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bookpickorchestra · 8 months
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10/7(土)13(日)21(土)これからの時代の、本や読書について語り合う-カフェと、学びと、音楽と-
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香川県丸亀市のマルタスにて、本や読書について対話する会を開催します。
動画コンテンツや、スマートフォンの普及などにより、本を読む人が少なくなったという話や、 本屋さんがどんどん減り続けているという話は、当たり前のように聞くようになりました。 ここ数年、本を読めるホテルや、ゆっくり本を手に取れる本屋さんなど、ワクワクする新たな可能性を開く試みもある一方、ビジネスを意識しすぎてしまうと、本来備わっている本の魅力が活かしきれているのだろうかと、疑問に思うこともあります。
今回は、改めて、本とは、読書とは何なのか、なぜ私たちは本を手にするのか、といったことについて、さまざまなゲストをお呼びして、対談したいと思っています。 1回目は、珈琲と本と音楽をテーマにした店「半空(なかぞら)」を運営し、文芸香西の講師やコラムニストとしても活動されている、岡田陽介さん、2回目は、東京大学で言語学を専攻し、「解くから問うへ」をコンセプトにした教育事業を行い、現在三豊市教育センター長を務める小玉祥平さん、3回目は、トラックメイカーとしてさまざまな音楽を手掛けゲーム、CMなどに楽曲提供をされながら、ライター/インタビュアーとしても様々なメディアで活動されている小鉄昇一郎さんをお呼びして、本について語ります。
本と読書、それによって心を響かせる人々がいれば、必ず本は生き残るはず、と書くと、理想的に響くかもしれませんが、私たちが本を手に取ることの根底にある心の響きに焦点を当てて対話することから、本が存在する本質的な意味を掘り出していければと思っています。 参加費:無料 場所:丸亀市市民交流活動センター「マルタス」 住所:〒763-0034 香川県丸亀市大手町2丁目4番11号
日時:第一回:10/7(土)19:00-20:30    第二回:10/13(金)19:00-20:30    第三回:10/21(土)19:00-20:30
予約はこちらから:
●第一回 半空 岡田陽介さん https://marugame-marutasu.jp/event/town/entry-10003.html ●第二回 三豊市教育センター長 小玉祥平さん https://marugame-marutasu.jp/event/town/entry-10023.html ●第三回 音楽家 小鉄昇一郎さん https://marugame-marutasu.jp/event/town/entry-10057.html
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bookpickorchestra · 1 year
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12/2(金)トークイベント:本のある場所の可能性。本とパブリックを考える。
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高松の本屋ルヌガンガさんで、「本のある場所の可能性。本とパブリックを考える。」に参加します。
本屋ルヌガンガさんは、全国でも有数のすばらしい本屋さんで、ぜひ高松にいらした際には立ち寄っていただきたい本屋さんです。先日、ルヌガンガさんで有志のお客さんが協力して、香川の本界隈の今を紹介する「香川ブック遍路マップ」を刊行されました。こちらもとても素敵なマップで、香川の本を手にできる場所が網羅されています。 各地で配布されていて、価格は「あなた次第」とのこと。利益は、今後の活動に寄与されるとのことですので、ぜひ思う金額をお店にお渡しください。
今回のイベントは、「香川ブック遍路マップ」の刊行記念イベントの3回目。善通寺図書館さん、丸亀のマルタスさん、わがんく文庫さん、ことひらまちじゅう図書館さんといった、さまざまな形で本の魅力を伝えられるみなさんとご一緒して、「香川の本のシーンは今どんな状況で、これからどうなっていくのか」を考えていきます。
お近くの方はもちろん、まだ本屋ルヌガンガさんに足を運んだことがない方も、ぜひこのイベントをきっかけにいらしていただけたらうれしいです。
日時:12/2(金)19:00-21:00 入場:2000円(ドリンク付)    この参加費は、ブック遍路マップの制作費に充てられます。 場所:本屋ルヌガンガ 住所:〒760-0050 香川県高松市亀井町11−13 → イベント詳細、ご予約はこちら
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bookpickorchestra · 2 years
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10/30(日)STORYTELLING at SCOO(渋谷区神宮前)
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情報を捨て、想像を働かせよう、そして最高の一杯を。
10/30(日)に裏原宿の隠れビアバー、SCOOさんで、特別な一夜のイベントを開催します。 SCOOさんは、クラフトビールから日本酒、焼酎、ウイスキー、ジン、自家焙煎COFFEE、無国籍つまみと、普段からとても美味しく楽しいビアバーとして親しまれています。 イベント当日もいつもどおりにお店を楽しんでいただけますが、この日来店される方々には、「STORYTELLING」のルールを厳守いただきます。
ルールは、以下の7つ。 1.誰もがストーリーテラー(語り手)になることができる。 2.ストーリーテラーは、必ず読んだことのない1冊を選ばなければならない。 3.ストーリーテラーは、想像を働かせ、選んだ1冊を魅力的に語らなければならない。 4.準備時間は15分、メモ1枚利用できる。語る時間は、5分以上10分以内とする。 5.ストーリーテラーが語るときには、店内にいる人は全員、耳を傾けなければならない。 6.語りが終わったあとには、聞いた人たち皆で割り勘して、ストーリーテラーに1杯おごらなければならない。 7.ストーリーテラーに対して、批判的なことは言ってはならない。感想、質問はOK。 お時間ある方は、ぜひ足をお運びいただき、日々束縛されがちな情報や知識から開放され、あなた自身の想像の羽を存分に広げてください。そして、語り終わった後の最高の一杯を体験していただけたらと思っております。
