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suisaibeya · 2 months
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いろんな紙に同じ絵を描いてみた
いつぞやのミューズさんの紙のラボラトリー2023にて購入させていただいたペーパービュッフェのうち、6枚に同じイラストを描いてみました。 まぁ、同じって言っても微妙に違うんですがね。
というだけの記事。
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前置き
・アルシュブライトホワイト(極細目) ・ランプライト ・キャンソン ミ・タント ボード ・ニューブレダン ・マーメイドリップル ・アクアエリアス
上記の紙を使用しました。 同じ絵柄で同じ絵具で塗ってるわけですが、結構違いが大きく、あらためて水彩って紙が重要だよな!と思わされました。 というわけで、感想。
1.アルシュブライトホワイト(極細目)
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言わずと知れたコットン100%、天下のアルシュ様のブライトホワイトバージョン。 ぶっちゃけロットによって色が違うみたいで、今回のビュッフェのものは手持ちのものより白い気がします。 初めて使ったブライトホワイトも白いので、この前買ったのがやや黄みがかっていただけなのかもしれない……?
発色はかなり良いです。髪の毛の差し色のPV23や、服のオレンジが鮮やかです。 普通のアルシュよりも白色度が高い分、青系は特に発色が良い物と思われ。
極細目なので、ペン入れもしやすい。 水彩らしい表現がしやすいと感じました。
なお小生、極細目に塗るのが苦手なのですが、なんとか頑張りました。
2.ランプライト
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アルシュの他にもうひとつコットン100%紙。 実はランプライトは購入したことがなく、サンプルでいただいたものを何度か使った事しかなかったりします。 今まで使ったサンプル紙では気にならなかったのですが、文章でうまく表現できないのですが、なんとなく白っぽいモケモケ感を感じました。
とはいえコットン紙。ランプライトの色合いで柔らかめなものの、絵具の発色は良いと思いました。
凹凸のある紙ですが、丸ペンでもペン入れしやすかったです。
3.キャンソン ミ・タント
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キャンソンのミ・タント紙が貼り付けられたボードです。 ミ・タント紙自体は確か160gの紙で薄手なので、水彩紙に使うにはちょっと心許ない厚みですが、ボードになっていることで、水張り不要・水分を含んでベコベコになるのも無縁となっています。
第一印象。この紙、発色お化け!
オレンジがまぶしいっ! 目に使った水色もまぶしい。 アルシュBWやマーメイドリップルも発色は良かったですが、圧倒的発色! ちなみに、結構白色度の高い紙ですが、ミ・タント単体なら、いろんな色が合った気がします。
ちなみに、紙の凹凸は荒くても浅めなので、ペン入れはしやすかったです。
一方で欠点。
他の紙は皆、同じ元のイラストからトレース台でトレースしているのですが、この紙は厚手のため、トレース台が使えません。 ボードじゃないただのキャンソン ミ・タント使うのは紙が薄すぎてちょっと心許ないです。
今回はトレース台ではなく、この紙だけ簡易カーボン転写をしました。 ↓やり方
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4.ニューブレダン
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初めて使用する紙です。 (ちなみに、ずっとニューブレンダンだと思ってたのは内緒。カタカナ読めない我が輩)
ミューズさんのHPの説明書きによると、
コットンを高配合し、弾力性と柔らかい風合いで、細目の紙肌を持つ高級版画用紙です。
だそうです。 お品書き通り、柔らかい風合いで、ペン入れしたら滲みました。 また、表面も柔らかいので、消しゴム使うのはためらわれました。
しかし、色を塗ってみると、紙の暖かみのある色合いや、和紙のような吸い込み(実際に和紙に塗ったことはないので推測)により、すごく優しい発色で柔らかい雰囲気になりました。
これはこれで、アリ!
イラストで使用するなら、線画を丁寧に描いて、塗りは補助という立ち位置の方が映えそうだなぁ、と個人的には思うものの、線画だけで魅せられる絵が自分には描けないんだなぁ😂 しかも、ペン入れは滲みやすいしw
5.マーメイドリップル
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発色はかなり良いですが、凹凸がかなり強くて、はみ出しとの戦いになりました😇 また、浸透力?を感じないタイプで、染みつき強めの紙が好きな自分には少し苦手でした。でも、前に試し塗りした某キャンソン モンバルよりずっと使いやすかったです。
ペン入れは、凹凸強すぎて難儀したものの、表面が硬いので丸ペンが引っかかるようなことはなく、そういう意味ではペン入れしやすかったとも言えます。
似たような価格帯(多分)のホワイトワトソンと比べると、こちらの方が表面が硬くて強くて凹凸が強く、その分絵具の吸い込みが少ないという印象です。
6.アクアエリアスⅡ
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他の紙と比べると、色々変わった特徴があり、
原料にガラス繊維が入っているユニークな水彩紙です。
だそうです。そんでもってアメリカの紙なのかー。知らんかったー。
発色は柔らかく、ペン入れが滲むのはニューブレダンと似ていますが、吸い込み感がこっちの方が強かった。 こちらも消しゴム使ってはいけないオーラを醸し出していた。
ニューブレダンと違って色が白いので、発色は鮮やかだけど、ランプライトで見かけた、白いモケモケ感が強いです。
なんか癖が強くて、自分にはちょっと合わなかったです。
7.おまけ。そのほかの紙々
最近は、普段使いの紙じゃない紙にも描く機会があったので、折角なので紹介。 上の6枚のように、発色の違い!とかペン入れ!とかの比較はできないのであった……
(1)ストーンヘンジアクア(細目)
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版権絵で失礼。 ストーンヘンジアクア細目を使用するのは2回目。 1回目はラフな塗り方をしたので気にならなかったのですが、今回はとにかく丁寧に塗り込みをしました。 リフティング力が強くて、重ね塗りはしにくいものの、下の色をなじませるように塗る、という塗り方ができました。
また、失敗しても修正がものっっすごく効くのも特徴だと思いました。
なお、ものすごく表面が弱いので、消しゴム注意、マスキングインクは×、マスキングテープは最弱のカモ井ミントさんしか受け付けないという繊細さんです。 ミントも剥がす時はエンボスヒーターで暖めながら剥がさないと悲劇が起こります。
(2)アヴァロン
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アヴァロンも初めて使用した紙です。 こちらもストーンヘンジアクアのように、何度も修正したりなじませたりができました。 ストーンヘンジアクア荒目でイラストを描いたことがないので比べられないのですが、ストーンヘンジアクア細目を荒目にしたような雰囲気に近いものがあります。 ただ、凹凸の紙目があまり我が輩さんの好みではない模様。 (ストーンヘンジアクア荒目の紙目は好き)
ストーンヘンジアクアほどではないですが、こちらも表面弱々。
凹凸がある分、にじみはしやすかった気がします。
(3)ウォーターフォードホワイト(荒目)
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何で中目じゃなくて荒目にしたのか……謎ですが、荒目のはがきサイズです。 中目は使ったことありますが、荒目は初めて使用。 かといって、目が粗い以外は特別違いはなし。 ��スキングが安心してできるって良いね。としみじみ感じました😂
白色度が高いので、発色ヨシ!
というわけで以上、実際にイラストを描いた上での紙の感想でした。 同じ絵を描くことで、より紙の違いを感じることができました。 にじみやらマスキングやらのテストで違いを試したりもするんですが、実際のイラストを描くのが一番感覚的に違いがわかる気がしました。
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suisaibeya · 3 months
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マットで遊ぼう
同じイラスト(たまたまその辺に転がってたイラスト)に複数のマットを当てて楽しむだけの自己満足記事。 さぁ、読む元気のある人と、我が輩につきあってくれる優しい人は先に進むが良い……!!
前置き
はがきサイズのイラストを描く場合、一般的にはB5やインチ額が使用されることが多いですが、狭いわが家では、キャビネサイズを使いがち。
しかも、キャビネサイズの方が安い!
というわけで、キャビネサイズの額を買って作品を飾ったりしたいが、実はあまりキャビネサイズではがきサイズの中抜きマットは見かけないのです😢
ネットで注文しようとしたら、2cm以下の幅のマットは受け付けていないようで、勇気を出して、額縁屋さんにお願いしました。 ちなみに新橋のファブリさんです。 初めて行くにはあまりにも勇気がいる立地(ニュー新橋ビル2階)ですが、一度行けば以外と慣れるもんですw
マットの見本を見せていただいて、その中から気になったマットで、キャビネサイズ、ハガキ中抜きのマットをいくつか作っていただきました。
1.オリオン E-Yellow/171 スモークホワイト 1.5mm
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やや黄みがかった紙に、切り口が鮮やかな黄色のマット。 作品が明るく見えます。 好き!
2.オリオン E-Gray/160 ワーグマン 1.5mm
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こちらはワーグマンのマットに、切り口が灰色のもの。 シンプルだけど、灰色のマットで、どんな作品にも合いつつ、キリッと引き締めてくれそうな気配。 これ、地味だけどイイネ!
3.オリオン E-Lightblue/171 フロスティホワイト 1.5mm
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これ、アートペーパーフレームで見たヤツ! 自分は青い色が好きだから、きっとこのフレームは使い勝手��良いに違いない!
4.オリオン HS-606 スエードネイビー 1.5mm
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写真だとわかりにくいけど、スウェードでベルベットな感じで落ち着いた大人っぽさが出てきます。 あと、色が濃いので作品が引き締まる感じがする。 これもいろんな作品に合いそう。 (これもアートペーパーフレームで見たね、うん)
5.オリオン HS-605 スエードレッド 1.5mm
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色、うろ覚えなので、レッドだったかローズだったか怪しいけど、多分レッド。 こちらもベルベットで大人っぽい雰囲気はありつつ、ネイビー似比べて華やかさを感じます。 ネイビーほどではないけれども、こちらも画面の引き締まり力があります。
6.オリオン HB-206 ギャラクシー 2mm
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ぶっちゃけると、この作品に黒いマットはちょっと重い。 でも、真っ黒じゃなくて、キラキラが入っている分、少し明るさがあって、黒だと重すぎるけど、黒っぽい色が良い、という時に便利そうです。
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このマットを作ってもらった時に額装をお願いしたこちらの作品も、背景はギャラクシーを使用しています。 実はこの作品、タイトル未定だけど、青の宇宙(宇宙と書いてコスモスと読む)とか厨二っぽい仮タイトルがついてるので、ギャラクシーって名前にピンと来たとかなんとかw
というわけで、ただ単に同じ作品でも、マット一つで無限に表現力が広がるというお話でした。 あと、はがきサイズにキャビネ額は気軽に飾れて便利だからもっと増えてくれて良いのよ、という下心っ!
