Tumgik
#多国籍料理呑食里
arisakamigiwa · 2 years
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先日初めて食した「白いいちご」を使用したいちごあめ。甘酸っぱいいちごと飴の甘さが一瞬で口の中に溶けていった。 #北海道ゆきいちご #パールホワイト #ゆきぼたん #四つ星 #けんたろう #呑食里 #多国籍料理呑食里 #いちごあめ #苺飴 #シンクリッチ #thinkrish (中標津町) https://www.instagram.com/p/CfG68Ruvb3G/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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groyanderson · 3 years
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ひとみに映る影シーズン2 第五話「大妖怪合戦」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第五弾 後女津親子「KAZUSA」はこちら!☆
དང་པོ་
 河童信者に手を引かれ、私達は表に出る。小学校は休み時間にも関わらず、校庭に子供達が一人もいない。代わりに何故か、島の屈強そうな男達が待ち構えていた。 「いたぞ! 救済を!」「救済を!」 「え、何……わあぁっ何を!?」  島民達は異様な目つきで青木さんを襲撃! 青木さんは咄嗟に振り払い逃走。しかし校外からどんどん島民が押し寄せる。人一倍大柄な彼も、多勢に組み付かれれば為す術もないだろう! 「助けて! とと、止まってください!!」 「「救済を……救済を……!」」  ゾンビのようにうわ言を呟きながら青木さんを追う島民達。見た限り明確な悪霊はいないようだけど、昨晩の一件然り。彼らが何らかの理由で正気を失っている可能性は高い! このままでは捕まってしまう……その時タナカDが佳奈さんにカメラを預け、荒れ狂う島民達と青木さんの間に入った! 「志多田さん、紅さん、先に行って下さい! ここは僕が食い止めゴハアァ!!」  タナカDに漁師風島民のチョークタックルが炸裂! 「タナカDーっ!」 「と……ともかく行け! 音はカメラマイクでいいから、ばっちり心霊収めてきて下さいよッ……!」 「い、行きましょう! ともかく大師が大変なんです!!」  河童信者に急かされ、私と佳奈さんは月蔵小学校を離れた。傾斜が急な亡目坂を息絶えだえに駆け上がると、案内された先は再び御戌神社。嫌な予感が募る。牛久大師は……いた。大散減を封印していた祠にだらりと寄りかかり、足を投げ出して座っている。しかも、祠の護符が剥がされている! 「んあー……まぁま、まぁまぁ……」  牛久大師は赤子のように指を咥え、私を見るなりママと呼び始めた。 「う……牛久大師?」 「この通りなのです。大師は除霊のために祠の御札を剥がして、そうしたら……き、急に赤ちゃんに……」  河童信者は指先が震えている。大師は四つん這いで私ににじり寄った。 「え、あの……」 「エヘヘ、まんまー! ぱいぱい! ぱいぱいチュッチュ!!」  大師が口をすぼめて更ににじり寄る。息が臭い。大師のひん剥いた唇の裏側にはビッシリと毛穴ような細孔が空いていて、その一粒一粒にキャビアみたいな黒い汚れが詰まっている。その余りにも気色悪い裏唇が大師の顔の皮を裏返すように広がっていき……って、これはまさか! 「ヒィィィッ! 寄るな、化け物!!」  私は咄嗟に牛久大師を蹴り飛ばしてしまった。今のは御戌神社や倶利伽羅と同じ、金剛の者に見える穢れた幻視!? という事は、大師は既に…… 「……ふっふっふっふ。かーっぱっぱっぱっぱっぱ!!」  突然大師は赤子の振りを止め、すくっと立ち上がった。その顔は既に平常時に戻っている。 「ドッキリ大成功ー! 河童の家でーす!」 「かーっぱっぱ!」「かっぱっぱっぱ!」  先程まで俯いていた河童信者も、堰を切ったように笑い出す。 「いやぁパッパッパ。一度でいいから、紅一美君を騙してみたかったのだ! 本気で心配してくれたかね?」 「かっぱっぱ!!」「かっぱっぱっぱぁーっ!!」  私が絶句していると、河童の家は殊更大きく笑い声を上げた。けどよく見ると、目が怯えている? 更には何故か地面に倒れたまま動かない信者や、声がかすれて笑う事すらままならない信者もいるようだ。すると大師はピタリと笑顔を止め、その笑っていない信者を睨んだ。 「……おん? なんだお前、どうした。面白くないか?」  大師と目が合った信者はビクリと後ずさり、泣きそうな声で笑おうと努力する。 「かかッ……かっぱ……かぱぱ……」 「面、白、く、ないのか???」  大師は更に高圧的に声を荒らげた。 「お前は普段きちんと勤行してるのか? 笑顔に勝る力無し。教祖の俺が面白い事を言ったら笑う。教義以前に人として当たり前のマナーだろ、エエッ!?」 「ひゃいぁ!! そそ、そ、その通りです! メッチャおもろかったです!!」 「面白かったんなら笑えよ!! はぁ、空気悪くしやがって」  すると大師は信者を指さし、「バーン」と銃を撃つ真似をする。 「ひいっ……え?」 「『ひいっ……え?』じゃねえだろ? 人が『バーン』っつったら傷口を抑えて『なんじゃカパあぁぁ!?』。常識だろ!?」 「あっあっ、すいません、すいません……」 「わかったか」 「はい」 「本当にわかったか? もっかい撃つぞ!」 「はい!」 「ほら【バーン】!」 「なんじゃッ……エッ……え……!?」  信者は大師が期待するリアクションを取らず、口から一筋の血を垂らして倒れた。数秒後、彼の腹部から血溜まりが静かに広がっていく。他の信者達は顔面蒼白、一方佳奈さんは何が起きたか理解できず唖然としている。彼は……牛久大師の脳力、声による衝撃波で実際に『銃殺』されたんだ。 「ああもう、下手糞」 「……うわああぁぁ!」「助けてくれーーっ!!」  信者達は蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。すると大師は深くため息をつき、 「はあぁぁぁ……そこは笑う所だろうが……【カーッパッパァ】!!!」  再び特殊な声を発した。すると祠から大量の散減がワサワサと吹き出し、信者達を襲撃する! 「ボゴゴボーーッ!」「やめ、やめて大師、やめアバーーッ!」  信者達は散減に体を食い荒らされ、口に汚染母乳を注ぎこまれ、まさに虫に寄生された動物のようにもんどり打つ! 「どうだ、これが笑顔の力よ。かっぱっぱ!」 「牛久舎登大師! 封印を解いて、どうなるかわかってるんですか!?」  私は大師を睨みつける。すると大師は首をぐるりと傾け、私に醜悪な笑みを浮かべた。 「ん? 除霊を依頼された俺が札を剥がすのに何の問題がある? 最も、俺は最初(ハナ)からそうするつもりで千里が島に来たのだ」 「何ですって!?」 「コンペに参加する前から、千里が島には大散減という怪物がいると聞いていた……もし俺がそいつを除霊できれば、河童の家は全国、いや世界規模に拡大する! そう思っていたのだがな。封印を解いてみたら、少しだけ気が変わったよ……」  大師は祠を愛おしそうに撫で回す。 