聞き手の方は、この日語られたストーリー(物語)に魅了されたら、ぜひその本を手にとってみてください。���ちろん、本の中ではストーリーテラーの語った話とは全く違う物語が展開されますが、このプロセスを経て得られる読書体験は、唯一無二のものになるはずです。
ぜひ特別な一夜を楽しみに、足をお運びいただけましたら幸いです。
日時:10/30(日)17:00-22:00 場所:SCOO 入場:無料 住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-18-7 フードビル103 → google mapはこちら
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bookpickorchestra · 2 years
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6月19日(日)ほんのこうさてん at マルタス(香川県)
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6月19日(日)、香川県の丸亀市にあるマルタスさんにて、お気に入りの本から対話をしていく「ほんのこうさてん」を開催します。
対話といっても何か準備をしてきて話すような場ではなく、book pick orchestraの川上がファシリテートをして、お気に入りの一冊を元にした対話の場を作ります。特別に本をたくさん読んでいたり、本好きでなくても、新たな本や人との出会いを体験したい方であれば大歓迎です。
当日ご用意いただくのはお気に入りの一冊だけです。本のジャンルは何でもOK、絵本や雑誌、マンガでも構いません。迷われたら、なるべく自分の思い入れのある本をお選びください。
また今回は、イベントあとに、みなさんとともに紹介パネルをマルタスの88の棚の部屋に展示し、イベントをきっかけに展示を通して交流の場も作る試みも行います。
ふだん本をあまり読まない・読めないという方こそ、本という可能性を広げる入口を開くきっかけとして、ご参加いただけたらうれしく思います。
日時:2022年6月19日(日)14:00-15:30 ファシリテーター:川上 洋平(選書家、book pick orchestra代表) 定 員:8名 持ち物:お気に入りの本1冊 参加費:無料 場 所:丸亀市市民交流活動センター マルタス内 88の棚の部屋 住 所:〒763-0034 香川県丸亀市大手町2丁目4番11号 申し込み:電話または1階市民活動支援カウンターにてお申し込みください。 電 話:0877-24-8877
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bookpickorchestra · 2 years
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4月1日(金)、2日(土)well-reading at ミチカケ COFFEE ANCO MUSIC & gallery(京都)
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4月1日(金)、2日(土)、京都に新しくオープンした、ミチカケ COFFEE ANCO MUSIC & galleryにて、 お気に入りの一冊を持ち寄って、それぞれの読書体験について、語り合うワークショップ「well-reading」を行います。
お互いのお気に入りの本との話をきっかけに、新しいカタチの読書会を体験していただいたらと思っています。参加するみなさんの本の話や、自分と本との関係を言葉にすることで、これからの本のとらえ方や接し方が少し変わるような会になればと思っております。
読書会は初めてという方も気軽にご参加いただけます。 お気に入りの本選びに迷ったら、なるべく自分の思い入れのある本をお選びください。 本のジャンルは何でもOKです。本をあまり手にしない方はマンガや絵本、雑誌でも構いません。
ふだん本をあまり読まない、読書があまり得意でないという方も、 本を通じて新たな本や人との出会いを体験したい方であれば大歓迎です。 みなさんとともに、本を通した出会いの時間を過ごすのを楽しみにしております。
「ミチカケ」さんは、3/26(土)にオープンしたばかりの街のコーヒーショップ。 私も今回始めて伺いますが、エスプレッソベースの珈琲をメインにジャジーなあんこスイーツ「ジャズ羊羹」を出されています。店内にはお店の名前をテーマにした素敵な音楽が流れ、お店の奥にはギャラリーもあるようです。
ぜひこの機会に足をお運びいただき、京都でお会いできたらうれしいです。
日時:2022年4月1日(金)、2日(土) 3部制
【1部】4月1日(金)18:30 - 20:00 【2部】4月2日(土)10:00 - 11:30 【3部】4月2日(土)13:30 - 15:00
ファシリテーター:川上 洋平(選書家/ブックセレクター、book pick orchestra代表) 定 員:各回、先着8名(事前予約制) 持ち物:お気に入りの本1冊 参加費:3,000円(ドリンク、ジャジーなお菓子付き) 場 所:ミチカケ COFFEE ANCO MUSIC & gallery 住 所:〒604-0925 京都府京都市中京区上本町476 TATビルディング B1F
申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。      https://t.livepocket.jp/e/michikake_bookpickorchestra
■ファシリテーター、プロフィール
川上洋平(選書家/ブックセレクター、book pick orchestra代表)
本の魅力を深く見つめることから、人と本の出会いをつくる「book pick orchestra」代表。 FARO青山、HAPON新宿、STARNET(益子)など、オフィス空間やギャラリー・カフェなどに合わせた本棚の選書をはじめ、図書館や美術館などでの本の企画・ワークショップを行う。オリジナル商品「文庫本葉書」、ひとりひとり話を聞きながら本を選ぶ「SAKE TO BOOKS」、本から人をつないでいくワークショップ「Sewing books」など、本を選ぶだけでなく、さまざまな場所で人が本と出会う体験をデザイン・企画している。 近年はDIC川村記念美術館にて、美術作品80点ほどに選書した「本好きのための美術案内」、梅田駅のルクア1100でのポップアップイベント「選書屋さん」、京都市、京都岡崎蔦屋書店とのオンライン読書会「ほんとのはなし」、高松の予約制ライブラリー「kotelo」など。
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bookpickorchestra · 2 years
