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tacthirose · 3 years
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SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2021
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すっごい久しぶりにblogを書きます。コロナ大変でしたね...。俺は本当に辛かったこの状況...(そんな中なんとなく、料理blog的なnoteをやってみたりしたけどnoteがあんまり合わなくてやめてしまった→ https://note.com/maruyeyi) 2012から毎年お世話になってきて最早私のライフワークの一つとなっていた富山県南砺市のワールドミュージックフェスSUKIYAKI MEETS THE WORLDも昨年はコロナ禍で開催中止となり。毎年のように行っていた海外ツアーや太鼓修行の旅も中止。仕事は激減。ここには書けないような大変なこともたくさんありました。
そもそも我々の「現場」である祝祭〜催事や芸能芸事は社会での人の営みにおける贅肉みたいなものなので、有事に真っ先に削られるのはある程度仕方ない。そう言う覚悟はもちろんあるつもりでこうした事を生業にしていたつもりでした。でもやっぱり、余白が全然ない身体が病気や怪我に弱いのと同じように、困ったときほど我々のような存在は無意味という、かけがえのない意味になるというかなんというか... とにかく、今年は様々な制限は設けつつも、久しぶりの祝祭の場、SUKIYAKI 2021開催できました。生えある30回目の開催。今までとは違う気持ちで迎え、最高の現地スタッフや町の皆さん、そして今年の共演者、今年は南砺に集まれなかった世界中の仲間との連帯を感じながらしみじみと幸せな気持ちで終えることができました。
今年は初めての南砺市内での小学校(城端小学校)WSがあったり...
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リアルライブと配信のハイブリッド開催ということで、俺も動画編集に手を出しまして、ブラジル、レシーフェのMestre Chacon師匠とNação do Maracatu Porto Ricoの仲間と東京・名古屋・南砺市のマラカトゥチームのオンラインセッションムービーを作ったり...(動画はまたどこかにUPしますね)
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また、KOZAKAYA MOTION PICTURESの動画企画OVER DUB SESSIONの一環として、SUKIYAKIきっかけで出会った南米、日本のミュージシャンたちともオンライン作曲&セッション録音を作ってフェス期間に合わせて発表したりしました。ウルグアイの巨匠、ウーゴ・ファトルーソ夫妻にアカセカ・トリオでもお馴染みのアルゼンチンのフアン・キンテーロ、そしてヤヒロトモヒロさん。本当に皆さん素晴らしすぎます。
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『Terreiro do SUKIYAKI』 
OVERDUB SESSION 特別編として、日本最大のワールドミュージックフェス「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」で出会ったミュージシャン達のセッションを企画しました。 セッションタイトルの「テヘイロ(Terreiro)」 は ポルトガル語では「広場」を、ブラジル黒人文化ではアフリカ系宗教カンドブレの「教会」や「礼拝所」を意味します。今回セッションタイトルとして、この出会いをもたらした「スキヤキの広場」をイメージして『テヘイロ ド スキヤキ(Terreiro do Sukiyaki)』と名付けました。  -- <Musicians>  Hugo Fattoruso : Vocoder, Key, Tambor Piano Albana Barrocas : Shekere, Tambor Chico, Sfx. Juan Quintero : Vo, G, Ronroco Tomohiro Yahiro : Shekere, Conga, Djembe Tact Hirose : Agbê, Gongue, Alfaia   <Producer>  Kozakaya Motion Pictures マルゑゐ録製(Maruyeyi REC.&Pro.)
もちろん、いつも通りの市民向けワークショップも頑張りました。今回はBAQUEBAからMegとAna Mariaがヘルプで来てくれてすごく助かったな。二人とも三年前に初めてブラジルのカーニバルに参加してから劇的に上手くなっていて、あとはやっぱり人に教える機会があるとまた上手くなるのだなあ...他のBAQUEBAメンバーもどんどんいろんな機会に誘えるよう皆で頑張りたいものです。
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アーティストハウスは今年は北海道のマユンキキとBAQUEBA女子2名との共同生活(しっかり諸々の感染症対策クリアした上ですよ)。
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マユンキキとは9年前に欧州オーストリアのフェスで出会って以来の付き合いだけど、随分いろんな話をして心の距離がより縮まった気がします。しかし例年のクソ男臭いアーティストハウスと違って随分家がちゃんとしていた(おめぐの酒癖の悪さ以外は)し、とにかく臭くなかった。凄いことだ。
俺も��事一般には自信あるんだが(いつも家でやってるし)マユンキキの隙があれば気の利いた飯を作って振る舞ってくる感じはBAQUEBA一同口アングリであった。下写真のスープカレーはほんの一例。
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しかし今年のSUKIYAKIの配信は凄かったですね。藤井さん率いる配信チームにはひたすら拍手ですね。時代の困難の中で、未来につながるしっかりした適応力を見せられた一幕です。
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俺はフェス当日は収録の発表のほかはトークばかりで、同じ感じの仕事をしていたマユンキキとひたすらステージに上がっているミュージシャンたちを羨んでいました。WSなどシェアする仕事ももちろんやりがいあるのだけれど、やはりステージには立ちたい。そういう感覚もこれからの時代は少し古くなるのかもしれない。でもやはり、「これが俺だ」という作品やパフォーマンスの示威行動?みたいなものへの情動は... どうしてもありますね。
SUKIYAKIのような公共性の高い、営利目的の割合が決して高くないフェスとは違い、市井のフェス産業はこのコロナ禍でどうしても時代に合わない、土地に、文化に合わない綻びがどんどん出てしまったな、と思う。元々産業としては演者に負担がかかりすぎる形で既に破綻していたところ多いんじゃないか。
そんな中でも、SUKIYAKIのような、地域が地域としてダイレクトに他の地域と繋がり、独立性や独自性を保てるフェス... それぞれの文化を楽しみとして、教養としてシェアしあえるフェスは、なんとか形を残して継続すべきと思う。消費社会に乗っかって「欧米並み」みたいな顔をすることだけが価値ではいけない。
田舎町の、粋で鯔背でタフな名物おじさんたちが始めたこの事業。この場の引力に引きつけられて集まってきたいろんな人たちの顔が目に浮かびます。受け継いでいきましょう。現代の働き盛り世代の様々な問題に目を向けつつ... 俺もいよいよ40歳にはなりましたが、ファミリーの一員として自分の世代にできる事をガツンとやっていく次第。
というわけで、今年SUKIYAKIで一緒に仕事した同世代の地方出身アーティストと一緒に早速、出会い頭のイベントを企画しましたよ。
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11/22(月)@世界のご飯とパクチー料理 World Kitchen Baobab -バオバブ 吉祥寺 笹久保伸×マユンキキ×廣瀬拓音
<SUKIYAKI 80s 即興ライブ&トーク「故郷と世界と音楽と私」>
Door: ¥2000 配信: Baobab YouTube Channel(投銭制) 開場開演 19:00
今年、富山県南砺市の音楽フェスSUKIYAKI MEETS THE WORLD 2021で出会った80年代生まれの同世代3人が送るLIVE & TALK !自身のルーツ(秩父・旭川・美濃)と東京、そして西欧中心主義の世界でそれぞれ外国の音楽��学び扱う事について熱く語り、即興で奏で歌います!
イベントページこちらです
https://fb.me/e/LDRextdo
それぞれ自身のアイデンティティと向き合いながら表現活動を続ける3人で何かやってみる事になりました。出会い頭!トークの女王マユンキキがいるので初めて「トーク」みたいなのも入れてみました。なんでもやってみよう!
投げ銭制のストリーミングもあるのでぜひよろしくお願いします。もちろん、配信されない演奏や話も盛り沢山になると思いますし、飛び入りでゲストもあるかも...来れる人はぜひ会場にお越しください!
