2020.5.21
通話してる女の子
574 notes
·
View notes
UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[cl-r] 気づき(2020/11/03)
いろんな方々から本質情報をたくさん教えていただいたので、とりあえずまとめます。教えてくださった方々には感謝いたします
反省とかもまとめたいのですがそのうち
コンボ中の先行入力に困っていることについて
UNIの先行入力は独特?なので手グセをつける必要がある
ダッシュ(ダッシュが絡むコンボが苦手なので、ダッシュにつなげたい技の硬直を確認する)
コマンド入力後に上入れっぱで即ジャンプへ移行する。このジャンプへ移行したタイミングが硬直の切れたタイミングである
これを利用し、硬直が切れるタイミングを掴んでダッシュの先行入力を身体に掴ませる(1度目の6入力を少し早めに。ただし、早すぎて1度目と2度目の間隔が空きすぎるとDBやDCに化ける)
ただ、ジャンプキャンセル対応技はその限りではないので、前または後ろ入れっぱで歩くことを利用して硬直を確かめる
CS(特にアサルトJA始動コンボがシビアに感じたので)
ワーグナーだと「ここだ!」を言い切る前後がおそらく先行入力の利くタイミング(?)
アサルトJA始動の場合、このタイミングで成功するとJBがつながるのでしっかり抑えておきたい
なお、アサルト始動に関して、JCは飛び込み、JAは密着時と使い分けることを意識したい
どちらの始動でも後半パーツは流用できるので、慣れるまでは小学生コンボで締めてもいいこととする。2000は出る
画面端相手の体力が1500程度だと、投げでも死ぬ小足からでも死ぬアサルトJA CSからでも死ぬので、相手が詰み状況なのを理解してジャンケンを仕掛けたい
ワーグナーについて
固め(これがいちばん最優先?)
ワーグナーは固めが特に犯罪なので、使ってる以上しっかりできるようになりたい
基本的な考え方
固めはきっちり固めきる。
しっかりと固めると相手が暴れを控えるので、2A刻みや2Aからの投げに持ち込む
そこから刻み直しや投げに警戒して暴れようとするので、暴れ潰しを仕込む
相手の様子を見て、傾向を掴むのも大事
2A>2A>5C
2Aから5Cが連続ガードにならないため、暴れ潰���として優秀。初見はどうみても犯罪でしかない
5Cがヒットないしガードされた時のために、5Bまたは6Bを入れ込むクセを付けておきたい。
22C(EXローエンガルデ)からの固め
22Cから、2Bまたは2Cが「9F」なので最速だと連続ガードになる
ただし最速がシビアなので、「7F」かつ判定もそこそこ強い5Bで固めるのもあり
6C>AorB盾突進(シュトルムブレハ)
最速だと連続ガード、ディレイをかけると暴れ潰しになる
最速は22Cでケアをする
ディレイはコンボを仕込む
上記2つを染み込ませる
当たり前だが、盾強化していない時に、ゲージおよびCS権が無い状態で盾突進はやめよう
他にも対ヨシコ先輩対策などなどをたくさん教えてもらったのですが、長くなるので次にまとめたいです
冒頭でも述べましたが、初心者のぼくにいろいろと助言をくださった方々には本当に感謝いたします、ありがとうございます
0 notes
UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[cl-r] 気づき(2020/10/27)
コンボミス、ダウン取ってからの行動ミスがシャレにならない
ミスったからまあいっか〜!とかそういうレベルではない、ミスって火力差で負けてるパターンがあまりにも多すぎる……
なのでどの辺がミスってるのか考え直したのですが、ほとんど
ダッシュ
でした。
宮代さんのエリアル〆の着地DCや剣強化コンボのDCを出そうとしたときに、棒立ちもしくは6C、3Cが誤爆してしまってました。
単純にダッシュ入力のタイミングがおかしいみたいで、ぼくの場合、入力完成が早すぎるようでした。
このゲームの入力がシビアなのと、オンラインのラグもあるとはいえ、その辺はトレモでも練習できるので、もうこれはタイミングを掴んで正確なコマンドを押すしかないのかなと……
あとはキャラ対が全然できていない(こればっかりは実戦積むしかないのかなぁと)のもデカいですが、目立ってダメだなあと思ったのは上で挙げた項目です。
まあ……その……かんばります……
0 notes
UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[cl-r] 気づき(2020/10/22)
別の格闘ゲームをやってからすぐUNIで対戦やろうとするのはやめようね!