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suisaibeya · 5 months
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マイメリ idea PATINAで遊んでみた。
タイトルの通り、マイメリのパティナを購入してみたので遊んでみました。
なお前置きが長い。
1.パティナとは一体……
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パティナって略してるけど、実際にはマイメリ社のideaってジャンルのパティナってシリーズ。 マイメリのイデアは、イタリア語のHPを直訳すると、「装飾美術」っていうカテゴリっぽいですね。 良くわからん。 世界堂のHPだと、ペイント塗装というカテゴリにイデアのメタリックシリーズがあるので、ペイント塗装って事で納得してみよう。
↓マイメリ イデア https://www.maimeri.it/it/categorie/arti-decorative.html
ペベオみたいに、いろんな素材に塗れるデコレーション商品が多いな、とか思ったり。
で、そんな何種類かあるイデアシリーズの中で、錆が表現できるのがこのパティナ。
ゴールド/コッパー/ブロンズ/アイアンのベース地(1液)に、緑錆/青錆/ただの錆?/コールタールみたいなの、のそれぞれの錆出し剤(2液)を塗って錆を出します。
この1液に含まれる金属が2液に反応して錆が出るっぽい?
なお、それぞれに向いた組み合わせがあり、  138ゴールド … 712ブルーパティナ or 710ビチューメンパティナ  200コッパー … 711グリーンパティナ or 710ビチューメンパティナ  475ブロンズ … 712ブルーパティナ or 710ビチューメンパティナ  498アイアン … 713ラストパティナ とのこと。
特にブルーパティナは錆が落ちやすいそうで、完成させたあと、715フィニッシュを塗ると良いらしいです。
2.はじめてのパティナ体験
埼玉県民の日ということで、11/14に大宮の世界堂でパティナのビチューメンを試してみるワークショップがあったので参加してきました。
そもそも前から気になっていたのですが、主に臭いが気になって手を出せなかったので、たまたま休みだったのでちょうど良いと思って行ってきました。
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結果、ベース剤(1液)はアクリル系の塗料らしく、ほんのり臭う気がしますが、特別気になるほどではなく、揮発剤のような臭いではなかったので安心。
ただし、2液目のビチューメンパティナは他の2液と違って唯一油性で、靴墨の臭いがしました。
靴墨の臭いなので、シンナーよりはいいかな、と。
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↑こちらが完成品。
ワークショップでは、お菓子の型に入れて乾燥させた紙粘土にお好きな1液目を塗って(ただしアイアンは相性悪いので×)、ビチューメンパティナを綿棒でこするように塗って乾燥させたら完成。 ね、簡単でしょ!ってヤツ(本当に簡単)
3.買ったので早速試してみた!
そういう訳で、臭いの懸念が払拭されたので、いざパティナを購入。 購入した色は、498アイアンと475ブロンズ、それに対応した2液目である713ラストパティナと712ブルーパティナ。
買ったときに紆余曲折があったのはフォロワーさんはご存じかもしれませんが、マイメリサンは関係ないし、販売店の対応も良かったので水に流しましょう。水性だけに!(←寒いZe)
というわけで気を取り直して100均の額に塗ることにしました。
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100均の木製の枠の表面をヤスリ掛けし、アクリル用のウッドプライマーを塗った状態です。 (ちなみにターナーのヤツ使ったけど、容器から出しにくすぎて困った模様) ここに、それぞれ1液目を塗ります。
↓1液目を塗った状態
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ちなみにこのとき、半乾きの状態で2液目を塗るのですが、思いっきり乾燥させた上に2液目を塗ってしまいました。
↓2液目を塗ってしばらく(30分位?)経ったもの
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でも一応錆は浮いてきました。 錆が足りないときはさらにここから2液を重ね塗りすると良いらしいので、さらに塗っていきます。
↓何度も重ね塗りしてみた。野菜ジュースは��らい物
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結果、乾燥させたものでもここまで錆が浮いてきました。 ちなみに、錆びた鉄の臭いがします←そのまんまw
でも、錆具合が物足りないので、この上に1液から塗り直して、今度は乾ききる前に2液目を塗ることにしました。 ワークショップの時、気に入らなければ上から塗り直してやり直せるって言っていた気がするし。
アイアンパティナはそのまま上から筆あとを残したり、塗りのこしを作ったりして塗ったら、より質感が良くなりました。
ブロンズパティナはやっぱり少し古かったのか水分が蒸発して粘度が上がり気味だったようで、塗ってるうちに表面が乾いてきて、少し難易度がorz それでも、最初の時よりは青いさびが濃くなってます。
ワークショップのビチューメンは綿棒で塗りましたが、こっちは綿棒よりも、筆でしっかりたっぷり塗った方が錆が濃くなる気がしました。
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※某モブオジアクスタはなんとなく入れただけで意味はない模様
ちなみに、乾く前にきちんと2液目を濃いめに塗ると、下の写真の左側のような濃い錆が出てくるのですが、乾燥したあとだと、右上のような白っぽい錆になっちゃいます。
この辺を上手くコントロールできればよりカッコイイ仕上がりになるのかも。
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あと、今回は100均の額そのままの平坦なものですが、凹凸多めのものの方がなんとなくよりそれっぽくなるんじゃないかな、と思いました。 モデペの腕を磨きたい………………
4.一日寝かせてみた
ここまでの写真、塗った当日に撮影していたわけですが、一日寝かせることで、さらに錆っぽさが進行していました。
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アイアンさんは、黄色っぽい錆が増え、青錆さんは全体的に白っぽくなった感。 折角なので、イラストを入れてみました。
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ただの木枠の額に入れるよりも、ちょっとイラストの雰囲気を盛り上げてくれてる気がします。 いかにもよくある100均の額が、オリジナリティあふれる額に変身してくれました。
ちなみに、これは原画じゃなくて、前に塗ったイラストを水彩紙に印刷しただけです。 この額に合うサイズの絵がないので。
5.最後に
これはパティナに限った話ではないですが、余った絵具について。 余った1液目は金属の粒子が入っていて、排水に流すのはなるべく気をつけないと……と思いました。 特にアイアンは粒子粗いです。
使った筆も、すぐに筆洗に入れないで、ティッシュで拭って、お水に流す量はできる限り少なくしたほうが環境以前に配水管に優しいと思いました。
あと、2液目は金属錆びさせる成分が入っているとしか思えないので、こちらも気をつけたいものです。
錆っぽい塗料じゃなくて、実際に錆を出す塗料ってところがパティナの魅力だと思います。 なお、ご購入の際は、中身が固まっていないかをよく確認しましょう😂
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suisaibeya · 6 months
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胡粉団子のワークショップに行って100叩きしてきた
時は2023年10月21日。 ホルベイン水彩フェスタ2023で、胡粉団子のワークショップをやるそうで、申し込んだら無事当選したので参加してきました。 (いくつか申し込んだけどこれしか当選しなかったYo)
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そもそも水彩フェスタなのになんで胡粉団子に申し込んできたの?というと、前から胡粉(普通の胡粉もそうだけど、特に盛上胡粉)や岩絵具を使ってみたかったけど、イマイチ使い方、塗り方がわからなくて困っていたのでした。
なので、このワークショップは実に嬉しい機会だったのでした。 (イラスト塗り絵ワークショップも貴重だけどさ……)
というわけで、早速胡粉体験。
1.胡粉をすりつぶそう
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胡粉、買ったことのある方は知っていると思うが、フレーク状になっています。 (はじめっから粉の胡粉も売ってるけど) それを乳鉢ですりつぶしていきます。
ぶっちゃけ乳鉢よりも紙に挟んで麺棒みたいな棒ですりつぶす方が楽なんですけどね。 (ピグモン東京さんの過去のツイートでもそうやってたしw) 水干絵具でもよくすりつぶしてたりしたので、自分的にはこの辺までは問題なしで進みます。
2.膠液を入れてすり鉢をゴリゴリしよう
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水さじで膠液を数滴入れます。 (初めは少なめに入れて、少しずつ足していく感じ) 膠液を入れて乳鉢でとにかく混ぜていきます。 これが結構しんどかったっす。 上の写真のように、だんだん練り棒に胡粉がついてくるのが正解らしいのですが、これ以上練り棒にはつかず、上手くいきませんでした😂。 ※適量がわからないままやっていたが、どうやら膠液が少ないまま終わった模様
乳鉢や練り棒についた胡粉をまとめて、手でまとめていきます。 このとき、膠が少ない場合は、ハンバーグのようにちょっと中央をへこませて、そこに膠をちょっと乗っけてこねて再び丸めると良いみたいです。 ちなみに話は変わりますが、このとき使った水匙、表面張力?がすごいのか、水が一滴ずつ入れられる不思議な匙でした。 面白いので今度買ってみようかな?
3.百叩き
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そして有名な百叩きの登場(?)だ!
