパッケージより、凛を眺めている方がおもしろかった。先ほど、べつに、いい、と返したとき、このことを伝えた方がよかったのだろうか。凛の指先が、つい、とケー スの背表紙を引き出す。ケースは、表、裏に返されて、また列の中に戻される。発掘調査員みたいなその様を見ているのが、おもしろいし飽きないのだ。そう言ってみたところで、果た して理解されるだろうか。言ってもいいことなのだろうか。  試聴したい、というので、壁づたいにひっそりと設置された試聴コーナーに移動した。「掘り出しもの!」「密かに沸騰中」など、手書きのポップが躍る試聴カウンターの前に立ち、 凛はヘッドホンを手に取った。再生ボタンを押された試聴プレイヤーの中では、青い円盤がきゅるきゅると回転している。凛はCDジャケットを眺めながら、何がしかの音楽を楽しんで いる。並びには、同じように試聴する客の姿がぽつぽつとあった。ポップやジャケットをくまなく眺めた。遙も適当なヘッドホンを手に取って、耳を塞いだ。再生ボタンを押すと、しゃ がれた女性の歌声が、破天荒ででたらめなピアノの音に乗って聞こえて来た。もちろん、遙の知らない歌姫だ。隣の凛が、ヘッドホンを着けた遙をおもしろそうに見ていた。  曲を聴くというより、ヘッドホンを装着しているだけの時間を過ごしていると、ふと、先ほどの、デモの声が蘇った。どれだけ耳元で音楽が鳴っても、店内が賑やかな音で溢れていて も、街の空に亀裂を入れるような、女の叫び声を剥し去ることができない。「しね」「出ていけ」「ほろびろ」「消えうせろ」ヘッドホンをしているからか、尚更、遙の体の中のあちこ ちで跳ね返り、耳から出て行くことを許されず、モンスターみたいに暴れた。こうして暴れはじめると、遙にはなす術がない。時に任せて、薄くなって、やがて忘れてくれるのを待つし かない。    不意に、隣の凛が「あ、これ」と呟きに近い声を出した。つん、と肩を突かれて顔を向けると、凛が遙のヘッドホンを外した。そして、自分と同じプレイヤーのフックに掛けられてい たヘッドホンをぱかりと開いて、遙の耳に当てた。突然、世界が静寂に包まれた。いや、正確には、ちゃんと音楽が鳴っている。ピアノとかギターとか。たぶん、笛も?なんというジャ ンルの音楽なのか、見当もつかないが。 「これさ、」  と、凛が説明を始める。しかし、ヘッドホンをしているし、音も鳴り続けているので、うまく聞き取れない。戸惑っていると、凛が身を寄せて、右耳のヘッドホンと、遙の左耳のヘッ ドホンをこつんと触れあわせた。そして、CDジャケットの裏の、曲目リストを指で差した。数cmのところで、凛の赤い唇が動く。 「このバンドの作曲担当がさ、自然の音を録音して、サンプリングして、曲の中にミックスするのが好きなんだ」  ここまではわかった?という風に、かすかに首を傾げて確かめて来るので、こくこくと頷いた。 「それでさ、今、聞いてるのは、海の波音とか、ダイビング中の海の中の音とか、イルカの鳴き声がサンプリングされてるんだってさ。ハルなら、なんか、聴き取れそうだなって、思っ てたんだ」  凛はおもしろそうに笑って、こちらを見ている。曲も聴かないといけないし、凛の説明も聴かないといけないし、イルカや波音も聴き取らなければならないので、忙しい。それに、何 より、突然に、近いし。パーカーの布越しに、凛の体温がじわりと伝わってくる。それくらい、凛が、近い。セックスだってなんだってしているのに、こういう時、どうしようもなくな ってしまう。心音が跳ねまわって、皮膚の下で反響している。 「どう?イルカ、いた?」 「ぜんぜん、わからない」  残念だが、わかるはずがない。正直に、首を振る。それでも、凛は楽しそうだ。「だよな」と、くすぐられたみたいに、笑っている。音楽の中に溶け込んでしまった動物の声を探すな んて、無茶な話だ。でも、二人で並んで同じ音楽を聴くのは、楽しいことなのかもしれなかった。ようやく動悸を落ち着かせて、他の客に怪しまれない程度に、体の片側をくっつけて、 どこかの国の、どこかの誰かが作った音楽に耳を澄ませる。ヘイトに満ちたデモの声を聴くよりも、凛と一緒にイルカの鳴き声を探す方がよっぽどいい。  ふと、こんな風に、高校生の時も、身を寄せ合って音楽を聴いたことがあるのを思い出した。駅前の、つぶれそうでつぶれない、小さなCDショップで。やっぱりその時も、凛は遙の 知らない音楽を楽しそうに聴いていたし、遙はその横顔を見つめていたのだ。凛はもしかして、泳いでいる時も、歌っているのだろうか。あとで聴いてみようか。そんなことを、思って いたのだ。凛の記憶は、きっとどこを取り出しても、息をしているみたいに鮮やかだ。  凛はその後も、いくつか試聴し、いくつかのCDアルバムを手に取ってうんうんと悩み、二枚のアルバムを選び抜いた。凛がレジに並んでいる間、離れたところで待っていると、手招 きされた。「二枚も買ってもいいと思う?」と不安そうにたずねてくる凛は新鮮で、どこかに再生ボタンがあれば、何回も押すのに、と思った。  アルバム二枚の出費は、親に仕送りをしてもらい、ろくにアルバイトもできない身分としては、確かに思い切ったものかもしれない。支払いを済ませた後も悩ましげな凛と一緒に、九 階のカフェテラスへ上がった。屋上にあるカフェはオープンテラスで、空がぐんと近かった。暑い季節になれば、ビアガーデンとして人の集まる場所らしい。レジ横のポスターには「B BQ予約開始」の文字がでかでかとあって、一気に季節感が狂いそうになる。 「江がおいしいって騒いでたな」と、凛は試しにタピオカミルクティーとやらを注文した。手渡された透明なカップの中を、茶色の半透明の球体が、ふよふよと泳いでいる。 「ナントカって魚の卵みたいだ、とか、言うなよ」  先に言われてしまって、黙るしかない。遙はブレンドにした。カップを手にして、テラスの端っこの席に座った。  凛はやたらと太いストローを咥えつつ、さっそく、包みを開けて、歌詞カードを眺めている。出費に関しては、もう開き直ったらしい。 「それ、うまいか?」 「んー、何とも言えねえ。甘すぎないのは、いいかもな」  唇からストローを外して、「飲んでみるか?」と、カップをこちらに向けて来る。顔だけ寄せてストローを唇で食む。なかなかうまく吸えなかったが、微かな甘みのある液体と一緒に 、ぽこぽことタピオカの粒が口に飛び込んで来る。こういうのを、楽しむ飲み物なのかな、と思った。 「魚の味はしないな」 「当たり前だろ」  凛は呆れたように笑って、またストローを口にしようとして、はた、と止まった。ほわ、とその耳の先が赤くなる。無意識のうちに、間接なんとやらをしてしまったことに、お互いに 気づいた。真っ昼間のオープンカフェは、老若男女問わず、客で溢れている。けれど、誰も、こちらを見てなどいない。しかし凛は気になるのか、カップをテーブルに置いてしまった。 「このくらい、友だち同士でもあることだろ」 「そーだけどよ!ダチなら気にしねえよ。…でも、俺とお前は、ダチ同士じゃねえだろ」  まだ赤い耳を隠すみたいに、凛はパーカーのフードを被ってしまった。どうやら、見られているかもと意識したからではなく、単に間接なんとやらが恥ずかしくなってしまったらしい 。セックスでも何でもしているのに、お互いに、些細なことに照れてしまうのは、何なのだろう。 「この後、どうする?」  フード男にたずねる。凛はCDジャケットを見ている振りなのか、ケースで顔を隠しながら、 「ぶらぶらする」  と応えた。 「他に、行きたいところは?」 「特に、ねえけど。ぶらぶらしたい」 「いいけど」  それで、凛は楽しいのだろうか。 「ハルと、ぶらぶらしたかったから。東京でも」  フードとCDケースの間から、凛の目が覗いている。 「今日、デートっぽいだろ」 「うん、まあ…」 「デートっぽく、したかったの、俺は!」  やっぱり小声だが、凛は、自己主張は忘れない。思わず、笑ってしまった。ぶらぶらと歩いたり、CDを選んだり、同じ曲を聴いたり。自分だって、そういう何でもないことがしたか ったのは確かだ。 「ぽく、じゃなくて、しっかりデートだ。…すごく、楽しい」  凛の意見を肯定したかっただけで、言うつもりはなかったのに、最後に楽しい、と言ってしまって、自分に驚く。遙はストローをくるくると回して、タピオカのつるつるした球体をカ ップの中で躍らせた。 「結局、どんなCDを買ったんだ?」 「おー、これ?」  凛は歌詞の書かれたブックレットを遙に渡し、お守りにみたいに小さなプレイヤーをポケットから取り出した。 「スウェーデンのロックバンドなんだけど。いくつか、配信で入れたやつもあんの」  言いながら、イヤホンの片方を遙に差し出す。ころりとしたそれを受け取って、左耳に差す。凛が再生ボタンを押す。先ほど試聴したものより、少しだけかさついた音源が流れ出す。 凛が、曲のタイトルを口にして、バンドの説明をしてくれる。けれど、やはり、申し訳ないが、音楽よりも、凛の声が聴きたいだけだった。    相変わらず、デモは続いているようだった。太鼓の音と拡声器の声が不調和に入り混じってビルの壁を叩いている。おそらく、路上をパレードしているのだ。けれどその声は、遠い。 色とりどりの音と光の詰まったタワーの最上階までは、届かない。  あの叫びに耳を塞ぎ、やり過ごすことがいいことなのか、遙にはわからない。わからないけれど、今は、フードに隠れた恋人の声に、彼と半分こしているイヤホンから流れる音楽に、 耳を澄ませるので精いっぱいだ。  CDのディスク面が、力強く光を跳ね返す。 「いや、やっぱ、天気よすぎだろ」  凛が、歌うみたいに言う。ごちゃつく街の、少しだけ空に近い場所で、透明に、体が清んでいく。 end 公式ブックの、あるコメントを読んで。遙も東京暮らしに疲れることもあるのかなと思ったので。
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yahosimag · 7 years
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M-Ajesty 25話 『A-Punk』
朝。 月曜。 7億ロック・・・  あ、   いや、7o'clockだわ・・ 起きたくねぇえよ・・・ てか、今日って会議ぢぁん・・ 無理矢理布団を出る。 振り返りオレは言う。 「ジュン、わりっけど、オレ今から仕事だわ。寂しくするけど、またすぐ会えるさ。」 乱れた掛け布団の間から笑顔で頷くYJ。  そしてこのスマイルはオレにだけしか見えない。 うぃー 頭痛ぇ・・   二日酔いだわ・・  惰性で洗面台に向かう。 「またすぐ会えるさ、メール送ってよ、それでまたすぐに あ え・・・」 と、独り言を言いかけるオレの顔が鏡に映り、そしてその映ったオレの顔の背後に巨大な髑髏マークが浮かび上がる! うぁああああああ!!!   あかん!   あかん!   ぜってー あかんて! しまった、オレとしたことが!    YJの電話番号もメアドも 何もきいてなかったじゃん!! アンド オレの連絡先も教えてねぇよ!! まずいわ、 そりゃ 今朝も、昨日帰った後もメールも何も来る訳ないわ、そりあ そーだわ・・ お、   おちつけ、  ゆたか。   だ いじょーぶだ、   沙里ちゃんがYJのメアド知ってるわ。 え?  あ、 おれ 沙里ちゃんのメアドもケー番もしらんわ、 おう!  ひふみちゃんが 知ってるから売り場で沙里ちゃんのこと聞けばいいざん! あひゃあ、 ひふみちゃんって 今日から5連休とか言っとった。。 うぁあ・・・なんか、朝から泣きたくなってきた・・ ま、 とりあえ 会社行って会議やって売り場廻るまでに考えよう・・ 20分後にウコンとリゲインを飲んで家を出た。 電車に揺られているうちに 名案が浮んだ。  おし! これで沙里ちゃんの連絡先解明ざん! いっしっしっし やりやりだぜぇい! 吊り輪に掴ってたオレの前で立っていた女子高生がこっちに振り返り 引き攣った表情を見せ、 隣にいた中年女がオレを睨み付けた。 どうやら、最後の「やりやりだぜぇい」を聞かれてしまったようだ。 オレは目元と頬の筋肉を強引に使って笑顔を作り、次の停車駅で一旦降りて車両を変えた。 おっ はっ よー! みなさぁん、今週もスガスガシク月曜のあさがはじまりましたね! 「コサカイさん、 なんすか、その無理矢理ハイテンぶりは?」 べっつに無理矢理じゃね���よ、うるさいよ、おまえ。 てか、 おい、宮元ムサビッチ。 今日は笹山小次郎ってまだ来てないの? 「あれ、小堺さん知らなかったんですか? 笹山って 昨日からインフルでぶっ倒れて当分休みっす。」 うっひゃぁあ!コジローがアウトかよ!   振り出しに戻っちまった・・・ あいつなら沙里ちゃんや ひふみちゃんのメアド知ってるはずだったのに・・・ 「どうしたっすか?小堺さん、急に凹んじゃって、ドンマイっす。」 へっ へっ へっ へっ へっ    『ドンマイ』 ね・・・ ぶっころすぞ。 と 言う訳なんだわ。 な、 だからさ、沙里ちゃんのメアド聞くのにワタルさんの連絡先教えてくれよ、廉ちゃん。 「なんだ、 いきなり電話掛けてきたかと思えば、そんなことかよ。 それなら、別にオレが沙里ちゃんのメアド教えればいいんじゃね?」     あ・・・  そか、 そりゃ そーだわ・・ 「ってか、ジュンの電話もメールも知ってっよ。」 ええ!! マジ??  「おう、まじ。 ってか ってか、 ジュンなら昨日からオレんちに泊まりに来てるし。」 うっひゃあ!  そりゃ 大助かりだ、サンキュー 廉ちゃん!! ・・・というか、  なんで 廉ちゃんちに YJが泊まってんだよぉ・・・   ガッデム・・・  
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kaialone · 7 years
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Yokai Watch 3 ver. 3.0 Translation
(Masterpost for my Yokai Watch translations can be found here)
This will contain spoilers for a sidequest of Yokai Watch 3 (ver. 3.0), and also spoilers parts of Chapter 5, so proceed with caution.
