Tumgik
re-m · 3 years
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(sic)boy/爆撃機(Prod.KM)
我が道を歩む時、少なからず周囲にはノイズが走る。初期の段階では、微小で大した大きさとはならない。しかし、進む度に取り巻く環境は大きくなり、自身に与える影響は大きくなっていく。次第に、ノイズは魑魅魍魎の如き声が積み重なり、轟音が渦巻き全てを呑み込む。
視界が不明瞭となり、自身で定めた芯は揺さぶられてしまい、どこに行けば良いのか方向性を見失ってしまう。そんな障害によって墜落してしまうモノもいるけれど、敢えてこの中に突っ込んで、障害全てを吹き飛ばして沈黙せんと攻撃的で怪しさを醸し出す爆裂的なトラック、リリックを叩き込んでいく。
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re-m · 3 years
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あぶらこぶ/花になる
季節が一巡して、再び始まっていくことへの喜びが満ち溢れた、ピアノの旋律が瑞々しく跳ねるように歌ってる。でも、聴いていると、喜びの感情だけじゃあなくて、ネガティブ感も一緒に零れていることに気付かされる。
季節が巡ることは、新しいモノゴトの始まりを告げるもので、そこには期待と不安、二律背反的な感情が含まれている。
負の感情面は普段潜んでいるけれど、ある時突然芽吹き、心を蝕んでいく。そんなことが起こらないように、自らを奮い立たせようとして、正の感情面を美しく撒き散らして、吹雪かせていく。
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re-m · 3 years
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kabanagu/グラニュー
溢れる躍動感。光の粒みたいな音が弾けて混ざって音楽を創りあげる。
��っている電子音は良く言えばレトロ、言葉を選ばずに言うとチープ。通常この「チープ」という言葉は、ネガティブな意味で使用されることが多いけれど、この楽曲においては、その限りではない。
電子音はどうしても無機質的な雰囲気になって、クールな感じに傾倒してしまう。モチロンそのサウンドもカッコイイけれど、この楽曲では質感が少しザラッとしていたり、オモチャのようにも感じられる電子音を敢えて用いることで、有機的な雰囲気を醸して、生命力や歓喜の感情を表しているように思えて、非常に心が惹きつけられてしまう。
一聴すると「チープ」で野暮ったさがあるように思うかもしれないけれど、とても洗練されたエレクトロな楽曲。
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re-m · 3 years
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4s4ki/クロニクル
旅の終わりを告げるような、賛歌の空気感を帯びた音が響き、リリックが零れ落ちていく。それは、幾つもの時を廻り廻った先々で再開した様々な自分達のことを唄っているみたい。
様々なモノやコトの影響を受け、その時々で選択した姿。望んだ通りになったのはほんの僅かで、目を伏せたくなるようなのが殆ど。
スンナリ受け入れることは難しい。けれども、そのどれもが掛け替えのないもので、それらを受け入れているように感じられる。
そんな、今回の旅で得た事象を糧に、旅の続きを始まりも告げる。
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re-m · 3 years
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合田口洸/Confession
太陽が少しづつ姿を現して、空に黒と白が混ざり合って、どちらとも言えない朧気な色味。だけど、たしかに言えることは闇が着実に明けようとしていること。白んできた空の下、エレクトロなビートとピアノの旋律が爽やかに響き、リリックが繰り出されていく。
言葉を紡ぐ声は繊細で、自分自身を見つめなおすために記憶を巡礼しているみたい。昏いモノに対面することもあるけれど、その重力に引き込まれて再び闇に囚われないように、軽やかな足取りで音は流れていく。
そして、巡る先々で、これまでの誤ちに対しての懺悔と、これからの誰かさんの安寧を願い祈りを捧げる。
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re-m · 3 years
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クレナズム/ヘルシンキの夢
ドリーミーなサウンド、頭がうまく働いていない時の、フワフワとしたような音の響き。ゆっくりと穏やかに流れていきそうな感じとは裏腹に、颯爽と流れゆき、空想と現実が混ざり合う、夢見の光景を描き出していく。
多くの人が成長と共に、1日1日があっという間に過ぎ去っていくように感じている感覚のような感じがする。そのため、日々の記憶はあっという間に頭の中に蓄積し、混ざりあう。最近のことを遥か昔に感じたり、昔のことを昨日のことのように感じたり、大事なことが埋没したり。そんな朧気な記憶によって自分自身が形成されている。
頭の中に散らばる、今の自分に至ることになった大切なモノ、たしかなコトを探しているように思える。圧縮する時間に流されないように必死に。
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re-m · 3 years
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WurtS/分かってないよ
6月、梅雨時期の晴れない空のように、ぼんやりとしたフィルターがかったサウンドが、規則正しいリズムを刻んで鳴っている。それが、今迄積み上げてきたものや、信じていたものなどの自身の根幹を揺さぶられてしまい、思考をグルグルと巡らせているように感じられる。
そのような中だからこそ、見えてくるモノがあって、そんな今迄見えなかったモノを見ようと必死に目を凝らしている。一新した頭で構築した根幹で行く先を定めるために。
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re-m · 3 years
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FINLANDS/ラヴソング
音楽の中で過去を思い返す時、ノスタルジーで柔らかいサウンドを奏で、切ない雰囲気を感じさせるのが定番の一つだと思う。
しかし、この楽曲では切なさはあるけれど、ゴリゴリのギターロックで、エッジを効かせたサウンドが爆発している。
聴いていると、過去を振り返った時にとっくの昔、あるいは初めから受け入れ難い状況の中で、結構な時間を何故か我慢して過ごしたことに気づいたように思える詩が散らばっている。そこには、そんな抑圧させれられた状況、留まり続けた自分に対しての怒りを含んだ思いが込められている。
これは、自分を解き放とうとする、自身への愛を込めた歌。
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re-m · 3 years