というわけで、時代はどんどん変わってゆきますが、やっぱりどんな時も楽しむ姿を見せたい。なんなら自分の苦しんでる姿を見せてでも、楽しんでいただきたい。 そんな気持ちで歩き出しています。
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tacthirose · 4 years
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3月28日(土)@元住吉Powers2¡Kwassa Que Bien!〜Mumbia Y Sus Candelosos × キウイとパパイヤ、マンゴーズ 開催延期のお知らせ
新型コロナウイルスの世界的な流行に伴い、また先日25日の都知事会見を受け、残念ながらまたの機会に延期いたします。有料でのライブ配信の準備も進めてきましたが、実際の感染の広がりを見ると仕方ありません。楽しみにしていた方は申し訳有りませんが、新たに日程を決めてまたお知らせします。
「不要不急」という言葉が(悪い��味で)一種の流行語のようになっていますが、時に生活を彩る無駄であり、人間の矛盾やダメさをそのまま共有する歌や演奏や踊りや芸能...全ての表現に携わっていられることに我々バンドマン、ミュージシャンはきっと皆誇りを持っていると思います。
また、今回イベント開催直前で出演をキャンセルすることになってしまった川崎・元住吉のPowers2という場所が、我々にとって表現を人とシェアする場所としてかけがえのないものだということも言わせてください。 日本の「ライブハウス」というのは世界的に見るとかなり特殊な産業です。実質的には「貸しスペース」的にミュージシャン自身がハコのお客さん...みたいな形であることも私の経験上多くありました。時節、既にミュージシャンとその志望者の過剰供給によってのみ産業が成立しているように見える場面も正直多々あり問題視はしてきました。
ただ、少なくとも私にとって、Powers2はそうした悩みから解放されて「ミュージシャン」として正々堂々ライブができる数少ない大切な場所です。お店が「価値がある」と感じてくれたミュージシャンが、一緒に集客を考えて、納得した配分のペイをもらって、フラッと飲みに立ち寄ってくれるお客さんもしっかりいる中、キャパの範囲でできる限りのいい音を...と共に努力しながら演奏できる、そういう場所なのです。
今回の延期はそうしたお店の営業を考えた上でも非常に無念です。
「自粛」という一方通行の言葉を受けて、我々のような職種の人間は現状あくまで「自己責任」で様々な事業の中止や縮小を余儀なくされています。我々は今、大切な仲間や場所とお互いの身を削り合いながら事態に耐えています。 社会の変化に伴い、我々日本のミュージシャン/ライブハウス/バーも変わる時なのかも知れません。医療介護、漁業農業、インフラ、製造、物流etc...の社会の根幹に関わる業種に比べれば確かに「不要不急」な産業です。でも、全てが"焼け野原"になってしまうにはあまりに惜しい独自の豊かな表現文化の積み重ねや場所がこの国には既に本当に沢山存在しているのだということをどうか少しでも心に留めてください。そして、我々ミュージシャン、自営業者もやはり皆さんと同じく一人の社会人として生きているということ、そして「日常」が戻ってきた日に生活を彩るのはそうした「不要不急の無駄」を扱う社会人たちであって、きっと多くの人に物質的にも精神的にも素晴らしい益をもたらすものだということを。
悔しい思いをしているのでつい長文乱文になりました。本イベントの発案者として申し上げました。繰り返し申し上げますが、あくまで今回は「延期」です。日程を再調整して、またお知らせします。(その時は、この際なので有料配信もしてみようと考えています)是非よろしくお願いします。
キウイとパパイヤ、マンゴーズ
廣瀬拓音(バンドマン)
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tacthirose · 4 years
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妻の実家、みちのくからAno Novo 令和二年/2020 のご挨拶。 本年もよろしくお願いいたします。Que a paz esteja em seu coração...Best wishes for successful and rewarding year...でございます。
義父が逝去し、その後は一家で次々とウイルス性胃腸炎に罹患いたしましてバタバタ看病からの、ついに自分も寝込む...と言う稀に見る大変な年始年末でした。本日ようやく復活しまして...コメダ珈琲奥州水沢店にて味噌・カツ・サンド!の味に震えている私はやっぱり中部日本人です。みちのくも美しいふるさとですが、やはり美濃の国が、家族や友人が恋しい...。
あんまり新暦西暦が好きじゃないんですが、「'20年代」が、優しい言い方で言えば、家族とか、ふるさと、とか、そうしたものに世の中が回帰する道筋がつく年代になるような気がしています。
また極端なことを...と言われるかもしれませんが、「自由」とか「人権」と言う近代思想の何物にも代えがたい、崇高であったはずの恩恵が、どこかで成長や繁栄を前提としたネズミ講みたいな...人間の理想が現実に負けたバグのツケは”辺境”や相対的な弱者、そして将来に丸投げして押し付けてしまう構造を持ったある種コロニアルなものだということが露呈して来ているのが今なんだろうな、と。西洋近代リベラリズムのもたらした恩恵がサステナブルじゃない… みたいな事に気づく道筋が付くのが’20年代てとこかな。みんな嫌でも家族血縁、民族、信仰、宗教、国家etc... みたいな共同体主義と向き合う事になっていくのだろうな、みたいな気持ちがあります。だって...あの、グローバルエリートの極北たるゴーン氏すら最後に縋ったものがそんな感じだから(時事ネタ)。
で、そんなところに病床で箱根駅伝をボーっと見ているといかにも、成果主義より自己犠牲こそを重視する日本的精神の発露だなあ。と思ったりして、
戦後はとかく欧米リベラリズムとの比較でdisられがちだけど(俺も超苦手だけど)、無用な格差を生まず人類史上稀に見る分厚い戦後日本の中間層を支えてきたのはこうしたメンタリティだとも思ったり。場合によっちゃこれって新自由主義の焼畑農業のあとのこれからの時代のカウンターになり得ちゃうな、とか。
ま、その『功罪』を全く論理的に考えもせず新旧自由主義の焼畑農業に邁進してるのが今なんだろう。そろそろその危うさに気づくタームも見えてきたけど… まあ、アラウンド団塊の世代が去ってからの事だろうな。ドン底はこれからだな、とか。
そこに来て今まさに破壊されつつある日本式の自己犠牲型共同体主義の抑圧の中に何か光る道筋を見つけた…!とか、もし欧米インテリが言い出しちゃったらコロっと掌返す和製リベラルな輩が沢山いることだろうなこの国には。とか
十数年後、そうやって世間がいよいよ無節操に共同体主義の抑圧にバックラッシュした時にこそ、ようやく自由と個人主義の逆張りをする心意気が大切なのだ。微力でも俺はそうやって生きたいな、ああでも自分はつくづく、こんなんだから生きにくいし日本でミュージシャンやるの向いとらんのやな。でもしゃーないな。とか。
そういう年始年末です。
自分は幸運にも、つくづく日常が充実していて、好きな事しか仕事にしていなくて、その場で事態をとりあえず何とかする力が一部のブラジル人並みに強い気がしていて、なぜか、今の所、何とか、本当に素晴らしい毎日を、素晴らしい家族や仲間と、彼等のおかげで生きて入られている… なんつうか、お金の蓄え以外はハッキリ言って全てある気がするのですが、
やっぱり言いたいこと、証明したいこと、できたいこと、やっつけたい...一発くらい食らわせたいこと、恩返ししたいこと、みたいな野望が恐れ多くも渦巻いているので、(まじ罪深い)
現実と向き合って、引き続きサバイバルしながら、一つ一つ、多角的な手段で実現に向けて前進しないとどんどん老けちゃうな、今年はもう39だもの。A vida é breve ! 落ち着いて、焦ろう。
そう思っています。
令和二年 岩手県奥州市にて
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tacthirose · 5 years
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「ハーフの子」炎上と今の私
【今日の 書いておきたい 乱文】
上京して大学に入ったばかりの頃、欧米人と付き合っている事が自慢の、ジョンレノンを神と崇めるちょっと年上の女性にひたすら日本人男性のdisを食らった事があった。「お前らジャップ雄はダメだ。だから国際的にモテない」と。
また、三十路のオッサンになってからスペイン人の友人(奥さんが日本人)に「なぜ日本人女性と違って日本人男性は国際結婚しないのだ。差別意識があるのではないか。」と問われた事があった。
で、どうも腑に落ちないので調べてみたら、やはり。
実際は日本人の国際結婚の男女比は、7:3くらいで圧倒的に男性の方が多かった。(ググってみましょう)
どういうことかというと、日本人男性の国際結婚相手は中国、フィリピン、韓国...など圧倒的にアジアの国の女性と。
日本人女性の国際結婚相手は圧倒的に欧米...(俺は人を単純な人種で括るのは好きではないが)いわゆる白人諸国の男性が多い、ということ。そうだよなー。俺、自分の田舎で知ってる国際結婚、隣の家のお母さんがコロンビア人てのと、町内の議員さんの奥さんがフィリピン人だったのだけだもの。
俺は圧倒的に、恋愛は自由がいいと思う派の人間です(その功罪はどちらも認めた上で)
でも、自由な恋愛にも、以上のように、歴史的?政治的?経済的?軍事的?ジェンダー的?に、何かのバイアスがかかっているのは自明すぎる程、自明なのだった。
そして!