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12月22日(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第15回 ゲスト:安田登 氏(能楽師)
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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。
12月22日(水)第15回目、最終回のゲストは、能楽師の安田登さんです。
安田さんは、25歳のときに能に出会い、ワキ方下掛宝生流の能楽師として、全国各地、海外での舞台で活躍されています。古典芸能というと、一つの仕事に専念する職人のような印象がありますが、安田さんは能楽師にとどまらず、『論語』などを学ぶ寺子屋も全国各地で開催し、アメリカ発のボディーワーク、ロルフィングの専門家でもあり、はたまた、仮想現実(VR)の研究までされています。この幅広い生き方については『三流のすすめ』という本に書かれていますが、650年続く能の世界で培われた深い体感と、軽やかで多彩な経験から語られる著書はどれも鮮烈で、これからの世界を生きるヒントに満ちているように思います。
安田さんをゲストに迎える今回のテーマは、「多層なる世界のあわいに生きる ー夢と異界ー」です。 コロナ禍を介して、これまでの習慣、価値観や考え方の変化は加速し、世界がますます複雑になっています。さまざまな分野でカテゴライズが進み、多様性も認められてきていますが、その一方で、カテゴライズしてものごとを明確にすると、滑らかに重なり合っていた「間(あわい)」の領域は消えてしまいます。その様子は、ゆるやかなグラデーションに何本も線が引かれて色分けされるようで、分断もまた進んでしまっているようにも思います。 これまで「ほんとのはなし」でも試みてきましたが、他者とともに響き合うためには、それぞれに異なるあり方(環世界)を認めた上で、自分の世界から離れ、お互いの世界の間にある「あわい」に漂うことが必要です。またそれぞれの世界を「多様」ととらえると、ヨコに広がるさまざまな世界を「あわい」がつなぐようなイメージがありますが、「多層」ととらえることで、「あわい」を介して、異なる世界が重ね合うという可能性も見えてくるように思います。
今回のきっかけとなる一冊は、夏目漱石の小説『夢十夜』です。 タイトル通り「こんな夢を見た。」という言葉から始まる10の不思議な夢の話が語られ、どれもまさに夢を見ているときのようなおぼろげな景色の中、話が進んでいきます。100年以上前に書かれた小説ですが、今なお無気味なリアリティがあり、たしかな言葉では説明できない妖しげな魅力をもっています。「夢」はまた、意識と無意識の「あわい」でもあり、読んでいると、目に見えない回路を通して、懐かしい記憶が喚起されてくるように感じます。
安田さんによれば、「あわい」とは「媒介」という意味をあらわす古語であり、能のワキ方は「霊」や「神」といった異界の存在と人間をつなぐ媒介者、まさに「あわい」の存在だといいます。今回のほんとのはなしでは、本をきっかけに「あわい」を生業とする安田さんに導かれながら対話を重ねることで、それぞれの環世界から新鮮な共鳴が生まれることを楽しみにしています。
日時:2021年12月22日(水)20:30~22:30 テーマ:「多層なる世界のあわいに生きる ー夢と異界ー」 ゲスト: 安田登 氏(能楽師) 今回の本:「夢十夜」夏目漱石 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。      https://peatix.com/event/3096567
詳細ページ https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/shop/23695-1953501129.html
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bookpickorchestra · 2 years
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12/4(土)シリーズ「パフォーミング・ライブラリー」第2回ワークショップ at 芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)
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兵庫県豊岡市に開校した芸術文化観光専門職大学の学術情報館にて、シリーズ「パフォーミング・ライブラリー」第2回のワークショップを担当させていただきます。
芸術文化観光専門職大学は、芸術文化と観光の二つの視点から地域活性化を学べる日本で初めての大学で、演劇やダンスの実技が本格的に学べる大学としては、国公立初となる大学です。劇作家・演出家の平田オリザさんを学長として、演劇人、ダンサーの方も教員として在籍されています。 その中で、今回ワークショップをさせていただく学術情報館は、いわゆる図書館としての機能とともに、ときには既存の形にとらわれず演じられる場所として、「演じる図書館」=「パフォーミング・ライブラリー」となる、ユニークな場所です。
コロナウイルスの影響で、しばらくワークショップはオンラインでの開催が多くなっていたので、ひさびさのリアルな��所でのワークショップを楽しみにしています。
日時:2021年12月4日(土)13:00開始(12:30受付)〜17:00 場所:芸術文化観光専門職大学 学術情報館 定員:18名 持ち物:お気に入りの本1冊、筆記用具 参加費:無料 申込方法:住所、氏名、年齢、連絡先(メールアドレスか電話番号)、      参加動機(100字–150字)を下記の宛先に電子メールかFAXでお知らせください。      また、学術情報館のホームページにある      申し込み専用フォームからもお申し込みいただけます。      電子メール:[email protected] /FAX:0796-34-8124 フォーム:https://forms.gle/n6BgG22QKoPxh2Df8
詳細ページ https://lib.laic.u-hyogo.ac.jp/laic/a/posts/post10.html
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bookpickorchestra · 2 years
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11/24(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第14回 ゲスト:藤原 辰史 氏(京都大学人文科学研究所准教授)