「大散減は俺を攻撃するどころか、法力を授けてくれた。この俺の特殊脳力『ホーミー』の音圧は更に強力になり、もはや信者の助けなどなくとも声で他人を殺せるほどにだ!」  信者達は絶望的な顔で大師を見ている。この男、どうやら大散減に縁を食われたようだ。怪物の悪縁に操られているとも気付かず、与えられた力に陶酔してしまったのだろう。 「もう除霊なんかやめだ、やめ。俺は大散減を河童総本山に連れて帰り、生き神として君臨してやる! だがその前に、お前と一戦交えてみたかったのだ……ワヤン不動よ!」 「!」  彼は再び私を『ワヤン不動』と呼んだ。しかもよりによって、佳奈さんの目の前で。 「え、一美ちゃん……牛久大師と知り合いなの……?」 「いいえ……い、一���、何の話ですか?」 「とぼけるな、紅一美君! 知っているぞ、お前の正体はワヤン不動。背中に影でできた漆黒の炎を纏い、脚まで届く長い腕で燃え盛る龍の剣を振るう半人半仏の影人間(シャドーパーソン)だ! 当然そこいらの霊能者とは比べ物にならない猛者だろう。しかも大いなる神仏に楯突く悪霊の眷属だと聞くが」 「和尚様を愚弄するな!」  あっ、しまった! 「一美ちゃん……?」  もう、全てを明かすしかないのか……私はついに、プルパに手をかけた。しかしその時、佳奈さんが私の腕を掴む。 「わかった、一美ちゃん逃げよう。今この人に関わっちゃダメ! 河童信者も苦しそうだし、きっと祠のせいで錯乱してるんだよ!」 「佳奈さん……」  佳奈さんは私を連れて鳥居に走った。けど鳥居周辺には何匹もの散減が待ち構えている! 「かぁーっぱっぱ、何も知らぬカラキシ小娘め! その女の本性を見よ!」  このままでは散減に襲われるか正体がばれるかの二択。それなら私の取るべき行動は、決まりきっている! 「佳奈さん、止まって!」  私は佳奈さんを抱き止め、足元から二人分の影を持ち上げた! 念力で光の屈折を強め、影表面の明暗コントラストを極限まで高めてから……一気に放出する! 「マバーッ!」「ンマウゥーッ!」  今は昨晩とは打って変わって快晴。強烈な光と影の熱エネルギーを浴びた散減はたちまち集団炎上! けど、これでついに…… 「かーっぱぱぱ!! ワヤン不動、正体暴いたり! さあ、これで心置き無く戦え「どうやら間に合ったようですね」  その時、鳥居の外から牛久大師の言葉を遮る声。そして、ぽん、ぽこぽん、と小気味よい小太鼓のような音。 「誰だ!?」  ぽんぽこ、ぽんぽこ、ぽん……それは化け狸の腹鼓。鳥居をくぐり現れた後女津親子は、私達と牛久大師の間に立ちはだかった! 「『ラスタな狸』が知らせてくれたんですよ。牛久舎登大師が大散減に取り憑かれて錯乱し、したたびさんに難癖をつけているとね。だが、この方々には指一本触れさせない」 「約束通り、手柄は奪わせてもらったよ。ぽんぽこぽーん!」  万狸ちゃんが私にウインクし、斉二さんはお腹をぽんと叩いてみせる。 「ええい、退け雑魚め! お前などに興味は【なあぁいッ】!!」  大師の声が響くと、祠がズルリと傾き倒れた。そこから今までで最大級のおぞましい瘴気が上がり、大師を飲み込んでいく! 「クアァーーッパッパッパァ! 力が……力がみなぎってくるくるクルクルグゥルゥゥゥアアアアア!!!!」  バキン、ボキン! 大師の胸部から肋骨が一本ずつ飛び出し、毛の生えた大脚に成長していく! 「な……なっ……!?」  それは霊感のない者にも見える物理的光景だ。佳奈さんは初めて目の当たりにした心霊現象に、ただただ腰を抜かす。しかし後女津親子は怯まない! 「逃げて下さい、と言いたいところですが……この島に、私の背中よりも安全な場所はなさそうだ」
གཉིས་པ་
 斉一さんはトレードマークである狸マントの裾から、琵琶に似た弦楽器を取り出した。同時に彼の臀部には超自然の尻尾が生え、万狸ちゃんと斉二さんも臨戦態勢に入る。病院で加賀繍さんのおばさまを守っている斉三さんは不在だ。一方ついさっきまで牛久大師だった怪獣は、毛むくじゃらの細長い八本足に八つの顔。頂上にそびえる胴体は河童の名残の禿頭。巨大ザトウムシ、大散減だ! 【【退け、雑魚が! 化け狸なんぞに興味はない! クァーッパッパァアア!!!】】  縦横五メートル級の巨体から放たれる衝撃音! 同時に斉一さんもシャラランと弦楽器を鳴らす。すると弦の音色は爆音に呑み込まれる事無く神秘的に響き、私達の周囲のみ衝撃を打ち消した! 【何ィ!?】 「その言葉、そのままお返し致します。河童なんぞに負けたら妖怪の沽券に関わるのでね」 【貴様アァァ!!】  チャン、チャン、チャン、チャン……爪弾かれる根色で気枯地が浄化されていくように、彼の周囲の景色が色鮮やかになっていく。よく見るとその不思議な弦は、斉一さんの尻尾から伸びる極彩色の糸が張られていた。レゲエめいたリズムに合わせて万狸ちゃんがぽんぽこと腹鼓を打ち、斉二さんは尻尾から糸を周囲の木々や屋根に伝わせる。 【ウヌゥゥゥーッ!】  大散減は斉一さんに足払いを仕掛けた。砂利が撒き上がり、すわ斉一さんのマントがフワリと浮く……と思いきや、ドロン! 次の瞬間、私達の目の前では狸妖怪と化した斉一さんが、涼しい顔のまま弦をかき鳴らし続けている。幽体離脱で物理攻撃無効! 「どこ見てんだ、ノロマ!」  大散減の遥か後方、後女津斉一の肉体を回しているのは斉二さんだ! 木々に伝わせた糸を掴み、ターザンの如くサッサと飛び移っていく。そのスピードとテクニックは斉一さんや斉三さんには無い、彼だけの力のようだ。大散減は癇癪を起こしたように突進、しかし追いつけない! すると一方、腹鼓を打っていた万狸ちゃんが大散減に牙を剥く! 「準備オッケー。ぽーん、ぽっこ……どぉーーーん!!」  ドコドコドコドコドコドォン!!!! 張り巡らされた糸の上で器用に身を翻した万狸ちゃんは、無数の茶釜に妖怪変化し大散減に降り注ぐ! 恐竜も泣いて絶滅する大破壊隕石群、ブンブクメテオバーストだ!! 【ドワーーーッ!!!】  大散減はギャグ漫画的なリアクションと共に吹っ飛んだ! 樹齢百年はあろう立派な椎木に叩きつけられ、足が一本メコリとへし折れる。その傷口から穢れた縁母乳が噴出すると、大散減はグルグルと身を回転し飛沫を撒き散らした! 椎木枯死! 「ッうおぁ!」  飛び石が当たって墜落した斉二さんの後頭部に穢れ母乳がかかる。付着部位はまるで硫酸のように焼け、鼻につく激臭を放つ。 「斉二さん!」 「イテテ、マントがなかったら禿げるところだった」 【なんだとッ!? 貴様ァ! 河童ヘアを愚弄するなアアァ!】  再び起き上がる大散減。また何か音波攻撃を仕掛けようとしている!? 「おい斉一、まだか!」 「まだ……いや、行っちまうか」   ジャカジャランッ!! 弦楽器が一際強いストロークで奏でられると、御戌神社が極彩色に包まれた! 草花は季節感を無視して咲き乱れ、虫や動物が飛び出し、あらゆる動物霊やエクトプラズムが宙を舞う。斉一さんは側転しながら本体に戻り、万狸ちゃんも次の妖怪変化に先駆けて腹鼓を強打する! 「縁亡き哀れな怪物よ、とくと見ろ。この気枯地で生ける命の縁を!」  ジャカン!! ザワワワワ、ピィーッギャァギャァーッ! 弦の一弾きで森羅万象が後女津親子に味方し、花鳥風月が大散減を襲う! 千里が島の全ての命を踊らせる狸囃子、これが地相鑑定士の戦い方だ! 