―以前に、デザインは「それ自体が存在できているどうか」が大切、との発言をなさっていましたね。
菊地:それはたぶん「何かのためのデザイン」が多すぎる、という話ですかね。もちろん何かを要求をだすクライアントがいて、それに応えるデザイナーがいてという仕事の関係はあります。でも、経済的な効果さえ引き出せればいいというのがデザインの本質的な価値ではないと思います。グラフィックの意匠自体が芸術的な価値を持っていることもあるでしょうし、新しいコミニュケーションの方法を開発して、それが社会的な価値をもつことだってあります。時代が移り変わっても残っているデザインには、そういった価値が含まれていますよね。
『GRAPHIC IS NOT DEAD.』 Vol.3 菊地敦己 誰かに与えてもらうのではない「グラフィックの可能性」 - コラム : CINRA.NET
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New Spring
New Spring is an interactive installation and multi-sensory experience in a 1930's disused Cinema in Milan.
The installation presents ephemeral materials in a strange new context; delicate mist-filled ‘blossoms’
that disappear on contact with skin, but can be held by visitors wearing special gloves.
Producing these blossoms is the installation’s bold centrepiece, a tree-like sculpture that references
the ornate chandeliers of Italian palazzos and the architectural features of Milanese columns and arches.
“Inspired by the cherry blossoms of Japan
we wanted to create a special moment that brings
people together. A fleeting experience that
evokes fragility and changing of the seasons.”
— Studio Swine
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waterscape
三澤 遥
水中は空気中とは真逆の力が発生する特殊な環境です。「重力」とは反対の「浮力」という上向きの力が作用するからです。たとえば砂と浮き草は、空気中ではどちらもすとんと地面に落下しますが、水中では砂はゆっくりと底へ沈み、浮き草は静かに水面へ上昇します。また地上では自重で壊れてしまうような繊細な構造物も、重力と浮力の釣り合いによってその形状を安定して保つことができます。
そんな「浮く」「沈む」それぞれの力の作用を意識的にコントロールし、水中で棲息する生物たちの生態環境をゼロから探り直してみる。それが「水の中の風景」というプロジェクトです。
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「プロダクト」とは「道具」と同義で、例えば『2001年宇宙の旅』で類人猿が骨を武器にしたように、本来は、本来自分で発見してつくる、自分に合わせてカスタマイズするという、身体の拡張というか、もうひとつの手をつくるといった要素が、プロダクト(=道具)には備わっていると思います。
近代以降、人がものを渇望した時代があり、そのスピード感に合わせるためには、同じものを大量につくる『大量生産』をしなくてはならなくなりました。
大量生産品は、もちろん「すべての人が使いやすいこと」を目指しているけど、これだけ生き方や趣味が細分化してきた21世紀のいま、なかなか「すべての人のためのもの」をつくるのは難しくなってきて、そうなると、そこの機能的、心象的不足を埋めるために、道具以外の部分を、マーケティングによって差別化していこうみたいな考え方が増えていくようになりました。その結果生まれるのが「ピンク色のノート PC 」だったりするわけですが、それはもはや、自分たちが欲しいものとはほど遠いものだったりするわけです。
大量生産があってマーケティングがあって、進化と最適化という意味では、良い時代に向かって進んでいるはずのなのに、なぜか、自分たちが欲しいものはなくなって、結局欲しいものをつくっているのはアップルや無印良品、という状況がいまなのかなと。日本にも世界にもこんなにたくさんのメーカーがあるのに、自分たちの身近では、選択肢がほぼ限られているのは異常な事態だとも思います。それくらい、マーケティングによる差別化競争みたいなところに、ものの歴史が日々呑み込まれているんじゃないかと思っているんです。
プロダクトデザイン・バブル崩壊後の時代を生きるデザイナーを”拡張”する装置、液晶ペンタブレット|WIRED.jp
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田中一光「デザイナーはデザインを通じて時代そのものと対決せねばならない」
未来を変えるデザインプロジェクト(編集),幅 允孝(企画監修) 『DESIGN IS DEAD(?) デザイン イズ デッド?』
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