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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。
11月24日(水)第14回目のゲストは、歴史学者の藤原辰史さんです。
藤原さんは、京都大学にて人文科学研究所准教授をされながら、『ナチスのキッチン』(河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(辻静雄食文化賞)、『分解の哲学』(サントリー学芸賞)など、数々の名著を出されています。 歴史の本と聞くと、過去に旅し、ロマンチックにその世界を楽しむ歴史小説や、歴史の微に入り細を穿つ専門的な研究書が思い浮かびますが、藤原さんの著書は一貫して、現代を生きる私たちに向けられて書かれているように思います。いま現在のリアリティある体験をきっかけにして、キッチンや給食、分解、発酵、戦争や飢餓、農業といったテーマを通して、歴史の道筋を深く辿り、私たちがハッとするような視点を紡ぎ出されています。
藤原さんをゲストに迎える今回のテーマは、「極限から生のかがやきを取りもどす ー本能と制度ー」。 たとえば現代では、私たちが毎日排出する糞尿は、バイ菌まみれで汚いとみなされ、出てきてすぐに目に見えない下水へと流されていきます。しかしかつての農村では糞尿は当然のように肥料として活用され、それらが土の栄養となることで、明日の私たちの食料の礎となっていました。昭和初期の小説を読んでいると、農村の人が街へ栄養ある食事をする人々の糞尿を買いに行くという風景も見られ驚きます。 目の前にある糞尿を早く処分してしまいという気持ちになるのはわかりますが、世界の9人に1人を飢餓させながら、まだ食べられる売れ残りの食品を日々捨てている現代社会に思いを馳せると、必要が不要へと変わる極限への向き合い方が問われているように思います。
今回のきっかけとなる一冊は、開高健の小説『日本三文オペラ』です。 冒頭、主人公の姿を評して「悪臭を発する都会のひき肉とでもいうよりほかに言葉が見つからない」とあるように、この本では、主人公をはじめ、社会のゴミとでも言われそうな、極限にある人々の生き様が描かれます。もし本から臭いが感じられるとしたら、とても手にできないような世界ですが、彼らが力強く生きる姿には、現代の閉塞感を極限から打ち破るかのような清々しさも感じられます。
今回のほんとのはなしでは、本をきっかけに、極限なるものの可能性を意識しながらそれぞれの環世界を見つめ、対話を重ねていくことで、さまざまな新たな共鳴が起こることを楽しみにしています。
日時:2021年11月24日(水)20:30~22:30 テーマ:「極限から生のかがやきを取りもどす ー本能と制度ー」 ゲスト: 藤原 辰史氏(京都大学人文科学研究所准教授) 今回の本:「日本三文オペラ」 開高健 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。      https://peatix.com/event/3065125
詳細ページ https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/shop/23121-1302461029.html
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bookpickorchestra · 2 years
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11/27(土)CAFE TO BOOKS at MIMOCA マルシェ(香川・丸亀市)
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丸亀市猪熊弦一郎美術館(MIMOCA)にて開催される、MIMOCA マルシェにて、CAFE TO BOOKSを開催します。 最近の出来事やテーマ、その日の気分など、それぞれの方のお話に合わせて、いまのあなたにあった本をお選びいたします。
MIMOCA マルシェは、1Fのゲートプラザがメイン会場となっていて、香川で美味しいお菓子やお料理、飲み物を作られている方々が出店されます。こちらは10時から15時までオープンしていますので、一緒に楽しみに来ていただけたらうれしいです。
CAFE TO BOOKSの開催場所は、階段を上がった3FのCafe MIMOCAです。 CAFE MIMOCAにもお食事やケーキなど美味しいメニューがあります。ドリンクはもちろん、ケーキなどもご一緒に楽しみながら体験していただけます。ぜひゆったりとした午後の時間とともに、新たな本との出会いを楽しんでいただけたら何よりです。
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日時:2021年11月27日(土) 12:00 - 17:00 参加費:500円 + 1drinkオーダー 予約:事前予約可能(30分ごとにご来店のお時間をお知らせください)    ※当日参加も可能ですが、事前予約をおすすめします。 予約方法:お電話、もしくはメールにてお名前、お時間をお伝え下さい。 電話:0877-35-9613(カフェMIMOCA) メール:[email protected] 場所:カフェMIMOCA(猪熊弦一郎美術館(MIMOCA)内)    香川県丸亀市浜町80-1  丸亀市猪熊弦一郎美術館
※当日予約時間に間に合わなかった場合には、順番が前後することをご了承ください。
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bookpickorchestra · 3 years
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10/27(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第13回 ゲスト:川﨑仁美 氏(盆栽研究家)
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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。
10月27日(水)第13回目のゲストは、盆栽研究家の川﨑仁美さんです。
川﨑仁美さんは、早くも高校時代に盆栽の魅力に気づき、盆栽雑誌のナビゲーターを務められたことをきっかけに、盆栽研究の道に進まれました。独立されてからは「日本盆栽-小さな巨木」をキーワードに、国内外で盆栽の講義・キュレーションを行われています。盆栽を研究されながらも、アメリカ、イギリスに留学し、園芸の技術や思想、運営も学ばれていて、『京都新聞』での連載やGoogleの美術工芸アーカイヴ「Google Cultural Institute」盆栽項の監修&執筆などのお仕事もされています。
