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#ふかひれあんかけチャーハン
oka-akina · 5 months
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1130-1205
1130 うちはトイレと物置が隣にあって同じドアが並んでいて、物置に何か取りに行ったつもりが隣のトイレのドアを開けていて、あれおしっこしたかったっけ…とか思いながら用を足している。物置に何か用事があったのを忘れてしまう。こういうことはスマートフォンの上でもよくあって、メールをチェックするつもりがツイッターを開いている。 なんか電車が空いていた。べつに理由はないんだろうけどなんでだろうと思ってしまう。理由を探してしまう。窓の外の荒川が濃い色をしていて冬だなーと思う。そしてその窓に、明らかにデマというかインチキ医療の本の広告が貼ってあり、こういう本が堂々と出版されているのにどうしてわたしの小説は同人誌なんだろうなーとか思う。やつあたりみたいに思う。
ずいぶん前に買ったエッセイの本を読んでいる。とても自由であたたかい家庭の話だと思うのに読んでいるとどんどん心がささくれだっていく。夫婦でやっているお店の話で、お店の仕事は女の人がメイン。本の語り手の男の人はサポートと広報をやっていて、その流れで本を出したようす。 なんかこうなんかこう、あなたの話はいいからこの女の人の話がききたいよとか思ってしまう。この女の人がどのように考えて店をやっているのか、あなたの口からじゃなくてこの女の人の言葉でききたい。声をききたい。いやそんなのは役割分担だとは思うのに、まったく何も取り繕わない自分の気持ちとしては、こいつなんかいけすかねえな〜!と思ってしまう。仕事の役割が夫婦で逆だったら、サポートしている女の人に本を書きませんかって話はきたかな〜とか訝ってしまう。そうしてあるいは、これが女の人同士のカップルだったら、わたしはこんなふうに思うんだろうか。 じゃあつまり自分にはひどいミサンドリーがあるんだよな…。この本に限らず日常の中のほんとにいろんな瞬間で自分のミサンドリーにぶちあたり、しょんぼりする。ハッとしたときはもう遅くて、本当になにかこう、ごく自然に、嫌悪の感情がある。 自分にべったりしみついた差別心や偏見はもうどうにもならないんじゃないかと怖くなる。わたしは自分の性格をなんて意地悪なんだろうと思っているけど、意地悪どころでは済まないひどいものが自分のすみずみまでがっつりしみついていて、このような土をいくら耕したってここから生えるものはみんなだめなんじゃないか。わたしのやっていることは本当にぜんぜんだめなんじゃないか。ときどき絶望的な気持ちになる。
夕方、通販と書店さんへの荷物を送った。思ったより手間取ったし部屋もとっ散らかった。そんなにたくさん送ったわけではないんだけどたぶん要領が悪い。本の梱包とか荷造りとかがとても苦手で、何年やってんだって感じだけど本当に慣れない。引き続き腹も痛いし尻も痛い。夕飯は豚肉とチンゲンサイとえのきと春雨を炒め煮したやつとかつおのたたきと厚揚げ。
1201 今日も通販の荷物を送る。このところほとんど毎日やってるのにぜんぜん梱包うまくならないのどうなってんだ。ガムテープをまっすぐ貼るのがへたくそすぎるし本を袋詰めするのもなんかきれいにならない。手のしびれ、震えのこともあるとは思うけど、送る荷物が格好悪くてまいどほんとに恥ずかしい。お手に取ってくださった方は薄目で見てほしい…。
書店さん宛に送った荷物が届きはじめているようで、犬と街灯さん(表紙を描いてくださった谷脇栗太さんのお店)がさっそくネットショップに追加してくださっていた。ツイートを見て、ほんとにある!と驚いた。驚くって言い方はなんか変なんだけど、遠くのお店にほんとにあるんだな…と感慨深くなる。本屋lighthouseさんからも本が届いたよと連絡がきていて、ほんとに置いてもらえるんだな〜とドキドキした。書店委託はまったくの初めてではないんだけどなんかこうどうしたんだろう。 「顔たち、犬たち」関連はずっと気持ちが張り詰めている。新しい小説の本を出すときはいつもtumblrにステイトメントみたいな記事を書くんだけどそれも書けていない。言いたいことや話したいことがいっぱいあって、どっからどうしたらいいのか、やりたいことが目詰まりしている…。そうしてそんなに激重感情でやってるのに小説自体はほんとにしょ〜もない話で、よわよわおちんぽの〆切直前もそうだったけど、悲壮感を出すような作品ではないのでなんかチグハグしている。
でもこの「しょうもない話」はちょっといい傾向かなとも思っている。執筆の佳境とか書き終わる直前ってなんかこう気持ちが盛り上がってしまって、作品を「大層な話」にしたくなってしまいがちというか…。なんていうの、谷川俊太郎の「魂のいちばんおいしいところ」みたいに書きたいみたいな、高望みした欲がある。
私たちの上に広がる青空にひそむ あのあてどないものに逆らって そうしてあなたは自分でも気づかずに あなたの魂のいちばんおいしいところを 私にくれた
長めの話に時間をかけて取り組むと自分の中のそういう…純っぽいもの…?を差し出したくなってしまうというか、自分の芯を取り出したものでありたいみたいな、そういう欲がわいてしまう。やけに体重をのせてしまう。 で、最近それを回避したくて、けっこう意識的に「しょうもない話」をやっているふしがある。単純に作品がくどくなるのを避けたいのもあるし、なんかこう自分の差別心や意地悪ってそういうとこからきてるんじゃないかみたいなことも思って。これはまとまってないのでもうちょっと考える。
夕飯はおでん。夜中、ふと思い立って虐殺反対のステッカーを作った。ネットプリントにした。
12/2 ゴルフの練習に行って洗濯をして掃除機をかけた。お昼はきのうのおでんの残りとチャーカラ(チャーハン唐揚げ弁当のこと)。きのうのステッカーをプリントアウトしてみたらいい感じだった。ロボット掃除機が壊れたかもしれない件はやっと言えた。まるでいま壊れたかも?みたいな感じで言った。えもからもらった柿をジャムにした。柿プリンも作ってみたけどあんまり固まらなかった。やけに疲れてしまって2時間くらい昼寝した。寒いので夕飯は鍋。アド街を見ながら食べた。
夜中、通販などの荷造り。本を袋に入れて送るだけのことがどうしてわたしはこんなにへたくそなんだ…と散らかった部屋で途方に暮れた。毎日同じことを思っている。
12/3 プリパラプリチャンプリマジのライブ。毎年恒例の幕張メッセでのライブで、前回の幕張がついこのあいだのように感じる。一年が早すぎる。きのうの残りの鍋を食べて車で出かけた。幕張メッセの駐車場は一日千円なので、二人分の電車代やコーヒー代を考えたらこっちの方が安い。昼公演と夜公演の間の待ち時間を過ごせる場所があるのも気楽だし。スタンレーの水筒にお茶を入れて持って行った。夜になっても湯気が立った。
今年は演出がとてもよかった。とくにプリマジの各キャラクターのソロ曲、ほかのキャラクターがうしろで盛り上げてるの最高最高最高だった。庄司宇芽香さんの演じるあまね様が本当に素晴らしくてたくさん手を振った。声出しOKライブでよかった。今日の公演のためだけに髪の毛真っ赤にしてくれたのかと思うと胸がいっぱいになる。夜公演はアリーナの花道そばだったので、一回だけ目があって本当に泣いちゃうかと思った。 プリマジは9月のリーディングイベントのときも思ったけど、女性が女性にキャーキャーいうのがどまんなかにきているので本当に居心地がいい。なんていうのかな、「本来は女児向けのアニメにいわゆる大きなお友だちのオタク男性が大挙して…」みたいな感じでもないんだよな。男オタが女の子(女の子のキャラクターだったりそれを演じる若い女性の演者だったり)を愛でてやるぜ的な感じがあんまなくて、みんながキャーキャーいいながら女の人たちの格好よさ、かわいさ、楽曲のよさを喜んでいる。本当にすごい。長いシリーズを通して作品が変化しているのもあるし、観客を育ててきた感があるなーと思う。演者も客も年齢を重ねたのもあるかも。 そしてプリティーシリーズ通してだけど、ファンにセクマイが多いのをなんとなく認知してくれているように思う。もちろん演者によって濃淡はあるのでたまーに発言にハラハラすることはあるんだけど、あなたのための席がありますと言い続けてくれているシリーズだと思う。リングマリィの「コトバブーケ」は「おとぎ話の通りじゃなくても私はヒロイン」「おとぎ話の通りじゃない方が自分らしい」と始まる曲で、まっすぐ女性同士のウエディングを描いていてすごくうれしい…。それを冷やかすような反応や百合!みたいな茶化した感じの反応が今回はあんまなかった気がして(あることはあるんだけど前より減った感じで)よかった。
そして大好きな大好きな厚木那奈美さんが本当に本当に…いつも変わらずお姫さまみたいで…本当に素敵だった…。内側から光ってるんだよな…存在が光、祝福なんだと思う。厚木那奈美さんを前にするとわたしはいつも幼稚園の子どもになってしまう。厚木那奈美さんがお姫さまの国でリスとかネズミとかコロボックルとかになって暮らしたいよ…。「ブランニューガール」はミディアムテンポのちょっとセンチメンタルな曲なんだけどけっこうしっかりめの振り付けで、でも厚木那奈美さんはニコニコ笑顔で歌って踊っていて、本当に本当に宇宙に神さまに星々に絶対絶対絶対愛されているほんもののお姫さまなんだな〜!って泣いた。厚木那奈美さんの長い手足がすらーっとすーっとどこまでも伸びていって、ほんとにもう東京湾くらいなら全然余裕でまたげるんじゃないかと思う。厚木那奈美さんが微笑めば木からどんぐりが落ちてきて、リスとかネズミとかコロボックルはそれをぎゅっと抱きしめます。 厚木那奈美さん、友だちや知り合いにわたしはこの人が好きなんだよ〜って教えると「うわ好きそー」って納得されるのすごい面白い。わかりやすくどタイプ。厚木那奈美さんとかムンビョルさんとか美少女さんとか、おかわだくんはこういうスラッとした人が本当に大好きだよね…。
あと泣いたといえば、コスモさんの「君100%人生」やってくれて! 久しぶりにライブで聴けて爆泣した。君100の何がいいって、「次は負けないよ」「取り戻せ」「自信出して 元気になって」「体 心 鍛え直すよ人生」のとこ。わかりやすく励ます歌詞ではあるんだけど、それ以上に「今回は負けたよね、いろんなもの奪われたし失くしちゃったよね、自信も元気もないよね、体も心もおしまいだよね」っていうのをまんま受け止めてくれるのがすごい好き。おまえは今回負けたよねって目をそらさず認めてくれるのとても安心する。 日記やけに長くなってるからここらへんにしとくけど、小林竜之さんのアサヒの仕上がりがやばすぎてすっげーよかった。ほんとに「マジヤッベーチョースッゲー」だった。34歳男性のあの感じ最高ですわ。小林竜之さん40歳のアサヒ役ぜってえぜってえ観たいのでプリティーシリーズを今後とも応援していこうと思った。
ライブがあまりにもよかったので、やっぱプリティーシリーズミリしらアンソロやりたいな〜と思った。わたしは二次創作的なのは書けないので、「プリティーシリーズのことを考えて書いた小説」とかになっちゃうんだけど、それを本にしたい…そしてなんかいろんな人にゲスト原稿を依頼したい…すごく同人誌って感じするやつ…。いったい誰が読むんだって感じなんだけどそういう変なアンソロをやりたいよね…。 そしてウキウキの気持ちで帰ってきたらKADOKAWAがろくでもねえトランスヘイト本を刊行しようとしているのでテンションだだ下がりになった。ふざけるなよとインスタのストーリーズでキレ散らかした。
12/4 えもとなむあひさんと遊んだ。朝パン屋で待ちあわせて多摩川に行った。いい天気で冬って感じの空だった。広々していて気持ちいい。二子玉川の駅を降りてすぐこの景色なのほんといいよな。橋を渡る電車がずっとごとんごとんいっていて、遠くの橋や向こう岸で車が流れている。水や物がずっと��いている。サギがたくさんいた。白くて大きな鳥が冬の濃い青い空にたくさん舞っているのが、なんだかうそみたいにすがすがしい眺めだった。 えもから個展のDMをもらった。先々週会ったときに元の絵を見せてもらっていたけど、すごくきれいに色が出ていてほんと展示楽しみだなーと思った。あと「あいじょうぶ」ブローチももらった。「俺の愛があるから大丈夫!あいじょうぶや!」のブローチ(ナポリのすぎるのやつ)。草の上に置いて写真を撮った。 なむあひさんが「顔たち、犬たち」の感想を伝えてくださってうれしかった。なんかこうがんばって書いていきたいよな…という話をした。本を持ってきてくださったので表紙の優人さんに川を見せてあげた(?) そのあと昼から磯丸水産に行って飲んだ。トマトハイめっちゃ薄かったけど美味しかった。えもとわたしで何杯飲んだんだ…。このあいだなむあひさんと焼き鳥食べたとき、注文したはずのタコウインナーが結局来なくて、わたしはすっかり忘れていたんだけど次の日なむあひさんがそういえばタコウインナー来なかったですねって思い出していて、じゃあ今度リベンジしましょうって言ってたんだけど2週間で早くもそれが叶うの面白いな。川行って、(磯丸だけど)イカとかウインナーとか網で焼いて、実質バーベキューみたいだった。あとプリティーシリーズミリしらアンソロやりたいんですよ〜という話をした。いきなりどうしたって思ったろうな…。 夕方もっかい川に行って、あまりにも楽しくて手つないでワーイとかした。えもの手が小さくて冷たくてびっくりした。
