A
このまま、この世界に葬るくらいなら
わたしを、わたしをどうか、貴方の物語の中に葬り、この世界と私は何も無かったと記して欲しい
どうして袋綴じの世界は
こんなにも私をドキドキさせるのか
見てはいけないもの
触れてはいけないナイフのようなもの
私を刷り込ませた末路、貴方は私を侵すの
消えたい衝動、まるで私は何者でも無かった
侵して犯すの、私の回路はもう貴方の回路にまんまと繋がれて、私はもう視えなくなる
どうなってしまうのかな
この絶望感は大人になったら消えるのかな
それとも男が居たら消えるのかな
絶望と快楽って似ている。だから私は渇いた男が好みだった。渇いた男は快楽によって溺れた。私のことを好きとも愛しているとも言わず、ただ君の身体は綺麗だと。若いからかなとかバカなことを言って。私はその場にあった煙草に火をつけて、目の前の貴方を消した。そのまま刺し殺してやりたかった、でも血飛沫を見るほど私は貴方にも血にも興味がなかった。
時々思うのだ
雨の中、傘を持たない蟻たちは
頭上から大きな雨粒が
蟻たちからしたら空爆みたいなものでしょう
私からしたら何でもない
ただ、凛として時雨のmissing lingをかけるだけ。
ヨウジヤマモトのコートを雨で濡らし、アンドゥムルメステールのヒールは雨音を鳴らす。ファリエロサルティのストールはもう冷たくなった。前下がりのボブ、誰にも知られたくない、下唇の抜糸後。左右非対称の目、よく泣いてしまうから出来てしまった泣きぼくろ。身体のそれぞれのパーツは悲鳴をあげる。完璧でないプロポーションは全て服が守ってくれる。貴方にだけはどれだけ貢いでも悲しくならない。私をいつも守ってくれるから。だから最後でさえ、アンドゥムルメステールの服を着て死にたいという矜持。
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死ぬまでジャケットを着ていたい
可動域にこだわりはない
ジャケットというフォルムが好きなのだ
着た時に背筋が伸び、肩パットで普段のだらしない撫で肩が補正される。
細めのアームの締め付け感
肘を曲げた時によるシワ
デコルテを美しく見せ
ボディのガイドラインが
より一層際立つ
ウエストダーツの入ったジャケット
バストからウエスト、
ヒップにかけてのなだらかな曲線が
セクシーにも見える
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お酒が入ると思いに耽るわね
誰のかも知らない
値段だけ高いウイスキー
興味のない話、世間の話、嫁の話、
経済の話、ゴルフの話、政治の話
マキャベリの政治思想で良ければ一緒に酒飲んでもいいんだけどなぁ
なんでこんな平和な、平凡な、
謀反することのない人間が
世でいう上の地位に居て
勿論そうでない人もいる
見えない努力をしてきたのは知ってる
わかってるよ、わかってる
世の中不公平、きっと
こうならないためにも
今夜のウイスキーの味を覚えておく
何となく
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ブレード在中ってなんだろうね。 2人で箱こじ開けたら 本当にブレード入ってた。 隣のお客さんからシャンパンが入る。 ブレードを振る。 こちらにシャンパンのおすそ分け。 ロゼをグイッと飲み干す。 昔の私なら望まない命にアルコールが回るだの感情網がぶち壊されるこの感覚癖になるとか散々言ってたけど 今はシャンパンが普通に美味しい 甘くてスッキリ。あー美味しいね(終) 大人になったのかなあ ハイライトが美味しい 隣の人に突っ込まれる お姉ちゃんいかしてるねえ〜 ニコッ
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