普通にお皿にたたきつけます(実際には、今回作る団子は小さいので軽く投げる感じ) このときも、膠が少なかったりした場合は、とき皿に膠を一滴落として、その上に叩くようにすると良いらしいです。
4.団子をとき皿に広げよう
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百叩きが終わったら、団子を潰してとき皿に広げていきます。 が、私のは最初のに膠が少なかったらしく、めちゃくちゃ硬くて広げられなかったので、膠をやっぱりお皿に広げてから無理矢理広げていきました。
5.お水で溶こう
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ここまで来たら、塗りまであとちょっと! とき皿に広げた胡粉全部ではなく、使う分だけ、少しずつ水で溶いていきます。 どのくらいの濃度で溶けば良いかは、まさに牛乳。 牛乳ぽければOKだそうですw
6.胡粉を塗ろう
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この量の胡粉を作るのに、1時間弱。 胡粉作りとはなんて大変なんだろう。 だが、ワークショップは1時間しか無い。 慌てて胡粉を塗っていきます。
このとき、乾く前の胡粉は透明で、ちゃんと塗っている実感がわきにくく、不安になります。 が、(時間がないので)ドライヤーで乾燥させたらそれなりに白くなってたので一安心。
ちょっと色が薄すぎたな、というときは、濡れている状態で塗り足すのではなく、乾かしてから塗るべしとのことです。
7.岩絵具を塗ろう
胡粉が塗り終わったら、岩絵具で上から色を重ねていきます。 岩絵具と膠液は同量くらいだそうです。 そして水で薄めて描いていきますが、その水も膠液と同量程度だそうです。 ただし、粒子粗めの番手だと、やや膠を多くした方がよいそうで。
そして時間切れ。 みんなで慌てて残った胡粉を我が輩が持ち込んだハーフパンにつめてお持ち帰りしたのでした。
8.最後に
1.ナカガワ胡粉さんについて
とりあえず胡粉の作り方だけ先に語ったわけですが、 そもそもどうしてホルベインの水彩フェスタなのに胡粉作りなのか。 それは協賛のナカガワ胡粉さんのワークショップだからです。
ナカガワさんのブースでは、試作の京上岩絵具、検品から弾かれたけど、ちゃんと使える棒絵具、日本画初心者キットと、その他岩絵具っぽいものと新岩絵具っぽいものが売っていました。
実際に製品化されなかったらしいので、めちゃくちゃレア品だと思うものの、岩絵具そんなに使わない&気になる色はなさそう(使いそうな色は新岩のを持っている)のでお見送りしました。
棒絵具は、色によって作りやすい色、欠けやすい色?などがあるみたいで、朱色の棒絵具、次に辰砂(だったかな?)��多かった気がします。
2.なんで膠じゃないと駄目なの?
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この話はとても興味深かったです。 3種類のバインダーで溶いた胡粉の見本を見せていただきました。 左から、膠 アラビアゴム アクリル だそうです。 見ての通り、膠が一番不透明なんです。 バインダーが違うと、見え方が変わるのがすごく面白いです。
ちなみに普段自分が岩絵具塗る時は膠じゃなくて日本画用アートレジン使ってるけど、やっぱりアクリル系のアートレジンだと不透明度が変わっちゃうのかなぁ…
4.ワークショップの雰囲気について
みなさん初対面でしたが(実はついった相互さんもいた模様)、フレンドリーでみんなでわいわいやりながらワークショップしていました。 というか、難易度が高すぎて周りの人と相談しながらやったりしてた部分もありましたw 時間が足りなすぎたのは間違いないですし、難しかったですが、楽しい時間でした。 またこのような日本画に関するワークショップを開催していただきたいですね。 (ただし、時間は1時間半くらい欲しい)
自分は水彩っ子ですが、イラストを描くときは日本画の画材もアクリルも使ったりするので、やっぱり知識は多くて困ることはないのです。
5.余談
そもそもなんで百叩きなのか。 きちんと綺麗に膠と胡粉を混ぜないと、剥落したりする事があるようです。
これはワークショップが終わったあと、ブースで聞いた話ですが、今回作ったくらいの量であればわざわざ団子で百叩きしなくても…とのこと。 ただし、量が多いときは百叩きの方が効率がよいみたいです。 長い歴史を持つ日本画の叡智というヤツだろうかw
あと、ナカガワさんには都の雪というチューブ胡粉もあるので、それでやっても同じかと思っていたのですが、こちらは胡粉と膠以外の添加物が入っていて、そのため、本当の胡粉の色とは少し変わってしまうとのこと。 手持ちのやつ、なんとなく程度に茶色っぽい気がしてたのはそのせいなのだろうか。
というわけで、以上、胡粉団子体験記でした。
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suisaibeya · 8 months
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絵と額縁を買った話
Twitterで垂れ流すにはちょっと長くなりそうだったのでこちらでお話。 水彩系ブロガーさんの影響を受けて、額縁の大切さを感じた話と、絵を買った話と、それに合う額縁を買った話。
1.前書き(自分語り)
そもそも自分は水彩好きとして、どういう立場なのかというと、 ・水彩の独特の透明感・表現が好き ・水彩で描かれた風景画が大好き ・お絵描きするのも好きだけど、どちらかというと絵を描くよりも塗る方が好き。(元々、他人の絵に色を塗るのをメインに活動していた時期が長かった) という感じ。 だから、風景画を描くこともあるけど、基本的に下手の横好きで、他人様に見てもらうために努力をするとかしてないのである。 ↑そりゃ、見てもらえて、気に入ってもらえたらもっと嬉しいYo
そういう訳で、額というモノには一切興味もなく、自分には関わりのない事だと思ってました。
2.額の大切さを知った話
そもそも、マットという言葉すら知らなかった我が輩。 それを教えてくれたのは、水彩ブロガー、枯葉庭園さんでした。
枯葉庭園さんの記事は技法・画材・色・展示など、様々な分野があります。 文字通り、”色々”影響を受けていますが、額については完全に自分の範囲外の分野だったので、とても刺激を受けました。
額の記事、色々 ←リンク
額は、自分の絵に使うだけではなく、展示されている作品にも当然使用されているのですが、自分はそれに全く見向きもしてませんでした…💦
3.初めて額縁専門店で額とマットを購入した話
一応、簡易的な額はもっていたものの、ガラスやアクリル板ではない薄いプラ板の安いものだけでした。
枯葉さんが新橋の額縁店ファブリさんで個展されたのをきっかけに訪問し、キャビネサイズの額縁に合わせたはがきサイズのマットを作成してもらい、額縁とセットで購入しました。(←うまく説明できてる気がしない😂)
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実際に自分の絵を入れると…… なんということでしょう。
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重厚感が違う!と感動したものです。 自分の落書きの絵でも、額に入れるだけで印象がすごく変わるのがよくわかりました。
4.絵を買って、それに合う額縁を買った話
ちなみに、自分の家には絵はもらい物の絵が飾ってあるけど、家の雰囲気に合わせた絵ではなく、飾っている場所も無理矢理感があって、若干浮いている模様。
そんなさなか、マイナスイオンが溢れる風景画を描かれている水彩画家、小林啓子さんの個展で、なんと技法書に使用された作品が5,000~25,000円で販売されていました。
小林啓子さんの該当のブログ記事 ←リンク
木の1本まともに描けない自分、本物があった方がきっと勉強になるだろう、ということで、5,000~8,000円の木の作品でめちゃめちゃ悩んだ挙げ句、5,000円のシンプルな方の作品を購入させていただきました。
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後で見たところ、SMサイズくらいだったぽいですね。
しばらくこのままお部屋に飾っていましたが、思い切って額を買ってみることにしました。 購入したのは世界堂の額、アイナ<ブラウン>八切(たしか)。 とてもシンプルな額です。 作品を持っていく勇気はなくて、脳内の記憶と照合しながら、  (この色で良いか……?)  (この形で良いか……?)  (この値段なら買えそう……) と売り場をうろうろしまくって購入しました。 めちゃくちゃドキドキしましたw
そして、作品を額に入れたら… マットだけだと、作品がすごいな、という印象だけど、額に入れると額込みで作品、という雰囲気が漂ってきました。
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自分の部屋に飾るのがもったいなすぎて速攻居間に持っていって飾りました。 うちみたいなモノがごちゃごちゃしてて殺風景な家だと、大きくてゴージャスな絵よりも、シンプルな絵の方が映えるんだな、と感じました。
購入するとき、一番安い絵を選んだことで、 (値段で買ってる見たいに感じられたらちょっと申し訳ないな……) と思っていたのですが、うちにはこの絵が一番ぴったりだったんだ!とすごく感じました。
5.絵を買ったことで感じたこと
なんか買おうと思って買うのではなく、ピンと来た絵や、縁を感じた絵ってやっぱり思い入れが深くて、見てると温かい気持ちになります。
あと、居間に飾ることで、本物の植物も雑に何個かあるけど(父親の趣味)、植物とは違った豊かさを感じてお部屋に奥行きが出た気がする!
6.ついでに自分の描いた風景画も額装してみた
前に描いたアイスランドの絵、ガイド線が消えなくて残ってしまった悲しみは残るものの、折角描いたので、とりあえずマットをつけてみました。
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こちらはA4サイズのマット。 ですが、なんとなくSMサイズのマットをつけたら、その分切り取り幅が増えるので、地面を減らして空の面積を増やしたら構図がよくなったので、SMサイズのまま、またしても八切サイズの額(訳あり品で安かった)を購入。
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アクリル板のおかげでほんのり、ガイド線が目立たなくなってる(と良いなぁ)というのと、マット&額パワーでちゃんと絵になってる!と感じられました。 正直、かまぼこ枠よりもアイナのようなシンプルな枠の方がよかったけど、値段で買ったからしゃーないw
というわけで、 ・枯葉さんのおかげで、額の大切さを知った ・絵を購入したことと、絵と飾る場所の相性 ・自分の絵も額装するとちょっとテンション上がる ということを語り倒してみました。
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suisaibeya · 1 year
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レーキ化実験をしてきました②-三本ロールミル&座学編
20223/2/23(木)、クサカベさんのイベント、「西洋茜のレーキ化と三本ロールミルの操作体験」に行ってきました!
前半、レーキ化実験編はこちら。
漉したレーキを乾燥させてる間、三本ロールミルを体験させていただきました。 そして、省いた座学&濃度高めの雑談?編。
1.座学編
顔料と染料の違い、レーキ化とは何か? 何故退色するのか?などを学んできました。 が、話を聞くのはめちゃくちゃ楽しいのですが、雰囲気でしか理解できない自分の脳みそ。 某特撮もののジャンルで言うところの「だいたいわかった」的なあれ。
(1)染料と顔料の違い
この記事を見に来る人はきっと、染料と顔料の違いはなんとなくわかってると思うので割愛(←ひどい)
そして、レーキ顔料は、染料と顔料のいいとこ取り、みたいな印象もあるかもしれませんが、あながちそうとも言えなくて。 染料のような鮮やかはあるものの、耐光性は染料同様、とても弱いです。 とはいえ、太陽に当たりにくく、耐光性が重視されない雑誌などには向いている、ということで、要は使い分け大事、というわけですな。 (↑わかったような言い方をしているがふんわりとしか理解してない)
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ブリード現象というものを表した?資料。 耐光性だけじゃなくて、そもそもやっぱり絵には向いていないんだなぁと思わざるを得なかったです。
ブリード現象については、Tシャツのプリント部分に色が移っちゃうっていう説明のサイトを見つけたのでそちらをどうぞ(丸投げ)。
(2)レーキ化とは
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レーキ化とは、を表した図式。 うん、わからん。 とりあえず、アルミニウムと結合することでうんちゃらかんちゃらということだけはわかった。 (↑それはわかったと言えるのだろうか……?)
