日々あれこれ#125
2024年4月15日
時を刻む速度
一定のリズムというが
わたしには加速している
時間は
心音のようには変化しない
とか
いうけれど
こころが落ち着いていたとしても
気持ちは疾走っていて
加速している
どこかへ引っぱってくれないか
もっと加速して終わりに向かいたい
ぼくを止めないで
どうしても限度まで
2024年4月16日
そんなつもりはなく
未来へ送る鍵
怠惰が招いた事象
遠方へのクリアボール
違うんだ
それは明確なパスだった
だからね
時が流れ歴史が変わり
受けたパスかも分からず
遺物として飾るだけ
考古学者じゃないけれど
その鍵でなにを開こうか
陳列はやめて研究だといえば
開かれるとも思えるよ
2024年4月18日
あなたとわたしは多分
自然と人工化合物のように
相性がいいのかもしれないけど
どこかの思想が拒否反応
どちらがどちらでもないけどね
あまり分からないけどね
わたしとあなたは思考と感情で
相性がいいのかもしれないと
言ってもいいのかな
だけどやっぱり分からない
いや違う
明白かもね
2024年4月19日
大地を揺らす光
束になり分散する浮
地平線から分離する
光の膜
大地と星の間
分かれて黒い星は戸惑った
見ていたよ
赤い姿に変わったね
橙白とその姿
ぶれるのは引力のせい
静かに見えるその場所は
おおわらわ
本来の姿
熱と圧との集う点
引き戻されれば
空を見上げ
大地に立っている
2024年4月20日
人に対してアプローチ
屈託のない笑顔
人懐こく
真っ白なこころ
というもの
持っていれば気が楽か
あるのかな
真っ白
左を向いてたら右からの不意の殴打
頭が吹っ飛ぶ
遠くへの旅人
ただそれは
何もできずに
劣等感のかたまり
他人の優しさの源泉を
疑ってしまうだけ
自ら遠ざける旅路
0 notes
日々あれこれ#124
2024年4月8日
孤独はしずく
似たようなもの
池に住む魚が言うにはね
かしこい魚
黒に惹かれ
深くひそむ
魚が言うな
そんなことは口には出さず
唇ばかり見ている
水は澄んでいるが
深い緑で綿のような藻
水生植物の棲家
そういうことか
あなたの世界
暗黒でもないが
確かに孤独のしずくの溜まった場所
2024年4月9日
花一輪の姿
言葉を補うブースター
落ちてゆく
ロケットと同じ
どうすればいい
自分の中で反芻する
そんな世界があったはず
もう少し先の
結局はまぼろしで
いつまでも平行世界
接点があったのは
偶然の混信
その瞬間から環境に
ひびが入っていたのだろう
間違いの歪み
崩壊した
一瞬で
2024年4月11日
入れ子の中でひとり
空気の壁
知での分離
穏やかな午後でも
見えない仕切りはつねに存在し
気づいていた
違和感も理解力もすべて
階段を上り
あるいは下らないぶつからない邂逅か
足を進めるほどに視界は歪んでしまう
だから交わることはなく
長く歩む一本道
わたしだけ
ひたひたと
続く
2024年4月12日
到達できないね
あなたには
分からないのなら仕方なく
ただ眺めても謎の暗号異教徒の呪文
そんなふうに思っている
目の前にあるのにね
答えも過程もない
考えようとしないの
もっと受け取るだけがいい
私の範疇で感情が揺さぶられればいいだけ
私にとって難解なもの
考えたくもないの結論か
2024年4月13日
燃えたのはわたしのこころ
灼熱の太陽のように輝く
あなたを見れば燃えて
残り
失ったものはなく
燃焼しながら得続けている
受け続ける糧は永遠ではない
分かってるんだ
失った輝きを知れば
わたしのこころも冷えてしまう
白から黄色へ
変化してしまう
それを経験したからね
失いたくない
2 notes
·
View notes
日々あれこれ#123
2024年4月1日
見えているものならば
どんどん進む
世界やあなた
