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一目、桜を見るだけでもどこかに載せたら叩かれそうなので、秘密ボックスにて供養。

＊

会うときはいつも雨ばっかりだった。

今日はなぜか嘘のように日差しが眩しくて、

空気はまだ冷たい。

兎に角、絶好調な空模様。

終わりが近い気がした。

別れ話を切り出された訳でも、そういう兆候があったとかいう訳でもないんだけど、

私の中で、なんとなくではあるけど、きっとこの先は永くないのだと悟って。

嫌いという言葉はどれだけ楽だろう？

彼ったら憎たらしい。

愛を籠らせたような声は耳から毒のように刺してくるのだ。

堪えきれずに私は泣いてしまった。

遊歩道を歩きながら彼の思い出や仕事、これからの話を聞くとますます私は彼に相応しくないし、容易く隣にいてはだめな人間だと思い知る。

人間以下なので、

ごめんなさいとも言えずに、

なかったことにしたくて、

また、就活疲れてるのかなーとか、

見え透いた言い逃れしか思いつかなかった。

涙を止めながら、幹線道路に散っていく花びらを心底羨ましいと思った。

公園で遊ぶ子供や犬の散歩をする老夫婦

ランニングシューズで風を切る少女

春はやっぱり怖い。

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男の愛情よりも

女の友情を手に入れる方が

途方もなく難しい。

不特定多数の人と関係を持っていた時、

朝日を睨みながらいつも考えてた。

あぁ

友達…

喉から手が出るほど私が欲しいもの。

夜中の3時に酔い冷めでコンビニまでの散歩とか。

心の底からゲラゲラ笑う馬鹿話。

学校帰りに寄る買い物とか、ご飯とか。

この手で触れた事がない。

人が、当たり前のように体に入れこんできた青春。

誰かに抱かれても満たされない。

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大丈夫。

明日の朝起きて、

9時過ぎの電車に乗れされすれば。

それさえできれば、わたしまだやっていける。

本当だろうか。

やっていけるんだろうか。

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彼とは２週間以上ぶりくらいに会った。

もう試験で精神疲労がピークに達してて、

美味しいご飯食べに行った。

味がしなかった。

私はこの感覚が何か知ってる。

少女時代何度も経験したから。

これが何なのかは容易く分かる。

そうだなぁ、うん。

心当たりはいくらでもある。

例の科目の結果に対しての不安とか

これから始まる本命の選考とか

口が聞けなくなった（完全に相手が悪いんだけど）あの子のこととか

国家試験こんなんで受かるのかとか

変わるクラスのこととか

卒業研究が期間内に無事に終わるのかとか

目の前で美味しそうにおろしハンバーグ頬張る貴方に私はいつ捨てられるんだろうとか

あ、ナイフ器用に使うね。

そうやって私の事も切り捨てるんですかって。

そんなことばっかりでお腹も心もいっぱいいっぱいの飽和状態になって。

なんかここにいるのにここにいない感じ。

不細工な着ぐるみ着た女がこの席に何故だか座ってる。

幽体離脱はしたことないけど、実際こんな感じなのかなとは思う。

あとはそうだな、

食べ物の味がしなくなるのは分かるんだけど、

セックスが気持ち良くない。

これが何よりの問題だ。

好きじゃないとか、ほかに好きな人できたとかそんな外因があるわけじゃないのに。

痛くてたまらない。

何回しても処女の時みたいに、強張ってしまう。

我慢しようとしても、思わず悲鳴をあげてしまう。

俺の身体が嫌になんかなーとか言われる。

ああどうしよう。

私の唯一の取り柄までもが奪われそう。

どうしよう、どうしよう。

売り物にさえなれなくなるなんて。

あの状態に引き摺り込まれると、どうやらセックスもしんどくなってくるらしい。

ごめんね、会うのホテルばっかりで。いろいろ不安だった。

彼が泣いてる。

初めて見た男の人の涙。

滅多に泣かない彼が泣いてる。

…とか言って捨てるくせにさ。

それさえも、なんだかその感情がどうしても拭いきれない。他人事みたいに見えてしまう。

不安で不安で仕方ない。

楽しい事しててもただ心配事ばっかり募って、心だけどこか遠くに行っちゃってる。

みんな私からいなくなるんだ。

知ってるよ。期待させないでよ。

またあの地獄を味わうくらいなら

もう死んでしまいたい。

死にたい。

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10分だけの休憩。

誰かの絶対的な1番になりたい。

私が一番の友達だって思ってくれてる人。

私がいないとだめな人に会いたい。

あー、

いないか。

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敢えてネジは外したまんまで

硬そうな黒髪だなぁ。

ところが触るとふわふわの癖っ毛。

撫でると指に柔らかく絡まる。

抱っこして貰うと、柔軟剤の良い匂い。

変わった形の耳朶。私と似てて薄い。

人の話聞かないんやねとか、クスクス笑う。

いなくなるのなら、こんな側から見てどうでもいいような事なんか知らなくたって良かった。

なんでなんだろう。

テレビを見る彼を見るとつい、

肩や背中に寄りかかってしまう自分がとてつもなく恥ずかしくて死にたくなる。

どれだけ好きでも愛していても、

いつかは必ず、別れがくる。

そう言って私の前から何人居なくなった？

もう人なんて絶対に信じたくない。

傷つきたくない。泣きたくない。

頭の良い彼は、私が信じてるフリしてる事にとっくに気付いてる。

頭の悪い私は、彼が待っていてくれるのではないかという甘い幻想を抱いて。

信じたくない自分と信じたい自分の間で息ができない。

　