↓今度はPR48:1で表した図式。(写真が暗くてすまそ)
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で。 この名前はわからん赤い染料、水に溶けることで、2つのNaの結合が溶けちゃう?かなんかで消えてしまう。(曖昧) で、塩化バリウム溶液を加えることで、水に消えた2つのNaが塩化バリウムの2Clとくっついて2NaClになってなんちゃらかんちゃら………… (これ以上は記憶が…………orz)
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なお顔料だとこの色。 PR48:1、製品で見た限りでは、SHINHANの油絵の具にあるようです。
2.実験中のお話
実験室も楽しいし、実験中の小話も面白いので、煮出してる時間や、濾過してる時間もあっという間でした。
(1)色々顔料
実験中はいろいろなお話や超絶貴重な顔料を見せていただきました。
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ハイ、エメラルドグリーン! ハイ、名前憶えてないけど黒すぎる黒!
そのほか、廃番になった顔料PB33や、忘れたけど、前に話題になった廃番になった顔料とか。 (みな勘違いしているかもしれないのでここで主張しておくと、当アカウントは、PB27、PB28、PB29、PB35、PB60、PB66、PY3、PR101、PR102、PW4、PW6くらいしか憶えてません。これ以上のキャパシティはありません)
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(2)実験の小話
①実験ではアンモニアを使用しましたが、アルカリ性ならできるようですが、アンモニアの方が良い色が出るようです。
②ミョウバンにくっついた量が顔料の量になるようです。
③コチニールも今回と同様の手順で作れるようですが、藍のレーキ化は別の方法になるようです。  奥が深すぎる!!!
なお、クサカベさんが以前作ったコチニール顔料。 PH値の問題で色が紫色になったようです。 市販で売ってるコチニール顔料は真っ赤だから、むしろレア! ※コチニールでレーキ化するときは、泡と臭いがすごいとのこと。  おうちでもやってみようと思ってホーロー鍋買ってみたけど、大丈夫かなぁ……
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他の染料でも色々レーキ化実験を行っていたようです。
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3.三本ロールミル体験
アンモニアを入れた後の濾過~乾燥の時間に行いました。
(1)三本ロールミルを動かそう
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↑今回体験する三本ロールミル。  実際に絵具を製造する際に使っているものはもっと大型です。
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この写真だとほぼ見えないですが、このロールミルの間の隙間を調整していく体験をします。
先ずは、器具をとりつけ、絵具を投入。 空で動かすと、石同士がこすり合わされて劣化してしまうので、空回し禁止!
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↑駄目な例。
左右、バランス良く綺麗に幅を調整するのが難しい! これができるようになるまでに1年はかかるそうです。 まさに職人技!
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そうしてできたものがこちら。 油絵の具か!?という大量の水彩絵具をパレットナイフでごっそり取って容器に詰めるというなんか豪快な体験ができました。
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(2)後片���け
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上に取り付けた器具を取りは牛、こちらは洗い場で洗います。
肝心のミルは、中々大変そうでした。(写真がないので詳細は割愛) 少しでも色が残っていたら、次に作る絵具に多大なる影響を与えてしまうので、洗浄作業もとても大事!
毎日あの大きなロールミルを掃除していると思うと、本当に大変だ……
4.最後の質疑応答など
最後はいろいろな絵具の原料などを見せていただきました。
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↑ドラゴンズブラッド。 龍血樹という木から取れるようです。根っこではなく葉っぱから水分を取る変わった木のようです。 バイオリンにも使われているのは初耳!
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↑こちらはみんな大好きラピスラズリ。 下の丸っこい塊はチェンニーニの作り方ででてくるやつ(←曖昧)で、ミツロウとかなんちゃらとか松ヤニとかを混ぜてなんちゃらするなんちゃら(←なんちゃらが多すぎる)
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最後、面白かった質問は、バインダーによって色がどれだけ変わるか、というもの。
こう見るとかなり違う!特に油絵の具! 不透明水彩・卵黄テンペラが一番顔料に近いようです。
というわけで、この後は恒例(?)お買い物タイム。 いろんな顔料が超安い! オーレオリンとかいっぱいあったけど、ちょっと諦めた。
以上、レポートでした。
なお、最初は参加者6名だけは少なすぎる(>_<)って思ってましたが、作業をしていると、6名が限度なんだな、と実感しました…。
なお、今回は参加費6,000円でしたが、休日の開催で、6名しか参加できないうえ、内容盛りだくさんで、お財布へのダメージは確かにあるものの、この内容の濃さからすると安すぎる……という印象でした。
最初から最後まで、本当に色々盛りだくさんであっという間でした。 休日の中開催していただいて、本当にありがとうございました!!
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suisaibeya · 1 year
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レーキ化実験をしてきました①-レーキ化実験編
20223/2/23(木)、クサカベさんのイベント、「西洋茜のレーキ化と三本ロールミルの操作体験」に行ってきました!
倍率はわかりませんが、たった6名しか参加できないという狭き門。 当たらなくてもしょうがない、という気持ちでしたが、無事当選しました😂 と言うわけで、レポートです。
長くなりそうなうえ、話がとっちらかりそうだったので、  1.レーキ化実験編  2.ロールミル体験&座学&雑談編 に分けようと思います。
なお、今回は頑張って動画を色々撮ってみたけども、このブログのような何か、1記事に1つしか動画入れられないみたいなので、別のアカウントに投稿のうえ、リンクを張るようにしてみました。
1.先ずは座学
最初は座学から始まります。 このお話だけでもご飯がおいしく食べられちゃいます。 が、とりあえず詳細は後回し。
2.レーキ化実験
座学の後は、早速お隣の実験室?に移動してレーキ化実験をします。 部屋の内部の写真はないですが、もう実験室感があって、見てるだけでも楽しいです。 廃番になったレア顔料やら小さめのミキサーや小型の3本ロールミルやら、薬品が入った年期のありそうな棚とか。 (この棚がフォトジェニックすぎたw)
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机の上には年季が入ってカッコイイ感じのカリミョウバン、小さいボトルに入ったアンモニア水、ビーカーに入ったお水が用意されています。 そして、肝心の茜の根 もうこれだけでテンション上がりますね。
では、早速実験開始。
(1)茜の根を小さく切ろう
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先ずはハサミで、茜の根を1cm程度のサイズに切ります。 ハサミの根元を使った方が切りやすかったです。 (どうあがいても我が輩さんの手が入ってしまう悲しみ😭)
細かく切ろうとすると、いくらでも細かくできそうな気がするけど、そんな事してたら埒がアカネぇというダジャレを今思いついた。
(2)煮る
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切った茜をビーカーに入れ、強火(火じゃないけど)でぐっつぐつ沸騰するまで煮ます。 割とすぐ色が出てきました。
↓短い動画(音は出ない)
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だんだん色が濃くなっていきます。 紅茶が飲みたくなる色である。
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沸騰し始めた! ぶくぶくしてる!
↓ぶくぶくしてる短い動画(音は出ない)
と言うわけで弱火にし、泡立ちが弱まったら中火にしてひたすら煮出します。
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↓短い動画(音は出ない)
煮詰まって色が濃くなったら火を止め、次の作業へ。
(3)漉す
ただ漉すだけだと思うじゃん? 漉すのにもすごい機械が!
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実はこれ、ガラスのドームの中を真空にする機械のようで、これを使う事により、ただ漉すよりも早く液体を抽出できるようです。 6人分の液体を漉すのに時間がかかるため、今回はこの機械を使用しているのです!
↓短い動画(やっぱり音は出ないが、本当はコポコポいう音も面白いし、機械音もすごいけど、いろんな人の声が入っているのでカット)
動画を見ていただくとわかるかもしれないですが、真空状態にする事により、気圧が下がり、火を止めて温度が下がった状態でも、濾過するとまた沸騰するのが面白いですね。 まさに実験!
↓濾過された液体と、残った茜。
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ちなみに、今回濾過に使ったのはただの不織布。 アカネの根を除くだけなので、荒目でも大丈夫。 目が細かいと、濾過に時間かかるので。
(4)ミョウバン投入!
明晩、ミョウバンを購入したってダジャレを言いたくなる。
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こちら、カリミョウバン溶液で、普通に売っているミョウバンは大抵がカリミョウバンじゃないか、とのこと。 手元にあるドーサ液用のミョウバンもこれかしらん? 待て。家には汗スプレーのミョウバン液が……と思ったけど、グリセリンとか色々入ってたわ。終了😑
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で。ミョウバンを入れると、ほんのり色が鮮やかに。
↓短い動画(音は出ない)
5.アンモニアを入れよう
↓またしても音の出ない……と見せかけて、音が出る動画
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おわかりいただけるだろうか。 この画像の上の方から下の方に下がってくるように怪しげなウニョウニョしたものが出てきているのを。 この部分がアンモニアに反応した部分。
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なお、上から除くと、アンモニアによる刺激が。
目が、目がぁ〜!!!!!!!!
ってなった。
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しばらく反応するのを待ってからかき混ぜます。
(6)もう一度漉す
アンモニア入れて反応が終わったら?もう一度漉します。
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さっきと違う濾過器が出てきた! が、茜の根を分けるのに使用したものは工業用で、こちらの方が簡易的なもののようで、こちらの方が時間がかかる模様。 6名分の濾過が必要なので、2台フル稼働で濾過していきます。
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さっきの濾過と違うのは、先ほどは下にたまった液体を使用するのに対し、今度は、上に残ったものを使用していきます。
というか、これがまさにレーキ化された茜!