本日私がボヤきたいのは私がライフワークとしている、他ならぬ「音楽」の事です。
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LINK: 「ハーフの子を産みたい方に」銀座いせよしのポスター(志水雅子)が話題に
上リンクは三年前の着物の広告文句が再び炎上しているこのネタ。酷い!笑っちゃうほどあけすけで酷い!笑 このコピーを女性が書いたってのほんと凄い!
俺が「音楽」やる上で、自由にのびのびやる上で、障害と感じて、なんとか取り除いてやっつけておきたい、と格闘してるのは端的に言えば、こういう感覚です。
閉鎖的で、内輪で、前近代的で、ナニワ節で、全体主義的で、マスゲーム的で没個性で野暮ったい(ま"野暮ったい"とかの相対的価値基準以外は概ね事実であろう。日本の全体主義的傾向や、そこから来る排他性や突発的暴力性などはやっぱり日本の土着芸能などとも密接にリンクしていると思う)
敗戦国日本の土着のフィーリングは「自由と解放と個人の尊厳」の象徴かのような「洋楽」の前ではどう頑張っても上記のごとく響く時代が確かにあった、否、今だってそう響いている。
御多分に洩れず、岐阜の田舎で「洋楽」の啓蒙に開眼してしまった十代の廣瀬少年は今まで「垢抜けている」と思っていた東京の「教養日本人が作った洋楽的POPS」などと「本場」の圧倒的違いに打ちのめされ...基本的には「俺は邦楽は聞かねー」という、文頭に登場した「ジョンレノン女子」と同じようなマインドで高校時代半ばまで過ごします。
で、その後、いざ自分が自覚的にバンドやり出した時...例えば「アメリカ黒人っぽい演奏」「アメリカ白人っぽい思考や振る舞い」が価値基準になっちゃってる状況、やっぱりすごく苦しかったんだよね。頑張ってそれを教養としてる都会の日本人ミュージシャンたちも、どうしてもアメリカやその向こうのヨーロッパ、植民地文化をメンストリームとした上での、壮大なサブカルみたいで。才能あっても、頑張っても、結局サブカル二軍のそれだと思うとガラスの天井じゃないですか。
ああ、自由じゃないんだな。と。丁度上記した自由恋愛にかかるえげつないバイアスのように、俺が憧れた「音楽」の価値基準にも、どうしようもなく歴史的、政治的、経済的、軍事的な覇権のバランスが織り込まれている。のっけから挫折感でありました。
アフロなビート文化が織りなす圧倒的なプッシュ感はどうしようもなく好きだったけど、アメリカ的なそれから逸脱したそれは、最初はレゲエしか発見できなかった。夢中になった。
で、その後、貪るように「覇権」の外にハミ出す何かを探して聞いていたら、
知らん間に主宰しているバンドは今のような形に。
「ワールドミュージック」ですか。括りは個人的にどうでもいい。俺は自分を不自由にする覇権のバランス...(例えそれが平和であっても)...や、仕組みをちょっと揺るがせるものを織り込まないと、音楽作る気になれない。なんてサービス業に向いてないんだ!!!客商売に向いてないんだ!!!
でもやるんだよ!!!
ま、その点、所詮、「音楽」という欧米的な音芸能の享受の仕方に乗り込む時点で俺はある程度矛盾しているのだ。(端的に言えば、日本的な「音楽」というのは作られ、奏でられた作品を愛でる文化ではない。「誰が、どういう覚悟でその物語を語っているか」という、人格、キャラクター主義。音自体は人物への共感のためのBGMである気がしてる。)
日本の音楽業界は、娯楽の手法や作法まで無理に輸入して押し売りしようとした結果、国が貧しくなったらキャラクター主義/物語主義への先祖返りと、良かった時代の産業の名残への懐古と独自の保守性で色々歪みが出てますよね。
そういうことにもつい突っ込んでしまう。社会的な仕組みにも口を出したくなってしまう。
そういうことなんですよ。
解ってください。無理なら見捨てても構わない。
私は誰に言っているのでしょうか。
久々投稿、相変わらず乱文でありました。では!
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tacthirose · 5 years
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【令和:雑感】
「令和」いい元号だと思った。
万葉集の元歌。大陸に近い太宰府で、当時の知識人が、もともと大陸の植物であった梅を歌った元の漢詩の引用をしながらあえて「やまとうた」を詠んだものだというエピソードも静かな心意気だと感じ入った。
近現代で花、といえば桜だけど。武家社会、そしてその意地と美意識が先導した幕末からの日本を象徴するような桜のある種の爆発的な狂気(超綺麗だけど)より、梅の小さく深い喜びを愛でる時代になりますように。平成の反動的改革志向が生み出したこの日本の冬の時代が早く明けるといいな。など。
俺は大学の史学科にいたし、暦や元号が社会の意識に及ぼしてきた影響は歴史を見ればとても強いものだとは思っていたけど、平成以来の改元、思った以上に何か句切りの気持ちが自分にも芽生えた。
自分のライフワーク、仕事である「音楽」に関していえば、最近とてもガーーン!とくる対談を読んだ。↓
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>LINK https://hagamag.com/series/s0058/2869(前編)
   https://hagamag.com/series/s0058/3120(後編)
以上読んで、自分が今までバンド・音楽活動...マラカトゥの様なアフロ系の集団合奏も続け...この7、8年は毎年のように欧米、アフリカ、南米、アジアなど世界各地でも演奏に赴くようになってハッキリしてきた、ずっと抱え続けてきた違和感(それが逆にモチベーションでもあった)の正体が補正されてハッキリ見えた気がした。
単純に言えば、西欧の圧に負けて導入した「music/musica/音楽(訳語)」という個人主義的かつ、フィジカルな音芸能の享受の作法は、日本には結局馴染まなかった。必要とされなかった。それを、もともとあるキャラクター/人格主義や物語主義と意図的に混合させることである種の「押し売り」をしてきた過程が平成だったということだろうと思う。そしてそれは経済の破綻、そして世界史上類を見ない分厚い経済的中間層の閉塞感が生んだ反動的改革志向がもたらした土着の共同体主義の破壊の中で揺り戻されて、元の姿に帰りつつある。「音楽」はその「人」「人格」「キャラクター」と自分の都合のよい結びつきを肯定してくれるものであれば別段何でも良いのだ。例えばそれが「超絶上手く前衛的」でも、「不器用で野暮で下手くそ」であっても。
パブリックな場であるにもかかわらずプライベートを装うことで人間間の結束を図るのは日本の飲み会マナーだが、役者や芸者、芸人がそうした擬似プライベート空間を作り出すことが日本の芸の奥義であって、それは現代日本で「食えている」アーティストならば多かれ少なかれみんなその流れに迎合しながらやっている。それは本来個々人の存在を世界から浮き上がらせるべきリべラルアーツ的なマインドセットとは真逆のものだと思う。(当然日本語世界でやっている以上、"人格と作品を切り離す"なんてとんでもないことなワケだ)。
日本の芸能は「居場所」とか「自己同一性」とか「同化」と深い関係がある。個人の生活を彩るために、享楽的に使われる頻度は少ない。我々が享楽として踊るなら、どうしても我のない集団行動、マスゲームになる。
"やっぱ自分の踊り方でおどればいいんだよ"
という日本語のセンテンスは、俺にとってはいつまでも理想ではあるけど、同時にとてつもなく白々しく虚しい。
令和の時代には、現代のキャラクター/人格主義的芸能が一定の落ち着きを持って適切な産業規模で固定されて、「音楽」はますます古いものになるのだろうな。いわんや「バンド」をや...などとぼんやり思っている。
もちろん、アメリカなどの「音楽(特に産業としての)」の本場のメインストリームに追随しながら独自の前衛とかクールネスを追求する教養人たちは、これも根強い流れとして発展は続けていくのだろうと思う。他ならぬ俺も、たぶんこの流れの端くれにいて...どうあがいても本当のメインストリームとの対比にあってはガラスの天井付きの僻地のサブカル野郎になってしまう悔しさ、それが拗れて独自のバンド活動の展開になって苦労しているワケだ。笑