カリオストロ実装以降のGBVSをさわってなかったな〜っておもい、ひさびさにさわってそれなりに満足したのでUNIで即ランクマ行ったら即ボコられました
宮代エリカちゃんはシャルロッテではない
0 notes
UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[cl-r] 気づき(2020/10/18)
コンボミスはまあCPU相手に練習するしかないとして……
暴れすぎ
何回も対戦してるとさすがにアホな自分でも気づくんですが、原田さんがかうんたー!かうんたー!って連続で叫ぶんですね。
ぼくにとってはなんですが、このゲーム……というより格ゲーはヘタに攻め返そうとすると反撃くらってセルフ住所画面端状態になってしまいます。まあこれは初心者あるあるっぽいですが。
UNIって格ゲーの中でも防御システムが特に強い(と思ってる)ので、焦って早く攻めに回らなきゃ……!じゃなく、落ち着いて守りに徹して攻めのタイミングを覚えたいところです。
UNIに関してはシールドも意識しないとですね。(まあ乱用すると人権を破壊される可能性があるので、それこそ体感で覚えていくしかないと思いますが……)
勝ち筋を定めておく
これコンボミスに関連することなんですが、
この状況でこの技がヒットしたときどういう風に流れを持ち込むかって全然考えてないんですよねぼくは。(2A始動と5B始動しか手札ない)
他の始動でも落ち着いて火力出せるように練習を繰り返したり、中央や画面端といった今自分のいる場所も意識しないとなーです。
またワーグナーだと、剣盾強化してはじめて持ち味を出せるキャラになるので、さらに考えることが多いですね。
この剣盾強化のタイミング・押し付けで勝敗が決まると言っても過言ではないので、これも状況に応じて適切に判断できるようにならないと勝ち筋は見つからないと思いました。
そのほかにも、
弾持ち相手(ハイド、ナナセなど)はシールドを取ると嫌がる(人権を得られるため)
ワーグナーはどうしてもFF絡みのコンボに頼りがちなので、FFを使わないコンボも使えるようにする(FFを乱用すると人権を失うため)
画面端の攻撃が苛烈なキャラは積極的にシールドを取っていきたい(ハイド、ミカちゃんなど)(乱用すると人権破壊うんぬんかんぬん)
などなど、教えていただいたことや、気づきなど、ホントに重要なことばっかりですね……
人権って何度も書いてて何言ってんだコイツって自分でも思うんですが、GRDシステムはマジで人権としか言いようのないシステムなので、使えるようにならなきゃなー……と身を持って改めて思い知らされました……
UNIは単純な立ち回りやコンボ以外にも考えることがあまりに多すぎてテンパりまくるし訳が分からなくて泣きそうになるんですが、
できることが多いというのは使いこなせれば楽しいと思っているので、
ゆっくりでも馴染ませていきたいです。(心が弱いので他の人の成長スピードはなるべく意識しないようしたいです……なぜなら自分と比較して心が折れて引退しかねないので……)
あまり後ろ向きな話に進むのもあれなので、今回はこの辺で、では。
0 notes
UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[cl-r] 気づき(2020/10/12)
使用キャラはワーグナー、カラーは青というド初心者もいいとこです。
UNIを始めた経緯とかは、今回はただの雑記なのですっとばして、いろいろとまとまったらnoteあたりに投げたいなーと思っています。
とりあえずは今日の振り返りのみ。
ロンドレキアにわからされる
例の盆踊りです。基本は下段ガードをしていればいいやつですが、C版をICされると中段になっちゃって喰らうやつです。
対策は相手のICを見てから立つというものですが、いきなりやられると見えねぇ!ってなるので、こればっかりはトレモ人形さんにお願いすることになりそう。
ナナセにわからされる
例の見えない中下段ではなく、あのディレイを掛けたり掛けなかったり自由自在な弾。
ワーグナーの場合、盾強化をしてしまえば強行突破はできますが、まあ相手がそんなことを簡単に許してくれるわけもなく。
そんなこんなでこっちがモタモタしているうちに、ソルのガンフレイムよろしくナナセが弾と一緒に接近して崩してくる、という負けパターンが多かったです。
今のところ解決策が思いつかなかったので慣れしかないのかな、と。一応ジャンプで飛び越せる弾があったり、ガードしつつ読み合いに持ち込んだり、シールドを取ってCS狙いに行ったり……合ってるのかは分からないですが……
リーチを考えていない
GBVSのシャルロッテのクセがどうも残っているのか、相手への接近の仕方がほとんどガンダッシュ2Aと投げになってしまっていました。そのせいで相手の起き技に引っかかりフルコンという目も当てられない状況が……
ワーグナーは5B、6B、6C、2B、2C、ダッシュCが比較的リーチが長いので、状況を見極めて振ることを身体に染みつかせたいですね。
今日の気づきはとりあえずこんなところ?