今回は、1名につき、濾紙2枚分が抽出されました。
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これにバインダー入れればもう水彩! でも、顔料っぽくするため、これを乾燥させます。
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乾燥したものがこれ。 今回も時短のために乾燥させる機械?に入れて乾燥させました。 なんかもういろんな機材がいっぱいあってワクワクの極みです。
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乾燥したものをペインティングナイフでこすり取って容器に詰めれば完成!
既に完成されている茜のレーキ顔料と、今回作ったものを比べると、こちらの方がぼそぼそしてるのですが、乾燥させて乳鉢でゴリゴリすれば細かくなるかなぁ……?
と言うわけで、後半、ロールミル編に続く!
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suisaibeya · 2 years
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クサカベ工場見学 2022/10/24 後半
クサカベさんの工場見学に行ってきました。 みんな大好き��ピスラズリを練り練りします。
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絵具作成前に、顔料の原料の説明。 こちらはコチニール。
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こちらはプルシャンブルー。 黄色い液体を2つ混ぜたらあら不思議!青色になったー👀(棒読み)
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絵具作りの説明。 が、水彩は写真がうまく撮れなかった😂
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いろいろな顔料から作る絵具を選べますが、今回は思い切って、裏メニューのアフガニスタン産ラピスラズリ10ml分。 裏メニューのブルーレーキはかなり人気で、多くの人が選んでいる印象でした。
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アラビアゴムメディウムの入れ物の先が根元で切れていて、使いやすかった! 今までスポイトでとってたけど、自分も今後これにしようかな。 (購入したスポイト瓶代からは目をそらす)
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途中は練るのに忙しいので写真なし! 自分用の絵具を練るときは、面倒くさいのでマーラーなしでペインティングナイフだけにしちゃうけど、今回は少しずつマーラーで練っていく方式(←説明力0)で、マーラーで練る前と練った後が両方見られる状態だったのですが、違いは歴然! やっぱりマーラーは大事!
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こちらは隣の席の方のブルーレーキ。 ブルーレーキは染色しやすいため、練り板はブルーレーキ専用と化していましたw ぱっと見分散剤があった方が練りやすそうな色に見えた。
最後、工場特別価格の商品や、B級品など、お買い得なお買い物。 たくさん買ってしまったw
ちなみに講習室?では、いろいろな顔料の元などが置いてあって、見ているだけでも楽しかった。
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工場の臭いとこの、高校時代に使っていた油絵の具を見て、高校時代の美術で描いた作品をちょっと思い出した。 (引っ越しするときに捨てたけど、それなりに気に入っていた)
と言うわけで、充実して楽しかったです。 クサカベさん、ありがとうございました!
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suisaibeya · 2 years
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クサカベ工場見学 2022/10/24 前半
クサカベさんの工場見学に行ってきました。 工場の見学を超ざっくり。
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まずは倉庫。 ラウニーやファブリアーノなどの輸入品がたくさん。 見てるだけでオラワクワクすっぞってやつです。 大きな絵は、この建物を作った際に、クサカベ愛用者の方から寄贈されたもので、とても大きくて迫力満点! ペンギンがいるのもポイント高い。
建物を移動して、工場へ。 (裏口の向かいは民家で、この辺工場と民家が入り交じってて面白いなぁと思った。というか、我が輩の友人に昔年賀状出したときの住所が膝折だったから、住宅街なの!?工場地なの?って思ってたけど、実際両方あるが正解っぽいなw) 工場に入ると、独特の臭いが。 これ、高校の美術室の臭いだ!
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オイル(リンシードオイルだったっけ?)とステアリン酸を混ぜる機械。
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ミキサー室。 左のやつ、何故か潜水服を思い出すZe😂 右の体質顔料用のミキサーは一度に大量に練られるそうな。
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水彩のミキサー。 ギザギザした歯が付いているもので攪拌。 油絵具に比べてひっそりしていたけど、ハルモニア増産したときはフル稼働だったのだろうか……?とか余計なことを考えてしまう。 というか、家にあるハンドミキサーをでかくしたような印象。
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絵具作りの花形、ロールミル! 練り終わった後の滑らかな絵具はやっぱりオラワクワクすっぞ。
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石のミルは現在新規で作られていないようで、その代わりにセラミックミルが使用されているそうで。(曖昧) 上の写真は絵具練ってる中だから緑色だけど、実際には白。 鉄より固いコバルトなどを練る際に使われているとのこと。
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こちらは石のミル。 水彩の白を作って、掃除中だそうで、表面が白くなってます。
この後、作った絵具を検品し、OKが出たらチューブに詰めていきます。
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絵具詰めるもの。 カドミウムレッドを詰め詰めしていました。
後半へ続く。(後半は絵具作り)
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suisaibeya · 3 years
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水彩向け下地剤比較
とうとう店頭で買えることになったダニエルスミス! 一番気になる鉱物色セットにウォーターカラーグラウンドまで付いていたのでこれで手持ちの水彩向け下地剤が  ・クサカベ パルプベース(中目)  ・シュミンケ ウォーターカラーグラウンド(荒目)  ・ダニエルスミス ウォーターカラーグラウンド(チタニウムホワイト) の3つになったので、これ幸いとばかりに試してみました。
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はいこちらがただ塗って乾燥させただけのもの。 塗ってみるとみんな違う。 それぞれの特徴はあとでまとめるので、全体の比較から。
色みの違い
真っ先に気になったのは、色の違い。  ダニエルスミス > パルプベース > シュミンケ の順番で黄みがかってました。 DSが意外にもやや黄味より、シュミンケは、たとえが悪いけど漂白剤を入れたような感じの白さ。
表面の凹凸
画面の盛りやすさは  シュミンケ > パルプベース > ダニエルスミス なのですが、シュミンケは荒目と付いているし、もっちりした質感ではあるものの、平らに慣らしたときの凹凸は意外と穏やかで、ふんわりした質感。 クサカベは表面がしっかりしてて凹凸の深さはシュミンケより深いかも。 ダニエルスミスは、漆喰みたいな感じ。 乾燥した後の表面も目の細かいヤスリのようにザラザラ。
そしてここにテストをしていきます…!
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ちなみにシュミンケの三色まぜまぜは失敗したので別の紙で再チャレンジ↓
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ではそれぞれ  ①リフティング  ②重ね塗り  ③マスキング  ④ペン入れしやすさ  ⑤バックラン  ⑥にじみ をみていきたいと思う。
①リフティング 使用絵具はホルベインのビリジャン(笑)。フタログリーンと素直に言えないお年頃? 上は、絵具が乾燥してから硬めの筆でゴシゴシしたもの。 下は、完全に乾く前に拭き取ったもの。
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どれもちゃんとリフティングできてます。 クサカベが一番染みつきが強そうな感じ。
②重ね塗り 重ね塗りは普段全く気にしない人なので、実験方法こんなんでいいのかわからないけどもとりあえずやってみた。 みんな大好きホルベインのマンガニーズブルーノーバにこの紫なんだっけ? ホルベイン縛りでやってたから、キナクリドンマゼンタかなぁ……? それにしては紫みが強いような……
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それはさておき、ダニエルスミスとクサカベは問題なしかな、と。 シュミンケと元の紙のファブリアーノウォーターカラーボタニカルは、ゴシゴシしながら塗り重ねた結果、ちょっと下の色消えてるネ。 でも普通、こんなにゴシゴシしながら塗らない気もする。 重ね塗りできるけど、塗り方次第でハゲるかも、という感じかなぁ。
③マスキング 使用したマスキングはクサカベのマスキングインク。 その上に、ホルベインのカドミウムイエローディープとホルベインのリーフグリーンを適当に塗り塗り。
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みんな合格。みんな優勝!! シュミンケとか、表面ふわふわだから駄目かと思ったけどヨユーヨユー。 ファブリアーノウォーターカラーは紙としてはかなり安い部類に入るのに、つるっとした細目で全くマスキング問題ないとか化け物か!黒船か!ヤバイヨヤバイヨ!!
④ペン入れしやすさ 面倒くさいので比較写真なし。 上の方の写真の「あ」を見てくれ。  シュミンケ=クサカベ >> ダニエルスミス の順でペン入れしやすいです。 というか、シュミンケとパルプベースは普通にペン入れできるんですが、ダニエルスミスは駄目だこりゃ、という感じ。 思いっきりペンが表面のガサガサに引っかかって文字もまともに書けん。 ちなみに、ファブリアーノウォーターカラーボタニカル(←誰か略称教えてくれ)は、凹凸一切ないまっさらな紙なので超書きやすいのは言うまでもない。
⑤バックラン ホルベインのインジゴ使用。
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ちなみに当方、バックラン苦手民。 ココで超重要な情報をさらっとお伝えするが、実はシュミンケ、めっっっっっっちゃ絵具が乾きにくい。 なので、バックランするのに最適?な乾き具合が良くわからず苦戦した模様。 一方、ここまでべた褒めのファブリアーノウォーターカラーボタニカル細目さんは、表面の凹凸ない分、とっても表面が乾きやすい。 なので���ックランはいまいちでした。 DSはもう無理……。いつぞやのセラミックスタッコとジェッソ混ぜたヤツのジェッソ足りたいやつとほとんど同じじゃん。 水を吸い込んでしまってバックランにならん。
⑥にじみ 確かホルベインのバーントシェンナ使用のはず!
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DSは水を吸い込む特性か、逆に綺麗なにじみに。 その分色も下地剤に吸い込まれてる気がするけど。 シュミンケはいつまでも下地剤に敷いた水や絵具がなじまずなんかアレな感じに。
おまけ。 さっき、さらっとシュミンケ乾かない!という話ししたけど、乾きやすさはこんな感じ。  ファ(略) > ダニエルスミス >> パルプベース >>シュミンケ ダニエルスミスは表面すぐ乾いちゃう系なので、クサカベが一番標準的だろうか……。
発色の良さは人それぞれだろうが個人的にはこう感じた。  シュミンケ >= パルプベース > ダニエルスミス シュミンケは色が濃くのる感じで、パルプベースは彩度が高い感じ?
