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Butterfly Effect(2022.9)

蝶やその他のポリネーターのためのガーデンに設置するインスタレーション作品”butterfly effect”をデザインしました。都会に住む我々が、普段あまり着目することのない虫たちの居場所を、人間の鑑賞物とすることで人間と虫たちの関係性を一時的に変化させることを試みました。

<コンセプト文＞“ブラジルの蝶の羽ばたきが、テキサスのハリケーンに…”これは、蝶のための”teatroー劇場”です。ガラス張りの開かれた箱の中には、葉の形を模した楕円形の鏡がランダムに散らばります。蝶は休む時、葉の裏側にとまる習性を利用し、鏡の裏側には塩分とミネラルを調合した蝶を誘き寄せる液を塗ります。一匹の蝶がその中に迷むと、その羽ばたきは無数の鏡に反射します。箱の中には自身で動かす必要のない万華鏡のような空間が広がります。

#ランドスケープ

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Malaysia resort hotel Project(2022.10)

マレーシアサバ州のリゾートホテルのランドスケープ設計デザイン。壁面緑化に使用するフィカスの根を人工的に地上まで伸ばすことで、その土地の生物とホテル建造物の架け橋とする試み。

マレーシアボルネオ、サバ州のリゾートホテルのランドスケープデザインプロジェクトにシンガポールランドスケープ事務所サラダドレッシングインターンシップ生として参加。各所のデザインのコンセプト決め、対象地に訪れ現地での実施施工、SNSでのプロモーション業務に携わる。

サイトとなったリゾートホテルは、マレーシアサバ州。ボルネオ島北部の海岸沿いに位置する。ホテルは、標高約4000mのキナバル山と、夕日が沈みゆく海岸の間に位置し、周囲には蛍が住むマングローブ郡を始めとして熱帯雨林の環境下に、さまざまな植生と生物が生息する極めて自然豊かな土地が広がる。リゾートホテルのランドスケープとして、その土地と建造物を結びつけるデザインを目標とした。

#ランドスケープ

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ラインスケープリサーチ(2020.4-)

『身近な風景に対する新たな鑑賞法の提案』

2020年は、新型コロナウイルスの流行とステイホームの風潮によって、我々の生活は外部の風景と分断されてしまった。そんな中でも身近な風景を観察し続けることを、電線を対象として試みた。半年間電線に注目し街を歩き、時に排除の対象として地下化されたり、脇役のような存在の電線が、実は風景に大きな影響をもたらしていることに気がついた。下町や路地裏に広がる電線は、日本らしさを感じさせるような原風景の一部であり、風景の印象をガラッと変える役割を担っている。この気づきをもとに、電線を新たな方法で鑑賞するための”鑑賞ガイド”、電線のない風景を電線景に変える試み、目の前の景色を電線系に変えてしまうフレーム等を製作を行なった。

<ラインスケープ(電線景)研究>

電線がなす線を、風景において建築物のブレのない直線と植栽のランダムな曲線の間にある、”真っ直ぐだがブレのある手書き線のような存在である”と定義づけ、その風景における役割を探究したリサーチ。この研究は、2020年度慶應エキセントリックリサーチ奨学金制度に、学内2位で採択された。該当奨学金は、エキセントリックな若手研究者を発掘・奨励するため、価値の判断や評価の難しい新しい領域の現象やテーマに挑戦する特異で奇抜な研究を「エキセントリック・リサーチ」と名付け、それを推進できる異端で異質な若手研究者を発掘・奨励する制度である。(エキセントリックリサーチ奨学金制度HP　https://yurui.sfc.keio.ac.jp/eccentric2022/　より抜粋。）

<Calculative linescape>

機械学習を用いたAI×ラインスケープのコラボレーション作品。ADAA2022年応募。

電線は時に、景観を損ねるとして風景から排除されたり、風景において注目されず無視されている存在である。一方で、電線を始めとする土木建造物を鑑賞し、その美しさに魅了される人も増えている。本作品では、そんな電線がなす風景の新たな形を模索する。電線がなす風景(以下、電線景)の鑑賞方法には様々あるが、今回は、”電線景を描く”という行為に着目する。人間ではなく、AIが電線を描くということは、AIが自身の原動力である電気を運ぶための道=電線のランドスケープをデザインしているとも言い換えられる。人間が電線を描く際には、その人にとって美しいと思える電線の抽出であり、それは同時に美しくな��電線という存在を生む。AIは無差別に電線写真を学習し、電線がなす線の新たな形を提案してくれる。本作品では、人間とAIが共同して、普段は邪魔者にされている電線とそれがなす風景の新たな形とあり方を考えるきっかけとなる。