たとえ見えていたとしても
立ち止まる
よく分からないわたし
そうすると単なる上辺
美しいとか愛らしいとか
そればかり
表現したいだけの問題か
本当の
もっと内側を知りたくて
ダイブ
あなたの中にもぐりたい
腹ばい虫眼鏡のホームズだ
2024年4月2日
通り過ぎる幽体
浮きあがるような白
そして黒
ぶちじゃない
黄色や赤
美と言いたいけど
客観的状況において
記憶も含め鑑みれば
そんな軽率なこと
言えないね
空気膜
真空を挟んだこことそこ
時空のゆらぎは現実か
誰に伝えることもないのに
言えないね
そんなこと
きみに伝えたいのに
2024年4月4日
針の先ほどの点
体をそらせば
ページがめくられる音と
本の中
すべてが流れこんでくるインフレーション
ぼくのポップ
光速を超え過去にもどる
記憶
実際はさかのぼることはできずに
過去の笑顔をくり返し参照しているだけ
引かれる時間
そこにあるかがやき
あなたの手から滴り落ちるばかり
2024年4月5日
経験をするのは当然
摩擦と同じだね
情報を得ても学習しない
そんなひと
一歩踏み出すだけで分かる
狭い世界の
広い世界にいたとしても
がんじがらめなのさ
IQの境界がどうだとか
仕方ない
だけど近づいているよ
まわりくどいと投げてしまう
角を曲がった道の向こう
ぼんやりしている先
2024年4月6日
痛みを感じるだけいいのか
いつも思う
舞う埃のように
おぼろげ
布や綿が多い場所だから
普段は見えにくくて
日が差すと現れる
いつもすぐそこに舞っている
そんなこころ
感じる
ひとりだと思うほど
いつもいるんだね
ゴミじゃないよ
湿度もいいもの
それでも舞っている
わたしのそばに
0 notes
日々あれこれ#122
2024年3月25日
失われゆくもの
傍観することしかできず
痛みはこころを
刺す
大地や空からの手厳しい仕打ち
不毛な徒労
忘れては受ける記憶
くり返し説明するだけ
十字や角の中で火の玉が起きれば
止まることのないスピードは過去を見せ
刺す
なにも分からないから教えて
本当のこと
存在の限界を
刺す
2024年3月26日
互いを見つめたい
きらめくのは空から
触りたくて手をのばす
祝福のサイレンと
ぼやけた視界
24℃の安心
溶けてしまうようなしあわせを感じたい
どうすればいいのだろう
ぼくら
気づかなかったのものは多分
なにもいらず
このままでいい
そうすれば日常が燃えあがり
混じり合う幸福の目
2024年3月28日
静かに
だけど激しく
揺さぶって
このこころ
地平線に太陽が落ち
音のない強風が吹き荒れたときのように
大きな衝動
波長が二重らせんと同じように収納される
そうすれば求めている揺さぶり
聞こえてくるよ
目の前にある
静かに
燃えるように激しく
涙があふれるように
こころ揺さぶって
2024年3月29日
生まれたという事実
そんな日があるならば
感謝だけ
気持ちを伝えたいだけ
寒さに痺れおぼろげな視界
ぼんやりとしか思い出せず
通過して躓き
はっと振り返る
そんな奇跡
巻き戻せない昨日の向こう
気付と一致の意味
こぼれはずむ太陽
おしよせる
廃墟の中見上げた場所
そこにあったんだ
2024年3月30日
行き止まりと分かっていても
くりかえす
箱を開けたら無尽蔵
飛び出してくる光は
まぶしいわけじゃない
弧を描いてそのまま口にイン
すれば
そうなれば目と耳と鼻から噴き出すさ
体が動いてしまう
足りないよ
痛い衝撃をもっと
みんなのこと
手をのばしても
届くわけじゃない
くやしいね
0 notes
日々あれこれ#121
2024年3月18日
あなたがほしくて
一歩踏み出してみても
ガラスの中に囚われて
空回り
自分だけが分からずに
みな指さし笑うとまどい
わたしの書き残したプロット
意図と逆に解釈
真実のおかしさに
笑ったよ
