Tumgik
inthestream-tale · 2 months
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25周年と最大の小話とリアリティショー
開店が1999年4月なので25周年だった。
キリバンに興味はないので特に何もしてないけど。
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さて、多くの皆さんがまっとうな給与所得者だと思います。
そんな皆さんが知らない小話
零細自営業者の人生の話、ただの零細自営業者じゃないよ。
小さな離島に住む小さなダイビングサービス経営者の小さな人生の話。
これぞ、THE小話(^O^)、そして究極のリアリティショーの前振りなのである。
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20才の時、決意したことが、『いい加減な人生を生きる。』である。
いい加減に「人生を生きる。」 と 「いい加減な人生」を生きる。は大違いである。
前者は生き方がいい加減で無計画、行き当たりばったり。
後者は選択したライフスタイルがいい加減である。ちゃんと生きるのである。
いい加減な人生は、堅実な人生よりも生きづらく、失敗しやすい。いい加減で楽な訳がない。だからみんな堅実に生きてるんでしょ?
計画を立てて、ストイックに遂行しなければいい加減な人生など送れない。
ダイビングサービスに入る。
10年苛酷に修行する。苛酷「な」ではなく苛酷「に」。自らに過酷を課すのだ。
独立する。(30才)
10年苛酷に修行して店を作る。(40才)
20年へろへろ仕事する。(60才)
じじいになる。
あと10年落ちぶれながら、仕事する。(70才)
引退する。
これが20才の人生計画だった。現在NO.5の終盤であり、数年の誤差で今まで計画通りの人生である。
すごいだろ?自慢ぽいだろ?順風満帆なように見えるだろ?
計画はね~その内容が、想定通りかどうかはまた全く別問題であるんだが(^O^)いやこっちが問題なんだが(^O^)
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NO.1 ダイビングサービスに入る。
体が頑丈でパワハラとモラハラに耐えれるなら、門戸は広い。簡単。
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NO.2 10年修行
まぁ自分の問題。
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NO.3 1999年独立
実は零細自営業者は、全権を握っている、唯一の出資者で社長でCEOでCOOだ。何でも自分の好きなようにできる。だから、30才で独立する計画は30才で実行すれば100%実現する。意志の問題だ。その時の貯金額が想定より少なく嫁の貯金を使い込んだが。
(えっ?)
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NO.4 10年で店を作る
自分が頑張ればいいので、自分の問題。
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今ここを読む自営業者さんは、ここまでは共感できると思う、ここまでの計画遂行は個人の問題だから、みんな似たような計画だったはず。
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NO.5 20年ヘロヘロ仕事する
世の中の自営業者さんが怒るのはここである、仕事先やしがらみがあり、自由にヘロヘロ仕事なんてできるわけないだろって。その通りである。
でも、それではいい加減な人生は生きられないのでどうにか努力する(^O^)
2005年ごろ、BtoBをすべて捨てて、BtoCへ
BtoBで零細自営業者は下請けの立場だ。これではヘロヘロは無理なのだ。一応、旅行会社・ショップツアーとの付き合いもあったが順番にすべてやめた。ついでに講習と体験もやめた。勝算など何もなく、ヘロヘロ好きな仕事だけして生きるためには、必要だったから、やってみた(^O^)そんなダイビングショップは、世の中に無かったしな。ドル箱捨てる奴は普通おらん。
しかし、これで世の中のしがらみとはおさらばである。ヘロヘロの準備は整ったのである~~~~~~
実は開店後10年は、景気が悪かったけどなんとなく世の中は回っていたので、どうにかなるんじゃないの?感はあったんだよねぇ・・・
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数年後・・・。
2008年9月、リーマンショック。
給与所得者の方は忘れているかもしれないが、自営業者は忘れもしていないはずだ。あれから本当に止まって今に至るんだ。牛丼やハンバーガーが安くなったのも、一律290円の居酒屋が出来たのも、会社の交際費がなくなったのも、リーマンショックだ。遊び産業・水商売・飲食業・旅行業など世の中の泡の部分で生きている業種は一番最初に泡が消える。11月からゲストが減った。
えっ?なんか絶妙なタイミングで大きな間違いをしたのか?
BtoCのCはConsumerではなく、地下(chika)だったのか・・・。今までも時期だけが計画通りで、内容は下降修正だったが、地下に潜る予定はなかった(^O^)
しかもリーマン後全く回復しない日本(^O^)
『いい加減な人生を生きる。』 最大の危機(^O^)
リーマン前の想定では25周年の春、僕がガラパゴス諸島へ1か月くらい行って記念の豪遊する計画だった。来月、観桜温泉小旅行、俺のガラパゴスは霧散している・・・。
でも、いい加減な人生を生きることはやめない!どうにかしなきゃ!
リーマン後は、本当に困った。
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2011年4月、宿を作った。
100%想定外である。宿なんて考えてもなかった。思いついて、考えて、発注して半年で作った。うちの宿突然できたでしょ?あれ秘密にしていたのではなく、ただ突然作ったんだな(^O^)2010年の夏は僕も知らなかったんだな(^O^)
ダイビングサービスのおやじだけヘロヘロ仕事しながら生きていく予定だったのに・・・。リーマンのせいだ。
想定外の苦境の時、想定外の出費で、予定にない人生3度目のすっからかんになった。1度目はダイビングサービスに就職した時、2度目は独立の時、ここまでは想定内だったが、40才超えて3度目のすっからかんは流石に笑った。貯金通帳を見て嫁が大爆笑していた。「10年が1日で消えた~ゼロが減った~」って・・・。
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NO.5 20年ヘロヘロ仕事するの最中
2011~2019年は、なんだかなぁ・・・なんか思ったのと違うぞ(^O^)でもヘロヘロ仕事をしながら、いい加減な人生を生きていた。内容は想定とは違うけど、計画通りである・・・まぁいいか・・・。
まぁ宿もしながら1人ガイドで70才は無理、60才までヘロヘロ仕事して、65才で引退だと思っていたのだ。引退後に向けて60才から業務転換する計画も立てた。これで、準備はOK、老々で縮小するダイビング業界でもぎりぎり逃げ切れるなぁ~と思っていた。
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2020年、コロナまでは・・・
コロナで3年止まると、3年間増えるはずの貯金額がぶっ飛ぶ。僕、国民年金だけなんですけど・・・
コロナ後、老々ファンダイビングは、コロナ前に戻らない。まわりでみんな、シュノーケル、体験、SUP、レンタルキックボード等に手を出している。
2023年、インフレが来た。正直ビビっている。経費率が面白すぎて計算が合わない。
後5年日本がどん底で凍り付いてくれていればよかったのに。全体として良い変化も、全体が動き出すまではひずみが出る、うちみたいなところは良い変化の影響が出る前にひずみだけくらって人生終わるじゃないか。まだ65才まで10年残ってますけど?逃げ切れないんですけど・・・
しょうがなく、60才の計画を、5年前倒しで緊急発動させている。
もう次の計画の用意は無い・・・。
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さぁ、皆さんは、今から、零細ダイビングサービスが年を取り、終わっていく様をリアルタイムで目撃するのである。facebookやブログでね。
さて、僕はへろへろ逃げ切ることができるのか?
それとも、経営方針と人生の生き方を変えるのだろうか?
または、地下深く埋もれてつぶれてしまうのだろうか?
これが本当のリアリティーショーである。Netflixとアマプラのリアリティーショーよりも、面白そうだろ?
楽しみにしてくれ~僕の作る最大の小話を・・・。
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ちなみに今緊急発動している計画は、当面ダイビングには一切変化がないのでご心配なく。
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