KADOKAWAに問い合わせメール送った。刊行中止してくださいとははっきり書かず(できないだろうと思った)、なんでこういうのを出そうと思ったのか経緯を知りたかった。それで質問を送った感じ。
12/5 これぜったい乾かないよなと思いながら朝洗濯物を干して出かけた。曇っていたし寒かった。昼にチバユウスケの訃報を知って驚いた。これがきのうえもと一緒にいるときに知ったらどうだったろう。明るい川べりで知ったら、真昼間の磯丸水産で知ったらどんなふうだったろう。コンビニでコーヒーを買って小袋成彬の「Night Out」を聴いた。今日はとても寒くて、外もずっと暗かった。むかしの友だち、ミッシェルを好きだった人たちの顔がつぎつぎ浮かんだ。なんかツイートではなにも言えなくてリツイートのカウンターがまわるのをじっと見ていた。ものすごい熱心なファンとかではないけどなんかこういっぱい思い出深い…みたいな距離感だからだと思う。いま小説のあれこれでやりとりしている人や現在進行形で作品を生み出している人、みんなひとり残らずいつかいなくなるのだ…とすごく当たり前のことを思った。夜になって、長いこと連絡をとっていなかった人からチバのこと悲しいねってメールがきていた。携帯電話のキャリアメール宛で、迷惑メールかと思った。そういやこの人のLINE知らないや。そうだねみたいなことをちょっと書いて送って、それ以上はべつにやりとりしたくない気がした。これを機に旧交をあたためようなんていうのはなんかこう格好悪いだろと思った。いやこれがめっちゃ好きな人からきた連絡だったらしっぽ振って返事送るんだろうけどさ…。洗濯物は厚手の靴下がやっぱり乾いていなかった。Mリーグを見ながらキムチ鍋を食べた。
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daysonme · 1 year
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2023.03.10
銀座 小はれ日より で中華な夜
四川系薬膳中華のお店でひさしぶりな集い
まずは2時間かけて煮込み濾した透明で滋味あふるるスープから。女性グループなので女性の体に良いレシピだそう。ありがたし。
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はじめにきのこ、ピータンのゆば巻き、こんにゃく、きゅうりの甘酢。きゅうりもぴりりと辛味が効いててううううまぁぁぁい。
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凍豆腐、うど、長芋、甘海老の紹興酒漬け、つぶ貝。小皿に次々と運ばれてくるお料理のラインナップの楽しいこと。
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どれもひと手間ふた手間かけて複雑な味わい。丁寧な調理にひたすら栄養をいただく夜。
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ホウボウの清蒸にはオイスターソースのソースがかかっており、飲める。飲む。やさしく旨い。上州牛は甘辛くクレープ皮つき。ぷりんぷりんの海老の炒めもの。あ、皮付きの豚バラに麻辣ソースも最高でした。技術高い…。
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シメは麻婆豆腐と黄金チャーハン。
食べたことのない麻婆豆腐で、これ、名物になってるのもわかる。これのために来るのアリだと思う…コースしかないけど。ていうかこのコースが破格すぎて、いいんですか?!??ってなるけど。
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最後はデザート。杏仁豆腐にはハイビスカスの酸味ソース、 季節のフルーツなどなど。
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利用は基本的に予約制、シェフと奥さまのふたりで営業されてるし、仕込みに日数がかかるものもあるため。コースの内容はアレンジ可能らしく、しっかり食べたい男性グループ向けにはボリューム増したり、女性向けには控えめにそのぶん別のところでバランスとったりしてくれるらしい。
でね、この内容にこのコースのお値段、とてもお安くて本当にいいんですか?!ってなる。お腹いっぱいになっても全くもたれないし、翌朝にはすっきり。油もたくさん使ってるのに、いやー、すごい。体に優しい。シェフはちょっとクセあるけども、楽しくおちゃめさん。話が好きで、人が好きなんだな。かわいい。季節ごとにまた行きたいなぁ。
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tutai-k · 1 year
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旅の記録
12月3日~4日、友人と鎌倉・江ノ島旅行をする。
鎌倉文学館で没後35年特別展、澁澤龍彦・高丘親王航海記の展示があったので、鎌倉へ行こうと計画をしていたところ、友人が声をかけてくれて、ひとり旅でなくなった。
ひとり旅だと、どうしても鳥を探したくなって重いカメラを担いで、ワークマンの服を着て出かけることになる。鳥を撮影するようになってから、文化財を巡るような「旅」とは疎遠になっていた。
旅のルートは、 一日目 北鎌倉・浄智寺(澁澤龍彦の菩提寺)―鎌倉・鶴岡八幡宮/大河ドラマ館/鳩サブレーで有名な豊島屋のカフェ「置石」/クルミッコ/桜貝アクセサリー店/鎌倉文学館 二日目 江ノ島(特にどこという予定は決めずに江ノ島とだけ決めていた)
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・北鎌倉 浄智寺 北鎌倉で待ち合わせをした。そのまま浄智寺へ。地図を見なくても、なんとなく歩いて行けばたどり着けた。 人生で一番通っている寺というのは、どう考えても地元の檀家になっている寺だが、そのつぎがたぶん、東大寺だろう。地元の友人とよく奈良へ行くし、奈良は鳥がたくさんいるので、バードウォッチングを始めてからも何かにつけて出かけている。だがその次は?となるとおそらく浄智寺ではないかと思う。 そんなに通っているのに、じつは一度も澁澤龍彦の墓にたどり着いたことがない。浄智寺は、拝観料が必要な文化財としての寺だけれど、檀家もいて、お墓があるのだ。それはつまり、地元のひとびとの暮らしと地続きの場所で、そこを、ただ澁澤龍彦のファンであるというだけの自分が「墓参りに来ました」と言っていいものか、というのをずっと迷っていて、聞けずにいて、見つけることができなかったのだ。 だが今回、どうしても澁澤に報告したいことができたので、澁澤の墓前に立ちたかった。寺の受付のひとに聞くと、わかりづらい場所にある、と言いながら親切に教えてくれた。いままでたどり着くことのできなかった墓前にたどりついて、いろんな報告をした。 澁澤にしてみれば赤の他人が急に墓にやってきて、あなたのファンです、やっとここまで私の人生がたどり着きました、なんて報告をされても知ったことではないだろうと思ったが、人生の一つの区切りとして訪れることができてよかった。矢川澄子は岩波の校正員時代に、龍子さんは芸術新潮の編集者のときに、澁澤と出会っている。 御朱印をもらって帰るとき、そのふたつ前のページが、以前訪れたときの浄智寺のものだった。文化財から足が遠のいている自分を発見してすこし苦々しく思う。
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・鶴岡八幡宮/大河ドラマ館 カモメが群れになって飛んでいた。七五三の子供がたくさんあるいていて、成人式の前撮りの人たちもいた。 今期の大河ドラマを見ていないのでついていけるかどうか不安だったが、楽しそうにする友人を見ているだけで楽しかった。映像資料やジオラマ、体験コーナーなど、ドラマを見ていない人間でも楽しめた。舞台セットの時代考証の映像がとてもよかった。 ハトがたくさん歩いている。
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・クルミッコ/置石/桜貝のアクセサリー店 前回鎌倉旅行をするときに、地元の友人に「クルミッコ」というお菓子がおいしいと教えてもらった。そのときはお昼過ぎに店舗に立ち寄ったのだが、行列ができていてなかなかお店に入れなかった。「並ぶんだよ~」と言いながらお店にいくと、列ができていない…。もうクルミッコブームは終わったのか? とお店に入ると……クルミッコ、売り切れていた。まだおひるすぎだというのに。 置石へむかう。エクレアサンドとチョコレートパフェをたのむ。紅茶がとてもおいしいと友人が教えてくれたのでそれも注文する。紅茶はとてもおいしかった。そして……チョコレートパフェ、800円という金額なのにとても巨大だった。エクレアサンドを食べたあとに食べるサイズではなかった。ふつう、コーンフレークがいるところにおそらくは粉砕されたハトサブレが陣取っていて、それがとてもおいしかった。巨大だったが、おいしかったのでつるっと食べられた。 その後、桜貝のアクセサリー店へ行くまでに、鳩サブレー本店にたちよる。鳩サブレーグッズを買う。ここも行列。宿で食べるおやつに矢口餅を買う。大河ドラマに登場した餅らしい。何も知らずに求肥に釣られて買った。 桜貝のアクセサリー店も長蛇の列だった。列に並んでいるあいだ、「桜貝ってわれわれでも拾えるのかな」「由比ヶ浜にいくから打ち上げられてないかな」などと話をしていたら、前に並んでいた人が、「六時半くらいに行くと拾えますよ」と拾った桜貝の写真を見せてくれる。早起きして桜貝探しをすることを誓い合う。 どれもかわいくて迷いに迷って、桜貝のヘアピンを買う。
・鎌倉文学館 鶴岡八幡宮の門前町を楽しみすぎて、文学館が16:30閉館なのにたどり着いたのは16:00だった。高丘親王航海記の展示を見る。こぢんまりとした展示だったし、見たかったのは創作メモだけだったので、そこだけ重点的にみる。三島の影響を感じる部分などある。 リスが木を歩いていた。鎌倉にはたくさんリスがいると警備員さんに教えてもらう。宿までの道すじでもリスがいて、うんこされる。
二泊目
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・由比ヶ浜 約束通り6時に起きられたので、6時半に由比ヶ浜に到着する。もうサーファーが海にたくさん入っていておどろく。 桜貝を探す。海で貝を探すときは、一点を見ない方がいい。とはいえ、タカラガイを探すことは得意でも、桜貝用の「目」ではない。一つ目を探すのに苦労する。それでも一つ見つけると目が慣れてぽつ、ぽつと見つけられる。メダカラを一つだけみつけるが、擦れていたので拾わずおいてゆく。桜貝に孔をあけるツメタガイも打ち上げられている。 「朝日曇っているから見えないのかなあ」と言っていたら、背後の山のほうから日が昇る。朝日はいつでも海からのぼると思っていたが、そうでもないらしい。