【【しゃらくせェェェェェエエエ!!】】  キイィィーーーーィィン! 耳をつんざく超音波! 満ち満ちていた動植物はパタパタと倒れ、霊魂達は分解霧散! 再び気枯た世界で、大散減の一足がニタリと笑い顔を上げると……目の前には依然として生い茂る竹藪の群青、そして大鎌に化けた万狸ちゃん! 「竹の生命力なめんなあああぁぁ!!!」  大鎌万狸ちゃんは竹藪をスパンスパンとぶった斬り、妖力で大散減に投げつける。竹伐狸(たけきりだぬき)の竹槍千本ノックだ! 【ドヘェーーー!!】  針山にされた大散減は昭和のコメディ番組のようにひっくり返る! シャンパン栓が抜かれるように足が三本吹き飛び、穢れ母乳の噴水が宙に螺旋を描いた! 「一美ちゃん、一瞬パパ頼んでいい?」  万狸ちゃんに声をかけられると、斉一さんが再び私達の前に戻ってきた。目で合図し合い、私は影を伸ばして斉一さんの肉体に重ねる。念力を送りこんで彼に半憑依すると同時に、斉一さんは化け狸になって飛び出した。 【【何が縁だクソが! 雑魚はさっさと死んで分解霧散して強者の養分になればいい、最後に笑うのは俺だけでいいんだよ! 弱肉強食、それ以外の余計な縁はいらねぇだろうがああァーーッ!!!】】  大散減は残った四本足で立ち上がろうとするが、何故かその場から動けない。よく見ると、大散減の足元に河童信者達がしがみついている! 「大師、もうやめてくれ!」 「私達の好きだった貴方は、こんなつまらない怪物じゃなかった!」 「やってくれ、狸さん。みんなの笑顔の為にやってくれーーーッ!!」 【やめろ、お前ら……死に損ないが!!】  大散減はかつての仲間達を振り飛ばした。この怪物にもはや人間との縁は微塵も残っていないんだ! 「大散減、許さない!」  ドォンッ! 心臓に響くような強い腹鼓を合図に、万狸ちゃんに斉一さんと斉二さんが合体する。すると全ての霊魂や動植物を取り込むような竜巻が起こり、やがて巨大な生命力の塊を形成した。あれは日本最大級の狸妖怪変化、大(おっ)かむろだ! 「どおおぉぉぉおおん!!!」  大かむろが大散減目掛けて垂直落下! 衝撃で地が揺れ、草花が舞い、カラフルな光の糸が空を染める!! 【【やめろーーっ! 俺の身体が……力がァァァーーーッ!!!】】  質量とエーテル体の塊にのしかかられた大散減はブチブチと音を立て全身崩壊! 残った足が一本、二本と次々に潰れていく。 【【【ズコオオォォォォーーーーー!!!!】】】  極彩色の嵐が炸裂し、私は爆風から佳奈さんを庇うように抱きしめる。轟音と光が収まって顔を上げると、そこには元通りに分かれた後女津親子、血や汚れにまみれた河童信者、そして幾つもの命が佇んでいた。
གསུམ་པ་
「一美ちゃーーん!」  戦いを終えた万狸ちゃんが私に飛びついた。支えきれず、尻餅をつく。 「きゃっ!」 「ねえねえ、見た? 私の妖術凄かったでしょ!?」 「こら、万狸! 紅さんに今そんな事したら……」  斉一さんがちらっと佳奈さんに視線を向けた。万狸ちゃんは慌てて私から離れ、「はわわぁ! 危ない危ない~」と可愛く腹鼓を叩いた。私も横を見ると、幸い佳奈さんは目を閉じて何か考えているようだった。 「佳奈さん?」 「……そうだよ、怪物は『五十尺』……気をつけて、大散減まだ死んでないかも!」 「え!?」  その時、ズガガガガガ! 地面が激しく揺れだす。後女津親子は三人背中合わせになり周囲を警戒。佳奈さんがバランスを崩して転倒しそうになる。抱きとめて辺りを見渡すと、祠と反対側の手洗い場に煙突のように巨大な柱が天高く突き上がった! 柱は元牛久大師だったご遺体をかっさらって飲み込む。咀嚼しながらぐにゃりと曲がり、その先端には目のない顔。まさか、これは…… 「大散減の……足!」 「ちょっと待って下さい。志多田さん……『大散減は五十尺』と仰いましたか!?」  斉一さんが血相を変えて聞く。言われてみれば、青木さんもそんな事を言っていた気がする。 「あの、こんな時にすいません。五十尺ってどれくらいなんですか?」 「「十五メートルだよ!!」」 「どえええぇぇ!?」  恥ずかしい事に知らないのは私とタナカDだけだったようだ。にわかには信じ難いけど、体長十五メートルの怪物大散減は、地中にずっと潜んでいたんだ! その寸法によると、牛久大師が取り込んでいた力は大散減の足一本程度にも満たない事になる。ところが、大師を飲み込んだ大散減の足はそのまま動かなくなった。 「あ……あれ?」  万狸ちゃんは恐る恐る足に近付き観察する。 「……消化不良かな。封印するなら今がチャン��みたい」  斉一さんと斉二さんは尻尾の糸の残量を確認する。ところがさっきの戦闘で殆ど使い果たしてしまっていたようた。 「参ったな……これじゃ仮止めの結界すら張れないぞ」 「斉三さんを呼んでくるよ、パパ。ちょっと待ってて!」  万狸ちゃんが亡目坂へ向かう。すると突然斉一さんが呼び止めた。 「止まれ、万狸!」 「え?」  ボタッ。振り向いた万狸ちゃんの背後で何かが落下した。見るとそれは……まだ赤い血に濡れた人骨。それも肋骨だ! 「ンマアアアァァゥゥゥ!!!」 「ち、散減!?」  肋骨は金切り声を上げ散減に変化! 万狸ちゃんが慌てて飛び退くも、散減は彼女を一瞥もせず大散減のもとへ向かう。そしてまだ穢れていない母乳を口角から零しながら、自ら大散減の口の中へ飛びこんでいった。 「一美ちゃん、狸おじさん、あれ!」  佳奈さんが上空を指す。見上げるとそこには、宙に浮かぶ謎の獣。チベタンマスティフを彷彿とさせる超大型犬で、毛並みはガス火のように青白く輝いている。ライオンに似たたてがみがあり、額には星型の中央に一本線を引いたような記号の霊符。首には首輪めいて注連縄が巻かれていて、そこに幾つか人間の頭蓋骨があしらわれている。目は白目がなく、代わりにまるで皆既日蝕のような光輪が黒い眼孔内で燦然と輝く。その獣が鮮血滴る肋骨を幾つも溢れるほど口に咥え、グルグルと唸っているんだ。私と佳奈さんの脳裏に、同じ歌が思い浮かぶ。 「誰かが絵筆を落としたら……」 「お空で見下ろす二つの目……月と太陽……」  今ようやく、あの民謡の全ての意味が明らかになった。一本線を足した星型の記号、そして大散減に危害を加えると現れる、日蝕の目を持つ獣。そうだ。千里が島にいる怪物は散減だけじゃない。江戸時代に縁を失い邪神となった哀れな少年、徳川徳松……御戌神! 「ガォォォ!!」  御戌神が吠え、肋骨をガラガラと落とした。肋骨が散減になると同時に御戌神も垂直降下し万狸ちゃんを狙う! 「万狸!」  すかさず斉二さんが残り僅かな糸を伸ばし、近くの椎木の幹に空中ブランコをかけ万狸ちゃんを救出。但しこれで、後女津親子の妖力残量が尽きてしまった。一方御戌神は、今度は斉一さんを狙い走りだす! 一目散に逃走しても、巨犬に人間が追いつけるわけもなし。斉一さんは呆気なく押し倒されてしまった。 「うわあぁ!」 「パパ!!」  斉一さんを羽交い締めにした御戌神は大口を開く! 今まさに肋骨を食いちぎろうとした、その時……御戌神の視界を突如闇が覆う! 「グァ!?」  御戌神は両目を抑えてよろめく。その隙に斉一さんは脱出。佳奈さんが驚愕した顔で私を見る……。 「斉一さん、斉二さん、万狸ちゃん。今までお気遣い頂いたのに、すみません……でももう、緊急事態だから」  私の影は右手部分でスッパリと切れている。