With that being said, this will be a translation of the entire “The Ghost Club and the Tears of Ryūgū” sidequest.
Tumblr media
3.0 added a lot of new quests I want to translate eventually, this here happened to be the first I got around to. I will do others too, don’t worry.
I’ll go through these scene by scene. (There will be links to watch the scenes on youtube, too.)
Bolded is original Japanese; for reference and in case someone who is better at Japanese than I reads this, and feels like correcting something.
Bolded and italicized is my translation.
(Number) Indicates I got a specific comment to make on that part in the translation notes.
Please keep in mind that I´m a beginner when it comes to Japanese, so it’s possible that I make mistakes, too.
Accepting the Request:
Mission description: 探偵社に 手紙が届いています。 「不思議な探偵さん 私たちの 心霊研究部に 入りませんか?」 なんともあやしい勧誘ですね…。 A letter arrived at the Detective Agency. "Will you join our Ghost Club, Mystery Detective?" A very suspicious invitation...
Whapir: そうそう… 探偵社に こんなお手紙が届いてますよ。 Oh right... This letter arrived at the Detective Agency.
USApyon: なになに…? 不思議な探偵さん 「心霊研究部」に 入りませんか? …ダニ? What's it say...? Join our "Ghost Club", Mystery Detective? ...dani?
USApyon: 探偵依頼かと思ったら ただの勧誘ダニか…。 I thought it'd be a detective request, but it's just an invitation, dani...
Inaho: ……お お おもしろそぉ〜!! ...T-t-this is so exciting!!
Inaho: だって 「心霊研究」だよ!? ワタシたちに うってつけじゃん!! I mean, the "Ghost Club"!? Isn't it just perfect for us!!?
Inaho: いつも隣に 「心霊」っぽいのいるし! I always got a "spirit" right next to me! (1)
USApyon: ダニ!? ミーは「心霊」じゃないダニよ!? Dani!? I am not a "spirit", dani!?
Inaho: 細かいことは いいから! ねぇハッくん! どこに行けばいいの!? That's just a minor detail, it's fine! So, Whapy! Where do we need to go!? (2)
Whapir: 依頼人は そよ風ヒルズにある ご自宅の前で お待ちのようですね。 Seems like the client is waiting in front of their home in Breezy Hills.
Inaho: オッケー! んじゃ行くよ USAピョン! Okay! So, let's go USApyon!
USApyon: やれやれダニ… Good grief, dani...
Notes:
The word Inaho uses to describe USApyon here is 心霊/Shinrei which can be translated as ghost or spirit, but it seems that it’s also used to describe things like “psychic/spiritual” things. The Ghost Club of Zoey and Lina is called 心霊研究部/Shinreikenkyūbu in Japanese, which roughly translates to something like “Psychic/Spiritual (things) Research Department”, and this this why Inaho makes the comparison here.
In Japanese, Inaho refers to Whapir with the nickname ハッくん/Hakkun which is derived from her Japanese name ハク/Haku, presumably combined with the suffix くん/kun. “Whapy” feels like a good way to translate that.
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Talking to Lina and Zoey:
Lina: フフフ…… 待っていたわ未空さん…。 Huhuhu... We've been waiting for you, Misora... (1)
Zoey: クックック…… それじゃあ 移動しょうかね…。 Kukuku... Well then, let's move...
Lina: ええ 行きましょう…。 Yes, let's go...
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Lina: あらためて 未空さん… ようこそ 「心霊研究部」へ…。 Once again, Welcome to the "Ghost Club", Misora...
Zoey: クックック…… 来ると思ってたよ。 アンタには 同じニオイを感じるしね…。 Kukuku... I figured you'd come. You've got the same aura as us... (2)
Inaho: ぐっふっふ…… どうやらワタシは「導かれた」ようね…。 Guhuhu... Seems like I have been "guided" here...
Lina: フフフ… 入部ってことで いいのね? Huhuhu... Will you join us?
Inaho: もちっすよ!! Of course!!
Inaho: …で? で? まずは どんなことやるんすか!? ...So? So? What do we do first!?
Zoey: クックック… 未空さんが加わった 心霊研究部 初のミッションは…… Kukuku... The Ghost Club's first mission after Misora joined is...
Lina: …「竜宮伝説」よ。 ... "The Ryūgū Legend". (3)
Inaho: 竜宮伝説ぅぅ!? うひゃーー おもしろそぉ!! Ryūgū Legend!? Eeeee, how exciting!!
Lina: フフフ… これは 私たちの とある「ともだち」に聞いた話なのだけど… Huhuhu... This is something we heard from a certain "friend" of ours...
Lina: その竜宮伝説のひとつが 「ナギサキ」に あるらしいの。 Seems like something from the Ryūgū Legends is at "San Fantastico".
Inaho: 「ナギサキ」…? えっと どこだっけ…? "San Fantastico"...? Umm, where is that...?
Lina: ここから電車で行ける港町よ。 It's a port town we can go to by train.
Zoey: 最近まで工事をしていたから 調査を見送っていてね…。 They were doing construction until recently, so we had to put investigations on hold...
Inaho: で… そのナギサキって町に どんな竜宮伝説があるんすか!? So... which Ryūgū Legend is in that San Fantastico!?
Lina: 出るらしいのよ… 「亡霊」がね… It seems that there is... a "ghost"... (4)
USApyon: 亡霊ダニィィィ!?? A ghost, daniii!??
Inaho: うひゃーーー!! いいねぇ いいねぇ! Eeeee!! Nice, nice!
Zoey: クックック… それじゃあ決まりだね。 Kukuku... It's decided, then.
Lina: そうね… 私たちは準備があるから… Right... We have already prepared, so...
Lina: ナギサキ 現地集合にしましょう。 駅前で待っているわ。 Let's meet up in San Fantastico. We'll be waiting at the station.
Notes:
Zoey and Lina refer to Inaho by her last name, also adding the suffix さん/san, which is a normal thing to do with people you’re aquainted, but not very close friends with, in Japanese.
More literally translated, she says something like “I feel the same smell from you”, however “smell” is sometimes used like in this case, where it refers more to the general vibe you get from a person, like an “aura”.
Ryūgū Legends likely refers to the various legend surrounding  Ryūgūjo, the legendary castle of Ryūjin , a dragon ocean deity.
The word I translated as “ghost” here is 亡霊/Bōrei, which refers to ghosts and similar apparitions, very similar to 幽霊/Yūrei.
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Talking to Lina and Zoey in San Fantastico:
Inaho: グッフッフ… 待たせましたな…。 Guhuhu... Sorry to keep you waiting...
Lina: フフフ… これで3人そろったね…。 Huhuhu... That makes three of us...
Zoey: クックック… ミッションスタートってわけだね…! Kukuku... The mission starts now...!
Inaho: ちょっとさみしげな港町… いかにもって感じで コーフンしますな…! A slightly dreary port town... I'm absolutely getting excited...!
Zoey: それじゃあ まずは情報収集しないとね… 町の人に聞いてみるかい? Well then, first we need to gather information... Why don't we ask the town people?
Lina: ええ こういう昔話は お年寄りがくわしいものよ。 Yes, older people might know details about this old story.
Inaho: よーし じゃあ… おじいさんか おばあさんに聞いてみよう! Alright, then... Let's ask an old guy or an old lady!
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Asking an Old Lady:
Inaho: おばあさん! この町に出る 「亡霊」って知ってる? Ma'am! Do you know about the "ghost" in this town? (1)
Old Shopkeeper Lady: 「亡霊」……? もしや あれのことかねぇ…。 "Ghost"...? I wonder, do you mean "that"...
Inaho: えっ なになに!? Huh, what!?
Old Shopkeeper Lady: 町のはずれに ふか〜い洞窟があるんだけどねぇ… Outside the town there is a deep cave, you see...
Old Shopkeeper Lady: その奥から 聞こえてくるんだよ…。 「亡霊が泣く声」 …かね。 At the end of it, you can hear it... the "Weeping of the Ghost"...yeah.
Inaho: 「亡霊」が泣く声!? The weeping of "the Ghost"!?
Lina: フフフ… 竜宮伝説に伝わる 「亡霊」の泣声というわけね…! Huhuhu... it must be the weeping of the "Ghost" from the Ryūgū Legend...!
Zoey: クックック… それじゃあ行こうか その洞窟とやらに…。 Kukuku... Let's go to that cave...
Note:
Inaho refers to this woman as おばあさん/Obāsan, which is used to refer to elderly female people.
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In the Cave:
Inaho: グフフッ… こんなところに 「いかにも」 な洞窟があるとはね…! Guhuhu... This place here "really" is a cave...! (1)
Zoey: ククク… 古くから伝わる あやしい儀式とかやってそうだねぇ…。 Kukuku... It's like a place where you'd do dangerous rituals from times gone by or something...
Lina: フフフ… これは期待できそうだわ…! Huhuhu... just as I expected...!
Inaho: あららぁ これは…… Oh, that's...
USApyon: よ… 妖怪だらけダニよ!? It... It's full of yōkai!?
Zoey: クックック… そんじゃ もっと奥に行ってみるとしようか…! Kukuku... So, let's see what's further down the cave...!
Lina: そうね… どんどん進みしょう…! 亡霊はきっと奥にいるのよ…! Right... let's keep on going...! The ghost must be further down...!
Inaho: あー… そっか…。 あの2人には見えてないんだ…。 Ah... That's right... Those two can't see them...
USApyon: あ あぶないダニ! イナホ おいかけるダニよ…! I-It's dangerous, dani! Inaho, go after them, dani...!
Note:
I feel like I didn’t translate this line well, but can’t think of a better way.
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Further into the Cave:
Zoey: シッ…!! Tch...!!
Zoey: なんか… へんな歌声が 聞こえないかい…? Do you... hear some kind of weird singing...?
Lina: よく聞くと 笑い声も聞こえるわ… When you listen closely, you can heard laughing, too...
Inaho: USAピョン… あれ見て……。 USApyon... Look at that...
Croonger: ラ〜ラ〜ラ〜♪ オレの十八番は 海鮮ロック〜♪ Laalaalaa♪ My specialty is Seafood Rock♪
Heheheel: ゲ・キ・ウ・ケー! なんだそれ!! HILARIOUS! What is that!!