<Sea line scape - 海に見出す電線景 - >

海に広がる電線景のスナップ写真の作品。

星空をバックにした電線？いいえ違います、この電線を作り上げているのは、海の中を漂うクラゲです。触るとビリリと電気が流れる、クラゲの細長い触手がなす線は、電線がなすフリーハンドラインに似ている。という気づきから、世界最大級のクラゲの展示数(60種類以上)を誇る山形県加茂水族館で、海の中の電線＝クラゲの触手のスナップを撮影した作品です。

#風景研究 ランドスケープ 電線

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Trace(2023.2)

石川初研究会2022年度展示会”Trace”において、重要文化財である稲荷湯と、展示空間、オンラインでの広報を一貫させたビジュアルのデザインを行なった。

<ビジュアルテーマ>

展示会のテーマであり辿るという意味の"Trace"頭文字のTで、ランドスケープを学ぶ研究会のアイコンにもなりうる木のモチーフと、辿った軌跡を結びつける黄色いラインのモチーフを採用

<グッズ展開>

会場の長屋の隣にある稲荷湯への訪問を促すために、手ぬぐいを採用。その他グッズ,Web,SNS,展示会場内の小物を全てカラーとモチーフで統一。

<カラー>

稲荷湯長屋にて実際にその場で色を採るカラーハント(デザイナー藤原大氏が考案した手法)を用いて、会場内の空間にある色を採集し使用することで、展示空間、グッズ、SNSでの広報まで、全ての体験に一貫性を持たせることを目指した。

#ブランディング

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MorningRelay(2022.10)

朝ごはんを食べる人を増やす施策。地球の時差とSNSを活用し経度ごとに朝ごはんのリレーを繋ぐプロモーション企画。

朝も昼も夜も、世界のどこかで朝ご飯を食べている人がいる。地球の経度から程度へ、・朝ごはん帯・は毎日地球をぐるっとひと回りする。海の向こう側の人々に、朝ご飯のリレーのバトンを回すように。Morning Relay そんな体験を生み出すアプリです。

#企画

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EarthLaughing(2022.8)

新しい花屋をデザインすることで、花を贈る照れ臭さを、寄付行為という動機と結びつけることで花を買う人を増やす施策。

Concept : "Someone in INDIA told me that flower are the earth laughing.(あるインド人が私にこう言いました、”花は地球の笑い声だ”と。)

インドに言い伝えられる、花にまつわるこのことわざことわざのように、花は人々の心と感情に直接触れるようなエネルギーを持ちます。そんな花が持つエネルギーの、新たなアウトプットの形として、次の花屋"earth laughing”というアイデアが生まれました。

#企画

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ShojinMeat(2022.11)

代替肉を新たにブランド化するアイデアの提案

<課題・現状>

代替肉を用いるビーガン/ハラールの認知度の低さという課題。代替肉がよく用いられるビーガン食やハラール食に関して、政府はハラール認証に取り組んでいるものの日本での認知度や普及率は諸外国に比べて低く、食の多様性に関する理解があまり進んでいない。

<ポイント>

「日本の伝統的な”精進料理”は、実質ハラールである」日本人には馴染みの薄いハラール食だがそれに近い機能を持つのが日本の伝統的な“精進料理“。両者は使われる食材や食べることができない食材がほぼ同じである。

<アイデア>

” 肉の代替品”ではなく”善を体感するための食材”としてブランド化する。 日本の伝統的な“精進料理“を、現代風のSHOJIN MEALとしてリデザイン。それに用いる食材として代替肉を健康的でラグジュアリーな食材としてブランド化。従来のように肉の代替品としてではなく、禅を体感する食材として新たな市場を切り開く。

<ロゴデザイン>

ブランド化の施策に基づいて、善の心を表現した現代版精進料理”SHOJIN MEAL”とそこに用いられる代替肉の”SHOJIN MEAT”のロゴデザインを行なった。精進料理の中で重んじられる三つの心をモチーフ化しロゴに組み込んだ。

#ブランディング

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チャイナネスリサーチ1/グラフィック試行(2021.12)

日本はもちろん世界に多く存在する”中華街”が、それぞれの土地性や建築、生活の上に存在するにもかかわらず、似たようなパワフルな雰囲気を放つことに着目し、中華街の風景が持つその雰囲気をチャイナネスと名づけ、その要素の分析を行なっている。

実際にチャイナタウンを歩きポスターやメニューなどのグラフィックを収集。それらの要素から特徴を抽出し、そのルールに則って"中国っぽさ"を纏うコラージュを作成した。

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“膝に刻む旅のフロッタージュ” / Trip frottage tattoo sticker (2021.9)