分かったんだ
こころを動かせたのは
気づき
その閃光が見えた途端
疾風してしまう
あなたへと
2024年3月19日
ここからわたしの平穏が
白日の下にしみ出して
失った
作り上げたレンガの壁も
備えつけた頑丈なドアも
役に立たない
比類ない圧縮機で搾られ
もしくはメルトダウンの溶け出し
残ったカスを乾燥させたら
本当のわたし
軽薄な入れ物
だからなんでも入れて
少しは重くなれるかな
待っている
2024年3月22日
説教が好きな人
そんなこと
なんでも分かっているのかな
口から出てくる数々のわたし
だけど
気づいてないのさ
あなたは見下されているだけ
それに気づいているふりをして
まったく気づいてない
そうならば
分かるはず
真空の飽和
エネルギーのインフレーション
本当の力はどこにあるのか
2024年3月23日
なにもないようだけど
ただよう
うれしい空気
好きだから
ここ
音を出し
聞こえれば
頭にひびく
情報と記憶と感情
結びつき
笑顔
どれだけのことが
あったか
如実に分からなくて
感じるだけ
吹き抜ける
明日も変わらずに
続くと
分かっている
願い
騒がしいくて
愛おしい
笑顔
0 notes
日々あれこれ#120
2024年3月11日
黒い霧
つや消しの雲
光は反射せず
吸収する粒子
望んでいたもの
美しく白い雲間
たれるような黑だ
塗りつぶしたいのではなく
気持ちを吐露している
口から出る言葉は毒々しい色
消してくれる
少しの回り道
言葉と混じる黒は影を増すようだ
音さえも吸いこまれ
光さえ捕らえられるように
2024年3月12日
なにも変わらぬ肖像
誰のもの
いつも通りすぎている
光が彼を照らせば彼女と気づき
思う
知らなかった
気に留めることもない
日常の中の情景
ふとこころを寄せただけ
わたしの頬に触れる
やわらかな風
寒く暖かい
引き上げてくれるのは日と
あなた
止まったままの作品
すべての入っ象徴
2024年3月14日
シャワーヘッドの怒り
夕暮れ
金属のきしみ
関係のない寒さを感じ
遠ざかるだけの低空飛行
不安と泡まみれ
ふと苛つきに襲われはじめる
温度が上がり続ければ
破り続け
熱さの求めた熱傷
体は硬直し目玉は定まらず
ぐるぐると
切る
リセットできたら振り乱す
刃物と死滅細胞そして
戯れ
2024年3月15日
指の先から色を出す
今の気分はどんなもの
耳を澄ませてみれば
髪の毛の先から歌が聞こえる
揺れる鼓動のビート
眼球の動きは小刻みに震え
見えないものが見えてくる
わたしの色はどんな色
太陽の日差し
雄の孔雀のアピール
あなたに見せたい
こころの中の自分自身
伝えたい
恥ずかしい程
2024年3月16日
溺れている
白の茶色の埃
弱い重力に取り込まれ
渦中にいる
真空の中の塵
あまりに軽くて刺すこともなく
落ちてゆくように見えず
ただ揺らいでいる
粉の中
息苦しさが上りつめてしまえば
降りることはできない特急列車
ただスピードだけ増してくれ
浮かぶように
漂うように
溺れつづけて
0 notes
日々あれこれ#119
2024年3月4日
友なんて
そんな存在を思ったとしても
よく分からない
存在を認知しても
親友なんてない
ただの頻度
ふえてゆく
そんな頻度を重ねてゆけば
いつもとなる
図らずとも
普段から調子はずれ
よしとする関係
やることなすことズレていて
溺愛している
誇っていて
言葉を選び慎重に
進むのさ
2024年3月5日
音の鳴る道
歌う木々
晴天も
枝葉に覆われた陰
うねりを進めば
狭い杜の回廊
もっと深く
ふとすると木々ではなく
粘着性のチューブ
気づく
騒音をまとい
同じ方向に進む人がいる
目は虚ろ
彼らは信念があるようだ
もういいよ
気持ちのいい音も歌も初めだけ
離れられない人
さようなら
2024年3月7日
誰かと私にしか見えない