川崎さんをゲストに迎える今回のテーマは、「わたしと自然のつながるところ ー生命と科学ー」。 わたしたちの日常は、植物や土といった自然をわずかに残しながらも、コンクリートの建物やアスファルトの地面といった人工的な環境に囲まれています。わたしたちの日常を滞りなく進めるには、人工的な環境がなくては成り立ちませんが、どんなに無機質な状況であっても、観葉植物をおいたり、花を飾ったり、もしくは盆栽を愛でたり、人の心は常に自然を求めているように思います。 「人工」とは、自然の事物に人が手を加えて、自分たちに合うようにすることですが、高度な科学を駆使す���現在、「人工的」という言葉のイメージは、「手を加えた」という度合いを遥かに超え、自然からは遠く離れてしまっているように感じます。
今回のきっかけとなる一冊は、中村桂子さんの『科学者が人間であること』です。 中村さんは、本のはじめに「人間は生きものであり、自然の中にある」という原点に立ち戻ることからしか、現代の科学文明の問題は解決できないと話されます。この原点は中村さん本人もおっしゃるように、とても当たり前のことですが、ここに立ち戻るかどうかで、生命と科学に対する扱い方は全く変わることをこの本の中で書き記されています。 しかし、この言葉を意識して日常に向き合うことは、現代ではかなり難しいことのように思います。中村さんは科学者に向けて、この言葉を伝えていますが、科学者に限らず、科学の便利さに浸かりきったわたしたちがこの原点に立ち戻ることは、「当たり前」というほどかんたんなことではないでしょう。
今回のほんとのはなしでは、本をきっかけに、みなさんそれぞれの環世界での自然とつながる体験について、話を重ねていきながら、「人間は生きものであり、自然の中にある」という実感に向けて、共鳴していくことができればと思っています。
日時:2021年10月27日(水)20:30~22:30 テーマ:わたしと自然のつながるところ ー生命と科学ー ゲスト: 川﨑 仁美氏(盆栽研究家) 今回の本:『科学者が人間であること』 (岩波新書)  中村桂子 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。      https://peatix.com/event/3033926
詳細ページ https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/shop/22583-1622111001.html
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bookpickorchestra · 3 years
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9/29(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第12回 ゲスト:稲葉俊郎 氏(医師・医学博士)
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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。
9/29(水)第12回目のゲストは、医師・医学博士の稲葉俊郎さんです。
稲葉俊郎さんは、2020年3月まで東大病院、いまは軽井沢病院の副院長をはじめとしたさまざまな西洋医学の最前線に関わられています。またその一方で、かねてから在宅医療や山岳医療にも従事され、伝統医療、民間医療といった東洋医学も広く修められてきた方です。患者さんを「からだ」だけでなく、「こころ」や「いのち」といった広がりの中で、ここちの良いバランスを見つめようとする稲葉先生の言葉は、医療の現場を超えてさまざまな人々に深く響き、2020年には山形ビエンナーレの芸術監督を務められるなど、さらに活躍の場を広げられています。
稲葉さんをゲストに迎える今回のテーマは、「こころの奥を深く見つめること ー現実と昔話ー」。 私たちの周りでは、日々さまざまな出来事が起こっていますが、近年はコロナウイルスの感染拡大など、暗いニュースを目にすることが多く、その影響は私たちひとりひとりのこころにも深く影響しているように思います。 しかし、私たちの世界のなかで、自分が直接に体験する出来事はほんの一部で、ほとんどはニュースなどの形で、誰かの言葉や視点を通して物語られたものです。無意識に「ニュース=現実の出来事」ととらえてしまいがちですが、いったんとどまって「ニュース=物語」としてとらえ、その深層に思いを馳せ、考えを巡らせることができれば、いま見ている世界とはまた違った風景が見えてくるようにも思います。
今回のきっかけとなる一冊とは、河合隼雄さんの『昔話の深層』です。 グリム童話を中心に、昔話として何気なく語られてきた物語の奥深くにはどんな意味合いが含まれているのか、一話一話とりあげて掘り下げていきます。著者の河合先生もまた、臨床心理学者という「こころ」の領域からさまざまな患者さんに向き合ってきたお医者さんです。ときには日本の昔話や体験談も織り交ぜながら、まるで患者さんの「こころ」の物語を解きほぐすように、ひとつひとつの昔話の深層にあるものをひもといていきます。
今回は、河合先生に触発されながら、みなさんそれぞれの環世界をめぐる物語について対話を重ねていくことで、新たな景色が垣間見えることを楽しみにしています。
日時:2021年9月29日(水)20:30 ~ 22:30 テーマ:こころの奥を深く見つめること ー現実と昔話ー ゲスト: 稲葉俊郎 氏(医師・医学博士) 今回の本:『昔話の深層』 河合隼雄 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。      https://peatix.com/event/2868043
詳細ページ https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/shop/21968-1515040827.html
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bookpickorchestra · 3 years
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10/8(金)-10(日) 選書屋さん(妄想ショップ)at ルクア イーレ(大阪府梅田)
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生活者のみなさんが教えてくれる“ため息”(お悩み)をもとに、新しいサービスのお店を開発し、開催するイベント「妄想ショップ」の中で、10/8(金)-10(日)の3日間限定で「選書屋さん」をオープンします。