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・江ノ島 江ノ島へ行く前に、クルミッコへもう一度。開店直後にお店に到着したのに、お店のかげまで行列ができていておどろく。ほしかったカンカン入りのクルミッコが買えたので満足する。 江ノ電に載り江ノ島へ。 江ノ島までの道にたくさんお店が並んでいる。家族には「わざわざ江ノ島まで行ってしらすを食べなくても地元で食べればいいじゃないか」と言われながら出かけたのだが、しらすピザは地元にはない。絶対しらすピザをたべたいと言い続ける。 弁天橋から鳥を見る。見たことのない鳥だったのでコンデヂだったが撮影する。帰ってから調べるとカツオドリで、どうして重いからという理由でミラーレス×超望遠を置いてきたのかと後悔する。 江ノ島神社への参道には、貝を売る店がおおくある。夜光貝やナンヨウダカラを見てはほしいほしいと騒ぐ。 江島神社へ到着する。弁財天をまつる神社もある。わたしは弁財天を見つけると必ずお参りするようにしている。弁財天は芸能の神様なので、小説の上達を必ず祈ることにしているのだ。弁財天のお守りももらう。新しい仕事の鞄につけようと思っている。 山頂まではエスカーにのる。エスカー、ケーブルカーのようなものだと思っていたらエスカレーターだった。だからエスカーか……。 参道で行列ができていたタコせんべいのお店が山頂にもある。そこも行列ができていたが、参道ほどではない。生のタコをまるまる一匹、プレスして作るせんべいは、タコをおしつぶすとき、悲鳴が聞こえる。あつあつのを、トンビに狙われながらたべる。 シーキャンドルという展望塔に向かう途中、鳥のような鳥じゃないような鳴き声が聞こえる。近づいていくとリスだった。至近距離でも逃げない。奈良の鹿のように、鎌倉にはリスが多い。クルミッコにリスが描かれていることに納得する。 シーキャンドルにのぼる。眺めがよく、ずっと見ていられそう。富士山がとても近い。わたしたちの住んでいるところでは、富士山は条件のいい冬にしか見られないが、関東では天気がよければそうめずらしくないらしい。 念願のしらすピザをたべる。めちゃくちゃ大きい。鎌倉野菜としらすのピザだった。とにかく大きい。おなかがいっぱいになりながらそれでもおいしいので完食する。はじめてクリームソーダを食べる。おいしかった。窓からは湘南の海だろうか、海と富士山が見える。SUPのひとたちがときどき通り過ぎてゆく。
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電車に乗り、友人と別れる。 先週の横浜行きでは売り切れていた崎陽軒のシウマイ弁当を食べる気満々でいたものの、しらすピザが大きすぎて全然おなかがすいていなかった。崎陽軒のチャーハン弁当(シウマイが2コ入っている)と、真空パックじゃない方のシウマイを買う。新幹線で食べるつもりだったが全然おなかがすかなくて、帰りの近鉄電車で食べた。おいしかった。
コロナ禍に入ってからバードウォッチングをはじめ、神社仏閣をまわったり、博物館へ行ったり、素敵なカフェやお土産を探したり、観光地をぶらぶら歩く旅から遠ざかっていたので、今回の旅ではそれができたことがとてもうれしかった。 いつのまにか、旅=探鳥になっていたけれど、こういう旅を好んでしていたなあ……旅といえば、博物館や美術館を探し、神社仏閣を巡っていたのは、つい二、三年まえのこと。それなのに、なんだかはじめての旅をしたような心地だった。
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uchinaguchishutoku · 2 years
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よんなー うちなー らいふ♪のんびり沖縄ライフ♪
うちなーぐちぐゆみ4月15日(うらんだぐゆみ2022年5月15日)
よんなー うちなー らいふ♪のんびり沖縄ライフ♪
どぅしとぅ なーふぁ とーてぃ いかいる やくすく ひちょーたくとぅ、 なま なーふぁんかい ちゃーびたん。
あんさーに、 おもろまちんかい ある 那覇テラスるる ホテルんけー とぅまいびたん。
わんねー めーなち しぐとぅ ちばてーくとぅ、 ちゅーや ホテルとーてぃ まーはむん かだい、 すむち ゆだい、 ブログ かちゃい ホテルぐまい さびらやー✨
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友達と那覇で会う約束をしていたので、今那覇に来ました。
それから、おもろまちにある那覇テラスというホテルに泊まりました。
私は毎日仕事を頑張っているので、今日はホテルで美味しいものを食べたり、本を読んだり、ブログを書いたりと、ホテルにこもりましょうねー✨
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★14:00 チェックイン★
へやからー やー、 まちや、 みちが んーだりやびたん。
いひぐゎー なかゆくい さびらやー。 さんにんぬ ちゃーぐゎー ぬみがなーち、 すむち ゆでぃ、 Netflix んーじゃびたん。
あぎじゃびよー! なー 15:30 なとーびーん。 アフタヌーンティーや 16:00までぃ やいびーくとぅやー。 へーく いかんでー ないびらんっさー。
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部屋からは家、店、道路が見えます。
少し休憩しましょう。月桃茶を飲みながら本を読んで、Netflixを見ました。
おっと!もう15:30になっています。アフタヌーンティーは16:00までですからねー。早く行かないといけないですわー。
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★15:30 るーちゅー あーしー★琉球アフタヌーンティー
うちなーむん ちかてぃ くゎーし ちゅくとーびーたん。 いっぺー まーはいびーたんよー。
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沖縄県産のものを使って、お菓子を作っていました。とても美味しかったですよー。
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★17:00 ちゃわき★おつまみ
なまし から ししん、 また さきぐゎーぬ あいびーたんよー。 あんさーに たーん ぅんもーらんたくとぅ ゐーばー 貸切 やいびーたん。
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刺身、肉、お酒もありました。そして、誰もいなかったので貸切でラッキーでした。
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★20:00 ゆーばん★夕食
どぅしとぅ まんじょーん チャーハンから 餃子から むる かまびたん。
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友達と一緒にチャーハンから、餃子から、全部食べました。
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★11:30 あさばん★昼食
きぬーぬ ゆーろー じこー かだくとぅ、 ひてぃむのー かまびらんたん。
やいびーしが、 あさばのー くゎっちー かまびたんどー。
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昨日の夜はたくさん食べたので、朝食は食べれませんでした。
ですが、昼食はご馳走を食べましたよ。
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★13:00 あっきあっき★歩き歩き
きぬーから、 ちゃーかみー やいびーくとぅ、 いひぐゎー ホテルぬ なーか あっち んーじゃびら。
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昨日からずーっと食べてばっかりですから、少しホテルの中を歩いてみましょう。
★18:00 チェックアウト★
はっし! きぬーから ゐーばー ホテルぐまい さびたん。
また 今週ん しぐとぅ ちばてぃ いきわる やいびーっさー✨
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はい!きのうからホテルにこもって、とてもよかったです。
また今週も仕事頑張ろうっと✨
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utqia · 2 years
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みんなに、今日人生最大の悲しいことがあったねんって打ち明けたあの日からずっと俺は絶望みたいな顔してるし夜になったらほんま自分あほやなーって思いながらひとりで泣いてしまうし、明日いきなりひとりぼっちになってしまうかもしれへんって怯えてる。でも相変わらず昼に食べるチャーハンはうまいし、土日にお酒飲んでええ感じに酔っ払って夜ふわふわしながらみんなと話す時間は楽しいし、帰りに強面のおっちゃんたちが広がって歩いてるとき、うわー追い越したいなあでも睨まれたら怖いしなあってびびって追い越されへんとき、その中にいた一人が俺に気付いて道開けてくれてすんませんって意味でペコってしてくれたときうっわ!なにこのやさしい世界!て思える。つい数日前まで、幸せ!って目えキラキラさせていえるくらい幸せやってんけどある日突然どん底に突き落とされてしまったら誰でもこうなるよなってポジティブに生きてる。結局さ、幸せは自分で掴むしかないねん。幸せを運んできてくれる幸せ鳥、みたいなのもないねん。でもあれやねんて、なんかで見てんけどさ人生の最終的なゴールは決まってて、そこまでどういうルートでいくかってのを自分が選択するねん。だからどんな選択をしたとしてもそうなるってこと。あのとき、この選択をしていればとか考えるけど結果は同じやってん。そう考えたらさ、少し悲しいようにみえてどんな選択をしても間違いじゃないんやなって思えるよな。でさ、俺さっきからひとりでなに語ってんねん!って感じやしずっとダラダラ書いてんねんけどいつ終わるん?俺こういうキャラじゃないねんけどな。つまりな、いいたいことは!みんないつもそばにいてくれてありがとう。早く元気もりもりはまちゃんに戻ってみんなに幸せ届けに行くでー!これからもずっと、とはいわへんからできるだけ永く僕のみえるところに居てください。あわよくば手の届くところに。そしてみんなが落ち込んでしまう夜には僕を呼んでください。ひとりで寝るのが寂しければ僕がずっとそばにいるし、静かな夜が怖い!ってときには僕が朝まで騒ぎますので。みんなひとりじゃないからね。みんなも僕も明日が今日よりもいい日になりますように。
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momokuri-sannen · 4 days
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いや、まあこういう日もあるよね的な。
日に2度もラーメンを食うというのと、いくらラーメン好きなぼくでもあまり記憶にない。
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昼は「ラ王」を食った。
3食入りでひとつだけ残っていたから、まあ今日食っちまおうとは思っていたから、これは想定内。
キャベツと豚肉ともやしを塩コショウとガラスープの素で和えてレンジで温めている。
実は最近家の近く(といっても車で5分程度はかかるが)に「丸源ラーメン」ができた。
丸源自体は名古屋にいるころから知っていたし、何度も行ったことがあった。
こちらに来てからも府中にあったりしたから馴染みのあるチェーン店だが、どうも愛知の発祥らしい。これは最近知ったのである。
家人がLINEでそこに行こうと言ってきたのが夕方近く。
えー昼にラーメン食ったし、とは言わない。
受けて立とうじゃないか。
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「磯海苔塩ラーメン」である。
ちなみにここの名物である「鉄板玉子チャーハン」と「丸源餃子」(これは1人前をふたりで)も発注した。
この磯海苔塩ラーメンが想像以上に旨くて、思わず替え玉までしてしまった。
いくらなんでも食い過ぎである。
ぐはー。
ごちそうさん。
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izakaya-akiba · 11 days
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0409(火)居酒家あきばの本日のスタイル
本日のおすすめ‼︎
★《豚肉の生姜焼き》
味付けを工夫しました♪
居酒家あきばのお店おすすめ‼︎ラインナップ 
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 ★《鶏つくね》
 ふっくら柔らか、卵黄とからまって…
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  オーストラリアの旅 ウルル•エアーズロックを検索、現れた画像を見ながら食べるのが正しい食べ方です…
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生まれも育ちも山形のあきばちゃん、満を持しての新発売です。
★《牛いも煮》
   山形内陸地方は牛肉➕醤油味です。
好評発売中
★《各種肉のからめ焼き》
シャキッとオニオン、香り良し!味旨し!