糸のようなもの
運命とかではなく
雲のような存在
説かれても分からない
例えば親と子
そうだ
何かのつながり
多分それは
重なった時間
とても小さな事柄の膨大な蓄積
存在を知らないとしても
降り積もった渇望
その思いが糸ならば
わたしにはどれだけ
糸がある
2024年3月8日
狭いチューブ
伝わる
こころも思考も
侵されている気はなくとも
延々と反射するリフレインの中
浸透する
視野が狭ければ一つの点しか見えない夢中
引きずり込まれる
注視と繰り返す音の中
世界は構築されてゆく
偽りの世界で
それだけではなく
彼らは正義の先兵となり
タクトひとつで赴く
2024年3月9日
勝てる見込みはなく
問題は己の中だけ
それを分からず足踏みを
自分を傷つけてしまい
延々と答えは見つからず
少しずつ失ってゆく
気づかないほど
ゆっくりとした確実な減退
希望があればつかめる��んて
まやかしだと
崖の上から笑う魔王
そこへは行かずに
見上げてる
ハートに火をつける
0 notes
日々あれこれ#118
2024年2月26日
ああそうか
裏と表
あなたとわたし
いい記憶だけが残るわたしと
対の関係
わたしの放つ毒はあなたを侵し
残る記憶の瓦礫
不毛なもの
あなたから見れば
思い出したくない毒々しさ
荒れ果てた荒野
表と裏の動揺
いつのまにか入れ替わる
やってきた瓦礫の修復師
気がふれた
黄昏の向こう側
2024年2月27日
あなたとわたしの
密接な生と生
肉親だからとか
そんなことを思うけど
血、
それだけではないんだろう
例えば時間の積み重ね
同じ時を過ごす中
積み重なり散らばった記憶は
知っているのだろう
生の一方通行を思えば
ありがとう
なんて
柄にもないこと
だけど
わたしにはそれだけなのさ
2024年2月29日
わたしの名前があったとて
そこに
竜巻が起こるわけでなし
羅列された
ひとつのしるしと空気の中
少しの屈折
喜びや歓喜の中のしんとした空間
ゆっくりと空気が薄くなる
真空へ向かう極北
ゼロになれば
��気放電
近くの異物を光らせて
声に出さない存在感
見えているのかな
わたしの揮発
2024年3月1日
サイレンの音
不安の午後
空襲警報ではないけれど
経験のないそれを感じるような
真夏
陽炎が踊るのは
蝉時雨
あの日の記憶
知らないけれど思い出す
同じように暑い日に
差してきた
光
熱も音も風も見えない線も
荒れ狂って
気づかぬうちの無残
溶けだす世界
切断
なぜか思い出す記憶
2024年3月2日
頭がゆがむ
ネジのように螺旋
競ってはいないが
ひとつかみの人とは違うと言われ
横に逸れる
体がゆがむ
まっすぐに歩いていると曲がる
なにかしらの病理
右側と左側
ゆらゆらして
スポットライトをよけてしまう
おかしくはない
誰にでもあることだから
次元を裏返したい
こころがゆがむ
0 notes
日々あれこれ#117
2024年2月19日
泣きの町
青が映える黒の中で黄が消える
ゆっくりと闇が覆いつくせば
シャワー
叫んでいるのは狼ではなく
閉じることのない眼の中の発光器
眼光
寄せられるわけでもなく
群れをなす単なる習性
相互共助のように
青が降る
細く長い雨粒
塗りつぶされた線が覆い
ゆっくりと行いを変えてゆく
2024年2月20日
ガラスが割れた
叩きつけられる無表情
粉々に舞う
美しさはなく威厳もない
挑んだわけでもなく
ただのやり場
パワーに意味はなく
焦燥とスピード
割れたのはわたしのエクスキューズ
知っていて
自己を緊張させ割った
元から歪なもの
ずっと変わらない
なにを思う
思うことなく散らばる空
2024年2月22日
力を抜けよ
世界は怖ろしく
醜い
曲がり角を曲がった途端
鉢合わせ
暴力だらけの
殺戮だらけ
殺伐だらけで
是非もなし
だから少しでも