2019年秋にも同じように3日間開催させていただいた選書屋さんが、妄想ショップ公式Twitterでの投票でお選びいただいて、リバイバルオープンします。総投票で3万7千票もの中から選んでいただいたようで大変うれしく思います。
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前回と同じく、「選書屋さん」は、最近の出来事やテーマ、その日の気分など、お話を聞かせていただき、いまのあなたに合った本を3〜4冊おすすめさせていただくお店です。 今回はバージョンアップして、book pick orchestra以外にも、さまざまな書店さんに参加いただいて、各枠4、5組の選書屋さんが控え、本をお選びさせていただきます。 また、今回はより選書に焦点を当てさせていただき、お選びした書名を記入したオリジナルの「選書カード(しおり)」を3〜4冊分お渡しいたします。ぜひお気に入りの本屋さんで本を購入して、しおりをはさんでお読みいただけたらうれしく思います。
ー参加書店ー itoito 梅田 蔦屋書店 えほんのトビラ屋 チェルビアット絵本店 toi books ヌリタシ 山の上の本棚 book pick orchestra
※各書店さんの対応する時間帯は、選書屋さんのウェブサイトからご確認ください。
日時:2021年10月8日(金)ー10月10日(日)12:00-20:00 料金:1回1,000円(税込み) 実施場所:ルクア イーレ 3F入口      https://www.lucua.jp/access/
詳細ページ https://www.lucua.jp/mousou_shop/selection_book2/
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bookpickorchestra · 3 years
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8/25(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第11回 ゲスト:ジュリエット・礼子・ナップ 氏(KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター)
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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。
8/25(水)第11回目のゲストは、KYOTO EXPERIMENT共同ディレクターのジュリエット・礼子・ナップさんです。
ジュリエットさんがディレクターを務めるKYOTO EXPERIMENTは、2010年から毎年、京都市内で開催している国際舞台芸術祭で、その名の通り「EXPERIMENT(エクスペリメント)=実験」的な舞台芸術を、演劇、ダンス、音楽、美術、デザイン、建築など幅広いジャンルを横断しながら、創造・発信し続けています。 今年10月からはじまる秋開催では、「もしもし?!」をキーワードに、オンラインでの対話や創作などが増えた昨今、いかにして「もしもし?!」の呼びかけの向こう側を想像していくのか、という問題意識からさまざまな芸術表現が展開されます。
ジュリエットさんをゲストに迎える今回のテーマは、「身体、この思うままにならざるものー声と表現ー」。 演劇やダンスといった身体表現から、さまざまなスポーツも含めて、自分の身体を思うままにできる人というのは、限られているように思います。また、そういった舞台の上だけではなく日常の中においても、身体は自分の一部でありながら、なかなか思うままになりません。それを裏付けるように、さまざまなダイエット法や運動についてのノウハウ本は、常にさまざまな形で出続けています。 さらには、コロナ禍において生活様式が変化したことによって、会社にも毎日通わなくなったり、飲み会の数が激減したりと、身体との距離、身体の扱い方は大きく変化しているように思います。
今回きっかけの一冊となる川上未映子さんの『乳と卵』には、まさに自分の身体が思うままにならない苛立ちのようなものが、さまざまな形で閉じ込められているように思います。10年以上前の作品ですが、いま手にしても独特の異質さとリアリティを感じさせる小説です。 「豊胸」手術をしたい母親、「口」を閉ざし「声」を発さず、思春期の「体」の変化に戸惑う娘、さらには母と娘も元はひとつであったにも関わらず、お互いのことが思うままになりません。しかし、決して明るい小説ではないですがそのラストには、雲間からスッと光が射すように、思うままにならない身体へ対する和解の兆しが見えるようにも思います。 そして、この兆しは今回のサブタイトルにある「声と表現」に関係し、これからKYOTO EXPERIMENTで展開される作品群へもつながっていくのではないでしょうか。
今回は、みなさんと身体と自分を巡る環世界の話を重ねていくことで、これからの時代の身体との関わり方の可能性が感じられることを楽しみにしています。
日時:2021年8月25日(水)20:30~22:30 テーマ:身体、この思うままにならざるものー声と表現ー ゲスト: ジュリエット・礼子・ナップ 氏(KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター) 今回の本:『乳と卵』 川上未映子 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。      https://peatix.com/event/2575086 詳細ページ https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/shop/21579-1318220803.html KYOTO STEAM https://kyoto-steam.com/
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bookpickorchestra · 3 years
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7/28(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第10回 ゲスト:大森克己 氏(写真家)
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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。