好評発売中
★《玄米ひじきの和風チャーハン》
玄米ひじきの味をメインに多食材を加えた健康的な一皿です♪
     【営業時間】
16:30〜(22:00フードL.O後)軽食&ドリンクにて最終23:00まで
  (祝日はL.O&閉店が30分早くなります)
      【休み】
木、日 、曜日
 (注:営業曜日に祝日が重なっても休まず営業します)
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canarycradle · 3 months
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カラオケ行こ!
事前情報
・原作履修済
・綾野剛さんが成田狂児をやるらしい
・綾野剛さんの脚が長すぎる
・綾野剛さんの紅がすごいらしい
・傘がグッズ化するかもしれない(傘がグッズ化する?)
感じたこと、覚えてることだけ。まとまりはない。BLが好きなオタクの感想です。
綾野剛さんの演技がとても好きなので、綾野剛さんが成田狂児役を射止めたと知った時はとても嬉しかった。でも正直、綾野剛さんが成田狂児……??という印象だった。
眉が太くていかつい馬顔のイケメン(私は馬顔のイケメンが大好きなのでこれは褒め言葉)、うさんくさい、肩幅が広く背が高い、手がでかい、脚が長い。スタイルがやばい。これが成田狂児のイメージだったので。共通点うさんくさいと脚長いだけじゃん。
実際見てみたらめちゃくちゃ成田狂児でした。何故?どうやって?こわすぎるんだが?
実写版じゃないじゃん。これ拡張版じゃん。
狂児と聡実君とカラオケ行こ!が現実に拡張されている……
掘り下げ具合が尋常じゃない。すごい二次創作を見せられている。原作で描かれていなかった幕間の掘り下げがすごい。あれ?このシーン原作にあったっけ?あったかも。忘れてるかも。読み返そう、帰って読み返そう。そうか、狂児と聡実くんってこんなにカラオケ行ってたんだ。すごい。
中川さんと和田くんと映画を見る研(映画を見る会?)の栗山くんのおかげで解像度が3000倍になりました。すごい。中学生じゃん。聡実くん、中学校通ってるんだ。生活してる。
和田くんがしっかり掘り下げられていて本当によかった。和田くんは聡実くんのことが嫌いなわけでも、理解していないわけでもない……本当に好きで尊敬していたからあの言葉が出たんだ……!と納得できる掘り下げ。
オリキャラの栗山くんも、和山先生の作品にいそうな空気感でとてもよかった。聡実くんにとって、「部活に居づらい」時に駆け込める場所があって「なんかヤクザに会って歌教えてる」という���けわからん内容を話せる同級生の友人がいるのが救いすぎた。
中学校合唱部の解像度が高すぎる…!
途中から産休の先生の代わりに部活に入った若い美人で生徒にもそこそこ人気の講師の先生のふんわりした指導への解像度が高すぎる…!
いや、桃ちゃん先生はいい先生よ。ちょっと茶化しながらもちゃんと生徒を観察して変化を気にかけているし、何かしらきっかけを作れないかと工夫してる。
うわーこれは狂児の名前の理由と、カラオケでバイトしてて祭林組にスカウトされた話もやって欲しいなと思ったらちゃんと描かれてた。最高。
聡実くんが「本名なんですか」って尋ねるくだり、何が嘘で何が本当なんだ?この人は僕に腹を割ってくれてるのか?という不安の描写がとてもうまい。
紅が思い出の曲なのも嘘(多分)キティちゃんの兄貴が元幼稚園の先生なのも嘘(絶対嘘)
原作では塾講師?なの、嘘が本当かわからなかったんですけど(私がアホなので)幼稚園の先生って言ったところ見て、あ、少なくとも映画ではアレ嘘って解釈なんだなと腑に落ちた。
綾野狂児の紅はやばかった(やばい)
齋藤聡実くんが祭林組のみなさんをバッサバッサとテンポ良く切り捨てていくシーン、原作のイメージそのまんまですごかった。そして選曲がちゃんと人気曲で、これ将来見た時に私は『あの時はやってた曲〜!』ってまた感動するのだと思った。「時には♪」「カスです」が気持ち良すぎる。
ところでサウダージってありました?他の歌はなんかそれっぽいのを聞いた覚えがあるんだけど、サウダージは聞いた覚えがない。あった?
毎回チャーハン頼む聡実くんかわいい。それで、それ覚えてて「チャーハン二つ。」狡い。しっかりチャーハン食べて、お母さんに気づかれないの、お家でももりもり食べてるんだろうな。食べ盛りだもんなと思って笑みが止まらなかった。お母さんで気づいたけど遠足のエピソードがカットされてるの、結構よかった。個人的には好きなエピソードだけど、漫画だから成立する描写というか。真面目な合唱部部長の聡実くんが学校に来ていなくて、家に連絡して、家にもいなかったら警察沙汰になります。実写化でカットする描写として、あまりにも最適。
おすすめの曲を渡すタイミングとか、お守りを渡すタイミングとか、原作とは微妙に違うんだけどそれがめちゃくちゃしっくりくる。
おすすめ曲を説明する時、リストじゃなくて聡実くんを見つめてるの気づいてなかった。俳優さんも監督さんも凄すぎる。
お守りも、渡しに行こうとして危ない場所に行ったわけではなくて、聡実くんが「次に会った時に元気をあげます」って連絡しているの凄くないか?そんで狂児が里見くんに挨拶しにくるの凄くないか?そこからちゃんと喧嘩の流れになって、お守りを渡すと言う分岐点となるイベントを描けるの凄すぎないか??というかこの描写にしたことで、「渡そうとしてお守りを持って行った」ではなく「次にあったら渡そうと思っていたお守りをずっとポッケに入れて持ち歩いていた」に概念が強化されている。脚本が凄すぎる。
聡実くんがヤク中の宇宙人に絡まれてるシーンがすごく好き。聡実くんが治安悪いところに足を踏み入れるのが自分(が狂児に会いに行くため)じゃなくて、友人のためなのとても可愛かったのもあるのだけど(和田くんがビデオデッキ壊しちゃって申し訳なくて号泣してるの可愛すぎだし、面倒見てくれる中川さんの優しさと適当さが最高)
背景にあのカラオケにいた舎弟を置くことで、あの距離で聡実くんを見つけてすっ飛んできた狂児に震えた。聡実くんかどうか確信はなかったかもしれない。確信なくても聡実くんかも?と思ってあの長い脚で駆けつける狂児はやばい。聡実くんだと確信していたらもっとやばい。
この後原作のあのシーンはカットされてるんだけど、かわりに狂児が「なんか買うたろか?」って聞く。ドン引きしてるし断るのかな…と二人の距離が開いちゃうのかな…と切なくなったら次のカットでちゃんとビデオデッキ買ってもらってることが判明する。しかも6000円じゃないですか!!聡実くんが見てたの1800円とかのやつだよね?それ見て財布確認してたよね?聡実くんがちゃっかり「これです」って高いの要求しててもかわいいし、「エッそんな安いのでええのん?こっちにしとき〜なんなら新品買うたろか?え?これでええ?」ってしてる狂児もいそう。いや後者だなこれ(個人的見解)
最後まで見て、狂児が作中で歌う歌として選ばれたのが紅だった理由がやっとわかった。今更。音声ってすごいね。そして俳優さんってすげえ……齋藤聡実くんが歌う紅が切なすぎた。
歌いながら思い出す狂児との思い出の中に、しれっとトイレの中で聞いてる狂児を見て爆笑しました。あれ原作未履修映画初見のひと気づく??私なら気づかない。強いて言うなら、狂児生きてる!って気づいた後、アッ!っと驚くかもしれない。超短い伏線&伏線回収。
原作を読んでいれば「お前何思い出みたいな顔して聞いてるんだよさっさと出てってやれ」って笑うし、読んでなければ「なんか切なげな狂児」「生きてる?!ほんもの?!」「あれトイレの中の狂児かよ!!」ってなれる。一粒で二度美味しい。はあ。すごい。
愛なのかはわからないけど愛着と情はあって、友情かはわからないけど気にかけている、二人の距離感と、聡実くんの成長の物語でした。BL好きじゃない人にも自信を持ってお勧めできるよ。
最後、高校卒業して上京するために飛行機を待つシーン、どうやって描くんだろうな?と思った。似てる役者さん使う?匂わせるだけにして終わる?カットする?
と思ったら、中学の卒業式で狂児との連絡が途絶えたことを描写して、そこで話題に上がったホテルが立つらしいよ、完成は高校卒業あたりかな…と言う話題を振る。狂児の名刺を見て、やっぱりちゃんといたんだ、と実感する。完成間近のホテルと後ろ姿の狂児。初邂逅の時からの伏線(名刺)と、卒業式の伏線(栗山くんの発言)を同時に解消する…。天才だよ。ありがとうございます。
原作読んでてめちゃくちゃ面白え最高!と思ったけど、正直原作知らずに始めてあれを浴びる人が羨ましくなる出来でした カラオケ行こ!