Croonger: ラ〜ララ〜ララ〜♪ 歌ったこと〜 ないけど〜♪ Laalalaalalaa♪ Though, I've never sung it before♪
Heheheel: ウハハハハハ! ゲ・キ・ウ・ケー! Wahahahahaha! HILARIOUS!
USApyon: あれは…… 「笑ウツボ」 と 「歌ウナギ」ダニね…。 Those are... "Heheheel" and "Croonger"
Inaho: なんか よくわかんないけど すごい楽しそうだね…。 I don't really understand what's going on, but they seem to be having a lot of fun...
Zoey: ククク… やっぱり この洞窟には 何か秘密があるようだね…! Kukuku... There really seems to be some kind of secret in this cave...!
Lina: ええ もっと奥に進みましょう…!! Yes, let's go down further...!!
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Even further into the Cave:
Lina: あれっ なんだが私… おどりたくなってきちゃった…? Huh, somehow I... want to dance now...?
Zoey: おかしいね… 私もだよ…。 Weird... me too...
Zoey: おどりたいなんて 思ったことないのに… 今は おどりたくてしかたない…! Dancing isn't something I thought I'd want... But right now I just want to dance...!
USApyon: イナホ… あいつらのせいじゃないダニか? Inaho... Is it because of those guys there, dani?
Inaho: おわわ〜 超おどってるね…。 Oh wow, they're REALLY dancing...
Mozuku-sensei: いいですか? 先生の振り付けをしっかり見てください。 Alright? Please, take a good look at my choreogaphy.
Wiglin: イェ〜イ! こんなかんじでオッケー? Yay! Is this feeling okay?
Steppa: ちょっとワカメくん 足ふんでます! 気をつけてください! Hey Wiglin, you stepped on my foot! Please be careful!
Rhyth: 先生〜 私のステップを見て〜! 波をイメージしてるのよ! Teacher, look at my steps! They got the impression of waves!
Lina: やっぱり何かあるんだわ…。 先に進みましょう! There really is something here... Let's keep going!
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End of the Cave:
Zoey: ずいぶん奥まで来たけど… We've finally come all the way to the end...
Lina: 亡霊が出るってのは このあたりかしら…? I wonder if the ghost appears around here...?
???: ひっく… ひっく……。 *Sob*... *sob*...
Inaho: え… これって… 泣き声? Um... is this... the weeping?
Zoey: ちょ ちょっと! ウワサ通りじゃないかい…!? W-wait a second! Isn't this like in the rumor...!?
Lina: え ええ…! 亡霊よ! 亡霊が泣いているのよ…!! Y-yes...! It's the ghost! The ghost is crying...!!
USApyon: イナホ! 声がしたあたりから 妖気を感じるダニ…! Inaho! I feel yōki coming from the voice...! (1)
Inaho: え〜 亡霊の正体も妖怪っすか〜…。 なんか ちょっとガッカリ…。 Aww, so the ghost is a  yōkai... That's kinda disappointing...
USApyon: ま… まだわからないダニよ! とにかくサーチしてみるダニ…! We... We still don't know for sure, dani! Anway, try searching for it, dani...!
Note:
“Yōki“ is a term used in the Japanese versions of the Yokai Watch games. It is made up of these Kanji: 妖/Yō (the same Yō as in Yōkai, which can mean “mysterious” or “bewitching”, among other things), and 気/Ki, which is the Japanese word for the concept of Qi. It’s not a term exclusive to this franchise, but in Yokai Watch it seems to basically refer to a yōkai’s Ki, to put it simple.
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Finding the Yōkai:
???: ひっく… ひっく……。 *Sob*... *sob*...
Inaho: ほらぁ〜 やっぱ妖怪じゃん! See, it really is a yōkai!
USApyon: コ… コイツは…!! 妖怪ウラシマニャン… ダニね! This... This guy is...!! The yōkai Urashimanyan... dani!
Inaho: 竜宮伝説に 「ウラシマ」とは… これまた ベタな感じで……。 Like "Urashima" from the Ryūgū Legends... This feels like some cliché again... (1)
USApyon: とにかく… 亡霊じゃなくて ��かったダニね! Anyway... I'm glad it was not a ghost!
Urashimanyan: お… お前… 笑ったな……? Did... Did you... laugh...?
Urashimanyan: 地上に残された… 哀れなオレを… 笑ったなぁぁぁぁ…!! I was left behind... I'm pitiful... Don't laugh at meeeeeeeeee...!!
Inaho: えええええええええええ!?? Whaaaaaaaaaaaaaaat!??
Note:
She’s referring to Urashima Tarō, a fisherman who according to legend was granted access to Ryūgūjō after saving a turtle which turned out to actually be the castle’s princess, Otohime.
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After the Battle:
Inaho: ちょ… ちょっとタンマ! おちついて! 話きいたげるから…! J... Just wait a sec! Calm down! Just listen to what we got to say!
Zoey: ねぇ 未空さん… さっきから しゃべってる そのネコってさぁ……。 Hey, Misora... that talking cat just now...
Inaho: えええ!? 2人とも見えてるの!? Huuuhh!? You two can see him!?
Urashimanyan: ここは妖気が強いからね。 …竜宮城にも近いし。 It's because the yōki is strong here. ...Ryūgūjō is closeby, too.
Inaho: 竜宮城!? Ryūgūjō!?
Inaho: どこどこ竜宮城!! ねぇ どうやったら行けるの!? Where is Ryūgūjō!! Tell, how can we go there!?
Urashimanyan: 行けなくなっちゃったんだよ…! 竜宮城に…!!! We can't go to Ryūgūjō...!!!
USApyon: そ…それで ずっと ここで泣いてたんダニ…? S... So you have been crying here because of that, dani...?
Inaho: でも どうして行けなくなったわけ…? But, why can't you go there...?
Urashimanyan: 竜宮城に行くには カメ妖怪が必要なんだ… でも… 行方不明…。 To go to Ryūgūjō you need turtle yōkai... But... They're missing...
Urashimanyan: うわぁーーーーん! もう二度と 竜宮城にいけないんだー! Uwaaaahhhh! I will never be able to get to Ryūgūjō again!
Zoey: な なんだか 気の毒だねぇ…。 I-I feel kinda bad for him...
Lina: そうね… 私たち何か してあげられることとかないかしら…? Right... I wonder if there is something we can do...?
Inaho: そうだよ… ワタシは 心霊研究部員である前に… 名探偵!! That's right...I am a Ghost Club Member second... and a Great Detective first!!
Inaho: ウラニャン!! ワタシたちが助けてあげるよ! Uranyan!! We will help you! (1)
Lina: フフフ… たのもしい。 そうね ぜひ協力してあげたいわ。 Huhuhu... you’re reliable. Right, I want to work together with you.
Lina: これから私たちは… 「心霊探偵部」よ…! From now on we are... "The Ghost Detective Club"...!
Zoey: クックック… でも 手がかりなんてあるのかい? Kukuku... But, do we have any clues?
Lina: そうね… ただのカメならともかく… 「カメ妖怪」だのね…。 Right... It's not normal turtles anyway... It's turtle yōkai...
Inaho: ん〜… カメ妖怪って どっかに いたかなぁ〜…。 Hmm... where could these turtle yōkai be...
Inaho: ん? まてよ? Hm? Wait?
Inaho: やっくんちにいるじゃん!! しかも3匹も…!! There's some with Maddy!! Three of them, even...!! (2)
Inaho: 3匹もいれば どれか当たるっしょ!! Three should do the trick!!
USApyon: まさか… あの実験動物妖怪のことダニ!? No way... Are you talking about those Experimental Animal Yōkai, dani!?
Inaho: そうそう!! Sure am!!
USApyon: アイツらが ここにいたってことダニ? そんな偶然 あるわけないダニ…? You think those came from here, dani? That would be quite the coincidence, dani...
Inaho: まぁまぁ とりあえず行ってみよう! やっくんのとこに!! Well, let's just go there for now! To Maddy's place!!
Lina: フフフ… 心当たりがあるようね…。 それじゃ よろしくお願いするわ。 Huhuhu... Seems like you know something... Well then, please do so.
Notes:
This isn’t a typo, she really calls him Uranyan for short, it seems.
In Japanese, Inaho starts referring to Dr. Maddiman as やっくん/Yakkun after their second meeting. It’s a nickname which seems to be a contraction of his Japanese name やぶれかぶれ院長/Yaburekabure-inchō, with the suffix くん/kun added. “Maddy” feels like a good way to translate this.
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Going to Dr. Maddiman's place:
Inaho: やぁやぁ!やっくん! 元気にしてたかね! Hey there! Maddy! How are you doing?
Dr. Maddiman: な… なんだね! いつでも急だね キミたちは…! Wha... What is it? You guys always show up so suddenly...!
Inaho: 突然なんだけどさ〜… ちょっとカメたち貸してくんない? This is sudden, but... Can we borrow the turtles for a bit?
Dr. Maddiman: な なんだと!! 私の家族は モノじゃないんだぞ!! W-What!!? They're my family, not objects!!
USApyon: と とにかく…! 事情を説明させてほしいダニ! A-anway...! Let me explain the circumstances, dani...!
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Dr. Maddiman: そ そういうことなら仕方ないな…。 だが ひとつ条件がある…! I-If that's the case, it can't be helped... However, only under one condition...!
Dr. Maddiman: 保護者として… わ… 私もついてい��! As a guardian... I... I'll go with you, too!
USApyon: ダニ!? Dani!?
Inaho: まぁ いいけどさ〜… 暴れないでよ? Well, that’s alright, but... Don't be rowdy, okay?
Dr. Maddiman: わかった! Got it!
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Returning to Urashimanyan:
Inaho: ウラニャン! 一応カメをつれてきてみたんだけど…。 Uranyan! We brought you some turtles for now, but...
Urashimanyan: お前たち! どこに行ってたんだよ! You guys! Where did you go?
Inaho: えっ…!? まさかのビンゴっすか!?? Huh...!? Was that really a Bingo!?? (1)
Dr. Maddiman: こ… この町は… お前たちの故郷だったのか!? T... This town... is where you guys came from!?
Inaho: ねぇねぇ ウラニャン! どうやったら 竜宮城に行けるの? Hey, so, Uranyan! How do we get to Ryūgūjō now?
Urashimanyan: ああ それはね… 助けるのさ… カメを!! Ah yes, for that... We have to save... the turtles!!
Urashimanyan: イジメられているカメを助ける! …っていう劇をすればいいんだ! We need to save turtles that are being bullied! ... Well, just pretending is okay, too!
Inaho: 劇ぃぃーー!?? ハイハイ やるやるー!! Pretend!?? Yes, yes, I'll do it, I'll do it!!
Inaho: USAピョン! ワタシたちが イジメっこ役ね! USApyon! We will play the bullies!
USApyon: なんでイジメっこ役を選ぶダニ!? Why did you pick the bully role, dani!?
Urashimanyan: よーっし! やっぱり助ける役は このボクが…… Alright! So, then I guess the one to save them will be...
Dr. Maddiman: 私だ… 私がやる!! わ… 私にやらせてくれ…!! I... I'll do it!! L... Let me do it...!!
Urashimanyan: わ… わかった わかった…! 今回は キミにゆずるから! I... I got it, I got it...! This time you can do it!
Inaho: それじゃ はじめるよ! やっくん!! Now, let's begin! Maddy!
Dr. Maddiman: あ… ああ…!! Y... Yeah...!!
Note:
From what I can tell Inaho at least sometimes uses “bingo” when she gets something right. So in this case, she’s suprised they really did get the exact correct turtles.
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Turtle Rescue:
USApyon: ダニ? こ〜んなとこに ジャマなカメどもがいるダニねぇ〜。 Dani? There's some turtles in our way there, dani. (1)
Inaho: おらおら カメども〜 トロトロあるいてんじゃねぇよ〜。 Hey, you turtles. Don't just loiter about like that.
USApyon: メッタメッタにしてやる���ニ! We're gonna get you good, dani!
Dr. Maddiman: そこまでだー!! Stop right there!!
USApyon: ああん? だれだテメー! Huuhh? Who are you supposed to be!?
Dr. Maddiman: わ… 私の名は うらしまたろう院長! カメたちを いじめるんじゃない! I... I am Dr. Urashima Tarō! Don't bully the turtles! (2)
USApyon: …なんか かなり やばそうなやつが来ちまったダニ。 ...This guy that showed up kinda seems pretty dangerous, dani.