コンボミスはまあ言うまでもないのですが……こういった振り返りを言語化すると整理でき、また後から見返すこともできるので良いなあと思いました。
ブログだと書くハードルが高いので億劫だったのですが、Tumblrなら気軽に残せて良いですね。
では。
0 notes
赤毛のあの子とないしょのお話
「お金はこっちへお願いします」
今日何回目のやりとりだろうか。診察を終えた患者さんが、わたしの抱えた集金箱にお金を放り込んだ。
次のお客さんは、もういなかった。
今日もそろそろ店じまいかな。
そこそこ遅い時間だ。見回した広場はがらんとしている。
きょろきょろするついでに、ヨルさんの顔をちらりと見やった。ヨルさんがへたくそなウィンクを返してくる。てきとうな苦笑いを返した。
ヨルさんが「ふぅ」と息をついた。
「今日はあんまりこないからねえ」
「そうですねえ」
「じゃー閉店!」
「えっと。今日もお疲れ様でした」
二人でがさがさと屋台を片付ける。立て看板なんかも折りたたんで屋台に積み込んでしまう。もくもくとやるこの作業、わたしは嫌いじゃない。
「あら、もう店じまい? いつもより早いんじゃない?」
「回転率が上がったんじゃないかとか言ってみるテスト」
「なるほど。経営努力を怠ってはいないぞということね、やるじゃない」
「診察時間の短縮とリピート率の増加に着目しましたっ」
「ヨルちゃんもすっかり経営者ねぇ」
誰かが近くに来たなぁというのはなんとなく分かっていたのだけれど、それがパシフィカさんとアーニャであるという発想はなぜかなかった。
会話に出遅れたわたしはちょっとした気まずさを感じつつ、二人にあいさつをしてから事実を訂正した。
「別に経営とかじゃないですよ。今日はお客さんが少なくて」
「はー、そりゃあ景気の悪い話だことで。でも、パシフィカ大先生の持ってるブツを見ても、まだ同じことを言ってられるかな?」
パシフィカさんが手首に提げたショッパーみたいな紙袋を、自慢げにゆらゆらと揺らしてみせた。
「ブツって?」
わたしは思わず尋ねた。へんなものじゃないといいなぁと祈りつつ。
「ぞぬ肉だよ」
「ぞぬ肉?」
ぞぬってなんだろう。ヨルさんに視線を投げると、ヨルさんは肩をすくめる。
知らない、のポーズ。
「生肉のようで生肉でないうまい肉だな」
「つまり……燻製でもフリーズドライでもないのよ。水分でもどしてやると、生肉みたいな感じになるってわけ」
「それだけじゃない、いやー奇跡ってあるもんだよな。今ちょーどウチで修理してんのが、遠赤外線スチーム付ロースターなんだよ……修理したからには、動作テストをする必要があるかもだぜ」
「そりゃコトだ」
わたしもなんとなくアーニャの口調に合わせて返事をした。確かに、夢のある話ではある。この町の食べ物は、どれもあまりよくないから。
はじけんばかりの笑顔を見せるアーニャに、合点がいった様子でヨルさんが尋ねた。
「もちろん、それを自慢しに来たってわけじゃないんだよねえ?」
アーニャは黙って親指を立てる。
「最近色々あったでしょう? たまにはみんなでご飯でもどうかしら。仕事道具をさっさと片付けて、アーニャのなまぐさい部屋で集合ね」
パシフィカさんの言葉を聞くなり、ヨルさんは限りなく奇声に近い歓声を上げてそれからコンパクトになった屋台を引っ張ってうちの方角へ走っていった。
あっ先にやられた。
もしヨルさんがそうするのがあと何秒か遅かったら、きっとわたしがそうしていただろう。
いや、それはうそで、絶対にわたしはそんな突飛なまねはしないと思うけど、でも、それくらい嬉しくて楽しみだったというのは、きっと、ううん、誓ってほんとうだ。
ギターショップの二階に人が住んで���感じ。
わたしがアーニャの部屋に抱いた印象はそんなかんじだった。
たぶん、狭い面積に謎の工具やケーブルが押し込まれていて、それから壁に掛けてある小ぶりなエレキギターの印象がとびきり強いからだと思う。見上げるとロフトがあって、実質的な生活空間はそこなんじゃないかな、と思ってみたりする。
壁紙じゃない本物の、コンクリート打ちっぱなしの壁と天井。いい雰囲気の部屋だと素直に思った。