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animekirbyserifu · 5 months
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タゴ
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コンビニの店主の男。登場話数は68話。
7話 ・「まさかオレのうちには来ないだろーけど。」 ・「こらカービィ!わざわざこんなとこに来るなぁ!」
10話 ・「警察廃止だって?」 ・「わたしがちょっと目を離した隙に、表に『タダで差し上げます』なんて貼り紙がべったり!」 ・「誰かがこんなイタズラするから、何もかも持っていかれてしまったんです。」
19話 ・「(ナックルジョーにカービィの居場所を聞かれて)あ、あいつ一文無し。買い物しないから知らない!」
28話 ・「なんて書いてあるんだ、フーム?」 ・「早く(工場に)入れろー!」 ・「はぁ…お腹すいてきた…。」 ・「(エンジンを止めたフームに対して)せっかく楽しんでるのにー。」 ・「デデデのやつー(さりげなく呼び捨て)。」
29話 ・「えへへへへへ…悪い、カービィ見てたら、何だかシャーベットと間違えちゃって。」
30話 ・「いらっしゃい、新発売のカップ麺はいかが?(何気にパッケージがデデデマークである)」 ・「(独身老人のための商品が少ないと言われて)売れるのは子供向けばかりで…。」 ・「そいつはドロボーのタダ食いだ!」
32話 ・「あ~はいはい、歯垢除去ローラーに水流歯ブラシ、口臭チェッカーに歯磨きガム。そして今一番の人気は…超音波電動歯ブラシ、今なら88デデン!」
33話 ・「リサイクルか!」 ・「(ゴミの山で)拾ったフライパンで~?」 ・「それならいっそ(ゴミで)干潟を埋め立てれば~。」
35話 ・「オイオイ…そんな小さいので勝てんのかぁ?(煽り)」
37話 ・「(カービィがコンビニに来るかどうか聞かれて)え…まぁ…ちょくちょく…。そういえばいつもお菓子コーナーのところで(カービィが)うろうろ…。」
42話 ・「レン村長どうすれば良いんだ?」 ・「何だい、署長さん?(ボルン署長の万引きに対して)良いんだよ…仕返しにアンタのお釣りずっと誤魔化してたから。」
45話 ・「怖いもの知らずの子は、思いやりの心が育たないからね~。」
47話 ・「署長さん(ワドルディ達を)何とかしてよ~。」
49話 ・「これダメ~?(爬虫類染みた顔のデデデのイラスト)」
50話 ・「あぁ、おはよう。デデデはエラいねぇ~。ボクも~。」
52話 ・「見つかっちゃった…。」 ・「だ��て…商品を捨ててると知れたら…(店の評判ガタ落ちだしね)。」 ・「(売れ残った商品は)こうするしかないんだよ。」 ・「(売れないモノでも)組み合わせると良いかも。」 ・「ダメで元々、やってみようぜ!」 ・「さぁ、新発売のチョコカプセルだよ~。」 ・「食べてからのお楽しみ。」 ・「売れ残った商品がこれでバカ売れだ~!」 ・「(チョコカプセルを買うレン村長に対して)はいまいど~!あはははは…いいえ、うふふふふ。」 ・「(チョコカプセルを買い占めるデデデに対して)ぼ、没収ですか?」 ・「そうそう、(メタナイトのフィギュアは)なかなか出ないように…。」 ・「(新商品のアイデアをくれたのは)フームさんじゃない…。おかげで儲かってるよ。」 ・「え?チョコカプセルの仕入れ先?フームさんには隠せないなぁ。」 ・「(売り上げが)落ちてきたね…。(ガングに対して)良いアイデアがあるの?(回想内のセリフ)」 ・「銀河戦士団シリーズは飽きられた!」 ・「(捨てたらフームさん)怒るでしょ?」
55話 ・「オレやるよー!えー1番…コンビニショップのタゴ…それ!(デデデを殴る)」
59話 ・「おーい!カービィ!寄ってかないか~?」 ・「助かるよ。賞味期限切れの弁当は、どうせ捨てなきゃならないからね。」 ・「よーし!オレも頑張ろ~!」 ・「えーっと酢の物はダメ…っと。」 ・「(デデデに対して)星いっぱいくださ~い!」 ・「あ、は、はい…。賞味期限切れが出たものですから…。どうせなら陛下にと。」 ・「(1ツ星貰って)ありがとうございま~す!」 ・「いらっしゃいませ。なんか急に忙しくなりましてね~。」
61話 ・「(デデデが死ぬなんて)余計ありえないよ~。」 ・「う~ん…これ製造メーカーも賞味期限も書いてないよ?」
62話 ・「ボルン署長にカワサキ…。」 ・「メーベル…でも…アンタの占い当たるから…。」 ・「ひどいなぁ…。」
68話 ・「(ブンにチャーハンを届けられて)はいよ!便利だな~出前サービスって。よし!ウチもやるか!」
70話 ・「(トッコリは)ギャーギャーうるさいし。」 ・「すると…キック船長の財宝は…。」 ・「緑の原って牧場だ!」 ・「(デデデに)宝をとられちゃう!」
71話 ・「(クジラの潮吹きを見て)うわぁ!なんなんだぁ?」
72話 ・「(レン村長に対して)今日も良い天気で。」 ・「まーたデデデが何か企んでるんでしょ?(呼び捨て)」 ・「あ!おい!何するんだ!(村長が買ったワドルディに、持っていた箒を取られる。また、箒をヘリコプターのようにして飛ぶワドルディのモーションは、後のゲーム本編にに逆輸入された)」 ・「おかげで食べ物が売れてカワサキの店も(ウチの店も景気が良いよ)。」 ・「(ワドルディを雇って)24時間営業にしたから、バッチリ儲かっちゃうぞ。」 ・「いや~もう(ワドルディのおかげで)食品が売れて売れて!」 ・「村の人口が増えたんだから、当然だねぇ。」
81話 ・「店に並べる前に、美味しいかどうかチェックしてただけさ。皆には黙っててくれ、頼む!」 ・「ホントよくこんなところに住んでるよな。」 ・「(落とし物を溜めすぎて)片づけられなくなったのか。」
82話 ・「(パームに対して)料��を(教えてくれ)!」 ・「やった!やったぁ!(フードプロセッサーが来て喜ぶ)」 ・「優勝は…(オレのモノだ!)。」 ・「(サモに続いて)オレのもだ…。」 ・「(パームに対して)それしか知らなかったのかー。」
85話 ・「な、なんだぁ?」 ・「フロンガス発生機?」
86話 ・「オレ、審査員に…(ならなくて良かったよ)。」
89話 ・「(ガングの話を聞いて)どっかで聞いたことがある。」 ・「パクリだ~。」
92話 ・「(デデデの放送を見て)ん?ワドルディって何万匹もいるんだ…。お弁当売れたら儲かるぞー!よーし!」 ・「オレ、パスタつき豪華ハンバーグ弁当。これ1つで200デデンでーす!」 ・「美味しいけどな…。」 ・「じゃあカレー弁当150デデン!」 ・「おにぎり弁当60デデン!」 ・「これ以上安いと…(味も栄養もガタ落ちだよ)。」 ・「梅~梅~梅干しミ…ミニ弁当…賞味期限切れ9デデン!」 ・「さらさらおかゆに沢庵ひときれ5デデン!」 ・「もう無理だよ…。」 ・「(カワサキに対して)嘘つけ…(サンドウィッチは)1デデンで作れるワケない。」 ・「(カワサキに対して)料理人として恥ずかしくない?」
95話 ・「やぁ、カービィ、らっしゃい。今日は何?」 ・「(窓ガラスを破壊されて)うわ、何すんだぁー!やめてくれぇ…。」 ・「カービィ!カービィだよ!カービィのヤツひどいよ~!(泣)」
98話 ・「ナイトメアが攻めてくるのは…(カービィがここにいるせいだ!)。」 ・「(ナイトメア要塞を見て)あんなのに勝てるのかぁ?」
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silent19nights · 5 months
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2023.08.07〜09
京都旅行
前日はまったく眠れなくて、ほぼ寝てない状態で朝を迎える。今までにもよくあった、大事な予定があるときのアドレナリン効果?
予定よりもひとつ早い電車に乗り、乗り換え駅で何本か電車を見送る。通勤ラッシュということもあり、人が多い。電車のなかで恋人と合流。二人して寝不足でとろとろの目で向かう。想像以上にスムーズに進み、新幹線乗り場ですこし時間を持て余す。おにぎりをひとつずつ買い、新幹線に乗車。おにぎりを食べ、話しているとすぐに静岡に突入。やっぱり大きい〜などと話しているうちに眠くなり、眠る。あたたかい手に包まれて幸せをひしひしと感じる。これからの3日間へのたのしみが溢れて、自然と笑みがこぼれ落ちていた。
あっという間に京都に到着し、荷物を預けに宿泊先へ。まだまだ京都に来た実感が湧かないね〜などと言いながら、中心部を移動。ホテルはなんとなくで選んだわりにはとても良い場所で一安心。荷物を置いて、昼食をとりにうどん屋さんへ。かき卵うどんが沁みる。食後は鴨川へ。念願の鴨川を目の当たりにし、京都へ来た実感が一気にわく。鴨川の河川敷を恋人と歩くのが長らくの夢であったから、ふとにやけてしまい恋人に不思議がられる。暗くなってからもまた来ようね、と約束する。その後、白川通りや花見小路通りへ。いかにも京都らしい街並みに感激し、手を繋いでいろいろなところを散策。人の多さに圧倒されつつも、脇道に逸れると一気に人が減り、落ち着くねと言いながら歩く。小腹が空き、散策のはじめのころに見つけた甘味処へ並ぶ。なんとなく良さそうだね、と決めた入ったところ、二階のお座敷の部屋に通され、想像以上に趣のある店内に二人で興奮する。ずっとここにいられるね、などと話しながらわらび餅を注文する。今度はお座敷のある旅館みたいなところで、宿泊先に重きを置いた旅行もしたいね、などと話す。再び鴨川沿いを歩き、能面を探しに五条通りへ向かう。到着するも能面工房は展示がされておらず、すこし残念であったが、しょうがないかと切り替え、京都駅方面へ向かう。途中で東本願寺を見つけ、参拝する。大きな本殿に圧倒され、すこし休憩する。古くに建てられた建築物内は風通しがよく、何時間でもいられそうなくらいの心地よさに感動する。そろそろ出ようかといったころに、何人もの僧侶見習いのような人たちの波にのまれ、驚く。キッザニア的なやつ?とつぶやくと、バチがあたるよと怒られる。その後、地下鉄に乗り、ホテルでチェックインを済ませてすこし休憩。きれいなお部屋でまた安心。ひとつのベッドに3つも枕が用意されていて、枕投げするか!と話す。お互いアレルギー持ちだから死んでしまうぞ、と笑う。そんなくだらない話をしながらソファに横に並んで座って、室内で二人きりになることがはじめてだね、と触れ合う。長旅の疲れと寝不足で今にも眠ってしまいそうになり、夕飯をとりに餃子屋さんへ向かう。餃子屋さんではカウンター席に通され、二人並んで餃子を食べる。