...自分語りになるけど、俺は田舎の小さな世界の中ではあるけど、子供の頃から勉強とか、スポーツとか、腕力とか、お絵かきとか、異性交遊とかで悩んだり困ったり劣等感覚えることがかなり少なかった。
ただ、音楽とか"アート"的な世界はそう言うこととは違って、教養...それも地域社会や、何より家庭環境で何代にもわたって蓄積されたものがモノを言う。そして国や地域間の覇権、国威、軍事のアレコレを含めた歴史がその価値観の固定と発展繁栄にものすごく意味を持つ。個人の才能と努力がもちろん大切なんだけど、その才能とか努力の効果や価値の意味自体を勝手に決めちゃうものが常にどうしようもない現実として横たわってる。
楽しくて、憧れたはずの「音楽」を少しずつ、知れば知るほど、その現実と向き合うことになって苦しくなった。その苦しさを自分の作品に織り込むことで、少しづつでも克服していきたかったし、訴えたいことがあった。だから意地になって続けて来た。
でも、世の中も変わり、そろそろ色々諦めた上で、自分の楽しみのためにこそやらないと、あるいはもう少し現実に倣ったフォーマットの上でやらないと、もう自分が持たないかな。と思っている(決してバンドやめるわけじゃないです)。
それなりに、感覚として、人生最大の挫折ではある。
ま、でも、日本と「音楽」の付き合い自体がなくなるわけではあるまいし、こうして時折世界各地に出張しつつ活動しているバンドマンの俺の知見がどこかで必要とされることはこれからの日本と"世界"のやり取りの中でもきっとあるだろうと思う。
以上踏まえた上で、何か新しいことがしたいな。音楽以外の、音楽を支えられる何か。
そうしたことを思った初春。年度末の今日でした。結局乱文失礼...。
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tacthirose · 5 years
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"帝国意識と被占領意識の両方を文化的に乗り越える苦闘。ロスジェネの使命。"
自分の葛藤、自分の闘うべきテーマを明文化することが必ずしも良いことだとは思わない。殊更にミュージシャンにとっては。ただ先日、大阪方面より関東出張中のWJM教授との赤羽での昼飲みMTG(写真参照)で氏より出た上記パンチライン。ちゃんとメモっておこうとblog書く次第。
俺は"音楽"が好きだ。有り体に言えば、岐阜の田舎で音楽のもたらす"自由さ”だの、高揚感だの、開放感に死ぬほど憧れた青春を過ごしたのだ。
果たして出て来た東京は"基地の音楽"の街だった。リベラルな、ハイカルチャーは常に欧米の側にある。それをもたらしたのは皮肉にも?いつも"基地"からの文化だった。俺の青春時代に全盛を極めた"J-POP"に代表される"J"な音楽はどれだけ取り繕おうと、いつも土俗的で、畢竟浪花節で、情念と共感の私小説で、抑圧的で、村社会的で、前近代的なローカルチャーだった。
ま、よーするに"ダサ"かったし。ダサいのだ。だってだーれもおしゃれなカフェやバーや服屋でJ-POP流そうとは思わんのである。ラーメン屋だってちょっと意識高けりゃとりあえずJAZZ流しとくんである。
ヒトが持つ「ダサい」という感覚の正体
↑上記リンクの「ダサさ」への考察の中に「より強い種と一緒に協力すること、そしてなるべく共倒れする弱い種から離れること」という意識が説明されてる。日本の国際結婚に関連つけて考えても解りやすいな。日本人男性は圧倒的に「アジア人」女性と結婚してて、日本人女性は「欧米人」男性と結婚したがる。しかし日本の戦後大衆文化の"洋楽"との付き合い方は正にこの意識との付き合いだったんじゃないか。どうやって自分が欧米ハイカルチャー側にいるように大衆に見せかけて、実は浪花節全開の芸とキャラクターを磨くか。
俺はそれが気に食わない。構造自体気に食わない。
この悶々からの脱却に助け舟を差し伸べてくれるのが、「ワールドミュージック」的な概念であろうと思う。日本のみならず、全ての「土着」を遍くフェアに扱って楽しんでみようぜ、と。まあ、この概念は大概「北の人」の意識を「南」に向ける傾向にあるわけだが... 結局ここでも大きな壁にぶつかる。植民地主義だ。「ワールドミュージック」は畢竟musicである以上、表現、享受のフォーマットは欧米型のそれの域を出ない。何をやろうと、コロニアルな構造から脱却できないのだ。(先日もそんなこと書きましたが→コチラ)(あるいはコチラ)
俺はそれに耐えられない。
日本はかつて植民地主義に乗っかって、そこで勝ち組の仲間入りを果たそうとした時点で...突然その構造的盟主であった欧米諸国にハシゴを外されて、その罪の十字架をドイツとともに背負わされた感があると思う。
俺たちは、加害者であって、被害者だ。
この複雑な構造を、それでもやっぱり好きな音楽表現の中で乗り越えたい。スカッとしたい。その一心でやっている。俺は占領民も音楽も、被占領民の音楽もやりたくない。
こんなめんどくさいこと誰も考えてないだろうし、そもそも色々矛盾だし、マーケットにならないことは良くわかるが。それでもやってしまうし、やらねばならないと思って、年々おっさんになりながらも踏ん張っている。
俺が今やらんでも、こんな悶々はいずれ自然に消滅したり...社会情勢が変わった時にそれこそ大衆の無意識からポッとクリティカルな表現が生まれてしまうものかもしれんけど...
それでもどうしようもない。やるしかない。日本が景気の良い時代に幼少期を過ごし、地方の大衆にまでハイカルチャー側の文化資本が適当にばら撒かれ、社会に出た途端にハシゴを外された自分の世代が文化的にその矛盾や欺瞞に一矢報いたい。
と、
そんな私の主宰するバンドのレコ発ライブが明日あります。
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★キウイとパパイヤ、マンゴーズEP「ON SHORE」発売記念ライブ with晴ツ★ 2018/11/30(金)@元住吉POWERS2 OPEN 18:00/START 20:00 ADV¥2000/DOOR¥2500
■LIVE キウイとパパイヤ、マンゴーズ【森川浩恵(筝.vo.)GoArai(Vn.Sitar)大森誠也(G.Banjo)廣瀬拓音(B.Zabumba)永田真毅(D)】 晴ツ【横手ありさ(vo.ukulele) たけてつたろう(vo.G.六線) 荒井康太(D)】
前作World Wide Locals & Our J-Popsから七年…お座敷三味線Vo大橋キウイの出産育児引退後、様々な伝統芸能者をフロントに迎え、ヨーロッパ、アジアからアフリカ諸国まで、毎年世界各地の音楽フェスを転戦して来たKPM。今年、箏曲界永遠の家出少女、森川浩恵(凄腕)をメンバーに迎え新体制として初の録音作品を発表。
浪曲ともモンゴル歌謡ともつかない唸り声がアフリカン変拍子の上で踊り、森川の哀愁のある歌声とpunkな筝がガムラン楽器の上で耽美な調べを奏でる… 刺激的で懐かしい、謎の下町日系ダンスビートはますます健在。
今年、ヨーロッパツアーを盛況のうちに成功させたアジアの新世代popトリオ「晴ツ」のメンバーを共演に迎え、EP発売記念ライブを執り行います。
ぜひ見に来てください!
ああ...なんだか結局乱文になっちゃったな。苦笑
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tacthirose · 6 years
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【今日の板橋to港区: トロピカル...狼になりたい 雑感】
宅にてタコ焼きパーティー…という名の、娘の保育園のクラスの女子会&ママ友会。 私は買い出し準備のドライバー兼、ママたちの茶飲話中の女児六人の子守担当… (自宅仕事場のオーディオでアニソンDJ→高い高いマシーン→公園へ)
幸せですとも。これでもかってくらい幸せですとも。君達は本当に愛おしく美しい…
… しかし、胸中のテーマソングは中島みゆき『狼になりたい』…的な…
反動と焦りで音楽鳴ってる場に夜遊びにでも行ったろうと(食事と娘の歯磨きを終わらせてから)、夜は以前から声をかけてもらっていて、送ってもらった音源リンクもご機嫌だった早大ニューオリ→コロリダスの近藤くんの新バンド、of Tropiqueのレコ発に。楽しかった。対バンのEXITICO DE LAGOの藤枝さんとか、久々の人にも沢山会った!
