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これらはベルリンの路上で見つけた石である。（ケルンでも見かけたことがある）
太陽や虹、ハート、植物、抽象的な模様が描かれている他、言葉が書いてあるものもある。調べたところ、これは"Hoffnungsstein（希望の石）"と言うらしい。
上記の記事によれば、どうやらこの「希望の石」の起源はイースターにあるようだ。
イエス・キリストは処刑され墓に収められた際、その入り口は大きな重たい石で塞がれた。その後、女たちがイエスの体に油を塗るためにイエスの墓に来たとき、墓を塞いでいた石が脇に転がされており、イエスは墓の中にはいなかったということで、したがって、転がした石は希望の象徴となり、死よりも強い神の愛のしるしとなったのだという。
イエス・キリストの墓のエピソード
希望の石について②
希望の石制作プロセス
このような石と宗教の関係は、やはりどこにでもあるようだ。
藤井正雄著『お墓のすべてがわかる本』には、以下のように書いてあった。
「ここでいちばん大切な要素は、日本人は石に対する信仰を、昔からもっていたということです。
おなじく『日本書紀』巻の一から、イザナギノミコトとイザナミノミコトの話を例にとってみます。お互いに日本の国造りをして、その後でイザナミノミコトが身罷ってしまいます。そこでイザナギノミコトは黄泉の国まで亡くなった妻のイザナミノミコトを訪ねます。
（中略〜詳しくは、よもつへぐいのお話参照）
イザナギノミコトは、命からがら逃げてきて、穴から出て、その穴を石でふさいでしまいます。
この石でもって穴を塞いだということは、石そのものに霊を封じこめるという意味をもっているということになります。同時に、封じこめるということは、外から襲ってくる、いろいろな悪い霊だとか、そういう類のものを防ぐことができるという二つの機能をあわせもっているということです。
現在も、出棺に際して棺を閉じる時、遺族の方が小さな石で二つうちますが、これは、霊魂をこめる意味と、ほかから悪いものがきても、とりつかないようにという二つの意味をこめて二つ打つわけです。」
西洋においても日本においても、石にたいして神聖な意味合いを持たせるのは変わらないようだ。
そしてそれは、文化宗教ではなくその奥にある、自然宗教に由来していると考える。
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Friedhof Brück, Lehmbacher Weg
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