御戌神に目くらましをするために、切り取って投げたんだ。 「じゃ、じゃあ一美ちゃんって、本当に……」 「グルアァァ!!」  佳奈さんが言いかけた途中、私は影を介して静電気のような痛みを受ける。御戌神は自力で目の影を剥がしたようだ。それが出来るという事は、彼も私と同じような力を持っているのか? 「……大師の言ったことは、三分の一ぐらい本当です」  御戌神が私に牙を剥く! 私はさっき大師の前でやった時と同じように、影表面の光の屈折率を上げる。表面は銀色の光沢を帯び、瞬く間に鏡のようになる。 「ガルル……!」  この『影鏡』で御戌神を取り囲み撹乱しつつ、ひとまず佳奈さん達から離れる。けど御戌神はすぐに追ってくるだろう。 「ワヤンの力は影の炎。魂を燃やして、悪霊を焼くんです」  逃げながら木や物の影を私の姿に整形、『タルパ』という法力で最低限動き回れるだけの自立した魂を与える。 「けど、その力は本当に許してはいけない、滅ぼさなきゃいけない相手にしか使いません。だぶか私には、そうでもしなきゃいけない敵がいるって事です」  ヴァンッと電流のような音がして、御戌神が影鏡を突破した。私は既に自分にも影を纏い、傍目には影分身と見分けがつかなくなっている。けど御戌神は一切迷いなく、私目掛けて走ってきた。 「霊感がある事、黙っていてすみませんでした。けど私に僅かでも力がある事が公になったら、きっと余計な災いを招いてしまう」  それは想定内だ。走ってくる御戌神の前に影分身達が立ちはだかり、全員同時自爆! 無論それは神様にとって微々たるダメージ。でも隙を作るには十分な火力だ。御戌神の背後を取り、『影踏み』で完全に身動きを封じる! 「佳奈さんは特に、巻き込みたくなかったんです……��ゃっ!?」  突然御戌神が激しく発光し、影踏みの術をかき消した。影と心身を繋いでいた私も後方に吹き飛ばされる。ドラマや舞台出演で鍛えたアクションで何とか受身を取るも、顔を上げると既に御戌神は目の前! 「……え?」  私はこの時初めてちゃんと目が合った御戌神に、一瞬だけ子犬のように切なげな表情を見た。この戌……いや、この人は、まさか…… 「ガルルル!」 「くっ」  牙を剥かれて慌てて影を持ち上げ、気休めにもならないバリアを張る。ところが御戌神は意外にも、そんな脆弱なバリアにぶち当たって停止してしまった。私の方には殆ど負荷がかかっていない。よく見ると御戌神とバリアの間にもう一層、光の壁のようなものがあるのが見える。やっぱり彼は私と同じ……いや、逆。光にまつわる力を持っているようだ。 「あなた、ひょっとして……本当は戦いたくないんですか?」 「!」  一瞬私の話に気を取られた御戌神は、光の壁に押し戻されて後ずさった。日蝕の瞳をよく見ると、月部分に覆われた裏側で太陽の瞳孔が物言いたげに燻っている。 「やっぱり、大散減の悪縁に操られているだけなんですね」  私も彼と戦いたくない。だからまだプルパは鞄の中だ。代わりに首にかけていたお守り、キョンジャクのペンダントを取った。御戌神は自らの光に苦しむように、唸りながら地面を転がり回る。 「グルル……ゥウウウ、ガオォォ!!」  光を振り払い、御戌神は再び私に突進! 私も御戌神目掛けてキョンジャクを投げる。ペンダントヘッドからエクトプラズム環が膨張し、投げ縄のように御戌神を捕らえた! 「ギャウッ!」  御戌神はキョンジャクに縛られ転倒、ジタバタともがく。しかし数秒のうちに、憑き物が取れたように大人しくなった。これは気が乱れてしまった魂を正常に戻す、私にキョンジャクをくれた友達の霊能力によるものだ。隣にしゃがんで背中を撫でると、御戌神の目は日蝕が終わるように輝きを増していく。そこからゆっくりと、煤色に濁った涙が一筋流れた。 「ごめんなさい、苦しいですよね。ちょっと大散減を封印してくるので、このまま少し我慢できますか?」  御戌神は「クゥン」と弱々しく鳴き、微かに頷いた。私は御戌神の傍を離れ、地面から突き出た大散減の足に向かう。 「ひ、一美ちゃん!」  突然佳奈さんが叫ぶ。次の瞬間、背後でパシュン! と破裂音が鳴った。何事かと思い振り向くと、御戌神を拘束していたキョンジャクが割れている。御戌神は黒い煙に纏わりつかれ、息苦しそうに体をよじりながら宙に浮き始めた。 「カッ……ガァ……!」  御戌神の顔色がみるみる紅潮し、足をバタつかせて苦悶する。救出に戻ろうと踵を返すと、御戌神を包む黒煙がみるみる人型に固まっていき…… 「躾が足りなかったか? 生贄は生贄の所業を全うしなければならんぞ」  そこには黒い煙の本体が、人間の皮膚から顔と局部だけくり抜いた肉襦袢を着て立っていた。それを見た瞬間、血中にタールが循環するような不快感が私の全身を巡った。 「え、ひょっとしてまた何か出てきたの!?」 「……佳奈さん、斉一さんと一緒に逃げて下さい。噂をすれば、何とやらです」  佳奈さんに見えないのも無理はない。厳密にはその肉襦袢は、死体そのものじゃなくて故人から奪い取った霊力でできている。亡布録(なぶろく)、金剛有明団の冒涜的エーテル法具。 「噂をすればってまさか、一美ちゃんが『絶対に滅ぼさなきゃいけない相手』がそこに……っ!?」  圧。悪いが佳奈さんは視線で黙らせた。これからこの神社は、灼熱地獄と化すのだから。 「い、行こう、志多田さん!」  斉一さん達は佳奈さんや数人の生き残った河童信者を率いて神社から退散した。これで境内に残ったのは、私と御戌神と黒煙のみ。しかし…… 「……どうして黒人なんだ?」  私は黒煙に問いかけた。 「ん?」 「どうして肉襦袢の人種が変わったのかと聞いているんだ。二十二年前、お前はアジア人だっただろう。前の死体はどうした」 「……随分と昔の話をするな、裏切り者の巫女よ。貴様はファッションモデルになったと聞くが、二十年以上一度もコーディネートを変えた事がないのかね?」  煙はさも当然といった反応を返す。この調子なら、こいつは服を買い換える感覚で何人もの肉体や魂を利用していたに違いない。私の、和尚様も。この男が……悪霊の分際で自らを『如来』と名乗り、これまで数え切れない悪行を犯してきた外道野郎が! 「金剛愛輪珠如来(こんごうあいわずにょらい)ィィィーーーッ!!!!」  オム・アムリトドバヴァ・フム・パット! 駆け出しながら心中に真言が響き渡り、私はついに鞄からプルパを取り出す! 憤怒相を湛える馬頭観音が熱を持ち、ヴァンと電磁波を発し炎上! 暗黒の影炎が倶利伽羅龍王を貫く刃渡り四十センチのグルカナイフに変化。完成、倶利伽羅龍王剣! 「私は神影不動明王。憤怒の炎で全てを影に還す……ワヤン不動だ!」  今度こそ、本気の神影繰り(ワヤン・クリ)が始まる。 
བཞི་པ་