7/28(水)第10回目のゲストは、写真家の大森克己さんです。 大森さんは、94年には第3回写真新世紀優秀賞を皮切りに、90年代前半から写真家として活動されはじめ、写真展や写真集はもちろん、アーティストのYUKIやサニーデイ・サービスのジャケット写真から、「BRUTUS」「MUSICA」「花椿」などの雑誌での撮影、時にはエッセイも書かれたりと、大変幅広い活躍をされています。個人的にも97年の『Very Special Love』の表紙写真、中沢新一さんの『アースダイバー』の写真など、強く記憶に刻まれています。 最近の仕事では、古典落語の名人・柳家権太楼師匠の口演をはじめから最後まで撮影するという、とても興味深い写真集『心眼 柳家権太楼』を出されています。
大森さんをゲストに迎える今回のテーマは、「駄目さ、というリアルな多様性ー文明と人情ー」。 近年、SNSやソーシャルメディアの浸透によって、個人に対する振る舞いに対する目がどんどん厳しくなっているように思いますが、機械と違って、人は完璧ではありません、失敗もします。「失敗は成功の元」といってしまうと、「成功」こそが素晴らしいように見えてしまいますが、失敗する姿、それ自体には成功とはまた違った深い味わいがあります。たとえば落語を見ていると、そこには失敗ばかりする「どうしようもない人」が多く登場しますが、その姿は何とも言えず魅力的で、何度も繰り返し聴いてしまう力があります。 今までの回でも「見えること」よりも「見えないこと」、「騙されない」よりも「騙される」ことから立ち上がる可能性を見つめてきましたが、今回は、「成功すること」よりも「失敗すること」、「駄目さ」の魅力に意識をおいて、対話ができればと思います。
今回きっかけになる一冊は、山本周五郎さんの『青べか物語』です。 この本では、昭和初期に、作家の山本周五郎が実際に滞在していた町とそこでの体験をモデルにして、さまざまな人物の話が短編を連ねる形で物語られます。作家本人らしい「蒸気河岸の先生」とのかかわりを通して登場してくる人々は、これまたどうしようもない人たちのオンパレードで、ひとつひとつが落語になりそうなお話です。100年足らず前にこんな日本の姿があったのかという驚きと、こんな世界に生きるのは大変だ、という思いが錯綜しながらも、それと同時に、ここには今失いかけていた大事なものが、美しく輝いているように思います。
今回の対話を通して、みなさんからどんな味わい深い「駄目さ」の話が出てくるかはもちろん、対話の共鳴から、みなさんとともにそれぞれの環世界がもう一段、深く広がっていくことを楽しみにしています。
日時:2021年7月28日(水)20:30~22:30 テーマ:駄目さ、というリアルな多様性ー文明と人情ー ゲスト: 大森 克己 氏(写真家) 今回の本:『青べか物語』 山本周五郎 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。      https://peatix.com/event/1986952/
詳細ページ https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/shop/21031-1515520705.html
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bookpickorchestra · 3 years
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6/30(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第9回 ゲスト:細井美裕 氏(アーティスト)
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6/30(水)第9回目のゲストは、アーティストの細井美裕さんです。 細井さんは、まだ20代でありながら、「第23回文化庁メディア芸術祭」でアート部門の新人賞などの複数の賞や、オーディオメーカーSHUREの「SHURE24 : 世界のオーディオカルチャーをプッシュする24人」に選出されるなど、目覚ましい活躍をされています。 自身の声を重ねていくことによる品つくりや、すでに音のある環境下でのサウンドインスタレーションなど、音そのものや、音を聴く空間といった、「音を聴く」という行為の根源にあるような方向へ、意識を向けさせる表現をされているように思います。
細井さんをゲストに迎える今回のテーマは、「聴くこと、を通して感じる世界ー音と風景ー」。 以前、現代仏教徒の松本紹圭さんをゲストにお呼びした際も、「耳をすますこと」、「響き」といったことをテーマにしましたが、前回は、聴覚を見えないものを感じるための象徴としてとらえていたのに対し、今回は、「音」や「音楽」といった私たちの生活に欠かせない存在に焦点を当てて、対話ができればと思っています。
今回のきっかけになる一冊は、小沼純一さんの『音楽に自然を聴く』です。 この本の「はじめに」には、ある小説の一節が引用されています。古いピアノを前にしながら、「とてもやさしい音がするんです」、「いいピアノです」といった会話がなされ、そのあと、「昔は山も野原もよかったから」と、唐突なセリフが続きます。 おそらくほとんどの人が、主人公と同じように「はい?」と聞き返してしまう一言ですが、その言葉の裏側には、ピアノの弦を叩くハンマーに、羊の毛によるフェルトが巻かれていることが意識されています。やさしい音がするのは、その羊が山や野原でいい草を食べていたから、ということです。
言われればなるほど、と思いますが、これは私の「音を聴く」意識の外側にあるように思います。ピアノが良い音だと思っても、その意識が及ぶのは、それを弾くピアニスト、ピアノを作った技師の技術くらいがせいぜいの範囲でしょう。
しかし、もし一つの美しいピアノ曲から、毛並みのいい羊を育んだ豊かな山や野原に思いを馳せられたら、「音を聴く」という行為の地平はより深く広範に広がっていくように思います。
今回は、対話を通して、みなさんの身近に触れている音や音楽からどんな「ほんとのはなし」が生まれ共鳴するのかはもちろん、対話を通した後に、私たちの耳にする音や音楽がどう変わっていくのかも含め、とても楽しみにしています。
日時:2021年6/30(水)20:30~22:30 テーマ:聴くこと、を通して感じる世界 ー音と風景ー ゲスト: 細井 美裕 氏(アーティスト) 今回の本:『音楽に自然を聴く』 小沼純一 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。     https://peatix.com/event/1935546
詳細ページ https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/shop/20310-1505180528.html
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bookpickorchestra · 3 years