「いらっしゃい、お二人とも」
「パシフィカさん。今日はお招き頂きありがとうございます」
「汚いところだけど、ゆっくりしていって」
「おい、アタシの部屋」
上で寝そべれるような大きな作業台の上に半透明の保護シートを敷いて、即席のディナーテーブルができあがっていた。料理はまだみたいで、水を注いだガラスのコップが置かれているだけだ。
アーニャが「焼けるまでこれにでも座っといて」と言って次々に持ってくる謎の缶とか箱に腰掛けて、"ぞぬ肉"が焼き上がるのを待った。
「噂ほどなまぐさくないね」
肉の様子を見に行ったアーニャの背中を見送りつつ、ヨルさんがもらした。
「昨日は控えたのよきっと」
「おい、食わせないぞ」
「おかえり。お肉、できたんだ」
「とりあえずオーブンのコンピューターはそう言ってる」
「よーし! ごちゃごちゃぬかかしてないで食べようっ」
そんなこんなでわたしたちはぞぬ肉を切り分けにかかる。外側はこんがりとやけていたのだけれどいざ切ってみると肉がレアというか赤い部分を残したままの焼き方でそれが気にくわないとかお腹が痛くなるとかパシフィカさんが文句を言って、しかしそもそも食中毒を起こす細菌がこの町にはいないから大丈夫だという話になり、いやでも顕微鏡で見たわけでもないのにそう言っていいのだろうかとか話が脱線していって、そのうちみんな面倒になって、けっきょく普通に切り分けて粛々と食べはじめた。
オーブンで焼かれ、いい具合に塩味のついたぞぬ肉はオーブンの力なのかはなからそういう肉質なのか、噛みしめた瞬間から繊維感なくぷちぷちとちぎれて、じんわりと肉の味と脂が舌の上に広がる。たんぱく質の豊富そうな味だ。
みんなが口々に"ロースト・ぞぬ肉"の味を褒め称える。確かにこれはおいしい。この町で、食べた瞬間に笑顔になってしまうたぐいの食べ物を見つけることは難しいのだ。
「ぞぬ肉、前に食べたハムよりおいしいですね」
「こっちの方が食べ応えあっていいねぇ」
ヨルさんとわたしの何気ない会話に、アーニャが反応する。
「ちょっと待て。精神分析スタンドってハム買えるくらい儲かるのか?」
「いや、自分で買ったんじゃなくて……その話って、してなかったっけ……」
聞いてない聞いてない、とアーニャが首を振った。そっか、ハムの話はしてなかったんだっけ。
とりあえず手短にどんないきさつだったか説明をする。
「……いや、意味がわからんだろ。どう考えても食ってる場合じゃないと思うけど」
「確かにハムとか言ってた気もするわね……」
「教会から連れ出すとか、花嫁を連れ出す花婿みたいでロマンあるなぁって思ってたんだけどなぁ」
「あー、その後車に乗ったものね。あれが自分の車で助手席にヨルちゃん乗っけて小夜子ちゃんがチューしておしまいってなる感じの」
「ちゅ、チューですか……」
「相手がいなくてもヨルに手を出すような小夜子じゃあないだろ」
「そうねぇ、寂しいからって同性の同居人に手を出すのは、ちょっと私には考えられないわね」
ははは。そうですよねえ。わたしは苦笑いをしてみせた。でもなんだろう。ちょっと違和感があった。
「まだ小夜子さんに手は出されてないなぁ」
実際にそういうことを考えたことがないと、わざわざこんなことを言わないんじゃないかな、なんて。
幽霊はみんな孤独だ。血縁とか家族とか、そういうものはこの町にはひとつもない。
「あー! でもね、前に一緒に——」
「あっー、その話はだめっ!」
たぶんきっとお風呂の話をしようとしているヨルさんの話をさえぎりつつ、わたしはそんな、ちょっとあさましいことを考えた。
ぞぬ肉を食べ終えてヨルさんが食後の飲み物が欲しいとか言い出してそれをアーニャが律儀に用意してそれがアルコール入りでアルコールは良くないとか別にいいとか言い争いがあって結局まためんどくさくなって飲むことになった。
その後に行われた見苦しいやりとりは、パシフィカさん(と、少しヨルさん)のために割愛するとして。
「この部屋暑くね?」
「確かに、ちょっとだけだけど」
パシフィカさんの寝息とそれをかき消すヨルさんのいびきが響く中、わたしはセーターの首元を掴んで、胸元をぱたぱたとあおいだ。