まとめ あくまで今回は、凹凸のない紙にできるだけ平らになるように塗った結果で、表面の盛り方を変えることで、また違った評価になるかなぁ、と思ったり。 そしてなにより、今回使用したものはパルプベースは中目、シュミンケは荒目なので、それぞれ違う目のものを使用したらまた違う結果になると思うので、あくまで参考としてみていただきたいと思ったり。
でかい画像はTwitterを確認して欲しいの。
https://twitter.com/hoshinosuke_wc/status/1413863358743207946
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suisaibeya · 3 years
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筆いろいろ および、細い線選手権
普段は世界堂でいろいろお買い物している身としては、そこで売っていないエスコダとピカビアの入手難易度が高かったのですが、とうとうエスコダを入手することができました! (ピカビアの入手難易度に比べれば、エスコダなんて買おうと思えばいくらでも買えますわい) ピカビア・ラファエル・エスコダのコリンスキーセーブルの筆がそろったので、せっかくなので雑レポート。 雑だから、スキャナを使わずに写真を使ったので、画質がアレ。
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1.試した筆
・ピカビア 4号 ・ラファエル 8404 4号 ・エスコダ 1212 コリンスキータイミーセーブル 6号 エスコダだけ6号だけど、大体みんな同じサイズ。
ちなみに、ラファエルは世界堂で、そのほかはどっちも丸善の水彩展の画家さんオススメアイテムとして購入。
2.腰の強さ
ピカビア>>>越えられない壁>>>ラファエル=エスコダ
3.試し塗り
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色の濃さは塗ったときの絵の具の具合とかがあるから比較できないよね(←オイ) 個人的には、エスコダさんの筆は、強弱が付けにくい感じ。 ラファエルは、強弱は付けられるけど、これ一本で細かい塗りまでは対応できない。 ピカビアは、強弱が付けやすいけど、コシが強いので、柔らかい塗りがやや苦手。
4.細い線引いてみる
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※右のラフィーネさんとアルテージュさんは映り込んじゃっただけなので気にしないように。
ラファエルさん細い線ダメダメじゃん。と思うじゃん。 これ、私が購入した8404が細い線向きじゃなかっただけの話なのよね。 ラファエルの筆って、種類が多くて何買えば良いかわからなくなって、一番ベーシックそうな8404を買ったのですが、ピカビア・エスコダと比べるなら8402にするべきだったようです。 ↓HPから抜粋(https://www.maruzen-art.co.jp/product-page/raphael-8404)
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ピカビア・エスコダの筆は8402のように、中心の毛が長く、外になるにつれ、短い毛になっています。 一方ラファエル8404はほぼ全て同じ毛の長さ。 柔らかい塗りをするなら8404、コレ一本で全部まかないたい!っていうものぐさ民には8404を買うべきだったようだ…。
そして、エスコダとピカビア、どちらも筆の形状は同じなのに、何故細い線でこれほど差が出るのか。
ピカビアのコシの強さは言うまでもないですが、どうにもピカビアの方が筆のまとまりがいい気がします。 言い方が悪いですが、エスコダは蓬髪、ピカビアは手入れされたすとんとまとまるなめらかヘアーみたいな。
4号でこれだけ描けるんだから、0号ならどうか、と試したのが右下。 控えめに言って最高。
というわけで、私個人としては、ピカビア最高!最高!という結果に。 やっぱり日本製ってイイネ☆ ただ、ピカビアって今も作られているの?流通どうなっているのか?という心配がある。
5.もののつ��でで他の筆でも細い線選手権
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(1)ラウンドとか
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①ネオセーブル ②セプターゴールド 細い線が描きやすいものの、水含みがいまいち。 セプターゴールドは細いサイズが豊富なので、使いたい線に合わせたサイズ感がお選びいただけるのでは、と思う。水含みという欠点はあるが。
③ラファエル8826 2号 買うんじゃなかったと悲惨な結果に。 8408の方が良いのかもしれない。
④一休園 中 黒軸面相 いつどこで買ったか憶えてないけどまとまりが良く、妙に使いやすい。 支那鼬らしい。 塗りから細い線までいける口。 流石面相筆やでー。 ※ちなみにどこのメーカーか知らなかったのですが、熊野筆の模様。
⑤インターロン 3/0号 均一な線が描けるけど、強弱は付けにくく、やっぱり水含みが悪い。
⑥ラフィーネ4 まだ使い慣れてないせいか、あまり使いこなせなかった。
⑦キャムロンプロプラタ 5/0号 今まで出番0だったけど意外と描きやすい。
⑧名村 版下用 大 こちらも初めて使った。 思いのほかうまく描けなかったorz
⑨名村 白桂 面相筆だし行けるかな、と思ったけど、柔らかい筆なので、細い線には不向き。
⑩名村 ビューライナー 直線はすごく良かったけど、細い曲線はうまく描けなかった。 でもお手頃価格ですごい。
(2)キャッツタン
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①ラフィーネ OW 10号 細い線描けないじゃん!と思ったあなた。 これ、10号だからな!! このでかさでこの細さは中々検討していると思う。 広いところから細いところまで守備範囲が広い!
②アルテージュ アクアレリスト 6号 ふーん、という結果w
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suisaibeya · 3 years
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ウルトラマリンいろいろ
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青い絵具が好きなので、ついいろいろ買いたくなるわけですが、ウルトラマリンはいろんなメーカーが出してて、かついろいろ話題に上がりやすく、かつ同じ顔料でも複数色があったりするので、ついいろいろ買ってしまいたくなるので、欲望に逆らわずに無理のない範囲(←ホントカヨ)で買い集めてみました。
1.使用したメーカー
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今回試したメーカーは以下。  ホルベイン ウルトラマリンディープ/ウルトラマリンライト  クサカベ ウルトラマリン(���璃)/ウルトラマリンライト(群青)  マイメリ※ ウルトラマリンディープ/ウルトラマリンライト  マッチベイシックカラー  ウルトラマリン  レンブラント ウルトラマリンディープ/フレンチウルトラマリン  セヌリエ ウルトラマリンディープ  ウィンザー&ニュートン ウルトラマリン(グリーンシェード)   ※マイメリのウルトラマリンディープはドットカードのものを使用。  ウルトラマリンライトは旧を使用。  ドットカードの色と比べても違いがなさそうでした。
ちなみに、シュミンケホラダムはドットカードがあるけどまだ塗っていないので今回はお見送り。 結果的にはディープな色が多めになってしまった。色の好みの問題もあるけど。
2.塗り塗り
・普通に塗ったやつ。 ※セザンヌ荒目
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・お水たっぷり ※ラングトン(無印)
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ブルーライトカット眼鏡のまま色補正頑張ったけど、中々難しいものである。 セザンヌのはちょっと彩度上げすぎたかもしれない。
3.色味
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・ホルベイン ホルベインのディープが一番赤みが強かった。赤みがある方が色としては好き。その分粒状感もかなり強かったけど。 ・マイメリ つぶつぶ度ではマイメリのウルトラマリンディープに敵うものなし。 ドットカードで絵具の量が少なかったのも原因かもしれないけど、すごくざらっとした質感。 ライトは、ディープが赤みよりなためか、ライトでも他のメーカーのライトよりも赤みが強く感じられた。 ・レンブラント ウルトラマリンディープとフレンチウルトラマリン。 普通はディープとライトとかじゃん!何故にディープとフレンチなのか。 ウィンザー&ニュートンとかシュミンケとか、フレンチは赤みが強い方だよね?いわゆるディープだよね?なんでなの?謎のチョイスだよ!!? もちろんどっちも赤みが強い。 自分のフシアナアイによると、ディープの方がやや赤い模様。 ・ターナー 伸びが良くてなめらかなのに、そこそこ赤みがある。 ・クサカベ ディープはザラザラして伸びが悪く、使いにくかった。一方で、ライトは使い勝手が良さそうだった。 どことなくマイメリのライトに近い。 ・まっち PB29かどうかは知らんけど、色合い的にはちょうど中間値くらい? ・ウィンザー&ニュートン フレンチは今回お財布ストップがかかったのでグリーンシェードのみ。 ・セヌリエ ディープって割には他のメーカーに比べると緑寄り。 ただし、鮮やか度は強い。ホルベインのディープとセヌリエだけ、放つ輝きが違う気がするの。 ディープでコレなので、ライトだとどれ程の色味なのだろう……ドキワク
4.粒状感
ライトな方はどこもそんなに比較するほどの違いを感じなかったので、特につぶつぶする色をピックアップ。 なお、つぶつぶランキング1位のマイメリはドットカードのため欠席。
・その① ホルベイン ウルトラマリンディープ
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ザ・ツブツブキングの名を授けたい粒状感。 (マイメリにはエンペラーの称号をさしあげよう) 赤いからどうしてもこうなる。
・その② レンブラント ウルトラマリンディープ
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・その③ レンブラント フレンチウルトラマリン
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イヤ本当マジで違いが良くわからん…… なんかほんのり違う気がするくらいの違いしかないんだけど……
5.気に入った色
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色だけならホルベインのディープが好きなものの、レンブラントはハーフパンなのに溶けも良くて伸びが良く、塗りやすさがキュンと来た模様。 ターナーも、やや赤みがありながらもツブツブしすぎなくて使い勝手が良さそう。 セヌリエは、やはりセヌリエ。濃さがね、違うの。 赤みは低いけど、裏世界に連れて行かれそう度ではNo.1!!! (※裏世界をご存じない人は自己責任で裏世界ピクニックで検索してください) あと、やはりセヌリエらしく、なめらか。 さらに、はちみつの匂いがね。 そしてマイメリウルトラマリンライト。 ライトなのにやや赤みがあって、ライトなのでそれなりに塗りやすい。 というわけで以上、独断と偏見によるウルトラマリンレビューでした。 ちなみに、大きい画像を見たいときは↓のTwitterで確認してください。 https://twitter.com/hoshinosuke_wc/status/1363474403959463936
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suisaibeya · 3 years
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まっち試し塗り!
新宿のToolsが閉店すると聞いて、まっちを買いに行きました。 早速お試しで塗ってみました。
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買ったのは上の写真の通り、  ●マッチベイシックカラー   ・ブラウン   ・ブルー   ・イエロー  ●マッチブライトカラー   ・あお   ・あか   ・きいろ   ・レモンいろ   ・こげちゃいろ   ・はいいろ   ・あいいろ の計10色。
で、早速塗ってみた。
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まっちだからマッチ売りの少女。安直。 絵が下手なのはいつものこと。 試し塗りだからといって雑に塗りすぎである。
で、塗った感じ。
 とにかく混色しても濁らない!!!!  混色が簡単!!!!  色を重ねても綺麗!