Inaho: ちっ… ここは一旦ひきあげるぜ。 覚えてるよ カメ野郎ども! Kch... Let's scram for now. Remember this, you turtle bastards!
Lina: ねぇ これって…… So, this...
Zoey: こ… こんなんで 竜宮城に 行けるはず… T... This is supposed to get us to Ryūgūjō...
Text Box: カメ救助センサー反応! カメ妖怪の救助を確認! Turtle Rescue Sensor Response! Turtle Yōkai Rescue Confirmation!
Urashimanyan: やったー! 成功だよ! 竜宮エレベーターだ! Hooray! Success! It's the Ryūgū-Elevator!
USApyon: り…  竜宮城って こんなシステムなんダニィィ!? Ry... Ryūgūjō has a system like that, dani!?
Dr. Maddiman: す すばらしい演技だったぞ お前たち! さすがは 私の家族だ…! W-Wonderful performance, you guys! As expected from my family...!
Dr. Maddiman: そう… お前たちは私の だいじな家族だ……。 That’s right... You guys are my beloved family...
Zoey: ククク… この先が竜宮城だなんて… 信じられないね… でも……。 Kukuku...  Ryūgūjō is beyond this... I can't really believe it... but...
Lina: 本当に竜宮城だとしたら…… どうしましょ… ドキドキしちゃう…。 If Ryūgūjō is there... What should we do... my heart is pounding...
Inaho: よっしゃー! それじゃ竜宮城へ レッツゴー!! Alright! Let's go to Ryūgūjō!!
Notes:
Inaho and USApyon talk with more over the top “delinquent” accents here.
This is another reference to Urashima Tarō, of course.
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In Ryūgūjō:
Inaho: 竜宮城にとうちゃーーー…… We've reached Ryūgūjō....
Inaho: あれっ……。 Oh...
Zoey: これ… なんていうか… 思ってより…… This is... kind of...
Lina: …せまいわね。 ...smaller than expected.
Dr. Maddiman: お お前たち… やっぱり……。 Y- You guys... are really...
Urashimanyan: 乙姫ちゃん…!! Otohime...!! (1)
Inaho: ちょ… 待ってよウラニャン! Hey... Wait, Uranyan!
Note:
Uranyan refers to Otohime using the suffix ちゃん/chan.
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Talking to Otohime:
Otohime: あら ウラシマちゃん…! おひさしぶりですね…! Oh my, Urashima...! It has been so long...! (1)
Urashimanyan: 乙姫ちゃん〜 会いたかったよ〜!! I missed you, Otohime!!
Lina: あなたが乙姫様…! じゃあやっぱり ここが竜宮城…? You are Otohime...! Then this really is Ryūgūjō...? (2)
Otohime: ええ 私が乙姫です。 Yes, I am Otohime.
Otohime: もっとも… 今は実家を出て 一人暮らし中ですので… Altough... I left home and now I'm living on my own...
Otohime: ここは 「一人暮らし用」の竜宮城… 竜宮ハイツなのですけどね…! This is a Ryūgūjō for "Living on your own"... it is Ryūgū Heights...!
Inaho: 竜宮ハイツ!?? なにそれ なんかカワイイ…!! Ryūgū Heights!?? That sounds kinda cute...!!
Lina: フフフ… それに ここは海の中…! ちょっと小さくても 本物の竜宮城よね…! Huhuhu... And this is also within the ocean...! It's a bit small, but it's a genuine Ryūgūjō...!
Zoey: クックック… 夢でも見てるみたいだね…! Kukuku... It's like from a dream...!
Otohime: あらあら あなたたち… 今まで どこにいたのですか? Oh dear, you... Where have you been until now?
Dr. Maddiman: や… やっぱり お前らは ここから来たんだな……。 Y... You guys really came from here after all...
Dr. Maddiman: そ それじゃあ カメたちを よろしくたのむ……! T-then, please, take good care of the turtles...!
Otohime: ええ… たしかに この子たちは竜宮城の使い……。 Yes... It's true that these little ones are familiars of Ryūgūjō...
Otohime: ですが…… この子たちにとって 竜宮城に残るが一番なのでしょうか…? However... Would it really be the best for them to stay at Ryūgūjō...?
Dr. Maddiman: ど どういうことだ……! W- What do you mean...?
Otohime: この子たちは そう言っているのです…。 The little ones said so...
Otohime: 「パパ」 といっしょに暮らしたい……と。 They said... they want to live together with "Papa".
Dr. Maddiman: パ パパ……? だ だ だれのことだ…? P-Papa...? W-Who are they talking about...?
Inaho: え〜 そんなの 決まってるよねぇ〜? Huh, Isn’t it obvious~?
Lina: フフフ…… まるで家族みたいだったものね…。 Huhuhu... They do look just like a family...
Otohime: ええ あなたのことですよ。 Yes, they are talking about you.
Dr. Maddiman: う… ううっ……! お おまえたちぃ〜…! *Sob*... *Sob Sob*...! Y-You guys...!
USApyon: うう〜 よかったダニ〜…! *sob sob* I'm so glad, dani...!
Otohime: ふふ みんなさん ゆっくりしていってくださいね。 Huhu, everyone, please enjoy yourselves.
Notes:
Otohime refers to Urashimanyan with ちゃん/chan as well.
Lina refers to Otohime with the suffix 様/sama.
--
Preparing to leave:
Inaho: ウラニャンの問題も解決できたことだし… 私たちも そろそろ おいとましよっか! We managed to solve Uranyan's problem, too... We should probably get going soon!
Lina: フフフ… ええ… 心霊研究部のミッションは完了ね…。 Huhuhu... Yes... The Ghost Club's mission is complete...
Otohime: みなさん せっかくここまで お越しになったのですから… Since you were able to come this far...
Otohime: 「おみやげ」を 持って帰ってくださいね…! Please take this "souvenir" home with you...!
Inaho: おみやげ!?!? いやほーい もらうもらうー!! Souvenir!?!? Yahoo, gimme, gimme!!
Lina: え… でも… 乙姫様のおみやげって まさか… Yes... but... If it's a souvenir from Otohime, could it be...
Otohime: ええ こっちらの箱です…! Yes, it is inside this box...!
(receive box)
Lina: どこからどう見ても… 玉手箱… よね…。 No matter how you look at it... It's... Tamatebako... (1)
Otohime: ええ 玉手箱です…! Yes, it is Tamatebako...!
Zoey: そ それってやっぱり…… 開けたら大変なことになるアレだよねぇ…? S-so then... it really will be bad if we open that, right...?
Otohime: うふふ… 大丈夫です…! 改良に改良を重ねたので 今は安心ですよ! Uhuhu... It's alright...! I have made improvements to it, so you don't have to worry now!
Note:
Tamatebako is the gift that Otohime gave the Urashima Tarō in the legend, but it was actually very dangerous, as it contained his old age that he didn’t gain while being with her, and opening it caused him to rapidly age.
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Ending:
Dr. Maddiman: そ… それじゃあ… 私たちは そろそろ帰るよ…! W... Well then... We should be going home, now...!
Inaho: うんっ ありがとうね! やっくん! それにカメたちも! Yeah, thank you! Maddy! And the turtles, too!
Dr. Maddiman: よ よぉ〜し! お前たち! 今夜は ごちそうにするぞ…!! A-alright! You guys! Tonight I'll make dinner...!! (1)
USApyon: やぶれかぶれ院長 ずいぶん 幸せそうダニね! Dr. Maddiman seems pretty happy, dani!
Inaho: うんっ よかったよかった! いやぁ〜 しかし…… Yeah, I'm glad! Ahh, but...
Inaho: 乙姫からのお礼…… これ… どうしょっか…? Otohime's gift... What... do we do with this...?
Zoey: た… 玉手箱ってねぇ…。 It... It's Tamatebako...
Lina: 改良したとは 言っていたけれど……。 She said she improved it but...
Inaho: さすがコレ開けるのは 勇気がいるっていうかなんていうか…。 As expected, you gotta be brave to open this...
USApyon: なにやってるダニ? 早く開けるダニ! What are you doing, dani? Let's just open it, dani!
Inaho: あ! まさか… Ah! Wait...
Inaho: USAピョン メリケン妖怪だから… 玉手箱のこと しらない!? USApyon is a Merican Yōkai, so... Does he not know about Tamatebako!?
Inaho: う… USAピョン待って…! 玉手箱ってのは……! U... USApyon, wait...! Tamatebako is...!
USApyon: ふぅ… いきなり煙が 出るもんだから びっくりしたよ。 Phew... Smoke suddenly came out of there and startled me.
USApyon: それで… 玉手箱が何だい? Anyway... What was Tamatebako?
Inaho: だれ!?!?? Who's that!?!??
Note:
I’m unsure if it’s “I’m making dinner” or “I’m treating you to dinner”.
--
Mission End Description:
助けたカメに連れられて、竜宮城へ来てみれば、 絵にもかけない美しき家族愛の物語に、涙した。 If you are taken by the turtles you've helped, and come to Ryūgūjō, you will shed tears, over a story of family love, too beautiful to capture on canvas.
