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2月25日　晴れ

明け方何度も目が覚める。

あまりよくない夢を見た。

今度早起きして散歩に行けたらなと思う。

朝食　レーズンパンが美味しい。

寺田さんは食後のコーヒーをブラックで飲む。

今日は二人で出発時間が違う。

寺田さんは神戸の方へマルシェのお手伝いへ。私は直売所に行く。

朝もう一度洗濯をし、

干しているところへ北坂の奥さんが迎えに来てくださる。

奥さんはお弁当を作ってくださって、私に持たせてくれた。

洲本の方から来ているというソトヤマさんという方と

中尾さんでお客さんの対応をする。

プリンや卵を何度も持ちに行って忙しそうだった。

朝、平飼い小屋で鶏が卵を産む瞬間を見る。

中尾さんでも数えるくらいしか見たことがないらしい。

さつまいもも作りすぎちゃったので置いているらしい。

ころころと卵の転がる���うなサウンドが流れている。

直売所の中はビートルズ。

お昼　チャーハン、スナップエンドウ、半熟卵、いかなご

午後からは家族連れが多く、とても混んだ。

郵送を希望される方もいて、三人で大慌てした。

どこかの社長さんだろうか、ズボンのポケットから無造作に札束を出す。

暇な時はお茶をしたり、お菓子をたくさん食べる。

ゴマのもちもちしたパンも頂いた。

私が昔よく好きで買ってもらっていた神戸屋さんのものに似ている。

ソトヤマさんによると、北坂さんはとてもこだわりが強いそう。

卵醤油の瓶の形、お気に入りのジンジャエール、

コーラもペプシで、ボーダーの服をよく着ている（靴下も）…など。

言われてみると、いつも同じようで少し違うベストを着ている。

何種類かあるのかもしれない。

そういえば、こちらの人はきちんとした上着を着ない。

長袖にもう一枚羽織ったような格好で、いつも過ごしている。

締めまでして、北坂の奥さんにペンションまで送ってもらう。

子供さんも二人乗っていた。今日は英語の塾だったそうだ。

帰りは海の近くまで遠回りして帰る。

ペンションの駐車場にはたくさん車が止まっていた。

寺田さんは県外からのナンバーも多かったと言っていた。

私の方が少し早く帰った。

休日は混むようで、食堂も賑わっていた。

普段は見かけないお手伝いのような人も2人いた。

夕飯　ごはん、漬物、玉ねぎとしじみのスープ、カツオのたたきのサラダ

　　　鶏肉のトマトソースがけ、大根や練り物、イカの煮物。

寺田さんからケーキを作るときに出るという、

バターと砂糖を混ぜ合わせて固めたものをもらう。

甘くて、甘くて美味しい。

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2月24日　晴れ

寺田さん、北坂さんが迎えに来れなくなったと言い

どうしようかと困る夢を見たという。

昨日はすとんと眠れた。7時起床。

こちらに来て初めて晴れた。

部屋や食堂からも海が綺麗に見える。

毎日8時35分に鐘の音がなっていて、

近くに教会があるのかなと言っていたがどうやら学校のチャイムのよう。

作業着に迷彩柄のものを着ることに。

迷彩柄は初めて身につけたが、案外悪くない。

寺田さんとお揃いで、幼い頃姉妹でよく同じ服を着ていたなと思い出す。

衣食住を共にして、不思議な心地がする。

姉がいたらこんな感じだろうか。

今日は三ヶ月毎にやってくるひよこのために

ゲージにナイロンをかけたりする作業。

ひよこは寒さに弱く、暖かくしないといけないらしい。

タカタさんというよく喋るおばさんと一緒に仕事をした。

北坂さん夫婦は、この辺りの方は漁師町ということもあり

口調が厳しいと言っていたが皆暖かく感じる。

仕事が終わった後は、養鶏場近くの藤本水産に行く。

名物のいかなごは今年よく取れず、昨年の2倍に値上がりするという。

夕焼けが綺麗に見えた。

向こう側に見える土地は四国かと思っていたが、姫路らしい。

夕飯はムニエル、自家製タルタルソースがけ。

食事があまり覚えられないのは、

料理名がちゃんとわかってないからかもしれない。

夜、ジーパンとタイツを洗濯しに行く。

ハーゲンダッツも食べる。

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2月23日　曇りのち晴れ 見知らぬ土地で目覚める夢を見た。 昨晩は相変わらず、よく寝付けなかった。 雨風もそうだが、同じ部屋の寺田さんのいびきも凄かった。 明け方も何度も目を覚ます。