なんだか、この10年前後でリバイバル?してるトロピカル/エキゾサウンド、すっかり東京に馴染んでるな。気持ちいい。しかし、その辺をサブカルや劇団ムードでポップに響かせてたサケロック(同世代)とかはやっぱりセンス良かったんやなあ。とか。いわゆる和光自森的な...小難しさとは無縁の軽やかなポップ文化資本の強みっていうか。
しかし、トロピカル/エキゾチカてのはやっぱり畢竟、コロニアリズム...植民地主義のもたらしたバブリーな何かへの憧憬だよね。そして"基地"のサウンドとの距離感。結局その時代の十字架をずっと背負わされてんだな、敗戦後ニッポン。(ここで"狼になりたい"再度脳内再生)
自分はバンドで11年前に『八月のさよなら』てアメリカへのお別れラブレターJ-Pop書いて、 9年前にTropical Japonesque てアルバムで日本の南洋植民地の記憶の甘苦さを多少ネタにしたんだけど、
まあ、昭和のミュージシャンにもその辺の先達がいたらしい噂は聞いてるけど… (日本と南洋方面の関係に関してはほぼ無視だったとは聞いてる)
ネタは良かったけど、自分にもっと人にそれを伝える才能があったらなあ、力が無かったなあ、時代や社会とどうしてもズレるんだよなあ。乗り切れないなあ...とか、悔しく思ったり。ど田舎出身で文化資本も教養もない暑苦しい肉体系のくせに、無駄にインテリ感出して色々意識的にやろうとしてる時点でダメなんだろうな。もっと無意識にやらんと。
…ま、いいや。引き続き、悩んで頑張ろう。コンセプトがブレないことは大事だ。
今年リリースできたKPMのEP「ON SHORE」とにかくよろしくおねがいします。聞いてほしい。この厳しい時代の節目...が意外とズルズル長いけども、コンパクトではあるけど、作品でちゃんと自分たちの立ち位置表明ができたのは本当に良かったな。
ま、とにかく昨日はなんだかんだと、とっても良い夜でしたし、良い昼間でした。みんなありがとう。
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tacthirose · 6 years
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【アジアとレゲエと、それから私 雑感】 (乱文)
四ヶ月ぶりのお稽古仕事。帰路の車でなんとなく東京FMつけたら石井“EC”志津男さんが「Rock Steady Book」を出すと言うのでJamaican Rock Steady特集。自分へのご褒美の様だった。最高の夜の環七ドライブ...
しかし日本の「ディスクガイド」と言う出版物。俺がお世話になったところだと、大学生時分に出た「roots rock reggae」とか、萩原和也さんの「ポップアフリカ700」とか、そういうものを支えるレコード屋文化とか... 最高やな…と
丁度自分のバンドで韓国の大型フェスに出演して、アジア各国のミュージシャンとも交流して帰って来たところだもんで...つくづく自分の国の"音楽"を取り巻くかつての時代と文化の特殊性を思います。
アジア諸国の隆盛に反比例して我が国ニッポンの凋落は著しいけども...どんだけ他所のアジア各国が豊かになっても、果たして日本が残した「欧米諸国とその植民地圏研究」のレベルで果てしなくストイックかつ緻密な何かしらは生まれないのではないかと思う。音楽だけ見ても。
近日リバイバル中の「シティ・ポップ」的音楽の向こう側に欧米への憧れを内包している、あのムードが一つアジアの未来を示すならば、明らかに日本にはまだまだ過去の涙ぐましい努力の蓄積による圧倒的なアドバンテージがある。
しかし気になるのは、そのうち我々アジアの民が、別段、欧米主導の"近代化""民主化"など全く必要としなくなった時だ。
そんな時は来るだろうか。
先週出演して来た韓国のフェスティバル。「ワールドミュージックフェスティバル」とは謳いながらも、プログラムの主導は常にパンソリ、サンジョー、シナウィなどの韓国芸能を主体とした圧倒的大韓民国ナショナリズムであった。そこにおそらく相当な額の公的資金が注ぎ込まれ、超盛大な規模で様々なプログラムが開催されていた。"ワールドミュージック"の概念自体、ナショナリズムとインターナショナリズムがクラッシュしてる概念でもあると思うけど...色々クラッシュを目撃したw
しかし実際、そこで観た全ての韓国伝統芸能者のクオリティは圧巻だった。ウチのバンドのフロントの箏曲者が...「あかん...こんなんと比べたら、完全に今のニッポンの伝統芸能界終わってるわ...涙」と落ち込むくらい(まあ、韓国芸能は全部恐ろしく暗いから気持ちがダークゾーンに落ちやすいのもあると思うけどw/あと俺は今の邦楽界の云々は知らんけど)
韓国はかなり新しい国だし、きっとそれぞれの芸能にも後付け的なケレン味や、西洋音楽に触れたのち、舞台芸術向けに新しく発展して整った部分もそれなりにあるのだろうとは推測するけど、それにしても何だかものすごかった。
で、一番の感慨は、「ああそうか。(日本は敗戦で色々論理破綻して無理になったけど)アジアの国はまだまだこんなに"ナショナリズム(国家/民族主義)"をフルスイングできる余地があるのだな」ということ。
例えば「自由」とか「人権」とか、近代人類に多大な恩恵をもたらした(と、俺は思っている)西洋近代思想を適当に無視しながらキャピタリズムを独自解釈して圧倒的拡張を続ける中華人民共和国という国があるけれど、
そもそも、国の大勢として、ああいう国には「ディスクガイド」みたいなある一つの脈絡を共有する同化同調のためのガイドは必要ないようにも思う。(きっと一部のマニアは尊敬を持って我が国のそうした文化遺産を愛でてくれるとは思うけど)
グローバリズムも、ネオリべラリズムも、いずれ中国の一人勝ちみたいな状態が一度でも起きたら、きっと欧米はいつもの様に一斉にハシゴを外しにかかるんだろうと思う。植民地主義時代の終焉に汚れ役を日独に押し付けてサッサと次に行った様に。
そんな時、どんな主体性で、どんな楽しみ方で、どんな音を我々は鳴らしているのだろう。
俺は...そうなったらそうなったで、初めてスッキリ、レゲエばっかり演奏するかもしれんな〜笑笑笑 とか。
まあ、どーでもいいけど韓国飯がもう恋しくて、帰宅後は自作の適当チゲを作って食べました。KPMは欧州アフリカに比べてアジア公演が少ないので...今後どんどんやっていきたいね。
おしまい。
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tacthirose · 6 years
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【韓国:雑感①】
バンドで六年ぶりの韓国ツアーへ行って来ました。ま、ツアーと言っても全て全州市で開催されたJEONJU INTERNATIONAL SORI FESTIVAL のプログラムでの公演ですが。とっても豪華でいいフェスでした。そのレポは追って。
全州(ジョンジュ)は…何だろうか、京都と金沢の中間くらいの規模と古さの…近隣に田園風景もあるけど、街にしっかり文化の香りがある…色々丁度よくて、穏やかで良いところでした。
食の都、と呼ばれるだけあって、一品頼むと山の様に出てくるサイドメニニュー的オカズの数々…そしてどれもクソ美味い… なのにサイドメニューはおかわり自由でタダ…バンドメンバーでしこたま酒飲んで、食って、会計…¥800前後ってどうなっとんのよ…安すぎ…
そしてタクシーも初乗り¥280とかで、だいたい市内はどこでも¥500程度あれば行けるし… コスパ素晴らしかったです。繰り返すけど(店間違えなきゃ)飯は本当に美味い。本当に美味い。本当に美味い。
ただまあ、朝鮮半島七不思議の一つだろうけど、あんだけ飯がうまいのにビールも焼酎も…薄くて、豊かさがなくて不味いのは何故なんだぜ… あと、コーヒーが伝統の「ミックスコーヒー」という、薄いコーヒーにミルクと大量の砂糖をぶっこんだものが基本にあるからか、全部不味い… ビールはチェコビールを出すオシャレなバーがホテルの近くにあったのでそこで欲求を満たしていました。
街には飲食、服飾、様々な個性的な個人商店が軒を連ねていてとても面白かった。日本文化にインスパイアを受けたであろう様式や、店名がそのまま日本語のところもかなり多くて、韓国の地方都市でも日本の今にアンテナ張ってくれてるんだな〜と、それなりに嬉しくなった。と、かく言う私は、娘が大ファンの韓流アイドルTWICEのグッズをお土産に探したりしてたわけですが…
ソウルの様な大都会じゃないところへ行くと、色々と生々しい同じ東アジアに生きる人々の現状が迫って来たり…でもやっぱりアフリカ諸国や欧米諸国と比べるとずっと近くてちゃんと(当社比)してて安心するな…とか思ったり…
色々感慨がありました。
フェスの内容なんかについてはまた後日レポートします。アニョハセヨ。
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tacthirose · 6 years
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【SUKIYAKI 2018 ②バンド編】
SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2018。2012年に初めて出演した時はバンドでのステージが中心だった。六年ぶりに自身のリーダーバンドで、演者としては未体験のクラブステージ出演。嬉しかった。
六年前は、自分の奥さん、大橋キウイがボーカルだった...あれから澤瀉秋子、山本泉(レゲエ好き)という両者とも究極素晴らしい民謡歌手の二人と海外ツアーを何度か経験して...