和らげたい
そうさ
雲のゆっくりした動きを見れば
立ちどまる
鳥の声はかん高く
川の流れは早くとも
せせらぎの音を聞き
つぶやくだけ
力を抜こう
2024年2月23日
こころ動かされるものはなんだろう
わたしはいつも停滞して
無風のさざなみ
揺さぶられることはなく
感じることもない
いつかは違っていたはずの
記憶の中の見えない点
針の先にも満たなく
知られない
広げるには
多分あなたが必要
いつも人に頼っては
笑ってる
だれかの手助け
許してね
2024年2月24日
誰もが知っている
ぼくの軽薄
羽毛よりも軽く
風に舞ってなすがまま
流れの中を泳いでいるから
自由自在
肉親も認識
その中でも劣位
誰もが知っている
らしいけど
本当は
見える黒瑪瑙の光
誰かがいうにはね
そして見たのは
美しいエメラルドの輝き
あなたの奇跡
まぶしいダイヤモンド
0 notes
日々あれこれ#116
2024年2月12日
蛍光灯のスタンドから発せられる光
映るものは小さなシャドウ
かわいさを誇張されたスフィンクス
新造のギザギザは
過去の気候変動とは関係のない造形
オリジナルとの差異
同じ名の気がしてもトラと人の怪物と猫
時空もなにもかも違う
いや同じ
じわりと合わさる孤高の存在
時を旅する神の影
2024年2月13日
彼女は狂っていて
突き破り飛びだす
きらめきの紫吹
小さい歯車があちこちに飛び跳ねれば
ズレは狂いを加速させ
あるいは
正常に導いている
フィルムの逆回しのように時が戻れば
後ろばかりの待機
狂いは正常になるのかもしれず
破裂した世界の収束
美しい遡り
突き刺すアリア
狂った彼女
2024年2月15日
当たり前と信じ
歩いてきた現実は
過酷な事実の下では
壊滅的
見えていて感じているもの
なにが本当か分からずに
小舟でカオスに漕ぎだした
信じるものも不明のままで
愛するものも猫の目のようにコロコロ変わる
夕暮れ
愛されるものも
消えゆく
破壊したいが打ち砕かれ
コロコロしている
2024年2月16日
外に出てみれば
まぶしい風船の中
天に揺らぐ黄色の太陽
存在が曖昧な
歪んで回る軌道と速度
思っているのではなく
追い詰めている
悪いとか悪くないとか
なぜとかどうして
中に入れば分かるはず
もう中には入れずに
時を止めたその中の
ちょうどよい大きさのため池
出てくるしかない場所
2024年2月17日
誰かに裏切られたとしても
なんともないよ
期待なんてしていない
裏切りの意味も分からない
だけど
ちょっと淋しいね
重量のあるものでなく
羽毛よりも
それより軽い存在
思い知る
だからちょっと悔しいね
なにも期待していないはずなのに
おかしいね
なにも変わらないはずなのに
少しね
0 notes
日々あれこれ#115
2024年2月5日
手の痺れ
脳のせい
感覚は敏感になっていて
同時にゆるい時の感覚
ちくちくする朦朧
不定期に浮かび上がるのは紅
白の中に下がってゆく
深くなれば濃さは増し
遠く現実がせまる
葉脈が迫り遠い雲は遥かに
薄められた一滴の血として存在
燃えるコークスの中
あなた
語りかけてくるだろうか
2024年2月6日
自分だけが大切で
気づかぬ内側
外側を見るだけで
あなたが幸せならそれでいい
偽りで滑稽だと思えても
なにもいわない
降雨のように言葉が落ちた
キミは弱っているね
ワンはそばにいて癒やしてくれる
目から鱗
だけどワンはいないのさ
ニャーを呼べば反応もなく
微動だにせずあくびばかり
2024年2月8日
花が舞い飛び散る青
スピードは継続しどこまでも見える空
追いかける
鳥や風のスピードとは違い
黒の中に走る赤い雫
静けさを破り捨てるマシンの轟音
滝の水と流れ落ちる煙
一度貼ったテープをはがしたとき
動的瞬間
わたしの空は継続していて
こだまする
そこにいるのはどうして
