Tumgik
asoufuyu · 5 months
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海へと向かうバスに乗って 三年前の貝殻 あなたの鼻梁のほねを想う 禍々しい雲がうねりながら上昇している 雨の日 イヤホンからは昔聴いた音楽が流れている 死んだ海の水に浸した足は冬に踏み込んだ 青い変なぬいぐるみ 押し付けてあなたはとおい国へ ねこが微笑む 優しすぎた雨の日に
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asoufuyu · 5 months
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眠り開ければ手が届く 天国は低くある 君の為に
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asoufuyu · 5 months
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たましいだけでその美しさの漠漠で海を空を宇宙を泳ぎ超えて、天の水のほとりに行きたい
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asoufuyu · 5 months
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月の石を
ひとつ割っては
投げ捨てる
僕が探しているのは
青く光る石
内側から光る石
(ほんたうの。)
いのちを閉じ込めたその暗渠に秘めやかな强い煌々のひとつを僕は求め続けてーーー。
海、や、花、や、空
語る口は閉じて
しづかな月の石
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asoufuyu · 6 months
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九月の残暑に氷菓を頬張る僕達は小さな窓の内から不意に何処迄も行けることを知る、この足が縺れてもこの手が震えてもいつだって僕等は信じ切ることが出来る、美しい世界の陰と絶え間ないひかりにうたをうたう、手を叩いて先頭を行く僕で居よう、君も巻き込むよ、屹度ブラックホールを丁度抜けたところ、光の速度でこの道をゆかふよ
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asoufuyu · 9 months
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斃れる行列、君は馬を一頭失った
重い空から礫の雨など
サンザバラン、ルールー。
僕等は黒い海へ行く
---しづかな、うみ、足を濡らし、なおしんでゆく、よるのくろいうみ…
君は(身体を横たえて壊れた舟に寝ている。
僕はそれを(花を添えてあげたいやうに强く思う夜だ。
ロスト、アンド、ファウンド
長い黒い髪とバレリーナの記憶の断片が僕を襲い僕は肺の病を起こして君に雪崩れ込んで仕舞うそれを抱き止める腕を失くした嘗て花屋だった君を愛している
行列は身を起こして割れ路を征く
馬は黒い海に葬られてゆっくりと流されていく
僕は(どうしようもないんだ。
君は(眠ったままかろく微笑んで爪を伸ばした。
ーーーロスト、ガガリ、ザァ、ファ、ンド…
僕は全てののろいを花火で燃やしてしまった
もう、行けるよ。
黒い海の水をそと君に口移ししたならば大きすぎる美しい朝焼けが僕等を祝福し新しい旅がそうツァラの収集の旅が始まる
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asoufuyu · 10 months
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宇宙の端っこは崖になっていて、僕はそこに腰掛けて、星々が雪崩れ落ちてゆくさまを眺めながら、誰にも届く筈の無い信号を送り続けている---ハロー、ハロー、聞こえますか、僕は此処に居ます、此処は宇宙の端の端です、君は想像出来ますか、今僕の上で瞬いているとてもとても綺麗な星が毎日死んでしまうことを、宇宙は孤独で編み上げられた星座だということを、僕はいま生きていて、君に話しかけています、その宇宙の片隅の途方もなく小さな揺らぎ、それを美しいと思いませんか、僕はやがてブラックホオルなんかに吸い込まれてしまって、何にも残りはしないのです---僕は信号を終えて、天を仰ぎ見た、それは到底敵いはしない永遠で、僕は何より小さいいのちだった、それでもこのこゝろを僕は伝えたい、君に、名も姿も聲も知らぬ君に、僕の信号、僕の証、いつか屹度届く手紙
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asoufuyu · 10 months
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幾億光年の銀河から零れ落ちた僕等は、ほんの一瞬いのちという名前を持ってかたちを成す、その肉体や赫い血の不可思議も解けない儘に、息をする君の美しさを尊く思う、天の川に腰掛けた神様が少し微笑む、今日を生きた君の為に、いつまでも僕はこの朝陽の燦々の中に居たい、痛い程生きていたい、あと少し
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asoufuyu · 10 months
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突然の大雪が一晩中不穏に降り続いた。雪は天から降りてくる弔いの白煙のようだった。
