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moiaussiamnesiejp · 4 years

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「精液の味を消すために雑草を食べたのを覚えている」12歳の時にレイプの被害にあい、心的外傷性健忘により被害の記憶を４３年間失っていたPhilippeさんの証言

ｂｙ　ミエ・コヒヤマ　２０１８．３．２４親愛なる皆様今夜私たちは、６１歳の会社社長、フィリップさんの証言を掲載します。彼は12歳の時にレイプの被害にあい、心的外傷性健忘により被害の記憶を４３年間失っていました。私たちの話し合いの際にフィリップさんは、たとえそれが生々しくきついものであっても、物事に名前を付ける権利を持ちたいという願いを持っていると語ってくれました。そしてその唯一の目的は、「子供のレイプ被害の現実」を示すことにあるのです。私たちは彼の意志を尊重しました。現在フィリップさんは、自身のことを「怒っている、しかし暴力的ではない一人の男」と表現しています。彼は未成年者に対するレイプ事件の公訴時効の廃止と、心的外傷性健忘を法律の中で考慮に入れることのために闘うことを望んでいます。また彼は、昨年11月にFrance5で放送されたフラヴィ・フラマンさんのドキュメンタリー番組、「未成年者に対するレイプ――忘却との闘い」に証言を寄せた一人でもあるのです。私は１９５７年に生まれました。12歳の時、すべてが単純で素晴らしい一年を送っていました。私は中産階級のカトリックの家に4人兄弟の長子として生まれ、幼いころから非常に責任感を感じて育ちました。私たちはノルマンディーの海辺の村、エトルタでヴァカンスを過ごしました。この村はとても静かで、別荘を持っているパリっ児たちがよく訪れる場所で、彼らの別荘はほかの別荘よりも美しいものでした。またこの村は地元の人たちもよく訪れる場所で、私たちは彼らと仲良くしていました。私の母はこの村で生まれ、私たちは「住民」のようになっていました。つまりそれほど村の人口が少なかったのです。両親は毎日ゴルフをしていて、私のことはあまり心配していませんでした。というのも、私は食事のときにそこにいたからです。何人かの住み込みの娘が私たちの世話をしていましたが、私は長男なので、彼女たちの心配の中心ではありませんでした。したがって、私にはベビーシッターの軽度の監視の下、村を散歩する自由がありました。村には浜辺に沿って続く「石積みの散歩道」と呼ばれる散歩道があり、そこであらゆることが行われています。海水浴場、ヨットクラブ、テーマパーク、ペタンク場、「カロージュ」という藁屋根の地元の舟があり、鉱泉飲み場もありました。要するにキャンプ場と化した村なのです。

ある朝ひとりで散歩道を歩いているときに、私より少し年上の地元の少年から、彼のおじさんと一緒にツーリングに行かないかと誘われました。そのおじさんというのは警察の白バイ隊員で、ヴァカンスでエトルタに来ているということでした。禁止を破るという考えに惹かれ、昼食をとるために帰るからその時までならと、私は無邪気にもこの提案を受け入れてしまいました。少年に村を出たところまで連れていかれ、そこで私たちはおじさんを待ちました。彼は私を友人との間に坐らせました。そして私たちは、そこから遠くないクリクト道路へと出発しました。

すぐに彼は舗装されていない土の道に入り、高所にある小さな森へと向かいました。それでも私は心配していませんでした。彼らがとても安心している様子だったからです。彼は服を脱ぎながら、私と少年にバイクを見せました。そして私の服も脱がせ、私を膝の上に載せました。彼は私を撫でまわし始め、私のショートパンツの中に手を入れました。さらに彼はマスターベーションをはじめ、私の性器をしごき始めました。彼は私を立たせ、ペニスと睾丸を愛撫してほしいと言ってきました。そして最後には、私は口の中に性器を突っ込まれました。そのとき、少年は離れたところに立っていました。彼のおじさんは、私の口の中に射精しました。私はそのとき危険を感じ、恐れおののいていました。私は精液の味を消すために雑草を食べたのを覚えています…。

私は彼に、家に帰らなければならないといいました。彼らは私に「何も言うな」と言い、私を送ってくれました。

同じことが何度も起こりました。数えきれないほどです。それは私がベビーシッターにそのことを話すまで続きました。ベビーシッターはおそらくどうしたらいいかわからないまま、そのことを私の母に話しました。二人は友人同士だったのです。その時私は、家に帰りたくないと言いました。彼女は電話で母に、私と同い年の娘たちと遊ばせたいので、私が2、3日彼女のところで過ごすことはできないだろうかと頼んでくれました。母は承知しました。

被害についての私の記憶は、すべて失われました。何か人に言えないようなことが起こっていたのを、自分の奥底では知っていたにせよです。ただ、それが何だったかを本当に知ることはなくです。

数年前、私はあるテレビ番組を観ていました。それは朝、妻とベッドの中にいるときでした。妻はマイウェン監督の、『パリ警視庁・未成年保護部隊』という映画の話をしていました。それは２０１２年のことだったと思います。息子のジャンに、自分の受けた被害について話したのを覚えているからです。それは同じ年に息子の死ぬ前のことでした。当時私は55歳でした。