恋人が注文した黒いチャーハンは見た目に反してシンプルな味わいであとを引く。餃子は想像通りおいしかった。恋人の眠気がピークに達し、少し不安になるも、さっと食事を済ませ、約束していた夜の鴨川へ向かう。鴨川に到着すると、川沿いの床料理の飲食店の提灯や照明に照らされ、まだ少し明るく、河川敷に座って辺りが暗くなるのを待つ。その頃も恋人はとっても眠そうで何度もうとうとと持たれかかってきて、かわいらしかった。今日はいつもみたいに帰りの時間を考える必要はないんだね、と旅行ならではの喜びを噛み締める。そうも話しているうちにすっかり暗くなり、雰囲気のある情景に。いつもみたいに恋人がわたしの腕をふにふにと触り、愛おしそうに見つめてくれて、横にいられる幸せを感じる。お話をしたり触れ合ったりと存分に鴨川の雰囲気に酔いしれ、ホテルへ戻る。あまりそのつもりはなかったがたくさん甘えてしまって、甘えなれていなくてよくわからなくなりつつも、眠い時だけではなくていつもこうやって甘えてほしい、眠いときだけ?と言われ、甘えるのも悪くないかも、と思う。同時にいつもそういうことを任せきりにしてしまうことに反省。その道中、コンビニでアイスを買い、帰って食べようねと約束する。んたしのシャンプーの香りが好きだとずっと言ってくれるので、シャワーはあとに入ろうか?と聞くと、その香りがいっぱいになったシャワールームに入り���い、と照れながら伝えてくれたのでその通りにする。メイクを全て落とした状態で対面するのは不安だったけれど、その姿も肯定してくれてうれしい気持ちでいっぱい。そういえば、香りは覚えているしもうわかるよ、と教えてくれた。香りっていちばん記憶に残るよね。わたしもわかるよ。二人ともお風呂から上がり、アイスを食べて歯を磨く。寝る支度を済ませて布団に入るか〜などと言いながら、準備をしていると枕をぶん投げられる。わしゃわしゃとすこし遊んでいると、同じベッドで寝る?と一つのベッドに入る。ホテルを予約した時点でもこういうことは少しだけ考えてはいたけれど、恥ずかしくて、寝相が悪いことにして別のベッドにしたことを思い出す。シングルに二人はきついかな〜と思いつつも、くっついているのでぎりぎりセーフ。好きな人といっしょに寝るのってこんなに幸せなんだと漫画みたいなことを思う。あまりの近さに照れてしまって枕に顔を埋めてしまう。でもいつも寝る時もけっこう顔を枕に押し付けているような気もする。これまで、外でしか二人きりになれなかった分、存分にくっつき合える場を楽しむ。恥ずかしくて仕方がなくなるも、こっち向いてよと何度も囁かれ、見つめ合う。どんな人であっても、身体に触れられることは今まで苦痛で苦手だったのに、ゆっくり少しずつ、安心できるように触れてくれることへの感謝を伝えられてよかったな、と思う。
気がつくと朝で、それでもまだ二人とも眠たくて夜の続き。ワンピースだけになり、いつも嫌だと避けてきた脚を触られる。ぶにぶにだから、とよけるもそれがいいのと言われ、ならばよいか、と許す。そんな自分が単純すぎておもしろい。
よい時間になり準備を済ませ、朝食をとりにパン屋さんへ。外は前日と打って変わって暑く、蝉の鳴き声が鳴り響き、京都の夏を見せつけられる。パン屋ではお互いが好きなクロワッサンとわたしはカレーパン、彼は好きな大葉のパンとナッツのパンを選び、珈琲とともに店内でいただく。朝から優雅な時間を過ごし、旅行気分を味わう。
2日目は彼の行きたいところメインで回ろう、と決め、嵐山方面へ。その道中の電車は外国人観光客で溢れかえっており、代表的な観光地であることを再認識する。到着後はトロッコの乗車券を購入。トロッコはこれまた外国の方だらけで日本人のほうが少数なのでは、というくらい。トロッコから見える景色は美しく、鹿がいるのも見えた。なかでもわたしはトロッコ保津峡駅の吊り橋がお気に入り。サスペンスドラマの撮影地にもなったと言っていたとおり、いかにも人が突き落とされそうな感じ。トロッコから下車し、竹林の道へ。竹って一日でものすごく伸びるから安易な気持ちで植えたらいけないんだよ、と教えてもらう。パセリも無限に繁殖するからだめらしい、よく知ってるね。竹林の道を抜け、渡月橋へ。恋人の念願の場所ということもあり、いかにもテンションが上がっている姿が見られて、こちらも嬉しくなる。お互いにインスタグラムのストーリーに投稿し、橋の下の川へおりる。彼は石を渡って中洲のようなところへ。その姿を動画に撮っているとこちらに気づいてにこにこ。かわいい。水切りをしたりふらふらしたりとなにやらたのしそうでよかった。その後は休憩がてら和菓子屋さんへ。わたしはみたらし団子、彼はわらび餅を注文し、店の奥にある椅子で食べる。良い雰囲気だね、と話す。嵐山を楽しんだあとは金閣へ。電車とバスを乗り継いで到着すると、いかにも大切にされていそうな雰囲気の鹿明寺に背筋が伸びる。拝観料と引き換えて渡されたチケットがお札のようになっていて、こういうのいいねと話す。金閣はほんとうにぴっかぴかでびっくり。特に写真で掲示されていた内部の最上階の壁や床が全て金箔で埋められた洗練された部屋が圧巻。足利義満の派手さに圧倒される。敷地内が一方通行に規制されており、人を避けて進まなくてよいことのストレスの少なさに二人して感じていた。進むと蝋燭や線香をお供えできる場所を見つけ、二人でストレス封じの線香を供える。効果があるといいな〜。金閣を見終えたあとは夕食のために京都駅方面へ。京都駅はやっぱり人が多い。いろいろと迷った挙句、夕食は地下街のお好み焼き屋さんで済ませることに。チーズが存分にかけられたお好み焼きが想像以上に美味しかった。ボリュームのわりにはおなかによくたまり、大満足。ホテルへ戻るには少し早かったので、夜の千本鳥居に興味が湧き、伏見稲荷大社へ。勝手に人が全くいないことを想定していたけれど到着するとそれなりに同じような人たちがいて、みんな考えることは一緒か、となる。やはり夜はライトアップされていることからきれいで、感動する。マップを見ると、最後まで行くとすると稲荷山を登頂することになるようで、全く想像がつかなかったがとりあえず行けるところまでいってみるか、と意気込み、千本鳥居へ。途中で花火の音が聞こえ、そういえび今日は琵琶湖の花火があるんだったね、と思い出す。はじめの方は連なった鳥居が魅力的でどんどんと進んでいけたが、途中から険しい坂道となり、それなりのところで引き返す。疲れたけれど手を繋いで散歩できてとってもうれしかったなあ。電車で烏丸御池まで戻り、コンビニで飲み物とヨーグルトを買ってホテルへ戻る。昨日と同じように順番にシャワーを浴びて寝る支度をする。昨日は持参のパジャマを着たが、今日は備え付けのほうにしてみようか、とお互い前開きの浴衣のようなものを着る。あたりまえのように同じベッドに入る。昨日のこともありより積極的ですこし驚く。気がつくと服を身につけていない状態になる。何度も綺麗だと言ってくれて恥ずかしいけれどうれしい気持ち。
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furoku · 5 months
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recipe-cookingclass · 6 months
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ふんわりとろり。
私にとって天津飯の記憶は遥か昔の小学一年生の頃。
私の周りには賑やかな飲食店が多く粉物もあれば、洋食屋や中華もありラーメン屋も喫茶店も和食も寿司屋もパン屋もケーキ屋も本当にジャンルは色々で今以上に、面白かった記憶がございます。
中でも神戸芦屋間でも中華料理は非常に多かったことで
神戸の方もラーメン専門店よりも昔ながらの中華料理店中国料理店が多いそうな。中華で麺料理は当たり前でしたし、街の食堂でもラーメンもありますしね。美味しいうどん屋さんにも稀に和風ラーメンなんかもありました。
そんな中でも中国人の方がされていた中料理店の『天津飯』が子供ながらに大変美味しかった記憶があるのです。
小さな頃からすでに食いしん坊でしたので、美味しいという判断はすでに出来上がっていたなと今思えば記憶にある私。
両親がどこそこと食べに連れていってくれるわ母がさまざまなグルメに連れ回してくれることで、食への関心は人一倍高かったと鮮明に覚えています。焼きたてって朝早くから自分が食べたい物目当てに買いにいきましたし(笑)
その反面、手料理という家庭料理でこんなに美味しい外食のものが家で食べられたらどんなに幸せなのだろうと、小さいながらに思っておりましたのが、今現在、現実となりましたが(笑)
それはさておき
その一つの『天津飯』ですが
通常ならあの頃は白飯が基本でしたがお友達と2人で訪れた近所の中華店(とっくの昔に無くなりましたお店です)
なんと美味しいチャーハンが卵カニあんかけの下に忍んでいて子供ながらに目をまんまるく『これって美味しい!』と夢中になって食べたことを思いだします。それられたシンプルスープもたまらなく美味しい。
油を吸った卵のふんわり感に美味しい鳥スープの優しいあんかけ。油をまとった具材絶妙なチャーハンが合わさりなんともなんとも美味しいのです。
そんな記憶が呼び起こされてこちらのレシピが出来上がりました。ベースは芙蓉蟹ですので、アレンジ自在です。
天津飯は実は日本で生まれたメニューですので神戸は華僑の影響がとても強く美味しい中国料理店がたくさん点在しています。ぜひ美味しい天津飯を楽しまれてくださいね!
お写真はレシピ撮影及び料理撮影のものテスターを引用しております。
料理研究家 指宿さゆり
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ichinichi-okure · 8 months
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2023.8.31thu_tokyo
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最近よく眠れる。夜中に目を覚ますことが少なくなった。
6時10分にスマホのアラームで起きる。 娘の声で「おっはよ、朝だよー。おっはよ、朝だよー。おっはよ、夜かもー。おはよ〜!」というのを録音したのが再生される。苦笑とともに目を覚ます。 夏休みに入って娘が、わたしと妻の寝室で寝たいということで、ここ一ヶ月ほど娘の部屋で寝ていた。ぬいぐるみやフィギュアに囲まれて眠る奇妙な時間ももう慣れた。ロフトのような高い場所にある寝床も楽しい。このまま乗っ取ってやろうか、なんて…。夏休みが終わってもそのまま続いていたが、8月いっぱいで終わることに。これが最後かな?