そして今回は既に我々のフロント・ウーマンとして三年目を迎える歌&筝の森川浩恵とスキヤキへ。
簡単な個性じゃないんですね。森川さんは。明るいのか暗いのかよく解らない。破滅へ向かって明るい。
例えば今、日本が敗戦間際で特攻隊志願を募ってるようなウルティメイトな局面だったとします。彼女は多分、その理不尽な状況に激昂して真っ先に志願するけど、ムカついてるから誰よりもくだらない理由で死んでやろうと凄えふざけた変な格好して飛行場から5mくら先の水面にちんこまんこ叫びながら全力で墜落して犬死にの究極を人に見せつけるような、そういうところある気がするんですね。
いやちょっと俺も何言ってるかわかんないんだけど、とりあえず彼女の名言で
「(純)邦楽界には畢竟、ヤンキーとメンヘラしかおらへんのやーー!ディスイズジャパン!」
みたいなこと酔って叫んでたことがあったんですけど(邦楽界のみなさんほんとすみません)、少なくとも彼女はどっちの要素も満タンなんですね。そのくせ自分なりの筋を通すために、芸の筋、道理の筋を通すために、常に目の前の仕事に全力で墜落して行く人なんですけども(全力尽くして高度上げるだけ上げて、最後は自由落下して行くみたいなところがある)。
丸っと二年一緒に演奏して来て、やっぱハマってんな〜イケてんな〜俺たち、と思うんです最近特に。歌も筝もなんか凄くないですかだって。で、ドラム&ベース全力全開な我々みたいなバンドサウンドにも慣れて来て。けっこう長くやってるバンドだけど確実に今が一番良い。。
今回のSUKIYAKIはええタイミングで、かなりGOOD VIBESなライブお届けできるんと違うかな...と思ってたんです、が、
実際当日なってみると、夏の繁忙期の激務と富山までの移動でメンバー全員バテバテ、そして浩恵ちゃん扁桃腺腫らしてダウン気味...俺は連日のマラカトゥWS業務でゼーゼー...
おいおい、ヤバイなー...と思ったんです、
が、
実際、サウンドチェック始まったら���俺、感動しちゃってさ〜...  マラカトゥワークショップの太鼓と鐘ど怒号の爆音ばっかりの日々から、突然調性取れた「アンサンブル!」て感じの世界に来たらさ、弦楽器触ってボーーーンて音出したらさ、ほんと
「俺は、俺は...バンドマンや〜!!!!!」
て気持ちになっちゃってさ(いや、マラカトゥは大好きですよ、でも)。そんで、凄えバンドメンバーに(かなり真剣に)気持ち悪がられて。
なんとなくそのままハッピーな気持ちでライブに向かったらば、凄えバイブス高めなライブになって超楽しかったです。...あかん、文章がバカになって来た。
あと、SUKIYAKIのナイトステージは海外フェスばりにドラム&ベースをバリバリ爆音で出してくれるから最高でしたよ。ベースの100Hz以下、なんなら50Hz以下とかも俺の領分じゃ〜(日本じゃ嫌われるけど)カットしないで!タフなキックよりさらに下で、ブンブン言わせる腕を見せてくれ〜!!言うたら、やってくれましたよ。嬉しかった〜
というKPMですが、満を持して久々のMini Albumが今週リリースです!
vimeo
KPM キウイとパパイヤ、マンゴーズ New Mini Album 「ON SHORE」2018.9.12 On Sale !!! from Kiwi&thePapayaMangoes on Vimeo.
平成30年9月12日(水)全国のCD量販店その他で一斉発売!
配信や海外リリース情報は追ってお知らせします!ぜひチェックしてねー!
以上。ありがとうございました!ライブも頑張ってやっていくからよろしくね!ほんと、今が一番がいいんだよ。KPM。
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tacthirose · 6 years
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【SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2018①エデー編】
年数回の更新...
今年も富山県南砺市が誇る本邦最大最古のワールドミュージックフェスティバル、SUKIYAKI MEETS THE WORLDにブラジル太鼓の先生として、そして久々にバンドマンとして呼んでいただき出演してきました。
今年は去年、今年と訪れたブラジル、ペルナンブーコ州レシーフェで俺が「ここが良い!」と思って混ぜてもらい修行したNação do Maracatu Porto Ricoの指導者であり親方、俺の師匠、メストレ・シャコンをお呼びして、一度本場のアフロ・ブラジル・グルーヴを日本の皆んなにも体感してもらったら面白かろうと...色々工面してみました。
まあ、実際いろんなことがあって...こら呼ぶの無理かな〜と思ったりもしたんですが何とかなった。笑 ご協力&ご支援いただいた皆さん本当にありがとうございました。
いつも言っていることだけど、俺はブラジル文化がどうこうというより、「全体のムード(空気?)を読んでフワッと呼吸でタイミングを合わせて行く」「強い個性の衝突より個人を滅した全体の融和と共同作業の一体感を大事にする」日本的な合奏でなくて、「容赦ないパルスを有無を言わさず共有して、その上で複雑な音色とアクセントを使い分けた豊かな拍の取り方とノリの作り方」みたいな...世界に散らばるアフロカルチャーに特有の体幹が波打つようなリズムとノリの文化をちょっと日本の日常に導入したいと思ってマラカトゥに注目して研究&実践しています。もちろんどっちが良いとか悪いとかの話じゃなくてね。知らないことを知りたいということ。
いやー師匠は素晴らしかった。
もちろん、ガチンコで現地のファベーラから来た本物のメストレ(師匠)だから、時に近代的なロジックや、民主性や、個人主義とは逸脱する、殆ど現象を作るみたいなわけのわからん領域は沢山あります。
でも、やっぱり師匠の指導のもと、大勢で太鼓叩きまくってると、魔法が起きるね。
俺はガイジンの、所詮ミュージシャンだからどうしても分析して、小分けにして、順序立てて、誰にも門戸が開かれているようにワークショップとか進めちゃうとこあるんだけど、いや、もちろんそれはそうあるべきなんだけど、
本物は場所を作るんだな〜。なんつうか、師匠の頭の中で鳴っている音、リズム、テンポに巻き込まれて行くとその場がちょっとしたレシーフェになっていく。一緒に演奏してると、彼のテンポが、パルスが、ちゃんと皆に伝わる。なんかもう、立ち方、歩き方が変わるね。笑 ああ、体の使い方なんやな〜とか。
太鼓も鐘も、ONとOFFのリズムアクセントだけじゃなくて、とても沢山の音色があるんだよね。歌みたいに。
まあ、日本の我々はそもそも地球の裏側の文化を「ちょっとやってみるか〜」なんて高尚なことやっているわけなので、色々な細かいエレメントが三週間の滞在でどれだけの人に伝わったかは解らないけど... そんでも皆んな確かにその場にいて、体感して、そして去年までとはだいぶ違うあの音を出せた。
素晴らしいやないですか。こんな面白くて豊かなことありますか。
師匠にとってマラカトゥは人生で、生活で、家族で、コミュニティで、信仰。そういう大切なもんを地球の裏側の我々に惜しげも無くお裾分けしてくれる。いつも全力で向かってくれる。本当に感謝してます。
師匠もブラジルの仲間も俺のことを現地のナサォン(現地の共同体)の家族の一員、と言ってくれるけど、そんでも俺はやっぱり余所モンで、所詮職業ミュージシャンで、共同体の儀式音楽とは遠いところにいる、リベラルで個人主義的な"アーティスト"稼業。気持ちはいつも一緒のつもりだけど、分はわきまえているつもり。(このへん、自分と故郷を考える時に抱く感情とちょっと似てるw)
ただ俺が自分の興味をちゃんと自覚した上で、尊敬を持って、誠実にマラカトゥが持っている合奏の秘密を勉強させてもらって実践の場を作っていけたら、きっと師匠とナサォンにも恩返しになることがあるだろう。レシーフェのファベーラを違う世界と豊かに、平和に結びつける機会も作れるだろう。そう思っております。もちろん、それは日本で「呼吸��合わせて」生きてる我々日本の太鼓愛好家にとっても同じことやろと。今年は師匠を招聘する企画の一環で全国のマラカトゥチームのゆるい連合「全国エデー連盟」なる組織もやんわり?成立したけれども、それぞれの気持ち良い音の追求に便利な交流の場...praticaな場所になったら良いなと思う。
いやー、そういう意味でもSUKIYAKIのコンセプトである「交流」に則った、とっても良いプログラムだったわ〜。
実際師匠も富山で何かしらの刺激を受けて、来年のカーニバルの演目色々発明してたよ。
パレードの太鼓のキメとか...共演したレユニオン島のランディゴのリズムとか感銘受けて色々考えてた(俺は録音係)。
あと、師匠の地元の少女(マラカトゥとか積極的にやらない、アニメとかアイドル好きのおとなしい子)が「マラカトゥやったらいつか日本に行けるかな〜?」とか連絡して来たり。
今年がきっかけで、各地にいろんな新しい潮流が生まれるかもしれないよね。楽しみじゃないですか。
バタバタ駆け抜けたけど、本当にええ一ヶ月でした。一緒に太鼓叩いた皆さんに、それぞれのモチベーションに、生活に超リスペクト。
でら Axé !!!!!!!!! 