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未完成VS新世界/とっておきの夜のこと
センチメンタルな雰囲気だけど、パワーのあるロックサウンドが衝動的に奏でられる。
聴いていると焦燥感が感じられる。それは、それなりに日常を送っている中で、突如として襲われる、このままで良いのかと言う不安みたい。払拭するために何とかしたいけど、何をすれば良いのか分からず、何もできずに燻る頭で衝動的に歌って、音を掻き鳴らしている。答えを見つけるために、自分自身に問いかけるように。
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re-m · 3 years
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優里/かくれんぼ
大人になってから、永遠なんて無いことを分かっているから、「別れ」が何時か訪れる事を当然知っている。にも関わらず、その事に苦しめられるのは、何時も予想だにしないタイミングで訪れるせいだと思う。
大人になってもそのコトを受け止めるのは容易じゃない。頭も混乱していて、子どものように叫んでる。そんな傷を埋めようと、切ないアコースティックギターの音が響いていく楽曲。
そして、それと同時に、突然訪れる別れに後悔しないように、今、あるいはコレからの時間を大切に過ごしていくコトを教えてくれているように思う。
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re-m · 3 years
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崎山蒼志/むげん・(with 諭吉佳作/men)
コロコロと跳ね回るピアノ。ジャズっぽくもあるし、クラシックっぽくもある。場面に応じて、それらを使い分けて多彩な表情を魅せてくれる。その中でも、線が細くて空間に繊細に響かせる音が楽曲に散りばめられていて、夢か幻の中にいるような空気感に包まれている。
一見楽しげに踊っているように感じられるけれど、幻想的な現実とはかけ離れている時の流れや光景、夢幻と現実の狭間に囚われてしまい、彷徨い続けているように感じる。
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re-m · 3 years
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Gagle/I feel, I will
誰でも思い出したくない苦い記憶がある。思い出す時に、その時の記憶がフラッシュバックして、再び傷を抉られてしまうから、できることなら思い出したくない。しかし、そんな記憶の中には未来へと遺すべきモノもある。これは、そんな音楽。
メロウなトラックの中、時間をかけてゆっくりと、痛みを感じながら、思い返して、言葉を紡ぐ。風化させてはいけない記憶を、この楽曲に込めて、未来に届けるために。
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re-m · 3 years
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Vaundy/しわあわせ
当たり前のコトだけど、時間の経過と共に私たちは、歳を重ねて変化していく。
当たり前のコトだけど、あの頃の自分の積み重ねが今の自分へと繋がっている。
当たり前のコトだけど、時間の経過に比例して、どんどんあの頃と今が乖離してしまい、あの頃の自分が徐々に薄れてしまう。
当たり前のコトだけど、幾ら薄れてしまっても、完全に失われるコトはなく、繋がっている。だから別に、あの頃に思い描いたコトや理想に向けて、今の自分がガムシャラに動くことは何も問題は無くて、寧ろそれが今の自分を満たすために必要なのかもしれない。
そんな当たり前のコトを教えてくれる、多幸感に満ちた音。
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re-m · 3 years
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猪原純(from "屑星")/からっぽ
繊細なタッチで紡がれる音は、感傷的だけど、響きの中に力強さがあって、シッカリと感傷を包み込んでくれているので、陰は殆ど感じられない。
空気感がピンと張ったような様相で、少しの緊張感、そして祈りのような願いを音楽に込めようとする気迫が満ちているように感じられる。
思い描いていた夜を迎えることができず、沈み、立ち止まってしまいそうになる足が動くように。空に光が瞬き、煌めいている賑やか夜を迎えられるように。
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re-m · 3 years
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サニーデイ・サービス/春の風
青春を感じさせる風が吹いてることを感じさせる、ポップでロックな音が鳴っている。穏やかな時もあれば、一転して、それまでが嘘のように、春一番を思わせる激しい一面を魅せる。
募り募った思いが溢れ出して、どうしたら良いのかも分からずに、衝動的に言葉を吐き出していく。間違いだとか正解だとか関係なく、ただひたすらに自分に従って突き進んでいく、爽やかな爆発を思わせる楽曲。
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re-m · 3 years
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Predawn/炭酸
いつも一歩先に何が待っているのかは分からない。良いコトも悪いコトも一緒くたになっていて、何時?どう転がるか?何も分からない。そんな行く先が暗闇に包まれている道の中では、不安に押しつぶされてしまう。気分は重くなり、顔を伏せたくなってしまう。
そんな状況下にいながらも、顔を上げて前を向いてるように感じられる明るい音像。先は分からずとも自身で選んだ場所への道は繋がっていて、どこへでも行けることを喜んでいるように感じられる。爽やかで柔らかい明かりのようなアコースティックな楽曲。
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re-m · 3 years
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羊文学/mother
ギターが唸り声のような音を発している。和音は少し不協で不安定な様子。しばらくすると、同じ場所から凛としたボーカルが響きを残しながらスーッと伸びていく。天を目指すように伸びていくけれど、中々到達できなくて燻っているような感じ。
そして、ある時、今迄少し不協に感じていた和音が消える。依然としてギターは唸り声を上げているけれど、ボーカルと渾然となり、今迄以上に空へと伸びていく。憂いを帯びて。
何かに足を取られ、その原因が何か分かっていても、思い入れが強いモノを振り落とすのは容易じゃあない。仮に振り落とせたとしても、喉に小骨が刺さったときの様な違和感が残る。
そんな葛藤、そんな痛みを受け入れているように感じられる。そんな音楽。
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