車を運転して西落合へ。防水の仕事。90分ほど運転。朝の五日市街道は気持ちいい。いつも運転中はradikoのタイムフリーでいろいろな番組を聴く。今日は細野晴臣のデイジーワールドとSAYONARAシティボーイズを。デイジーワールドは深夜の番組だけど、早朝ぼやっとした頭にすごく合うんだよ。あと、大竹まことって双子なんだと初めて知った。 途中コンビニで麦茶やらコーヒーを買って、朝飯は妻が握ってくれたおにぎりを運転しながら頬張る。 現場に着きそうになったらradikoをやめて、リアルタイムのラジオに切り替えて「今」にチューニングを合わせる。
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マンション屋上でひとりで作業。暑いけれど、風と陽光の感じが確実に変わったと思う。
昼は東長崎駅のほうへ歩いて福しんでチャーハン。パラパラ一辺倒ではなく油で少ししっとりしている感じで好みの味。チェーン店だけど、客と店員が近い感じがいい。富士そばにもそういうところが多いような。威勢の良いおっちゃんとおばちゃんが厨房で働いていた。
東長崎といえば保坂和志の『プレーンソング』だなとふと思ったけど、それは思いちがいで、プレーンソングの舞台は同じ西武池袋線でも中村橋だった。そういう思いちがいが、実はいっぱいあるんだろう。でも、それはその人の記憶のなかではそう思っているのだからまちがいではないわけで、人の記憶なんてそもそもそういう正しさとは関係のないところで生き続けていくのだろう。
16時半くらいに仕事にキリをつけて帰る。運転中、CDを聴く。家にCDの再生機器がないので、CDを聴くのは車の中だ。。朝、寝ぼけ眼でピックアップした、ルーリードの『ecstasy』とベルベットアンダーグラウンドの2nd。ルーリードの歌が聴きたい時期が周期的にやってくる。『ecstasy』の5曲目の「modern dance」がすばらしい。シンプルなコード進行と語るようなルーリードの歌。内省と開放が同居している気持ちよさ。これはルーリードの音楽全般に感じていることかもしれない。
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18時半に帰ってきて風呂。 ビール(秋味!)を飲みながら家族と夕飯。 妻が作ってくれたジャガイモと豚肉の甘辛煮がうまい。茗荷の味噌汁もうれしい。そして、ちくわきゅうり。夏前くらいにラジオでちくわが話題になっているのを聴いて、それから週に2回くらいのペースで食べている。今わが家で定番のつまみ。
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夕飯のあとは野球中継などチラ見しつつ、キンミヤで作るレモンサワー。以前はカットしたレモンをギュッと手で絞っていたけど、近所の器と古物の店「GARAGE」でもとめたガラスのレモン搾り器でガシガシ絞って入れている。楽しいしおいしい。
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酒を飲みながらうとうとしてたら娘がやってきて、スーパームーンだって!というので窓を開けて月を見る。
眠る前に、最近読み始めた磯部涼の『ルポ 川崎』をパラパラと。
24時、就寝。
8月が終わった。
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-プロフィール- スギタモエル 41歳 東京都国分寺市 古本泡山・防水工 Instagram @awa_yama
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leon-write · 9 months
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平和な家族の終わり
 プロセカの今回のイベスト読み終わったので感想をちょっとまとめてみる。以下すごくネタバレありなのでご注意を。
 今回、本当に丁寧に丁寧にまふゆちゃんがお母さんと向き合うことを描いていた、すごくいいイベストだなと思った。あと、残酷なようだけど「正攻法ではなかった」ことがここに来て効いてしまったな、というのも感じた。もちろん、それをするより他になかった、みたいなところはあるんだけども。
 今回すごく印象的だったのが、まふゆちゃんの行動がすごく「幼い」行動だったこと。テストが帰ってきたのを隠すとか、次の模試で取り返せばどうにかなるかも、とか、そういう思考はある種「幼い行動」と言えると思う。それをまふゆちゃんがやった、ということがとても意義深いように思った。
 外から見た時の、学校のクラスメイトや後輩たちから見て取れるまふゆちゃん像は、優等生で、なんでも出来る落ち着いた人って感じだと思う。それこそ「大人っぽい」と称されるような。実際、ニーゴの子たち以外の子の前でのまふゆちゃんは、同学年の人よりも少し大人びて見えると思う。
 そんなまふゆちゃんが、期末テストの返却が遅れているなんていう下手な嘘をついた。学校に電話したら一発でバレるような嘘をついてお母さんを誤魔化して、次の模試でいい点をとって一緒に渡せば、っていう安易な考えを実行しようとした。これって周囲のイメージと行動にめちゃくちゃギャップがあるなって思って。
 もちろん、高校生でもテストの答案隠すっていうことをやる人もいると思う。でも、多くの高校生はそうしないんじゃないかなと思う。誤魔化すなら、例えば「今回は平均点が低くて、みんな点数悪かったんだよ」とか、「テスト中に具合が悪くなっちゃって」とか、そんな感じじゃないかな。それもまあバレる嘘ではあるけど、少なくとも「返却されてない」よりはマシな嘘だと思う。でも、まふゆちゃんはそういう嘘を選ばなかった。たぶん、思いつかなかったんだろうな、と思う。
 そして、模試で取り返して一緒に渡す、っていうのもすごく拙いやり方だと思う。なぜなら、たとえ模試の点数が良かったとしても、なぜすぐに答案を渡さなかったのか、と言われるようなことだと思う。期末テストの点数が悪かったから、模試の点数で誤魔化そうとしたと直ぐにバレてしまうよなぁ、と。そういう意味で、幼いし拙い。
 じゃあまふゆちゃんが何故そんな幼くて拙い嘘ややり方を選んだのかといえば、たぶんだけど「今までそんなことをする機会がなかった」からなんじゃないかなと。親の目を盗んでイタズラしたり、悪い結果のテストを机の奥でクシャクシャにしたり、そういうことをして来なかったし出来なかった。親の言うことを全て守ってきて、反発することがなかったからこそなんじゃないかな、と思う。
 それが、ここにきて初めて反発……とまでは行かないまでも、親に対して疑問を持った。従うべきなのか?と悩んだ。そして、都合の悪いことが初めて起きて、慌てて隠そうとしたからこそこんなやり方になっちゃったんじゃないかな、と。
 多くの人たちは、たぶんもっと前に親に刃向かったり、親を誤魔化したりして叱られて、それである種嘘や誤魔化しが鍛えられてくると思う。だから、もう少し違う段階の嘘や誤魔化しを身につけてると思う。でも、まふゆちゃんはそれをして来なかった、できなかった、やろうとすら思えない環境にいた。だからこそ、今になって初めてやったから盛大に失敗してしまったのかな、と。
 そして、だからこそまふゆちゃんのお母さんを説得することも出来ない状態になっちゃったんじゃないかな、と思う。そんな幼くて拙い嘘や誤魔化しをした直後に何を言ったって信用を得るのは難しい。口からでまかせに聞こえてしまうだろうし、安易に逃げようとしてると受け取られてしまう。そして、「大人は子どもを教え導くもの」という一般的な考えに凝り固まった人が相手なのだからなおのこと、そこを突かれたら反論がものすごく困難だと思う。嘘や誤魔化しをしたという「事実」を持ち出されたらだいぶ反論が苦しいもの。ラーメン頼んだのにチャーハン出した人が、次は絶対間違えないって言ってもあんまり信用されないじゃん🍜
 本来ならもっと前に経験してるはずのことを、まふゆちゃんは今からやろうとしてる。そして、今までがあまりに「大人っぽかった」せいで、そんな拙いやり方で対抗しても「今まで出来てたのにどうして」と言われてしまう。今まで通りにしてよ、と。急に変なことしないで、と。
 そうなってしまったのは、きっと遊園地でお母さんを困らせた(悲しませた)ことがトラウマになってしまっていて、しかも相手は意識してか無意識にかそういうやり方を得意とする相手だったからという不運ゆえなんだけど。相手にしてみればすごく御しやすい育ち方になっちゃってるんだろうなと思う。それに、まふゆちゃんの元々の気質が優しいからこそ余計に効いてしまう。お母さんにしてみれば少し悲しんで見せるだけで言うことを聞くのだから、その手を使おうと思ってしまう(もちろん、いい手ではないし褒められたことじゃないんだけど)
 それでも、もしかしたら他の子に比べたら遅きに失したかもしれないけど、ようやくまふゆちゃんがお母さんに対して自分の意見を言えた。圧倒的不利な状況下になっちゃったけど、トラウマ刺激されて揺らいだりもしたけど、ミクちゃんやカイトさんに支えてもらってどうにか自分の思いを言うことが出来た。これは本当に頑張ったと思う。それこそ、死ぬほど怖くて苦しかっただろうに、何とか泣きながらでも言葉にできたのは、本当に頑張ったなって😭
 その言うまでの流れも、まふゆちゃんはずっとパニックになってて、心の中もぐっちゃぐちゃで、今にも呼吸が止まりそうなくらいの混乱の中絞り出したことが描写されてて本当に読んでて辛かったけど、それがまたまふゆちゃんが「初めて親に意見した」ということを強く伝えてくるようでグッときた(ちょっとゴリラは吐血したけど( ᐛ ))
 生まれてきて今までずっとしてこなかったこと、出来なかったことをこんな圧倒的不利な酷い状況下でやった、ということがすごいなと思った。そして、それを出来たのはミクちゃんとカイトくんがそばにいてくれたことと、今までニーゴの子たちと育んできた繋がりがあってこそっていうのもすごく伝わってきた。
 親への反発は、ともすれば「居場所の喪失」に繋がるような、まさしく清水の舞台から飛び降りるような行為なわけで。一般的な家庭に育った人が当たり前に親に反発できるのは、親が自分を見捨てない、という無根拠な自信があるからだと思う。その無根拠な自信は、幼い時から今までで親に大切にされてきた経験があってこそのものだと思う。だから、お母さんとの優しい思い出が少ないまふゆちゃんにとっては、その無根拠な自信は持ててないわけで(遊園地の迷子の経験で、微かでも持ってたはずの自信を壊されてると思うので) だから、��ふゆちゃんにとって親に反発することは、自分の居場所を失うかもしれない恐怖との戦いとも言えると思う。
 だからこそまふゆちゃんは今までそれが出来なかったんだろうな、と思う。下手なことをすれば親から見放される(とまふゆちゃんが感じている)環境で、そうされないために親の言うことをずっと忠実に聞いてきたのは、居場所を失いたくないからだろうな、と。だから苦しくても誤魔化し誤魔化しやってきた。それが限界に達した時に「消えたい」と願ったのは、お母さんを裏切ることは居場所の喪失と同義なのだから、それなら消えてしまうのと変わらないからなんじゃないかなと思う。むしろ、消えてしまった方が「自分の居場所は残ったまま」になるわけで。ただ自分がそこから居なくなるだけって考え方もできるかなぁと。
 けれど、そんな崖っぷちをそろそろと歩いてたまふゆちゃんにとって、安心できる居場所ができた。それがニーゴの子たちとの繋がりで。家族との繋がりしか居場所のなかったまふゆちゃんが、初めて家族以外の関係性の中に居場所を見いだせたのがニーゴとの繋がりなんだろうな、と思う。この居場所を無くしたら終わり、という状況から、この居場所を無くしてももうひとつ居場所がある、とまふゆちゃんが初めて思えたのがニーゴの子たちなんだろうな、と。
 だからこそ、今、このタイミングでやっと反発できたんだと思った。安心できる居場所が出来たからこそ、今の居場所を変えたいと思えた。家族との関係がぶっ壊れていいと思っているわけじゃないとおもうけど(むしろそれは望んでないと思う)、仮にこの居場所がダメになっても、自分にはまだ居場所がある。だからこそ立ち向かおうと思える。頑張れる。もちろん、怖くて体は震えるし、苦しくて胸が潰れそうだっただろうけども。それでも、そんな自分を助けようとしてくれる人がいると思えるくらい、ニーゴの子たちやバーチャルシンガーたちとの関係を築き上げてきた。しかも、親の干渉がない場所で、まふゆちゃんの行動で掴んだ、自分の手で獲得した初めての場所なんだし。
 お母さんに自分の気持ちを伝えている時、まふゆちゃんが思い浮かべるのがニーゴの子たちやバーチャルシンガー達、そしてその人たちに言われた言葉なのがすごくその「繋がりが育まれてきた」というのを感じられて凄い胸が熱くなった。ゆっくりゆっくりと、時間をかけて作り上げられてきたんだなっていうのが伝わってきて😭
 そんな、清水の舞台から飛び降りるような、死ぬ思いで絞り出した言葉はお母さんには届かなかったけど(状況的にあのタイミングで届くのは不可能に近いと思うし)、それでも自分を守れるのは自分だけだと思って(絵名ちゃんの言葉)、苦しくて辛くて堪らないなら逃げ出そうと思えて(瑞希ちゃんの言葉)、そして逃げた先に選んだのが奏ちゃんのところというのが、本当に今までのイベストで起きたことがまふゆちゃんの心に柔らかな火を灯していたんだな、と感じてすごく感激した。まふゆちゃんがひとつひとつの出来事を大切に大切に抱えてたんだなって思って😭
 正直、状況は良くなってない。お母さんは完全にまふゆちゃんの言葉を「子どもの戯言」として流してて受け止めてくれてないし、大変なことが起きてる自覚もない。ただ、自分の娘が自分にたてついたということしか認識できてない。それでも、たてついた、という事実は今までまふゆちゃんのお母さんが経験してこなかったことだと思う。実際、まふゆちゃんが反論した後のお母さんは穏やかな「世間ばえのする」人から、単なるヒステリックな人に変貌したし。だから、まふゆちゃんのお母さんも初めてのことを経験することになった。これは大きいと思う。
 今までにないことが起きて戸惑って、それ故にヒステリックな反応をしたんじゃないかなと思う。そういう意味ではまふゆちゃんのお母さんもやっとスタートラインに立った。子どもとぶつかり合うというスタートラインに。そして、初めてだからこそ相手もたぶん拙いやり方になると思う。もちろん、大人としての経験を使って立ち回るだろうけども。それでも初めてのことに変わりはない。