佇むだけ
2024年2月9日
分かってる
有機物と無機物のくっつく現象
青と緑の融合
ゆらめきとほとばしり
燃焼の産物や発泡の具現
手を広げすぎて
とても遠くても
そこにいて
今度はね
あなたとわたしのくっつく事象
いつかの見えてた事態
太陽の手ほどき
まぶしいばかりの時間
たくさんの羽毛にくるまれているよう
2024年2月10日
0 notes
日々あれこれ#114
2024年1月29日
楽しくこころを運ぶ
最上階
見渡した夕焼けも時を経れば
漂白
モノクロームのゆううつに
奪われ
変わる
時間が進めば
ただの白
汚れが取れたんじゃないの
鹿は尋ねる
瞬間の不可解と停滞
答えは違う
無ではない
裏返ったもの
すべての色の集約
その紐をほどけば
また戻ってゆく最上階
2024年1月30日
目を通して感じあう
縦と楕円の意志
譲ることを知らないわけじゃない
興味があるだけ
もっと
飛びあがれこころ
驚く肢体
今はただ休んでいるだけだから
温度を通して痛みあう
毛先のざわつき
生ぬるかったり高温だったり
空間にあるシミのように休む液体
首ったけなんだ
そう、夢中なのさ
2024年2月1日
破壊と同じく入りこむ塊
異物として存在する
飛び出す石は意志を持たずに
耳と目の共有
埃だらけの回廊を破れば
砕き続ける容積と個
人柱の地獄絵図
ショックを受けるのは脳だけ
ゼロからマッハ
地表から発するか
衛星から受け取るか
燃える憎しみが襲ってきても
落ちるのは
ああ、いいね
2024年2月2日
カードがめくられると
なにが書いてある
大きな言葉
針の振れ
震えるタイミング
誤差は許せというお知らせ
無機質
広い敷地に放り投げ
まき散らせ
こころ
舞い落ちたカードを拾えば
なにが映ってるの
見えたのはわたし
書いてある文字
意味は分からずとも誤差
映っている自身
まえぶれ
2024年2月3日
淡い光が差し込む場所は
ふたりきり
暗くほこりが舞い見える
暗黒の楔が打たれても変わらない
だってそこはぼくらの場所
厳かに祈る存在
ここにいる意味
善が悪にまざればどうなるだろう
それがぼくら
白でも黒でもないグレー
祈りもするし殺虫もする
確かなのはここにいること
率直なこと
0 notes
日々あれこれ#113
2024年1月22日
悪意の海に漕ぎ出したのはピカピカの船
全く違う波
見渡すことはできずただ観察してしまう
緑の砂の海に漕ぎ出した骨の船遠く
エメラルドの地を目指す
わたしの船は紙でできたゴンドラ
船体には写経
恐怖を押し隠し頭はフル回転
外へ向かう気持ち
元に戻す
輝きと悪意
宝石と骨
紙ただよう
2024年1月23日
毒が出た
ここから出た
毒々しい色
黄緑や黄色の蛍光色
お前を構成するものは悪意でしかない
そう言われ一部奪われた
袈裟がけに切りつけられ吹き出す蛍光色
毒の噴出
生きている
わたし
そうだとすると
すべてを否定されるのだろうか
善意の神殿からはみ出す
美意識の相違
毒と薬の変換
2024年1月25日
隣の部屋からの喧騒
誰かいて
なにかいる
知っていて
なにも変わらない日常
空気の重さ
押しつぶされて
きゅうきゅう
聞こえていても
つながりを感じられない孤独か
永遠に一人と疑い
ガタガタガタ
寒いから
ここにいて抱いて
骨が折れるまで
頭蓋骨が潰れるまで
中に溶け込めるように
2024年1月26日
二つの道
白と黒
先に進まなくてはならないの
時間の先
選ぶのはわたし
あなた
ヒステリックなひまわり
すべてを解放しているふりの決定的な導き
発せられる言葉
神秘を示す幻想を作り与えて
だから
別れなくてはならないの
そんなこと
直線と曲がり道
続いてゆく
広がってゆく未来へと
2024年1月27日
段階的に伸びるはずが
手が短くて届かない
もやもやの雲
だから目をつむる