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yumephoto100 · 4 years
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ミッションまとめ
◆アヴィ ん?お前も鍛錬か?…ああ 、違うのか。まあ、頑張れ よ。応援してる ◆ヒナタ どうしたの?困ったことが あるなら、ぼくとモモちゃ んに言ってごらんよ♪ ◆白葉 ちょっとくらいあたしに頼 りなさいよ。頼られるって 意外と嬉しいものなのよ? ◆紫雨 何か僕にも手伝えること、 ないかな…?君の力になり たいんだ ◆カイリ あんた、本当危なっかしい な…俺が終わらせるから、 あんたは後ろで見てろよ ◆リド オレも手伝うぜ。遠慮すん なって!あんたの前なんだ 、カッコつけさせてくれよ ◆アピス こういうの、あんまり好き じゃないんだよね。さっさ と終わらせよう ◆ヴィム ん?そんなに尻尾と耳が気 になるのか?…あんた、本 当物好きだな ◆ルーフェン お〜い!こっちだこっち! …え、おい。他人のフリす るなって! ◆ドライ ミッションはいくつ残って る?目指すのは当然コンプ リートだろ。僕も手伝う ◆澄快 これ?真琴に買い物頼まれ た分の荷物だよ。こんなに たくさん買わせやがって… ◆サキア 研究に没頭してたらこんな 時間…遅くなっちゃったけ ど、ご飯…一緒に食べる? ◆トトリ 頑張ることも大切ですが、 自身を労わることも忘れな いでくださいね ◆シリウス いいところに!アンタ、こ の辺でプロキオン見なかっ たか?捜してもいねえんだ ◆ロルフ こ、この雰囲気…オバケが 出てきたらどうしよう…き っと、大丈夫ですよね…? ◆ツヴァイ 君がここにいるって子ども 達に聞いたんだ。よければ 一緒に休憩しないかい? ◆グウィード まさかこんな場所で子猫ち ゃんに会えるなんてね♠︎今 日はいい日になりそうだ◆ ◆フォーマ 差し入れだ。僕が気に入っ ているお店のパンなんだが …よかったら食べてくれ ◆レイス ここは活気があって、いい 場所だね。ヴァイオリンを 演奏したくなるよ ◆アルフレッド 頑張っているね。これが終 わったら、一緒にワインで もどうだい? ◆トニ わっ!…驚いた?偶然お前 のこと見つけたら、いたず らしたくなっちゃってさ ◆メディ ハニー、頑張っているよう だね!ボクの抱擁でキミを 労いたい!さあ…! ◆カルロ ちょうどオマエを探してた んだ!俺のすっげーパンク な新曲、聴いてくれよ! ◆コーエン 夢中で頑張るキミもかわい いけど…俺のことも忘れな いでほしいな。アモーレ ◆ランダ オマエ、頑張ってる!オレ も、頑張る!肉、食え! ◆シャロン もうこんなに終わったのか よ!?すげえな…さすがオ レの妖精ちゃんだぜ! ◆ライアン まさかこんなところで会う とはな。俺か?次の村へ移 動している最中だ ◆スピカ 今からシリウス達に星占い をしに行くところなんだ。 よかったら君も来る? ◆アルデバラン よかったらこの野菜、受け 取って!疲れてる時は栄養 をつけるのが一番だからね ◆アンタレス アンタを誘いに来たんだ。 今日は星が綺麗に見えそう だからな ◆シュティマ おお、いいところに!俺、 弟達を捜してるんだけど… どこかで見なかったか!? ◆フリュー おつ…さ…ま……あ、聞こ えないかな?…じゃあ、近 くに行ってもいい? ◆リード なんだ、君か。俺は曲を書 いてたんだ。聴きたいって ?…物好きだね ◆ルーク お疲れですか?私が奏でる 音色でリラックスしていた だけるといいのですが… ◆カイネ 疲れてない?おいしいケー キ屋さんがあるから、一緒 に甘い物食べようよ! ◆言祝 君は自分の意思で決めて、 頑張ってる。素敵だと思う よ。俺も応援してる ◆ジェイ 頑張ってる君もかわいいね …ん?からかってなんかな いよ。当たり前だろう? ◆アインツ アインツスーパーサポート !よし、これでオマエの作 業も早く片づくぞ! ◆クラウン お困りですか��この道化、 貴女の笑顔のためならなん だっていたしましょう ◆ミヤ 今、時間ある?よかったら 、一緒にご飯食べたいなっ て思って!…どうかな? ◆イリア お疲れではないですか?少 し心配だったので、様子を 見に来てしまいました ◆ミチル …ぼくにできることがあっ たら、言ってね。おねえち ゃんの力になりたいんだ ◆ヴァイリー オマエ、危なっかしいから …手伝う。べ、別にいいだ ろ。そういう気分なんだ ◆ジーク 私もお手伝いいたします。 プリンセスのお手を煩わせ るわけにはいきませんから ◆ティーガ オレとオマエが組めば、で きないことなんてない!オ マエもそう思うだろ? ◆サイ リドとティーガを見なかっ た?あの二人、どこに行っ たんだろう… ◆トルマリ この洋服、すごくきみに似 合いそう!せっかくだから 試着してみてよ♪ ◆アルマリ 何やってるの?…って、ご めん。距離近いよね…そん なことない?よかった… ◆キース 手を貸す。と、言いたいと ころ��が…この程度、お前 ならすぐに片づくだろう? ◆ハク 感情は…よくわからない。 だがお前と共にいると、不 思議な感覚を覚える… ◆セフィル 調子はいかがですか?時に は息抜きも必要ですよ。少 し休憩しましょう ◆オリオン これくらい大したことない という顔だな。さすがは俺 が見込んだ女だ ◆ゲイリー 大変そうだな。手伝おう。 大丈夫、もうひと頑張りだ ◆ギルバート 頑張っているじゃないか。 その調子で進めばいい。… 俺が見ていてやる ◆ハルディーン シュガー、頑張ってるな。 偉いぞ!オレもオマエを見 習って頑張らないとな ◆ジョシュア お疲れ様。君の一生懸命な 姿を見ると、オレも頑張ろ うって思うよ ◆ペコ ねえ、ペコも手伝っていい ?きみが頑張ってるのに、 見てるだけなんて嫌なんだ ◆カストル 気分転換する時は、甘いも のがいいよ。僕も気が詰ま った時はそうしてるんだ ◆グレイシア なんだよ、こんなところで 。俺に用?…まあ、少しな ら手伝ってやるけど ◆フロスト ほう、お前が挑戦するのか 。いいだろう、一人で完遂 したら褒めてやる ◆シュニー 僕がこうして待ってるんだ から早く終わらせてよね、 下僕 ◆真琴 へえ…随分面倒なことして るんだね。とりあえず、さ っさと終わらせたら? ◆陽影 お腹空いてきたな…飯でも 食いにいくか?腹が減って ると、何も捗らないしな! ◆雷 お前、どうしてここに…? いや、突然で驚いただけだ 。会えたこと、嬉しく思う ◆桜花 いかがですか?この桜を見 れば、あなたの疲れも癒さ れると思ったのですが… ◆エドモント もし困っているなら、頼っ てほしいな。君の力になれ るのは、俺も嬉しいから ◆ゼロ よければ力になろう。俺と 君となら、効率的に課題を 解決できる可能性が高い ◆クレト 疲れた時はチョコが一番だ よ!これ、俺のおすすめ。 よかったら食べてみて ◆リカ 無理してるの、バレバレだ っつーの。ったく…俺のこ と頼れって。寂しいだろ? ◆マルタン そんなに一人で頑張らない で。たまにはおじさんに甘 えるのもいいんじゃない? ◆チェシャ猫 アリス、なんだか楽しそう なことしてるにゃ〜。ぼく も混ぜて混ぜてっ♪ ◆ハーツ なあ、これが終わったら一 緒に出かけようぜ!お前と 行きたい店があるんだ! ◆マッドハッター 君に似合いそうな帽子を仕 立ててみました。お気に召 すといいのですが ◆マーチア こんなところで何やってる の?楽しいことなら、オレ も混ぜてよ! ◆クロノ あっ、こんにちは!今日は 何をしましょうか?私もご 一緒させてください〜 ◆ドーマウス ふかふかのベッド、君のた めに用意したんだぁ…だか ら、少し一緒に休憩しよぉ ◆フォイア できるか不安?俺がついて いるんだから絶対に大丈夫 だ!安心していいぞ ◆リッツ キミに会いたいと思ってた ら、本当に会えるなんて… なんか運命感じちゃうな! ◆フリュス おつかれさま。いちごジュ ースあるけど、飲む?一緒 に少しゆっくりしようよ ◆ザント 無理はするなよ。アンタ、 人の世話ばかり焼いて自分 のことを疎かにするから… ◆カルト あなたが頑張ってる姿を見 るだけで、心が温かくなる …どうしてだろう ◆ジェラルド よかったら、僕にも手伝わ せてください。二人の方が 早く終わるでしょうから ◆ジェット おっと危ねえ!今、撮影中 だ。終わったら相手できる から、少し待っててくれよ ◆プロキオン わふっ!やっぱりおねえち ゃんと遊ぶのは楽しいの! 次は何して遊ぶ? ◆ウィル 怯える君の顔もいいけど… 僕と会った時に見せるその 笑顔もいいかもしれないね ◆万里 アナタがよろしければ…こ の後、ぱんだちゃんグッズ を買いに行きませんか? ◆キャピタ 追求したい謎は尽きないが …今はそれよりも貴方とや るべき事があるようだ ◆シャオ そろそろ喉が渇いてきた頃 でしょう?そう思って、新 鮮な水を届けにきました ◆ユリウス 何しに行くかって?…香水 に使う花を摘みに行くだけ だよ。お前も行くか? ◆レイヴン ここにはとても美しい白い 花が咲くのです…あなたも これを見に来たのですか? ◆ジェルバー 僕に何かできそうなことは ある?困ったらなんでも言 ってね ◆リオン 退屈だから遊びに来ちゃっ た!君もずっと頑張ってる し、少し休憩しよう? ◆ネペンテス …おや?もしやあなた様も 、この甘美な香りに誘われ て来たのですか? ◆ディオン 俺は今から出掛けるが…ん ?俺と一緒に行きたい? …かわいい奴だ ◆砕牙 差し入れを持ってきたぞ。 遠慮することはない。うぬ は頑張っているのだからな ◆ダヤン おっ、なんだ?これ、オレ が手伝ったら手柄は山分け してくれるのか? ◆ペルラ ふわぁ…眠い…あれ?きみ 、何してるの?…そう。頑 張って… ◆ユーノ 君の努力はきっと神が見て くださっているでしょう。 ご加護がありますよう ◆ベガ 君の手、すべすべだね。何 かつけてるの? オススメ があったら教えてね ◆アルタイル やっぱり何事も一生懸命や ると気持ちがいいものだな 。お前もそう思わないか? ◆デネブ ここ、お気に入りの場所な んだ。ほら、あの白鳥の 群、すっごく綺麗でしょ? ◆ヘラクレス 困ったことがあったら怪力 王子ヘラクレスに任せてよ !キミの力になりたいんだ ◆ラトリア 貴女は頑張り屋さんだな。 たまには休んで、ジェラー トでも食べないか? ◆ソルベージュ マドモアゼル、疲れてない かい?ソルベを持ってきた から一緒に食べよう ◆珠李 おめさんが遊びに来て弟達 が喜んでるぜぃ!もちろん 、俺もだけどな!へへっ ◆楓 ほら、早く終わらせるよ。 運動は…あまり得意じゃな いんだ。知ってるでしょ? ◆レジェ お疲れ様。頑張っているみ たいだから、様子を見に来 たんだ。順調そうだね ◆アポロ お前は我が妃となるのだ。 これしきの事、容易くこな せるはずだろう? ◆ティンプラ …起動完了。何かお困りで すか?ボクの力が、役に立 つといいのですが ◆オズワルド さ、ちゃちゃっと終わらせ てゆっくりしよう。僕も手 伝うし、すぐに終わるよ! ◆レオニー 城まで一緒に帰らないか? ほ、ほら、アンタ一人で夜 道歩かせらんないしさ…! ◆ゴーシュ 城に兄貴が来ててうるさい んだ…帰るまで特別にあん たのこと手伝ってあげるよ ◆トト ぼくもお手伝いしていい? ご主人さまが喜んでくれる なら、ぼく頑張るよ! ◆ドロワット こんなの魔法使えば一瞬で …いや、お前と一緒に作業 する方が楽しいかもな ◆ダグラス 俺も手伝うよ。君一人だと 大変だろうし、余った時間 を俺にもらいたいからね ◆サラサ 海の中からは手伝えないか ら、代わりに歌うよ。おま えの疲れが取れるといいな ◆コライユ 終わったら、僕のとってお きの場所に連れてってあげ る!二人だけの秘密だよ? ◆リーヤ 頑張るお前も、かわいいけ どさ…あんま無理すんなよ ?ちょっと休憩しようぜ ◆カーライル ふふ…これだけ大変だと、 猫の手も借りたくなってし まいますね ◆フリッツ 見ろ、この茶器…一級の品 だ。我がグロリア王家の食 卓に相応しい ◆アザリー 困っている者がいたら助け るのは当然のことだ。カリ ム、共に彼女を手伝うぞ ◆カリバーン 驚きました。まさか貴女が ここにいるなんて。俺です か?剣の鍛錬ですよ ◆プリトヴェン これくらいのことなら、俺 に任せて。え?格好いい… !?あ、ありがとう…! ◆ベウル ここ、おいしそうな食べ物 がたくさんあるね!終わっ たら一緒に食べようよ! ◆グレアム 効率のいい方法を教えてあ げる。それくらいわかるよ 。