朝から野菜をたっぷり食べた。健康的。

8時45分に北坂さんが車で迎えに来てくださった。 この辺りでは車に乗らないと、足がない。

午前中は養鶏場を案内してくださって廻った。 北坂さんは穏やかな喋り口の方だが、 とても熱心に養鶏のことや身の回りのことなど話してくださった。 養鶏家というよりは、プロデューサーのようだった。 とてもじゃないけれど、全ては書ききれないので印象に残ったことだけ。

◎北坂さんのお話 ・平飼い（趣味）、ケージ飼い（仕事）をしている。 　どちらにも良し悪しがある。 　ヨーロッパでは法律でケージ飼いが禁止されている。 ・コケコッコーと鳴くのはオスのみ。 ・鶏舎はほとんど臭わない。 　鶏糞も手を加えることで最後は堆肥となる。 ・デザイナーの森さんとの出会いが、人生のターニングポイント。 　誕生日も一緒！ ・デザインはアクセントとして取り入れている。 　手を加えすぎないように気をつけている。 ・卵を売るのではなくて、仕事を売る。 　養鶏という仕事を伝えることを大事にしている。

お昼をローソンに買いに行く。 南高梅、わかめのおにぎり　綾鷹（温かいもの）

午後は直売所を少しお手伝いする。 北坂さんの奥さんが店番をされていた。 明るい方で、色々な話をしてくださる。よく弾んだ。 北坂さん（夫）は電話がたくさんかかってきていて、とても忙しそう。 仕事を断れない人なのよ、と奥さんは苦笑いしていた。

直売所は平日にも関わらず、お客さんがひっきりなしにやってきた。 年の近そうな人も多かった。 やはり、お目当てはたまごまるごとプリンのよう。 私も一度食べてみたい。

夕飯　豚の生姜焼き、水餃子など

食事後、北坂さんが南あわじの方へ登窯を見せに連れて行ってくれる。 一時間程で到着。 前田さんという方が釜やギャラリーを案内してくださった。 愉快な人、勢いよく喋って何度もむせていた。

登窯というのは初めて見たけれど、本当にすごい。 一年に一度、有志が集まって3、4日寝ずに薪をくべるらしい。 ここに一年の全てをかけるのだ。 非常に高い温度になるので、表面がガラス化したりえぐれたりするそう。 自然を具現化したような重々しさと気迫があった。

登窯。 階段のように段々と釜が連なっている。 最後には火柱が3、4㍍立つそうで、奥の方は屋根がない。 毎年火事と間違われて、通報されるらしい。

守り神（2代目）腕と足が焼けて少し短くなったらしい。

吸い込まれるように激しく燃えていた。 炎の前は、顔が焼けるように熱い。

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2月22日　曇りのち雨

10時頃に祖父母の家を出た。

私がいってきます、と声をかけると

祖父はこちらを一瞥し、フンと鼻を鳴らした。

三省堂に在庫がなかったので、池袋のジュンク堂に向かい

はたらくカタチ淡路島の活動がまとめられた本を買う。

前から目に付けていた本だ。

ふるさとワーキングホリデーでどこへ行こうかと悩んでいた時に

この本を見かけて、淡路島に行こうと決めた。

11時半、博多行きの新幹線に乗る。

お昼　ビスケット、しまんと紅茶。

紅茶は砂糖が入っていないのに、やさしい甘みがあり

ベタベタした口残りもなくすっきりとしていた。美味しかった。

途中お手洗いに立った時、スーツケースが転がってしまったようで

反対側の座席に座っていた女の人が預かってくださっていた。

その人は新大阪で降りたけれど、背が高くて180㌢くらいあった。

14時過ぎに新神戸へ着き、高速バスに乗るためチケット売り場を探す。

少し迷い、エスカレーターを上ったり下ったりした。

15時5分発。

新神戸からは私一人しか乗らなかったが、三宮で大勢の人が乗車した。

車内でピノを食べる。

隣に座ったお婆さんに電話を貸して欲しいと頼まれたので、

貸したら最初に30円渡され、後で100円玉と交換するねと言われた。

車内では大声で話すし、公衆電話のような扱いを受けてびっくりする。

北淡というICで下車。

今日からお世話になる、ターニングポイントというペンションの方が

迎えに来てくださった。

このおばさんはとても感じのいい人で、油絵をやっていたことがあるそう。

10分後くらいに、相部屋で一緒に入られる寺田さんという方も合流。

夕飯はとても豪華だった。品数も多く、どれも本当に美味しかった。

かぼちゃサラダの中に入っていた玉葱が、コリコリしていた。

今度からは、写真を撮ることにする。

お風呂は、泊まっている場所から少し離れた所にあって

雨風強い中、少し寒い思いをした。

天気予報でも春の嵐と言っていて、夜中も轟々と窓を揺らしていた。