最後に師弟によるプチセッションがちょろっとご覧いただける動画を貼っておきます。フィナーレで皆んなでワイワイやってる時だね。長丁場の本番終えて超バテてたけど、楽しかったー。
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tacthirose · 6 years
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【HB to ME】
本日、37歳になってしまった。やっぱり年々あんまし誕生日が嬉しくなくなるな〜笑。おっさん道邁進中。
さすがに最近はちょっと体力や気力が下り坂に入ったなあ...と実感する。でも一番イヤだな、と思うのは昔は沢山あった漠然と、かつ猛烈に憧れていたものがあんまりなくなってしまって久しいな、てこと。
18歳まで岐阜の田舎にいて、大学で上京して19年?ついに東京が一番長く住んだ街になったのか。思えば上京した時はひたすら漠然と広い世界で、自分の名前で何かを表現する人間になりたい...みたいなことを考えて願っていた。
全く何の具体性も目標もなかったけれど、好きでなんとなく、どうしても続けてしまった音楽活動は今ではなんとか仕事になっている。俺は文化活動や芸術、というメソッドの中の綺麗事やタテマエの欺瞞の裏にあるどうしようもない文化格差とか現実に発奮してそれと勝手に格闘して苦しんできた。そしてそれをエネルギーとしてやってきたけど...最近はそれと闘うには自分はあまりに卑小だし才能も教育も足りなかったな、と痛感している。思えば音楽でも何でも仕事になっているのは人のために自分の技術や知識やセンスを切り売りする部分。売れたい!!とか有名になりたい!!とかバンドマンの割にはあんまり思ったことがなかったな...と我ながら呆れたりする。ただ、このモヤモヤを解ってほしい、とか、何か一発スカッとした作品を提示したい!とか、そういう気持ちが強かった。でも表現の才能以前に、俺の怒りや疑問には全くポピュラリティは無いし、俺には誰かの気持ちを代弁するようなことはそもそも出来なかったしそもそも柄じゃないしな、と。
何か言いたい気持ちが強すぎて空回りして苦しんでいたことが無駄だとは思わない。でも、そろそろそういうことは気にしなくていいのかもな、と思う。
俺の親父はギターの弾き語りが趣味で、子供の頃は俺にたくさんのシンプルで可愛くて、面白い歌を作って聞かせてくれた。そして今は俺がその歌を娘に歌って聞かせている。そういうのをもっと大事にしていいのかな、とか...。
今年は久しぶりにバンドでミニアルバムを出すけど、あれはそういう意味でも境目にあるいいメルクマールになるかな、と思ったり。
先日は以前同居していた妻の祖母の初盆で彼女の故郷の南房総へ。平成最後の海の日に娘と海で泳ぎました。今年の目標は彼女や妻や、年末に生まれてくる二人目の子供のための音楽を作ってみたい。アイデアや詩はいくつかメモして取りためてある。
毎年誕生日には岐阜のお袋が大好物のアップルパイを作って送ってくれる。自我で勝手に苦しみは���るけど笑...自分の人生は本当に願った以上に豊かで楽しくて美しいものになっている。家族にも出会いにも恵まれてきて本当に幸運だったからだと思う。
おっさんくさい物言いだけど、本当に何事にも当たり前ということはないし、自分でやったつもりのことでも、それは基本的には運とタイミングでのラッキーの積み重ねでしかない。歯を食いしばって頑張っている時ですら、それは頑張ることができる自分を支えてくれている誰かや、幸運な巡り合わせがあって初めて頑張れているのだと思う。
ありがたいな、嬉しいな、楽しいな...という気持ちを大切にしながら、アラフォーもオープンに張り切ってやっていきたい。
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tacthirose · 6 years
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【KPM韓国ツアー】
Chingu !!! See you soon in Jeonju, S.KOREA :) We KPM(Kiwi & the Papaya Mangoes) will be there in October !!
special thanks for SUKIYAKI MEETS THE WORLDnetwork !
KPM、次のツアーは韓国、全州です。Jeonju International SORI Festival、地元の小学校など含む3公演。
六年前の蔚山に続いて二度目の韓国ツアー。今回もSUKIYAKI NETWORKには大きくお世話になっております。
大好きな国の一つなのでとっても嬉しい。現地の皆さんとの交流の機会も沢山ありそうでとっても楽しみです。ミュージシャン仲間も沢山増えるといいな...。
フェスのサイトは日本語でも閲覧可能。ビビンバ始め、美味しい料理でも有名な風光明媚な観光地全州。ぜひ日本からも遊びに来てほしいです。
仕事の後はソウルにちょっと滞在して、現地のブラジル太鼓仲間のところに遊びに行きたいとか思っています。
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tacthirose · 6 years
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【City Popと自意識と私:雑感】
先月だったかラジオで、最近シンガーポール、タイ、台湾、中国などでも人気という日本の"シティポップ"バンドが出演していて、
「アジア各国をツアーで回っていますが、今後はどんな国に行ってみたいですか?」というDJの質問に対し、
「アメリカに行きたいです... やっぱり我々の憧れですし、全ての中心...という気持ちでいるので」
という素直な返答をしているのを聞いて、なんだか色々と思うところがあった。
最近、"シティポップ"的なセンスが広くアジアで共有されていて、日本のバンドのアジアツアーの話もよく聞く。若い人のヒットチャート(というほどの規模でもない気はするけど)の音もいわゆるAOR的なサウンド全盛の時代のリバイバル感強いな〜とか漠然と思いつつ、漠然と聴いている。
先日は台湾の人気"シティポップ"バンドが同じラジオ番組に出ていて、
「ファンクとかジャズとか、自分たちが好きなアメリカ音楽を取り入れてやっていたら"昔の日本のAORっぽいね"と言われて、YMO周りや山下達郎など、その時代の日本の音楽を聴くようになった」と言って、好きなアーティストとして角松敏生の曲を紹介していた。
やっぱり「音楽」という、歌、ダンス、サウンドの享受の作法は完全に欧米のものであると思うんだけど、それに健気に憧れて、器用に真似して取り入れて来た日本の文化理解の蓄積をアジアが求める段階に入っているのかな。日本は我々の世代が社会に出るタイミングから経済的にはかなり落ち込んだけど、豊かだった時代の文化的貯金がまだある。最近は日本のブラジル音楽やアフリカ音楽なんかのメソッドをアジア諸国に教えに行く向きも結構みられる。マラカトゥやってる俺にもそんな話があったりする。
ああ、いずれにせよ、このまま欧米(旧植民地含む)の歴史と思想を土台に世界は前に進んでいくんだな...みたいな感慨とともに
そういう違和感に一石投じたくて悩みながら妙なバンドを主宰して来たけど、才能も努力も及ばず、普通に欧米のアーバンさへの憧れを内包したままフワッと次世代がやって来てしまったな、と言う寂しさがある。
まあ、でも、このアーバンな波が去ったらば、順当に考えれば次はきっと欧米旧宗主国の筋から外れてアイデンティティの持ちようを探す「ワールドミュージック」的な概念を扱う段階が必ず来るだろうから、商売のチャンス的にはそのタイミング目指して何かしらを磨いて準備しておこうかな。
アメリカツアーも、ヨーロッパツアーもいいけど、アフリカ大陸をこんだけツアーして回ってる日本のバンドも希少だと思うので。笑
あとはいよいよ、気軽にやってしまえばいい段階でもあるのかもな。お気楽単純バンドなくせに、俺の曲コンセプト自体に関するこだわりが強すぎて全く量産できないで来たから...