口を開けば呪文
出てくるのは知らない言葉
頭皮の毛根からも同じように出現
ガスのようにもやもやだ
火がつけば爆発しそうな夕べ
いや火に煽られた反射する赤
橙
灯のような雲
積乱雲は橙に染められ高く
届かずに
0 notes
日々あれこれ#112
2024年1月15日
世界を作るのは女性の気持ち
ぼくらはただ走っているだけ
ストロークなんて考えずに
回る
救い上げられたい
分かってるんだ
冷たい目じゃない
深く界面活性のやさしさ
手をのばしてつかみたい
待っている
光らせ見つめて
止まらない回転から離脱すれば
ぼくらの春がやってくる
待ち遠しい
2024年1月16日
現れるな
自分では考えず
破滅的プロパガンダを用い憎悪を煽る
扇動者
偽りの言葉を体に受け自分のものと思うだけ
自らの考えと確信し雷に打たれる愚か者
嘘塗れのトリックスター
追従するだけの泥人形
頭を出すなよ
迷惑なんだ
価値はなく
人間のにはなれない絶望
消えろ
偽りのパペット
2024年1月18日
ロック転がってきて
ぼく大打撲
ボーンとブレイクでもすれば
突き抜ける目の光
スピードの情報量に負け
浸りきってしまったの
超えているのは脳内で
散切り頭のパラドックス
バードなにか話してくれよ
ぼくのこころの飛翔体
点が見えたのならもう
ここにはない鼓動
ダンス舞い踊る光景の陰
2024年1月19日
果てしない渦に巻き込まれ回れば
音階が増えた
かすれたようなフルートの音色
誘われるように
向かいあっている
こころだけはやり
互いの前に出よう
燃え上がる気持ちを守り続ける
別世界の干渉を最小限に
人は指を差せばいい
自分の世界だけで生きる人
知らないこと
見えもしない別の世界
2024年1月20日
カレンダーが光ってる
明日の日
来月
来年
とか
未来しか見えないと
感じている
扉を開けて開けて開けてしまえば
いつの日だろう
進めないのは足首を掴まれているから
泥の手首が離そうとせず
過去が迫ってくる
動けないわたしを飲み込むのは
過去への扉
未来はそこにあるのに
届くかな
0 notes
日々あれこれ#111
2024年1月8日
ずっと思っている
あなたのこと
忘れられない
思い出すのはお墓から
わたしの泥を洗い流し
楽しい中でも割いてくれた
歌の中
時間
南極と北極でも一緒に歩いた街並み
汗だくの笑顔
あの水族館に一度行くよ
現実とイメージの乖離はあるけど
忘れたくない
だから星に手をのばして
感じたい
2024年1月9日
この気持ち
固い意志ならば
槍にして
投擲する
はるか遠く
どこまで届くか
フィクション塗れの濡れ手に嘘
煮沸して洗浄したい
鉄の意志の鉄の槍
投げる筋力は思いのたけ
届いてほしい
目指す場所
今度は血の土砂降りの中でもね
戦うよ
この気持ち
硬い意志なんだ
誰でもが
ここにくる
2024年1月11日
しんとして
見えるのは炎
周りは虹のように輝き
現れたのは
白の壁にとまっている蛾
動かずに
溶けこむだけ
違和感を感じれば空に
羽ばたく影法師
遠くにむかう
それをしたかった
音は響かずに
思いはめぐるだけ
目先が変わるだけ
それだけの
何も変わらないゆううつ
今度は飛べない蛾
2024年1月12日
間の何かに触れるとすれば
あなたのこころ
広がるから
言葉の雨を降らせてくれる
ぼくはそれを受け取るだけで
満足できる
だれの言葉
どこから降ってくる
知らなくても感じられるから
くるくる回る
ぼくのこころ
シンクロしている
言葉と一緒
蛇の目の上で弾けて消え溶けた
満足がつつむ
2024年1月13日
アイロンの熱くなるスピードに心酔する
スイッチが入ると怒涛の発熱
とはいえ見た目は涼しいもので
ただの鉄の塊
瞬間的に激怒するクラッカー
火薬とは違うのにあの熱量はなんだろう
その事柄だけなら彼らと同じ