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5/26(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第8回 ゲスト:高嶺格 氏(アーティスト)
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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。
5/26(水)第8回目のゲストは、アーティストの高嶺格さんです。高嶺さんは、パフォーマンス、映像、彫刻などの作品を国内、海外で発表し続けられ、現在は多摩美術大学の教授もされています。活動当初から、さまざまな物語や歴史の中でひずみのように生じる社会的な事象に目を向け、ご自身の体感に根ざした高い質量の表現をされ続けているように思います。
高嶺さんをゲストに迎える今回のテーマは、「ウソと現実のはざまー物語と歴史ー」。東日本大震災から10年、コロナ・ウイルスの世界的な発生、コロナ禍でのオリンピック騒動などといった、大きな出来事から、有名人たちのまことしやかな話、職場内でのうわさ話まで、私たちの現実にはさまざまな「ウソ」が混じり合っています。
「フェイクニュース」という言葉も広く知られるようになりましたが、その話がフェイクなのか本当なのか、それをジャッジしようとした途端に、どこか逃れられない渦に飲まれていくようにも感じられます。
今回のきっかけとなる一冊は、内山節さんの『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』。
この本は、タイトル通り「キツネにだまさた」という、突飛ではありながらも誰もが耳にしたことがある物語が、なぜある時期を境にして聞かれなくなったのか、その理由を探りながら、私たちがついとらわれがちな「ウソと現実のはざま」に新鮮な光を当てます。その光の射程は思いのほか深く、物語や歴史といった私たちの世界を形作る大きなものにまで届いていきます。
この本を読むことを通して、ゲストの高嶺さん、対話者の方そ���ぞれにどんな「ほんとのはなし」が立ち上がるのか、当日をとても楽しみにしています。もしかしたら「キツネにだまされた」ような話も聞くことができるかもしれません。
日時:2021年5/26(水)20:30~22:30 テーマ:ウソと現実のはざまー物語と歴史ー ゲスト: 高嶺格 氏(アーティスト) 今回の本:『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』内山節 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。     https://peatix.com/event/1905156
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4/28(水)「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」第7回 ゲスト:橋本 幸士 氏(理論物理学者)
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一冊の本をきっかけに、参加者ひとりひとりの体験から、対話を通して読書の可能性を広げていく、オンライン読書会「ほんとのはなし-自分の環世界を見つめよう-」。
4/28(水)第7回目のゲストは、理論物理学者の橋本幸士さんです。 橋本さんは京都大学の教授として、本業で数々の実績を残すととともに、『超ひも理論をパパに習ってみた 浪速阪教授の70分講義』など、わかりやすく物理学の世界へ誘ってくれる本も書かれています。 「理論」と「物理学」といった言葉がつながっているあたりで、すでに理系苦手意識がじわりと染み出てくる方もいらっしゃると思いますが、橋本さんの本はすこぶる手に取りやすく、ギョーザやたこ焼きの話から始まり、レゴや迷路づくりといった身近な話を通して、物理学の魅力的な世界を垣間見せてくれます。
橋本さんをゲストに迎える今回のテーマは、「わたしの異常な日常 ー思考と個性ー」。 課題図書は、橋本さんの近著『物理学者のすごい思考法』です。
タイトルには「すごい思考法」とありますが、明日から使える物理的思考法といったようなノウハウが書いてあるわけではなく、はたまた、無機質な数字の計算式が書かれているわけでもありません。そこに書かれているのは、地下鉄に向かうエスカレーターに乗り、近所のスーパーに買い物に出かけ、ギョーザの日には、家族みんなでいっしょにギョーザを包むという、私たちとあまり変わらない橋本さんの日常です。 しかし、そういった日常の風景を切り取る橋本さんの思考には、物理学者たる個性が色濃く反映されていて、例えば、エスカレーターでは、混雑を避けるための「効率的なエスカレーターのデザイン」を考え、スーパーでは、人とぶつからないための「スーパーでの正しい歩き方」を模索し、餃子を包んでは、皮とネタがぴったり合うための「餃子の定理」を計算してしまうのです。 橋本さんが大阪出身ということもあってか、すべての話にしっかりとオチが用意されている妙もあるかもしませんが、そこには、物理学の理論的なイメージとは真逆の、とても温かな人間的魅力にあふれています。
「ほんとのはなし」では、「私たちは、それぞれの経験や性格、それに基づく考え方によって、同じ時間や空間を過ごしながら、異なる世界の受け止め方をしているように思う」という考えから始まり、回を重ねるごとに参加してくれたみなさんの環世界の多様さと参加者のみなさんの面白い個性を実感をしていますが、橋本さんの本も、まさに物理学者という立場からの環世界を綴られているように思います。
今回は、「ほんとのはなし」のコンセプトを体現するかのような本書を手引に、小さい頃にハマったこと、趣味や特技、好きなお店などといった、ささやかな「日常」にフォーカスし、みなさんそれぞれにまったく異なるという意味合いでの「異常な日常」の話を重ねていければと思っています。 当日は、日常からにじみ出るみなさんの個性が響き合うことをとても楽しみにしています。
日時:2021年4/28(水)20:30~22:30 テーマ:わたしの異常な日常 ー思考と個性ー ゲスト: 橋本 幸士 氏(理論物理学者/京都大学大学院理学研究科 教授) 今回の本:『物理学者のすごい思考法』 (インターナショナル新書) 橋本 幸士 著 参加費:聴講のみ 500円 対話参加 1,000円 申し込み:イベント参加は以下のリンクからお申し込みください。     https://peatix.com/event/1867782
詳細ページ https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/shop/19433-1621090401.html
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