他の方のレビュー見ても、同じ事みんな言ってて、そうはいっても皆様の腕前があっての事でしょ??って思ってたんだけど、我が輩さんでも適当に混ぜて濁らない。(逆に濁った色作るの難しかった……) 色が作りやすい。 黄色みが足りねぇ!ってなって後から追い黄色したけど、綺麗になじむ。 まっちすごい……。 今回、閉店のため、すでに売り切れ色があって、狙ってたみかんいろとかもなかったので、とりあえず赤・黄・青と使いそうな色だけ買ったんですが、黒を買わなかったことを激しく後悔中です。
 まっち買うなら黒も一緒に買え。
これだけは強調しておきたいと思いますw
そして、まっちといったら、何種類か種類があります。 どのシリーズ買うべき?という疑問について。 まっち使ってみるまでは、マッチブライトカラーが一番水彩っぽくて使いやすいのかな?と思ってました。 しかし、混色するのに、ブライトカラーだとパンチがちょっと足りなくて、マッチらしさを感じるなら、ベイシックカラーが一番かな、と。 3色しか買わなかったことを後悔しております。
終わりに。 正直、小学生が使うような絵具なんじゃないの?って思ってた私が愚か者でした。
マッチすごい。
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suisaibeya · 3 years
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セラミックスタッコ感想
注:ただのTwitterの引用記事です。
リキテックスのメディウム、セラミックスタッコの上に水彩塗ってみた。 「漆喰の壁のようなマットな質感の下地」という謳い文句だが、やや灰色~茶色がかった紙やすりみたいなザラザラな質感で土壁って感じ。#画材研究タグ pic.twitter.com/8JXJqaaEFs
— 星之介@水彩 (@hoshinosuke_wc)
January 31, 2021
水彩絵具は思ってた以上にしっかり発色。 ただ、独特の吸収感があって、ぼかし・にじみがメインの使い方になりそう。 少なくとも自分は使いこなせる気はしない。 本来のアクリルの用途としても、ざらざらの質感が欲しいなら、パルプベースの方が好き。
— 星之介@水彩 (@hoshinosuke_wc)
January 31, 2021
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suisaibeya · 3 years
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キラキラ絵具レビュー
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昨日、金色画材を買い足しして、上の写真のように賑やかになってきたので、ここでいっちょレビューする事にしてみた。 (下手くそな動画もあるYo!)
おうちにある画材さんたち。  ①呉竹 顔彩耽美 スターリーカラーシリーズ  ②レンブラント ライトゴールド、インターフェレンスホワイト  ③開明金墨汁  ④クサカベ シャインパール 偏光ブルー、偏光ライトブルー  ⑤ファインテック ハイスパークルホワイト  ⑥ホルベインアクリリック クロマパールブルー、クロマパールイエロー、クロマシャインイエロー
1.白い紙
ちなみに紙は、ストラスモアのインペリアル紙の裏面 ↓スキャナ なんかやたらと汚い気がするのは何故だろう……。 影も入ってるし。
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↓写真 影が入ってるけど、色味はこちらの方が実物に近い。
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①顔彩耽美  白金、淡金はラメが反射してるときはちゃんとキラキラだけど、  よく見ると何か塗ってある程度の淡い色合い。  何度も塗っても淡い感じ。  青金、桃金はそれよりは自己主張がある。どっちも使いどころがありそうな色。  そして黄金、赤金はラメラメっぷりが半端ない。  重ね塗りすると、箔を貼ったかのような隠蔽力。
② レンブラント  ライトゴールドは、呉竹の桃金と黄金の中間的な色合い。  ギラギラ度は呉竹の黄金には劣るけど、柔らかい色味で使いやすい。  色合いは穏やかでも、泊を貼ったような綺麗さがある。  インターフェレンスホワイトは、ファインテックのに比べて銀色みが強く、白い紙でもちゃんと発色が確認できる。ギラギラ度は穏やか目に感じられるけど、呉竹の薄筋のように薄くて自己主張をしないのではなく、ギラギラしないだけで反射力はきっちり感じられる。
③金墨汁  墨汁なので、独特の臭い。  他と違って固形じゃなく液体なので、細ーい線が引けるのが強み。  一方で、厚く塗るのが難しく、ムラができやすいのが欠点。  ただし、薄いところでもかなりキラキラしているので、ムラを作るよりは薄く均一に塗った方が良さそう。  色は、呉竹の黄金と赤金の中間くらい。
④シャインパール  ラメラメ度は控えめ。他と違って、色絵の具にパールが入っている雰囲気。  他と違った存在感、方向性を感じる。  かわいい。
⑤ ファインテック  レンブラントに比べると粒子が粗くてギラギラ反射している感じ。
⑥ クロマシャイン&クロマパール  スキャナで撮ると死ぬ。君は前世で一体どんな罪を犯してしまったのだろうか……  と言いたいくらい、スキャナが汚い。  写真でも、キラキラ、ギラギラ度が表しきれない非業のラメっぷり。  クロマパールは白い紙に塗るものではなく、他の色と混ぜたり、色の付いた場所の上に塗るエフェクト顔料のような存在だと思う。  クロマシャインはイエローなんだけど、ややくすんでいる。
2.黒い紙
紙は、ガザラボでもらったお土産。何の紙か不明である。
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①顔彩耽美  白い紙では空気でしかなかった白金さんが息を吹き返した。レンブラントとファインテックの中間くらいのギラギラ度。  淡金も同じく生き生きし出した。  桃金は白い紙だと淡い金でかわいらしい色だったけど、黒い紙の上では逆に白みが強く感じられるのが面白い。  黄金、赤金は下地問わずギラギラ。
② レンブラント  ゴールドは白でも黒でも印象変わらず。  銀色はキリッとしたシルバー感を出してくれます。  呉竹の白金、ファインテックに比べると、ギラギラではなくきめ細やかなパールみを感じる。
③金墨汁  薄塗りなせいか、やはりムラは出る。でも細い線が描けるという価値は何者にも代えがたい!
④シャインパール  白い紙に塗ったときの面影は一切ない!  白い紙の上ではラメラメ控えめだったのに、黒い紙の上ではかなりのキラキラ絵具っぷりを発揮している。  偏光ブルーはやや暗めで地味だけど、偏光ライトブルーは呉竹の青金とか淡金並の黄金へと進化。
⑤ ファインテック  ものすごくギラギラというか、金属の質感。
3.黒い紙(アクリル絵具)
アクリル絵具はスペースがなかったので、お菓子の紙袋に塗ってみた。 (下地を選ばないで塗れるのがアクリル絵具の強みだからねっ!とか適当なことを言ってみる)
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やはりスキャナではほとんど仕事をしないクロマパールであった。 クロマシャインはかろうじて生きてるけど、写真に比べると残念感が強い。 一方、写真だとかなりキラキラ度が伝わるのではないだろうか。 とてもまぶしい!
4.おまけに白ペン
上の水彩の黒い紙はタチカワの白ペン、下のアクリル絵具の文字はシグノの白ペンで文字を書いている。 タチカワの白ペンの方がくっきりしているのに、水彩の仕上げに使うとき、タチカワは濁り気味でシグノの方がしっかり発色しているのが不思議。
5.動画
キラキラ絵具は静止画では伝わらないので動画を撮ってみた。 ただし、カメラで適当に撮った上に暗いので(編集する腕も道具もない)あしからず。
1.白い紙
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2.黒い紙
横倒しになってるのは許して……
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3.黒い紙(アクリル絵具)
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suisaibeya · 3 years
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マスキング3種類比べてみた
先日、いつものように世界堂に行ったら、シュミンケの限定色のマスキングインクが売られていたので衝動買いしてきました。
結果、手元に3種類のマスキングインクがそろったので、それぞれ比較してみることにしました。
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使用したマスキングインク  ①シュミンケ マスキングインク(瓶)ゴールド  ②ホルベイン マスキングインク ペンタイプ  ③Pebeo ドローイングガム  0.7mm 使用紙  ラングトン(無印の方)
1.塗りやすさ
①シュミンケ:   瓶タイプなので、ちと使いにくい。細い線がむずかしい。   自称、匂いがしないとかいってるけど、独特の匂いがして苦手。 ②ホルベイン:   安いのでずっと使ってる。(使用頻度的に減らないからずっと使ってるとも言う)   ペンタイプだけど、細かいところ塗ろうとするとインクがドバッと出るので、結局いつもパレットに出して筆とかで塗ることになる。   普段細かいところを塗る時はパレットに出したものを先の細いトレーサーに付けて塗るとか言う荒技をしている模様。 ③ペベオ:   最近買ったけど細かいところ塗りやすくて感動した。   インクの出が少ないので不安はあるけどちゃんと仕事はしてくれる。   その分インクの乾きが早くて楽。
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2.乾かした後
①シュミンケ:  キラッキラしてて見てるだけでカワイイ。  剥がさないと行けないのがもったいないZe ②ホルベイン:  塗る時は薄ピンクなんだけど、乾かすと透明感のあるほんのりピンクになってしまって、視認はしにくい。  透明タイプは使いたくないけど、色が濃いのも考え物、って時には良いかもしれない。 ③ペベオ:  ほんのりラメみを感じるのは自分だけだろうか……?  かわいい青である。
3.色を置いてみた
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色が毒々しいのは、新しい絵具使ってみたかっただけである。 ①シュミンケ:  ラメラメ!派手!カワイイ!!!!!! ②ホルベイン:  色を塗る前は自己主張がなかったのに、濃いめの色を置くと急に僕はここにいるよ!と主張し始めてきた。  上に置いた絵具をはじいてくれるからわかりやすいんだねぇ。 ③ペベオ:  ホルベインと対照的に、色を置いたら……ペベオの霊圧が…消えた……?  絵具をはじかないせいで、どこにマスキングしたかわからなくなるorz
4.剥がしてみた
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①シュミンケ:  剥がした後のションボリ感。キラキラが消えた……だと……!!?  とりあえず剥がしやすい。軽い力でめくれます。  指で剥がせるYo!ってパンフレットに書いてあった気がしますが、自分はラバークリーナーを使用。指で剥がせても、ラバーを使用した方が圧倒的に剥がしやすい。 ②ホルベイン:  紙に粘着してる感じ。指で剥がすには不向き。 ③ペベオ:  どこをマスキングしたのか探しながら剥がさないといけないww  軽い力でとれるけど、薄すぎてやっぱり指では剥がしにくい。
ちなみにほんのりキラキラしているのはマスキングインクではなく、キラキラ顔料を振りかけただけである。 振りかけただけだから指でとれる模様。 乾く前に振りかけたところはある程度定着しているけど。
5.総評
紙への優しさ、剥がしやすさ等はシュミンケのマスキングインクが良いんだな、ということがわかった。 昔、シュミンケのペンタイプ買ったことがあったけど、ほとんど使ってないのにインクが固まって駄目になったからホルベインと比較できなかったのよね。 ただなんとなくホルベインの方が長期間使わなくても中身が固まりにくい気がする。
そして一つ言わせて欲しい。 シュミンケのやつ、キラキラしている意味が本当にわからないwww マスキングしている最中は良い。 剥がした後のこのさみしさをどう表現したら良いのか……!!