 殺意煮えくり返る憤怒の化身は周囲の散減を手当り次第龍王剣で焼却! 引火に引火が重なり肥大化した影の炎を愛輪珠に叩き込む! 「一生日の当たらない体にしてやる!!」 「愚かな」  愛輪珠は業火を片手で易々と受け止め、くり抜かれた顔面から黒煙を吐出。たちまち周囲の空気が穢れに包まれ、炎が弱まって……いく前に愛輪珠周辺の一帯を焼き尽くす! 「ぐわあぁぁ、やめろ、ギャアアァアガーーーッ!!!」  猛り狂う業火に晒され龍王剣が激痛に叫んだ! しかし宿敵を前にした暴走特急は草の根一本残さない!  「かぁーーっはっはっはァ! ここで会ったがお前の運の尽きよ。滅べ、ほおぉろべえええぇーーーっ!!!」  殺意、憎悪、義憤ンンンンッ! しかし燃え盛る炎の中、 「まるで癇癪を起こした子供だ」  愛輪珠は平然と棒立ちしている。 「どの口が言うか、外道よ! お前が犯してきた罪の数々を鑑みれば癇癪すら生ぬるい。切り刻んだ上で煙も出ないほど焼却してくれようぞおぉぉ!!」  炎をたなびかせ、愛輪珠を何度も叩き斬る! しかし愛輪珠は身動ぎ一つせず、私の攻撃を硬化した煙で防いでしまう。だから何だ、一回で斬れないなら千回斬ればいい! 人生最大の宿敵を何度も斬撃できるなんて、こんなに愉快な事が他にあるだろうか!? 「かぁーはははは! もっと防げ、もっとその煙を浪費するがいい! かぁーはっはっはァ!!」 「やれやれ、そんなにこの私と戯れたいか」  ゴォッ! 顔の無い亡布録から煙が吹き出す。漆黒に燃えていた視界が一瞬にして濁った灰色で染まった。私はたちまち息が出来なくなる。 「ぐ、ァッ……」  酸欠か。これで炎が弱まるかと思ったか? 私の炎は影、酸素など不要だ! 「造作なし!」  意地の再炎上! だぶか島もろとも焼き尽くしてやる…… 「ん?」  シュゴオォォン、ドカカカカァン!! 炎が突然黄土色に変わり、化学反応のように爆ぜた! 「な……カハッ……」 「そのような稚拙な戦い方しか知らずに、よく金剛の楽園に楯突こうと思ったな。哀れな裏切り者の眷族よ」 「だ、黙れ……くあううぅっ!」  炎とはまるで異なる、染みるような激痛が私の体内外を撫で上げる。地面に叩きつけられ、影がビリビリと痙攣した。かくなる上は、更なる火力で黄土色の炎を上書きしないと…… 「っ!? ……がああぁぁーーっ!!」  迂闊だった。新たな炎も汚染されている! 「ようやく大人しくなったか」  愛輪珠が歩み寄り、瀕死の私の頭に恋人のようにぽんぽんと触れる。 「やめろ……やめろおぉ……!」  全身で行き場のない憤怒が渦巻く。 「巫女よ。お前は我々金剛を邪道だとのたまうが、我々金剛の民が自らの手で殺生を犯した事はないぞ」 「ほざけ……自分の手を汚さなければ殺生ではないだと……? だからお前達は邪道なんだ……!」  煮えくり返った血液が、この身に炎を蘇らせる。 「何の罪もない衆生に試練と称して呪いをかけ、頼んでもいないのに霊能力を与え……そうしてお前達が造り出した怪物は、娑婆で幾つもの命を奪う。幾つもの人生を狂わせる! これを邪道と言わずして何と言えようか、卑怯者!」 「それは誤解だ。我々は衆生の為に、来たる金剛の楽園を築き上げ……」 「それが邪道だと言っているんだ!」  心から溢れた憤怒はタールのような影になって噴出する! 汚染によって動かなくなった体が再び立ち上がる! 「そこで倒れている河童信者達を見ろ。彼らは牛久大師を敬愛していた。大師が大散減に魅了されたのは、確かに自己責任だったかもしれない。だがそもそも、お前達があんな怪獣を生み出していなければこんな事にはならなかった。徳川家の少年が祟り神になる事だってなかった!!」  思い返せば思い返すほど、影はグラグラと湧き出る! 「かつてお前に法具を植え付けられた少年は大量殺人鬼になり、村を一つ壊滅させた。お前に試練を課せられた少女は、生まれた時から何度も命の危機に晒され続けた。それに……それに、私の和尚様は……」 「和尚? ……ああ。あの……」  再点火完了! 影は歪に穢れを孕んだまま、火柱となり愛輪珠を封印する! たとえ我が身が消し炭になろうと、こいつだけは滅ぼさなければならないんだ! くたばれ! くたばれえええぇぇぇえええ!!! 「……あの邪尊(じゃそん)教徒の若造か」 「え?」  一瞬何を言われたか理解できないまま、気がつくと私は黄土色の爆風に吹き飛ばされていた。影と内臓が煙になって体から離脱する感覚。無限に溢れる悔恨で心が塗り固められる感覚。それはどこか懐かしく、まるで何百年も前から続く業のように思えた。 「ぐあっ!!」  私は壊れかけの御戌塚に叩きつけられる。耳の中に全身が砕ける音が響いた。 「ほら見ろ、殺生に『手を汚さなかった』だろう? それにしてもその顔は、奴から何も聞かされていないようだな」 「かっ……ぁ……」  黙れ。これ以上和尚様を愚弄するな。そう言いたかったのに、もはや声は出ない。それでも冷めやらぬ怒りで、さっきまで自分の体だった抜け殻がモソモソと蠢くのみ。 「あの男は……金剛観世音菩薩はな……」  言うな。やめろ。そんなはずはないんだ。だから…… 「……チベットの邪神、ドマル・イダムを崇拝する邪教の信者だ」  嘘だ。……うそだ。 「あっ……」 「これは金剛の法具だ。返して貰うぞ」  愛輪珠に龍王剣を奪われた。次第に薄れていく僅かな影と意識の中、愛輪珠が気絶した御戌神を掴んで去っていく姿を懸命に目で追う。すると視野角外から……誰かが…… 「一美ちゃん、一美ちゃーん!」 「ダメだ志多田さん、危険すぎる!」  佳奈さん……斉二……さん…… 「ん? 無知なる衆生が何故ここに……? どれ、一つ金剛の法力を施してやろうか」  逃……げ…… 「ヒッ……いぎっ……うぷ……」 「成人がこれを飲み込むのは痛かろう。だが衆生よ、これでそなたも金剛の巫女になれるのだ」  や…………ろ………… 「その子を離せ、悪霊……ぐッ!? がああぁぁああああッ!!!!」 「げほ、オエッ……え……? ラスタな、狸さん……?」  ……………… 「畜生霊による邪魔が入ったか。衆生の法力が中途半端になってしまった、これではこの娘に金剛の有明は訪れん」 「嘘でしょ……私を、かばってくれたの……!?」 「それにしてもこの狸、いい毛皮だな。ここで着替えていこう」 「な、何するの!? やめてよ! やめてえぇーーーっ!!」  ………………もう、ダメだ……。
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cosmicc-blues · 4 years
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戦争と祖父と河童のはなし
これからお話し聞かせようと思うのは、わたしの祖父が話し聞かせてくれた祖父自身の物語ということになるでしょうか。まだわたしの幼い頃にきかせてくれたはなしで、祖父は晩年そうなったようにアルコール依存性にもなっておらず、盛んに渓流釣りにもでておりましたから、頭脳にも足腰にもかくじつに衰えが忍びよっていたとはいえ、まだまだ壮年の余力を蓄えもっていた時期になると思われます。ですから、あのきわめて寡黙だった祖父が、酒を呑んでもなお押し黙っていた祖父が、痴呆か酒かで気の触れたように語り出したとはとても思えないのです。ですから、つまり、何が言いたいかといいますと、わたしは祖父の話し聞かせてくれた物語を真実だと思っている。嘘いつわりではないと思うのです。
その日、わたしがオウム貝の貝殻へ海底の音を聴きに行こうとすると、祖父はいつものように住宅の店舗部分で趣味の彫刻をしていました(商売はほとんどが配達で済んでしまうので、お客はめったにやって来ません)。祖父の無口は当時からよく知っていましたから、勝手に貝殻に耳をあて、満足してから住宅部分にもどろうとすると、珍しいことに祖父がちょっとと呼び止める。
ーこれ、なんだと思うら?