俺は天才だからね ◆藤目 私の奥さんは頑張り屋さん ですね。くれぐれも無理を しないようにしてください ◆ウェディ ったく…一人でやろうとす んなよな。お前にはオレが いるんだからさ! ◆グラッド なあ、なんか食べ物…え、 持ってない?じゃあ、今か ら一緒に何か食べにいくか ◆ミカエラ 大変そうだけど…僕に手伝 えることがあったらいつで も言って。力になるから ◆カミロ 困っているなら手伝うぞ。 遠慮はしなくていい、こう いうのは割と好きだからな ◆ダルファー せっかく二人きりなんだし 、もっとくっついていよう ?ほら、おいで ◆ルシアン どうしてお前がここに…俺 に会いたかった?…お前は 本当に変わっているな ◆アディエル ルシアン見なかったか?差 し入れ持ってきたんだけど 、どこ探してもいなくてさ ◆シュテル 君もここに来ていたのか。 今夜は星が一段と綺麗だ… 君は何を願う? ◆テル 君の頑張っている姿は、本 当に素敵だ。よかったら撮 らせてくれないか? ◆ルグランジュ 君が頑張って何かを達成し た時の表情を見ると、オレ まで嬉しくなるよ! ◆ヴィオ 手伝うぜ!オマエのサポー トは、オレが一番上手いっ てことを証明してみせる! ◆ロイエ どう取り組んでいいかわか らない?…なるほど。では 、まず座学から始めよう ◆フォルカー 仕事がまだ残っている。も う少し待っていてくれない か?一緒に夕食をとろう ◆テオドール とても貴重なワインを入手 したから、キミと飲みたい なって…ど、どうかな? ◆ヒノト そんなに頑張ってる姿を見 たら…放っておけない。ね え、俺にできることない? ◆カノト ここ、静かだから…お気に 入りの場所。笛の練習する のに、ちょうどいい ◆カノエ もうここまで終わらせると は…流石だな。残りの分は 俺も手伝おう ◆ミリオン 本当、何に対しても一生懸 命だよね。お前のそういう ところ、嫌いじゃないよ ◆煌牙 この大福が気になるのか? おぬしにも一口食べさせて やろう。頑張った褒美じゃ ◆ヴァスティ なぜ驚く?お前の苦労も全 て俺のものだ。手伝うのは 当然のことだろう ◆アケディア 久しぶりに歩いたら疲れち ゃった。部屋でゴロゴロす るから、きみもおいでよ ◆ラス 疲れてない?ほら、こっち においで。オレがキミのこ と…癒してあげる ◆イラ 大丈夫?無理してない?… 心配するに決まってるよ。 君は僕の大切な人だからね ◆コロレ 頑張る貴方を見て、新しい レシピを思いついたんだ。 これ…よかったら、どうぞ ◆アキト 貴方と見る曼珠沙華は、一 段と美しく見えます。これ からも、ずっと傍に… ◆ロッソ 飯食いにいかねえか?あい つらもいないことだし、お 前さえよければ…二人でさ ◆凍哉 ふふっ…君、意外とおっち ょこちょいだよね。そんな ところもかわいいけど ◆ビッキー よかったら一緒に食事でも どうかな?ケロタがお腹を 空かせてるみたいなんだ ◆アマノ これが終わったら、花を見 に行きませんか?きっと疲 れも癒されると思います ◆トール おい、あんまり離れるな。 ここは危ない、早めに終わ らせるぞ ◆ルルス 今、手が放せないんだ。こ れが終わったらお前の話を 聞きたい。待っていてくれ ◆ネロ 大変そうなことしてるね… まあ、あんただったらこれ ぐらいできるよね? ◆ウェルガー こんなの、僕が手伝えば一 瞬で…ってなんで笑ってん だよ!嘘じゃねえからな! ◆ドローレ 会えて嬉しいな。ねえ、せ っかく会えたんだし、ボク のこと痛くして…? ◆モルタ 頑張るのはいいことです。 程よい疲れの後には安らか な眠りが待っていますから ◆エルフェン 頑張っているようだな。労 いに、最高のコーヒーを淹 れてやろう ◆リエル そこの切り株に座って休憩 しない?ふふっ…こうして るとなんだか落ち着くね ◆スペルヴィア いいところに来たわね。ち ょっとこのジャケット羽織 ってみて?…あら、似合う ◆セラス こんな場所で会うなんて奇 遇やな。アンタさえ構へん なら、お茶でもせえへん? ◆カゲトラ 今から図書館に行くんだが 、暇ならお前も来るか?無 理にとは言わねぇよ ◆那由多 疲れてないか?お前のため に温泉、用意してるから… 終わったら一緒に入ろう ◆パティル ごめん、いつの間にか寝て た…ずっと傍にいてくれた んでしょ?ありがとう ◆ハナレ こんなところであんたに会 うなんてな…俺か?稽古に 行く途中だ ◆イヌイ お前、こんなところで何し てんの?俺は今から稽古。 ついてくるか? ◆ヘルト 困ってることがあったら、 いつでも言えよな!頑張る お前の力になりたいんだ ◆シン うん、手際がいい。さすが はトロイメアの姫君…とい ったところだね ◆ナビ 姫様、お疲れ様です。そろ そろお疲れではありません か?無理は禁物ですよ
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tsurugism · 7 years
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華奢な体躯にまだ学ランは大きく見える。二年生だと言っていた気がする。会話が漏れた時に、確か。色白で、拗ねたような猫目に黒ぶち眼鏡の男の子と日に焼けて、子犬みたいに人懐っこく笑う男の子が戯れ合って帰っていく様子をよく眺めていた。色白の彼は黒瀬と呼ばれていて、だからいつか珍しく一人で俯いていた時につい缶コーンポタージュなんかを手渡すという不審ぶりを発揮する際に声に出してしまった。ものすごくビビりながら礼儀正しく頭を下げた黒瀬を私はもっと気に入ったし、数日後に缶コーヒーを手渡してくれた黒瀬もかなりの挙動不審ぶりでどうやら嫌われてはいないようだとわかった。
「ツキヨはいつも何してんの?学校は?無職?」唐突に黒瀬は今更なことを言う。「ここでは休憩。職はまあないと言っても過言ではない」「ニート?」「自宅警備員」「うわあ」「冗談だよ、似たようなもんではあるけど」「結局答えてねーじゃん」「はは」黒瀬は鼻を赤く染めて白い息を吐く。男子は睫毛が濃くて長くて羨ましいと昔から思っていたが、この華奢な色白に黒く長い睫毛は本当にずるいなと思いながら見下ろす。可愛らしい少年。いじめたくなる気持ちはないわけじゃない。「相方はどうしたの」「やめろよその言い方。後藤は進路相談が遅いんだよ、順番」「早いな。受験か。黒瀬は頭良さそうだな」「普通」「高校か。高校デビューとかするんじゃないぞ」「しないよ。俺別に陰キャラじゃないし」「はは、男子校とか行ったらモテそうだなあ」「はあ?」「掘られるなよ」「意味わかんない」不服そうにマフラーに顔をうずめるのがまた可愛らしい。高くも低くもない中性的な声もだんだんと落ち着いてしまうのだろうし、華奢な体にも筋肉がついて身長ももっと伸びるんだろう。目立つほどではないだろうけど、密やかに人気の子になるんだろうとは思う。幼さの残る今が失われることに残念な気持ちもある。と言っても、そうなる頃までこんな風に会話しているとも思えないけれど。
どこもかしこも甘い匂いのする気がする。バレンタインデーで浮き足立っている。イベント事で浮かれる世の中が平和で、好きだと思う。「あげる」とコンビニの袋からチロルチョコをコロリと黒瀬の手のひらに転がした。目を見開いて驚いて「しけてんな」と悪態をついた黒瀬は照れたように目を背けた。ああ、いけないことをしている気分にさせる。「手ぶらじゃん」「は?」「チョコ、収穫なしか、哀れな黒瀬」「うるせえな」「私は学生時代結構もらったぞー」「なんでツキヨがもらうんだよ、女のくせに」「はは、女子にはもてたんだよ」「ツキヨって、そっち?」「そっちってどっちよ」笑ってごまかす。真面目な話をすべきところでもないでしょう。「人に好かれるにも人を好くにも男とか女とかっていうのが全てじゃないでしょう」自分で買ったチロルチョコを自分で食べながらそれでもつい口にしてしまう。「ま、黒瀬にはまだ早いか?」「俺だって」「うん?」「女子に、告白くらい」「したの」「違う」「されたの」「、」「やるう」顔が赤いのは、寒さのせいじゃあなさそうだった。「付き合うの」俯いたまま、フルフルと首を振った。「別に、俺は好きじゃないし」なんて正直な子だろう。ちょっともったいないとか思っちゃうのに。「チョコも、返したし」「そこは受け取ってやれよ」「いらねーもん」純情って残酷だと思う。徹底している。でも甘くなくていい。そういうところが好きだ、幼く小さい体に潜む熱くて澄んだ純情。失ったもの。懐かしいもの。愛しい。「欲しい人からしか、いらない」呟いて、じゃあね、と黒瀬は赤い顔のまま行ってしまった。呟いた言葉は聞こえなかったことにした。
何度も見かけたことはあったけれど直接話をするのは初めてだった。顔を合わせた瞬間にお互い「あ」という顔をしてしまってつい笑った。「お姉さんなんていうの」「月夜。君は後藤?」「知ってんの!」「黒瀬が呼んでた」「そっか」黒瀬にいつかそうしたように後藤にも缶コーンポタージュを手渡して、いつも黒瀬とするように公園の鉄棒に座る。暖かくはなったけれど夕暮れの公園には人は少ない。「黒瀬は俺と一緒だとツキヨさんに話に行かないんだよ」「呼び捨てでいいよ。なんとなく知ってた」「ツキヨと黒瀬って付き合ってんの?」「付き合ってないよ。私はまだ犯罪者になりたくない」「俺が言っちゃだめかもしんないけど、黒瀬はツキヨのこと好きだよ」意志の強そうな大きな目で後藤はまっすぐにこっちを見ている。幼く強い子達だと思う。「バレンタインの時にさ、黒瀬クラスの女子に告られたんだよ。運動苦手だけど頭いいし、まあそこそこモテんだよな。俺ほどじゃないけど!そんでもさ、あいつチョコまで返して断ったんだよ。そこそこ可愛い子だったのに。そん時にさ、好きな人がいるからって言ったんだって。次の日にはみんなそう言ったって知ってて、でも誰とかまでわかんなくて、ていうかみんなの知らない人だし学校の人でもないっていうから、俺ぜってーツキヨの事だろうなって思った」「ほう」「だって全然俺には近寄らせてくれないし、独り占めじゃん。学校の女子に目もくれずにツキヨにばっかり会ってるし、内緒にしてるけどツキヨの事話してるっぽい時ちょっと嬉しそうだし。でもツキヨ大人だから俺たちなんてガキだと思ってんだろうなって思って、付き合ってるなら遊ばれてるのかもしんないし付き合ってなくってもどう思ってんのかなって、黒瀬が自分の事好きなことも気づいてるのかなって」「気付いてないよ」「嘘じゃん」「気付いてないよ」「なんで」「大人だからね」じっと、強い眼差しが私の卑怯な笑顔を刺す。「黒瀬、今日早退したんだ。多分風邪だって」「そっか」「黒瀬が来ない理由とかもさ、気になんないの」「毎日会うわけじゃないしね。そういう日もあるよ」「ふうん」「それに、あんまり詮索してもね、深入りすることは深入りさせちゃうことにもなるしね、大人はさじ加減が大変なの」「わっかんない」「はは」後藤は、律儀にコーンポタージュありがとうございましたとお辞儀をして公園を出て行った。幼い恋心と純粋な友情。綺麗事が綺麗なまま通用する最後の時期を私が汚してしまうのかと思うと楽しく思えた。
「ツキヨは彼氏とかいないの」「秘密」「なんだよそれ」「いないよ」「秘密じゃないのかよ」「はは」男の子の成長期は目に見える。だらだらと息抜きに出くわし話続けて随分経って、見下ろしていたはずの黒瀬の瞳が近づいてくるのがわかる。「ツキヨ、ラインやってないの」「やってない」「じゃあケー番かアドレス教えて」「なんで」「塾、追い込みかかってきて忙しくなるから」「じゃあ携帯なんか触ってないで勉強しな」「会えなくなるから」「だから、勉強に集中しなって」「会えない方が集中できない!」黒瀬には珍しく、声が荒んだ。ああ、ついに。「携帯で、連絡のやり取りなんて苦手なんだ。通りすがりの暇人と通りすがりの中学生みたいなもんでしょう、それでいいんだよ。あんまり私のことなんて気にするな」「気にする」「気のせいだよ」「違う」「何が」「違う!」また、頰が赤く染まる。小さな熱だ。黒瀬が声を荒げるたびに、必死に訴えるたびに、もっと現実を突きつけたくなる。「俺は、会いたいし話したい。今はただの近所のガキにしか思ってないかもしれないけど、でも俺は本気だし、すぐに背だって追いつくし、大人になる」「そう」「そうやって、ツキヨはいつも他人事みたいに」「ただの近所のガキだもん」威勢のいい言葉が途切れる。「私は応えられないよ」なんて優しい言葉をかけるんだろう自画自賛する。もっと冷たい言葉もいくらでも溢せるけれど。「それでも、俺は」「黒瀬」良心みたいなものは私にもあるようだった。「もうこの話はやめよう」聞きたくはなかった。言わせたくなかった。幼い恋に口走る彼と同じくらい、私も大人になれないまま大人になってしまったんだなと改めて思い知る。「ツキヨ」「もう私の名前を読んじゃだめだよ」「なんで」「なんでも」愛しい猫目が涙を堪えている。「大人になるんでしょ」口にすることもできないまま、引っかかったままにいつか美しさを増した思い出に私を住まわせて欲しい。黒瀬はこぼれそうな涙を隠すように顔を背けて、言葉もないままに背を向けて走って行った。少しほっとして、ああでもなんて可愛いんだろうと頰が緩む。憧れは叶わないのがいい。夏の匂いが近い。