この意味のわからなさこそが芸術なのかもしれない、とか訳のわからないことを言ってみるが、高校時代の美術の先生なら確実に言いそうな気はしている。
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suisaibeya · 3 years
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手作り水彩絵具作成にチャレンジしてみた話
風景画には使わないが、イラスト描くときに必須になる肌色……。 これが、水彩絵の具では中々ピンとくる色がない。と言うわけで自作してみました。 ちょっと長いので注意。
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前置き。
興味ない人はスルー推奨
一応、肌色っぽい色は大体どのメーカーにもあります。 ジョーンブリヤンとかネープルスイエローレディッシュとか。 でも、どれも原料に白が使用されていて、どこかパステルじみた不透明感が強い。 透明水彩なのに透明感を感じない! 普通の不透明色はそんなに気にならないのですが、肌色はどうしても透明感が欲しい!と言うわけです。 今までは、オレンジ系の色を水で薄めまくって使ってましたが、色の濃度調節がしにくい! しかもちょっとオレンジ過ぎだったり、黄色すぎだったり、赤混ぜたら赤によりすぎた!等々苦労してきたわけです。
そんな時、実は水彩って割と手軽に作れるらしいという事を知り、それなら使いやすい色を自作してしまえ!!!という事になったわけです。
1.材料と道具
まずは材料をそろえるところから。 普通の画材屋にもいろいろ置いてありますが、顔料をその場で探したり、対面で購入する勇気がないので通販を選択。 で、顔料と言えばPIGMENTだな!みたいな軽いノリでPIGMENTで購入。 PIGMENTの良いところは最少15gからお好きな顔料を購入できます。 画材屋の既製品の顔料は30gとかだったりするので、ちょっとしか使わない自分にはありがたいお店。 ただし、店頭に行けば交通費0円(実は定期圏内なんだ!)なのに、送料1,000円払ったYO!
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材料  ①顔料   ②アラビアゴム  ③防腐剤( 蜂蜜とかグリセリン)  ④オックスゴール
①顔料。これがないと始まらない。  正直、どの顔料を買えば良いのかわからないので、適当にそれっぽい色を選びました。  詳細は次の章で。 ②は水彩の要。  アラビアゴムそのものから作るのは大変なので、お手軽なアラビアゴムメディウムを使用。ありがとうホルベイン。 ③家の蜂蜜、長野で買ってきた黒っぽい蕎麦蜂蜜なのよね……。  色が濃いし高いからちょっと使いたくないなぁ。  化粧品作成用かな?で大昔に買った使用期限切れのグリセリンだけで良いかしらん。っていうか②のメディウムにすでにグリセリン入ってるっぽいけど。 ④普通はあんまり入れない。  だが、シュミンケの伸びに憧れる私はオックスゴールを入れるのだ!!  もちろん、今回使用したオックスゴールもシュミンケのオネッツだ!  チューブタイプ買ってて初めて良かった!と思った瞬間であった。  普通に使うならハーフパンの方が使いやすそうだったからな。
道具(なくてもなんとかなる)  ⑤平たい台  ⑥マーラー または ペインティングナイフ  ⑦不織布マスク
⑤大理石の台?そんなものないのでペーパーパレットで代用。 ⑥マーラーなんてものは本格的に絵具作りする人しか持ってないであろう。  私さんは下地材を塗ったり、ブロック水彩紙を剥がすためにペインティングナイフを持っているのでそちらを使用。  使ったのは東急ハンズで買ったちゃんとしたやつだけど、安いのは100均で売ってるから簡単に手に入る。 ⑦粉を吸い込んだらイヤン。
2.顔料選び
こちらも長いので、興味ない人はスルー推奨。
いつも水彩で肌塗るときはオレンジ絵の具を薄めてそのまま使用したり、ほんのり赤を混ぜたりしたので、オレンジの顔料を探しましたが、ピンとくる色がなかったり、カドミウム系で吸い込んだらちょっと怖いので、今回は黄色と赤を混ぜてみよう、ということに。
でも、それだけだと色が濃いので、水晶末とか珊瑚とか象牙とかで薄められないかな、と岩絵具をチョイスしてみました。 そして、オレンジよりも、ちょっと褐色系の色を混ぜた方がナチュラルな色になると思ったので、イエローオーカーとバーントシェンナもとりあえず購入。 その結果がTOPの写真である。
いろいろ少量ずつ混ぜてみたりして、使用する色を決定! 今回肌色を作った時の分量(割と適当)
ベースの肌色  ・象牙 0.8g  ・珊瑚 小さじ7  ・パーマネントイエローディープ 小さじ7  ・バーミリオン 小さじ1/3 影っぽい色  ・イエローオーカー 小さじ1  ・バーントシェンナ 1/3  ・象牙 小さじ1 ピンク  ・珊瑚 小さじ3  ・バーミリオン 小さじ1  ・パーマネントイエローディープ ほんの少し
この小さじは、PIGMENTで一緒に買っておいた薬匙さんの小さい方です。
余談だけど、せっかくこのために0.1g単位で量れるはかりを買ってきたのに、反応がいまいちで使えなかった模様。
補足 岩絵具あれこれ 今回購入した水晶末と象牙は天然素材の顔料。 珊瑚は本物ではなく、それっぽい人工顔料。 象牙はもちろん象牙じゃなく、カーネリアンという石だそうで。流行の天然石水彩!
なお、岩絵具は5番~13番&白という形で粗さが異なっていて、粒が大きいと色が鮮やかだけどザラザラで、細かいと色が白っぽくなってしまいます。 5番は水彩にするにはデカすぎると言うことは事前に調べてわかっていたものの、どのサイズが良いのかわからない! とりあえず、下から2番目に細かい13番を選びました。 結論としては、13番でも良いけど、もう少し粗くても良かったかもしれない。
3.絵具を作ろう
作り方に関してはぶっちゃけ、このサイト見た方が早い。
https://pigment.tokyo/ja/article/detail?id=95
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こんな感じで適当に混ぜ合わせていきます。 アラビアゴムの量も超適当。 上の写真は色のテストで作った色だから入れてないけど、最終的には2章の顔料+アラビアゴムメディウム+グリセリンほんのり+オックスゴールを適当にペインティングナイフで練り練りしています。
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なめらかになったら完成! って言っても、いまいちどのくらい混ぜればいいのかわからなかったり。
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ハーフパンに入れます。 ちなみに、ハーフパンに入れるとき、周りにマスキングテープ貼っておくと汚れなくて良いとどっかで見かけたのでそのようにする。
そんな感じで3色作ってみました。 数日放置して乾かして完成!
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左のはちょっと黄色すぎたけど、隣の赤いのを混ぜるとめっちゃイイ感じになったので、むしろこれが最適解なんじゃ……!!とか自画自賛。 一方、一番右の影に使おうと思っていた色はちょっといまいちでした。
完成品のハーフパン見ると、結構色が濃そうに見えますが、岩絵具君達が良い仕事してむしろ発色はかなり弱いです。 ガンガン塗り重ねられます。
4.成果と反省
概ねうまく言ったと思うけど、失敗したな!と思うのは、乾燥したら表面がパサパサしてるぅ…… アラビアゴムかグリセリンが足りなかったのかもしれない。 使えるからまぁ良いけども。
顔料について。
象牙色は単色だと伸びが少し悪く、発色も弱いけど、今回の肌色という意味ではすごく活躍してくれました。 買うか悩みましたがこれは良かった。 岩絵具水彩が好きになりそう。
同じ岩絵具の珊瑚は人工だからなのか、そもそもそういうもんなのか、13番だからなのか、象牙以上に発色が弱く、水彩には不向き。 今回一応使ってますが、なくてもどうにかなったのかもしれない。
そして、岩絵具は粒の細かさが選べるけど、そうじゃないただの顔料はサイズがわからない。 ただ、水彩やらテンペラやら油絵の具などを前提としているサイズだろうとは思っていたので何も考えずに購入。 結果。同じ15gなのに、パーマネントイエローディープ、粒子細かすぎなのか体積多くね!!? 蓋開けたとき暴発してお手々真っ黄色になってしまった! 悲惨なことにならないよう、皆さんは蓋を開けるとき注意しましょう。 おかげさまで、撮影に使った白いデジカメが汚くなってしまいました。
バーミリオンは色が鮮やかで良い色だと思うけど、粒子が粗いみたいでどうも分離している…… 肌色に分離は不要…… ホルベインのバーミリオンを購入したけど、他のメーカーにしておくべきだったのか、そもそもバーミリオン自体がそういうものなのかが不明。
おまけ。
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今回購入したバーントシェンナはホルベインのもの。 そして、アラビアゴムメディウムもホルベイン。 というわけで、手持ちのホルベインのバーントシェンナを比べてみました。
練りが甘いのでパサパサしてるのはしょうがないとしても、手作りの方が色が黒っぽく見えるのがちょっと面白い。
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