ー河童、かな
ーそうだら、河童だら
祖父はフクロウやニホンオオカミや、あるいは河童など、一風変わった動物を好んで彫っていました。
そして、学徒動員って知ってるら、と唐突に祖父の物語がはじまったのです。わたしは学校の図書館で不覚にも『はだしのゲン』を読んでしまい、一時はノイローゼになって窓硝子にも近づけなくなるほどでしたから、戦争についてあるていどの知識はありました。
おらは、と祖父はとくとくと語り続けました。
終戦の間際の頃、村の有志たち��いっしょに学生志願兵として遠州地方の生まれ故郷を飛び出しました。目指すは浦賀、そこへ学徒動員のための訓練兵が集っていたのです。灰色の空高くを空襲へ向かうB-29の隊連が黒い機影となって通過するのを幾度と眺めながらの、何十日間かけての徒歩での行程でした。それでも足どりは軽いものでした。何しろお国のため、天皇陛下のためですから、意気揚々と歩みを進める。時にはだだっ広い田園地帯のさなかで偵察中のアメリカ機から機銃掃射を受けることもありましたが、天皇陛下万歳と叫べば、銃弾はふしぎと我々のからだをよけていくのでした。
長い旅と幾たびもの野宿に疲れはてていた我々でしたが、どうにかこうにか浦賀港にまで辿り着くと、たちまち疲れは吹き飛びました。横須賀一帯は大規模な空襲を受けたときいていましたが、浦賀の海には水上を埋め尽くすほどの軍艦が大日本帝国の国旗を潮風に雄大にはためかせていたのです。その光景を目の当たりにした我々は、その場で大きく万歳、万歳と、万歳を幾度も繰り返しました。
訓練所に入寮すると、さっそくボロのモンペに代わって格好良い軍服が支給されました。これを身に纏っただけで、もう戦争に勝った思いがしたものでした。
さて、訓練がはじまり、初日こそはどうにか持ち堪えたものの、三日目には来る場所を間違えてしまったと確信しました。そこでの訓練はとても練兵と呼べたものではなく、如何にして死ぬかを叩き込まれるものだったのです。これでは命がいくつあっても足りはしない、実際つまらないことで上官に恥をかかせた訓練兵が実演習と称して手榴弾を引かされ爆死しました。
その爆死を目の当たりにした翌日、わたしと村でいちばん仲の良かった為三は脱走を企だてました。こんな馬鹿げたところにいるぐらいなら非国民になったほうがましだ、と為三は言い放ちました。それから数時間後、為三は歩哨の兵に射殺され、わたしだけが辛うじて訓練所から脱走することができました。脱走の直前に、どちらかが死んでもいいようにあらかじめ交換しておいた為三の家族への手紙を握りしめながら、見晴らしのよい場所を避けて、身を隠しやすそうな山のほうへ、山のほうへと必死になって走り続けました。
いったいどれぐらい走ったことでしょう、気がつくと土砂降りの大雨のなかをひとり疾駆していました。周囲は深い灰色いブルーの一色で、この雨がわたしを追手から逃してくれたのだと不意に悟りました。機械仕掛けの運動のように駆け続けていた足の歩幅を徐々に狭め、半ば強引に立ち止まると、真っ直ぐに降りしきる雨の線をようやく感じました。じぶんがこうして前にも後ろにも動かず、ただじっと立ち止まっていることが不思議でなりませんでした。すこしでも油断すれば、また足が勝手に駆けだしそうで、駆けだしそうで。そうなりそうになるのをぐっと堪えながら、唯々目のまえをしきりに流れてゆく雨の線を眺めました。
やがて、雨があがり、ここがいったい何処なのかはともかく、山間の森のなかにいるらしいことが知れました。ボタボタッと樹々から雨の滴が落下し、すぐ近くの沼には水に浮いた睡蓮の群れが水玉の雫を葉の表面にいくつもたたえている。もう死んでいるのかもしれないと本気で考えました。よもや走りながらに死んでいて、今更になって死んだことに気づいたのか。ところが、たしかに息をしているし、両足で立っている、何よりもびしょ濡れで居心地の悪い軍服が生きていることを物語っている。
ーヘイ、ジャップ!