 今まで表面的には平和で幸福な家族だった朝比奈家が、ここにきて砂上の楼閣だった事が露呈した。まふゆちゃんという子どもの上に立つ、地盤の安定しない場所に立っていた崩れやすい幸福だったという事実が顕になった。もちろん、それを認めたくないからこそお母さんはあの手この手で来るだろうとは思うんだけども。それでも、「仮初の幸福な家庭」がここにきて壊れたことはすごく大きな出来事なんじゃないかな、と思う。
 そう考えると、今後の展開がすごい楽しみだなぁと思った(吐血しつつ)
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taiheitakei-text · 2 years
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中華を振る舞う わたしたちの門出
大学の友人であるすどくんが会いに来てくれた。とても嬉しい。最近仕事を辞めたばかり彼を労おうとお気に入りの中華料理屋へ連れて行く。たにぐちさんも来て、3人で食べる中華は案の定格別なものであった。友人たちと卓を囲んで、やはり中華料理の醍醐味は大皿文化だと思う。誰かの皿が空いたのを見つけては料理をよそい、こちらの皿が空くとよそわれる。八角の鼻に抜ける甘みとごま油の香り、小籠包や餃子がからこぼれる肉汁。これ以上に満足なごはんがあるだろうか。いつも必ず頼む豆苗炒めと角煮まんをふたりに食べてもらう。ふたりともとても美味しそうだったのでよかったが、無論それを食べていちばん喜んでいるのは私であった。すどくんもせっかくだから珍味を食べてみたいと、漢字の羅列された中国語のメニュー表を見つめ、なまこが気になるというが今日の主役は紛れもない君なのだから食べたいものはなんでも頼みよし。ナマコの甘辛煮をみんなでつつくがやはり珍味や珍味。牛の脂身のような舌触り、食べ物らしくない甘み、食感の方は最初のひと噛みすこし跳ね返りがあり、ストンと噛み切れる。想像するにこれは素材本来のかたさというのよりは調理方法によってそのような質感が生まれているような、そんな印象を受けた。なまこはお世辞にもおいしいとは思わなかったが、みんなで珍味を食べているという事態に心躍る。それから良かったのが五目チャーハン。見るだけでもパラパラツヤツヤしている米と今にもはちきれんばかり、ぷっちりとした小エビがあちこちに見える。レンゲいっぱいにすくいあげ、口に運ぶとさまざまな食感が楽しい。私はひとりなら中華料理屋でチャーハンは頼まないから、このみんなで食べる五目チャーハンはとても新鮮で、よりこの夜ごはんを特別なものだと思わせた。ひとしきり食べ終わって店を出ると、中華のお礼に花をくれるという。店の横にある花屋で買おうとするが、あいにくもう閉まっていたのでそのまま家に帰るということにして、駅まで歩きながらこの一年のあることないことについて話しているとあっという間に新宿三丁目駅に着く。地下へのエレベーターを降りる途中、たしか駅の近くに別の花屋があるとかそんな話になり、調べると閉店までまだ4分程度ある。閉店間際の行く行かないの葛藤もせずに三人とも花屋に向かって走り出したのはそのほうがおもしろいと思ったからだと思う。長い信号に捕まる。もうすぐそこに花屋あるのだがこのままでは間に合わない。すぐ電話をかけてあと30秒ほどで着くから待ってほしいという。店に着いて、ただいま電話をかけたものです。と言うと店員さんはほんの少しの早く帰りたそうな表情をして、今からでも買える花を案内してくれた。もらった花束はとても美しく聡明な青色をしている。久しぶりに花をもらってマスク越しにでも分かるくらい笑みが溢れる。こんな夜がとても楽しくて柄でもないのに駅の鏡のところでみんなで写真を撮ったりなどする。よそってはよそわれる夜。みなそれぞれの社会人一年目の終わり。
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kitsuneru-translations · 10 months
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シィちゃんクライシス / きさら feat. Ci flower (Translations)
Youtube Link to the video シィちゃんクライシス / きさら feat. Ci flower Ci-chan Crisis / Kisara feat. Ci flower ------------------------------------------------------------------------------ ねえマスター Hey, master 昨日から何も進んでないよね? You haven't progressed at all since yesterday, right? 大丈夫? Are you okay?
わ! Wah! コラちょっと Hey wait ヘンなとこ触んな! Don't touch any weird places! …この変態 This pervert… 悔い改めろ You better repent!
もうちょいまともなもの食べなよ You should eat something a bit more decent そうだ 私が作ってあげよっか? Oh right, how about I make it for you? っておい なんだよその顔は Hey… What's that look for? チャーハンくらいは作れるんだよ I can at least make fried rice!
(チャーハン) (Fried Rice)
ねえマスター 私の声好き? Hey master, do you like my voice? ねえ好き? すきって言え!(強制) Heey, do you like it? Say that you like it! (Forcefully) えへへ やっぱりそうだよね Ehehe, I knew it~ もっと聞かせてあげるからね I'll let you hear it more, okay~ まさか目移りしてないよね?(フラグ) Or are you perhaps lying to me? (Flag) 浮気とかしたら許さないから I won't forgive you if you're cheating on me * んー? え? もう既に? Hm? Eh? You're giving up already? ** ふーーーーん へーーーーん そうなんだー Hmmmm Heeee I seee
あああ そんな… こんなはずでは… Ahh! No way… It wasn't supposed to be like this… 混ぜて焼いたら全部チャーハンだもん(暴論) Even if I mix or bake it, it all becomes fried rice! (Outrageous rant) うわー! まって! Uwaah! Wait! (言い訳タイム) (Excuse time) 違うのこれは! It's not what you think it is! 近所のカラスにおすそ分けをね? You should share it with the crows in the neighbourhood, okay?
(ペラペラ) (Chatter chatter) いやーまあ 誰しも失敗はある Well~ Everyone make mistakes たまたまだもん ステータスじゃない It just happened by chance, it's not a status 人はみな誰しも失敗から学ぶんだよ Everyone learns from the mistakes they make …って聞いてんの? Wait… Are you even listening?
(ガチトーン) (Serious tone) は? うわちょっと流石に���くわ… Hah? Uwaah that's so creepy… こっちこないで! キモイんだけど! Don't come here! It's creeping me out! 調子にのんな ニヤニヤすんな Don't you get carried away! Stop smirking! うざいって なに喜んでんの…? You're annoying, what are you happy about…? (ガチ引) (Seriously pulling away)
はあ、ほんとさあ いい加減にして Haah, seriously, that's enough 見てるとイライラするんだよ Just looking at you is making me annoyed まさかそれわざとやってないよね? You're not doing this on purpose right? ちょっと ほんとやだぁ! Hold on, I really don't like this! (生理的に)(無理) (Physiologically speaking, NO WAY) 無理無理無理無理無理無理 NO WAY NO WAY NO WAY NO WAY NO WAY NO WAY
ちゃんとこまめに保存してる? Are you sure you're saving it frequently? 3時間前… 3 hours ago… いますぐやって! Do it immediately! 夜更かしじゃなくて早起きしなよ(ド正論) You're not a night owl, you should get up early (Sound argument) いたっ 太ももつねんないでよ! Ouch, don't pinch my thigh!
焦らなくても大丈夫だよ 私がそばにずっといるじゃん You don't have to rush things, I'll be right by your side all the time. もっと信じてよね You should trust me more 私のことと、あと自分のこと About me, and also about yourself
“わああ! ちょっと! なにそのページ?!” "Waah! Wait! What's that page?!" “マスターそういうの好きなんだー” "So you like this kind of stuff, master…" “へ?! まって! そんなつもりじゃ…” "Eh?! Wait! I didn't mean it that way…" “別に嫌とかじゃないけどさぁ” "It's not like I hate it or anything…" “いやあ ちょっと… これはほんと” "Ummm, wait, this is really…" “あのっ違 別に興味があるとかじゃないんだけど” "I'm not interested in you or anything, okay?" “ちょっと気になっただけで あのほんとに” "I'm just a bit curious about that, seriously!" “わ あっ わあっ ああ…っ!” "Wa- Ah- Waah Aah..!" “お手柔らかにお願いします…” "Please be gentle with me…"
ねえマスター Hey, master 今作ってる曲は誰が歌うの? The song you're currently making, who will be singing it? (圧) (Pressure) “わ・た・し?ふふ” "Is. It. Me? Fufu" こらー目逸らすなー Heey, don't avoid eye conta~act そうなんだー So that's how it is.. (心の距離) (Hearts distancing) この浮気者 You damn cheater.
ほらちゃんと手を動かしなよ C'mon, move your hands properly もー 私が動かしてあげよっか? Geez, do you want me to move it for you? はい、おててはマウスとキーボード Okay, both of them are touching the mouse and keyboard えらいねー! Good job! よしよし いい子だね There, there, you're a good kid ※ガチ恋距離 ※Distancing from love
私のことは「花ちゃん」って呼ばないの? Are you not going to call me 「Hana-chan」? そっか そうなんだ… Oh, okay, I see… ううん! 別になんでもないよ N-No! It's nothing… ちょっと気になっただけだから… I was just a bit curious…
ねえ今ぶいちゃん寝てるしさ Hey, v-chan is currently sleeping 二人でいっしょに… There's only both of us… いや やっぱりいいです! A-Actually, don't mind it! あの、ごめん Um, well, sorry 今のはないしょにしといてね! Please keep what happened just now a secret!
ねえマスター Hey, master これからよろしくね Let's get along from now on ------------------------------------------------------------------------------ * Cheating as in using/liking another Vocaloid ** A literal translation would be only "Already?", but I changed it to "You're giving up already?" as in that the master is admitting to lying ------------------------------------------------------------------------------ If you want to use the translations, please credit me as Kitsuneru! :3
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