Tumgik
shiloino · 4 years
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するとマイスター・ホラは腰をかがめて彼女をかかえあげ、しっかりとうでに抱きました。そのすがたはきゅうに大きく、言いようもなく年をとって見えました。でもふつうの老人のようではなく、いく千年もの年をへた大木か、きり立った岩山のようなのです。それから彼は手でモモの目をふさぎました。ひんやりとしたかろやかな雪が顔にふりつもったような感じです。
『モモ』 ミヒャエル・エンデ(大島かおり訳)
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shiloino · 4 years
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Roman Opalka
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shiloino · 5 years
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shiloino · 5 years
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‪ぼんやりと待てば受話器の向こうにはロンドン橋がなんども落ちる‬
‪友人と答えるほかにないふたり後部座席にじっとしている‬
‪ベランダに岬は見えず風ばかり海は見に行くものだからいい‬
‪買い出しをしているあいだなにもない冷凍室に氷ができる‬
‪笑むうちに切れる通話の向こうには布団がゆるくふくらむだろう‬
‪その町にいくつも橋があることを忘れたらまた話してほしい‬
コーポみさき/山階基
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shiloino · 5 years
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夏服に残りてありしつり銭と珈緋ふたり分のレシート 
杉崎恒夫
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shiloino · 5 years
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とどまっていたかっただけ風の日の君の視界に身じろぎもせず
大森静佳
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shiloino · 5 years
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伊藤たかみ 貝からみる風景
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shiloino · 5 years
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あっ、ビデオになってた、って君の声の短い動画だ、海の
千種創一
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shiloino · 5 years
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われの生まれる前のひかりが雪に差す七つの冬が君にはありき
大森静佳
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shiloino · 6 years
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アートは、ただそこにあるだけ。作品にどうアプローチし、何を得るかは観る側のリテラシー。
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shiloino · 6 years
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美術の表現というのは、自然そのもののように広大なものでいいと私は思っています。繰り返しが多く見えたりするかもしれませんが、自然だってそうです。砂漠を歩いていて灌木の茂みがぽつぽつ見えたら、全部ちょっとずつ違うし、不規則に並んでいます。でもぱっと見は単なる繰り返しです。
Walter Hopps (ハンス・ウルリッヒ・オブリスト著、村上華子訳『キュレーション 「現代アート」をつくったキュレーターたち』2013年、フィルムアート社)
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shiloino · 6 years
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椹木 イギリスは湾岸戦争のときもいわゆる従軍画家を出しているんですね。でも湾岸戦争はもう1991年のことですから、1万メートル上空から敵を空爆するようなものを絵にしてもしょうがない。どうなるかというと、ラングズ・アンド・ベルのような、ヤング・ブリティッシュ・アーティストのなかから選ばれていて、ビデオとか写真とか、新しいメディアを駆使した、一種のインスタレーションになっている。
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shiloino · 6 years
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【2回目の屋上のお知らせ】
屋上1回目、足元の悪い中、たくさんの人がきてくださいました。本当にありがとうございます。
はじめましての人、一人で来てくださった人、いつもの友人たちもみんなにとって居心地の良い場所となっていたなら嬉しい限りです。
さて、2回目の屋上は【6/13水曜夜19:00-23:00、浅草buttobi】にて行います。ゲストとして、かさねぎリストバンドを迎えたミニライブ付きの会となります。 かさねぎリストバンドは屋上を主催する3人の数年来の友人である増田義基率いるバンドです。 いろいろな楽器と電子音が複雑なリズムで混ざり合う、賑やかでクールな音楽を背景に、素敵な初夏の夕べを過ごせたら嬉しいです。
また今回は、小料理としてピクルスを用意いたしますが、それ以外の食べ物のご用意がございませんので、食べ物の持ち込みを歓迎いたします。(飲み物につきましてはご遠慮ください)
屋上でお待ちしています。
【小料理】 ・スパイスを使ったピクルス (食べもの持ち込み歓迎です)
【お土産】 ・スパイスセット
【日時・場所】 ・6/13水曜夜19:00-23:00、浅草buttobiにて
かさねぎリストバンドプロフィール かさねぎリストバンドは増田義基率いるフルアコースティック・エレクトリックバンド。 2018年4月に北千住BUoYで行われたパフォーマンスイベント「Alternative Act vol.1 -Tech Performance Fes-」に出演し、結成。演劇やパフォーマンス、アイリッシュ音楽など、それぞれ異なるジャンルで活動を行なっている参加者たちの行う音楽を下地に、演奏の鍛錬とその先の即興を軸にセッションライブを行う。 現在のメンバーは尾花佑季(Key)・久世文(Vo)・久保慧祐(Gt)・田上碧(Vo)・日比野桃子(Per)・増田義基(Syn)の6名。
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shiloino · 6 years
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尾崎放哉
昼寝起きればつかれた物のかげばかり
何も忘れた気で夏帽をかぶつて
人をそしる心を捨て豆の皮むく
うそをついたやうな昼の月がある
わがからだ焚火にうらおもてあぶる
こんなよい月を一人で見て寝る
心をまとめる鉛筆とがらす
仏にひまをもらつて洗濯してゐる
淋しいぞ一人五本の指を開いて見る
お盆にのせて椎の実出されふるさと
姉妹椎の実食べて東京の雑誌読んでる
師走の夜のつめたい寝床が一つあるきり
壁の新聞の女はいつも泣いて居る
花火が上がる空の方が町だよ
淋しい寝る本がない
爪切つた指が十本ある
咳をしても一人
墓地からもどつて来ても一人
蜜柑食べてよい火にあたつて居る
一つの湯呑を置いてむせてゐる
海が少し見える小さな窓一つもつ
海風に筒抜けられて居るいつも一人
船の中の御馳走の置きどころが無い
なん本もマッチの棒を消し海風に話す
すばらしい乳房だが蚊が居る
わが顔があつた小さい鏡買うてもどる
松かさも火にして豆が煮えた
髪の美しさもてあまして居る
こんこんと棺の蓋こんこんと打ち終へ
ふところの焼芋のあたたかさである
人の親切に泣かされ今夜から一人で寝る
妻の手を感じ熱が出てゐる夜中
ふと顔見合わせて妻を居つた
妻の下駄に足を入れて見る
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shiloino · 6 years
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Up all night, Clarissa Bonet
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shiloino · 6 years
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Jenny Holzer at Blenheim Palace
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shiloino · 7 years
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Group Show at Potts
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