13階から降りるエレベータの中、君は私が死なないように口止めしていたこと
死んだお兄ちゃんのセーター
セックスばかりの映画、大切な壊れかけのビデオテープ
君がくれた唯一のプレゼント、眠れない夜の為のUSB
レイプ、レイプ、レイプ。
ウイスキーのボトルを叩き割って叫んだ
私の方が多い煙草の吸殻
遅い朝ごはん、一度だけ作ってくれた焼きそば。
壁に開けた穴を隠して掛けたキャンバスに、私が絵を描く約束をしたこと
ただ、いつだって二人きりでいたこと
それもただの思い出
君が死んで、私は未だ死ねないこと
S.K
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asoufuyu · 10 months
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汚れちゃった私の真空管のなかにある綺麗なたましい見て
身体はゴミ、ゴミ、ゴミ。
青だらけの身体切り売りする価値もない
夜間飛行で夜空の殻の向こうに行きたい
ほら、僕のたましい未だ雛、震えてる。
僕等が永遠に完全にはわかり合えないのは美しいたましいを持ってしまっているからだよ
卵割り機械
君のたましい見抜くデッドラインの遊び。
僕は失って壊してしまったすべてをたましいと呼んで、守る、守ってあげる、死んだ獣の血に塗れた毛皮で暖めてあげる、だって僕の宇宙はこれ程迄に美しくてたましいはどんどんケイオスを増していく、ねえ、最後まで僕、このたましい、見せるよ。
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asoufuyu · 10 months
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死神がドアを開けてやってきた、サアサとにっこり其処に居る、こんな夏の前の晩に僕等死んでしまうんだろうか
あの日君は嘘をついて���三階から雪のように消えたね
身体の不快感が辛い、頭を切り取って捨てたい、手は描くために必要だから震えていても切り落とすわけにはいかない
絶え間ないミュージック
気が狂いそうな夜に音楽だけが頼りだった君達は私を置いて、早々と肉体を脱け出して宇宙に行ったね
死神に取り憑かれた私ひとり残さないでよ
頭がおかしくなる
頭がどうにかなる
身体はもうおかしい
身体はもう捨てたい
音量は最大でお願い、流し続けてね
君が死んで、あの人が死んで、あの子が死んで、あなたが死んだ、もっと、もっと!!!
痛いことして
いま助けないでよ、いますぐ助けて
潰れた君の顔見たくなかった
初めて会った日の笑顔の写真、どこ?
五月には三十度に届くとニュースが言う、そんなたいようのなかに私は居るはずないと思う、私は私の死神で、いつか絶え間ない死たちに取り残された最後の私を連れていくだろう、こんな春の日に、希望はなくて、過ぎ去った狂想ばかりが目の前を流れてゆく、早く殺したい、私は死神だったからね
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asoufuyu · 1 year
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僕等は百億光年の宇宙から死んだ流れ星になって落ちてきた
グルグルと廻って踊りながら歌を唄う
ときにはしづかに花を見つめる
そうやってどくどくと生きる
僕等の手にはいつだって何も持たされていない
それでもやはり生きている時間を美しく使うこと
音楽を奏でて
物語を語り
絵を描いて
そうやって僕等は背をぴんと張って道を往く
この星に偶然落ちた魔法の旅のお話を語り継ぐように
僕等は此処で未だずっと美しいのだ
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asoufuyu · 1 year
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雨が続く、水浸しのベランダ、エアコンディショナーの送風音、音量0のTV、青くなった蔦、ぬいぐるみの耳、絶え間なく音楽…
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asoufuyu · 1 year
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ホテル暮らし、バス、不味いパフェ、12と21、「」の多い詩集
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asoufuyu · 1 year
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僕等は透明な膚に包まって生まれ、それを自分だと知りながらひと口ずつ齧って破ってゆく、生きる為に、そして気づけば僕等は全くの盾のないカラのからだをして、美しくて吐き気がした、そのあとにもう生きられないなと云う、欲望、足りない、足りない、足りない、カラは硬ってゆく、藻搔いても出られなくなる、あいしたいと叫ぶ、僕は叫ぶ、空っぽのカラの身体で盲滅法に、たいように、そらに、お前に、泣き叫んであいを伝える、色がついた、僕等、もう、生きているよ。
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asoufuyu · 1 year
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葬送(詩作の試み)
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asoufuyu · 1 year
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