“膝に刻む旅のフロッタージュ”という新たな旅の形の提案をデザインしました。

道で転んだ時、その傷跡は、地面の跡やそこに落ちている土や葉っぱ、その土地の���態系を含みます。それがまるで、地面を膝にフロッタージュして写撮っているようだと感じました。そこから、遠くへ旅に行けない今、もし世界の各地で転んだらどのような傷ができるか？を想像し、傷をデザインしたTrip frottage tattoo stickerを製作しました。これを貼ることで、見知らぬ土地で転んだ傷が自分の体に生じ、そこを起点に”存在していたかもしれない旅”を身につけることができます。

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『ちょうになりたがったさなぎくん』 (2021.9)

美しさとは何かを考えるための絵本を製作しました。魅力的な情報が至る所に溢れる現代、美しさを何か別のものに求めるのではなく、自分自身の中に見つけて欲しいという思いを込めました。

#絵本

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プラネタピン (2021.8)

画鋲を使用した後に壁に残る痕跡に着目、空いた穴が星座の形だったら、部屋の壁が星空の景色に変わるのではないかという想像から、壁に星座の跡を残す画鋲”プラネタピン”を製作しました。

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『愛しているという言葉を使わずに愛を表現してみてください』 (2021.8)

詩集『愛しているという言葉を使わずに愛を表現してみてください』

ストーリーテリングの実践を行った、コンテクスデザインの試み。100人にタイトルの問いを投げかけ、返って来た答えを100ページの詩集にまとめました。「愛」という形を持たない抽象的な概念をどんなものに例えるのか。100通りの答えに触れることで、その姿は未だ捉えられないままですが、その輪郭にうっすら触れることができました。

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Wing Rocking Chair (2021.7)

丸みを帯びた三角の横板２枚が、座ると天使の羽のように見えることから翼の椅子（wind rocking chair)と名付けました。さらに、ロッキングがついているため、天使のように、ゆらりと揺れることもできます。

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SOOOOOODA (2021.5)

役に立たない道具 「SOOOOOODA」

タイトル通り、ソーダよりもビー玉の方が多いラムネの瓶を作りました。ラムネ瓶のカランコロンとなるビー玉の音を聞くと、夏を思い出します。小さい頃、ラムネ瓶の中のビー玉はうっとりするほど美しく、夏の太陽を受けて輝くその様子をいつまでも眺めていました。そんなラムネ瓶の中に、夏の海のような色のビー玉を、入るだけ詰め込みました。ソーダよりもビー玉の方が多いラムネ瓶の出来上がりです。ガラスのコップの半分ほどの量しかラムネは入りません。一瞬の喉越しで終わってしまうソーダは、振り返ると一瞬で過ぎ去る夏のよう。飲み干した後に輝くビー玉たちは、夏に集めたキラキラした思い出たちのよう。 この一見役に立たないラムネ瓶は、役に立たずとも輝かしい夏の思い出たち、そのものです。

一瞬で終わる夏の、意味のないことも時間も全てが美しく見える様を詰め込みました。「美とは、目的のない合目的性である」という言葉通り、何かを成すためではなく、たった一瞬を楽しむ刹那的で役に立たない時間を、美しいガラス玉が詰まった一口分しか含まないソーダ瓶を使用する行為に表現しました。

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ラインスケープリサーチ/電線系の研究 (2020.12)

電線がなす線を、風景において建築物のブレのない直線と植栽のランダムな曲線の間にある、”真っ直ぐだがブレのある手書き線のような存在である”と定義づけ、その風景における役割を探究したリサーチ。この研究は、2020年度慶應エキセントリックリサーチ奨学金制度に、学内2位で採択された。

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さっき畑で収穫したトマトのように (2020.12)

ランドスケー��についての見方を拡張する絵本の製作。畑でとれたてのトマトという今この瞬間の目の前の景色と、記憶や想像の中にある遠くの時間の景色の広がりを表現した。ストーリーには、対象を進路に悩む学生と仮定し、周りの目や世界の当たり前にとらわれず、誰でも何かを夢見ることは可能で、無謀であろうともその夢を持つことで今の自分が輝くというエールを込めた。

#絵本

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SBCβ-4 garden project (2020.7)

SBCβ-4 garden project 滞在棟中庭の”小人の痕跡”の仕掛け」

SBCβ-4の中庭の共有空間におけるウッドデッキと、通路用階段のスペースの制作に携わった。また、敷地内に”小人の痕跡”をデザインした。