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youkaimikan · 2 years
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しきるん蛇回のifルートだと恋ふぶちゃんとケータくんは同級生。 pixivに投稿したケーフミ+ケーふぶ小説が楽しすぎたのでこうなりました 。 ケータくんは多分ふぶパイのやわらかさを感じてると思います。 このジャンルで二次創作をするようになって丸6年経ちましたが、まさか主サブであるケーふぶを書く(描く)ようになるとは思いませんでした。 元々主メインケーフミ原理主義者でケーイナもケーふぶもケー百鬼も見ないで過ごしてきたので…… 今になってツイッターや支部で検索してみてもケーふぶ全然なくて寧ろ淋しいです。 アニメでのふぶき姫→暑い系が強すぎて消滅しちゃったんでしょうか。 まったく人生どうなるか分からないもんだなと思うけど、よく考えたら元々私は犬かごと犬桔、剣薫と剣巴を同時に好む人間でした。 主メインと主サブの両立なんて絶対無理無理無理無理と思ってたのは前ジャンルの恐怖体験のなごりです。 妖怪に移動してからもケーフミとケーウィスとケージバ同時に嗜んできたし。
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このむかしばなし絵本、世界むかしばなしはケーフミ濃度高いけど日本の方はケーフミなくて物足りないなーと買った当時は思ってたのですが。 鶴の恩返しがケーふぶでした。 厳密にはケーふぶづるですが。 若者と美しい娘がどうやって惹かれ合って夫婦になったのか妄想してみるとかなり楽しい。 ジバウィスと同居してるのもかわいいし。 この動画もよかったです。 その流れで雪女もいくつか見漁りました。 雪女は童話というか怪談だけど。 鶴の恩返しをベースにした「夕鶴」はもっと大人向けなんですね。 意外と恋愛色が濃くて、若者と娘は愛し合って体を重ねるまで描写されてるらしいです。 中身がズルズルづるだと思うと…………ですが。 それでもケータくんは嬉しかったと思います。
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youkaimikantext · 2 years
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②ごくらく温泉の貸切湯
「フミちゃん、この前はごめんね?」 「楽しすぎて私たち周りが見えなくなってしまって……」 「う、うん……私の方こそ、ごめんね……」 ふぶき姫と椿姫が手を合わせて言うと、フミちゃんも途切れながら言う。 フミちゃんは今何故か、妖魔界のごくらく温泉へ来ていた。 甘味茶屋でのお詫びにと、最近オープンしたばかりという貸切風呂へ招かれたのだ。 「お風呂は日替わりで今日はバラ風呂なんですって」 「バラ風呂って美肌効果があるでしょ? これ以上きれいになっちゃったらどうしよう」 ふぶき姫と椿姫ははにかみながらもスルスルと着物を脱いでいく。 「フミちゃんも早く早く、もうケータくんは先に入ってるから」 「え……」 フミちゃんはびくりと固まって、表情をこわばらせた。 いくら他の客と別れて水入らずで使える貸切風呂といっても、男子であるケータと一緒に入浴などできるはずがない。 「どうしたの? フミちゃん」 「お風呂入りませんの?」 「ケータくんも一緒に入るの? さすがに別々に入った方がいいんじゃない……?」 フミちゃんの申し出に、ふぶき姫と椿姫は目を丸くする。 「どうして? せっかく私たちだけでゆっくりできるのに?」 「だって、男の子と一緒に入るなんて……妖怪の女の子たちはそういうの平気なの?」 フミちゃんはもじもじと頬を赤くした。 「平気じゃないわよ、妖魔界の温泉だって男女別だもん。でもケータくんは特別だから」 「そうよ、恥ずかしかったらバスタオル巻いて入っちゃえばいいし」 ふぶき姫と椿姫は「ほんとはダメだけどね」と小さく笑い合う。 「……そういうものなの……?」 ふたりの姫たちに押し切られ、フミちゃんも服を脱いで脱衣かごに入れていく。 言われたとおりバスタオルを巻いて、浴室の引き戸をカラカラと引いた。 「わー……けっこう広いんだね……」 濃い湯けむりに圧��されながら、フミちゃんは浴室内を見渡す。その時。 「もっと力を抜け、寝ぐせ」 「は、はい……」 ぼそぼそと声のする方へ、3人は顔を向ける。 湯けむりの向こうに見えたのは、ケータとケータの背中を流す百鬼姫だった。 「私が背中を流してやってるのじゃ。ありがたく思え」 「……はい……」 背中どころか、百鬼姫の手はケータの腰や下腹部をまさぐっている。 百鬼姫にふれられて赤くなるケータの表情がどう見ても嬉しそうだったので、ふぶき姫も椿姫も、そしてフミちゃんもムッとした。 「ひゃっちゃん! 見かけないと思ったら、勝手にケータくんと楽しそうにして!」 最初に声を上げたのはふぶき姫だった。 「物欲しそうにしておったから手を貸してやっただけじゃ。のう、寝ぐせ」 「えっ……物欲しそうって……」 ケータは慌てて弁解しようとした。 そんなつもりはなかったのに、フミちゃんに誤解されたら困る。 「ひゃっちゃんお疲れ様、後は私が変わるから、ひゃっちゃんはゆっくりお風呂に入っててね」 すかさず椿姫が前に出た。 バスタオルで最小限に体を隠してはいるけれど、妙に色っぽい。 ケータはぱっと目を逸らして俯く。 ケータと百鬼姫を引き離すことに成功した勝者である椿姫は、勝者の証としてケータの背後に密着する権利を得た。 ケータはついさっきまで、百鬼姫にふれられていた。 それもかなりきわどい部分まで。 そんなつもりはなくても、どうしても体の奥がムズムズしてしまう。 それを椿姫に悟られないように、ケータは顔を逸らしたまま言う。 「自分で洗うからいいよ、椿姫もみんなと一緒にお風呂入ってきなよ……」 「気を使ってくれてるの? ケータくんって本当に優しいのね」 椿姫はまったく折れることなく、笑顔のままてのひらに石鹸で泡立てた。 それを滑らせるように、ケータの背中全体を優しく撫でる。 気持ちよくて、ケータはつい油断した。 「ねえ、さっきひゃっちゃんにどんなことしてもらってたの?」 椿姫はケータの耳元で囁く。ケータはゾクリと体を震わせた。 「どんなことって……別になにも……」 「背中以外もさわってもらってたわよね?」 そう言いながら、椿姫の両手がケータの腹に回される。 「ちょっと、くすぐったいって……」 「ごめんなさい」 椿姫はくすくすっと笑って手を離した。 ケータは椿姫に、3人の中では一番落ち着いた印象を持っている。 話が通じる相手でよかったと安心しかけた。 しかけたが、ケータはすぐに体をビクリとこわばらせた。 泡で濡れたケータの背中に、椿姫が裸の胸を圧し当てる。 そのままぬるぬると上下に動かされて、ケータは慌てて体を離した。 「ちょっと、椿姫……何やって……」 「じっとしてて、気持ちいいでしょ?」 椿姫はケータに密着し直して、摩擦を続行する。 「……………」 ケータは頭の芯が痺れたようにぼーっとして、何も言い返せない。 「ひゃっちゃんはこんなことしてくれなかった?」 椿姫はケータの耳元で吐息交じりに言う。 両手をケータの体に巻き付けるように回し、泡を滑らせながら下腹部に這わせた。 「っ……」 ケータは声にならない声をあげる。 椿姫��手はついに、誰にもふれられたことのないケータのその部分に届いた。 「ふふ、ケータくん、かわいい……」 椿姫はケータの耳たぶを甘噛みしながら言った。
 ケータと椿姫から少し離れたところに座って、フミちゃんたちはかけ湯をしていた。 湯けむりが濃くて、ケータたちの様子がよく見えない。 ふぶき姫はそれが気になって、しきりにふたりの方を窺っていた。 「大体つーちゃんってば、非常識よね。裸で男の子と二人きりになるなんて、恥ずかしくないのかしら」 さっきは『ケータは特別』と平然と言ってのけたのに。 ふぶき姫の態度の違いように、フミちゃんは苦笑いした。 「ねえ、3人は本当は仲いいんでしょ? どうしてケータくんが一緒になるとケンカになるの?」 フミちゃんはふぶき姫と百鬼姫を交互に見ながら言う。 そんなことは分かり切っている。 3人それぞれが互いを出し抜いて、自分だけがケータと親密になろうとしているからに他ならない。 「みんなケータくんのこと大好きだから……仲よくしたいだけなの」 「お前は寝ぐせよりも鈍いようじゃな」 百鬼姫にはっきりと言い切られて、フミちゃんは「そうかな」と頬を膨らませた。 それにしても、ケータと椿姫のことが気になる。 あまりにも静かすぎる。
「ちょっとつーちゃん、何してるの!?」 ふぶき姫が強く問いかけると、ケータはぐにゃりと体をしならせて椿姫にもたれかかった。 「ケータくん大丈夫? 少しのぼせちゃったみたい……」 てのひらでケータの顔を煽ぎながら、椿姫が気遣わしげに言う。 「どうしてお湯に入る前にのぼせるのよ!」 ふぶき姫は眉を吊り上げた。 大体密着しすぎているのも気に入らない。 「ちょっとくっつきすぎじゃないの? 離れなさいよ!」 ふぶき姫はケータの腕を引いて、強引に椿姫から引きはがした。 「ケータくん、大丈夫?」 「うん……大丈夫大丈夫……」 ふぶき姫の問いかけに、ケータはぼんやりと虚ろな表情で返す。 上の空なケータの様子に、ふぶき姫はますますおもしろくない。 やっと5人そろって湯船に入ると、妙な状態になってしまった。 ケータの右隣にふぶき姫、左隣に椿姫、真正面に百鬼姫が座り、フミちゃんは少し離れたところに座るという構図。 「ねえひゃっちゃん、そんなとこにいたらケータくん足が伸ばせなくて窮屈なんじゃない?」 「そう思うならお前がそこをどけ、腹黒女」 「ひゃっちゃんったらそんな言い方、ケータくんがびっくりしちゃうわよ」 「お前ほどではない。頭お花畑女」 見えない火花を散らしながら、3人は絶対にケータの至近距離を離れようとしない。 フミちゃんは怪訝な表情でそれを見ていた。 なんだかよく分からないけれど、おもしろくない。楽しくない。 大体ケータはなんだというのか、女の子たちに囲まれてへらへらして。 「ケータくん、あとで一緒にコーヒー牛乳飲みましょう」 椿姫がケータの腕につかまって言う。 自分の腕に女の子の裸の胸がふれたのを感じて、ケータは驚いてそれを見下ろす。 「ケータくんはフルーツ牛乳の方が好きよね、あとで二人で飲もうね」 ふぶき姫も負けじとケータの腕に胸を圧し当てる。 「寝ぐせ、湯から上がったら髪を乾かしてやる」 百鬼姫はそう言いながら、ケータの脚に両脚を絡めた。 「ひゃっちゃん、さすがにそれはちょっと」 「ケータくん困ってるじゃない、放してあげなさいよ」 彼女たちはきゃいきゃい言い合いながら、ケータを雁字搦めにしていく。 ケータはもはやそれを拒絶することもできず、真っ赤な顔でされるがままになっていた。 「私もう帰る」 痺れをきらして、フミちゃんはざっと勢いよく湯から立ち上がる。 これでは前回と同じことになってしまう。 「フミちゃん、待って……」 ケータは慌てて止めようとして、びくっと身をこわばらせた。 フミちゃんの裸を見てしまったから。 ケータがフミちゃんの体から目を逸らしてまごついているうちに、フミちゃんはさっさと湯船から出て手早くかけ湯をして浴室を出てしまった。 ケータはなんとか姫たちの手と足を振りほどいて、もたつく足で脱衣室に向かう。 「フミちゃん、ごめん……」 脱衣室の戸を開けると同時に言うと、「来ないで」と撥ねつけられてしまった。 「ご、ごめん……」 バスタオルで体を拭くフミちゃんの裸を見ないように、ケータは背を向けてうつむく。 さっき見たフミちゃんの眩しい体を必死で頭のスミに追いやりながら。 「フミちゃん、ごめん……」 さっきからそれしか言っていない。 「だから、どうして謝るの?」 「だって、それは……」 どう謝ればいいのか、ケータはのぼせた頭で必死に考える。 「ふぶき姫たちと楽しんできたらいいでしょ、私には関係ないんだから」 「楽しんでって……」 ますます前回と同じ流れになってきてしまった。 「お風呂、フミちゃんと一緒っていうから来ただけだから……」 ケータが必死に言うと、フミちゃんは体を拭く手を一瞬止める。 「ほら、昔、小さい頃、一緒にお風呂入ったことあったよね……あれ楽しかったよね……だから……」 「でも私のことなんかほったらかしでふぶき姫たちと仲よくしてたじゃない」 「それは、だって……」 ケータの腕に足に、さっきの感触が蘇る。 背中に密着した椿姫の胸の感触と、フミちゃんの裸がケータの頭の中で入り乱れてとんでもないことになる。 フミちゃんの胸はほんの少しだけ膨らみかけているように見えた。 「……初めて見ちゃった……フミちゃんの……」 ケータはフミちゃんに聞こえないほど小さな声で言いながら、もじもじと腰をくねらせた。 体がムズムズする。 これはきっと、保健体育の授業で習ったあれに違いない。 「早く体拭いたら? 湯冷めしちゃうよ」 ヒートアップするケータとは対照的に、フミちゃんは冷静に言う。 「う、うん……」 ケータは下半身のムズムズを隠すように、体を拭き始めた。