息子は2012年の6月に死にました。

（妻の語った）映画の抜粋は、未成年の少女のレイプ事件に関する警察署の場面についてのもので、その場面では彼女の父親かおじである男性が同席していました。その男性は、事件を重大だとは思っておらず、自分がそこで何をしているかわかっていないようでした。

妻から絶対に映画を見に行くべきだといわれ、私は即座にこう言い返しました。「何の話かは確かに分かっている。もういい、また今夜会おう。時間に遅れているので急がないと。今日は遅刻だ」実際私はコーヒーを飲む時間もありませんでした。妻は、「何を知ってるの？何の話をしているの？」と言って、雷のように私を非難しました。私は冷ややかな口調で、自分に起こったことを吐き捨てるかのように話しました。それはまるで、つまり、自分の奥底と体中に逃げていた秘密から解放されたかのようでした。

記憶の中によみがえったのは、様々な匂いでした。雑草の匂い、精液の匂いでした。私はまるで腹痛を抱えているかのように、これらの頭の中のものを吐き出しました。当時私のお守りをしてくれていたベビーシッターに話をする必要がありました。なぜなら「彼女は知っていた」からです。後から考えてみると、レイプの被害にあった後、自分が沈黙の中に閉じこもったことを思い出しました。私は、自分が閉じこもるための牢屋を作っていました。私は自分のための世界に生きる少年で、外の世界は私のためのものではありませんでした。母は私を精神科医のもとに連れて行きました。というのも、母は何が起こっていたかを理解していなかったからです。母の前で、私は何も言うことができませんでした。私の他者との関係は複雑なものでした。被害について、私は誰にも話しませんでした。夜、自分自身に向かってと悪夢の中でとを除いてです。被害について最初に話したのは、妻に対してでした。私が55歳の時です。それ以来、二人の生活は損なわれました。子供を亡くしたからです。それから妻は、私の母に事件のことを話しました。母の最初の質問は、「それは親戚のうちの誰かなの？」というもので、母はさらにこう訊いてきました。「それは本当に確かだと思っているの？」

私の性生活は複雑でした。家庭の状況は複雑になり、私は自分で自分の世話をしなくてはならなくなりましたが、そんななか、幸運なことに一人の女性と出会うことができました。私は自分に自信を持つことができませんでした。私の家の者は理工科学校や国立行政学院を卒業しているのですが、私は勉強をしませんでした。父から勉強部屋に、「もっとできるはずだ」と書かれた紙を貼られたものでした。私は毎回紙を剥ぎ取りました。私の幼少期と思春期は台無しになりました。女の子たちと出かけることは一度もありませんでした。私はどうしていいかわかりませんでした。私は同性愛者にならなければならなかったのでしょうか？司会者のフラヴィ・フラマンさんから、彼女のドキュメンタリー番組のために証言しないかと提案されたとき、私は子供に対するレイプがどんなものか正確に説明できることを条件に、彼女の提案を受け入れました。なぜなら今日、何万人もの子供たちが、フランス国内でレイプの被害に遭い続けているからです。フラヴィさんを私に紹介してくれたのは、私の弟です。私は彼女の著書、『慰め』を読みました。この本は私の心に強く響きました。私たちは出会い、すぐに仲良くなりました。彼女は、ロランス・ロシニョール元大臣から委ねられた、公訴時効期間に関する役割の一環として、私の話を聴いてくれました。この時効の歴史について、私は知りませんでした。なぜイギリスには時効がないのでしょうか？そう考えると、頭がおかしくなりそうでした。私はある男性議員と話し合いました。彼は私に、「フランスは古い国だ。一つの法律を変えると、他の法律も変えなくてはならなくなる」と言いました。そこで私は彼に、「法律が変えられないように作られているなら、今頃私たちは、古代ローマの法律をそのまま引き継いでいることでしょう！」と答えました。それから例の社会の治安の問題をあげ、子供に対するレイプの問題に関して、彼の言ったことはばかげたことだと私は言いました…。私は、未成年者に対するレイプ事件の公訴時効廃止の立場を守るためのこの闘いの、一部を成したいと思っています。誰も子供に手を出すことはできません。そして、心的外傷性健忘を法律の中で考慮に入れなければなりません。私は子供たちを助け、彼らに物事を説明したいと思っています。そして話す必要性を欲しています。現在、私たちには経験があります。私たちはそれが何なのかを知っており、したがって私たちは他者を助けることができるのです。人が小さいころにレイプの被害に遭ったとき、その人のその後の人生は以前とは違ったものになってしまいます。人生が終わるまでです。心的外傷性健忘により被害の記憶を失った人たちは、あたかも失われた被害の記憶によって、その人生を操られているかのようなのです。フランスでは、毎年何万人もの子供たちがレイプの被害にあっています。これは、この問題が重要性を持つのに十分な数字ではないでしょうか？なぜ子供に対するレイプは、人道に対する重い罪だとみなされないのでしょうか？これは真の闘いです。私は一人の怒れる男性です。私は暴力的ではありません。しかし私は不正義に対して、物事が変化することを望まない人たちに対して、そして一種の「コンセンサス」に対して怒っています。この立場を守るための、勇気と意志が必要です。どうしていつの日か、私たちがその目標に到達できないことがあるでしょうか？

フィリップ　

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