暖房を強くかけすぎたのかもしれない。気付いたらコンクリートの壁は軽く汗をかいたように湿っていて、意識したとたん、よどんだ空気に急に胸が悪くなる。
これじゃいかんとつぶやいたアーニャはロフトに登るとどうやらその上にある窓を開け放ったみたいで、冷たい空気が流れ込んでくる。
「小夜子も上がって来たら? あ、あとギター持って来れる?」
ロフトの上からアーニャの声がした。壁に掛けられた小ぶりなギターを慎重に取り外して抱えた。少し迷ってから、部屋の電気を消して、手探りでロフトのはしごを登る。
窓からぼんやりと差し込む町明かりの中に、こぢんまりとしたベッドとアーニャの姿が見えた。ギターを手渡す。
「節電にご協力どうも」
「あの人達きっともう起きないだろうしね」
ベッドに腰掛けたアーニャはギターをかき鳴らす。乾いてさらさらした和音が薄明かりの中に溶けた。
「アーニャ、ギターも弾けるんだね。どこで習ったの?」
「さぁな。覚えてない。他のことと同じ。機械の修理の仕方とか制御の仕方とか、いつどう習ったか、ぜんぜん覚えてない。この町の連中はみんなそんな感じ」
「知らなかった」
そっか、と言って、アーニャはギターをそっと置く。
「そんな知識でロボットの倒し方を考えたりヤバい車作ったりするのはちょっと怖いけどな。なんか……責任取れない感じがして」
「それはちょっとわかる」
わたしだってニンジャとかいって理屈なしに漫画のキャラクターみたいに飛んだり跳ねたりしているわけで”責任取れない感じ”は身に覚えがある。
なんだかしんみりして、わたしたちはちょっと黙り込んだ。
「あの、すまん、こんなときなのに、いや、こんなときだからこそ、ちょっと真剣な話していいか」
「な、なんでしょうか」
ちょっと座れよ、と言ってわたしを座らせると、身を乗り出して、低い声で言った。
「その、小夜子は、なんで……ほら、疑問だったんだよ…………なんで小夜子はアタシには他のやつみたいにクソ丁寧な喋り方しないんだ」
わたしはへんな汗をかきながら答える。
「だ、だって、親しみやすくて、あのべつに、低く見てるとか軽く見てるとかバカだと思ってるわけじゃないよ!」
アーニャがベッドに上半身を投げ出して、ぼふん、と倒れた。何秒か間があってから、ひっひっひ、とアーニャが笑い始める。
「あっ壊れた」
「壊れてない。それ、いつも結構嬉しいから、この先も変えないでください」
ベッドに顔をうずめたまま、アーニャは続ける。
「小夜子って誰にでも丁寧に喋るじゃん? パシフィカにもそうだし一緒に住んでるヨルのやつにも。そん中でアタシだけじゃん? 嬉しいでしょーって話」
ベッドに顔をうずめているから、少しくぐもった声。
そっか、アーニャ、恥ずかしくてこんな、いっちょまえに照れているのか。
「あーーーーーーーっ!」
気付いた途端、なんだかわたしも急激に恥ずかしくなってきて、大きな声が出ていた。
「わ、わかったよアーニャ! そうやって可愛いこと言って、そうやって男も籠絡するんでしょ!」
「アタシはビッチじゃねー!」
「あひゃひゃひゃひゃ」
アーニャがギターを掴んでわたしに振りかぶるアーニャ。もちろんお遊びでだ。わたしも後ろに下がってよけてみせ、ようとしたのだけれど。
「あひゃひゃ、おっ、と」
足を置いた場所には床が無かった。
そうだ、ここはロフトだったんだっけ。
視界が一本の線になって上に流れてゆく。
「小夜子ぉ!」
後頭部にがつん、という衝撃。たぶん、例の作業机だと思った。すごい。視界が完全に真っ黒だ。自分が立っているのか起き上がっているのかもわからない。
「あひゃひゃひゃ」
それでもわたしは笑っていた。
わたしはとても満ち足りていて、だから笑わない理由はなかった。惜しむらくは、愛しいアーニャの慌てふためく顔が見れられないことぐらいかな。
「小夜子ぉーっ! ちくしょうめーっ! なんて夜だ!」
意識が遠のいてきた。真っ暗な視界がさらに遠のいて、ほんとうの「なんにもない」が眼前に広がって。
「あひゃひゃ、ひゃ」
それでも最後の瞬間まで、きっとわたしは笑っていたと思うよ。
おやすみ。
12 notes
·
View notes