彼が好き。

認めたくないけど好き。

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morfine

・

ひりひりしたそれは、数分経ってから自覚を持ち始めた。

熱いものを感じながら、ふうっと大きく溜息。

ジッパーを下げるような感覚。

人ごとみたいに鏡に映った自分のお腹をみて、やっと気づいた。

あぁ、久しぶりだ。

久しぶりに私は体を傷つけたのか。

・

罰を与える必要があった。

毛細血管に至るまで蓄積された汚い毒。

早く出さなければいけなかった。

人に見られる前に。涙になってしまう前に。

ガリガリ、と歪で変な音を鳴らしながら、私の皮膚が裂けていく。

気持ちいい。

気持ちいい。

気持ちいい。

気持ちいい。

もっとしなきゃ。

セックスの何倍も気持ちいい。

ひょっとすると、痛みは感じているのかもしれない、でもやめられない。

彼の顔がちらついてる、でも切りたい。

今夜だけ。

今夜だけは気持ちいいに溺れさせて欲しい。

まだ左手の刃物を置けない。

明日にはまた普通のふりちゃんとするから。

いい子になるから。

もっと。

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・

捨てるメモ紙。

深夜のひとり告白ごっこ。

こんな所でしかだめだよ。

ビリビリに破いて

身体の中に閉じ込めとくから。

好きなんです。

許して下さい。

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逆剥けが何だかむず痒い

半年ぶりに、勉強で頭をフル回転してるので

食べて食べての繰り返し。

脳に全部回ればありがたいけども、

多分皮下脂肪になるんだろう。知ってる。

再試がなければ、インターン期間に私に何かご褒美してあげよう。

頑張ってるね、いい子いい子。

切り替えが難しいけど、なんだか頑張れそうな予感。

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旅先で作った、ただのペアリング。

結婚したとかではない。

インスタに載せるのはあまりに痛いので、

完全に私用。

ただのしょうもない人生に突如現れた、

宇宙人みたいな人。

私にないもの全部持ってて、

お父さんでお兄ちゃんで弟みたいな恋人。

歩きながらクイズしたり、動物になるならどれがいいかとか本当にくだらないことも、友達みたいに話せる。

いつか捨てられるんだろうね〜とかお互いに冗談で言い合うけど、捨てられるのは私の方だと思ってる。

私の人生そんなにうまくいかないので、無理だと分かってる。

22歳にもなれば分かる。

幸せは永遠には続かない。

本当はいつまでいれるか分かんないっていいながら、ずっと一緒に居れたらいいんだけど。

それでもいいから、束の間の間、甘い夢の中に連れ去って欲しい。

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undulation

・

私はモンスター？時に迷って

悲劇のモンスターと名を名乗った

怖い怖い暗い暗い未来期待

そんなもんは全部消し去って

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？

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知らない間に年も明けてたね。

周りが今年の抱負とか目標を掲げているの見て、なんか他人ごとみたいにあ〜、へ〜すごいがんばれ〜。とか思ったり。

私は別に大した人間でもないし、みんなみたいに明確にこれしたい！あれもしたい！みたいな好奇心も特にない。

喪中で初詣とか正月らしいこと何もしてない。

去年はただただ幸せになれますように！って都合良く他力本願で神様に掌合わせて拝んじゃってた。