死んだ心地も束の間、背後からの唐突な呼び声に心臓が縮み上がった。でも、たとえ逃亡兵相手とはいえ、日本兵がジャップなんて物言いはするだろうか。懼るおそる両手をあげてふりかえると、そこには戦前の映画でみたことのある西部劇の農家のような格好(色褪せた水色のジーンズに野球帽をかぶって、腰には黒皮のウエストポーチをまわしている)をした河童が立っていました。河童はおもむろにウエストポーチから笹の葉に包まれた握り飯とキュウリの一本漬けを差し出して、食うか、と言った。(ごめんなさい、ここはさすがに脚色で、じっさいにはただ食い物を差し出されたとしか聞かされていません)その途端にも腹がぐううと鳴ったのは言うまでもありません。ただでさえ少量の配給に、その日は日がな一日何も食べていなかったのです。
食べながらでいいから聞け、と河童は言いました。ずっとお前のことを後からつけてきた。今日は逃げ切れたかもしれないが、その格好ではいずれ捕まってしまうだろう。だから服を交換してやる。この格好なら逃亡兵とは気づかれまい。まもなく日が暮れる。今宵はこの沼で宿をとるといい、すぐ近くに眠るのに丁度よい洞穴がある。食って着替えたら案内しよう。明日になったら、我ら河童一族に伝わる釣りの極意を教えよう。これさえ覚えてしまえば、しばらくは食いっぱぐれることもあるまい。
河童と服を取り換えながら、何故こんなに親切にしてくれるのか、と尋ねると、お前のあたまのてっぺんには皿がふたつある(おそらく、つむじのことだと思われます)。皿のふたつある人間は、まだ人と河童の分け隔てなかった時代の、いにしえの河童の子孫である証拠だ、と言う。ついでにこの服はどうしたのか、尋ねると、戦争の始まる前、渡日中のアメリカ人に相撲で勝利して、尻子玉を抜くかわりに巻きあげたのだそうだ。とても気に入っていたが、同胞のためなら仕方がない、せいぜい大切にしてくれ、と河童はさいごに付け加えました。
翌朝は稀にみる晴天となり、河童から釣りの極意を学ぶこと二十九つ。余すところ七十もの(すなわち全部で九十九の)奥義があるといいますが、差し当たりはこれだけで十分だろうということでした。それから三日三晩、山間の釣りの要所を河童と巡りながら、実演を交えた練習をして、三日目の月のでた晩に河童は山奥深���の滝の上から滝壺の中へと消えてゆきました。
逃亡兵の身分では平地の里へは下りて行かれませんから、人里離れた山から山をつたって故郷の遠州地方を目指しました。その帰省の旅は、平地を歩いた行きの旅とは比べものにならない多難な道のりで、あっというまに季節がひとつ、ふたつと過ぎ去ってゆきました。しかし河童のお陰で食料には不自由なく、ときには戸籍を持たないサンカと呼ばれる放浪民の集団と鉢合わせることもあり、物々交換でシカやイノシシの肉にありつけることすらありました。
ところが、みっつめの季節が過ぎ去ろうという頃、どうしても米が食べたくて食べたくて仕方なくなり、ついつい平地の里へ下りていくと、よそよそしい態度が祟ったのかあっさりと憲兵に捕まってしまったのです。そこでもう堪忍して浦賀の訓練所から脱走してきたことを洗いざらい白状すると、憲兵は呆れたように笑いながら言うのです。原爆の投下、ソ連軍の参戦、日本軍の降伏、玉音放送、それらをこの時いちどきに知りました。わたしが山間で釣りをしながら逃亡の旅を続けているあいだに、日本国はポツダム宣言を受諾して大東亜戦争に終止符を打っていたというのです。1945年の夏が過ぎ、涼しさのこみ上げてくる季節でした。わたしは憲兵に捕まるどころか帰りの汽車の切符まで持たされて無事に故郷に帰ることができました。
ひとしきり話し終えると、祖父はわたしの頭を撫でながら言いました。
ーお前さんの頭にも皿がふたつあるら。ほれ、おらの頭にもふたつある
そう言って野球帽を外した祖父の頭はとうに禿げあがり、ふたつのつむじの位置はおろか、むしろ、河童の頭そのもののようにみえるのでした。
晩年の祖父は先にもいった通り、アルコール依存性と痴呆を併発して、誰にも黙ったままふいにどこかへ消えてしまうのでした。家を探すと釣り道具がないので、どうやら渓流釣りに出かけたらしい。でも、あんなからだで、酒気帯びで車の運転だってままならないのに。ひと晩じゅう帰って来ないなんてこともままあり、とうとう急流にでも流されたのか、祖母と母が耐えかねて捜索願いを出そうする。そんな祖母たちを父がよく宥めていました。お義父さんの釣りの腕前は確かですから、川で死ぬなんてことはありえませんよ、と。父は海釣りが専門でしたが、釣りにかけては専門誌にも紹介されるほどの腕前で、そんな父をもってすら、お義父さんの釣りの技術は凄いと唸るのでした。
度重なる失踪のせいで祖父は運転免許を取り上げられ、ついでに祖母の手で家じゅうのお酒も隠されてしまいました。それでも所有の裏山までよったよったと歩いて出かけてゆき、祖母のはなしでは裏山の小屋にお酒を隠してこっそり飲んでいるんだわ、と。
まもなく祖父は風邪を拗らせて肺炎であっけなく亡くなりました。棺のなかの祖父は白い死装束こそ身にまとっていましたが、その上から色褪せた水色のジーンズと黒皮のウエストポーチと野球帽とが被せられ、いつもと大して変わらない姿で火葬場に入っていきました。祖父が生涯に渡り身につけたトレードマークたちを棺に一緒に納めるなんて、ずいぶんと気の利いた演出だと思い、いったい誰が発案したのか家族に尋ねてまわると、遺書にそうするように記してあったということでした。
祖父の死後、祖父の管理していた裏山の手入れが行き届かなくなり、季節ごとに結構な量の栗や果物が実っては無駄に落ちるだけで勿体ないということになりました。そこで祖母は、ほとんどタダも同然の値段で駆けだしの若い農家に裏山を丸ごと貸してやり、収穫も好きにしていいという契約を交わしたのですが、数ヶ月が経つと、若者が逃げるように裏山を離れてゆく。そんなことが二度三度と続いたのです。
このお話は祖父から話し聞いたことを書き記したものですが、何しろ幼い頃のことで記憶が曖昧な部分もあります。そこでわたしと同じく祖父のはなしをきいた祖父の弟が、戦後に祖父と為三の物語を自費出版した『軍靴の響き』という小説を参考にしている部分があります。その小説にはやはり河童は出てこず、祖父もあの小説は嘘っぱちだとぼやいていたのですが。
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cnbnews · 5 years
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作者:汇文
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中共政府在2019年两会上公布的维稳费用不足1800亿元,但香港学者认为已经超过了1.4万亿元。
看得见的“维稳费”是修建监狱、看守所等的费用,看不见的“维稳费”遍及教育、外交、科技、出版等诸多领域,“维稳”如同黑洞一样呑噬着整个社会。
中共控制了所有的土地、银行、企业、军队、警察、外交、教育、科技,对于正常的国家,国家财富,本来应该取之于民,用之于民,而中共的逻辑从来都是反过来的,用人民创造的财富奴役人民。
最近,一则消息表明,中共对民众的监控不断升级。继人脸辨识系统后,中共当局二零一九年七月发布号称全球首个“步态识别”监控系统。目标人物即使将脸遮住,系统也可以通过走路姿态辨认出来。
而在二零一八年十一月二十日,美国国家标准与技术研究院(NIST)公布了有工业界黄金标准之称的全球人脸识别算法测试(FRVT)结果,排名前五的算法被中国公司全部包揽。而中国获奖公司,均获得了中共官方包括公安部等机构的全方位支持。这让中共的监控“截访”技术处于世界绝对领先位置。
目前人脸识别技术应用的是深度学习(deep learning)领域的卷积神经网络(convolutional neural networks),这种模型以及训练这种模型的逆向传递(back-propagation)算法早在八十年代就已存在,最近这类模型的卷土重来得益于图形处理器(graphic processing units, GPUs)的并行计算能力和海量的标注训练数据。上述中国公司的人脸识别算法并没有真正的创新,而是使用了数十亿的人脸图像进行训练,获得这类数据应该由公安系统提供,这些公司的营收也多来自于公安部门。