 服を着て、扇風機の風に当たりながらフルーツ牛乳を飲む。 ケータのムズムズはなんとか治まり、落ち着いたところでごくらく温泉を出た。 「あの……許してくれるの?」 ケータはフミちゃんの顔色を窺いながら言う。 「……私のこと追いかけてきてくれたから……でも今回だけだよ」 フミちゃんは少しだけ照れたように、ケータを見ずに答える。 その返事に、ケータは大喜びで何度もうんうんと頷いた。 途中まではふぶき姫たちに振り回されてしまったしお風呂もゆっくり入れなかったけれど。 フミちゃんとの距離を少し縮められた気がする。 「でも、ごめん……フミちゃんの裸、見ちゃって……」 ケータがもじもじというと、フミちゃんは赤くなってケータを見返す。 「目に焼き付いて離れないかも……」 ケータは我が世の春を噛み締めるように、幸せそうににやける。 「……もう、バカなんだから……」 フミちゃんは困ったように言い返した。
続く
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youkaimikantext · 2 years
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①妖魔界の甘味カフェ
ふぶき姫と椿姫と百鬼姫の関係性や口調はアニメ準拠です。 「ケータくんとかわいい女の子妖怪たちのラブコメが見てみたい」が妄想の種です。 途中からケーふぶっぽい雰囲気はありますが土台がケーフミなので、最終的にケータくんと女子妖怪のCPがお好きな方にはお勧めできないと思います……ごめんなさい。 ケータくんが優柔不断巻き込まれ系主人公になってますが、彼もモテ願望があるので…… 4話に出てくるのは妖怪ウォッチワールドのひと夏の無茶ぶりっ子ちゃんと渚のコンたんです。
 妖魔界の繁華街を歩きながら、二人はきょろきょろと周囲を見回す。 すべてのものが新鮮で、活気と熱気に満ちていた。 「あ、このお店かな」 ケータの視線の先に、フミちゃんも目をやる。 二人はふぶき姫に誘われて、妖魔界のカフェを訪れていた。 ドアベルを鳴らして店内に入ると、給仕のかわいらしい妖怪が席へ案内してくれた。 基本的なことは人間界の飲食店と同じらしい。 通されたテーブルにはすでにふぶき姫がいて、二人に手を振って見せた。 「ごめん待った?」 「すごくかわいいお店だね」 ケータとフミちゃんが口々に言うと、ふぶき姫は二人を席に促す。 奥の席にフミちゃん、その向かいにふぶき姫、ふぶき姫の隣にケータという並びで着席した。 「最近オープンしたばっかりで女子妖怪に人気のお店なの」 ふぶき姫が言いながらメニューを広げると、3人でそれを覗き込んだ。 「どれにしようかなあ、迷っちゃう……」 メニューに目移りしながらフミちゃんが言う。 「私、抹茶のスフレパンケーキにしようかな。ケータくんは?」 そう言いながら、ふぶき姫は満面の笑みでケータの腕にしがみついた。 フミちゃんは思わず驚いた顔でそれを見る。ケータも。 「あ……じゃあ……メロンソーダにしようかな……」 フミちゃんの視線が気になる。 ケータは苦笑いでふぶき姫の腕をほどこうとした。 ふぶき姫は負けじとしがみつき直す。 「フミちゃんは?」 「……えっと……じゃあ……フルーツパフェ……」 ケータの腕に抱き付いたままふぶき姫が言うので、フミちゃんは唖然として答えた。 3人が注文すると、さっきの給仕妖怪がメニューを下げる。 ふぶき姫は尚もケータの腕につかまったままにこにこと話し始めた。 「ねえ、ふたりとも放課後やお休みの日はどんなふうに過ごしてるの?」 「どんなって、普通に……友達と遊んだりゲームしたり、宿題したり……」 腕をほどくのは諦めたのか、ケータが普通に答える。 「そうなんだ。フミちゃんは?」 「……私も、大体そんな感じ……」 フミちゃんはどことなくムスッとして答えた。 「いいなあ、楽しそう……私も人間界の学校に行ってみたいな」 「妖怪めっちゃ来るよ。コマさんとかモノマネキンとかもたまに来るし」 ケータはその状態をすっかり受け入れてしまったように笑いながら言う。 フミちゃんに「ね?」と同意を求めると、ようやく思い出したようにびくりと体をこわばらせた。 フミちゃんが訝しげに自分たちを見ている。 「あ、そうだ、トイレ行きたいんだった……」 わざとらしく席を立とうとすると、タイミング悪く注文したものが運ばれてきてしまった。 「わー、おいしそう、いただきまーす」 ケータの腕を引いて強引に座り直させると、ふぶき姫は楽しそうに両手を合わせた。 ケータとフミちゃんも小声でそれに続く。 妙な雰囲気で会食が始まってしまった。 ふぶき姫は何故自分の腕を離してくれないのか、なんのためにこんなことをするのか。 まったく理解できないままケータはスプーンを手に取る。 「あのさふぶき姫、食べにくいから、手……」 ケータは困り顔で、やんわりと言う。 しかしその程度で折れるふぶき姫ではなかった。 「じゃあ私が食べさせてあげる」 ふぶき姫はケータの手からスプーンをもぎ取る。 フミちゃんはさすがに「えっ」と眉をひそめた。 「はい、あーんして」 ふぶき姫はメロンソーダに浮かぶバニラアイスを一口すくって、ケータの口元へや���。 「い、いいって、自分で食べるから……」 「だって食べにくいんでしょ? 遠慮しないで」 ふぶき姫はダメ押しのように、ケータの腕に胸を押しつけた。 フミちゃんは「あ」と口元に手をやる。 ケータは真っ赤になって固まってしまった。 ふぶき姫に押し切られるまま、バニラアイスを頬張る。 「ケータくん、おいしい?」 「……うん……」 ケータはうろたえながらも、どこか嬉しそうに(フミちゃんにはそう見える)頷く。 「ちょっと……」 「あーっ!!」 フミちゃんが何か言いかけたのと同時に、大きな声に3人が振り返る。 「ふーちゃん! どうしてケータくんたちと一緒にいるの?」 声をかけてきたのは、隣のテーブルに通された椿姫だった。 ふぶき姫は誰にも聞こえないほど小さく舌打ちをした。 「つーちゃんも来たんだ、おいしいもんね、ここのガレット」 「どうしてケータくんとフミちゃんと一緒にいるの?」 務めてにこやかに言うふぶき姫とは反対に、椿姫は不機嫌そうに言う。 「3人でおしゃべりしたかったから誘っただけだけど……どうして怒ってるの?」 ふぶき姫はキョトンとして言ってのけた。 「別に怒ってないけど……私も誘ってほしかったわ」 椿姫は納得いかない表情のまま、ケータの隣に座った。 そしてすぐに、ふぶき姫がケータの腕に両手を絡めているのに気付いた。 「離してあげなさいよ、ケータくん困ってるじゃない」 椿姫は窘めるように言う。 「大丈夫、私が食べさせてあげてるから。おいしいって言ってくれたし。ね? ケータくん」 「う……うん……」 依然胸を押しつけられながら、ケータは困惑して頷く。 「つーちゃん、もしかして羨ましいの? 悔しかったら自分もしてみたら?」 「悔しいって……なにが? ふーちゃんと私ほとんど変わらないじゃない」 椿姫はムキになって言い返す。何がほとんど変わらないというのか。 「ケータくん、寒くない? ふーちゃんの体冷たいから。あっためてあげる」 今度は椿姫までもケータの腕に両手を回す。 「あ、あの……」 「冷気を操れるだけで体は冷たくないわよ! ケータくん、もっとこっちに座ったら?」 「あんまり寒いとメロンソーダの味が分からなくなっちゃうから、私が食べさせてあげる」 椿姫はふぶき姫の手からスプーンを強奪する。 うろたえるケータをよそに、ふたりの姫のバトルが始まってしまった。 「私もメロンソーダ飲んでみたかったの、ひと口もらってもいいかしら」 そう言って椿姫は、ケータのストローに口をつけてメロンソーダを吸い込んだ。 「おいしい~」 椿姫はうっとりとして言う。 「ちょっと! ケータくんと間接キスずるい! 私だってしたかったのに……」 「悔しかったらふーちゃんもしてみたら?」 さっき自分が言ったこととまったく同じように言い返されて、ふぶき姫は頬を膨らませた。 かわいい女の子ふたりに挟まれて両脇から胸を押しつけられて、ケータは真っ赤になって黙り込む。 「ケータくん、ついてる」 ケータの唇に、溶けかかったバニラアイスが付いている。 ふぶき姫はそれを人差し指で拭って、そのまま自分の口に入れて舐めた。 ケータはぎょっとして固まる。 「ケータくん赤くなってる、かわいいー」 ケータの初々しい反応を見て、姫たちが歓喜する。 もうメロンソーダの味など分からない。 その意味不明な時間は突然終わった。 「私帰る」 フミちゃんが席を立つ。 「え、ちょっと……フミちゃん……」 ケータはさすがに我に返って、ふぶき姫と椿姫の腕をふりほどく。 出入り口へ向かって歩き出すフミちゃんを、慌てて追いかけた。 「フミちゃん、待って……ごめん……」 「どうして謝るの? ケータくんは楽しんできたらいいでしょ?」 フミちゃんは店���出て、追いすがるケータに目もくれず歩みを進める。 「ごめん、ほんとごめん……」 ケータの切羽詰まった声に、フミちゃんはチラリと一瞥する。 「ああいうの、初めてだったから……その、女の子にくっつかれるのとか……だからつい、どうしていいのか分かんなくて……でも、オレ……」 フミちゃんに置いて行かれないように、ケータは必死で追いかけながら弁解する。 「……フミちゃんと一緒に妖魔界に来るの、楽しみにしてたし……」 「もういいよ」 フミちゃんがため息混じりに言う。ケータはぱっと目を見開いた。 「許してくれるの?」 「許すもなにも……それより勝手に出てきちゃって、ふぶき姫たちに謝っておかないと」 「フミちゃん……」 冷静になってみると、フミちゃんは自分のしたことが自分勝手で子供じみたものに思えて、少し恥ずかしくなった。 ケータはケータで、フミちゃんの機嫌を損ねるようなことをしたというのに、それを許してくれてさらにふぶき姫たちへの気遣いまでしてくれるフミちゃんが女神のように見えた。 「大丈夫、オレから謝っておくから。今日はもう帰ろ?」 「……うん」 目をキラキラと輝かせて言うケータに、フミちゃんはくすっと笑って答える。 手を繋いで、人間界に続くゲートへ歩き出した。 これから始まる慌ただしく目まぐるしい夏に身を投じようとしていることに、ふたりはまだ気づいていない。
続く
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youkaimikan · 2 years
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桜セーラーニャンなんていうのがいたらやばいだろうなと思って🌸 ただでさえピンクなセーラーニャンちゃんにさらにピンクのセーラー服着てもらった🌸
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ぷにぷにで妖魔人イベントが始まって妄想が止まらなくなった。 フミ姫がいるならセーラーフミニャンがいてもおかしくない。 耳が4つあるのは気にしたらダメよ。 フミ姫かわいい🥰欲しい🥰 フュージョンウォッチってジバコマやブチニャンみたいなもんですかね? フミちゃんとふぶき姫なんてカワイイどうしをフュージョンしたらそりゃそうなるよね! 無印のハロウィン回のふぶき姫コスフミちゃんもかわいかったし。 公式もついに美少女モエに舵をきってきたか。 今のところ20連でケン王と氷呪キュウビが来ました。 もしかしてフミ姫とケン王と氷呪オロチを共闘させたらケーフミとケーふぶとオロふぶを両立できるのでは……? (2022/4/4)
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