お願いするのも大事だろうけど、自分が勇気出してとった行動が、良くも悪くも結構人間関係に現れた年だったかな。

朝の占いを見る回数が減った気がする。

今年は社会という漠然とした暗闇に自ら潜りこんで、いろんな人と話しては傷ついていくんだと思う。

やるつもりなかった卒業研究にまで手を出してしまったし、長い病院実習や国家試験という最大の壁も待ってる訳であって。

会える時間も確実に今以上に減るから、彼に離れられたらという怖さもある。

何というか、とにかく不安しかない。

学校の中でも、将来働く世界でも居場所を見つけられたらいいな…

とにかく

まずは、明日起きることができるかなんだけど。

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捨てた筈の写真とか手紙

お喋り下手くそで、上手く言葉が出てきてくれない時も、じっと寄り添って待っててくれる。

体温が赤ちゃんみたいに高くて、マメだらけのゴツゴツした手。

低い声でたまに口遊む802。

トラウマを掘り起こして憂鬱に塞ぎ込み、動けずにいる中、大切な人の事も一緒に思い出す。

傷跡も含めて全部君が好きだよ。

こないだまでは死にたい気持ちばっかりだったけど、同じ分だけ彼にもっと愛してると言いたくなる。

来年も一緒にいれたらいいな…。

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等価交換

連勤で働き詰め。外が暗い間に起きてすぐ学校に向かって、終わったらまたすぐバイト先に急ぐ。空いた時間は全て課題とSPIとESづくり。毎日毎日この繰り返し。

隙間に見る他人のストーリーは、充実した楽しそうな日常ないし遊びで色めいてる。もう何ヶ月も本気で笑えてないし、人前で上手く笑えてるのか気になるところではある。

等価交換という言葉は鋼の錬金術師で初めて知った。なるほどよくできた言葉で、文字通り等しい価値のものと引き換えにそれを得る。

差し出すのはさしづめ感情だろうか。川が土を削るように、少しずつ、でも確実に心が抉られて壊れていくのが分かる。

どこに居ても人、人、人、人。

見えない相手からの否定や拒絶の声。

前向きな言葉を無理矢理吐かせられたり、頑張ってって言われるのが一番堪える。私はまだ努力が足りないのか。ギリギリのところで生きているつもりだけど、側から見たらそんなことはないのか。

頑張らなきゃなあ。

月経止まったら一人前という古き慣習、捨てずに行こうじゃないか。

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囚人

授業

バイト

インターン

SPI対策

22歳を過ぎると（私は23歳でありますが）社会という名前の檻にブチ込まれる準備を着々と行っている訳だ。私が歩んだ全ライフステージのコンプレックスが最大の弱味として襲い掛かる。

犬になる覚悟は充分にありますので内定どこでもいいから貰えますように。欲を言えば、アットホームは求めないので、ちょっとでも給料の良い所で働けますように。

あー来年の初詣にするお願い事、もう決まっちゃった。

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朝起きづらいね

明日には笑えるやろか

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子守唄

Twitterで、とある人の言葉を見て思ったこと。

たまにはお姉さんに抱っこされたい。

小説に出てくる性描写風な物言いですが、

女の人のいい匂いとか、あったかくて柔らかい肌とか声とか、そういう安心。

きっとキスはすごく甘くて溶けちゃうんだろうね。うん、素敵だ。

お母さんのお腹の中にいた頃の記憶はないけど、遠い昔のなつかしい感覚にふと触れたくなる。

私が求めてるのはたぶん、性別とかはどうでも良くて、確かで絶対的な愛。