止めることはできない
そんなスピードは必要なく
少し考える時間も必要さ
ねえ
0 notes
日々あれこれ#110
2024年1月1日
血みどろの中
痺れだけが支配する無痛
0.5秒のタイムがリープでループ
ガガガガガ
吹き飛ぶ血潮は誰のもの
我のこころはどこにある
成功体験を語るは
あなたか
わたしか
それとも
なにかの
遠さ
体験もいいけれど
頭を打ったんだ
血の飛翔
だけど止まらない激突
あなたとわたし
血
2024年1月2日
水面をすべる表情
移り変わってゆく
おとなしいだけの時間じゃない
もっと壊れてもっと狂って
もっと多様に
ぼくを誘惑してくれよ
世界でひとつ
花びらの中の甘い蜜
押しよせる空気
大きな気圧の差が狭い一点に集中する
乾いたぼくを潤して
ドライフラワーのぼくが
一瞬のうちに返るように
2024年1月4日
世界は愛を語ったよ
遠くからの波でやってきた
以前は神や預言者で
もっと以前の風や動物
それらと同じようなもの
今は音楽がそうなっているのかな
言葉があって語られて
なくても音に感じるよ
ラブの気持ち
はるかな海原
誰かの苦悩
伝わるよ
頭の中の無限大
その一部
広げてくれるのさ
2024年1月5日
バババババ
撃ち殺し
わたしがニードルなら
あなたはコットン
なにかに近づいてるのではなく
包む白い綿の向こう
細くて強い針でも抜けないよ
だからバババババ
火薬の力
ブローバックのメカニズム
その快感
どこまでも白
どさくさ紛れの靄の中
見えないよ
暖かいだけ
だからゆっくりと
2024年1月6日
たどり着いた光景
鳥に乗って見た緑の中
光る湖
潜ることはせず
上空を旋回するだけ
落としてくれと頼めば
急降下
手荒い振り落とし
澄んだ青に飛び込んでみれば
身一つ
泡のなかの白
もがくように透明度の奥へ
裏返ればそこは硝子の河
水中に刻み込まれた小さな硝子
キラキラ色あふれる
1 note
·
View note
日々あれこれ#109
2023年12月25日
カチカチと響く
スイッチの心地よい音
オンオフを繰り返す
意味もなくよろこぶ
子供と同じ
クセになるリズム
わたしの脳に連動する
囚われているんだ
音だけじゃない
押し込まれたときのひっかかり
満足感
所在の知れない高揚
子供と同じ
それによろこぶだけ
快感に身を委ね繰り返す麻薬
2023年12月26日
昨日の今日は明日の向こう
本当の今日が分からなくて漂う
瞳が開くと分かるはず
いつかのできごと
うしろめたいはずの電車の窓
映るおだやかな世界の
爆発させたい
ピエロが出没
街のあちこち
やぶれかぶれ
どこまでもゆく
見えているのは幻想か
それとも別と
忘れた夢の中
取り残されて
2023年12月28日
くれ
なにかをくれ
あなたの証し
真実を
くれ
わたしだけに見える
光る色
動いているのは
あなたの鼓動
その心臓がほしいんだ
くれよ
すべてを
血も脂も肉も
頭からかぶって
満足か
足りないな
だからもっと
あなたのすべて
肉体だけじゃない
見えるもの見えないものすべてを
くれ
2023年12月29日
フリーダムがやってきた
それは違うと案山子は言い
鳥のミュージックは包む
千も万も億も飛び越え
現れた擦れ空気
あっちとこっち
タッチと察知
隠れるにはちょうどよい
累積
さとうきびかとうもろこしの林の中で
誰がなにかを失うことも
目の前にあるディナー
箱を開ければ止められないよ
2023年12月30日
まぶしい人がいるけれど
発光のどこかに影もあって
光そのものにしか見えないのに
ちょっとした陰
ことさら揶揄する
嫉妬深い輩
あるいは
自分を誇示するための攻撃
好んで
手を貸すなよ
批判すれば
盛り上がれば光が差し
彼らは大喜び
パトロンからは利潤を得る
それが商売
卑しい空間
0 notes