据《21世纪经济报道》引述官方发行的“图解‘国家账本’”的数据,公共安全支出占今年235,244亿元的全国一般公共预算支出的5.9%,即1.39万亿元,比公布的军费开支还多。所谓的“公共安全支出”就是“维稳费”,拦截访民、监控社会。
奥威尔小说《1984》的监狱国度,就在眼前,大陆已经是一座大监狱,除了处处都是监控摄像头,微信内容被监视,手机随时被监听,哪怕处于关机状态,警察可以在大街上随机拦下一个人来检查他的手机。
维稳费来由
维稳费是怎么来的呢?在一九九九年之前,安保、军费均为正常开支,恰恰是从江泽民迫害法轮功开始,才有了“维稳办”(即610,专门迫害法轮功的机构,纠集成立于一九九九年六月十日,类似纳粹盖世太保)。江泽民一意孤行,动用国资民财用于迫害法轮功群体。用辽宁一位官员的话说:“对付法轮功的钱已经相当于一场战争”。
一九九九年十月以前,归属司法部直辖的沈阳马三家教养院连年亏损,连电费都入不敷出。一九九九年迫害法轮功开始,由当地政府按每人一万元拨款给马三家,从一九九九年十月至二零零四年,非法关押的法轮功学员总人数已达到4000余人,那就是4000万元。
在江泽民眼皮底下的北京,首当其冲从公共财政中大肆抽血:根据北京一九九八年至二零零二年官方财政数据,二零零一、二零零二年北京基本建设的财政预算急剧下降,农业和教育支出也于二零零二年开始回落,而政法支出增长率的排名,却从二零零二年的倒数第二跃升至二零零二年的第一,增长幅度(37%)大于其它所有各项投资预算。而一九九九这个分水岭,恰恰是江氏集团大规模打压法轮功的开始。
不为外界所知的是,江泽民集团为了迫害法轮功,全方位动用社会资源,绑架了整个体制,维稳费成为了一个隐藏在社会体系深处的“黑洞”,从各个层面消耗着人力、物力、资金等各种资源。
一九九九年开始的黑洞效应
在直接关押法轮功学员的看守所、监狱、劳教所(二零一三劳教制度解体之前)洗脑班、精神病院等暴力设施之外,对法轮功学员的迫害是从全社会各个维度的精细渗透,当站在高点,向下腑视中共及江泽民对于迫害法轮功的全景时,其规模之大、覆盖之广,是世人难以想像的。
黑洞一:传媒业与全部国家宣传机器
中国有两千家报纸、八千家杂志、一千五百家电��、电视台、千余家网站,中共镇压法轮功以后,这些媒体铺天盖地的造谣抹黑法轮功。比如《人民日报》在镇压头一个月中就出了347篇诋毁法轮功的文章,每天就有10多篇。
中央电视台仅二零零二年四月二十五日至二零零三年底,“焦点访谈”,“新闻节目”等栏目,就制作了332个诬陷诽谤法轮功的节目。仅“中国反××协会”就编辑了30多部诋毁法轮功的影视片,每部花费都在百万元,全国各省市地区举办各种反法轮功的大型展览,还印制散发了各种展板、书籍,光盘,小册子,招贴品等,这些加起来又是数量惊人。
黑洞二:教育界、知识界变成了战场
教育部长陈至立强制要求高校开发网络封堵技术,资助各类诋毁、迫害法轮功的所谓“研究”,校园内外举办各类诋毁法轮功的活动等。如二零零一年二月六日一天内,全国100个大中城市的近千个社区的800万青少年,当天共张贴诬蔑法轮功的宣传画50多万幅,发放相应的宣传资料1000多万份,举行集会200多场,当天的材料费用150多万。
从二零零一年起,四川省每年拨给省社科院100万元用于诋毁法轮功的所谓研究。江还命令各地纠集“反××协会”,“中国反××协会”搞了展览活动近千场次,报告会、座谈会千余场,编辑影视作品30余部。二零零四年后,还通过中国驻外使馆在海内外大搞诽谤法轮功的图片展,花费巨大。
黑洞三:天空与陆地的全方位监视系统
中共耗资60亿搞了全方位的监视系统“金盾工程”,几十万网络监控人员的工资、开发拦截信息软件,重金购买西方国家网上封堵技术与设备等,都是庞大的开支。
一位知情人士称:“每一个安防监控项目,被各路蛀虫吞噬的资金远高于50%!你或许想像不到,价值千元的摄像头被卖到10万元!”
黑洞四:海外的巨资投入
以投资控股、大陆商业利益、购买媒体广告、提供免费节目等为诱饵,对中文和西文媒体加以控制和渗透。二零零一年据美国詹姆斯通基金会调查,“美国主要四种中文报纸:《世界日报》、《星岛日报》、《明报》和《侨报》,都受着中国大陆直接或间接的控制。”要买通这些媒体,中共花费了天文数字。从二零零零年到二零零四年,转播中央电视台CCTV-4和CCTV-9的卫星,从8颗急增到37颗,连中共内部官员对此也有大量争议。
为了阻止国际社会对中共人权的谴责和制裁,一九九九年以来,中共每年派出庞大的代表团参加日内瓦联合国人权会议,以二零零一年为例,500多人的代表团,每人按1500美金(机票加食宿),仅此一项五年开支至少3000万人民币。更重要的是,为了让各国保持沉默,每次给亚非拉各国官员的行贿黑金都是天文数字。
为了威胁海外的法轮功学员,大批国安、公安特务还被派往海外,收集法轮功学员的个人信息,仅美国南央坊南加州特务人员就达上千名。美国法轮功发言人盖尔-罗奇琳(Gail Rachlin)女士的公寓被中共特工至少入侵过五次,很多海外法轮功学员收到国安的骚扰,二零零二年六月来自十几个国家和地区的一百余名学员前往冰岛抗议来访的江泽民,被拒入境,据冰岛媒体披露,根据就是中国方面提供的黑名单。这个黑名单的得来也反映了中共间谍高昂的海外公务费。
为换取各国对迫害法轮功的沉默,江氏集团不惜出卖国家利益,以签订各种协议,大肆从事银弹外交。
黑洞五:迫害政策严重加深了贪腐
自从江氏集团迫害法轮功以后,借用类似“中央文革小组”特别权力机构的政法委、610,大肆违背法律,开始他们只是执行命令镇压法轮功,但当这些公检法司里面的人因出卖良知而得到好处后,他们贪婪的心会膨胀放大,并扩散到其它行业和其他群体。比如很多警察把对付法轮功的酷刑手段用在访民和异议人士身上,连活人器官都敢摘下来卖钱的人,什么贪腐还做不出来呢?中共维稳经费逐年上升,其中不少流进政法委的贪官腰包。
江泽民开启的官员全面贪腐时代,直接导致了社会犯罪率攀升,体制内官员违法犯罪,公检法人员执法犯法。据中国法学教授陈忠林研究结果得知,从一九九九至二零零三年最高检察院与最高法院报告等相关数据计算,中国普通民众犯罪率为1/400;国家机关人员犯罪率为1/200;司法机关人员犯罪率为1.5/100。
在对真、善、忍普世价值的残酷迫害中,使公检法及相关权力机构,彻底丧失了道德底线,“公安”成了“公害”,“国保”成了“国祸”。
“维稳费”与社保、养老金的碰撞
一边是用于迫害人民的“维稳费”越来越高昂,另一方面,却是不顾老百姓的活命钱日益亏空。全社会、全方位系统性的迫害法轮功,致使公检法及相关各方面的资金支出,只上不下,越来越庞大,必然挤压民生民用。
从二零一六年开始,社会科学院、公众媒体逐渐发现,社保、养老金出现开始亏空。然而,祸根是从江泽民从二零零零年开始就埋下了,作为“一把手”工程,调动行政、公检法、财政、教育、外交等全社会资源迫害法轮功,冠冕堂皇地称之为“维稳”,正是这个“维稳”,让老百姓赖以养老、生存的资金变得“不稳”。
中国社科院世界社保研究中心今年四月发布《中国养老金精算报告二零一九~二零五零》,其测算结果显示,未来三十年间全国城镇企业职工基本养老保险基金当期结余在勉强维持几年的正数后便开始加速跳水,赤字规模越来越大,到二零三五年将耗尽累计结余。
对于此消息,中共予以否认,从网络删除。然而,在其官方数据早已说明一切:二零一七年十二月人社部发布的数据显示,全国有十三个地区养老保险基金累计结余的可支付月数已不足一年,而黑龙江省的累计结余已为负数,赤字232亿元。
对于法轮功迫害,一天不结束,一天就需要巨大的资金来维持,维稳费与养老金已经开始对撞,也就是说,中共及江泽民对于信仰的迫害,已经实实在在与每一个人相关。然而,仍然有相当多的民众对法轮功漠不关心,甚至在中共的谎言欺骗中充满仇视,与中共吞噬民资相比,让社会良知淡漠,才是中共最为邪恶之处。
来源:明慧网
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原文链接:汇文:维稳“黑洞” - 新闻评论
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