私の主宰するバンド、KPMの次のツアー先は韓国(詳細追って)。久々の同じアジアの国。子供向けのコンサートもあるから、何かしら我々の 在り様...みたいなもの、見てほしいな。
写真はなんとなく、台北で昼飯を待つ我が娘を再掲。w
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tacthirose · 6 years
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【情報解禁】マラカトゥのメストレが初来日!【拡散超希望】
Maracatu no Japão ! Porto Rico no Japão !
ブラジル北東部、ペルナンブーコ州の伝統芸能マラカトゥ・ナサォン本場の指導者が初来日!私の師匠/親方が日本にやってきます!※日程の合わない方、会場から遠方の方もぜひ最後までお読みください!
ブラジル北東部、「ノルデスチ」と呼ばれるブラジルの心の故郷ともいえる地方にペルナンブーコ州は位置します。そこを中心にカーニバル期間に繰り広げられる打楽器と歌、踊りを伴うパレード/伝統芸能がマラカトゥ・ナサォンです。 アフリカ奴隷と原住民の子孫がヨーロッパを始め様々な文化の影響を受けながら成立させた力強く、豊かな打楽器のアンサンブルと信仰、美意識が溢れ出すアフロ・ブラジル・カルチャーを代表するすばらしい文化です。 今回は現地最大にして州のコンペティションの優勝常連団体の一つ、Nação Porto Rico のメストレ(師匠)であり宗教的指導者Chacon Viana(シャコン・ヴィアナ)氏を招聘し、日本で初めての本場メストレによるワークショップを東京、京都の二カ所で開催いたします。 南部の大都市、リオデジャネイロで有名なサンバの打楽器アンサブルとはまた違う、ブラジルのアフロ文化のより古層のムードをふんだんに含んだ、日本ではまだ珍しいこの芸能にぜひ一度触れてみて下さい。皮と木と鉄、そして人の腕と手が産み出す重低音と倍音の渦があなたを待っています!!両会場とも定員40〜45名ほど、先着順のご予約になります。ぜひ日本初のこの機会をお見逃しないよう、早目のご予約をお待ちしています。
《8月11日(土)》 @STUDIO DABO ガラパゴススタジオ 〒173-0014 東京都板橋区大山東町45-4 tel 03-3963-0146(ご予約はこちらの番号からはできません) 東武東上線大山駅徒歩4分/都営三田線板橋区役所前駅徒歩6分 【時間】13:00-16:00 【料金】¥3500円 小学生2000円/未就学児無料
《8月12日(日)》 @京都市右京ふれあい文化会館創造活動室 〒616-8065 京都市右京区太秦安井西裏町11番地の6 tel 075-822-3349(ご予約はこちらの番号からはできません)
【時間】18:00-21:00 【料金】¥3500円 小学生2000円/未就学児無料
【講師】JAILSON VIANA CHACON ジャイルソン・ヴィアナ・シャコン 970年ブラジル、レシフェ出身 ブラジル北東部の伝統芸能マラカトゥ・バッキ・ヴィラードの偉大な指導者の一人。 1916創設の現在ペルナンブーコ州最大のマラカトゥ・ナサォン(共同体)の一つ ナサォン・ポルト・ヒコのメストレ(師匠)であり、宗教的指導者。自身のナサォンを 率いて近年ではレシフェ市のカーニバルの目玉、マラカトゥ・コンペティションに おいて2016、2017年と2連覇を達成。伝統的なマラカトゥ・バッキ・ヴィラード のアンサンブルの中にアベ(シェケレ)やチンバウといったよりアフリカ色の強い 楽器をいち早く導入するなど伝統の継承と革新に勤めており、サンパウロ、 リオデジャネイロなどの大都市やヨーロッパなど世界各地のグループに赴きその 指導の輪を広げている。 website: http://nacaoportorico.maracatu.org.br/
【申し込み・お問い合わせ】 電話:090-7636-3776(廣瀬) mail: [email protected] website:  https://maruyeyi.wixsite.com/maracatu
☆☆☆【もし当日来れなくても...】☆☆☆ webshop形式の本事業へのご支援で、ワークショップの録画を閲覧できるリンクその他をゲットできます!詳しくは以下のサイトまで!ぜひ宜しくお願いします!
<全日本エデー連盟支援webshop> https://maruyeyi.thebase.in
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tacthirose · 6 years
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今年もやります!
SUKIYAKI MEETS THE WORLD 出張マラカトゥワークショップ in 東京!!!
日本最古にして最大級のワールドミュージックフェスティバル、富山県南砺市で毎年八月に開催されるSUKIYAKI MEETS THE WORLDのパレードにあなたも参加してみませんか??もちろん、フェスへの参加は無理だけど体験したみたい...という方も大歓迎!!
スチールパン、ちんどん、ブラスバンドから地元の伝統芸能、夜高行灯まで加わるパレードの中でも最大のボリュームを持つのが、ブラジル北東部の重低音打楽器アンサンブル、マラカトゥ・ナサォン。ブラジル原住民、ヨーロッパ、アフリカ...様々な文化要素が入り混じった日本ではまだ珍しいこの芸能ですが近年全国で着実に同好の士を増やし、SUKIYAKIでは既に100名を超える大集団に成長しています!!
この豊かな芸能を体験できるチャンスが東京で!本場ブラジルのチャンピオン団体でも修行中のプロミュージシャンが元気にレクチャーします!!中学生以下は無料(※同伴のご父兄の受講料はいただきます)!お子様の夏休みの自由研究にも最適...もし富山まで一緒に行ければ、世界遺産、五箇山の合掌造りや散居村など、自然と文化豊かな富山県南砺市で素晴らしい家族の時間になると思います。
年齢も性別も一切問いません。ぜひどなたも一度、元気に太鼓を叩きに来ませんか?待っています!!
【日時】
・7月7日(土)@板橋区蓮根市民センター 東京都板橋区坂下2丁目18−1 都営三田線蓮根駅下車6分 ■入門コース 18:10-19:40(90分)¥1,000 ■発展コース 19:50-21:20(90分)¥1,000
・7月15日(日)@板橋区蓮根市民センター ■入門コース 13:10-14:40(90分)¥1,000 ■発展コース 14:50-16:20(90分)¥1,000
・7月21日(土)・7月29日(日)@板橋区板橋市民センター 東京都板橋区板橋3丁目14−15 都営三田線板橋区役所駅下車6分 ■入門コース 13:10-14:40(90分)¥1,000 ■発展コース 14:50-16:20(90分)¥1,000
★パレード参加ができなくても体験だけの参加も可能です。 ★パレードへの参加は発展コースの2回以上の受講が必須です。 ★楽器は全て貸し出します。汗をかいても大丈夫な動きやすい服装でお越しくだい。
【ご予約・お問い合わせ】 mail: [email protected] tel: 090-7636-3776 FB: コチラ
<講師> 廣瀬拓音(ひろせ たくと) 昭和56年岐阜県出身 自身のバンド「キウイとパパイヤ、マンゴーズ」のベーシスト兼リーダーとして世界各地の音楽フェスティバルを巡業しつつ、テレビ、映画、CMなど各種音楽制作も。 ブラジル北東部の伝統芸能「マラカトゥ・ナサォン」をベースとした集団打楽器演奏もライフワークとしており、本場ブラジル、レシフェにおいては2016,2017年のチャンピオン団体、ナサォン・ポルト・ヒコに打楽器奏者として参加。 SUKIYAKI MEETS THE WORLDでは2013年から市民向けマラカトゥ講座の講師を務めている。
website: http://maruyeyi.com
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tacthirose · 6 years
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【先日の板橋】
父ちゃんは好きなことばっかりして生きてるくせに何故かいつも悩んでばかりいるので君の笑顔がとっても眩しい。 豊かな人生を生きて欲しいと思う。 豊かな人生とはなんやろか。 野の草花や、鳥の声、人の作ったもの、出会った出来事から沢山のものを感じ取れること。 安心して、心から誰かを大切に思えること。好きになれること。 過去も未来も現在もひっくるめて、自分の時間をゆっくりと、しっかりと感得できること。 紫陽花をみて、顔を輝かせながら沢山の事を話してくれた君はとっても豊かな5歳児でした。そうです。もうすぐ、雨の季節が来るんやね。
@ Sakashita, Itabashi ward TOKYO
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